JP4303145B2 - 木材破砕機及びこれに備えられた押圧導入手段 - Google Patents

木材破砕機及びこれに備えられた押圧導入手段 Download PDF

Info

Publication number
JP4303145B2
JP4303145B2 JP2004048791A JP2004048791A JP4303145B2 JP 4303145 B2 JP4303145 B2 JP 4303145B2 JP 2004048791 A JP2004048791 A JP 2004048791A JP 2004048791 A JP2004048791 A JP 2004048791A JP 4303145 B2 JP4303145 B2 JP 4303145B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wood
feed conveyor
crushing
support member
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004048791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005238040A (ja
Inventor
正道 田中
正規 篠岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2004048791A priority Critical patent/JP4303145B2/ja
Publication of JP2005238040A publication Critical patent/JP2005238040A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4303145B2 publication Critical patent/JP4303145B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Description

本発明は、剪定枝材・間伐材、枝木材、廃木材等を破砕対象とする木材破砕機に関し、例えば破砕ロータを回転させて被破砕物を破砕する木材破砕機及びこれに備えられた押圧導入手段に関するものである。
例えば、森林で伐採された木材を枝払いしたときに発生する剪定枝材・間伐材や、造成・緑地維持管理等で発生する枝木材、あるいは木造家屋に使用された廃木材は、通常、最終的に産業廃棄物等として処理される。木材破砕機は、こうした廃棄物処理過程における廃棄物としての被破砕木材の減容化、或いは粉砕後の破砕木材(木材チップ)を発酵処理し有機肥料として再利用すること等を目的に、被破砕木材を所定の大きさに破砕するものである。
この種の木材破砕機として、一般に、ホッパで受け入れた被破砕木材をホッパの内側に設けた送りコンベアによって搬送し、送りコンベアと協動する押圧ローラを備えた押圧ローラ装置によって、破砕装置手前位置で押圧ローラと送りコンベアとの間に被破砕木材を把持しつつ破砕装置に導入して破砕処理するものがある(例えば、特許文献1等参照)。
米国特許第5947395号明細書
上記従来技術においては、送りコンベア上の被破砕木材を送りコンベアにて案内し、押圧ローラで被破砕木材を押圧して破砕装置へ導入する構成であるため、押圧ローラの押圧機能を破砕装置に導入される被破砕木材に対し有効に発揮させるためには、押圧ローラの軸方向寸法をホッパの両側壁間の寸法にほぼ一致させることが重要となる。
ところが、この押圧ローラは、その駆動力を軸端部上方に位置する駆動装置からベルトを介して伝達する構成であるため、押圧ローラの回転軸端部にはプーリが設けられる。前述のように押圧ローラの軸方向寸法をホッパの両側壁間の寸法に合わせようとすると、プーリは、ホッパの側壁体の外側に対応する位置に配置されるため、押圧ローラをホッパ内で上下動させるためには、ホッパ側壁にプーリが貫通する開口部を設けざるを得ず、しかも押圧ローラの上下動を確保するためにその開口部を上下方向に比較的長く延在させる必要があった。このため、送りコンベアによって搬送されてきた被破砕木材の一部が、その開口部からホッパ外へ漏れ出す恐れがあり、その結果、破砕生産性が低下するとともに、作業者に対して周囲に散らばった被破砕物の清掃の負担をかけることになり、さらに、被破砕木材が開口部自体に詰まり、押圧ローラ装置の円滑な動作を阻害したり、甚だしい場合にはホッパの側壁体に損傷を与る恐れがあった。
本発明は、上記の事柄に基づいてなされたものであり、その目的は、被破砕物のホッパからの漏れ出しに起因する作業効率の低下を防止することができる木材破砕機及びこれに備えられた押圧導入手段を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、本体フレームと、この本体フレーム上に設けられ、導入された被破砕木材を破砕する破砕装置と、前記本体フレームの長手方向一方側に設けられ、前記破砕装置に向かって被破砕木材を搬送する送りコンベアと、この送りコンベアの幅方向両側に設けた側壁体を有するホッパと、前記送りコンベアの駆動輪上方に配置され、前記送りコンベアと協動して被破砕木材を前記破砕装置に導入するものであって、前記送りコンベア上の被破砕木材を押圧する押えローラ,この押えローラを上下方向に揺動可能に支持する支持部材,前記押えローラと前記支持部材により包囲された空間内に収容配置した駆動装置を有する押圧導入手段とを備え、前記駆動装置は、その出力部が前記押えローラの軸方向外側に向けて配設されており、前記出力部は、前記支持部材に固定されていることを特徴とする。
の発明は、第の発明において、前記駆動装置は油圧モータであり、前記支持部材の内部空間には、前記駆動装置に圧油を供給するための油圧配管が配設されていることを特徴とする。
の発明は、本体フレームと、この本体フレーム上に設けられ、導入された被破砕木材を破砕する破砕装置と、前記本体フレームの長手方向一方側に設けられ、前記破砕装置に向かって被破砕木材を搬送する送りコンベアと、この送りコンベアの幅方向両側に設けた側壁体を有するホッパと、前記送りコンベアの駆動輪上方に配置され、前記送りコンベアと協動して被破砕木材を前記破砕装置に導入するものであって、前記送りコンベア上の被破砕木材を押圧する押えローラ,この押えローラを上下方向に揺動可能に支持する支持部材,前記押えローラと前記支持部材により包囲された空間内に収容配置した駆動装置を有する押圧導入手段とを備え、前記駆動装置は、前記押えローラの内径部に接続され、その減速機のギヤオイルを供給又は排出するための配管を備えていることを特徴とする。
の発明は、木材破砕機の送りコンベアの駆動輪上方に配置され、前記送りコンベアと協動して被破砕木材を破砕装置に導入する押圧導入手段において、前記送りコンベア上の被破砕木材を押圧する押えローラと、この押えローラを揺動可能に支持する支持部材と、前記押えローラと前記支持部材により包囲された空間内に収容配置した駆動装置とを備え、前記駆動装置は、その出力部が前記押えローラの軸方向外側に向けて配設されており、前記出力部は、前記支持部材に固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、押圧導入手段の駆動装置が、押えローラと支持部材により包囲された空間内に収容配置されているので、押えローラへの駆動力を伝達するためにホッパの側壁体に開口部を設ける必要がなく、被破砕物のホッパからの漏れ出しを防止し作業効率の低下を防止することができる。加えて、駆動装置やその油圧配管等が、搬送される被破砕木材や破砕室から飛散する破砕中の木材片の一部と干渉し損傷することを防止することができ、押圧導入手段の駆動装置の耐久性を向上させることもできる。
以下、本発明の木材破砕機の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の木材破砕機の一実施の形態の全体構造を表す側面図、図2は図1に示した本発明の木材破砕機の一実施の形態の平面図、図3は後述する破砕装置12近傍の側面カバー内部の詳細構造を表す側面図である。なお、以下において、図1中の左・右に対応する方向を木材破砕機の後・前、又は一方・他方とする。
これら図1乃至図3において、1は自力走行を可能にする走行体、2はこの走行体1上に設けられ受け入れた被破砕木材を破砕する破砕機能構成部、3はこの破砕機能構成部2で破砕された破砕物を搬送し機外に排出する排出コンベア、4は搭載した各機器の動力源(エンジン)等を備えた動力装置(パワーユニット)で、本例の木材破砕機は、これら走行体1、破砕機能構成部2、排出コンベア3、動力装置4等によって概略構成されている。
上記走行体1は、トラックフレーム5と、このトラックフレーム5の前後両端部に設けた駆動輪6及び従動輪7と、出力軸を駆動輪6の軸に連結した駆動装置(走行用油圧モータ)8と、駆動輪6及び従動輪7に掛け回した履帯(無限軌道履帯)9とで構成されている。36はトラックフレーム5上に設けた本体フレームで、この本体フレーム36によって、上記破砕機能構成部2や排出コンベア3、動力装置4等が支持されている。
上記破砕機能構成部2は、本体フレーム36長手方向一方側(図1中左側)に設けられ、投入される被破砕木材を受け入れるホッパ10と、本体フレーム36の長手方向一方側(図1中左側)に設けられ、ホッパ10内に収容配置された被破砕木材の搬送手段としての送りコンベア11と、本体フレーム36上に設けられ、送りコンベア11によって導入された被破砕木材を破砕する破砕装置12(後の図3等参照)と、この破砕装置12の手前で送りコンベア11の搬送面に対向するよう送りコンベア11の駆動輪40(後述、図3参照)の上方に配置され、被破砕木材を送りコンベア11に押し付けつつ送りコンベア11と協動して被破砕木材を破砕装置12に導入する押圧導入手段としての押圧ローラ装置13(後の図3等参照)とを備えている。
図4はホッパ10の後端近傍の詳細構造を表す側面図、図5はこの図4中のV−V矢視断面図、図6は後方から見たホッパ10の正面図で、これらの図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。但し、図4においては、後述する外壁体15を取り外した状態を図示している。
図4乃至図6において、ホッパ10は、有底形状に形成され、本体フレーム36上の破砕ロータ61(後述)の後方側にほぼ水平に設けられており、送りコンベア11の後方側に設けた後壁体14と、幅方向左右両側の外壁体15と、外壁体15の内側で送りコンベア11の幅方向両側に設けられ、外壁体15との間に間隙が確保されるように複数の部材でL字型に構成された側壁体16と、外壁体15及び側壁体16の上部に掛け渡すようにして、上方に向かって拡開形状に設けられた拡開部(あおり部)17と、送りコンベア11の下方側に僅かに間隙を介するように底部全面に設けた底壁体18と、前方側端部の前壁体19とを備えている。後壁体14の上端は送りコンベア11の搬送面と同等かそれよりも僅かに高い程度、前壁体19の上端は送りコンベア11の搬送面よりも僅かに低い程度に、それぞれ設定されている。
図7は、送りコンベア11の後端部の詳細構造を表す図6中のVII−VII矢視断面図で、この図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
本実施の形態において、ホッパ10の底壁体18は、固定部20と、後端に位置する開閉部21とに分割されている。固定部20は、側壁体16に固定されているのに対し、開閉部21は、後壁体14に固定されている。後壁体14の上端部には、ブラケット22を介してピン23が設けられており、後壁体14は、このピン23を支点に側壁体16に対し回動可能に取り付けられている。これによって、後壁体14に固定された開閉部21が後壁体14とともに回動し、底壁体18の後端部が開閉可能な構成となっている。なお、開閉部21上には、送りコンベア11の後端部の軌跡に僅かな間隙を介して沿うように円弧状に形成した案内部材35が設けられ、投入される被破砕木材が送りコンベア11の後方のスペースに入り込むことを防止している。
24,25は開閉部21を閉状態で保持するためのロック機構で、ロック機構24はL字型の側壁体16の底部の後端部に渡したビーム26の後端面に、ロック機構25はロック機構24よりもやや前方位置における側壁体16の底部上面に、それぞれ設けられている。
図8(a)及び図8(b)は、それぞれ図7と同じ方向から見たロック機構24の詳細図で、これらの図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。なお、詳細な説明は省略するが、ロック機構25の構成もロック機構24と同様である。
図8(a)及び図8(b)において、ロック機構24は、ビーム26に複数のボルト27によって固定された支持板28と、この支持板28に所定の間隔で設けられた2枚のブラケット29と、これらブラケット29に挿通するピン30と、ピン30の外周部にほぼ直角に設けたハンドル31と、このハンドル31を係止するための係止部材32と、後壁体14の下端部に固定されたブラケット33とを備えている。
このように構成することで、図8(a)のように、ピン30が後壁体14側のブラケット33に挿入され、ハンドル31がブラケット29と係止部材32との間に係止されているときには、ピン30を介して後壁体14が側壁体16に対して固定され、底壁体18の開閉部21は閉状態で保持される。一方、ハンドル31がほぼ水平となる位置にピン30を回転させ、ハンドル31を係止部材32の切り欠き部を通してピン30をスライドさせ、図8(b)のようにブラケット33からピン30を抜くことにより、後壁体14と側壁体16との間の拘束が解かれる。本例では、もう一つのロック機構25を設けているので、同じように、ロック機構25側も開閉部21側に設けたブラケットからピンを抜くことにより、開閉部21の拘束が完全に解かれ、開閉部21の開閉が可能となる。開閉部21が開放された状態を、図7と対応させて図9に示した。この状態とすることで、ホッパ10内に木材片が滞留した場合には、メンテナンス時等にそれを容易に排出することができる。
なお、34はピン30の脱落を防止するスナップリングで、このスナップリング34は、ブラケット29,29の間に位置するようにピン30の外周部に設けられている。本例においては、図8(a)のロック時、図8(b)のロック解除時に、それぞれ内側、外側のブラケット29に当接する位置にスナップリング34を設けることにより、ピン30のストロークを適当な長さに制限してある。
上記送りコンベア11は、破砕ロータ61(後述)側に設けられたスプロケット状の駆動輪40(図3参照)と、その反対側(木材破砕機前方側、後壁体14側)に設けた従動輪41(図7等参照)と、これら搬送方向両端部に設けた駆動輪40及び従動輪41の間に巻回され、幅方向に複数列(この例では4列、図2参照)列設された搬送体(搬送ベルト、チェーンベルト)42とを備えている。なお、搬送体42については、繁雑防止のため、先の図3、後の図11及び図17中では図示省略してある。
従動輪41は、ホッパ10の側壁体16後部の外壁面に設けた軸受43(図4参照)よって支持され、駆動輪40は、側壁体16の前方側にほぼ同一面上に位置するように設けた破砕装置12の側面カバー45(後述)における外壁面に設けた軸受46(後述、図10参照)によって支持されている。これにより、送りコンベア11は、上記ホッパ10内の下部、すなわちホッパ10の側壁体16の内側からから破砕ロータ61(後述)近傍にかけ、ほぼ水平に延設されホッパ10及び破砕装置12の側面カバー45(後述)内に収納配置されている。
図10は上記破砕装置12付近の側面図、図11はその内部構造を詳細に表す断面図で、これらの図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
図10及び図11において、45はホッパ10の前方に設けた破砕装置12の側面カバー、46はこの側面カバー45の外壁面に設けた送りコンベア11の軸受である。送りコンベア11の駆動輪40の回転軸は、軸受46よりも幅方向外側に設けた駆動装置(送りコンベア用油圧モータ、図示せず)の出力軸にカップリング等を介して連結している。送りコンベア11は、その図示しない駆動装置を回転駆動させることにより、駆動輪40及び従動輪41の間で搬送体42を循環駆動させるようになっている。なお、前述したホッパ10の底壁体18は、図11に示したように(図3も参照)、駆動輪40の下方にまで延在され、その先端部は、側面カバー45内に臨んでいる。
47は駆動輪40の回転軌跡に近接するように曲成され、ホッパ10の底壁体18及び前壁体19に連接した案内部材、48は駆動輪40の回転軌跡よりも若干低位置でかつ駆動輪40との対向端部が極力駆動輪40の回転軌跡に近接するように前壁体19の上部に配置したスクレーパである。これら案内部材47及びスクレーパ48の幅方向端部は、破砕装置12の側面カバー45に固定されている。
前述の押圧ローラ装置13は、破砕ロータ61(後述)の後方側に近接するように、被破砕木材を搬送する送りコンベア11の搬送面(上側の面)に対向して設けられている。この押圧ローラ装置13は、破砕機側面カバー45に軸受50(図11参照)によってその回動軸51(図3参照)が軸支され、これにより鉛直面内を回動自在に(上下方向に揺動自在に)支持された支持部材52と、この支持部材52に回転自在に支持され、送りコンベア11上の被破砕木材を押圧する押えローラ53とを備えている。つまり、押えローラ53は、支持部材52によって上下方向に揺動可能に支持されている。
支持部材52は、回動軸51を備えたアーム部54と、このアーム部54の先端側に設けられ、押えローラ53の片側を支持しているブラケット部55とを備えている。アーム部54の下部側の端面は円弧状に湾曲して形成されており、この湾曲部には、後述する破砕室60の一部を構成する湾曲板68が取付けられている。一方、ブラケット部55における押えローラ53の取付け部分は、押えローラ53よりも小径の円弧状に形成されており、押えローラ53の外周面がブラケット部55から突出した構成となっている。押えローラ53の幅方向(図3中の紙面直交方向)の寸法は、送りコンベア11の搬送面の幅と同等かそれよりも大きく設定されている。
図3、図11において、56,57は押圧ローラ装置13の回動動作を制限するストッパで、これらストッパ56,57は、押えローラ53が送りコンベア11の駆動輪40の近接位置まで下がると、ブラケット部55、湾曲板68がそれぞれ当接するように破砕機側面カバー45の内側に配置されている。また、特に図示していないが、押えローラ53は、その胴部内に駆動装置126(押えローラ用油圧モータ、後述の図19乃至図22参照)を内蔵しており、この駆動装置126によって、送りコンベア11の搬送面に転動する方向に被破砕木材の搬送速度とほぼ同じ周速度で回転し、押え込んだ送りコンベア11上の被破砕木材を送りコンベア11と協動して破砕装置12に導入するようになっている。
前述の破砕装置12は、本体フレーム36の長手方向ほぼ中央部上に搭載されており、図3及び図11に示すように、破砕室60内で高速回転する破砕ロータ61と、この破砕ロータ61の回転方向(正転方向、図3中時計回り方向)に対向するように配置した第1アンビル62及び第2アンビル63とを備えている。詳細は後述するが、第1及び第2アンビル62,63は、例えば過度な衝撃が加わった場合等には、破砕ロータ61の正転方向に倣う方向に退避するように回動可能な構成となっている(図11等参照)。
破砕ロータ61は、例えば破砕装置12の側面カバー45(又は本体フレーム36上に別途設けた図示しない支持部材)等に設けた軸受(図示せず)によって回転自在に軸支されており、その外周部には、複数の支持部材64と、これら支持部材64にそれぞれ取り付けられた破砕ビット(衝突板、或いは破砕刃等)65とが設けられている。破砕ビット65は、破砕ロータ61が正転方向に回転する際にその刃面が支持部材64に先行するように配置されている。また、各破砕ビット65は、ボルト66等によって支持部材64に固定され、摩耗した場合にも容易に交換可能な構成となっている。なお、図10において、67は破砕ロータ61を回転駆動させる駆動装置(破砕ロータ用油圧モータ)で、この駆動装置67は、特に図示していないが、破砕装置12の側面カバー45に対してボルト等によって固定されており、その出力軸は、例えばベルト等を用いた駆動伝達機構を介して破砕ロータ61の回転軸に連結されている。
前述した破砕室60は、破砕ロータ61に対し、それぞれ上方側に設けた前述の湾曲板68や、前方側及び下方側にそれぞれ設けられ、破砕木材(木材チップ)の粒度を設定する口径で開口した多数の孔を有する第1スクリーン(第1篩部材)69及び第2スクリーン(第2篩部材)70等によって概ね画定され、その後方側は被破砕木材導入部として解放されている。湾曲板68は、前述したように押圧ローラ装置13のアーム部54の湾曲部に取付けられており、押圧ローラ装置13の上下の揺動動作に伴って可動する構成となっている。この湾曲板68と同様、第1及び第2スクリーン69,70は、破砕作業時、破砕ビット65との間にそれぞれ所定の間隙を介して破砕ロータ61の回転軌跡にほぼ沿うように円弧状に形成され、それぞれが可動するようになっている(詳細は後述)。
図12及び図13は第1アンビル62及び第1スクリーン69付近の構成を抽出しそれらの可動機構の詳細を表す図、図14は図12中のXIV−XIV矢視断面図で、これらの図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
図12乃至図14において、71は第1アンビル62を取付けたアームで、このアーム71は、幅方向(図14中の左右方向)に一対設けられ、2本の回動軸72,73及びビーム74によって連結されており、例えば破砕機側面カバー45(図10参照)の外壁面に設けた軸受75によって一方の回動軸72が支持されることにより、回動軸72を支点に回動可能な構成となっている。なお、回動軸72,73の向きは、それぞれ破砕ロータ61の回転軸とほぼ平行である。
アーム71は、その前端部が破砕機側面カバー45に固定した支持部材76にシアピン77を介して連結されることにより、破砕作業時(例えば図3の状態のとき)、その第1アンビル62が、上記湾曲板68の周方向(破砕ロータ61の周方向)一方側(図12中の下側)でかつ湾曲板68の内壁面よりも径方向(破砕ロータ61の径方向)内側に突出するような姿勢で固定、保持されている。したがって、第1アンビル62に、シアピン77の許容を超えた衝撃荷重がかかった場合等は、シアピン77が破断してアーム71の拘束が解かれ、アーム71が破砕室60から退避するようになっており、各部の損傷が防止される。
このとき、アーム71の回動動作は、例えば回動軸72の回転を検出するセンサにより検出され、このセンサによってアーム71の回動が検出されると、図示しないコントローラによって破砕ロータ61の駆動装置67を停止させる指令信号が出力されるようになっている。
なお、78は例えば破砕機側面カバー45(又は本体フレーム36上に別途設けた図示しない支持部材)に対して固定されたストッパで、このストッパ78は、アーム71と他の構成部材との干渉を防止するため、第1アンビル62の退避方向へのアーム71の回動範囲を制限している。
80は第1スクリーン69を外周側からアーム71に押し付けて保持する枠型のスクリーン支持部材(バナナプレート)で、このスクリーン支持部材80は、その周方向(破砕ロータ61の周方向)一方側(図12では下側)端部が先の回動軸73を介してアーム71に連結されている。また、スクリーン支持部材80の周方向他方側端部は、油圧シリンダ81を介して先のビーム74に連結されている。油圧シリンダ81の両端は、それぞれスクリーン支持部材80、ビーム74にピンを介して回動可能に連結されており、この油圧シリンダ81の伸縮動作に伴ってスクリーン支持部材80がアーム71に対して回動する。つまり、油圧シリンダ81を縮めることにより、スクリーン支持部材80が第1スクリーン69から離間し、第1スクリーン69を容易に交換できる構成となっている。図10及び図11において、82は第1スクリーン69の交換作業に配慮して破砕機側面カバー45に設けた第1スクリーン69の引き出し、挿入用の開口部で、特に図示していないが、この開口部82には、例えばボルト着脱式のカバー等が取付けられる。
図14において、85はスクリーン支持部材80のロック機構で、このロック機構85は、アーム71と固定関係にあるブラケット86と、このブラケット86にボトム側端部が固定され幅方向(図14中左右方向)に設けたロックシリンダ87と、このロックシリンダ87のロッド側端部及びスクリーン支持部材80にそれぞれ固定され互いに係合するテーパ部を有するテーパブロック88,89と、ロックシリンダ87の伸縮動作に伴うテーパブロック88のスライド動作をガイドするガイド部材90とを備えている。
アーム71と固定関係にあるテーパブロック88は、スクリーン支持部材80及びアーム71の間に第1スクリーン69が狭持されているとき、径方向(破砕ロータ61の径方向)外側からスクリーン支持部材80に設けたテーパブロック89に係合する。すなわち、第1スクリーン69が挟持されているときに、ロックシリンダ87を伸長させ、テーパブロック88,89を係合させることにより、スクリーン支持部材80の回動動作は拘束され、第1スクリーン69は破砕作業持の破砕室60を確定する位置(図3の位置)で強固に固定、保持される。前述のように油圧シリンダ81の縮退によりスクリーン支持部材80を回動させ第1スクリーン69を交換する場合、ロックシリンダ87を縮退させ、テーパブロック88,89の係合を解いた上で行う。このロック解除時の状態を図14に対応させて図15に示した。なお、本実施の形態では、ロック機構85を第1スクリーン69の幅方向(図14中左右方向)両側に設けているが、片側のみで足りる場合にはどちらかを省略しても良い。
図3、図10乃至図11に戻り、91は第2アンビル63を取付けた枠型のアームで、このアーム91は、例えば破砕機側面カバー45(図10参照)の外壁面(又は本体フレーム36上に別途設けた図示しない支持部材)に設けた軸受92によってその回動軸(図示せず)が支持され、その回動軸を支点に回動可能な構成となっている。該回動軸の向きは、破砕ロータ61の回転軸とほぼ平行である。
アーム91は、その前端部が破砕機側面カバー45に固定した支持部材93にシアピン94を介して連結されることにより、破砕作業時(例えば図3の状態のとき)、第2アンビル63が、第1スクリーン69の周方向(破砕ロータ61の周方向)一方側(図3中下側)でかつ第1スクリーン69の内壁面よりも径方向(破砕ロータの径方向)内側に突出するような姿勢で固定、保持されている。したがって、第2アンビル63に、シアピン94の許容を超えた衝撃荷重がかかった場合等は、シアピン94が破断してアーム91の拘束が解かれ、アーム91が破砕室60から退避するようになっており、各部の損傷が防止される。
このとき、アーム91の回動動作は、例えばその回動軸の回転を検出するセンサにより検出され、このセンサによってアーム91の回動が検出されると、図示しないコントローラによって破砕ロータ61の駆動装置67を停止させる指令信号が出力されるようになっている。
なお、95は例えば破砕機側面カバー45(又は本体フレーム36上に別途設けた図示しない支持部材)に対して固定されたストッパで、このストッパ95は、アーム91と他の構成部材との干渉を防止するため、第2アンビル63の退避方向へのアーム91の回動範囲を制限している。
図16(a)乃至図16(c)は、前述した第2スクリーン70付近の構成を抽出しその可動機構の詳細を表す図で、この図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
図16において、97は第2スクリーン70の押え板で、この押え板97は、その外周部が第2スクリーン70の内壁面との湾曲とほぼ一致するように形成されており、破砕作業時(図16(a)の状態のとき)、例えば破砕機側面カバー45(又は本体フレーム36上に別途設けた図示しない支持部材)の内壁面に対し、外周部に第2スクリーン70の内壁面が当接するようにボルト等によって固定されている。98は第2スクリーン70を外周側から押え板97に押し付けて保持する枠型のスクリーン支持部材(バナナプレート)である。このスクリーン支持部材98は、その周方向(破砕ロータ61の周方向)一方側(図16では左側)端部に設けた回動軸99が破砕機側面カバー45(又は本体フレーム36上に別途設けた図示しない支持部材)に固定した軸受100によって支持され、上下方向に回動する構成となっている。
スクリーン支持部材98の周方向他方側端部は、油圧シリンダ101を介し、破砕機側面カバー45の外壁面にボルト等で固定した支持部材102に連結されている。油圧シリンダ101の両端は、それぞれスクリーン支持部材98、支持部材102にピンを介して回動可能に連結されており、この油圧シリンダ101の伸縮動作に伴ってスクリーン支持部材98が回動軸99を支点に回動する。これにより、油圧シリンダ98を伸長することにより、スクリーン支持部材98が第2スクリーン70から離間し、第2スクリーン70を容易に交換できる構成となっている。図10及び図11において、103は第2スクリーン70の交換作業に配慮して破砕機側面カバー45に設けた第2スクリーン70の引き出し、挿入用の切り欠き部で、図示していないが、この切り欠き部103には、例えばボルト着脱式のカバー等が取付けられる。
また、105はスクリーン支持部材98のロック機構で、このロック機構105は、破砕機側面カバー45の外壁面に固定されたブラケット106と、このブラケット106にボトム側端部が固定され前後方向(図16中左右方向)に設けたロックシリンダ107と、このロックシリンダ107のロッド側端部及びスクリーン支持部材98にそれぞれ固定され互いに係合するテーパ部を有するテーパブロック108,109と、破砕機側面カバー45の外壁面にボルト等で固定され、ロックシリンダ107の伸縮動作に伴うテーパブロック108のスライド動作をガイドするガイド部材110とを備えている。
テーパブロック108は、スクリーン支持部材98及び押え板97の間に第2スクリーン70が狭持されているとき、径方向(破砕ロータ61の径方向)外側からスクリーン支持部材98に設けたテーパブロック109に係合する。これにより、第2スクリーン70が挟持されているとき、ロックシリンダ107を伸長させ、テーパブロック108,109を係合させることで、スクリーン支持部材98の回動動作は拘束され、第2スクリーン70は破砕作業持の破砕室60を確定する位置(図16(a)の位置)で強固に固定、保持される。したがって、図16(c)のように油圧シリンダ101の伸長によりスクリーン支持部材98を回動させ第1スクリーン69を交換する場合は、まず、図16(b)に示すように、ロックシリンダ107を縮退させ、テーパブロック108,109の係合を解いた上で行う。このロック解除時の破砕装置12周辺の状態を図17に示した。なお、ロック機構105は、第2スクリーン70の幅方向(例えば図16(a)中紙面直交方向)両側に設けることが好ましいが、片側のみで足りる場合にはどちらかを省略しても良い。
図1及び図2に戻り、上記の排出コンベア3は、排出側(前方側、図1及び図2中右側)部分が、動力装置4から突出して設けた支持部材112によって吊り下げ支持されている。また、その反対側(後方側、図1及び図2中左側)部分は、支持部材113を介して本体フレーム36から吊り下げ支持されている。これにより、排出コンベア3は、破砕装置61の下方から動力装置4の下方を通され、木材破砕機前方側外方へ上り傾斜で配置されている。114はこの排出コンベア3のフレーム、115はこのフレーム114の長手方向両端に設けた駆動輪(図示せず)と従動輪(図示せず)との間に巻回したコンベアベルトである。116は駆動輪115を回転駆動させる駆動装置(排出コンベア用油圧モータ)で、この駆動装置116を回転駆動させることにより、駆動輪及び従動輪の間でコンベアベルト115を循環駆動させるようになっている。
また、上記の動力装置4は、本体フレーム36の長手方向他方側(図1及び図2中右側)端部上に、支持部材117を介して搭載されている。この動力装置4の後方側でかつ幅方向一方側(図2中下側)の区画には、運転席118が設けられている。119はこの運転席118に設けた走行操作用の操作レバー、120はその他の操作や設定、モニタリング等を行うための操作盤である。操作盤120は、本例では地上から操作者が操作し易いよう機体の側部に設けられているが、運転席118に設けても構わない。
ここで、図18は前述した押圧ローラ装置13の外観構造を表す平面図、図19は図18中のXIX−XIX矢視断面図、図20及び図21は押圧ローラ装置13の分解図、図22は図19中のXXII−XXII矢視断面図であり、これらの図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。但し、図19においては、ブラケット部55を取り外した状態を図示してある。
図18乃至図22に示したように、前述した支持部材52のアーム部54は、上壁体121と、この上壁体121の側部連設した一対の側壁体122,123と、上壁体121の後部(押えローラ53側)に連設した後壁体124とで、押えローラ53を上方から覆うように箱状に構成されており、押えローラ53の前方側、つまり回動軸51側に形成された開放部分は、前述した湾曲板68で閉じられている。先のブラケット部55は、側壁体122に対し、ボルト等によって締結される。なお、図22において、125はアーム部54の強度を確保するために設けたリブである。
側壁体123には、押えローラ装置13の駆動装置(押えローラ用油圧モータ)126を取り付けるための環状の取付け部127が設けられている。また、図22に示すように、側壁体123は、この取付け部127を有する内壁体135と、この内壁体135との間に所定の間隙を介する外壁体136とで構成されている。駆動装置126は、内壁体135における取付け部127の内側に対しボルト等を介して取り付けられている。このとき、取付け部127の中央部は、駆動装置126に接続する油圧配管133(後述)を通すために開口しており、これに伴い、外壁体136も、駆動装置126の着脱作業や油圧配管133のメンテナンス等のため、取り付け部127に対応する位置が開口している。128はこの外壁体136の開口部に対し、駆動装置126及びその油圧配管133を保護するように取り付けたカバーで、このカバー128は、ボルト等によって着脱するようになっており、カバー128で駆動装置126及びその油圧配管133をカバーすることで、駆動装置126及びその油圧配管133が露出しないようになっている。
駆動装置126は、油圧モータであり、例えば遊星歯車機構等の減速歯車機構からなる減速機を内蔵した駆動部130と、この駆動部130の減速機構部に接続した出力部131と、駆動部130の潤滑油等を内包したオイルパン132とで構成され、出力部131は、押えローラ53の軸方向外側(図22中の下方向)に向けて配設されており、また、支持部材54の取り付け部127に固定されている。出力部131には、駆動装置126の作動油を供給、排出するため、上記した油圧配管133が複数接続されており、これら油圧配管133を介して動力装置4内の油圧ポンプ(図示せず)からの圧油が切り換え供給され、出力部131と駆動部130とが互いに相対的に回転するようになっている。油圧配管133は、側壁体123の内部空間、すなわち内壁体135及び外壁体136の間に収容されており、支持部材52の上壁体121の油圧ポート140(例えば図18、図19等参照)に接続し、これにより、例えば破砕室60等、被破砕木材や破砕途中の木材片等が衝突することがないように配慮されている。そして、この油圧ポート140が、図示しない油圧管路を介して、動力装置4内の油圧ポンプ(図示せず)に接続する。
押えローラ53は、中空に形成されており、駆動装置126は、この押えローラ53内に完全に設けられ、押えローラ53と側壁体122,123によって包囲された空間に収容配設されている。押えローラ53の一方側(例えば図22では下側、つまり駆動装置126側)端部近傍における内径部には、環状の固定部材141が設けられており、この固定部材141は、駆動装置126の駆動部130のフランジ142にボルト等で固定される。また、駆動装置126は、そのオイルパン132に、減速機を潤滑するギヤオイル(潤滑油)を供給するための給油配管143と、ギヤオイルを排出するための排出配管144とが、ほぼ径方向に備えられており、これら給油配管143及び排出配管144の先端部は、押えローラ53の内径部に接続、固定されている。これにより、図23、図24にそれぞれ図示したように、それぞれ配管143,144が重力方向を向くように押えローラ53を適宜回転させた上で、漏斗145を押えローラ53の外周部に差し込み、給油配管143を介してギヤオイルをオイルパン132に充填したり、排出配管144を介して排出されたギヤオイルを容器146に受けたりすることで、オイルパン132に対するギヤオイルの給排が行えるようになっている。
なお、本実施形態においては、給油用配管143、排出用配管144の2本の配管を用いた場合を図示説明したが、さらに多数の配管を設けても良い。また、給油又は排油用の配管のみならず、例えば押えローラ53の潤滑油等のオイル量の確認用の配管等を追加しても良い。
一方、押えローラ53の他方側(例えば図22では上側、つまり駆動装置126と反対側)端部近傍における内径部には、中心部に軸受150が固定された円形の支持板151が設けられている。これに対し、側壁体122に取り付けられる前述のブラケット部55には、軸受150の対応位置に支軸152が設けられており、この支軸152は、押えローラ53における支持板151の軸受150に嵌合する。
押えローラ53は以上のように支持されており、本実施の形態においては、前述した駆動装置126は、その出力部131側が支持部材52の取付け部127に固定されているため、油圧配管133を介して駆動装置126に圧油が供給されると、出力部131に対して駆動部130側が回転駆動し、これとともに押えローラ53が回転駆動する。なお、出力部131から駆動部130への回転伝達は、駆動部130に内蔵された減速機によって出力部131から駆動部130へと減速して伝えられ、これにより十分なトルクが確保され押えローラ53が回転するようになっている。
次に、上記構成の本実施の形態に係る木材破砕機の動作及び作用を順次説明する。
例えば油圧ショベルのグラップル等、適宜の作業具によりホッパ10内に被破砕木材を投入すると、被破砕木材は、ホッパ10の拡開部17にガイドされて送りコンベア11の搬送体42上に載置され、ホッパ10の側壁体16によって案内されつつ循環駆動する搬送体42によって木材破砕機前方側に向かってほぼ水平方向に搬送される。
送りコンベア11上の被破砕木材は、押圧ローラ装置13付近まで搬送されると、押圧ローラ装置13の押えローラ53の下部に入り込み押圧ローラ装置13を押し上げる。これにより、送りコンベア11上の被破砕木材は、押圧ローラ装置13の自重の作用により送りコンベア11との間に押圧把持された状態で、破砕室60へと導入される。これにより、破砕時には、被破砕木材は、押えローラ54と送りコンベア11とに挟持された部分を支点に片持ち梁状に破砕室60内に突出し、この突出部分が、回転する破砕ロータ61の破砕ビット65が衝突することで比較的大雑把に1次破砕される。1次破砕された被破砕木材の木材片は、破砕ロータ61の外周側の破砕室60内の空間を破砕ロータ61の回転方向に周回し、第1及び第2アンビル62,63に順次衝突し、その衝撃力によってさらに細かく2次破砕される。
以上のようにして破砕された破砕途中の木材片のうち第1及び第2スクリーン69,70に多数設けた孔よりも大きなものは継続して破砕室60内を周回し、破砕ビット65や第1及び第2アンビル69,70に再度衝突することにより、さらに破砕されていく。このようにして、第1及び第2スクリーン69,70の孔を通過する粒度にまで粉砕されると、破砕木材(木材チップ)が第1又は第2スクリーン69,70の孔を通過して、破砕装置12から排出される。
破砕装置12から排出された破砕木材(木材チップ)は、シュート(図示せず)を介し循環駆動する排出コンベア3のコンベアベルト115上に落下し、前方側(図1及び図2中右側)へと搬送され、リサイクル品として排出される。
本実施の形態によれば、押圧ローラ装置13の駆動装置126を押えローラ53の内部空間に収容配置しているので、押えローラ53への駆動力を伝達するためにホッパ10の側壁体16に開口部を設ける必要がなく、この開口部から搬送中の被破砕木材がホッパ10の外部に漏洩することはない。従って、周囲に飛散した被破砕木材を清掃するといった作業も生じず、被破砕物が開口部を介して漏れ出すことに起因する作業効率の低下を防止することができ、また破砕装置12への被破砕木材の導入効率を向上させることもできる。
加えて、本実施の形態において、押圧ローラ装置13の駆動装置126は、押えローラ53と支持部材52の側壁体122,123によりほぼ完全に包囲された空間内に収容配置されているので、この駆動装置126やその油圧配管133等が、搬送される被破砕木材や破砕室60から飛散する破砕中の木材片の一部と干渉し損傷することを防止することができ、押圧ローラ装置13の駆動装置126の耐久性を向上させることができる。
また、従来のような無端状のコンベアベルトを有する押圧導入手段の場合、例えば破砕室60から飛散した破砕途中の木材片等が押圧導入手段のコンベアベルト上部側の戻り面に載置されると、その木材片がコンベアベルトの戻り面に載って再び送りコンベアの搬送面上に戻されてしまうことがあり、甚だしい場合には、押圧導入手段のコンベアベルトの各履帯の連結部分に木材片が入り込み、これが圧密して押圧導入手段が過負荷により停止してしまう可能性もあった。
それに対し、押圧ローラ装置13は、略ドラム型の押えローラ53で被破砕物を押圧する構成となっているので、押えローラ53自体に木材片が入り込んで圧密を起こすことはない。また、本実施の形態では、押圧ローラ装置13の支持部材52には、押えローラ53の回転軌跡に近接するように、破砕室60の一部を画定する湾曲板68が設けられているので、この湾曲板68によって、破砕室60からの木材片が押えローラ53を超えて送りコンベア11上に戻されてしまうといった事態も防止することができる。
なお、以上においては、破砕装置として破砕ロータ61の外周部に刃物(破砕ビット65)を取り付けたいわゆるインパクトクラッシャを備えた木材破砕機を例にとって説明したが、これに限られず、他の破砕装置、例えば、平行に配置された軸にカッタを備え、互いに逆回転させることにより被破砕物をせん断する破砕装置(いわゆるシュレッダを含む2軸せん断機等)や、ロール状の回転体(ロータ)に破砕用の刃物を取り付けたものを一対としてそれら一対を互いに逆方向へ回転させ、それら回転体の間に被破砕物を挟み込んで破砕を行う回転式の破砕装置(いわゆるロールクラッシャを含む6軸破砕機等)や、被破砕物をチップ状にするいわゆる木材チッパーを備えた木材破砕機にも適用可能である。これらの場合も、上記と同様の効果を得る。
さらに、本発明を自力走行可能な木材破砕機に適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、牽引して走行可能な移動式木材破砕機、若しくは例えばクレーン等により吊り上げて運搬可能な可搬式木材破砕機、さらにはプラント等において固定機械として配置される定置式木材破砕機に適用しても良いことは言うまでもなく、これらの場合も上記と同様の効果を得る。
本発明の木材破砕機の一実施の形態の全体構造を表す側面図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態の全体構造を表す平面図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられた破砕装置近傍の側面カバー内部の詳細構造を表す側面図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられたホッパの後端近傍の詳細構造を表す側面図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられたホッパの後端近傍の詳細構造を表す図4中のV−V矢視断面図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられたホッパの後端近傍の詳細構造を表すホッパ10の後方から見た正面図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられた送りコンベアの後端部の詳細構造を表す図6中のVII−VII矢視断面図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられたホッパの開閉部のロック機構の詳細図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられたホッパの開閉部が開放された状態を表す図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられた破砕装置付近の側面図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられた破砕装置付近の内部構造を詳細に表す断面図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられた第1アンビル及び第1スクリーン付近の構成を抽出しそれらの可動機構の詳細を表す図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられた第1アンビル及び第1スクリーン付近の構成を抽出しそれらの可動機構の詳細を表す図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられた第1アンビル及び第1スクリーン付近の構成を抽出しそれらの可動機構の詳細を表す図12中のXIV−XIV矢視断面図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられた第1スクリーンのロック解除時の状態を表す図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられた第2スクリーン付近の構成を抽出しその可動機構の詳細を表す図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられた第2スクリーンのロック解除時の破砕装置周辺の状態を表す図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられた押圧導入手段の外観構造を表す平面図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられた押圧導入手段の内部構造を表す図18中のXIX−XIX矢視断面図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられた押圧導入手段の詳細構造を表す分解図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられた押圧導入手段の詳細構造を表す分解図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられた押圧導入手段の詳細構造を表す図19中のXXII−XXII矢視断面図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられた押圧導入手段の駆動装置にギヤオイルを給油する様子を表した図である。 本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられた押圧導入手段の駆動装置からギヤオイルを排出する様子を表した図である。
符号の説明
10 ホッパ
11 送りコンベア
12 破砕装置
13 押圧ローラ装置(押圧導入手段)
36 本体フレーム
52 支持部材
53 押えローラ
126 駆動装置
131 出力部
133 油圧配管
143 給油配管(配管)
144 排出配管(配管)

Claims (4)

  1. 本体フレームと、
    この本体フレーム上に設けられ、導入された被破砕木材を破砕する破砕装置と、
    前記本体フレームの長手方向一方側に設けられ、前記破砕装置に向かって被破砕木材を搬送する送りコンベアと、
    この送りコンベアの幅方向両側に設けた側壁体を有するホッパと、
    前記送りコンベアの駆動輪上方に配置され、前記送りコンベアと協動して被破砕木材を前記破砕装置に導入するものであって、前記送りコンベア上の被破砕木材を押圧する押えローラ,この押えローラを上下方向に揺動可能に支持する支持部材,前記押えローラと前記支持部材により包囲された空間内に収容配置した駆動装置を有する押圧導入手段とを備え、
    前記駆動装置は、その出力部が前記押えローラの軸方向外側に向けて配設されており、前記出力部は、前記支持部材に固定されていることを特徴とする木材破砕機。
  2. 前記駆動装置は油圧モータであり、前記支持部材の内部空間には、前記駆動装置に圧油を供給するための油圧配管が配設されていることを特徴とする請求項に記載の木材破砕機。
  3. 本体フレームと、
    この本体フレーム上に設けられ、導入された被破砕木材を破砕する破砕装置と、
    前記本体フレームの長手方向一方側に設けられ、前記破砕装置に向かって被破砕木材を搬送する送りコンベアと、
    この送りコンベアの幅方向両側に設けた側壁体を有するホッパと、
    前記送りコンベアの駆動輪上方に配置され、前記送りコンベアと協動して被破砕木材を前記破砕装置に導入するものであって、前記送りコンベア上の被破砕木材を押圧する押えローラ,この押えローラを上下方向に揺動可能に支持する支持部材,前記押えローラと前記支持部材により包囲された空間内に収容配置した駆動装置を有する押圧導入手段とを備え、
    前記駆動装置は、前記押えローラの内径部に接続され、その減速機のギヤオイルを供給又は排出するための配管を備えていることを特徴とする木材破砕機。
  4. 木材破砕機の送りコンベアの駆動輪上方に配置され、前記送りコンベアと協動して被破砕木材を破砕装置に導入する押圧導入手段において、
    前記送りコンベア上の被破砕木材を押圧する押えローラと、
    この押えローラを揺動可能に支持する支持部材と、
    前記押えローラと前記支持部材により包囲された空間内に収容配置した駆動装置とを備え
    前記駆動装置は、その出力部が前記押えローラの軸方向外側に向けて配設されており、前記出力部は、前記支持部材に固定されていることを特徴とする押圧導入手段。
JP2004048791A 2004-02-24 2004-02-24 木材破砕機及びこれに備えられた押圧導入手段 Expired - Fee Related JP4303145B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004048791A JP4303145B2 (ja) 2004-02-24 2004-02-24 木材破砕機及びこれに備えられた押圧導入手段

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004048791A JP4303145B2 (ja) 2004-02-24 2004-02-24 木材破砕機及びこれに備えられた押圧導入手段

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005238040A JP2005238040A (ja) 2005-09-08
JP4303145B2 true JP4303145B2 (ja) 2009-07-29

Family

ID=35020339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004048791A Expired - Fee Related JP4303145B2 (ja) 2004-02-24 2004-02-24 木材破砕機及びこれに備えられた押圧導入手段

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4303145B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113352571B (zh) * 2021-05-10 2023-06-02 乌鲁木齐联塑科技发展有限公司 一种挤出端矫正式聚氯乙烯管材生产料头处理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005238040A (ja) 2005-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4681888B2 (ja) 木材破砕機
US7258293B2 (en) Wood crusher and wood treating method
US7721983B2 (en) Crusher
JP4809238B2 (ja) 木材破砕機
JP2007260546A (ja) 木材破砕機
JP4303145B2 (ja) 木材破砕機及びこれに備えられた押圧導入手段
JP2012223660A (ja) 木材破砕機および木材破砕方法
JP4549882B2 (ja) 木材破砕機
JP3904878B2 (ja) 樹枝粉砕機
JP4102651B2 (ja) 木材破砕機
JP4391410B2 (ja) 木材破砕機
JP4303158B2 (ja) 木材破砕機
JP2005319349A (ja) 木材破砕機
JP4339148B2 (ja) 自走式リサイクル機械
JP2010155202A (ja) 木材破砕機
JP2005319348A (ja) 木材破砕機
JP4568452B2 (ja) 自走式木材破砕機
JP4339185B2 (ja) 自走式リサイクル機械
JP2004188362A (ja) 木材破砕機及び木材処理方法
JP2005238039A (ja) 木材破砕機
JP2006116401A (ja) 木材破砕機
JP2008168206A (ja) 木材破砕機
JP5197268B2 (ja) 木材破砕機
JP2005305362A (ja) 木材破砕機
JP5731442B2 (ja) 破砕機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090421

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090423

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4303145

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140501

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees