JP2002333356A - 超音波流量計 - Google Patents
超音波流量計Info
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Abstract
費電流を減らす。受信波検知部のデジタル回路を簡単に
する。 【解決手段】 受信波検知部を、受波器からの信号を増
幅する増幅度可変の増幅部と、3つの基準電圧レベルを
有する比較器、ゼロクロス検知用比較器等で構成する。
増幅後の受信波が図(a)のように、その第3波が20
0mVと500mVの基準電圧を一気に越えると、その
ゼロクロス点で受信波検知信号を出し、その後の受信で
は、350mVの基準電圧を第3波が越えるとそのゼロ
クロス点で受信波検知信号を出す。第3波が350mV
に達しないときは、受信波検知信号は出ない。そして、
増幅部の増幅度を調節して適値を選ぶ。
Description
播時間を、上流から下流(順方向)と下流から上流(逆
方向)の両方について測定して流速を算出し、さらに流
量を求める超音波流量計に関する。
に、流体中に距離Lを離して流管3の上流と下流に配置
した1組の超音波送受波器の一方の送受波器1から他方
の送受波器2への順方向伝播時間t1 は、静止流体中の
超音波の音速をC、流体の流れの速さをVとすると、 t1 =L/(C+V) となる。
向伝播時間t2 は、 t2 =L/(C−V) となる。伝播時間t1 とt2 とから流速Vを、 V=(L/2){(1/t1 )−(1/t2 )} として求めていた。
の送受波器に到達する時期、つまり到達時点を特定する
受信検知の方法として、特定波のゼロクロス点を検知す
るようにしたものがある。図5は発信のタイミングを示
す発信駆動信号と受信波を示している。実際の受信波は
非常に小さく、先ず増幅される。同図の受信波は増幅後
の波形を示している。
る。その後最大振幅となり徐々に小さくなる。ところが
到達時点aはノイズに隠れて検知できない。そこで、次
のような方法が行われている。
てのしきい値VTHを決め、このレベルに最初に達した
波、例えば同図の第3波がb点でしきい値に達した後ゼ
ロレベルを通るゼロクロスポイントcを検知して受信検
知とする方法である。
波(例えば第3波)のゼロクロスポイントを検知するよ
うに定めてあり、実際の到達時間tは、a点からc点ま
での時間τを予め求めて記憶しておき、測定した時間t
+τに相当する値から時間τを減算することにより求め
ている。
向伝播時間を求めるのに、単純に測定した到達時間t+
τから時間τを減ずるのではなく、伝播時間計測の精度
を向上するために、受信すると同時に次の送信を同じ方
向に行うことを複数回(n−1回)繰り返すことによ
り、一方向、例えば順方向の送受信をn回連続して繰り
返して、最初(第1回目)の順方向送信から最後(第n
回目)の受信までの時間n(t1 +τ)を測定し、次に
他方向、例えば逆方向への送受信を同様にしてn回連続
して繰り返して、最初の逆方向送信から最後の受信まで
の時間n(t2 +τ)を測定し、これらの各方向の複数
回の送受信で得た測定値からnτを減じ、各方向の伝播
時間t1 とt2 とを計算して流速更に流量を求める超音
波流量計も公知である。
の圧力や、或いは超音波送受波器を構成する振動子の個
々の特性によって異なる。その結果、個々のしきい値V
THの調整はもちろん、場合によっては流量計の設置場所
毎に現地でしきい値VTHや、受信側の送受波器で得た信
号を増幅する増幅器の増幅率の調整が必要となる。
きるいくつかの方法が模索されている。その1つは、ピ
ーク値ホールド回路やオートマチックゲインコントロー
ル回路(AGC)を用いて受信波のピーク値が常に一定
の大きさになるよう増幅器のゲイン(前記増幅率)を調
整して、狙った波をしきい値VTHで捉えるようにするこ
とで、受信波の方をしきい値VTHに合わせる方法であ
る。もう1つは、直前の受信波のピーク値をホールド
し、そのピーク値の電圧に一定値を掛けた値をしきい値
VTHとして使う方法である。
電流の大きいアナログ回路部が大掛かりになってコスト
高になる。また、ある特定電圧を一定時間ホールドして
いる必要があるとか、或いはしきい値VTHを決めるため
に、測定とは別の超音波の送受信を行う必要があるた
め、低消費電流にすることが難しいなどの問題点があっ
た。
力化の妨げとなる。1対の送受波器時間の距離が200
mm程度の気体流量計では伝播時間tが0.5ms程度
であるが、繰り返し送受信を行う複数回(n回)が10
0回程度になるとntが50msにもなり、この長い時
間の間、一定の電圧をホールドするのに大きな電力を消
費するからである。
きる超音波流量計を提供することを目的とする。
に、請求項1の発明は、送信側としても受信側としても
働く超音波送受波器を少なくとも1対設け、流体の流れ
の中を上流から下流の順方向及び下流から上流の逆方向
に超音波の送受信を行い、その各方向の到達時間より流
速さらに流量を求める超音波流量計で、かつ、各方向毎
に先ず一方の送受波器を送信側として送信し、他方の受
信側送受波器の信号を入力とする受信波検知部が受信波
を検知すると再び送信側送受波器を駆動して送信し、こ
れを複数回繰り返すように構成し、各方向毎に第1回目
の送信から複数回目の受信までの時間、つまり到達時間
の複数倍をまとめて測定し、その結果から到達時間を求
める超音波流量計において、前記受信波検知部は、先ず
受信側送受波器の信号を増幅度可変の増幅部で増幅する
ように構成されていて、増幅部の後段では、電圧の異な
る3つの基準電圧レベルが用意されていて、各方向毎の
複数回の送受信のうち、第1回目の受信は、1つの発信
による増幅後の一群の受信波のうち、ある波が最初に前
記3つの基準電圧レベルのうち最も低い基準電圧レベル
を越え、更にそのまま、最も高い基準電圧レベルも一気
に越えた時は、その波のゼロクロスポイントを受信検知
ポイントとし、第2回目以降の受信は、前記3つの基準
電圧レベルのうち、真ん中の基準電圧レベルを初めて越
えた波のゼロクロスポイントを受信検知ポイントとする
と共に、第1回目の受信で、最も低い基準電圧レベルを
越えた波が最も高い基準電圧レベルを一気に越えなかっ
たときは、測定を中止して、増幅部の増幅度を変えて第
1回目の送信からやり直すように構成したことを特徴と
する超音波流量計である。
の先頭から第1波、第2波、第3波、第4波、第5波、
第6波、第7波と次第にそのピークが大きくなる。この
ピークの電圧の大きくなる度合いは最初ほど大きくだん
だん小さくなる傾向がある。つまり、ピークの大きさを
比較すると、第1波側なら、第3波/第1波が最大で第
5波/第3波、第7波/第5波と段々小さくなる。第2
波側なら第4波/第2波が最大で第6波/第4波、第8
波/第6波と小さくなる。
密には第3波のピーク値と第1波のピーク値との比率で
ある(第3波のピーク/第1波のピーク)を簡略化して
表現したもので、他の比率についても同様に簡略化した
表現で示している。
変化してもほとんど変化しないことが実験等で確認され
ている。特に第3波/第1波および第4波/第2波は他
の比率に比べ十分大きいため区別が容易である。
350mV、500mVとすると、ある波が初めて20
0mVを越えてそのまま一気に500mVも越えたと
き、その波は直前の波の2.5倍以上あることになる。
仮に第3波だけがこの条件を満たすなら、この時点で、
この波が第3波と判断できる(図3(a)参照)。
を越えなかったときは増幅度が適当でないと判断でき、
その時点で測定を中止して、増幅度を変化させ最初の発
信からやり直す。これを繰り返すことで最終的に増幅度
の最適化が可能である。
0mVの中間値である350mVを初めて越えた波のゼ
ロクロスポイントを受信検知ポイントとすることで、以
後の繰り返し測定中に多少波高値が変化しても第3波を
捉え続けることが可能である。
mVを一気越えする可能性があるが増幅度を制限するこ
とで第1波を間違えて検知することは防ぐことができ
る。
電圧レベルを設置し第3波を捉えるようにしたが、負側
に基準レベルを設置し第4波を捉えるようにすることも
できるし、受信波の極性を逆にして正側で第4波或いは
負側で第3波を捉えるようにすることもできる。
を図面の実施例に基づいて説明する。
知部について図2に詳しく示して説明する。
も受信にも使用できる。両送受波器は流体中を上流から
下流又は下流から上流への超音波の送受を行う。
ば2が接続され受信波を検知すると受信波検知信号を出
力する。送波器駆動部5はコントロール部6より第1送
信指令信号を受けると送信側の送受波器、例えば1をま
ず駆動し、その後は受信波検知部4より受信波検知信号
を受ける度に駆動する。但し、第1のカウンタ7より第
n受信波検知信号を受けると、それ以後は新たに第1送
信指令信号を受けるまでは駆動を停止する。本実施例で
は無意味なn+1回目の駆動を行ってしまうようになっ
ているが、受信側で無視するので問題はない。
受信波検知信号をカウントし、n番目の受信波検知信号
(第n受信波検知信号)を出力する。このカウンタ7は
コントロール部6よりの第1送信指令信号でリセットさ
れるようになっている。第2のカウンタ8は第1送信指
令信号から第n受信波検知信号までの時間n(t1 +
τ)を測定する。その時間(カウント値)はコントロー
ル部6が読み取る。実施例では第1送信指令信号でカウ
ント値がゼロクリアされ、カウントを開始するように構
成されている。
号を反転させて切替スイッチ9,10を切り替えること
により2つの送受波器1,2の役割の切り替えを行う。
等がおさまる時間をおいて、第1送信指令信号を出力す
る。そして、第n受信波検知信号が入力されると、カウ
ンタ8の測定値(カウント値)、例えばn(t2 +τ)
を読み取り、直前に行った反対向きでの測定値とを用い
て、その間の流速更に流量を演算する。なお、この超音
波流量計は電池電源で作動する。
スイッチ10を介して受信側の送受波器から入力される
信号Vinは増幅度可変の増幅部11で増幅される。オ
ペアンプ12に接続されたフィードバック抵抗R20〜R
27をアナログスイッチ13で選択的に接続することで増
幅度を変える。アナログスイッチ13はラインS10,
S11及びS12に印加されるコントロール部6からの
増幅度選択信号で8個のうちの1つのスイッチが選択的
に閉じる。図示の場合、フィードバック抵抗R 24と直列
のスイッチが閉じているため、増幅部11の増幅度はR
24/R1 である。なお、フィードバック抵抗R20〜R27
の抵抗値はR20<R21<R22<…<R27と、順に大きく
定めてある。
比較器14、第2の比較器15及び第3の比較器16の
プラス入力に印加される。各比較器14,15及び16
のマイナス入力には、それぞれレベルが200mV、3
50mV及び500mVの基準電圧が入力されている。
4個の比較器14,15,16,17の出力は、図示の
ように、ORゲート18、バイナリカウンタ19、AN
Dゲート20、第1のRSFF21、立ち上がりエッジ
検知回路22、第2のRSFF23及び切替スイッチ2
4と図示のように接続されている。また、バイナリカウ
ンタ19と第2のRSFF23の各R入力には前記図1
のコントロール部からの第1送信指令信号が入力され
る。
ができた場合(a)と、増幅度が不適切で第3波を捉え
ることができなかった場合(b)のタイミングを示す。
0mVを越える波があったとき、最初の1回だけ“Hi
gh”になり、2回目からは“Low”となる。その信
号と比較器16の出力のANDが切替スイッチ24を介
してRSFF21のR入力に入力されている。
“High”となる。よって1回目に200mVを越え
た波がそのまま500mVも越えたときのみRSFF2
1のR入力に“High”が入力され、RSFF21の
出力Qは“Low”となり、その後S入力であるゼロク
ロス検知用比較器17の出力が“High”になると再
びRSFF21の出力は“High”となり、その立ち
上がりエッジを検知した信号が受信波検知信号となる。
つまり、200mVを最初に越えた波がそのまま一気に
500mVも越えたとき、その波のゼロクロスポイント
で受信波検知信号が出力される。
FF23の出力Qは反転して“Low”となり、切替ス
イッチ24は図示の状態から切り替わり、比較器15の
出力がRSFF21のR入力となる。よって以後は35
0mVを最初に越えた波のゼロクロスポイントで受信波
検知信号が出力される。
を越えない場合、次の波が500mVを越えても受信波
検知信号は出力されない(図3(b)参照)。この場合
は第1送信指令信号出力から一定時間たっても受信波検
知信号がないことにより、増幅度不適合とコントロール
部6が判断して増幅度を変更し、再び第1送信指令信号
を出力するように構成されていて、この繰り返しにより
最適増幅度を見つけることができる。バイナリカウンタ
19と2つのRSFF21,23はコントロール部6か
らの第1送信指令信号で毎回リセットされるようになっ
ている。
0,350,500mVの1組だけとしたが、前記20
0,350,500mVの組だけでなく、例えば30
0,525,750mVのように同じ比率で複数組も
ち、200,500mVを一気越え、あるいは300,
750mVを一気越えを第3波検知の条件とし、20
0,500mVの一気越えの時は以降は350mVを最
初に越えた波のゼロクロスポイント、300,750m
Vの一気越えの時は以降は525mVを最初に越えた波
のゼロクロスポイントを受信波検知ポイントすることも
可能で、この場合、増幅度の適合範囲が広くなり最適増
幅度を見つけやすくなる利点がある。
成されているので、従来技術のような消費電流の多い長
時間作動のピーク値ホールド回路を用いなくて良く、受
信波検知部のアナログ回路が増幅部と比較器のみで構成
でき、しかも受信時の一瞬だけ機能させればよいため、
容易に低消費電力化できる。また、受信波検知部のデジ
タル回路の構成が簡単で低コストの流量計を実現でき
る。
幅部の増幅度が適切で、第3波を捉えて受信波検知信号
を出力するときの図、(b)は増幅度が不適合で、受信
波検知信号が出力されないときの図。
明する電気信号波形を示す図。
0)
力化の妨げとなる。1対の送受波器間の距離が200m
m程度の気体流量計では伝播時間tが0.5ms程度で
あるが、繰り返し送受信を行う複数回(n回)が100
回程度になるとntが50msにもなり、この長い時間
の間、一定の電圧をホールドするのに大きな電力を消費
するからである。
Claims (1)
- 【請求項1】 送信側としても受信側としても働く超音
波送受波器を少なくとも1対設け、流体の流れの中を上
流から下流の順方向及び下流から上流の逆方向に超音波
の送受信を行い、その各方向の到達時間より流速さらに
流量を求める超音波流量計で、かつ、各方向毎に先ず一
方の送受波器を送信側として送信し、他方の受信側送受
波器の信号を入力とする受信波検知部が受信波を検知す
ると再び送信側送受波器を駆動して送信し、これを複数
回繰り返すように構成し、各方向毎に第1回目の送信か
ら複数回目の受信までの時間、つまり到達時間の複数倍
をまとめて測定し、その結果から到達時間を求める超音
波流量計において、 前記受信波検知部は、先ず受信側送受波器の信号を増幅
度可変の増幅部で増幅するように構成されていて、増幅
部の後段では、電圧の異なる3つの基準電圧レベルが用
意されていて、各方向毎の複数回の送受信のうち、第1
回目の受信は、1つの発信による増幅後の一群の受信波
のうち、ある波が最初に前記3つの基準電圧レベルのう
ち最も低い基準電圧レベルを越え、更にそのまま、最も
高い基準電圧レベルも一気に越えた時は、その波のゼロ
クロスポイントを受信検知ポイントとし、 第2回目以降の受信は、前記3つの基準電圧レベルのう
ち、真ん中の基準電圧レベルを初めて越えた波のゼロク
ロスポイントを受信検知ポイントとすると共に、 第1回目の受信で、最も低い基準電圧レベルを越えた波
が最も高い基準電圧レベルを一気に越えなかったとき
は、測定を中止して、増幅部の増幅度を変えて第1回目
の送信からやり直すように構成したことを特徴とする超
音波流量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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2001
- 2001-05-09 JP JP2001138028A patent/JP4746203B2/ja not_active Expired - Fee Related
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