JP4728052B2 - 破砕ビット及び木材破砕機 - Google Patents
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Description
図1は本発明の破砕ビットが備えられる木材破砕機の一構成例の全体構造を表す側面図、図2はその平面図、図3は後方から見た背面図である。以下の説明において、図1中の左・右に対応する方向を木材破砕機の前・後または一方・他方とする。
図1〜図3に示したように、本実施の形態の木材破砕機は、自力走行するための走行体1、この走行体1に搭載した木材破砕機本体部2、木材破砕機本体部2からの破砕木材(木材チップ)を搬送し機外に排出する排出部である排出コンベア3、機体各所に搭載した作動機器の動力源(エンジン)等を内蔵した動力装置(パワーユニット)4等で構成されている。次にこれら走行体1、木材破砕機本体2、排出コンベア3、動力装置4の概略構成を順次説明していく。
送りコンベア12はホッパ11内に収容されるようにして本体フレーム10の長手方向他方側にほぼ水平に配設されており、ホッパ11に投入された被破砕木材を破砕装置13に搬送する。
図1〜図4に示すように、送りコンベア12は破砕装置13に備えられた破砕ロータ32(後述)に対向して設けたスプロケット状の駆動輪15とその反対側(機体後方側)に設けた従動輪との間に搬送体16を掛け回して構成してある。搬送体16はチェーンベルトにより構成され、図2に示したように機体幅方向に複数列(本例では4列)列設してある。搬送体16はゴムベルト等でも構成可能である。
図5に示すように、破砕ビット31はブラケット42の破砕ロータ回転方向(図5中の矢印方向)の前方側に回転防止板41を介在させてボルト43及びナット44により締結されている。ブラケット42はドラム19の周胴面の複数箇所に溶接等によって固定されている。繁雑防止のために図5ではブラケット42が2つしか図示されていないが、実際にはさらに多数のブラケット42がドラム19の周胴面上に適宜の配置で固着されている。
この図6に示すように、破砕ビット31は、ブラケット42に取り付けられた状態で破砕ロータ回転方向前方側を向く複数(本例では3つ)の破砕面45a〜45cを有している。これら破砕面45a〜45cは破砕ロータ軸方向に並設され、破砕ロータ回転方向の前後に段差を有している。言い換えれば、破砕ビット31は破砕ロータ回転方向の前後に段差を付けて破砕面を破砕ロータ軸方向に複数に分割した形状である。本例における各破砕面は破砕ロータの軸を通る平面にほぼ平行であり、破砕ロータ軸方向に見て中央に位置する破砕面45aが破砕ロータ回転方向最前に位置し、この破砕ロータ45aに対し破砕ロータ軸方向両側の破砕面45b,45cが破砕ロータ回転方向後方に同距離だけ後退している。また本実施の形態において破砕ロータ軸方向に隣接する破砕面45aと45b,45cとの間の段差を創出する側面49は破砕ロータ回転方向に沿うように(つまり破砕ロータの軸に直交する面とほぼ平行に)形成されている。
破砕ビット31にはボルト43を挿通するための貫通孔46が破砕面45a〜45cと直交する向きに開口している。図8に示すように、貫通孔46は破砕ロータ回転方向前方側から見て破砕ビット31のほぼ中央に設けられている。そして、破砕ビット31は破砕ロータ径方向内周側(図8中の下側)と外周側(図8中の上側)とが貫通孔46を中心に点対称に形成されているため、ドラム19に対して破砕ロータ径方向の内外周を反転させ、ブラケット42に付け替えられるようになっている。
グラップル等でホッパ11内に被破砕木材を投入すると、被破砕木材はホッパ11内の送りコンベア12上に載置され、ホッパ11の機体側方の内壁にガイドされつつ循環駆動する搬送体16によって機体前方に搬送される。押圧ローラ装置14付近まで被破砕木材が搬送されると押圧ローラ17が被破砕木材に乗り上げ、送りコンベア12上の被破砕木材は押圧ローラ装置14の自重で送りコンベア12に押し付けられ、送りコンベア12と押圧ローラ17とで把持された状態で破砕室34に導入される。
図11〜図13に示した破砕ビットは、1つの破砕面45しか持たない破砕ビットの構成例である。つまり図7〜図10に示した本実施の形態の破砕ビット31の破砕面45a〜45cを段差なく面一に構成したものにほぼ等しい。
図14〜図16に示した破砕ビット31Aは破砕面の段数をさらに増やし3段にしたものである。つまり破砕ビット31Aは、5つの破砕面45Aa〜45Aeを有している。これら破砕面45Aa〜45Aeは、中央に位置する破砕面45Aaに対し両側に隣接する破砕面45Ab,45Acが破砕ロータ回転方向後方に同距離だけ後退し、さらに最も外側の破砕面45Ad,45Aeが破砕面45Ab,45Acよりも砕ロータ回転方向後方に同距離だけ後退した位置関係となっている。その他の点については第1の実施の形態の破砕ビット31と同様である。
図17〜図19に示した破砕ビット31Bは破砕ロータ軸方向の一方側の破砕面45Baに対して他方側の破砕面45Bbを後退させて構成してある。つまり前の各実施の形態のように破砕面を点対称に形成するのではなく、貫通孔46の中心を通り破砕ロータの回転軸に平行な線を境に破砕ロータ径方向外周側(図18中の上側)と内周側(図18中の下側)を線対称に形成したものである。その他の点については第1の実施の形態の破砕ビット31と同様である。
図20〜図22に示した破砕ビット31Cは、第1の実施の形態と同様、破砕ロータ軸方向に見て中央に位置する破砕面45Caに対し両側の破砕面45Cb,45Ccが破砕ロータ回転方向後方に同距離だけ後退している。但し破砕ロータ軸方向に隣接する破砕面45Caと45Cb,45Ccとの間の段差を創出する側面49’は破砕ロータ回転方向に対し(つまり破砕ロータの軸に直交する面に対し)破砕ロータ軸方向に傾斜しており、破砕面45Caを有する突出部分が破砕ロータ回転方向後方側に向かって拡径している。その他の点については第1の実施の形態の破砕ビット31と同様である。
図23〜図25に示した破砕ビット31Dは、第1の実施の形態と同様、破砕ロータ軸方向に見て中央に位置する破砕面45Daに対し両側の破砕面45Db,45Dcが破砕ロータ回転方向後方に同距離だけ後退している。但し、本実施の形態においては、破砕面45Da〜45Dcに超鋼チップ50を設けてある。本実施の形態において、超鋼チップ50は破砕面45Da〜45Dcの破砕ロータ径方向両端部に高硬度材料を溶射することにより形成されている。破砕面全体に超鋼チップ50を溶射することも考えられる。また、本実施の形態では破砕面45Da〜45Dcの破砕ロータ径方向両端部に超鋼チップ50を設けた場合を例示したが、図26に示した破砕ビット31Eのように破砕面45Ea〜45Ecの破砕ロータ径方向片側のみに超鋼チップ50を設けても良い。その他の点について本実施の形態の破砕ビット31D,31Eは第1の実施の形態の破砕ビット31と同様である。
11 ホッパ
13 破砕装置
19 ドラム
32 破砕ロータ
31,31A〜E 破砕ビット
45a〜c 破砕面
45Aa〜Ae 破砕面
45Ba,Bb 破砕面
45Ca〜Cc 破砕面
45Da〜Dc 破砕面
45Ea〜Ec 破砕面
50 超鋼チップ
Claims (5)
- 被破砕木材の破砕用に木材破砕機の破砕ロータのドラム周胴面に取り付けられる破砕ビットにおいて、
前記破砕ロータの回転方向前方側を向くように破砕ロータ軸方向に並設され、破砕ロータ回転方向の前後に段差を有する複数の破砕面を備え、
隣り合う破砕面間にあって当該破砕面間の前記段差を創出する側面が前記破砕ロータの軸に直交する面に沿っていることを特徴とする破砕ビット。 - 前記複数の破砕面は、破砕ロータ回転方向最前に位置する破砕面、及びこの破砕面の破砕ロータ軸方向両側に少なくとも一面づつ設けられ前記最前の破砕面よりも破砕ロータ回転方向後方側に位置する破砕面の合計三面以上が設けられていることを特徴とする請求項1の破砕ビット。
- 少なくとも前記破砕面の破砕ロータ径方向外周部に他の部分よりも耐磨耗性に優れた部位又は別部材を設けることを特徴とする請求項1又は2の破砕ビット。
- 破砕ロータ径方向内周側と外周側とが対称に形成され、前記ドラムに対して反転させて付け替え可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの破砕ビット。
- 被破砕木材を破砕する木材破砕機において、
被破砕木材を受け入れる受入部と、
ドラム周胴面に破砕ビットを取り付けた破砕ロータによって前記受入部で受け入れた被破砕木材を破砕する破砕装置と、
この破砕装置で破砕処理された破砕木材を排出する排出部と
を備え、
前記破砕ビットは、前記破砕ロータの回転方向前方側を向くように破砕ロータ軸方向に並設され、破砕ロータ回転方向の前後に段差を有する複数の破砕面を備え、
隣り合う破砕面間にあって当該破砕面間の前記段差を創出する側面が前記破砕ロータの軸に直交する面に沿っている
ことを特徴とする木材破砕機。
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JP2005176678A JP4728052B2 (ja) | 2005-06-16 | 2005-06-16 | 破砕ビット及び木材破砕機 |
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Family Applications (1)
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JPH1176851A (ja) * | 1997-09-08 | 1999-03-23 | Kobelco Kenki Eng Kk | 木材破砕機 |
JP2002095989A (ja) * | 2000-09-26 | 2002-04-02 | Miyamoto Seisakusho:Kk | クラッシャ用歯 |
JP2003205250A (ja) * | 2002-01-16 | 2003-07-22 | Komatsu Ltd | タブ式破砕機用ビット、タブ式破砕機、自走式タブ式破砕機、およびタブ式破砕機の使用方法 |
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2005
- 2005-06-16 JP JP2005176678A patent/JP4728052B2/ja not_active Expired - Fee Related
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