JP2001033373A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡

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JP2001033373A
JP2001033373A JP11211417A JP21141799A JP2001033373A JP 2001033373 A JP2001033373 A JP 2001033373A JP 11211417 A JP11211417 A JP 11211417A JP 21141799 A JP21141799 A JP 21141799A JP 2001033373 A JP2001033373 A JP 2001033373A
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JP11211417A
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Hiroshi Kuroda
浩史 黒田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 μm級の微細な対象物の観察を行える走査型
プローブ顕微鏡での測定を探針摩耗の問題を起こすこと
なく高い測定精度で行える。 【解決手段】 探針14による試料表面の走査を行わせ
るためのXYスキャナ12と、サンプリング位置で探針
を試料表面に接近させ、サンプリング位置の間の移動で
は探針を試料表面から退避させる圧電素子18と、サン
プリング位置での測定動作でサーボ制御系に基づき探針
と試料表面との間の距離を設定された基準距離に保つサ
ーボ用圧電素子17と、サンプリング位置の間の探針の
移動の際、直前のサンプリング位置での測定値に対応す
る電圧でサーボ用圧電素子の状態を保持する制御装置2
5を備える。測定箇所が一定間隔で離散的な複数のサン
プリング位置として定められ、サンプリング位置の間の
移動の際には探針は退避させられ試料表面から離れた状
態で移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型プローブ顕
微鏡に関し、特に、探針を駆動制御する圧電素子のヒス
テリシスによる影響を低減することができる走査型プロ
ーブ顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡は、原子間力顕微
鏡に代表されるように、例えば半導体基板の表面凹凸を
測定するごとく、探針と試料表面との間に作用する原子
間力を利用して微細な凹凸形状を測定・観察するのに利
用されている。試料表面における走査範囲は、走査用ア
クチュエータとして圧電素子が一般的に使用され、圧電
素子によって得られる変位量は例えばμm(ミクロンメ
ートル)級のストローク、大きくても100μm程度で
あり、極めて微細なものである。他方、近年では、走査
型プローブ顕微鏡において広域に走査して広域領域を観
察できることが望まれている。具体的に述べると、半導
体製造工程での製造対象物の微細化に伴って、半導体基
板の表面の平坦性、あるいは各種半導体デバイスの製造
工程により基板表面上に堆積された膜の表面の平坦性の
評価に対する必要性が高くなっている。特にCMPによ
る平坦化工程の評価では、数mm(ミリメートル)から
数十mmの広い範囲の凹凸形状をnm(ナノメートル)
の分解能で測定することが求められる。
【0003】上記のごとき微細測定であって大視野の観
察が可能な装置として、従来では、走査型プローブ顕微
鏡の代わりに、例えば特開平10−62158号公報に
開示される装置が提案されていた。この公開公報に開示
される装置は表面粗さ計であり、その従来技術の欄では
触針式と光学式の表面粗さ計について記述されている。
触針式の表面粗さ計は、試料の表面に針部材を接触さ
せ、試料表面を針部材で走査して試料表面の凹凸形状を
測定する。針部材の動きは差動トランス式の検出器によ
り検出される。他方、光学式の表面粗さ計は、試料表面
の凹凸形状が光学的変位検出系で検出される。表面粗さ
計は本来的に機械的な構造で試料表面を広域的に観察で
きるように構成されたものである。針部材は試料表面に
接触し、機械的な構造によって試料表面が変形・破壊さ
れること、および分解能が低いこと等の理由から、上記
公開公報では針部材として原子間力顕微鏡で使用される
カンチレバーを使用することを提案し、表面粗さ計に原
子間力顕微鏡の特徴を利用することを提案している。
【0004】また走査型プローブ顕微鏡の一例として特
開平7−83651号に開示されるものがある。この走
査型プローブ顕微鏡では、探針を移動させる圧電駆動部
材において、例えばZ軸方向の駆動部分を複数の部分に
分け、それぞれの部分の駆動を特定の周波数帯域を有す
る異なる制御信号で行うように構成している。このよう
な構成を採用する理由は、例えば、単一の圧電素子で微
動機構を構成し、大きな動きを行わせると、ヒステリシ
スの影響が大きなり、良好な追従性が得られないからで
ある。例えば、大きなうねりの上に微小な凹凸が形成さ
れた試料表面を測定する場合には、大きなうねりと微小
な凹凸の両方を1つの圧電素子で追従することが要求さ
れるが、両方の動きの追従性を高くすることはヒステリ
シスが原因で無理である。
【0005】さらに、本来ミクロンメートル(μm)級
の測定を行う従来の走査型プローブ顕微鏡の測定・観察
において、その走査範囲をミリメートル(mm)の範囲
に拡大した場合、試料表面における探針の移動距離は長
くなる。従来の通常の測定方法によれば、その移動の
間、探針はその先端が試料表面に極めて接近した状態で
移動することになり、探針先端が試料表面に接触する場
合もあるので、探針の先端の摩耗が顕著になる。その結
果、測定精度が低下するという問題が提起される。また
探針が摩耗すると、探針の全体の長さが短くなり、その
分、探針で得られる高さ情報に誤差が含まれることにな
り、測定対象である表面領域内の分解能が低下する。加
えて、探針の摩耗量が増すことによって、探針の交換が
頻繁になるために、測定のスループットが低下する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の特開平10−6
2158号公報に開示される装置では、表面粗さ計にお
いて原子間力顕微鏡のカンチレバーの探針を利用するこ
とにより、従来の表面粗さ計に比較して、試料表面に加
えられる接触圧力を低減できたことを効果として主張し
ているが、この装置であっても単に原子間力顕微鏡のカ
ンチレバーを使用するだけでは探針の摩耗による精度低
下とスループットの低下の解決は困難である。
【0007】また、広い範囲を原子間力顕微鏡等に準じ
たnmレベルの高い分解能で測定する場合には、前述の
ごとく、従来では走査用アクチュエータとして圧電素子
を用い、探針走査速度は10μm/秒程度であるので、
非常に時間がかかるものであった。例えば10mm×1
0mmの範囲を走査して256×256点で測定を行う
場合、測定時間はおよそ142分(512000秒)と
なる。さらに上記のごとく10mm×10mmの広範囲
を256×256点の測定点で測定を行う場合には、4
0μmごとに1回表面データを取得すればよいにも拘ら
ず、従来の測定方法によれば、測定点の間においても試
料表面の凹凸を倣うように探針を移動させなければなら
ず、非常に測定効率が悪いものとなる。
【0008】上記の問題を避けるため、一般的に、測定
データを得るためのサンプリング位置のみで探針を試料
表面に接近させ、サーボ制御系に基づいて試料表面に対
する探針の高さ位置を設定された基準位置に保持し、サ
ンプリング位置の間は移動のための区間とし、移動の区
間中は探針を試料表面から退避させ、離した状態で移動
を行うようにする構成が考えられている(特開平2−5
340号公報等)。この構成に基づく移動状態の一例を
図4に示す。この図で、101は探針、102は探針1
01の移動の軌跡、103はサンプリング位置、102
aは接近動作、102bは退避動作、102cは試料表
面104から離れた状態での移動を示している。このよ
うな構成では、探針101を圧電素子を利用して上記移
動軌跡102のように移動させることになるが、特に接
近動作102aはトンネル電流を検出しながら徐々に接
近させるように行われるため、動作速度が遅いことが問
題となる。
【0009】また一般的に、例えば原子間力顕微鏡のア
クチュエータに用いられる圧電素子では、印加される電
圧に対する変位特性は非線型でかつヒステリシスを有し
ている。変位特性の一例を図5に示す。図5の左側に示
した(A)で、105はロッド状の圧電素子で、矢印1
06のごとく伸縮して変位が生じるものとする。圧電素
子105の伸縮動作は試料表面と探針の間の距離を一定
に保持するための指示信号(電圧信号)Vzがアンプ1
07を介して印加されることにより生じ、圧電素子10
5は試料表面の凹凸形状に追従するように変位する。図
5の右側で示した(B)で圧電素子105の変位は10
8の部分に相当し、この変位を生じさせるための電圧は
109の部分に対応する。図5に示す通り、通常の観察
では、探針の高さ位置(試料表面から探針先端までの距
離)を変化させるために、試料表面の凹凸分に相当する
非常に狭い範囲109の印加電圧を加えるようにしてい
る。これに対して、図4に示した前述のごとき動作で試
料表面104を測定する場合には、接近動作と退避動作
の際に圧電素子105に対して大きな振幅の電圧を印加
して大きな変位を生じさせなければならない。そのため
に、圧電素子のヒステリシスの影響が問題となり、測定
精度が低下することになる。
【0010】さらに、特開平2−5340号公報に開示
された走査型プローブ顕微鏡では、試料表面に対する垂
直方向(高さ方向)における探針の位置は1つの圧電素
子で変化させるようにしていた。1つの圧電素子で、通
常の測定のためのサーボ制御による動作と接近・退避の
ための移動動作とを兼用しようとすると、圧電素子の伸
縮動作について測定のための動作制御と接近・退避のた
めの動作制御を組み合わせることが必要となり、特に接
近は断続的に生成される三角波形状の駆動信号を用いて
ゆっくり行われることが必要で、動作制御が複雑になる
という問題が提起される。
【0011】本発明の目的は、上記の問題を解決するこ
とにあり、通常の試料表面の凹凸測定では本来μm級の
微細な対象物の観察を行うための走査型プローブ顕微鏡
において、探針摩耗の問題を起こすことなく、圧電素子
のヒステリシスの影響が少ない高い測定精度で走査を行
うことができる走査型プローブ顕微鏡を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る走査型プロ
ーブ顕微鏡は、上記目的を達成するために、次のように
構成される。
【0013】本発明に係る走査型プローブ顕微鏡は、試
料の表面に臨む探針を備え、探針と試料の間を所定間隔
(接触状態も含む)に保持しながら試料表面を探針で走
査して表面を測定するものであり、測定領域において測
定を行う箇所が一定間隔で離散的な複数のサンプリング
位置として定められ、当該サンプリング位置で探針を試
料表面に接近させてサーボ制御系が働いた状態の通常の
測定動作に基づいて測定を行い、サンプリング位置の間
の移動の際には探針は退避させられ試料表面から離れた
状態で移動する。このため、当該走査型プローブ顕微鏡
は、探針による試料表面の走査を行わせるための移動機
構(XYスキャナ)と、上記サンプリング位置で探針を
試料の表面に接近させ、サンプリング位置の間の移動で
は探針を試料表面から退避させる駆動装置と、サンプリ
ング位置での測定動作でサーボ制御系に基づき探針と試
料表面との間の距離を設定された基準距離に保つサーボ
用圧電素子と、サンプリング位置の間の探針の移動の
際、直前のサンプリング位置での測定値に対応する電圧
でサーボ用圧電素子の状態を保持する制御手段とを備え
ている。
【0014】本発明では、測定箇所をサンプリング位置
として離散的に選択して設定し、移動の際には探針は試
料表面から離れて移動し、測定を行うサンプリング位置
のみで探針が試料表面に接近して測定を行うように構成
され、探針の高さ方向の移動に関しては、接近・退避動
作と、測定のための試料表面追従動作とがある。そこ
で、接近・退避動作用の駆動装置と、試料表面追従用の
サーボ用圧電素子が設けられる。駆動装置としては接近
・退避用圧電素子が好ましいが、その他に、モータを利
用した駆動装置、空圧や油圧を利用した駆動装置を用い
ることもできる。駆動装置として接近・退避用圧電素子
を用いる場合、探針の高さ方向への移動に関与する圧電
素子は、接近・退避用のものと測定時の表面追従を行う
サーボ用のものに分けて2段階で構成される。接近・退
避用圧電素子は接近時の伸長、退避時の収縮のオン・オ
フ制御で動作させ、サーボ用圧電素子は微小の範囲で追
従サーボ制御で動作させる。これによって、移動の際の
探針摩耗の問題を解消でき、さらに圧電素子のヒステリ
シスの問題も解消できる。
【0015】上記の走査型プローブ顕微鏡において、上
記移動機構は、試料を搭載し、試料を試料表面に平行な
方向(例えば水平方向)にmmの長さ単位で移動させる
試料ステージである。移動機構としては、パルスモータ
等を利用して構成される試料側のステージが好ましい。
【0016】上記の走査型プローブ顕微鏡において、接
近・退避用圧電素子とサーボ用圧電素子の各々は1つの
圧電素子を2分割することにより形成されることが好ま
しい。接近・退避用のアクチュエータと測定の際のサー
ボ用アクチュエータを圧電素子で構成する場合には、2
分割型の圧電素子で形成することが容易である。この構
成の場合には、電極部のみが各圧電素子ごと独立に設け
られる。
【0017】上記の走査型プローブ顕微鏡において、上
記接近・退避用の駆動装置は、設定された走査範囲で接
近・退避動作を行って測定箇所である複数のサンプリン
グ位置を定め、上記サーボ用圧電素子は、サンプリング
位置の各々でのみサーボ制御系を能動状態にして測定動
作を行うように構成される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
【0019】図1は走査型プローブ顕微鏡の一例を示
し、原子間力顕微鏡の全体を示すシステム構成を示して
いる。図2は上記原子間力顕微鏡において試料の表面を
探針で走査しながら特定の領域を観察する場合に例えば
広域走査に基づいて広い範囲を測定するときの探針の位
置の変化の仕方に関する制御方法とタイミングチャート
を示し、X方向およびZ方向の探針移動の際の各部の電
圧信号の波形チャートと高さ方向の探針位置を示してい
る。探針の位置の変化は、試料表面に沿うXY方向の探
針の走査動作と、試料・探針間の距離を調整する高さ方
向(Z方向)の移動動作とによって生じさせられる。
【0020】全体的なシステム構成は、図1に示すごと
く、水平に保持されたテーブル11の上にXYスキャナ
12が配置され、その上に観察対象である試料13が配
置されている。図1においてテーブル11の表面に平行
な面は水平面であり、ここでは直交の2軸X,Yにより
XY平面と定義される。試料13は例えば半導体ウェハ
のごとき薄板の基板状部材であり、観察しようとする面
を上面として配置されている。XYスキャナ12は試料
13をX方向あるいはY方向へ相対的に大きな距離で移
動させる移動機構であり、例えばパルスモータ等を利用
して構成される移動用試料ステージである。XYスキャ
ナ12によるXY方向の移動ストロークはmm(ミリメ
ートル)の長さ単位で行われ、例えば数十mmのストロ
ークが設定される。またXYスキャナ12の上に搭載さ
れた試料13に対しては、その上面を観察すべく、その
上側に、先端に探針14が形成されたカンチレバー15
が配置される。探針14の先端は試料13の表面に臨ん
でいる。上記の構成の結果、試料13をXYスキャナ1
2で移動させることにより、試料13に臨む探針14が
相対的な位置関係として試料表面を広い範囲で走査し、
広域走査に基づく広域領域の測定を行うことが可能とな
る。
【0021】上記カンチレバー15はその基端が固定さ
れ、探針14が設けられた先端は自由端となっている。
カンチレバー15は小さいバネ定数を有する弾性レバー
部材であり、先端の探針14と試料13の間で原子間力
が生じると、受ける力に応じてたわみ変形が生じる。1
6は、その下端に上記カンチレバー15を取付け、カン
チレバー15を水平面に垂直な方向(Z方向)に移動さ
せるZ方向駆動装置である。Z方向駆動装置16は、好
ましくは、上下の位置に配置された2つの圧電素子1
7,18で構成されている。圧電素子17は通常の測定
・観察を行う際に試料表面に対する探針14の高さ位置
を設定された基準の一定位置に保持するためのサーボ用
圧電素子である。圧電素子18は、探針14すなわちカ
ンチレバー15の全体を、試料13の表面に接近させた
り、当該表面から退避させたりするための接近・退避用
圧電素子である。このようにカンチレバー15(探針1
4)をZ方向に移動させるためのZ方向駆動装置16は
2つの圧電素子による2段構成によって形成されてい
る。Z方向駆動装置16を1つの圧電素子で形成し、こ
れを2分割することにより上記圧電素子17,18を形
成することもできる。なおZ方向駆動装置16は、実際
には、図示しない顕微鏡フレームに固定されている。
【0022】上記の構成によれば、XYスキャナ12上
に搭載された試料13の表面に対して探針14を間隔を
あけて臨ませた状態において、XYスキャナ12で試料
13をXY方向へ相対的に大きなストロークで移動させ
つつ、カンチレバー15すなわち探針14の試料表面に
対する高さ位置をZ方向駆動装置16の圧電素子17,
18で調整することにより、試料表面においてミリメー
トル級の走査範囲に基づく広域観察を行うことが可能と
なる。探針14の試料表面に対する高さ位置を調整する
Z方向駆動装置16について、圧電素子18は試料表面
で一定間隔で設定された多数のサンプリング位置の各々
で探針14(カンチレバー15)を試料表面に所定間隔
で接近させまたは試料表面から退避させるためのアクチ
ュエータであり、圧電素子17は上記の各サンプリング
位置での接近状態で通常の測定・観察のためのサーボ制
御に基づき試料表面の凹凸形状に沿って試料表面の測定
データを得るためのアクチュエータである。従って、試
料13の表面を広域走査で測定するときに、探針14
は、圧電素子18によりサンプリング位置のみにおいて
接近させられ、圧電素子17を利用して表面追従を行っ
て試料表面の凹凸形状に関する測定データを取得し、或
るサンプリング位置から他のサンプリング位置への探針
14の移動は、圧電素子18による退避動作により探針
は試料表面から離れた状態でXYスキャナ12によって
行われる。
【0023】接近・退避用のアクチュエータは上記のご
とく長いストロークで伸縮する圧電素子18が好ましい
が、これに限定されるものではない。
【0024】試料13の上方に配置されるカンチレバー
15に対して、試料表面に対する探針14の高さ位置
(Z方向の変位)を検出するための検出系が設けられ
る。この検出系はカンチレバー15のたわみ変形とレー
ザ光とを利用して構成される光てこ式光学検出系であ
る。光てこ式光学検出系は、カンチレバーの背面に形成
された反射面に対してレーザ光21を照射するレーザ光
源22と、当該背面で反射されたレーザ光21を受ける
例えば4分割光検出器23から構成される。カンチレバ
ー15の背面で反射されたレーザ光21による反射スポ
ットが光検出器23の4分割された受光面に入射され
る。探針14が試料表面から原子間力を受けた状態で探
針・試料間の距離が変化すると探針が受ける原子間力が
変化し、探針14の高さ位置が変位し、カンチレバー1
5のたわみ変形量が変化する。カンチレバー15のたわ
み変形量の変化量に応じて光検出器23の受光面におけ
るレーザ光21の反射スポットはその中心位置から変位
するので、探針・試料間の距離が設定された基準の一定
距離に保持されるように、後述するサーボ制御系によっ
て、試料表面に対する探針14(カンチレバー15)の
高さ位置が調整される。これにより光検出器23の受光
面におけるレーザ光21の反射スポットの位置も探針・
試料間の設定された一定間隔に応じた中心位置に保持さ
れる。上記の構成において、光検出器23は4分割型の
受光面としたが、少なくとも2分割型であればよい。ま
たレーザ光源22と4分割光検出器23からなる光てこ
式光学検出系の取付け構造は具体的に示されていない
が、上記作用を生じさせる構造であれば、任意の構造を
採用することができる。例えば、圧電素子17,18か
らなるZ方向駆動装置16とカンチレバー15からなる
ユニットに対して所定の配置関係を満たすようにして一
体的に組み付けるように構成することもできる。なお図
1等の図示において、圧電素子17,18、カンチレバ
ー15、光てこ式光学検出系などは、説明の便宜上、実
際物とは異なり、大きさ等に関して誇張して描かれてい
る。
【0025】次に制御系について説明する。24はサー
ボ用圧電素子17のZ方向の伸縮動作を制御するサーボ
制御装置である。サーボ制御装置24は、上記の光検出
器23から出力される探針・試料間距離を表す検出信号
s1を入力する。サーボ制御装置24は、入力された検
出信号s1と設定された基準の一定距離を表す信号との
差を求め出力する減算器と、この減算器から出力された
差信号が0となるようにサーボ用圧電素子17を動作さ
せる制御用電圧信号Vzを作成して出力する制御回路と
から構成される。試料表面の各サンプリング位置におい
て、試料13に対して探針・試料間で原子間力が作用す
る程度に探針が接近するように圧電素子18によりカン
チレバー15を移動させた状態で、上記の光てこ式光学
検出系、サーボ制御装置24、サーボ用圧電素子17に
よってサーボ制御のフィードバックループが形成され、
このサーボ制御ループによってカンチレバー15のたわ
み変形量が一定になるように保持され、探針・試料間の
距離が設定された基準距離に保持される。
【0026】25は上位の制御装置であり、制御装置2
5は信号処理装置と記憶部と表示装置と入力部などから
なる例えばパーソナルコンピュータで構成されている。
制御装置25は、電圧信号V0 によってサーボ制御装置
24内に設定される上記基準距離の情報を与えると共
に、サーボ制御装置24からサーボ用圧電素子17に与
えられる制御用電圧信号Vzを入力するように構成され
る。また制御装置25は、XY走査回路を内蔵し、試料
13を搭載しこれをXY方向に走査移動させるためのX
Yスキャナ12に対してその動作を制御する走査制御信
号s2を与える。試料13を移動させるための走査デー
タは制御装置25内のXY走査回路で生成され、走査制
御信号s2としてXYスキャナ12に出力されると共に
制御装置25の記憶部に保存される。従って、制御装置
25の記憶部には試料13の表面における測定領域が走
査範囲データとして記憶されている。特に本実施形態の
場合、上記XYスキャナ12を動作させることによりm
m(ミリメートル)級の広域走査による広域測定が行え
る。制御装置25は、測定領域に関する上記の走査デー
タ(サンプリング位置の位置データ)と、各サンプリン
グ位置でのサーボ用圧電素子17に印加される電圧信号
Vz(試料13の表面に対する高さデータ)とを組み合
わせることにより、試料13の観察表面についての凹凸
形状に関する画像データが作成され、表示部の画面に観
察画像が表示される。
【0027】さらに制御装置25は、或るサンプリング
位置での測定が終了した後、次のサンプリング位置へ移
動するときに、上記測定が終了した時点の圧電素子17
への印加電圧Vzをホールドすべくホールド信号s3を
圧電素子17へ与える。ホールド信号s3は電圧素子1
7に印加される電圧Vzの値のホールド状態をオンまた
はオフする。
【0028】さらに制御装置25は、Z方向駆動装置1
6の接近・退避用圧電素子18に対して接近動作のため
の伸張、および退避動作のための収縮を行わせるための
制御用電圧信号Vrを出力する。電圧信号Vrは試料表
面の測定領域でサンプリング位置のみで圧電素子18に
与えられ、各サンプリング位置で圧電素子18は探針1
4の接近・退避ための伸縮動作を行う。サンプリング位
置の間を探針14が移動するときには、探針14(カン
チレバー15全体)は退避させられ、試料13の表面か
ら離れた状態で移動を行う。試料13の測定表面におけ
るサンプリング位置の位置情報は予め制御装置25側に
用意される。また接近・退避用圧電素子18の接近のた
めの伸張動作量および退避のための収縮動作量は予め制
御装置25側で設定されている。
【0029】図2を参照して上記構成を有する原子間力
顕微鏡の動作を説明する。図2では構成図(A)とタイ
ミングチャート(B)が示される。
【0030】この原子間力顕微鏡によれば前述の通り試
料13の表面で広域測定を行うことができる。広域測定
のために広域走査を行う必要があるが、XYスキャナ1
2によって試料13を移動することにより広域走査が行
われる。また試料13の表面に対する探針14の高さ位
置HはZ方向駆動装置16の圧電素子17,18の伸縮
動作で調整される。図2の上側の構成図(A)に示され
るように、前述のごとくサンプリング位置での探針の接
近・退避動作は電圧信号Vrで制御される圧電素子18
の伸縮動作で行われ、サンプリング位置での測定・観察
のための動作は電圧信号Vzで制御される圧電素子17
の伸縮動作で行われる。
【0031】さらに図2のタイミングチャート(B)で
は、一例としてサンプリング位置P1で測定を行い、そ
の後サンプリング位置P2へ移動して測定を行う動作例
が示されている。タイミングチャート(B)では、上段
から、XYスキャナ12に含まれるXスキャナによるX
方向の速度、電圧Vzのホールド状態、サーボのオン・
オフ(ON/OFF)状態、電圧Vzの変化状態、電圧
Vrの印加状態(ON/OFF状態)、試料表面からの
探針の高さHの変化状態のそれぞれを示している。また
タイミングチャートで横軸は時間の経過を示すが、図2
では移動方向であるX方向に対応させて示している。X
スキャナによる速度は一定値に保持されるので、試料表
面に対して探針は停止することなく走査を継続する。最
初の状態ではサンプリング位置P1に到達する手前の
状態であるので、探針14は試料13の表面から離れ退
避状態にて移動の状態にある。従って、電圧Vrはオフ
されており、圧電素子18の変位は最少である。また電
圧Vzのホールド状態はオンであって前回の測定で決ま
った値に保持され、サーボ制御はオフの状態になってい
る。状態ではサンプリング位置P1に到達したので、
サーボの状態がオンになり、電圧Vzのホールド状態が
解除される。また電圧Vrもオンになるので、圧電素子
18も伸張し、探針14は試料の表面に接近する。サー
ボ状態がオンになっているので、探針14が試料表面に
接近して設定された基準距離が保持されるように、上記
サーボ制御系によりサーボが働く。実際に、探針14が
予め設定された押し付け力(基準距離)で試料13の表
面に押し付けられるように、サーボ用圧電素子17には
電圧Vzが与えられ、駆動される。サーボ用圧電素子1
7が作動し、サーボ制御系が働くことによって試料13
の表面の凹凸に応じて電圧Vzが変化する。サンプリン
グ位置P1である状態に達したとき、の区間の例え
ばサーボ制御系が安定状態になったところの或る位置で
の電圧Vzが記録される。こうしてサンプリング位置P
1で試料表面の凹凸形状が測定される。その後の状態
では、次のサンプリング位置P2に移動するための準備
がなされる。すなわち電圧Vrがオフになって圧電素子
18を収縮させ、探針14を試料表面から退避させる。
さらに電圧Vzのホールド状態をオンにし、サーボの状
態をオフにする。この結果、探針14は試料13の表面
から離れた状態で次のサンプリング位置P2に向かって
移動する。次のサンプリング位置P2の状態でも、前
述と同様な動作が繰り返され、測定電圧Vzが記録され
る。
【0032】上記の動作において、試料表面からの探針
の高さHの変化によって、探針の接近動作、退避動作が
明らかにされる。サンプリング位置P1,P2のみで接
近動作が行われ、このとき電圧Vrのホールド状態が解
除されかつサーボがオンになってサーボ用圧電素子17
を駆動することによって駆動用電圧Vzを求め、本来の
試料表面測定が行われる。サンプリング位置での測定を
行った後に次のサンプリング位置へ移動するときには、
サーボ用圧電素子17を駆動する印加電圧Vzをホール
ドする。これにより、広域の走査範囲による測定であっ
ても、設定されたサンプリング位置のみで試料表面に接
近してサーボ制御系の作用により測定を行って電圧Vz
を取得し、サンプリング位置の間の移動では電圧Vzを
ホールドすることにより、接近・退避動作を行ってもヒ
ステリシスの影響の少ない精度の良好な測定を行うこと
ができる。またサンプリング位置の間の移動は試料表面
から探針を退避させた状態で移動するので、移動中に探
針が資料表面に接触するのを防止し、探針の摩耗を防止
でき、大視野観察を高速に行うことができる。
【0033】図3は、圧電素子17,18の各々に対し
てこれらを駆動する電圧Vz,Vrが印加される構成を
簡略して示すと共に、圧電素子17への印加電圧とその
変位の関係を示している。測定時の試料表面追従のため
のサーボ用圧電素子17に対しては、アンプ31を通し
て表面の凹凸分に関連する電圧信号Vzが印加される。
電圧信号Vzは(2)に示されるように狭い範囲33の
電圧変化が利用される。従って圧電素子17においてヒ
ステリシスの影響を排除できる。また、接近・退避用の
圧電素子18にはサンプリング位置に対応してアンプ3
2を通して接近・退避の変位分に対応するパルス的な電
圧Vrが印加される。電圧Vrは、(2)に示されるご
とく比較的に広い範囲34で電圧変化が生じるように設
定されている。オン・オフの2つの状態で変位を生じさ
せるように構成したため、圧電素子18でのヒステリシ
スの影響を排除することができる。
【0034】上記の実施形態によるZ方向駆動装置16
では、サーボ用圧電素子17を上側に設け、その下側に
接近・退避用圧電素子18を付設した構造となっている
が、取付け構造を反対にし、接近・退避用圧電素子18
の下側にサーボ用圧電素子17を付設することもでき
る。
【0035】また上記の接近・退避用圧電素子の代わり
に、一般的な接近・駆動用の駆動装置、例えばモータを
利用した駆動装置、空圧や油圧を利用した駆動装置を用
いることもできる。このような構成では、接近・退避用
駆動装置に前述のサーボ用圧電素子を付設した構成が好
ましい。
【0036】上記実施形態では、広域走査を行える移動
機構として試料側を移動させるXYスキャナを設けた
が、探針側に移動機構を設けることもできる。また走査
型プローブ顕微鏡の例として原子間力顕微鏡について説
明したが、他の方式の走査型プローブ顕微鏡に対しても
本発明を適用できるのは勿論である。さらに上記では、
広域走査の例で記述したが、本発明は狭域走査であって
かつ各測定点間を退避して移動する測定においても適用
することができるのは勿論であり、この場合にもヒステ
リシスの影響が少なく精度の良いかつ測定速度の速い測
定を行うことができる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、試料表面を探針で広域走査できる移動機構を設
け、測定の際に試料表面を追従する探針の変位を生じさ
せる圧電素子と、試料表面に対する探針の接近、試料表
面からの探針の退避を行う圧電素子を設け、接近・退避
動作および測定動作を行えるようにしたため、探針の摩
耗を低減することは勿論、圧電素子のヒステリシスの影
響を大幅に低減でき、測定精度の低下を防止することが
でき、さらに測定時間を短縮することができる。また本
発明は広域測定への応用に適し、広域測定を行う場合
に、広域の測定領域における各サンプリング位置での接
近・退避動作および測定動作を行うことができ、mm級
の広い走査範囲に対する試料表面の凹凸情報をnm以下
の分解能で測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走査型プローブ顕微鏡の全体シス
テムを示す構成図である。
【図2】本発明に係る走査型プローブ顕微鏡の動作を説
明する図である。
【図3】2つの圧電素子に印加される駆動電圧を説明す
る図である。
【図4】接近・退避動作で広域測定を行う探針の動きを
説明する図である。
【図5】従来の走査型プローブ顕微鏡における代表的な
単一圧電素子の駆動電圧を説明する図である。
【符号の説明】
12 XYスキャナ 13 試料 14 探針 15 カンチレバー 16 Z方向駆動装置 17 サーボ用圧電素子 18 接近・退避用圧電素子 24 サーボ制御装置 25 制御装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 41/09 H01L 41/08 U Fターム(参考) 2F069 AA54 AA57 AA60 DD06 DD15 DD19 DD20 GG02 GG06 GG15 GG35 GG39 GG52 GG56 GG62 HH04 JJ04 JJ25 LL03 MM04 MM11 MM24 MM32 PP02 QQ05 5H303 AA20 BB03 BB09 BB12 BB17 CC10 DD03 DD14 DD19 EE03 EE07 FF03 GG11 HH01 HH07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料の表面に臨む探針を備え、前記探針
    と前記試料の間を所定距離に保持しながら前記表面を前
    記探針で走査して前記表面を測定する走査型プローブ顕
    微鏡において、 前記探針による前記試料の表面の走査を行う移動機構
    と、 サンプリング位置で前記探針を前記試料の表面に接近さ
    せ、前記サンプリング位置の間の移動では前記探針を前
    記試料の表面から退避させる駆動装置と、 前記サンプリング位置での測定動作でサーボ制御系に基
    づき前記探針と前記試料の表面との間の距離を設定され
    た基準距離に保つサーボ用圧電素子と、 サンプリング位置の間の探針の移動の際、直前のサンプ
    リング位置での測定値に対応する電圧で前記サーボ用圧
    電素子の状態を保持する制御手段と、 からなることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記駆動装置は接近・退避用圧電素子で
    あることを特徴とする請求項1記載の走査型プローブ顕
    微鏡。
  3. 【請求項3】 前記接近・退避用圧電素子と前記サーボ
    用圧電素子の各々は1つの圧電素子を2分割することに
    より形成されることを特徴とする請求項2記載の走査型
    プローブ顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記接近・退避用圧電素子は、設定され
    た走査範囲で接近・退避動作を行って測定箇所である複
    数のサンプリング位置を定め、前記サーボ用圧電素子
    は、前記サンプリング位置の各々でのみサーボ制御系を
    能動状態にして測定動作を行うことを特徴とする請求項
    2記載の走査型プローブ顕微鏡。
  5. 【請求項5】 前記移動機構は、前記試料を搭載し、前
    記試料を試料表面に平行な方向にmmの長さ単位で移動
    させる試料ステージであることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の走査型プローブ顕微鏡。
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