JP2002329727A - 縦型半導体装置とそれを用いた回路 - Google Patents

縦型半導体装置とそれを用いた回路

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JP2002329727A JP2001131050A JP2001131050A JP2002329727A JP 2002329727 A JP2002329727 A JP 2002329727A JP 2001131050 A JP2001131050 A JP 2001131050A JP 2001131050 A JP2001131050 A JP 2001131050A JP 2002329727 A JP2002329727 A JP 2002329727A
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trench gate
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Kenji Ueda
賢志 植田
Kimimori Hamada
公守 濱田
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦型半導体装置のオン抵抗の上昇を抑制しな
がら、スイッチング時の特性を改善する。 【解決手段】 表面側から局所的第1導電型層14、広
域的第2導電型層15、広域的第1導電型層16の順で
積層された構造を持ち、第1導電型層14と第2導電型
層15を貫いて第1導電型層16に達するトレンチゲー
ト電極9が形成されており、深い方の第1導電型層16
内でトレンチゲート電極9が貫く深さに欠陥層6を形成
する。この縦型MOSは、電流10がトレンチゲート電
極9に沿って縦方向に流れるために、オン抵抗の上昇を
小さく押さえることができる。また2つのMOSを直列
に接続して用いるときに、相手方MOSのターンオン時
に流れるリカバリー電流が抑制され、しかもリカバリー
電流の変化速度が遅くされ、電力制御回路の電圧が振動
して不安定となるのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、オン動作時に縦
方向に電流が流れる縦型の半導体装置に関する。特に、
オン抵抗が低く、スイッチング時の特性が改善された縦
型半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 電力制御用MOSの一つの代表的な使
い方を図3に示す。この回路は、特開2001−160
86号公報に記載されているように、モータ等の負荷4
0に対する通電方向を切換えることができる。また通電
方向を同一方向に保ちながらMOSを断続的にオンオフ
制御することによって負荷40に加える電力を制御する
ことができる。例えば、一対のMOS32と38をオフ
した状態で、一対のMOS34と36を同時に断続的に
オンオフして電力制御する場合、オン期間には電流が矢
印Aに示すように流れる。オフされると、負荷40には
誘導成分が存在するために、今度は矢印Bに示す電流が
流れる。MOSはダイオードでもあり、図3の下から上
に流れる電流に対しては順方向のダイオードとなる。こ
のために、MOS32とMOS38のゲート電極にオフ
の電圧が印加されていても、矢印Bに示す電流が流れ
る。矢印Bに示す電流が流れることによって、特定の素
子に高い誘導電圧がかかってその素子が破壊されること
がない。矢印Bの電流が流れている間に再度MOS34
と36が同時にオンされると、回路の寄生インダクタン
ス33の影響によって、図示のノード32aでの電圧が
電源電圧以上に上昇する。この場合、MOS32に高い
電圧が印加され、MOS32が破壊することがある。ノ
ード32aでの電圧上昇を抑制してMOS32の破壊を
防止するためには、MOS34と36が再度オンされた
直後から、矢印Bに示す電流がスムースかつ素早くゼロ
となることが必要とされる。
【0003】上記は電力制御用MOSの用法の一例であ
るが、一般的に、MOSはダイオードを兼用する用い方
がされ、スイッチング時の特性を改善するためには、そ
のダイオードに逆方向の電圧が加えられた場合には、そ
れまでに流れていた電流がスムースかつ素早くゼロとな
る特性を有することが必要とされる
【0004】ダイオードのスイッチング時の特性を改善
する技術が特開平10−116998号公報に記載され
ている。この技術では、ダイオードのpn接合に近い位
置で、不純物濃度の低い方の層に、広域的に広がる欠陥
層を設ける。この欠陥層は、キャリアのライフタイムを
短くするために、ダイオードにかかる電圧が順方向電圧
から逆方向電圧に変わったときに、ダイオードに流れる
電流をスムースかつ素早くゼロとすることに貢献する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 特開平10−116
998号公報に開示された技術は非常にすぐれた技術で
あるものの、ライフタイム制御層(欠陥層)の存在によ
ってダイオードの順方向抵抗が上昇することは避けられ
ない。条件を巧みに設定することで抵抗の上昇を抑制し
ているけれども、多少上昇することは避けられない。M
OSでダイオードと兼用する用い方をする場合、特開平
10−116998号公報に開示された技術によってダ
イオードとして機能する場合のスイッチング特性を改善
しようとすると、MOSとして利用する場合のオン抵抗
が上昇してしまう。
【0006】特開平10−242165号公報には縦型
の半導体装置の特定の深さにキャリアのライフタイムを
短くする層を設ける技術が記載されている。この技術は
MOSに関するものでなく、IGBTに関するものであ
る。又、ライフタイム制御層を設けることによってスイ
ッチング特性は改善されるものの、オン電圧が上昇する
ことに対する有効な対策はなされていない。特開200
0−188405号公報には、ラテラル型のMOS、即
ち、半導体装置の表面側にアノード電極とカソード電極
を設けたMOSのスイッチング特性を改善するために、
アノード領域に欠陥層を設ける技術が開示されている。
この技術では、欠陥層に対向するアノード電極の他に、
欠陥層に対向しないアノード電極を追加することでオン
抵抗の上昇を抑制しているが、ラテラル型のMOSに固
有の技術である。
【0007】本発明は、縦型半導体装置のスイッチング
特性を改善し、しかもオン抵抗の上昇を抑制できる構造
を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段と作用と効果】 本発明の
縦型半導体装置の一つの特徴は、半導体基板の表面側か
ら、局所的に存在する第1導電型層、広域的に存在する
第2導電型層、広域的に存在する第1導電型層の順で積
層構造が形成され、局所的第1導電型層と広域的第2導
電型層を貫いて広域的第1導電型層に達するトレンチゲ
ートが形成され、広域的第1導電型層内の前記トレンチ
ゲートが貫く深さに広域的に広がる欠陥層が形成されて
いることである。
【0009】この構造によると、トレンチゲートにオン
電圧が印加されると、広域的に存在する第2導電型層の
うちトレンチゲートに隣接する部分が反転し、反転した
部分に電流経路が形成され、電流が縦方向に流れる。こ
の電流は、広域的第1導電型層においてもトレンチゲー
トに沿って流れる。この電流は、広域的第1導電型層に
存在する欠陥層を貫通して流れるが、電流が流れるトレ
ンチゲートに沿った部分ではキャリア密度が増大してお
り、欠陥層がオン抵抗を上昇させる現象が抑制される。
一方、ダイオードとして利用されるときのスイッチング
特性は、欠陥層によってキャリアのライフタイムが短く
されるので、良好に改善され、ダイオードにかかる電圧
が順方向電圧から逆方向電圧に変わったときに、ダイオ
ードに流れる電流がスムースかつ素早くゼロとなる。こ
のために、本縦型半導体装置によると、スイッチング時
の特性を改善しながら、オン抵抗の上昇を小さく押さえ
ることができる。
【0010】本発明の縦型半導体装置の他の一つの特徴
は、トレンチゲートが複数存在し、トレンチゲート群が
前記した欠陥層を貫いて伸びていることである。
【0011】この場合、複数のトレンチゲート群によっ
て複数のチャネルが形成され、大電流を通電することが
できる。即ちこの半導体装置は電力制御に適している。
電力制御用の半導体装置では、スイッチング時の特性を
改善しながら、オン抵抗の上昇を小さく押さえることが
極めて重要であり、この縦型半導体装置によって電力制
御時に特に問題となる課題が効果的に解決される。
【0012】この半導体装置の場合、欠陥層を作成する
広域的第1導電型層の不純物濃度が広域的第2導電型層
の不純物濃度よりも低いことが好ましい。
【0013】この場合、欠陥層が少数キャリアのライフ
タイムを効果的に短くし、スイッチング時の特性が効果
的に改善される。
【0014】上記した特徴を備えた縦型半導体装置によ
ると、オン動作時にトレンチゲートに沿って欠陥層を貫
く電流経路が形成され、欠陥層による影響がオン期間で
低くてオフ期間で高い特性を実現することができる。こ
の特性が得られると、大電流の制御ロスを小さく押さえ
ることができる。
【0015】この発明の縦型半導体装置は、電源電圧に
対して2個の縦型半導体装置に直列に接続し、その間の
ノードに誘導性負荷が接続されている回路に好適であ
る。
【0016】例えば、図3はその回路の一例を示し、電
源電圧に対して2個の縦型半導体装置32、34が直列
に接続され、半導体装置32、34間のノード31に誘
導性負荷40が接続されている。この場合、一方の半導
体装置がオフされたときに他方の半導体装置がダイオー
ドとして機能する。このとき、ダイオードとして機能す
るときのスイッチング特性が改善されていないと、ノー
ド32aや34aの電圧が大きく変動して回路が不安定
となる。本発明の回路では、半導体装置のスイッチング
特性が改善されているために、2個の半導体装置を直列
に接続して各半導体装置を独立にオンオフ制御しても回
路が不安定とならず、しかも、オン損失が少ない。
【0017】
【発明の実施の形態】 図1は、本発明の技術思想を具
現化した一つの縦型MOSの実施の形態を示している。
半導体装置の表面側から、n層14、p層15、n
層16が積層された積層構造が形成されている。n
層16の下層にn型の基板17が積層されており、n型
基板17の下面にドレイン電極18が形成されている。
層14とp層15に接するようにソース電極13
が形成されている。平面したときに、n層14は局所
的に存在し、紙面垂直方向に伸びている。p層15と
層16は、広い範囲に一様に積層されている。局所
的に存在するn層14は、p層15の表面を、縞状
またはメッシュ状に伸びている。縞状またはメッシュ状
のn層14を貫いて、縦溝(トレンチ)が形成されて
いる。トレンチの壁は絶縁層8で覆われ、その中にトレ
ンチゲート電極9が埋め込まれている。トレンチゲート
電極9は、n層14とp層15を貫いてn 層16
に達している。トレンチゲート電極9とソース電極13
は絶縁層12で絶縁されている。図1の半導体装置は、
表面側から、局所的に存在する第1導電型層(n層1
4)、広域的に存在する第2導電型層(p層15)、
広域的に存在する第1導電型層(n層16)の順で積
層構造が形成され、局所的第1導電型層(n層14)
と広域的第2導電型層(p層15)を貫いて広域的第
1導電型層(n層16)に達するトレンチゲート(ト
レンチゲート電極9)が形成された構造を備えている。
【0018】広域的第1導電型層(n層16)内のト
レンチゲート電極9の深部9aよりも浅い深さに、キャ
リアのライフタイムを短くする欠陥層6が形成されてい
る。換言すると、トレンチゲート電極9群は欠陥層6を
貫いて伸びている。欠陥層6が形成される広域的第1導
電型層(n層16)の不純物濃度は、広域的第2導電
型層(p層15)の不純物濃度よりも低く、欠陥層6
は少数キャリアのライフタイムを短くする。欠陥層6
は、イオン加速機によって加速されたHe2+等の軽イ
オンあるいはAr2+等の不活性イオンを半導体装置の
表面側から照射し、その後にアニールすることで形成さ
れている。照射するイオンのエネルギーを調整すること
でイオンの注入深さを調整することができ、n層16
のトレンチゲート電極9の深部9aよりも浅い深さに欠
陥層6を形成するエネルギーが選択されている。
【0019】トレンチゲート電極9にオン電圧が印加さ
れると、p層15のトレンチゲート電極9に隣接する
部分が反転して電流経路が形成されて電流が縦方向に流
れる。また、n層16のトレンチゲート電極9に隣接
する部分のキャリア濃度が高まり、p層15のトレン
チゲート電極9に隣接する部分を縦方向に流れる電流
は、n層16でもトレンチゲート電極9に隣接する部
分に沿って縦方向に流れる。この結果、図1の矢印10
に示すように、トレンチゲート電極9に沿った電流経路
が形成され、電流は欠陥層6のうちトレンチゲート電極
9に隣接する部分を集中的に流れる。欠陥層6のうちの
トレンチゲート電極9に隣接する部分は、トレンチゲー
ト電極9にオン電圧が印加された状態では電子の密度が
高まっており、欠陥層6に由来してオン抵抗が上がる現
象は十分に抑制される。このために、この縦型半導体装
置では欠陥層6が形成されているにもかかわらず、オン
抵抗は低い。
【0020】電力制御時には、例えば図3に示すよう
に、2つのMOS32、34を直列に接続した回路と、
2つのMOS36、38を直列に接続した回路を用い、
ノード31、30間に誘導成分を持つ負荷40を接続す
る用い方がなされる。一対のMOS32と38をオフし
た状態で、一対のMOS34と36を同時に断続的にオ
ンオフして電力制御する場合、オン期間には電流が矢印
Aに示すように流れる。オフされると、負荷40には誘
導成分が存在するために、今度は矢印Bに示す電流が流
れる。MOSはダイオードでもあり、図3の下から上に
流れる電流に対しては順方向のダイオードとなる。この
ために、MOS32とMOS38のゲート電極にオフの
電圧が印加されていても、矢印Bに示す電流が流れる。
矢印Bに示す電流が流れることによって、特定の素子に
高い誘導電圧がかかってその素子が破壊されることがな
い。MOS32とMOS38はフライホイ−ルダイオー
ドとして機能する。矢印Bの電流が流れている間に再度
MOS34と36が同時にオンされると、回路の寄生イ
ンダクタンス33に影響によって、図示のノード32a
での電圧が電源電圧以上に上昇する。この場合、MOS
32に高い電圧が印加され、MOS32が破壊すること
がある。例えば、電源電圧が20ボルトの場合、ノード
32aにサージ電圧が生じて電源電圧を超える30ボル
ト以上にまで上昇することがある。この場合、電源電圧
が20ボルトで使用されるMOSであるにもかかわら
ず、30ボルト以上に耐えられるMOSを利用しなけば
ならない。MOSの場合、耐圧を高めるとオン抵抗も上
昇する。従来のMOSを2個直列に接続して回路を構成
すると、サージ電圧を抑制できないことから大きな耐圧
を持つオン抵抗の大きなMOSを用いるほかはなかっ
た。従って回路の損失も大きくならざるを得なかった。
【0021】図1に説明したMOSを用いると、フライ
ホイールダイオードとして機能する場合には、図2に示
すように、広域的に存在するp層15とn層16を
均一に電流が流れる。このために、図2に示す電流7が
流れているダイオードに逆電圧が印加されると、広域的
に広がっている欠陥層6によってダイオードに流れてい
た電流はスムースにかつ素早くゼロとなる。
【0022】本実施例のMOSでは、少数キャリアのラ
イフタイムが欠陥層6で短縮化されるために、リカバリ
ー電流のピーク値が低く押さえられる。さらに、リカバ
リー電流の変化速度(特にピーク値となった後の減衰速
度)が低速化される。変化速度が低速化されても、もと
もとピーク値が低く押さえられるために、リカバリー電
流は素早くゼロとなる。この実施例の縦型MOSは、直
列に接続された相手方MOSのターンオン時の特性を改
善しながら、オン抵抗の増大を小さく押さえることに成
功している。ターンオン時の特性が改善されるために、
サージ電圧は低く押さえられ、高い耐圧のMOSを用い
る必要がない。
【0023】図4は、図3の回路を三相コイルに発展さ
せたものであり、図4の下欄に記載のように各MOSを
オンオフ制御することで、コイルへの通電方向を回転さ
せることができる。表中の空欄はオフを示す。例えば、
MOS41、44と46を同時にオフした直後には、M
OS42、43と45がフライホイ−ルダイオードとな
って電流Bが流れる。なお、説明を簡単化するために、
表では各MOSの導通状態をオン・オフに明確に区分し
て表示したが、実際には、各コイルを流れる電流が例え
ば正弦波等の滑らかに変化する電流となるように、各M
OSトランジスタの導通状態は連続的に制御される。連
続的に制御されてもその変化速度が速いために、誘導成
分が問題となり、各MOSのスイッチング特性が重要と
なる。MOSが直列に接続された回路では、本実施例に
記載するMOSを用いてスイッチング特性を改善するこ
とで、ノード41a,42a,43a,44a,45
a,46aに生じるサージ電圧が抑制される。このため
に、MOSの耐圧を高める必要がなく、オン抵抗の低い
MOSで回路を構成することができる。
【0024】図5は、この実施例に記載のMOSが好適
に利用される他の回路を示す。この回路は、端子Aから
図示されない回路に、所定電圧を供給する回路である。
この場合にもMOS55、57が直列に接続されてお
り、ノード56に誘導性の負荷が接続されている。この
回路の場合、コンデンサ58で平滑化されて端子Aに生
じる電圧は、MOS55、57のデューティ比で調整さ
れる。この場合にも、MOS55がオフした直後にはM
OS57がフライホイールダイオードとして機能し、M
OS57がオフした直後にはMOS55がフライホイー
ルダイオードとして機能する。この場合にも、MOS5
5とMOS57が、図1の欠陥層6によってスイッチン
グ特性が改善されていると、ノード55a,57aの電
圧が安定し、耐圧が小さくオン抵抗も低いMOSで回路
を構成することができる。端子Aの電圧が安定して損失
の少ない電源回路を耐圧の小さなMOSで構成すること
ができる。
【0025】
【発明の効果】 本発明の半導体装置では、図1に例示
するように、半導体基板の表面側から、局所的に存在す
る第1導電型層(n層14)、広域的に存在する第2
導電型層(p層15)、広域的に存在する第1導電型
層(n層16)の順で積層構造が形成され、局所的第
1導電型層(n層14)と広域的第2導電型層(p
層15)を貫いて広域的第1導電型層(n層16)に
達するトレンチゲート(トレンチゲート電極9)が形成
され、広域的第1導電型層(n層16)内のトレンチ
ゲート(トレンチゲート電極9)が貫く深さ(即ち深部
9aよりは浅い深さ)に広域的に広がる欠陥層6が形成
されているために、オン動作時には図1の矢印10に模
式的に示すように、トレンチゲート電極9に沿って欠陥
層6を貫く電流経路が形成され、広域的欠陥層6による
影響がオン期間では低くしか現れない。このために、オ
ン抵抗の上昇は抑制される。一方、ダイオードとして機
能する場合には、図2の矢印7に模式的に示されるよう
に、広域的に広がる第2導電型層(p層15)の広い
範囲をダイオード電流が流れ、このダイオードに逆電圧
がかかると、広域的に広がる欠陥層6によってダイオー
ド電流はスムースにかつ素早くゼロにいたる。このため
に、縦型半導体装置を2個直列に接続するとともにノー
ドに誘導性負荷を接続する場合、ノードに生じるサージ
電圧が抑制され、オン抵抗が低い半導体装置で損失の少
ない回路を実現することができる。特に、トレンチゲー
トが複数存在し、そのトレンチゲート群が欠陥層を貫い
て伸びていると、大電流を制御することができ、本発明
の利点が顕著に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態に係わる縦型MOSの断面構造
と、オン時の電流経路を示す。
【図2】 図1の縦型MOSのオフ時(ダイオードとし
て機能する場合)の電流経路を示す。
【図3】 MOSを用いる電力制御回路の一例を示す。
【図4】 MOSを用いる電力制御回路の他の一例を示
す。
【図5】 MOSを用いる電力制御回路のさらに他の一
例を示す。
【符号の説明】
6:欠陥層 7:オフ時電流 8:絶縁層 9:トレンチゲート電極 10:オン時電流 11:ゲート電極 12:絶縁層 13:ソース電極 14:n層 15:p層 16:n層 17:n型基板 18:ドレイン電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面側から、局所的に存在
    する第1導電型層、広域的に存在する第2導電型層、広
    域的に存在する第1導電型層の順で積層構造が形成さ
    れ、局所的第1導電型層と広域的第2導電型層を貫いて
    広域的第1導電型層に達するトレンチゲートが形成さ
    れ、広域的第1導電型層内の前記トレンチゲートが貫く
    深さに広域的に広がる欠陥層が形成されている縦型半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 前記トレンチゲートが複数存在し、その
    トレンチゲート群が前記欠陥層を貫いて伸びていること
    を特徴とする請求項1の縦型半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記広域的第1導電型層の不純物濃度
    が、広域的第2導電型層の不純物濃度よりも低いことを
    特徴とする請求項1又は2の縦型半導体装置。
  4. 【請求項4】 オン動作時にトレンチゲートに沿って欠
    陥層を貫く電流経路が形成され、広域的欠陥層による影
    響がオン期間で低くてオフ期間で高いことを特徴とする
    請求項1、2又は3の縦型半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1の縦型半導体装置が2個直列に
    接続され、その間のノードに誘導性負荷が接続されてい
    る回路。
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