JP2002339727A - 排気ガス処理装置 - Google Patents

排気ガス処理装置

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JP2002339727A
JP2002339727A JP2001144708A JP2001144708A JP2002339727A JP 2002339727 A JP2002339727 A JP 2002339727A JP 2001144708 A JP2001144708 A JP 2001144708A JP 2001144708 A JP2001144708 A JP 2001144708A JP 2002339727 A JP2002339727 A JP 2002339727A
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sub
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particulates
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JP2001144708A
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Inventor
Hiroyuki Kasahara
弘之 笠原
Yasuo Yokota
康雄 横田
Yuji Furuya
雄二 古谷
Takeshi Miyamoto
武司 宮本
Hiroshi Oikawa
洋 及川
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Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Automotive Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サブフィルタの再生処理頻度が少なくて済
み、小型化を図ることができる排気ガス処理装置を提案
すること。 【解決手段】 排気ガス中に含まれるパティキュレート
を捕集するため排気ガス通路に並設された第1及び第2
通路24、25のそれぞれに第1、第2フィルタ27、
28を設け、第1、第2フィルタ27、28の選択的逆
洗処理によって得られたパティキュレートをサブフィル
タ29に送り込んで蓄積して燃焼処理するようにした排
気ガス処理装置1において、第1、第2フィルタ27、
28のいずれかが逆洗処理状態にある場合には、サブフ
ィルタ3の出口端が出口部23に連通され、逆洗により
サブフィルタ29に送り込まれた圧縮空気は出口部23
から大気中に排出され、パティキュレートがサブフィル
タ29により捕集されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの排気ガ
ス中に含まれるパティキュレートを捕集して燃焼処理す
ることができるようにした排気ガス処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの排気ガス中に含ま
れる微粒子が大気中に拡散されるのを抑制するため、近
年、ディーゼルエンジンの排気系統に装着して排気ガス
中のディーゼルパティキュレートを後処理するための種
々の装置が開発されてきている。この種の排気ガス処理
装置は、いずれもディーゼルエンジンから排出される排
気ガス中に含まれるパティキュレートを排気ガスが排気
通路を通過する時に捕集するためのフィルタを備えてい
る。したがって、フィルタには捕集されたパティキュレ
ートが次第に堆積され、ついにはフィルタが目詰まり状
態となり、排気ガスが通過できなくなってしまう。
【0003】このため、従来にあっては、フィルタにお
けるパティキュレートの堆積量が所定レベルに達したと
推定された場合にフィルタを加熱する等してパティキュ
レートを燃焼する処理を行ってフィルタを再生し、再び
パティキュレートの捕集ができるようにしている。
【0004】図13には、この種の公知の排気ガス処理
装置が示されている。図13に示した排気ガス処理装置
100は、本体通路101内にパティキュレートを捕集
するための第1及び第2フィルタ102、103と、捕
集されたパティキュレートを燃焼して取り除くためのサ
ブフィルタ104とを備えている。排気ガスは本体通路
101の入口101Aから出口101Bに向かって流
れ、流れの途中において第1及び第2フィルタ102、
103の両方フィルタによりパティキュレートが捕集さ
れるようになっている。第1フィルタ102の捕集能力
が所定レベルにまで低下したことが検知された場合、本
体通路101内の流路が切り換えられ、エアタンク10
5からの圧縮空気により第1フィルタ102を逆洗し、
第1フィルタ102に捕集されていたパティキュレート
をサブフィルタ104に捕集した後、サブフィルタ10
4を加熱してサブフィルタ104により捕集されたパテ
ィキュレートを燃焼する構成となっている。第2フィル
タ103の再生についても同様である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来の排気ガス処理装置にあっては、一方の捕集用
のフィルタに捕集されているパティキュレートを逆洗に
よって燃焼用のフィルタに集めて焼却する処理と、他方
の捕集用のフィルタに捕集されているパティキュレート
を逆洗によって燃焼用のフィルタに集めて焼却する処理
とを同時に行うことができないため、いずれか一方の捕
集用のフィルタの逆洗を行う度に燃焼用のサブフィルタ
でパティキュレートの燃焼を行う必要がある。したがっ
て、燃焼用のサブフィルタでのパティキュレート燃焼処
理頻度が多くなり、このためサブフィルタに負担が掛か
り寿命を短縮させてしまう他、サブフィルタでの燃焼処
理の度に燃料エネルギを消費するので燃費も低下する傾
向になるという問題点を有している。
【0006】燃焼用のフィルタでの燃焼処理頻度を小さ
くして寿命を延ばすには、捕集用のフィルタを大型化し
長期間逆洗せずに済むようにすれば良いが、この場合に
は、排気ガス処理装置全体が大型化すると共に、コスト
が高くなってしまうという別の問題点を生じることとな
る。
【0007】また、燃焼用のサブフィルタでパティキュ
レートを燃焼した際に、燃えなかったパティキュレート
がサブフィルタに残った場合には、この燃え残りのパテ
ィキュレートが捕集用のフィルタとサブフィルタとの間
を往復してしまい、その量が漸次拡大して捕集用フィル
タのパティキュレート捕集能力が低下するというさらに
別の問題点を有している。
【0008】本発明の目的は、従来技術における上述の
問題点を解決することができる排気ガス処理装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、ディーゼルエンジンの排気ガス中
に含まれるパティキュレートを捕集するため前記排気ガ
スの通路に並設された複数の捕集用フィルタを備え、前
記複数の捕集用フィルタの選択的逆洗処理によって得ら
れたパティキュレートをサブフィルタに送り込んで蓄積
して燃焼処理するようにした排気ガス処理装置におい
て、前記複数の捕集用フィルタのいずれかが逆洗処理状
態にある場合には、前記サブフィルタの出口端が大気解
放経路と連通状態になるようにしたことを特徴とする排
気ガス処理装置が提案される。
【0010】捕集用フィルタの選択的逆洗処理は、例え
ば圧縮空気を排気ガスの流通方向と逆方向に向けて捕集
用フィルタに送り込むことにより行うことができ、これ
により捕集用フィルタから離脱せしめられたパティキュ
レートがサブフィルタに送り込まれる。サブフィルタの
出口端はこのとき大気解放経路を介して大気に連通して
いるので、離脱したパティキュレートと共にサブフィル
タに送り込まれた圧縮空気は大気解放経路を通って大気
中に逃げることができる。複数の捕集用フィルタのうち
別の捕集用フィルタを逆洗処理する場合も同様の動作と
なる。
【0011】したがって、捕集用フィルタの逆洗によっ
て離脱したパティキュレートをサブフィルタに送り込ん
で蓄積しておくことが可能となり、サブフィルタにおけ
るパティキュレートの燃焼処理を逆洗処理毎に実行する
必要がない。すなわち、サブフィルタにおけるパティキ
ュレートの燃焼処理の頻度はサブフィルタのパティキュ
レート蓄積能力によることになるので、各捕集用フィル
タのパティキュレート捕集装置は小さくても済み、小型
のもので間に合うことになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明による排気ガス処理装置の
実施の形態の一例を示す構成図である。排気ガス処理装
置1は、例えばディーゼルエンジンの排気マニホールド
の出口端と排気マフラーとの間に設けられ、ディーゼル
エンジンの排気ガス中に含まれるパティキュレートを後
処理するための装置であり、ディーゼルエンジンの排気
ガス中のパティキュレートを捕集、処理するためのフィ
ルタ装置2と制御ユニット3とを備えている。制御ユニ
ット3はマイクロコンピュータ31を用いて構成されて
おり、排気ガス処理装置1の作動が制御ユニット3によ
って電子的に制御される構成となっている。
【0014】フィルタ装置2は、排気ガスを通過させる
ための通路装置21を有しており、通路装置21は排気
ガスを受け入れる入口部22と排気ガスを排出する出口
部23とを備え、入口部22と出口部23との間には第
1通路24、第2通路25、及び第3通路26通路が独
立して並設されて成っている。第1通路24、第2通路
25、及び第3通路26通路の各一端は入口部22と相
互に連通するように連結されて入口側分岐部22Aが構
成されている。また、第1通路24、第2通路25、及
び第3通路26通路の各他端は出口部23と相互に連通
するように連結されて出口側分岐部23Aが構成されて
いる。
【0015】第1及び第2通路24、25には排気ガス
中のパティキュレートを捕集するための第1フィルタ2
7及び第2フィルタがそれぞれ設けられており、第3通
路には第1及び第2フィルタ28を逆洗した際に第1及
び第2フィルタ28から離脱して送られてくるパティキ
ュレートを捕集しておくためのサブフィルタ29が設け
られている。
【0016】第1フィルタ27及び第2フィルタ28
は、いずれもこの種の目的で使用される公知の構成のも
のであり、第1通路24に送られた排気ガスは第1フィ
ルタ27を通過して排気マフラー側に送られ、このとき
第1フィルタ27によって排気ガス中に含まれるパティ
キュレートを効果的に捕集することができる構成となっ
ている。第2フィルタ28についても同様である。
【0017】サブフィルタ29は、第1フィルタ27及
び第2フィルタ28と同様にパティキュレートを捕集で
きる耐熱型のフィルタ構成となっており、第1フィルタ
27又は第2フィルタ28を逆洗したときに離脱したパ
ティキュレートを捕集し、サブフィルタ29によって捕
集されたパティキュレートは所定量にまで堆積されたと
きに、ここで燃焼処理して除去される。
【0018】フィルタ装置2を、排気ガス中に含まれる
パティキュレートを第1フィルタ27及び第2フィルタ
28によって捕集するための状態(第1切換状態)、第
1フィルタ27を逆洗して第1フィルタ27から離脱し
たパティキュレートをサブフィルタ29によって捕集す
るための状態(第2切換状態)、第2フィルタ28を逆
洗して第2フィルタ28から離脱したパティキュレート
をサブフィルタ29によって捕集するための状態(第3
切換状態)のいずれかの状態に切り替えることができる
ようにするため、入口側分岐部22Aには入口側切換弁
装置V1が設けられており、出口側分岐部23Aには出
口側切換弁装置V2が設けられている。
【0019】入口側切換弁装置V1は、第3通路26の
一端を実質的に塞いで排気ガスを入口部22から第1通
路24及び第2通路25の両方に流すための切換位置
(第1位置)、排気ガスを入口部22から第1通路24
のみに流し、このとき第2通路25と第3通路26とを
各一端側において連通状態とするための切換位置(第2
位置)、排気ガスを入口部22から第2通路25のみに
流し、このとき第1通路24と第3通路26とを各一端
側において連通状態とするための切換位置(第3位置)
のいずれかの切換位置を択一的に選択できるようになっ
ている。
【0020】出口側切換弁装置V2は、第3通路26の
他端を実質的に塞いだ状態で第1通路24及び第2通路
25からの各排気ガスを出口部23に排出するための切
換位置(第4位置)、第1通路24の他端を塞いだ状態
で第2通路25及び第3通路26を出口部23に連通さ
せるための切換位置(第5位置)、第2通路24の他端
を塞いだ状態で第1通路24及び第3通路26を出口部
23に連通させるための切換位置(第6位置)のいずれ
かの切換位置を択一的に選択できるようになっている。
入口側切換弁装置V1は制御ユニット3からの第1制御
信号C1により第1〜第3位置のいずれかに切換制御さ
れ、出口側切換弁装置V2は制御ユニット3からの第2
制御信号C2により第4〜第6位置のいずれかに切換制
御される構成となっている。
【0021】このように、入口側切換弁装置V1を第1
位置としたとき第3通路26の一端を実質的に塞ぎ、且
つ出口側切換弁装置V2を第4位置としたとき第3通路
26の他端を実質的に塞ぐことにより、第3通路26内
を排気ガスが僅かに流れる程度の密閉状態とし、これに
より、サブフィルタ29によって捕集されたパティキュ
レートを燃焼させる場合にサブフィルタ29に僅かな空
気の流れを可能にし、パティキュレートの燃焼を効果的
に行うことができるように構成されている。
【0022】第1及び第2フィルタ27、28に逆洗用
の空気を高圧で供給し、サブフィルタ29にはパティキ
ュレート燃焼用の空気を供給することができるようにす
るため、排気ガス処理装置1には空気供給装置4が設け
られている。
【0023】空気供給装置4は、圧縮空気を内部に蓄積
している空気タンク41を備えており、空気タンク41
からの圧縮空気を第1フィルタ27の出口側、第2フィ
ルタ28の出口側及びサブフィルタ29の入口側に選択
的に供給できるよう、空気タンク41と通路装置21と
の間には空気供給路42が配設されており、空気供給路
42の途中には空気切換弁装置43が設けられている。
空気切換弁装置43の動作は制御ユニット3から送られ
る第3制御信号C3により制御され、圧縮空気の流量調
整を行うと共に、圧縮空気の供給先を第1フィルタ27
の出口側、第2フィルタ28の出口側、又はサブフィル
タ29の入口側のいずれかに任意に切り換えることがで
きるようになっている。
【0024】第1及び第2フィルタ27、28の逆洗に
よりサブフィルタ29に堆積したパティキュレートを加
熱燃焼して除去し、サブフィルタ29の再生を行うこと
ができるようにするため、排気ガス処理装置1には、さ
らに、燃焼用装置5が設けられている。
【0025】燃焼用装置5は、第3通路26内のサブフ
ィルタ29の入口付近に配設されたバーナノズル51を
有しており、バーナノズル51には燃料タンク52内に
収容されている気体状の燃料が供給油路53を介して供
給されるようになっている。バーナノズル51への燃料
の供給量は供給油路53の途中に設けられた油量調整弁
54により調整することができ、油量調整弁54の油量
調整動作は制御ユニット3から送られる第4制御信号C
4により制御される構成となっている。本実施の形態で
は、バーナノズル51は空気供給路42のサブフィルタ
29に対応する先端部42A内に配設されている。
【0026】バーナノズル51のノズル口51Aはサブ
フィルタ29の入口付近に燃料を供給するように配設さ
れており、ノズル口51Aから供給される燃料に着火を
行うための点火プラグ55がノズル口51Aの近くに配
設されている。点火プラグ55は、制御ユニット3から
の第5制御信号C5によって制御される点火器56から
の信号によって点火動作を行う構成となっている。
【0027】したがって、空気切換弁装置45と油量調
整弁54とを制御して圧縮空気と燃料とをそれぞれ先端
部42Aとノズル口51Aとからサブフィルタ29の入
口側に供給し、この供給された混合体に点火プラグ55
によって点火すると、ノズル口51Aから供給されてい
る燃料が着火し、これにより生じた火炎によりサブフィ
ルタ29の入口側を高温状態とし、サブフィルタ29内
に堆積しているパティキュレートを加熱燃焼させ、サブ
フィルタ29の再生を行うことができる。この加熱燃焼
処理それ自体は公知の処理方法によるものである。
【0028】サブフィルタ29の入口付近には温度セン
サ6が設けられており、温度センサ6によってサブフィ
ルタ29の入口前の空気温度を示す温度信号TSが制御
ユニット3に送られる構成となっている。
【0029】第1フィルタ27の目詰まり状態を入出力
差圧に基づいて検出できるようにするため、第1通路2
4内の入口側には圧力センサ7が設けられ、第1通路2
4内の出口側には圧力センサ8が設けられている。ま
た、第2フィルタ28の目詰まり状態を同じく入出力差
圧に基づいて検出できるようにするため、第2通路25
内の入口側には圧力センサ9が設けられ、第2通路25
内の出口側には圧力センサ10が設けられている。圧力
センサ7によって検出された第1通路24内の入口側の
排気ガスの圧力信号PS1、圧力センサ8によって検出
された第1通路24内の出口側の排気ガスの圧力信号P
S2、圧力センサ9によって検出された第2通路25内
の入口側の排気ガスの圧力信号PS3、圧力センサ10
によって検出された第2通路25内の出口側の排気ガス
の圧力信号PS4は、いずれも制御ユニット3に入力さ
れるようになっている。
【0030】排気ガス処理装置1の動作は、制御ユニッ
ト3内に設けられたマイクロコンピュータ31に予めセ
ットされている制御プログラムに従って制御されるよう
に構成されている。入口側切換弁装置V1が第1位置
に、出口側切換弁装置V2が第4位置にされ、フィルタ
装置2がパティキュレート捕集状態である第1切換状態
とされた場合には、入口部22から送られてきた排気ガ
スは第1通路24と第2通路25とに流れ、排気ガス中
に含まれるパティキュレートが第1フィルタ27及び第
2フィルタ28の両方により除去され、清浄となった排
気ガスが大気解放経路である出口部23を通って大気中
に排出される。このとき、第3通路26は入口部22及
び出口部23から実質的に遮断されており、サブフィル
タ29の再生処理を行うことができる状態となってい
る。
【0031】第1フィルタ27の目詰まりが所定レベル
に達したことが第1フィルタ27の前後に設置された圧
力センサ7、8の差圧に基づいて制御ユニット3におい
て判別された場合には、入口側切換弁装置V1は第3位
置に、出口側切換弁装置V2は第5位置に切り換えら
れ、フィルタ装置2は第1フィルタ27を逆洗するため
の第2切換状態とされる。この場合には、空気供給装置
4により圧縮空気が第1フィルタ27の出口側に供給さ
れて第1フィルタ27が逆洗され、第1フィルタ27に
堆積していたパティキュレートが第1フィルタ27から
離脱せしめられ、パティキュレートを含む高圧空気が入
口側切換弁装置V1によって第3通路26のみに送り込
まれる。第3通路26に送られた圧縮空気はサブフィル
タ29を通過し、このとき圧縮空気中に含まれるパティ
キュレートはサブフィルタ29により捕集され、清浄と
なった圧縮空気のみが出口部23を通って大気に排出さ
れる。
【0032】第2フィルタ28の目詰まりが所定レベル
に達したことが第2フィルタ28の前後に設置された圧
力センサ9、10の差圧に基づいて制御ユニット3にお
いて判別された場合には、入口側切換弁装置V1は第2
位置に、出口側切換弁装置V2は第6位置に切り換えら
れ、フィルタ装置2が第2フィルタ28を逆洗するため
の第3切換状態とされる。この場合には、空気供給装置
4により第2フィルタ28の出口側に圧縮空気が供給さ
れ、これにより、第1フィルタ27の逆洗処理の場合と
同様にして、第2フィルタ28の逆洗が行われ、このと
き第2フィルタ28から離脱して圧縮空気中に含まれて
いるパティキュレートはサブフィルタ29により捕集さ
れ、清浄となった高圧空気のみが出口部23を通って大
気に排出される。
【0033】第1フィルタ27及び第2フィルタ28の
逆洗の合計回数が所定の回数に達すると、フィルタ装置
2が第1切換状態とされているときに、サブフィルタ2
9の入口側には空気供給装置4及び燃焼用装置5により
空気と燃料とが供給され、バーナノズル51から燃料の
燃焼による火炎が放射されてサブフィルタ29に堆積し
ているパティキュレートが加熱焼却するサブフィルタ2
9の再生処理が行われる。したがって、サブフィルタ2
9の再生処理を行っている間であっても、第1フィルタ
27及び第2フィルタ28においてはパティキュレート
の捕集をおこなうことができる。既に説明したように、
このとき入口側切換弁装置V1及び出口側切換弁装置V
2は第3通路26に対して若干開かれており、このため
第3通路26に排気ガスの圧力によってわずかに空気の
流れが生じるため、サブフィルタ29内に堆積されたパ
ティキュレートを効果的に加熱焼却することができるよ
うになっている。そして、温度センサ6によりサブフィ
ルタ29の入口側において所定の温度上昇が検知された
ときにバーナノズル51からの火炎放射が終了され、サ
ブフィルタ29の再生が完了して排気ガス中のパティキ
ュレートが後処理される。
【0034】このように、第1フィルタ27及び第2フ
ィルタ28のいずれかが逆洗処理状態にある場合には、
サブフィルタ29の出口側が出口部23と連通状態にな
るようにしたので、第1フィルタ27及び第2フィルタ
28から離脱せしめられたパティキュレートと共にサブ
フィルタ29に送り込まれた圧縮空気は出口部23を通
って大気中に排出される。したがって、サブフィルタ2
9におけるパティキュレートの燃焼処理を逆洗処理毎に
実行する必要がなく、第1フィルタ27及び第2フィル
タ28の逆洗によって離脱したパティキュレートをサブ
フィルタ29に送り込んで蓄積しておくことが可能とな
る。このため、サブフィルタ29におけるパティキュレ
ートの燃焼処理は第1フィルタ27及び第2フィルタ2
8の逆洗を何回か行った後でよく、サブフィルタ29の
再生頻度を従来に比べて著しく小さくすることができ
る。この結果、サブフィルタ29の加熱回数を減少させ
ることができ、サブフィルタ29の寿命を大幅に長くす
ることができ、ランニングコストを著しく低減させるこ
とができる上に、燃費の改善を図ることができる。そし
て、サブフィルタ29の再生の頻度はサブフィルタ29
のパティキュレート蓄積能力によることになるので、第
1フィルタ27及び第2フィルタ28の捕集容量は小さ
くても済み、小型のもので間に合うので、フィルタ装置
2全体の小型化及び低コスト化を図ることができる。
【0035】次に、排気ガス処理装置1の動作について
より詳細に説明する。図2〜図5は、制御ユニット3に
おいて実行される制御プログラムを示すフローチャート
である。排気ガス処理装置1は、先ず最初に第1切換状
態とされ、排気ガス中のパティキュレートが第1フィル
タ27及び第2フィルタ28によって捕集されている状
態で作動している。図6には第1切換状態となっている
フィルタ装置2が示されており、実線で示されるのはこ
のときの排気ガスの流路である。
【0036】図2を参照すると、ステップS1は、第1
フィルタ27の前後の差圧を計測することにより第1フ
ィルタ27に捕集されているパティキュレート量を推定
し、その推定結果に応じて第1フィルタ27を逆洗する
ための制御処理である。
【0037】図3を参照すると、ステップS1の実行が
開始された場合、ステップS11に入り、ここでは第1
フィルタ27の前後における差圧の計測が行われ、ステ
ップS12に入る。ステップS12では、ステップS1
1において計測された第1フィルタ27の前後における
差圧の値が、第1フィルタ27の逆洗を開始すべき逆洗
開始所定値Aより大きいか否かが判別される。
【0038】ステップS12において、第1フィルタ2
7におけるパティキュレートの捕集量が少なく第1フィ
ルタ27が目詰まりしていない状態であり、第1フィル
タ27の前後の差圧の値が逆洗開始所定値Aより小さい
場合には、ステップS12の判別結果はNOとなり、ス
テップS1に戻る。
【0039】第1フィルタ27にパティキュレートが大
量に捕集され第1フィルタ27が目詰まりしている状態
となっており、第1フィルタ27の前後の差圧の値が逆
洗開始所定値Aより大きい場合には、ステップS12の
判別結果はYESとなり、ステップS13に入る。
【0040】ステップS13では、フィルタ装置2を第
1フィルタ27を逆洗するための切換状態とするため、
入口側切換弁装置V1を第1位置から第3位置に切り換
え、出口側切換弁装置V2を第4位置から第5位置位置
に切り換える処理が行われる。これによりフィルタ装置
2は図6に示される第1切換状態から図7に示される第
2切換状態に変更される。
【0041】フィルタ装置2が第1切換状態から第2切
換状態に変更された後、ステップS14に入り、ここで
は、制御ユニット3からの制御により空気切換弁装置4
5が切り換えられ空気タンク41から圧縮空気が第1フ
ィルタ27の出口側に供給されて逆洗が行われ、これに
より第1フィルタ27に捕集されていたパティキュレー
トがサブフィルタ29に捕集される。
【0042】図7には第2切換状態となっているフィル
タ装置2が示されており、点線で示されるのは第1フィ
ルタ27を逆洗して離脱したパティキュレートがサブフ
ィルタ29によって捕集されている流路であり、実線で
示されるのは排気ガスが入口部22から流れてパティキ
ュレートが第1フィルタ27に捕集されている流路であ
る。
【0043】図3に戻ると、ステップS14における第
1フィルタ27の逆洗処理が終了した後、ステップS1
5に入り、ここでは入口側切換弁装置V1を第3位置か
ら第1位置に戻し、出口側切換弁装置V2を第5位置か
ら第4位置に戻す処理が行われ、これによりフィルタ装
置2は図7に示される第2切換状態から図6に示される
第1切換状態に戻され、ステップS11に戻る。
【0044】第1フィルタ27が逆洗により目詰まり状
態が解消されていれば、ステップS12の判別結果はN
Oとなり、ステップS1に戻り、ステップS1の実行が
終了し、ステップS2に入る。
【0045】若し、第1フィルタ27の逆洗によっても
目詰まり状態が解消されていなければ、ステップS12
の判別結果は再びYESとなり、ステップS13以下の
逆洗処理が再度実行されることになる。
【0046】図2に戻ると、ステップS2は、第2フィ
ルタ28の前後の差圧を計測することにより第2フィル
タ28に捕集されているパティキュレート量を推定し、
その推定結果に応じて第2フィルタ28を逆洗するため
の制御処理である。
【0047】図4を参照すると、ステップS2の実行が
開始された場合、ステップS21に入り、ここでは第2
フィルタ28の前後における差圧の計測が行われ、ステ
ップS22に入る。ステップS22では、ステップS2
1において計測された第2フィルタ28の前後における
差圧の値が、第2フィルタ28の逆洗を開始すべき逆洗
開始所定値Aより大きいか否かが判別される。
【0048】ステップS22において、第2フィルタ2
8におけるパティキュレートの捕集量が少なく第2フィ
ルタ28が目詰まりしていない状態であり、第2フィル
タ28の前後の差圧の値が逆洗開始所定値Aより小さい
場合には、ステップS22の判別結果はNOとなり、ス
テップS2に戻る。
【0049】第2フィルタ28にパティキュレートが大
量に捕集され第2フィルタ28が目詰まりしている状態
となっており、第2フィルタ28の前後の差圧の値が逆
洗開始所定値Aより大きい場合には、ステップS22の
判別結果はYESとなり、ステップS23に入る。
【0050】ステップS23では、フィルタ装置2を第
2フィルタ28を逆洗するための切換状態とするため、
入口側切換弁装置V1を第1位置から第2位置に切り換
え、出口側切換弁装置V2を第4位置から第6位置位置
に切り換える処理が行われる。これによりフィルタ装置
2は図6に示される第1切換状態から図8に示される第
3切換状態に変更される。
【0051】フィルタ装置2が第1切換状態から第3切
換状態に変更された後、ステップS24に入り、ここで
は、制御ユニット3からの制御により空気切換弁装置4
5が切り換えられ空気タンク41から圧縮空気が第2フ
ィルタ28の出口側に供給されて逆洗が行われ、これに
より第2フィルタ28に捕集されていたパティキュレー
トがサブフィルタ29に捕集される。
【0052】図8には第3切換状態となっているフィル
タ装置2が示されており、点線で示されるのは第2フィ
ルタ28を逆洗して離脱したパティキュレートがサブフ
ィルタ29に捕集されている流路であり、実線で示され
るのは入口部22からの排気ガスが第2通路25に流れ
てパティキュレートが第2フィルタ28によって捕集さ
れている流路である。
【0053】図4に戻ると、ステップS24において第
2フィルタ28の逆洗終了後、ステップS25に入り、
ここでは入口側切換弁装置V1を第2位置から第1位置
に戻し、出口側切換弁装置V2を第6位置から第4位置
に戻す処理が行われ、これによりフィルタ装置2は図8
に示される第3切換状態から図6に示される第1切換状
態に戻され、ステップS21に戻る。
【0054】第2フィルタ28が逆洗により目詰まり状
態が解消されていれば、ステップS22の判別結果はN
Oとなり、ステップS2に戻り、ステップS2の実行が
終了し、ステップS3に入る。
【0055】若し、第2フィルタ28の逆洗によっても
目詰まり状態が解消されていなければ、ステップS22
の判別結果は再びYESとなり、ステップS23以下の
逆洗処理が再度実行されることになる。
【0056】図2に戻ると、ステップS3は、第1フィ
ルタ27及び第2フィルタ28を逆洗することによりサ
ブフィルタ29がパティキュレートを捕集した合計回数
を演算し、この合計回数が所定回数に達した場合にサブ
フィルタ29に捕集されているパティキュレートを燃焼
させてサブフィルタ29を再生する処理を行うステップ
である。
【0057】図5を参照すると、ステップS3の実行が
開始された場合、ステップS31に入り、ここで、第1
フィルタ27及び第2フィルタ28における現在までの
逆洗回数値NをN=N+1とする演算処理が行われる。
Nの値はサブフィルタ29の再生処理の完了により図示
しないステップにおいてN=0とされており、ステップ
S31に入る度にNの値に1が加算され、これにより現
在までの逆洗合計回数がNの値によって示されるように
なっている。次にステップS32に入り、ここでは、逆
洗回数値Nが所定回数値N’と大小比較される。所定回
数値N’は、逆洗によりサブフィルタ29に堆積された
パティキュレート量が堆積限界値に近い所定の量に達す
ると推測される逆洗回数値に定められている。ステップ
S32において、逆洗回数値Nが所定回数値N’より小
さい場合には、ステップS32の判別結果はNOとな
り、ステップ3に戻る。
【0058】第1フィルタ27及び第2フィルタ28の
逆洗が多数回行われ、逆洗回数値Nが逆洗回数所定値
N’より大きくなると、ステップS32の判別結果がY
ESとなり、ステップS33に入る。ステップS33で
は、制御ユニット3からの第3制御信号C3により空気
切換弁装置43及び油量調整弁54が制御され、圧縮空
気と燃料とがそれぞれサブフィルタ29の入口側に供給
開始されると共に、それぞれのバルブから供給される空
気と燃料との流量調整を行う処理が行われる。
【0059】次に、ステップS34では、サブフィルタ
29の入口側に配置されている点火プラグ6をONする
処理が行われ、これによりサブフィルタ29の入口側で
燃料を空気と混合して燃焼し、サブフィルタ29の入口
側の温度を高温とし、ステップS35に入る。ここで
は、サブフィルタ29の入口側の計測温度が、サブフィ
ルタ29に堆積しているパティキュレートを加熱焼却す
るのに十分な高温となっていることを判断するための着
火判定所定値Bより高いか否かが判別される。
【0060】ステップS35においてサブフィルタ29
の入口側の温度が着火判定所定値Bより低い場合には、
ステップS35の判別結果はNOとなり、ステップS3
4に戻り、再び点火プラグ6をONする処理が行われ
る。サブフィルタ29の入口側の温度が着火判定所定値
Bより高い場合に、ステップS35の判別結果はYES
となり、ステップS36に進む。この結果、サブフィル
タ29の入口側の温度が必ずパティキュレートを燃焼さ
せるのに十分な高温となるので、サブフィルタ29を所
望の状態に確実に再生することができる。
【0061】このときフィルタ装置2はステップS3が
開始されたときと同じ状態となっており、入口側切換弁
装置V1は第1位置、出口側切換弁装置V2は第4位置
でありフィルタ装置2は図9に示される第1切換状態と
なっている。一点鎖線で示されるのは燃焼による高温の
空気をサブフィルタ29に通過させてサブフィルタ29
に堆積していたパティキュレートを加熱焼却している流
路であり、実線で示されるのは排気ガスを第1及び第2
フィルタ27、28に通過させてパティキュレートの捕
集を行っている流路である。
【0062】図5に戻ると、このようにしてサブフィル
タ29の再生が終了すると、ステップS36に入り、こ
こで、サブフィルタ29の再生処理を終了させるため、
油量調整弁54及び空気切換弁装置43を制御し、サブ
フィルタ29の入口側に供給されている燃料と空気とを
徐々に停止調整することを行うことにより燃料の燃焼を
抑制する燃料及び空気供給停止処理が行われ、ステップ
S37に入る。
【0063】ステップS37では、ステップS36にお
ける燃料と空気との供給停止処理による燃料燃焼の抑制
により、サブフィルタ29の入口側の温度がサブフィル
タ29の再生が終了したと判断するための再生終了判定
所定値Cより低くなっているか否かの判別が行われる。
サブフィルタ29の入口側の温度が再生終了判定所定値
Cより低くなっておらず、サブフィルタ29の入口側の
温度が再生終了判定所定値Cより高い場合には、ステッ
プS37の判別結果はNOとなり、ステップS36に戻
り、さらに空気切換弁装置43及び油量調整弁54を制
御してサブフィルタ29への空気と燃料との供給停止処
理が行われる。
【0064】ステップS37においてサブフィルタ29
の入口側の温度が再生終了判定所定値Cより低くなった
場合、ステップS37の判別結果はYESとなり、次の
ステップに進むことができるように構成されており、ス
テップS3に戻り、ステップS3の実行が終了し、ステ
ップS4に入る。
【0065】図2に戻ると、ステップS4では、エンジ
ンが停止されているか否かが判別される。エンジンが停
止されていない場合には、ステップS4の判別結果はN
Oとなり、ステップS1に戻り、再び第1フィルタ27
及び第2フィルタ28を逆洗し、サブフィルタ29を再
生する処理が行われるようになっている。
【0066】ステップS4においてエンジンが停止され
ている場合には、ステップS4の判別結果はYESとな
り、排気ガス処理装置1の動作が終了する。
【0067】図10には本発明による排気ガス処理装置
の他の実施の形態の要部が示されている。図10の各部
のうち図1の各部に対応する部分には同一の符号を付し
てそれらの説明を省略する。図10に示した構成におい
ては、圧縮空気が空気タンク5A1から空気調整弁装置
5A2を通って予混合容器/装置5A3に送られ、気体
状の燃料が燃料タンク5A4から油量調整弁装置5A5
を通って予混合容器/装置5A3に送られるようになっ
ている。予混合容器/装置5A3に送られた圧縮空気と
燃料とは予混合容器/装置5A3において混合され、燃
料供給パイプ5A6を介してサブフィルタ29の入口側
に供給されるように構成されている。この構成によれ
ば、気体燃料と空気とを予め混合してから第3通路26
内に供給するので、サブフィルタ29の再生のためのパ
ティキュレートの燃焼をより効果的に行うことができ
る。
【0068】図11には本発明による排気ガス処理装置
の別の実施の形態の要部が示されている。図11の各部
のうち図1の各部に対応する部分には同一の符号を付し
てそれらの説明を省略する。図11に示した構成におい
ては圧縮空気が空気タンク5B1から空気調整弁装置5
B2を通り空気供給路5B3を介してサブフィルタ29
の入口側に供給されるようになっている。そして液体状
の燃料は燃料タンク5B4から第1油量調整弁装置5A
5を通って液体燃料気化装置5B6に送られ、ここで液
体状の燃料はエンジン、排気管等からの廃熱を利用して
気化され、気化された燃料は第2油量調整弁5B7を通
り供給油路5B8を介してバーナノズル5B9からサブ
フィルタ29の入口側に供給されるようになっている。
バーナノズル5B9は空気供給路5B3の先端部内に配
設されており、空気と燃料とがサブフィルタ29の入口
側において混合されて供給されるように構成されてい
る。この構成によれば、液体燃料を用いることができる
ので、エンジン用の燃料を用いることができるようにな
る。
【0069】図12には本発明による排気ガス処理装置
のさらに別の実施の形態の要部が示されている。図12
の各部のうち図1の各部に対応する部分には同一の符号
を付してそれらの説明を省略する。図12に示した構成
においては圧縮空気が空気タンク5C1から空気調整弁
装置5C2を通り予混合容器/装置5C3に送られるよ
うになっている。燃料タンク5C4からは、液体状の燃
料が第1油量調整弁装置5C5を通って液体燃料気化装
置5C6に送られ、ここで液体状の燃料はエンジン、排
気管等からの廃熱を利用して気化され、気化された燃料
は第2油量調整弁5C7を通って予混合容器/装置5C
3に送られるようになっている。予混合容器/装置5C
3に送られた圧縮空気と燃料とは、予混合容器/装置5
C3において混合され燃料供給パイプ5C8を介してサ
ブフィルタ29の入口側に供給されるように構成されて
いる。この構成によれば、液体燃料を用いることができ
るので、エンジン用の燃料を用いることができ、さらに
この液体燃料を気化した気体燃料と空気とを予め混合し
てから第3通路26内に供給するので、サブフィルタ2
9の再生のためのパティキュレートの燃焼をより効果的
に行うことができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、上述の如く、複数の捕
集用フィルタを選択的に逆洗処理し、これにより生じた
パティキュレートをサブフィルタに送り込んで蓄積して
燃焼処理するように構成された排気ガス処理装置におい
て、複数の捕集用フィルタのいずれかが逆洗処理状態に
ある場合には、サブフィルタの出口端が大気解放経路と
連通状態になるようにしたので、捕集用フィルタから離
脱せしめられたパティキュレートと共にサブフィルタに
送り込まれた圧縮空気は大気解放経路を通って大気中に
排出される。したがって、サブフィルタにおけるパティ
キュレートの燃焼処理を逆洗処理毎に実行する必要がな
く、捕集用フィルタの逆洗によって離脱したパティキュ
レートをサブフィルタに送り込んで蓄積しておくことが
可能となる。このため、サブフィルタにおけるパティキ
ュレートの燃焼処理は捕集用フィルタの逆洗を何回か行
った後でよく、サブフィルタの再生頻度を従来に比べて
著しく小さくすることができる。この結果、サブフィル
タの加熱回数を減少させることができ、サブフィルタの
寿命を大幅に長くすることができ、ランニングコストを
著しく低減させることができる上に、燃費の改善を図る
ことができる。そして、サブフィルタの再生の頻度はサ
ブフィルタのパティキュレート蓄積能力によることにな
るので、各捕集用フィルタのパティキュレート捕集装置
は小さくても済み、小型のもので間に合うので、装置全
体の小型化及び低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による排気ガス処理装置の実施の形態の
一例を示す構成図。
【図2】図1に示される制御ユニットにおいて実行され
る排気ガス処理装置の制御のための制御プログラムを示
すフローチャート。
【図3】図2に示す第1フィルタの逆洗処理ステップの
詳細フローチャート。
【図4】図2に示す第2フィルタの逆洗処理ステップの
詳細フローチャート。
【図5】図2に示すサブフィルタの再生処理ステップの
詳細フローチャート。
【図6】図1に示すフィルタ装置の第1切換状態を説明
するための説明図。
【図7】図1に示すフィルタ装置の第2切換状態を説明
するための説明図。
【図8】図1に示すフィルタ装置の第3切換状態を説明
するための説明図。
【図9】図1に示すフィルタ装置を第1切換状態として
行われるサブフィルタの再生処理を説明するための説明
図。
【図10】本発明による排気ガス処理装置の他の実施の
形態の要部を示す要部構成図。
【図11】本発明による排気ガス処理装置の別の実施の
形態の要部を示す要部構成図。
【図12】本発明による排気ガス処理装置のさらに別の
実施の形態の要部を示す要部構成図。
【図13】従来の排気ガス処理装置の一例を示す構成
図。
【符号の説明】
1 排気ガス処理装置 2 フィルタ装置 3 制御ユニット 4 空気供給装置 5 燃焼用装置 6 温度センサ 7〜10 圧力センサ 21 通路装置 22 入口部 22A 入口側分岐部 23 出口部 23A 出口側分岐部 24 第1通路 25 第2通路 26 第3通路 27 第1フィルタ 28 第2フィルタ 29 サブフィルタ 31 マイクロコンピュータ 41 空気タンク 43 空気切換弁装置 51 バーナノズル 52 燃料タンク 54 油量調整弁 55 点火プラグ V1 入口側切換弁装置 V2 出口側切換弁装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 康雄 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ボッシュオートモーティブシステム 東松山工場内 (72)発明者 古谷 雄二 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ボッシュオートモーティブシステム 東松山工場内 (72)発明者 宮本 武司 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ボッシュオートモーティブシステム 東松山工場内 (72)発明者 及川 洋 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ボッシュオートモーティブシステム 東松山工場内 Fターム(参考) 3G090 AA04 BA08 CB00 CB01 CB18 CB24 CB26 DA04 DA12 4D058 JA01 KB01 MA15 MA18 MA43 MA52 MA54 PA04 QA01 QA03 QA19 RA03 SA08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排気ガス中に含ま
    れるパティキュレートを捕集するため前記排気ガスの通
    路に並設された複数の捕集用フィルタを備え、前記複数
    の捕集用フィルタの選択的逆洗処理によって得られたパ
    ティキュレートをサブフィルタに送り込んで蓄積して燃
    焼処理するようにした排気ガス処理装置において、前記
    複数の捕集用フィルタのいずれかが逆洗処理状態にある
    場合には、前記サブフィルタの出口端が大気解放経路と
    連通状態になるようにしたことを特徴とする排気ガス処
    理装置。
JP2001144708A 2001-05-15 2001-05-15 排気ガス処理装置 Pending JP2002339727A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006307681A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 排ガス浄化方法及び排ガス浄化装置
CN105422221A (zh) * 2015-12-10 2016-03-23 攀枝花市九鼎智远知识产权运营有限公司 一种双腔式汽车尾气处理装置及其控制系统
CN105422222A (zh) * 2015-12-10 2016-03-23 攀枝花市九鼎智远知识产权运营有限公司 一种双腔式汽车尾气处理装置的控制系统

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