JP2002329917A - レーザーユニット光源 - Google Patents

レーザーユニット光源

Info

Publication number
JP2002329917A
JP2002329917A JP2001132624A JP2001132624A JP2002329917A JP 2002329917 A JP2002329917 A JP 2002329917A JP 2001132624 A JP2001132624 A JP 2001132624A JP 2001132624 A JP2001132624 A JP 2001132624A JP 2002329917 A JP2002329917 A JP 2002329917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
laser
laser light
optical
polarization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001132624A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Suzudo
剛 鈴土
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001132624A priority Critical patent/JP2002329917A/ja
Publication of JP2002329917A publication Critical patent/JP2002329917A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Head (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 直線偏光を出射可能なレーザー光源と、レー
ザー光の偏光状態によって光路を選択可能な偏光分離素
子と、レーザー光を受光可能な受光素子とを備えたレー
ザーユニット光源の薄型化及び低コスト化、並びにレー
ザーユニット光源の多波長対応や更なる低コスト化。 【解決手段】 直線偏光を出射可能なレーザー光源と、
レーザー光の偏光状態によって光路を選択可能な偏光分
離素子と、レーザー光を受光可能な受光素子とを備えた
レーザーユニット光源において、前記レーザー光源から
出射されたレーザー光の光拡がり角度を制御可能な光学
素子を、前記レーザー光源と前記偏光分離素子との間に
配置したことを特徴とするレーザーユニット光源。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク用ピッ
クアップ光学系などに用いられる、レーザー光源、受光
素子、偏光分離素子を備えたレーザーユニット光源に関
するものである。また、異なる記録密度を持った光記録
媒体に対して、読み取り及び書き込みを行うことができ
る光ピックアップ光学系に用いられるレーザーユニット
光源にも関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、様々な光記録媒体に対応する光ピッ
クアップ装置が研究開発されている。一つは、波長78
0nmレーザー光を用いるCD(コンパクトディスク、
Compact Disc)系の読み取り用光ピックア
ップ、書き込み用光ピックアップであり、また、波長6
60nm程度のレーザー波長を用いるDVD(デジタル
ビデオディスク、Digital Video Dis
c)系の読み取り用、書き込み用の光ピックアップ装置
である。また、将来の高密度光ディスクとして、青色レ
ーザー光を用いた光ディスク用ピックアップも研究開発
が盛んに行われている。上記に示した光ピックアップ装
置は、個別の技術課題はあるものの、ピックアップ部分
の小型化や低コスト化等の共通の課題を持っており、こ
れらの課題に対する開発が盛んである。
【0003】光ピックアップの小型化や低コスト化に対
して有効な構成として、偏光ホログラム素子を偏光分離
素子に利用した光学系が採用されている。これは、レー
ザー光の往路、復路の分離を行うための素子であり、従
来は偏光ビームスプリッター等を使用していたため、光
学系が大型化していた部分を解決するだけでなく、レー
ザー発光と同一面に信号検出素子を配置出来るため、光
路の設計が容易になり、かつ、部品点数も低減できると
言うメリットを持っている。また、記録密度の異なる複
数種類の記録媒体の書き込み、読み取りを一つの光ピッ
クアップで行う場合においても、光路を共通化できるこ
とから、有効な光学系であると考えられている。
【0004】以下に、偏光ホログラム素子を利用した光
ピックアップの例を示す。第一従来例は、特開平200
0−132862号公報であり、その図2に偏光ホログ
ラム素子を利用した光ピックアップ光学系が示されてい
る。また、その図3に二種類の波長を持った光ピックア
ップ光学系が示されている。この従来例から分かるよう
に、偏光ホログラム素子を使用することにより光学系が
簡略化され、小型化や低コスト化が可能になる。即ち、
第一従来例は、異なる記録密度の光ディスクに対応する
光ピックアップの発明である。次に、第二従来例は、特
開平2000−123403号公報であり、偏光ホログ
ラム素子の二種類の波長に対応する素子に関する発明が
開示されている。各波長に対応するホログラム素子を光
学素子の両面に形成し、二種類の波長に対応する偏光ホ
ログラム素子を作製し、これを用いたことにより、更に
光ピックアップが小型化され、かつ、高効率なものが達
成されている。次に、第三従来例は、特開平2000−
11443号公報であり、これも偏光ホログラムを用い
た光ピックアップ用の光モジュール装置に関する発明で
あって、装置の薄型化を行うための発明が開示されてい
る。光を信号受光素子に対して平行方向に出射させるこ
とで装置の薄型化を実現している。
【0005】上記三つの従来例で示した様に、偏光ホロ
グラム素子を使用することにより、装置の小型化や低コ
スト化、二種類の波長に対応する装置が実現可能にな
る。しかしながら、更なる小型化や低コスト化、薄型化
等を進める場合には、偏光ホログラム素子に対する負荷
が大きくなってくる。例えば、回折格子部分の狭ピッチ
化による回折角度の拡大によって薄型化を行う方法等が
挙げられるが、第一従来例について薄型化を進める場合
には、偏光ホログラムの狭ピッチ化が不可欠になり、素
子を作製する際の歩留まりが極端に低下したり、作製プ
ロセスが複雑になったりして、偏光ホログラム素子のコ
ストが極端に高価になってしまう可能性がある。また、
第二従来例の場合においては、基板の両面に回折格子を
作製し、かつ薄型化のために狭ピッチ化することは素子
作製上困難な領域にあり、コスト的に高価になってしま
う。また、第三従来例のように薄型化する場合には、プ
リズムや波長板等の部品が追加され、部品点数の増加だ
けでなく組み付けに関する工程も増加し、コストが高く
なってしまう。即ち、これまでの技術では、低コストで
より簡単な構成での薄型化を実現できるような偏光ホロ
グラム素子を用いた光ピックアップ光学系用の光学ユニ
ットは達成されていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、直線偏光を
出射可能なレーザー光源と、レーザー光の偏光状態によ
って光路を選択可能な偏光分離素子と、レーザー光を受
光可能な受光素子とを備えたレーザーユニット光源の薄
型化及び低コスト化を目的とする。また、レーザーユニ
ット光源の多波長対応や、更なる低コスト化も目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、次の1)〜
11)の発明(以下、本発明1〜11という)によって
解決される。 1) 直線偏光を出射可能なレーザー光源と、レーザー
光の偏光状態によって光路を選択可能な偏光分離素子
と、レーザー光を受光可能な受光素子とを備えたレーザ
ーユニット光源において、前記レーザー光源から出射さ
れたレーザー光の光拡がり角度を制御可能な光学素子
を、前記レーザー光源と前記偏光分離素子との間に配置
したことを特徴とするレーザーユニット光源。 2) 前記光拡がり角度を制御可能な光学素子が、シリ
ンドリカル形状であることを特徴とする1)記載のレー
ザーユニット光源。 3) 前記光拡がり角度を制御可能な光学素子が、レー
ザー光源に向かって凸の曲率形状であることを特徴とす
る1)記載のレーザーユニット光源。 4) 前記光拡がり角度を制御可能な光学素子が、トー
リック形状であることを特徴とする1)記載のレーザー
ユニット光源。 5) 前記光拡がり角度を制御可能な光学素子が、光学
的に透明な光学基板上に形成されていることを特徴とす
る1)〜4)の何れかに記載のレーザーユニット光源。 6) 前記光学素子が形成されている光学基板に、レー
ザー光源との距離を制御するための形状を設けたことを
特徴とする5)記載のレーザーユニット光源。 7) 前記光学素子が形成されている光学基板に、受光
素子との距離を制御するための形状を設けたことを特徴
とする5)又は6)記載のレーザーユニット光源。 8) 前記光学素子が形成されている光学基板に、受光
素子を直接実装したことを特徴とする7)記載のレーザ
ーユニット光源。 9) 異なる波長のレーザー光を出射する二種類のレー
ザー光源を備えたことを特徴とする1)〜8)の何れか
に記載のレーザーユニット光源。 10) 二つの波長のレーザー光を出射可能なレーザー
光源を備えたことを特徴とする1)〜8)の何れかに記
載のレーザーユニット光源。 11) 前記レーザー光源が半導体レーザー光源である
ことを特徴とする1)〜10)の何れかに記載のレーザ
ーユニット光源。
【0008】以下、上記本発明について詳しく説明す
る。本発明1の動作について説明すると、レーザー光源
から出射された直線偏光のレーザー光が、偏光分離素子
を透過し、レーザーユニット光源から出射される。その
後、レーザー光照射対象物へレーザー光が照射され、そ
の表面状態を反映したレーザー光が反射される。その
際、レーザー光路中に1/4波長板を配置することによ
り、反射されたレーザー光がレーザーユニット光源に戻
る際には偏光状態が90度回転した状態で戻ってくるこ
とになる。偏光分離素子は、偏光状態によってその光路
を規定することが可能な素子であるため、偏光状態が9
0度回転されたレーザー光に対しては光路を曲げること
になる。即ち、反射光は受光素子に照射され、信号光と
して検出されることになる。この様な一連の動作におい
て、更にレーザー光源から出射するレーザー光の光拡が
り角度を制御可能な光学素子を、レーザー光源と偏光分
離素子の間に配置することにより、レーザー光の拡がり
を制御する動作を行う。
【0009】本発明2の基本動作は本発明1と同様であ
るが、レーザー光源から出射するレーザー光の光拡がり
角度を制御可能な光学素子が、シリンドリカル形状であ
ることにより、レーザー光の一方の軸方向に対しての拡
がり角を制御する動作を行っている。本発明3の基本動
作は本発明1と同様であるが、レーザー光源から出射す
るレーザー光の光拡がり角度を制御可能な光学素子が、
レーザー光源に向かって凸の形状を持った形状であるこ
とにより、レーザー光の二軸方向に対しての拡がり角を
同様に制御する動作を行っている。本発明4の基本動作
は本発明1と同様であるが、レーザー光源から出射する
レーザー光の光拡がり角度を制御可能な光学素子が、ト
ーリック形状を持った形状であることにより、レーザー
光の二軸方向に対しての拡がり角を独立に制御する動作
を行っている。本発明5の基本動作は本発明1〜4と同
様であり、本発明6、7の基本動作は本発明5と同様で
あり、本発明8の基本動作は本発明7と同様である。本
発明9、10の基本動作は本発明1〜8と同様である
が、レーザー光が二波長となっているため、二波長に対
しての動作を行っている。本発明11の動作は、本発明
1〜10と同様である。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明の構成・動作を更
に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限
定されるものではない。具体的には、実施例で用いた部
品はこれに限られるものではなく、また、偏光分離素子
の材料として有機フィルムを示したが、複屈折を持つ材
料であれば他のものも使用可能であり、レーザー光源と
して半導体レーザーを用いたが、固体レーザーやSHG
レーザーも使用可能である。
【0011】実施例1 図1に第一の実施例を示す。本実施例は、本発明1、
2、11の実施例に相当する。図1のレーザーユニット
光源は、半導体レーザー光源1、信号光を受光可能な受
光素子2、レーザー光の偏光状態によってレーザー光を
分離することが可能な偏光分離素子(偏光ホログラム素
子)3、レーザー光の光拡がり角度を制御可能な光学素
子20、半導体レーザー光源1と受光素子2を実装可能
な実装基板5から構成されている。半導体レーザー光源
1は、中心波長785nmのレーザー光を出射すること
が可能なものであり、実装基板5に図のように実装され
ている。受光素子2には、シリコンで作製されたフォト
ダイオードを使用しており、これについても実装基板5
に図のように実装されている。偏光分離素子3は、ガラ
ス基板上に複屈折を持った有機フィルムを形成し、該有
機フィルム上に回折格子を形成し、その直交する方向の
一方の屈折率と同一の屈折率を持った樹脂で格子内を埋
め、かつ、その光出射側に1/4波長板を形成したもの
である。有機フィルムの複屈折は△n=0.11であ
り、回折格子は、格子ピッチ2μm、格子深さ3μmと
し、半導体レーザー光源1からの距離が5mmの位置に
配置している。光学素子20は、一方の曲率が0.75
mm、厚みが0.5mmのシリンドリカルレンズを採用
し、半導体レーザー光源1からの距離が1mmの位置に
配置している。
【0012】本実施例の動作について、レーザーユニッ
ト光源を光ディスク用ピックアップに利用した場合を例
にして説明する。半導体レーザー光源から出射されたレ
ーザー光は、シリンドリカルレンズを通過し偏光分離素
子に入射する。偏光分離素子は、入射レーザー光の偏光
状態において該レーザー光を透過するように配置されて
いるため、レーザー光はそのまま偏光分離素子を通過す
ることになる。その際、偏光分離素子と一体化されてい
る1/4波長板により、偏光状態が直線偏光から円偏光
に変換される。偏光分離素子を通過したレーザー光は、
コリメートレンズ4に入射後、光学系を通過してディス
ク等に照射され、ディスクの情報を持った反射光(信号
光)が再度コリメートレンズに入射することになる。該
コリメートレンズに入射した反射光は、再度、偏光分離
素子に入射し、1/4波長板によって再度直線偏光に変
換される。その際には、半導体レーザー光源から出射さ
れる偏光方向と90度回転した偏光方向になっている。
このため、偏光分離素子において回折が起こり、光路が
変更されて受光素子に導かれる。この信号光を受光素子
で受光することによりディスク上の情報を読み取ること
が可能になる。
【0013】本実施例においては、レーザーユニット光
源のレーザー光源と偏光分離素子の間にシリンドリカル
レンズを挿入している(本発明1、2)。また、レーザ
ー光源として半導体レーザー光源を使用している(本発
明11)。その効果について説明する。図6は、レーザ
ー光源と偏光分離素子の間に光学素子を配置しない場合
の構成を示している。図1及び図6は同一の半導体レー
ザー光源を使用しているが、そのレーザー光の拡がり角
度は、第一側面図方向の拡がり角度(θ⊥)が25度、
第二側面図方向の拡がり角度(θ//)が10度となっ
ている。そのため、図6においては偏光分離素子部分で
のレーザー径が、直径2.2mm×0.9mmの大きさ
の楕円形状になっている。しかし、シリンドリカルレン
ズを図1のように配置することにより、レーザー径を
1.3mm×0.9mmの大きさにすることが可能にな
る。即ち必要な偏光分離素子のサイズを小さく出来るこ
とになる。回折格子を利用した偏光分離素子において
は、素子の回折角度を大きくするために、格子ピッチを
小さくする方向に向かっており、本実施例においてはピ
ッチを2μmとしている。このような素子の作製を行う
場合には素子のピッチが歩留まりやコストに影響を与え
ることになる。また、回折格子の使用面の全面において
格子が形成されていないと素子が不良となってしまう
が、素子を小さくすることにより、その取れ数を大きく
することが可能になりコストを低減できる。つまり図1
のような構成を取ることにより、偏光分離素子のコスト
を低減し、レーザーユニット光源のコストを低減するこ
とが可能になる。また、レーザー光源として半導体レー
ザー光源を使用することにより、通常のレーザー光源を
使用する場合に比べて低コスト化できる。
【0014】実施例2 図2に第二の実施例を示す。本実施例は、本発明1、
3、11の実施例に相当する。図2の半導体レーザーユ
ニット光源は、半導体レーザー光源1、信号光を受光可
能な受光素子2、レーザー光の偏光状態によってレーザ
ー光を分離することが可能な偏光分離素子(偏光ホログ
ラム素子)3、レーザー光の光拡がり角度を制御可能な
光学素子30、半導体レーザー光源1と受光素子2を実
装可能な実装基板5から構成されている。半導体レーザ
ー光源1は中心波長785nmレーザー光を出射するこ
とが可能なものであり、実装基板5に図のように実装さ
れている。受光素子2には、シリコンで作製されたフォ
トダイオードを使用しており、これについても実装基板
5に図のように実装されている。偏光分離素子3は、ガ
ラス基板上に複屈折を持った有機フィルムを形成し、該
有機フィルム上に回折格子を形成し、その直交する方向
の一方の屈折率と同一の屈折率を持った樹脂で格子内を
埋め、かつ、その光出射側に1/4波長板を形成したも
のである。有機フィルムの複屈折は△n=0.11であ
り、回折格子は、格子ピッチ2μm、格子深さ3μmと
し、半導体レーザー光源1からの距離が5mmの位置に
配置している。光学素子30は、曲率が0.75mm、
厚みが0.5mmの凸レンズを採用し、半導体レーザー
光源1からの距離が1mmの位置に配置している。
【0015】本実施例の動作について、レーザーユニッ
ト光源を光ディスク用ピックアップに利用した場合を例
にして説明する。半導体レーザー光源から出射されたレ
ーザー光は、凸レンズを通過し偏光分離素子に入射す
る。偏光分離素子は、入射レーザー光の偏光状態におい
て該レーザー光を透過するように配置されているため、
レーザー光はそのまま偏光分離素子を通過することにな
る。その際、偏光分離素子と一体化されている1/4波
長板により、偏光状態が直線偏光から円偏光に変換され
る。偏光分離素子を通過したレーザー光は、コリメート
レンズ4に入射後、光学系を通過してディスク等に照射
され、ディスクの情報を持った反射光(信号光)が再度
コリメートレンズに入射することになる。該コリメート
レンズに入射した反射光は、再度、偏光分離素子に入射
し、1/4波長板によって再度直線偏光に変換される。
その際には、半導体レーザー光源から出射される偏光方
向と90度回転した偏光方向になっている。このため、
偏光分離素子において回折が起こり、光路が変更されて
受光素子に導かれる。この信号光を受光素子で受光する
ことによりディスク上の情報を読み取ることが可能にな
る。
【0016】本実施例においては、レーザーユニット光
源のレーザー光源と偏光分離素子の間に凸レンズを挿入
している(本発明1、3)。また、レーザー光源として
半導体レーザー光源を使用している(本発明11)。そ
の効果について説明する。図6は、レーザー光源と偏光
分離素子の間に光学素子を配置しない場合の構成を示し
ている。図2及び図6は同一の半導体レーザー光源を使
用しているが、そのレーザー光の拡がり角度は、第一側
面図方向の拡がり角度(θ⊥)が25度、第二側面図方
向の拡がり角度(θ//)が10度となっている。その
ため、図6においては偏光分離素子部分でのレーザー径
が、直径2.2mm×0.9mmの大きさの楕円形状に
なっている。しかし、凸レンズを図2のように配置する
ことにより、レーザー径を1.3mm×0.5mmの大
きさにすることが可能になる。即ち必要な偏光分離素子
のサイズを小さく出来ることになる。回折格子を利用し
た偏光分離素子においては、素子の回折角度を大きくす
るために、格子ピッチを小さくする方向に向かってお
り、本実施例においてはピッチを2μmとしている。こ
のような素子の作製を行う場合には素子のピッチが歩留
まりやコストに影響を与えることになる。また、回折格
子の使用面の全面において格子が形成されていないと素
子が不良となってしまうが、素子を小さくすることによ
り、その取れ数を大きくすることが可能になりコストを
低減できる。つまり図2のような構成を取ることにより
偏光分離素子のコストを低減し、レーザーユニット光源
のコストを低減することが可能になる。また、レーザー
光源に半導体レーザー光源を使用することにより、通常
のレーザー光源を使用する場合に比べて低コスト化でき
る。
【0017】実施例3 図3に、第三の実施例を示す。本実施例は、本発明1、
4〜8、11の実施例に相当する。図3の半導体レーザ
ーユニット光源は、半導体レーザー光源1、信号光を受
光可能な受光素子2、レーザー光の偏光状態によってレ
ーザー光を分離することが可能な偏光分離素子(偏光ホ
ログラム素子)3、レーザー光の光拡がり角度を制御可
能な光学素子40、半導体レーザー光源1と受光素子2
を実装可能な実装基板5から構成されている。半導体レ
ーザー光源1は中心波長785nmレーザー光を出射す
ることが可能なものであり、実装基板5に図のように実
装されている。受光素子2には、シリコンで作製された
フォトダイオードを使用しており、これについては光学
素子40に図のように実装されている。偏光分離素子3
は、ガラス基板上に複屈折を持った有機フィルムを形成
し、該有機フィルム上に回折格子を形成し、その直交す
る方向の一方の屈折率と同一の屈折率を持った樹脂で格
子内を埋め、かつ、その光出射側に1/4波長板を形成
したものである。有機フィルムの複屈折は△n=0.1
1であり、回折格子は、格子ピッチ2μm、格子深さ3
μmとし、半導体レーザー光源1からの距離が5mmの
位置に配置している。光学素子40は、BK7(ガラ
ス)基板上にトーリック形状のレンズを形成した光学素
子(マイクロレンズ)となっている。マイクロレンズを
形成している基板上に、レンズ高さと半導体レーザー光
源の距離を規定する部分及び受光素子を実装する部分が
一体に形成されたものとなっている。マイクロレンズの
曲率は、第一側面図方向が40μm、第二側面図方向が
150μmである。レンズ高さと半導体レーザー光源の
距離を規定する部分及び受光素子を実装する部分はマイ
クロレンズの高さから0.1mm高く設定されており、
形状は図のように角柱の構成となっている。即ち、半導
体レーザーから0.1mmの距離にマイクロレンズ素子
が配置されている。
【0018】本実施例の動作について、レーザーユニッ
ト光源を光ディスク用ピックアップに利用した場合を例
にして説明する。半導体レーザー光源から出射されたレ
ーザー光は、光学素子40を通過し偏光分離素子に入射
する。偏光分離素子は、入射レーザー光の偏光状態にお
いて該レーザー光を透過するように配置されているた
め、レーザー光はそのまま偏光分離素子を通過すること
になる。その際、偏光分離素子と一体化されている1/
4波長板により、偏光状態が直線偏光から円偏光に変換
される。偏光分離素子を通過したレーザー光は、コリメ
ートレンズ4に入射後、光学系を通過してディスク等に
照射され、ディスクの情報を持った反射光(信号光)が
再度コリメートレンズに入射することになる。該コリメ
ートレンズに入射した反射光は、再度、偏光分離素子に
入射し、1/4波長板によって再度直線偏光に変換され
る。その際には、半導体レーザー光源から出射される偏
光方向と90度回転した偏光方向になっている。このた
め、偏光分離素子において回折が起こり、光路が変更さ
れて受光素子に導かれる。この信号光を受光素子で受光
することによりディスク上の情報を読み取ることが可能
になる。
【0019】本実施例において、レーザーユニット光源
のレーザー光源と偏光分離素子の間にトーリック形状の
光学素子40を挿入している(本発明1、4、5)。ま
た、光学素子を構成している光学基板にレーザー光源と
の距離を規定可能な形状を設け(本発明6)、かつ、受
光素子との距離を規定可能な形状を設け(本発明7)、
かつ、受光素子を光学基板に直接実装している(本発明
8)。また、レーザー光源として半導体レーザー光源を
使用している(本発明11)。これらの効果について説
明をする。図6は、レーザー光源と偏光分離素子の間に
光学素子を配置しない場合の構成を示している。図3及
び図6は同一の半導体レーザー光源を使用しているが、
そのレーザー光の拡がり角度は、第一側面図方向の拡が
り角度(θ⊥)が25度、第二側面図方向の拡がり角度
(θ//)が10度となっている。そのため、図6にお
いては偏光分離素子部分でのレーザー径が、直径2.2
mm×0.9mmの大きさの楕円形状になっている。し
かし、トーリック形状を持ったマイクロレンズを図3の
ように配置することにより、レーザー径を0.7mm×
0.7mmの大きさにすることが可能になる。即ち必要
な偏光分離素子のサイズを小さく出来ることになる。
【0020】回折格子を利用した偏光分離素子において
は、素子の回折角度を大きくするために、格子ピッチを
小さくする方向に向かっており、本実施例においてはピ
ッチを2μmとしている。このような素子の作製を行う
場合には素子のピッチが歩留まりやコストに影響を与え
ることになる。また、回折格子の使用面の全面において
格子が形成されていないと素子が不良となってしまう
が、素子を小さくすることにより、その取れ数を大きく
することが可能になりコストを低減できる。つまり図3
のような構成を取ることにより偏光分離素子のコストを
低減し、レーザーユニット光源のコストを低減すること
が可能になる。また、光学素子を構成している光学基板
にレーザー光源との距離を規定可能な形状8を設けるこ
とにより、光学素子とレーザー光源とを、距離精度良く
容易に実装することが可能になるので、組付け工程が簡
略化され低コスト化が可能になる。レーザー光源との距
離を規定可能な形状としては、例えばガラス材による角
柱又は円柱のようなものが挙げられるが、実施上は最表
面が平らであることが望ましい。また、受光素子との距
離を規定可能な形状を設けることにより、光学素子と受
光素子とを、距離精度良く容易に実装することが可能に
なるので、組付け工程が簡略化され低コスト化が可能に
なる。また、受光素子を光学基板に実装していることに
より、光学素子と受光素子とを、距離精度良く容易に実
装することが可能になるので、組付け工程が簡略化され
低コスト化が可能になる。また、レーザー光源に半導体
レーザー光源を使用することにより、通常のレーザー光
源を使用する場合に比べて低コスト化できる。
【0021】実施例4 図4に第四の実施例を示す。本実施例は、本発明1、4
〜9、11の実施例に相当する。図4のレーザーユニッ
ト光源は、二種類の半導体レーザー光源51、52、信
号光を受光可能な受光素子2、レーザー光の偏光状態に
よってレーザー光を分離することが可能な偏光分離素子
(偏光ホログラム素子)3、レーザー光の光拡がり角度
を制御可能な光学素子50、半導体レーザーと受光素子
を実装可能な実装基板5から構成されている。二種類の
半導体レーザー光源の一つは中心波長785nmのレー
ザー光を出射することが可能な半導体レーザー光源51
であり、もう一つは中心波長660nmのレーザー光を
出射することが可能な半導体レーザー光源52であっ
て、実装基板5に図のように実装されている。受光素子
2には、シリコンで作製されたフォトダイオードを使用
しており、これについては光学素子50に図のように実
装されている。
【0022】偏光分離素子3は、ガラス基板上に複屈折
を持った有機フィルムを形成し、該有機フィルム上に回
折格子を形成し、その直交する方向の一方の屈折率と同
一の屈折率を持った樹脂で格子内を埋め、かつ、その光
出射側に1/4波長板を形成したものである。有機フィ
ルムの複屈折は△n=0.11であり、回折格子は、格
子ピッチ2μm、格子深さ3μmとし、半導体レーザー
光源からの距離が5mmの位置に配置している。光学素
子50は、BK7(ガラス)基板上にトーリック形状の
レンズを、それぞれの半導体レーザー位置に対応して形
成した光学素子(マイクロレンズ)となっている。マイ
クロレンズを形成している基板上に、レンズ高さと半導
体レーザー光源の距離を規定する部分及び受光素子を実
装する部分が一体に形成されたものとなっている。マイ
クロレンズの曲率は、第一側面図方向が40μm、第二
側面図方向が150μmである。レンズ高さと半導体レ
ーザー光源の距離を規定する部分及び受光素子を実装す
る部分はマイクロレンズの高さから0.1mm高く設定
されており、形状は図のように角柱の構成となってい
る。即ち、半導体レーザーから0.1mmの距離にマイ
クロレンズ素子が配置されている。
【0023】本実施例の動作について、レーザーユニッ
ト光源を光ディスク用ピックアップに利用した場合を例
にして説明する。また、本実施例においては、二種類の
半導体レーザー光源それぞれに対しては同様の動作を行
うので、説明は一方に限る。半導体レーザー光源から出
射されたレーザー光は、光学素子50を通過し偏光分離
素子に入射する。偏光分離素子は、入射レーザー光の偏
光状態において該レーザー光を透過するように配置され
ているため、レーザー光はそのまま偏光分離素子を通過
することになる。その際、偏光分離素子と一体化されて
いる1/4波長板により、偏光状態が直線偏光から円偏
光に変換される。偏光分離素子を通過したレーザー光
は、コリメートレンズ4に入射後、光学系を通過してデ
ィスク等に照射され、ディスクの情報を持った反射光
(信号光)が再度コリメートレンズに入射することにな
る。該コリメートレンズに入射した反射光は、再度、偏
光分離素子に入射し、1/4波長板によって再度直線偏
光に変換される。その際には、半導体レーザー光源から
出射される偏光方向と90度回転した偏光方向になって
いる。このため、偏光分離素子において回折が起こり、
光路が変更されて受光素子に導かれる。この信号光を受
光素子で受光することによりディスク上の情報を読み取
ることが可能になる。
【0024】本実施例において、レーザーユニット光源
のレーザー光源と偏光分離素子の間にトーリック形状の
光学素子50を挿入している(本発明1、4、5)。ま
た、光学素子を構成している光学基板にレーザー光源と
の距離を規定可能な形状を設け(本発明6)、かつ、受
光素子との距離を規定可能な形状を設け(本発明7)、
かつ受光素子を光学基板に実装している(本発明8)。
また、異なる波長の光を出射する二種類の半導体レーザ
ー光源を持ち(本発明9)、レーザー光源として半導体
レーザー光源を使用している(本発明11)。これらの
効果について説明をする。ここでも二種類の半導体レー
ザー光源について同様の効果があるため、一方のみにつ
いて説明を行う。図6は、レーザー光源と偏光分離素子
の間に光学素子を配置しない場合の構成を示している。
図4及び図6は同一の半導体レーザー光源を使用してい
るが、そのレーザー光の拡がり角度は、第一側面図方向
の拡がり角度(θ⊥)が25度、第二側面図方向の拡が
り角度(θ//)が10度となっている。そのため、図
6においては偏光分離素子部分でのレーザー径が、直径
2.2mm×0.9mmの大きさの楕円形状になってい
る。しかし、トーリック形状を持ったマイクロレンズを
図4のように配置することにより、レーザー径を0.7
mm×0.7mmの大きさにすることが可能になる。即
ち必要な偏光分離素子のサイズを小さく出来ることにな
る。
【0025】回折格子を利用した偏光分離素子において
は、素子の回折角度を大きくするために、格子ピッチを
小さくする方向に向かっており、本実施例においてはピ
ッチを2μmとしている。このような素子の作製を行う
場合には素子のピッチが歩留まりやコストに影響を与え
ることになる。また、回折格子の使用面の全面において
格子が形成されていないと素子が不良となってしまう
が、素子を小さくすることにより、その取れ数を大きく
することが可能になりコストを低減できる。つまり図4
のような構成を取ることにより偏光分離素子のコストを
低減し、レーザーユニット光源のコストを低減すること
が可能になる。また、光学素子を構成している光学基板
にレーザー光源との距離を規定可能な形状57を設ける
ことにより、光学素子とレーザー光源とを、距離精度良
く容易に実装することが可能になるので、組付け工程が
簡略化され低コスト化が可能になる。レーザー光源との
距離を規定可能な形状としては、例えばガラス材による
角柱又は円柱のようなものが挙げられるが、実施上は最
表面が平らであることが望ましい。また、受光素子との
距離を規定可能な形状を設けることにより、光学素子と
受光素子とを、距離精度良く容易に実装することが可能
になるので、組付け工程が簡略化され低コスト化が可能
になる。また、二種類の半導体レーザー光源を使用する
ことにより、異なる記録密度の光ディスクに対しても、
読み取りや書き込みが可能な応用ができるようになる。
また、レーザー光源に半導体レーザー光源を使用するこ
とにより、通常のレーザー光源を使用する場合に比べて
低コスト化できる。
【0026】実施例5 図5に、第五の実施例を示す。本実施例は、本発明1、
4〜10、11の実施例に相当する。図5のレーザーユ
ニット光源は、半導体レーザー光源1、信号光を受光可
能な受光素子2、レーザー光の偏光状態によってレーザ
ー光を分離することが可能な偏光分離素子(偏光ホログ
ラム素子)3、レーザー光の光拡がり角度を制御可能な
光学素子60、半導体レーザー光源1と受光素子2を実
装可能な実装基板5から構成している。半導体レーザー
光源1は、中心波長785nmと中心波長660nmの
二種類の波長のレーザー光を出射することが可能なもの
であり、実装基板5に図のように実装されている。受光
素子2は、シリコンで作製されたフォトダイオードを使
用しており、これについては光学素子60に図のように
実装されている。
【0027】偏光分離素子3は、ガラス基板上に複屈折
を持った有機フィルムを形成し、該有機フィルム上に回
折格子を形成し、その直交する方向の一方の屈折率と同
一の屈折率を持った樹脂で格子内を埋め、かつ、その光
出射側に1/4波長板を形成したものである。有機フィ
ルムの複屈折は△n=0.11であり、回折格子は、格
子ピッチ2μm、格子深さ3μmとし、半導体レーザー
光源から距離5mmの位置に配置している。光学素子6
0は、BK7(ガラス)基板上にトーリック形状のレン
ズを形成した光学素子(マイクロレンズ)となってい
る。マイクロレンズを形成している基板上に、レンズ高
さと半導体レーザー光源の距離を規定する部分及び受光
素子を実装する部分が一体に形成されたものとなってい
る。マイクロレンズの曲率は、第一側面図方向が40μ
m、第二側面図方向が150μmである。レンズ高さと
半導体レーザー光源の距離を規定する部分及び受光素子
を実装する部分はマイクロレンズの高さから0.1mm
高く設定されており、形状は図のように角柱の構成とな
っている。即ち、半導体レーザーから0.1mmの距離
にマイクロレンズ素子が配置されている。
【0028】本実施例の動作について、レーザーユニッ
ト光源を光ディスク用ピックアップに利用した場合を例
にして説明する。半導体レーザー光源から出射されたレ
ーザー光は、光学素子60を通過し偏光分離素子に入射
する。偏光分離素子は、入射レーザー光の偏光状態にお
いて該レーザー光を透過するように配置されているた
め、レーザー光はそのまま偏光分離素子を通過すること
になる。その際、偏光分離素子と一体化されている1/
4波長板により、偏光状態が直線偏光から円偏光に変換
される。偏光分離素子を通過したレーザー光は、コリメ
ートレンズ4に入射後、光学系を通過してディスク等に
照射され、ディスクの情報を持った反射光(信号光)が
再度コリメートレンズに入射することになる。該コリメ
ートレンズに入射した反射光は、再度、偏光分離素子に
入射し、1/4波長板によって再度直線偏光に変換され
る。その際には、半導体レーザー光源から出射される偏
光方向と90度回転した偏光方向になっている。このた
め、偏光分離素子において回折が起こり、光路が変更さ
れて受光素子に導かれる。この信号光を受光素子で受光
することによりディスク上の情報を読み取ることが可能
になる。
【0029】本実施例において、レーザーユニット光源
のレーザー光源と偏光分離素子の間にトーリック形状の
光学素子60を挿入している(本発明1、4、5)。ま
た、光学素子を構成している光学基板にレーザー光源と
の距離を規定可能な形状を設け(本発明6)、かつ、受
光素子との距離を規定可能な形状を設け(本発明7)、
かつ、受光素子を光学基板に実装している(本発明
8)。また、レーザー光源として二種類の波長のレーザ
ー光を出射可能な半導体レーザー光源を使用している
(本発明10、11)。これらの効果について説明す
る。図6は、レーザー光源と偏光分離素子の間に光学素
子を配置しない場合の構成を示している。図5及び図6
は同一の半導体レーザー光源を使用しているが、そのレ
ーザー光の拡がり角度は、第一側面図方向の拡がり角度
(θ⊥)が25度、第二側面図方向の拡がり角度(θ/
/)が10度となっている。そのため、図6においては
偏光分離素子部分でのレーザー径が、直径2.2mm×
0.9mmの大きさの楕円形状になっている。しかし、
トーリック形状を持ったマイクロレンズを図5のように
配置することにより、レーザー径を0.7mm×0.7
mmの大きさにすることが可能になる。即ち必要な偏光
分離素子のサイズを小さく出来ることになる。
【0030】回折格子を利用した偏光分離素子において
は、素子の回折角度を大きくするために、格子ピッチを
小さくする方向に向かっており、本実施例においてはピ
ッチを2μmとしている。このような素子の作製を行う
場合には素子のピッチが歩留まりやコストに影響を与え
ることになる。また、回折格子の使用面の全面において
格子が形成されていないと素子が不良となってしまう
が、素子を小さくすることにより、その取れ数を大きく
することが可能になりコストを低減できる。つまり図5
のような構成を取ることにより偏光分離素子のコストを
低減し、レーザーユニット光源のコストを低減すること
が可能になる。また、光学素子を構成している光学基板
にレーザー光源との距離を規定可能な形状8を設けるこ
とにより、光学素子とレーザー光源とを、距離精度良く
容易に実装することが可能になるので、組付け工程が簡
略化され低コスト化が可能になる。レーザー光源との距
離を規定可能な形状としては、例えばガラス材による角
柱又は円柱のようなものが挙げられるが、実施上は最表
面が平らであることが望ましい。また、受光素子との距
離を規定可能な形状を設けることにより、光学素子と受
光素子とを、距離精度良く容易に実装することが可能に
なるので、組付け工程が簡略化され低コスト化が可能に
なる。また、レーザー光源に二種類の波長を発光可能な
半導体レーザー光源を使用することにより、異なる記録
密度の光ディスクに対する読み取り書き込みが可能だけ
でなく、通常のレーザー光源を使用する場合に比べて低
コスト化できる。
【0031】
【発明の効果】本発明1によれば、レーザー光の拡がり
角度を小さくできるので、偏光分離素子の大きさを小さ
くすることが可能になり、これにより部品コストが低減
でき、レーザーユニット光源を低コスト化することが可
能になった。本発明2によれば、レーザー光の一方の軸
方向の拡がり角度を小さくできるので、偏光分離素子の
大きさを小さくすることが可能になり、これにより部品
コストが低減でき、レーザーユニット光源を低コスト化
することが可能になった。本発明3、4によれば、レー
ザー光の拡がり角度をより小さくできるので、偏光分離
素子の大きさをより小さくすることが可能になり、これ
により部品コストが低減でき、レーザーユニット光源を
より低コスト化することが可能になった。本発明5によ
れば、より小型の光学素子を実現することができ、レー
ザー光の拡がり角度をより小さくできるので、偏光分離
素子の大きさをより小さくすることが可能になり、これ
により部品コストが低減でき、レーザーユニット光源を
より低コスト化することが可能になった。
【0032】本発明6によれば、レーザー光源と光学素
子の位置決めが容易になり、容易に実装が可能になっ
た。これによって組立工程が簡略化され、低コスト化す
ることが可能になった。本発明7によれば、受光素子と
光学素子の位置決めが容易になり、容易に実装が可能に
なった。これによって組立工程が簡略化され、低コスト
化することが可能になった。本発明8によれば、受光素
子と光学素子の位置決めが更に容易になり、容易に実装
が可能になった。これによって組立工程が簡略化され、
低コスト化することが可能になった。本発明9によれ
ば、異なる記録密度を持つメディア(媒体)に対して
の、読み取り書き込みが可能になり、レーザーユニット
光源の多機能化が可能になった。本発明10によれば、
異なる記録密度を持つメディアに対しての、読み取り書
き込みが可能になり、レーザーユニット光源の多機能化
が可能になるだけでなく、レーザー光源が一つで済むた
め、低コスト化が可能になった。本発明11によれば、
レーザー光源のコストを低減でき、レーザーユニット光
源の低コスト化が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施例を示す図である。 (a) 第一側面図 (b) 第二側面図
【図2】第二の実施例を示す図である。 (a) 第一側面図 (b) 第二側面図
【図3】第三の実施例を示す図である。 (a) 第一側面図 (b) 第二側面図
【図4】第四の実施例を示す図である。 (a) 第一側面図 (b) 第二側面図
【図5】第五の実施例を示す図である。 (a) 第一側面図 (b) 第二側面図
【図6】従来技術を示す図である。 (a) 第一側面図 (b) 第二側面図
【符号の説明】
1:レーザー光源 2:受光素子 3:偏光分離素子(偏光ホログラム素子) 4:コリメートレンズ 5:実装基板 6:レーザー光 7:受光素子に導かれる反射光 8:レーザー光源との距離を規定可能な形状 20:光学素子 30:光学素子 40:光学素子 50:光学素子 51:レーザー光源 52:レーザー光源 53:レーザー光 54:レーザー光 55:受光素子に導かれる反射光 56:受光素子に導かれる反射光 57:レーザー光源との距離を規定可能な形状 60:光学素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 31/0232 H01L 31/02 D Fターム(参考) 2H049 AA02 AA12 AA25 AA45 AA57 AA64 BA05 BA07 BA45 BB03 BC21 CA05 CA09 CA15 5D119 AA02 AA38 AA41 CA16 EC35 EC45 EC47 FA08 FA36 JA06 JA08 JA14 JC04 KA41 LB07 5F073 AB27 AB30 BA04 EA19 5F088 AA01 BA15 BA16 BB10 JA03 JA12 JA13 LA01 LA03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線偏光を出射可能なレーザー光源と、
    レーザー光の偏光状態によって光路を選択可能な偏光分
    離素子と、レーザー光を受光可能な受光素子とを備えた
    レーザーユニット光源において、前記レーザー光源から
    出射されたレーザー光の光拡がり角度を制御可能な光学
    素子を、前記レーザー光源と前記偏光分離素子との間に
    配置したことを特徴とするレーザーユニット光源。
  2. 【請求項2】 前記光拡がり角度を制御可能な光学素子
    が、シリンドリカル形状であることを特徴とする請求項
    1記載のレーザーユニット光源。
  3. 【請求項3】 前記光拡がり角度を制御可能な光学素子
    が、レーザー光源に向かって凸の曲率形状であることを
    特徴とする請求項1記載のレーザーユニット光源。
  4. 【請求項4】 前記光拡がり角度を制御可能な光学素子
    が、トーリック形状であることを特徴とする請求項1記
    載のレーザーユニット光源。
  5. 【請求項5】 前記光拡がり角度を制御可能な光学素子
    が、光学的に透明な光学基板上に形成されていることを
    特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のレーザーユニ
    ット光源。
  6. 【請求項6】 前記光学素子が形成されている光学基板
    に、レーザー光源との距離を制御するための形状を設け
    たことを特徴とする請求項5記載のレーザーユニット光
    源。
  7. 【請求項7】 前記光学素子が形成されている光学基板
    に、受光素子との距離を制御するための形状を設けたこ
    とを特徴とする請求項5又は6記載のレーザーユニット
    光源。
  8. 【請求項8】 前記光学素子が形成されている光学基板
    に、受光素子を直接実装したことを特徴とする請求項7
    記載のレーザーユニット光源。
  9. 【請求項9】 異なる波長のレーザー光を出射する二種
    類のレーザー光源を備えたことを特徴とする請求項1〜
    8の何れかに記載のレーザーユニット光源。
  10. 【請求項10】 二つの波長のレーザー光を出射可能な
    レーザー光源を備えたことを特徴とする請求項1〜8の
    何れかに記載のレーザーユニット光源。
  11. 【請求項11】 前記レーザー光源が半導体レーザー光
    源であることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記
    載のレーザーユニット光源。
JP2001132624A 2001-04-27 2001-04-27 レーザーユニット光源 Pending JP2002329917A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001132624A JP2002329917A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 レーザーユニット光源

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001132624A JP2002329917A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 レーザーユニット光源

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002329917A true JP2002329917A (ja) 2002-11-15

Family

ID=18980610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001132624A Pending JP2002329917A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 レーザーユニット光源

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002329917A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10190148A (ja) * 1996-12-26 1998-07-21 Olympus Optical Co Ltd 面発光光源およびこれを用いた光学式センサー
JPH10289468A (ja) * 1997-04-10 1998-10-27 Konica Corp 光ピックアップ装置及びその光源ユニット
JP2000123403A (ja) * 1998-10-19 2000-04-28 Victor Co Of Japan Ltd 光ピックアップ及び光デバイス
JP2000252577A (ja) * 1999-02-25 2000-09-14 Mitsumi Electric Co Ltd レーザビーム出射ユニット

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10190148A (ja) * 1996-12-26 1998-07-21 Olympus Optical Co Ltd 面発光光源およびこれを用いた光学式センサー
JPH10289468A (ja) * 1997-04-10 1998-10-27 Konica Corp 光ピックアップ装置及びその光源ユニット
JP2000123403A (ja) * 1998-10-19 2000-04-28 Victor Co Of Japan Ltd 光ピックアップ及び光デバイス
JP2000252577A (ja) * 1999-02-25 2000-09-14 Mitsumi Electric Co Ltd レーザビーム出射ユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6845077B2 (en) Optical pick-up device with convergent light diffraction for recording/reading information on optical recording medium
JP2002015448A (ja) 光学素子、光源装置、光ヘッド装置および光情報処理装置
JP2005025869A (ja) 光ピックアップ及びこれを用いる光情報処理装置
JP2004213854A (ja) ホログラム光学素子を用いた光ピックアップ装置及びホログラムパターン形成方法
US6577582B2 (en) Diffractive stack pickup head for optical disk drives and method to fabricate the pickup head
US7609606B2 (en) Optical pickup device
JP2002196123A (ja) 2波長用回折光学素子、2波長光源装置および光学ヘッド装置
JP2002279683A (ja) 光ピックアップ装置
JP2005203011A (ja) 2波長レーザモジュール及び光ピックアップ装置
EP1562186B1 (en) Double-wavelength light source unit and optical head device
JP2002123952A (ja) 光ピックアップ装置及び光ディスクドライブ装置
JP2002329917A (ja) レーザーユニット光源
TWI358727B (en) Integrated optical read-write apparatus
JP2003043235A (ja) 偏光ホログラム素子
JP2003043256A (ja) 偏光分離素子、およびレーザーユニット光源
JP2001014715A (ja) 光ピックアップ装置
JP2000021008A (ja) 光ピックアップ装置
JP4321363B2 (ja) 光ピックアップ装置および平板型光学素子の製造方法
US20060193215A1 (en) Optical head and optical disk device
JP2001076368A (ja) 光学ヘッドおよび1/4波長板
JP4116258B2 (ja) 偏光分離素子、半導体レーザユニット及び光ピックアップ装置
JP2006202423A (ja) 多波長互換光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置
US20050116137A1 (en) Optical pick-up device for recording/reading information on optical recording medium
JP2002123971A (ja) 光ピックアップ装置
JP2005017507A (ja) ホログラム素子および光ピックアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070702

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100408

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101026