JP2002334653A - 発光管の製造方法及びそれに用いられる中子 - Google Patents

発光管の製造方法及びそれに用いられる中子

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JP2002334653A JP2001361373A JP2001361373A JP2002334653A JP 2002334653 A JP2002334653 A JP 2002334653A JP 2001361373 A JP2001361373 A JP 2001361373A JP 2001361373 A JP2001361373 A JP 2001361373A JP 2002334653 A JP2002334653 A JP 2002334653A
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arc tube
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Yasutaka Horibe
泰孝 堀部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光管を一体的に成形でき、且つ、発光管の
細管部の折損を抑制し得る発光管の製造方法、及びそれ
に用いられる中子を提供する。 【解決手段】 放電空間となる本管部と電極を収容する
細管部とで構成された発光管を製造するにあたり、発光
管成形型(7、8)の内部に中子6を設置し、その後ス
ラリー12を注入する。中子6において、発光管の細管
部の内部形状を成形する部分に軸体3を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックス系材
料で形成された発光管に関し、特には、セラミックス系
材料で形成された発光管の製造方法、及びそれに用いら
れる中子に関する。
【0002】
【従来の技術】安価な水銀灯用安定器をそのまま適応で
きる金属蒸気放電ランプとして、メタルハライドランプ
が知られている。通常、金属蒸気放電ランプにおいて
は、石英で形成された発光管が主に用いられるが、近
年、耐熱性の向上を図るため、セラミックスで形成され
た発光管も使用されている。
【0003】図33(a)及び(b)は、従来のセラミ
ックスで形成された発光管の例を示す断面図である。図
33(a)の例では、従来の発光管100は、円筒状の
本管部101と、一対の主電極(図示せず)を収容する
ための細管部102a及び102bと、細管部102a
及び102bを本管部101に設置するためのリング部
材103とで構成されている(特開平11−16241
6号公報等参照)。図33(b)の例では、図33
(a)で示した構成に、更に補助電極を収容するための
細管部102cが設けられている(特開平10−106
491号公報参照)。
【0004】本管部101は、図33(a)に示す発光
管においてはラバープレス成形によって作製されてお
り、図33(b)に示す発光管においては押し出し成形
した後ブロー成形によって作製されている。また、図3
3(a)及び図33(b)に示す発光管において、細管
部102a、102b及び102cは押し出し成形によ
って作製されており、リング部103は金型成形によっ
て作製されている。別々に作製された部品は組み合わさ
れ、その後焼成が行なわれて発光管として完成する。
【0005】しかし、図33(a)及び(b)に示され
た発光管は、各部品が別々に作製されるため、これを金
属蒸気放電ランプの発光管として用いると、放電時にお
ける内圧の上昇によって生じた内部応力は、各部品間の
接続部分に集中してしまう。特に、本管部101とリン
グ部103との接続部分であって、本管部101の内側
付近の領域104は機械的強度が小さいため、内部応力
によってクラックが発生してしまう場合がある。
【0006】また、上記のように発光管を構成する部品
をそれぞれ別々に作製すると、作製された各部品を組み
合わせる工程が必要となるため、コストが高くなるとい
う問題も発生する。
【0007】一方、上記の問題を解決する方法として、
発光管を一体的に成形する鋳込み成形法が提案されてい
る(特開平11−204086号公報参照)。図34
は、従来の鋳込み成形法によって成形された発光管を示
す断面図である。図34において100aは電極を収容
するための細管部であり、100bは放電空間となる本
管部である。
【0008】図35〜38は従来の鋳込み成形法におけ
る一工程を示す断面図であり、連続した一連の工程を示
している。鋳込み成形法による発光管の製造方法につい
て図35〜38を用いて以下に説明する。
【0009】最初に、図35に示すように、石膏型11
0の内部の空間内にセラミックス粉末、バインダ及び水
を主成分とするスラリー111を流し込んで充填させ
る。空間は発光管の外部形状に対応するように形成され
ている。
【0010】次に、図36に示すように、スラリー11
1の主成分のうち水のみを石膏型110に吸収させ、所
望する成形体の厚みになるまでセラミックス粉末とバイ
ンダとの混合物112を石膏型110の表面に付着させ
る。
【0011】次に、図37に示すように、空間内の余分
なスラリーを排出し、付着した混合物112を乾燥させ
る。その後、図38に示すように成形体113を石膏型
110から取り出す。取り出した成形体に焼成等の後処
理を施すことにより、図34に示した発光管を得ること
ができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
35〜図38に示した鋳込み成形法においては、70W
以下の低ワットで小型の発光管を形成する場合に、発光
管の細管部100a(図34参照)が特に細く形成され
るため、石膏型110から剥離する際や移送時に細管部
100aが折れてしまうという問題がある。
【0013】また、上記に示した鋳込み成形法において
は、石膏型110に水を吸収させ、セラミックス粉末と
バインダとの粉末を石膏型110の表面に付着させるた
め、マクロに見ると発光管の肉厚は均一なものしかでき
ないと言える。そのため、例えば、発光管の細管部10
0aから本管部に移るテーパー部のみを他の部分よりも
肉厚を大きくするといったことが困難と言える。
【0014】一方、上記に示した鋳込み方法を用いた場
合であっても、成形体に機械加工を施す等すれば部分的
に厚みを変えることは可能である。しかし、このような
機械加工を施すことは、コストアップの要因となってし
まう。
【0015】更に、上記に示した鋳込み成形法において
は、この方法によって形成された発光体を組み込んだ発
光ランプが点灯しない場合がある。これは、成形に用い
られる石膏型110の主成分であるカルシウムが発光管
となる中空の成形体113の表面に付着してしまうこと
に起因するものと考えられる。
【0016】本発明の目的は、上記課題を解決し、発光
管を一体的に成形でき、且つ、発光管の細管部の折損を
抑制し得る発光管の製造方法、及びそれに用いられる中
子を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかる発光管の製造方法は、型の内部に材料
を注入して、放電空間となる本管部と電極を収容する細
管部とで構成された発光管を製造する発光管の製造方法
であって、前記細管部の内部形状を成形する部分と前記
本管部の内部形状を成形する部分とで構成され、且つ、
前記細管部の内部形状を成形する部分に軸体を有する中
子を、前記材料の注入前に、前記型の内部に設置する工
程を少なくとも有することを特徴とする。
【0018】上記本発明にかかる発光管の製造方法にお
いては、前記型が、金属材料、樹脂材料又はセラミック
ス系材料で形成されているのが好ましく、前記型と中子
とのすき間に注入される材料が、セラミックス粉末、溶
剤及び硬化剤を主成分とするスラリーであるのが好まし
い。また、前記中子が設置された型に注入された前記ス
ラリーを硬化させてスラリー硬化体を形成する工程と、
前記スラリー硬化体と前記中子との一体物を前記型から
取り出し、前記スラリー硬化体と前記中子とを分離する
工程と、前記中子が分離された前記スラリー硬化体を焼
成する工程とを更に有しているのが好ましい態様であ
る。
【0019】また、上記本発明にかかる発光管の製造方
法においては、中子成形用の型の内部に、前記軸体を設
置し、熱可溶性材料又は可燃性材料を充填して、少なく
とも前記本管部の内部形状を成形する部分が前記熱可溶
性材料又は前記可燃性材料で形成された前記中子を形成
する工程を有するのも好ましい態様である。
【0020】更に、上記本発明にかかる発光管の製造方
法においては、前記中子において、二つの前記細管部の
内部形状を成形する部分が、前記本管部の内部形状を成
形する部分を挟んで互いに対向するように設けられてお
り、一方の前記細管部の内部形状を成形する部分にある
軸体と他方の前記細管部の内部形状を成形する部分にあ
る軸体とが共通の一本の軸体であるのが好ましい。ま
た、前記中子が二本以上の軸体を有しているのが好まし
い。
【0021】また、上記本発明にかかる発光管の製造方
法では、前記軸体の周囲に熱可溶性材料又は可燃性材料
の層を形成することができる。前記軸体は、金属材料、
樹脂材料又はセラミックス系材料で形成できる。更に、
前記軸体を通電によって発熱する材料で形成すれば、前
記軸体を発熱させて前記中子の前記熱可溶性材料で形成
された部分を溶融させることにより、前記スラリー硬化
体と前記中子との分離を行なうことができる。
【0022】次に、上記目的を達成するために本発明に
かかる発光管製造用の中子は、型の内部に材料を注入し
て放電空間となる本管部と電極を収容する細管部とで構
成された発光管を製造する際に、前記型の内部に予め設
置される中子であって、前記細管部の内部形状を成形す
る部分と前記本管部の内部形状を成形する部分とで構成
され、前記細管部の内部形状を成形する部分に軸体を有
していることを特徴とする。
【0023】上記本発明にかかる中子においては、前記
本管部の内部形状を成形する部分が熱可溶性材料又は可
燃性材料で形成されているのが好ましい態様である。ま
た、二つの前記細管部の内部形状を成形する部分が、前
記本管部の内部形状を成形する部分を挟んで互いに対向
するように設けられ、一方の前記細管部の内部形状を成
形する部分にある軸体と他方の前記細管部の内部形状を
成形する部分にある軸体とが共通の一方の軸体であるの
も好ましい態様である。
【0024】更に、上記本発明にかかる中子において
は、二本以上の軸体を有することができる。また、前記
細管部の内部形状を成形する部分が、前記軸体の周囲に
熱可溶性材料又は可燃性材料の層を設けて形成されてい
ても良い。更に、前記軸体は、金属材料、樹脂材料又は
セラミックス系材料で形成でき、又通電によって発熱す
る材料で形成することもできる。
【0025】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態1にかかる発光管の製造方法及びそれに用い
られる中子について、図1〜図10を参照しながら説明
する。図1〜図10はそれぞれ、実施の形態1にかかる
発光管の製造方法の一工程を示す断面図であり、図1〜
図10に示された工程は一連の製造工程である。なお、
本実施の形態1にかかる製造方法には、本実施の形態1
にかかる中子を製造するための工程も含まれており、図
1〜図4には本実施の形態にかかる中子の一連の製造工
程が示されている。
【0026】本実施の形態1にかかる発光管の製造方法
は、本実施の形態1にかかる中子を発光管成形用の型
(以下、「発光管成形型」という)の内部に予め配置
し、その後材料を注入して、発光管を製造する方法であ
る。製造される発光管は、放電空間となる本管部と電極
を収容する一対(二本)の細管部とで構成される(後述
の図10参照)。
【0027】最初に、図1に示すように、中子成形用の
型(以下、「中子成形型」という)1及び2を用意す
る。中子成形型1には凹部1aが設けられ、中子成形型
2には凹部2aが設けられている。このため、中子成形
型1と2とを接合すると、凹部1aと凹部2aとによっ
て空間が形成される。凹部1aと凹部2aは、この空間
の形状が成形対象の中子の形状となるように設けられて
いる。なお、発光管は後述するように最終的に焼成処理
等が施されて完成する。また、発光管の内部は中子によ
って形作られる。このため、凹部1a及び凹部2aは、
焼成後に発光管の内部形状が所定の形状となるように、
焼成後の発光管の収縮率を計算して形成されている。
【0028】5は材料を注入して充填するための注入口
であり、凹部2aの中央部分から材料が流れ込むように
設けられている。また、本実施の形態1において、中子
成形型1及び中子成形型2はステンレスで作製されてい
るが、これに限定されるものではなく、ステンレス以外
のアルミニウム等の金属材料や、アクリル、ナイロン等
の樹脂材料、アルミナ等のカルシウムを含まないセラミ
ックス材料で作製されていても良い。
【0029】次に、図2に示すように、中子成形型1と
中子成形型2とを接合し、凹部1aと凹部2aとで形成
された空間内に軸体3を設置する。軸体3の設置は、軸
体3の中心軸と形成される中子の中心軸とが一致するよ
うに行なう。軸体3は中央部分を除いて型1及び型2に
密着されている。なお、本実施の形態1においては、軸
体3として樹脂材料で形成された一本の芯線が用いられ
ており、この軸体3は中子の中心軸となる。また、軸体
3は樹脂材料以外の材料、例えば金属材料やセラミック
ス系材料等で形成されていても良い。軸体3の直径は発
光管の内径に影響を与えるため、焼成後の収縮率を計算
して設定する。
【0030】次いで、図3に示すように軸体3が設置さ
れた空間内を熱可溶性材料4で充填する。本実施の形態
1では、熱可溶性材料4としてはパラフィン系ワックス
(融点:70℃)が用いられており、このパラフィン系
ワックスは90℃で加熱溶融させた状態で注入口5から
注入される。注入後、熱可溶性材料4が流し込まれた中
子成形型1と中子成形型2とが室温になるまで放置して
熱可溶性材料4を固化させる。
【0031】その後、図4に示すように、中子成形型1
と中子成形型2とを分離すれば、中子6が得られる。中
子6は、発光管の本管部の内部形状を成形する部分(以
下、本明細書において「本管成形部」という)6bと、
発光管の細管部の内部形状を成形する部分(以下、本明
細書において「細管成形部」という)6aとで構成され
ている。本実施の形態1においては、細管成形部6aは
二つあり、一方の細管成形部6aと他方の細管成形部6
bとは本管成形部6bを挟んで対向する位置にある。
【0032】本実施の形態にかかる中子6においては、
本管成形部6bのみが熱可溶性材料4で形成されてい
る。細管成形部6aは軸体3のみで形成されており、細
管成形部6aには熱可溶性材料4は存在していない。な
お、一方の細管成形部6aにある軸体と他方の細管成形
部6aにある軸体は共通の一本の軸体3である。
【0033】なお、熱可溶性材料4の導入部分、即ち、
流入口5内に存在する固化した熱可溶性材料4aは、中
子成形型1と中子成形型2とを分割する時に中子6から
切断されるが、切断部分の表面粗さは大きいため、中子
6には必要に応じて研磨処理を行なう必要がある。
【0034】次に、図5に示すように、凹部7aが設け
られた発光管成形型7と凹部8aが設けられた発光管成
形型8とを用意し、上記で得られた中子6を、凹部7a
と凹部8aとでつくられる空間に設置する。凹部7a及
び凹部8aは、この空間の形状が成形対象の発光管の形
状となるように設けられている。これにより、中子6と
凹部7a及び凹部8aとの間に発光管を成形するための
空間13が形成される。
【0035】なお、成形された成形体は焼成されて発光
管となるため、凹部7aと凹部8aとは、焼成後に発光
管の外部形状が所定の形状となるように、焼成による収
縮率を予め計算して形成されている。本実施の形態1に
おいて、発光管成形型7と発光管成形型8とはステンレ
スで作製されているが、これに限定されるものではな
く、ステンレス以外の金属材料や樹脂材料、セラミック
ス材料で作製されていても良い。
【0036】また、中子6を設置する際において、中子
6と発光管成形型7及び発光管成形型8との位置あわせ
が不充分であると、得られる発光管の厚みが不均一とな
る。そのため、本実施の形態では、軸体3の一方の端部
は、発光管成形型7に形成された凹部7bと発光管成形
型8に形成された凹部8bとで形成された孔に差し込ま
れて固定されている。また、発光管成形型7及び発光管
成形型8における軸体3の他方の端部側には、軸体3と
同径の孔10が設けられた位置決め用板部材9が取り付
けられており、軸体3の他方の端部は孔10に差し込ま
れて固定されている。これにより、中子6と発光管成形
型7及び発光管成形型8とは高精度に位置合わせされる
ことになる。なお、11は位置決め用板部材9を発光管
成形型7と発光管成形型8とに固定するための位置決め
ピンである。
【0037】次いで図6に示すように、空間13に、セ
ラミックス粉末、溶剤及び硬化剤を主成分とするスラリ
ー12を注入する。スラリー12は発光管の主成分とな
る。本実施の形態1において、スラリー12の調製は以
下のようにして行なわれる。先ず、アルミナ粉末100
重量部に対し、添加物として酸化マグネシウムを0.0
5重量部、分散剤としてポリカルボン酸塩を1.0重量
部、硬化剤として水溶性エポキシ樹脂を10重量部、溶
媒として水25重量部をポットで混合する。この混合液
に、上記の水溶性エポキシ主剤と反応して硬化を起こさ
せるアミン系硬化剤を2重量部添加し、ポットで混合し
てスラリー12を調整する。その後、室温中に2日間放
置し、硬化剤の働きによってスラリー12を硬化させて
スラリー硬化体14を形成する。
【0038】なお、本実施の形態1では、硬化剤として
エポキシ樹脂を使用しているが、これに限定されるもの
ではない。硬化剤としては、例えば、室温又は加熱によ
り硬化が可能なフェノール系樹脂、尿素系樹脂、及びウ
レタン系樹脂等を用いても良く、同様の効果が得られ
る。
【0039】また、本実施の形態1では、硬化剤の作用
によってスラリーの硬化を行なっているが、それ以外の
例えばゾルゲル作用によってスラリーを硬化させても良
い。更に、スラリー中にモノマーを含有させ、モノマー
のラジカル重合により架橋ポリマーを形成してスラリー
を硬化させても良い。
【0040】次に、図7に示すように、発光管成形型7
と発光管成形型8とを分離して、中子6とスラリー硬化
体14とが一体となったものを取り出す。更に、図8に
示すように、中子6とスラリー硬化体14とが一体とな
ったものから軸体3抜き出す。これによって、内部に固
化した熱可溶性材料4が残存したスラリー硬化体14を
得られる。
【0041】なお、本実施の形態1においては、中子6
を構成する軸体3として、ニクロム線等の通電によって
発熱する材料で形成されたものを用いることができる。
この場合であれば、軸体3の両端部から通電を行なって
軸体3を発熱させることにより、軸体3の周囲の熱可溶
性材料4を溶融できる。このため、軸体3と熱可溶性材
料4との接着力を弱め、軸体3を容易に除去することが
できる。
【0042】また、軸体3として、熱伝導性の高い材料
で形成したものを用いても良い。この場合であれば、軸
体3の両端部から熱を伝導させて、軸体3の周囲の熱可
溶性材料4を溶融できる。よって、この場合において
も、上記のニクロム線の場合と同様に、軸体3と熱可溶
性材料4との接着力を弱め、軸体3を容易に除去するこ
とができる。
【0043】次に、図9に示すように、内部に熱可溶性
材料4が残存したスラリー硬化体14を温度90℃に設
定した恒温槽内に置き、固化した熱可溶性材料4を溶融
させてスラリー硬化体14の内部から排出する。次い
で、熱可溶性材料4が排出されて内部が中空となったス
ラリー硬化体14を、空気中において、温度400℃で
5時間保持して、スラリー硬化体14に含まれる有機成
分を分解、飛散させる。更に、スラリー硬化体14を温
度1300℃で2時間仮焼成する。その後、この仮焼成
されたものを、水素雰囲気中において、温度1900℃
で2時間焼成させて焼結させる。
【0044】これらの工程により、最終的に図10に示
すような、透光性を有する金属蒸気放電ランプ用の発光
管16を得ることができる。なお、16aは電極を収容
するための細管部であり、16bは放電空間となる本管
部である。
【0045】このように、本実施の形態1にかかる発光
管の製造方法は、細管成形部6aが軸体3で形成された
中子6(図5〜7参照)を用いることに特徴がある。こ
のため、発光管16の細管部16bの内径は、軸体3の
外径を選択することによって制御でき、従来に比べて細
い細管部を有する発光管を得ることができる。また、中
子が軸体3を有するため、成形体を発光管成形型7及び
8から分離する際に加えられる力や移送時の振動等によ
って、成形体の細管部16bとなる部分が折損するのが
抑制されている。
【0046】また、70W用など比較的低ワットの金属
蒸気放電ランプ用の発光管においては、細管部16b
は、内径約0.8mm、長さ約25mmときわめて細長
いものとなる。このため、中子の細管成形部において
も、直径が約1mmであることが要求される。よって、
柔らかい材料で形成された中子を用いると、細長い形状
の部分、即ち細管成形部が折損しやすく、結果的に製造
歩留まりが著しく悪くなってしまう。しかし、本実施の
形態1においては、上記したように細管成形部は軸体3
を有しているため、細管成形部の折損発生を抑制でき、
生産性の著しい向上を図ることができる。
【0047】また、上述したように従来法の鋳込み成形
法では、発光管の肉厚は均一にしかできず、成形後又は
焼成後に機械的加工処理をしない限り、発光管の肉厚を
自由に変えることができないという問題があったが、本
実施の形態1では中子6の形状の変更により発光管の肉
厚を自由に設定することができる。
【0048】例えば、図10において、本管部16bに
おける細管部16aとのテーパ状の接続部の厚みtp
を、本管部16bにおけるストレート状の中央部の厚み
tsよりも厚くしたい場合を考える。この場合において
は、図5において、中子6のテーパ状の部分17と発光
管成形型7又は発光管成形型8との距離が中子6のスト
レート状の部分18と発光管成形型7又は発光管成形型
8との距離よりも大きくなるように、中子6の形状を設
計すれば良い。
【0049】上記で得られた発光管16について透過率
及び機械的強度を測定したところ、上記で得られた発光
管16は、上述の鋳込み成形法で形成した従来の発光管
と同等なものであった。また、上記で得られた発光管1
6について、組成分析を行ったところ、カルシウム成分
が含有されていないことが確認できた。これは、本実施
の形態1では、中子成形型1及び2、発光管成形型7及
び8としてステンレス製の金属型を用いていることによ
る。
【0050】更に、図10に示す発光管16を100個
作製し、これらを用いて図39に示す金属蒸気放電ラン
プも100個作製して、点灯試験を実施した。なお、図
39は実施の形態1にかかる発光管を備えた金属蒸気放
電ランプの構成を示す概略構成図である。
【0051】図39に示すように、発光管16は、一端
が閉塞され、且つ、他端が開口された外管120の内部
に収納されている。発光管16の二つの細管部にはリー
ド線124a及び124bが取り付けられており、リー
ド線124a及び124bは発光管16の内部に配置さ
れた電極(図示せず)に接続されている。外管120の
開口された端部には口金121が取り付けられている。
122a及び122bは、ステム122から導出された
ステムリードであり、ステムリード122aはリード線
124aに接続されており、ステムリード122bは電
力供給線123を介してリード線124bに接続されて
いる。
【0052】点灯試験の結果、不点灯となったランプは
皆無であり、本実施の形態1にかかる発光管の製造方法
によって作製された発光管は、品質面でも良好であるこ
とがわかる。一方、従来の製造方法で作製した発光管を
用いた金属蒸気放電ランプでは100個中5個に不点灯
が発生した。
【0053】また、上記図1〜図10に示した例では、
中子6を形成する熱可溶性材料4としてパラフィン系ワ
ックスを使用していたが、これの代わりに100℃近辺
で加熱溶融するエチレン・酢酸ビニル樹脂を用いて中子
を作製し、上記図1〜図10に示す工程と同様にして発
光管の作製を行なった。結果、この場合も図10に示し
た発光管16と同様の寸法形状及びセラミックス特性を
有する発光管を得ることができた。なお、本実施の形態
1では、中子の形成材料としては、ポリエチレン系樹脂
等の低温で加熱溶融できる樹脂であれば特に限定なく用
いることができ、ワックスや、エチレン・酢酸ビニル樹
脂以外でも同様の効果が得られることはいうまでもない
ことである。
【0054】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2にかかる発光管の製造方法及びそれに用いられる中
子について、図11〜図14を参照しながら説明する。
図11〜図14はそれぞれ、実施の形態2にかかる発光
管の製造方法の一工程を示す断面図であり、図11〜図
14に示された工程は一連の製造工程である。
【0055】本実施の形態2にかかる発光管の製造方法
も、実施の形態1と同様に、発光管成形型の内部に材料
を注入して、発光管を製造する方法である。製造される
発光管は、上記の図10に示すものと同様のものであ
る。但し、本実施の形態2では、中子の細管成形部にお
ける軸体の周囲にも熱可溶性材料による層が形成されて
いる点で、実施の形態1と異なっている。即ち、本実施
の形態2では、中子の細管成形部が軸体と熱可溶性材料
とで形成される。
【0056】最初に、図11に示すように、凹部21a
が設けられた中子成形型21と凹部22aが設けられた
中子成形型22とを用意し、中子成形型21と中子成形
型22とを接合して凹部21aと凹部22aとで形成さ
れた空間に、軸体23を設置する。
【0057】凹部21a及び凹部22aも、実施の形態
1における中子成形型と同様に、焼成後の発光管の収縮
率を計算して形成されている。また、中子成形型21及
び中子成形型22もステンレスで作製されているが、実
施の形態1と同様にステンレスに限定されるものではな
い。但し、軸体23としては、実施の形態1と異なり、
ステンレスで形成された芯線が用いられている。また、
実施の形態1と異なり、軸体23は凹部21a及び凹部
22aとは接触してない。
【0058】次に、図12に示すように、軸体23が設
置された空間内に熱可溶性材料24を充填する。熱可溶
性材料24としては、実施の形態1と同様のパラフィン
系ワックスが用いられており、熱可溶性材料24は注入
口25から注入される。注入後、熱可溶性材料24が流
し込まれた中子成形型21と中子成形型22とが室温に
なるまで放置して熱可溶性材料24を固化させる。
【0059】その後、図13に示すように、中子成形型
21と中子成形型22とを分離すれば、中子26が得ら
れる。得られた中子26は、実施の形態1と同様に二つ
の細管成形部26aが本管部26bを挟むように構成さ
れたものであるが、本管成形部26bだけでなく、細管
成形部26aも熱可溶性材料24で形成されている点で
実施の形態1と異なっている。
【0060】なお、本実施の形態2では、注入口25
は、実施の形態1のように本管成形部へと材料が流れ込
むようには設けられておらず、細管成形部の端部から材
料が流れ込むように設けられている。このため、ランプ
特性に大きな影響をもつ発光管の本管部を形成する部
分、即ち本管成形部26bは、実施の形態1のように表
面が粗くなったりしないため、実施の形態1のように研
磨処理を行なう必要はない。
【0061】但し、本実施の形態2においても、実施の
形態1と同様に、注入口25は本管成形部26bへと材
料が流れ込むように設けても良い。この場合において
も、図13に示すように、本管成形部26bだけでな
く、細管成形部26aも熱可溶性材料で形成された中子
26を得ることができる。
【0062】次に、図14(a)に示すように、凹部2
7aの設けられた発光管成形型27と凹部28aの設け
られた発光管成形型28とを用意し、上記で得られた中
子26を、凹部27aと凹部28aとでつくられる空間
に設置する。中子26の設置は、実施の形態1における
図5と同様に行なわれており、発光管成形型27及び発
光管成形型28にも位置合わせのための凹部27b及び
凹部28bが設けられている。
【0063】その後、実施の形態1と同様に、空間30
にスラリーを注入して、これを硬化させ、発光管成形型
27と発光管成形型28とから中子とスラリー硬化体と
の一体物を取り出し、中子26を形成する軸体23及び
熱可溶性材料24の排除、焼成を行なう(図6〜図9参
照)。これにより、実施の形態1と同様の発光管を得る
ことができる(図10参照)。なお、注入するスラリー
は実施の形態1と同様のものである。
【0064】このように、本実施の形態2においても、
実施の形態1と同様に、細管成形部に軸体を有する中子
を用いることに特徴がある。このため、本実施の形態2
においても、上記実施の形態1において述べた効果を得
ることができる。
【0065】但し、本実施の形態2には、実施の形態1
で述べた効果に加え、得られる発光管の細管部における
内部形状の設計の自由度が高い、言い換えれば中子26
における外部形状の設計の自由度が高いというに利点が
ある。例えば、図11〜図13に示す中子成形型21及
び22において、細管成形部26aを成形する領域に凹
部を設ければ、図14(b)に示すように、中子の細管
成形部に凸部29を簡単に設けることができる。このた
め、発光管の内部形状において細管部の途中に凹凸部を
容易に設けることができる。
【0066】また、実施の形態1では、中子の軸体は、
必ず熱可溶性材料を除去する前に、スラリー成形体から
取り除く必要があったが、本実施の形態2ではスラリー
の硬化後に軸体23を保持したままで加熱を行い、熱可
溶性材料24と軸体23とを一緒に除去することができ
る。
【0067】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3にかかる発光管の製造方法及びそれに用いられる中
子について、図15〜図17を参照しながら説明する。
図15及び図16はそれぞれ、実施の形態3にかかる発
光管の製造方法の一工程を示す断面図であり、図15及
び図16に示された工程は一連の製造工程である。図1
7は実施の形態3にかかる発光管の製造方法に用いられ
る中子を示す断面図である。
【0068】最初に、図15に示すように、凹部31a
が設けられた中子成形型31と凹部32aが設けられた
中子成形型32とを用意し、中子成形型31と中子成形
型32とを接合して凹部31aと凹部32aとで形成さ
れた空間に、軸体33を設置する。35は材料を注入す
るための注入口である。
【0069】本実施の形態3において、中子成形型31
及び中子成形型32は、実施の形態2で示した中子成形
型と同様の形状で作製されている。但し、中子成形型3
1と中子成形型32とは、シリコンゴムで形成されてお
り、この点で実施の形態2と異なっている。また、軸体
33としては、アルミナで形成されたセラミックス芯線
が用いられており、この点で実施の形態2と異なってい
る。
【0070】次に、図16に示すように、軸体33が設
置された空間内に可燃性材料34を充填する。本実施の
形態3では、可燃性材料34としては、カーボン粉末に
バインダとしてブチラール樹脂を用いて調製したスプレ
ードライ顆粒粉末が用いられており、充填口35から充
填される。
【0071】次いで、中子成形型31の側面31bと中
子成形型32の側面32bから等方静水的に1800k
g/cm2の圧力をかけて、いわゆるラバープレス成形
を行なう。その後、中子成形型31と中子成形型32と
を分割することで、図17に示す中子36が得られる。
中子36も実施の形態2にかかる中子と同様に、中心に
軸体33を有し、本管成形部36bだけでなく、細管成
形部26aも熱可溶性材料34で形成されている。
【0072】次に、実施の形態1と同様に、上記で得ら
れた中子36を発光管成形型に配置し、発光管成形型の
内部にスラリーを注入して硬化させ、中子とスラリー硬
化体との一体物を取り出し、中子36を形成する軸体3
3を排除する(図6〜図8)。次いで、スラリー硬化体
を空気中において温度400℃で5時間保持して、スラ
リー硬化体14に含まれる有機成分を分解させた後、更
に空気中において温度600℃で10時間保持し、これ
によりカーボンを熱分解させて中子36を完全に除去す
る(図9参照)。その後、中子が完全に除去されたスラ
リー硬化体14を空気中において温度1300℃で2時
間仮焼成し、更に水素雰囲気中において温度1900℃
で2時間焼成させて焼結させる。これにより、実施の形
態1と同様の発光管を得ることができる(図10参
照)。なお、注入するスラリーは実施の形態1と同様の
ものである。
【0073】このように、本実施の形態3においても、
実施の形態1と同様に、細管成形部に軸体を有する中子
を用いることに特徴がある。このため、本実施の形態3
においても、上記実施の形態1において述べた効果を得
ることができる。また、本実施の形態3では実施の形態
2で述べた効果も得ることができる。
【0074】(実施の形態4)次に本発明の実施の形態
4にかかる発光管の製造方法及びそれに用いられる中子
について、図18〜図26を参照しながら説明する。図
18〜図26はそれぞれ、実施の形態4にかかる発光管
の製造方法の一工程を示す断面図であり、図18〜図2
6に示された工程は一連の製造工程である。
【0075】なお、本実施の形態4にかかる製造方法に
も、本実施の形態4にかかる中子を製造するための工程
が含まれており、図18〜図20には本実施の形態にか
かる中子の一連の製造工程が示されている。また、図1
8〜図23において、(b)図は(a)図中の切断線
(線A−A´〜線F−F´)に沿って切断された切断面
を示している。
【0076】本実施の形態4にかかる発光管の製造方法
も、実施の形態1と同様に、発光管成形型の内部に材料
を注入して、一対の細管部を有する発光管を製造する方
法である。但し、本実施の形態4においては、一方の細
管部が二本の電極を収容できるように構成されている点
で異なっている。
【0077】最初に、図18(a)及び(b)に示すよ
うに、中子成形型41と中子成形型42とを用意し、中
子成形型41と中子成形型42とを合わせ、中子成形型
41に設けられた凹部41aと中子成形型42に設けら
れた凹部42aとの間の空間に軸体43を配置する。本
実施の形態4においても、凹部41aと凹部42aも、
焼成後の発光管の収縮率を計算して形成されている。4
5は注入口である。また、実施の形態1と同様に、中子
成形型41及び42はステンレスで作製されているが、
これに限定されるものではない。
【0078】本実施の形態4では、後述の図26に示す
ように細管部を3本有しているため、配置される軸体は
43aと43bとの二本である。二本の軸体のうち軸体
43aは中子の中心軸と一致するように配置され、軸体
43bは軸体43aと平行にその横に配置される。軸体
43a及び43bは、実施の形態1と同様に樹脂材料で
形成されているが、これに限定されるものではない。
【0079】次に、図19(a)及び(b)に示すよう
に、軸体43a及び43bが配置された空間内を熱可溶
性材料44で充填する。本実施の形態4においても、実
施の形態1と同様に、熱可溶性材料44としてはパラフ
ィン系ワックスが用いられており、注入後、熱可溶性材
料44は室温で放置して固化させる。
【0080】その後、図20(a)及び(b)に示すよ
うに、中子成形型41と中子成形型42とを分離すれ
ば、中子46が得られる。中子46は、三つの細管成形
部46aと本管成形部46bとで構成されている。ま
た、本実施の形態4においても、実施の形態1と同様
に、本管成形部46bのみが熱可溶性材料で形成されて
いる。細管成形部46aは軸体43a又は軸体43bの
みで形成されている。なお、本実施の形態4においても
研磨処理が必要となる。
【0081】次に、図21(a)及び(b)に示すよう
に、凹部47aが設けられた発光管成形型47と凹部4
8aが設けられた発光管成形型48と用意し、凹部47
aと凹部48aとでつくられる空間に、中子46を設置
する。これにより、発光管を形成するための空間45が
形成される。本実施の形態4においても、実施の形態1
と同様に、凹部47a及び凹部48aは焼成後の収縮率
を計算して形成されており、発光管成形型47及び発光
管成形型48はステンレスで作製されている。また、図
示していないが、本実施の形態4においても、中子46
の位置合わせを高めるため、実施の形態1で用いた位置
決め用板部材や位置決めピンが用いられる。
【0082】次いで、図22(a)及び(b)に示すよ
うに、空間45にセラミックス粉末、溶剤及び硬化剤を
主成分とするスラリー50を注入し、室温中に放置して
スラリー硬化体51を形成する。なお、スラリー50は
実施の形態1で用いられたスラリーと同様のものであ
る。その後、図23(a)及び(b)に示すように、発
光管成形型47と48とを分離して、中子46とスラリ
ー硬化体51とが一体となったものを取り出す。
【0083】更に、図24に示すように、中子46とス
ラリー硬化体51とが一体となったものから軸体43a
及び43bを抜き出す。なお、本実施の形態4において
も、軸体43a及び43bとして、ニクロム線等の通電
によって発熱する材料で形成されたものを用いることが
でき、この場合は通電によって熱可溶性材料44を溶融
させることで容易に軸体43a及び43bを抜き出すこ
とができる。次に、図25に示すように、スラリー硬化
体51の内部に残存している熱可溶性材料4を排出す
る。本実施の形態4においても、熱可溶性材料4の排出
は、実施の形態1と同様に、スラリー硬化体51を恒温
槽内に放置することで行なっている。
【0084】次いで、実施の形態1と同様に、熱可溶性
材料44が排出されて内部が中空となったスラリー硬化
体51に対し、有機成分の分解及び飛散を行い、更に仮
焼成、焼成を行なって焼結させることにより、図26に
示す発光管52を得ることができる。
【0085】図26に示す発光管において、52a及び
52cは電極を収容するための細管部であり、52bは
放電空間となる本管部である。細管部52cにおいては
二本の電極が収容できるように構成されており、主電極
に加えて補助電極も収容できる。なお、主電極は一直線
上に対向するように配置される。
【0086】このように、本実施の形態4においても、
実施の形態1と同様に、細管成形部に軸体を有する中子
を用いることに特徴がある。このため、本実施の形態4
においても、上記実施の形態1において述べた効果を得
ることができる。
【0087】また、主電極と補助電極とを収容できる細
管部を備えた、図33(b)で示した発光管を、上述し
た従来法により各部品を組み合わせて100個作製し、
更にこれらを用いて金属蒸気放電ランプを100個作製
して、寿命試験を実施した。この結果、従来法による発
光管ではそのうちの5個において、部品を組み合わせた
部分にクラックが発生した。一方、本実施の形態4にか
かる製造方法を用いて作製した100個の発光管につい
ても、同様の寿命試験を行なったが、クラックが発生し
た発光管は皆無であり、本実施の形態4にかかる発光管
の製造方法によって作製された発光管は、品質面でも良
好であることがわかる。
【0088】(実施の形態5)次に、本発明の実施の形
態5にかかる発光管の製造方法及びそれに用いられる中
子について、図27〜図29を参照しながら説明する。
図27〜図29はそれぞれ、実施の形態5にかかる発光
管の製造方法の一工程を示す断面図であり、図27〜図
29に示された工程は一連の製造工程である。また、図
27〜図29において、(b)図は(a)図中の切断線
(線G−G´〜線I−I´)に沿って切断された切断面
を示している。
【0089】本実施の形態5は、中子の細管成形部にお
ける軸体の周囲にも熱可溶性材料又は可燃性材料による
層が形成される点で、実施の形態4と異なるが、それ以
外は実施の形態4と同様である。製造される発光管は、
上記の図26に示すものと同様のものである。
【0090】最初に、図27(a)及び(b)に示すよ
うに、凹部61aが設けられた中子成形型61と凹部6
2aが設けられた中子成形型62とを接合し、凹部61
aと凹部62aとで形成された空間に、軸体63a及び
63bを設置する。
【0091】凹部61a及び凹部22aも、実施の形態
1における中子成形型と同様に、焼成後の発光管の収縮
率を計算して形成されている。また、中子成形型61及
び中子成形型62もステンレスで作製されているが、実
施の形態1と同様にステンレスに限定されるものではな
い。但し、軸体63a及び63bとしては、実施の形態
1と異なり、ステンレスで形成された芯線が用いられて
いる。また、実施の形態1及び4と異なり、軸体63a
及び63bは凹部61a及び凹部62aとは接触してな
い。
【0092】次に、図28(a)及び(b)に示すよう
に、軸体63が設置された空間内に熱可溶性材料64を
充填する。熱可溶性材料64としては、実施の形態1と
同様のパラフィン系ワックスが用いられており、熱可溶
性材料64は注入口65から注入される。注入後、熱可
溶性材料64が流し込まれた中子成形型61と中子成形
型62とが室温になるまで放置して熱可溶性材料64を
固化させる。
【0093】その後、図29に示すように、中子成形型
61と中子成形型62とを分離すれば、中子66が得ら
れる。得られた中子66は、実施の形態4と同様に三つ
の細管成形部66aと本管成形部66bとで構成されて
いるが、細管成形部66aも熱可溶性材料64で形成さ
れている点で実施の形態4と異なっている。
【0094】また、本実施の形態5においては、注入口
65は、実施の形態4のように本管成形部66bに材料
が流れ込むようには設計していないため、実施の形態2
と同様に研磨処理を行なう必要はない。但し、本実施の
形態5においても、実施の形態4と同様に、注入口65
は本管成形部66bへと材料が流れ込むように設けても
良い。この場合においても、図29に示すように、本管
成形部66bだけでなく、細管成形部66aも熱可溶性
材料で形成された中子66を得ることができる。
【0095】その後、実施の形態4と同様に、上記で得
られた中子66を発光管成形型の内部に設置し、スラリ
ーの注入して硬化させ、更に、中子とスラリー硬化体と
の一体物を取り出し、中子を排除し、焼成を行なう(図
21〜図25参照)。これにより、実施の形態4と同様
の発光管を得ることができる(図26参照)。なお、注
入するスラリーは実施の形態1と同様のものである。
【0096】このように、本実施の形態5においても、
実施の形態1と同様に、細管成形部に軸体を有する中子
を用いることに特徴がある。このため、本実施の形態5
においても、上記実施の形態1において述べた効果を得
ることができる。また、本実施の形態5においては、細
管部において軸体の周囲に熱可溶性材料の層が設けられ
るため、実施の形態2に特有の効果も得ることができ
る。
【0097】(実施の形態6)次に、本発明の実施の形
態6にかかる発光管の製造方法及びそれに用いられる中
子について、図30を参照しながら説明する。図30は
実施の形態6にかかる発光管の製造方法の一工程を示す
断面図である。本実施の形態6は、中子成形型を構成す
る材料がゴム材料である点以外は実施の形態5と同様に
行なわれる。
【0098】先ず、実施の形態5における図27で示し
た中子成形型と同様の形状の中子成形型71(図30参
照)をシリコンゴムで作製する。次に、このシリコンゴ
ムで形成された中子成形型71に、図27で示した軸体
と同様の形状を有するセラミックス芯線を軸体73a及
び73b(図30参照)として配置する。
【0099】次に、図30に示すように、実施の形態3
と同様のカーボン粉末にバインダとしてブチラール樹脂
を用いて調製したスプレードライ顆粒粉末を、軸体73
a及び73bが配置された中子成形型71の内部に充填
する。なお、中子成形型71は二つの型で構成される
が、図30においては、一方の型については省略してい
る。
【0100】次いで、中子成形型71の側面71a及び
71bから、実施の形態3と同様に、等方静水的に18
00kg/cm2の圧力をかけ、いわゆるラバープレス
成形を行なう。その後、中子成形型71を分割すること
で、実施の形態5における図26で示した中子と同様の
形状の中子が得られる。
【0101】その後、実施の形態5と同様に、上記で得
られた中子を発光管成形型の内部設置し、スラリーの注
入して硬化させ、中子とスラリー硬化体との一体物を取
り出す。次いで、実施の形態3と同様に、軸体の排除、
カーボンの熱分解、焼成を行なう。これにより、実施の
形態5と同様の発光管を得ることができる(図26参
照)。なお、注入するスラリーは実施の形態1と同様の
ものである。
【0102】このように、本実施の形態6においても、
実施の形態1と同様に、細管成形部に軸体を有する中子
を用いることに特徴がある。このため、本実施の形態6
においても、上記実施の形態1において述べた効果を得
ることができる。
【0103】(実施の形態7)次に、本発明の実施の形
態7にかかる発光管の製造方法及びそれに用いられる中
子について、図31を参照しながら説明する。図31
(a)は実施の形態7にかかる発光管の製造方法に用い
られる中子を示す図であり、図31(b)は本実施の形
態7にかかる発光管の製造方法によって作製された発光
管を示す図である。
【0104】図31(a)に示すように、本実施の形態
7においては、中子80は3本の軸体81、82及び8
3を有しており、この3本の軸体によって細管成形部が
構成されている。また、軸体81は軸体82又は83と
一直線上に対向するように配置されていない。
【0105】従って、中子80を用いて、実施の形態4
と同様に、スラリーの注入、焼成等を行なえば、図31
(b)に示す発光管85が得られる。図31(b)にお
いて、85a及び85cは細管部であり、85bは本管
部である。細管部85cにおいては二本の電極が収容で
きるように構成されており、主電極に加えて補助電極も
収容できる。このように、中子80を用いて作製した発
光管85においては、図26に示した発光管と異なり、
主電極は一直線上に対向するように配置されない。
【0106】(実施の形態8)次に、本発明の実施の形
態8にかかる発光管の製造方法及びそれに用いられる中
子について、図32を参照しながら説明する。図32
(a)は実施の形態8にかかる発光管の製造方法に用い
られる中子を示す図であり、図32(b)は本実施の形
態8にかかる発光管の製造方法によって作製された発光
管を示す図である。
【0107】図32(a)に示すように、本実施の形態
8においても、実施の形態7と同様に、中子90は3本
の軸体91、92及び93を有しており、この3本の軸
体によって細管成形部が構成されている。また、軸体9
1は軸体92又は93と一直線上に対向するように配置
されていない。但し、本実施の形態8においては、各軸
体が互いに平行に位置していない点で、実施の形態7と
異なっている。
【0108】従って、中子90を用いて、実施の形態4
と同様に、スラリーの注入、焼成等を行なえば、図32
(b)に示す発光管95が得られる。発光管95におい
て、細管部95a、95c及び95dは互いに平行とは
なっていない。なお、細管部95a及び95cには主電
極が収容され、細管部95dには補助電極が収容され
る。
【0109】
【発明の効果】以上のように本発明の発光管の製造方法
及び中子を用いれば、中子の細管成形部及び発光管の細
管部における折損の発生を抑制でき、生産性の向上を図
ることができる。また、発光管の細管部における寸法精
度の向上を図ることも可能である。更に、発光管の内部
形状における設計の自由度も高めることができ、従来の
ように肉厚の変更等のために機械的加工を行なう必要が
ないため、コストの削減を図ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかる発光管の製造方法の一工
程を示す断面図
【図2】実施の形態1にかかる発光管の製造方法の一工
程を示す断面図
【図3】実施の形態1にかかる発光管の製造方法の一工
程を示す断面図
【図4】実施の形態1にかかる発光管の製造方法の一工
程を示す断面図
【図5】実施の形態1にかかる発光管の製造方法の一工
程を示す断面図
【図6】実施の形態1にかかる発光管の製造方法の一工
程を示す断面図
【図7】実施の形態1にかかる発光管の製造方法の一工
程を示す断面図
【図8】実施の形態1にかかる発光管の製造方法の一工
程を示す断面図
【図9】実施の形態1にかかる発光管の製造方法の一工
程を示す断面図
【図10】実施の形態1にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図11】実施の形態2にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図12】実施の形態2にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図13】実施の形態2にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図14】実施の形態2にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図15】実施の形態3にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図16】実施の形態3にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図17】実施の形態3にかかる発光管の製造方法に用
いられる中子を示す断面図
【図18】実施の形態4にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図19】実施の形態4にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図20】実施の形態4にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図21】実施の形態4にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図22】実施の形態4にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図23】実施の形態4にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図24】実施の形態4にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図25】実施の形態4にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図26】実施の形態4にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図27】実施の形態5にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図28】実施の形態5にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図29】実施の形態5にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図30】実施の形態6にかかる発光管の製造方法の一
工程を示す断面図
【図31】(a)は実施の形態7にかかる発光管の製造
方法に用いられる中子を示す図、(b)は本実施の形態
7にかかる発光管の製造方法によって作製された発光管
を示す図
【図32】(a)は実施の形態8にかかる発光管の製造
方法に用いられる中子を示す図、(b)は本実施の形態
8にかかる発光管の製造方法によって作製された発光管
を示す図
【図33】従来のセラミックスで形成された発光管の例
を示す断面図
【図34】従来の鋳込み成形法によって成形された発光
管を示す断面図
【図35】従来の鋳込み成形法における一工程を示す断
面図
【図36】従来の鋳込み成形法における一工程を示す断
面図
【図37】従来の鋳込み成形法における一工程を示す断
面図
【図38】従来の鋳込み成形法における一工程を示す断
面図
【図39】実施の形態1にかかる発光管を備えた金属蒸
気放電ランプの構成を示す概略構成図
【符号の説明】
1、2、21、22、31、32、41、42、61、
62、71 中子成形型 1a、2a、21a、22a、31a、32a、41
a、42a、61a、62a 中子成形型に設けられた
凹部 3、23、33、43a、43b、63a、63b、7
3a、73b、81、82、83、91、92、93
軸体 4、24、34、44、64 熱可溶性材料 5、25、35、65 注入口 6、26、36、46、80、90 中子 6a、26a、46a、66a 細管成形部 6b、26b、46b、66b 本管成形部 7、8、27、28、47、48 発光管成形型 7a、8a、27a、28a、47a、47b 発光管
成形型に設けられた凹部 7b、8b、27b、28b 中子位置決め用の凹部 9 位置決め用板部材 10 孔 11 位置決めピン 12、50 スラリー 13、30、45 発光管を成形するための空間 14、51 スラリー硬化体 16、85、95 発光管 16a、52a、52c、85a、85c、95a、9
5c、95d 細管部 16b、52b、85b、95b 本管部 17 中子のテーパ状の部分 18 中子のストレート状の部分 31b、32b、71a、71b 中子成形型の側面 35 充填口

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型の内部に材料を注入して、放電空間と
    なる本管部と電極を収容する細管部とで構成された発光
    管を製造する発光管の製造方法であって、 前記細管部の内部形状を成形する部分と前記本管部の内
    部形状を成形する部分とで構成され、且つ、前記細管部
    の内部形状を成形する部分に軸体を有する中子を、前記
    材料の注入前に、前記型の内部に設置する工程を少なく
    とも有することを特徴とする発光管の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記型が、金属材料、樹脂材料又はセラ
    ミックス系材料で形成されている請求項1記載の発光管
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記型と中子とのすき間に注入される材
    料が、セラミックス粉末、溶剤及び硬化剤を主成分とす
    るスラリーであり、 前記中子が設置された型に注入された前記スラリーを硬
    化させてスラリー硬化体を形成する工程と、 前記スラリー硬化体と前記中子との一体物を前記型から
    取り出し、前記スラリー硬化体と前記中子とを分離する
    工程と、 前記中子が分離された前記スラリー硬化体を焼成する工
    程とを更に有している請求項1記載の発光管の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 中子成形用の型の内部に、前記軸体を設
    置し、熱可溶性材料又は可燃性材料を充填して、少なく
    とも前記本管部の内部形状を成形する部分が前記熱可溶
    性材料又は前記可燃性材料で形成された前記中子を形成
    する工程を有する請求項3記載の発光管の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記中子において、二つの前記細管部の
    内部形状を成形する部分が、前記本管部の内部形状を成
    形する部分を挟んで互いに対向するように設けられてお
    り、 一方の前記細管部の内部形状を成形する部分にある軸体
    と他方の前記細管部の内部形状を成形する部分にある軸
    体とが共通の一本の軸体である請求項1記載の発光管の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 前記中子が二本以上の軸体を有している
    請求項1記載の発光管の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記軸体の周囲に熱可溶性材料又は可燃
    性材料の層が形成される請求項1記載の発光管の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記軸体が、金属材料、樹脂材料又はセ
    ラミックス系材料で形成されている請求項1記載の発光
    管の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記軸体が通電によって発熱する材料で
    形成されており、前記軸体を発熱させて前記中子の前記
    熱可溶性材料で形成された部分を溶融させることによ
    り、前記スラリー硬化体と前記中子との分離を行なう請
    求項4記載の発光管の製造方法。
  10. 【請求項10】 型の内部に材料を注入して放電空間と
    なる本管部と電極を収容する細管部とで構成された発光
    管を製造する際に、前記型の内部に予め設置される中子
    であって、 前記細管部の内部形状を成形する部分と前記本管部の内
    部形状を成形する部分とで構成され、前記細管部の内部
    形状を成形する部分に軸体を有していることを特徴とす
    る発光管製造用の中子。
  11. 【請求項11】 前記本管部の内部形状を成形する部分
    が熱可溶性材料又は可燃性材料で形成されている請求項
    10記載の発光管製造用の中子。
  12. 【請求項12】 二つの前記細管部の内部形状を成形す
    る部分が、前記本管部の内部形状を成形する部分を挟ん
    で互いに対向するように設けられており、一方の前記細
    管部の内部形状を成形する部分にある軸体と他方の前記
    細管部の内部形状を成形する部分にある軸体とが共通の
    一方の軸体である請求項10記載の発光管製造要の中
    子。
  13. 【請求項13】 二本以上の軸体を有している請求項1
    0記載の発光管製造用の中子。
  14. 【請求項14】 前記細管部の内部形状を成形する部分
    が前記軸体の周囲に熱可溶性材料又は可燃性材料の層を
    設けて形成されている請求項10記載の発光管製造用の
    中子。
  15. 【請求項15】 前記軸体が、金属材料、樹脂材料又は
    セラミックス系材料で形成されている請求項10記載の
    発光管製造用の中子。
  16. 【請求項16】 前記軸体が通電によって発熱する材料
    で形成されている請求項14記載の発光管製造用の中
    子。
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