JP2002332165A - ロール紙収納装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

ロール紙収納装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2002332165A
JP2002332165A JP2001139203A JP2001139203A JP2002332165A JP 2002332165 A JP2002332165 A JP 2002332165A JP 2001139203 A JP2001139203 A JP 2001139203A JP 2001139203 A JP2001139203 A JP 2001139203A JP 2002332165 A JP2002332165 A JP 2002332165A
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JP2001139203A
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Toshihiko Totsugi
俊彦 戸次
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装着前はロール紙が回転することがなく、ま
た装着後はロール紙を適切な負荷で回転させることので
きるロール紙収納装置及びこれを備えた画像形成装置を
提供する。 【解決手段】 ロール紙3を回転自在に収納し、画像形
成装置本体1A内に着脱自在に装着されるロール紙収納
装置2に弾性部材16を設け、この弾性部材16により
ロール紙収納装置2が画像形成装置本体1A内に装着さ
れていないときにはロール紙3が回転しないように押圧
する。また、ロール紙収納装置2が画像形成装置本体1
A内に装着されたときには、弾性部材16による押圧を
解除するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール紙を回転自
在に収納したロール紙収納装置及びこれを備えた画像形
成装置に関し、特にロール紙収納装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタやファクシミリ等の画像
形成装置においては、丸棒状もしくは円筒状の芯体に連
続紙を巻き付けたロール状の紙(以下、ロール紙とい
う)に画像を形成するようにしたものがある。そして、
このようなロール紙は、A4やB5などの定型サイズに
裁断されたカット紙に比べて一度セットしてしまえば給
紙の手間が少なく、また給紙機構も簡単なため、ファク
シミリや各種プリンタなどの画像形成装置において広く
利用されている。
【0003】ところで、このような画像形成装置におい
て、ロール紙の装着方法としては、ユーザーがロール紙
を保護する包装体を取り外した後、ロール紙を装置本体
に設けられたロール紙支持部材に取り付け、この後、ロ
ール紙先端を装置の搬送系に挿入するものが一般的であ
る。
【0004】また、これ以外のものとしては、例えば特
開平8−217295号公報に、ロール紙を収納したロ
ール紙収納装置を、そのまま支持手段として用いる構成
のものが開示され、また特開平10−45285号公報
には、ロール紙交換を容易にするためにロール紙の支持
手段をカートリッジとし、このカートリッジを装置本体
に対して着脱自在に構成したものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装着方法によりロール紙を装着するようにした従来
の画像形成装置においては、以下のような問題点があ
る。
【0006】まず、ロール紙を装置本体に設けられた支
持部材に直接取り付けるようにした場合には、ロール紙
をセットするのに、1.ロール紙の包装体を取り去る。
2.ロール紙の向き・巻き取り方向を合わせる。3.ロ
ール紙を支持部材に装着する。4.シート先端を留めて
いるシールテープを剥がす。5.シート先端を画像形成
装置の搬送手段に挿入する。という操作が必要である。
【0007】また、特開平8−217295号公報のよ
うにロール紙収納装置をロール紙の支持手段としても利
用する場合は、ロール紙支持手段を別途に用意する構成
に比べて簡便かつ安価ではあるものの、ロール紙収納装
置からロール紙を取り出した後、ロール紙収納装置を支
持手段として組み立て直し、さらにこの後、ロール紙収
納装置に再度ロール紙を取り付けるという別の手間がか
かる。
【0008】また、特開平10−45285号公報のよ
うに支持手段をカートリッジ構成とした場合には、画像
形成装置への着脱は簡便になるものの、カートリッジに
ロール紙を装着する煩雑さは画像形成装置に一体に設け
られた支持手段へ装着する場合と変わらない。
【0009】そこで、ロール紙の装着を簡便に行うこと
ができるよう、例えば写真のAPSフィルムのように、
購入したロール紙収納装置を包装体を剥がした後、その
ままロール紙収納装置を画像形成装置に装着すると、そ
れだけでロール紙への記録が可能となる構成のものが考
えられる。
【0010】ところが、このような構成のロール紙収納
装置を用いる場合、ロール紙製造からユーザーが使用す
るまではロール紙がロール紙収納装置の中で回転しない
ようにしなければならず、またロール紙収納装置を画像
形成装置に装着した際、軽い力でロール紙を回転させる
ことができるようにする必要がある。
【0011】さらに、画像形成装置に構成によってはロ
ール紙収納装置を画像形成装置に取り付けた場合でもロ
ール紙が回りすぎないように軽い負荷が必要な場合もあ
る。なお、このときの負荷の大きさは輸送中に完全に止
める力よりはずっと軽いものである。
【0012】そこで、本発明はこのような現状に鑑みて
なされたものであり、装着前はロール紙が回転すること
がなく、また装着後はロール紙を適切な負荷で回転させ
ることのできるロール紙収納装置及びこれを備えた画像
形成装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロール紙を回
転自在に収納し、装置本体内に着脱自在に装着されるロ
ール紙収納装置において、前記装置本体内に装着されて
いないときには前記ロール紙が回転しないように押圧
し、前記装置本体内に装着されたときには押圧を解除す
るように構成された弾性部材を備えたことを特徴とする
ものである。
【0014】また本発明は、前記弾性部材は前記装置本
体内に設けられた解除部材により前記ロール紙に対する
押圧が解除されるように構成されていることを特徴とす
るものである。
【0015】また本発明は、前記弾性部材は弾性を有す
る材料をU字形状に折曲して形成されたものであること
を特徴とするものである。
【0016】また本発明は、前記弾性部材は前記装置本
体内に装着されていないときには前記ロール紙が回転し
ないよう該ロール紙の外周面を径方向へ押圧することを
特徴とするものである。
【0017】また本発明は、前記弾性部材のロール紙に
当接する部分には摩擦部材が取り付けられていることを
特徴とするものである。
【0018】また本発明は、前記弾性部材は前記装置本
体内に装着されていないときには前記ロール紙が回転し
ないよう該ロール紙の芯体の一方の軸端部、或は両方の
軸端部に設けられたつば部の外周面を押圧することを特
徴とするものである。
【0019】また本発明は、前記つば部の外周面が山形
形状であり、前記つば部の山形形状の谷部における半径
は前記ロール紙の初期状態の外径より大きいことを特徴
とするものである。
【0020】また本発明は、前記つば部の外周面には半
径方向に切り込みが設けられ、前記つば部の切り込みの
谷部における半径は前記ロール紙の初期状態の外径より
小さいことを特徴とするものである。
【0021】また本発明は、ロール紙を回転自在に収納
したロール紙収納装置を装置本体内に着脱自在に装着す
るようにした画像形成装置において、前記ロール紙収納
装置は、前記装置本体内に装着されていないときには前
記ロール紙が回転しないように押圧し、前記装置本体内
に装着されたときには押圧を解除するように構成された
弾性部材を備えたものであることを特徴とするものであ
る。
【0022】また本発明は、前記弾性部材は前記ロール
紙収納装置を前記装置本体内に装着した際、前記装置本
体内に設けられた解除部材により前記ロール紙に対する
押圧が解除されるように構成されていることを特徴とす
るものである。
【0023】また本発明は、前記解除部材は、前記ロー
ル紙収納装置を前記装置本体内に装着した際、前記弾性
部材と共働して該ロール紙収納装置を弾性的に固定する
ものであることを特徴とするものである。
【0024】また本発明は、前記解除部材は前記ロール
紙収納装置を装置本体内に装着した際、前記弾性部材を
押圧解除方向に押圧する押圧部を備えると共に、前記弾
性部材の、前記解除部材の押圧部により押圧される位置
には押圧された際、該弾性部材を前記解除部材の方向に
引き込むくびれ部が形成されていることを特徴とするも
のである。
【0025】また本発明は、前記弾性部材は弾性を有す
る材料をU字形状に折曲して形成されたものであること
を特徴とするものである。
【0026】また本発明は、前記弾性部材は前記ロール
紙収納装置が前記装置本体内に装着されていないときに
は前記ロール紙が回転しないよう該ロール紙の外周面を
径方向へ押圧することを特徴とするものである。
【0027】また本発明は、前記弾性部材のロール紙に
当接する部分には摩擦部材が取り付けられていることを
特徴とするものである。
【0028】また本発明は、前記弾性部材は前記ロール
紙収納装置が前記装置本体内に装着されていないとき前
記ロール紙が回転しないよう該ロール紙の芯体の一方の
軸端部、或は両方の軸端部に設けられたつば部の外周面
を押圧することを特徴とするものである。
【0029】また本発明は、前記つば部の外周面が山形
形状であり、前記つば部の山形形状の谷部における半径
は前記ロール紙の初期状態の外径より大きいことを特徴
とするものである。
【0030】また本発明は、前記つば部の外周面には半
径方向に切り込みが設けられ、前記つば部の切り込みの
谷部における半径は前記ロール紙の初期状態の外径より
小さいことを特徴とするものである。
【0031】また本発明のようにロール紙を回転自在に
収納し、装置本体内に着脱自在に装着されるロール紙収
納装置に弾性部材を設け、この弾性部材によりロール紙
収納装置が画像形成装置本体内に装着されていないとき
にはロール紙が回転しないように押圧する。また、ロー
ル紙収納装置が装置本体内に装着されたときには、弾性
部材による押圧を解除するように構成する。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0033】図1は本発明の第1の実施の形態に係るロ
ール紙収納装置を備えた画像形成装置の一例であるプリ
ンタの概略構成を示す斜視図、図2はその概略断面図で
ある。
【0034】図1及び図2において、1は例えばインク
ジェット方式を用いたプリンタ、1Aはプリンタ本体で
あり、このプリンタ1は画像記録手段としてインクジェ
ットヘッド9を備えている。なお、10はインクジェッ
トヘッド9を載置したキャリアであり、このキャリア1
0はガイドシャフト11とガイドレール12に案内さ
れ、タイミングベルト13を介してキャリアモータ14
により駆動されることにより、ロール紙の搬送方向と交
差する方向に往復移動可能に支持されるようになってい
る。
【0035】また、2はロール紙収納装置であるロール
紙収納箱であり、このロール紙収納箱2の中には芯体4
に巻かれたロール紙3が芯体4を支点として回転自在に
収納されている。ここで、同図は、このロール紙収納箱
2がプリンタ本体1Aに装着された状態を示しており、
このように装着されたとき、ロール紙3の先端はロール
紙収納箱2から引き出されて第1のローラ対5に挟持さ
れた状態となっている。
【0036】なお、このような状態で画像記録動作が開
始されると、ロール紙3の先端は第1のローラ対5の回
転によりさらにロール紙収納箱2から引き出されて第2
のローラ対6、第3のローラ対7及び排出口1Bの手前
にある第4のローラ対8により搬送されるようになって
いる。
【0037】そして、このように搬送されるロール紙3
が第2のローラ対6と第3のローラ対7との間に位置す
るとき、インクジェットヘッド9により記録が行われる
ようになっている。なお、それぞれのローラ対5〜8は
不図示の搬送モータからの駆動力が伝達される搬送ロー
ラと、搬送ローラに従動して回転するピンチローラとか
ら構成される。
【0038】一方、図3はロール紙収納箱2の斜視図で
あり、このロール紙収納箱2は中に収納されているロー
ル紙3を保護・輸送すると共にロール紙3をプリンタ本
体内へ着脱するためのものであり、丈夫な紙もしくは樹
脂で形成されている。なお、このロール紙収納箱2はユ
ーザーが購入した状態では温湿度の環境変化からロール
紙3を保護する不図示の部材、例えば保護フィルムもし
くは密閉できる樹脂ケースなどで全体が包まれている。
【0039】ところで、このロール紙収納箱2に収納さ
れたロール紙3は、同図に示す弾性部材である押えばね
16により押え付けられている。なお、本実施の形態に
おいて、この押えばね16は弾性を有するばね材料をU
字状に折曲して形成されたものであり、このばね16の
一辺部16aはロール紙収納箱内壁面に固定され、他の
辺部16bはロール紙外周面に圧接し、ロール紙3を径
方向に押圧するようになっている。
【0040】ここで、このように押えばね16(の他の
辺部16b)を外周面に圧接させることにより、ロール
紙収納箱2がプリンタ本体1Aに装着されていない状態
のときロール紙3が回転しないように固定することがで
きる。
【0041】そして、このように押えばね16によって
ロール紙3の回転を止めると共に外周面を押え付けるこ
とにより、ロール紙先端をテープなどで留めていなくて
も、ロール紙3の巻付けが緩んだり、ロール紙先端がロ
ール紙収納箱2の下端部2aに設けられた出口部2bか
ら外れたりするのを防ぐことができる。
【0042】なお、この押えばね16の他の辺部16b
のロール紙3に当接する部分にゴム、天然皮革、人工皮
革などの摩擦係数の高い材料により形成された摩擦部材
である不図示のパッド部材を貼り付け(取り付け)てお
けば、より軽い押圧力でロール紙3の回転を止めること
ができる。
【0043】ところで、このロール紙収納箱2は、後述
する図4に示すようにプリンタ本体1Aに上方から装着
されるが、この装着の際、ロール紙収納箱2の下端部2
aは第1のローラ対5の間に差し込まれるよう下方に延
出している。なお、ロール紙収納箱2が装着される際、
ロール紙3の先端は予め、この下方に延出した下端部2
aを構成する対向した側壁面の間の下端付近にまで達し
ている。
【0044】また、このロール紙収納箱2の下端部2a
を構成する対向した側壁面には、第1のローラ対5の間
に差し込んだ際、下端部2aの下端付近にまで達してい
るロール紙に第1のローラ対5が接することができるよ
う開口部2cがそれぞれ設けられている。
【0045】これにより、ロール紙収納箱2を装着した
状態のとき、この開口部2cに第1のローラ対5のロー
ラがそれぞれ入り込むようになり、この結果、第1のロ
ーラ対5によりロール紙3を挟持することができるよう
になっている。
【0046】一方、図4はロール紙収納箱2を交換する
ときの状態を示す図であり、ロール紙収納箱2を交換す
る場合は、まず同図に示すようにプリンタ本体1Aの上
部に開閉自在に設けられた蓋15を開け、使い終わった
ロール紙収納箱2を取り除いた後、新しいロール紙収納
箱2をプリンタ本体内に上方より差し入れるようにして
いる。
【0047】ところで、同図において、1Cはプリンタ
本体内に設けられ、上方より差し入れられたロール紙収
納箱2を保持する保持部であり、この保持部1Cには差
し入れられたロール紙収納箱2を固定すると共に押えば
ね16によるロール紙外周面への押圧を解除するための
解除部材であるロック爪17が突設されている。
【0048】ここで、このロック爪17は、ロール紙収
納箱2をプリンタ本体1Aに装着したとき、図5の
(a)に示すようにロール紙収納箱2の下面の、押えば
ね16に対応する位置に形成された開口部18からロー
ル紙収納箱内に入り込み、やがて(b)に示すように先
端部に設けられ、斜面形状を有する押圧部17aが押え
ばね16のロール紙3を押えている他の辺部16bに当
接するようになる。
【0049】そして、この後、さらにロール紙収納箱2
が差し入れられると、このロック爪17(の押圧部17
a)は押えばね16に対して一部重なるオーバーハング
形状となっているので押圧部17aにより押えばね16
を、その弾性力に抗してロール紙3から離間する方向に
押圧するようになる。これにより、保持部1Cに当接す
るまでロール紙収納箱2が差し入れられると、(c)に
示すように押えばね16は実線に示す位置に移動し、こ
の結果、ロール紙3は、回転自在となる。
【0050】ところで、押えばね16の、ロック爪17
の押圧部17aに臨む位置には同図に示すようにくびれ
部16cが設けられている。そして、ロール紙収納箱2
が保持部1Cに当接する直前、このくびれ部16cに沿
ってロック爪17の押圧部17aが押えばね16を押圧
するようになり、これに伴い押えばね16が保持部側に
引き込まれるようになる。
【0051】この結果、ロック爪17が押えばね16の
くびれ部16cにひっかかるようになり、ロール紙収納
箱2を固定(ロック)することができる。そして、この
ように、ロール紙3を押圧している押えばね16を、プ
リンタ本体1Aに装着する時にはロール紙収納箱2をプ
リンタ本体1Aに固定するための手段として用いること
により、他の手段を設けることなくロール紙収納箱2を
プリンタ本体1Aに固定することができる。
【0052】なお、このロック爪17の引っ掛け力は押
えばね16を完全に固定することができるような大きさ
ではないため、ロール紙収納箱2を上方へ強く引けば、
この固定を外すことができる。なお、本実施の形態にお
いて、ロール紙収納箱2の上側には図3に示すように取
っ手となるタブ2dが折り畳まれており、ロール紙収納
箱2を取り外すときには、このタブ2dを矢印A方向に
起こした後、ロック爪16に引っかけ力に抗して引っ張
り上げるようにしている。
【0053】次に、ロール紙収納箱2の交換について図
4を用いて説明する。
【0054】ロール紙収納箱2を交換する場合は、まず
同図に示すようにプリンタ本体1Aの上部に開閉自在に
設けられた蓋15を開け、使い終わったロール紙収納箱
2を取り除いた後、新しいロール紙収納箱2を下端部2
aが第1のローラ対5のニップに一致するようにして上
からまっすぐ差し入れる。
【0055】次に、ロール紙収納箱2の下端部2aが第
1のローラ対5のニップに突き当たると、この後、さら
に強く押し込む。ここで、このように押し込むと、ロー
ル紙収納箱2の下端部2aはロール紙3と違い剛性があ
るので第1のローラ対5を押し開きながらさらに下降す
る。この結果、ロール紙収納箱2の下端部2a及びロー
ル紙収納箱2内のロール紙3の先端は第1のローラ対5
の下流側まで入り込む。
【0056】そして、この後、さらにロール紙収納箱2
を差し入れると、ロール紙収納箱2は保持部1Cに載置
されるようになる。このとき、第1のローラ対5の各ロ
ーラはそれぞれロール紙収納箱2の開口部2cに臨む位
置にあるので、中にあるロール紙3を挟みこむようにな
る。このように、ロール紙収納箱2をプリンタ本体1A
に差し入れることにより、ロール紙収納箱2の装着とロ
ール紙先端の第1のローラ対5への装填を同時に行うこ
とができる。
【0057】また、このとき押えばね16はロック爪1
7により押圧され、ロール紙外周面への押圧を解除する
ようになるので、ロール紙3は回転可能な状態となる。
これにより、この後、ロール紙3を適切な負荷で回転さ
せることができる。
【0058】このように、ロール紙収納箱2に押えばね
16を設け、この押えばね16によりロール紙3を押圧
することにより、ロール紙収納箱2をプリンタ本体1A
に装着していないときには、ロール紙3が回転しないよ
うにすることができる。また、ロール紙収納箱2をプリ
ンタ本体1Aに装着したときには、押えばね16による
押圧を解除するようにすることにより、装着後はロール
紙3を適切な負荷で回転させることができる。
【0059】なお、例えばロック爪17の押圧部17a
の形状を変更することにより、押えばね16に対する押
圧力の大きさを調節するようにすれば、ロール紙収納箱
2をプリンタ本体1Aに装着したとき、押えばね16を
ロール紙外周面から完全には離間させず、押圧力を弱く
する構成とすることもできる。
【0060】また、図3においては、押えばね16は片
側に1つのみ設けているが、ロール紙3の軸方向両端近
傍にそれぞれ設けるようにしても良い。そして、このよ
うに押えばね16を軸方向両端近傍に設けた場合には、
回転止め機能の確実性が増す上に、ロール紙収納箱2を
プリンタ1に固定する際の力のバランスも良くなり、確
実にロール紙収納箱2を固定することができるようにな
る。
【0061】ところで、これまでの説明においては、押
えばね16によりロール紙3を直接押圧する場合につい
て述べてきたが、本発明は、これに限らず例えば芯体4
の端部につば部を設け、このつば部を押えることにより
ロール紙3の回転を止めるようにすることもできる。
【0062】次に、このように構成された本発明の第2
の実施の形態について説明する。
【0063】図6は、本実施の形態に係るロール紙収納
装置(箱)の模式的な透視斜視図である。なお、同図に
おいて、図2と同一符号は、同一又は相当部分を示して
いる。
【0064】同図において、19は芯体4の端部に設け
られたつば部であり、このつば部19の外周面は山形形
状を有している。また、20はつば部19を押える押え
ばねであり、この押えばね20の先端部はつば部19の
山形形状の谷部に収まるよう丸められている。
【0065】ここで、本実施の形態において、このつば
部19の山形形状の谷部における半径はロール紙3の初
期状態の外径より大きくなっている。これにより、押え
ばね20がつば部19を押える際、ロール紙3の外周面
に接触することがなく、ロール紙3に擦れ跡が発生する
心配がない。
【0066】また、このように山形形状の谷部に押えば
ね20の先端部が入り込むようにすることにより、滑ら
かな外周面を有するつば部を押える構成に比べて小さな
力で、かつガタつくことなくロール紙3の回転を止める
ことができる。
【0067】なお、本実施の形態においては、同図に示
すようにつば部19は芯体4の両端に、押えばね20は
片側に設けられているが、押えばね20を両端に、つま
りつば部19と押えばね20とをロール紙3の両側に設
けても良い。そして、このようにつば部19と押えばね
20とをロール紙3の両側に設けることにより、回転止
めの機能の確実性が増し、またロール紙収納箱2の固定
力のバランスも均等となる。
【0068】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。
【0069】図7は本実施の形態に係るロール紙収納装
置(箱)の概略断面図である。なお、同図において、図
2と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
【0070】同図において、21はつば部であり、この
つば部21の外周面には半径方向に切り込みが設けられ
ている。また、22はつば部21を押える押えばねであ
り、この押えばね21の先端部はつば部21の切り込み
に入り込む形状となっている。
【0071】そして、本実施の形態のように構成するこ
とにより、押えばね22とつば部21の間に回転方向の
ガタができてしまうものの、押えばね21の先端が切り
込み部に入り込むための力は山形形状よりずっと軽くて
良く、しかもロール紙3の回転を止める働きはより確実
となる。
【0072】なお、本実施の形態においては、同図に示
すようにつば部21の外周面の切り込みの谷部における
半径はロール紙3の初期状態の外径より小さくしてお
り、これにより押えばね22の先端がロール紙の外周を
押え付けるようになるのでロール紙先端をテープで留め
なくても巻緩みが起きることは無い。
【0073】また、本実施の形態においては、つば部2
1は芯体4の両端に、押えばね22は片側に設けられて
いるが、押えばね22を両端に、つまりつば部21と押
えばね22とをロール紙3の両側に設けても良い。そし
て、このようにつば部21と押えばね22とをロール紙
3の両側に設けることにより、回転止めの機能の確実性
が増し、またロール紙収納箱2の固定力のバランスも均
等となる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明のように、ロ
ール紙収納装置に弾性部材を設け、この弾性部材によっ
てロール紙収納装置が画像形成装置本体内に装着されて
いないときにはロール紙が回転しないように押圧するこ
とにより、ロール紙収納装置の装着前はロール紙が回転
することがないようにすることができる。
【0075】また、ロール紙収納装置が装置本体内に装
着されたときには、弾性部材による押圧を解除するよう
に構成することにより、ロール紙収納装置の装着後はロ
ール紙を適切な負荷で回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るロール紙収納
装置を備えた画像形成装置の一例であるプリンタの概略
構成を示す斜視図。
【図2】上記プリンタの概略断面図。
【図3】上記ロール紙収納箱の斜視図。
【図4】上記ロール紙収納箱の交換動作を説明する図。
【図5】上記ロール紙収納箱を装着する際のロック爪
と、押えばねの動作を説明する図。
【図6】本発明の第2実施の形態に係るロール紙収納装
置(箱)を説明する模式的な透視斜視図。
【図7】本発明の第3実施の形態に係るロール紙収納装
置(箱)を説明する概略断面図。
【符号の説明】
1 プリンタ 1A プリンタ本体 2 ロール紙収納箱 3 ロール紙 4 芯体 15 蓋 16,20,22 押えばね 16c くびれ部 17 ロック爪 17a 押圧部 19,22 つば部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール紙を回転自在に収納し、装置本体
    内に着脱自在に装着されるロール紙収納装置において、 前記装置本体内に装着されていないときには前記ロール
    紙が回転しないように押圧し、前記装置本体内に装着さ
    れたときには押圧を解除するように構成された弾性部材
    を備えたことを特徴とするロール紙収納装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材は前記装置本体内に設けら
    れた解除部材により前記ロール紙に対する押圧が解除さ
    れるように構成されていることを特徴とする請求項1記
    載のロール紙収納装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材は弾性を有する材料をU字
    形状に折曲して形成されたものであることを特徴とする
    請求項1又は2記載のロール紙収納装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材は前記装置本体内に装着さ
    れていないときには前記ロール紙が回転しないよう該ロ
    ール紙の外周面を径方向へ押圧することを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれか1項に記載のロール紙収納装
    置。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材のロール紙に当接する部分
    には摩擦部材が取り付けられていることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれか1項に記載のロール紙収納装
    置。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材は前記装置本体内に装着さ
    れていないときには前記ロール紙が回転しないよう該ロ
    ール紙の芯体の一方の軸端部、或は両方の軸端部に設け
    られたつば部の外周面を押圧することを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれか1項に記載のロール紙収納装置。
  7. 【請求項7】 前記つば部の外周面が山形形状であり、
    前記つば部の山形形状の谷部における半径は前記ロール
    紙の初期状態の外径より大きいことを特徴とする請求項
    6記載のロール紙収納装置。
  8. 【請求項8】 前記つば部の外周面には半径方向に切り
    込みが設けられ、前記つば部の切り込みの谷部における
    半径は前記ロール紙の初期状態の外径より小さいことを
    特徴とする請求項6記載のロール紙収納装置。
  9. 【請求項9】 ロール紙を回転自在に収納したロール紙
    収納装置を装置本体内に着脱自在に装着するようにした
    画像形成装置において、 前記ロール紙収納装置は、前記装置本体内に装着されて
    いないときには前記ロール紙が回転しないように押圧
    し、前記装置本体内に装着されたときには押圧を解除す
    るように構成された弾性部材を備えたものであることを
    特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記弾性部材は前記ロール紙収納装置
    を前記装置本体内に装着した際、前記装置本体内に設け
    られた解除部材により前記ロール紙に対する押圧が解除
    されるように構成されていることを特徴とする請求項9
    記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記解除部材は、前記ロール紙収納装
    置を前記装置本体内に装着した際、前記弾性部材と共働
    して該ロール紙収納装置を弾性的に固定するものである
    ことを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記解除部材は前記ロール紙収納装置
    を装置本体内に装着した際、前記弾性部材を押圧解除方
    向に押圧する押圧部を備えると共に、前記弾性部材の、
    前記解除部材の押圧部により押圧される位置には押圧さ
    れた際、該弾性部材を前記解除部材の方向に引き込むく
    びれ部が形成されていることを特徴とする請求項10又
    は11記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記弾性部材は弾性を有する材料をU
    字形状に折曲して形成されたものであることを特徴とす
    る請求項9乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装
    置。
  14. 【請求項14】 前記弾性部材は前記ロール紙収納装置
    が前記装置本体内に装着されていないときには前記ロー
    ル紙が回転しないよう該ロール紙の外周面を径方向へ押
    圧することを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1
    項に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記弾性部材のロール紙に当接する部
    分には摩擦部材が取り付けられていることを特徴とする
    請求項9乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装
    置。
  16. 【請求項16】 前記弾性部材は前記ロール紙収納装置
    が前記装置本体内に装着されていないとき前記ロール紙
    が回転しないよう該ロール紙の芯体の一方の軸端部、或
    は両方の軸端部に設けられたつば部の外周面を押圧する
    ことを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記
    載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記つば部の外周面が山形形状であ
    り、前記つば部の山形形状の谷部における半径は前記ロ
    ール紙の初期状態の外径より大きいことを特徴とする請
    求項16記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記つば部の外周面には半径方向に切
    り込みが設けられ、前記つば部の切り込みの谷部におけ
    る半径は前記ロール紙の初期状態の外径より小さいこと
    を特徴とする請求項16記載の画像形成装置。
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