JP2002338682A - ポリエーテルポリオール製造用の複金属シアン化物触媒 - Google Patents

ポリエーテルポリオール製造用の複金属シアン化物触媒

Info

Publication number
JP2002338682A
JP2002338682A JP2002130617A JP2002130617A JP2002338682A JP 2002338682 A JP2002338682 A JP 2002338682A JP 2002130617 A JP2002130617 A JP 2002130617A JP 2002130617 A JP2002130617 A JP 2002130617A JP 2002338682 A JP2002338682 A JP 2002338682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
metal cyanide
double metal
cyclodextrin
carboxylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002130617A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002338682A5 (ja
Inventor
Pieter Ooms
ペーター・オームス
Joerg Dr Hofmann
イェルク・ホフマン
Walter Schaefer
ヴァルター・シェーファー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JP2002338682A publication Critical patent/JP2002338682A/ja
Publication of JP2002338682A5 publication Critical patent/JP2002338682A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/02Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring
    • C08G65/26Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring from cyclic ethers and other compounds
    • C08G65/2642Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring from cyclic ethers and other compounds characterised by the catalyst used
    • C08G65/2645Metals or compounds thereof, e.g. salts
    • C08G65/2663Metal cyanide catalysts, i.e. DMC's
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/24Nitrogen compounds
    • B01J27/26Cyanides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Polyethers (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルキレンオキシドを活性水素原子含有出発
化合物に重付加反応させることによりポリエーテルポリ
オールを製造するための向上した活性を有する複金属シ
アン化物触媒を提供する。 【解決手段】 複金属シアン化物触媒は、a)少なくと
も1つの複金属シアン化物化合物、b)c)およびd)
以外の少なくとも1つの有機錯体配位子、c)少なくと
も1つのポリエーテル、d)少なくとも1つのポリエス
テル、ポリカーボネート、ポリアルキレングリコールソ
ルビタンエステル、ポリアルキレングリコールグリシジ
ルエーテル、グリシジルエーテル、グリコシド、多価ア
ルコールのグリシジルエステル、シクロデキストリン、
リン化合物、α,β−不飽和カルボン酸エステルまたは
イオン性界面活性化合物を含んでなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活性水素原子含有
出発化合物へのアルケンオキシドの重付加により、ポリ
エーテルポリオールを製造するための複金属シアン化物
(「DMC」)触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】DMC触媒が、活性水素原子含有出発化
合物に対するアルケンオキシドの重付加反応の触媒であ
ることは既に知られている。例えば、US340410
9、US3829505、US3941849およびU
S5158922に開示されている。DMC触媒を使用
することにより、いわゆる「モノオール」と呼ばれる末
端二重結合を有する単官能ポリエーテルの含有量を、水
酸化アルカリ金属のようなアルカリ触媒によるポリエー
テルポリオールの製造方法に比べて減少させることがで
きる。
【0003】DMC触媒により製造されたポリエーテル
ポリオールは、高品質のポリウレタン(例えば、エラス
トマー、フォームおよび塗料)に加工することが出来
る。通常、DMC触媒は、エーテルなどの有機錯体配位
子の存在下、金属シアン化物塩の水溶液と金属塩の水溶
液の反応によって製造される。典型的なDMC触媒の製
造では、(過剰の)塩化亜鉛水溶液とヘキサシアノコバ
ルト酸カリウムの水溶液の混合により分散体が形成され
る。次いで、ジメトキシエタン(グライム)がこの分散
体に加えられる。この分散体のろ過とグライム水溶液に
よる洗浄によって、式:
【化1】 で示される活性触媒が得られる。例えば、EP7009
49参照。
【0004】末端二重結合を有する単官能ポリエーテル
の含有量をさらに減少させるために、(単独またはポリ
エーテルとの組み合わせで)tert-ブタノールを有機錯
体配位子として用いたDMC触媒をポリエーテルポリオ
ールの製造に使用することが、以下の参考文献に開示さ
れている:JP4145123;US5470813;
EP700949;EP743093;EP76170
8及びWO97/40086。更にこれらのDMC触媒
の使用は、相当する出発化合物へのアルキレンオキシド
の重付加の誘導期間を短縮する。触媒活性も向上する。
アルコキシル化時間の短縮によって、ポリエーテルポリ
オールの製造工程が、より経済的になる。加えて、その
活性向上の故に、DMC触媒を低い濃度(25ppm以
下)で用いることが可能となり、ポリエーテルポリオー
ルから触媒を除去する高価な工程が不要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、出発
化合物へのアルケンオキシドの重付加によってポリエー
テルポリオールを製造するためのDMC触媒を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のDMC触媒は、 a)少なくとも1つのDMC化合物 b)ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、
ポリアルキレングリコールソルビタンエステル、ポリア
ルキレングリコールグリシジルエーテル、グリシジルエ
ーテル、グリコシド、多価アルコールのカルボン酸エス
テル、シクロデキストリン、リン化合物、α、β-不飽
和カルボン酸エステルまたはイオン性界面活性化合物以
外の少なくとも1つの有機錯体配位子。 c)少なくとも1つのポリエーテル d)ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアルキレン
グリコールソルビタンエステル、ポリアルキレングリコ
ールグリシジルエーテル、グリシジルエーテル、グリコ
シド、多価アルコールのカルボン酸エステル、シクロデ
キストリン、リン化合物、α、β-不飽和カルボン酸エ
ステルまたはイオン性界面活性化合物の少なくとも1つ
を含んでなる。本発明のDMC触媒は、既知のDMC触
媒と比べて向上した触媒活性を有する。以下、ポリエー
テルc)およびポリエステル、ポリカーボネート、ポリ
アルキレングリコールソルビタンエステル、ポリアルキ
レングリコールグリシジルエーテル、グリシジルエーテ
ル、グリコシド、多価アルコールのカルボン酸エステ
ル、シクロデキストリン、リン化合物、α、β-不飽和
カルボン酸エステルまたはイオン性界面活性化合物d)
を合わせてまたは個々に「錯化成分」ということがあ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のDMC触媒は任意に水を
含んでもよく、水の量は、好ましくは1〜10質量%で
ある。また、本発明のDMC触媒は任意に1以上の水溶
性金属塩を含んでなることができるが、その量は好まし
くは5〜25質量%である。DMC化合物a)は、水溶
性金属塩と水溶性金属シアン化物の反応生成物である。
DMC化合物a)の生成に適した水溶性金属塩は、式
(1)で示される:
【化2】 (式中、Mは、Zn(II), Fe(II), Ni(II), Mn(II), Co(I
I), Sn(II), Pb(II), Fe(III), Mo(IV), Mo(VI), Al(II
I), V(V), V(IV), Sr(II), W(IV), W(VI), Cu(II)およ
びCr(III) の金属群から選ばれる。Zn(II), Fe(II), Co
(II)またはNi(II)が特に好ましい。それぞれのXは同一
または相違し、好ましくは同一であって、ハロゲン化物
イオン、水酸化物イオン、硫酸イオン、炭酸イオン、シ
アン酸イオン、チオシアン酸イオン、イソシアン酸イオ
ン、イソチオシアン酸イオン、カルボン酸イオン、シュ
ウ酸イオンおよび硝酸イオンからなる群から選ばれるア
ニオンである。nは1,2または3である。)
【0008】本発明で通常使用される好ましい水溶性金
属塩の例は、塩化亜鉛、臭化亜鉛、酢酸亜鉛、アセチル
アセトナト亜鉛、安息香酸亜鉛、硝酸亜鉛、硫酸鉄(I
I)、臭化鉄(II)、塩化鉄(II)、塩化コバルト(II)、チ
オシアン酸コバルト (II)、塩化ニッケル(II)、硝酸ニ
ッケル(II)または、これらの混合物である。
【0009】DMC化合物a)の製造に使用される好ま
しい水溶性の金属シアン化物塩は、式(2)で示され
る:
【化3】 (式中、M'はFe(II), Fe(III), Co(II), Co(III), Cr(I
I), Cr(III), Mn(II), Mn(III), Ir(III), Ni(II), Rh
(III), Ru(II),V(IV)およびV(V)の金属群から選ばれ
る。Co(II), Co(III), Fe(II), Fe(III) , Cr(III) , I
r(III) またはNi (II) が特に好ましい。更に、水溶性
金属シアン化物塩はこれらの金属の1以上を含んでいて
よい。Yは、同一でも相違していてもよく、好ましくは
同一であって、アルカリ金属イオンおよびアルカリ土類
金属イオンからなる群より選ばれる。Aは同一でも相違
していても良く、好ましくは同一であって、ハロゲン化
物イオン、水酸化物イオン、硫酸イオン、炭酸イオン、
シアン酸イオン、チオシアン酸イオン、イソシアン酸イ
オン、イソチオシアン酸イオン、カルボン酸イオン、シ
ュウ酸イオンまたは硝酸イオンである。a、bおよびc
はそれぞれ整数であり、金属シアン化物塩の電気的中性
を保つように選ばれる。好ましくは、aは、1、2、3
または4であり、bは、4、5または6であり、cは0
である。) 本発明で有用な水溶性金属シアン化物塩の例は、ヘキサ
シアノコバルト(III) 酸カリウム、ヘキサシアノ鉄(I
I)酸カリウム、ヘキサシアノ鉄(III) 酸カリウム、ヘ
キサシアノコバルト(III) 酸カルシウムまたはヘキサ
シアノコバルト酸(III) リチウムである。
【0010】本発明で、更に好ましいDMC化合物a)
は式(3)で示される:
【化4】 (式中、Mは式(1)で定義した金属であり、M'は式
(2)で定義した金属であり、x, x',yおよびzはDMC
化合物の電気的中性を保つように選ばれる整数である。
好ましくはx=3,x'=1,y=6,z=2であり、M=Zn(II)、Fe
(II)、Co(II)またはNi(II)であり、M'=Co(III),Fe
(III),Cr(III)またはIr(III)である。)
【0011】本発明で有用なDMC化合物a)の好まし
い例は、ヘキサシアノコバルト(III)酸亜鉛、ヘキサシ
アノイリジウム(III)酸亜鉛、ヘキサシアノ鉄(III)酸
亜鉛またはヘキサシアノコバルト(III)酸コバルト(I
I)である。好ましいDMC化合物a)の更なる例は、U
S5158922に見られる。ヘキサシアノコバルト
(III)酸亜鉛が本発明で通常用いられるDMC化合物と
して好ましい。
【0012】本発明で有用な有機錯体配位子b)は既知
であり、以下に記述する参考文献に記載されている:U
S5158922、US3404109、US3829
505、US3941849、EP700949、EP
761708、JP4145123、US547081
3、EP743093並びにWO97/40086.本
発明で有用な有機錯体配位子は、DMC化合物a)と錯
体を形成することのできる酸素、窒素、リンまたは硫黄
のようなヘテロ原子を含む水溶性有機化合物である。
【0013】本発明で有用な好ましい有機錯体配位子の
例は、アルコール、アルデヒド、ケトン、エーテル、エ
ステル、アミド、尿素、ニトリル、スルフィドまたはそ
れらの混合物である。より好ましい有機錯体配位子は、
エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、イソブ
タノール、sec-ブタノールまたはtert-ブタノールのよ
うな水溶性脂肪族アルコールであり。tert-ブタノール
が特に好ましい。
【0014】有機錯体配位子b)は、DMC触媒製造の
間またはDMC化合物a)析出の直後に加えられる。有
機錯体配位子b)は通常過剰で用いられる。
【0015】DMC化合物a)は、DMC触媒の全質量
に対して20〜約90質量%、好ましくは25〜80質
量%含まれる。有機錯体配位子b)は、DMC触媒の全
質量に対して0.5〜約30質量%、好ましくは1〜2
5質量%含まれる。本発明のDMC触媒は、錯化成分
c)およびd)の混合物を、DMC触媒全質量に対し
て、1〜80質量%、好ましくは1〜40質量%含有す
る。
【0016】本発明で用いるのに適したポリエーテル
c)は、既知であり、以下の参考文献に開示されてい
る:EP700949、EP761708およびWO9
7/40086。本発明では、水酸官能価が1〜8(好
ましくは1〜3)であり、数平均分子量は150〜10
(好ましくは200〜5x10)のポリエーテルポ
リオールが好ましく用いられる。ポリエーテルポリオー
ルは、活性水素原子を持つ出発化合物の存在下、塩基、
酸または配位触媒(例えばDMC触媒)を用いてエポキ
シドの開環重合により生成してもよい。
【0017】本発明で用いるのに適したポリエーテルポ
リオールの例は、ポリ(オキシプロピレン)ポリオー
ル、ポリ(オキシエチレン)ポリオール、EOキャップ
−ポリ(オキシプロピレン)ポリオール、EO/PO−
ポリオール、ブチレンオキシド重合体或いは、エチレン
オキシドおよび/またはプロピレンオキシドとブチレン
オキシドとの共重合体、ポリ(オキシテトラメチレン)
グリコールである。
【0018】本発明に有用なポリエステルは、末端ヒド
ロシル基を有する平均分子量が10000未満の直鎖状
または分岐状ポリエステルである。そのようなポリエス
テルはドイツ国特許出願19745120.9に記載さ
れている。ポリウレタン製造に有用で、平均分子量が4
00〜6000およびOH価が28〜300mgKOH
/gのポリエステルが、本発明に好ましく用いられる。
好ましいポリエステルの例は、ポリ(エチレングリコー
ルアジペート)、ポリ(ジエチレングリコールアジペー
ト)、トリメチロールプロパン分岐のポリ(ジプロピレ
ングリコールアジペート)、ポリ(ジエチレングリコー
ルアジペート)、ポリ(テトラメチレングリコールアジ
ペート)、ポリ(2−メチル−1,3−プロピレングル
タレート)である。
【0019】本発明に有用なポリカーボネートは、平均
分子量が12000未満の末端水酸基をもつ脂肪族ポリ
カーボネートである。そのようなポリカーボネートは、
ドイツ国特許出願19757574.9に記載されてい
る。本発明では、平均分子量400〜6000の脂肪族
ポリカーボネートジオールが、好ましく使用される。好
ましいポリカーボネートジオールは、ポリ(ヘキサン−
1,6−ジオール)カーボネート、ポリ(ジエチレング
リコール)カーボネート、ポリ(ジプロピレングリコー
ル)カーボネート、ポリ(トリエチレングリコール)カ
ーボネート、ポリ(1,4−ビスヒドロキシメチルシク
ロヘキサン)カーボネート、ポリ(ブタン−1,4−ジ
オール)カーボネートおよびポリ(トリプロピレングリ
コール)カーボネートである。
【0020】本発明で有用なポリアルキレングリコール
ソルビタンエステルは、ドイツ国特許出願198423
82.9に記載のポリエチレングリコールソルビタンエ
ステル(ポリソルベート)である。本発明では、6〜1
8の炭素原子および2〜40モルのエチレンオキシドを
有する脂肪酸のポリエチレングリコールソルビタンモノ
-,ジ−およびトリエステルが、好ましく用いられる。
本発明で有用なポリアルキレングリコールグリシジルエ
ーテルは、ドイツ国特許出願19834573.9に記
述されているポリプロピレングリコールおよびポリエチ
レングリコールのモノ−およびジグリシジルエーテルで
ある。単量体または重合体(少なくとも2つのモノマー
単位を含む)で、脂肪族、芳香族、芳香脂肪族のモノ
−、ジ−、トリ−、テトラ−または多官能性アルコール
のグリシジルエーテルが、本発明で好ましく使用され
る。
【0021】本発明で用いられる、モノ−、ジ−、トリ
−、テトラ−または多官能性脂肪族アルコールのグリシ
ジルエーテルは、好ましくはブタノール、ヘキサノー
ル、オクタノール、デカノール、ドデカノール、テトラ
デカノール、エタンジオール、プロパン−1,2−ジオ
ール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン−1,4−
ジオール、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオー
ル、プロパン−1,2,3−トリオール、ヘキサン−
1,6−ジオール、1,1,1−トリス(ヒドロキシメ
チル)エタン、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチ
ル)プロパン、テトラキス(ヒドロキシメチル)メタ
ン、ソルビトール、ポリエチレングリコールおよびポリ
プロピレングリコールのグリシジルエーテルである。モ
ノ−、ジ−、トリ−、テトラ−およびポリエーテルが特
に好ましい。
【0022】好ましくは、ブタノール、ヘキサノール、
オクタノール、デカノール、ドデカノール、テトラデカ
ノール、エタンジオールまたはブタン−1,4−ジオー
ル、並びに、特に重合度が2〜1000のポリプロピレ
ングリコールまたはポリエチレングリコールの、モノ−
またはジグリシジルエーテルが用いられる。
【0023】グリシジルエーテルは、例えば四塩化錫ま
たは三フッ化ホウ素のようなルイス酸の存在下で、エピ
クロロヒドリンと、モノ−、ジ−、トリ−、テトラ−ま
たは多官能性アルコールとの反応、およびそれに続く塩
基(例えば水酸化ナトリウム)による脱塩酸で得られ
る。グリシジルエーテルの製法は、既知であり次の文献
に記述されている:Kirk-Othmer, Encyclopedia of Che
mical Technology, Vol. 9, 4th Ed., 1994, p.739、お
よびUllmann, Encyclopedia of Industrial Chemistry,
Vol. A9, 5th Ed.,Weinhim/New York, 1987, p.552。
【0024】本発明のDMC触媒の製造に用いられるグ
リシジルエーテルは、原型でまたは化学修飾(加水分
解)された形で、最終触媒中に存在してもよい。
【0025】本発明で用いるのに好ましいグリコシド
d)は、炭水化物(糖)または非糖(炭水化物のヘミア
セタール炭素によるグリコシドの結合で酸素原子を介し
てアセタールに結合したアグリコーン)である。
【0026】好ましい糖成分は、グルコース、ガラクト
ース、マンノース、果糖、アラビノース、キシロースま
たはリボースのような単糖、或いはしょ糖やマルトース
のような二糖、或いは澱粉のようなオリゴ糖または多糖
である。非糖成分は、炭素数1〜30の、芳香族基、芳
香脂肪族基、脂肪族基、好ましくは芳香脂肪族基、脂肪
族基、更に好ましくは脂肪族基のようなC−C30
化水素基が好ましい。本発明では、酸存在下、炭水化物
とメタノール、エタノール、プロパノールまたはブタノ
ールなどのアルコールとの反応で得られるか、或いは炭
素数8〜20の脂肪アルコールと短鎖アルキルグリコシ
ドのトランスアセタール化反応で得られるポリグリコシ
ドが、好ましく用いられる。鎖中に繰り返し単位として
グルコースを含み、C〜C16のアルキル鎖長および
平均重合度1〜2のアルキルポリグリコシドが、更に好
ましい。グリコシドの製法は、以下の文献に記述されて
いる:Kirk-Othmer,, Encyclopedia of Chemical Thech
nology, Vol. 4, 4th Ed., 1992, p.916以下,Roempp,
Lexikon Chemie, Vol. 2, 10th Ed., Stuttgart/New Yo
rk, 1996, p.1581以下、Angewandte Chemie 110, p.139
4-1412(1998)。
【0027】本発明に有用な多価アルコールのカルボン
酸エステルは、エチレングリコール、プロパン−1,2
−ジオール、プロパン−1,3−ジオール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、プロパン−1,
2,3−トリオール(グリセロール)、ブタン−1,3
−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ブタントリオ
ール、ヘキサン−1,6−ジオール、1,1,1−トリ
メチロールエタン、1,1,1−トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、炭水化物(糖)、ソルビト
ールやソルビタンのような糖アルコールで例示できるよ
うな、1分子あたり2つまたはそれ以上の水酸基を持つ
脂肪族あるいは脂環式アルコールと、C 〜C30カル
ボン酸のエステルである。本発明で有用な糖は、グルコ
ース、ガラクトース、マンノース、果糖、アラビノー
ス、キシロースおよびリボースのような単糖類、並びに
スクロース、マルトースのような二糖類、並びに澱粉の
ようなオリゴまたは多糖類を含む。
【0028】本発明で好ましいカルボン酸は、C〜C
30の芳香族、芳香脂肪族または脂肪族カルボン酸で、
好ましくは芳香脂肪族または脂肪族カルボン酸である、
更に好ましくは、酢酸、酪酸、イソ吉草酸、カプロン
酸、カプリル酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノー
ル酸またはリノレン酸である。本発明において好まし
い、多価アルコールのカルボン酸エステルは、プロパン
1,2,3−トリオール(グリセロール)、1,1,1
−トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、マ
ルトースまたはソルビタンと、C〜C18アルキルカ
ルボン酸のエステルである。本発明で更に好ましい多価
アルコールのカルボン酸エステルは、C〜C18アル
キルカルボン酸と、プロパン−1,2,3−トリオール
(グリセロール)、ペンタエリスリトールまたはソルビ
タンの、モノ−、ジー、トリーまたはテトラエステルで
ある。
【0029】多価アルコールのカルボン酸エステルの製
法または脂肪からの多価アルコールのカルボン酸エステ
ルの分離方法は既知であり、以下の文献に示される:Ki
rk-Othmer, Encyclopedia of Chemical Technology, Vo
l. 9, 3rd Ed.,1980,p.795以下; Roempp, Lexikon Chem
ie, 8th Ed., Stuttgart/New York, 1981; Ullmann'sEn
cyclopedia of Industrial Chemistry, Vol. A10, 5th
Ed., 1987, p.173〜218。
【0030】本発明で有用なシクロデキストリンは、無
置換のシクロデキストリン、またはシクロデキストリン
のエステル、アルキルエーテル、ヒドロキシアルキルエ
ーテル、アルコキシカルボニルアルキルエーテルまたは
カルボキシアルキルエーテル誘導体もしくはそれらの塩
である。本発明で有用に用いられるシクロデキストリン
は、シクロデキストリングリコシルトランスフェラーゼ
の作用下、バチルス・マセラン(Bacillus maceran) ま
たはバチルス・サーキュランス (Bacillus circulans)
による澱粉の分解中に製造され、6、7または8個のグ
ルコース単位が1,4−位で結合したシクロヘキサ−、
シクロヘプタ−、シクロオクタ−アミロース(たとえば
α−、β−、γ−またはδ−シクロデキストリン)であ
る。シクロデキストリンエステルに用いらるカルボン酸
は、2〜30個、好ましくは2〜24個、更に好ましく
は2〜20個の炭素原子を持つ芳香族、芳香脂肪族また
は脂肪族カルボン酸で、好ましくは芳香脂肪族または脂
肪族カルボン酸であり、更に好ましくは脂肪族カルボン
酸である。
【0031】シクロデキストリンのアルキルエーテル、
ヒドロキシアルキルエーテル、アルコキシカルボニルア
ルキルエーテルまたはカルボキシアルキルエーテルに含
まれる直鎖または分岐アルキル基は、炭素数1〜30、
好ましくは1〜24、更に好ましくは1〜20を有する
分岐アルキル基である。本発明で好ましく用いられるシ
クロデキストリンは、α−、β−またはγ−シクロデキ
ストリン、或いはα−、β−またはγ−シクロデキスト
リンのモノ−、ジ−またはトリエーテル、α−、β−ま
たはγ−シクロデキストリンのモノ−、ジ−またはトリ
エステル、或いはα−、β−またはγ−シクロデキスト
リンのモノエステル/ジエーテルであり、次に示すアル
キル化剤によるエーテル化および/またはエステル化剤
によるエステル化によって通常得られる。アルキル化剤
は、ジメチル硫酸または炭素数1〜30のハロゲン化ア
ルキル(例えばメチル−、エチル−、プロピル−、ブチ
ル−、ペンチル−、ヘキシル−、ヘプチル−またはオク
チル−の塩化物、臭化物またはヨウ化物)を用いて行わ
れ、エステル化剤は、酸存在下で酢酸またはコハク酸エ
ステルを用いて行われる。
【0032】本発明で更に好ましいシクロデキストリン
は、メチル−α−シクロデキストリン、メチル−β−シ
クロデキストリン、メチル−γ−シクロデキストリン、
エチル−β−シクロデキストリン、ブチル−α−シクロ
デキストリン、ブチル−β−シクロデキストリン、ブチ
ル−γ−シクロデキストリン、2,6−ジメチル−α−
シクロデキストリン、2,6−ジメチル−β−シクロデ
キストリン、2,6−ジメチル−γ−シクロデキストリ
ン、2,6−ジエチル−β−シクロデキストリン、2,
6−ジブチル−β−シクロデキストリン、2,3,6−
トリメチル−α−シクロデキストリン、2,3,6−ト
リメチル−β−シクロデキストリン、2,3,6−トリ
メチル−γ−シクロデキストリン、2,3,6−トリオ
クチル−α−シクロデキストリン、2,3,6−トリオ
クチル−β−シクロデキストリン、2,3,6−トリア
セチル−α−シクロデキストリン、2,3,6−トリア
セチル−β−シクロデキストリン、2,3,6−トリア
セチル−γ−シクロデキストリン、(2−ヒドロキシ)
プロピル−α−シクロデキストリン、(2−ヒドロキ
シ)プロピル−β−シクロデキストリン、(2−ヒドロ
キシ)プロピル−γ−シクロデキストリン、部分的或い
は完全にアセチル化したまたはスクシニル化したα−、
β−あるいはγ−シクロデキストリン、2,6−ジメチ
ル−3−アセチル化−β−シクロデキストリンまたは
2,6−ジブチル−3−アセチル化−β−シクロデキス
トリンである。シクロデキストリン製造方法は既知であ
り、次の文献にみられる:Roempp Lexikon Chemie, 10t
h Ed., Stuttgart/New York 1997, p.845以下; Chemica
l Reviews 98 (1998)1743。
【0033】本発明で用いられるリン化合物は、有機ホ
スフェート(有機リン酸エステル)、有機ホスファイト
(有機亜リン酸エステル)、有機ホスホネート(ホスホ
ン酸エステル)、有機ホスホナイト(有機亜ホスホン酸
エステル)、有機ホスフィネート(ホスフィン酸エステ
ル)または有機ホスフィナイトである。本発明で好まし
く用いられる有機リン酸エステルは、リン酸のモノ−、
ジ−、トリエステル、またはピロリン酸のモノ−、ジ
−、トリ−、テトラエステル、またはポリリン酸と1〜
30個の炭素原子を含むアルコールのモノ−、ジ−、ト
リ−、テトラ−またはポリエステルである。
【0034】本発明で好ましく用いられる有機亜リン酸
エステルは、亜リン酸と1〜30個の炭素原子を含むア
ルコールのモノ−、ジ−、トリエステルである。本発明
で好ましく用いられるホスホン酸エステルは、ホスホン
酸、アルキルホスホン酸、アリールホスホン酸、アルコ
キシカルボニルアルキルホスホン酸、アルコキシカルボ
ニルホスホン酸、シアノアルキルホスホン酸、シアノホ
スホン酸のモノ−またはジエステル、或いは1〜30の
炭素原子を含むアルコールとのアルキルジホスホン酸の
モノ−、ジ−、トリ−、テトラエステルである。
【0035】本発明で有用なホスホナイトは、亜ホスホ
ン酸(phosphrous acid)またはアリール亜ホスホン酸
と1〜30の炭素原子を含むアルコールのジエステルが
好ましい。本発明のホスフィネートは、ホスフィン酸、
アルキルホスフィン酸、ジアルキルホスフィン酸または
アリールホスフィン酸と1〜30の炭素原子を含むアル
コールのエステルである。
【0036】本発明でさらに有用なホスフィナイトは、
アルキルホスフィナス酸(alkylphosphinous acid)、ジ
アルキルホスフィナス酸(dialkylphosphinous acid)ま
たはアリールホスフィナス酸(arylphosphinous acid)
と。1〜30個の炭素原子を含むアルコールのエステル
である。
【0037】本発明で有用なアルコールは、一価または
多価の炭素数1〜30のアルコールで、好ましくは炭素
数1〜24、更に好ましくは炭素数1〜20のアルコー
ルである。好ましくは、アラルキル、アルコキシアルキ
ルまたはアルキルアルコールが用いられる。更に好まし
いアルコールは、アルコキシアルキルまたはアルキルア
ルコールである。
【0038】本発明の有機リン酸エステル、有機亜リン
酸エステル、有機ホスホン酸エステル、有機亜ホスホン
酸エステル、有機ホスフィン酸エステルまたは有機ホス
フィナイトは、通常、リン酸、ピロリン酸、ポリリン
酸、ホスホン酸、アルキルホスホン酸、アリールホスホ
ン酸、アルコキシカルボニルアルキルホスホン酸、アル
コキシカルボニルホスホン酸、シアノアルキルホスホン
酸、シアノホスホン酸、アルキルジホスホン酸、亜ホス
ホン酸(ホスホノウス酸)、亜リン酸、ホスフィン酸、
ホスフィノウス酸またはそれらのハロゲン誘導体または
酸化リンと、メタノール、エタノール、プロパノール、
ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノー
ル、オクタノール、ノナノール、デカノール、ドデカノ
ール、トリデカノール、テトラデカノール、ペンタデカ
ノール、ヘキサデカノール、オクタデカノール、ノナデ
カノール、メトキシメタノール、エトキシメタノール、
プロポキシメタノール、ブトキシメタノール、2−エト
キシエタノール、2−プロポキシエタノール、2−ブト
キシエタノールなどのアルコール、フェノール、ヒドロ
キシ酢酸エチルエステル、ヒドロキシ酢酸プロピルエス
テル、ヒドロキシプロピオン酸エチルエステル、ヒドロ
キシプロピオン酸プロピルエステル、エタン−1,2−
ジオール、プロパン−1,2−ジオール、1,2,3ト
リヒドロキシプロパン、1,1,1−トリエチロールプ
ロパンまたはペンタエリトリトールのような炭素数1〜
30の水酸基含有化合物、との反応によって得られる。
【0039】本発明において好ましく用いられるもの
は、リン酸トリエチルエステル、リン酸トリブチルエス
テル、リン酸トリオクチルエステル、リン酸トリス(2
−エチルヘキシル)エステル、リン酸トリス(2−ブト
キシエチル)エステル、ブチルホスホン酸ジブチルエス
テル、フェニルルホスホン酸ジオクチルエステル、ホス
ホノギ酸トリエチルエステル、ホスホノ酢酸トリメチル
エステル、ホスホノ酢酸トリエチルエステル、2−ホス
ホノプロピオン酸トリメチルエステル、2−ホスホノプ
ロピオン酸トリエチルエステル、2−ホスホノプロピオ
ン酸トリプロピルエステル、2−ホスホノプロピオン酸
トリブチルエステル、3−ホスホノプロピオン酸トリエ
チルエステル、亜リン酸トリブチル、亜リン酸トリラウ
リル、亜リン酸トリス−(3−エチルオキセタニル−3
−メチル)および亜リン酸ヘプタキス(ジプロピレング
リコール)などである。
【0040】リン酸、亜リン酸、ホスホン酸、亜ホスホ
ン酸、ホスフィン酸またはホスフィノウス酸のエステル
の製法は既知であり、以下に記述されている:Kirk-Oth
mer:Encyclopedia of Chemical Technology, Vol. 8, 4
th Ed. 1996, P.737以下; Roempp Lexikon Chemie, Vo
l. 4, 10th Ed., Stuttgart/New York, 1998,p. 3280以
下; Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistr
y, Vol. A19, 5th Ed.,1991, p.545以下; Houben-Wery,
Methoden der organischen Chemie, Vol. XII/1 and X
II/2, Stuttgart 1963/1964。
【0041】本発明のα,β−不飽和カルボン酸エステ
ルとしては、アクリル酸、アルキル−、アルコキシ−、
アルコキシカルボニル−およびアルコキシカルボニルア
ルキルアクリル酸の炭素数1〜30のアルコールおよび
ポリエーテルとのモノ−、ジー、トリ−またはポリエス
テルが、好ましく用いられる。好ましいアルコール成分
は、1価、2価、3価または多価のアリール、アラルキ
ル、アルコキシアルキルおよびアルキルアルコールで、
その炭素数は、1〜30、好ましくは1〜24、更に好
ましくは1〜20である。好ましくは、アラルキル、ア
ルコキシアルキルおよびアルキルアルコールであり、更
に好ましくは、アルコキシアルキルとアルキルアルコー
ルである。適当なアルコール成分は、ポリアルキレング
リコールまたはポリアルキレングリコールエーテル、好
ましくは、分子量200〜10000、好ましくは30
0〜9000、更に好ましくは400〜8000のポリ
プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコールエーテルおよびポリエチレングリ
コールエーテルである。
【0042】適当なα,β−不飽和カルボン酸は、アク
リル酸、または炭素数1〜20のアルキル−、アルコキ
シ−またはアルコキシカルボニルアルキルアクリル酸、
例えば、2−メチルアクリル酸(メタクリル酸)、3−
メチルアクリル酸(クロトン酸)トランス-2,3−ジ
メチルアクリル酸(チグリン酸)、3,3−ジメチルア
クリル酸(セネシオ酸)または3−メトキシアクリル酸
である。なかでも、アクリル酸、2−メチルアクリル
酸、3−メチルアクリル酸、3−メトキシアクリル酸が
好ましい。更に好ましくは、アクリル酸および2−メチ
ルアクリル酸である。
【0043】本発明で有用な、α,β−不飽和カルボン
酸エステルは、所望により触媒の存在下に、以下に例示
するような炭素数1〜30の1価、2価、3価、4価お
よび多価ヒドロキシ化合物と相当するα,β−不飽和カ
ルボン酸とのエステル化反応により通常得られる。その
例は、メタノール、エタノール、エタンジオール(エチ
レングリコール)、プロパン−1−オール、プロパン−
2−オール、プロパン−1,2−ジオール、プロパン−
1,3−ジオール、プロパン−1,2,3−トリオール
(グリセロール)、ブタノール、ブタン−2−オール、
イソブタノール、ブタン−1,2−ジオール、ブタン−
1,3−ジオール、ブタン−2,3−ジオール、ブタン
−1,4−ジオール、ブタン−1,2,3−トリオー
ル、ペンタン−1−オール、ヘキサン−1−オール、ヘ
プタン−1−オール、オクタン−1−オール、ノナン−
1−オール、デカン−1−オール、ドデカン−1−オー
ル、トリデカン−1−オール、テトラデカン−1−オー
ル、ヘキサデカン−1−オール、ヘプタデカン−1−オ
ール、9−オクタデカノール、1,1,1−トリス(ヒ
ドロキシメチル)プロパン、ペンタエリトリトール、メ
トキシメタノール、エトキシメタノール、プロポキシメ
タノール、ブトキシメタノール、2−エトキシエタノー
ル、2−プロポキシエタノール、2−ブトキシエタノー
ル、ヒドロキシ酢酸メチルエステル、ヒドロキシ酢酸エ
チルエステル、ヒドロキシ酢酸プロピルエステル、ヒド
ロキシプロピオン酸メチルエステル、ヒドロキシプロピ
オン酸エチルエステル、ヒドロキシプロピオン酸プロピ
ルエステル、およびポリエチレングリコールまたはポリ
プロピレングリコールのようなポリエーテルポリオール
である。
【0044】好ましくは、アクリル酸またはメタクリル
酸と以下に示すアルコールとのモノ−、ジ−またはトリ
エステルである。例えば、エタンジオール、プロパン−
1,2−ジオール、プロパン−1,3−ジオール、ブタ
ン−1,4−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、
プロパン−1,2,3−トリオール(グリセロール)、
1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)プロパン、
1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)プロパンエト
キシレート、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)
プロパンプロポキシレート、ポリエチレングリコールお
よびプロピレングリコールである。
【0045】更に好ましいα,β−不飽和カルボン酸エ
ステルは、以下に列挙するようなものである。例えば、
ポリエチレングリコールアクリレート、ポリエチレング
リコールジアクリレート、ポリエチレングリコールメタ
クリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリプロピレングリコールアクリレート、ポリプロ
ピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリ
コールメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメ
タクリレート、プロパン−1,2,3−トリオールジア
クリレート、プロパン−1,2,3−トリオールジメタ
クリレート、プロパン−1,2,3−トリオールトリア
クリレート、プロパン−1,2,3−トリオール−1,
3−(2−ヒドロキシプロポキシレート)ジアクリレー
ト、プロパン−1,2,3−トリオール−プロポキシレ
ートトリアクリレート、ブタン−1,4−ジオールアク
リレート、ブタン−1,4−ジオールジメチルメタクリ
レート、ヘキサン−1,6−ジオールジアクリレート、
2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、1,1,1−
トリス(ヒドロキシメチル)プロパントリアクリレー
ト、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)プロパン
エトキシレートトリアクリレート、1,1,1−トリス
(ヒドロキシメチル)プロパンエトキシレートトリメタ
クリレート、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)
プロパンプロポキシレートトリアクリレートおよび1,
1,1−トリス(ヒドロキシメチル)プロパンプロポキ
シレートトリメタクリレートである。α,β−不飽和カ
ルボン酸エステルの製造方法は既知であり、次の文献に
記載されている:Kirk-Othmer: Encyclopedia of Chemi
cal Technology, Vol. 8, 4th Ed., 1996, p.737以下;
Roempp Lexikon Chemie, Vol. 4, 10th Ed., Stuttgart
/New York, 1998, p. 3286以下; Ullmann's Encycloped
ia of Industrial Chemistry, Vol.A.19, 5th Ed. 199
1, p.545以下; Houben-Weyl: Methoden der organische
n Chemie, Vol.XII/1 and XII/2, Stuttgart 1963/196
4。
【0046】本発明で有用な、イオン性界面活性化合物
の構造的特徴は、両親媒性分子構造にあり、すなわち少
なくとも1つの親水性イオン基(または親水性イオン分
子部分)と、少なくとも1つの疎水性基(疎水性分子部
分)を有することである。本発明で有用なイオン性界面
活性化合物は、界面活性剤、石鹸、乳化剤、洗剤または
分散剤である。
【0047】親水性イオン基は、アニオン性基、カチオ
ン性基または双性(両性)基であってよい。アニオン性
基の例は、カルボン酸、硫酸、チオ硫酸、ホスホン酸、
ホスフィン酸、リン酸またはチオリン酸基などである。
カチオン性基の例は、アンモニウム、ホスホニウムまた
はスルホニウム基などである。双性イオン基の例は、ベ
タイン、スルホベタインまたはアミンオキシド基であ
る。好ましい疎水性基は、芳香族基、芳香脂肪族基また
は脂肪族基のようなC〜C50の炭化水素基である。
さらに、フッ化アルキル基、ケイ素化アルキル基、チア
アルキル基またはオキサアルキル基もまた本発明で有用
である。
【0048】親水性アニオン基をもつ好ましい化合物の
例は以下の通りである:アルキルカルボキシレート(石
鹸)、エーテルカルボキシレート(カルボキシメチル化
エトキシレート)、マロネートおよびスクシネートのよ
うなポリカルボキシレート、胆汁酸塩(例えば、スルホ
アルキル基またはカルボシアルキル基をもつ胆汁酸アミ
ド)、或いはサルコシド(アルカノイルサルコシネー
ト)、スルホンアミドカルボキシレートのようなアミノ
酸誘導体、或いはアルキルスルフェートのようなスルフ
ェート、エーテルスルフェート(例えば脂肪アルコール
エーテルスルフェート、アリールエーテルスルフェート
およびアミドエーテルスルフェート、硫酸化カルボキシ
レート、硫酸化カルボン酸グリセリド、硫酸化カルボン
酸エステルまたは硫酸化カルボン酸アミド、或いはアル
キル−、アリール−およびアルキルアリールスルホネー
トのようなスルホネート、スルホン化カルボキシレー
ト、スルホン化カルボン酸アミド、スルホン化カルボン
酸エステル(例えば、α−スルホ−脂肪酸エステル、カ
ルボキシアミド硫酸塩、スルホコハク酸エステル)、エ
ーテルスルホネート、チオスルホネート、或いはリン酸
エステル(例えば、アルキルリン酸エステル、グリセロ
ールリン酸エステル、スルホン酸エステル、ホスフィン
酸エステルまたはジチオリン酸エステル)である。
【0049】本発明で有用な、親水性カチオン基をもつ
化合物の例は、脂肪族基、芳香族基または芳香脂肪族基
を有する1級、2級、3級または4級アンモニウム塩、
アルコキシル化アンモニウム塩、4級アンモニウムエス
テル、ベンジルアンモニウム塩、アルカノールアンモニ
ウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩、オキサ
ゾリニウム塩、チアゾリニウム塩、アミンオキシドの
塩、スルホニウム塩、キノリウム塩、イソキノリウム塩
またはトロピリウム塩である。
【0050】本発明で有用な双性イオン基を有する化合
物の例は、アミンオキシド、イミダゾリニウム誘導体
(例えばイミダゾリニウムカルボキシレート)、ベタイ
ン(例えば、アルキル−およびアミドプロピルベタイ
ン、或いはスルホベタイン)、アミノカルボン酸、リン
脂質(例えば、ホスファチジルコリン(レシチン))で
ある。イオン性界面活性化合物が、複数の親水性(アニ
オン性および/またはカチオン性および/または双性)
基または分子部分を含んでも良い。イオン性界面活性化
合物は、単独でまたはそれらの組み合わせで用いてもよ
い。
【0051】本発明に用いるのに適したイオン性界面活
性化合物は既知であり、以下の文献に記載されている:
Ullman's Encyclopedia of Industrial Chemistry, 5th
Ed., Vol. A25, p.747-817, VCH, Weinheim, 1994; Ki
rk-Othmer, Encyclopedia ofChemical Technology, 4th
Ed., Vol. 23, p.477-541, John Wiley & Sons, New Y
ork, 1997; Tensid-Taschenbuch, 2nd Ed.,H. Stache,
Carl Hanser Verlag,Munich, 1982; Surfactant Scienc
e Series, Vol. 1-74, M.J.Schick, MarcelDecker, New
York, 1967-1998; Methods in Enzymology, Vol. 182,
M.P. Deutscher, p.239-253 Academic Press, Sandieg
o, 1990。
【0052】本発明の触媒は結晶質、部分結晶質または
非晶質であってよい。結晶化度は、通常、粉末X線回折
により分析される。
【0053】触媒は、通常、元素分析、熱重量分析法、
錯体形成成分の抽出除去後の質量測定によって分析され
る。
【0054】好ましい本発明のDMC触媒は、 a)ヘキサシアノコバルト(III)酸亜鉛、 b)tert-ブタノール、 c)少なくとも1つのポリエーテル、 d)ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアルキレン
グリコールソルビタンエステル、ポリアルキレングリコ
ールグリシジルエーテル、グリシジルエーテル、グリコ
シド、多価アルコールのカルボン酸エステル、シクロデ
キストリン、リン化合物、α,β−不飽和カルボン酸エ
ステルまたはイオン性界面活性化合物の少なくとも1つ
を含有する。
【0055】本発明のDMC触媒は通常、水溶液中にお
いて、金属塩、好ましくは式(1)のものと、金属シア
ン化物塩、好ましくは式(2)のものとを、ポリエーテ
ル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアルキレン
グリコールソルビタンエステル、ポリアルキレングリコ
ールグリシジルエーテル、グリシジルエーテル、グリコ
シド、多価アルコールのカルボン酸エステル、シクロデ
キストリン、リン化合物、α,β−不飽和カルボン酸エ
ステルまたはイオン性界面活性化合物以外の有機錯体配
位子の存在下、反応させることによって製造される。こ
の場合、化学量論過剰(金属シアン化物塩に対して少な
くとも50モル%)で使用する金属塩(例えば塩化亜
鉛)と、金属シアン化物塩(例えばヘキサシアノコバル
ト酸カリウム)とを水溶液中で、有機錯体配位子b)
(例えばにtert-ブタノール)の存在下でまず反応さ
せ、DMC化合物a)(例えばヘキサシアノコバルト酸
亜鉛)と、水と、過剰の金属塩と、有機錯体配位子b)
を含む懸濁体を形成する。
【0056】有機錯体配位子b)は、金属塩水溶液中お
よび/または金属シアン化物塩水溶液中に存在するか、
またはDMC化合物a)の析出後の懸濁体に直接加えら
れる。水溶液と有機錯体配位子b)の混合物は、激しく
攪拌するのが好ましい。形成された懸濁液は、その後、
錯化成分c)とb)の混合物で処理される。錯化成分
c)とd)の混合物が、水と有機錯体配位子b)の混合
物中で好ましく用いられる。
【0057】DMC触媒は、その後、遠心分離またはろ
過のような既知の技術で単離される。好ましい態様で
は、次いで単離されたDMC触媒を、有機錯体配位子
b)の水溶液で洗浄する。例えば再懸濁後、ろ過または
遠心分離によって再び単離する。例えば塩化カリウムな
どの水溶性副生物が、有機配位子b)の水溶液でDMC
触媒を洗浄することにより、DMC触媒から取り除かれ
る。
【0058】洗浄水溶液中の有機錯体配位子b)の量
は、全洗浄水溶液の質量に対して、40〜80質量%が
好ましい。さらに、錯化成分c)及びd)の少量(洗浄
水溶液の全質量に対してに0.5〜5質量%)を、洗浄
水溶液に加えることが好ましい。
【0059】DMC触媒を、2回以上洗浄することが好
ましい。これは、上記の水溶液による洗浄工程の繰り返
しによって行える。更なる洗浄工程に非水性洗浄溶液を
用いることが好ましい。非水性洗浄溶液は、有機錯体配
位子b)と錯化成分c)およびd)からなる。洗浄され
たDMC触媒は、場合により粉末化後に20〜100℃
の間の温度で、0.1〜1013mbarの圧力下に乾
燥される。
【0060】本発明は、活性水素原子を含む出発化合物
へのアルキレンオキシドの重付加によるポリエーテルポ
リオールの製造に本発明のDMC触媒を使用することに
も関する。本発明に好ましく用いられるアルキレンオキ
シドは、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、また
はブチレンオキシドまたはそれらの混合物である。アル
コキシル化によるポリエーテル鎖は、単一のエポキシド
モノマーを用いて、或いは2または3の異なるエポキシ
ドモノマーによりランダムまたはブロック状に形成され
る。この点に関する詳しい記述は、次の文献に見られ
る;Ullmanns Encyclopaedia der Industiellen Chemi
e, Volume A21, 1992, p. 670。
【0061】活性水素含有出発化合物としては、1〜8
個の水酸基を持ち、数平均分子量が18〜2000であ
る化合物が好ましく用いられる。そのような化合物の例
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ヘキサメチレングリコール、
ビスフェノールA、トリメチロールプロパン、グリセロ
ール、ペンタエトリトール、ソルビトール、しょ糖、澱
粉分解物または水である。
【0062】先に記載した通常のアルカリ触媒の作用に
より低分子量の出発化合物から作られ、数平均分子量が
200〜2000のオリゴマー状のアルコキシル化生成
物である活性水素原子含有出発化合物が、本発明におい
て好ましく使用される。
【0063】アルキレンオキシドの本発明DMC触媒に
よる重付加反応は、20〜200℃、好ましくは40〜
180℃、更に好ましくは50℃〜150℃の間の反応
温度で行うのが好ましい。
【0064】重付加反応は、0.0001〜20bar
の全圧下で行われ、塊状で、或いはトルエンおよび/ま
たはテトラヒドロフラン(THF)等の不活性有機溶媒
中で行う事ができる。溶媒量は、通常、生成するポリエ
ーテルポリオールの全質量に対して10〜30質量%で
ある。
【0065】DMC触媒の濃度は、与えられた反応条件
下で重付加反応の十分な制御が可能なように選ばれる。
触媒濃度は、生成するポリエーテルポリオールの全質量
に対して、通常0.0005〜1質量%、好ましくは、
0.001〜0.1質量%、更に好ましくは、0.00
1〜0.0025質量%の範囲である。本発明の製造方
法で調製されたポリエーテルポリオールの数平均分子量
は、500〜100000g/mol、好ましくは10
00〜50000g/mol、更に好ましくは2000
〜20000g/molの範囲である。
【0066】重付加は連続または非連続(例えば、バッ
チまたはセミバッチ工程)で行われる。顕著な活性の増
大の故に、本発明のDMC触媒は低濃度で使用され得る
(生成するポリエーテルポリオールの全量に対して25
ppmまたはそれ以下)。本発明のDMC触媒の存在下
で製造されたポリエーテルポリオールを用いると、ポリ
ウレタン製造工程において、ポリエーテルポリオールか
らDMC触媒を除去する工程が省略でき、得られるポリ
ウレタンの品質に悪影響を及ぼすこともない(Kunststo
ffhandbuch, Vol. 7, Polyurethane, 3rd Ed. 1993, p.
25-32及びp.57-67)。
【0067】
【実施例】触媒製造 実施例1 錯化成分ポリエーテルとシクロデキストリンを含むDM
C触媒(触媒A)の製造 ヘキサシアノコバルト酸カリウム4g(12mmol)
を蒸留水70mlに溶かした水溶液に、塩化亜鉛12.
5g(91.5mmol)を蒸留水20mlに溶かした
水溶液を加え、懸濁状態になるまで激しく攪拌(24,
000rpm)した。その直後にtert−ブタノール50
gと蒸留水50gの混合液を先の懸濁液に加え、混合物
を10分間激しく攪拌(24,000rpm)した。さ
らに、数平均分子量が2000のポリプロピレングリコ
ール(以下ポリプロピレングリコール2000と記載す
る) 0.5gと2,6−ジメチル−β−シクロデキス
トリンBeta W7 M 1,8(Wacker−Chemie GmbH,D-8
1737 Munich) 0.5gとtert−ブタノール1gと蒸留
水100gの混合物をこれに加え、3分間攪拌(1,0
00rpm)した。生成した固体をろ過により単離した
後、これをtert−ブタノール70g、蒸留水30g、ポ
リプロピレングリコール2000 0.5gおよび2,
6−ジメチル−β−シクロデキストリンBeta W7 M
1,8 0.5gの混合物と共に10分間攪拌(10,
000rpm)し、再度ろ過した。最後に、その固体を
tert−ブタノール100g、ポリプロピレングリコール
2000 0.25gおよび2,6−ジメチル−β−シ
クロデキストリンBeta W7M 1,8 0.25gの混
合溶液中で再度10分間攪拌(10,000rpm)し
た。得られた触媒をろ過後、常圧下50℃で恒量に達す
るまで乾燥した。
【0068】実施例2 錯化成分ポリエーテルとリン化合物を含むDMC触媒
(触媒B)の製造 2,6−ジメチル−β−シクロデキストリンBeta W7
M 1,8の代わりにホスホノプロピオン酸トリエチル
エステルを使用する以外は、実施例1に記載の方法で触
媒を製造した。
【0069】実施例3 錯化成分ポリエーテルとポリエステル含むDMC触媒
(触媒C)の製造 2,6−ジメチル−β−シクロデキストリンBeta W7
M 1,8の代わりに、数平均分子量が1020g/mol
eのポリ(2−メチル−1,3−プロピレングルタレー
ト)を使用する以外は実施例1に記載の方法で触媒を製
造した。
【0070】実施例4 錯化成分ポリエーテルとポリカーボネートを含むDMC
触媒(触媒D)の製造 2,6−ジメチル−β−シクロデキストリンBeta W7
M 1,8の代わりに、数平均分子量が1968g/mol
e(水酸基価の測定より求めた)のジプロピレングリコ
ールポリカーボネートジオールを使用する以外は実施例
1に記載の方法で触媒を製造した。
【0071】実施例5 錯化成分ポリエーテルとグリシジルエーテルを含むDM
C触媒(触媒E)の製造 2,6−ジメチル−β−シクロデキストリンBeta W7
M 1,8の代わりに、数平均分子量が640g/mole
のポリプロピレングリコールジグリシジルエーテルを使
用する以外は実施例1に記載の方法で触媒を製造した。
【0072】実施例6 錯化成分ポリエーテルと多価アルコールのカルボン酸エ
ステルを含むDMC触媒(触媒F)の製造 2,6−ジメチル−β−シクロデキストリンBeta W7
M 1,8の代わりに、グリセロールトリカプロン酸エ
ステル(RILANIT(商標)GTC、Henkel KG a.A(D-40589
Duesseldorf)より入手)を使用する以外は実施例1に
記載の方法で触媒を製造した。
【0073】実施例7 錯化成分ポリエーテルとグリコシドを含むDMC触媒
(触媒G)の製造 2,6−ジメチル−β−シクロデキストリンBeta W7
M 1,8の代わりに、アルキルポリグリコシド(GLUCO
PON(商標)650EC,Henkel KG a.A(D-40589 Duesse
ldorf)より入手)を使用する以外は実施例1に記載の
方法で触媒を製造した。
【0074】実施例8 錯化成分ポリエーテルとα,β−不飽和カルボン酸エス
テルを含むDMC触媒(触媒H)の製造 2,6−ジメチル−β−シクロデキストリンBeta W7
M 1,8の代わりに、1,1,1−トリス(ヒドロキ
シメチル)プロパントリアクリル酸エステルを使用する
以外は実施例1に記載の方法で触媒を製造した。
【0075】実施例9 錯化成分ポリエーテルとソルビタンエステルを含むDM
C触媒(触媒I)の製造 2,6−ジメチル−β−シクロデキストリンBeta W7
M 1,8の代わりに、ポリエチレングリコール(2
0)ソルビタンモノラウレート(TWEEN(商標)20,Si
gma-Aldrich Chemie GmbH, D-82041 Deisenhofen)
を使用する以外は実施例1に記載の方法で触媒を製造し
た。
【0076】実施例10 錯化成分ポリエーテルとイオン性界面活性化合物を含む
DMC触媒(触媒J)の製造 2,6−ジメチル−β−シクロデキストリンBeta W7
M 1,8の代わりに、L-α−レシチンを使用する以外
は実施例1に記載の方法で触媒を製造した。
【0077】実施例11(比較例) 錯化成分としてポリエーテルを含むDMC触媒(触媒
K)の製造 ヘキサシアノコバルト酸カリウム4g(12mmol)
を蒸留水70mlに溶かした水溶液に、塩化亜鉛12.
5g(91.5mmol)を蒸留水20mlに溶かした
水溶液を加え、懸濁状態になるまで激しく攪拌(24,
000rpm)した。その直後にtert−ブタノール50
gと蒸留水50gの混合液を先の懸濁液に加え、混合物
を10分間激しく攪拌(24,000rpm)した。さ
らに、ポリプロピレングリコール2000 1g、tert
−ブタノール1gおよび蒸留水100gの混合物をこれ
に加え3分間攪拌(1,000rpm)した。生成した
固体をろ過により単離した後、これをtert−ブタノール
70g、蒸留水30gおよびポリプロピレングリコール
2000 1gの混合物と共に10分間攪拌(10,0
00rpm)し、再度ろ過した。最後に、その固体をte
rt−ブタノール100gとポリプロピレングリコール2
000 0.5gの混合溶液中で再度10分間攪拌(1
0,000rpm)した。得られた触媒をろ過後、常圧
下50℃で恒量に達するまで乾燥した。乾燥した微粉状
触媒の収量は6.2gであった。元素分析、熱重量分
析、抽出の結果:コバルト=11.6質量%、亜鉛=2
4.6質量%、tert−ブタノール=3.0質量%、ポリ
プロピレングリコール2000=25.8質量%
【0078】実施例12(比較) 錯化成分としてシクロデキストリンを含むDMC触媒
(触媒L)の製造 プロピレングリコール2000の代わりに2,6−ジメ
チル−β−シクロデキストリン Beta W7 M1.8を
使用する以外は、実施例11に記載の方法で触媒を製造
した。乾燥した微粉状触媒の収量は5.4gであった。
元素分析、熱重量分析、抽出の結果:コバルト=10.
5質量%、亜鉛=24.4質量%、tert−ブタノール=
10.0質量%、2,6−ジメチル−β−シクロデキス
トリン=13.8質量%
【0079】実施例13(比較) 錯化成分としてリン化合物を含むDMC触媒(触媒M)
の製造 プロピレングリコール2000の代わりに2−ホスホノ
プロピオン酸トリエチルエステルを使用する以外は、実
施例11に記載の方法で触媒を製造した。乾燥した微粉
状触媒の収量は5.9gであった。元素分析、熱重量分
析、抽出の結果:コバルト=10.2質量%、亜鉛=2
3.5質量%、tert−ブタノール=2.3質量%、2−
ホスホノプロピオン酸トリエチルエステル=26.1質
量%
【0080】実施例14(比較) 錯化成分としてポリエステル化合物を含むDMC触媒
(触媒N)の製造 プロピレングリコール2000の代わりに数平均分子量
が1020g/molのポリ(2−メチル-1,3-プロ
ピレングルタレート)を使用する以外は、実施例11に
記載の方法で触媒を製造した。乾燥した微粉状触媒の収
量は5.4gであった。元素分析:コバルト=12.1
質量%、亜鉛=27.0質量%
【0081】実施例15(比較例) 錯化成分としてポリカーボネートを含むDMC触媒(触
媒O)の製造 プロピレングリコール2000の代わりに数平均分子量
(水酸基価の測定により求めた)が1968g/mol
のジプロピレングリコールポリカーボネートを使用する
以外は、実施例11に記載の方法で触媒を製造した。乾
燥した微粉状触媒の収量は5.33gであった。元素分
析、熱重量分析、抽出の結果:コバルト=10.8質量
%、亜鉛=24.4質量%、tert−ブタノール=20.
2質量%、ポリカーボネート=15.0質量%
【0082】実施例16(比較) 錯化成分としてグリシジルエーテルを含むDMC触媒
(触媒P)の製造 プロピレングリコール2000の代わりに数平均分子量
が380g/molのプロピレングリコールジグリシジ
ルエーテルを使用する以外は、実施例11に記載の方法
で触媒を製造した。乾燥した微粉状触媒の収量は8.7
0gであった。元素分析、熱重量分析、抽出の結果は以
下の通りであった。コバルト=8.7質量%、亜鉛=2
0.2質量%、tert−ブタノール=4.2質量%、プロ
ピレングリコールジグリシジルエーテル=30.5質量
【0083】実施例17(比較) 錯化成分として多価アルコールのカルボン酸エステルを
含むDMC触媒(触媒Q)の製造 プロピレングリコール2000の代わりにグリセロール
トリカプロン酸エステル(RILANIT(商標)GTC、Henkel
KG a.A(D-40589 Duesseldorf)より入手)を使用する
以外は、実施例11に記載の方法で触媒を製造した。乾
燥した微粉状触媒の収量は5.0gであった。元素分
析、熱重量分析、抽出の結果:コバルト=12.4質量
%、亜鉛=26.9質量%、tert−ブタノール=8.6
質量%、グリセロールトリカプロン酸エステル=8.4
質量%
【0084】実施例18(比較) 錯化成分としてグリコシドを含むDMC触媒(触媒R)
の製造 プロピレングリコール2000の代わりにアルキルポリ
グリコシド(GLUCOPON(商標)650EC,Henkel KG a.
A(D-40589 Duesseldorf)より入手)を使用する以外
は、実施例11に記載の方法で触媒を製造した。乾燥し
た微粉状触媒の収量は8.70gであった。元素分析、
熱重量分析、抽出の結果:コバルト=8.7質量%、亜
鉛=20.2質量%、tert−ブタノール=4.2質量
%、アルキルグリコシド=30.5質量%
【0085】実施例19(比較) 錯化成分として、α,β−不飽和カルボン酸エステルを
含むDMC触媒(触媒S)の製造 プロピレングリコール2000の代わりに1,1,1−
トリス(ヒドロキシメチル)プロパントリアクリル酸エ
ステルを使用する以外は、実施例11に記載の方法で触
媒を製造した。乾燥した微粉状触媒の収量は5.0gで
あった。元素分析、熱重量分析、抽出の結果:コバルト
=11.8質量%、亜鉛=27.7質量%、tert−ブタ
ノール=11.8質量%、1,1,1−トリス(ヒドロ
キシメチル)プロパントリアクリル酸エステル=2.4
質量%
【0086】実施例20(比較) 錯化成分としてソルビタンエステルを含むDMC触媒
(触媒T)の製造 プロピレングリコール2000の代わりにポリエチレン
グリコール(20)ソルビタンモノラウレート(TWEEN
(商標)20, Sigma-Aldrich Chemie GmbH,D-82041
Deisenhofen)を使用する以外は、実施例11に記載
の方法で触媒を製造した。乾燥した微粉状触媒の収量は
5.6gであった。元素分析、熱重量分析、抽出の結
果:コバルト=11.9質量%、亜鉛=24.9質量
%、tert−ブタノール=3.6質量%、ポリエチレング
リコール(20)ソルビタンモノラウレート=14.6
質量%
【0087】実施例21(比較) 錯化成分としてイオン性界面活性化合物を含むDMC触
媒(触媒U)の製造 プロピレングリコール2000の代わりにL-α−レシチ
ンを使用する以外は、実施例11に記載の方法で触媒を
製造した。乾燥した微粉状触媒の収量は2.0gであっ
た。元素分析、熱重量分析、抽出の結果:コバルト=1
3.7質量%、亜鉛=25.6質量%、tert−ブタノー
ル=7.5質量%、L-α-レシチン=12.0質量%ポリエーテルポリオールの合成 一般的方法 ポリプロピレングリコール出発化合物(数平均分子量
1,000g/mol)50gおよび触媒3〜5mg
(調製すべきポリエーテルポリオールの量に対して15
〜25ppm)を、不活性ガス(アルゴン)下に500
mlの圧力容器に導入し、攪拌しながら105℃に加熱
した。プロピレンオキシド(約5g)を全圧が2.5b
arになるまで一度に投入した。反応器内の圧力の急速
な低下が観察されたとき、更にプロピレンオキシドを投
入した。この急速な圧力低下は触媒が活性化されたこと
を示していた。次いで、残りのプロピレンオキシド(1
45g)を、全圧が2.5barで一定に保たれるよう
に連続的に投入した。プロピレンオキシドの投入が完了
し、更に105℃で2時間の後反応の後、揮発性成分を
90℃(1mbar)で留去し、混合物を室温まで冷却
した。
【0088】得られたポリエーテルポリオールはOH
価、不飽和二重結合含量および粘度を測定して特性付け
した。反応の進行は時間/転化率曲線(反応時間[分]に
対するプロピレンオキシドの消費量[g])により観測さ
れた。誘導時間は、時間/転化率曲線上の最も勾配の大
きい接線とベースラインとの交点から決定した。触媒活
性の決定的因子であるプロポキシル化時間は、触媒の活
性化の時点(誘導時間の終点)からプロピレンオキシド
投入終了までの時間に相当する。全反応時間は、誘導時
間とプロポキシル化時間の合計である。
【0089】実施例22 触媒B(25ppm)によるポリエーテルポリオールの
合成
【表1】 実施例23(比較) 触媒K(25ppm)によるポリエーテルポリオールの
合成
【表2】
【0090】実施例24(比較) 触媒L(25ppm)によるポリエーテルポリオールの
合成
【表3】
【0091】実施例25(比較) 触媒M(25ppm)によるポリエーテルポリオールの
合成
【表4】
【0092】実施例26(比較) 触媒N(25ppm)によるポリエーテルポリオールの
合成
【表5】
【0093】実施例27(比較) 触媒O(15ppm)によるポリエーテルポリオールの
合成
【表6】
【0094】実施例28(比較) 触媒P(25ppm)によるポリエーテルポリオールの
合成
【表7】
【0095】実施例29(比較) 触媒Q(25ppm)によるポリエーテルポリオールの
合成
【表8】
【0096】実施例30(比較) 触媒R(20ppm)によるポリエーテルポリオールの
合成
【表9】
【0097】実施例31(比較) 触媒S(25ppm)によるポリエーテルポリオールの
合成
【表10】
【0098】実施例32(比較) 触媒T(25ppm)によるポリエーテルポリオールの
合成
【表11】
【0099】実施例33(比較) 触媒U(25ppm)によるポリエーテルポリオールの
合成
【表12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 イェルク・ホフマン ドイツ連邦共和国47829クレーフェルト、 オルデンブルガー・ヴェーク10番 (72)発明者 ヴァルター・シェーファー ドイツ連邦共和国42799ライヒリンゲン、 イン・デン・ヴァイデン25番 Fターム(参考) 4J005 AA12 BA00 BB02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)少なくとも1つの複金属シアン化物 b)ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、
    ポリアルキレングリコールソルビタンエステル、ポリア
    ルキレングリコールグリシジルエーテル、グリシジルエ
    ーテル、グリコシド、多価アルコールのカルボン酸エス
    テル、シクロデキストリン、リン化合物、α,β−不飽
    和カルボン酸エステルまたはイオン性界面活性化合物以
    外の少なくとも1つの有機錯体配位子 c)少なくとも1つのポリエーテル d)ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアルキレン
    グリコールソルビタンエステル、ポリアルキレングリコ
    ールグリシジルエーテル、グリシジルエーテル、グリコ
    シド、多価アルコールのカルボン酸エステル、シクロデ
    キストリン、リン化合物、α,β−不飽和カルボン酸エ
    ステルまたはイオン性界面活性化合物の少なくとも1つ
    を含んでなる複金属シアン化物触媒。
  2. 【請求項2】 更に、水および/または水溶性金属塩を
    含む請求項1に記載の複金属シアン化物触媒。
  3. 【請求項3】 複金属シアン化物化合物が、ヘキサシア
    ノコバルト(III)酸亜鉛である請求項1に記載の複金属
    シアン化物触媒。
  4. 【請求項4】 有機錯体配位子が、アルコール、アルデ
    ヒド、ケトン、エーテル、エステル、アミド、尿素、ニ
    トリル、スルフィドおよび/またはそれらの混合物であ
    る請求項1に記載の複金属シアン化物触媒。
  5. 【請求項5】 有機錯体配位子がtert-ブタノールであ
    る請求項1に記載の複金属シアン化物触媒。
  6. 【請求項6】 複金属シアン化物触媒が、複金属シアン
    化物触媒全量に対して、c)およびd)の混合物を約8
    0質量%まで含む請求項1に記載の複金属シアン化物触
    媒。
  7. 【請求項7】 (a)水溶液中で、ポリエーテル、ポリ
    エステル、ポリカーボネート、ポリアルキレングリコー
    ルソルビタンエステル、ポリアルキレングリコールグリ
    シジルエーテル、グリシジルエーテル、グリコシド、多
    価アルコールのカルボン酸エステル、シクロデキストリ
    ン、リン化合物、α,β−不飽和カルボン酸エステルま
    たはイオン性界面活性化合物以外の有機錯体配位子(ii
    i)の存在下に、少なくとも1の金属塩(i)、および少
    なくとも1の金属シアン化物塩(ii)を反応させて懸濁
    体を形成させる工程、並びに(b)少なくとも1のポリ
    エーテルと、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリア
    ルキレングリコールソルビタンエステル、ポリアルキレ
    ングリコールグリシジルエーテル、グリシジルエーテ
    ル、グリコシド、多価アルコールのカルボン酸エステ
    ル、シクロデキストリン、リン化合物、α,β−不飽和
    カルボン酸エステルまたはイオン性界面活性化合物の少
    なくとも1つにより懸濁体を処理する工程を含んでなる
    請求項1に記載の複金属シアン化物触媒の製造方法。
  8. 【請求項8】 工程(b)の後に、(c)懸濁体より触
    媒を単離し、(d)単離された触媒を洗浄し、(e)単
    離された触媒を乾燥する工程を更に含む請求項7に記載
    の複金属シアン化物触媒の製造方法。
  9. 【請求項9】 活性水素含有出発化合物にアルキレンオ
    キシドを重付加することによりポリエーテルポリオール
    を製造する方法であって、アルキレンオキシドの重付加
    を請求項1〜6のいずれかに記載の複金属シアン化物触
    媒の存在下で行う方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の方法により製造され
    たポリエーテルポリオール。
JP2002130617A 2001-05-07 2002-05-02 ポリエーテルポリオール製造用の複金属シアン化物触媒 Pending JP2002338682A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10122019A DE10122019A1 (de) 2001-05-07 2001-05-07 Doppelmetallcyanid-Katalysatoren für die Herstellung von Polyetherpolyolen
DE10122019-7 2001-05-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002338682A true JP2002338682A (ja) 2002-11-27
JP2002338682A5 JP2002338682A5 (ja) 2005-09-29

Family

ID=7683832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002130617A Pending JP2002338682A (ja) 2001-05-07 2002-05-02 ポリエーテルポリオール製造用の複金属シアン化物触媒

Country Status (13)

Country Link
US (1) US6852663B2 (ja)
EP (1) EP1256596A1 (ja)
JP (1) JP2002338682A (ja)
KR (1) KR20020085805A (ja)
CN (1) CN1383917A (ja)
BR (1) BR0201623A (ja)
CA (1) CA2384486A1 (ja)
DE (1) DE10122019A1 (ja)
HU (1) HUP0201496A2 (ja)
MX (1) MXPA02004506A (ja)
PL (1) PL353722A1 (ja)
RU (1) RU2002111645A (ja)
SG (1) SG100790A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180127343A (ko) * 2016-03-18 2018-11-28 코베스트로 도이칠란트 아게 폴리에테르 카르보네이트 폴리올의 제조 방법

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19905611A1 (de) * 1999-02-11 2000-08-17 Bayer Ag Doppelmetallcyanid-Katalysatoren für die Herstellung von Polyetherpolyolen
ES2400709T3 (es) * 2002-11-07 2013-04-11 Dow Global Technologies Inc. Método para preparar catalizadores de cianuro metálico usando agentes complejantes polimerizables
US7470646B2 (en) * 2004-03-09 2008-12-30 Japan Science And Technology Agency Polymer incarcerated Lewis acid metal catalyst
US7300993B2 (en) * 2004-06-03 2007-11-27 Shell Oil Company Process for the preparation of polyether polyols
JP5151480B2 (ja) * 2005-08-17 2013-02-27 旭硝子株式会社 ポリエステルエーテルポリ(モノ)オールの製造方法およびポリウレタンの製造方法
KR100908351B1 (ko) * 2007-04-13 2009-07-20 에스케이씨 주식회사 랜덤 폴리올 제조용 복금속 시안계 촉매
DE102007057147A1 (de) 2007-11-28 2009-06-04 Evonik Goldschmidt Gmbh Verfahren zur Alkoxylierung mit DMC-Katalysatoren im Schlaufenreaktor mit Strahlsauger
DE102007057146A1 (de) 2007-11-28 2009-06-04 Evonik Goldschmidt Gmbh Verfahren zur Herstellung von Polyetheralkoholen mit DMC-Katalysatoren unter Verwendung von speziellen Additiven mit aromatischer Hydroxy-Funktionalisierung
DE102007057145A1 (de) 2007-11-28 2009-06-04 Evonik Goldschmidt Gmbh Verfahren zur Herstellung von Polyetheralkoholen mit DMC-Katalysatoren unter Verwendung von SiH-Gruppen tragenden Verbindungen als Additive
DE102008000360A1 (de) 2008-02-21 2009-08-27 Evonik Goldschmidt Gmbh Neue Alkoxysilylgruppen tragende Polyetheralkohole durch Alkoxylierung epoxidfunktioneller Alkoxysilane an Doppelmetallcyanid (DMC)-Katalysatoren, sowie Verfahren zu deren Herstellung
DE102008000903A1 (de) 2008-04-01 2009-10-08 Evonik Goldschmidt Gmbh Neue Organosiloxangruppen tragende Polyetheralkohole durch Alkoxylierung epoxidfunktioneller (Poly)Organosiloxane an Doppelmetallcyanid (DMC)-Katalysatoren, sowie Verfahren zu deren Herstellung
KR100941637B1 (ko) * 2008-05-21 2010-02-11 에스케이씨 주식회사 반응성이 제어된, 폴리올 제조용 복금속 시안계 촉매 및이의 제조방법
DE102008002713A1 (de) 2008-06-27 2009-12-31 Evonik Goldschmidt Gmbh Neue Polyethersiloxane enthaltende Alkoxylierungsprodukte durch direkte Alkoxylierung organomodifizierter alpha, omega-Dihydroxysiloxane an Doppelmetallcyanid (DMC)-Katalysatoren, sowie Verfahren zu deren Herstellung
DE102008043245A1 (de) 2008-10-29 2010-05-06 Evonik Goldschmidt Gmbh Siliconpolyether-Copolymersysteme sowie Verfahren zu deren Herstellung durch Alkoxylierungsreaktion
DE102009002371A1 (de) 2009-04-15 2010-10-21 Evonik Goldschmidt Gmbh Verfahren zur Herstellung von geruchlosen Polyetheralkoholen mittels DMC-Katalysatoren und deren Verwendung in kosmetischen und/oder dermatologischen Zubereitungen
DE102010039140A1 (de) 2010-08-10 2012-02-16 Evonik Goldschmidt Gmbh Dispergiermittel und Verfahren zu deren Herstellung
DE102010040517A1 (de) 2010-09-09 2012-03-15 Bayer Materialscience Aktiengesellschaft Verfahren zur Herstellung von Polyetherpolyolen
BR112013016657B1 (pt) 2010-12-27 2021-11-03 Dow Global Technologies Llc Método para produzir um produto de poliéter monol ou poliéter poliol
RU2596831C2 (ru) 2011-02-23 2016-09-10 Каунсел Оф Сайнтифик Энд Индастриал Рисерч Способ получения сверхразветвленных полиэфиров
DE102011076019A1 (de) 2011-05-18 2012-11-22 Evonik Goldschmidt Gmbh Alkoxylierungsprodukte und Verfahren zu ihrer Herstellung mittels DMC-Katalysatoren
SG10201604976RA (en) 2011-12-20 2016-08-30 Bayer Ip Gmbh Hydroxy-aminopolymers and method for producing same
DE102013208328A1 (de) 2013-05-07 2014-11-13 Evonik Industries Ag Polyoxyalkylene mit seitenständigen langkettigen Acyloxyresten und Verfahren zu ihrer Herstellung mittels DMC-Katalysatoren
DE102013215664A1 (de) 2013-08-08 2015-02-12 Evonik Industries Ag Apparatur zur Durchführung eines ringöffnenden Polymerisationsverfahrens
DE102014209408A1 (de) 2014-05-19 2015-11-19 Evonik Degussa Gmbh Ethoxylatherstellung unter Verwendung hoch aktiver Doppelmetallcyanid-Katalysatoren
DE102014209407A1 (de) 2014-05-19 2015-11-19 Evonik Degussa Gmbh Hoch aktive Doppelmetallcyanid-Katalysatoren und Verfahren zu deren Herstellung
US20230018204A1 (en) 2019-11-28 2023-01-19 Evonik Operations Gmbh Polyether-modified polybutadienes and processes for preparation thereof
BR112022021162A2 (pt) 2020-04-30 2022-12-06 Evonik Operations Gmbh Uso de uma composição, métodos, composição e produto de proteção de planta, bioestimulante, suplemento alimentar probiótico, aditivo alimentar animal probiótico ou medicamento probiótico
EP4047031A1 (de) 2021-02-17 2022-08-24 Evonik Operations GmbH Aminofunktionelle polybutadiene mit kammständigen polyetherresten und verfahren zu deren herstellung
US20240191025A1 (en) 2021-03-26 2024-06-13 Evonik Operations Gmbh Novel polyethers on the basis of 2,3-epoxybutane and process for the preparation thereof
KR20240013176A (ko) 2021-05-27 2024-01-30 에보니크 오퍼레이션즈 게엠베하 수소화 폴리에테르-개질된 폴리부타디엔 및 그의 제조 방법
KR20240013177A (ko) 2021-05-27 2024-01-30 에보니크 오퍼레이션즈 게엠베하 수소화 폴리에테르-개질된 아미노-관능성 폴리부타디엔 및 그의 제조 방법
JP2022183009A (ja) 2021-05-27 2022-12-08 エボニック オペレーションズ ゲーエムベーハー ポリエステル-ポリエーテル修飾ポリブタジエンおよびその製造方法
WO2023061817A1 (en) 2021-10-14 2023-04-20 Evonik Operations Gmbh Liquid composition of gram-negative bacteria
CN115785435B (zh) * 2022-12-29 2023-08-11 杭州普力材料科技有限公司 一种一步法制备聚醚多元醇的方法
CN116217913A (zh) * 2022-12-29 2023-06-06 杭州普力材料科技有限公司 一种三配体双金属络合物催化剂及其制备方法

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1063525A (en) 1963-02-14 1967-03-30 Gen Tire & Rubber Co Organic cyclic oxide polymers, their preparation and tires prepared therefrom
US3829505A (en) 1970-02-24 1974-08-13 Gen Tire & Rubber Co Polyethers and method for making the same
US3941849A (en) 1972-07-07 1976-03-02 The General Tire & Rubber Company Polyethers and method for making the same
JP2653236B2 (ja) 1990-10-05 1997-09-17 旭硝子株式会社 ポリエーテル化合物の製造方法
US5158922A (en) 1992-02-04 1992-10-27 Arco Chemical Technology, L.P. Process for preparing metal cyanide complex catalyst
US5712216A (en) 1995-05-15 1998-01-27 Arco Chemical Technology, L.P. Highly active double metal cyanide complex catalysts
US5470813A (en) 1993-11-23 1995-11-28 Arco Chemical Technology, L.P. Double metal cyanide complex catalysts
US5482908A (en) 1994-09-08 1996-01-09 Arco Chemical Technology, L.P. Highly active double metal cyanide catalysts
US5545601A (en) 1995-08-22 1996-08-13 Arco Chemical Technology, L.P. Polyether-containing double metal cyanide catalysts
US5627120A (en) 1996-04-19 1997-05-06 Arco Chemical Technology, L.P. Highly active double metal cyanide catalysts
US5693584A (en) * 1996-08-09 1997-12-02 Arco Chemical Technology, L.P. Highly active double metal cyanide catalysts
AU9542598A (en) * 1997-10-13 1999-05-03 Bayer Aktiengesellschaft Crystalline double metal cyanide catalysts for producing polyether polyols
US6063897A (en) * 1998-05-05 2000-05-16 Arco Chemical Technology, L.P. Acid-treated double metal cyanide complex catalysts
US6013596A (en) * 1998-05-18 2000-01-11 Arco Chemical Technology, L.P. Double metal cyanide catalysts containing cyclic, bidentate complexing agents
DE19842383A1 (de) * 1998-09-16 2000-03-23 Bayer Ag Doppelmetallcyanid-Katalysatoren für die Herstellung von Polyetherpolyolen
DE19906985A1 (de) * 1999-02-19 2000-08-31 Bayer Ag Doppelmetallcyanid-Katalysatoren für die Herstellung von Polyetherpolyolen
US6528616B1 (en) * 1999-05-05 2003-03-04 Bayer Aktiengesellschaft Double metal cyanide catalysts for the production of polyther polyols
DE19924672A1 (de) * 1999-05-28 2000-11-30 Bayer Ag Doppelmetallcyanic-Katalysatoren für die Herstellung von Polyetherpolyolen
DE19953546A1 (de) * 1999-11-08 2001-05-10 Bayer Ag Doppelmetallcyanid-Katalysatoren für die Herstellung von Polyetherpolyolen

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180127343A (ko) * 2016-03-18 2018-11-28 코베스트로 도이칠란트 아게 폴리에테르 카르보네이트 폴리올의 제조 방법
KR102342138B1 (ko) * 2016-03-18 2021-12-22 코베스트로 도이칠란트 아게 폴리에테르 카르보네이트 폴리올의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
RU2002111645A (ru) 2003-12-10
KR20020085805A (ko) 2002-11-16
HUP0201496A2 (hu) 2002-12-28
MXPA02004506A (es) 2005-08-16
CA2384486A1 (en) 2002-11-07
SG100790A1 (en) 2003-12-26
BR0201623A (pt) 2003-03-11
CN1383917A (zh) 2002-12-11
HU0201496D0 (ja) 2002-07-29
EP1256596A1 (de) 2002-11-13
US6852663B2 (en) 2005-02-08
US20030119663A1 (en) 2003-06-26
PL353722A1 (en) 2002-11-18
DE10122019A1 (de) 2002-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002338682A (ja) ポリエーテルポリオール製造用の複金属シアン化物触媒
US6919293B1 (en) Double metal cyanide catalysts for producing polyether polyols
US6953765B2 (en) Double metal cyanide catalysts for preparing polyether polyols
US6586566B1 (en) Double metal cyanide catalysts for producing polyether polyols
CZ296405B6 (cs) Bimetalické kyanidové katalyzátory pro výrobu polyetherpolyolu, zpusob jejich výroby a jejich pouzití
US6468939B1 (en) Double metal cyanide catalysts for the preparation of polyether polyols
JP2004160446A (ja) ポリエーテルポリオールを製造するための複金属シアン化物触媒
CZ20013980A3 (cs) Katalyzátory z podvojných kyanidů kovů pro výrobu polyetherpolyolů
JP2002338681A (ja) ポリエーテルポリオールを製造するための複金属シアン化物触媒
RU2237515C2 (ru) Двойной металлцианидный катализатор, способ его получения и способ получения полиэфирполиолов
MXPA01008132A (en) Double metal cyanide catalysts for producing polyether polyols
JP2003073469A (ja) アルキレンオキシド開環重合用複合金属シアン化物錯体触媒及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050422

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080617