JP2014005693A - 水栓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で且つ信頼性の高い流路切替機構を有する水栓の提供。
【解決手段】水栓装置は、吐出口18と、原水流路と、浄水流路と、原水流路からの吐水Waと浄水流路からの吐水とを切り替えうる切替機構100と、を備えている。切替機構100は、第一位置と第二位置とを採りうる操作部14と、操作部14に連動して開閉しうる第一バルブ101と、操作部14に連動して開閉しうる第二バルブ102とを有している。第一バルブ101が、操作部14に連動して方向Xに移動しうる第一弁体101bを有している。第二バルブ102が、操作部14に連動して方向Xに移動しうる第二弁体112を有している。第二弁体112は第一弁体101bの後方に位置している。操作部14が第一位置にあるとき、吐水Waが排出される。操作部14が第二位置にあるとき、浄水が排出される。
【選択図】図15

Description

本発明は、水栓装置に関する。
流路の切り替えが可能な水栓が知られている。特許第3454756号公報は、原水流路と浄水流路との切り替えが可能な浄水機能付きシャワーヘッドを開示する。
特許第3454756号公報
流路の切り替えにより、吐水の多様性を高めることができる。例えば、上述した特許第3454756号公報では、吐水を、原水と浄水とから選択することができる。流路の切り替え機構に改善の余地があることが判明した。
本発明の目的は、小型で且つ信頼性の高い水栓装置の提供にある。
本発明に係る水栓装置の好ましい態様は、吐出口と、流路Aと、流路Bと、上記流路Aからの吐水Waと上記流路Bからの吐水Wbとを切り替えうる切替機構と、を備えている。上記切替機構は、外部からの操作により方向Xに移動することができ、この移動により第一位置と第二位置とを採りうる操作部を有している。上記切替機構は、上記操作部に連動して開閉しうる第一バルブと、上記操作部に連動して開閉しうる第二バルブとを有している。上記第一バルブは、上記操作部に連動して上記方向Xに移動しうる第一弁体を有している。上記第二バルブが、上記操作部に連動して上記方向Xに移動しうる第二弁体を有している。上記第一弁体が上記操作部の後方に位置している。上記第二弁体が、上記第一弁体の後方に位置している。上記操作部が上記第一位置にあるとき、上記切替機構が開閉状態V1にある。この開閉状態V1では、上記第一バルブが開いており且つ上記第二バルブが閉じている。この開閉状態V1では、上記吐水Waが上記吐出口から排出される。上記操作部が上記第二位置にあるとき、上記切替機構が開閉状態V2にある。この開閉状態V2では、上記第一バルブが閉じており且つ上記第二バルブが開いている。この開閉状態V2では、上記吐水Wbが上記吐出口から排出される。
好ましくは、水栓装置は、上記操作部に連動して開閉しうる第三バルブを更に有している。好ましくは、この第三バルブが開くことにより、上記流路Aから分岐した分岐流路A1が形成される。好ましくは、上記操作部が上記第一位置にあるとき、上記切替機構が開閉状態V10にある。好ましくは、この開閉状態V10では、上記第一バルブが開いており、上記第二バルブが閉じており且つ上記第三バルブが開いている。この開閉状態V10では、上記吐水Waが上記吐出口から排出される。好ましくは、 上記操作部が上記第二位置にあるとき、上記切替機構が開閉状態V20にある。この開閉状態V20では、上記第一バルブが閉じており、上記第二バルブが開いており且つ上記第三バルブが閉じている。好ましくは、この開閉状態V20では、上記吐水Wbが上記吐出口から排出される。
好ましくは、上記第二弁体が軸部材に装着されている。好ましくは、上記軸部材の中心線が、あらゆる可動位置における上記第一弁体と、あらゆる可動位置における上記操作部とを通過している。
好ましくは、上記第二弁体及び上記第三弁体が共通の軸部材に装着されている。好ましくは、上記第二バルブが軸弁である。好ましくは、上記第三バルブが軸弁である。
本発明に係る好ましい水栓器具は、上述の水栓装置を備えている。
小型で且つ信頼性の高い流路切替機構が実現されうる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る水栓装置の斜視図である。 図2は、図1の水栓装置の側面図である。 図3は、操作部及びカバー部材が示された分解斜視図である。 図4は、操作部近傍の正面図である。 図5は、図4からカバー部材が除かれた状態の図である。 図6は、図5から操作部が除かれた状態の図である。 図7は、吐出部の底面図である。 図8は、吐出部の側面図である。 図9は、図8からカバー部材が除かれた状態の側面図である。 図10は、図9から操作部が除かれた状態の側面図である。 図11は、吐出部の平面図である。 図12は、吐出部の断面図である。 図13は、吐出部の分解斜視図である。 図14は、図13の一部拡大図である。 図15は、吐出部の一部が示された断面図である。図15では、操作部が第一位置P1にある。 図16は、吐出部の一部が示された断面図である。図16では、操作部が第二位置P2にある。 図17は、吐出部の一部が示された断面図である。図17では、操作部が第3位置P3にある。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る水栓装置2の斜視図であり、図2は水栓装置2の側面図である。水栓装置2は、流し台(図示されず)に取り付けられている。図1及び図2では、視認されない部分、すなわち、流し台の内部にある部分の記載は省略されている。なお、水栓装置2の設置場所として、流し台の他、洗面台及び浴室が例示される。
図示しないが、水栓装置2を有する水栓器具は、湯導入管及び水導入管を有する。湯導入管は、例えば、給湯器から延びる配管に接続される。水導入管は、例えば、給湯器を経ることなく、上水道の配管に接続される。
水栓装置2は、本体部4、レバーハンドル6及び吐出部8を有する。水栓装置2は、いわゆるシングルレバー式水栓である。レバーハンドル6の左右回動により吐水の温度が調節されうる。レバーハンドル6の上下回動により吐水量が調節されうる。本体部4の内部には、温度調節及び吐水量の調節を可能とする弁機構が内蔵されている。この弁機構は公知である。
水栓装置2では、吐出部8が本体部4に固定されているが、他の形態も可能である。例えば、吐出部8が本体部4に対して着脱可能なシャワーヘッドであってもよい。
図示されないが、上記湯導入管には、加熱された湯が導入される。加熱は、給湯器によりなされる。上記水導入管には、加熱されていない水が導入される。上記弁機構により、湯と水との混合比率が調整される。この混合比率により、吐水の温度調節が達成される。なお以下では、加熱された湯、加熱されていない水及びこれらの混合液体が、単に「水」とも称される。
吐出部8は、導水部10、切替部12、操作部14、水形調整部16及び吐出口18を有する。本実施形態では、操作部14は、押しボタンである。以下では、操作部14が、単にボタンとも称される。
吐出部8は、2つの流路を有している。これら2つの流路の区別を明確とする観点から、本願では、流路A及び流路Bとの称呼が用いられる。水栓装置2では、流路Aは原水流路であり、流路Bは浄水流路である。ただし、各流路の役割は限定されない。例えば、流路Aは浄水流路であり、流路Bは原水流路であってもよい。また、例えば、2つの流路により温水と冷水とが切り替えられても良い。また、吐出部8は、3つ以上の流路を有していても良い。
吐水の区別を明確とする観点から、本願では、吐水Wa及び吐水Wbとの称呼が用いられる。吐水Waは、流路Aからの水である。吐水Wbは、流路Bからの水である。水栓装置2では、吐水Waは原水であり、吐水Wbは浄水である。
切替部12は、カバー部材20と切替機構とを有している。カバー部材20は、切替機構の少なくとも一部を覆っている。切替機構の詳細については、後述される。
図3は、操作部14及びカバー部材20の斜視図である。操作部14は、押圧面22と側面24とを有している。押圧面22は平面である。押圧面22は円形である。押圧面22の形状は限定されない。カバー部材20は、側面24の少なくとも一部を覆っている。なおカバー部材20は、第二のカバー部材21(後述)と組み合わされている。
操作部14は、切替ボタンとして機能する。流路を切り替える際には、押圧面22が押圧される。操作部14を押圧するごとに、流路Aと流路Bとの間の切替がなされる。後述するように、上記切替機構は、オルタネイト動作方式の押しボタン機構を有している。この押しボタン機構により、操作部14の押しボタン動作が実現されている。押圧操作するごとに、ボタン14は第一位置P1と第二位置P2とに相互移行する。
図4は、操作部14近傍の正面図である。図5は、図4からカバー部材20が除かれた図である。図6は、図5から操作部14が除かれた図である。
水形調整部16は、吐出される水の形状を変化させうる。水形調整部16は、調節レバー26を有する。調節レバー26を操作することで、水形が変化しうる。調節レバー26の操作により、シャワー水形、ストレート水形及びそれらの中間的な水形が選択されうる。
図3が示すように、カバー部材20は、前方部30を有する。前方部30に、操作部14が挿入されている。前方部30の内部で、操作部14が移動しうる。前方部30は、円筒状である。前方部30の内面形状は、側面24の形状に対応している。側面24と前方部30との隙間は小さいため、水等の侵入が抑制されている。
図7は、吐出部8の底面図である。図8は吐出部8の側面図である。図9は、図8からカバー部材20、21が除かれた側面図である。図10は、図9から操作部14が除かれた側面図である。図11は、吐出部8の上面図である。図12は、吐出部8の横断面図である。図13は、吐出部8の分解斜視図である。図13では、水形調整部16の記載が省略されている。図14は、図13の一部が拡大された分解斜視図である。
図13及び図14が示すように、吐出部8は、操作部14、カバー部材20、第二のカバー部材21、押しボタン機構34及びケース35を備えている。
押しボタン機構34は、第1切換こま36、第2切換こま38、切換リング40、切換軸42、コイルスプリング44、切換カバー46及びOリング48を有する。切換軸42は、プッシュロッド50と、ボタン保持部52とを有する。切換カバー46は、奥側底部56と、スリット58とを有する。切換リング40は、切換カバー46の手前側に固定されている。切換軸42は、スリット58にガイドされて所定方向に出退移動する。この移動方向が、本願において方向Xとも称される。第2切換こま38は、切換軸42とともに出退移動する。操作部14の押圧操作に連動して、第2切換こま38及び切換軸42が方向Xに出退移動(往復移動)する。コイルスプリング44には、プッシュロッド50が挿通されている。コイルスプリング44は、切換カバー46の奥側底部56と切換軸42の基部との間に位置し、これらを互いに離間する方向に付勢している。第1切換こま36は、ボタンの押圧操作毎に回転し、異なる2つの位置での保持を可能とする。押しボタン機構34は、オルタネイト動作を実現する。
本願では、「前方」及び「後方」との文言が用いられる。「前方」及び「後方」は、上記方向Xに沿った方向である。「後方」とは、上記方向Xにおいて奥側に向かう方向である。よって上記実施形態では、押圧面22に垂直な押圧力は後方に向かっている。前方とは、後方とは逆の方向である。
この押しボタン機構34には、スラストロック機構が用いられている。このスラストロック機構は、ボタン機構として広く用いられている。スラストロック機構は、例えば、ボールペンにも採用されており、ボールペンの芯の出し入れを可能としている。前述した特許第3454756号でも、このスラストロック機構が採用されている。本実施形態の押しボタン機構34は、特許第3454756号に記載されている機構と同様である。
一般に、いわゆるオルタネイト動作方式の押しボタン機構として、ハート状カム機構、回転カム機構、ラチェットカム機構等が知られている。これらの機構はいずれも公知である。押しボタン機構34として、これらの機構のいずれかが採用されうる。オルタネイト動作方式を可能とするあらゆるボタン機構が採用されうる。
押しボタン機構34のオルタネイト動作は、次の通りである。位置P1にある操作部14を押圧操作すると、操作部14は位置P2に移動する。押圧力を再度加えない限り、位置P2が維持される。次に、位置P2にある操作部14を押圧操作すると、操作部14は位置P1に戻る。押圧力を再度加えない限り、位置P1が維持される。押圧操作ごとに、位置P1と位置P2とが切り替えられる。位置P1と位置P2とは、上記方向Xにおける位置が相違する。
本実施形態では、第一位置P1は突出位置とも称される。この突出位置では、ボタン14が、位置P2よりも手前側(前側)に位置する。本実施形態では、第二位置P2は退行位置とも称される。この退行位置では、ボタン14が、位置P1よりも後方に位置する。図1、図7、図8、図11及び図12は、突出位置(前方位置)にあるボタン14を示している。一方、図2は、退行位置(後方位置)にあるボタン14を示している。
図13が示すように、導水部10は、外カバー60と、内筒62とを有する。内筒62は導水口64とジョイント部66とを有する。ジョイント部66はケース35と水密に接合されている。
図12に示されるように、導水部10は、浄水部68を有する。本実施形態の浄水部68は、交換可能な浄水カートリッジである。この浄水カートリッジ68は、浄水流路70Bと、水質浄化部72と、上流側及び下流側の端部にそれぞれ配置されたキャップ74とを有する。水質浄化部72は、水質浄化材72aと外側ろ過層72bと内側ろ過層72cとを有する。水質浄化材72aは、活性炭を主成分とする。外側ろ過層72b及び内側ろ過層72cには、例えば不織布が用いられる。外側ろ過層72b及び/又は内側ろ過層72cに、滅菌作用を有するセラミックが採用されてもよい。外側ろ過層72b及び/又は内側ろ過層72cに、イオン交換体が採用されてもよい。外側ろ過層72bは複数層であってもよい。内側ろ過層72cは複数層であってもよい。浄水流路70Bは、流路Bの一例である。なお図13では、浄水カートリッジ68の記載が省略されている。
浄水カートリッジ68の外側には、原水流路76Aが形成されている。原水流路76Aは、流路Aの一例である。
原水吐出状態にあるとき、原水流路76Aを通過した原水が、切替機構を経由して、吐出口18から排出される。一方、浄水吐出状態にあるとき、浄水流路70Bを通過した浄水はフィルター78を透過して切替機構に至り、この切替機構を経由して吐出口18から排出される。
浄水吐出状態にあるとき、導水口64から導入された原水は、水質浄化部72を透過して浄水流路70Bに至り、浄水となる。より詳細には、原水は、外側ろ過層72b、水質浄化材72a及び内側ろ過層72cを透過して、浄水流路70Bに至る。
浄水吐出状態において、外側ろ過層72bに異物等が付着する。しかしこの異物等は、原水吐出状態において原水とともに排出されうる。よって、浄水カートリッジ68の目詰まりが抑制され、浄水カートリッジ68の浄水性能が長期間維持される。
図15から17は、吐出部8の切替機構100近傍の断面図である。図15は、ボタン14が第一位置P1にあるときの断面図である。図16は、ボタン14が第二位置P2にあるときの断面図である。図17は、ボタン14が第3位置P3にあるときの断面図である。上述の通り、押しボタン機構34によって、ボタン14は、押圧操作ごとに、第一位置P1と第二位置P2とに交互に切り替わる。第3位置P3は、第二位置P2よりも後方である。第3位置P3は、ボタン14が最も押し込まれた位置であり、操作中にのみ生じうる。第一位置P1と第二位置P2との相互移行において、第3位置P3が経由される。ただし、押しボタン機構34により保持される位置は、第一位置P1及び第二位置P2のみである。
吐出部8は、流路Aからの吐水Waと流路Bからの吐水Wbとを切り替えうる切替機構100を有する。切替機構100による吐水の切り替えは、択一的である。切替機構100は、上述したボタン14と、第一バルブ101、第二バルブ102及び第三バルブ103を有する。3つのバルブの開閉によって、吐水が切り替えられる。バルブは、2つ以下であってもよい。吐水の多様性の観点から、バルブの数は3以上が好ましい。小型化及びコストも考慮すると、バルブの数は2又は3が好ましく、3が最も好ましい。
本実施形態において、第一バルブ101は、弁座101aと第一弁体101bとを有する(図14参照)。第一バルブ101は、ボール弁である。第一弁体101bは、ボールである。弁座101aは、環状の部材である。弁座101aは、貫通孔h1を有する(図15参照)。弁座101aは、弾性材よりなる。弁座101aは、弁座装着部106の貫通孔108に装着されている。ボール101bは、ボール保持体101cに保持されている。ボール保持体101cは、下方に開放されている。ボール保持体101cの上部と第一弁体101bとの間に弾性体101dが配置されている。この弾性体101dはコイルスプリングである。弾性体101dによって、第一弁体101bは常に弁座101a側に付勢されている。ケース35の内部には、ボール保持体101cの方向Xにおける移動を許容する空間が確保されている。
プッシュロッド50の後方には、接続部50jが設けられている。この接続部50jは、ボール保持体101cの前方接続部j1(図12及び図14参照)に接続されている。よって、ボール保持体101cは、プッシュロッド50に連動して、方向Xに移動する。すなわち、ボール保持体101cは、ボタン14に連動して方向Xに移動する。ボール保持体101cの移動とともに、第一弁体101b(ボール)も方向Xに移動する。
ボタン14が第二位置P2にあるとき、ボール101bの中心が、弁座101aの貫通孔h1の中心軸上に位置する。このため、ボール101bは、弾性体101dに付勢力及び重力によって、方向Y(図16)に移動し、貫通孔h1にはまり込む(図16参照)。なお貫通孔h1の内径は、ボール101bの直径よりも小さい。このはまり込みによって、貫通孔h1がボール101bによって塞がれ、第一バルブ101が閉じられる。一方、ボタン14が第一位置P1にあるとき、ボール101bの中心が、貫通孔h1の中心軸からズレている。このため、ボール101bは、貫通孔h1にはまり込むことができない。よって貫通孔h1が閉塞されない。このように、ボタン14が第一位置P1にあるとき、第一バルブ101は開いている(図15参照)。なお、方向Yは、方向Xに対して直角である。なお、弾性体101dを用いることなく、重力のみによってボール101bが貫通孔h1を塞ぐ構成が採用されてもよい。
ケース35は、第二弁体用弁孔h2と第三弁体用弁孔h3とを有している。ケース35の内部において、軸部材110は、中心線Z1に沿って移動する。この軸部材110の移動により、第二バルブ102が開閉する。同時に、軸部材110の移動により、第三バルブ103が開閉する。第二バルブ102が閉じているとき、第三バルブ103は開いている。
ボタン14が第3位置P3にあるとき、第一バルブ101は開いており、第二バルブ102も開いており、第三バルブ103は閉じている。ボタン14が第二位置P2から第3位置P3までのいずれの位置にあっても、第三バルブ103は閉じている。よって、浄水(吐水Wb)の無駄な排出が防止される効果(効果Aともいう)が生じうる。通常の押圧操作では、ボタン14が第3位置P3にある時間は短時間である。ただし、ボタン14の押圧操作の度に第3位置P3が生じることを考慮すると、上記効果Aには意義がある。また、ボタン14が第二位置P2から第3位置P3までのいずれの位置にあっても、第三バルブ103は閉じているので、浄水と原水との混合が抑制される。
切替機構100は、軸部材110を有している。図14が示すように、軸部材110は、第二弁体装着部110a、斜面部110b、細径部110c、第三弁体装着部110d、後端部110e及び接続部110jを有する。
軸部材110は、第2切換こま38と同軸で配置されている。軸部材110は、プッシュロッド50と同軸で配置されている。接続部110jは、ボール保持体101cの後方接続部j2(図12及び図14参照)に接続されている。よって軸部材110は、ボール保持体101cと連動して方向Xに移動する。軸部材110は、ボタン14に連動して方向Xに移動しうる。
切替機構100は、第二弁体112を有している。図14が示すように、本実施形態において、第二弁体112は、Oリングである。この第二弁体112が、第二弁体装着部110aに嵌め込まれている。第二弁体装着部110aは周溝を形成しており、この周溝に第二弁体112が嵌め込まれている。
切替機構100は、第三弁体113を有している。図14が示すように、本実施形態において、第三弁体113は、Uパッキンである。この第三弁体113が、第三弁体装着部110dに嵌め込まれている。第三弁体装着部110dは周溝を形成しており、この周溝に第三弁体113が嵌め込まれている。
図15が示すように、第二弁体用弁孔h2は、第二弁体112と当接しうる当接面h21を有する。この当接面h21は斜面である。この当接面h21は円錐凹面である。軸部材110の後端部110eは、この第二弁体用弁孔h2を通過することはできない。よってこの軸部材110は、軸部材110が所定位置以上に前方に移動することを防止する抜け止め効果を奏している。各バルブ101、102及び103は、この軸部材110に連動して開閉する。上記抜け止め効果は、各バルブの安定的な作動に寄与している。
図15が示すように、ケース35は、第三弁体用弁孔h3を有する。この第三弁体用弁孔h3は、第三弁体113と当接しうる当接面h31を有する。第三弁体用弁孔h3は、断面が円形で且つ内径が一定の貫通孔である。第三弁体用弁孔h3は、軸部材110と同軸である。
図15が示すように、ボタン14が第一位置P1(突出位置)にあるとき、第二弁体112が当接面h21に当接する。この当接により、第二バルブ102が閉じられる。一方、ボタン14が第一位置P1にあるとき、第三弁体113は当接面h31に当接せず、水は第三弁体用弁孔h3を流通しうる。すなわち、ボタン14が第一位置P1にあるとき、第三バルブ103は開いている。
図16が示すように、ボタン14が第二位置P2(退行位置)にあるとき、第三弁体113が当接面h31に当接する。この当接により、第三バルブ103が閉じられる。一方、ボタン14が第二位置P2にあるとき、第二弁体112は当接面h21に当接せず、水は第二弁体用弁孔h2を流通しうる。すなわち、ボタン14が第二位置P2にあるとき、第二バルブ102は開いている。
本実施形態では、複数のバルブはそれぞれ異なるタイプである。第一バルブ101は、ボール弁である。第二バルブ102は、円錐凹面である斜面と、円錐凸面に取り付けられた環状パッキン(Oリング)との組み合わせである。第三バルブ103は、貫通孔の内面と、この貫通孔の内面に当接するように縮径しうるパッキン(Uパッキン)との組み合わせである。
本実施形態では、第一バルブ101がボタン部材14の後方に位置している。また、第二バルブ102は第一バルブ101の後方に位置している。この縦列的な配置により、操作力の向きを変換する機構が不要とされる。また、操作力が円滑に伝達される。よって、信頼性の高い切替機構100が実現されている。また、この縦列的な配置により、切替部12を小型化(スリム化)することができる。よって、切替部12の設計自由度が高まる。水栓装置2は、機能性及びデザイン性に優れる。
第三バルブ103は第一バルブ101の後方に位置している。第三バルブ103は第二バルブ102の前方に位置している。第三バルブ103は、第一バルブ101と第二バルブ102との間に位置している。この縦列的な配置により、操作力の向きを変換する機構が不要とされる。また、操作力が円滑に伝達される。更に、各バルブ同士が安定的に連動しうる。よって、信頼性の高い切替機構100が実現されている。また、この縦列的な配置により、切替部12を小型化(スリム化)することができる。
本実施形態では、第一弁体101bがボタン部材14の後方に位置している。また、第二弁体112は第一弁体101bの後方に位置している。この縦列的な配置により、操作力の向きを変換する機構が不要とされる。また、操作力が円滑に伝達される。更に、各弁体同士が安定的に連動しうる。よって、信頼性の高い切替機構100が実現されている。また、この縦列的な配置により、切替部12を小型化(スリム化)することができる。
第三弁体113は第一弁体101bの後方に位置している。第三弁体113は第二弁体112の前方に位置している。第三弁体113は、第一弁体101bと第二弁体112との間に位置している。この縦列的な配置により、操作力の向きを変換する機構が不要とされる。また、操作力が円滑に伝達される。更に、各弁体同士が安定的に連動しうる。よって、信頼性の高い切替機構100が実現されている。また、この縦列的な配置により、切替部12を小型化(スリム化)することができる。
吐出部8では、操作部14と、プッシュロッド50と、第一弁体101bと、軸部材110とが直列で並んでいる。この直列方向は、上記方向Xに対して平行である。そしてこの軸部材110に、第二弁体112及び第三弁体113が装着されている。よって、押圧力の伝達が円滑であり、これらの部材の連動が確実に達成される。
上述の通り、押しボタン機構34は、プッシュロッド50を有している。ボタン14の後方にプッシュロッド50が位置する。プッシュロッド50の後方に第一弁体101bが位置する。第一弁体101bの後方に軸部材110が位置する。よって、ボタン14の押圧力がプッシュロッド50を介して第一弁体101b及び軸部材110に円滑に伝達される。操作力の向きを変換する機構は不要とされている。
切替機構100では、ボタン14の後方に第一バルブ101が位置する。第一バルブ101の後方に第三バルブ103が位置する。第三バルブ103の後方に第二バルブ102が位置する。この縦列的な配列により、吐出部8の小型化及びスリム化が達成されうる。この縦列的な配列により、操作力が各バルブに円滑に伝達される。各バルブの開閉動作は安定している。
軸部材110の中心線Z1は、方向Xに平行である。プッシュロッド50の中心線は、方向Xに平行である。更に、ボタン14の後方にプッシュロッド50が位置し、プッシュロッド50の後方に軸部材110が位置する。よって、方向Xに付与された押圧力が効率良く各バルブに伝達されうる。また、操作力の向きを変換する機構が不要とされうる。
軸部材110の中心線Z1は、プッシュロッド50の中心線に一致している。また、軸部材110の中心線Z1は、操作部14の中心線に一致している。操作部14とプッシュロッド50とは同軸である。更に、操作部14と軸部材110とは同軸である。よって、操作部14に付与された操作力は、効率的且つ円滑に、プッシュロッド50及び軸部材110に伝達される。
プッシュロッド50、コイルスプリング44及び軸部材110は同軸で配置されている。そして、軸部材110と第二弁体112とは同軸である。更に、軸部材110と第三弁体113とは同軸である。また、第一バルブ101が閉じた状態を除き、第一弁体101b(ボール)も、軸部材110等と同軸で配置されている。よって、操作力の伝達が直接的且つ円滑になされうる。また、単純な機構で信頼性の高い切替機構100が実現されている。
上述の通り、ボタン14の位置によって各バルブの開閉状態が相違する。この開閉状態として、本願では、開閉状態V1及び開閉状態V2が定義される。
本願において、第一バルブ101が開いており且つ第二バルブ102が閉じている状態が、開閉状態V1と称される。図15は、開閉状態V1を示している。この開閉状態V1では、原水(吐水Wa)が吐出口18から排出される。このように、ボタン14が位置P1にあるとき、切替機構100が開閉状態V1にあり、この開閉状態V1では原水が吐出口18から排出される。
図15において一点鎖線の矢印で示されるのは、原水(吐水Wa)の流路である。前述した原水流路76Aからの原水は、第一バルブ101(貫通孔h1)を通過して、吐出口18に至る。原水流路76Aから第一バルブ101を通過して吐出口18に至る流路は、本願における流路Aの一例である。
図15が示すように、流路Aは、第三バルブ103を通過する分岐流路A1を有する。分岐流路A1を通った水は、第一バルブ101を通過した水と合流して、吐出口18から排出される。本実施形態では、分岐流路A1は原水流路である。
一方、本願において、第一バルブ101が閉じており且つ第二バルブ102が開いている状態が、開閉状態V2と称される。図16は、開閉状態V2を示している。この開閉状態V2では、浄水(吐水Wb)が吐出口18から排出される。このように、ボタン14が位置P2にあるとき、切替機構100が開閉状態V2にあり、この開閉状態V2では浄水が吐出口18から排出される。
図16において細実線の矢印で示されるのは、浄水(吐水Wb)の流路である。前述した浄水流路70Bからの浄水は、第二バルブ102(第二弁体用弁孔h2)を通過して、吐出口18に至る。浄水流路70Bから第二バルブ102を通過して吐出口18に至る流路は、本願における流路Bの一例である。
なお、吐出部8は、流路Aと流路Bとが共通する共通流路Cを有する。共通流路Cは、図15において、符号120Cで示されている。共通流路Cは、切替機構100よりも下流側に位置する。この共通流路Cは、吐出部8の小型化に寄与する。
前述の通り、第三バルブ103が開くことにより、上記流路Aから分岐した分岐流路A1が形成される。本願では、第一バルブ101が開いており、第二バルブ102が閉じており且つ第三バルブ103が開いている状態が、開閉状態V10とも称される。ボタン14が第一位置P1にあるとき、切替機構100は開閉状態V10にある。この開閉状態V10では、原水(吐水Wa)が吐出口18から排出される。開閉状態V10は、開閉状態V1の一例である。
本願では、第一バルブ101が閉じており、第二バルブ102が開いており且つ第三バルブ103が閉じている状態が、開閉状態V20とも称される。ボタン14が第二位置P2にあるとき、切替機構100は開閉状態V20にある。この開閉状態V20では、浄水(吐水Wb)が吐出口18から排出される。開閉状態V20は、開閉状態V2の一例である。
以上より、切替機構100による切り替えの仕様は、次の通りである。
[第一位置P1:図15参照]
ボタン14が第一位置P1にあるときの仕様は次の(a1)から(i1)である。
(a1)流路Aが選択される。
(b1)原水(吐水Wa)が排出される。
(c1)切替機構100は開閉状態V1にある。
(d1)切替機構100は開閉状態V10にある。
(e1)第一バルブ101は開いている。
(f1)第二バルブ102は閉じている。
(g1)第三バルブ103は開いている。
(h1)ボタン14は突出位置にある。
(i1)分岐流路A1が形成される。
[第二位置P2:図16参照]
ボタン14が第二位置P2にあるときの仕様は次の(a2)から(h2)である。
(a2)流路Bが選択される。
(b2)浄水(吐水Wb)が排出される。
(c2)切替機構100は開閉状態V2にある。
(d2)切替機構100は開閉状態V20にある。
(e2)第一バルブ101は閉じている。
(f2)第二バルブ102は開いている。
(g2)第三バルブ103は閉じている。
(h2)ボタン14は退行位置にある。
本実施形態では、第一弁体101b(ボール)及び第二弁体112(Oリング)が、上記方向Xに対して平行な単一直線L1上に位置している。すなわち、この単一直線L1は、第一弁体101b及び第二弁体112を横断している。ここで、「弁体を横断している」とは、弁体内側の空間(Oリングの内側の空洞等)を通過する場合を含む。また単一直線L1は任意に選択されうる。図16では、軸部材110の中心線Z1が単一直線L1として選択されている。しかし、この直線L1は、方向Xと平行である限り、限定されない。単一直線L1は、中心線Z1であってもよいし、中心線Z1以外の線であってもよい。操作力の伝達効率の観点から、好ましくは、単一直線L1は中心線Z1とされる。
上述の通り、本実施形態では、第二弁体112が軸部材110に装着されている。そして、軸部材110の中心線Z1(図16参照)が、あらゆる可動位置における第一弁体101b(ボール)と、あらゆる可動位置における操作部14(ボタン)とを通過している。すなわち、可動範囲のどの位置にあっても、中心線Z1は、ボール101b及びボタン14を通過している。「通過」とは、交わる場合の他、内側の空間(環状体の内側等)を通る場合を含む。
上述の通り、本実施形態では、第二弁体112及び第三弁体113が共通の軸部材110に装着されている。本実施形態では、第二バルブ102が軸弁であり、第三バルブ103が軸弁である。なお軸弁とは、軸部材の移動により開閉する弁である。好ましい軸弁は、以下の要件(1)から(4)を満たす。
(1)弁体が軸部材に装着されている。
(2)この軸部材が孔に挿通されている。
(3)上記軸部材の移動によって上記弁体と上記孔の内面との離接が生じる。
(4)この離接により弁の開閉が達成される。
水栓装置2では、第一弁体101bと第二弁体112とが単一直線L1上に位置しているため、切替部12を小型化することができる。更に水栓装置2では、軸部材110の中心線Z1が、あらゆる位置における第一弁体101bと、あらゆる位置における操作部14とに交わっている。この配置によって、操作部14近傍及び切替部12が更に小型化されうる。
水栓装置2では、操作部14、第一弁体101b及び第二弁体112が単一直線L1上に位置している。また、この単一直線L1は操作部14の移動方向に対して平行である。すなわちこの単一直線L1は、押圧方向に対して平行である。よって、操作部14に付与された操作力が、第一弁体101b及び第二弁体112に円滑に伝達される。操作部14と第一弁体101bとの連動が円滑であり、操作部14と第二弁体112との連動も円滑である。これらの連動機構は、操作力の向きを変換する機構を含まない。よって、単純な機構で、これらの連動が達成されうる。機構の単純化により、高い耐久性が達成され、操作性及び信頼性が高まる。
更に、第三弁体113も、上記単一直線L1上に位置している。よって、操作部14に付与された操作力は、第三弁体113にも円滑に伝達される。よって、3つの弁を有する切替機構100では、機構の単純化が達成され、耐久性、操作性及び信頼性に優れる。
コイルスプリング44は、単一直線L1上に位置している。すなわち単一直線L1は、コイルスプリング44又はその内部を通過している。更にコイルスプリング44は、軸線Z1と同軸である。また、コイルスプリング44の伸縮方向は、方向Xに一致している。よって操作力が効率良くコイルスプリング44に伝達され、伝達ロスが少ない。
第二弁体112と第三弁体113とが共通の軸部材110に配置されている。よって、2箇所の弁をコンパクトに形成することができる。また、共通の軸部材110が用いられているため、第二弁体112の移動と第三弁体113の移動との連動は確実である。よって第二バルブ102の開閉と第三バルブ103との開閉との連動は確実である。このため、信頼性の高い切替機構100が実現しうる。更に、2箇所の弁体を共通の軸部材110に装着することで、部品点数が減少し、組み立ての効率が高まり、生産性が向上する。
ボール保持体101cは、第一弁体101bを移動させる。よってボール保持体101cは第一弁体駆動部材である。軸部材110は、第二弁体112を移動させる。よって軸部材110は第二弁体駆動部材である。本実施形態では、第一弁体駆動部材と第二弁体駆動部材とが上記直線L1上に位置している。よって操作力が各駆動部材に効率的に伝達される。また、操作力の向きを変換する機構が不要とされている。更に軸部材110は、第三弁体113を移動させる第三弁体駆動部材でもある。第二弁体駆動部材と第三弁体駆動部材とを共通化することで、駆動部材の連結が不要とされている。よって、信頼性及び生産性が向上する。
第一弁体駆動部材(ボール保持体101c)と第二弁体駆動部材(軸部材110)とは直接的に連結している。よって、操作力が効率的且つ確実に伝達され、連動の信頼性が高まる。また連結構造が単純化され、信頼性及び生産性が向上する。
前述したような、各部材の縦列的な配置に加えて、本実施形態では、ボタン部材14、切替部12、カバー部材20及び導水部10が縦列的に配置されている。よって、ボタン部材14を押圧したとき、各部材に作用する応力のほとんどは、縦列的な配置の方向、すなわちX方向となり、Y方向には応力がほとんど作用しない。Y方向の力は、各部材を折り曲げる方向の力となりうるが、上述の縦列的な配置により、かかる折り曲げ方向の力はほとんど作用しない。その結果、各部材の耐久性が向上する。また各部材の肉厚を抑制することが可能となり、小型化及び軽量化が可能となる。
図2が示すように、本体部4は、本体基軸部4aと、本体分岐部4bとを有する。本体分岐部4bは、本体基軸部4aから導水部10に向けて延在している。本体分岐部4bの延在方向は、前述した縦列的な配置の方向と一致している。本体分岐部4bの長手方向は方向Xである。この構成により、方向Yの力が作用しにくい。この構成により、ボタン部材14を押し込んだときの応力に対する、水栓装置全体の耐久性が向上している。なお、ボタン部材14を押し込んだときの応力に対する耐久性を高める観点から、本体部4は金属製とされるのが好ましく、本体基軸部4aと本体分岐部4bとが金属による一体成形体とされるのがより好ましい。
図2において符号4a1示されるのは、本体基軸部4aの延在方向(長手方向)である。図2において符号4b1で示されるのは、本体分岐部4bの延在方向(長手方向)である。図2において両矢印αで示されるのは、方向4a1と方向4b1との成す角度である。本体分岐部4bは、本体分岐部4bの延在方向4a1に対して角度αの方向に、下方から上方に向かって傾斜して延在している。
ボタン部材14を押し込んだときの耐久性を高める観点から、角度αは、30度以上が好ましく、45度以上がより好ましい。水栓装置2の使い勝手を向上させる観点から、角度αは、90度以下が好ましく、80度以下がより好ましく、70度以下が更に好ましい。本体基軸部4aの延在方向4a1は、水平方向に対して、80度以上が好ましく、85度以上がより好ましく、90度が特に好ましい。
上述の通り、第一位置P1では、吐水Waが、2つのバルブ(第一バルブ101及び第三バルブ103)を通過している。また、第一位置P1では、分岐流路A1が形成される。このため、装置を大型化することなく、吐水Waの流量を大きくすることができる。上記実施形態の如く吐水Waが原水とされた場合、原水の流量を大きくすることができる。よって例えば、原水が用いられる用途(食器洗い等の洗浄用途など)において、十分な流量が確保されうる。本実施形態では、吐水Waの流量が吐水Wbの流量よりも大きくされうる。よって、吐水の多様性が高まり、利便性に優れた水栓装置2が実現されうる。
図16において両矢印θ1で示されているのは、中心線Z1に対する斜面部110bの角度である。第二バルブ102の流路面積を広げる観点から、角度θ1は、30度以上が好ましく、45度以上がより好ましい。圧力損失を抑制する観点から、角度θ1は、60度以下が好ましい。上記実施形態では、θ1は45度とされた。
図16において両矢印θ2で示されているのは、中心線Z1に対する当接面h21の傾斜角度である。第二バルブ102の流路面積を広げる観点から、角度θ2は、30度以上が好ましく、45度以上がより好ましい。圧力損失を抑制する観点から、角度θ2は、60度以下が好ましい。上記実施形態では、θ2は45度とされた。第二バルブ102が閉じているとき、当接面h21と斜面部110bとは互いに対向する。
第二弁体112と当接面h21との当接を確実とする観点から、差(θ1−θ2)の絶対値は、10度以下が好ましく、5度以下がより好ましく、0度がより好ましい。条規実施形態では、差(θ1−θ2)の絶対値は0度とされた。
めくれ等の不具合を抑制するため、第二弁体112(Oリング)には、通常、グリス等の潤滑剤が塗られている。この潤滑剤は水栓装置2の使用により徐々に流出していく。潤滑剤が流出すると、第二弁体112(Oリング)は第二弁体装着部110aに固着する。この固着により、めくれ等の不具合が生じ、シール性が減退しうる。
図16が示すように、操作部14が第二位置P2にあるとき、第二弁体112は第二弁体用弁孔h2から離れている。この状態では、第二弁体112の周囲には水が流通しうる。周囲に流通する水が潤滑剤の役割を果たし、第二弁体112の固着が抑制される。よって、第二弁体112のシール性が長期間維持されうる。
めくれ等の不具合を抑制するため、第三弁体113(Uパッキン)には、通常、グリス等の潤滑剤が塗られている。この潤滑剤は水栓装置2の使用により徐々に流出していく。潤滑剤が流出すると、第三弁体113(Uパッキン)は第三弁体装着部110dに固着する。この固着により、めくれ等の不具合が生じ、シール性が減退しうる。
図15が示すように、操作部14が第一位置P1にあるとき、第三弁体113は第三弁体用弁孔h3から離れている。この状態では、第三弁体113の周囲には水が流通しうる。周囲に流通する水が潤滑剤の役割を果たし、第三弁体113の固着が抑制される。よって、第三弁体113のシール性が長期間維持されうる。
切換軸42の材質として、樹脂が好ましい。好ましい樹脂として、ポリオキシメチレン(POM)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)及びポリプロピレン(PP)が例示される。耐熱性の観点から、ポリオキシメチレン(POM)及びポリフェニレンサルファイド(PPS)がより好ましい。また、第一弁体101b(ボール)等の位置精度を高める観点から、切換軸42は高弾性であるのが好ましい。この観点から、切換軸42の材質として、ポリオキシメチレン(POM)がより好ましい。上記実施形態では、ポリオキシメチレン(POM)が用いられた。
ボール(第一弁体101b)の材質として、ステンレス鋼、ポリカーボネート樹脂(PC)及び真鍮が例示される。第一バルブ101を確実に閉じるためには、ボールの重量が大きいほうがよい。この観点から、ステンレス鋼又は真鍮が好ましく、耐食性をも考慮すると、ステンレス鋼がより好ましい。
上記Uパッキンとは、断面が略U字形の部分を有するリップパッキンである。Uパッキンは、シール性が良く、摺動抵抗が少ない。上記Uパッキンの材質として、ゴム及びエラストマーが例示される。このゴムとして、NBR(アクリロニトリルブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)、フッ素ゴム及びシリコンゴムが例示される。コスト及び耐塩素性の観点、及び、圧縮永久歪みが小さいとの観点から、EPDM及びフッ素ゴムが好ましく、特にコストを考慮するとEPDMがより好ましい。
上記Oリングの材質として、ゴム及びエラストマーが例示される。好ましいゴムとして、NBR、EPDM、フッ素ゴム及びシリコンゴムが例示される。コスト及び耐塩素性の観点、及び、圧縮永久歪みが小さいとの観点から、EPDM及びフッ素ゴムがより好ましく、特にコストを考慮するとEPDMが更に好ましい。
以上に説明されたように、上述した実施形態では、小型でありながら、操作性及び信頼性の高い切替機構が実現されている。
本願には、請求項(独立形式請求項を含む)に係る発明に含まれない他の発明も記載されている。本願の請求項及び実施形態に記載されたそれぞれの形態、部材、構成等は、それぞれが有する作用効果に基づく発明として認識される。
上記各実施形態で示されたそれぞれの形態、部材、構成等は、これら実施形態の全ての形態、部材又は構成をそなえなくても、個々に、本願請求項に係る発明をはじめとした、本願記載の全発明に適用されうる。
以上説明された方法は、あらゆる用途の水栓に用いられ得る。
2・・・水栓装置
4・・・本体部
6・・・レバーハンドル
8・・・吐出部
10・・・導水部
12・・・切替部
14・・・操作部(ボタン)
16・・・水形調整部
18・・・吐出口
20・・・カバー部材
22・・・押圧面
24・・・カバー部材の側面
34・・・押しボタン機構
68・・・浄水カートリッジ
70B・・・浄水流路(流路B)
72・・・水質浄化部
76A・・・原水流路(流路A)
100・・・切替機構
101・・・第一バルブ
101a・・・弁座101a
101b・・・第一弁体(ボール)
102・・・第二バルブ
103・・・第三バルブ
110・・・軸部材
112・・・第二弁体
113・・・第三弁体

Claims (5)

  1. 吐出口と、
    流路Aと、
    流路Bと、
    上記流路Aからの吐水Waと上記流路Bからの吐水Wbとを切り替えうる切替機構と、
    を備えており、
    上記切替機構が、
    外部からの操作により方向Xに移動することができ、この移動により第一位置と第二位置とを採りうる操作部と、
    上記操作部に連動して開閉しうる第一バルブと、
    上記操作部に連動して開閉しうる第二バルブとを有しており、
    上記第一バルブが、上記操作部に連動して上記方向Xに移動しうる第一弁体を有しており、
    上記第二バルブが、上記操作部に連動して上記方向Xに移動しうる第二弁体を有しており、
    上記第一弁体が上記操作部の後方に位置しており、
    上記第二弁体が上記第一弁体の後方に位置しており、
    上記操作部が上記第一位置にあるとき、上記切替機構が開閉状態V1にあり、この開閉状態V1では、上記第一バルブが開いており且つ上記第二バルブが閉じており、
    この開閉状態V1では、上記吐水Waが上記吐出口から排出され、
    上記操作部が上記第二位置にあるとき、上記切替機構が開閉状態V2にあり、この開閉状態V2では、上記第一バルブが閉じており且つ上記第二バルブが開いており、
    この開閉状態V2では、上記吐水Wbが上記吐出口から排出される水栓装置。
  2. 上記操作部に連動して開閉しうる第三バルブを更に有しており、
    この第三バルブが開くことにより、上記流路Aから分岐した分岐流路A1が形成され、
    上記操作部が上記第一位置にあるとき、上記切替機構が開閉状態V10にあり、
    この開閉状態V10では、上記第一バルブが開いており、上記第二バルブが閉じており且つ上記第三バルブが開いており、
    この開閉状態V10では、上記吐水Waが上記吐出口から排出され、
    上記操作部が上記第二位置にあるとき、上記切替機構が開閉状態V20にあり、
    この開閉状態V20では、上記第一バルブが閉じており、上記第二バルブが開いており且つ上記第三バルブが閉じており、
    この開閉状態V20では、上記吐水Wbが上記吐出口から排出される請求項1に記載の水栓装置。
  3. 上記第二弁体が軸部材に装着されており、
    上記軸部材の中心線が、あらゆる可動位置における上記第一弁体と、あらゆる可動位置における上記操作部とを通過している請求項1又は2に記載の水栓装置。
  4. 上記第二弁体及び上記第三弁体が共通の軸部材に装着されており、
    上記第二バルブが軸弁であり、
    上記第三バルブが軸弁である請求項2に記載の水栓装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の水栓装置を備えた水栓器具。
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