JP2002338704A - 冷凍食品用ストレッチフィルム - Google Patents
冷凍食品用ストレッチフィルムInfo
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Abstract
ッチフィルムの包装適性を有し、且つ、冷凍食品の包装
に使用できるストレッチフィルムを提供する。 【解決手段】 動的粘弾性測定により、周波数10H
z、温度−30℃で測定したフィルムのtanδを0.
15以上としすることにより、冷凍食品の包装に適した
ストレッチフィルムが得られる。その例としては、特定
範囲の密度の2種の直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂
と、高圧法ポリエチレンの特定比率の混合組成物からな
るフィルムが挙げられ、このフィルムは常温での包装適
性も良好である。
Description
れるストレッチフィルム、特に冷凍食品の包装に用いら
れるストレッチフィルムに関する。尚、本発明で用いる
組成の単位(%及び部)は、特に断らない限り質量基準
で表す。
い、冷凍食品が増えてきた。ここで冷凍食品とは、青果
物、鮮魚、精肉等の食品や調理済み加工食品を低温(−
18℃〜−30℃)で流通、保存される食品を指す。
又はポリスチレンペーパー(PSP製トレー)に載せて
フィルムをオーバーラップする、いわゆる業務用プリパ
ック用のストレッチフィルムとしては、主にポリ塩化ビ
ニル(以下「塩ビ」という)系のものが使用されてき
た。これはフィルムの繰り出しがスムーズで伸ばしやす
く、伸ばしたときに破れないこと、フィルムを重ね合わ
せたときに密着しトレー底部でのフィルムの収まりが良
いこと等の包装作業性や仕上がりもしわがなく綺麗であ
るなどの包装適性やパック後のフィルムを指で押すなど
の変形を加えても元に戻る回復性や、輸送及び陳列中に
もトレー底部のフィルム重なり部が密着したまま、剥が
れにくいなど優れた特性が販売者、消費者の双方に認め
られているためである。
ムは−10℃以下ではフィルムの強度が著しく低下する
ため、冷凍食品の包装には使用できない。ストレッチフ
ィルムによる包装作業自体は、常温にて実施されるの
で、ストレッチフィルムに要求される特性は、後に詳述
する通常のストレッチフィルムとほぼ同じである。包装
された食品は貯蔵冷蔵庫での保存、流通を経て店頭の冷
凍ショーケースに並べられ一般消費者に供されるのが一
般的である。その間の冷凍食品の温度は、−18〜−3
0℃に保たれる必要が有り、その包装体であるストレッ
チフィルムも、冷凍食品を移動する際の接触や、輸送中
の振動によって、前記の温度で外力を受ける。この際
に、通常用いられているストレッチフィルムでは、この
ような低温での衝撃力に対する強度不足から、フィルム
が裂けてしまう場合があり、フィルム特性の改善が求め
られる。従って冷凍食品の包装には、低温特性に優れた
添加剤を加え、フィルムの厚みを大きくした特殊な塩ビ
系ストレッチフィルムが使われている。
ルムに対し焼却時に発生する塩化水素ガスや、含有する
可塑剤の溶出などが問題視されている。そこで、塩ビに
替わるものとして、オレフィン系ストレッチフィルム等
の実質的に塩素を含まない樹脂からなるストレッチフィ
ルムが検討されている。
香族化合物と共役ジエンとの共重合体またはその水素添
加誘導体であって、ガラス転移温度が−20℃以上であ
る樹脂を含有する層を少なくとも一層有し、動的粘弾性
測定により周波数10Hz、温度20℃で測定した貯蔵
弾性率(E’)が5.0×107〜5.0×108N/m
2、tanδが0.2〜0.8の範囲にあることを特徴
とするオレフィン系フィルムが提案されている。このフ
ィルムは常温(20℃)付近では、塩ビ系ストレッチフ
ィルムに近い包装性とフィルム強度が得られる。しか
し、0℃以下ではtanδが極端に小さくなり、前記の
冷凍食品の包装に用いた場合には流通時にフィルムが裂
けてしまう場合がある。このように、従来、前記の特殊
な塩ビ系ストレッチフィルムを除いて、冷凍食品のスト
レッチフィルム包装が困難であり、塩ビ系以外のストレ
ッチフィルムの特性改善が求められていた。
素を含まない樹脂からなり、通常のストレッチフィルム
の包装適性を有し、且つ、冷凍食品の包装に好適に使用
することができるストレッチフィルムを提供するもので
ある。
を重ねた結果、上記課題を克服した非塩ビ系のストレッ
チフィルムを得ることができたものであり、その要旨
は、実質的に塩素を含まない樹脂からなり、動的粘弾性
測定により、周波数10Hz、温度−30℃で測定した
損失正接(tanδ)が0.15以上であるストレッチ
フィルムであり、好ましくは、密度が900kg/m3
を超える直鎖状低密度ポリエチレン(A)、密度が90
0kg/m3以下の直鎖状低密度ポリエチレン(B)及
び高圧法ポリエチレン(C)を含有してなり、(A)、
(B)及び(C)の合計を100%としたとき、(A)
80〜20%、(B)10〜30%及び(C)10〜5
0%の樹脂組成からなる請求項1のストレッチフィルム
である。又、好ましくは樹脂(A)、(B)及び(C)
の合計100に対して、(D)成分として0.5〜10
部の石油樹脂、テルペン、テルペン誘導体、ロジン、ロ
ジン誘導体及びそれらの水添物、ポリブテン、液状ポリ
ブタジエン、液状ポリイソブチレンの内、少なくとも1
種を添加したストレッチフィルムである。又、上記フィ
ルムは、Tダイ法で製造したフィルムが好ましい。更
に、上記フィルムは、ハンドラップ用ストレッチフィル
ムとして好適に用いられる。
本発明のストレッチフィルムは、実質的に塩素を含まな
い樹脂からなる。そして本発明者等は、本発明のフィル
ムの動的粘弾性測定により、周波数10Hz、温度−3
0℃で測定したtanδを、0.15以上とすることに
より、このフィルムを冷凍食品の包装に用いた場合、流
通、保存時に包装品のフィルムが裂けたりすることがな
くなることを見出し、本発明に至った。
0.15未満であると、冷凍下ではフィルムが硬く、且
つ、脆くなるため、冷凍下での流通時に落下等の衝撃的
な力が包装品に加わった場合、フィルムが裂けてしまう
ことが多くなる。又、流通時の振動等によって包装品の
トレー底部のフィルム重なり部に剥がれを生じ易い。こ
のtanδ値としては、前記のように0.15以上で有
れば良いが、原料に用いる樹脂の特性から、一般的には
0.3以下である。
は、原料の樹脂組成物が、−30℃で十分なtanδ値
を有するものであることが重要であるが、同時に常温で
のストレッチフィルムとしての包装適性を満たす必要が
ある。
ップ用(以下「オート用」という)とハンドラップ用
(以下「ハンド用」という)とが有り、オート用フィル
ムは、自動包装機を使用するもので、例えば搬送ベルト
でフィルムを繰り出し、搬送ベルトの間に設置された鋸
状のカット刃を突き出しミシン目を入れ、フィルムを搬
送しながらカットする。その後、カットされたフィルム
の中央部を食品を載せたトレーで突き上げ延伸させ、折
り込み板でフィルムを折り畳み重ね合わせる。このため
カット搬送性、延伸性、フィルムを延伸時、折り畳む時
に破れないこと、フィルムを重ねた後に、容易に剥がれ
ない粘着性等が要求される。
ーを用い手動で行うもので、例えば、繰り出しロール上
に載せたフィルムの両端を手で掴み、食品を載せたトレ
ーを覆うのに必要な長さのフィルムを繰り出し、フィル
ムを熱線でカットする。次に、覆ったフィルムを横方向
に伸ばし、トレー底部でフィルム同士を重ね合わせると
いうように包装される。このため、フィルムの繰り出し
がスムーズにでき、作業者が伸ばしやすく、伸ばしたと
きに破れないこと、フィルムが剥がれにくいこと等、オ
ート用フィルムとは異なる特性が要求される。
記の包装適性にも優れたフィルムとしては、密度が90
0kg/m3を超える直鎖状低密度ポリエチレン
(A)、密度が900kg/m3以下の直鎖状低密度ポ
リエチレン(B)及び高圧法ポリエチレン(C)を含有
してなり、(A)、(B)及び(C)の合計を100%
にしたとき、(A)80〜20%、(B)10〜30%
及び(C)10〜50%からなる組成物が挙げられる。
レン(A)は、密度が900kg/m3を越えるものが
好ましい。中でもエチレンとα−オレフィンの共重合体
が好ましい。α−オレフィンとしては、プロピレン、ブ
テン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、ヘ
キセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−
1、デセン−1、ドデセン−1等が挙げられる。好まし
くは、α−オレフィンの炭素数は6〜8である。炭素数
が6〜8のエチレン・α−オレフィン共重合体を使用し
た本発明のフィルムは、フィルムインパクト強度が高く
なり、フィルム突き刺し時に破れにくくなる。上記の直
鎖状低密度ポリエチレン(A)は、市販のものを用いる
ことができる。
(A)、(B)及び(C)の合計100%に対して80
〜20%の組成が好ましい。80%を越えるとフィルム
の引張り強度が高くなり伸ばしづらく包装しづらいフィ
ルムになる。一方、20%未満ではフィルムの引張り強
度が低く、フィルム延伸時に破れ易くなる。
レン(B)は、密度が900kg/m3以下が好まし
く、より好ましくは、880〜900kg/m3のもの
である。中でもエチレンとα−オレフィンの炭素数が3
〜12の共重合体が好ましい。α−オレフィンの具体例
としては、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4
−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、
オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ドデセン−1
等が挙げられる。(B)成分を入れることで、包装時の
フィルムの伸びや粘着性を調整することができる。密度
が900kg/m3を越えると、これらの調整効果は小
さくなる。一方、880kg/m3未満ではフィルムの
腰が弱くなる。又、これらの直鎖状低密度ポリエチレン
(B)は市販のものを用いることができる。
は、10〜30%が好ましい。10%よりも小さいとフ
ィルムの粘着性が弱くなりフィルムの繰り出しが軽くな
りすぎるため、必要以上のフィルムが繰り出され作業効
率が落ちる。又、トレー底部のフィルム同士を重ね合わ
せ部が、流通中に剥がれてしまう不良現象が発生しやす
くなる。又、フィルムが硬くなり伸ばしづらいフィルム
になる。一方、30%を越えるとフィルムの粘着性が強
くなりすぎて、巻物とした際にフィルムが粘着して剥が
れなくなるいわゆる「ブロッキング」を起こし、フィル
ムを使用する際に繰り出しが困難となる傾向が有り、場
合によっては繰り出しができなくなる。
(B)よりも多くすることがフィルムに腰を持たせる上
で好ましい。又、(A)と(B)の密度及び添加比率を
選ぶことで、−30℃でのtanδを本発明に規定する
値に調整することができる。
圧ラジカル重合法により製造されるものであり、市販の
ものを用いることができる。(C)の添加量は、10〜
50%が好ましい。10%よりも小さいと、溶融張力が
低くなりフィルムの製膜が安定してできなくなる。一
方、50%を越えると、フィルム強度が低下し、フィル
ム延伸時に破れやすくなる。
(脂肪族)系、C9(芳香族)系、C5C9の共重合系
又はシクロペンタジエン系の石油樹脂及びそれらの水添
物、又はテルペン、テルペン誘導体、及びそれらの水添
物、ロジン、ロジン誘導体及びそれらの水素添加誘導
体、ポリブテン、液状ポリブタジエン、液状ポリイソブ
チレンの内、少なくとも1種を添加することが好まし
い。又、上記の中より選択した複数の成分を添加する事
もできる。これらを添加することでフィルム延伸時の強
度とフィルムの粘着性を高めることができる。(D)成
分の添加量は、(A)、(B)及び(C)の合計100
に対して0.5〜10部が好ましい。0.5部よりも少
ないと上記の効果が認められない。一方で10部を越え
ると、フィルムの粘着性が強くなりすぎてブロッキング
が生じる。又、粘着剤が経時変化でフィルム表面にブリ
ードしてくるため透明性が経時的に悪くなる傾向があ
る。
添加することが好ましい。添加量は1〜5部、好ましく
は1.5〜4部である。防曇剤としては例えばPL規格
(食品添加剤リスト)に準ずる界面活性剤として、グリ
セリン脂肪酸(C8〜22)エステル、ソルビタン脂肪
酸(C8〜22)エステル、プロピレングリコール脂肪
酸(C8〜22)エステル、ショ糖脂肪酸(C8〜2
2)エステル、クエン酸モノ(ジまたはトリ)ステアリ
ン酸エステル、ペンタエリストール脂肪酸(C8〜2
2)エステル、ポリグリセリン脂肪酸(C8〜22)エ
ステル、ポリオキシエチレン(20)グリセリン脂肪酸
(C8〜22)エステル、ポリエチレングリコール脂肪
酸(C8〜22)エステル、ポリプロピレングリコール
脂肪酸(C8〜22)エステル、ポリオキシエチレン
(9.5)ドデシルエーテル、ポリオキシエチレン(4
〜14.30〜50)アルキル(C4、9、12)フェ
ニルエーテル、N、N−ビス(2)−ヒドロキシエチル
脂肪酸(C12〜18)とジエタノールアミンによる縮
合生成物、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブ
ロック共重合体、ポリエチレングリコール(分子量20
0〜9500)、ポリプロピレングリコールなどを添加
することができる。
応じて安定剤、帯電防止剤、加工性改良剤を添加するこ
とができる。例えば2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール(BHT)、テトラキス[メチレン−3−(3,
5−ジ−tブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート]メタン、n−オクタデシル−3−(4’−ヒド
ロキシ−3,5’−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオ
ネートで代表されるフェノール系安定剤、ビス(2,4
−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホ
スファイト及びトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトなどで代表されるホスファイト系安定
剤、炭素数8〜22の脂肪酸のグリセリンエステルやソ
ルビタン酸エステル、ポリエチレングリコールエステル
などの帯電防止剤、ステアリン酸カルシウムなどの脂肪
酸金属塩で代表される加工性改良剤を添加することがで
きる。
常のストレッチフィルムとして使用される範囲、即ち5
〜20μmであり、好ましくは8〜15μmである。5
μmよりも薄くなるとフィルム延伸時に破けやすくな
る。一方、20μmよりも厚くなると伸ばしにくいフィ
ルムになる。
は、公知の方法を用いることができるが、好ましくはT
ダイ法である。Tダイ法は、インフレーション法に比
べ、溶融樹脂を冷却ロールで急冷できるためフィルムの
結晶性を抑えることができ、透明性を向上することがで
きる。又、膜厚精度が高く、更に生産速度もインフレー
ション法に比べ上げることができる。
際に発生する耳等のスクラップには、使用している成分
以外のものが含まれないので、ゲルなどの発生や、フィ
ルムの透明性や強度の低下等の問題がなく、スクラップ
を製膜ラインの原料系に支障なく戻すことができる。
ッパーを用いた手動包装に使用できる。本発明のフィル
ムは繰り出しがスムーズにでき、作業者が伸ばしやす
く、伸ばしたときに破れないこと、フィルムが剥がれに
くいことから効率良く包装をすることができる。
する。尚、使用原料樹脂及びストレッチフィルムの特
性、性質は次の方法により測定評価した。
した。 2)メルトフローレート(MFR) JIS K6760に準拠して、190℃、荷重21.
18Nの条件で、原料樹脂のMFRを測定した。 3)透明性(Haze%) ASTM−D1003に準拠して、フィルムの透明性を
測定した。 4)tanδ レオメトリックス社製粘弾性アナライザーRSA2を用
い、フィルムの幅方向について、振動周波数10Hzで
温度を変化させて測定を行い、−30℃での値を求め
た。 5)自動包装適性 幅350mmのフィルムを用い、自動包装機((株)寺
岡精工社製AW−2600JrPE)によりPSPトレ
ー(長さ200×幅150×高さ25mm)を常温にて
包装し、表3に示す判断基準にに基づいてフィルムのカ
ット搬送性、包装条件幅、破れ、粘着性について評価し
た。 6)ハンドラップ適性 幅300mmのフィルムを用い、ハンドラッパー(AR
C(株)POLYWRAPPER40)によりPSPト
レー(長さ200×幅150×高さ25mm)を常温に
て包装し、表3に示す判断基準に基づいて、フィルムの
繰り出し性、伸び、破れ、粘着性及び包装仕上がり時の
しわについて評価した。 7)低温落下強度 PSPトレー(長さ200×幅150×高さ25mm)
に砂利石300gを入れ、このトレーを上記ハンドラッ
パーを用い、幅300mmのフィルムで包装する。この
包装品を6段積みしたものを4個、計24個をタンボー
ル箱(長さ500mm×幅330mm×高さ160m
m)に入れ、0℃及び−30℃の環境試験機内にそれぞ
れ24時間保管した後、ダンボール箱を1mの高さから
コンクリート床面に水平に落下させ、フィルムの破壊数
を確認した。
(A)として密度が903kg/m3で、α−オレフィ
ンの炭素数が6からなるエチレン・α−オレフィン共重
合体(MFR=2.0)50%、直鎖状低密度ポリエチ
レン(B)として密度が890kg/m3であり、α−
オレフィンの炭素数が4からなるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(MFR=4.0)25%及び密度が92
4kg/m3の高圧法ポリエチレン(C)(MFR=
2.0)25%に防曇剤としてジグリセリンラウレート
を1.5部添加した組成物をTダイ法により、厚み11
μmのフィルムを作製した。
(C)をドライブレンドし、東芝機械製65mm単軸押
出機でL/D=28のフルフライトスクリューを使用
し、ダイ幅550mm、ダイリップ0.7mmのTダイ
を用い、設定温度180℃〜230℃、引取り速度60
m/分で行った。尚、以下の実施例2〜6及び比較例2
〜6も、同様の条件でフィルムを作製した。
(A)として密度が903kg/m3で、α−オレフィ
ンの炭素数が6からなるエチレン・α−オレフィン共重
合体(MFR=2.0)50%、直鎖状低密度ポリエチ
レン(B)として密度が890kg/m3であり、α−
オレフィンの炭素数が4からなるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(MFR=4.0)25%及び密度が92
4kg/m3の高圧法ポリエチレン(C)(MFR=
2.0)25%及び(D)成分として水添石油樹脂(軟
化点125℃)2.5部と防曇剤としてジグリセリンラ
ウレートを1.5部添加した組成物を上記Tダイ法によ
り、厚み11μmのフィルムを作製した。
(A)として密度が903kg/m3で、α−オレフィ
ンの炭素数が6からなるエチレン・α−オレフィン共重
合体(MFR=2.0)35%、直鎖状低密度ポリエチ
レン(B)として密度が890kg/m3であり、α−
オレフィンの炭素数が4からなるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(MFR=4.0)20%及び密度が92
4kg/m3の高圧法ポリエチレン(C)(MFR=
2.0)45%及び(D)成分として水添石油樹脂(軟
化点125℃)2.5部と防曇剤としてジグリセリンラ
ウレートを1.5部添加した組成物を上記Tダイ法によ
り、厚み11μmのフィルムを作製した。
(A)として密度が903kg/m3で、α−オレフィ
ンの炭素数が6からなるエチレン・α−オレフィン共重
合体(MFR=2.0)60%、直鎖状低密度ポリエチ
レン(B)として密度が890kg/m3であり、α−
オレフィンの炭素数が4からなるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(MFR=4.0)20%及び密度が92
4kg/m3の高圧法ポリエチレン(C)(MFR=
2.0)20%及び(D)成分として水添石油樹脂(軟
化点125℃)2.5部と防曇剤としてジグリセリンラ
ウレートを1.5部添加した組成物を上記Tダイ法によ
り、厚み11μmのフィルムを作製した。
(A)として密度が907kg/m3で、α−オレフィ
ンの炭素数が6からなるエチレン・α−オレフィン共重
合体(MFR=3.3)50%、直鎖状低密度ポリエチ
レン(B)として密度が885kg/m3であり、α−
オレフィンの炭素数が6からなるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(MFR=3.0)25%及び密度が92
4kg/m3の高圧法ポリエチレン(C)(MFR=
2.0)25%及び(D)成分として水添石油樹脂(軟
化点125℃)2.5部と防曇剤としてジグリセリンラ
ウレートを1.5部添加した組成物を上記Tダイ法によ
り、厚み11μmのフィルムを作製した。
(A)として密度が913kg/m3で、α−オレフィ
ンの炭素数が6からなるエチレン・α−オレフィン共重
合体(MFR=2.0)50%、直鎖状低密度ポリエチ
レン(B)として密度が885kg/m3であり、α−
オレフィンの炭素数が6からなるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(MFR=3.0)25%及び密度が92
4kg/m3の高圧法ポリエチレン(C)(MFR=
2.0)25%及び(D)成分として水添石油樹脂(軟
化点125℃)2.5部と防曇剤としてジグリセリンラ
ウレートを1.5部添加した組成物を上記Tダイ法によ
り、厚み11μmのフィルムを作製した。
比率及び密度とフィルムのtanδ及び包装性と低温落
下の評価結果を表1に示す。
合比率55%のポリイソプレン80%からなるスチレン
−イソプレン−スチレンのトリブロック共重合体の水素
添加誘導体70%、水添石油樹脂30%からなる中間層
5μm、エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含
量15%、MFR=2.0)100部に防曇剤としてジ
グリセリンモノオレート3.0部添加した組成物を表裏
層として各5μmとなるように、共押出インフレーショ
ン成形により総厚み15μmのフィルムを作製した。
リップギャップ1.4mm、引取速度40m/分、ブロ
ーアップ比5.0倍で行った。
(A)として密度が907kg/m3で、α−オレフィ
ンの炭素数が6からなるエチレン・α−オレフィン共重
合体(MFR=3.3)50%、直鎖状低密度ポリエチ
レン(B)として密度が900kg/m3であり、α−
オレフィンの炭素数が4からなるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(MFR=2.0)25%及び密度が92
4kg/m3の高圧法ポリエチレン(C)(MFR=
2.0)25%と防曇剤としてジグリセリンラウレート
を1.5部添加した組成物を上記Tダイ法により、厚み
11μmのフィルムを作製した。
(A)として密度が918kg/m3で、α−オレフィ
ンの炭素数が6からなるエチレン・α−オレフィン共重
合体(MFR=4.0)50%、直鎖状低密度ポリエチ
レン(B)として密度が890kg/m3であり、α−
オレフィンの炭素数が4からなるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(MFR=2.0)25%及び密度が92
4kg/m3の高圧法ポリエチレン(C)(MFR=
2.0)25%及び(D)成分として水添石油樹脂(軟
化点125℃)2.5部と防曇剤としてジグリセリンラ
ウレートを1.5部添加した組成物を上記Tダイ法によ
り、厚み11μmのフィルムを作製した。
(A)として密度が903kg/m3で、α−オレフィ
ンの炭素数が6からなるエチレン・α−オレフィン共重
合体(MFR=2.0)20%、直鎖状低密度ポリエチ
レン(B)として密度が890kg/m3であり、α−
オレフィンの炭素数が4からなるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(MFR=2.0)25%及び密度が92
4kg/m3の高圧法ポリエチレン(C)(MFR=
2.0)55%及び(D)成分として水添石油樹脂(軟
化点125℃)2.5部と防曇剤としてジグリセリンラ
ウレートを1.5部添加した組成物を上記Tダイ法によ
り、厚み11μmのフィルムを作製した。
(A)として密度が903kg/m3で、α−オレフィ
ンの炭素数が6からなるエチレン・α−オレフィン共重
合体(MFR=2.0)85%、直鎖状低密度ポリエチ
レン(B)として密度が890kg/m3であり、α−
オレフィンの炭素数が4からなるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(MFR=2.0)10%及び密度が92
4kg/m3の高圧法ポリエチレン(C)(MFR=
2.0)5%及び(D)成分として水添石油樹脂(軟化
点125℃)2.5部と防曇剤としてジグリセリンラウ
レートを1.5部添加した組成物を上記Tダイ法によ
り、厚み11μmのフィルムを作製した。
(A)として密度が903kg/m3で、α−オレフィ
ンの炭素数が6からなるエチレン・α−オレフィン共重
合体(MFR=2.0)75%、密度が924kg/m
3の高圧法ポリエチレン(C)(MFR=2.0)25
%及び(D)成分として水添石油樹脂(軟化点125
℃)2.5部と防曇剤としてジグリセリンラウレートを
1.5部添加した組成物を上記Tダイ法により、厚み1
1μmのフィルムを作製した。
した原料の比率及び密度とフィルムのtanδ及び低温
落下の評価結果を表2に示した。
範囲内にあり、良好な包装適性を有し、且つ、0℃及び
−30℃での低温落下試験で割れの発生が認められない
か若しくは極めて少なかった。これに対し粘弾性特性が
本発明で規定する範囲外の比較例の各フィルムは、包装
適性に問題があるか、又は、包装適性が良好でも、低温
落下強度が不足していた。
に塩素を含まない樹脂組成物からなり、通常のストレッ
チフィルムとして良好な包装適性を有し、且つ、冷凍食
品の包装に使用できる特性を有するものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 実質的に塩素を含まない樹脂からなり、
動的粘弾性測定により、周波数10Hz、温度−30℃
で測定した損失正接(tanδ)が0.15以上である
ストレッチフィルム。 - 【請求項2】 密度が900kg/m3を越える直鎖状
低密度ポリエチレン(A)、密度が900kg/m3以
下の直鎖状低密度ポリエチレン(B)及び高圧法ポリエ
チレン(C)を含有してなり、(A)、(B)及び
(C)の合計を100%としたとき、(A)80〜20
%、(B)10〜30%及び(C)10〜50%の樹脂
組成からなる請求項1のストレッチフィルム。 - 【請求項3】 樹脂(A)、(B)及び(C)の合計1
00に対して、(D)成分として0.5〜10部の石油
樹脂、テルペン、テルペン誘導体、ロジン、ロジン誘導
体及びそれらの水添物、ポリブテン、液状ポリブタジエ
ン、液状ポリイソブチレンの内、少なくとも1種を添加
した請求項1又は請求項2のストレッチフィルム。 - 【請求項4】 Tダイ法で製造した請求項1〜3のいず
れか1項のストレッチフィルム。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項のハンドラ
ップ用ストレッチフィルム。
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