JP2002336728A - 木材破砕機及び自走式木材破砕機並びに押圧導入手段 - Google Patents

木材破砕機及び自走式木材破砕機並びに押圧導入手段

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JP2002336728A
JP2002336728A JP2001149110A JP2001149110A JP2002336728A JP 2002336728 A JP2002336728 A JP 2002336728A JP 2001149110 A JP2001149110 A JP 2001149110A JP 2001149110 A JP2001149110 A JP 2001149110A JP 2002336728 A JP2002336728 A JP 2002336728A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被破砕物のホッパからの漏れ出しを防止し破砕
生産性を向上する木材破砕機及び自走式木材破砕機並び
に押圧導入手段を提供する。 【解決手段】木材を破砕する破砕装置16と、木材を破
砕装置16へ搬送する送りコンベア3と、この送りコン
ベア3の上部に設けたホッパ2と、このホッパ2幅内に
収まるように設けた搬送体44を有し、送りコンベア3
と協動して木材を破砕装置16へと導入する押圧コンベ
ア5と、搬送体44内に収納配置した押えコンベア用油
圧モータ49とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剪定枝材・間伐
材、枝木材、廃木材等を破砕対象とする木材破砕機に関
し、例えば破砕ロータを回転させて木材を破砕する回転
式の破砕装置を備えた木材破砕機及び自走式木材破砕機
並びにこれに用いる押圧導入手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、森林で伐採された木材を枝払い
するときに発生する剪定枝材・間伐材や、造成・緑地維
持管理等で発生する枝木材、あるいは木造家屋を解体し
た際に発生する廃木材は、通常、最終的に産業廃棄物と
して処理される。木材破砕機は、廃棄物処理過程におけ
る廃棄物の減容を図ったり、粉砕した後の粉砕物を発酵
処理し有機肥料として再利用することを目的に、それら
枝材、枝木材等を所定の大きさに破砕(粉砕)するもの
である。
【0003】この種の木材破砕機として、例えば、U.S.
P.5947395号に記載のように、回転して被破砕物(被破
砕木材)を破砕する破砕ロータを備えた破砕装置と、前
記木材を前記破砕装置側へ搬送する搬送手段(送りコン
ベア)と、駆動手段で駆動する押圧ローラで前記木材を
押圧しつつ、前記搬送手段と協動して前記木材を前記破
砕装置へと導入する押圧ローラ装置と、前記搬送手段及
び前記押圧ローラの幅方向両側に設けた側壁を有し、前
記木材を受け入れて案内するホッパと、前記破砕装置で
破砕した木材破砕物を破砕機本体外へ搬出する搬出コン
ベアとを備えたものがある。
【0004】この従来技術では、例えば、受入案内手段
(ホッパ)に投入された木材を幅方向両側の側壁で案内
しつつ送りコンベアで破砕装置側へ搬送し、破砕装置の
手前でさらに押圧ローラで木材を押圧し、すなわち押圧
ローラと送りコンベアとで上下から木材を挟み込むよう
にして破砕装置へ導入し、木材を破砕ロータにて破砕す
るようになっている。
【0005】このとき、前記押圧ローラは、破砕時にお
いて例えば木材の大きさ等に応じ前記搬送手段に対し進
退(上下方向揺動)可能に構成されている。また、押圧
ローラは、その軸端部上方に位置する駆動手段の駆動力
が、駆動手段の駆動軸に設けたプーリからベルトを介し
て押圧ローラの回転軸軸端部に設けたプーリに伝達され
ることにより駆動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術には、以
下のような課題が存在する。
【0007】前述のように、上記従来技術では、投入さ
れた木材をホッパの側壁にて押圧ローラに案内し、さら
に押圧ローラで木材を押圧して破砕装置へ導入する構成
である。このような場合、この従来技術において明確な
図示はないが、通常は、ホッパの両側壁間の寸法を押圧
ローラの軸方向(木材破砕機全体で見ると幅方向)寸法
にほぼ一致させ、押圧ローラの押圧機能を導入木材の流
れ全体に対し有効に発揮させるようにする。
【0008】ここで、上記従来技術では、前述のように
押圧ローラの回転軸軸端部のプーリにベルトを介して駆
動力を伝達する構造のため、そのプーリは押圧ローラの
前記軸方向寸法外に位置することとなって、前記両側壁
間の空間の外部に配設されることとなる。このため、プ
ーリを取り付ける押圧ローラの回転軸を当該側壁に貫通
させる開口部を側壁に設ける必要がある。この場合、前
述した押圧ローラの上下方向揺動を確保する必要がある
ことから、例えば長円溝状の切り欠き部を側壁に設ける
こととなる。
【0009】しかしながら、ホッパ側壁にこのような切
り欠き部等の開口部を設けると、ホッパの両側壁間の空
間を搬送手段で搬送されてきた被破砕物(被破砕木材)
の一部がその開口部から外部へ漏れ出す可能性があり、
その結果破砕生産性が低下するとともに、作業者に対し
て周囲に散らばった被破砕物の片づけという余計な作業
負担をかけることになる。さらに、開口部に貫入して開
口部自体に詰まり、木材の円滑な流れを阻害したり、甚
だしい場合には開口部付近の当該側壁に損傷を与えたり
する可能性もある。
【0010】
【0011】本発明は、上記の事柄に基づいてなされた
ものであり、その目的は、被破砕物のホッパからの漏れ
出しを防止し破砕生産性を向上することができる木材破
砕機及び木材破砕機の押圧導入装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明の木材破砕機は、木材を破砕する破砕
装置と、前記木材を前記破砕装置へ搬送する搬送手段
と、この搬送手段の上部に設けたホッパと、このホッパ
幅内に収まるように設けた押圧駆動体を有し、前記搬送
手段と協動して前記木材を前記破砕装置へと導入する押
圧導入手段と、前記押圧駆動体内に収納配置した駆動手
段とを備える。
【0013】本発明においては、押圧導入手段が、ホッ
パ幅内に収まるように設けた押圧駆動体で木材を押圧し
つつ、搬送手段と協動して木材を破砕装置へと導入す
る。このとき、押圧駆動体を駆動する駆動手段を、押圧
駆動体内に収納配置する。このような構造とすることに
より、ホッパ幅内(ホッパ両側側壁間の空間内)に駆動
手段を配置することができ、しかもそのときの駆動手段
と木材との接触を防止できる。この結果、従来構造のよ
うに押圧駆動体である押圧ローラの回転軸を貫通させる
ための開口部をホッパ側壁に設ける必要がなくなるた
め、木材のホッパ外への漏れ出しを防止でき、破砕生産
性を向上できる。
【0014】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記押圧導入手段は、前記押圧駆動体である駆動ローラ
と、従動ローラと、これら駆動ローラと従動ローラとを
巻き回すコンベアベルトとを備えた押圧コンベア装置で
ある。
【0015】(3)上記(2)において、さらに好まし
くは、前記駆動ローラの径は、前記従動ローラの径より
大きい。
【0016】(4)上記(1)において、また好ましく
は、前記押圧駆動体は、前記駆動手段により回転駆動す
る押圧ローラである。
【0017】(5)また上記目的を達成するために、本
発明の自走式木材破砕機は、走行手段と、木材を破砕す
る破砕装置と、前記木材を前記破砕装置へ搬送する搬送
手段と、この搬送手段の上部に設けたホッパと、このホ
ッパ幅内に収まるように設けた押圧駆動体を有し、前記
搬送手段と協働して前記木材を前記破砕装置へと導入す
る押圧導入手段と、前記押圧駆動体内に収納配置した駆
動手段と、前記破砕装置で破砕した破砕物を破砕機本体
外へ搬出する搬出コンベアとを備える。
【0018】(6)上記(5)において、好ましくは、
前記押圧導入手段は、前記押圧駆動体である駆動ローラ
と、従動ローラと、これら駆動ローラと従動ローラとを
巻き回すコンベアベルトとを備えた押圧コンベア装置で
ある。
【0019】(7)上記(6)において、さらに好まし
くは、前記駆動ローラの径は、前記従動ローラの径より
大きい。
【0020】(8)上記(5)において、また好ましく
は、前記押圧駆動体は、前記駆動手段により回転駆動す
る押圧ローラである。
【0021】(9)上記目的を達成するために、本発明
の押圧導入手段は、被破砕物を押圧して破砕装置へ導入
する押圧駆動体と、この押圧駆動体内部に収納され、こ
の押圧駆動体を回転駆動させる駆動手段とを備える。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の木材破砕機の一実
施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明
の木材破砕機の一実施の形態の全体構造を表す側面図で
あり、図2は図1に示した本発明の木材破砕機の一実施
の形態の上面図である。これら図1及び図2において、
この木材破砕機は、自走可能な自走式木材破砕機であ
り、1は、ホッパ2、送りコンベア3、破砕ユニット
4、及び押えコンベア5を搭載した破砕機本体、6は前
記破砕機本体1の下方に設けた走行体、7は搬出コンベ
ア(排出コンベア)、8は磁選機、9は動力体としての
パワーユニットである。
【0026】図3(a)は、図1中A方向から見た矢視
前面図であり、図3(b)は、図1中B方向から見た矢
視後面図である。これら図3(a)及び図3(b)にお
いて、前記の走行体6は、本体フレーム10と、その下
部に設けた走行装置11とを備えている。本体フレーム
10は、例えば略長方形の枠体によって形成され前記破
砕ユニット4、前記ホッパ2、及びパワーユニット9等
を載置する破砕機取付け部10Aと、この破砕機取付け
部10Aの下部に設けたトラックフレーム部10Bとか
ら構成される。
【0027】図1及び図2に戻り、前記走行装置11
は、前記トラックフレーム部10Bに回転自在に支持さ
れた駆動輪12a及びアイドラ12bと、これらの間に
掛け渡した走行手段としての無限軌道履帯13と、駆動
輪12a側に設けた左・右走行用油圧モータ14とを備
えている。
【0028】前記の破砕ユニット4は、前記本体フレー
ム破砕機取付け部10Aの前後方向ほぼ中央部上に搭載
されている。図4は、この破砕ユニット4付近の構造を
表す図1中部分拡大側面図であり、図5は、図4に示し
た構造の一部透視側面図である。
【0029】これら図4及び図5において、15は、前
記本体フレーム破砕機取付け部10Aに取り付けられる
ベース部であり、16は破砕装置である。
【0030】前記ベース部15は、その最下部に設けた
底板15aと、底板15a上に左・右両側に立設した側
板15bとを備えている。前記底板15aには、ボルト
17を挿通させるための貫通孔(図示せず)が設けられ
ており、この貫通孔に挿入したボルト17を用いて底板
15aが前記本体フレーム破砕機取付け部10Aに締結
固定される。
【0031】前記破砕装置16は、回転式の一軸破砕装
置(この例ではいわゆるインパクトクラッシャ)であ
り、刃物としての破砕ビット18(破砕外径Rを想像線
で示す。打撃板でもよい)及びそれら破砕ビット18を
固定する固定具19を外周部に取り付けたロータ(破砕
ロータ)20を備えている。
【0032】前記破砕ロータ20は、その回転軸20a
の両端が、前記左・右の側板15b,15bに設けた軸
受機構21,21によって回転自在に支持されている。
これら軸受機構21は、各側板15bの自走式木材破砕
機幅方向外方側に取り付けられると共に、前記ベース部
底板15a上に設けた支持架台22上に、中間部材23
を介して載置支持されている。またこれら軸受機構21
の外周側には破砕装置用油圧モータ24,24をそれぞ
れ設けており(図1及び図2参照)、その駆動軸(図示
せず)にカップリング(図示せず)を介し前記破砕ロー
タ20の回転軸20aが連結されている。なお、破砕ロ
ータ20の外周側には、支持部材25により支持され、
破砕物の粒度を設定するための多数の開口部(図示せ
ず)を備えた略部分円筒面形状の篩い部材(グレート)
26が配置されている。
【0033】前記破砕ビット18は、その刃面が前記破
砕ロータ20の正転方向(図5中矢印ア方向)回転に対
応するような向きに配置されている。なお、27は前記
破砕装置16の外周側(詳細には破砕ロータ20の外周
側)に固定されたアンビル(2次破砕板、反発板)であ
り、この例では27a,27b,27cの3つが設けら
れている。
【0034】図1及び図2に戻り、前記の送りコンベア
3は、前記本体フレーム破砕機取付け部10上に設けた
中間フレーム28に載置されており、上記ホッパ2内の
下部に略水平方向に延設されている。そしてこの送りコ
ンベア3は、破砕装置16側(自走式木材破砕機後方
側)端部に設けた例えばスプロケット状の駆動ローラ
(以下適宜、送りローラという)29(図5も参照)
と、その反対側(木材破砕機前方側)に設けた従動ロー
ラ30と、これら送りローラ29及び従動ローラ30の
間に巻回して設けた搬送体(コンベアベルト)31とを
備えている。なお、32は、送りコンベア3のほぼ全長
にわたってその自走式木材破砕機幅方向両側に設けた木
材の漏れ防止用の送りコンベアカバーであり、前記中間
フレーム28上にそれぞれ立設されている。
【0035】図6は、図1中VI−VI面による一部破断断
面図である。この図6及び前述の図5において、前記搬
送体31は、自走式木材破砕機の幅方向の左・右両側に
位置し、多数のリンク部材33をピン34を介した結合
によって回動自在に関節結合してなる無端状(エンドレ
ス)のリンク35と、それら無端状リンク35,35の
間を自走式木材破砕機の幅方向に連結するように固定さ
れ被破砕木材の搬送方向に配列した複数の搬送板36と
を備えている。また、37は、前記中間フレーム28に
対して支持部材38を介し支持され、前記送りローラ2
9の回転軸29aの両端部を支持する軸受機構であり、
39は、前記送りローラ回転軸29aの木材破砕機右側
(図2中上側)に配置され前記軸受機構37よりもさら
に幅方向外側で前記回転軸29aに連結された送りコン
ベア用油圧モータである。なおこのとき、前記従動ロー
ラ30の回転軸(図示せず)を支持する軸受機構40
(図1参照)が公知の張力調整機構41によって略水平
方向に変位可能に構成され、これによって、上記搬送体
31の張力を調整可能となっている。
【0036】図1及び図2に戻り、前記の押えコンベア
5は、前述した中間フレーム28の後方側端部の上方に
設けられている。図7は、この押えコンベア5の詳細構
造を表す、一部断面で示す図1中部分拡大図(但し構造
明確化のため後述の駆動ローラ43、押えローラ42、
及びスライダ58の一部を図示省略)であり、図8は、
図7中VIII−VIII断面による横断面図である。
【0037】これら図7及び図8において、押えコンベ
ア5は、送りコンベア3の上方かつ破砕装置16の近傍
(詳細には破砕装置16側端部)に設けたスプロケット
状の押えローラ42(以下適宜、押えローラという)
と、その反対側(木材破砕機前方側、木材の導入側)に
設けられ前記押えローラ42よりも大径のスプロケット
状の駆動ローラ43と、これら駆動ローラ43及び押え
ローラ42の間に巻回して設けた搬送体(コンベアベル
ト)44とを備えている。
【0038】搬送体44は、上記送りコンベア3の搬送
体31とほぼ同様の構造であり、自走式木材破砕機の幅
方向の左・右両側に位置し、多数のリンク部材45をピ
ン46を介した結合によって回動自在に関節結合してな
る2つの無端状(エンドレス)のリンク47と、それら
無端状リンク47,47の間を自走式木材破砕機の幅方
向に連結するように固定され被破砕木材の搬送方向に配
列された複数の搬送板48とを備えている。
【0039】また、49は、前記駆動ローラ43,43
の径方向内周側にそれぞれ収納配置して設けた押えコン
ベア用油圧モータである。
【0040】図9は、その右半分が図7中IXA−IXA断面
による横断面図であり、その左半分がIXB−IXB断面によ
る横断面図である。この図9及び前述の図8において、
前記押えコンベア用油圧モータ49は、後述するスライ
ダ58の挿入部58bに取り付けた支持部材50に設け
たブラケット体51の側壁51aに固定されており、搬
送体44の内周側でかつ略幅方向(駆動ローラ43で見
ればその軸方向、図8中上下方向、図9中左右方向)寸
法以内となるように配置されている。この押えコンベア
用油圧モータ49の太径の駆動力出力部49aは、略円
筒状部49bよりも軸方向内側に位置している。
【0041】このとき、前記スプロケット状の駆動ロー
ラ43は、前記押えコンベア用油圧モータ49の駆動力
出力部49aに固定された略円環状の取付け部43a
と、この取付け部43aより軸方向外側でかつ前記押え
コンベア用油圧モータ略円筒状部49bの外周側に位置
し、その最外周に前記無端状リンク47と係合する鋸歯
状部43bAを備える略円盤状の外周部43bと、前記
取付け部43aと前記外周部43bとを接続するように
前記押えコンベア用油圧モータ略円筒状部49bの外周
側に軸方向に延設された略円筒状の中間部43cとを備
えている。
【0042】また、前記スプロケット状の押えローラ4
2は、軸受52,52によって支持される回転軸42a
の両端部に固定されており、軸受52,52は、前記ス
ライダ挿入部58bの前記支持部材50と反対側に設け
た接続部材53に円環状プレート54を介して固定され
ている。これら押えローラ42も、上記駆動ローラ43
同様、搬送体48の内周側でかつ略幅方向寸法以内とな
るように配置されている。
【0043】ここで、上記押えコンベア5は、押えコン
ベア支持機構55によって上下方向にスライド可能に配
設されている。前述の図6及び図8において、押えコン
ベア支持機構55は、略鉛直方向に延設され、前記中間
フレーム28の破砕装置16側端部近傍に設けたブラケ
ット56に一端(下端)が接続された左・右一対の油圧
シリンダ57、57と、これら油圧シリンダ57,57
の他端(上端)に接続されるブラケット部58aを左・
右両側端部に備え、それら油圧シリンダ57,57を伸
縮させつつ上下方向にスライド可能に配設されたスライ
ダ58とを有している。
【0044】前記スライダ58aは、略水平方向に配設
され前記搬送体44の内周側に挿入された略円筒形状の
前記挿入部58bと、この挿入部58bの左・右両端に
それぞれ固定され略鉛直方向に延設された左・右一対の
縦ビーム部58c,58cと、それら縦ビーム部58
c,58cから自走式木材破砕機の幅方向外側に突出す
るように設けた前記ブラケット部58a,58aと、前
記縦ビーム部58c,58cの上端部同士を接続するよ
うに、上記挿入部58bの上方に略水平方向に配設され
た水平ビーム部58dとを備えている。
【0045】以上のような構造により、スライダ58及
び押えコンベア5が一体となって上下方向にスライド移
動(言い換えれば送りコンベア3に対し進退)可能に構
成され、これによって、前記押えコンベア5による木材
の押さえ込み圧力や、送りコンベア3の搬送体31と押
えコンベア5の搬送体44との間の間隙寸法を適宜設定
可能となっている。
【0046】図1及び図2に戻り、前記のホッパ2は、
前記中間フレーム28に対し、支持部材59を介して略
水平方向に取り付けられている。2aは、自走式木材破
砕機前方側端部の側壁であり、2b,2bはそれぞれ自
走式木材破砕機幅方向両側(左・右側)の側壁である。
この幅方向両側の側壁2bは、自走式木材破砕機前方側
(図1及び図2中左側)に位置し前記送りコンベア3の
うち自走式木材破砕機前方側部分の上方側部に位置する
木材投入部2bAと、この木材投入部2bAより自走式
木材破砕機後方側(図1及び図2中右側)に位置し、前
記送りコンベア3のうち自走式木材破砕機後方側部分の
上方側部及び前記押えコンベア5の側部に位置する押え
コンベアカバー部2bBとから構成されている。
【0047】前記木材投入部2bAの上部には、上方に
向かって拡開形状の拡開部(あおり部)2cが設けら
れ、木材投入時の便宜が図られている。
【0048】前記押えコンベアカバー部2bBは、前記
木材投入部2bAから自走式木材破砕機後方側に略同一
平面上となるように連設され前記押えコンベア5の駆動
ローラ43の幅方向両端部にわずかな隙間を介し臨む押
えローラ収納部60aと、この押えローラ収納部60a
の自走式木材破砕機後方側において自走式木材破砕機幅
方向に突出するように設けられ前記押えコンベア支持機
構55のスライダ縦ビーム部58cにわずかな隙間を介
し臨むスライダ収納部60bと、このスライダ収納部6
0bから自走式木材破砕機後方側に設けられ前記押えコ
ンベア5の押えローラ42の幅方向両端部にわずかな隙
間を介し臨む従動ローラ収納部60cとから構成されて
いる。そして、図2に示すように、前記木材投入部2b
A、前記押えローラ収納部60a、前記従動ローラ収納
部60cはほぼ一直線上となるように配置されており、
左・右木材投入部2bA,2bA、左・右押えローラ収
納部60a,60a、左・右従動ローラ収納部60b,
60bどうしの距離はすべてほぼ等しくなっている。
【0049】また、図6において、61は前記スライダ
収納部60bの下端と前記送りコンベアカバー32の上
端との接続部付近に斜めに設けた木材ガイドであり、前
述のように自走式木材破砕機幅方向寸法が若干大きくな
るスライダ収納部60b内において、木材が送りコンベ
ア3の搬送体31の幅方向寸法より外側にはみ出し漏れ
出すことのないようにするものである。
【0050】図1及び図2に戻り、前記の搬出コンベア
7は、排出側(自走式木材破砕機後方側、図1及び図2
中右側)部分が、前記パワーユニット9から突出して設
けたアーム部材62(但し図2では図示省略)に、支持
部材63,64を介し吊り下げ支持されている。また、
排出反対側(前方側、図1及び図2中左側)部分は、前
記本体フレーム破砕機取付け部10Aよりも下方に位置
し、支持部材65を介し本体フレーム破砕機取付け部1
0Aから吊り下げられるように支持されている。この結
果、搬出コンベア7は、本体フレーム10の下方からパ
ワーユニット9の下方を通って、本体フレーム9の自走
式木材破砕機後方側外方(破砕機本体5の外方)へ、上
り傾斜で配置されている。
【0051】また、66はフレームであり、67はこの
フレーム66に支持される駆動輪、68は前記駆動輪6
7を駆動する搬出コンベア用油圧モータ(図2参照)、
69は前記駆動輪67と従動輪(図示せず)との間に巻
回して設けらたコンベアベルト、70及び71は前記コ
ンベアベルト69の両側面及び搬送面をそれぞれ支持す
るガイドローラ及びローラである。なお、72は、従動
輪の回転軸を支持する軸受機構(図示せず)を略水平方
向に変位可能とする公知の張力調整機構であり、これに
よって上記コンベアベルト69の張力を調整可能となっ
ている。
【0052】前記の磁選機8は、支持部材73を介し前
記アーム部材62より吊り下げ支持されており、前記コ
ンベアベルト69の上方にこれと略直交するように配置
した磁選機ベルト74と、図示しない磁力発生手段と、
磁選機用油圧モータ75とを備えている。
【0053】前記のパワーユニット9は、前記本体フレ
ーム破砕機取付け部10Aの自走式木材破砕機後方側
(図1、図2中右側)端部の上部に、パワーユニット積
載部材76を介し搭載されており、その左前方側部分に
は運転席77が設けられている。
【0054】ここで、上記送りコンベア3、破砕装置1
6、押えコンベア5、搬出コンベア7、磁選機8、走行
装置11、及び押えコンベア支持機構55は、この自走
式木材破砕機に備えられる油圧駆動装置によって駆動さ
れる被駆動部材を構成しており、これらは、上記送りコ
ンベア用油圧モータ39、破砕装置用油圧モータ24、
押えコンベア用油圧モータ49、搬出コンベア用油圧モ
ータ68、磁選機用油圧モータ75、左・右走行用油圧
モータ14、及びスライダ昇降用の油圧シリンダ57等
の各種油圧アクチュエータや、前記パワーユニット9内
に搭載されるエンジン(図示せず)、このエンジンによ
り駆動される少なくとも1つの油圧ポンプ(図示せ
ず)、及び複数のコントロールバルブ(図示せず)等か
らなる油圧駆動装置によって駆動される。
【0055】そして、上記油圧ポンプ及びエンジン(そ
の上部カバー78のみ図2に図示)は、このエンジンの
冷却水を冷却するラジエータを備えた熱交換器装置(図
示せず)とともに、前記パワーユニット9内の自走式木
材破砕機後方側(図2中右側)の領域において、自走式
木材破砕機の幅方向(図2中上下方向、前記本体フレー
ム10の短手方向)に並設されている。一方、パワーユ
ニット9の自走式木材破砕機前方側(図2中左側)の領
域には、前記エンジンの燃料タンク(その給油口79の
みを図2に図示)と、前記各油圧アクチュエータを駆動
する圧油(作動油)を貯留する作動油タンク(その給油
口80のみを図2に図示)と、上述の各コントロールバ
ルブを備えた制御弁装置(図示せず)と、操作者が搭乗
する区画である上記運転席77とが、この順序で自走式
木材破砕機幅方向左側(図2中下側)から右側(図2中
上側)へ向かって並設されている。
【0056】なお、以上のパワーユニット9の各機器
は、パワーユニット9の基礎下部構造をなすパワーユニ
ットフレーム81(図1参照)上に配置されており、こ
のパワーユニットフレーム81が、前記パワーユニット
積載部材76(図1参照)を介し、前記本体フレーム破
砕機取付け部10Aの後端部の上部に搭載されている。
【0057】以上において、送りコンベア3が、特許請
求の範囲各項記載の木材を破砕装置へ搬送する搬送手段
を構成し、押えコンベア5が搬送手段と協動して木材を
破砕装置へと導入する押圧導入手段を構成するととも
に、押圧コンベア装置をも構成する。このとき、押えコ
ンベア用油圧モータ49が押圧駆動体内に収納配置した
駆動手段を構成し、搬送体44がホッパ幅内に収まるよ
うに設けられ駆動手段で駆動する押圧駆動体を構成す
る。
【0058】
【0059】次に、上記本発明の木材破砕機の一実施の
形態の動作及び作用を以下に説明する。
【0060】(1)自走時 自走式木材破砕機を自走させる時には、操作者が、前記
運転席77の左・右操作レバー82を操作することによ
り、その操作に応じて左・右走行用コントロールバルブ
(図示せず)が切り換えられ、前記油圧ポンプからの圧
油がそれら左・右走行用コントロールバルブ(図示せ
ず)を介し左・右走行用油圧モータ14に供給され、こ
れによって無限軌道履帯13が駆動されて走行装置11
が前進・後進走行する。
【0061】(2)破砕作業時 破砕作業時には、操作者が、例えば運転席77に設けた
操作盤(図示せず)の磁選機起動スイッチ(図示せ
ず)、搬出コンベア起動スイッチ(図示せず)、破砕装
置起動スイッチ(図示せず)、押えコンベア用起動スイ
ッチ(図示せず)、及び送りコンベア起動スイッチ(図
示せず)を順次押すことにより、その操作信号が図示し
ないコントローラを介して駆動信号として出力される。
それら駆動信号は、磁選機用コントロールバルブ(図示
せず)、搬出コンベア用コントロールバルブ(図示せ
ず)、破砕装置用コントロールバルブ(図示せず)、押
えコンベア用コントロールバルブ(図示せず)、及び送
りコンベア用コントロールバルブ(図示せず)に入力さ
れてそれらコントロールバルブが切り換えられ、前記油
圧ポンプからの圧油が各コントロールバルブを介し対応
する油圧アクチュエータ75,68,24,49,39
等に供給され、それらが駆動される。
【0062】これにより、磁選機用油圧モータ75は磁
選機ベルト74を磁力発生手段(図示せず)まわりに回
転駆動し、搬出コンベア用油圧モータ68はコンベアベ
ルト69を循環駆動し、破砕装置用油圧モータ24,2
4は破砕ロータ20の回転軸20aを駆動し破砕ロータ
20を高速回転させ、押えコンベア用油圧モータ49は
駆動ローラ43を介し搬送体44を循環駆動し、送りコ
ンベア用油圧モータ39は送りローラ29を介し搬送体
31を循環駆動する。
【0063】以上のようにして磁選機8、搬出コンベア
7、破砕装置16、押えコンベア5、及び送りコンベア
3が起動する。この状態で、例えば適宜の作業具あるい
は手作業(人力)によりホッパ2内に被破砕物(被破砕
木材等)を投入すると、ホッパ2で受け入れた木材が送
りコンベア3の搬送体31の搬送板48上に載置され、
ホッパ2の側壁2bによって案内されつつ搬送板48に
よって自走式木材破砕機後方側(図1、図2中右方)へ
略水平方向に搬送される。
【0064】このように後方へと搬送されてきた木材
は、押えコンベア5の前端(図1、図2中左側端)付近
まで来ると、その上部が押えコンベア5の搬送体44の
下部に入り込むようにして押えコンベア5に取り込ま
れ、押えコンベア5の自重で上部を押さえつけられるこ
とにより押圧把持され、搬送体44の回転と共に送りコ
ンベア3と協動して把持された状態のまま後方側(図1
及び図2中右側)へと導出され、前記破砕装置16へと
導入される。なおこのとき、前述した押えコンベア支持
機構55の油圧シリンダ57は、基本的にメンテナンス
時にのみ伸縮させスライダ58を強制昇降させるための
ものであり、破砕時には昇降用としては使用せず(但し
急激な昇降を抑制するためのダンパ機能の役割は果た
す)、押えコンベア5はその自重のみによって木材を押
圧把持する。
【0065】木材の破砕装置16への導入時には、押え
コンベア5の破砕装置16側端部にある従動ローラ45
と送りコンベア3の破砕装置16側端部にある送りロー
ラ29とで協動して木材を上下から挟み込むようにし
て、この挟み込み部分を破砕時の破砕支点としつつ、そ
れより破砕装置16側の木材先端部を破砕ロータ20に
向かって片持ち梁状に突出させる。そして、この突出し
た先端部に回転する破砕ロータ20の破砕ビット18を
衝突させることで、比較的大雑把に木材先端部を折るあ
るいは破砕する(1次破砕、予破砕)。折られた木材先
端部は、破砕ロータ20の外周側の空間を破砕ロータ2
0の回転方向に沿うように導かれ、アンビル27a,2
7b,27cに順次衝突しその衝撃力によってさらに細
かく破砕される(2次破砕、本破砕)。このようにして
破砕された木材破砕物は、篩い部材26の開口部を通過
可能な粒度となるまで破砕ロータ20の外周側の空間を
回りつつ、破砕ビット18やアンビル27a〜cによっ
てさらに衝撃力を加えられ破砕されていく。篩い部材2
6の開口部を通過可能な粒度にまで小さくなると、開口
部を通過して選別され、篩い部材26の外部へ排出され
る。
【0066】排出された木材破砕物は、シュート83
(図3(a)参照)を介し搬出コンベア7のコンベアベ
ルト69上に落下する。搬出コンベア7は、循環駆動さ
れるコンベアベルト69によって上記木材破砕物を後方
側(図1及び図2中右側)へ運搬し、最終的に木材破砕
物を破砕機本体5外(自走式木材破砕機の後部、図1中
右端部)へリサイクル品として排出(搬出)する。
【0067】このとき、搬出コンベア7の搬送途中の木
材破砕物に対し、磁選機8が、回転駆動される磁選機ベ
ルト74越しに磁力発生手段からの磁力を作用させて、
コンベアベルト69上の磁性物を磁選機ベルト74に吸
着させた後、コンベアベルト69と略直交する方向(自
走式木材破砕機の幅方向)に運搬して、前記搬出コンベ
ア7のフレーム66に設けたシュート(図示せず)を介
しコンベアベルト69の側方に落下させ排出する。
【0068】以上のように構成した上記本発明の木材破
砕機の一実施の形態によれば、以下のような効果を得
る。
【0069】すなわち、本実施の形態では、押えコンベ
ア5が搬送体44で木材を押圧しつつ、送りコンベア3
と協動して木材を破砕装置16へと導入するが、このと
き、押えコンベア5の搬送体44を駆動する押えコンベ
ア用油圧モータ49を、搬送体44の内周側でかつ略幅
方向寸法以内に収納配置している。このような構造とす
ることにより、木材を受け入れて案内するホッパ側壁2
b,2b間の空間内に押えコンベア用油圧モータ49を
配置することができ、しかもそのときの押えコンベア用
油圧モータ49と木材との接触を防止できる。この結
果、従来構造のように押圧駆動体の回転軸(例えば押圧
ローラ等の回転軸)を貫通させるための開口部(切り欠
き部等)をホッパ側壁2bに設ける必要がなくなるた
め、木材の側壁2b外への漏れ出しを防止でき、破砕生
産性を向上することができる。
【0070】また、ホッパ側壁2bから開口部がなくな
ることにより、開口部における木材の詰まりを防止し木
材の円滑な流れを確保できると共に側壁2bの損傷を防
止でき、また側壁2b自体の強度を向上できる。さら
に、押えコンベア用油圧モータ49の自重分だけ搬送体
44の押圧力を増大できる効果もある。
【0071】なお、本発明は、上記図1〜図9を用いて
説明した実施の形態に限られるものではなく、その趣旨
及び技術的思想を逸脱しない範囲内で、種々の変形が可
能である。以下、そのような変形例を説明する。
【0072】図10は、上記本発明の木材破砕機の一実
施の形態において押えコンベア用油圧モータを押えロー
ラと従動ローラとの間に配置した変形例における押えコ
ンベア5Aの詳細構造を表す部分拡大図であり、図11
は図10中XI−XI断面による横断面図であり、それぞれ
上記本発明の木材破砕機の一実施の形態における図7及
び図8にそれぞれ相当する図である。図7及び図8と同
等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0073】これら図10及び図11において、本変形
例の押えコンベア5Aが上記本発明の一実施の形態の押
えコンベア5と異なる点は、押えローラ内蔵型でない通
常の押えコンベア用油圧モータ49Aを駆動ローラ43
Aと押えローラ42との間に配置し、押えコンベア用油
圧モータ49Aの駆動軸(図示せず)に設けたプーリ8
4と駆動ローラ43Aの回転軸43Aaの軸方向略中央
部に設けたプーリ85との間にベルト86を巻き回して
駆動力伝達を行うことである。
【0074】図12は、その右半分が図10中XIIA−XI
IA断面による横断面図であり、その左半分がXIIB−XIIB
断面による横断面図であり、上記本発明の一実施の形態
の図9に相当する図である。図12と同等の部分には同
一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0075】この図12及び前述の図8において、スプ
ロケット状の駆動ローラ43Aは、軸受87,87によ
って支持される回転軸43Aaの両端部に固定されてお
り、軸受87,87は、前記スライダ挿入部58bの押
えローラ42側の前記接続部材53と反対側に設けた接
続部材88に固定されている。
【0076】前記押えコンベア用油圧モータ49Aは、
前記スライダ挿入部58bの軸方向中央部付近に切り込
むように設けた取付け部に設けたブラケット体51Aに
固定されており、この結果、上記本発明の一実施の形態
と同様、搬送体44の内周側でかつ略幅方向寸法以内に
配置されている。
【0077】なお、以上においては、押えコンベア5A
が搬送手段と協動して木材を破砕装置へと導入する押圧
導入手段を構成するとともに押圧コンベア装置をも構成
し、押えコンベア用油圧モータ49Aが押圧駆動体内に
収納配置した駆動手段を構成する。
【0078】本変形例においては、押えコンベア5Aの
搬送体44を駆動する押えコンベア用油圧モータ49A
を、搬送体44の内周側でかつ略幅方向寸法以内に収納
配置している。したがって、上記本発明の木材破砕機の
一実施の形態と同様、押えコンベア用油圧モータ49A
と木材との接触を防止しつつ木材のホッパ側壁2b外へ
の漏れ出しを防止でき、破砕生産性を向上することがで
きる。また、プーリ84,85の径の大きさを適宜設定
することで、容易に駆動力の伝達速度比(減速比)を調
整できるという効果もある。
【0079】また、以上においては、木材を把持し破砕
装置16へと導入する押圧導入手段として、ローラとし
て駆動ローラ43(あるいは43A)及び押えローラ4
2の2つを備え、搬送体44をこれらローラ43,42
の外周側に巻き回した押えコンベア5を用いたが、これ
に限られない。すなわち、搬送体44を備えた押圧コン
ベア5を用いず、例えば押えローラ42に相当する位置
に設けた1つの駆動ローラ(押圧ローラ)を送りコンベ
ア3に対し上下動(進退)可能に支持し、この押圧ロー
ラのみで単純に木材を押圧導入する押圧ローラ装置を用
いてもよい。この場合、例えば押圧ローラを略円筒形状
としその外周面で木材を押圧把持し送りコンベア3と協
動して破砕装置16へと木材を導入するようにし、駆動
手段としての油圧モータは上記本発明の一実施の形態の
油圧モータ49と同様にしてその略円筒形状の押圧ロー
ラ内に収納配置すれば足りる。なお、この場合、押圧ロ
ーラ(駆動ローラ)自体がホッパ幅内に収まるように設
けた押圧駆動体を構成し、この押圧ローラと内蔵油圧モ
ータとが搬送手段と協動して木材を破砕装置へと導入す
る押圧導入手段を構成する。また逆に、3個以上の複数
のローラを備え、その内周側や外周側にベルトを巻き回
した構造の押圧導入手段としてもよい。また、搬送手段
についても同様に、送りコンベア3の構造に限らず、3
個以上の複数のローラを備え、その内周側や外周側にベ
ルトを巻き回した構造のものでもよい。
【0080】これらの場合も、押圧導入手段(押圧導入
装置)の駆動手段を、押圧駆動体(搬送体)の内周側で
かつ幅方向(ローラの場合は駆動軸方向)寸法以内に収
納配置することにより、上記本発明の一実施の形態やそ
の変形例と同様の効果を得ることができる。
【0081】さらに、以上においては、破砕装置として
破砕ロータ20の外周部に刃物(破砕ビット18)を取
り付けたいわゆるインパクトクラッシャを備えた木材破
砕機を例にとって説明したが、これに限られず、他の破
砕装置、例えば、平行に配置された軸にカッタを備え、
互いに逆回転させることにより木材をせん断する破砕装
置(いわゆるシュレッダを含む2軸せん断機等)や、ロ
ール状の回転体(ロータ)に破砕用の刃物を取り付けた
ものを一対としてそれら一対を互いに逆方向へ回転さ
せ、それら回転体の間に木材を挟み込んで破砕を行う回
転式の破砕装置(いわゆるロールクラッシャを含む6軸
破砕機等)や、木材をチップ状にするいわゆる木材チッ
パーを備えた木材破砕機にも適用可能である。これらの
場合も、上記と同様の効果を得る。
【0082】また、以上は、本発明を自走可能な自走式
木材破砕機に適用した場合を例にとって説明したが、こ
れに限られず、牽引して走行可能な移動式木材破砕機、
若しくは例えばクレーン等により吊り上げて運搬可能な
可搬式木材破砕機、さらにはプラント等において固定機
械として配置される定置式木材破砕機に適用しても良い
ことは言うまでもなく、これらの場合も同様の効果を得
る。
【0083】なお、上記自走式木材破砕機は、破砕装置
16と、送りコンベア3と、押えコンベア5とを備えて
いる。したがって、本発明の技術思想を、木材を破砕す
る破砕装置と、前記木材を前記破砕装置へ搬送する搬送
手段と、この搬送手段の上部に設けたホッパと、このホ
ッパ幅内に収まるように設けた押圧駆動体を有し、前記
搬送手段と協動して前記木材を前記破砕装置へと導入す
る押圧導入手段と、前記押圧駆動体内に収納配置した駆
動手段とを備えたことを特徴とする木材破砕機として具
現化してとらえることができる。
【0084】しかしながら、本発明を、自走式木材破砕
機に設置した上記押えコンベア5に特に着目してとらえ
た場合には、その技術思想を、被破砕物を押圧して破砕
装置へ導入する押圧駆動体と、この押圧駆動体内部に収
納され、この押圧駆動体を回転駆動させる駆動手段とを
備えたことを特徴とする押圧導入手段として具現化して
とらえることもできる。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、押圧駆動体を駆動する
駆動手段を押圧駆動体内に収納配置するので、駆動手段
と木材との接触を防止しつつ、木材のホッパからの漏れ
出しを防止でき、破砕生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の木材破砕機の一実施の形態の全体構造
を表す側面図である。
【図2】本発明の木材破砕機の一実施の形態の全体構造
を表す上面図である。
【図3】図1中A方向から見た矢視前面図、及び図1中
B方向から見た矢視後面図である。
【図4】本発明の木材破砕機の一実施の形態を構成する
破砕ユニット付近の構造を表す図1中部分拡大側面図で
ある。
【図5】本発明の木材破砕機の一実施の形態を構成する
破砕ユニット付近の構造を表す図4中一部透視側面図で
ある。
【図6】図1中VI−VI面による一部破断断面図である。
【図7】本発明の木材破砕機の一実施の形態を構成する
押えコンベアの詳細構造を表す、一部断面で示す図1中
部分拡大図である。
【図8】図7中VIII−VIII断面による横断面図である。
【図9】図7中IXA−IXA断面による横断面図及びIXB−I
XB断面による横断面図である。
【図10】本発明の木材破砕機の一実施の形態において
押えコンベア用油圧モータを押えローラと従動ローラと
の間に配置した変形例における押えコンベアの詳細構造
を表す部分拡大図である。
【図11】図10中XI−XI断面による横断面図である。
【図12】図10中XIIA−XIIA断面による横断面図、及
びXIIB−XIIB断面による横断面図である。
【符号の説明】
2 ホッパ 2b 側壁 3 送りコンベア(搬送手段) 5,5A 押圧コンベア(押圧コンベア装置、押
圧導入手段) 7 搬出コンベア 13 無限軌道履帯(走行手段) 16 破砕装置 42 従動ローラ 43,43A 駆動ローラ 44 搬送体(コンベアベルト、押圧駆動
体) 49,49A 押えコンベア用油圧モータ(駆動手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 一秀 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 4D067 DD04 DD13 DD14 EE04 GA11 GB03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木材を破砕する破砕装置と、 前記木材を前記破砕装置へ搬送する搬送手段と、 この搬送手段の上部に設けたホッパと、 このホッパ幅内に収まるように設けた押圧駆動体を有
    し、前記搬送手段と協動して前記木材を前記破砕装置へ
    と導入する押圧導入手段と、 前記押圧駆動体内に収納配置した駆動手段とを備えたこ
    とを特徴とする木材破砕機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の木材破砕機において、前記
    押圧導入手段は、前記押圧駆動体である駆動ローラと、
    従動ローラと、これら駆動ローラと従動ローラとを巻き
    回すコンベアベルトとを備えた押圧コンベア装置である
    ことを特徴とする木材破砕機。
  3. 【請求項3】請求項2記載の木材破砕機において、前記
    駆動ローラの径は、前記従動ローラの径より大きいこと
    を特徴とする木材破砕機。
  4. 【請求項4】請求項1記載の木材破砕機において、前記
    押圧駆動体は、前記駆動手段により回転駆動する押圧ロ
    ーラであることを特徴とする木材破砕機。
  5. 【請求項5】走行手段と、 木材を破砕する破砕装置と、 前記木材を前記破砕装置へ搬送する搬送手段と、 この搬送手段の上部に設けたホッパと、 このホッパ幅内に収まるように設けた押圧駆動体を有
    し、前記搬送手段と協働して前記木材を前記破砕装置へ
    と導入する押圧導入手段と、 前記押圧駆動体内に収納配置した駆動手段と、 前記破砕装置で破砕した破砕物を破砕機本体外へ搬出す
    る搬出コンベアとを備えたことを特徴とする自走式木材
    破砕機。
  6. 【請求項6】請求項5記載の自走式木材破砕機におい
    て、前記押圧導入手段は、前記押圧駆動体である駆動ロ
    ーラと、従動ローラと、これら駆動ローラと従動ローラ
    とを巻き回すコンベアベルトとを備えた押圧コンベア装
    置であることを特徴とする自走式木材破砕機。
  7. 【請求項7】請求項6記載の自走式木材破砕機におい
    て、前記駆動ローラの径は、前記従動ローラの径より大
    きいことを特徴とする自走式木材破砕機。
  8. 【請求項8】請求項5記載の自走式木材破砕機におい
    て、前記押圧駆動体は、前記駆動手段により回転駆動す
    る押圧ローラであることを特徴とする自走式木材破砕
    機。
  9. 【請求項9】被破砕物を押圧して破砕装置へ導入する押
    圧駆動体と、 この押圧駆動体内部に収納され、この押圧駆動体を回転
    駆動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする押圧導
    入手段。
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