JP2002340544A - 微細触針の破損防止機構 - Google Patents

微細触針の破損防止機構

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JP2002340544A JP2001149349A JP2001149349A JP2002340544A JP 2002340544 A JP2002340544 A JP 2002340544A JP 2001149349 A JP2001149349 A JP 2001149349A JP 2001149349 A JP2001149349 A JP 2001149349A JP 2002340544 A JP2002340544 A JP 2002340544A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触針と測定対象の接触方向によらず、触針破
損や寿命短縮を防止できるような破損防止機構およびそ
の制御方法を提供すること。 【解決手段】 微細触針のホルダを微動アクチュエータ
に取り付け、前記微細触針がその軸方向に測定対象と接
触する際、微細触針が座屈しないよう触針を引き上げて
接触から逃がすこと、さらに、座屈の恐れがないときに
は接触から逃がさないようにする。そして、微細触針の
ホルダをその軸方向に変位させるようなアクチュエータ
に取り付け、さらに、触針が接触を検知すると同時に、
そのアクチュエータを急速に縮めることにより、微細触
針に制御的なコンプライアンスを与え、座屈・変形する
ことを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微細触針の破損防止
機構、特に、マイクロマシン用部品の微細構造の形状計
測や内燃機関の燃料噴噴射ノズルやインクジェットプリ
ンタノズルの内面形状測定といった、機械部品のサブミ
リオーダの3次元微細形状を、測定するために用いられ
る微細加工形状測定装置などにおいて、微細触針を破損
することを防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、微小形状の接触式による測定に
は、特開平5−264214号公報や特開平8−075
445号公報に記載されたものに代表される構成が知ら
れている。
【0003】両者とも微細加工された微細構造の内部に
触針あるいはプローブが挿入できるようになっている構
成を有するものであるが、以下具体的に説明する。
【0004】まず、図7に特開平5−264214号公
報に代表される第1の従来例の構成図を示す。
【0005】図7において、101は触針、102は触
針101を図中矢印方向に振動させるアクチュエータ、
103は触針101が近接する測定対象である。
【0006】ここで、測定対象103はZ方向に移動自
在なZステージ104及びX軸方向に移動自在なXステ
ージ105上に載置され、Zステージ104はZ軸駆動
機構106、Xステージ105はX軸駆動機構107に
各々連絡されている。
【0007】更に、108はデューティサイクル測定装
置であり、Z軸駆動機構106、X軸駆動機構107及
びデューティサイクル測定装置108は、コンピュータ
109により制御されている。
【0008】このような構成において、アクチュエータ
102は、触針101を一定位置で図中矢印の如く一定
振幅で振動させる。
【0009】そして、この状態で、触針101と測定対
象103の電気電導を、直流電圧を印加して短絡電流を
見ることで検出し、導通時間の振動周期に対する比率を
デューティサイクル測定装置108により検出すること
になる。
【0010】例えば、図8を参照すると、図8(a)に
示されるように振動する触針101がある変位sを越え
ると、図8(b)に示されるように触針101と測定対
象103の測定対象面の間で電気的導通が確保されるこ
とになる。
【0011】そして、触針101と測定対象103の測
定対象面の相対距離の変化とデューティサイクルは、図
9のような関係を呈する。
【0012】よって、デューティサイクルを記録しなが
らZ軸送り機構105を動作させることにより測定対象
103の表面形状を検出することができる。
【0013】なお、図9からわかるように、両者の関係
は完全に比例はしていないが、触針101の振動をサイ
ン波から三角波に変更することにより比例の度合いを高
めることも可能である。
【0014】また、測定対象103の測定対象面の凹凸
が、触針101の振幅を上回る場合は、X軸駆動機構1
07を動作させ、測定対象103を再位置決めすること
により、測定対象103の表面形状を計測することも可
能である。
【0015】次に、第2の従来例は、図7に示した第1
の従来例を改良したもので、顕微鏡242と触針234
の組み合わせにより、測定装置としての使い勝手を向上
させたものである。
【0016】まず、図10において撮影部242と触針
234とは同軸の位置関係に設定されている。つまり、
顕微鏡242の画像のほぼ中心部に触針234が存在す
る。顕微鏡242の画像は画像処理部244に導かれ、
画像処理部244の表示部に表示される。そして、表示
部に表示された画像を見ながら、XYステージ226A
をX軸方向やY軸方向に移動し、ワーク228の微細穴
229を画像中央に位置決めする。その後にZステージ
226Bによりワーク228を上方に移動させることに
より、触針234が微細穴229の内部に挿入される。
この状態で、再度XYステージ226Aを微小送りしな
がら、触針234と微細穴表面229Aの接触を、第一
の従来例と同様な方法にて行うことで、微小穴表面22
9Aの座標を求めることができる。このようにして求め
た座標値から、触針234の直径を補正することで、微
細穴229の内径を知ることができる。ちなみに、触針
234の先端は図11のようなひし形形状に加工されて
おり、X、Y方向の穴内径を正確に測定できるよう工夫
されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上の2つの従来例
は、ノズル穴や微細形状等の加工形状測定に利用できる
可能性を有するとはいえ、以下のような課題を有する。
【0018】つまり、両者で共通に用いられる触針は形
状の安定性を求められるため、硬質材料により形成され
ている。一般的に測定対象と触針を相対運動させる測定
装置のステージ構造は数kg〜数十kgの質量をもって
いるため、接触検知時にステージに運動停止信号を出し
ても、数μm〜数十μmのオーバートラベル量が発生して
しまう。触針の梁構造は先端が梁と直交する方向に変位
させられても、梁が撓むことによりその変位を比較的に
吸収することができる。ところが、梁に平行な方向に先
端部が押し込まれた場合、梁が変形する余地がないた
め、梁が座屈してしまったり、寿命を著しく短くしてし
まうという課題を有する。
【0019】本発明は、以上の課題を解決し、触針と測
定対象の接触方向によらず、触針破損や寿命短縮を防止
できるような破損防止機構およびその制御方法を提供す
ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、微細触針のホルダを微動アクチュエ
ータに取り付け、前記微細触針がその軸方向に測定対象
と接触する際、微細触針が座屈しないよう触針を引き上
げて接触から逃がすこと、さらに、座屈の恐れがないと
きには接触から逃がさないことを特徴とする微細触針の
破損防止機構である。
【0021】より具体的には、まず、微細触針と測定対
象は測定装置のステージにより相対運動するが、ステー
ジの質量が大きいため、微細触針が接触を検出したのち
もステージは惰行し、微細触針を変形させる。微細触針
はアスペクト比の高い梁構造であるため、撓み方向に変
形しても破損には至らない。ところが、軸方向に変形さ
せようとすると、曲がったり座屈したりして破損につな
がってしまう。
【0022】ここで、微細触針のホルダをその軸方向に
変位させるようなアクチュエータに取り付け、さらに、
触針が接触を検知すると同時に、そのアクチュエータを
急速に縮めることにより、微細触針に制御的なコンプラ
イアンスを与え、座屈・変形することを防止する。
【0023】また、微細触針と測定対象の相対運動の速
度ベクトルは、場合によって微細触針の軸方向とこれに
直交する方向の成分をもっている。軸方向の速度ベクト
ルが小さい場合、接触検出後の軸方向へのオーバトラベ
ル量も小さいので、微細触針が座屈する心配はない。よ
って、軸方向速度がある値より大きい場合のみ、微細触
針を引き戻すような制御をおこない、それ以外のとき
は、微細触針を一定位置に保つようなアクチュエータ制
御をおこなう。
【0024】以上により、微細触針が測定対象にいかな
る方向から接触しても、微細触針が適切な逃げを確保
し、座屈・変形などの破損を防止することができる。
【0025】請求項1記載の本発明は、片持ち梁構造か
らなる微細触針と微細形状をもった測定対象を相対運動
させ、両者の接触を検出することにより微細形状を測定
する微細形状測定装置において、前記微細触針を前記測
定対象から離脱する方向に変位させて前記微細触針の保
護を行うアクチュエータと、前記微細触針と前記測定対
象の相対移動速度ベクトルを求める速度ベクトル算出器
を備え、前記速度ベクトル算出器において、前記微細触
針と前記測定対象の相対接近速度が一定値を下回る場合
は、前記アクチュエータによる保護動作を行わないこと
を特徴とする微細触針の破損防止機構である。このよう
な構成により、微細触針を接触時の破損から守ることが
できる。
【0026】ここで、請求項2記載のように、上記アク
チュエータが圧電素子から成ることが、その高速な変位
特性から好ましい。
【0027】そして、請求項3記載のように、上記アク
チュエータが圧電素子ならびに変位拡大機構からなるこ
とが、触針を大変位量逃がすことができ、より破損防止
効果が高いことから好ましい。
【0028】さらに、請求項4記載のように、上記アク
チュエータが変位をモニタする変位センサを持つこと
が、アクチュエータ特有の変位ドリフトや変位ヒステリ
シスをキャンセルできることから好ましい。
【0029】また、前記微細触針と前記測定対象の接触
を検知した場合に、前記アクチュエータが前記微細触針
を前記測定対象から離脱する方向へ高速度で変位し、前
記微細触針と前記測定対象の非接触を検出した場合に、
前記アクチュエータが前記微細触針を前記測定対象へ接
近させる方向へ低速度で変位することが、微細触針を高
速に接触から逃がすことができ、同時に微細触針が元位
置へ自動復帰できることから望ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態につ
いて、図を用いて詳細に説明をしていく。
【0031】(実施の形態1)図1は、本発明の一実施
の形態に係る微細触針の破損防止機構を取り付けた微細
形状測定装置の構成を示す。
【0032】図1において、1は微細触針であり、直径
数十μmで長さ数ミリの片持ち梁構造を有する。2は触
針ホルダであり、微細触針1を交換可能な状態で保持・
固定し、微細触針1を軸方向に変位させる微動アクチュ
エータ10に取り付けられている。3は測定対象であ
り、その一部に微細穴のような微細形状をもっており、
サンプルホルダ4を介してYステージ6、ベース9に固
定される。測定対象3と微細触針1はXステージ5、Y
ステージ6、およびZステージ7により相対運動するこ
とができる。
【0033】まず、微細触針1であるが、Z方向に沿っ
た片持ち梁構造を有し、その先端部がボール状、そろば
ん玉状、鉤型等の突起を有しており、先端部が測定対象
に接触したことを検出する能力をもつ。この触針は本実
施例においては、1999年度精密工学会春季大会学術講演
会論文集P.504「圧電センサを用いた共振型バイブロ
スキャン法」に示されるような、共振状態の変化により
接触を検出するタイプのものである。もちろん、接触を
電気導通で検出するような微細触針や、接触による反力
を検出するような触針、光学特性の変化を検出する触針
を用いても一向にかまわない。一般に微細触針1は超硬
合金やガラス、セラミック等の硬質材料から構成されて
おり、摩擦や変形が少なく高い形状安定性をもってい
る。このことは反面、無理な変形は破損につながるおそ
れがある。
【0034】Xステージ5、Yステージ6、およびZス
テージ7は微細触針1を測定対象3に対して相対移動さ
せ、微細触針1が接触を検出すると同時にXステージ
5、Yステージ6、およびZステージ7の座標を読み取
りを行なうとともにただちに停止し、さらに反対方向に
退避動作を行う。この一連の動作を繰り返すことで、微
細形状の測定が達成される。Xステージ5、Yステージ
6、およびZステージ7は一般にエアスライドやボール
ガイドによりガイドされ、回転モータとボールねじ、あ
るいはリニアモータにより駆動されている。そして、X
ステージ5、Yステージ6、およびZステージ7やその
駆動部は一定の質量(数kg〜数十kg)および慣性を
もっているため、微細触針1が接触を検出してから、ス
テージが停止・退避するまで、実際には数μmから数十
μmのオーバートラベルが発生し、この結果、微細触針
1の先端部は測定対象に押し込まれる。微細触針1は片
持ち梁の構造であるため、水平方向(XY)方向の押し
込みに対しては撓みにより変位を吸収でき、破損するこ
とは少ない。ちなみに、φ20μm、長さ1000μmの超
硬合金片持ち梁であれば、先端変位 100μm程度では折
損にいたることはない。
【0035】ところが、垂直方向(Z)方向の押し込み
に対しては、片持ち梁の座屈方向となるため、微細触針
1は高々数μmの押し込みであっても、座屈や曲がりの
発生につながってしまう。
【0036】図2は図1の微細触針1付近の拡大図であ
る。前述のように触針ホルダ2は微細触針1を取り外し
可能な形で保持する。触針ホルダ2と微細触針1の安定
的な機械的結合および電気的接続のために触針基板11
が微細触針1に付属されている。触針ホルダ2は微動ア
クチュエータ10に取り付けられ、微動アクチュエータ
10が微細触針1の破損防止に必要なZ方向の退避動作
を行なって微細触針1を保護する。微細触針1の左横に
設けられた長焦点顕微鏡8は、微細触針1を測定対象3
へ導く役目を持っている。焦点位置12が微細触針1よ
りも下方に位置しているので、測定対象3を長焦点顕微
鏡8で観察したのち、Xステージ5、Yステージ6、お
よびZステージ7をあらかじめ決められた特定量移動さ
せることにより、安定して微細触針1を測定対象3に導
くことができる。
【0037】つぎに、図3を用いて微細形状測定装置の
全体構成と破損防止のための制御方法について説明す
る。まず、19はXステージ5、Yステージ6、および
Zステージ7を制御するためのNC制御回路(NCコン
トローラ)であり、微細触針1からの接触信号16を受
け取るとXステージ5、Yステージ6、およびZステー
ジ7を即座に停止・退避させる機能をもつ。また、NC
制御回路19の内部には微細触針1と測定対象3の相対
移動速度ベクトルを求める速度ベクトル算出器が備えら
れ、微細触針1と測定対象3の接近速度を知ることがで
きる。制御コンピュータ21は微細形状測定装置全体を
コントロールするメインCPUであり、測定に必要なX
YZの動きをNC指令20を介してNC制御回路19に
指令する役目を持っている。破損防止制御回路17は触
針1からの信号を接触信号検出回路13を介して検出す
ると、微動アクチュエータ制御回路14に変位指令15
を発し、これに従って微動アクチュエータ10が駆動さ
れ、微細触針1の退避動作が実現する。退避動作を行う
かどうかはNC制御回路19からのZDOWN信号18
により決定される。
【0038】図4は、微細触針1がZ方向から測定対象
3に接触したときに、微細触針1を上方に引き上げるた
めの破損防止機構に用いられる微動アクチュエータ10
の構造の一例を表している。この微動アクチュエータ1
0は、アクチュエータ本体36と、アクチュエータ本体
36に平行板ばね25を介して連結されたテーブル部3
5と、テーブル部35に固定された触針ホルダ2と、触
針ホルダ2に支持された微細触針1とを備えている。ま
た、微動アクチュエータ10は、テーブル部35に微動
動作を与える積層圧電素子22と、この積層圧電素子2
2の変位を拡大してテーブル部35に伝える変位拡大機
構23とを有している。アクチュエータ本体36は、下
方に開口してテーブル部35が収容される収容空間37
を有する断面がほぼ下向きのカップ形状をしている。テ
ーブル部35はこの収容空間37内に収容されるととも
に、アクチュエータ本体36とテーブル部35との間に
おいて横方向に延びて架け渡された平行板ばね25によ
ってアクチュエータ本体36に連結支持されている。そ
して、触針ホルダ2は平行バネ25により精密にガイド
されるテーブル部35に固定されている。
【0039】アクチュエータ本体36の下端部分の所定
の位置にはこのアクチュエータ本体の側壁から収容空間
37の内部へ向けて突出した受け台38が設けられてい
る。この受け台38の上には積層圧電素子22が固定設
置されており、この積層圧電素子22の上面には変位拡
大機構23の一端が接触している。また、変位拡大機構
23の他端はテーブル部35の上面に当接している。変
位拡大機構23の中間部分の所定位置には支点部材39
が当接されており、当該変位拡大機構23は、全体とし
て、積層圧電素子22が伸長すればテーブル部35を押
し下げ、逆に積層圧電素子22が収縮(或いは短縮)す
ればテーブル部35を平行板ばねの作用で元の変位位置
へ復帰させることを許容する梃子構造体となっている。
そして、この変位拡大機構23は弾性ヒンジ等より構成
され、ガタのない変位拡大が可能となっている。テーブ
ル部35は変位拡大機構23を介して積層圧電素子22
によりZ方向に駆動される。積層圧電素子22は100
V程度の電圧で数μmの変位を発生することができ、変
位拡大機構23の働きにより、テーブル部を数10μm
変位させることができる。なお、積層圧電素子22の変
位は一般に時間とともにドリフトしてしまうため、テー
ブル部35の位置は変位センサ24によりモニタされ、
フィードバック制御により高い位置決め精度を確保して
いる。
【0040】このような、積層圧電素子22、変位拡大
機構23、変位センサ24を組み合わせた構造はPIポ
リテック株式会社などから多く製品化されており、積層
圧電素子22単体を制御するのと同じような手軽さをも
って微動アクチュエータ10を制御することができる。
【0041】また、Zステージ7のオーバートラベル量
が小さい場合、変位拡大機構23は必ずしも必要なく、
積層圧電素子22だけでも折損防止の機能を果たすこと
もできる。また、他の高速移動が可能なアクチュエータ
でも微動アクチュエータ10として利用可能である。た
とえば、ボイスコイルモータ、リニアモータ、静電駆動
アクチュエータ、磁歪素子、電歪素子などでも代用が可
能である。
【0042】このとき、折損防止動作は次のように実現
される。まず、微動アクチュエータ10を伸びた状態に
保持し、この後、微細触針1を測定対象3に一定速度以
上で上方から接近・接触させる。接触と同時に微動アク
チュエータ10を高速に縮ませることで微細触針1は引
き上げられ、Zステージ7が慣性のため停止できずに下
降を続けても微細触針1は押し込まれることがない。つ
まり、座屈による微細触針1の破損を防止することがで
きる。
【0043】相対速度ベクトルが水平成分(XY成分)
のみの場合は、接触の際の微細触針のZ方向への押し込
みはなく、破損の恐れはない。また、相対速度ベクトル
のZ成分が仮に存在しても小さい場合(たとえば1μm
/s)、接触後のZステージのオーバートラベルは無視
できるほど小さくなる。これらの場合、検出時に微動ア
クチュエータ10を縮ませる必要はない。図5に、ZD
OWN信号がNC制御回路19に内蔵される速度ベクト
ル算出器により作製される様子を示す。Xステージ5、
Yステージ6、およびZステージ7の動きにより生成さ
れる微細触針1と測定対象3の相対移動速度ベクトルは
X方向速度成分26, Y方向速度成分27, Z方向速度
成分28で表される。X、Y方向速度成分はZDOWN
信号生成には利用されない。
【0044】Z方向速度成分28においては、微細触針
1が測定対象3に接近するようなしきい値速度29が設
定されており、Z方向速度成分28がこの値を下回る
(このしきい値以上の早さで微細触針1が測定対象3に
接近する)場合にZDOWN信号18がオンとなる。Z
DOWN信号がオンになっているときは、微細触針1が
測定対象3に接触した際に座屈する恐れがあることを意
味し、破損防止制御回路17に微動アクチュエータ10
を制御するように指示する。また、ZDOWN信号の生
成はNC制御回路19によるものでなくても、たとえ
ば、制御コンピュータ21が計測動作計画のなかで事前
にZDOWN信号の生成タイミングを計算し、直接破損
防止制御回路17に指示してもよい。さらに、破損防止
制御回路17がZステージ7の位置計測用のリニアエン
コーダのパルスインターフェースをもち、Zステージ7
の移動方向を自ら判断してZDOWN信号を生成しても
よい。さらに、破損防止制御回路17がNC指令20を
直接取り込み、自らZDOWN信号を生成する方法も可
能である。
【0045】図6は、破損防止制御回路17が、微動ア
クチュエータ10に変位指令15を出力するための回路
構成を示す。微細触針1からの接触信号はTRIG信号
16を介して破損防止制御回路17に伝達される。この
際、微細触針1の上昇速度30をプラス電圧とし、下降
速度31をマイナス電圧として設定しておく。TRIG
信号16はスイッチ32を制御し、微細触針1の接触状
態に応じて、いずれかの電圧を選択する。スイッチ33
はNC制御回路19からのZDOWN信号18により制
御され、上昇・下降速度を表す電圧30・31、または
電圧31のいずれかを選択する。スイッチ33により選
択された電圧は積分回路34に入力され、その出力は変
位指令15となり、微動アクチュエータ制御回路に出力
され、微動アクチュエータ10がこの電圧に比例した変
位を発生する。
【0046】以上の回路構成により、微細触針1は次の
ように制御される。まず、TRIG信号16とZDOW
N信号18のいずれもOFFの状態では積分回路34は
電圧31によってマイナス下限まで飽和しており、微動
アクチュエータ10はあらかじめ、最も下降した位置で
待機している。仮に、微細触針1がその軸方向に測定対
象3に接近しているとすると、ZDOWN信号18が入
力され、積分回路34へゼロ以外の電圧が入力される。
その入力電圧はTRIG信号16により選択されるた
め、微細触針1に接触が検出されなければマイナスの電
圧が入力されつづけるため、積分回路34はマイナス下
限まで飽和し、この結果、微動アクチュエータ10は最
も下降した位置にある。つぎに、微細触針1に接触信号
が入力されると、上昇速度30が入力され、積分回路3
4の電圧出力は急速に増加する。この結果、微動アクチ
ュエータ10はZステージの速度よりも高速に上昇し、
Zステージ7が接触検出後に停止できずにオーバートラ
ベルしても、微細触針1を測定対象3から引き離すこと
ができる。接触状態が解消されると、電圧31に切り換
えられるのでふたたび積分回路の出力値は減少しはじめ
るが、上昇速度30と下降速度31を適当な値に設定し
ておくことにより、微細触針1が元の最下位置に戻るま
でに、Zステージ7がオーバートラベルを解消し、反転
退避動作(タッチバック動作)するだけの時間的余裕を
与えることが可能となる。この結果、微細触針1が元の
最下位置に戻ったときには、測定対象3はすでに離れた
場所にある。以上の動作により、微細触針1がZ方向の
押し込みに対して制御の力によりコンプライアンスをも
ったことに相当し、Z方向の押し込みに対しても座屈が
発生しないことを意味する。また、本実施例はアナログ
回路により、制御アルゴリズムを実現したが、本手法は
デジタル回路・マイコン等によっても容易に実現可能で
ある。
【0047】なお、スイッチ33をスイッチ32に一体
化し、TRIG信号16とZDOWN信号18の論理積
(AND)をスイッチ32に与えても同一の効果が得ら
れる。また、スイッチ33の下側の端子を、グランド電
位につなげても同一の効果が得られる。
【0048】以上の仕組みにより、微細触針1はXYZ
の全方向の押し込みに対してコンプライアンスを持つよ
うになり、破損を防止することができる。さらに、この
実施例を拡張して、微動アクチュエータをXYZの3軸
方向に変位可能なものとすることで、微細触針1にXY
Zの3軸の制御的コンプライアンスを与えることもでき
る。3軸の圧電アクチュエータは、たとえば、PIポリ
テック社より製品化されているので、容易に構成可能で
ある。
【0049】XYZの3軸の制御的コンプライアンスの
メリットとして、あらかじめ制御コンピュータ21より
指示される微細触針1と測定対象3の位置関係より、接
触を検出したときに微細触針1をアクチュエータの変位
範囲内で自由に逃がすことができる。この結果、オーバ
ートラベルがあらゆる方向に極めて大きい測定装置と微
細触針1を組み合わせる場合の破損防止となる他、倣い
計測の場合に微細触針1の運動計画軌跡と測定対象3の
表面位置のずれを吸収することができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、片持ち梁
構造を有する微細触針が測定対象に接触する際、測定装
置のステージが急停止できないことによる触針先端の押
し込みに対し、微細触針の破損につながりやすい軸方向
の押し込みを微動アクチュエータによりキャンセルする
ことができる。
【0051】かかる構成によれば、微細触針の先端が水
平方向に押し込まれた場合は梁構造の撓みにより破損を
防止し、軸方向に押し込まれた場合はアクチュエータ制
御により破損を防止でき、結果、安定した接触検出を実
現できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る微細触針の破損防
止機構を取り付けた微細形状測定装置の概略構成を示す
正面図
【図2】本発明の一実施の形態による微細触針、長焦点
顕微鏡付近の拡大構成概略図
【図3】本発明の一実施の形態による微細形状測定装置
の制御ブロック図
【図4】本発明の一実施の形態による使用される微動ア
クチュエータの構成概略図
【図5】本発明の一実施の形態による下降状態判定の原
理を表す図
【図6】本発明の一実施の形態による折損防止のための
制御アルゴリズムを表す図
【図7】従来の微細表面形状測定装置の構成概略図
【図8】従来の装置による接触信号とデューティ比の状
態を表す原理図
【図9】従来の装置による測定対象面の位置とデューテ
ィサイクルの関係を表す図
【図10】従来の微細表面形状測定装置の構成概略図
【図11】同微細表面形状測定装置に用いられる触針の
形状を表す概略図
【符号の説明】
1 微細触針 2 触針ホルダ 3 測定対象 5 Xステージ 6 Yステージ 7 Zステージ 8 長焦点顕微鏡 9 ベース 10 微動アクチュエータ 17 破損防止制御回路 19 NC制御回路 22 積層圧電素子 23 拡大機構 24 変位センサ 25 平行板ばね 35 テーブル部 36 アクチュエータ本体 37 収容空間 38 受け台 39 支点部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 雅典 神奈川県川崎市高津区坂戸1丁目20番1号 株式会社ミツトヨ内 Fターム(参考) 2F069 AA66 DD01 GG01 HH01 JJ19 LL01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片持ち梁構造からなる微細触針と微細形
    状をもった測定対象を相対運動させ、両者の接触を検出
    することにより微細形状を測定する微細形状測定装置に
    おいて、前記微細触針を前記測定対象から離脱する方向
    に変位させて前記微細触針の保護を行うアクチュエータ
    と、前記微細触針と前記測定対象の相対移動速度ベクト
    ルを求める速度ベクトル算出器を備え、前記速度ベクト
    ル算出器において、前記微細触針と前記測定対象の相対
    接近速度が一定値を下回る場合は、前記アクチュエータ
    の保護動作を行わないことを特徴とする微細触針の破損
    防止機構。
  2. 【請求項2】 アクチュエータが圧電素子を用いてなる
    ことを特徴とする請求項1記載の微細触針の破損防止機
    構。
  3. 【請求項3】 アクチュエータが圧電素子ならびに変位
    拡大機構を用いてなることを特徴とする請求項1記載の
    微細触針の破損防止機構。
  4. 【請求項4】 アクチュエータが変位をモニタする変位
    センサを持つことを特徴とする請求項1記載の微細触針
    の破損防止機構。
  5. 【請求項5】 前記微細触針と前記測定対象の接触を検
    知した場合に、前記アクチュエータが前記微細触針を前
    記測定対象から離脱する方向へ高速度で変位し、前記微
    細触針と前記測定対象の非接触を検出した場合に、前記
    アクチュエータが前記微細触針を前記測定対象へ接近さ
    せる方向へ低速度で変位することを特徴とする請求項1
    記載の微細触針の破損防止機構。
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