JP2002323166A - 流路切替コック - Google Patents

流路切替コック

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JP2002323166A
JP2002323166A JP2001128595A JP2001128595A JP2002323166A JP 2002323166 A JP2002323166 A JP 2002323166A JP 2001128595 A JP2001128595 A JP 2001128595A JP 2001128595 A JP2001128595 A JP 2001128595A JP 2002323166 A JP2002323166 A JP 2002323166A
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JP
Japan
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lever
valve seat
handle
lock pin
branch
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JP2001128595A
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Kenzo Yamamoto
兼三 山本
Yoshinari Imagawa
良成 今川
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Yamaho Giken KK
Original Assignee
Yamaho Giken KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により、通水路と分岐水路の切替
え動作を片手で操作性よく行うことのできる流路切替コ
ックを提供すること。 【解決手段】 流路切替コック1は、把手部2に貫通し
て形成された通水路6と、通水路6の途中から分岐して
把手部2に形成された分岐水路43と、把手部2に対し
近接離間するように軸4で把手部2に揺動自由に枢支さ
れたレバー3と、レバー3の握り側3aを把手部2から
離間させる方向に常時付勢する付勢部材5と、通水路6
と分岐水路43との分岐部50に設けられた通水路開閉
用の第1弁座7と、分岐部50に設けられた分岐水路開
閉用の第2弁座16と、分岐部50内に回動自在に配備
されたロータリ弁8とを備えて成り、ロータリ弁8は、
クランク機構46を介してレバー3と連結されレバー3
の揺動動作により回転して第1弁座7または第2弁座1
6のいずれか一方を開き、かつ、他方の弁座16または
7を閉じるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通水路と、この通
水路から分岐した分岐水路とを切替えて開閉する流路切
替コックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の流路切替コックとしては、
例えば本発明者により創案され特開平2−172548
号に開示されたものが挙げられる。かかる公報開示の流
路切替コックを図10に示す。図10に示した流路切替
コック81は、管内に通水路(図示省略)を有する主配
管82の途中に、前記通水路と連通する分岐水路(図示
省略)を有する従配管84が分岐接続されて成ってい
る。主配管82と従配管84における分岐部よりも下流
側位置には、第1開閉弁87,第2開閉弁88がそれぞ
れ配備されている。第1開閉弁87の弁軸と第2開閉弁
88の弁軸はリンク機構89および切替レバー90によ
り連結されている。これにより、第1開閉弁87または
第2開閉弁88の一方が開のときに他方が閉となるよう
に構成されていて、噴霧液の流路は切替レバー90の手
動操作により切替えられるようになっている。主配管8
2はその末端部が把手部83とされ、先端に噴霧ノズル
85が取付けられている。従配管84の先端には噴霧ノ
ズル86が取付けられている。
【0003】かかる流路切替コック81において、噴霧
液の水路を切替えるにあたっては、一方の手で把手部8
3を持ち、他方の手で切替レバー90を操作して第1開
閉弁87と第2開閉弁88を開閉させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の流路
切替コック81を手動蓄圧式の背負い型噴霧器の一部品
として使用する場合、他方の手は噴霧器の蓄圧レバーの
操作に専ら使いたい。しかしながら、従来の流路切替コ
ック81は切替レバー90の操作時に両手を使わざるを
得ないので、流路切替えのたびに他方の手を蓄圧レバー
から離さざるを得ず、操作性および作業性が悪かった。
また、開閉弁を2つ必要とするため、製造コストが高く
つくという問題もあった。
【0005】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、簡単な構成により、通水路と分
岐水路の切替え動作を片手で操作性よく行うことのでき
る流路切替コックの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る流路切替コックは、把手部に貫通して
形成された通水路と、通水路の途中から分岐して把手部
に形成された分岐水路と、把手部に対し近接離間するよ
うに把手部に揺動自由に枢支されたレバーと、レバーの
握り側を把手部から離間させる方向に常時付勢する付勢
部材と、通水路と分岐水路との分岐部に設けられた通水
路開閉用の第1弁座と、前記分岐部に設けられた分岐水
路開閉用の第2弁座と、前記分岐部内に回動自在に配備
されたロータリ弁とを備えて成り、該ロータリ弁は、ク
ランク機構を介してレバーと連結されレバーの揺動動作
により回転して第1弁座または第2弁座のいずれか一方
を開き、かつ、他方の弁座を閉じるように構成されてい
るものである。
【0007】また、前記構成において、レバーの揺動方
向と略平行な把手部の側面に周回溝を形成し、ピン先端
が周回溝の底面に摺動自由に押し付けられるロックピン
を把手部の側面に沿って揺動自由にさせるように、ロッ
クピンの末端をレバーに枢支し、前記の周回溝内に、付
勢部材の付勢力によりレバーの握り側が把手部から離れ
て第1弁座を開いているときにロックピンの先端が位置
する第1開放位置部と、レバーの握り側を把手部に近接
させて第2弁座を開いたときに第1開放位置部から移動
したロックピンの先端が位置する第2開放位置部と、付
勢部材の付勢力によりレバーを離す方向に戻したときに
ロックピンの先端の周回移動を第2開放位置部から進め
る方向にのみ許容する第1戻り止め部と、第2弁座が開
いている状態で第1戻り止め部から移動したロックピン
の先端を係脱自在に係止するピン係止部と、レバーの握
り側を把手部に近接させたときにピン係止部から離脱し
たロックピンの先端の周回移動をピン係止部から進める
方向にのみ許容する第2戻り止め部とを形成したもので
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明の一実施形態に係る流路切
替コックを示す側断面図、図2は図1におけるA−A線
断面図、図3は図1におけるB−B線断面図、図4は前
記流路切替コックの主要部品を示す分解組立図である。
各図において、この実施形態に係る流路切替コック1
は、内部に通水路6が前後貫通して形成されている把手
部2と、把手部2の上面に対し握り側3aが近接離間す
るように軸4を介して把手部2に枢支されたレバー3を
備えている。通水路6の前後端には接続管15,14が
取付けられている。接続管14には止水栓76付きの導
液管75が接続される。導液管75は例えば送液ポンプ
(図外)の吐出側に接続されて噴霧液を接続管14に導
く。
【0009】そして、把手部2の前面に開口する分岐水
路43が通水路6の途中から分岐して形成されている。
分岐水路43の開口部には接続管49が取付けられてい
る。通水路6と分岐水路43との分岐部50は、把手部
2の左右側面に貫通する円孔状に形成されている。この
分岐部50内の前面から下面にかけて側面視略三日月状
の弁座ユニット53が装着され、後上面に側面視四分円
弧状で左右1対のホルダ54,54が装着される。そし
て、弁座ユニット53とホルダ54,54で囲まれた円
形空間内にロータリ弁8が回動自由に配備される。弁座
ユニット53の前面には通水路6側と連通する第1弁座
7が形成され、弁座ユニット53の底面には分岐水路4
3側と連通する第2弁座16が形成されている。第1弁
座7の周囲にOリング62などが取付けられ、第2弁座
16の周囲にはOリング63などが取付けられていてそ
れぞれの弁座を水密状にシールしている。
【0010】分岐部50から上方に分岐するロッド収容
空間47が軸4前方の把手部2上面に開口して形成され
ている。このロッド収容空間47にはロータリ弁8とレ
バー3間を連結するクランク機構46が収容される。ク
ランク機構46は、ロッド収容空間47内に上下移動自
由に収容されたロッド13と、このロッド13とロータ
リ弁8を接続する正面視略コ字状のクランクピン45と
から構成されている。クランクピン45は上端がロッド
13下端の軸孔60に揺動自由に装着されて止め輪61
で抜け止めされ、下端がロータリ弁8の軸孔66(後出
の図5参照)に揺動自由に装着される。
【0011】ロッド収容空間47はコイルバネなどから
なる付勢部材5とロッド収容空間47を水封するための
シール材11とがロッド13に装着されたのち、キャッ
プ12によって封止される。一方、分岐部50は、弁座
ユニット53およびホルダ54,54の左右外側にOリ
ング56,56付きの軸受盤58,57が装入されたの
ち、キャップ59,59で封止される。この場合、ロー
タリ弁8は、レバー3の揺動方向と直角の水平配置にさ
れた枢支軸55回りに回動自在となっている。枢支軸5
5は軸受盤57の軸孔65と軸受盤58の軸孔65間に
架け渡されている。
【0012】ロッド13の上部は、レバー3の前部に上
下貫通して形成された縦孔24に遊動自由に挿通されて
いる。そして、ロッド13の上端にスライダ48が挿通
され止め輪9で抜け止め固定されている。この場合、ス
ライダ48は縦孔24上縁の受け面10上に前後移動自
由に支持される。これにより、ロッド13はスライダ4
8を介してレバー3と連結され、レバー3の揺動により
ロータリ弁8を回転させて第1弁座7を開くと同時に第
2弁座16を閉じるか、あるいは第1弁座7を閉じると
同時に第2弁座16を開く。また、付勢部材5はレバー
3の握り側3aを把手部2から離す方向に常時付勢して
いる。
【0013】ロータリ弁8は、図5(a)〜(c)に示
すように、左右両側に配置された側面視欠円状の側片部
67,68と、側片部67,68の間にそれぞれ隙間を
有して配置された中片部69とから成り、これらの側片
部67,68および中片部69はそれぞれの背部でつな
がって一体となっている。側片部67,68および中片
部69の軸芯部には枢支軸55を挿通するための軸孔7
0,73,72がそれぞれ穿設されている。また、中片
部69には、クランクピン45の下端を枢支する軸孔6
6が穿設されている。中片部69と、側片部67または
側片部68との隙間は、噴霧液を流通させるための連通
空間64となっている。そして、側片部68にはクラン
クピン45をうまく軸孔66に差し込めるように確認す
るための覗穴74が形成され、側片部67にはクランク
ピン45の取付け・取外しなどを行うための操作用切欠
き71が形成されている。
【0014】一方、レバー3の前端部下面には収容穴2
3が形成され、この収容穴23とレバー側面外部とを連
通する軸孔22が穿設されている。この軸孔22にはロ
ックピン19の末端21が前後揺動自在に枢支されてい
る。これにより、ロックピン19が把手部2の側面42
とほぼ平行に揺動する。ロックピン19は末端21を外
向きとし遊動側の先端20を内向きとした正面視クラン
ク状に形成されている。
【0015】そして、把手部2前部の側面に周回溝18
が形成されている。但し、この実施形態の周回溝18
は、図6〜8に示すように、把手部2とは別個独立に把
手部2から分割して構成されたユニット体17の側面2
7に形成されている。ユニット体17の側面27はレバ
ー3の揺動軌跡面とほぼ平行になっている。ユニット体
17の後部(分割位置)には左右1対の第1係合部2
5,25がそれぞれ外向きに突設されている。一方、把
手部2の前部(分割位置)には、ユニット体17に形成
された左右1対の縦溝部26,26と嵌合する左右1対
の第2係合部41,41がそれぞれ内向きに突設されて
いる。これらの第2係合部41,41は第1係合部2
5,25と着脱可能に係合してユニット体17を把手部
2に固定するようになっている。
【0016】周回溝18はユニット体17の側面27に
中州部28を残した状態でその周囲に刻設されている。
周回溝18は、側面27と平行に形成された底面29
と、底面29とつながり上向きに進むにつれて外方に向
うように傾斜した底面30と、底面30とつながってい
て側面27と平行な底面31と、底面31よりも左右方
向内側に位置(すなわち底面31よりもロックピン19
の先端20の押し付け方向(図6中の矢印P)に低い位
置)して側面27と平行な底面33と、底面33よりも
左右方向内側に位置(すなわち底面33よりも先端20
の押し付け方向に低い位置)して側面27と平行な底面
35と、底面35よりも更に左右方向内側で且つ底面2
9よりも外側に位置(すなわち底面35よりも先端20
の押し付け方向に低いが底面29よりも高い位置)して
底面29につながる底面38とを有している。これらの
底面29,30,31,33,35,38は、ロックピ
ン19の先端20の周回移動方向に順に形成されてい
る。また、底面31と底面33の間に段部32が、底面
33と底面35の間に段部34が、底面35と底面38
の間に段部37が、底面38と底面29の間に段部39
がそれぞれ形成されている。
【0017】中州部28の上面は底面35に到達したロ
ックピン19の先端20を係脱自在に支承する受け台状
のピン係止部36となっている。そして、側面27前部
には、組み立て時にロックピン19の先端20を周回溝
18内に導入しやすくするための切欠部40が形成され
ている。尚、ロックピン19はレバ―3の軸孔22に装
着された状態で自身の弾力性によって先端20が内向き
に付勢され各底面29〜38に摺動可能に押し付けられ
るようになっている。周回溝18に対する先端20の押
し付け方向は、矢印P方向(図6)である。
【0018】かかるユニット体17はロックピン19の
先端20が繰り返し摺動走行するので、比較的硬くて耐
摩耗性のある材料、例えばポリプロピレンなどを原料と
して成型するのが好ましい。但し、ポリプロピレンに限
るものでなく、他の硬質合成樹脂、あるいは金属やセラ
ミックなどを原材料としても構わない。また、上記のよ
うな単一の材料だけでなく、複数種類の材料を複合して
周回溝を構成しても構わない。例えば、合成樹脂製の基
体の側面に周回溝を形成し、周回溝内で摩耗しやすい部
位(例えば段部の角部や段部近傍の底面など)をステン
レス板などで被って補強するといった形態でもよい。
【0019】引続き、上記構成による流路切替コック1
の動作を説明する。作業者がレバー3を握っていないと
きは、図1に示した流路切替コック1のように、付勢部
材5の付勢力によりレバー3の握り側3aが把手部2か
ら離れ、ロッド13はロッド収容空間47内で最下位置
にある。この状態において、ロータリ弁8の連通空間6
4は前後に開口して配置されている。すなわち、第1弁
座7が開き第2弁座16が閉じた状態となっている。こ
のとき、ロックピン19の先端20は底面29上の第1
開放位置部20aに位置している。そこで、手元の止水
栓76を開くと、導液管75からの噴霧液が通水路6に
流入し、更にはロータリ弁8の連通空間64、第1弁座
7を経て矢印51のように接続管15から噴霧ノズル
(図示省略)に導かれ噴霧作業に供される。
【0020】水路の切替えに際しては、作業者がレバー
3の握り側3aを握って把手部2に近接させる。する
と、ロッド13およびクランクピン45が引き上げられ
てロータリ弁8が図1中で時計回りに90度と少し回転
し、連通空間64が通水路6と分岐水路43を連通する
位置に来る。これにより、開いている弁座が第1弁座7
から第2弁座16に切替えられると同時に、閉じている
弁座が第2弁座16から第1弁座7に切替えられる。こ
のとき、ロックピン19の先端20は、図8に示すよう
に、ユニット体17の底面29の第1開放位置部20a
から底面30,31上を摺動しながら段部32を経て底
面33上に移動する。そして、先端20は底面33上方
の内壁に当たって停止する。このときの先端20の位置
が第2開放位置部20bである。
【0021】つぎに、作業者がレバー3の握りを弛める
と、レバー3の握り側3aは付勢部材5の付勢力により
把手部2から離れる方向に少し戻る。これに伴って、ロ
ータリ弁8が反時計回りに少し戻り、ロックピン19の
先端20は段部32の壁面に案内されながら底面33か
ら段部34を経て底面35上に落ちる。ここで、底面3
5はピン周回移動方向の上流側にある底面33よりも低
く(左右方向の内側)形成されている。そのため、段部
34は、底面35上に落ちたロックピン19の先端20
を底面33に戻すことがなく、先端20の周回移動を第
2開放位置部20bから進める方向にのみ許容する。す
なわち、前記の段部34が本発明にいう第1戻り止め部
の一例である。そのうち、ロックピン19の先端20
は、図9に示すように、中州部28のピン係止部36上
に受けられて係止され、第1弁座7が閉、第2弁座16
が開の状態でロックされる。このとき、ピン係止部36
に係止されたロックピン19の先端20の位置が係止位
置部20cである。かかるロック状態にして通水路6か
らの噴霧液はロータリ弁8の連通空間64、第2弁座1
6、分岐水路43を経て矢印52のように流れ、接続管
49につながった噴霧ノズルから噴霧作業に供される。
【0022】その後、再び水路を切替える場合はそのま
まレバー3の後部を握ればよい。これにより、ロックピ
ン19の先端20がピン係止部36から離脱する。ピン
係止部36から離脱した先端20は段部34の壁面に案
内されながら底面35から段部37を経て底面38上に
落ちる。前記の底面38は、ピン周回移動方向の上流側
にある底面35よりも低く(左右方向の内側)形成され
ている。そのため、段部37は底面38上に落ちたロッ
クピン19の先端20を底面35に戻すことがなく、先
端20の周回移動を係止位置部20cから進める方向に
のみ許容する。すなわち、前記の段部37が本発明にい
う第2戻り止め部の一例となる。
【0023】こうして、底面38上に落ちたロックピン
19の先端20は、底面38最上部の内壁に当たって停
止する。このときの先端20の位置が退避位置部20d
である。つぎに、レバー3の握りを弛めると、付勢部材
5の付勢力によりレバー3の握り側3aが把手部2から
離れる。すると、ロックピン19の先端20は退避位置
部20dから底面38上を下向きに摺動し、段部39か
ら底面29上に落ち第1開放位置部20aに戻る。それ
と同時に、ロッド13およびクランクピン45が下降
し、ロータリ弁8が図9中で反時計回りに略90度回転
する。これにより、ロータリ弁8は図1の状態に戻り、
開くべき弁座を第1弁座7に切替え、閉じるべき弁座を
第2弁座16に切替える。
【0024】上述したように、この実施形態の流路切替
コック1は、レバー3および把手部2を片手で持ち、そ
の手でレバー3を握ったり弛めたりといった一連の動作
だけで、通水すべき水路の切替動作を連続して繰り返し
行うことができる。従って、極めて操作性がよい。この
ように流路切替コック1の操作を片手で行えるので、常
に反対側の手が自由になる。従って、反対側の手を他の
作業(例えば、手動噴霧器の蓄圧レバーの操作など)に
専ら用いることができるため、他の作業を邪魔したり中
断させたりしない。
【0025】ところで、把手部2などを握っている手の
いずれかの指(例えば親指)をロック解除の際に用いる
方式の流路切替コックであると、たとえ同じ側の手であ
ったとしても握り状態が変化するので、持ち替えや持ち
直しが必要となる。それに対し、本実施形態の流路切替
コック1は、初めに握ったときと同じ握り状態で、流路
切替えおよびロック・ロック解除を行えるので、把手部
2およびレバー3を持ち替えなくて済む。
【0026】また、周回溝18の第1戻り止め部および
第2戻り止め部を段部34,37で構成しているので、
構造が簡素であるにもかかわらず戻り止め機能が確実で
あり、簡単かつ安価に製造できる。
【0027】そして、把手部2とは別個独立のユニット
体17に周回溝18を形成し、ユニット体17を把手部
2に着脱可能としてあるので、長い使用期間のうちに、
周回溝18が摩耗したり損傷したときでも、流路切替コ
ック1全体を取り替える必要がなく、新しいユニット体
17と交換するだけで再び使用することができる。従っ
て、保守費用が安価で済む。
【0028】尚、上記の実施形態では、周回溝18を把
手部2とは別個独立のユニット体17に形成したが、本
発明はそれに限定されるものでなく、例えば把手部の側
面にじかに周回溝を形成したものでも構わない。また、
周回溝およびロックピンは必ずしも片側だけでなくてよ
く、左右1対に配備したものであってもよい。また、第
1戻り止め部および第2戻り止め部としては、上記実施
形態における段部に限るものでなく、例えば周回溝の底
面以外の壁面に設けた突起体などであってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る流路
切替コックによれば、片手でレバーを握ったり弛めたり
といった一連の動作だけで、通水路と分岐水路の開閉切
替動作を操作性よく連続的に繰り返し行うことが可能と
なった。これにより、他方の手が自由になるから、他方
の手を別の作業に専ら用いることができる。
【0030】また、レバーと連結されたロックピンと、
ロックピンの先端を係脱自在に係止するピン係止部を有
する周回溝との組合せ構造を採用した場合は、通水路ま
たは分岐水路のいずれかを開いた状態でロックしたり、
そのロックを解除したりできる。従って、噴霧作業中に
レバーを握り続けるといった必要がなく、長時間の噴霧
作業でも楽に継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る流路切替コックを示
す側断面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】図1におけるB−B線断面図である。
【図4】前記流路切替コックの主要部品を示す分解組立
図である。
【図5】前記流路切替コックのロータリ弁を示し、
(a)は右斜めに見た斜視図、(b)は左斜めに見た斜
視図、(c)は正面図である。
【図6】前記流路切替コックにおける別の要部を示す部
分斜視図である。
【図7】前記流路切替コックのユニット体を斜め前下方
から見上げた斜視図である。
【図8】前記ユニット体の左側面図である。
【図9】前記流路切替コックの第2弁座を開いた位置で
ロータリ弁をロックさせた状態を示す動作説明図であ
る。
【図10】従来の流路切替コックを示す外観図である。
【符号の説明】 1 流路切替コック 2 把手部 3 レバー 3a 握り側 4 軸 5 付勢部材 6 通水路 7 第1弁座 8 ロータリ弁 13 ロッド 16 第2弁座 17 ユニット体 18 周回溝 19 ロックピン 20 先端 20a 第1開放位置部 20b 第2開放位置部 21 末端 27,42 側面 29,30,31,33,35,38 底面 32 段部 34 段部(第1戻り止め部) 36 ピン係止部 37 段部(第2戻り止め部) 39 段部 43 分岐水路 45 クランクピン 46 クランク機構 48 スライダ 50 分岐部 53 弁座ユニット 55 枢支軸 64 連通空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H054 AA02 BB16 CA03 CA08 CA09 CC01 CC03 CD01 EE04 GG02 3H064 AA04 BA06 CA05 CA10 DA03 3H067 AA23 CC32 CC44 CC46 CC49 DD04 DD12 DD24 EA13 FF17 GG13 4F033 AA06 BA03 CA13 DA02 EA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 把手部に貫通して形成された通水路と、
    通水路の途中から分岐して把手部に形成された分岐水路
    と、把手部に対し近接離間するように把手部に揺動自由
    に枢支されたレバーと、レバーの握り側を把手部から離
    間させる方向に常時付勢する付勢部材と、通水路と分岐
    水路との分岐部に設けられた通水路開閉用の第1弁座
    と、前記分岐部に設けられた分岐水路開閉用の第2弁座
    と、前記分岐部内に回動自在に配備されたロータリ弁と
    を備えて成り、該ロータリ弁は、クランク機構を介して
    レバーと連結されレバーの揺動動作により回転して第1
    弁座または第2弁座のいずれか一方を開き、かつ、他方
    の弁座を閉じるように構成されていることを特徴とする
    流路切替コック。
  2. 【請求項2】 レバーの揺動方向と略平行な把手部の側
    面に周回溝を形成し、ピン先端が周回溝の底面に摺動自
    由に押し付けられるロックピンを把手部の側面に沿って
    揺動自由にさせるように、ロックピンの末端をレバーに
    枢支し、前記の周回溝内に、付勢部材の付勢力によりレ
    バーの握り側が把手部から離れて第1弁座を開いている
    ときにロックピンの先端が位置する第1開放位置部と、
    レバーの握り側を把手部に近接させて第2弁座を開いた
    ときに第1開放位置部から移動したロックピンの先端が
    位置する第2開放位置部と、付勢部材の付勢力によりレ
    バーを離す方向に戻したときにロックピンの先端の周回
    移動を第2開放位置部から進める方向にのみ許容する第
    1戻り止め部と、第2弁座が開いている状態で第1戻り
    止め部から移動したロックピンの先端を係脱自在に係止
    するピン係止部と、レバーの握り側を把手部に近接させ
    たときにピン係止部から離脱したロックピンの先端の周
    回移動をピン係止部から進める方向にのみ許容する第2
    戻り止め部とを形成したことを特徴とする請求項1に記
    載の流路切替コック。
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