JP2002337585A - 自動車のシートフレーム構造 - Google Patents

自動車のシートフレーム構造

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JP2002337585A
JP2002337585A JP2001151326A JP2001151326A JP2002337585A JP 2002337585 A JP2002337585 A JP 2002337585A JP 2001151326 A JP2001151326 A JP 2001151326A JP 2001151326 A JP2001151326 A JP 2001151326A JP 2002337585 A JP2002337585 A JP 2002337585A
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Yasuto Ijichi
八洲人 伊地知
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Tech Kk F
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Tech Kk F
F Tech Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない部品点数で充分な強度を備えたシート
クッション用フレームあるいはシートバック用フレーム
を低コストで提供する。 【解決手段】 自動車用シートのシートバックフレーム
Fbは、第1メインパイプ部21aおよびその両端を略
直角に屈曲させた一対の第1サイドパイプ部21bを有
する第1パイプ部材21と、第2メインパイプ部22a
およびその両端を略直角に屈曲させた一対の第2サイド
パイプ部22bを有する第2パイプ部材22とを備え
る。第1パイプ部材21の一対の第1サイドパイプ部2
1bの先端を第2パイプ部材22の第2メインパイプ部
22aの両端に付き合わせて溶接W21し、かつ第2パ
イプ部材22の断面溝型にプレス加工した一対の第2サ
イドパイプ部22bの先端近傍を第1パイプ部材21の
第1サイドパイプ部21bの外側面に嵌合させて溶接W
24する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用シートの
シートクッションおよびシートバックの少なくとも一方
のフレームをパイプ部材で四角枠状に構成した自動車の
シートフレーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】先ず、図18〜図21に基づいて従来の
自動車のシートフレーム構造を説明する。
【0003】自動車の後席のシートフレームは、シート
バック用フレームFbとシートクッション用フレームF
cとから構成され、両者は実質的に同一の構造を有す
る。シートバック用フレームFbは、第1パイプ部材1
と、第2パイプ部材2と、第3パイプ部材3と、左右一
対のサイドブラケット4,4と、左右一対のヒンジ部材
5,5とを備える。
【0004】第1パイプ部材1は断面円形の金属パイプ
を略U字状に屈曲させたもので、車体左右方向に延びる
メインパイプ部1aと、このメインパイプ部1aの両端
から直角に屈曲して下方に延びる左右一対のサイドパイ
プ部1b,1bとを備え、第2パイプ部材2および第3
パイプ部材3は断面円形で直線状の金属パイプから構成
される。サイドブラケット4,4はプレス加工した金属
板から構成され、外周にフランジ4a,4aが形成され
る。またヒンジ部材5,5は平坦な金属板から構成され
る。
【0005】第1パイプ部材1のサイドパイプ部1b,
1bの先端は第2パイプ部材2の両端に溶接W1,W1
され、第3パイプ部材3の両端は第1パイプ部材1のメ
インパイプ部1aの中央および第2パイプ部材2の中央
に溶接W2,W3される。サイドブラケット4,4の一
端部はフランジ4a,4aにより溝形断面に形成されて
おり、そこに第1パイプ部材1のサイドパイプ部1b,
1bの一部が嵌合して溶接W4,W4される。またサイ
ドブラケット4,4の他端部のフランジ4a,4aに沿
うように、第2パイプ部材2の両端が突き合わされて溶
接W5,W5される。
【0006】各々のサイドブラケット4の内面に2個の
ウエルドナット6,6が設けられており、サイドブラケ
ット4の外面の重ね合わされたヒンジ部材5が前記ウエ
ルドナット6,6に螺合するボルト7,7により固定さ
れる。第1パイプ部材1のメインパイプ部1aの4個所
が半円形断面にプレス加工されており、そこに溶接W6
…されたU字状断面の4個の取付ブラケット8…に2個
のヘッドレスト9,9が支持される。
【0007】シートクッション用フレームFcは、第1
パイプ部材1′と、第2パイプ部材2′と、第3パイプ
部材3′と、左右一対のサイドブラケット4′,4′
と、左右一対のヒンジ部材5′,5′とを、ウエルドナ
ット6′…、ボルト7′…および溶接W1〜W5で組み
立てたもので、シートクッション用フレームFcの各部
の符号は、シートバック用フレームFbの各部の符号に
「′」を付したものである。
【0008】シートクッション用フレームFcとシート
バック用フレームFbとの相違点は、シートクッション
用フレームFcは、ヘッドレスト9,9の取付ブラケッ
ト8…を備えていない点と、第2パイプ部材2′に溶接
W7…した4個の取付ブラケット10…と、それら取付
ブラケット10…に溶接W8…したシートベルトアンカ
ー11…とを備えている点である。そしてシートバック
用フレームFbのヒンジ部材5,5とシートクッション
用フレームFcのヒンジ部材5′,5′とが、左右のリ
クライニング軸12,12を介して枢支される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のシ
ートバック用フレームFbおよびシートクッション用フ
レームFcは、第1パイプ部材1,1′および第2パイ
プ部材2,2′を強固に結合するためにサイドブラケッ
ト4,4;4′,4′を必要としており、その結果、部
品点数の増加、加工工数の増加、溶接個所の増加等が生
じてコストが上昇する問題がある。
【0010】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、少ない部品点数で充分な強度を備えたシートクッシ
ョン用フレームあるいはシートバック用フレームを低コ
ストで提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、自動車用シー
トのシートバックおよびシートクッションの少なくとも
一方のフレームをパイプ部材で四角枠状に構成した自動
車のシートフレーム構造であって、前記フレームが、第
1メインパイプ部および該第1メインパイプ部の両端を
略直角に屈曲させた一対の第1サイドパイプ部を有する
第1パイプ部材と、第2メインパイプ部および該第2メ
インパイプ部の両端を略直角に屈曲させた一対の第2サ
イドパイプ部を有する第2パイプ部材とを備え、第1パ
イプ部材の一対の第1サイドパイプ部の先端を第2パイ
プ部材の第2メインパイプ部の両端に溶接し、かつ第2
パイプ部材の断面溝型に加工した一対の第2サイドパイ
プ部の先端近傍を第1パイプ部材の第1サイドパイプ部
の外側面に嵌合させて溶接したことを特徴とする自動車
のシートフレーム構造が提案される。
【0012】上記構成によれば、第1パイプ部材の一対
の第1サイドパイプ部の先端を第2パイプ部材の第2メ
インパイプ部の両端に溶接し、かつ第2パイプ部材の断
面溝型に加工した一対の第2サイドパイプ部の先端近傍
を第1パイプ部材の第1サイドパイプ部の外側面に嵌合
させて溶接したので、シートフレームの側部で第1パイ
プ部材および第2パイプ部材に特別のサイドブラケット
を溶接して補強することなく、シートフレームの剛性を
充分に確保しながら部品点数および加工工数を減少させ
て重量の削減、コストの削減および組立精度の向上を図
ることができる。特に、シートフレームの側部では第1
パイプ部材の閉断面を有する第1サイドパイプ部と、第
2パイプ部材の閉断面を有する第2サイドパイプ部との
二重構造になっており、しかも断面溝型の第2サイドパ
イプ部を第1サイドパイプ部に嵌合させているので、シ
ートフレームの剛性を充分に確保することができる。
【0013】また請求項2に記載された発明によれば、
自動車用シートのシートバックおよびシートクッション
の少なくとも一方のフレームをパイプ部材で四角枠状に
構成した自動車のシートフレーム構造であって、前記フ
レームが、メインパイプ部および該メインパイプ部の両
端を略直角に屈曲させた一対のサイドパイプ部を有する
第1パイプ部材と、直線状の第2パイプ部材とを備え、
第1パイプ部材の少なくとも一対のサイドパイプ部をバ
ルジ加工により断面偏平に拡径し、これら一対のサイド
パイプ部の先端に形成した貫通孔に第2パイプ部材の両
端を嵌合して溶接したことを特徴とする自動車のシート
フレーム構造が提案される。
【0014】上記構成によれば、第1パイプ部材の少な
くとも一対のサイドパイプ部をバルジ加工により断面偏
平に拡径し、これら一対のサイドパイプ部の先端に形成
した貫通孔に第2パイプ部材の両端を嵌合して溶接した
ので、シートフレームの側部でパイプ部材および第2パ
イプ部材に特別のサイドブラケットを溶接して補強する
ことなく、シートフレームの剛性を充分に確保しながら
部品点数および加工工数を減少させて重量の削減、コス
トの削減および組立精度の向上を図ることができる。特
に、シートフレームの側部では第1パイプ部材のサイド
パイプ部が断面偏平に拡径しており、しかもサイドパイ
プ部の先端の貫通孔に第2パイプ部材の両端が嵌合して
いるため、シートフレームの剛性を充分に確保すること
ができる。
【0015】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項2の構成に加えて、第1パイプ部材のメインパイ
プ部の少なくとも一部をバルジ加工により拡径してヘッ
ドレスト取付部を形成したことを特徴とする自動車のシ
ートフレーム構造が提案される。
【0016】上記構成によれば、第1パイプ部材のメイ
ンパイプ部の少なくとも一部をバルジ加工により拡径し
てヘッドレスト取付部を形成したので、メインパイプ部
に取付ブラケットを溶接してヘッドレスト取付部を形成
する必要がなくなり、部品点数の削減および加工工数の
更なる削減を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0018】図1〜図9は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は自動車の後部シートの側面図、図2は図1
の2方向矢視図、図3は図2の3−3線矢視図、図4は
図2の4−4線断面図、図5は図2の5−5線断面図、
図6は図2の6−6線断面図、図7は図2の7−7線断
面図、図8は図2の8−8線断面図、図9は図3の9−
9線断面図である。
【0019】図1に示すように、自動車の後席のシート
フレームは、シートバック用フレームFbとシートクッ
ション用フレームFcとから構成され、両者は実質的に
同一の構造を有する。シートバック用フレームFbは、
第1パイプ部材21と、第2パイプ部材22と、第3パ
イプ部材23と、左右一対のヒンジ部材25,25とを
備える。
【0020】図2〜図8を併せて参照すると明らかなよ
うに、第1パイプ部材21は金属パイプを略U字状に屈
曲させたもので、車体左右方向に延びる第1メインパイ
プ部21aと、この第1メインパイプ部21aの両端か
ら直角に屈曲して下方に延びる左右一対の第1サイドパ
イプ部21b,21bとを備える。第2パイプ部材22
は金属パイプを略U字状に屈曲させたもので、車体左右
方向に延びる第2メインパイプ部22aと、この第2メ
インパイプ部22aの両端から直角に屈曲して上方に延
びる左右一対の第2サイドパイプ部22b,22bとを
備える。第3パイプ部材23は円形断面の金属パイプか
ら構成される。またヒンジ部材25,25は平坦な金属
板から構成される。
【0021】図4および図5に示すように第1パイプ部
材21は基本的に円形断面を有しており、また図8に示
すように第2パイプ部材22の第2メインパイプ部22
aはバルジ加工により中央部が四角形断面に形成され、
図7に示すように両端部が円形断面に形成される。第1
パイプ部材21の第1サイドパイプ部21b,21bの
下端は第2パイプ部材22の第2メインパイプ部22a
の両端の円形断面部に溶接W21,W21され、第3パ
イプ部材23の上端は第1パイプ部材21の第1メイン
パイプ部21aの中央の円形断面部に溶接W22され、
第3パイプ部材23の下端は第2パイプ部材22の第2
メインパイプ部22aの中央の四角形断面部に溶接W2
3される。
【0022】第2パイプ部材22の一対の第2サイドパ
イプ部22b,22bは、図5に示すように第2メイン
パイプ部22aに近い下側部分がプレス加工により偏平
に形成されており、その内面にウエルドナット26,2
6が固定される。また図4に示すように一対の第2サイ
ドパイプ部22b,22bの、第2メインパイプ部22
aから遠い上側部分がプレス加工により溝形断面に形成
されており、その内面に第1パイプ部材21の左右の第
1サイドパイプ部21b,21bが嵌合して溶接W2
4,W24される。第2パイプ部材22の第2サイドパ
イプ部22bの偏平にプレス加工された下側部分の外面
に重ね合わされたヒンジ部材25が、前記ウエルドナッ
ト26,26に螺合するボルト27,27により固定さ
れる。図6に示すように、第1パイプ部材21のメイン
パイプ部21aの4個所が半円形断面にプレス加工され
ており、そこに溶接W26…されたU字状断面の4個の
取付ブラケット28…に2個のヘッドレスト29,29
が支持される。
【0023】シートクッション用フレームFcは、第1
パイプ部材21′と、第2パイプ部材22′と、第3パ
イプ部材23′と、左右一対のヒンジ部材25′,2
5′とを、ウエルドナット26′…、ボルト27′…お
よび溶接W21〜W24で組み立てたもので、シートク
ッション用フレームFcの各部の符号は、シートバック
用フレームFbの各部の符号に「′」を付したものであ
る。
【0024】シートクッション用フレームFcとシート
バック用フレームFbとの相違点は、シートクッション
用フレームFcは、ヘッドレスト29,29の取付ブラ
ケット28…を備えていない点と、図9に示すように、
第2パイプ部材22の第2メインパイプ部22aが非円
形断面にバルジ加工されており、その平坦部に取付ブラ
ケットを介さずにシートベルトアンカー31…が直接溶
接W28…されている点とである。そしてシートバック
用フレームFbの第1パイプ部材21の第1サイドパイ
プ部21b,21bにボルト27…で固定したヒンジ板
25,25と、シートクッション用フレームFcの第1
パイプ部材21′の第1サイドパイプ部21b′,21
b′にボルト27′…で固定したヒンジ板25′,2
5′とが、左右のリクライニング軸32,32を介して
枢支される。
【0025】以上のように、シートバック用フレームF
bあるいはシートクッション用フレームFcの側部にお
いて、従来のサイドブラケットによる補強を施すことな
く、第1パイプ部材21,21′の第1サイドパイプ部
21b,21b;21b′,21b′の先端を第2パイ
プ部材22,22′の第2メインパイプ部22a,22
a′の両端に付き合わせて溶接W21,W21;W2
1′,W21′し、かつ第2パイプ部材22,22′の
第2サイドパイプ部22b,22b;22b′,22
b′の断面溝型の先端近傍を第1パイプ部材21,2
1′の第1サイドパイプ部21b,21b;21b′,
21b′の外側面に嵌合させて溶接W24,W24;W
24′,W24′したので、シートバック用フレームF
bあるいはシートクッション用フレームFcの剛性を充
分に確保しながら部品点数および加工工数を減少させて
重量の削減、コストの削減および組立精度の向上を図る
ことができる。
【0026】またシートバック用フレームFbあるいは
シートクッション用フレームFcの側部では、何れも閉
断面を有する第1パイプ部材21,21′の第1サイド
パイプ部21b,21b;21b′,21b′と、第2
パイプ部材の22,22′の第2サイドパイプ部22
b,22b;22b′,22b′との二重構造になって
おり、しかも断面溝型の第2サイドパイプ部22b,2
2b;22b′,22b′を第1サイドパイプ部21
b,21b;21b′,21b′に嵌合させているの
で、シートバック用フレームFbあるいはシートクッシ
ョン用フレームFcの剛性を充分に確保することができ
る。
【0027】図10〜図17は本発明の第2実施例を示
すもので、図10は自動車の後部シートの側面図、図1
1は図10の11方向矢視図、図12は図10の12−
12線矢視図、図13は図11の13−13線断面図、
図14は図11の14−14線断面図、図15は図11
の15−15線断面図、図16は図12の16−16線
断面図、図17は図12の17−17線断面図である。
【0028】図10に示すように、自動車の後席のシー
トフレームは、シートバック用フレームFbとシートク
ッション用フレームFcとから構成され、両者は実質的
に同一の構造を有する。シートバック用フレームFb
は、第1パイプ部材41と、第2パイプ部材42と、第
3パイプ部材43と、左右一対のヒンジ部材45,45
とを備える。
【0029】図11〜図15を併せて参照すると明らか
なように、第1パイプ部材41は金属パイプを略U字状
に屈曲させたもので、車体左右方向に延びるメインパイ
プ部41aと、このメインパイプ部41aの両端から直
角に屈曲して下方に延びる左右一対のサイドパイプ部4
1b,41bとを備える。図13および図14に示すよ
うに第1パイプ部材41は基本的に偏平な小判形断面に
バルジ加工される。図15に示すように第1パイプ部材
41の2個所が四角形断面にバルジ加工されてヘッドレ
スト取付部41d,41dが形成されており、それらヘ
ッドレスト取付部41d,41dにヘッドレスト49,
49(図10および図11参照)が取付ブラケットを介
さずに直接支持される。
【0030】円形断面を有して直線状に形成された第2
パイプ部材42の両端は、第1パイプ部材41のサイド
パイプ部41b,41bの下端にバーリング加工により
形成した貫通孔41c,41cに嵌合して溶接W41,
W41される。円形断面を有して直線状に形成された第
3パイプ部材43は、その上端が第1パイプ部材41の
メインパイプ部41aの中央に溶接W42されるととも
に、その下端が第2パイプ部材42の中央に溶接W43
される。
【0031】第1パイプ部材41の各々のサイドパイプ
部41bの下端近傍を貫通するようにウエルドナット4
6,46が固定されており、そのサイドパイプ部41b
の外面に重ね合わされたヒンジ部材45が前記ウエルド
ナット46,46に螺合するボルト47,47により固
定される。
【0032】シートクッション用フレームFcは、第1
パイプ部材41′と、第2パイプ部材42′と、第3パ
イプ部材43′と、左右一対のヒンジ部材45′,4
5′とを、ウエルドナット46′…、ボルト47′…お
よび溶接W21〜W23で組み立てたもので、シートク
ッション用フレームFcの各部の符号は、シートバック
用フレームFbの各部の符号に「′」を付したものであ
る。
【0033】シートクッション用フレームFcとシート
バック用フレームFbとの相違点は、シートクッション
用フレームFcは、ヘッドレスト取付部41d,41d
を備えていない点と、図16および図17に示すように
第2パイプ部材42は両端が円形断面を有し、中央が四
角形断面を有するようにバルジ加工されている点と、第
2パイプ部材42の中央の平坦部に取付ブラケットを介
さずにシートベルトアンカー51…が直接溶接W48…
されている点とである。そしてシートバック用フレーム
Fbのヒンジ部材45,45とシートクッション用フレ
ームFcのヒンジ部材45′,45′とが、左右のリク
ライニング軸52,52を介して枢支される。
【0034】以上のように、シートバック用フレームF
bあるいはシートクッション用フレームFcの側部にお
いて、従来のサイドブラケットによる補強を施すことな
く、第1パイプ部材41,41′のサイドパイプ部41
b,41b;41b′,41b′をバルジ加工により断
面偏平に拡径し、これらサイドパイプ部41b,41
b;41b′,41b′の先端に形成した貫通孔41
c,41c;41c′,41c′に第2パイプ部材4
2,42′の両端を嵌合して溶接W41,W41;W4
1′W41′したので、シートバック用フレームFbあ
るいはシートクッション用フレームFcの剛性を充分に
確保しながら部品点数および加工工数を減少させて重量
の削減、コストの削減および組立精度の向上を図ること
ができる。
【0035】またシートバック用フレームFbあるいは
シートクッション用フレームFcの側部で、第1パイプ
部材41,41′のサイドパイプ部41b,41b;4
1b′,41b′が前後方向(あるいは上下方向)に幅
広で左右方向に幅狭な偏平断面にバルジ加工されてお
り、しかもサイドパイプ部41b,41b;41b′,
41b′の先端の貫通孔41c,41c;41c′,4
1c′に第2パイプ部材42,42′の両端が嵌合して
いるため、乗員の体重により発生する前後方向(あるい
は上下方向)の曲げモーメントを効果的に支持し、シー
トバック用フレームFbあるいはシートクッション用フ
レームFcの剛性を充分に確保することができる。
【0036】更に、シートバックフレームFbの第1パ
イプ部材41のメインパイプ部41aをバルジ加工によ
り拡径してヘッドレスト取付部41d,41dを形成し
たので、ヘッドレスト49,49を取り付けるための特
別の取付ブラケットが不要になって部品点数および加工
工数を一層削減することができる。
【0037】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、第1パイプ部材の一対の第1サイドパイプ部
の先端を第2パイプ部材の第2メインパイプ部の両端に
溶接し、かつ第2パイプ部材の断面溝型に加工した一対
の第2サイドパイプ部の先端近傍を第1パイプ部材の第
1サイドパイプ部の外側面に嵌合させて溶接したので、
シートフレームの側部で第1パイプ部材および第2パイ
プ部材に特別のサイドブラケットを溶接して補強するこ
となく、シートフレームの剛性を充分に確保しながら部
品点数および加工工数を減少させて重量の削減、コスト
の削減および組立精度の向上を図ることができる。特
に、シートフレームの側部では第1パイプ部材の閉断面
を有する第1サイドパイプ部と、第2パイプ部材の閉断
面を有する第2サイドパイプ部との二重構造になってお
り、しかも断面溝型の第2サイドパイプ部を第1サイド
パイプ部に嵌合させているので、シートフレームの剛性
を充分に確保することができる。
【0039】また請求項2に記載された発明によれば、
第1パイプ部材の少なくとも一対のサイドパイプ部をバ
ルジ加工により断面偏平に拡径し、これら一対のサイド
パイプ部の先端に形成した貫通孔に第2パイプ部材の両
端を嵌合して溶接したので、シートフレームの側部でパ
イプ部材および第2パイプ部材に特別のサイドブラケッ
トを溶接して補強することなく、シートフレームの剛性
を充分に確保しながら部品点数および加工工数を減少さ
せて重量の削減、コストの削減および組立精度の向上を
図ることができる。特に、シートフレームの側部では第
1パイプ部材のサイドパイプ部が断面偏平に拡径してお
り、しかもサイドパイプ部の先端の貫通孔に第2パイプ
部材の両端が嵌合しているため、シートフレームの剛性
を充分に確保することができる。
【0040】また請求項3に記載された発明によれば、
第1パイプ部材のメインパイプ部の少なくとも一部をバ
ルジ加工により拡径してヘッドレスト取付部を形成した
ので、メインパイプ部に取付ブラケットを溶接してヘッ
ドレスト取付部を形成する必要がなくなり、部品点数の
削減および加工工数の更なる削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る自動車の後部シートの側面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】図2の3−3線矢視図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図2の6−6線断面図
【図7】図2の7−7線断面図
【図8】図2の8−8線断面図
【図9】図3の9−9線断面図
【図10】第2実施例に係る自動車の後部シートの側面
【図11】図10の11方向矢視図
【図12】図10の12−12線矢視図
【図13】図11の13−13線断面図
【図14】図11の14−14線断面図
【図15】図11の15−15線断面図
【図16】図12の16−16線断面図
【図17】図12の17−17線断面図
【図18】従来例に係る自動車の後部シートの側面図
【図19】図18の19方向矢視図
【図20】図18の20−20線矢視図
【図21】図19の21−21線断面図
【符号の説明】
Fb シートバック用フレーム(フレーム) Fc シートクッション用フレーム(フレーム) 21,21′ 第1パイプ部材 21a,21a′ 第1メインパイプ部 21b,21b′ 第1サイドパイプ部 22,22′ 第2パイプ部材 22a,22a′ 第2メインパイプ部 22b,22b′ 第2サイドパイプ部 41,41′ 第1パイプ部材 41a,41a′ メインパイプ部 41b,41b′ サイドパイプ部 41c,41c′ 貫通孔 41d ヘッドレスト取付部 42,42′ 第2パイプ部材 W21 溶接 W24 溶接 W41 溶接

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用シートのシートバックおよびシ
    ートクッションの少なくとも一方のフレーム(Fb,F
    c)をパイプ部材で四角枠状に構成した自動車のシート
    フレーム構造であって、 前記フレーム(Fb,Fc)が、 第1メインパイプ部(21a,21a′)および該第1
    メインパイプ部(21a,21a′)の両端を略直角に
    屈曲させた一対の第1サイドパイプ部(21b,21
    b′)を有する第1パイプ部材(21,21′)と、 第2メインパイプ部(22a,22a′)および該第2
    メインパイプ部(22a,22a′)の両端を略直角に
    屈曲させた一対の第2サイドパイプ部(22b,22
    b′)を有する第2パイプ部材(22,22′)と、を
    備え、 第1パイプ部材(21,21′)の一対の第1サイドパ
    イプ部(21b,21b′)の先端を第2パイプ部材
    (22,22′)の第2メインパイプ部(22a,22
    a′)の両端に溶接(W21)し、かつ第2パイプ部材
    (22,22′)の断面溝型に加工した一対の第2サイ
    ドパイプ部(22b,22b′)の先端近傍を第1パイ
    プ部材(21,21′)の第1サイドパイプ部(21
    b,21b′)の外側面に嵌合させて溶接(W24)し
    たことを特徴とする自動車のシートフレーム構造。
  2. 【請求項2】 自動車用シートのシートバックおよびシ
    ートクッションの少なくとも一方のフレーム(Fb,F
    c)をパイプ部材で四角枠状に構成した自動車のシート
    フレーム構造であって、 前記フレーム(Fb,Fc)が、 メインパイプ部(41a,41a′)および該メインパ
    イプ部(41a,41a′)の両端を略直角に屈曲させ
    た一対のサイドパイプ部(41b,41b′)を有する
    第1パイプ部材(41,41′)と、 直線状の第2パイプ部材(42,42′)と、 を備え、 第1パイプ部材(41,41′)の少なくとも一対のサ
    イドパイプ部(41b,41b′)をバルジ加工により
    断面偏平に拡径し、これら一対のサイドパイプ部(41
    b,41b′)の先端に形成した貫通孔(41c,41
    c′)に第2パイプ部材(42,42′)の両端を嵌合
    して溶接(W41)したことを特徴とする自動車のシー
    トフレーム構造。
  3. 【請求項3】 第1パイプ部材(41)のメインパイプ
    部(41a)の少なくとも一部をバルジ加工により拡径
    してヘッドレスト取付部(41d)を形成したことを特
    徴とする、請求項2に記載の自動車のシートフレーム構
    造。
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