JP4515885B2 - 木材破砕機及び押圧ローラ装置 - Google Patents

木材破砕機及び押圧ローラ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4515885B2
JP4515885B2 JP2004306412A JP2004306412A JP4515885B2 JP 4515885 B2 JP4515885 B2 JP 4515885B2 JP 2004306412 A JP2004306412 A JP 2004306412A JP 2004306412 A JP2004306412 A JP 2004306412A JP 4515885 B2 JP4515885 B2 JP 4515885B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crushing
wood
pressing roller
pressure roller
crushed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004306412A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006116413A (ja
Inventor
正道 田中
正規 篠岡
和憲 植田
飯田  勉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2004306412A priority Critical patent/JP4515885B2/ja
Publication of JP2006116413A publication Critical patent/JP2006116413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4515885B2 publication Critical patent/JP4515885B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Debarking, Splitting, And Disintegration Of Timber (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Description

本発明は、剪定枝材・間伐材、枝木材、廃木材等を破砕する木材破砕機及びこれに備えられる押圧ローラ装置に関する。
例えば、森林で伐採された木材を枝払いしたときに発生する剪定枝材・間伐材や、造成・緑地維持管理等で発生する枝木材、あるいは木造家屋に使用された廃木材は、通常、最終的に産業廃棄物等として処理される。木材破砕機は、こうした廃棄物処理過程における廃棄物としての被破砕木材の減容化、或いは粉砕後の破砕木材(木材チップ)を発酵処理し有機肥料として再利用すること等を目的に、被破砕木材を所定の大きさに破砕するものである。
この種の木材破砕機には、特許文献1に記載されたもののように、ホッパで受け入れた被破砕木材をホッパ内側の送りコンベアによって搬送し、破砕装置の破砕ロータ手前で押圧ローラによって被破砕木材を押圧して送りコンベアとの間に把持した状態で破砕装置に導入して破砕処理するものがある。
特開2001−205605号公報
しかしながら、上記従来技術には次のような課題が存在する。
すなわち、前述した押圧ローラは、被破砕木材を破砕処理する破砕ロータの手前に位置し、破砕ロータが回転駆動する破砕室に臨んでいる。上記従来技術において、破砕ロータは、押圧ローラと送りコンベアとで把持した被破砕木材に対して破砕ビットが下方から衝突する向きに高速回転するので、破砕ロータの回転に伴って生じる空気流の一部が押圧ローラに向かって流れる。その結果、押圧ローラに向かう一部の空気流に同伴することにより、破砕ロータ回りを周回する破砕途中の木材片の一部が押圧ローラを越えて破砕装置外に飛び出す可能性があり、破砕効率の低下を招く恐れがある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、破砕途中の木材片が破砕装置外に排出されることを防止して破砕効率の低下を防止することができる木材破砕機及び押圧ローラ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、破砕室内で回転駆動する破砕ロータによって被破砕木材を破砕する破砕装置と、この破砕装置に向かって被破砕木材を搬送する送りコンベアと、この送りコンベアと協動して被破砕木材を前記破砕装置に導入する押圧ローラ装置と備え、前記押圧ローラ装置は、前記送りコンベアの駆動輪の上方に配設され前記破砕装置に向かって搬送される被破砕木材を前記送りコンベアに押し付けるドラム状の押圧ローラと、この押圧ローラを回転自在に支持するとともに、基端部が回動軸を介して前記破砕装置のハウジングに支持されていて、前記回動軸を支点に上下に揺動可能な支持部材と、この支持部材の下部に取り付けられ、前記破砕室の一部を構成するように湾曲して形成されていて、先端部が前記押圧ローラに対向した湾曲板と、前記押圧ローラの周胴部に周方向に一定間隔で設けられ、その回転軌跡が前記湾曲板の先端部に近接する位置まで前記押圧ローラの径方向に延びる爪部材と、前記押圧ローラの周胴部から押圧ローラ回転方向前方側に向かって径方向外側に傾斜するように前記爪部材の回転方向後面に取り付けた誘導手段とを有していることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記押圧ローラ装置は、前記押圧ローラの上方を覆うカバーを備えており、このカバーの前記破砕装置に近い側の端部は、その反対側の端部に比べて前記押圧ローラとの距離が短くなっていることを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記押圧ローラ装置は、前記押圧ローラの周胴部から押圧ローラ回転方向後方側に向かって径方向外側に傾斜するように前記爪部材の回転方向前面に取り付けた堆積防止手段を有することを特徴とする。
第4の発明は、破砕室内で回転駆動する破砕ロータによって被破砕木材を破砕する破砕装置に送りコンベアと協動して被破砕木材を導入する木材破砕機の押圧ローラ装置において、前記送りコンベアの駆動輪の上方に配設され、前記破砕装置に向かって搬送される被破砕木材を前記送りコンベアに押し付けるドラム状の押圧ローラと、この押圧ローラを回転自在に支持するとともに、基端部が回動軸を介して前記破砕装置のハウジングに支持されていて、前記回動軸を支点に上下に揺動可能な支持部材と、この支持部材の下部に取り付けられ、前記破砕室の一部を構成するように湾曲して形成されていて、先端部が前記押圧ローラに対向した湾曲板と、前記押圧ローラの周胴部に周方向に一定間隔で設けられ、その回転軌跡が前記湾曲板の先端部に近接する位置まで前記押圧ローラの径方向に延びる爪部材と、前記押圧ローラの周胴部から押圧ローラ回転方向前方側に向かって径方向外側に傾斜するように前記爪部材の回転方向後面に取り付けた誘導手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、押圧ローラの爪部材の回転方向後面に、押圧ローラの周胴部から押圧ローラ回転方向前方側に向かって径方向外側に傾斜した誘導板を設けたことにより、破砕室内で押圧ローラに向かう空気流を誘導板によってガイドすることができるので、破砕すべき破砕途中の一部の木材片が空気流に同伴して破砕装置から排出されてしまうことを防止することができ、破砕効率の低下を防止することができる。
以下、図面を用いて本発明に係る木材破砕機及び押圧ローラ装置の一実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る木材破砕機の全体構造を表す側面図、図2はその平面図、図3は後方から見た背面図である。以下の説明において、図1中の左・右に対応する方向を木材破砕機の前・後または一方・他方とする。
図1〜図3に示したように、本実施の形態の木材破砕機は、自力走行するための走行体1と、この走行体1に搭載した木材破砕機本体部2と、木材破砕機本体部2からの破砕木材(木材チップ)を搬送し機外に排出する排出コンベア3と、機体各所に搭載した各作動機器の動力源(エンジン)等を内蔵した動力装置(パワーユニット)4とで概略構成されている。これら走行体1、木材破砕機本体2、排出コンベア3、動力装置4の概略構成を次に順次説明していく。
走行体1は、トラックフレーム5と、このトラックフレーム5の前後両端部に設けた駆動輪6及び従動輪7と、出力軸を駆動輪6の軸に連結した駆動装置(走行用油圧モータ)8と、駆動輪6及び従動輪7に巻回した履帯(無限軌道履帯)9とで構成されている。トラックフレーム5上には本体フレーム10が配設されており、上記した木材破砕機本体部2、排出コンベア3、動力装置4等がこの本体フレーム10によって支持されている。
木材破砕機本体部2は、投入される被破砕木材を受け入れるホッパ11と、ホッパ11に投入された被破砕木材を搬送する送りコンベア12と、送りコンベア12によって導入された被破砕木材を破砕する破砕装置13と、この破砕装置13の手前で被破砕木材を送りコンベア12に押し付けつつ送りコンベア12と協動して被破砕木材を破砕装置13に導入する押圧ローラ装置としての押圧ローラ装置14とを備えている。
ホッパ11は、上部が開口した有底形状の部材であり、本体フレーム10の長手方向他方側(図1中右側)にほぼ水平に設けられており、このホッパ11に対し例えばグラップル等によって被破砕木材が上方や後方から投入される。
送りコンベア12は、ホッパ11内に収容されるようにして本体フレーム10の長手方向他方側(図1中右側)にほぼ水平に配設されており、ホッパ11に投入された被破砕木材を破砕装置13に搬送する被破砕木材の搬送手段として機能する。ここで、図4は送りコンベア12、破砕装置13及び押圧ローラ装置14の近辺の概略構成を表した内部構造図である。
図1〜図3とともに図4を参照して分かるように、送りコンベア12は、破砕装置13に備えられた破砕ロータ32に対向して設けたスプロケット状の駆動輪15とその反対側(機体後方側)に設けた従動輪との間に搬送体16を巻回して構成されている。本実施の形態において、搬送体16は、チェーンベルトにより構成され、図2に示したように機体幅方向に複数列(本例では4列)列設してある。
また図4において、破砕装置13は、送りコンベア12の前端部に対向するようにして本体フレーム10上に設けられている。破砕装置13は外周部に複数の破砕ビット31を取り付けた破砕ロータ32を備えており、その破砕ロータ32を高速回転させることで送りコンベア12によって送り込まれた被破砕木材を打撃して粗破砕し、粗破砕した木材片をアンビル(衝突板)33に衝突させて衝撃力によってさらに細かく破砕するようになっている。破砕途中の木材片は、破砕室34内で破砕ロータ32の回転に伴って周回するうちに破砕ビット31やアンビル33等と衝突を繰り返すうちにさらに細粒化され、破砕室34内の壁面の一部を構成するスクリーン35の目よりも粒径が小さくなるとスクリーン35を介し破砕装置13から排出される。
押圧ローラ装置14は、破砕装置13の上部を覆うように配設されている。この押圧ローラ装置14は、送りコンベア12の駆動輪の上方に対向して配置された押圧ローラ17と、この押圧ローラ17を上下揺動自在に支持する支持部材18とを備えている。支持部材18はその前端部が回動軸36を支点としてハウジング(図示せず)の側壁に対して揺動可能な構成である。図4では特に図示していないが、回動軸36はハウジングの側壁に軸受を介して回転自在に支持されている。
支持部材18は、基端部が回動軸36を支点に支持されたアーム部37と、このアーム部37の先端側(基端側と反対側)に取り付けたブラケット部38とを備えている。押圧ローラ17は支持部材18を構成するブラケット部38によって回転自在に支持されている。アーム部37の下部側の端面は円弧状に湾曲して形成されており、この湾曲部には破砕室34の一部を構成する湾曲板39が取付けられている。また特に図示していないが、押圧ローラ17は、中空ドラム状の部材で構成されており、その駆動装置(図示せず)を内部に収容している。この駆動装置によって、送りコンベア12による被破砕木材の搬送方向に転動する向き(図4では半時計回り)に被破砕木材の搬送速度とほぼ同じ周速度で押圧ローラ17が回転する。なお、図4において、押圧ローラ17のブラケット部38から突出して見える部分は、押圧ローラ17の端面部に設けたカバー40である。
このような構成により、送りコンベア12上の被破砕木材が破砕装置13に向かって搬送されると、押圧ローラ17が被破砕木材上に乗り上げて押圧ローラ17の自重で被破砕木材が送りコンベア12に押し付けられ、押圧ローラ17と送りコンベア12とが被破砕木材を把持した状態となる。そして、この状態でさらに互いの送り機能が協動して破砕装置13に被破砕木材が供給される。図4に矢印で示したように、破砕ロータ32は、破砕室34に導入された被破砕木材に対して破砕ビット31が下から衝突する向き(図中時計回り)に回転するので、その破砕反力が主に押圧ローラ17によって受けられる構成である。
図1〜図3に戻り、排出コンベア3は、動力装置4から突出して設けた支持部材20によって排出側(前方側、図1中の左側)部分が支持されている。またその反対側(後方側、図1中の右側)部分は、支持部材21を介して本体フレーム10に懸架されている。これにより、排出コンベア3は、破砕装置13の下方から動力装置4の下方を通った後、機体前方側に向かって上り傾斜に配設されている。この排出コンベア3のフレーム22の長手方向前後両端には、それぞれ駆動輪及び従動輪(共に図示せず)が回転自在に設けられており、これら駆動輪及び従動輪にコンベアベルト(図示せず)が巻回してある。駆動輪の回転軸には駆動装置(排出コンベア用油圧モータ)23が直結しており、この駆動装置23を回転駆動させることによって駆動輪と従動輪との間でコンベアベルトが循環駆動する。コンベアベルトの上方はコンベアフレーム22に固定したカバー24によって覆われており、コンベアベルト上の破砕木材が風等で飛散するのを防止している。
動力装置4は、本体フレーム10の長手方向一方側(図1中の左側)端部上に、支持部材25を介して搭載されており、この動力装置4の本体フレーム長手方向他方側(後方側)に先の破砕装置13が位置している。動力装置4には、エンジンやこのエンジンにより駆動される油圧ポンプ、油圧ポンプから各作動装置への圧油の流れを制御する制御弁、燃焼や作動油のタンク類、エンジン冷却水を冷却するラジエータ、エアクリーナ等が内蔵されている。26はエンジンの燃料を貯留する燃料タンク(図示せず)への給油口、27は各駆動装置(油圧アクチュエータ)に供給する作動油を貯留する作動油タンク(図示せず)への給油口で、これら給油口26,27は動力装置4の機体幅方向一方側(機体左側、図2中の下側))寄りの位置にある。
また、動力装置4の後方側でかつ機体幅方向他方側(機体右側、図2中の上側)の区画には運転席28が設けられており、この運転席28には走行操作用の操作レバー29等が設けられている。そして、動力装置4の機体幅方向他方側(機体右側、図2中の上側)の区画には、この運転席28に接続するようにしてフロア30が設けてあり、動力装置4内の機体幅方向他方側に内蔵したラジエータ(図示せず)のメンテナンス作業等に配慮されている。
上記構成の本実施の形態に係る木材破砕機及び押圧ローラ装置の最も大きな特徴は、前述した押圧ローラ17の構成にある。
紙面直交方向手前側のカバー40を取外し、さらにブラケット部38を一部破断して押圧ローラ17の周胴部の端面から見た形状を表した図を図5に、この図5中のVI部拡大図を図6に、VII部拡大図を図7に示した。
図5〜図7に示したように、押圧ローラ17の筒状の周胴部(外周部)41には、径方向に延びる爪部材42が周方向に一定間隔で設けられている。これら爪部材42によって押圧ローラ17の被破砕木材の表面との間ですべりが生じることを防止している。これら爪部材42の押圧ローラ回転方向後面には、押圧ローラ17の周胴部41から押圧ローラ回転方向前方側に向かって径方向外側に傾斜したリブ状の誘導板43が設けられている。各誘導板43は、溶接等の手段によって爪部材42と押圧ローラ周胴部41とに固着されている。またこれら誘導板43と爪部材42を挟むようにして、各爪部材42の押圧ローラ回転方向前面には、押圧ローラ17の周胴部41から押圧ローラ回転方向後方側に向かって径方向外側に傾斜したリブ状の堆積防止板44が取り付けられている。このように、本実施の形態において押圧ローラ17は、各爪部材42を誘導板43及び堆積防止板44とで回転方向両側から補強し山型に形成してある。
また、押圧ローラ装置14は、機体幅方向両側のブラケット部38,38の間において、アーム部37の押圧ローラ周胴部41との対向部に押圧ローラ17の上方を覆う円弧状のカバー45を備えている。そして、このカバー45の破砕装置13に近い側(破砕室34側)の端部は前述した湾曲板39に接続し、これによって本実施の形態においては、押圧ローラ17側に突出した湾曲板39の先端部分がカバー45における押圧ローラ17の破砕室43側端部を構成している。湾曲板39の先端部は爪部材42の回転軌跡に近接する位置まで突出しており、破砕室34の外周部において壁面の切れ目となる押圧ローラ17とアーム部37との間隙部分の寸法H1は極力狭めてあり、カバー45の反対側(被破砕木材の投入側)の端部と押圧ローラ17との間の距離(寸法H2)に比べて著しく短く構成してある。
次に、上記構成の本実施の形態に係る木材破砕機の動作及び作用を順次説明する。
グラップル等でホッパ11内に被破砕木材を投入すると、被破砕木材はホッパ11内の送りコンベア12上に載置され、ホッパ11の機体側方の内壁に案内されつつ循環駆動する搬送体16によって機体前方に向かって搬送される。押圧ローラ装置14付近まで被破砕木材が搬送されると押圧ローラ17が被破砕木材に乗り上がり、送りコンベア12上の被破砕木材は、押圧ローラ装置14の自重にで送りコンベア12に押し付けられ、送りコンベア12と押圧ローラ17とで把持された状態で破砕室34に導入される。これにより、被破砕木材は、押圧ローラ17と送りコンベア12とに挟持された部分を支点に片持ち梁状に破砕室34内に突出し、この突出部分に高速回転する破砕ロータ32の破砕ビット31が衝突することで粗破砕される。粗破砕された被破砕木材の木材片は、破砕室34内において破砕ロータ32の回転に伴って周回し破砕ビット31やアンビル33等と衝突するうちに、その衝撃力によってさらに細かく破砕されていく。このようにして、破砕室34の壁面の一部を構成するスクリーン35を通過する粒度にまで木材片が粉砕されると、その破砕木材(木材チップ)がスクリーン35を通過して破砕装置13から排出される。そして、破砕装置13から排出された破砕木材は排出コンベア3のコンベアベルト上に落下し、さらに機体前方へと搬送されリサイクル品として機外に排出される。
ここで、図5等から分かるように、本実施の形態において、押圧ローラ17は被破砕木材を破砕処理する破砕ロータ32の手前(被破砕木材搬送方向上流側)に位置し、破砕ロータ32が回転駆動する破砕室34に臨んでいる。破砕ロータ32は、押圧ローラ17と送りコンベア12とで把持した被破砕木材に対して破砕ビット31が下方から衝突する向きに高速回転するので、破砕ロータ32の回転に伴って破砕室34内で空気流が誘起され、その一部が図5に二点鎖線矢印で示したように押圧ローラに向かって流れる。この場合、押圧ローラ17に向かう二点鎖線の空気流に同伴し、破砕ロータ32の回りを周回する破砕途中にある破砕すべき木材片(特に細粒)の一部が押圧ローラ17とアーム部37との間隙に進入してしまい、押圧ローラ17を越えて破砕装置13の外に排出されて破砕効率の低下を招く恐れがある。
それに対し、本実施の形態では、押圧ローラ17の爪部材42の押圧ローラ回転方向後面に、押圧ローラ17の周胴部41から押圧ローラ回転方向前方側に向かって径方向外側に傾斜した誘導板43を設けたことにより、図5に点線で示したように二点鎖線で示した押圧ローラ17に向かう空気流が前方に誘導される。これにより、破砕室34から押圧ローラ17とアーム部37との間隙に入り込む空気流の発生を抑え、押圧ローラ17とアーム部37との間隙への破砕室34内を周回する木材片の進入を抑制することができるので、破砕すべき木材片が破砕途中で破砕装置13から排出されることを防止でき、よって破砕効率の低下を防止することができる。
加えて、本実施の形態においては、破砕室34側における押圧ローラ17とアーム部37との間隙寸法H1が、投入側における押圧ローラ17とアーム部37との間隙寸法H2に比して著しく小さく、極力小さく形成されているので、押圧ローラ17とアーム部37との間隙から破砕室34内を周回する木材片がより進入し難い。
また、本実施の形態においては、各爪部材42の押圧ローラ回転方向前面に、誘導板43と爪部材42を挟むようにして押圧ローラ17の周胴部41から押圧ローラ回転方向後方側に向かって径方向外側に傾斜した堆積防止板44が取り付けてある。仮にこれら堆積防止板44がないと、爪部材42と湾曲板39との間隙を極力狭めているために、比較的大きな木材片が爪部材42と湾曲板39の間に飛んできた場合に爪部材42と湾曲板39の間に木材片が挟まってしまい、甚だしい場合にはそれが圧密して押圧ローラ17の回転を阻害してしまう恐れがある。また、破砕室34に面している間に微粒な木材片が爪部材42上に堆積してそのまま投入側に搬送されては破砕装置13外に排出されてしまう恐れもある。
それに対し、本実施の形態においては、各爪部材42の押圧ローラ回転方向前面に、押圧ローラ17の周胴部41から押圧ローラ回転方向後方側に向かって径方向外側に傾斜した堆積防止板44が取り付けてあるので、仮に比較的大きな木材片が爪部材42と湾曲板39との間に挟まれそうになっても、その木材片は両者間に挟まれることなく、湾曲板39に引っ掛かった状態で堆積防止板44をすべり落ち破砕室34内に戻される。また、堆積防止板44は、破砕室34に面している間は破砕室34に向かって下るように傾斜した姿勢をとるので、微細な木材片の堆積を防止することもできる。
なお、以上においては、本発明を自力走行可能な木材破砕機に適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、牽引して走行可能な移動式木材破砕機、若しくは例えばクレーン等により吊り上げて運搬可能な可搬式木材破砕機、さらにはプラント等において固定機械として配置される定置式木材破砕機に適用しても良いことは言うまでもなく、これらの場合も上記と同様の効果を得る。
本発明の一実施の形態に係る木材破砕機の全体構造を表す側面図である。 本発明の一実施の形態に係る木材破砕機の全体構造を表す平面図である。 本発明の一実施の形態に係る木材破砕機の全体構造を表す後方から見た背面図である。 本発明の一実施の形態に係る木材破砕機に備えられた送りコンベア、破砕装置及び押圧ローラ装置の近辺の概略構成を表した内部構造図である。 図4に対応して本発明の一実施の形態に係る木材破砕機に備えられた送りコンベア、破砕装置及び押圧ローラ装置の近辺の内部構造図を表した図であり、紙面直交方向手前側のカバーを取外し、さらにブラケット部を一部破断して押圧ローラの周胴部の端面から見た形状を表した図である。 本発明の一実施の形態に係る木材破砕機に備えられた押圧ローラの構成を表す図であり、図5中のVI部を拡大して表した図である。 本発明の一実施の形態に係る木材破砕機に備えられた押圧ローラ近傍の構成を表す図であり、図5中のVII部を拡大して表した図である。
符号の説明
12 送りコンベア
13 破砕装置
14 押圧ローラ装置
15 駆動輪
17 押圧ローラ
39 湾曲板
41 周胴部
42 爪部材
43 誘導板
44 堆積防止板
45 カバー

Claims (4)

  1. 破砕室内で回転駆動する破砕ロータによって被破砕木材を破砕する破砕装置と、
    この破砕装置に向かって被破砕木材を搬送する送りコンベアと、
    この送りコンベアと協動して被破砕木材を前記破砕装置に導入する押圧ローラ装置とを備え、
    前記押圧ローラ装置は、
    前記送りコンベアの駆動輪の上方に配設され前記破砕装置に向かって搬送される被破砕木材を前記送りコンベアに押し付けるドラム状の押圧ローラと、
    この押圧ローラを回転自在に支持するとともに、基端部が回動軸を介して前記破砕装置のハウジングに支持されていて、前記回動軸を支点に上下に揺動可能な支持部材と、
    この支持部材の下部に取り付けられ、前記破砕室の一部を構成するように湾曲して形成されていて、先端部が前記押圧ローラに対向した湾曲板と、
    前記押圧ローラの周胴部に周方向に一定間隔で設けられ、その回転軌跡が前記湾曲板の先端部に近接する位置まで前記押圧ローラの径方向に延びる爪部材と、
    前記押圧ローラの周胴部から押圧ローラ回転方向前方側に向かって径方向外側に傾斜するように前記爪部材の回転方向後面に取り付けた誘導手段
    を有していることを特徴とする木材破砕機。
  2. 前記押圧ローラ装置は、前記押圧ローラの上方を覆うカバーを備えており、このカバーの前記破砕装置に近い側の端部は、その反対側の端部に比べて前記押圧ローラとの距離が短くなっていることを特徴とする請求項1に記載の木材破砕機。
  3. 前記押圧ローラ装置は、前記押圧ローラの周胴部から押圧ローラ回転方向後方側に向かって径方向外側に傾斜するように前記爪部材の回転方向前面に取り付けた堆積防止手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の木材破砕機。
  4. 破砕室内で回転駆動する破砕ロータによって被破砕木材を破砕する破砕装置に送りコンベアと協動して被破砕木材を導入する木材破砕機の押圧ローラ装置において、
    前記送りコンベアの駆動輪の上方に配設され、前記破砕装置に向かって搬送される被破砕木材を前記送りコンベアに押し付けるドラム状の押圧ローラと、
    この押圧ローラを回転自在に支持するとともに、基端部が回動軸を介して前記破砕装置のハウジングに支持されていて、前記回動軸を支点に上下に揺動可能な支持部材と、
    この支持部材の下部に取り付けられ、前記破砕室の一部を構成するように湾曲して形成されていて、先端部が前記押圧ローラに対向した湾曲板と、
    前記押圧ローラの周胴部に周方向に一定間隔で設けられ、その回転軌跡が前記湾曲板の先端部に近接する位置まで前記押圧ローラの径方向に延びる爪部材と、
    前記押圧ローラの周胴部から押圧ローラ回転方向前方側に向かって径方向外側に傾斜するように前記爪部材の回転方向後面に取り付けた誘導手段と
    を備えたことを特徴とする押圧ローラ装置。
JP2004306412A 2004-10-21 2004-10-21 木材破砕機及び押圧ローラ装置 Expired - Fee Related JP4515885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004306412A JP4515885B2 (ja) 2004-10-21 2004-10-21 木材破砕機及び押圧ローラ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004306412A JP4515885B2 (ja) 2004-10-21 2004-10-21 木材破砕機及び押圧ローラ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006116413A JP2006116413A (ja) 2006-05-11
JP4515885B2 true JP4515885B2 (ja) 2010-08-04

Family

ID=36534803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004306412A Expired - Fee Related JP4515885B2 (ja) 2004-10-21 2004-10-21 木材破砕機及び押圧ローラ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4515885B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105772202B (zh) * 2016-05-05 2017-12-05 嵊州北航投星空众创科技有限公司 一种环保的矿石粉磨机
CN109126963A (zh) * 2018-07-11 2019-01-04 盐城隆祥机械设备有限公司 一种便于调节粉碎程度的建筑用废弃木破碎装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6375138U (ja) * 1986-11-04 1988-05-19
JP2001205605A (ja) * 2000-01-27 2001-07-31 Hitachi Constr Mach Co Ltd 自走式木材破砕機
JP2003290677A (ja) * 2002-04-01 2003-10-14 Hitachi Constr Mach Co Ltd 木材破砕機
JP2004344811A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Komatsu Ltd 自走式木材破砕機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6375138U (ja) * 1986-11-04 1988-05-19
JP2001205605A (ja) * 2000-01-27 2001-07-31 Hitachi Constr Mach Co Ltd 自走式木材破砕機
JP2003290677A (ja) * 2002-04-01 2003-10-14 Hitachi Constr Mach Co Ltd 木材破砕機
JP2004344811A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Komatsu Ltd 自走式木材破砕機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006116413A (ja) 2006-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4741345B2 (ja) 木材破砕機
US20200331000A1 (en) Rotor chamber fin for chipper shredder
JP4849963B2 (ja) 破砕機
US20180161779A1 (en) Discharge System for a Waste Processing Machine and Method Thereof
WO2013188865A1 (en) Discharge feed system for a waste processing machine and methods of reduction
JP4755883B2 (ja) 自走式リサイクル機械
JP2007260546A (ja) 木材破砕機
JP4515885B2 (ja) 木材破砕機及び押圧ローラ装置
JP2012223660A (ja) 木材破砕機および木材破砕方法
JP4800842B2 (ja) 破砕機
JP2007117915A (ja) 樹枝粉砕機
JP2010155202A (ja) 木材破砕機
JP2003117421A (ja) 樹枝粉砕機
JP4549882B2 (ja) 木材破砕機
JP4850023B2 (ja) 樹枝粉砕機
JP2002346412A (ja) 木材破砕機
JP4568452B2 (ja) 自走式木材破砕機
JP4800699B2 (ja) 木材破砕機の破砕ビット組立体及びこれに用いるホルダ保護部材。
JP4689054B2 (ja) 自走式木材破砕機
JP3172640B2 (ja) 廃瓦粉砕処理車
JP4528578B2 (ja) 木材破砕機
JP2006116429A (ja) 木材破砕機
JP2008168206A (ja) 木材破砕機
JP4303145B2 (ja) 木材破砕機及びこれに備えられた押圧導入手段
JP4728052B2 (ja) 破砕ビット及び木材破砕機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090908

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100513

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees