JPS6230866A - 被覆鋼線の製造方法 - Google Patents

被覆鋼線の製造方法

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JPS6230866A
JPS6230866A JP16913885A JP16913885A JPS6230866A JP S6230866 A JPS6230866 A JP S6230866A JP 16913885 A JP16913885 A JP 16913885A JP 16913885 A JP16913885 A JP 16913885A JP S6230866 A JPS6230866 A JP S6230866A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、耐摩耗性と耐熱性に優れ、高強度の導電性被
覆鋼線を製造する方法に関する。
「従来の技術」 従来、この種の鋼線として、銅被覆胴線が使用されてお
り、その製造方法として一般に、以下の■〜■に示す方
法が知られている。
■ 鋼線を所要のメッキ浴に浸漬してメッキ層゛を形成
することにより被覆鋼線を製造する電気めっき法。
■ 鋼線に銅テープあるいは銅合金テープを縦沿えし、
両者を圧接することにより被覆鋼線を製造するテープ圧
接法。
■ 鋼線に銅テープあるいは銅合金テープを縦沿えする
とともに管状に成形し、これを引き抜いて被覆鋼線を形
成するテープ管形成引抜法。
■ 鋼材に鋼材あるいは銅合金材を嵌合して形成した嵌
合ビレットを押出しするか引き抜いて形成する嵌合ビレ
ット押出または引抜法。
■ 皮剥きダイスを用いて皮剥き処理を行った鋼線を用
意し、この鋼線を銅溶湯中あるいは銅合金溶湯中を通過
させてその外部に被覆層を形成し、圧延加工と冷却処理
を施して被覆鋼線を形成する浸漬形成法(いわゆるディ
ップフォーミング法)。
「発明が解決しようとする問題点」 前記■〜■に示ず各方法は、以下に説明する問題を存し
ていた。
(1)市1記電気めっき法にあっては、単位面積あたり
に付加できる電流密度に限界があり、単位時間に被覆で
きるめっき量に限界を有するが故に、iif記■〜■に
記した他の方法に比較して生産速度が遅い問題を有して
いた。また、めっき処理によって形成できる被覆層の厚
みに限界があり、高被覆率の被覆鋼線を製造するには、
コストが著しく上界する問題がある。なお、生産速度を
向」二させるために、高電流密度をかけた場合、銅ある
いは銅合金からなるめっき層が多孔質となって品質が低
下する欠点がある。
(2)前記テープ圧延法とテープ管形成引抜法にあって
は、−回の被覆では銅被覆率の高い被覆鋼線は製造が困
難であり、例えば被覆率40%以上の銅被覆鋼線は製造
不可能な欠点がある。
(3)前記嵌合ビレット押出あるいは引抜法にあっては
、被覆率の大きな鋼線は製造可能であるものの、一度に
形成できる鋼線の長さが小さく、長尺の被覆鋼線を連続
製造できない問題を有していた。
(4)市Iシ己ディップフ十−ミング法(こあっては、
被覆率を20〜70%程度の広い範囲で設定できる利点
をf丁するものの、鋼線に前処理として皮剥き処理を施
し、!4線の新生清浄面を出し、溶湯の凝固付着時のガ
ス発生を防止して、ブローホール(微細な空孔)の発生
を阻止することが必要である。
ところが、前記鋼線表面の皮剥きを行う皮剥きダイスは
、常に鋼線と擦れあう関係から寿命が曵く、短期間で交
換する必要があるために、長時間に亙る被覆鋼線の連続
製造が不可能であり、このため製造コストが上昇する問
題があるとともに、強度の高い鋼線(例えばピアノ線)
では、はとんど皮剥き出来ない欠点があり、ディップフ
ォーミング法を適用できるR種に制限を生じる問題があ
った。
「発明の目的」 本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、耐摩耗性
と耐熱性に優れ、高強度の多種類の導電性被覆胴線を連
続的かつ速く、しかも低コストで製造できる方法を提供
することを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 本発明は、前記問題点を解決するために、鋼線の外方に
銅または銅合金からなる被膜層を形成して芯材を形成す
る工程と、この芯材を皮剥きする工程と、この皮剥きさ
れた芯材を銅または銅合金溶湯中を通過させ、芯材の外
周に銅または銅合金からなる被覆層を芯材との体積比に
おいて40%以上形成する工程とを具備してなるもので
ある。
「作用」 皮剥きダイスにより剥離される鋼線周囲の被膜層は銅ま
たは銅合金からなるため、皮剥きダイスの寿命が延びて
連続製造が可能になり、鋼線に施す被膜層を薄く形成で
きるようになってめっき時間の短縮化とめっき設備の簡
略化が可能になり、被覆鋼線のコストダウンが可能にな
る。
「実施例」 第1図は、本発明方法の一実施例を行うために使用する
装置を示すものである。
図中1は、鋼線A、が巻回された送り出j2器゛を示し
、この送り出し器lの側方には、スケール除去装置2と
前処理装置3とめつき装置4と洗浄乾燥装置5と伸線装
置6とが順次設置されている。
前記スケール除去装置2は、この装置を通過する線状体
の表面に付着している不純物あるいは酸化皮膜等を除去
するものであり、例えばショツトブラスト装置やワイヤ
ブラッシング装置を具備した構成である。前記前処理装
置3は、電解脱指装置と酸洗い装置と水洗装置等を備え
たもので、後に行うめっき処理の前処理を行うものであ
る。前記めっき装置4は、銅(あるいは銅合金)めっき
浴と水洗槽と湯展槽等を備えたもので、この装置を通過
する線状体に銅(あるいは銅合金)めっきを行うもので
ある。前記洗浄乾燥装置5はこの装置を通過する線状体
を洗浄し、乾燥させるものであり、伸線装置6はこの装
置を通過する線状体を伸線するものである。
また、前記伸線装置6の側方には、溶融浸漬被覆成形装
置(以下、ディップフォーミング装置と称する。)10
が設けられている。このディップフォーミング装置tO
は、導入ハウノング装置l■と浸漬装置12と排出ハウ
ジング装置13とを主体として構成されたものである。
前記導入ハウジング装置IIは、気密構造の導入ハウジ
ング15と、その入口部に設けられた皮剥きダイス16
と、その内部に設けられた引き取り機17とストレーナ
■8とを主体として構成され、前記導入ハウジング15
は還元性ガス供給袋・置19に連結されていて、導入ハ
ウジング15の内部を還元性雰囲気に保持できるように
なっている。なお、この還元性ガス供給装置19は、不
活性ガス等を供給する非酸化性ガス供給装置をもって代
用してら良い。
前記浸漬装置12は、底面に線状体の通過孔21を形成
したるつぼ20と溶湯供給装置22とを具備した構成で
あり、るつぼ20の通過孔21に前記導入ハウジング1
5の取出孔が連通されるととらに、溶湯供給装置22は
鋼溶i%(あるいは銅合金溶湯)をるつぼ20の内部に
供給するものである。
前記排出ハウジング装置13は、気密構成の排出ハウジ
ング25と、その内部に設けられたターニングローラ2
6と大口ダンサ27と圧延装置28と、排出ハウジング
25の取出孔に連結された冷却バイブ29を主体として
構成され、前記排出ハウジング25には、還元性ガス供
給装置30が連結され、前記排出ハウジング25の内部
を還元性雰囲気に保持できるようになっている。前記冷
却バイブ29はその内部に冷却装置と多数の送気管を備
えたしので、その内部を通過する線状体に冷却空気を噴
射してこれを冷却するものである。
また、冷却バイブ29の側方には、出[]ダンサ31が
設けられている。前記入口ダンサ27と出[1ダンサ3
1は、いずれも、矯正ローラ32と、この矯正ローラ3
2をばね力をI’ll用して移動させる移動部材33を
備えた構成であり、矯正ローラ32を通過する線状体を
整直する公知のものである。
また、前記出口ダンサ31の側方には、ピンチロール3
4と線状体の巻き取り器35が設置されている。なお、
前記入口ダンサ27は、引き取り機17と圧延装置28
との間の鋼線の張力を一定の値に保持するものであり、
るつぼ20の内部における銅の付着圧変動に応じて圧延
装置28のロールの回転数を変化させるもの゛である。
更に、出口ダンサ31は圧延装置28とピンチロール3
4との間の張力を一定の値に保持するものであり、圧延
装置28の回転数変化に応じてピンチロール34の回転
数を変化させるものである。
次に、前記のように構成された装置を用いて本発明方法
を実施する場合について、工程順に説明する。
まず、送り出し器lに巻回されている屑線A。
を取り出してスケール除去装置2に送り、鋼線表面の不
純物や酸化皮膜等の不純物を除去し、続いて前処理装置
3に送り、電解脱脂処理と酸洗い処理と水洗処理とを行
い、次いで、銅めっき装置4に送り鋼線A1の表面に被
膜層(めっき層)を形成して鋼線A1を皮膜鋼線A、と
する。その後に、洗浄乾燥装置5に送り、皮膜鋼線A、
を洗浄するとともに乾燥し、続いて伸線装置6に送って
伸線加工を施す。
次に、前記皮膜鋼線A、をディップフォーミング装置1
0に供給する。即ち、前記皮膜鋼線A。
を皮剥きダイス16によって皮剥きしてその皮膜層の一
部を除去し、芯線A、を形成し、還元性雰囲気に保持さ
れている導入ハウジング15の内部に取り入れ、続いて
引き取り装置17とストレーナ18を介してるつぼ20
に、その通過孔21を介して供給する。ここで、前記皮
膜鋼線A、を皮剥きする際には、皮膜鋼線A!の皮膜層
を除去することになるが、この皮膜層は鯛に比較して軟
質の銅(あるいは銅合金)からなるために、屑線を直接
皮剥きしていた従来方法に比較して、皮剥きダイス16
の損耗度合が減少し、その分、皮剥きダイスの寿命が延
びる効果がある。したがって、皮剥きダイス16による
連続皮剥き作業を長時間続行できるようになる。
次に、るつぼ20内に供給された芯線A、をターニング
ローラ26によってるつぼ20内の銅溶湯(あるいは銅
合金溶湯)から引き上げ、芯線A。
の外周部に銅(あるいは銅合金)からなる被覆層を形成
して芯線A3を被覆綱線A4とする。この際、芯線A3
の外周に形成する被覆層の厚さは、るっぽ20内の溶湯
を通過する芯線A3の速度あるいは溶湯の温度を所定の
値に設定することによって被覆率20〜70%程度の範
囲で所要の値にできるために、従来のテープ圧延法やテ
ープ管形成法においては不可能であった40%以上の被
覆率を存する被覆鋼線の製造も可能になる効果があり、
本実施例の方法では特に、被覆率40%以上の被覆綱線
A4を製造する場合に特に有効である。また、前記皮剥
き処理の際に、芯線A3の外方に銅(あるいは銅合金)
からなる皮膜層を残留させた場合には、その外方に付着
させた銅(あるいは銅合金)からなる被覆層が前記残留
した皮膜層となじみ良く付着する。
そしてこの被覆鋼線A4を排出ハウジング25に引き込
み、還元性雰囲気中で圧延装置28によって圧延加工を
施し、冷却バイブ29で冷却し、ピンチロール34で巻
き取り器35に巻き取って被覆綱線A4の製造を完了す
る。
前述の被覆綱線A4を製造する際に、実施する皮膜層(
めっき層)の形成処理は、薄い皮膜層を形成する処理で
あり、簡単なめっき設備を備えることにより実施できる
ために、従来の電気めっき法に比較してはるかに簡略化
した設備が使用可能になり、設備費の削減をなしうる。
また、前記皮膜層は薄いもので十分であるために、めっ
き装置4によるめっきの処理速度を従来より向上させる
ことができ、その分、被覆綱線A4の製造速度を向上で
きる効果がある。更に、前記被覆鋼線A4の各製造工程
においては、綱線A1の連続処理が可能なために、被覆
鋼線A4の連続製造が可能になり、前記製造速度の向上
効果と相まって被覆鋼線A、のコストダウンをなしうる
効果がある。更に、前述した方法にあっては、鋼線自体
の硬度に無関係に皮剥きが可能になり、硬度の高い鋼線
A、であってら自由に被覆鋼線の製造に使用できるよう
になるため、従来のディップフォーミング法には適用不
可能であった、高硬度の鋼線を用いた被覆鋼線を製造で
きる特徴がある。
第2図は、本発明方法の第2実施例を行うために使用す
る装置を示すもので、第1図に示す装置と同一の構成部
分は同一の符号を付してそれらの説明は省略する。
第2図に示す装置は、ディップフォーミング装置lOに
供給する皮膜鋼線A、の製造装置部分を変更したもので
ある。
即ち、鋼線A、の送り出し器lとディップフォーミング
装置IOとの間に、ストレーナ40とショツトブラスト
装置4Iとワイヤブラッシング装置42と皮膜テープ供
給装置43とワイヤブラッシング装置44とテープスリ
ッタ45と巻き取り機46とフォーミングロール47と
溶接装置48とスフイージングダイス49と引取り装置
50とを設けたものである。前記被覆テープ供給装置4
3は、銅テープ(あるいは銅合金テープ)をテープスリ
ッタ45に供給するもので、テープスリッタ45は、こ
の銅テープ(あるいは銅合金テープ)を所定の幅゛に切
断してワイヤブラッシング装置4.2から供給される線
状体に縦沿えするものである。
前記第2図に示す装置を用いて被覆鋼線A4を製造する
には、まず、巻き取り器lから取り出した鋼線A1をス
トレーナ40で整直にした後に、ショツトブラスト装置
41とワイヤブラッシング装置42により表面の洗浄を
行い、テープスリッタ45に供給する。この作業と同時
に、被覆テープ供給装置43から銅テープ(あるいは銅
合金テープ)をテープスリッタ45に供給して鋼線A、
に縦沿えし、銅テープ(あるいは銅合金テープ)をフォ
ーミングロール47によって鋼線A、の外周に披せて皮
膜層を形成し、この皮膜層の突き合わせ端部どうしを溶
接装置48によってTIG溶接し、皮膜層を有する皮膜
鋼線A、′を形成する。この被覆鋼線A、′をスフイー
ジングダイス49によって皮剥きして引き取り装置50
に引き取り、これをディップフす−ミング装置lOに供
給して、前述した第!実施例と同等の操作を順次族して
被覆綱線A4を製造する。
以上の方法によって被覆綱線A4を製造した場合にも、
前記第1実施例の場合と同等の効果を得ることかできる
「製造例1」 第1図に示す装置と同等の装置を用いて被覆鋼線を製造
した。まず、直径7.4mmの屑線(SWRH52B)
を約58.3m/分の速度で送り出し、ショツトブラス
ト装置によりその表面の不純物を除去した後、水酸化ナ
トリウム水溶液中で電解脱脂処理を行い、更に、塩酸水
溶液中にて酸洗い処理を施し、更に水洗した後に、銅め
っき浴(ホウフッ化銅450g/12.ホウフッ酸88
g/f2よりなる)中において電流密度2OA/dmf
fi、浴温50°Cの条件で銅めっき処理を施し、厚さ
0.3mmの銅めっき!(皮膜層)を育する皮膜鋼線を
作製した。
次いでこの皮膜鋼線を水洗し湯洗した後に、伸線加工を
施し、直径7.3mmとした。次にこの皮膜鋼線を皮剥
きダイスを用いて皮剥き処理を施し、その直径を7.0
mmにして、芯線を作製した。そして、この芯線を還元
性雰囲気に保持された導入ハウジングの内部に70m/
分の速度で引き込み、引き取り機およびストレーナを介
してるつぼの内部に引き入れた。このるつぼは、その底
面の通過孔にモリブデン製のブソソユ部材(インサート
ノズル)を取り付けてなり、内部に湯丈800mmの溶
湯を満たした乙のである。このるつぼ内の溶湯に引き入
れた芯線を溶湯から引き出し、芯線の周囲に銅からなる
被覆層を形成して直径約11.8mmの被覆屑線を作成
した。続いて、この被覆鋼線をターニングローラと入口
ダンサを介して圧延装置に送り直径9mmに圧延加工し
た後に、冷却パイプにおいて冷却し、この後に出口ダン
サを介してピンチロールによって、線速約199m/分
で巻き取り器に巻き取ることにより被覆鋼線を得た。
ところで、第1表に、屑線の種類を変えて前記と同梯の
手順によって被覆M線を製造した場合と、前記と同等の
手順において皮膜層形成処理(めっき処理)を省略して
被覆鋼線を製造した場合において、皮膜層の有無が被覆
鋼線の連続製造可能な時間に与えた影響を示した。
第1表 (単位;時間) 第1表から明らかなように、皮膜層を形成していない場
合には、銅めっきを施した場合に比較して、皮剥きダイ
スの損耗に伴って行うダイス交換の頻度が高いため、連
続運転時間が著しく短くなっている。即ち、前述の方法
に従って皮膜層を形成して被覆鋼線を製造した場合、皮
膜層を形していない場合に比較して、10倍以上も長く
連続運転が可能になることが明らかになり、本実施例の
効果が明らかになった。
「製造例2」    ′ 第2図に示す装置と同等の構成の装置を用いて被覆鋼線
を製造した。まず、直径15mmの鋼線(SWRS82
A)を線速10m/分で送り出し、80メツシユ以下の
炭化ケイ木粒でショツトブラスト処理を施し、更に、ワ
イヤブラッシング処理を施して、鋼線表面の不純物や酸
化皮膜を除去し鋼線表面に新生面を露出させた。この鋼
線の外周に厚さ0 、7 mm、幅54mmの無酸素銅
テープ(予めワイヤブラッシング処理により表面を粗面
化しである)を縦沿えし、ロール成形加工とTIG溶接
を行って皮膜鋼線を作製し、この被覆鋼線に16.2m
mのダイス孔を有するダイスによって皮剥き処理を施し
、その後、伸線加工を7回繰り返し行って直径7.75
mmの直径に仕上げた。この皮膜鋼線を前記製造例Iで
用いたディップフォーミング装置と同等の構成のディッ
プフォーミング装置に供給し、直径7Iに皮剥きした後
にるつぼに供給して外周に銅を被覆し、線速70m/分
で引き取って被覆鋼線を製造した。
なお、第2表に、本発明方法の第1実施例を行って被覆
鋼線を製造した場合に必要な製造コストと、従来の電気
めっき法を用いて被覆屑線を製造した場合に必要な製造
コストの比較結果を示し1こ。
第2表 めっき法によって、銅を10%の被覆率で被覆すること
によって被覆鋼線を製造した場合に必要とした経費を1
として換算したその他の被覆率における経費を示してい
る。なお、鋼線はピアノ線を使用している。) 第2表に示すように、本発明の方法は、銅合金の被覆率
が40%以上の高被覆率になった場合に、従来方法に比
較してコスト的に有利になることが明らかになった。な
お、第2表に示す比較と同様な比較をピアノ線以外の鋼
線を用いて行ってみたか、前記第2表と同等の結果を得
た。
「発明の効果」 以」二説明したように本発明は、鋼線に比較して軟質の
銅皮膜または銅合金皮膜を皮剥きした後に、溶湯に浸漬
して被覆層を形成するために、鋼線を直接皮剥きしてい
た従来方法に比較して皮剥きダイスを高寿命化できるよ
うになり、したがって、従来より長時間に亙り、被覆鋼
線の連続製造が可能になって被覆鋼線の製造コストを低
減できる効果がある。また、鋼線自体の硬度に無関係に
皮剥きが可能になり、被覆鋼線の製造を成しうるために
、従来の浸漬被覆形成方法には適用不可能であった高硬
度の鋼線を用いて被覆鋼線を製造できる効果がある。ま
た、鋼線に形成する皮膜は薄いもので十分であるために
、従来の電気めっき法に必要であった設備よりも簡略化
しためつき設備のみで被覆鋼線の製造が可能になり、設
備コストも少なくなる。また、従来の電気めっき法では
、被覆層が多孔質になることにより、満足な品質の擁覆
鋼線をうろことができなかった40%以上の被覆率の被
覆鋼線であっても、本発明方法を実施することにより製
造できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を行うために使用する装置
の構成図、第2図は、本発明の第2実施例を行うために
使用する装置の構成図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 鋼線の外方に銅または銅合金からなる被膜層を形成して
    皮膜鋼線を形成する工程と、前記皮膜層の少なくとも一
    部を除去しつつ皮膜鋼線を皮剥きして芯線を形成する工
    程と、この芯線を銅または銅合金溶湯中を通過させて芯
    線の外周に銅または銅合金からなる被覆層を芯線に対す
    る被覆率において40%以上形成する工程とを具備して
    なる被覆鋼線の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01225759A (ja) * 1988-02-09 1989-09-08 Battelle Memorial Inst 線状鋼製基材を溶融被覆金属の浴中に浸漬することにより該基材を連続的に被覆する方法
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