JP2002336901A - 線材の圧延製造方法 - Google Patents

線材の圧延製造方法

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JP2002336901A
JP2002336901A JP2001140652A JP2001140652A JP2002336901A JP 2002336901 A JP2002336901 A JP 2002336901A JP 2001140652 A JP2001140652 A JP 2001140652A JP 2001140652 A JP2001140652 A JP 2001140652A JP 2002336901 A JP2002336901 A JP 2002336901A
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wire
rolling
coil
antioxidant
cooling
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JP2001140652A
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Ken Kariya
憲 假屋
Yoji Toki
洋司 土岐
Koji Suzuki
孝司 鈴木
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】線材を通電加熱した上で圧延加工を施す圧延製
造方法において、後において行う線材表面のスケール除
去のための酸洗い工程を省略ないし簡略化することを目
的とする。 【解決手段】線材の製造ライン内にショットブラスト装
置12,通電加熱装置14,圧延加工装置16,冷却装
置18を連設し、線材コイル10から繰り出した線材1
5を加熱した上で圧延加工し、再び線材コイル24に巻
取る圧延製造方法において、製造ラインにインラインで
且つショットブラスト装置12と通電加熱装置14との
間に酸化防止剤塗布装置26を設置して、そこで線材1
5の表面に酸化防止膜を被覆形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はコイル状に巻かれ
た金属の線材をコイルから送り出しつつ圧延加工を施
し、再びコイルに巻き取る線材の圧延製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばSUS440C,Niを7
0%以上含むような高合金,SKH等の難加工材を圧延
加工する方法として、線材の製造ライン内に線材の供給
ラインに沿ってスケール除去工程,通電加熱工程,圧延
加工工程,冷却工程,コイル巻取工程を設定し、線材コ
イルから線材を供給ラインに沿って送り出しつつスケー
ル除去工程で線材表面のスケール除去を、通電加熱工程
で線材に通電を行って線材を加熱する処理を、圧延加工
工程で圧延加工を、冷却工程で圧延後の線材の冷却処理
を、コイル巻取工程で線材を再びコイルに巻き取る処理
を行う線材の圧延製造方法が行われている。
【0003】この製造方法では、線材が難加工材である
ことから製造ラインの途中で通電加熱を行って線材の温
度を高めておき(例えば1000〜1200℃)、その
加熱状態で圧延加工を実施するものであるが、この場合
その加熱によって線材の表面にスケールが生成付着す
る。そのため、圧延加工後に線材を再び巻き取ったコイ
ルを酸洗いし、線材の表面に生成付着したスケールを除
去することが行われる。
【0004】図2はその際の酸洗いの方法を示してい
る。図示のようにこの酸洗いでは、線材コイル100を
支持部材102で支持し且つ表面のスケールを綺麗に除
くために線材をできるだけばらした状態とし、その状態
で酸による洗浄処理を施す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、この酸洗い工程
で線材が絡まり易いといった問題が生じており、特に線
径の小さな細線材の場合にこうした傾向が顕著であっ
た。而してこのような線材の絡まりが生じると、後にお
いて絡まった線材を解きほぐす工程が必要であり、また
絡まりの程度が大きいほど後においてその絡まりをほぐ
すための工程に手間と時間とを費やしてしまう。
【0006】そのため、かかる酸洗い工程ではそうした
線材の絡まりができるだけ生じないようにすることが肝
要であり、しかも各線材表面のスケールを良好に除去す
べく、線材をできるだけばらした状態として酸洗いを行
う必要がある。そのため従来にあってはこの酸洗い工程
に多くの手間と時間とを要しているのが実情である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の線材の圧延製造
方法はこのような課題を解決するために案出されたもの
である。而して請求項1のものは、線材の製造ライン内
に該線材の供給ラインに沿ってスケール除去工程,通電
加熱工程,圧延加工工程,冷却工程,コイル巻取工程を
設定し、該線材をコイル状に巻いて成る線材コイルから
該線材を該供給ラインに沿って送り出しつつ該スケール
除去工程で該線材表面のスケールの除去を、前記通電加
熱工程で該線材に通電を行って該線材を加熱する処理
を、前記圧延加工工程で圧延加工を、前記冷却工程で圧
延後の線材の冷却処理を、前記コイル巻取工程で該線材
を再びコイルに巻き取る処理をそれぞれ行う線材の圧延
製造方法において、前記製造ラインにインラインで且つ
前記スケール除去工程と前記冷却工程との間に酸化防止
剤塗布工程を設定して、該酸化防止剤塗布工程で前記線
材の表面に酸化防止膜を被覆形成することを特徴とす
る。
【0008】請求項2のものは、請求項1において、前
記線材が前記コイル巻取工程の段階で線径が4mm以下
の細線材であることを特徴とする。
【0009】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明は、製造ラ
インにインラインで且つスケール除去工程と冷却工程と
の間に酸化防止剤塗布工程を設定し、そこで線材の表面
に酸化防止膜を被覆形成するもので、本発明によれば、
線材の表面に被覆形成した酸化防止膜によって高温に加
熱された線材表面にスケールが生成付着するのを良好に
防止ないし抑制することができる。従って本発明によれ
ば、線材を再びコイルに巻き取った後において従来実施
していた酸洗い工程を省略或いはその処理工程に要する
手間,時間を短縮化することが可能となる。
【0010】尚、再びコイル状に巻き取った線材はその
後において通常更に伸線等の加工が施され、その際に加
工のための潤滑被膜等が施される。従って最終的に行わ
れる被膜除去工程において酸化防止膜が同時に除去され
るため、酸化防止膜を除去するための特別の工程は通例
特に必要とされない。即ち本発明に従って酸化防止膜を
形成しても、その後の加工ないし処理工程が特に複雑化
するといった問題は生じない。
【0011】本発明は、線径が4mm以下の細線材の圧
延製造に適用して特に好適なものである(請求項2)。
このような細線材の場合、酸洗い工程で特に上記のよう
な絡まりが生じ易く、従って酸洗い処理に特に多くの手
間,時間を要する。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は線材をコイル状に巻い
て成る線材コイルで、その線材の供給ラインに沿ってス
ケール除去装置としてのショットブラスト装置12,通
電加熱装置14,圧延加工装置16,冷却装置18が設
置されている。
【0013】本例では、線材コイル10から線材15が
ピンチロール20によって連続的に前方に送り出され、
そして先ずショットブラスト装置12によって線材15
表面のスケールがここで一旦除去される。即ちここで一
旦線材15が白皮とされる。その後線材15に対して通
電加熱装置14により通電が行われ線材15に対する加
熱が行われる。
【0014】ここで通電加熱装置14はロール22を備
えており、それらロール22,22にて線材15を挟み
ながら電圧印加して線材15に対し表面から通電を行
い、これを所定温度に加熱する。この通電時間は例えば
1秒程度と短いものであるが、この通電加熱により線材
15は1000℃〜1200℃程度の高い温度に昇温さ
れる。
【0015】そしてそのような加熱処理された線材15
に対し、続く圧延加工装置16で線材15に対し圧延加
工が施され、線材15が細径化される。圧延加工装置1
6を出た線材15は、続いて冷却装置18において水冷
処理が行われ、更に冷却装置18から出た線材15が再
びコイル状に巻き取られて行く。即ち最終段階で再び線
材コイル24とされる。
【0016】本例では、通電加熱装置14の直前位置に
おいて酸化防止剤塗布装置26が設置されており、ここ
で線材15の表面に対し酸化防止剤が噴霧処理される。
即ちその噴霧処理によって線材15の表面に酸化防止膜
が被覆形成される。線材15はそのような酸化防止膜で
被覆された状態で続く通電加熱装置14において通電加
熱される。
【0017】次にこの工程に従って線材15を圧延製造
した場合の具体例を示す。材質SUS440Cをコイル
状に巻いて線材コイル10となし、これより線材(直径
はφ4.5mm)15を供給速度1.0〜1.5m/s
ecで送り出し、ショットブラスト装置12で先ず線材
15を白皮状態とし、次いで通電加熱装置14において
線材15を1100℃に加熱した。
【0018】またこの通電加熱装置14の直前で、酸化
防止剤塗布装置26により線材15の表面に対し酸化防
止剤を噴霧処理し、その表面に酸化防止剤の被膜を形成
した。その後圧延加工装置16にて圧延加工を行い、線
径をφ2.45mmまで落とした。その後冷却装置18
により水冷処理を行った後、再びコイル状に巻いて線材
コイル24と成した。
【0019】尚、上記酸化防止剤塗布装置26において
は酸化防止剤を3.5〜4.0kg/cmの圧力で噴
霧処理した。その際の酸化防止剤の噴霧量は260ml
/minであった。
【0020】本例に従って線材15の圧延製造を行った
ところ、通電加熱装置14による通電加熱に基づいて線
材15の表面に生成したスケールの除去のための酸洗い
時間を短縮することができた。その際の酸洗短縮時間
を、使用した酸化防止剤の種類ともに表1に示した。
【0021】
【表1】
【0022】以上のように本実施例に従って酸化防止膜
の被覆処理を行うことにより、後における酸洗いを簡略
化することができる。
【0023】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば上例では通電加熱装置14
の直前で酸化防止膜の被覆処理を行っているが、場合に
よって通電加熱装置14におけるロール22と22との
間の位置、或いは通電加熱装置14の直後、更にはまた
圧延加工装置16の直後において酸化防止剤の塗布工程
を設定し、そこで線材15の表面に酸化防止膜を被覆形
成するといったことも可能である。また酸化防止剤の塗
布方法として、上記噴霧以外の方法を採用することも可
能である。
【0024】更にまた本発明は上記のようなSUS44
0C以外に、高合金,SKH等の難加工材に対して好適
に適用することが可能であるが、それら以外の他の材質
から成る線材の圧延製造に際して適用することも可能で
あるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において
種々変更を加えた態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の圧延製造方法の工程説明図
である。
【図2】従来行われている酸洗いの方法の説明図であ
る。
【符号の説明】
10 線材コイル 12 ショットブラスト装置 14 通電加熱装置 15 線材 16 圧延加工装置 18 冷却装置 24 線材コイル 26 酸化防止剤塗布装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 孝司 愛知県名古屋市南区大同町二丁目30番地 大同特殊鋼株式会社星崎工場内 Fターム(参考) 4E002 AC14 BD03 BD07 BD08 BD10 CB08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材の製造ライン内に該線材の供給ライ
    ンに沿ってスケール除去工程,通電加熱工程,圧延加工
    工程,冷却工程,コイル巻取工程を設定し、該線材をコ
    イル状に巻いて成る線材コイルから該線材を該供給ライ
    ンに沿って送り出しつつ該スケール除去工程で該線材表
    面のスケールの除去を、前記通電加熱工程で該線材に通
    電を行って該線材を加熱する処理を、前記圧延加工工程
    で圧延加工を、前記冷却工程で圧延後の線材の冷却処理
    を、前記コイル巻取工程で該線材を再びコイルに巻き取
    る処理をそれぞれ行う線材の圧延製造方法において、 前記製造ラインにインラインで且つ前記スケール除去工
    程と前記冷却工程との間に酸化防止剤塗布工程を設定し
    て、該酸化防止剤塗布工程で前記線材の表面に酸化防止
    膜を被覆形成することを特徴とする線材の圧延製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記線材が前記コイ
    ル巻取工程の段階で線径が4mm以下の細線材であるこ
    とを特徴とする線材の圧延製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100924317B1 (ko) 2009-03-09 2009-11-02 주식회사 월드비씨 태양전기 모듈용 와이어 제조장치 및 제조방법
KR101075323B1 (ko) 2009-05-19 2011-10-19 대원강업주식회사 헬리코이드 리덕션 밀을 이용한 코일 스프링 제조방법
CN108097736A (zh) * 2017-11-29 2018-06-01 南京钢铁股份有限公司 一种活塞杆用盘条质量的控制方法

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