JP2002325288A - 遠隔監視制御システム - Google Patents

遠隔監視制御システム

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JP2002325288A
JP2002325288A JP2001390632A JP2001390632A JP2002325288A JP 2002325288 A JP2002325288 A JP 2002325288A JP 2001390632 A JP2001390632 A JP 2001390632A JP 2001390632 A JP2001390632 A JP 2001390632A JP 2002325288 A JP2002325288 A JP 2002325288A
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Keiichi Furuya
圭一 古屋
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SHIRIUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネットワークを使用した、分かりやすい表現
を用いた操作指示方法により、操作を容易にすると共
に、従来のシステムよりもさらにコスト低減を図った遠
隔監視制御システムを提供しようとするものである。 【構成】 複数の制御対象場所に設置された制御対象機
器、同じく制御対象場所に設置され、制御対象機器を接
続した制御装置、この制御装置と接続された仲介装置、
および、この仲介装置とネットワークを介して接続され
た操作閲覧端末で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遠隔監視制御シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近の家庭には、家庭用の電化製品や防
災防犯機器、日常生活に必要な設備等が数多く備えられ
ており、生活に快適さと便利さをもたらしている。これ
らの製品や機器、設備は、在宅中は必要なときに必要な
操作をすることにより、自由に稼動させることができ、
あるいは、稼動状態を容易に監視でき、その機能を十分
発揮させることができると共に、異常事態発生に対して
も即座に対応できる。これらの製品や機器、設備として
は、例えば、ビデオテープレコーダ(VTR)、エアコ
ン、防犯防災検知器、入浴設備等があるが、これらの中
には、外出中にも、稼動状態の監視や操作ができれば更
に便利であるものも少なくない。例えば、先の例によれ
ば、外出先からVTRに録画することができれば、たと
え在宅していなくても録画の機会を失わなくてすむし、
エアコンや入浴設備に対しても、帰宅予定時間に合わせ
て事前に電源を入れることができれば好都合である。更
に、防犯防災検知器に至っては、在宅中もさることなが
ら、家庭に不在の間の監視がむしろ重要であり、外出中
でも異常検知の際は外出先へ通報を受け、外出先から必
要な処置を取ることができれば、防犯防災機能をフルに
活用できる。このため、本発明の発明者により、既に、
インターネットを用いた遠隔監視制御システム(特願2
000−128294)等が提案されている。これらの
システムは、一般には図13に示すようなシステムであ
る。
【0003】図13に示す従来例のシステムは、制御対
象場所が住宅101であり、この住宅101に備えられ
た、制御対象機器である、機器111,機器制御部11
2、ホームサーバ113、と、インターネット102、
(株)NTTドコモのiモードセンタのような、接続セ
ンタ103、(株)NTTドコモのiモード通信に使用
されているような、携帯電話用パケット通信網104、
および、携帯電話105で構成されている。そして、住
宅101に備えられた機器111の制御および監視が、
機器制御部112により行われる。制御対象場所である
住宅101に備えられた制御対象場所用サーバであるホ
ームサーバ113は、Webサーバで構成されており、
ホームページを備え、このホームページには、機器制御
部112を通じて入手される機器111の状態情報や、
機器制御部112を通じて行なわれる機器111の制御
情報が保持されている。この遠隔監視制御システムの利
用者は、携帯電話105から携帯電話用パケット通信網
104を介して接続センタ103に接続する事により、
インターネット経由でホームサーバ113にアクセス
し、機器111の状態情報を見たり、あるいは機器11
1の制御情報を書き換えたりすることにより、住宅10
1の機器111の監視や制御を行なう。このシステムで
は、例えば、複数の住宅101a、101b、101c
のそれぞれの利用者が、外出時等に、それぞれ所持して
いる携帯電話105a、105b、105cから、それ
ぞれのホームサーバにアクセスすることにより、それぞ
れの住宅の機器の監視や制御を行なうことができる。こ
のインターネットを通信手段として用いる従来例のシス
テムは、技術革新により、使用されるパソコン、ルータ
等のハードウエアやWebサーバ、ブラウザ等のソフト
ウエアが、汎用化して低価格化が進んでいるので、イン
ターネットが普及する前に多く用いられた通信専用装置
や専用通信回線を使用するシステムと比べて、低コスト
でシステムを構築できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、遠隔監視制御
システムでは、監視制御操作を行なう端末と、制御対象
機器を管理する装置との間でやり取りされる情報は、例
えば、上記の従来例のシステムにおける機器111のよ
うな、制御対象場所に備えられた機器の状態の照会やそ
の回答情報、あるいは制御情報等であり、この場合、こ
のような機器の識別情報を含めてもその監視制御原理上
の情報量は多くはない。例えば、上記の従来例のシステ
ムにおいて、機器111が玄関灯とした場合、玄関灯で
あることの識別情報を「A」、状態の照会を「?」、消
灯状態/点灯状態を「0」/「1」、消灯指令/点灯指
令を「2」/「3」とすると、玄関灯の状態の照会を
「A:?」、玄関灯の消灯状態を「A:0」、玄関灯の
点灯指令を「A:3」、玄関灯の点灯状態を「A:1」
というように表現でき、監視制御原理上、監視制御操作
を行なう端末と、制御対象機器を管理する装置との間で
やり取りされる情報量は多くはない。
【0005】しかし、インターネットにおける典型的な
通信方式は、Webサーバ上に設けられたWebページ
に、端末に備えられたブラウザを用いてアクセスするこ
とにより、端末からWebページの内容を照会して閲覧
するのが基本である。即ち、携帯電話等の端末は、ここ
では、操作閲覧端末として使用される。しかも、インタ
ーネットは、情報を収集し、閲覧するのが目的で形成さ
れてきたシステムであり、機器の制御に用いられる信号
の伝送を目的としてつくられたシステムではない。その
ため、Webページは、その内容を、分かりやすい表現
で表示することを構成の基本としており、Webページ
を形成する言語であるHTMLを用いることにより、言
葉を用いた単語または文章による表現が容易にできるよ
うになっているが、その反面、情報量は飛躍的に多くな
ってしまう。即ち、インターネットを、遠隔監視制御シ
ステムのような機器の制御の通信手段として用いること
は、前述した、インターネットに使用されているハード
ウエアやソフトウエアの汎用化がもたらした低価格化に
より、低コストでシステムが構築できる利点のほか、遠
隔監視制御システムの利用者に対して、分かりやすい表
現を用いて操作方法を指示でき、操作を容易化する利点
があるものの、監視制御原理上必要とされる情報量と比
べると、使用される情報量が飛躍的に多くなってしま
う。
【0006】例えば、上記の例で、玄関灯の消灯状態を
確認して点灯する場合、監視制御操作を行なう端末と、
制御対象機器を管理する装置との間でやり取りされる監
視制御原理上の情報を見てみると、「A:?」との問い
合わせに対して、「A:0」と回答し、さらに「A:
3」と指示されると、その結果として「A:1」と回答
することで十分であり、これにより目的は十分達成され
る。これは、操作指示の方法としては、非常に分かりに
くいが、使用する情報量を少量に抑えることができる。
一方、Webページを操作指示の方法として用いる場合
は、例えば、監視制御操作を行なう端末と制御対象機器
を管理する装置との間で、図14の(1)から(7)に
示したような手順で、Webページの表示と操作を行な
わせると、図14の(1)から(7)でわかるように、
非常に分かりやすい方法で操作指示ができ、操作を容易
化できる。しかしながら、この方法では、使用される情
報量が、上述の例と比べると飛躍的に増大する。
【0007】ところで、インターネットを用いた遠隔監
視制御システムの情報伝送制御の役割を担う制御対象場
所用サーバ、例えば、上記の従来例のシステムにおい
て、携帯電話105aへの情報伝送制御の役割を担うホ
ームサーバ113には、一般的にパソコンが使用され
る。このパソコンは、CPUや半導体メモリ、ハードデ
ィスク、キーボード、ディスプレイ等を備えている。し
かし、このパソコンの主な処理内容は、遠隔監視制御シ
ステムにおいては、上述のように情報伝送であり、設定
等の場合を除いて、キーボードやディスプレイを省略す
ることができる。また、情報伝送量が少ない場合は、伝
送速度が遅くても実用に耐えることから、ビット数が少
なく動作周波数も低いCPUでよく、また、この場合
は、CPUで行なう処理量も少ないのでプログラムの量
も少なくなり、ハードディスクを不用とし、代わりに容
量の少ないメモリーカード等で構成されるシリコンディ
スクが使用でき、また、半導体メモリの容量も少なくて
よい。以上から分かる通り、遠隔監視制御システムにお
ける制御対象場所用サーバの情報伝送量が少ない場合
は、この制御対象場所用サーバのハードウエアおよびソ
フトウエアのコスト低減を図ることができる。
【0008】しかし、上述したように、インターネット
を用いた遠隔監視制御システムでは、情報伝送量は、監
視制御原理上必要な情報量と比べると、飛躍的に多くな
る。そのため、上記のようなコスト低減を図った制御対
象場所用サーバを用いようとしても、例えば、動作周波
数の低いCPUでは、応答が遅くなり、利用者の苛立ち
を生じかねず、その対策としてCPUの動作周波数を上
げると、発熱のためファンを取り付ける必要が生じ、ま
た、情報伝送量が多いことから、CPUで行なう処理量
が多くなるので、ビット数の多いCPUが必要となり、
また、プログラムの量も多くなり、容量の大きい半導体
メモリが必要になるほか、容量の少ないシリコンディス
クが使用できず、その代わりとしてハードディスクが必
要になる等、コスト低減を図った制御対象場所用サーバ
を使用することができなくなる。
【0009】前述の通り、インターネットを用いた遠隔
監視制御システムは、インターネットが普及する前に用
いられた通信専用装置や専用通信回線を使用するシステ
ムと比べると、確かに低コストでシステムを構築でき
る。また、遠隔監視制御システムの利用者に対して、分
かりやすい表現を用いて操作方法を指示でき、操作を容
易化できる利点もある。しかし、このようなインターネ
ットを用いた遠隔監視制御システムを家庭等に普及させ
るためには、さらに一層のコスト低減が必要であるにも
かかわらず、上述したように、コスト低減を図った制御
対象場所用サーバを使用することができないことから、
その実現が困難であった。そのため、インターネットを
用いつつ、さらにコスト低減を図った遠隔監視制御シス
テムの実現が望まれていた。そこで、この発明は、この
ような要望に対処するためになされたものであって、イ
ンターネット等のネットワークを使用した、分かりやす
い表現を用いた操作指示方法により、操作を容易にする
と共に、従来のシステムよりもさらにコスト低減を図っ
た遠隔監視制御システムを提供しようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述したことから分かる
通り、前述のインターネットを用いた従来例の遠隔監視
制御システムにおいて、携帯電話等の操作閲覧端末を用
いて、監視制御操作を行なうとは、即ち、この操作閲覧
端末から、制御対象場所に設置され制御対象機器を管理
している制御対象場所用サーバへ直接アクセスして、例
えば、図14の(1)から(7)に示したように、端末
からWebページの内容を照会して閲覧すると共に、こ
のWebページ内の情報を選択したり、Webページに
記入したりすることを繰り返すことによって、最終的に
制御対象場所用サーバに制御対象機器の監視制御指令を
形成させて、その監視制御指令を実行させることであ
る。そのため、操作閲覧端末への入力が容易になる半
面、制御対象場所用サーバから操作閲覧端末へ提供され
る情報量は非常に多く、制御対象場所用サーバと操作閲
覧端末との間の通信量が非常に多くなって、このような
大量の通信に対処する必要から、制御対象場所用サーバ
のコスト低減が阻まれている。しかも、コスト低減が阻
まれているこの制御対象場所用サーバは、遠隔監視制御
システムを利用する複数の制御対象場所全てに設置する
必要がある。
【0011】そこで、本発明の発明者は、操作閲覧端末
に分かりやすい表現を用いた情報を提供して、操作閲覧
端末への入力を容易にすると共に、この情報に基づいて
操作閲覧端末へ入力された情報を取得するという、操作
閲覧端末との間の送受信を繰り返すことによって、監視
制御指令を形成する役目を担う装置を、すべての制御対
象場所へサービスを提供する装置として、制御対象場所
用サーバに代えて、高性能なワークステーション等で構
成した1台の仲介装置に置き換えることを思いついた。
そして、この仲介装置と、制御対象機器との間に制御装
置を設けることとし、仲介装置から制御装置に対して発
する監視制御用の指令は、人間が容易に理解できる必要
がないため、仲介装置が形成した監視制御指令を、サイ
ズを小さくした集約監視制御指令に変換して使用するこ
とにより、制御対象場所全てに設置が必要な制御装置の
機能を、仲介装置とのシンプルな通信および、制御対象
機器の管理のみに特化させることで、コスト低減が可能
な遠隔監視制御システムの本発明を行なった。
【0012】具体的には、本発明の第1の遠隔監視制御
システムは、次のようなシステムである。即ち、複数の
制御対象場所に設置され、且つ、この制御対象場所に設
置された制御装置により管理される複数の制御対象機器
に対して監視制御を行なうため、制御装置と接続された
仲介装置が、この仲介装置とネットワークを介して接続
された操作閲覧端末から、この操作閲覧端末へ入力され
た監視制御指令要素の提供を受けると共に、この監視制
御指令要素および、それまでに提供を受けた監視制御指
令要素を併せると、制御対象機器の監視制御指令の形成
が完結するか否かを検証し、完結しない間は、完結する
まで繰り返して、操作閲覧端末に対して、要求すべき監
視制御指令要素の操作閲覧端末への入力に必要な情報を
提供すると共に、それに続けて、その情報を基にして操
作閲覧端末へ入力された監視制御指令要素の、操作閲覧
端末からの提供を要求し、完結すると、単または複数の
監視制御指令要素から形成された監視制御指令を集約監
視制御指令に変換し、この集約監視制御指令を制御装置
に送信すると共に、制御装置により集約監視制御指令が
実行された後の制御対象機器の状態を制御装置から受信
して、操作閲覧端末へ通知してなることを特徴とする遠
隔監視制御システムである。
【0013】本発明の第1の遠隔監視制御システムは、
インターネットのようなネットワークを用いて遠隔監視
制御を行なうものであるが、図1は、このシステムの構
成を示したブロック図である。図1において、このシス
テムは、複数の制御対象場所1に設置された制御対象機
器12、同じく制御対象場所1に設置され、制御対象機
器12を接続した制御装置11、この制御装置11と接
続された高性能なワークステーション等で構成された仲
介装置2、および、この仲介装置2とネットワーク3を
介して接続された操作閲覧端末4で構成される。
【0014】次に、これらの構成要素の機能について説
明する。制御対象機器12は、遠隔監視制御の対象とさ
れるものであり、例えば、家庭内に設置されている玄関
灯やエアコン、VTR、火災センサ等をいう。制御装置
11は、仲介装置2からの集約監視制御指令を受けて制
御対象機器12の状態の監視や制御を行なう。但し、制
御対象機器12が火災センサのような検知器類である場
合は、状態の監視のみで、制御は行なわない。仲介装置
2は、集約監視制御指令の元になる監視制御指令を形成
する機能を有する。この監視制御指令は、例えば、X氏
宅の玄関灯を点灯する場合、前述の説明からも分かる通
り、「X氏宅」、「玄関灯」、「点灯する」のような監
視制御指令要素を組合せて形成する。仲介装置2は、こ
の監視制御指令要素を組合せて監視制御指令を形成する
機能を有する。即ち、仲介装置2は、ネットワーク3を
介して、例えば、分かりやすい表現を用いた、「どこに
ある」、「何を」、「どうするか」等の、操作閲覧端末
4への本システム利用者による監視制御指令要素の入力
に必要な情報を提供し、この情報に基づいて、このシス
テムの利用者により操作閲覧端末4へ入力された、「X
氏宅」、「玄関灯」、「点灯する」のような監視制御指
令要素を、操作閲覧端末4から提供してもらい、監視制
御指令を形成する。この監視制御指令が形成されて、初
めて、具体的にするべきことが特定される。この特定が
された後は、その指令内容は制御装置11が認識できれ
ばよく、人間が容易に理解できる必要がないため、制御
装置11の負担を減らすために、この監視制御指令を、
制御装置11が、実際に用いるサイズの小さい集約監視
制御指令に変換して、制御装置11へ送信する。そし
て、制御装置11が、この監視制御指令を実行した後の
制御対象機器12の状態を、制御装置11から受信する
が、この制御対象機器12の状態も、人間が容易に理解
できる必要はない。しかし、操作閲覧端末4で表示等を
させるためには、人間にわかりやすい形で表現する必要
があり、仲介装置2がこのような形に変換して、ネット
ワーク3を介して操作閲覧端末4へ通知する。そのた
め、仲介装置2と制御装置11との送受信はシンプル化
することができる。操作閲覧端末4は、上述したよう
に、仲介装置2から監視制御指令要素の入力に必要な情
報の提供を受けて、このシステムの利用者により操作閲
覧端末4へ入力された監視制御指令要素を仲介装置2へ
提供すると共に、制御対象機器12の状態を、制御装置
11から受けて操作閲覧端末4で表示する。
【0015】次に、本発明の第1の遠隔監視制御システ
ムの動作について説明する。図2は、このシステムの動
作を示したフローチャートである。以下、本発明におい
て、フローチャート上の「S数字」は、ステップ番号を
表す。図2において、本発明の遠隔監視制御システムを
利用する人により、まず、本遠隔監視制御サービスを利
用するために、本遠隔監視制御サービスを提供している
仲介装置2のサービスの名称等の監視制御指令要素が、
操作閲覧端末4へ入力される。そこで、操作閲覧端末4
は、この監視制御指令要素を仲介装置2へ提供する(S
1)。すると、仲介装置2は、提供された監視制御指令
要素で監視制御指令の形成が完結するか否かを検証する
(S2)。完結しなければ、完結のため要求すべき監視
制御指令要素を、本システムの利用者に操作閲覧端末4
へ入力させるべく、そのために必要な情報を、仲介装置
2が操作閲覧端末4へ提供すると共に、操作閲覧端末4
へ監視制御指令要素の提供を要求する(S3)。S2
で、監視制御指令が完結すれば、この監視制御指令をサ
イズの小さい集約監視制御指令に変換し(S4)、この
集約監視制御指令を制御装置11へ送信する(S5)。
すると、制御装置11は、この集約監視制御指令を受信
して実行し(S6)、その実行後の制御対象機器12の
状態を仲介装置2へ送信し(S7)、仲介装置2はこれ
を受信して(S8)、操作閲覧端末4へ通知するので
(S9)、操作閲覧端末4はこの通知を受領する(S1
0)。
【0016】上記の、本発明の第1の遠隔監視制御シス
テムによれば、仲介装置2が、ネットワーク3を介して
操作閲覧端末4に、分かりやすい表現を用いた情報を提
供し、この情報に基づいて操作閲覧端末4で遠隔監視制
御の指示に必要な情報を入力することができるので、操
作閲覧端末4への入力を容易にすることができる。ま
た、操作閲覧端末4との間で大量の情報の送受信を繰り
返す必要のある仲介装置2の設置は、本システム内で1
台でよいことから、この仲介装置2に高性能なワークス
テーション等を使用することにより、システム全体の応
答速度を速くすることができる。また、全ての制御対象
場所1に設置が必要な制御装置11は、仲介装置2との
シンプルな通信および、制御対象機器12の管理のみに
特化させることができ、コスト低減を図ることができる
のみならず、高価なワークステーションを使用する必要
がある仲介装置2は1台でよく、システム全体のコスト
を低減することができる。
【0017】次に、上記の本発明の第1の遠隔監視制御
システムに、制御対象場所1における緊急事態等の発生
に対処するために、特定の機器の特定の状態が生じたと
きに、操作閲覧端末4へ通報するシステムを追加した、
本発明の第2の遠隔監視制御システムについて説明す
る。本発明の第2の遠隔監視制御システムは、上記の本
発明の第1の遠隔監視制御システムにおいて、制御装置
により、制御対象機器の中から予め指定された特定機器
の予め指定された特定状態が検知され、仲介装置へ通知
されると、仲介装置が、特定状態の発生を、注意を喚起
する表現に変換して、操作閲覧端末の中から予め指定さ
れた特定端末へ、通知してなるシステムである。
【0018】このシステムにおいては、制御装置11と
仲介装置2とに、必要なプログラムを搭載しておき、こ
のプログラムにより、緊急通報等を行なうものである。
例えば、火災センサが、火災の発生を検知したことを制
御装置11が検知すると、仲介装置2へ通知し、仲介装
置2が操作閲覧端末4へ通知を行なう。図3は、このシ
ステムの動作を示したフローチャートである。図3にお
いて、制御対象機器12のなかから、予め指定された特
定機器の予め指定された特定状態の発生を、制御装置1
1が検知すると(S11)、これを仲介装置2へ通知し
(S12)、仲介装置2がこれを受領する(S13)。
ここまでの情報は、人間が容易に理解できる必要はな
い。しかし、操作閲覧端末4で表示等をさせるために
は、人間にわかりやすい形で表現する必要があり、ま
た、緊急情報等の場合が多く予想されるので、仲介装置
2は、注意を喚起する表現に変換して(S14)、操作
閲覧端末4の中から予め指定された特定端末へ通知する
ので(S15)、操作閲覧端末4がこれを受信する(S
16)。この通知には、例えば、インターネットを利用
した電子メール等が使用される。
【0019】上記のシステムによれば、制御対象場所1
における緊急事態等の発生を、リアルタイムで知ること
ができる。
【0020】上記の本発明の第2の遠隔監視制御システ
ムでは、プログラムに対して特定機器および特定状態等
を予め指定する必要があり、そのため、予めその指定を
設定しておく必要があるが、次に、この設定を操作閲覧
端末4からできるようにした、本発明の第3の遠隔監視
制御システムについて説明する。本発明の第3の遠隔監
視制御システムは、上記の本発明の第2の遠隔監視制御
システムにおいて、仲介装置が、特定機器、特定状態、
および、特定端末の指定を含む検知条件設定用に、操作
閲覧端末から入力された単または複数の検知条件設定指
令要素を用いて、監視制御指令と同様に検知条件設定指
令を形成し、自ら検知条件設定を行うと共に、この検知
条件設定指令を集約検知条件設定指令に変換して、制御
装置に検知条件設定を行わせるために送信するシステム
である。
【0021】このシステムにおいては、制御装置11と
仲介装置2とに、必要なプログラムを搭載しておき、こ
のプログラムにより、特定機器、特定状態、特定端末等
の指定のための設定を行なうものである。このシステム
では、設定を行なうために検知条件設定指令を形成する
が、この形成方法は、上述の、監視制御指令の形成と同
様に、検知条件設定指令要素を組合せて構成する。図4
は、このシステムの動作を示したフローチャートであ
る。図4において、監視制御指令の形成と同様に、検知
条件設定指令要素が、操作閲覧端末4へ入力される。そ
こで、操作閲覧端末4は、この検知条件設定指令要素を
仲介装置2へ提供する(S21)。すると、仲介装置2
は、提供された検知条件設定指令要素で検知条件設定指
令の形成が完結するか否かを検証する(S22)。完結
しなければ、完結のため要求すべき検知条件設定指令要
素を、本システムの利用者に操作閲覧端末4へ入力させ
るべく、そのために必要な情報を、仲介装置2が操作閲
覧端末4へ提供すると共に、操作閲覧端末4へ検知条件
設定指令要素の提供を要求する(S23)。S22で、
検知条件設定指令が完結すれば、仲介装置2はこの検知
条件設定指令により自ら検知条件設定を行なうと共に
(S24)、この検知条件設定指令をサイズの小さい集
約検知条件設定指令に変換し(S25)、この集約検知
条件設定指令を制御装置11へ送信する(S26)。す
ると、制御装置11はこれを受信して、制御装置11で
検知条件設定を行なう(S27)。尚、一般的には、制
御装置11における検知条件設定の内容は、特定機器お
よび特定状態のみでよいが、仲介装置2における検知条
件設定の内容には、特定機器および特定状態のほか、通
報先である特定端末のアドレス等も含まれる。
【0022】上記のシステムによれば、緊急事態等の発
生の通知を、操作閲覧端末4で受けるために必要な、特
定機器、特定状態および特定端末の指定のための設定
が、操作閲覧端末4からできるので、制御装置11や仲
介装置2に直接設定する必要がなく、これらの設定を容
易に行なうことができる。
【0023】次に、上記の本発明の第1から第3の遠隔
監視制御システムにおいて、制御装置11で使用される
プログラムを仲介装置2からダウンロードするようにし
た、本発明の第4の遠隔監視制御システムについて説明
する。本発明の第4の遠隔監視制御システムは、上記
の、本発明の第1から第3の遠隔監視制御システムにお
いて、制御装置の使用するプログラムの制御装置へのイ
ンストールが、仲介装置から制御装置へのプログラムの
ダウンロードにより行なわれるシステムである。
【0024】上記のシステムでは、各制御対象場所1に
設置される制御装置11が搭載するプログラムを、仲介
装置2に用意しておき、制御装置11の稼動開始時ある
いは、制御装置11へ搭載したプログラムに、稼動中不
具合が発生した場合等に、仲介装置2から制御装置11
へ、そのプログラムをダウンロードするものである。
【0025】上記のシステムによれば、場所が異なる制
御対象場所1のそれぞれに設置される制御装置11に、
プログラムを個別に直接インストールする必要がなく、
1箇所に設置された1台の仲介装置2にのみインストー
ルしておけばよいので、インストール作業の負荷を軽減
することができる。また、制御装置11のプログラムに
異常をきたした場合でも、迅速な復旧が可能である。
【0026】次に、上記の本発明の第1から第4の遠隔
監視制御システムにおいて、仲介装置2と制御装置11
との接続を、パケット通信方式とした本発明の第5の遠
隔監視制御システムについて説明する。本発明の第5の
遠隔監視制御システムは、上記の本発明の第1から第4
の遠隔監視制御システムにおいて、仲介装置と制御装置
とが、パケット通信方式で接続されるシステムである。
【0027】上記の本発明の第1から第4の遠隔監視制
御システムでは、前述のとおり、仲介装置2と制御装置
11との送受信をシンプル化することができる。即ち、
送受信される情報量を少なくすることができる。ところ
で、パケット通信方式では、パケット単位で課金するパ
ケット単位課金方式を採用することができ、このパケッ
ト単位での課金方式は、一般に、通信に使用される情報
の量が少ない場合は、経済的に有利である。そこで、上
記の本発明の第5の遠隔監視制御システムによれば、仲
介装置と制御装置とが、パケット通信方式で接続される
ので、パケット単位課金方式を採用することにより、こ
の間の通信費を低減することができる。
【0028】上記の本発明の第1から第5の遠隔監視制
御システムにおいては、操作閲覧端末4は、パソコン
や、ハンディ端末、携帯電話等、ネットワーク3に接続
可能なものであればいかなるものでもよい。しかし、操
作閲覧端末4を携帯電話のような携帯無線端末とした本
発明の第6の遠隔監視制御システムが推奨される。なぜ
なら、携行するのに便利であり、場所と時間を選ばずに
監視制御が可能であるからである。
【0029】次に、上記の本発明の第1から第6の遠隔
監視制御システムにおいて、制御対象場所に設置された
制御装置に代えて、携帯電話等の携帯無線端末を用いた
本発明の第7の遠隔監視制御システムについて説明す
る。本発明の第7の遠隔監視制御システムは、本発明の
第1から第6の遠隔監視制御システムにおいて、制御装
置に代えて、仲介装置にネットワークを介して接続され
た携帯無線端末と、この携帯無線端末と制御対象機器と
を仲介するアダプタとを用いるシステムである。
【0030】図5は、上記のシステムの構成を示したブ
ロック図である。このシステムは、図1と比較すると分
かる通り、図1の制御装置11を、携帯電話等の携帯無
線端末13およびアダプタ14で置き換えたものであ
る。このシステムは、制御装置の有する機能を、ネット
ワーク5を介して仲介装置2に接続された携帯無線端末
13と、この携帯無線端末13に対して制御対象機器の
信号を仲介するアダプタ14とで実現する。即ち、携帯
無線端末13は、仲介装置2からの集約監視制御指令を
受けて、制御対象機器12の状態の監視や制御を行なう
と共に、制御対象機器12の中から、予め指定された特
定機器の予め指定された特定状態の発生を検知し、これ
を仲介装置2へ通知する機能を有する。これらの機能を
実行する際、アダプタ14は、携帯無線端末13が、制
御対象機器12から受信する信号または、制御対象機器
12へ送信する信号を、携帯無線端末13または制御対
象機器12が処理可能な信号に変換する。
【0031】上記のシステムによれば、制御対象場所1
から仲介装置2への通信は、無線で行なわれるので、制
御対象場所1と仲介装置2とを有線で接続する必要がな
くなると共に、制御装置11に代えて、汎用機器である
コストの低い携帯電話等の携帯無線端末13を使用する
ので、システム全体のコストを低減することができる。
【0032】次に、上記の本発明の第1から第7の遠隔
監視制御システムにおいて、赤外線を用いたリモートコ
ントローラで制御される制御対象機器に対して、赤外線
を用いて制御するようにした本発明の第8の遠隔監視制
御システムについて説明する。本発明の第8の遠隔監視
制御システムは、上記の本発明の第1から第7の遠隔監
視制御システムにおいて、制御対象機器を赤外線を用い
て制御するリモートコントローラに代わり、リモートコ
ントローラが発信するのと同じ赤外線信号を、リモート
コントローラが有するのと同じ発信用制御コード情報に
基づいて制御対象機器へ向けて発信する赤外線制御装置
が、制御装置に接続されているとともに、発信用制御コ
ード情報が仲介装置に備えられており、この発信用制御
コード情報が集約監視制御指令として用いられてなる遠
隔監視制御システムである。
【0033】最近、住宅等で使用されるエアコンやVT
R等の機器は、赤外線を用いたリモートコントローラ
(以下リモコンと称する)で制御するものが多いが、本
発明の第8の遠隔監視制御システムは、この赤外線を用
いた制御の仕組を取り入れたものである。このシステム
によれば、システム導入に際して、これらの機器には何
ら手を加える必要がないので、工事が容易になると共
に、システムのコストを抑えることができる。また、赤
外線リモコンを用いる新たな機器を制御の対象に加える
場合、仲介装置が、この機器の赤外線リモコンが備えて
いるのと同じ発信用制御コード情報を備えることで対処
できるので、システムの拡張を容易に行なうことができ
る。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例につき、図
面に基づき詳しく説明する。この実施例の遠隔監視制御
システムは、携帯電話からインターネットを介して住宅
に設置された機器の監視制御を行なうシステムである。
図6は、第1実施例の遠隔監視制御システムの構成を示
したブロック図である。図6において、本実施例の遠隔
監視制御システムは、監視および制御の対象となる場所
である住宅21、専用無線用パケット通信網22、この
専用無線用パケット通信網22のセンタである無線セン
タ23、中継サーバ41が設置された中継センタ24、
インターネット25、接続センタ26、携帯電話用パケ
ット通信網27、および、上記の監視および制御の指示
を行なうと共にその結果を確認するのに用いられる携帯
電話28で構成されている。尚、図6と図13とを比較
すると分かる通り、本実施例の遠隔監視制御システム
は、端的に言うと、従来例の遠隔監視制御システムにお
いて、インターネット対応機能を住宅から外へ取り出し
て、独立させたシステムということができる。
【0035】住宅21には、監視制御の対象となる制御
対象機器が設置され、この制御対象機器には、玄関灯3
5、エアコン36、VTR37、火災センサ38等があ
る。また、これらの制御対象機器は、照会ライン33お
よび制御ライン34により、同じく、住宅21に設置さ
れている住宅制御装置32に接続されている。この住宅
制御装置32は、照会ライン33を介して制御対象機器
の状態を把握すると共に、制御ライン34を介して制御
対象機器を制御する。この住宅制御装置32は、同じ
く、住宅21に設置されている専用無線端末装置31に
接続され、この装置との間で情報の授受を行なってい
る。専用無線端末装置31は、専用無線用パケット通信
網22と接続され、住宅21の外部との通信を行なって
いる。
【0036】専用無線用パケット通信網22は、この専
用無線用パケット通信網22のセンタである無線センタ
23と、専用無線端末装置31との間の通信を行なう通
信ネットワークであり、専用無線端末装置31は、この
専用無線用パケット通信網22により、無線センタ23
を介して中継センタ24に設置された中継サーバ41に
接続される。ここで用いられている専用無線用パケット
通信網22は、例えば、(株)NTTドコモ等がサービ
スを提供している無線パケット交換網である。この無線
パケット交換網は、本実施例の専用無線端末装置31に
相当するパケット通信端末と、本実施例の無線センタ2
3に相当する無線パケット通信網の交換機に接続され
た、本実施例の中継サーバ41に相当する特定の装置と
の間で、無線によるパケット通信を行なう通信ネットワ
ークであり、パケット単位に課金される仕組になってい
る。また、本実施例の専用無線端末装置31に相当す
る、パケット通信端末は、無線端末であることから、設
置に際して外部との配線接続を行なう必要がなく、設置
工事が容易である利点がある。
【0037】中継センタ24には、上述の通り、中継サ
ーバ41が設置され、この中継サーバ41は、一方で、
インターネット25に接続され、他方で、上述した通り
専用無線端末装置31に接続されており、この専用無線
端末装置31を介して住宅制御装置32と接続されてい
る。そのため、中継サーバ41は、Webサーバ42や
メールサーバ43に代表されるような、インターネット
接続に必要な各種のハードウエアやソフトウエアを備え
ている。その他、中継サーバ41には、このWebサー
バ42やメールサーバ43と、住宅制御装置32との間
でデータ変換を行なうデータ変換部44を備えている。
Webサーバ42の備えるソフトウエアには、CGIプ
ログラムとして、Webサーバ42の有するWebペー
ジ内の情報を選択したり、あるいは、Webページ内の
フィールド枠内に記入したりして、入力された情報を取
得するプログラムや、Webサーバ42とデータ変換部
44との間で、情報の授受を行なうプログラム等が含ま
れている。
【0038】携帯電話28は、携帯電話用パケット通信
網27に接続され、携帯電話用パケット通信網27のイ
ンターネット25への接続窓口である、接続センタ26
を介して、インターネット25に接続されている。ここ
で用いられている携帯電話用パケット通信網27は、具
体的には、例えば、(株)NTTドコモがサービスを提
供しているiモードサービスに使用されている、無線に
よるパケット交換網等のような無線通信網であり、この
パケット交換網は、パケット単位に課金される仕組にな
っている。(株)NTTドコモのこのサービスの場合、
本実施例の接続センタ26に相当するiモードセンタ
で、インターネットに接続できる。携帯電話28には、
インターネットのWebページへアクセスできるブラウ
ザを搭載しており、このWebページを閲覧することが
できると共に、このWebページ内の情報を選択した
り、Webページ内のフィールド枠内に入力したりする
ことにより、これらの情報を携帯電話28からWebサ
ーバ42へ送信することができる。
【0039】上述の中継サーバ41の役割は、次のよう
な内容である。まず、携帯電話28へ、Webサーバ4
2の有するWebページに表示された分かりやすい表現
を用いた情報を提供する。そして、この情報に基づい
て、本実施例のシステムの利用者が、携帯電話28を操
作することにより、このWebページ内の情報を選択し
たり、Webページ内のフィールド枠内に記入したりし
て、住宅21に設置されている制御対象機器に対する監
視制御を指令するために必要な情報である監視制御指令
要素を決定する。そこで、この決定された監視制御指令
要素を携帯電話28から集め、その結果に基づき監視制
御指令の形成が完結できるか否かを検証し、完結できな
ければ、以上の動作を繰り返して必要な監視制御指令要
素を収集する。完結できれば、さらに、この監視制御指
令をサイズの小さい集約監視制御指令に変換して、住宅
制御装置32へ送信して実行させる。そして、その実行
の結果を住宅制御装置32から受けて、制御対象機器の
状態を携帯電話28に提供する。そのため、中継サーバ
41に備えられたWebサーバ42には、携帯電話28
へ提供するための情報が、画面情報として用意されてい
る。図8および図9は、これらの画面情報の1部を示し
たものである。
【0040】次に、本実施例の遠隔監視制御システムの
基本的な動作について説明する。動作説明として、住宅
21の玄関灯35の状態を調べて、OFFであれば、O
Nにする例を想定する。最初に、携帯電話28からWe
bサーバ42にアクセスして、図8(a)の画面情報を
要求し、「会員様」を選択する。すると、図8(b)の
画面情報が返され、この画面のフィールド枠内に名前と
パスワードを入力して、OKを選択すると、内容をチェ
ックして正しければ図8(c)の画面情報を返してく
る。そこで「調べる」を選択すると、図8(d)の画面
情報を返してくるので、「玄関灯」を選択すると、We
bサーバ42は、それまでに携帯電話28で選択あるい
は入力された監視制御指令要素である、「名前とパスワ
ードで特定される住宅」と、「調べる」、および「玄関
灯」から、「名前とパスワードで特定される住宅の玄関
灯の状態を調べる」という監視制御指令を形成する。そ
してデータ変換部44が、指令を送る住宅21のアドレ
スを名前とパスワードを基にして決定するのに用いる、
自ら備えているアドレス変換テーブルや、監視制御指令
を集約監視制御指令に変換する図10に示すような指令
変換テーブルにより、監視制御指令を集約監視制御指令
に変換する。これは、Webサーバ42から住宅制御装
置32へ送信される指令は、人間が容易に理解できる必
要がないため、できるだけそのサイズを小さくして、W
ebサーバ42と住宅制御装置32との間の通信情報量
を少なくし、住宅制御装置32や専用無線端末装置3
1、専用無線用パケット通信網22などの負担を少なく
するために行なうものである。例えば、上記の例では、
「名前とパスワードで特定される住宅の玄関灯を調べ
る」という監視制御指令を、「(住宅21のアドレ
ス):A:?」という、サイズを小さくした集約監視制
御指令に変換する。そしてこの集約監視制御指令を住宅
制御装置32へ送信する。
【0041】この集約監視制御指令を受けた住宅制御装
置32は、照会ライン33を介して玄関灯35の状態を
照会する。玄関灯35がOFFであれば、その情報は、
住宅21のアドレスと共に、住宅制御装置32から中継
サーバ41へ送信されるが、この情報も、集約監視制御
指令同様、人間が容易に理解できる必要がないため、サ
イズを小さくしたデータとしている。このデータは、デ
ータ変換部44で、このデータ変換部44が、その自ら
備えている図11に示すような機器状態変換テーブルに
より、人間が容易に理解できる表現に変換する。上記の
例では、「A:0」が、「玄関灯は現在OFFです」に
変換する。この変換された情報が、住宅21のアドレス
と前述のアドレス変換テーブルに基づき、携帯電話28
へ、図8(f)の画面情報の形で提供される。そこで玄
関灯35が現在OFFであることを知ることができる。
【0042】そこで、次に玄関灯35を点灯するため
に、図8(f)の画面情報の中で「戻る」を選択する
と、図8(d)の画面情報が返され、「メインメニュ
ー」を選択すると、図8(c)の画面情報が返され、今
度は、「動かす」を選択すると、図8(e)の画面情報
が返され、「玄関灯」を選択すると、図8(g)の画面
情報が返される。そこで、「ONにする」を選択する
と、後は上記と同様にして、中継サーバ41は,「名前
とパスワードで特定される住宅の玄関灯をONにする」
という監視制御指令を形成し、「(住宅21のアドレ
ス):A:2」という集約監視制御指令に変換して、住
宅制御装置32へ送信し、玄関灯35が住宅制御装置3
2により点灯された後、その玄関灯35の状態が中継サ
ーバ41へ送信されて、携帯電話28へ、図8(h)の
画面情報の形で提供される。そこで玄関灯35がONし
たことが確認できる。後は、図8(h)の画面情報の
「戻る」を選択し、以後現れる画面情報の「戻る」また
は「メインメニュー」を選択し、図8(a)の画面情報
が返されると、「終了」を選択することにより、一連の
操作を終了させることができる。
【0043】上記の本実施例の遠隔監視制御システムに
よれば、中継サーバ41が、インターネット25および
携帯電話用パケット通信網27を介して携帯電話28
に、分かりやすい表現を用いた情報を提供し、この情報
に基づいて携帯電話28で遠隔監視制御の指示に必要な
情報を入力することができるので、携帯電話28への入
力を容易にすることができる。また、携帯電話28との
間で大量の情報の送受信を繰り返す必要のある中継サー
バ41の設置は、本システム内で1台でよいことから、
この中継サーバ41に高性能なワークステーション等を
使用することにより、システム全体の応答速度を速くす
ることができる。また、全ての制御対象場所である住宅
21に設置が必要な専用無線端末装置31と住宅制御装
置32とは、仲介装置とのシンプルな通信および、制御
対象機器の管理のみに特化させることができ、コスト低
減を図ることができるのみならず、高価なワークステー
ション等の使用の必要がある中継サーバ41は1台でよ
く、システム全体のコストを低減することができる。ま
た、専用無線端末装置31と中継サーバ41との間の通
信に、パケット通信方式の専用無線用パケット通信網2
2を用いており、しかも、この間の通信は少ない情報量
に抑えることができる。そこで、パケット通信方式は、
パケット単位で課金するパケット単位課金方式を採用す
ることができるが、このパケット単位課金方式は、一般
に、通信に使用される情報の量が少ない場合に、経済的
に有利であるので、パケット単位課金方式を採用するこ
とにより、専用無線端末装置31と中継サーバ41との
間の通信費を低減することができる。また、遠隔監視制
御の操作を行なう端末に、携行するのに最も便利な携帯
電話28を使用しているので、場所と時間を選ばずに監
視制御が可能である。
【0044】ところで、上記の本実施例のシステムに用
いられているエアコン36やVTR37は、一般に、赤
外線を用いたリモコンで制御するものが多い。しかし、
上記の本実施例のシステムでは、このエアコン36やV
TR37を、照会ライン33および制御ライン34に接
続することにより、住宅制御装置32に接続している。
しかし、このようなエアコン36やVTR37を照会ラ
イン33や制御ライン34に接続するするためには、エ
アコン36やVTR37に接続インターフェイスを設け
るための何らかの改造が必要となり、手間がかかる上
に、コストアップとなる。そこで、エアコン36やVT
R37の制御用のリモコンが有している機能と同じ機能
を住宅制御装置32に具備すれば、エアコン36やVT
R37に何らの改造を加えることなく、本実施例のシス
テムを導入することができる。赤外線リモコンは、一般
に、発信用制御コード情報に基づいて制御対象機器に対
して赤外線の信号を発する仕組である。そこで、この発
信用制御コード情報に基づいて制御対象機器に対して赤
外線の信号を発する機能を住宅制御装置32に備えると
ともに、中継サーバ41から専用無線端末装置31へ集
約監視制御指令としてこの制御コード情報を送信するこ
とにすれば、エアコン36やVTR37の制御ができ
る。図7は、上記の本実施例のシステムに、この仕組み
を採用した場合のシステムの構成の一部を示したもの
で、図6の住宅21の部分を示している。図7におい
て、住宅制御装置32には赤外線コントローラ51が接
続されている。また、エアコン36やVTR37には、
赤外線受光部61が備えられているとともに、AC10
0Vが供給されている。また、図6の中継サーバ41に
は、エアコン36やVTR37の制御用の発信用制御コ
ード情報が備えられており、中継サーバ41から専用無
線端末装置31へこの発信用制御コード情報が送信され
ることにより、赤外線コントローラ51からエアコン3
6やVTR37の赤外線受光部61へ赤外線信号が送ら
れ、制御が行われる。図7の赤外線リモートコンセント
52は、一般的なコンセントに電源のON/OFF機能
とこの機能を制御する信号を受信する赤外線受光部61
を設けたものであり、この赤外線リモートコンセント5
2に接続した機器のON/OFFを赤外線信号により制
御することができる。
【0045】この赤外線による制御の仕組みを採用した
システムでは、システム導入に際して、エアコン36や
VTR37の機器には何ら手を加える必要がないので、
工事が容易になると共に、システムのコストを抑えるこ
とができる。また、赤外線リモコンを用いる新たな機器
を制御の対象に加える場合、この機器の赤外線リモコン
が備えているのと同じ発信用制御コード情報を中継サー
バ41が備えることで対処できるので、システムの拡張
を容易に行なうことができる。
【0046】次に、住宅21で発生した緊急状態の携帯
電話28への通報動作について説明する。この動作を行
なわせるためには、予め検知条件設定が必要である、そ
こで、この設定操作の説明として、火災センサ38の動
作温度を設定し、火災センサ38が動作したときに通報
するようにアラームセットをし、且つ、在宅と外出のい
ずれかを指定する設定を外出に設定する例を想定する。
まず、図8(c)の画面情報において、「センサの設
定」を選択すると、図9(e)の画面情報が返されるの
で、設定温度のフィールド枠内に、設定温度として、例
えば、80(度)を入力して、「セットする」を選択す
ると、監視制御指令の場合と同様にして、検知条件設定
指令要素である「名前とパスワードで特定される住
宅」、「火災センサ」、および、「80」から、「名前
とパスワードで特定される住宅の火災センサの設定温度
を80度に設定する」という検知条件設定指令を形成す
る。そして、この検知条件設定指令によりWebサーバ
42にその指令内容を記憶して検知条件設定を行なうと
共に、この検知条件設定指令を、サイズを小さくした集
約検知条件設定指令に変換して名前とパスワードで特定
される住宅に設置された、住宅制御装置32に送信する
と、住宅制御装置32が火災センサ38の設定温度を8
0度に設定して、検知条件設定を完了する。
【0047】同様にして、図8(c)の画面情報におい
て、「アラームの設定」を選択すると、図9(a)の画
面情報が返されるので、「アラームセット」を選択する
と、Webサーバ42および住宅制御装置32で、火災
センサ38のアラームが設定される。その後、図9
(b)の画面情報が返されるので、火災センサ38のア
ラームがセットされたことを確認できる。同様にして、
図8(c)の画面情報で、「在宅/外出変更」を選択す
ると、図9(d)の画面情報が返され、「外出する」を
選択することにより、外出モードとなり、上記で設定し
たアラームが発生すると、携帯電話28へ通報されるこ
とになる。尚、図示されていないが、アラームの通報先
である特定の携帯電話28の指定も設定できる。この通
報先は、複数とすることもでき、また、通報するアラー
ムの種類によって、異なる通報先とすることもできる。
【0048】上記の設定の後、火災センサ38が80度
以上の状態を検知して動作状態となると、住宅制御装置
32は、設定された検知条件に基づき、中継サーバ41
へ通報するので、中継サーバ41は、設定された検知条
件に基づき、例えば、図9(f)の画面情報に示すよう
な注意を喚起する表現に変換して、通報内容の電子メー
ル文を形成し、メールサーバ43により通報先として設
定されている携帯電話28へ通報するので、住宅21で
火災が発生したことが分かる。この場合に、注意を喚起
する表現として、上記のほか、例えば、図9(f)の画
面情報の中の、「緊急事態」と「火災発生」とを交互に
点滅させたり、これらの表示と同時に、着信音を鳴動さ
せたり、バイブレーションを動作させたり、あるいは、
「火災発生」の音声を鳴動させたりする方法が考えられ
る。
【0049】上述の本実施例の遠隔監視制御システムに
よれば、制御対象場所である住宅21における緊急事態
等の発生を、リアルタイムで知ることができる。また、
このために必要な、各種設定が、携帯電話28からでき
るので、住宅制御装置32や中継サーバ41に直接設定
する必要がなく、これらの設定を容易に行なうことがで
きる。
【0050】上述の本実施例の遠隔監視制御システムに
おいて、住宅制御装置32で使用されるプログラムを中
継サーバ41からダウンロードするようにしてもよい。
即ち、住宅21に設置される状態データ32が搭載する
プログラムを、中継サーバ41に用意しておき、住宅制
御装置32の稼動開始時に、あるいは、住宅制御装置3
2に搭載したプログラムに、稼動中、不具合が発生した
場合に、中継サーバ41から住宅制御装置32へ、無線
センタ23、専用無線用パケット通信網22、および、
専用無線端末装置31を介して、そのプログラムをダウ
ンロードする。
【0051】上記の本実施例の遠隔監視制御システムに
よれば、場所が異なる住宅21のそれぞれに設置された
住宅制御装置32の1台毎に、プログラムをインストー
ルする必要がなく、1箇所に設置された1台の中継サー
バ41にのみインストールしておけばよいので、インス
トール作業の負荷を軽減することができる。また、住宅
制御装置32のプログラムに異常をきたした場合でも、
迅速な復旧が可能である。
【0052】次に、上記の第1実施例の遠隔監視制御シ
ステムにおいて、住宅21に設置された専用無線端末装
置31に代えて、携帯電話を用いた本発明の第2実施例
の遠隔監視制御システムについて説明する。図12は、
上記の第2実施例のシステムの構成を示したブロック図
である。このシステムは、図6と比較すると分かる通
り、図6の住宅制御装置32と専用無線端末装置31と
を、接続アダプタ40と携帯電話39とに置き換える。
そして、この携帯電話39と中継サーバ41との接続に
は、監視および制御の指示を行なうのに用いている上述
の携帯電話28が、中継サーバ41と接続するのに用い
ているのと同じ通信ルートを使用する。即ち、携帯電話
39と中継サーバ41とは、携帯電話用パケット通信網
27、接続センタ26、および、インターネット25を
介して接続される。
【0053】最近の携帯電話には、通話機能を実現する
ソフトウエアやインターネット用のブラウザ以外に、J
AVA(登録商標)仮想マシンが内蔵されているものも
あり、アプリケーションプログラムを搭載することが可
能となっている。このアプリケーションプログラムとし
て、上述の住宅制御装置32の役割を実行するプログラ
ムを用いると共に、この携帯電話39が本来有する通信
機能やWebページ閲覧機能を用いることにより、上述
の住宅制御装置32と専用無線端末装置31の有する機
能を実現することが出来る。この場合、携帯電話39
は、人間に対するコミュニケーションを図るために用い
られるのではなく、中継サーバ41との監視制御のため
の信号の授受に用いられるのであるから、携帯電話39
と中継サーバ41間の通信は、上述の専用無線端末装置
31と中継サーバ41間の通信と同じく、サイズを小さ
くしたデータを用いたシンプルなものとすることができ
る。上述の機能を実行する際、接続アダプタ40は、住
宅に設置された機器である玄関灯35やエアコン36等
から携帯電話39が受信する信号や、これらの機器へ携
帯電話39が送信する信号を、携帯電話39またはこれ
らの機器が処理可能な信号に変換する。
【0054】上記の第2実施例の遠隔監視制御システム
によれば、住宅制御装置32と専用無線端末装置31に
代えて、信号変換用で低コストで製作が可能な接続アダ
プタ40と、汎用機器であるコストの低い携帯電話39
を使用できるので、システム全体のコストを低減するこ
とができる。
【0055】上述の各実施例の遠隔監視制御システムで
は、遠隔監視制御の操作を行なう端末に、携帯電話を使
用しているがこれには限られず、デスクトップ型やノー
ト型のパソコン、PDA、ハンディ端末等、インターネ
ットに接続可能なものであればいかなるものでもよい。
また、制御対象機器の状態が、玄関灯のような、点灯し
ているか、消灯しているかの2者択一の例を説明した
が、これには限られず、例えば、変化する温度を測定し
た結果を、デジタル化した測定値等を用いることもでき
る。また、制御としては、制御対象機器として、玄関灯
のような、点灯するか、消灯するかの2者択一の例を説
明したが、これには限られず、例えば、VTRの録画開
始時間や録画時間等を、デジタルデータの形で指定する
こともできる。また、制御対象場所である住宅で発生し
た緊急状態の携帯電話への通報動作について、火災セン
サを例に説明しているが、このようなケースの応用とし
て、例えば、介護が必要な老人のそばに、押釦を設け、
この押釦が押されることによって、指定の携帯電話へ通
報するようなシステムも考えられる。あるいは、住宅内
に、お父さんスイッチやお母さんスイッチを設け、子供
がこのスイッチを入れると、その子供の父や母の所持す
る携帯電話に、子供に電話するよう要請する電子メール
を送信するようなシステムや、玄関ドアのロックや解除
の状態と、家人の手によるロックや解除であることを知
らせるスイッチ信号を組み合わせて通報することによ
り、家人の在宅の有無や、不正侵入の有無を通報するシ
ステム等が考えられる。
【0056】また、上述の各実施例の遠隔監視制御シス
テムでは、制御対象場所として、住宅を例に説明してい
るが、これには限られず、工場等の監視制御にも使用で
き、また、走行中や駐車中の自動車等の監視や制御にも
使用できる。この自動車等の監視や制御に使用する場合
に、駐車中の自動車の盗難の検知や、走行中の自動車の
エンジンやその他の異常を検知して、整備工場などに通
報するシステム等も考えられる。
【0057】また、上述の各実施例の遠隔監視制御シス
テムによれば、中継サーバを監視センタに設置して、本
システムの利用を希望する人に、住宅制御装置や専用無
線端末装置等を貸与すると共に、本システムの利用を希
望する人の所持する携帯電話と、住宅制御装置との間の
監視制御の情報の授受を、中継サーバを用いてサービス
するASP(アプリケーションサービスプロバイダー)
等の事業を行なうことも可能である。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の遠隔監視制御システムに
よれば、仲介装置が、ネットワークを介して操作閲覧端
末に、分かりやすい表現を用いた情報を提供し、この情
報に基づいて操作閲覧端末で遠隔監視制御の指示に必要
な情報を入力することができるので、操作閲覧端末への
入力を容易にすることができる。また、操作閲覧端末と
の間で大量の情報の送受信を繰り返す必要のある仲介装
置の設置は、本システム内で1台でよいことから、この
仲介装置に高性能なワークステーション等を使用するこ
とにより、システム全体の応答速度を速くすることがで
きる。また、全ての制御対象場所に設置が必要な制御装
置は、仲介装置とのシンプルな通信および、制御対象機
器の管理のみに特化させることができ、コスト低減を図
ることができるのみならず、高価なワークステーション
を使用する必要がある仲介装置は1台でよく、システム
全体のコストを低減することができる。
【0059】請求項2記載の遠隔監視制御システムによ
れば、制御対象場所における緊急事態等の発生を、リア
ルタイムで知ることができる。
【0060】請求項3記載の遠隔監視制御システムによ
れば、緊急事態等の発生の通知を、操作閲覧端末で受け
るために必要な、特定機器、特定状態および特定端末の
指定のための設定が、操作閲覧端末からできるので、制
御装置や仲介装置に直接設定する必要がなく、これらの
設定を容易に行なうことができる。
【0061】請求項4記載の遠隔監視制御システムによ
れば、場所が異なる制御対象場所のそれぞれに設置され
る制御装置に、プログラムを個別に直接インストールす
る必要がなく、1箇所に設置された1台の仲介装置にの
みインストールしておけばよいので、インストール作業
の負荷を軽減することができる。また、制御装置のプロ
グラムに異常をきたした場合でも、迅速な復旧が可能で
ある。
【0062】請求項5記載の遠隔監視制御システムによ
れば、仲介装置と制御装置とが、パケット通信方式で接
続されるので、パケット単位課金方式を採用することに
より、この間の通信費を低減することができる。
【0063】請求項6記載の遠隔監視制御システムによ
れば、操作閲覧端末を携帯電話のような携帯無線端末と
しているので、携行するのに最も便利であり、場所と時
間を選ばずに監視制御ができる。
【0064】請求項7記載の遠隔監視制御システムによ
れば、制御対象場所から仲介装置への通信は、無線で行
なわれるので、制御対象場所と仲介装置とを有線で接続
する必要がなくなると共に、制御装置に代えて、汎用機
器であるコストの低い携帯電話等の携帯無線端末を使用
するので、システム全体のコストを低減することができ
る。
【0065】請求項8記載の遠隔監視制御システムは、
赤外線を用いた制御の仕組を取り入れたものであるの
で、赤外線を用いたリモコンで制御される機器には何ら
手を加える必要がないので、工事が容易になると共に、
システムのコストを抑えることができる。また、赤外線
リモコンを用いる新たな機器を制御の対象に加える場
合、仲介装置が、この機器の赤外線リモコンが備えてい
るのと同じ発信用制御コード情報を備えることで対処で
きるので、システムの拡張を容易に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の遠隔監視制御システムの構成を
示したブロック図。
【図2】本発明の第1の遠隔監視制御システムの動作を
示したフローチャート。
【図3】本発明の第2の遠隔監視制御システムの動作を
示したフローチャート。
【図4】本発明の第3の遠隔監視制御システムの動作を
示したフローチャート。
【図5】本発明の第7の遠隔監視制御システムの構成を
示したブロック図。
【図6】第1実施例の遠隔監視制御システムの構成を示
したブロック図。
【図7】第1実施例の遠隔監視制御システムの他の構成
を示したブロック図。
【図8】第1実施例の遠隔監視制御システムの携帯電話
の画面情報説明図(1)。
【図9】第1実施例の遠隔監視制御システムの携帯電話
の画面情報説明図(2)。
【図10】第1実施例の遠隔監視制御システムのデータ
変換テーブル説明図(1)。
【図11】第1実施例の遠隔監視制御システムのデータ
変換テーブル説明図(2)。
【図12】第2実施例の遠隔監視制御システムの構成を
示したブロック図。
【図13】従来例の遠隔監視制御システムの構成を示し
たブロック図。
【図14】従来例の遠隔監視制御システムの操作方法例
を示した説明図。
【符号の説明】
1 制御対象場所 2 仲介装置 3 ネットワーク 4 操作閲覧端末 5 ネットワーク 11 制御装置 12 制御対象機器 13 携帯無線端末 14 アダプタ 21 住宅 22 専用無線用パケット通信網 23 無線センタ 24 中継センタ 25 インターネット 26 接続センタ 27 携帯電話用パケット通信網 28 携帯電話 31 専用無線端末装置 32 住宅制御装置 33 照会ライン 34 制御ライン 35 玄関灯 36 エアコン 37 VTR 38 火災センサ 39 携帯電話 40 接続アダプタ 41 中継サーバ 42 Webサーバ 43 メールサーバ 44 データ変換部 51 赤外線コントローラ 52 赤外線リモートコンセント 61 赤外線受光部 62 AC100V 101a、101b、101c 住宅 102 インターネット 103 接続センタ 104 携帯電話用パケット通信網 105a、105b、105c 携帯電話 111 機器 112 機器制御部 113 ホームサーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 15/00 310 G06F 15/00 310A G08B 25/04 G08B 25/04 H 25/08 25/08 Z 25/10 25/10 D H04M 11/00 301 H04M 11/00 301 Fターム(参考) 5B085 AA08 AC13 BA07 BE03 BG01 BG07 5B089 GA04 GA25 GB02 JA35 JB10 JB16 KA03 KH01 MC08 5C087 AA02 AA03 AA24 AA25 BB03 BB12 BB18 BB75 DD03 DD25 DD26 EE02 EE05 EE12 EE16 FF01 FF02 FF17 FF19 FF20 FF23 GG12 GG20 GG23 GG32 GG62 GG65 GG66 GG67 GG70 GG71 5K048 AA04 BA12 BA13 DA03 DB04 DC01 EB02 EB13 FC01 HA03 5K101 KK02 KK11 KK14 LL12 UU19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の制御対象場所に設置され、且つ、
    この制御対象場所に設置された制御装置により管理され
    る複数の制御対象機器に対して監視制御を行なうため、 前記制御装置と接続された仲介装置が、 この仲介装置とネットワークを介して接続された操作閲
    覧端末から、この操作閲覧端末へ入力された監視制御指
    令要素の提供を受けると共に、この監視制御指令要素お
    よび、それまでに提供を受けた前記監視制御指令要素を
    併せると、前記制御対象機器の監視制御指令の形成が完
    結するか否かを検証し、 完結しない間は、完結するまで繰り返して、前記操作閲
    覧端末に対して、要求すべき前記監視制御指令要素の前
    記操作閲覧端末への入力に必要な情報を提供すると共
    に、それに続けて、その情報を基にして前記操作閲覧端
    末へ入力された前記監視制御指令要素の、前記操作閲覧
    端末からの提供を要求し、 完結すると、単または複数の前記監視制御指令要素から
    形成された前記監視制御指令を集約監視制御指令に変換
    し、この集約監視制御指令を前記制御装置に送信すると
    共に、前記制御装置により前記集約監視制御指令が実行
    された後の前記制御対象機器の状態を前記制御装置から
    受信して、前記操作閲覧端末へ通知してなることを特徴
    とする遠隔監視制御システム。
  2. 【請求項2】 前記制御装置により、前記制御対象機器
    の中から予め指定された特定機器の予め指定された特定
    状態が検知され、前記仲介装置へ通知されると、 前記仲介装置が、前記特定状態の発生を、注意を喚起す
    る表現に変換して、前記操作閲覧端末の中から予め指定
    された特定端末へ、通知してなる請求項1記載の遠隔監
    視制御システム。
  3. 【請求項3】 前記仲介装置が、前記特定機器、前記特
    定状態、および、前記特定端末の指定を含む検知条件設
    定用に、前記操作閲覧端末から入力された単または複数
    の検知条件設定指令要素を用いて、前記監視制御指令と
    同様に検知条件設定指令を形成し、自ら検知条件設定を
    行うと共に、この検知条件設定指令を集約検知条件設定
    指令に変換して、前記制御装置に検知条件設定を行わせ
    るために送信してなる請求項2記載の遠隔監視制御シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記制御装置の使用するプログラムの前
    記制御装置へのインストールが、前記仲介装置から前記
    制御装置への前記プログラムのダウンロードにより行な
    われてなる請求項1から請求項3のいずれか1項に記載
    の遠隔監視制御システム。
  5. 【請求項5】 前記仲介装置と前記制御装置とが、パケ
    ット通信方式で接続されてなる請求項1から請求項4の
    いずれか1項に記載の遠隔監視制御システム。
  6. 【請求項6】 前記操作閲覧端末が、携帯無線端末でな
    る請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の遠隔監
    視制御システム。
  7. 【請求項7】 前記制御装置に代えて、前記仲介装置に
    ネットワークを介して接続された携帯無線端末と、この
    携帯無線端末と前記制御対象機器とを仲介するアダプタ
    とを用いてなる請求項1から請求項6のいずれか1項に
    記載の遠隔監視制御システム。
  8. 【請求項8】 前記制御対象機器を赤外線を用いて制御
    するリモートコントローラに代わり、前記リモートコン
    トローラが発信するのと同じ赤外線信号を、前記リモー
    トコントローラが有するのと同じ発信用制御コード情報
    に基づいて前記制御対象機器へ向けて発信する赤外線制
    御装置が、前記制御装置に接続されているとともに、 前記発信用制御コード情報が前記仲介装置に備えられて
    おり、 この発信用制御コード情報が前記集約監視制御指令とし
    て用いられてなる、 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の遠隔監視
    制御システム。
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