JPH10242165A - 半導体スイッチング素子及びそれを用いた電力変換装置並びに半導体スイッチング素子の駆動方法 - Google Patents

半導体スイッチング素子及びそれを用いた電力変換装置並びに半導体スイッチング素子の駆動方法

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JPH10242165A
JPH10242165A JP4517497A JP4517497A JPH10242165A JP H10242165 A JPH10242165 A JP H10242165A JP 4517497 A JP4517497 A JP 4517497A JP 4517497 A JP4517497 A JP 4517497A JP H10242165 A JPH10242165 A JP H10242165A
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順一 坂野
Mutsuhiro Mori
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Abstract

(57)【要約】 【課題】IGBTの損失を低減する。 【解決手段】IGBTにおいて、主接合J1から広がる
空乏層31のpコレクタ層27側端部に局所ライフタイ
ム制御部210を設ける。 【効果】一部のライフタイムが短くなるだけなのでオン
状態の時の電圧降下が小さくなる。また、ターンオフ
時、空乏層のpコレクタ層側端部のライフタイムが短い
ので、空乏層外にあってターンオフ損失を増大させるキ
ャリアが短時間に低減されるので、ターンオフ損失が大
幅に少なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力変換装置に使
われる回路及び半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力変換装置はスイッチング素子や整流
素子を電流スイッチング動作させることで電力の変換を
行う。このため、素子は、定常オン状態の時に大電流が
流れてオン損失が発生し、定常オン状態から定常オフ状
態に変化するときにターンオフ損失を発生する。
【0003】IGBTのようなバイポーラ素子では、定
常オフ状態の時に素子に加わる電圧を保持する役割を果
たす低不純物濃度の半導体層(通常低濃度のn型半導体
層で、以後nベース層と記述する。)に、電子と正孔を
蓄積する事で低いオン電圧を得ており、蓄積量を多くす
るほどオン電圧は低くなる。しかし、その一方で蓄積電
荷はターンオフ時に損失を発生することから、オン電圧
を小さくするほど多くのターンオフ損失が発生する。そ
のため、電力変換装置に応用する上では、動作周波数や
電源電圧などを考慮し、定常オン状態の時に発生するオ
ン損失とターンオフ時に発生するターンオフ損失、さら
にはオフ状態からオン状態に変化するときに発生するタ
ーンオン損失の和が最小になるようなオン電圧に設定し
て使用される。
【0004】素子のオン電圧の値は、nベース層のライ
フタイムを調整することで電子と正孔の蓄積量を加減し
て制御され、従来は、電子線を照射したライフタイム制
御が行われていた。電子線は物質を透過しやすく、トー
タル厚み300から800μm程度の半導体素子を完全
に透過し、素子内に均一な結晶欠陥を作る。このため、
nベース層内のライフタイムが均一に短くなり、オン電
圧が大きくなるという問題を抱えていた。
【0005】これに対し、文献,電気学会研究会資料,
EDD−96−107,pp.53−59(1996)
のように、ヘリウムやプロトンなどの軽イオンを照射す
ることで、局所的にライフタイムを制御しようとする検
討も進められている。この中で、電子線照射法による均
一ライフタイム制御よりオン電圧およびターンオン損失
を共に少なくできる場合もあるが、効果のばらつきが大
きいという報告がされている。
【0006】また、IGBTを用いて電力変換装置を構
成すると、ターンオン時に電圧振動が発生してそれがノ
イズとなって制御装置の誤動作を発生させる問題が発生
する。詳細に調査した結果、この振動はダイオードのリ
カバリー電流が急激に減少することをトリガーとして、
主回路中のインダクタンスとダイオードの持つ容量成分
とが共振することで生じていることが明らかになった。
特に、この問題は、ターンオン時間が短いパンチスルー
型IGBT(nベース層中に広がる空乏層がnバッファ
層に到達する)で顕著に発生した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
の問題を解決する物であって、オン損失とターンオフ損
失の少ない半導体スイッチング素子を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、半導体スイッチング素
子のオン損失とターンオフ損失を少なくできる電力変換
装置の駆動方法を提供することにある。また、本発明の
他の目的は半導体スイッチング素子のオン損失とターン
オフ損失を少なくできる電力変換装置を提供することに
ある。また、本発明のさらに異なる他の目的は、半導体
スイッチング素子のオン損失とターンオフ損失を少なく
でき、かつ電圧振動が発生しない電力変換装置や半導体
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下に述
べる半導体スイッチング素子(以下、単にスイッチング
素子と記す),電力変換装置の駆動方法、または電力変
換装置によって達成できる。
【0009】本発明の電力変換装置の駆動方法及び電力
変換装置において、使用されるスイッチング素子は、素
子内のキャリアライフタイム(以下、単にライフタイム
と記す)が局所的に低減されている。さらにスイッチン
グ素子には、局所ライフタイム制御された位置まで空乏
層が広がるような電源電圧が印加される。
【0010】また、本発明の電力変換装置の駆動方法及
び電力変換装置においては、上記の局所ライフタイム制
御したスイッチング素子と、電源電圧でパンチスルーし
ないダイオードが逆並列に接続して使用される。
【0011】次に、本発明の電力変換装置の駆動方法お
よび電力変換装置において、電力損失が低減できるこ
と、及びスイッチングノイズが低減できることについて
説明する。
【0012】一般に、ターンオフ損失は、ターンオフ時
に発生するテール電流が長いほど大きくなる。テール電
流は、オン状態の時にベース中に蓄えられたキャリア
と、主接合から広がる空乏層の外に残留するキャリアに
よって発生する。ベース中のキャリアのうち、空乏層が
広がる領域のキャリアは電界により短時間に排出され
る。一方、空乏層外のキャリアは再結合により減少する
ため減少速度が緩やかである。従って空乏層外のキャリ
アは長時間にわたってコレクタ層からのキャリア注入を
誘引する。本発明においては、比較的ライフタイムの長
い領域に空乏層が広がるため、この領域に多くのキャリ
アが蓄積されていてもそのキャリアは空乏層電界により
短時間に排出されるのでターンオフ損失には影響しな
い。従って、ターンオフ損失に影響無くオン電圧を低減
できる。さらに、空乏層の端部が到達する位置はライフ
タイム制御されているので、空乏層外のキャリアが低減
される。このためテール電流が小さくなり、ターンオフ
損失が低減される。このように、本発明によれば、スイ
ッチング素子のオン電圧及びターンオフ損失をともに低
減できるので、電力変換装置の電力損失を大幅に低減で
きる。
【0013】また、一般に、電力変換装置においてスイ
ッチング素子に逆並列に接続されるダイオードがリカバ
リーする場合、リカバリー電流がそのピーク値を過ぎ零
電流状態に向って減少するときの電流変化率が大きい
と、回路インダクタンスによって過電圧が発生し、これ
がダイオードに印加されるため、ダイオードはパンチス
ルーしやすくなる。パンチスルーするとダイオードは、
等価的にコンデンサとして働くため、主回路配線のイン
ダクタンスとの間で激しい共振現象を生じ、ノイズが発
生する。本発明においては、電源電圧による空乏層がパ
ンチスルーしないノンパンチスルー型ダイオードを使用
するため、リカバリー時に蓄積キャリアによってリカバ
リー電流の減衰が緩やかになるので、ノイズの発生を抑
制できる。なお、本発明におけるスイッチング素子とダ
イオードの並列接続は、IGBTパワーモジュール等の
モジュール型半導体装置にも適用でき、同様の作用・効
果をもたらす。
【0014】
【発明の実施の形態】図1,図2は、本発明の実施例を
説明するためのものである。図1は本発明によるスイッ
チング素子である絶縁ゲートバイポーラトランジスタ
(以後、IGBTと略記)の一実施例、図2は図1のIGB
Tの特性であり、(a)はオン電圧とターンオフ損失の
ヘリウム照射位置依存性、(b)は出力特性である。
【0015】図1(a)は、本発明のIGBTで、n-
導電型の半導体層29に接するようにp+ 導電型の半導
体層25が、p+ 導電型の半導体層に接するようにn+
導電型の半導体層24が、p+ 導電型の半導体層25と
+ 導電型の半導体層24に接するようにエミッタ電極
23が、n+ 導電型の半導体層24とp+ 導電型の半導
体層25とn- 導電型の半導体層29とに接するように
絶縁層22が、絶縁層22に接するようにゲート電極2
1が、また、n- 導電型の半導体層29に接するように
n導電型の半導体層26が、n導電型の半導体層26に
接するようにp+ 導電型の半導体層27が、p+ 導電型
の半導体層27に接するようにコレクタ電極28が設け
られている。また、図(b)は、IGBTのオフ状態の時
にn-導電型の半導体層29内に広がる空乏層31、空
乏層31がn導電型の半導体層26に到達しないときの
空乏層内の電界分布211および空乏層31がn導電型
の半導体層26に到達したときの空乏層内の電界分布2
12を示している。このようなIGBTにおいて、空乏
層のコレクタ電極28側の端に局所ライフタイム制御部
210が設けられている。図1は、n- 導電型の半導体
層29とn導電型の半導体層26とを含む位置に局所ラ
イフタイム制御部が設けられた例であり、この場所は本
発明の効果を最も得られやすい場所である。
【0016】図2は本発明によるIGBTを電力変換装
置へ使用したときに得られる効果を説明するための図で
ある。図2(a)において、1は電力変換装置の一例
で、ダイオードDF と負荷インダクタンスLM からなる
並列回路と、これと電源E1,主回路配線のインダクタ
ンスLL 、およびスイッチング素子IGBTが直列に接
続された回路構成となっている。この回路は、図10に
示す電力変換装置の一相分を示しており、実際は、DF
とIGBTで示した部分は、それぞれダイオードDF
IGBTが逆並列に接続された並列回路となっている。
また、インダクタンスLM は三相誘導機のインダクタン
スに相当する。
【0017】図2(b)は、IGBTのターンオフ損失
の電源電圧依存性を示す図でである。後述するように、
Vpは図1に示したIGBTの主接合J1から広がる空
乏層が、n- 導電型の半導体層29とn導電型の半導体
層の接合J2へ到達する電圧で、パンチスルー電圧を示
す。また、図2(b)の縦軸は、規格化したターンオフ
損失で、図1のIGBTに均一ライフタイムを施し、1
000Vの電源電圧でスイッチング動作させたときのタ
ーンオフ損失で規格化している。尚、均一ライフタイム
制御とは、電子線を照射することによって、IGBT内
のライフタイムが均一に制御されている場合をいう。一
方、局所ライフタイム制御とは、図1に示したように、
プロトンやヘリウムなどの軽イオンを照射することで、
素子内のライフタイムが部分的に短かいことをいう。
尚、局所ライフタイム制御を施す部分は、n- 導電型の
半導体層29とn導電型の半導体層26を含む場所にコ
レクタ電極28側から照射することがよい。
【0018】IGBTがオン状態のとき、電流は主回路
配線のインダクタンスLL ,負荷インダクタンスの
M 、およびIGBTを通って流れる。IGBTにオフ
ゲート信号が入力されると、IGBTはオフ状態となり
主回路電流は遮断されるが、負荷LM を流れていた電流
はフリーフォイールダイオードDF を環流して流れ続け
る。次に再びIGBTがオン状態になると、インダクタ
ンスLL ,負荷LM およびIGBTを通って電流が流れ
る。電力変換装置は以上のようなIGBTのスイッチン
グ動作によって、負荷LM にエネルギーを伝達する役割
をするが、IGBTがオン状態からオフ状態、およびオ
フ状態からオン状態に移行するときに、それぞれターン
オン損失とターンオフ損失を発生する。
【0019】ターンオフ損失と電源電圧の関係を詳細に
調査すると、図3(b)のような関係が得られた。局所
ライフタイム制御したIGBTのターンオフ損失は、電
圧の増加と共に緩やかに増加するのに対し、均一ライフ
タイム制御したIGBTの損失は電圧Vpで急激に増加
した。この電圧の意味するところを調査した結果、下記
に示すようにIGBTのパンチスルー電圧に対応してい
る。測定したIGBTのn- 導電型の半導体層29の不
純物濃度は1.1×1013cm-3 、厚み(J1からJ2ま
で)は350μmであり、またp+ 導電型の半導体層2
5の不純物濃度は約1017cm-3と高不純物濃度であっ
た。そのため、空乏層31はn- 導電型の半導体層29
側にだけ広がり、空乏層の幅をWd(cm)とすると Wd=((2・εs・V)/(q・Nn-))0.5 …(1) となる。ここでεs(F/cm)は、IGBT基板の誘電
率、V(V)は印加電圧、q(C)は電子の電荷量、N
-(cm-3) はn- 導電型の半導体層29の不純物濃度で
ある。誘電率は1.05×10-12F/cm、電子の電荷量
qは1.602×10-19C であり、また電圧Vが10
00Vの時、空乏層幅Wdは345μmとなることか
ら、Vpは空乏層31がn導電型の半導体層26へ到達
する電圧、すなわちパンチスルー電圧である。
【0020】本発明によるIGBTにおいては、n-
電型の半導体層29とn導電型の半導体層26の境界部
付近に局所ライフタイム制御が施されていること、すな
わち空乏層のコレクタ電極28側の端部に局所ライフタ
イム制御部のあることにより、ターンオフ損失が低減さ
れる。
【0021】ターンオフ時、IGBTは急激に電流を遮
断することはできず、テール電流が流れる。これは、オ
ン状態の時に素子内部に蓄積されたキャリアが素子外に
吐き出されることによって流れるが、発明者の検討によ
ると、蓄積キャリアだけでなく、p+ 導電型の半導体層
27から正孔が注入されることによっても流れる。
【0022】ターンオフ時、空乏層31は主接合J1か
らコレクタ電極28側に向かって広り、同時に正孔はp
+ 導電型の半導体層25に、電子はn導電型の半導体層
26に移動する。空乏層31は電源電圧E1で決まる幅
まで広がり固定されるが、空乏層外のキャリアのうち正
孔が空乏層31内に移動し続けるために電子が過剰にな
るのを防止するようにp+ 導電型の半導体層27から正
孔が注入され続け、大きなターンオフ損失が発生する。
空乏層31の端部に局所ライフタイム制御部があるIG
BTでは、空乏層端のキャリアが短時間のうちに低減す
るため、空乏層内に移動する正孔が少なくなり、ターン
オフ損失が少なくなる。
【0023】ここで、本発明によるIGBTを使用する
電源電圧は応用分野により異なることから、電源電圧に
合わせて局所ライフタイム制御部の位置を変えなければ
ならない。しかし、図1(a)に示す実施例のようなn
導電型の半導体層26を持つIGBT構造では、その必
要はない。例えば、n- 導電型の半導体層29の不純物
濃度が1.1×1013cm-3 、厚みが350μmのIGB
Tは、電圧1000Vで空乏層29がn導電型の半導体
層26へ到達する。したがって、n- 導電型の半導体層
29とn導電型の半導体層26の境界部を局所ライフタ
イム制御しておけば、1000V以上の電源電圧であれ
ば、空乏層の端部は局所ライフタイム制御部に位置し、
ターンオフ損失を低減できることになる。このn- 導電
型の半導体層29の不純物濃度及び厚さのIGBTで
は、通常3〜4kVの耐圧を得ることが可能で、その場
合使用される電源電圧は1200Vから2500Vである。
したがって、n- 導電型の半導体層29とn導電型の半
導体層26の境界部に局所ライフタイム制御を施すこと
で、応用分野に依存せずターンオフ損失を低減できる。
以上のように、本発明によるIGBTは、n- 導電型の
半導体層29とn導電型の半導体層26の境界部を局所
ライフタイム制御し、空乏層がn導電型の半導体層26
に到達する条件 E1≧((q・Nn-)/(2・εs))・Wn-2 …(2) を満足する電源電圧で使用することがよい。ただし、W
-(cm)は、n- 導電型の半導体層29の厚さである。
【0024】図3は、図1の実施例の効果を示す測定結
果である。図3(a)の縦軸は規格化したターンオフ損
失と定常オン状態の時のオン電圧、横軸はヘリウム照射
により局所ライフタイム制御を施した場所で、n導電型
の半導体層26とp+ 導電型の半導体層27との接合J
3からの距離xを示している。電源電圧は1500V、
測定温度は125℃で、オン電圧は電流密度50A/cm
2 の時の値、またターンオフ損失は損失の最小値で規格
化している。尚、局所ライフタイム制御部のヘリウム分
布はガウス分布的な分布を持つことから、図3の距離x
は接合J3とヘリウム分布のピーク部との距離を示して
いる。また、図3(b)はx=10μmと22μmの時
の室温における出力特性である。
【0025】オン電圧は、局所ライフタイム制御部が−
10〜0μm、および35μm以上でやや大きく増大す
る。また、ターンオフ損失は、35μm以上で緩やか
に、10μm以下で急激に増大する。これは、以下の理
由による。尚、図中のWnはn導電型の半導体層26の
幅で20μmである。また、局所ライフタイム制御に使
用したヘリウム分布の半値幅λは10μmである。
【0026】局所ライフタイム制御部が、n導電型の半
導体層26とp+ 導電型の半導体層27の接合J3にか
かる10μm以下になると接合部のライフタイムが短く
なるため、ここでの電子と正孔が再結合しやすくなる。
接合J3はp形とn形の接合であり、この部分のライフ
タイムが短くなると、接合J3での電子と正孔が再結合
が盛んになり、p+ 導電型の半導体層27からn- 導電
型の半導体層29への正孔注入が急激に悪化する。その
ため、図3(b)の(A)で示したように、出力特性に
折れ曲がりが発生する。このような特性はターンオン時
のノイズ発生の原因になるため望ましくない。また、本
実施例では、コレクタ電極28側からヘリウムで局所ラ
イフタイム制御を施しているため、ヘリウムが通過した
部分にも欠陥が生成され、制御部が35μmを越えて深
くなると、n- 導電型の半導体層29にライフタイムの
短い部分が広がるために、オン電圧は緩やかに増加す
る。さらに、局所ライフタイム制御部が10μm以下に
なると、局所ライフタイム制御部が空乏層31の端部か
ら離れるので、ターンオフ損失は急激に増加する。
【0027】局所ライフタイム制御部が35μm以上に
なると、オン電圧とターンオフ損失は共に増加し始め
る。これは以下の理由による。前述したように、局所ラ
イフタイム制御によってターンオフ損失が低減するの
は、主接合J1から広がる空乏層の端部のキャリアが短
時間のうちに低減し、p+ 導電型の半導体層27からの
正孔の注入がすぐに止まるからである。局所ライフタイ
ム制御部が、n導電型の半導体層26から、n- 導電型
の半導体層29側に大きく離れると局所ライフタイム制
御部は空乏層31内に含まれてしまい、p+ 導電型の半
導体層27からのキャリア注入量を左右する空乏層端部
のライフタイムは長くなり、端部に長時間にわたってキ
ャリアが存在する。このため、テール電流が長くなり、
結果として、ターンオフ損失が増大する。
【0028】本実施例では、コレクタ電極28側からヘ
リウムを照射する。これは、ヘリウムが通過した場所も
ライフタイムが短くなるために、エミッタ電極側から照
射した場合、n- 導電型の半導体層29のライフタイム
が全体に渡って短くなり、オン電圧が大きくなるからで
ある。これに対し、カソード電極28側からであれば、
- 導電型の半導体層29のライフタイムは長いままな
ので、オン電圧が低く保て、ターンオフ損失だけを効果
的に低減できる。
【0029】また、局所ライフタイムに利用するイオン
としては、ヘリウム,プロトン、およびネオンなどがあ
るが、この中でもヘリウムが好ましい。これは以下の理
由による。耐圧が2kVから6kV程度のIGBTで
は、耐圧を得るためにn- 導電型の半導体層29の厚み
は200〜500μmとなる。素子を安定に製作するた
めには、ウエハの厚みは500μm以上とすることがよ
く、ウエハのサイズを大きくするほどウエハの厚さを増
す必要がある。実際のウエハでは、エピタキシャル成長
技術を利用して、p+ 導電型の半導体層27を厚くする
ことで、ウエハの厚みを制御する。また、局所ライフタ
イム制御部が広くなるとオン電圧が増加するので、半値
幅は10μm程度であることが損失低減の点で望まし
い。プロトンは透過性はよいが半値幅が広くなり、また
ネオンは半値幅は狭いが透過性が悪い。このため、p+
導電型の半導体27を透過しn導電型の半導体層26と
- 導電型の半導体層29を含む領域に打ち込み、且つ
10μm程度の半値幅を得るには、透過性がよく半値幅
が狭いヘリウムが好ましい。
【0030】以上の結果から、IGBTの電力損失を低
減する局所ライフタイム制御部の場所xは、n導電型の
半導体層26とp+ 導電型の半導体層27の接合J3を
x=0、n- 導電型の半導体層29の方向を正とすると
き、 λ≦x≦(Wn+1.5λ) …(3) の範囲がよい。図3の具体的な例では10μm≦x≦3
5μmとなる。
【0031】また、局所ライフタイム制御は耐圧が2〜
6kV程度の高耐圧のIGBTにより効果的で、局所ラ
イフタイム制御としてヘリウムイオンを用いる場合、ド
ーズ量は0.7×1011cm-2 から2×1011cm-2程度、
半値幅λは5から30μmに設定することで損失が最も
小さくなる。尚、照射位置は、式(3)を満たす範囲で
ある。
【0032】ところで、IGBTを使用する電力変換装
置の基本構成は図2に示すような回路になることがほと
んどで、この場合必ずダイオードDF とともに用いられ
る。前述したように、IGBTを主接合J1から広がる
空乏層31がn導電型の半導体層27へ到達するような
条件で使用すると、IGBTは極めて速いターンオン速
度を示す。このような場合、フリーフォイールダイオー
ドDF はリカバリー時にノイズを発生しやすく、空乏層
がパンチスルーしない特性としなければならない。これ
について次に説明する。
【0033】図4は(a)IGBTと(b)フリーフォ
イールダイオードDF の断面構造図である。ダイオード
は、n- 導電型の半導体層47と、これに接するp+
電型の半導体層42と、p+ 導電型の半導体層42に接
するアノード電極41と、n- 導電型の半導体層47に
接するn+ 導電型の半導体層44と、これに接するカソ
ード電極46からなる。また、図5は図2(a)の回路
の動作波形である。スイッチング素子IGBTのゲート
電極に、時刻t1において、ゲート電極に負の電圧を印
加するとIGBTはオフ状態となり電流が遮断され、負
荷インダクタンスLM を流れていた電流は、フリーフォ
イールダイオードDF へ環流する。この時、IGBTに
はテール電流が流れるが、均一ライフタイムに変わって
局所ライフタイム制御を施すことで、テール電流が消滅
する時間はt3からt2へと短くなり損失が低減され
る。
【0034】時刻t4において、再びIGBTがオン状
態になると、フリーフォイールダイオードには逆方向電
圧が印加されるが、ダイオード中には順方向状態の時に
蓄えられたキャリアが存在し、これがリカバリー電流と
して流れるために、リカバリーの初期段階ではダイオー
ドに加わる逆方向電圧は小さいままを保つ。この時、リ
カバリー電流は増加し続け、最終的には負の方向に流れ
る。ダイオード内のキャリアの消滅とともに、リカバリ
ー電流の増加率が減少し始め、これに伴って、フリーフ
ォイールダイオード加わる逆方向電圧が増大し始める。
リカバリー電流はピークに達したのち、素子内部のキャ
リアの消滅と共に減少し、最終的には零となる。また、
ダイオードに加わる電圧はリカバリー電流がピークに達
する時刻に電源電圧となる。
【0035】リカバリー電流の増加速度di/dtは、
電源電圧、ターンオン時にIGBTが受け持つ電圧およ
び主回路配線のインダクタンスLL によって決定され、
IGBTのターンオン速度が速いほど大きくなる。空乏層3
1がn導電型の半導体層26に到達するような条件で使
用すると、図5のVC の実線のようにターンオン速度が
速くなる。したがって、リカバリー電流のピーク値は、
ターンオンが遅い場合の点線(1)から、点線(2)や
実線(3)のピークのように大きくなり、ピーク値から
の絶対値の減少速度が速くなる傾向を示す。ダイオード
に逆方向電圧が印加された状態で、図4(b)に示すダ
イオードの主接合J4から広がる空乏層47がn+ 導電
型の半導体層44へ到達すると、ダイオードを流れる電
流が消滅するためにリカバリー電流は点線(2)で示し
たように時刻t5で急激に減少する。リカバリー電流は
インダクタンスLL をも流れるために、t5を過ぎてか
らのリカバリー電流の絶対値の減少速度が速いほど、イ
ンダクタンスLL によって大きな過電圧がフリーフォイ
ールダイオードに加わり、図5に示すような振動現象が
発生する。したがって、振動現象を防止するには、点線
(2)で示すような急激な減少を防止すればよい。
【0036】電源電圧でダイオードの主接合J4から広
がる空乏層47が、n+ 導電型の半導体層44に到達し
なければ、空乏層47とn- 導電型の半導体層45とn
+ 導電型の半導体層44の接合J42との間にキャリア
が残留し、これがダイオード外にテール電流となって流
れる。したがって、この場合は、図5の(3)のように
緩やかに電流が減少するために、振動現象を発生しな
い。以上のように、局所ライフタイム制御を施したIG
BTを空乏層がパンチスルーするような電源電圧を印加
して使用する場合は、電源電圧でもパンチスルーしない
ダイオード(以後、ノンパンチスルー型ダイオードと記
述)を使用することが好ましい。
【0037】上記のように、局所ライフタイム制御を施
したIGBTにパンチスルー電圧以上の電圧を印加して
動作すると、ターンオン損失とターンオフ損失を同時に
低減でき、また本IGBTと電源電圧でもパンチスルー
しないダイオードとを組み合わせて電力変換装置を構成
することでノイズの発生が防止できる。この場合、局所
ライフタイム制御したパンチスルー型IGBTとノンパ
ンチスルー型ダイオードを個々に組み合わせて回路を構
成しても良いが、一般的には図6(b)のようにIGB
T66とダイオード67が逆並列に接続されたモジュー
ルで構成することが多い。
【0038】図6(b)のモジュールは、図6(a)で
は6の点線で示す領域に対応する。図6(b)で、66
はIGBT、67はダイオード、611はベース金属、
69は絶縁物、65はコレクタ電極板、64はエミッタ
電極板、610はゲート電極板、63はゲート電極端
子、62はコレクタ電極端子、および61はエミッタ電
極端子で、各電極板と端子とはアルミワイヤ68で接続
されている。アルミワイヤや端子は寄生のインダクタン
スを有しており、図6(a)中のL61はエミッタ電極6
1とコレクタ電極62のインダクタンス、L68はアルミ
配線のインダクタンスを示している。モジュール構成の
場合、主回路配線のインダクタンスLL によって発生す
る跳ね上がり電圧やノイズは、スナバ回路で防止できる
が、モジュール内のインダクタンスによる過電圧やノイ
ズは防止することができない。そのため、モジュール内
に局所ライフタイム制御されたIGBTとともに組み込
まれるダイオードは、電源電圧でも空乏層がパンチスル
ーしないノンパンチスルー型のダイオードである必要が
ある。尚、図6(a)のスナバ回路は、本図のような構
成に限定されるものではない。また、主回路配線のイン
ダクタンスLL が小さく、跳ね上がり電圧やノイズの発
生が問題にならないほどであれば、スナバ回路は無くて
も良い。
【0039】図7は局所ライフタイム制御を施した他の
実施例を示し、図1のIGBTにn+ 導電型の半導体層
711が設けられた構造となっている。n+ 導電型の半
導体層711は、素子がオン状態の時に、p+ 導電型の
半導体層78から注入される正孔をせき止める役割を
し、n- 導電型の半導体層79内にキャリア多くなり、
オン電圧が低くなる。本スイッチング素子は、ゲート電
極71に正の電圧が印加されるとp+ 導電型の半導体層
75と絶縁膜72との界面にn型の反転層ができ、n+
導電型の半導体層74から電子がn- 導電型の半導体層
79に注入され、これがp+ 導電型の半導体層77から
正孔を注入することでオン状態となる。一方、ゲート電
極71に負の電圧を印加すると前記の反転層が無くな
り、n+ 導電型の半導体層73からの電子の注入が無く
なりオフ状態となる。このとき、接合J71から空乏層
が広がり、空乏層と接合J73の間に残留する電子がp
+ 導電型の半導体層77から正孔を注入し続け、長いテ
ール電流を発生させる。したがって、図1のIGBTの
場合と同様に、空乏層のカソード電極78側の端部に局
所ライフタイム制御部があれば、ターンオフ損失が大幅
に低減できる。尚、図7において、73はp+ 導電型の
半導体層75とn+ 導電型の半導体層74に接するよう
に設けられたエミッタ電極、71は絶縁膜72に接する
ように設けられたゲート電極、710はn導電型の半導
体層76とn- 導電型の半導体層79とを含むように設
けられた局所ライフタイム制御部、78はコレクタ電極
を示す。本実施例であっても、n導電型の半導体層76
とn- 導電型の半導体層79とを含むように局所ライフ
タイム制御部を設けた方が良いことは図1のIGBTの
実施例と同様である。
【0040】図8はさらに異なる他の実施例を示し、ト
レンチゲート電極構造のIGBTに本発明を適用したも
のである。(a)は、エミッタ電極E、n+ 導電型の半
導体層83,p+ 導電型の半導体層84,n- 導電型の
半導体層89,n導電型の半導体層86,p+ 導電型の
半導体層87,コレクタ電極88が縦方向に連なり、ゲ
ート電極がn+ 導電型の半導体層83からp+ 導電型の
半導体層84を貫き、n- 導電型の半導体層89に到達
するような構成になっている。また、ゲート電極の周辺
には絶縁膜82が設けられている。このような素子に、
空乏層のカソード電極78側の端部が局所ライフタイム
制御部となるようにし、図1のIGBTと同様に、ゲー
ト電極へ正または負の電圧を印加して素子のスイッチン
グ動作を行う。尚、低損失になることは前記説明から明
らかなので、説明は省略するが、本実施例であっても、
局所ライフタイムを施す部分は、n導電型の半導体層8
6とn- 導電型の半導体層89を含む部分であることが
望ましい。
【0041】(b)は(a)にn導電型の半導体層81
1が追加された構造になっており、ゲート電極81はこ
れを貫きn- 導電型の半導体層89まで到達するように
設けられている。本IGBTは、n導電型の半導体層8
11によってp+ 導電型の半導体層87から注入される
正孔がせき止められ、オン状態の時キャリアが蓄積しや
すく低いオン電圧が得られる。動作方法は、図8(a)
と同様であり、また、局所ライフタイム制御も同一場所
に設けている。本素子においても低損失になることはこ
れまでの説明から明らかなので、説明を省略する。
【0042】図9はさらに異なる他の実施例である。こ
の素子は、ゲート電極93にしきい値電圧以上の電圧を
印加したとき、n+ 導電型の半導体層941,n+ 導電
型の半導体層942,n+ 導電型の半導体層943とn
- 導電型の半導体層99がn型反転層でつながり、n+
導電型の半導体層943から電子が、p+ 導電型の半導
体層97から正孔が、それぞれn- 導電型の半導体層9
9注入されることによってターンオン動作が行われる。
ゲート電極93の電圧がしきい値電圧以下になると、n
型反転層が閉じ電子の注入が無くなり、同時に正孔の注
入も止まり、素子9はオフ状態となる。本構造の素子
は、n+ 導電型の半導体層943,p+ 導電型の半導体
層95,n- 導電型の半導体層99,n導電型の半導体
層96、およびp+ 導電型の半導体層97がサイリスタ
を構成しており、オン状態の時このサイリスタが動作す
るのでn- 導電型の半導体層99内にキャリアが蓄積し
やすく、低いオン電圧が得られる特徴を有している。本
構造の素子においても、空乏層の端部、かつn- 導電型
の半導体層99とn導電型の半導体層96を含む場所に
局所ライフタイム制御が施されている。本素子において
も低損失になることはこれまでの説明から明らかなの
で、説明を省略する。
【0043】尚、本発明は、以上で示した構造の素子に
限定されるわけではなく、主接合から広がる空乏層の端
部か、または空乏層の広がりをブロックするn導電型の
半導体層を持ちこれとn- 導電型の半導体層を含む位置
が局所的にライフタイム制御されている半導体素子に有
効であることは言うまでもない。また、p導電型とn導
電型が逆になってもよいのは当然である。
【0044】図10は、図3(a)または、図6の回路
を三相誘導電動機のインバータ回路として配置した一例
である。二個のスイッチング素子(例えばIGBT11とIGBT
12)が直列に接続されている。また、それぞれのスイッ
チング素子にはフライフォイールダイオードDF が並列
に接続されている。さらに、それぞれのスイッチング素
子には、スイッチング時の急激な電圧の上昇からスイッ
チング素子を保護するために、いわゆるスナバ回路Sが
並列に接続されている。このスナバ回路はダイオードD
Sと抵抗RSの並列接続回路にコンデンサCSを直列に
接続したものである。各相における2個のスイッチング
素子の接続点は、それぞれ交流端子T3,T4,T5に
接続される。各交流端子に3相誘導電動機が接続され
る。上アーム側のスイッチング素子のアノード端子は3
個とも共通であり、直流端子T1において直流電圧源の
高電位側と接続されている。下アーム側のスイッチング
素子のカソード電極は3個とも共通であり直流端子T2
において直流電圧源の低電位側と接続されている。この
ような構成の装置において各スイッチング素子のスイッ
チングにより直流を交流に変換し、三相誘導電動機を駆
動する。
【0045】図10のインバータ回路の動作は、図2
(a)の回路の動作説明から容易に理解できるで、回路
動作の説明は省略する。尚、当然のことであるが、この
回路の中に使用されているスイッチング素子であるIG
BTは、本発明による素子であり、各素子の遮断時に印
加される電圧は、空乏層がパンチスルーする電圧以上と
なっている。また、ダイオードには、電源電圧でも主接
合から広がる空乏層がパンチスルーしない構造のダイオ
ードを用いている。そのため、IGBTのスイッチング
速度が速く、ターンオン損失,ターンオフ損失、および
オン損失が大幅に少なくなる。また、IGBTがターン
オンし、ダイオードがリカバリーするときに発生するリ
カバリーノイズが防止できる。尚、本実施例の電力変換
装置は、ダイオード,抵抗、およびコンデンサからなる
スナバ回路を含んだ構成となっているが、主回路配線の
インダクタンスLL が小さく、スイッチング動作時に発
生する跳ね上がり電圧が素子を破壊しないほどに小さけ
れば、スナバ回路は必ずしも必要でない。
【0046】
【発明の効果】以上、本発明によれば、IGBTの主接
合から広がる空乏層のコレクタ電極側の端部が局所ライ
フタイム制御されているので、ターンオフ時にpコレク
タ層から正孔が注入されることが無くなり、オン電圧を
増加させることなくターンオフ損失を大幅に低減でき
る。また、電源電圧でも空乏層がパンチスルーしないダ
イオードを組み合わせることで、速いターンオンにより
発生するダイオードのリカバリーノイズが防止でき、電
磁ノイズの少ない電力変換器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のIGBTの一例で、(a)は素子構
造、(b)は素子内に広がる空乏層や電界分布の様子を
示している。
【図2】本発明の電力変換器で、(a)は回路構成、
(b)は本発明の効果が得られる電源電圧を示す。
【図3】局所ライフタイム制御部の位置と損失の関係を
示す。
【図4】電磁ノイズを防止するためのIGBTとダイオ
ードの組み合わせを示し、(a)はIGBT、(b)はダ
イオードである。
【図5】図4の組み合わせにより電磁ノイズが防止でき
ることを示す図で、図1の回路の各部の波形である。
【図6】本発明の回路構成と、IGBTとダイオードを
組み合わせたモジュールである。
【図7】本発明の他の実施例である。
【図8】本発明の異なる他の実施例である。
【図9】本発明のさらに異なる他の実施例を示す。
【図10】本発明を三相電動誘導機を駆動するための電
力変換器へ応用した実施例である。
【符号の説明】
1…IGBT、3…本発明の効果を説明するための回
路、4…ダイオード、6…IGBTとダイオードからな
るモジュール、7…本発明のスイッチング素子、31…
空乏層、101…三相誘導電動機、210…局所ライフ
タイム制御部、211…空乏層がパンチスルーしないと
きの素子内の電界分布、212…空乏層がパンチスルー
したときの素子内の電界分布、Vp…空乏層がパンチス
ルーする電圧。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻井 直樹 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 坂野 順一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 森 睦宏 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の主電極と、 前記主電極間に流れる電流をスイッチング制御するため
    の制御電極と、を備え、 前記主電極間に、少なくとも、 第1導電型の第1の半導体層と、 前記第1の半導体層に隣接する第2導電型の第2の半導
    体層と、 前記第2の半導体層に隣接する第1導電型の第3の半導
    体層と、を有し、 前記第2の半導体層には、局所的にキャリアライフタイ
    ム制御が施された局所ライフタイム制御領域が形成さ
    れ、 使用電源電圧において、前記第2の半導体層と第3の半
    導体層との接合部から前記第2の半導体層に広がる空乏
    層の端部が前記局所ライフタイム制御領域に到達するこ
    とを特徴とする半導体スイッチング素子。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の半導体スイッチング素子
    において、前記局所ライフタイム制御領域は、前記空乏
    層の内部,端部、及び外部を含む領域に位置することを
    特徴とする半導体スイッチング素子。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の半導体スイッチング素子
    において、前記第2の半導体層は、前記第1の半導体層
    に隣接する第1の部分と、前記第3の半導体層に隣接し
    前記第1の部分よりも不純物濃度が低い第2の部分と、
    を有し、前記局所ライフタイム制御領域は、前記第1及
    び第2の部分を含む領域に位置することを特徴とする半
    導体スイッチング素子。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の半導体スイッチング素子
    において、前記使用電源電圧をE1(V)、前記第2の
    部分の不純物濃度をNn-(cm-3)、前記第2の部分の厚
    さをWn-(cm)、電子の電荷量をq(C)、前記第2の
    部分の半導体材料の誘電率をεs(F/cm)とすると
    き、 E1≧{(q・Nn-)/(2・εs)}・(Wn-)2 であることを特徴とする半導体スイッチング素子。
  5. 【請求項5】請求項3または請求項4に記載の半導体ス
    イッチング素子において、前記局所ライフタイム制御領
    域は、ヘリウムによってキャリアライフタイム制御が施
    されていることを特徴とする半導体スイッチング素子。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の半導体スイッチング素子
    において、ヘリウムが前記第1の半導体層側から前記第
    2の半導体層側に向かう方向に注入されたものであるこ
    とを特徴とする半導体スイッチング素子。
  7. 【請求項7】請求項1において、 前記第3の半導体層内に、第2導電型の第4の半導体層
    を有し、 一方の前記主電極は、前記第1の半導体層に接触し、 他方の前記主電極は、前記第3の半導体層及び前記第3
    の半導体層に接触し、 前記制御電極は、前記第3の半導体層の表面上に絶縁膜
    を介して形成される絶縁ゲート電極であることを特徴と
    する半導体スイッチング素子。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の半導体スイッチング素子
    において、前記局所ライフタイム制御領域は、前記空乏
    層の内部,端部、及び外部を含む領域に位置することを
    特徴とする半導体スイッチング素子。
  9. 【請求項9】請求項7に記載の半導体スイッチング素子
    において、前記第2の半導体層は、前記第1の半導体層
    に隣接する第1の部分と、前記第3の半導体層に隣接し
    前記第1の部分よりも不純物濃度が低い第2の部分と、
    を有し、前記局所ライフタイム制御領域は、前記第1及
    び第2の部分を含む領域に位置することを特徴とする半
    導体スイッチング素子。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の半導体スイッチング素
    子において、前記使用電源電圧をE1、前記第2の部分
    の不純物濃度をNn-、前記第2の部分の厚さをWn-
    電子の電荷量をq、前記第2の部分の半導体材料の誘電
    率をεsとするとき、 E1≧{(q・Nn-)/(2・εs)}・(Wn-)2 であることを特徴とする半導体スイッチング素子。
  11. 【請求項11】請求項9または請求項10に記載の半導
    体スイッチング素子において、前記局所ライフタイム制
    御領域は、ヘリウムによってキャリアライフタイム制御
    が施されていることを特徴とする半導体スイッチング素
    子。
  12. 【請求項12】請求項5に記載の半導体スイッチング素
    子において、ヘリウムが前記第1の半導体層側から前記
    第2の半導体層側に向かう方向に注入されたものである
    ことを特徴とする半導体スイッチング素子。
  13. 【請求項13】第1導電型の第1の半導体層と、 前記第1の半導体層に隣接する第2導電型の第2の半導
    体層と、 前記第2の半導体層に隣接する第1導電型の第3の半導
    体層と、 前記第3の半導体層内に位置する、第2導電型の第4の
    半導体層と、 前記第1の半導体層に接触する一方の主電極と、 前記第3の半導体層及び前記第3の半導体層に接触する
    他方の主電極と、 前記第3の半導体層の表面上に絶縁膜を介して形成され
    る絶縁ゲート電極と、を有し、 前記第2の半導体層は、前記第1の半導体層に隣接する
    第1の部分と、前記第3の半導体層に隣接し前記第1の
    部分よりも不純物濃度が低い第2の部分と、を有し、 前記第1の部分及び第2の部分を含む領域にはヘリウム
    が分布し、 使用電源電圧をE1、前記第2の部分の不純物濃度をN
    - 、前記第2の部分の厚さをWn- 、電子の電荷量を
    q、前記第2の部分の半導体材料の誘電率をεsとする
    とき、 E1≧{(q・Nn-)/(2・εs)}・(Wn-)2 であることを特徴とする半導体スイッチング素子。
  14. 【請求項14】半導体スイッチング素子をオン・オフ制
    御することにより電源から負荷に電力を供給する電力変
    換装置において、 前記半導体スイッチング素子は、 半導体基板に、 一対の主電極と、 前記主電極間に流れる電流を制御するための制御電極
    と、 少なくとも互いに隣接する第1導電型の半導体層と第2
    導電型の半導体層からなる主接合と、を有し、 前記半導体基板内には、局所的にキャリアライフタイム
    制御が施された領域が形成され、 前記電源の電圧が前記半導体スイッチング素子の前記一
    対の主電極間に印加されるとき、前記主接合から広がる
    空乏層の端部が前記領域に到達することを特徴とする電
    力変換装置。
  15. 【請求項15】半導体基板に、 一対の主電極と、 前記主電極間に流れる電流を制御するための制御電極
    と、 少なくとも互いに隣接する第1導電型の半導体層と第2
    導電型の半導体層からなる主接合と、を有し、 前記半導体基板内には、局所的にキャリアライフタイム
    制御が施された領域が形成される半導体スイッチング素
    子の前記一対の主電極間に、 前記主接合から広がる空乏層の端部が前記領域に到達す
    るような電圧を印加することを特徴とする半導体スイッ
    チング素子の駆動方法。
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