JP2002324524A - 電池およびその製造方法 - Google Patents

電池およびその製造方法

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JP2002324524A
JP2002324524A JP2001125727A JP2001125727A JP2002324524A JP 2002324524 A JP2002324524 A JP 2002324524A JP 2001125727 A JP2001125727 A JP 2001125727A JP 2001125727 A JP2001125727 A JP 2001125727A JP 2002324524 A JP2002324524 A JP 2002324524A
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Seiji Ioka
誠二 井岡
Hiroichi Ishida
博一 石田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 占有面積を小さくして小型化を図ることが可
能な電池とその電池の製造方法、またこの電池を用いた
携帯機器を提供する。 【解決手段】 電池は、発電セル9と、一方の被接着端
部25と他方の被接着端部26とを有し、発電セル9を
囲むように配置され、一方の被接着端部25と他方の被
接着端部26とが接合された接合部27を含む被覆包袋
部材8とを備える。接合部27において、一方の被接着
端部25は、他方の被接着端部26の第1の表面13上
から、この第1の表面13とは反対側に位置する第2の
表面12上にまで延在する。一方の被接着端部25は、
他方の被接着端部26の第1および第2の表面12、1
3に接着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電池およびその
製造方法に関し、より特定的には、小型化を図ることが
可能な電池およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器、特に携帯電話機や個人
情報端末あるいは通信機能を備えたノート型パソコンな
どの携帯端末は、小型化および軽量化が急速に進んでき
ている。このような電子機器の小型化、軽量化に伴っ
て、これらの電子機器に用いられる電源としての電池で
は、その小型化、軽量化が強く求められている。
【0003】このような要求に応えるべく、電極と電解
液とを含む発電セルをラミネートフィルムなどの被覆部
材で密封し、従来よりも小型化、軽量化を図った電池の
開発が進められている。図21は、従来の電池を示す斜
視模式図である。また、図22は図21の線分XXII
−XXIIにおける断面模式図である。また、図23
は、図22における領域XXIIIの部分拡大断面模式
図である。図21〜23を参照して、従来の電池を説明
する。
【0004】図21〜23を参照して、電池105は、
いわゆるバターカップ型の電池であり、セル部107に
収納された発電セル109と、この発電セル109を覆
うように配置された被覆部材108と、この発電セル1
09に接続され、被覆部材108の内部から外部へと突
出するように配置される電極端子106とを備える。電
池105の両端部には、被覆部材108の被接着端部が
接合されている接合部127が形成されている。被覆部
材108は、発電セル109と対向する領域に配置され
た樹脂フィルム111bと、この樹脂フィルム111b
の外周面上に配置されたアルミニウムフィルム110
と、このアルミニウムフィルム110の外周面上に配置
された樹脂フィルム111aとからなる。すなわち、被
覆部材108は3層構造を有するいわゆるラミネートフ
ィルムである。
【0005】被覆部材108の接合部127において
は、図23に示すように、発電セル109の下面に対向
して配置された被覆部材108の一方端部125におけ
る樹脂フィルム111bと、発電セル109の上面に配
置された被覆部材108の他方端部126における樹脂
フィルム111bとが熱圧着されることにより密着して
いる。一方端部125の端面の位置と他方端部126の
端面の位置とはほぼ同じ位置となるように配置されてい
る。そして、この一方端部125と他方端部126とが
密着した接合部127では、この一方端部125と他方
端部126とが2箇所で折り曲げられることにより、図
23に示すような構造となっている。
【0006】図24および25は、図21〜23に示し
た従来の電池の製造方法を説明するための模式図であ
る。図24および25を参照して、図21〜23に示し
た電池の製造方法を説明する。
【0007】まず、図24に示したような形状の被覆部
材108を準備する。図24は、被覆部材108の平面
模式図を示している。被覆部材108は、発電セル10
9が配置される凹部としての深絞り部114が形成され
た基部129と、この基部129に連なり深絞り部11
4を覆うことが可能な面積を有する蓋部130とからな
る。この蓋部130は、後述するように折り曲げ軸12
8を中心として折り曲げることにより深絞り部114を
覆うように配置される。蓋部130の幅L0は、基部1
29の幅L0と同じである。
【0008】次に、図25に示すように、被覆部材10
8を折り曲げ軸128を中心として折り曲げるととも
に、深絞り部114の内部に発電セル109を配置す
る。この発電セル109には、被覆部材108の外側へ
と延在するように電極端子106が接続されている。こ
のとき、被覆部材108の蓋部130における辺UP
と、基部129における辺SRとの位置がほぼ重なるよ
うに被覆部材108を折り曲げる。また、基部129と
蓋部130の幅は等しいため、被覆部材108の蓋部1
30における辺TUと、基部129における辺TSとの
位置がほぼ重なるようになる。また、同様に被覆部材1
08の蓋部130における辺QPと、基部129におけ
る辺QRとの位置がほぼ重なることになる。
【0009】次に、被覆部材の辺TSと辺TUとが重な
る端部を熱圧着することにより、蓋部130と基部12
9とを接合する接合部を形成する。また、他の辺UPと
辺SRとが重なる端部および辺QPと辺QRとが重なる
端部についても同様に熱圧着することにより、蓋部13
0と基部129とを接合する。その後、被覆部材の辺T
Sと辺TUとが重なる端部の接合部および辺QPと辺Q
Rとが重なる端部の接合部とをそれぞれ2箇所で折り曲
げる。この結果、電池105の占有面積を小さくでき
る。このようにして、図21〜23に示すような電池を
得る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の電池においては、以下のような問題があった。すなわ
ち、図23に示すように、従来の電池105では被覆部
材108の接合部を折り曲げることにより、電池105
の占有面積を小さくしている。しかし、この折り曲げ部
においては、矢印134の方向について考えると被覆部
材108が4枚重なった状態となっている。このため、
発電セル109の側壁面上に位置する被覆部材108の
表面から、この折り曲げ部(接合部127)の最外周面
までの距離(幅W0)は、この被覆部材108の4枚分
の厚みより小さくすることはできない。また、実際には
折り曲げ加工のための作業余裕などが必要であり、空隙
135なども形成されることから、距離W0を小さくす
ることによって電池105の占有面積を小さくすること
には限界があった。
【0011】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、この発明の目的は、占有面
積を小さくして小型化を図ることが可能な電池とその電
池の製造方法、またこの電池を用いた携帯機器を提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の1の局面にお
ける電池は、発電セルと、一方の被接着端部と他方の被
接着端部とを有し、発電セルを囲むように配置され、一
方の被接着端部と他方の被接着端部とが接合された接合
部を含む被覆包袋部材とを備える。接合部において、一
方の被接着端部は、他方の被接着端部の第1の表面上か
ら、この第1の表面とは反対側に位置する第2の表面上
にまで延在する。一方の被接着端部は、他方の被接着端
部の第1および第2の表面に接着されている(請求項
1)。
【0013】このようにすれば、被覆包袋部材の接合部
を、他方の被接着端部を一方の被接着端部により挟みこ
むような構造とすることができる。このため、他方の被
接着端部の第1および第2の表面に一方の被接着端部が
接着されているので、他方の被接着端部の第1および第
2の表面を封止部として利用できる。このため、一方お
よび他方の被接着端部のそれぞれ1つの表面を互いに接
着する場合より、同じ封止部の面積を確保した状態で他
方の被接着端部の大きさを小さくできる。この結果、接
合部に配置された一方および他方の被接着端部の体積を
小さくできるので、結果的に接合部のサイズを小さくで
きる。したがって、電池の小型化を図ることが可能にな
る。
【0014】また、本発明による接合部では、一方の被
接合端部と他方の被接合端部との接合界面において、一
方の被接合端部の表面と他方の被接合端部の第1および
第2の表面との間に形成される第1の界面以外に、一方
の被接合端部の表面と他方の被接合端部の端面(一方の
被接合端部の第1の表面と第2の表面とを接続する端
面)との間に形成される第2の界面が存在する(なお、
従来の電池の界面では、一方および他方の被接合端部が
単純に積層されて接着されただけであるので、上記第1
の界面のみが形成されることになる)。特に、被覆包袋
部材の材料として金属膜の表裏面に樹脂膜を配置したい
わゆるラミネートフィルムを用いた場合、第1の界面は
樹脂膜同士の接合界面であるのに対して、第2の界面は
樹脂膜と金属膜との接合界面になる。このように条件の
異なる第1および第2の界面が接合部に存在するので、
発電セルから接合部の界面を介して電池の外部にガスな
どが漏洩する場合、この第2の界面がガスなどの漏洩を
抑制する障壁として作用する。このため、発電セルから
電池の外部へとガスなどが漏洩することをより確実に抑
制できる。
【0015】上記1の局面における電池では、被覆包袋
部材の接合部が、発電セルの表面とほぼ平行な方向に延
びるように配置されていることが好ましい(請求項
2)。
【0016】この場合、被覆包袋部材の接合部を折り曲
げずに発電セルの表面から突出した状態とした場合よ
り、さらに電池の占有体積を小さくできる。したがっ
て、電池のさらなる小型化を図ることができる。
【0017】上記1の局面における電池では、被覆包袋
部材が、凹部と、この凹部に連なり、凹部を覆うことが
できる面積を有する蓋部とを含むことが好ましい(請求
項3)。
【0018】この場合、電池はいわゆるバターカップ型
の電池となるが、このようなバターカップ型の電池で
は、凹部の縁において凹部と蓋部とが接合される接合部
が形成される。そのため、電池の端部に接合部が位置す
ることになるので、バターカップ型の電池ではこの接合
部を小さくすることができれば確実に電池の占有面積を
小さくできる。したがって、バターカップ型の電池の接
合部に本発明の構造を適用することにより、電池の占有
面積を確実に削減できるという顕著な効果を得ることが
できる。
【0019】上記1の局面における電池では、凹部を覆
うように蓋部を配置する際の被覆包袋部材の折り曲げ軸
と対向する領域に接合部が位置していてもよい(請求項
4)。
【0020】この場合、折り曲げ軸と対向する領域の接
合部の体積を小さくできるので、折り曲げ軸に対してほ
ぼ垂直方向における電池の幅を確実に小さくできる。
【0021】上記1の局面における電池では、凹部を覆
うように蓋部を配置する際の被覆包袋部材の折り曲げ軸
に隣接する領域に接合部が位置していてもよい(請求項
5)。
【0022】この場合、折り曲げ軸に隣接する領域の接
合部の体積を小さくできるので、折り曲げ軸の延びる方
向とほぼ平行な方向における電池の幅を確実に小さくで
きる。
【0023】上記1の局面における電池では、被覆包袋
部材が、一方部分と、この一方部分に連なり、発電セル
を一方部分との間に把持するように配置される他方部分
とを含んでいてもよい。接合部は、発電セルを把持する
ように一方部分と他方部分とを配置する際の被覆包袋部
材の折り曲げ軸と対向する領域に位置してもよい(請求
項6)。
【0024】この場合、いわゆるバターカップ型の電池
に限らず、被覆包袋部材が発電セルを把持するように配
置される一方部分および他方部分を含むような電池にお
いて、折り曲げ軸と対向する領域の接合部の体積を小さ
くできる。したがって、折り曲げ軸に対してほぼ垂直方
向における電池の幅を確実に小さくできる。
【0025】上記1の局面における電池では、被覆包袋
部材が、一方部分と、この一方部分に連なり、発電セル
を一方部分との間に把持するように配置される他方部分
とを含んでいてもよい。接合部は、発電セルを把持する
ように一方部分と他方部分とを配置する際の被覆包袋部
材の折り曲げ軸と隣接する領域に位置していてもよい
(請求項7)。
【0026】この場合、いわゆるバターカップ型の電池
に限らず、被覆包袋部材が発電セルを把持するように配
置される一方部分および他方部分を含むような電池にお
いて、折り曲げ軸と隣接する領域に位置する接合部の体
積を小さくできる。したがって、折り曲げ軸の延びる方
向とほぼ平行な方向における電池の幅を確実に小さくで
きる。
【0027】上記1の局面における電池では、被覆包袋
部材が、金属膜の表面と裏面とを樹脂膜で被覆した積層
膜からなることが好ましい(請求項8)。
【0028】この場合、接合部において一方の被接着端
部と、他方の被接着端部の第1および第2の表面とを熱
圧着することにより容易に接着できる。したがって、本
発明による接合部の構造を容易に実現できる。
【0029】この発明の他の局面における携帯機器は、
上記1の局面における電池を用いる。
【0030】このようにすれば、本発明による占有面積
の小さい電池を適用することにより、より小型化された
携帯機器を得ることができる。
【0031】この発明の別の局面における電池の製造方
法は、一方の被接着端部と他方の被接着端部とを有する
被覆部材を準備する工程と、発電セルを準備する工程
と、発電セルを挟むように被覆部材を折り曲げるととも
に、被覆部材の他方の被接着端部の端面より外側に一方
の被接着端部が部分的に突出するように、他方の被接着
端部の表面上に一方の被接着端部を配置する工程と、他
方の被接着端部の端面より外側に突出した一方の被接着
端部の一部分が他方の被接着端部の第1の表面とは反対
側に位置する第2の表面上に位置するように、被覆部材
の一方の被接着端部を折り曲げる工程と、一方の被接着
端部を、他方の被接着端部の第1および第2の表面それ
ぞれに固定する工程とを備える(請求項9)。
【0032】このようにすれば、本発明による電池を容
易に製造できる。また、一方の被接着端部を他方の被接
着端部の第1および第2の表面に一度に固定することが
できる(第1および第2の表面での固定という2箇所で
の固定を一度に実施できる)。このため、従来より製造
工程数が増加することを防止できる。
【0033】この発明のもう一つの局面における電池の
製造方法は、一方の被接着端部と他方の被接着端部とを
有する被覆部材を準備する工程と、発電セルを準備する
工程と、発電セルを挟むように被覆部材を折り曲げると
ともに、被覆部材の他方の被接着端部の端面より外側に
一方の被接着端部が部分的に突出するように、他方の被
接着端部の表面上に一方の被接着端部を配置する工程
と、他方の被接着端部の第1の表面と一方の被接着端部
とを接着する工程と、他方の被接着端部の第1の表面と
一方の被接着端部とを接着した後、他方の被接着端部の
端面より外側に突出した一方の被接着端部の一部分が他
方の被接着端部の第1の表面とは反対側に位置する第2
の表面上に位置するように、被覆部材の一方の被接着端
部を折り曲げる工程と、一方の被接着端部を折り曲げる
工程の後、一方の被接着端部を他方の被接着端部の第2
の表面に接着する工程とを備える(請求項10)。
【0034】このようにすれば、本発明による電池を容
易に製造できる。また、他方の被接着端部の第1の表面
と一方の被接着端部とを接着する工程(1回目の接着工
程)と、他方の被接着端部の第2の表面と一方の被接着
端部とを接着する工程(2回目の接着工程)という2回
の接着工程を実施するので、2回目の接着工程を実施す
る際、1回目の接着工程により接着された領域について
再度熱圧着などの接着工程を実施できる。このため、一
方の被接着端部と他方の被接着端部との接着部の信頼性
を向上させることができる。
【0035】上記別の局面またはもう一つの局面におけ
る電池の製造方法は、被覆部材において、一方の被接着
端部が固定された他方の被接着端部を、発電セルの表面
とほぼ平行な方向に延びるように配置する工程を備える
ことが好ましい(請求項11)。
【0036】この場合、一方の被接着端部と他方の被接
着端部とが固定された接合部が発電セルの表面に沿うよ
うに配置されることになるので、この接合部が発電セル
の表面から突出した状態となっている場合より電池の占
有する領域の大きさを小さくできる。つまり、電池の小
型化を図ることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一ま
たは相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は
繰返さない。
【0038】(実施の形態1)図1は、本発明による携
帯電話機の展開模式図である。図1を参照して、本発明
による携帯電話機の実施の形態1を説明する。
【0039】図1を参照して、携帯電話機1は、液晶表
示装置や操作ボタンなど(図示せず)がその正面側に配
置された本体2と、本体2の背面側に設置される電池パ
ック3と、この電池パック3を覆うように配置される電
池カバー4とからなる。電池パック3の内部には、図2
に示すような本発明による電池5が収納されている。図
2は、図1に示した電池パックに収納されている電池を
示す斜視模式図である。また、図3は、図2の線分II
I−IIIにおける断面を示す断面模式図である。ま
た、図4は、図3の領域IVを示す部分拡大断面模式図
である。
【0040】図2〜4を参照して、図1に示した携帯電
話機1に用いられる電池5を説明する。図2〜4を参照
して、電池5は、いわゆるバターカップ型の電池であ
り、セル部7に収納された発電セル9と、この発電セル
9を覆うように配置された被覆部材8と、この発電セル
9に接続され、被覆部材8の内部から外部へと突出する
ように配置される電極端子6とを備える。電池5の両端
部には、被覆部材8の端部が接合されている接合部27
が形成されている。被覆部材8は、発電セル9と対向す
る領域に配置された樹脂フィルム11bと、この樹脂フ
ィルム11bの外周面上に配置されたアルミニウムフィ
ルム10と、このアルミニウムフィルム10の外周面上
に配置された樹脂フィルム11aとからなる。すなわ
ち、被覆部材8は3層構造を有するいわゆるラミネート
フィルムである。またここではアルミニウムフィルム1
0を樹脂フィルム11a、11bの間に配置している
が、アルミニウムに代えて他の金属からなるフィルムを
樹脂フィルム11a、11bの間に配置したラミネート
フィルムを用いてもよい。
【0041】被覆部材8の接合部27においては、図4
に示すように、被覆部材8の一方の被接着端部としての
一方端部25が、被覆部材8の他方の被接着端部として
の他方端部26の表面13から裏面12にまで延在する
ように配置されている。そして、他方端部26の表面1
3および裏面12の両方に被覆部材8の一方端部25が
圧着されている。具体的には、他方端部26の表面13
側に位置する他方端部26の樹脂フィルム11bと被覆
部材8の一方端部25における樹脂フィルム11bとは
圧着されている。また、被覆部材8の一方端部25にお
ける樹脂フィルム11bは、被覆部材8の他方端部26
の裏面12側に位置する他方端部26の樹脂フィルム1
1aと圧着されている。
【0042】このようにすれば、被覆包袋部材としての
被覆部材8の接合部27において、他方の被接着端部と
しての他方端部26を一方の被接着端部としての一方端
部25により挟みこむような構造とすることができる。
このため、他方端部26の第1および第2の表面として
の表面13および裏面12に一方端部25が接着されて
いるので、他方端部26の表面13および裏面12を封
止部として利用できる。このため、一方端部25および
他方端部26のそれぞれ1つの表面を互いに接着する場
合より、同じ封止部の面積を確保した状態で他方端部2
6の大きさを小さくできる。この結果、接合部27に配
置された一方端部25および他方端部26の合計体積を
小さくできるので、結果的に接合部27のサイズ(幅
W)を小さくできる。また、図1〜4に示した電池で
は、折り曲げ軸28(図5参照)と隣接する領域に接合
部27が配置されているので、折り曲げ軸28の延びる
方向とほぼ平行な方向における電池5の幅を確実に小さ
くできる。
【0043】また、従来では図23に示したように、一
方端部125と他方端部126とをいっしょに折り曲げ
た部分に空隙135が形成されていたため、この接合部
の幅W0がこの空隙135の存在によりさらに大きくな
っていたが、本発明による電池の接合部27では、図2
3に示したような空隙は形成されない。したがって、電
池5の小型化を図ることが可能になる。そして、このよ
うな小型化した電池5を用いることで、電池パック3、
さらには携帯電話機1自体の小型化を図ることができ
る。
【0044】また、本発明による電池5の接合部27で
は、一方端部25と他方端部26との接合界面におい
て、一方端部25の表面(樹脂フィルム11bの表面)
と他方端部26の表面13および裏面12(樹脂フィル
ム11b、11aの表面)との間に形成される第1の界
面以外に、一方端部25の樹脂フィルム11bの表面と
他方端部26の端面(アルミニウムフィルム10が露出
した端面)との間に形成される第2の界面が存在する。
図1〜4に示した電池5では、被覆部材8としていわゆ
るラミネートフィルムを用いているので、第1の界面は
樹脂フィルム11a、11b同士の接合界面であるのに
対して、第2の界面は樹脂フィルム11bと金属膜とし
てのアルミニウムフィルム10の端面との接合界面にな
る。このように条件の異なる第1および第2の界面が接
合部27に存在するので、発電セル9から接合部の界面
を介して電池5の外部にガスなどが漏洩する場合、この
第2の界面がガスなどの漏洩を抑制する障壁として作用
する。このため、発電セル9から電池5の外部へガスな
どが漏洩することをより確実に抑制できる。
【0045】また、図4に示すように被覆部材8の接合
部27を発電セル9の表面(側面)とほぼ平行な方向に
延びるように折り曲げられているので、この接合部27
を折り曲げない場合よりさらに電池5の占有体積を小さ
くできる。
【0046】また、図1〜4に示したいわゆるバターカ
ップ型の電池では、その端部に接合部27が位置する。
このため、バターカップ型の電池5ではこの接合部27
を小さくすることができれば確実に電池5の占有面積を
小さくできる。したがって、バターカップ型の電池5に
本発明の構造を適用することにより、電池5の占有面積
を確実に削減できるという顕著な効果を得ることができ
る。
【0047】なお、ここではバターカップ型の電池を例
示して説明したが、本発明はバターカップ型の電池以外
の電池であって、被覆部材8の基部29に深絞り部14
が形成されず、被覆部材の基部29と蓋部30とが発電
セル9を把持するように配置された電池における被覆部
材の接合部にも適用可能である。さらに、発電セル9を
内部に保持するとともに封止するような被覆部材の接合
部に適用可能である。この場合も、接合部の占有体積を
小さくできることから、電池の小型化を図ることができ
る。
【0048】また、ここでは被覆部材8として金属膜と
してのアルミニウムフィルム10の表面と裏面とを樹脂
フィルム11a、11bで被覆した積層膜としてのラミ
ネートフィルムを用いているので、後述する電池の製造
方法において、接合部27を形成する際に熱圧着法によ
り被覆部材8の一方端部25と他方端部26とを容易に
接着できる。
【0049】図5〜9は、図1〜4に示した電池の製造
方法を説明するための模式図である。図5〜9を参照し
て、図1〜4に示した本発明による電池の製造方法を説
明する。
【0050】まず、図5に示したような形状の被覆部材
8を準備する。図5は、被覆部材8の平面模式図を示し
ている。被覆部材8は、発電セル9が配置される凹部と
しての深絞り部14が形成された一方部分としての基部
29と、この基部29に連なり深絞り部14を覆うこと
が可能な面積を有する他方部分としての蓋部30とから
なる。蓋部30は、後述するように折り曲げ軸28を中
心として折り曲げることにより深絞り部14を覆うこと
が可能である。
【0051】蓋部30の幅L2は、基部29の幅L1よ
りも大きくなっている。すなわち、蓋部30の両端に
は、基部29の両端の位置よりも外側にまで延在するよ
うに配置される延在部15が形成されている。なお、蓋
部30の幅L2は、基部29の幅L1よりも小さくなっ
ていてもよい。
【0052】次に、図6に示すように、折り曲げ軸28
を中心として被覆部材8を折り曲げるとともに、深絞り
部14の内部に発電セル9を配置する。この発電セル9
には、被覆部材8の外側へと延在するように電極端子6
が接続されている。このとき、被覆部材8の辺DHと、
辺AEとの位置がほぼ重なるように被覆部材8を折り曲
げる。また、折り曲げ軸28を中心として被覆部材8を
折り曲げた場合、蓋部30の両端には延在部15が形成
されているので、図6からもわかるように被覆部材8の
辺CDよりも辺ABの方が外側に位置することになる。
また、同様に被覆部材8の辺GHよりも外側に被覆部材
8の辺EFが位置することになる。
【0053】図6に示した工程の後、図7に示すように
深絞り部14の周囲のうち、折り曲げ軸28が存在する
領域以外の領域に位置する外周部において、被覆部材8
の基部29と蓋部30とを熱圧着することにより固定す
る。ここで、図7は、図6の線分VII−VIIにおけ
る断面のうち、被覆部材8の辺CDおよび辺ABが位置
する外周部(端部)の領域を示す部分断面模式図であ
る。
【0054】図7を参照して、図6に示した折り曲げ工
程の後、被覆部材8の辺CDおよび辺ABが位置する端
部においては、蓋部30の延在部15が被覆部材8の基
部29の端部よりも外側に延在するように配置されてい
る。そして、深絞り部14に隣接する領域である1回目
圧着部16に対して、矢印17に示すように上下方向か
ら所定の熱と圧力とを加えることにより、1回目圧着部
16に位置する被覆部材8の基部29の端部と蓋部30
の端部とを圧着する。基部29の接合部27における表
面13が蓋部30の端部と接着される。このようにして
1回目の圧着工程を実施する。
【0055】次に、図8に示すように、被覆部材8の蓋
部30における延在部15を矢印18に示す方向に折り
曲げる。この結果、被覆部材8の蓋部30の延在部15
は、被覆部材8の基部29の裏面12上にまで延在する
ように配置される。
【0056】次に、図9に示すように、被覆部材8の蓋
部30における一方端部25の延在部15が基部29の
他方端部26の裏面12上に配置された状態で、矢印1
9に示すように所定の熱と圧力とを加える。この結果、
被覆部材8の一方端部25における樹脂フィルム11b
が、被覆部材8の他方端部26の裏面12側に配置され
る樹脂フィルム11aと圧着される。このようにして2
回目の熱圧着工程が実施される。また、このとき2回目
の熱圧着工程により、被覆部材8の他方端部26の表面
13側に位置する樹脂フィルム11bと一方端部25に
おける樹脂フィルム11bとの接合が再度強化される。
【0057】この後、矢印20に示すように他方端部2
6および一方端部25を発電セル9に近い部分から折り
曲げることにより、図4に示すような構造を得る。この
ようにすれば、接合部27を発電セル9の表面に沿うよ
うに配置することになるので、この接合部27が発電セ
ル9の表面から突出した状態となっている場合より電池
5の占有する領域の大きさを小さくできる。つまり、電
池の小型化を図ることができる。
【0058】また、延在部15が配置された電池5のも
う一方の端部についても、図5〜9に示した工程を同様
に実施する。さらに、電極端子6が配置されている端部
については、被覆部材8の基部29と蓋部30とを熱圧
着することにより接着する。このようにして、図1〜4
に示した本発明による電池を得ることができる。
【0059】このようにすれば、図7に示した他方端部
26の表面13と一方端部25とを熱圧着する工程(1
回目の接着工程)と、図9に示した他方端部26の裏面
12と一方端部25とを熱圧着する工程(2回目の接着
工程)という2回の接着工程を実施するので、2回目の
接着工程を実施する際、1回目の接着工程により接着さ
れた領域(他方端部26の表面13と一方端部25との
接着領域)について再度熱圧着を実施できる。このた
め、一方端部25と他方端部26との接着部の信頼性を
向上させることができる。
【0060】そして、電池パック3(図1参照)の筐体
を準備した上、この電池5を電池パック3の筐体内部に
配置し、電池の電極端子6と電池パック3の出力端子
(図示せず)とを接続するなど、所定の工程を実施する
ことにより、電池パック3を得る。この電池パック3を
携帯電話機1の本体2へと設置することにより、図1に
示すような携帯電話機1を得ることができる。
【0061】図10および11は、図1〜4に示した本
発明による電池の製造方法の変形例を説明するための部
分断面模式図である。図10および11を参照して、本
発明による電池の製造方法の変形例を説明する。
【0062】まず、図5および6に示した工程を実施し
た後、被覆部材8の他方端部26の表面13と被覆部材
8の一方端部25との熱圧着を行なう前に、図10に示
すように、矢印18に示した方向に被覆部材8の延在部
15(図7参照)を折り曲げる。この結果、被覆部材8
の延在部15(一方端部25において他方端部26より
外側に延在する部分)が他方端部26の裏面12上に配
置される。
【0063】その後、図11に示すように、矢印22に
示す方向から被覆部材8に所定の熱と圧力を加える。こ
のようにして、被覆部材8の他方端部26の表面13と
裏面12とに被覆部材8の一方端部25を熱圧着するこ
とにより固定する。その後、矢印20に示した方向に接
合部27を発電セル9に近い領域にて折り曲げることに
より、図4に示したような構造を得る。
【0064】このようにすれば、一方端部25を他方端
部26の表面13および裏面12に一度に固定すること
ができる。このため、電池5の製造工程数を削減でき
る。
【0065】また、図10および11に示した工程と同
様の工程を、被覆部材8において延在部15が配置され
たもう一方の端部についても行なうことにより、図1〜
4に示した本発明による電池を得ることができる。
【0066】(実施の形態2)図12は、本発明による
電池の実施の形態2を示す斜視模式図である。図13
は、図12の線分XIII−XIIIにおける断面模式
図である。また、図14は、図12の線分XIV−XI
Vにおける断面模式図である。図12〜14を参照し
て、本発明による電池の実施の形態2を説明する。
【0067】図12〜14を参照して、本発明による電
池の実施の形態2は、基本的には図1〜4に示した本発
明による電池の実施の形態1と同様の構造を備える。た
だし、図12〜14に示した電池では、被覆部材8の折
り曲げ軸31が電極端子6に隣接する領域に配置されて
いる。そのため、図3に示した本発明による実施の形態
1の電池における接合部27と同様の構造を備える接合
部23が電極端子6と隣接する部分に形成されるととも
に、もう1つの接合部24が電極端子6と対向する辺
(電極端子6が位置する領域とは反対側に位置する領
域)に配置されている。接合部24の構造は基本的に図
3に示した接合部27の構造と同様である。
【0068】図12〜14に示した電池では、図1〜4
に示した電池と基本的に同様の効果を得ることができ
る。さらに、折り曲げ軸31と対向する領域の接合部2
3の体積を小さくできるので、折り曲げ軸31に対して
ほぼ垂直方向における電池5の幅を確実に小さくでき
る。
【0069】また、図12〜14ではいわゆるバターカ
ップ型の電池を示して本発明を説明したが、バターカッ
プ型の電池に限らず、他の形式の電池にも本発明は適用
可能である。たとえば、被覆部材8が、一方部分として
の基部29(図15参照)と蓋部30とを備え、この基
部29には特に深絞り部14など形成されていない場合
であっても、発電セル9をこの基部29と蓋部30との
間に把持するような構造の電池における接合部に、本発
明を適用すれば、発電セルの封止を確実に行なうと同時
に、電池の小型化を図ることができる。
【0070】図15および16は、図12〜14に示し
た本発明による電池の実施の形態2の製造方法を説明す
るための模式図である。図15および16を参照して、
本発明による電池の実施の形態2の製造方法を説明す
る。
【0071】まず、図15に示すような被覆部材8を準
備する。被覆部材8は、深絞り部14が形成された基部
29と、この基部29に連なり深絞り部14を覆うこと
ができる面積を有する蓋部30とを備える。蓋部30の
幅L6は、基部29の幅L5より大きくなっている(蓋
部30の幅L6は、基部29の幅L5に蓋部30の延在
部15の幅を加えた長さになっている)。また、蓋部3
0の長さL4は、基部29の長さL3より長くなってい
る。すなわち、蓋部30においては、図15に示すよう
に隣接する2つの辺において延在部15が形成されてい
る。蓋部30の長さL4は、基部29の長さL3に延在
部15の幅L7を加えた長さになっている。
【0072】次に、発電セル9(図16参照)を準備す
る。そして、図16に示すように、図6に示した工程と
同様に発電セル9が深絞り部14に収納されるように折
り曲げ軸31を中心として矢印32に示す方向に被覆部
材8を折り曲げる。発電セル9には被覆部材8の外側へ
延在する部分を有する電極端子6が接続されている。被
覆部材8を折り曲げた際、被覆部材8の辺IJと辺JK
とはほぼ重なるように配置される。一方、被覆部材8に
おける基部29の辺IOよりも被覆部材8における蓋部
30の辺KLの方が外側に位置する。また、基部29の
辺ONよりも蓋部30の辺MLの方が外側に位置してい
る。
【0073】この後、電極端子6が位置する領域(被覆
部材8における基部29の辺IJおよび蓋部30の辺J
Kが重なっている端部領域)においては、熱圧着法によ
り被覆部材8の蓋部30と基部29とを接着する。そし
て、被覆部材8における他の2つの端部領域、すなわち
被覆部材8の辺IOと辺KLとが位置する端部と、辺O
Nおよび辺MLが位置する端部のそれぞれについて、図
7〜9に示した工程と同様の工程を行なうことにより被
覆部材8の基部29と蓋部30とを接着する。このよう
にして被覆部材8の深絞り部14に発電セル9を封止す
る。なお、本発明の実施の形態2による電池の製造方法
においては、図7〜9に示した方法に代えて図10およ
び11に示した方法を適用してもよい。
【0074】このようにすれば、図12〜14に示した
電池を容易に製造できる。図17は、本発明による電池
の実施の形態2の変形例を示す斜視模式図である。ま
た、図18は、図17の線分XVIII−XVIIIに
おける断面模式図である。なお、図17の線分XIII
−XIIIにおける電池の断面は、基本的に図13に示
された電池の断面と同様の構造を備える。図17および
18を参照して、本発明による電池の実施の形態2の変
形例を説明する。
【0075】図17および18を参照して、電池5は基
本的には図12〜14に示した電池と同様の構造を備え
る。ただし、図17および18に示した電池では、電極
端子6とは反対側に位置する電池5の端部において、被
覆部材8の蓋部30と基部29とが熱圧着法を用いて接
着された封止部33が形成されている。すなわち、図1
2〜14に示した電池では、電極端子6とは反対側に位
置する電池の端部においても、本発明の実施の形態1に
よる電池の接合部27と同様に被覆部材8における基部
29の端部の表裏面に蓋部30の端部が延在するように
配置された接合部が形成されている。一方、図17およ
び18に示した電池では、この電極端子6と反対側に位
置する領域では上述のような接合部は形成されず、通常
の熱圧着法により被覆部材8の蓋部30の1つの表面
(樹脂フィルム11bにより構成される表面)と基部2
9の1つの表面13(樹脂フィルム11bにより構成さ
れる表面)とが接着されている。つまり、封止部33で
は、基部29の外周面側(樹脂フィルム11aが配置さ
れた表面側)にまで蓋部30が延在することなく、基部
29の端面と蓋部30の端面との位置がほぼ同じになっ
ている。
【0076】図17および18に示した電池によって
も、図12〜14に示した本発明の実施の形態2による
電池と同様の効果を得ることができる。さらに、図17
および18に示した電池では、後述するように折り曲げ
加工などを行なう接合部が1箇所であるので、図12〜
14に示した電池より製造工程数を削減できる。
【0077】図19および20は、図17および18に
示した本発明による電池の実施の形態2の変形例の製造
方法を説明するための模式図である。図19は図15に
対応し、図20は図16に対応する。図19および20
を参照して、本発明による実施の形態2の変形例の製造
方法を説明する。
【0078】まず、図19に示したような被覆部材8を
準備する。図19に示した被覆部材8は、基本的には図
15に示した被覆部材8と同様の構造を備えるが、基部
29および蓋部30のそれぞれの幅L5、L6がほぼ同
じ長さになっている。このため、蓋部30においては、
折り曲げ軸31と対向する領域においてのみ延在部15
が形成されている。蓋部30の長さL4は、基部29の
長さL3に延在部15の幅L7を加えた長さになってい
る。
【0079】次に、図20に示すように、発電セル9を
基部29と蓋部30とで挟みこむように、折り曲げ軸3
1を中心として矢印32に示す方向に被覆部材8を折り
曲げる。この結果、発電セル9が基部29の深絞り部1
4の内部に配置される。このとき、被覆部材8の辺IJ
と辺JKとはほぼ重なるように配置される。また、被覆
部材8の辺OMと辺MLも同様にほぼ重なるように配置
される。一方、被覆部材8における基部29の辺OIよ
りも被覆部材8における蓋部30の辺KLの方が外側に
位置するように配置される(被覆部材8における蓋部3
0の延在部15が基部29の辺IOの端部より外側に突
出するように配置される)。
【0080】この後、辺IOと辺KLとが配置された端
部について、本発明の実施の形態1での電池の製造方法
である図7〜9に示した工程を実施する。また、電極端
子6が配置された被覆部材8の端部(辺IJと辺JKと
が重なった領域)について熱圧着法により被覆部材8の
基部29と蓋部30とを圧着する。また、被覆部材8の
辺OMと辺MLとが重なった領域についても同様に熱圧
着法により基部29と蓋部30とを圧着する。このよう
にして、図17および18に示した電池を得ることが得
ることができる。
【0081】なお、本発明による電池は、図1に示した
ような携帯電話機のみではなく、他の携帯端末、たとえ
ば個人情報端末やノート型パソコンなど、小型化・軽量
化が求められる電子機器に適用可能である。
【0082】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。
【0083】
【発明の効果】このように、本発明によれば、電池の発
電セルを囲むように配置された被覆包袋部材の接合部
を、一方の被接着端部が他方の被接着端部を挟みこむよ
うな構造とすることにより、従来より接合部のサイズを
小さくできる。この結果、電池の小型化を図ると共に、
この電池を用いた携帯機器の小型化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による携帯電話機の展開模式図であ
る。
【図2】 図1に示した電池パックに収納されている電
池を示す斜視模式図である。
【図3】 図2の線分III−IIIにおける断面を示
す断面模式図である。
【図4】 図3の領域IVを示す部分拡大断面模式図で
ある。
【図5】 図1〜4に示した電池の製造方法の第1工程
を説明するための模式図である。
【図6】 図1〜4に示した電池の製造方法の第2工程
を説明するための模式図である。
【図7】 図1〜4に示した電池の製造方法の第3工程
を説明するための部分断面模式図であって、図6の線分
VII−VIIにおける断面のうち、被覆部材の辺CD
および辺ABが位置する外周部の領域を示す部分断面模
式図である。
【図8】 図1〜4に示した電池の製造方法の第4工程
を説明するための部分断面模式図である。
【図9】 図1〜4に示した電池の製造方法の第5工程
を説明するための部分断面模式図である。
【図10】 図1〜4に示した本発明による電池の製造
方法の変形例の第1工程を説明するための部分断面模式
図である。
【図11】 図1〜4に示した本発明による電池の製造
方法の変形例の第2工程を説明するための部分断面模式
図である。
【図12】 本発明による電池の実施の形態2を示す斜
視模式図である。
【図13】 図12の線分XIII−XIIIにおける
断面模式図である。
【図14】 図12の線分XIV−XIVにおける断面
模式図である。
【図15】 図12〜14に示した本発明による電池の
実施の形態2の製造方法の第1工程を説明するための模
式図である。
【図16】 図12〜14に示した本発明による電池の
実施の形態2の製造方法の第2工程を説明するための模
式図である。
【図17】 本発明による電池の実施の形態2の変形例
を示す斜視模式図である。
【図18】 図17の線分XVIII−XVIIIにお
ける断面模式図である。
【図19】 図17および18に示した本発明による電
池の実施の形態2の変形例の製造方法の第1工程を説明
するための模式図である。
【図20】 図17および18に示した本発明による電
池の実施の形態2の変形例の製造方法の第2工程を説明
するための模式図である。
【図21】 従来の電池を示す斜視模式図である。
【図22】 図21の線分XXII−XXIIにおける
断面模式図である。
【図23】 図22における領域XXIIIの部分拡大
断面模式図である。
【図24】 図21〜23に示した従来の電池の製造方
法の第1工程を説明するための模式図である。
【図25】 図21〜23に示した従来の電池の製造方
法の第2工程を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機、2 本体、3 電池パック、4 電池
カバー、5 電池、6電極端子、7 セル部、8 被覆
部材、9 発電セル、10 アルミニウムフィルム、1
1a,11b 樹脂フィルム、12 裏面、13 表
面、14 深絞り部、15 延在部、16 1回目圧延
部、17〜22,32,34 矢印、23,24,27
接合部、25 一方端部、26 他方端部、28,3
1 折り曲げ軸、29 基部、30 蓋部、33 封止
部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電セルと、 一方の被接着端部と他方の被接着端部とを有し、前記発
    電セルを囲むように配置され、前記一方の被接着端部と
    他方の被接着端部とが接合された接合部を含む被覆包袋
    部材とを備え、 前記接合部において、前記一方の被接着端部は、前記他
    方の被接着端部の第1の表面上から、この第1の表面と
    は反対側に位置する第2の表面上にまで延在し、前記他
    方の被接着端部の第1および第2の表面に接着されてい
    る、電池。
  2. 【請求項2】 前記被覆包袋部材の接合部が、前記発電
    セルの表面とほぼ平行な方向に延びるように配置されて
    いる、請求項1に記載の電池。
  3. 【請求項3】 前記被覆包袋部材は、凹部と、この凹部
    に連なり、その凹部を覆うことができる面積を有する蓋
    部とを含む、請求項1または2に記載の電池。
  4. 【請求項4】 前記接合部は、前記凹部を覆うように前
    記蓋部を配置する際の前記被覆包袋部材の折り曲げ軸と
    対向する領域に位置する、請求項3に記載の電池。
  5. 【請求項5】 前記接合部は、前記凹部を覆うように前
    記蓋部を配置する際の前記被覆包袋部材の折り曲げ軸に
    隣接する領域に位置する、請求項3に記載の電池。
  6. 【請求項6】 前記被覆包袋部材は、一方部分と、この
    一方部分に連なり、前記発電セルを前記一方部分との間
    に把持するように配置される他方部分とを含み、 前記接合部は、前記発電セルを把持するように前記一方
    部分と前記他方部分とを配置する際の前記被覆包袋部材
    の折り曲げ軸と対向する領域に位置する、請求項1また
    は2に記載の電池。
  7. 【請求項7】 前記被覆包袋部材は、一方部分と、この
    一方部分に連なり、前記発電セルを前記一方部分との間
    に把持するように配置される他方部分とを含み、 前記接合部は、前記発電セルを把持するように前記一方
    部分と前記他方部分とを配置する際の前記被覆包袋部材
    の折り曲げ軸と隣接する領域に位置する、請求項1また
    は2に記載の電池。
  8. 【請求項8】 前記被覆包袋部材は、金属膜の表面と裏
    面とを樹脂膜で被覆した積層膜からなる、請求項1〜7
    のいずれか1項に記載の電池。
  9. 【請求項9】 一方の被接着端部と他方の被接着端部と
    を有する被覆部材を準備する工程と、 発電セルを準備する工程と、 前記発電セルを挟むように前記被覆部材を折り曲げると
    ともに、前記被覆部材の他方の被接着端部の端面より外
    側に一方の被接着端部が部分的に突出するように、前記
    他方の被接着端部の表面上に一方の被接着端部を配置す
    る工程と、 前記他方の被接着端部の端面より外側に突出した前記一
    方の被接着端部の一部分が前記他方の被接着端部の第1
    の表面とは反対側に位置する第2の表面上に位置するよ
    うに、前記被覆包袋部材の一方の被接着端部を折り曲げ
    る工程と、 前記一方の被接着端部を、前記他方の被接着端部の第1
    および第2の表面それぞれに固定する工程とを備える、
    電池の製造方法。
  10. 【請求項10】 一方の被接着端部と他方の被接着端部
    とを有する被覆部材を準備する工程と、 発電セルを準備する工程と、 前記発電セルを挟むように前記被覆部材を折り曲げると
    ともに、前記被覆部材の他方の被接着端部の端面より外
    側に一方の被接着端部が部分的に突出するように、前記
    他方の被接着端部の表面上に前記一方の被接着端部を配
    置する工程と、 前記他方の被接着端部の第1の表面と前記一方の被接着
    端部とを接着する工程と、 前記他方の被接着端部の第1の表面と前記一方の被接着
    端部とを接着した後、前記他方の被接着端部の端面より
    外側に突出した前記一方の被接着端部の一部分が前記他
    方の被接着端部の第1の表面とは反対側に位置する第2
    の表面上に位置するように、前記被覆部材の一方の被接
    着端部を折り曲げる工程と、 前記一方の被接着端部を折り曲げる工程の後、前記一方
    の被接着端部を前記他方の被接着端部の前記第2の表面
    に接着する工程とを備える、電池の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記被覆部材において、前記一方の被
    接着端部が固定された他方の被接着端部を、前記発電セ
    ルの表面とほぼ平行な方向に延びるように配置する工程
    を備える、請求項9または10に記載の電池の製造方
    法。
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