JP4568452B2 - 自走式木材破砕機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、剪定枝材・間伐材、枝木材、廃木材等を破砕対象とする木材破砕機に関し、例えば破砕ロータを回転させて木材を破砕する回転式の破砕装置を備えた自走式木材破砕機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、森林で伐採された木材を枝払いするときに発生する剪定枝材・間伐材や、造成・緑地維持管理等で発生する枝木材、あるいは木造家屋を解体した際に発生する廃木材は、通常、最終的に産業廃棄物として処理される。木材破砕機は、廃棄物処理過程における廃棄物の減容を図ったり、粉砕した後の粉砕物を発酵処理し有機肥料として再利用することを目的に、それら枝材、枝木材等を所定の大きさに破砕(粉砕)するものである。
【0003】
この種の木材破砕機として、例えば、U.S.P.5947395号に記載のように、回転して被破砕物(被破砕木材)を破砕する破砕ロータを備えた破砕装置と、前記木材を前記破砕装置側へ搬送する搬送手段(送りコンベア)と、駆動手段で駆動する押圧ローラで前記木材を押圧しつつ、前記搬送手段と協動して前記木材を前記破砕装置へと導入する押圧ローラ装置と、前記搬送手段及び前記押圧ローラの幅方向両側に設けた側壁を有し、前記木材を受け入れて案内するホッパと、前記破砕装置で破砕した木材破砕物を破砕機本体外へ搬出する搬出コンベアとを備えたものがある。
【0004】
この従来技術では、例えば、受入案内手段(ホッパ)に投入された木材を幅方向両側の側壁で案内しつつ送りコンベアで破砕装置側へ搬送し、破砕装置の手前でさらに押圧ローラで木材を押圧し、すなわち押圧ローラと送りコンベアとで上下から木材を挟み込むようにして破砕装置へ導入し、木材を破砕ロータにて破砕するようになっている。
【0005】
このとき、前記押圧ローラは、破砕時において例えば木材の大きさ等に応じ前記搬送手段に対し進退(上下方向揺動)可能に構成されている。また、押圧ローラは、その軸端部上方に位置する駆動手段の駆動力が、駆動手段の駆動軸に設けたプーリからベルトを介して押圧ローラの回転軸軸端部に設けたプーリに伝達されることにより駆動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術には、以下のような課題が存在する。
【0007】
前述のように、上記従来技術では、投入された木材をホッパの側壁にて押圧ローラに案内し、さらに押圧ローラで木材を押圧して破砕装置へ導入する構成である。このような場合、この従来技術において明確な図示はないが、通常は、ホッパの両側壁間の寸法を押圧ローラの軸方向(木材破砕機全体で見ると幅方向)寸法にほぼ一致させ、押圧ローラの押圧機能を導入木材の流れ全体に対し有効に発揮させるようにする。
【0008】
ここで、上記従来技術では、前述のように押圧ローラの回転軸軸端部のプーリにベルトを介して駆動力を伝達する構造のため、そのプーリは押圧ローラの前記軸方向寸法外に位置することとなって、前記両側壁間の空間の外部に配設されることとなる。このため、プーリを取り付ける押圧ローラの回転軸を当該側壁に貫通させる開口部を側壁に設ける必要がある。この場合、前述した押圧ローラの上下方向揺動を確保する必要があることから、例えば長円溝状の切り欠き部を側壁に設けることとなる。
【0009】
しかしながら、ホッパ側壁にこのような切り欠き部等の開口部を設けると、ホッパの両側壁間の空間を搬送手段で搬送されてきた被破砕物(被破砕木材)の一部がその開口部から外部へ漏れ出す可能性があり、その結果破砕生産性が低下するとともに、作業者に対して周囲に散らばった被破砕物の片づけという余計な作業負担をかけることになる。さらに、開口部に貫入して開口部自体に詰まり、木材の円滑な流れを阻害したり、甚だしい場合には開口部付近の当該側壁に損傷を与えたりする可能性もある。
【0010】
【0011】
本発明は、上記の事柄に基づいてなされたものであり、その目的は、被破砕物のホッパからの漏れ出しを防止し破砕生産性を向上することができる木材破砕機及び木材破砕機の押圧導入装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、走行手段と、木材を破砕する破砕装置と、前記木材を前記破砕装置へ搬送する搬送手段と、この搬送手段の上部に設けたホッパと、このホッパ幅内に収まるように設けた押圧駆動体を有し、前記搬送手段と協働して前記木材を前記破砕装置へと導入する押圧導入手段と、前記破砕装置で破砕した破砕物を破砕機本体外へ搬出する搬出コンベアとを備えた自走式木材破砕機において、前記押圧導入手段の前記押圧駆動体を構成する駆動ローラ内に油圧モータを収納配置し、前記油圧モータは、その駆動力出力部が前記駆動ローラの回転軸線上であって前記駆動ローラの軸方向の一方側に設けられたことを特徴とする。
【0013】
本発明においては、押圧導入手段の押圧駆動体を構成する駆動ローラ内に油圧モータを収納配置し、前記油圧モータは、その駆動力出力部が前記駆動ローラの回転軸線上であって前記駆動ローラの軸方向の一方側に設けたものである。このような構造とすることにより、ホッパ幅内(ホッパ両側側壁間の空間内)に駆動手段を配置することができ、しかもそのときの駆動手段と木材との接触を防止できる。この結果、従来構造のように押圧駆動体である押圧ローラの回転軸を貫通させるための開口部をホッパ側壁に設ける必要がなくなるため、木材のホッパ外への漏れ出しを防止でき、破砕生産性を向上できる。
【0014】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記油圧モータの駆動力出力部は、前記駆動ローラに固定されていることを特徴とする。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の木材破砕機の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の木材破砕機の一実施の形態の全体構造を表す側面図であり、図2は図1に示した本発明の木材破砕機の一実施の形態の上面図である。
これら図1及び図2において、この木材破砕機は、自走可能な自走式木材破砕機であり、1は、ホッパ2、送りコンベア3、破砕ユニット4、及び押えコンベア5を搭載した破砕機本体、6は前記破砕機本体1の下方に設けた走行体、7は搬出コンベア(排出コンベア)、8は磁選機、9は動力体としてのパワーユニットである。
【0026】
図3(a)は、図1中A方向から見た矢視前面図であり、図3(b)は、図1中B方向から見た矢視後面図である。これら図3(a)及び図3(b)において、前記の走行体6は、本体フレーム10と、その下部に設けた走行装置11とを備えている。本体フレーム10は、例えば略長方形の枠体によって形成され前記破砕ユニット4、前記ホッパ2、及びパワーユニット9等を載置する破砕機取付け部10Aと、この破砕機取付け部10Aの下部に設けたトラックフレーム部10Bとから構成される。
【0027】
図1及び図2に戻り、前記走行装置11は、前記トラックフレーム部10Bに回転自在に支持された駆動輪12a及びアイドラ12bと、これらの間に掛け渡した走行手段としての無限軌道履帯13と、駆動輪12a側に設けた左・右走行用油圧モータ14とを備えている。
【0028】
前記の破砕ユニット4は、前記本体フレーム破砕機取付け部10Aの前後方向ほぼ中央部上に搭載されている。図4は、この破砕ユニット4付近の構造を表す図1中部分拡大側面図であり、図5は、図4に示した構造の一部透視側面図である。
【0029】
これら図4及び図5において、15は、前記本体フレーム破砕機取付け部10Aに取り付けられるベース部であり、16は破砕装置である。
【0030】
前記ベース部15は、その最下部に設けた底板15aと、底板15a上に左・右両側に立設した側板15bとを備えている。前記底板15aには、ボルト17を挿通させるための貫通孔(図示せず)が設けられており、この貫通孔に挿入したボルト17を用いて底板15aが前記本体フレーム破砕機取付け部10Aに締結固定される。
【0031】
前記破砕装置16は、回転式の一軸破砕装置(この例ではいわゆるインパクトクラッシャ)であり、刃物としての破砕ビット18(破砕外径Rを想像線で示す。打撃板でもよい)及びそれら破砕ビット18を固定する固定具19を外周部に取り付けたロータ(破砕ロータ)20を備えている。
【0032】
前記破砕ロータ20は、その回転軸20aの両端が、前記左・右の側板15b,15bに設けた軸受機構21,21によって回転自在に支持されている。これら軸受機構21は、各側板15bの自走式木材破砕機幅方向外方側に取り付けられると共に、前記ベース部底板15a上に設けた支持架台22上に、中間部材23を介して載置支持されている。またこれら軸受機構21の外周側には破砕装置用油圧モータ24,24をそれぞれ設けており(図1及び図2参照)、その駆動軸(図示せず)にカップリング(図示せず)を介し前記破砕ロータ20の回転軸20aが連結されている。なお、破砕ロータ20の外周側には、支持部材25により支持され、破砕物の粒度を設定するための多数の開口部(図示せず)を備えた略部分円筒面形状の篩い部材(グレート)26が配置されている。
【0033】
前記破砕ビット18は、その刃面が前記破砕ロータ20の正転方向(図5中矢印ア方向)回転に対応するような向きに配置されている。なお、27は前記破砕装置16の外周側(詳細には破砕ロータ20の外周側)に固定されたアンビル(2次破砕板、反発板)であり、この例では27a,27b,27cの3つが設けられている。
【0034】
図1及び図2に戻り、前記の送りコンベア3は、前記本体フレーム破砕機取付け部10上に設けた中間フレーム28に載置されており、上記ホッパ2内の下部に略水平方向に延設されている。そしてこの送りコンベア3は、破砕装置16側(自走式木材破砕機後方側)端部に設けた例えばスプロケット状の駆動ローラ(以下適宜、送りローラという)29(図5も参照)と、その反対側(木材破砕機前方側)に設けた従動ローラ30と、これら送りローラ29及び従動ローラ30の間に巻回して設けた搬送体(コンベアベルト)31とを備えている。なお、32は、送りコンベア3のほぼ全長にわたってその自走式木材破砕機幅方向両側に設けた木材の漏れ防止用の送りコンベアカバーであり、前記中間フレーム28上にそれぞれ立設されている。
【0035】
図6は、図1中VI−VI面による一部破断断面図である。この図6及び前述の図5において、前記搬送体31は、自走式木材破砕機の幅方向の左・右両側に位置し、多数のリンク部材33をピン34を介した結合によって回動自在に関節結合してなる無端状(エンドレス)のリンク35と、それら無端状リンク35,35の間を自走式木材破砕機の幅方向に連結するように固定され被破砕木材の搬送方向に配列した複数の搬送板36とを備えている。また、37は、前記中間フレーム28に対して支持部材38を介し支持され、前記送りローラ29の回転軸29aの両端部を支持する軸受機構であり、39は、前記送りローラ回転軸29aの木材破砕機右側(図2中上側)に配置され前記軸受機構37よりもさらに幅方向外側で前記回転軸29aに連結された送りコンベア用油圧モータである。なおこのとき、前記従動ローラ30の回転軸(図示せず)を支持する軸受機構40(図1参照)が公知の張力調整機構41によって略水平方向に変位可能に構成され、これによって、上記搬送体31の張力を調整可能となっている。
【0036】
図1及び図2に戻り、前記の押えコンベア5は、前述した中間フレーム28の後方側端部の上方に設けられている。図7は、この押えコンベア5の詳細構造を表す、一部断面で示す図1中部分拡大図(但し構造明確化のため後述の駆動ローラ43、押えローラ42、及びスライダ58の一部を図示省略)であり、図8は、図7中VIII−VIII断面による横断面図である。
【0037】
これら図7及び図8において、押えコンベア5は、送りコンベア3の上方かつ破砕装置16の近傍(詳細には破砕装置16側端部)に設けたスプロケット状の押えローラ42(以下適宜、押えローラという)と、その反対側(木材破砕機前方側、木材の導入側)に設けられ前記押えローラ42よりも大径のスプロケット状の駆動ローラ43と、これら駆動ローラ43及び押えローラ42の間に巻回して設けた搬送体(コンベアベルト)44とを備えている。
【0038】
搬送体44は、上記送りコンベア3の搬送体31とほぼ同様の構造であり、自走式木材破砕機の幅方向の左・右両側に位置し、多数のリンク部材45をピン46を介した結合によって回動自在に関節結合してなる2つの無端状(エンドレス)のリンク47と、それら無端状リンク47,47の間を自走式木材破砕機の幅方向に連結するように固定され被破砕木材の搬送方向に配列された複数の搬送板48とを備えている。
【0039】
また、49は、前記駆動ローラ43,43の径方向内周側にそれぞれ収納配置して設けた押えコンベア用油圧モータである。
【0040】
図9は、その右半分が図7中IXA−IXA断面による横断面図であり、その左半分がIXB−IXB断面による横断面図である。この図9及び前述の図8において、前記押えコンベア用油圧モータ49は、後述するスライダ58の挿入部58bに取り付けた支持部材50に設けたブラケット体51の側壁51aに固定されており、搬送体44の内周側でかつ略幅方向(駆動ローラ43で見ればその軸方向、図8中上下方向、図9中左右方向)寸法以内となるように配置されている。この押えコンベア用油圧モータ49の太径の駆動力出力部49aは、略円筒状部49bよりも軸方向内側に位置している。
【0041】
このとき、前記スプロケット状の駆動ローラ43は、前記押えコンベア用油圧モータ49の駆動力出力部49aに固定された略円環状の取付け部43aと、この取付け部43aより軸方向外側でかつ前記押えコンベア用油圧モータ略円筒状部49bの外周側に位置し、その最外周に前記無端状リンク47と係合する鋸歯状部43bAを備える略円盤状の外周部43bと、前記取付け部43aと前記外周部43bとを接続するように前記押えコンベア用油圧モータ略円筒状部49bの外周側に軸方向に延設された略円筒状の中間部43cとを備えている。
【0042】
また、前記スプロケット状の押えローラ42は、軸受52,52によって支持される回転軸42aの両端部に固定されており、軸受52,52は、前記スライダ挿入部58bの前記支持部材50と反対側に設けた接続部材53に円環状プレート54を介して固定されている。これら押えローラ42も、上記駆動ローラ43同様、搬送体48の内周側でかつ略幅方向寸法以内となるように配置されている。
【0043】
ここで、上記押えコンベア5は、押えコンベア支持機構55によって上下方向にスライド可能に配設されている。前述の図6及び図8において、押えコンベア支持機構55は、略鉛直方向に延設され、前記中間フレーム28の破砕装置16側端部近傍に設けたブラケット56に一端(下端)が接続された左・右一対の油圧シリンダ57、57と、これら油圧シリンダ57,57の他端(上端)に接続されるブラケット部58aを左・右両側端部に備え、それら油圧シリンダ57,57を伸縮させつつ上下方向にスライド可能に配設されたスライダ58とを有している。
【0044】
前記スライダ58aは、略水平方向に配設され前記搬送体44の内周側に挿入された略円筒形状の前記挿入部58bと、この挿入部58bの左・右両端にそれぞれ固定され略鉛直方向に延設された左・右一対の縦ビーム部58c,58cと、それら縦ビーム部58c,58cから自走式木材破砕機の幅方向外側に突出するように設けた前記ブラケット部58a,58aと、前記縦ビーム部58c,58cの上端部同士を接続するように、上記挿入部58bの上方に略水平方向に配設された水平ビーム部58dとを備えている。
【0045】
以上のような構造により、スライダ58及び押えコンベア5が一体となって上下方向にスライド移動(言い換えれば送りコンベア3に対し進退)可能に構成され、これによって、前記押えコンベア5による木材の押さえ込み圧力や、送りコンベア3の搬送体31と押えコンベア5の搬送体44との間の間隙寸法を適宜設定可能となっている。
【0046】
図1及び図2に戻り、前記のホッパ2は、前記中間フレーム28に対し、支持部材59を介して略水平方向に取り付けられている。2aは、自走式木材破砕機前方側端部の側壁であり、2b,2bはそれぞれ自走式木材破砕機幅方向両側(左・右側)の側壁である。この幅方向両側の側壁2bは、自走式木材破砕機前方側(図1及び図2中左側)に位置し前記送りコンベア3のうち自走式木材破砕機前方側部分の上方側部に位置する木材投入部2bAと、この木材投入部2bAより自走式木材破砕機後方側(図1及び図2中右側)に位置し、前記送りコンベア3のうち自走式木材破砕機後方側部分の上方側部及び前記押えコンベア5の側部に位置する押えコンベアカバー部2bBとから構成されている。
【0047】
前記木材投入部2bAの上部には、上方に向かって拡開形状の拡開部(あおり部)2cが設けられ、木材投入時の便宜が図られている。
【0048】
前記押えコンベアカバー部2bBは、前記木材投入部2bAから自走式木材破砕機後方側に略同一平面上となるように連設され前記押えコンベア5の駆動ローラ43の幅方向両端部にわずかな隙間を介し臨む押えローラ収納部60aと、この押えローラ収納部60aの自走式木材破砕機後方側において自走式木材破砕機幅方向に突出するように設けられ前記押えコンベア支持機構55のスライダ縦ビーム部58cにわずかな隙間を介し臨むスライダ収納部60bと、このスライダ収納部60bから自走式木材破砕機後方側に設けられ前記押えコンベア5の押えローラ42の幅方向両端部にわずかな隙間を介し臨む従動ローラ収納部60cとから構成されている。そして、図2に示すように、前記木材投入部2bA、前記押えローラ収納部60a、前記従動ローラ収納部60cはほぼ一直線上となるように配置されており、左・右木材投入部2bA,2bA、左・右押えローラ収納部60a,60a、左・右従動ローラ収納部60b,60bどうしの距離はすべてほぼ等しくなっている。
【0049】
また、図6において、61は前記スライダ収納部60bの下端と前記送りコンベアカバー32の上端との接続部付近に斜めに設けた木材ガイドであり、前述のように自走式木材破砕機幅方向寸法が若干大きくなるスライダ収納部60b内において、木材が送りコンベア3の搬送体31の幅方向寸法より外側にはみ出し漏れ出すことのないようにするものである。
【0050】
図1及び図2に戻り、前記の搬出コンベア7は、排出側(自走式木材破砕機後方側、図1及び図2中右側)部分が、前記パワーユニット9から突出して設けたアーム部材62(但し図2では図示省略)に、支持部材63,64を介し吊り下げ支持されている。また、排出反対側(前方側、図1及び図2中左側)部分は、前記本体フレーム破砕機取付け部10Aよりも下方に位置し、支持部材65を介し本体フレーム破砕機取付け部10Aから吊り下げられるように支持されている。この結果、搬出コンベア7は、本体フレーム10の下方からパワーユニット9の下方を通って、本体フレーム9の自走式木材破砕機後方側外方(破砕機本体5の外方)へ、上り傾斜で配置されている。
【0051】
また、66はフレームであり、67はこのフレーム66に支持される駆動輪、68は前記駆動輪67を駆動する搬出コンベア用油圧モータ(図2参照)、69は前記駆動輪67と従動輪(図示せず)との間に巻回して設けらたコンベアベルト、70及び71は前記コンベアベルト69の両側面及び搬送面をそれぞれ支持するガイドローラ及びローラである。なお、72は、従動輪の回転軸を支持する軸受機構(図示せず)を略水平方向に変位可能とする公知の張力調整機構であり、これによって上記コンベアベルト69の張力を調整可能となっている。
【0052】
前記の磁選機8は、支持部材73を介し前記アーム部材62より吊り下げ支持されており、前記コンベアベルト69の上方にこれと略直交するように配置した磁選機ベルト74と、図示しない磁力発生手段と、磁選機用油圧モータ75とを備えている。
【0053】
前記のパワーユニット9は、前記本体フレーム破砕機取付け部10Aの自走式木材破砕機後方側(図1、図2中右側)端部の上部に、パワーユニット積載部材76を介し搭載されており、その左前方側部分には運転席77が設けられている。
【0054】
ここで、上記送りコンベア3、破砕装置16、押えコンベア5、搬出コンベア7、磁選機8、走行装置11、及び押えコンベア支持機構55は、この自走式木材破砕機に備えられる油圧駆動装置によって駆動される被駆動部材を構成しており、これらは、上記送りコンベア用油圧モータ39、破砕装置用油圧モータ24、押えコンベア用油圧モータ49、搬出コンベア用油圧モータ68、磁選機用油圧モータ75、左・右走行用油圧モータ14、及びスライダ昇降用の油圧シリンダ57等の各種油圧アクチュエータや、前記パワーユニット9内に搭載されるエンジン(図示せず)、このエンジンにより駆動される少なくとも1つの油圧ポンプ(図示せず)、及び複数のコントロールバルブ(図示せず)等からなる油圧駆動装置によって駆動される。
【0055】
そして、上記油圧ポンプ及びエンジン(その上部カバー78のみ図2に図示)は、このエンジンの冷却水を冷却するラジエータを備えた熱交換器装置(図示せず)とともに、前記パワーユニット9内の自走式木材破砕機後方側(図2中右側)の領域において、自走式木材破砕機の幅方向(図2中上下方向、前記本体フレーム10の短手方向)に並設されている。一方、パワーユニット9の自走式木材破砕機前方側(図2中左側)の領域には、前記エンジンの燃料タンク(その給油口79のみを図2に図示)と、前記各油圧アクチュエータを駆動する圧油(作動油)を貯留する作動油タンク(その給油口80のみを図2に図示)と、上述の各コントロールバルブを備えた制御弁装置(図示せず)と、操作者が搭乗する区画である上記運転席77とが、この順序で自走式木材破砕機幅方向左側(図2中下側)から右側(図2中上側)へ向かって並設されている。
【0056】
なお、以上のパワーユニット9の各機器は、パワーユニット9の基礎下部構造をなすパワーユニットフレーム81(図1参照)上に配置されており、このパワーユニットフレーム81が、前記パワーユニット積載部材76(図1参照)を介し、前記本体フレーム破砕機取付け部10Aの後端部の上部に搭載されている。
【0057】
以上において、送りコンベア3が、特許請求の範囲各項記載の木材を破砕装置へ搬送する搬送手段を構成し、押えコンベア5が搬送手段と協動して木材を破砕装置へと導入する押圧導入手段を構成するとともに、押圧コンベア装置をも構成する。このとき、押えコンベア用油圧モータ49が押圧駆動体内に収納配置した駆動手段を構成し、搬送体44がホッパ幅内に収まるように設けられ駆動手段で駆動する押圧駆動体を構成する。
【0058】
【0059】
次に、上記本発明の木材破砕機の一実施の形態の動作及び作用を以下に説明する。
【0060】
(1)自走時
自走式木材破砕機を自走させる時には、操作者が、前記運転席77の左・右操作レバー82を操作することにより、その操作に応じて左・右走行用コントロールバルブ(図示せず)が切り換えられ、前記油圧ポンプからの圧油がそれら左・右走行用コントロールバルブ(図示せず)を介し左・右走行用油圧モータ14に供給され、これによって無限軌道履帯13が駆動されて走行装置11が前進・後進走行する。
【0061】
(2)破砕作業時
破砕作業時には、操作者が、例えば運転席77に設けた操作盤(図示せず)の磁選機起動スイッチ(図示せず)、搬出コンベア起動スイッチ(図示せず)、破砕装置起動スイッチ(図示せず)、押えコンベア用起動スイッチ(図示せず)、及び送りコンベア起動スイッチ(図示せず)を順次押すことにより、その操作信号が図示しないコントローラを介して駆動信号として出力される。それら駆動信号は、磁選機用コントロールバルブ(図示せず)、搬出コンベア用コントロールバルブ(図示せず)、破砕装置用コントロールバルブ(図示せず)、押えコンベア用コントロールバルブ(図示せず)、及び送りコンベア用コントロールバルブ(図示せず)に入力されてそれらコントロールバルブが切り換えられ、前記油圧ポンプからの圧油が各コントロールバルブを介し対応する油圧アクチュエータ75,68,24,49,39等に供給され、それらが駆動される。
【0062】
これにより、磁選機用油圧モータ75は磁選機ベルト74を磁力発生手段(図示せず)まわりに回転駆動し、搬出コンベア用油圧モータ68はコンベアベルト69を循環駆動し、破砕装置用油圧モータ24,24は破砕ロータ20の回転軸20aを駆動し破砕ロータ20を高速回転させ、押えコンベア用油圧モータ49は駆動ローラ43を介し搬送体44を循環駆動し、送りコンベア用油圧モータ39は送りローラ29を介し搬送体31を循環駆動する。
【0063】
以上のようにして磁選機8、搬出コンベア7、破砕装置16、押えコンベア5、及び送りコンベア3が起動する。この状態で、例えば適宜の作業具あるいは手作業(人力)によりホッパ2内に被破砕物(被破砕木材等)を投入すると、ホッパ2で受け入れた木材が送りコンベア3の搬送体31の搬送板48上に載置され、ホッパ2の側壁2bによって案内されつつ搬送板48によって自走式木材破砕機後方側(図1、図2中右方)へ略水平方向に搬送される。
【0064】
このように後方へと搬送されてきた木材は、押えコンベア5の前端(図1、図2中左側端)付近まで来ると、その上部が押えコンベア5の搬送体44の下部に入り込むようにして押えコンベア5に取り込まれ、押えコンベア5の自重で上部を押さえつけられることにより押圧把持され、搬送体44の回転と共に送りコンベア3と協動して把持された状態のまま後方側(図1及び図2中右側)へと導出され、前記破砕装置16へと導入される。
なおこのとき、前述した押えコンベア支持機構55の油圧シリンダ57は、基本的にメンテナンス時にのみ伸縮させスライダ58を強制昇降させるためのものであり、破砕時には昇降用としては使用せず(但し急激な昇降を抑制するためのダンパ機能の役割は果たす)、押えコンベア5はその自重のみによって木材を押圧把持する。
【0065】
木材の破砕装置16への導入時には、押えコンベア5の破砕装置16側端部にある従動ローラ45と送りコンベア3の破砕装置16側端部にある送りローラ29とで協動して木材を上下から挟み込むようにして、この挟み込み部分を破砕時の破砕支点としつつ、それより破砕装置16側の木材先端部を破砕ロータ20に向かって片持ち梁状に突出させる。そして、この突出した先端部に回転する破砕ロータ20の破砕ビット18を衝突させることで、比較的大雑把に木材先端部を折るあるいは破砕する(1次破砕、予破砕)。折られた木材先端部は、破砕ロータ20の外周側の空間を破砕ロータ20の回転方向に沿うように導かれ、アンビル27a,27b,27cに順次衝突しその衝撃力によってさらに細かく破砕される(2次破砕、本破砕)。このようにして破砕された木材破砕物は、篩い部材26の開口部を通過可能な粒度となるまで破砕ロータ20の外周側の空間を回りつつ、破砕ビット18やアンビル27a〜cによってさらに衝撃力を加えられ破砕されていく。篩い部材26の開口部を通過可能な粒度にまで小さくなると、開口部を通過して選別され、篩い部材26の外部へ排出される。
【0066】
排出された木材破砕物は、シュート83(図3(a)参照)を介し搬出コンベア7のコンベアベルト69上に落下する。搬出コンベア7は、循環駆動されるコンベアベルト69によって上記木材破砕物を後方側(図1及び図2中右側)へ運搬し、最終的に木材破砕物を破砕機本体5外(自走式木材破砕機の後部、図1中右端部)へリサイクル品として排出(搬出)する。
【0067】
このとき、搬出コンベア7の搬送途中の木材破砕物に対し、磁選機8が、回転駆動される磁選機ベルト74越しに磁力発生手段からの磁力を作用させて、コンベアベルト69上の磁性物を磁選機ベルト74に吸着させた後、コンベアベルト69と略直交する方向(自走式木材破砕機の幅方向)に運搬して、前記搬出コンベア7のフレーム66に設けたシュート(図示せず)を介しコンベアベルト69の側方に落下させ排出する。
【0068】
以上のように構成した上記本発明の木材破砕機の一実施の形態によれば、以下のような効果を得る。
【0069】
すなわち、本実施の形態では、押えコンベア5が搬送体44で木材を押圧しつつ、送りコンベア3と協動して木材を破砕装置16へと導入するが、このとき、押えコンベア5の搬送体44を駆動する押えコンベア用油圧モータ49を、搬送体44の内周側でかつ略幅方向寸法以内に収納配置している。このような構造とすることにより、木材を受け入れて案内するホッパ側壁2b,2b間の空間内に押えコンベア用油圧モータ49を配置することができ、しかもそのときの押えコンベア用油圧モータ49と木材との接触を防止できる。この結果、従来構造のように押圧駆動体の回転軸(例えば押圧ローラ等の回転軸)を貫通させるための開口部(切り欠き部等)をホッパ側壁2bに設ける必要がなくなるため、木材の側壁2b外への漏れ出しを防止でき、破砕生産性を向上することができる。
【0070】
また、ホッパ側壁2bから開口部がなくなることにより、開口部における木材の詰まりを防止し木材の円滑な流れを確保できると共に側壁2bの損傷を防止でき、また側壁2b自体の強度を向上できる。さらに、押えコンベア用油圧モータ49の自重分だけ搬送体44の押圧力を増大できる効果もある。
【0071】
なお、本発明は、上記図1〜図9を用いて説明した実施の形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で、種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
【0072】
図10は、上記本発明の木材破砕機の一実施の形態において押えコンベア用油圧モータを押えローラと従動ローラとの間に配置した変形例における押えコンベア5Aの詳細構造を表す部分拡大図であり、図11は図10中XI−XI断面による横断面図であり、それぞれ上記本発明の木材破砕機の一実施の形態における図7及び図8にそれぞれ相当する図である。図7及び図8と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0073】
これら図10及び図11において、本変形例の押えコンベア5Aが上記本発明の一実施の形態の押えコンベア5と異なる点は、押えローラ内蔵型でない通常の押えコンベア用油圧モータ49Aを駆動ローラ43Aと押えローラ42との間に配置し、押えコンベア用油圧モータ49Aの駆動軸(図示せず)に設けたプーリ84と駆動ローラ43Aの回転軸43Aaの軸方向略中央部に設けたプーリ85との間にベルト86を巻き回して駆動力伝達を行うことである。
【0074】
図12は、その右半分が図10中XIIA−XIIA断面による横断面図であり、その左半分がXIIB−XIIB断面による横断面図であり、上記本発明の一実施の形態の図9に相当する図である。図12と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0075】
この図12及び前述の図8において、スプロケット状の駆動ローラ43Aは、軸受87,87によって支持される回転軸43Aaの両端部に固定されており、軸受87,87は、前記スライダ挿入部58bの押えローラ42側の前記接続部材53と反対側に設けた接続部材88に固定されている。
【0076】
前記押えコンベア用油圧モータ49Aは、前記スライダ挿入部58bの軸方向中央部付近に切り込むように設けた取付け部に設けたブラケット体51Aに固定されており、この結果、上記本発明の一実施の形態と同様、搬送体44の内周側でかつ略幅方向寸法以内に配置されている。
【0077】
なお、以上においては、押えコンベア5Aが搬送手段と協動して木材を破砕装置へと導入する押圧導入手段を構成するとともに押圧コンベア装置をも構成し、押えコンベア用油圧モータ49Aが押圧駆動体内に収納配置した駆動手段を構成する。
【0078】
本変形例においては、押えコンベア5Aの搬送体44を駆動する押えコンベア用油圧モータ49Aを、搬送体44の内周側でかつ略幅方向寸法以内に収納配置している。したがって、上記本発明の木材破砕機の一実施の形態と同様、押えコンベア用油圧モータ49Aと木材との接触を防止しつつ木材のホッパ側壁2b外への漏れ出しを防止でき、破砕生産性を向上することができる。
また、プーリ84,85の径の大きさを適宜設定することで、容易に駆動力の伝達速度比(減速比)を調整できるという効果もある。
【0079】
また、以上においては、木材を把持し破砕装置16へと導入する押圧導入手段として、ローラとして駆動ローラ43(あるいは43A)及び押えローラ42の2つを備え、搬送体44をこれらローラ43,42の外周側に巻き回した押えコンベア5を用いたが、これに限られない。
すなわち、搬送体44を備えた押圧コンベア5を用いず、例えば押えローラ42に相当する位置に設けた1つの駆動ローラ(押圧ローラ)を送りコンベア3に対し上下動(進退)可能に支持し、この押圧ローラのみで単純に木材を押圧導入する押圧ローラ装置を用いてもよい。この場合、例えば押圧ローラを略円筒形状としその外周面で木材を押圧把持し送りコンベア3と協動して破砕装置16へと木材を導入するようにし、駆動手段としての油圧モータは上記本発明の一実施の形態の油圧モータ49と同様にしてその略円筒形状の押圧ローラ内に収納配置すれば足りる。なお、この場合、押圧ローラ(駆動ローラ)自体がホッパ幅内に収まるように設けた押圧駆動体を構成し、この押圧ローラと内蔵油圧モータとが搬送手段と協動して木材を破砕装置へと導入する押圧導入手段を構成する。
また逆に、3個以上の複数のローラを備え、その内周側や外周側にベルトを巻き回した構造の押圧導入手段としてもよい。
また、搬送手段についても同様に、送りコンベア3の構造に限らず、3個以上の複数のローラを備え、その内周側や外周側にベルトを巻き回した構造のものでもよい。
【0080】
これらの場合も、押圧導入手段(押圧導入装置)の駆動手段を、押圧駆動体(搬送体)の内周側でかつ幅方向(ローラの場合は駆動軸方向)寸法以内に収納配置することにより、上記本発明の一実施の形態やその変形例と同様の効果を得ることができる。
【0081】
さらに、以上においては、破砕装置として破砕ロータ20の外周部に刃物(破砕ビット18)を取り付けたいわゆるインパクトクラッシャを備えた木材破砕機を例にとって説明したが、これに限られず、他の破砕装置、例えば、平行に配置された軸にカッタを備え、互いに逆回転させることにより木材をせん断する破砕装置(いわゆるシュレッダを含む2軸せん断機等)や、ロール状の回転体(ロータ)に破砕用の刃物を取り付けたものを一対としてそれら一対を互いに逆方向へ回転させ、それら回転体の間に木材を挟み込んで破砕を行う回転式の破砕装置(いわゆるロールクラッシャを含む6軸破砕機等)や、木材をチップ状にするいわゆる木材チッパーを備えた木材破砕機にも適用可能である。これらの場合も、上記と同様の効果を得る。
【0082】
また、以上は、本発明を自走可能な自走式木材破砕機に適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、牽引して走行可能な移動式木材破砕機、若しくは例えばクレーン等により吊り上げて運搬可能な可搬式木材破砕機、さらにはプラント等において固定機械として配置される定置式木材破砕機に適用しても良いことは言うまでもなく、これらの場合も同様の効果を得る。
【0083】
なお、上記自走式木材破砕機は、破砕装置16と、送りコンベア3と、押えコンベア5とを備えている。したがって、本発明の技術思想を、木材を破砕する破砕装置と、前記木材を前記破砕装置へ搬送する搬送手段と、この搬送手段の上部に設けたホッパと、このホッパ幅内に収まるように設けた押圧駆動体を有し、前記搬送手段と協動して前記木材を前記破砕装置へと導入する押圧導入手段と、前記押圧駆動体内に収納配置した駆動手段とを備えたことを特徴とする木材破砕機として具現化してとらえることができる。
【0084】
しかしながら、本発明を、自走式木材破砕機に設置した上記押えコンベア5に特に着目してとらえた場合には、その技術思想を、被破砕物を押圧して破砕装置へ導入する押圧駆動体と、この押圧駆動体内部に収納され、この押圧駆動体を回転駆動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする押圧導入手段として具現化してとらえることもできる。
【0085】
本発明によれば、押圧導入手段の押圧駆動体を構成する駆動ローラ内に油圧モータを収納配置し、前記油圧モータは、その駆動力出力部が前記駆動ローラの回転軸線上であって前記駆動ローラの軸方向の一方側に設けたので、駆動手段と木材との接触を防止しつつ、木材のホッパからの漏れ出しを防止でき、破砕生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の木材破砕機の一実施の形態の全体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の木材破砕機の一実施の形態の全体構造を表す上面図である。
【図3】図1中A方向から見た矢視前面図、及び図1中B方向から見た矢視後面図である。
【図4】本発明の木材破砕機の一実施の形態を構成する破砕ユニット付近の構造を表す図1中部分拡大側面図である。
【図5】本発明の木材破砕機の一実施の形態を構成する破砕ユニット付近の構造を表す図4中一部透視側面図である。
【図6】図1中VI−VI面による一部破断断面図である。
【図7】本発明の木材破砕機の一実施の形態を構成する押えコンベアの詳細構造を表す、一部断面で示す図1中部分拡大図である。
【図8】図7中VIII−VIII断面による横断面図である。
【図9】図7中IXA−IXA断面による横断面図及びIXB−IXB断面による横断面図である。
【図10】本発明の木材破砕機の一実施の形態において押えコンベア用油圧モータを押えローラと従動ローラとの間に配置した変形例における押えコンベアの詳細構造を表す部分拡大図である。
【図11】図10中XI−XI断面による横断面図である。
【図12】図10中XIIA−XIIA断面による横断面図、及びXIIB−XIIB断面による横断面図である。
【符号の説明】
2 ホッパ
2b 側壁
3 送りコンベア(搬送手段)
5,5A 押圧コンベア(押圧コンベア装置、押圧導入手段)
7 搬出コンベア
13 無限軌道履帯(走行手段)
16 破砕装置
42 従動ローラ
43,43A 駆動ローラ
44 搬送体(コンベアベルト、押圧駆動体)
49,49A 押えコンベア用油圧モータ(駆動手段)
Claims (2)
- 走行手段と、木材を破砕する破砕装置と、前記木材を前記破砕装置へ搬送する搬送手段と、この搬送手段の上部に設けたホッパと、このホッパ幅内に収まるように設けた押圧駆動体を有し、前記搬送手段と協働して前記木材を前記破砕装置へと導入する押圧導入手段と、前記破砕装置で破砕した破砕物を破砕機本体外へ搬出する搬出コンベアとを備えた自走式木材破砕機において、
前記押圧導入手段の前記押圧駆動体を構成する駆動ローラ内に油圧モータを収納配置し、
前記油圧モータは、その駆動力出力部が前記駆動ローラの回転軸線上であって前記駆動ローラの軸方向の一方側に設けられた
ことを特徴とする自走式木材破砕機。 - 請求項1に記載の自走式木材破砕機において、
前記油圧モータの駆動力出力部は、前記駆動ローラに固定されていることを特徴とする自走式木材破砕機。
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