JP2002329498A - 鉛蓄電池用鉛基合金 - Google Patents

鉛蓄電池用鉛基合金

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JP2002329498A
JP2002329498A JP2001133215A JP2001133215A JP2002329498A JP 2002329498 A JP2002329498 A JP 2002329498A JP 2001133215 A JP2001133215 A JP 2001133215A JP 2001133215 A JP2001133215 A JP 2001133215A JP 2002329498 A JP2002329498 A JP 2002329498A
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Yasuyuki Nehei
靖之 根兵
Atsushi Furukawa
淳 古川
Yutaka Mori
豊 森
Tomohiro Hirashiro
智博 平城
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Toho Zinc Co Ltd
Furukawa Battery Co Ltd
Original Assignee
Toho Zinc Co Ltd
Furukawa Battery Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は公知の鉛蓄電池用Pb−Ca−Sn
−Al合金を改良したもので、耐食性や初期の機械的強
度とともに長時間高温下に曝された場合でも機械的強度
の低下が非常に少ない鉛基合金を得ようとするものであ
る。 【解決手段】カルシウムが0.04〜0.10重量%、
スズが0.80〜2.00重量%、アルミニウムが0.
01〜0.03重量%、バリウムが0.001〜0.0
20重量%、タリウムおよびマグネシウムの少なくとも
一種が0.0005〜0.05重量%で、残部が鉛より
なる鉛蓄電池用鉛基合金である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は鉛蓄電池用鉛基合
金に関し、特にその耐食性と機械的強度を向上させた鉛
蓄電池用鉛基合金に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の鉛蓄電池用鉛基合金とし
ては、主として機械的強度を重視しているために、Sb
を4.5〜8.0重量%の如く多量に配合したものが知
られている。
【0003】しかし、この合金を鉛蓄電池の極板用基板
に適用した場合は、Sbが原因となって電池の自己放電
を促進し容量を低下するのみならず、充電完了状態や過
充電状態において激しい水分解反応が生じ水の補給を必
要とするものであった。この水の補給は現在の鉛蓄電池
の主流をなすメンテナンスフリー電池の極板用基板に対
し全く逆行するものであった。
【0004】そこで、Sbを全く含有しない鉛基合金と
して、カルシウムが0.04〜0.10重量%、スズが
0.80〜2.00重量%、アルミニウムが0.01〜
0.03重量%で、残部が鉛の鉛蓄電池用鉛基合金が提
案されている。また、最近では上記のPb−Ca−Sn
−Al合金にBaを添加して機械的強度や耐食性を向上
させた合金も知られている。
【0005】しかしながら、最近、特に自動車用ではボ
ンネット内の温度が高温化する傾向にあるなど鉛蓄電池
を取巻く環境はさらに厳しくなり、それに伴い高温条件
下での基板格子、特に正極格子の更なる耐食性および機
械的強度の向上が求められるようになってきて、上記の
鉛基合金はこうした条件には必ずしも満足するものでは
なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な要請に応えて公知の鉛蓄電池用Pb−Ca−Sn−A
l合金を改良したもので、耐食性や初期の機械的強度と
ともに長時間高温下に曝された場合でも機械的強度の低
下が非常に少ない鉛基合金を得ようとするものである。
【0007】
【発明が解決するための手段】この発明は、カルシウム
が0.04〜0.10重量%、スズが0.80〜2.0
0重量%、アルミニウムが0.01〜0.03重量%、
バリウムが0.001〜0.020重量%、タリウムお
よびマグネシウムの少なくとも一種が0.0005〜
0.05重量%で、残部が鉛よりなる鉛蓄電池用鉛基合
金である。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明は、公知な鉛蓄電池用P
b−Ca−Sn−Al合金にBaを添加したものに、さ
らにTlおよびMgの少なくとも一種を添加すること
で、従来の鉛合金またはそれにBaを添加した合金と比
較して、一層耐食性や機械的強度に優れているとともに
時効初期の段階において十分な強度が得られるようにし
たものである。さらに、高温下に長時間曝されても機械
的強度の低下の少ない鉛基合金としたものである。
【0009】この発明は、公知な鉛蓄電池用Pb−Ca
−Sn−Al合金にBaを添加したものを用いる。
【0010】この発明において、Baを添加するのは機
械的強度を上げるためと過時効に強くするためである。
Baを添加すると、鋳造時の固化に際し微細結晶構造の
形成が促され前記した効果が現れる。そのためには、B
aの添加量は0.001〜0.020重量%とする。B
aの添加量が0.020以下でその効果が現れるが、
0.001未満ではその効果はない。
【0011】この発明でTlおよびMgの少なくとも一
種を添加するのは、これまでの鉛合金またはそれにBa
を添加した合金の機械的強度および耐食性を向上させる
ためである。この中でTl,Mgについては、その添加
量はいずれも0.05重量%を上限とする。その理由
は、0.05重量%を超えてもそれに見合った効果の向
上が期待できないためと、添加量を増すと鋳造性の低下
が生じるためである。さらに、Tlについては、高価で
あるのでコストの関係でも上限を0.05重量%とする
ことが好ましい。Tl,Mgは、0.0005重量%未
満ではこれらを添加したことによる効果が期待できな
い。また、TlとMgを併用して添加する場合でも、そ
の添加量は合量で上記の範囲とする。Tlは高価である
ので、上記範囲内で添加効果と経済性などを考慮してそ
の割合を決めることができる。
【0012】この発明の合金でCaを添加するのは機械
的強度を向上させるためであるが、その添加量は0.0
4〜0.10重量%とする。これが0.04重量%未満
では効果が低く、0.10重量%を超えると低い鋳造温
度で良好な鋳造品を得ることが難しくなる。また、そこ
で鋳造温度を高くすると酸化してCaの損失量が多くな
る。
【0013】Snを添加するのは合金の湯流れ性や機械
的強度を向上させるためである。その添加量は0.08
〜2.00重量%とする。これが0.80重量%未満で
は効果が低く、また2.00重量%を超えた場合はSn
量の増加とともに耐食性が劣り好ましくない。Alの添
加は溶湯の酸化によるCaの損失を防止するためと機械
的強度を向上させるためであるが、その添加量は0.0
4〜0.06重量%とする。これが0.04重量%未満
の場合はその効果が低く、また0.06重量%を超えた
場合はドロスとして析出してしまう恐れがある。
【0014】
【作用】この発明によれば、公知な鉛蓄電池用Pb−C
a−Sn−Al合金或いはこれにBaを添加したものに
TlおよびMgの少なくとも一種を添加することで、耐
食性の向上や機械的強度の向上ととともに長時間高温下
に曝されたときにも機械的強度の低下が避けられる鉛基
合金とすることができるものである。
【0015】
【実施例】表1に従来合金1,2およびこの発明の実施
例になる合金組成を示す。この従来合金1,2および本
発明の実施例合金を用いて、最大引張強度や伸びの機械
的特性、鋳造性、耐力(0.2%)、耐食性を測定し
て、蓄電池用合金としての適性を総合評価した。これに
使用した試料は、厚さ1.5mm、幅15mmの鋳造材でこ
れを所望の大きさに切断して試験片とした。
【0016】上記で作成した試験片を歪み速度1.7×
10−3/秒で室温における引張試験を行ない、耐力
(0.2%)と伸びを測定した。また、鋳造性を評価す
るために、一定温度条件下で複雑な樹枝状の鋳型を使用
し、これに溶湯を流し完全に湯が回り込んだものを10
0として評価した。この結果を表2に示した。実際の鉛
蓄電池基板の鋳造においては、鋳造指数が93以上であ
れば鋳造性に問題はない。また、本発明が公知の鉛蓄電
池用Pb−Ca−Sn−Al合金の改良といった意味で
は、最大引張強度は45MPa以上、伸びは5.0%以
下であることが好ましいと考えられる。なお、最大引張
強度の値は時効を100℃で1時間かけたものである。
【0017】耐食性は、比重1.280(20℃)、温
度60℃の稀硫酸中で720時間陽極酸化させた後に試
料の単位面積当たりの腐食減量を測定することにより評
価した。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】表2から明らかなように、本発明の実施例
になる鉛蓄電池用鉛基合金は、いずれも従来合金1,2
に比較して最大引張強度の向上および伸びの低下が確認
された。特に、Mgを添加すると伸びの著しい低下がみ
られた。なお、本発明合金は従来合金1,2と比較して
鋳造指数が若干低下傾向にあるが、いずれも鋳造指数が
93以上であるので鋳造上の問題はない。また、表2は
高温下で長時間放置した場合における機械的強度の変化
として、試料を100℃で0.5時間および50時間放
置したときの0.2%耐力の測定結果を示した。これに
よって従来合金1と本発明合金を比較すると、100℃
で0.5時間の場合、本発明の実施例になる合金の方が
明らかに耐力の低下の少ないことが分かる。100℃で
50時間の場合でも、実施例6ないし10で従来例2と
近い値を示すがそれは問題となる値ではない。それ以外
では本発明の実施例になる合金の方が耐力の低下の少な
いものとなっている。また、従来合金と本発明合金を対
比すると、従来合金2の方が初期段階では時効効果が現
れ難いが、TlおよびMgを添加することにより耐力が
増加したので時効を促進する働きがあると考えられる。
【0021】耐食性についても、No.7,No.9で
若干低下しているが問題の発生しない範囲であり、その
他は更によい結果を得ている。なお、表2の従来例1と
従来例2との対比、従来例1と本発明実施例との対比か
らも明らかなように、Baの添加によって耐食性が大幅
に改善されることが分かる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明は公知な鉛蓄電池
用Pb−Ca−Sn−Al合金にBaを0.001〜
0.020重量%配合したものに、さらにTlおよびM
gの少なくとも一種を0.0005〜0.05重量部添
加するものであるから、鋳造性は良好なレベルに維持さ
れたままで連続鋳造や重力鋳造に適しているとともに、
伸びの低下や最大引張強度の向上、また高温長時間にお
ける0.2%耐力の低下を少なく抑えることが可能とな
ったものである。さらに、時効初期段階での耐力の向
上、腐食減量の低減などにより、従来の鉛基合金を基板
に用いた鉛蓄電池と比較して一層寿命向上が期待できる
とともに、時効初期から高い機械的強度を示すことから
時効期間を短縮させて生産効率を上げることができる。
【0023】これらの結果、この発明の合金をメンテナ
ンスフリー用鉛蓄電池の極板基板に適用すれば、基板の
腐食量を著しく抑制し長寿命の鉛蓄電池を得ることや生
産効率を向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 淳 福島県いわき市常磐下船尾町杭出作23−6 古河電池株式会社いわき事業所内 (72)発明者 森 豊 東京都中央区日本橋本町1丁目6番1号 東邦亜鉛株式会社内 (72)発明者 平城 智博 群馬県安中市中宿1443番地 東邦亜鉛株式 会社技術研究所内 Fターム(参考) 5H017 AA01 EE01 EE02 EE03 EE05 HH01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルシウムが0.04〜0.10重量
    %、スズが0.80〜2.00重量%、アルミニウムが
    0.01〜0.03重量%、バリウムが0.001〜
    0.020重量%、タリウムおよびマグネシウムの少な
    くと一種が0.0005〜0.05重量%で、残部が鉛
    よりなる鉛蓄電池用鉛基合金。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003088385A1 (en) * 2002-04-18 2003-10-23 The Furukawa Battery Co., Ltd. Lead-based alloy for lead storage battery, plate for lead storage battery and lead storage battery
WO2015037172A1 (ja) * 2013-09-13 2015-03-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 鉛蓄電池

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