JP6115818B2 - シングルレバー混合水栓用カートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、シングルレバー混合水栓用カートリッジに関する。
特許文献1には、従来のシングルレバー混合水栓が開示されている。この特許文献1記載のシングルレバー混合水栓は、吐水口を有する水栓本体と、レバーハンドルと、水栓本体の内部に収容されたカートリッジとを備えている。
カートリッジは、吐水口から吐出される湯水(以下、吐水という)の流量および温度を変化させる。レバーハンドルは、カートリッジのレバーに連結されている。これにより、ユーザーは、レバーハンドルを上下方向に回動させると、吐水の流量を調節することができ、レバーハンドルを左右方向に回動させると、吐水の温度を調節することできる。
このシングルレバー混合水栓には、回動クリック機構が設けられている。この回動クリック機構は、吐水の温度調節を行う際に、レバーハンドルの移動方向の所定位置で、ユーザーにクリック感を与えるものである。
回動クリック機構は、水栓本体の内周面に沿って設けられた溝付きリングと、溝付きリングの内側に配置されたレバーガイドとを備えている。レバーガイドは、レバーハンドルに連結されている。レバーガイドは、溝付きリングと同心状に設けられており、レバーハンドルの左右方向の回動に連動して、中心廻りに回動するように構成されている。
レバーガイドには、回動クリック部材と、板バネとが設けられている。板バネは、回動クリック部材を溝付きリングの内周面に向かって弾性的に付勢する。レバーガイドが回転すると、回動クリック部材は、溝付きリングの内周面に設けられた溝の側面に衝突し、その後、溝の側面を乗り越える。これにより、回動クリック機構は、ユーザーにクリック感を与えることができる。
特開2008−248540号公報
ところでこの特許文献1記載の回動クリック機構は、回動クリック部材が板バネによって溝付きリングの内周面に押し付けられている。そして、溝付きリングの溝を乗り越えた時にクリック感を与える。このとき、回動クリック部材は、板バネによって溝に押し付けられるため、溝の側面との間における摩擦力が大きくなり、摩耗が生じやすい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、温度調節を行う際にユーザーにクリック感を付与するクリック機構部において、押圧体やこの押圧体が乗り越える突起部の摩耗を極力減らすことができるシングルレバー混合水栓用カートリッジを提供することにある。
本発明のシングルレバー混合水栓用カートリッジは、給水口および給湯口を有する固定弁体と、この固定弁体上に摺接し前記給水口および前記給湯口の開口面積を変化させる可動弁体と、混合水栓の操作ハンドルに連結されて前記可動弁体を動かすレバーと、前記固定弁体および前記可動弁体を内部に収容するケースとを備え、前記レバーが第一の方向へ動かされることによって前記混合水栓の吐水の流量を調節し、前記レバーが前記第一の方向に交差する第二の方向へ動かされることによって前記混合水栓の吐水の温度を調節するように構成されたシングルレバー混合水栓に用いられるカートリッジであって、当該カートリッジは、前記レバーが前記第二の方向へ動かされるときに移動方向の所定位置でクリック感を付与するクリック機構部を備えており、このクリック機構部は、前記可動弁体に設けられ前記ケースの内周面に当接する押圧体と、この押圧体を前記ケースの内周面に向かって弾性的に付勢する付勢体と、前記押圧体の移動範囲に設けられ前記ケースの内周面から突出する突起部とを有しており、前記突起部が、前記ケースの内周面に沿う方向に回転するように当該ケースに設けられた円柱状部材によって構成されていることを特徴とする。
また、このシングルレバー混合水栓用カートリッジにおいて、前記ケースの内周面には、前記円柱状部材が前記ケースの内周面に沿った方向へ位置ずれするのを規制する溝部が設けられており、前記溝部は下側端部が開口し且つ上側端部が覆われており、前記円柱状部材は、前記溝部内に配置された状態で、前記可動弁体によって下方から支持されていることが好ましい。
また、このシングルレバー混合水栓用カートリッジにおいて、前記円柱状部材の軸方向の下端部にR加工が施されていることが好ましい。
また、このシングルレバー混合水栓用カートリッジにおいて、前記溝部の上側端部には、当該溝部の上側端部を上方から覆う横片と、横片から延出して前記円柱状部材の倒れ止めとなる縦片とが設けられており、前記横片と前記円柱状部材の軸方向の上端部との間には隙間が形成されていることが好ましい。
また、このシングルレバー混合水栓用カートリッジにおいて、前記円柱状部材がフッ素樹脂によって形成されていることが好ましい。
本発明のシングルレバー混合水栓用カートリッジは、突起部が、ケースの内周面に沿う方向に回転する円柱状部材によって構成されているため、押圧体が突起部を乗り越える際にも突起部が回転する。このため、本発明のシングルレバー混合水栓用カートリッジによれば、押圧体や突起部の摩耗を極力減らすことができる。
本実施形態のカートリッジの断面図である。 本実施形態のシングルレバー混合水栓の一部破断断面図である。 本実施形態のカートリッジの分解斜視図である。 本実施形態のカートリッジのケースを省略した一部分解斜視図である。 (a)〜(c)は、本実施形態のカートリッジのクリック感発生時の動作を説明するための要部断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
本実施形態のシングルレバー混合水栓(以下、混合水栓という)は、例えば、洗面化粧台に取り付けられる。混合水栓は、図2に示すように、水栓本体1と、操作ハンドル2と、カートリッジ3とを備えている。混合水栓は、ユーザーが操作ハンドル2を操作することで、吐出される湯水(以下、吐水という)の流量や温度の調節をすることができるように構成されている。
なお、本実施形態における方向の定義は、混合水栓の設置状態に基づいて決定される。すなわち、混合水栓の本体部11側を後側として定義し、吐出口13側を前側として定義する。また、左右方向は、ユーザーが混合水栓に向かった状態に基づいて決定される。具体的には、図2の紙面手前側を右方向とし、紙面奥側を左方向として定義する。
水栓本体1は、本体部11と、本体部11から突出したスパウト部12とを備えている。本体部11は、軸線が鉛直方向に平行となった円筒状に形成されている。スパウト部12は、本体部11から前方に向かって突出している。スパウト部12の先端には、前斜め下方に向かって開口する吐出口13が設けられている。
本体部11の内部には、カートリッジ収納部14が設けられている。カートリッジ収納部14には、給水管接続部15と、給湯管接続部(図示せず)と、吐水管接続部16とが設けられている。給水管接続部15には、給水源に接続された給水管91が連通接続される。また、給湯管接続部には、給湯器(図示せず)に接続された給湯管(図示せず)が連通接続される。吐水管接続部16には、吐水管92が連通接続される。吐水管92は、吐水管接続部16と吐出口13とを連通接続する。
なお、水栓本体1のスパウト部12は、本体部11に対し左右方向に回動自在に設けられていてもよい。また、スパウト部12の先端が引き出し自在なシャワーヘッドにより構成されていてもよい。
カートリッジ3は、水栓本体1の内部(カートリッジ収納部14)に収容配置されている。カートリッジ3には、図3に示すように、給水口86と、給湯口87と、混合水流出口88とが設けられている。カートリッジ3は、カートリッジ収納部14に収納配置されると、給水口86が給水管接続部15に連通接続され、給湯口87が給湯管接続部に連通接続され、湯水流出口が吐水管接続部16に連通接続される。つまり、カートリッジ3には給水管91と給湯管と吐水管92とが連通接続される。また、カートリッジ3は、バルブ機構を有しており、これにより、混合水栓の吐水の流量および温度を変化させる。カートリッジ3は、図3に示すように、固定弁体4と、可動弁体5と、可動弁体5を動かすレバー7と、ケース8とを備えている。
ケース8は、固定弁体4と可動弁体5とを内部に収容する。ケース8は、上ケース80と、基台85とにより構成されている。上ケース80は、下開口81を有する胴部82と、上開口部84とにより構成されている。胴部82は、上端に径方向内側に向かって延出する上面部83を備えている。上開口部84は、円筒状に形成されており、上面部83の内周縁から上方に向かって突出している。
基台85は、上ケース80の下開口81を閉塞するようにして取り付けられる。基台85には、給水口86と、給湯口87と、混合水流出口88とが設けられている。これら給水口86・給湯口87・混合水流出口88は、基台85を貫通する。
なお、基台85の下面とカートリッジ収納部14の底面との間には、アウターパッキン93が配設される。アウターパッキン93は、給水口86・給湯口87・混合水流出口88の各開口を囲む。
固定弁体4は、インナーパッキン41と、固定盤42とを備えている。インナーパッキン41は、基台85の上面と固定盤42の下面との間に配設される。インナーパッキン41は、アウターパッキン93と同様に、給水口86・給湯口87・混合水流出口88の各開口を囲む。
固定盤42には、水流通路43と、湯流通路44と、混合水流通路45とが設けられている。水流通路43・湯流通路44・混合水流通路45の各流通路は、固定盤42を貫通する。固定盤42は、基台85の上方に配置されると、水流通路43が給水口86に連通し、湯流通路44が給湯口87に連通し、混合水流通路45が混合水流出口88に連通する。
固定盤42の上面は平坦面となるよう形成されている。固定盤42の上面には、可動弁体5が水密状態で摺動するように当接する。なお、固定盤42と可動弁体5との間には、グリスが塗布されており、これにより、固定盤42と可動弁体5との摺動性を高めることができる上に、固定盤42と可動弁体5との間の止水をも図ることができる。
可動弁体5は、可動盤51と、消音網55と、Oリング56と、ディスクカバー57と、支持体62とを備えている。
可動盤51は平面視リング状に形成されており、中央に底面部52を有する。底面部52には細長形状の連通開口53が設けられている。連通開口53は、可動盤51が固定盤42上を移動することで、給水口86・給湯口87・混合水流出口88に連通する状態(通水状態)、あるいは、給水口86・給湯口87に非連通で且つ混合水流出口88に連通する状態(止水状態)のいずれかの状態となる。
具体的には、後述のレバー7が軸部材74廻りに回動操作されると(第一の方向に動かされると)、ディスクカバー57を介して可動盤51が固定盤42上を直線移動する。すると、可動盤51の連通開口53は、給水口86と給湯口87との開口の割合を保ったまま、開口の総面積を徐々に変化させる。これにより、混合水流出口88から流出する湯水の流量を連続的に変化させ、連通開口53の通水状態と止水状態とが切り替えられる。
また、可動盤51は、周方向に回転することで、給水口86・給湯口87との連通面積の割合を変化させる。言い換えると、可動弁体5は、固定弁体4上を摺動することで、給水口86および給湯口87の開口面積を変化させる。これにより、供給される湯と水との割合を変化させ、混合した湯水の温度を変化させる。
また、可動盤51において底面部52よりも上方には、湯水を混合するための混合スペース54が設けられている。混合スペース54は、ディスクカバー57により覆われ、これにより、湯水混合部65(図1参照)が形成される。湯水混合部65は、給水口86から供給された水と、給湯口87から供給された湯とを混合し、この混合した湯水を、混合水流出口88に向かって流出させる。
なお、Oリング56は、可動盤51とディスクカバー57との間に配置される。また、消音網55は、底面部52の上方から連通開口53を覆うようにして配置される。
可動盤51の上方にはディスクカバー57が固定される。ディスクカバー57の上面には、レバー7の下端が挿通される凹所58が形成される。ディスクカバー57は、レバー7の下端の移動に従動することよって、一方向に直線移動する。ディスクカバー57が一方向に直線移動すると、それに追従して可動盤51が同方向に固定盤42上を直線移動する。
ディスクカバー57には凸部59が設けられている。また、支持体62の下面には、ディスクカバー57の移動方向とは直角な方向にスライド移動可能なスライド部材60が設けられている。スライド部材60は、板バネ61を介して支持体62の下面に取り付けられている。これにより、スライド部材60は、ディスクカバー57の移動方向とは直角な方向に、弾性的にスライド移動する。
ディスクカバー57が一方向に直線移動すると、凸部59は、ディスクカバー57の移動方向の所定の位置で、スライド部材60に当接する。この状態からさらにディスクカバー57が同方向に動かされると、スライド部材60が弾性的にスライド移動し、凸部59がスライド部材60を乗り越える。これにより、例えば、吐水の流量が適切となる位置で、レバー7を操作するユーザーに抵抗感を与えるのと同時にクリック感を与えることができる。
支持体62は、ディスクカバー57の上方に配置される。支持体62は、ディスクカバー57に対し、一方向に直線移動可能となっているが、鉛直軸廻り(周方向)には相対的に移動しないように構成されている。これにより、支持体62が周方向に回転すると、それに追従して、ディスクカバー57と可動盤51とが回転移動する。
支持体62は、レバー挿通口63と、軸挿入孔64とを備えている。レバー挿通口63は、平面視矩形状に形成されている。レバー挿通口63には、レバー7が上方から挿入される。軸挿入孔64には、軸部材74が挿入される。軸部材74は、レバー7を回動自在に軸支する。
レバー7は、上下方向に長さを有している。レバー7の長さ方向の下側の端部には、作用部71が設けられている。また、レバー7の長さ方向の上側の端部には、操作ハンドル2に連結するための固定部72が設けられている。固定部72と作用部71との間には、軸部材74を挿通するための枢支孔73が設けられている。
レバー7は、上述のように、支持体62に、軸部材74を介して回動自在に軸支される。ここで、このレバー7の軸部材74廻りの回動方向を第一の方向として定義する。また、鉛直軸廻りの周方向を第二の方向として定義する。したがって第二の方向は、第一の方向に交差する。
レバー7が第一の方向へ動かされると(つまり、軸部材74廻りに回動すると)、作用部71は、固定部72が移動する方向とは反対方向に移動する。すると、ディスクカバー57が作用部71に追従して一方向に直線移動し、さらに、可動盤51が固定盤42上を直線移動する。これにより、吐水の流量を変化させることができる。
また、レバー7が第二の方向へ動かされると(つまり、鉛直軸廻りに回動すると)、支持体62が第二の方向に回転し、これに追従してディスクカバー57および可動盤51が固定盤42上を周方向に回転する。これにより、吐水の湯温を変化させることができる。
このような構成のカートリッジ3は、図2に示すように、カートリッジ収納部14内に配置された状態で、その上方から固定ナット17が螺合されることで、水栓本体1に設置される。なお、固定ナット17は、本体部11の上開口の内周面に設けられた雌ねじ部に螺合される。
カートリッジ3のレバー7には、操作ハンドル2が固着具21を介して連結される。これにより、操作ハンドル2が上下方向に動かされると、レバー7が第一の方向に動く。また、操作ハンドル2が左右方向に動かされると、レバー7が第二の方向に動く。したがって、ユーザーは、操作ハンドル2を上下方向に動かすことで吐水の流量を調節し、操作ハンドル2を左右方向に動かすことで吐水の温度を調節することができる。
本実施形態の混合水栓は、上述のように、ユーザーが操作ハンドル2を上下方向に(具体的には上方向に)動かすと、吐水の流量が適当となる位置でユーザーに抵抗感を感じさせる。この状態から、さらに上方向に操作ハンドル2を操作すると、ユーザーに対してクリック感を付与する。この後、混合水栓の吐水は、流量が最大になる。
また、本実施形態の混合水栓は、ユーザーが操作ハンドル2を左右方向に動かした際にも、左右方向の所定位置でユーザーにクリック感を与えることができるように構成されている。すなわち、本実施形態の混合水栓は、操作ハンドル2が左右方向に動かされるときに移動方向の所定位置でクリック感を付与するクリック機構部31を備えている。
クリック機構部31が付与するクリック感は、例えば、操作ハンドル2の左右方向の操作において、湯が吐出される範囲と水が吐出される範囲との境界部分で生じるように設定されている。このクリック機構部31は、図3に示すように、押圧体32と、ブッシュ部材33と、付勢体36と、被押圧部37と、回転部材22と、突起部38とを備えている。
押圧体32は、図5に示すように、ケース8の上開口部84の内周面に回転可能な状態で当接する。押圧体32は、図4に示すように、上下方向に軸線が向くように配置された円柱状の部材により構成されている。押圧体32は、周面が前記ケース8と前記ブッシュ部材33とに接触するようにして配置される。押圧体32は、例えば、フッ素樹脂などの樹脂や、ステンレスなどにより構成される。
可動弁体5の支持体62の外面には、凹部66が設けられている。凹部66の内部には、押圧体32が配置される。言い換えると、押圧体32は可動弁体5に設けられている。また、凹部66の下面には、上方に向かって突出する支持突起67が設けられている。支持突起67には、押圧体32が載置される。この支持突起67は、上端にR加工が施されており、正面視円弧状に形成されている。これにより、支持突起67と押圧体32との摩擦が低減されるように構成されている。
凹部66の奥面は、水平断面において、凹部66の中央に向かうほど、奥側に位置するように湾曲している。この奥面には、上述の軸挿入孔64が設けられている。軸挿入孔64は、押圧体32の上下方向の略中央に対応する箇所に配置されている。
軸部材74には、軸方向の一方の端面に収容凹所75が設けられている。収容凹所75は、軸部材74の軸方向に沿って凹没する。また、収容凹所75は底面76を有している。収容凹所75の内部には、付勢体36が収容配置される。
付勢体36は、押圧体32をケース8の内周面に向かって弾性的に付勢する。付勢体36は、例えば、コイルばねによって構成されている。なお、付勢体36の押圧体32側とは反対側の端部は、図5に示すように、収容凹所75の底面76に当接している。
ブッシュ部材33は、付勢体36と押圧体32との間に配置される。また、ブッシュ部材33は、押圧体32の中心軸方向の中央に当接する。ブッシュ部材33は、図5に示すように、付勢体36の端部に固定される保持部34と、押圧体32に当接する当接面35とを備えている。当接面35は、平面によって構成されている。ブッシュ部材33は、例えば、フッ素樹脂などの摺動性の高い部材により構成される。なお、当接面35は、平坦面でなくてもよく、例えば、押圧体32の周面の曲率半径よりも大きな曲率半径によって形成された曲面によって形成されてもよい。
ブッシュ部材33は、軸線が軸部材74の軸心と同心状となった円柱体によって構成されている。ブッシュ部材33の外径は、収容凹所75の内径と略同じ大きさに形成されている。これにより、ブッシュ部材33は、収容凹所75の内周面に摺動しながら、軸部材74の軸方向に沿って移動するように構成されている。
被押圧部37は、押圧体32が付勢体36により圧接する箇所であり、本実施形態ではケース8の上開口部84によって構成されている。ケース8の上開口部84は、図2に示すように、カートリッジ3が水栓本体1のカートリッジ収納部14に設置されると、水栓本体1の内面に沿って配置される。上開口部84は、断面円弧状に形成されている。
回転部材22は、操作ハンドル2の左右方向の動きに連動する。回転部材22は、被押圧部37の内側に回転可能となるよう配置される。回転部材22は、カートリッジ3のレバー7に固定されている。本実施形態の回転部材22は、支持体62によって構成されている。
突起部38は、図5に示すように、ケース8の上開口部84の内周面から中央側に向かって突出する。突起部38は、ケース8の内周面に沿って移動する押圧体32の移動範囲内に設けられている。突起部38は、図3に示すように、円柱状部材39によって構成されている。
円柱状部材39は、円柱状の部材である。円柱状部材39は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂によって構成されている。また、円柱状部材39の軸方向の下端部にはR加工が施されている。これにより、円柱状部材39の下端部は、半球形状に形成されている。なお、円柱状部材39の軸方向の上端部のエッジ部分には、C面取りが施されている。
なお、円柱状部材39の上端にR加工(R面取り)が施されてもよい。また、R加工は、曲面状の面取りをいい、円柱状部材39の端部が半球状に形成されていなくてもよい。また、円柱状部材39は、例えば、ステンレス製のピンによって構成されていてもよく、フッ素樹脂に限定されない。
円柱状部材39は、ケース8の上開口部84の内周面に設けられた溝部89に取り付けられる。溝部89は、円柱状部材39が、ケース8の内周面に沿った方向へ位置ずれするのを規制する。溝部89は、図3,5に示すように、断面略C字状に形成されている。
溝部89は、図1に示すように、上下方向に長さを有している。溝部89の上側端部には、横片891と、縦片892とが設けられている。横片891及び縦片892は、ケース8の上開口部84の上端に設けられている。
横片891は、溝部89の上側端部を上方から覆う。縦片892は、横片891の内側の端部から下方に向かって延出している。これにより、溝部89は、下側端部が開口し且つ上側端部が覆われる。縦片892は、円柱状部材39が溝部89に取り付けられると、円柱状部材39の上端部よりも中央側に位置し、これによって円柱状部材39の倒れ止めとなる。また、円柱状部材39と、横片891との間には、隙間893が形成されている。
製造する際、作業者は、円柱状部材39を溝部89の下側端部から挿入し、この円柱状部材39をその上端が横片891に当接するまで押し込む。このとき、円柱状部材39と横片891との間には、隙間893が形成されているため、作業者は円柱状部材39を深く押し込むことができる。これにより、製造時において、円柱状部材39をより安定した位置で保持することができる。
この後、作業者は、下方から可動弁体5と固定弁体4を装着する。これにより、円柱状部材39は、自重に従って所定の位置に戻り、可動弁体5によって下方から支持される。円柱状部材39の軸心は、押圧体32の軸心と平行(つまり、上下方向に平行)となり、円柱状部材39の軸心廻りに回転自在となっている。つまり、円柱状部材39は、ケース8の内周面に沿う方向に回転するように、ケース8に設けられている。
ユーザーが操作ハンドル2を左右方向に動かして、レバー7が周方向(つまり、第二の方向)へ動かされると、支持体62が周方向に動く。すると、押圧体32がケース8の内周面に当接しながら回転する(図5(a))。ユーザーが操作ハンドル2の操作を同方向に継続すると、押圧体32が突起部38に当接する。これにより、クリック機構部31は、ユーザーに対して、操作ハンドル2の左右方向の移動の所定位置で抵抗感を与える。
この後、ユーザーが操作ハンドル2の操作を同方向に継続すると、押圧体32は回転しながら、突起部38を乗り越える(図5(b))。この時、突起部38は、回転自在な円柱状部材39によって構成されているため、突起部38と押圧体32との間に大きな摩擦力が生じることが抑制される。
また、押圧体32は、付勢体36によりケース8の内周面側に付勢されているため、突起部38を乗り越えた瞬間に、凹部66の側面またはケース8の内周面に勢いよく衝突する(図5(c))。これによって、クリック機構部31は、ユーザーに対してクリック感を与えるだけでなく、クリック音をも生じさせることができる。
以上、説明したように、本実施形態の混合水栓用カートリッジ3は、給水口86および給湯口87を有する固定弁体4と、可動弁体5と、可動弁体5を動かすレバー7と、ケース8とを備えている。可動弁体5は、固定弁体4上に摺接し、給水口86および前記給湯口87の開口面積を変化させる。レバー7は、混合水栓の操作ハンドル2に連結される。ケース8は、固定弁体4および可動弁体5を内部に収容する。本実施形態のカートリッジ3は、レバー7が第一の方向へ動かされることによって混合水栓の吐水の流量を調節する。また、カートリッジ3は、レバー7が第一の方向に交差する第二の方向へ動かされることによって、混合水栓の吐水の温度を調節する。本実施形態のカートリッジ3は、クリック機構部31を備えている。このクリック機構部31は、レバー7が第二の方向へ動かされるときに移動方向の所定位置でクリック感を付与する。クリック機構部31は、押圧体32と、付勢体36と、突起部38とを有している。押圧体32は、可動弁体5に設けられており、ケース8の内周面に当接する。付勢体36は、押圧体32をケース8の内周面に向かって弾性的に付勢する。突起部38は、押圧体32の移動範囲に設けられており、ケース8の内周面から突出している。そして、突起部38が、ケース8の内周面に沿う方向に回転するように、当該ケース8に設けられた円柱状部材39によって構成されている。
このように本実施形態のカートリッジ3は、突起部38が円柱状部材39によって構成されているため、押圧体32が突起部38を乗り越えるときに、突起部38が回転する。これにより、押圧体32と突起部38との摩耗を低減させることができる。
また、本実施形態のケース8の内周面には、溝部89が設けられている。溝部89は、円柱状部材39がケース8の内周面に沿った方向へ位置ずれするのを規制する。溝部89は、下側端部が開口し、且つ上側端部が覆われている。円柱状部材39は、溝部89内に配置された状態で、可動弁体5によって下方から支持されている。
ところで、混合水栓の上方から湯水が掛けられた場合に、水栓本体1の内部に湯水が入り込みやすい。このとき、カートリッジ3周りにも浸水するが、本実施形態のカートリッジ3は、溝部89が上方に開口していないので、溝部89の内部に水等が入り込んでしまうのを防ぐことができる。これにより、円柱状部材39が回転しにくくなったりする不具合を防ぐことができる。
また、本実施形態の円柱状部材39は、軸方向の下端部にR加工が施されている。
このため、本実施形態の円柱状部材39は、可動弁体5によって支持されていても、その部分の摩擦力を低減させることができ、回転不良を防ぐことができる。
また、本実施形態の溝部89の上側端部には、この溝部89の上側端部を上方から覆う横片891と、横片891から延出して円柱状部材39の倒れ止めとなる縦片892とが設けられている。また、横片891と円柱状部材39の軸方向の上端部との間には隙間893が形成されている。
このため、本実施形態のカートリッジ3によれば、円柱状部材39を溝部に組み込む際に、円柱状部材39を深く押し込んで、確実に保持させた状態で可動弁体5と固定弁体4とを組み込むことができる。すなわち、組み立て時に円柱状部材39が倒れてしまうのを防ぐことができ、製造性を向上させることができる。また、横片891と円柱状部材39の軸方向の上端部との間には隙間893が形成されているため、隙間893が遊びとなって、円柱状部材39と可動弁体5との間の回転時の摩擦を低減させることができる。
また、本実施形態の円柱状部材39は、フッ素樹脂によって形成されている。
このため、本実施形態のカートリッジ3によれば、円柱状部材39が、ケース8や可動弁体5等に接触する箇所の摺動性を高めることができる。また、円柱状部材39がフッ素樹脂によって構成されていると、ステンレス等の金属によって構成されたものに比べて、円柱状部材39の加工性を向上させることができる。
なお、本実施形態の混合水栓は、洗面化粧台に取り付けられたものであったが、例えば、厨房装置に設置されてもよく、本発明の混合水栓は洗面化粧台に設置されたものに限定されない。
また、本実施形態のクリック機構部31のクリック感が生じる位置は、操作ハンドル2の左右方向の操作において湯と水との間に設定されていたが、本発明において、クリック感が生じる位置は特に限定されない。
本発明は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
1 水栓本体
13 吐出口
14 カートリッジ収納部
2 操作ハンドル
3 カートリッジ
31 クリック機構部
32 押圧体
33 ブッシュ部材
36 付勢体
37 被押圧部
38 突起部
39 円柱状部材
4 固定弁体
42 固定盤
5 可動弁体
51 可動盤
53 連通開口
57 ディスクカバー
62 支持体
63 レバー挿通口
64 軸挿入孔
66 凹部
67 支持突起
7 レバー
74 軸部材
75 収容凹所
8 ケース
80 上ケース
84 上開口部
85 基台
89 溝部
891 横片
892 縦片
893 隙間

Claims (5)

  1. 給水口および給湯口を有する固定弁体と、
    この固定弁体上に摺接し前記給水口および前記給湯口の開口面積を変化させる可動弁体と、
    混合水栓の操作ハンドルに連結されて前記可動弁体を動かすレバーと、
    前記固定弁体および前記可動弁体を内部に収容するケースと
    を備え、
    前記レバーが第一の方向へ動かされることによって前記混合水栓の吐水の流量を調節し、前記レバーが前記第一の方向に交差する第二の方向へ動かされることによって前記混合水栓の吐水の温度を調節するように構成されたシングルレバー混合水栓に用いられるカートリッジであって、
    当該カートリッジは、前記レバーが前記第二の方向へ動かされるときに移動方向の所定位置でクリック感を付与するクリック機構部を備えており、
    このクリック機構部は、
    前記可動弁体に設けられ前記ケースの内周面に当接する押圧体と、
    この押圧体を前記ケースの内周面に向かって弾性的に付勢する付勢体と、
    前記押圧体の移動範囲に設けられ前記ケースの内周面から突出する突起部と
    を有しており、
    前記突起部が、前記ケースの内周面に沿う方向に回転するように当該ケースに設けられた円柱状部材によって構成されている
    ことを特徴とするシングルレバー混合水栓用カートリッジ。
  2. 前記ケースの内周面には、前記円柱状部材が前記ケースの内周面に沿った方向へ位置ずれするのを規制する溝部が設けられており、
    前記溝部は下側端部が開口し且つ上側端部が覆われており、
    前記円柱状部材は、前記溝部内に配置された状態で、前記可動弁体によって下方から支持されている
    ことを特徴とする請求項1記載のシングルレバー混合水栓用カートリッジ。
  3. 前記円柱状部材の軸方向の下端部にR加工が施されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のシングルレバー混合水栓用カートリッジ。
  4. 前記溝部の上側端部には、当該溝部の上側端部を上方から覆う横片と、横片から延出して前記円柱状部材の倒れ止めとなる縦片とが設けられており、
    前記横片と前記円柱状部材の軸方向の上端部との間には隙間が形成されている
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のシングルレバー混合水栓用カートリッジ。
  5. 前記円柱状部材がフッ素樹脂によって形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のシングルレバー混合水栓用カートリッジ。
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