JP2002343961A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2002343961A
JP2002343961A JP2001144516A JP2001144516A JP2002343961A JP 2002343961 A JP2002343961 A JP 2002343961A JP 2001144516 A JP2001144516 A JP 2001144516A JP 2001144516 A JP2001144516 A JP 2001144516A JP 2002343961 A JP2002343961 A JP 2002343961A
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oxide film
forming
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nitrogen
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Toyotaka Kataoka
豊隆 片岡
Masaki Saito
正樹 齋藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボロン原子のシリコン半導体基板への拡散を
阻止して、PMOS半導体素子の閾値電圧の変動を抑制
する。 【解決手段】 半導体基板10の表面に酸化膜11を形
成する工程と、窒素元素を含み、水素元素が5%以下し
か含まれない窒素ガスを供給するとともに、電磁波を照
射することによって酸化膜11を窒化する工程と、シリ
コン元素を含み、水素元素が5%以下しか含まれないシ
リコン材料ガス、及び窒素元素を含み、水素元素が5%
以下しか含まれない窒素ガスを供給するとともに、電磁
波を照射することによって酸化膜11上にシリコン窒化
膜12を形成する工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ゲート絶縁膜が
形成される半導体装置の製造方法、特にP形半導体素子
を含む半導体装置の製造方法に関し、さらに詳しくは、
半導体酸化膜とシリコン窒化膜との積層膜を形成する方
法、及びかかる積層膜形成方法をP形半導体のゲート絶
縁膜に適用した半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、シリコン半導体基板を基にした
MOS型半導体装置を製造する工程においては、シリコ
ン半導体基板の表面にシリコン酸化膜からなるゲート絶
縁膜を形成する必要がある。また、薄膜トランジスタ
(TFT)の製造においても、絶縁性基板の上に設けら
れたシリコン層の表面に、シリコン酸化膜からなるゲー
ト絶縁膜を形成する必要がある。このゲート絶縁膜とし
て利用されるシリコン酸化膜の性質は、半導体装置の信
頼性を左右しているといっても過言ではない。したがっ
て、シリコン酸化膜には、常に、高い絶縁破壊耐圧及び
長期信頼性が要求される。
【0003】半導体装置の高集積化に伴い、MOS型半
導体装置のゲート絶縁膜も薄膜化されつつあり、ゲート
長0.1[μm]世代の半導体装置では、ゲート絶縁膜
の厚さは2[nm]程度になると予想されている。こう
したゲート絶縁膜を構成するためのシリコン酸化膜の形
成方法には、大きく分けて、酸化種として乾燥酸素を用
いる乾燥酸化法と、水蒸気を酸化種として用いる加湿酸
化法との2つに分類される。
【0004】乾燥酸化法は、加熱されたシリコン半導体
基板に十分乾燥した酸素を供給することによって、シリ
コン半導体基板の表面にシリコン酸化膜を形成する方法
である。また、加湿酸化法は、水蒸気を含む高温のキャ
リアガスをシリコン半導体基板に供給することによっ
て、シリコン半導体基板の表面にシリコン酸化膜を形成
する方法が、これまで一般的に用いられてきた。現在で
は、この他に活性種としてオゾン化あるいはプラズマ化
された乾燥酸素を用いることも検討されてきている。一
般には、加湿酸化法によって形成されたシリコン酸化膜
の方が、乾燥酸化法によって形成されたシリコン酸化膜
よりも、信頼性に優れている。
【0005】近年、CMOSトランジスタにおいては、
低消費電力化のために低電圧化が図られており、そのた
めに、PMOS半導体素子とNMOS半導体素子に対し
て、十分に低い閾値電圧であって、しかもPMOSとN
MOSとで対称な値とすることが要求されている。この
ような要求に対処するために、PMOS半導体素子にお
いては、これまでのN形不純物を含むポリシリコン層に
よって構成されたゲート電極に替えて、P形不純物を含
むポリシリコン層からなるゲート電極が用いられるよう
になった。
【0006】ところが、通常用いられるP形不純物であ
るボロン原子(B)は、ゲート電極形成後の半導体装置
製造工程における各種の熱処理によって、ゲート電極か
らゲート絶縁膜を通過して、容易にシリコン半導体基板
にまで到達する。こうして、ボロン原子がシリコン半導
体基板に拡散されると、PMOS半導体素子の閾値電圧
が変動するなどの不都合が生じる。閾値電圧の変動は、
低電圧化のためにゲート酸化膜をいっそう薄く形成され
た半導体装置では顕著に現れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】半導体装置製造工程
で、窒化シリコン膜がボロン原子の拡散抑制効果を有す
ることは、すでに確認されている。そこで、窒化シリコ
ン膜をゲート絶縁膜上に積層することにより、ボロン原
子(B)のシリコン半導体基板への拡散を阻止し、PM
OS半導体素子の閾値電圧の変動を抑制しようとする試
みがある。
【0008】窒化シリコン膜を形成する方法として、例
えば文献"Ultra Thin (<20Å) CVD Si3N4 Gate Di
electric for Deep-Sub-Micron CMOS Devices"(S.C.So
ng,et al.,1998,IEDM)には、シラン(SiH4)とアンモ
ニア(NH3)の混合ガスを材料ガスとして熱CVDで形
成する方法が開示されている。しかし、この方法で用い
られる材料ガスには水素が含まれており、その材料ガス
を熱処理することで下地のゲート絶縁膜を構成するSiO2
中にも水素が拡散するために、ゲート絶縁膜の信頼性が
低下するという問題があった。
【0009】材料ガスに含有された水素に起因する問題
を解決するため、シリコン元素を含む材料であって水素
元素を含まない材料ガス、及び窒素元素を含む材料であ
って水素元素を含まない材料ガスを用いて、放電により
窒化シリコンを形成する方法が検討されている。ここ
で、シリコン酸化膜上にCVD法でシリコン窒化膜を形
成する場合に成膜が始まるまでの時間、いわゆるインキ
ュベーションタイムが膜厚の不均一性を生じさせる問題
があり、一般的にシリコン酸化膜表面をNH3中で熱窒化
することで、インキュベーションタイムの抑制が図られ
ている。
【0010】しかし、NH3中で熱窒化すると、窒素原子
がシリコン半導体基板内に拡散するおそれがあり、材料
ガスに含有された水素に起因する問題を解決することが
できなかった。
【0011】この発明の目的は、ゲート絶縁膜の信頼性
を低下させることなく、窒化シリコン膜をゲート絶縁膜
上に積層して、P形不純物であるボロン原子のシリコン
半導体基板への拡散を阻止して、PMOS半導体素子の
閾値電圧の変動を抑制できる半導体装置の製造方法を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、ゲート絶縁膜が形成される半導体装置の製造方法、
特にP形半導体素子を含む半導体装置の製造方法が提供
される。この半導体装置の製造方法は、半導体層の表面
に酸化膜を形成する工程と、窒素元素を含み、水素元素
が5%以下しか含まれない窒素ガスを供給するととも
に、電磁波を照射することによって前記酸化膜を窒化す
る工程と、シリコン元素を含み、水素元素が5%以下し
か含まれないシリコン材料ガス、及び窒素元素を含み、
水素元素が5%以下しか含まれない窒素ガスを供給する
とともに、電磁波を照射することによって前記酸化膜上
にシリコン窒化膜を形成する工程とから構成される。
【0013】この半導体装置の製造方法によれば、ゲー
ト絶縁膜からシリコン半導体基板へのP形不純物の拡散
を阻止して、PMOS半導体素子の閾値電圧の変動を抑
制できる。
【0014】
【発明の実施の形態】最初に、この発明の実施の形態と
して、P形半導体素子の製造方法について説明する。P
形半導体素子の製造方法では、まず、半導体層の表面に
ゲート絶縁膜を形成する工程が実施され、つぎに、該ゲ
ート絶縁膜上にP形不純物を含むシリコン層からなるゲ
ート電極を形成する工程が実施される。
【0015】図1は、シリコン半導体基板の一部断面を
模式的に示す図である。図1により、シリコン半導体基
板の表面にゲート絶縁膜を形成する工程について説明す
る。ゲート絶縁膜を形成する工程は、つぎの(イ)、
(ロ)、(ハ)の3つの工程を含む。ここで、図1
(a)に示す半導体基板10には、素子分離領域101
が形成されている。
【0016】(イ)半導体基板10の表面を酸化して、
図1(b)に示すように半導体基板10の表面に酸化膜
11を形成する。 (ロ)窒素元素を含む材料ガスであって水素元素を含ま
ない材料ガスを用いて、電磁波を照射することにより、
酸化膜11を窒化する。
【0017】(ハ)半導体基板10の表面に、シリコン
元素を含む材料であって水素元素を含まない材料ガス、
及び窒素元素を含む材料であって水素元素を含まない材
料ガスを供給するとともに、少なくとも窒素元素を含む
材料であって水素元素を含まない材料ガスに電磁波を照
射する。これにより、図1(c)に示すように酸化膜1
1上にシリコン窒化膜12を形成する。
【0018】この発明のP形半導体素子の製造方法にお
いては、つぎに、P形不純物を含むシリコン層、例えば
ポリシリコン層やアモルファスシリコン層からなるゲー
ト電極を形成する工程が実施される。この工程では、例
えばボロンなどのP形不純物を含むシリコン層をCVD
法に基づき成膜した後に、かかるシリコン層をパターニ
ングする。別の方法として、不純物を含まないシリコン
層をCVD法にて形成した後に、例えばボロンやフッ化
ホウ素(BF2)などのP形不純物をイオン注入法によ
りシリコン層に注入し、その後にシリコン層をパターニ
ングしてもよい。さらに別の方法としては、不純物を含
まないシリコン層をCVD法にて形成した後に、シリコ
ン層のパターニングを行い、例えばボロンやBF2など
のP形不純物をイオン注入法によりシリコン層に注入し
てもよい。こうして、この発明のP形半導体素子の製造
方法では、シリコン窒化膜12によってボロンなどのP
形不純物のシリコン半導体基板への拡散が阻止され、P
MOS半導体素子の閾値電圧の変動を抑制できる。
【0019】なお、ゲート電極を形成する工程では、P
形不純物を含むシリコン層を形成した後、このシリコン
層上にシリサイド層を形成し、次いで、シリコン層及び
シリサイド層をパターニングすることによって、ポリサ
イド構造を有するゲート電極を形成することができる。
【0020】以上では、P形半導体素子の製造方法を説
明したが、この発明の半導体装置の製造方法は、CMO
Sトランジスタのゲート絶縁膜を形成する場合にも同様
に適用して、PMOS半導体素子の閾値電圧の変動を抑
制できる。
【0021】また、酸化膜11を窒化する際に照射され
る電磁波には、例えば周波数2.45GHzのマイクロ
波を用いることができる。また、電磁波を照射すべき窒
素系の材料ガスとしては、窒素ガス(N2ガス)の他に
も、窒素原子を含む化合物ガス、例えばNO、N2O、
NO2などであってもよい。
【0022】また、シリコン材料ガスとしては、SiC
l4、Si2Cl6等を例示することができる。このよう
な水素非含有シリコン化合物ガスや、窒素ガス、水素非
含有窒素化合物ガス等の材料ガスには、水素が全く含ま
れないことが好ましいが、各材料ガスには不純物として
微量(例えば、5%以下)の水素が含有されていてもよ
い。
【0023】さらに、半導体基板10としては、シリコ
ン単結晶ウエハのようなシリコン半導体基板だけでな
く、半導体基板上にエピタキシャルシリコン層、ポリシ
リコン層、あるいはアモルファスシリコン層、シリコン
半導体基板や半導体層内に半導体素子が形成されたもの
をも含んでおり、ここでは酸化膜11が形成されるべき
下地となる半導体基板を意味する。また、半導体層の表
面に酸化膜11を形成するとは、半導体基板10等の
上、若しくはその上方に形成された半導体層の上に酸化
膜11を形成する場合だけでなく、半導体基板10の表
面に酸化膜11が直接に形成される場合をも含む。
【0024】なお、シリコン単結晶ウエハはCZ法、M
CZ法、DLCZ法、FZ法など、いかなる方法で作製
されたウエハでもよく、また、予め水素アニールが加え
られたものでもよい。また、半導体層はSi-Geから
構成されていてもよい。
【0025】上述した半導体装置の製造方法によれば、
水素を含まない材料ガスに電磁波を照射することによっ
て酸化膜11の表面窒化を行うので、酸化膜中に水素が
侵入することによるゲート絶縁膜の信頼性の低下等、半
導体素子特性への悪影響がなくなる。また、電磁波を照
射することにより酸化膜11の表面窒化を行っているの
で、熱分解の困難な窒素ガス(N2ガス)を材料ガスと
して用いることが可能となり、熱による窒素の基板への
拡散を抑制することが可能である。
【0026】さらに、酸化膜11とシリコン窒化膜12
とが積層されているので、例えば半導体装置のゲート電
極形成後に各種の熱処理が実施された場合でも、ボロン
原子がゲート絶縁膜を通過して半導体基板10にまで到
達し、PMOS半導体素子の閾値電圧が変動するといっ
た現象を確実に回避できる。
【0027】以下、この発明の具体的な実施例につい
て、さらに図面を参照しながら説明する。 (第1の実施例)図2には、この発明方法の実施に適し
たバッチ方式の酸化膜形成装置の概念図を示す。
【0028】この酸化膜形成装置は、処理室20と、シ
リコンウエハなどの半導体基板10を載置するボート2
1と、処理室20の外部に配設されたヒータ22と、処
理室20の頂部に配置されたガス導入部23とから構成
されている。ガス導入部23から処理室20内に乾燥酸
素ガスあるいは湿式酸素ガスが導入される。ガスは処理
室20の外側に設置された石英配管24を通ってガス導
入部23に到達するまでに加熱される。半導体基板10
はボート21に設置され、昇降機構25により昇降され
る。
【0029】つぎに、枚葉式の酸化膜を窒化する装置に
ついて説明する。図3には、酸化膜を窒化する装置を兼
用する、窒化シリコン膜の形成装置の概念図を示す。こ
の窒化シリコン膜の形成装置は、処理室30と、半導体
基板10を載置するステージ31と、ステージの下部に
配設されたヒータ32と、窒素プラズマ発生室33と、
この窒素プラズマ発生室33あるいは処理室30に配置
されたガス導入部34a、34b、34cとから構成さ
れている。第1のガス導入部34aからは窒素ガスが、
第2のガス導入部34bからはArガスが、それぞれ窒
素プラズマ発生室33に導入され、第3のガス導入部3
4cからはSi材料ガスが処理室30内に導入される。
マグネトロン35で発生したマイクロ波は、マイクロ波
導波管36を介して窒素プラズマ発生室33に供給され
る。
【0030】つぎに、図2に示した酸化膜形成装置を用
いた酸化膜の形成方法、図3に示した窒化シリコン膜形
成装置を用いた酸化膜の窒化方法、窒化シリコン膜の形
成方法、及びP形半導体素子の製造方法について説明す
る。
【0031】図1(a)に示す半導体基板10は、例え
ばリンをドープした直径8インチのN型シリコンウエハ
であって、CZ法にて作製されている。この半導体基板
10に、公知の方法でLOCOS構造を有する素子分離
領域101を形成し、次いでウエルイオン注入、チャネ
ルストップイオン注入、閾値調整イオン注入を行う。な
お、素子分離領域101はトレンチ構造を有していても
よいし、LOCOS構造とトレンチ構造の組合せであっ
てもよい。その後、RCA洗浄により半導体基板10の
微粒子や金属不純物を除去し、次いで、0.1%フッ化
水素酸水溶液及び純水によって半導体基板10の表面洗
浄を行う。
【0032】つぎに、図2の酸化膜形成装置により半導
体基板10に酸化膜を形成する。酸化膜形成装置の図示
しない扉から半導体基板10を搬入し、ボート21に載
置した後、ガス導入部23から窒素ガスを処理室20に
導入する。処理室20内では、窒素ガスを導入しながら
ボート21が昇降機構25によって上昇される。つぎ
に、窒素ガスの導入を止め、同じくガス導入部23から
乾燥酸素ガスを導入することにより、図1(b)に示す
ように厚さ1[nm]の酸化膜11を形成する。この酸
化膜11の形成条件を、表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】つぎに、図3の窒化シリコン膜形成装置に
より酸化膜11を窒化する。窒化シリコン膜形成装置の
図示しない扉から半導体基板10を搬入し、ステージ3
1に載置した後、ガス導入部34aから水素元素を含ま
ない窒素材料である窒素ガスを導入する。併せて、マグ
ネトロン35にマイクロ波電力を供給し、マグネトロン
35にて生成した2.45GHzのマイクロ波をマイク
ロ波導波管36から窒素プラズマ発生室33に導入す
る。これによって、熱処理では活性化されづらい窒素ガ
スが活性化され、酸化膜11中に水素を混入することな
く窒化することが可能となる。また、700℃以下の低
温で窒化が可能であるため、窒素の半導体基板10への
拡散を抑制することが可能である。さらに、酸化膜11
中に水素が含まれていないことも、半導体基板10への
窒素の拡散を抑制している。
【0035】この酸化膜11の窒化条件を、表2に示
す。
【0036】
【表2】
【0037】つぎに、ガス導入部34aから水素元素を
含まない窒素材料である窒素ガスを導入し、ガス導入部
34bからArガスを導入し、ガス導入部34cから水
素元素を含まないSi材料ガスとしてSiCl4を導入
する。併せて、マグネトロン35にマイクロ波電力を供
給し、マグネトロン35にて生成した2.45GHzのマ
イクロ波をマイクロ波導波管36からプラズマ発生室3
3に導入する。これによって、熱処理では活性化されづ
らい窒素ガスが活性化され、活性化されたSiCl4と
反応して、図1(c)に示すように半導体基板10上に
シリコン窒化膜12が堆積する。
【0038】このシリコン窒化膜12の形成条件を、表
3に示す。
【0039】
【表3】
【0040】図4は、P形半導体素子の製造工程を示す
図である。半導体基板10上にシリコン窒化膜12が形
成された後、窒化シリコン膜形成装置から半導体基板1
0を搬出し、公知のCVD装置に搬入する。そして、全
面に不純物を含んでいないシリコン層42(この第1の
実施例においてはポリシリコン層)及びWsi層43を
CVD法にて成膜する。つづいて、図4(a)に示すよ
うに、フォトリソグラフィ技術及びドライエッチング技
術に基づいてシリコン層42及びWsi層43をパター
ニングする。さらに、シリコン層42及び半導体基板1
0にボロンイオンをイオン注入法にて注入する。これに
よって、図4(b)に示すように酸化膜11上にP型不
純物を含むシリコン層42(具体的にはポリシリコン
層)及びWsi層43からなるゲート電極を形成するこ
とができ、併せて、LDD構造44を形成することがで
きる。
【0041】図5は、図4(b)に続くP形半導体素子
の製造工程を示す図である。図4(b)に示すゲート電
極に全面に絶縁膜を形成し、この絶縁膜を異方性ドライ
エッチング技術に基づきエッチングして、図5(a)に
示すように、ゲート電極の側壁にサイドウォール45を
形成する。つぎに、図5(b)に示すように、ソース/
ドレイン領域46を形成するために、半導体基板10に
ボロンイオンをイオン注入法にて注入した後、イオン注
入された不純物の活性化熱処理を行う。
【0042】図6は、完成したP形半導体素子の一部断
面図である。ソース/ドレイン領域46の形成後に、C
VD法にて全面に絶縁膜47を成膜する。さらに、ソー
ス/ドレイン領域46の上方の絶縁層47に開口部を設
け、この開口部内を含む絶縁層47の上に配線材料層を
スパッタ法にて形成する。最後に、配線材料層をパター
ニングすることによって配線48を形成して、図6に示
すP形半導体素子を得ることができる。
【0043】(第2の実施例)第1の実施例では、バッ
チ方式の酸化膜形成装置を用いてゲート酸化膜を形成す
る方法を説明したが、図7に示すような枚葉式の酸化膜
形成装置を用いて酸化を行うことも可能である。
【0044】第1の実施例と同様に、素子分離形成工程
まで実施した後に、1枚の半導体基板10を、図7に示
した酸化膜形成装置の図示しない扉から搬入し、ステー
ジ51に載置する。その後、ガス導入部56から酸素ガ
スを処理室50内に導入する。ここで、ヒータ52によ
って加熱された半導体層(具体的には半導体基板10)
の表面が酸化される。
【0045】こうして、半導体層の表面に酸化膜11を
形成することができる。酸化膜の形成条件を、以下の表
4に例示する。なお、この酸化膜形成工程において、厚
さ1[nm]の酸化膜が形成される。
【0046】
【表4】
【0047】以降のゲート酸化膜表面を窒化する工程か
らP型半導体素子を形成する工程までは、第1の実施例
と同様である。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の半導
体装置の製造方法によれば、ゲート絶縁膜の信頼性を低
下させる下地の酸化膜中への水素の拡散をさせることな
く、酸化膜上に窒化シリコン膜を積層することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリコン半導体基板の一部断面を模式的に示す
図である。
【図2】バッチ方式の酸化膜形成装置を示す概念図であ
る。
【図3】窒化シリコン膜の形成装置を示す概念図であ
る。
【図4】P形半導体素子の製造工程(その1)を示す図
である。
【図5】P形半導体素子の製造工程(その2)を示す図
である。
【図6】完成したP形半導体素子を示す模式的な一部断
面図である。
【図7】枚葉式の酸化膜形成装置を示す概念図である。
【符号の説明】
10…半導体基板、11…酸化膜、12…窒化シリコン
膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/8238 H01L 27/08 321D 27/092 Fターム(参考) 4K030 AA03 AA16 AA18 BA40 CA04 DA02 FA01 HA04 JA06 LA15 5F048 AC03 BA01 BA02 BB07 BB08 BB11 BB12 BB14 BD09 5F058 BA05 BD01 BD10 BD15 BF02 BF23 BF30 BH05 BH16 BJ01 5F140 AA06 AA39 AB03 AC01 BA01 BC06 BD01 BD07 BD09 BE02 BE03 BE07 BE08 BE10 BF01 BF04 BF11 BF18 BG28 BG32 BG38 BK02 BK13 BK21 BK29 CB01 CB02 CB04 CB08 CC12 CE10 CF07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層の表面に酸化膜を形成する工程
    と、 窒素元素を含み、水素元素が5%以下しか含まれない窒
    素ガスを供給するとともに、電磁波を照射することによ
    って前記酸化膜を窒化する工程と、 シリコン元素を含み、水素元素が5%以下しか含まれな
    いシリコン材料ガス、及び窒素元素を含み、水素元素が
    5%以下しか含まれない窒素ガスを供給するとともに、
    電磁波を照射することによって前記酸化膜上にシリコン
    窒化膜を形成する工程と、 を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記シリコン窒化膜上に、不純物を含む
    シリコン層からなるゲート電極を形成する工程を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記ゲート電極を形成する工程は、不純
    物を含むシリコン層をCVD法に基づいて成膜したあと
    にパターニングすることを特徴とする請求項2記載の半
    導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ゲート電極を形成する工程は、不純
    物を含まないシリコン層をCVD法により成膜し、イオ
    ン注入法により不純物を前記シリコン層内に注入したあ
    とにパターニングすることを特徴とする請求項2記載の
    半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ゲート電極を形成する工程は、不純
    物を含まないシリコン層をCVD法により成膜し、前記
    シリコン層をパターニングしたあとに、イオン注入法に
    より不純物を前記シリコン層内に注入することを特徴と
    する請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ゲート電極がP形不純物を含むポリ
    シリコン層、あるいはアモルファスシリコン層であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ゲート電極がP形不純物としてボロ
    ン原子を含むことを特徴とする請求項2記載の半導体装
    置の製造方法。
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