JP5671562B2 - 湯水混合栓 - Google Patents

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Description

本発明は、湯水混合栓に関する。
ハンドル操作により吐出量及び湯水の混合割合を調整できる水栓が知られている。シングルレバー式の湯水混合栓では、レバーハンドルの左右回動(旋回)により湯と水との切り替え及び混合比の調整が可能であり、レバーハンドルの前後回動(上下回動)により吐出量の調整が可能である。
この湯水混合栓において、クリック機構を有するものがある。実用新案登録第3166820号公報は、レバーの左右回動におけるクリック機構を開示する。この発明では、略円形の制動スプリングプレートに制動縁部が形成され、この制動縁部と突き当て部との嵌合いにより、クリック機構が実現されている。特許第2779792号公報は、レバーの前後回動におけるクリック機構を開示する。この発明では、レバー体の両側部に形成された複数の凹部と、板バネに形成された突部との係合により、クリック機構が実現されている。
一方、特開2003−129535号公報は、レバーハンドルの位置が使用者に正対する位置で水を吐出するシングルレバー湯水混合栓を開示する。この発明の目的は、使用者が無意識に混合水を使用することを防止し、省資源化を図ることにある。
実用新案登録第3166820号公報 特許第2779792号公報 特開2003−129535号公報
クリック機構により、バルブ機構等の設計自由度が低下しうる。一方、湯水混合栓に求められる機能は多様化している。湯水混合栓の設計自由度を高めうるクリック機構が好ましい。
本発明の目的は、クリック機構を有し、且つ、設計自由度が高い湯水混合栓を提供することにある。
本発明に係る好ましい湯水混合栓は、混合栓本体と、上記混合栓本体の内部に設けられているハウジングと、上記ハウジングの内部に設けられ、湯用弁孔、水用弁孔及び吐出弁孔を有する固定弁体と、上記固定弁体の上面に摺動可能に配置されており、流路形成凹部及びレバー係合孔を有する可動弁体と、前後回動及び左右回動が可能なレバーと、上記レバーを前後回動可能に支持し、上記レバーに連動して左右回動しうる回動体と、クリック部材Aと、を備えている。上記レバーの左右回動により、上記可動弁体が上記固定弁体に対して旋回し、この可動弁体の旋回により、湯水混合比率の調節が可能とされている。上記レバーの前後回動により、上記可動弁体が上記固定弁体に対して移動し、この移動により吐出量の調節が可能とされている。上記クリック部材Aは、上記回動体に保持されている。上記レバーは、クリック係合部Aを有している。上記レバーの上記前後回動に伴い、上記クリック係合部Aは、上記レバーの前後回動軸線を中心として回動する。上記クリック係合部Aの回動の少なくとも一部の範囲において、上記クリック係合部Aと上記クリック部材Aとの間に前後クリック係合が生じる。上記前後クリック係合に起因する前後クリック感が、次の態様(x1)又は(x2)である。
(x1)上記前後クリック感が、上記レバーの左右回動における一部の角度範囲Rxで発現し、他の角度範囲Ryでは発現しない。
(x2)上記レバーの左右回動において、一部の角度範囲Raでの上記前後クリック感が、他の角度範囲Rbでの上記前後クリック感よりも大きい。
好ましくは、上記範囲Rx又は上記範囲Raが、湯を吐出しうる範囲である。好ましくは、上記範囲Ry又は上記範囲Rbが、水のみを吐出しうる範囲である。
好ましくは、上記クリック部材Aが、本体Aと、出退移動しうる当接部材Aと、この当接部材Aを上記クリック係合部A側に付勢する弾性部材Aとを有している。好ましくは、上記弾性部材Aが上記当接部材Aを上記クリック係合部Aに押し当てることにより、上記前後クリック係合が達成されている。
好ましくは、上記本体Aが、上記ハウジングの内面に摺動可能に当接しうる本体当接面Aを有している。好ましくは、上記ハウジングの内面が、上記本体当接面Aに摺動可能に当接しうるハウジング当接面を有している。好ましくは、上記ハウジング当接面が、第一ハウジング当接面と、この第一ハウジング当接面よりも半径方向内側に位置する第二ハウジング当接面とを有している。好ましくは、上記レバーの左右回動により、上記本体当接面Aが上記第一ハウジング当接面に当接している第一状態と、上記本体当接面Aが上記第二ハウジング当接面に当接している第二状態との相互移行が可能とされている。好ましくは、次の態様(y1)又は(y2)が可能とされている。
(y1)上記第二状態では上記前後クリック感が発現し、上記第一状態では上記前後クリック感が発現しない。
(y2)上記第二状態における上記前後クリック感が、上記第一状態における上記前後クリック感よりも大きい。
好ましくは、上記回動体と共に左右回動するクリック部材Bが更に備けられている。好ましくは、このクリック部材Bが、当接部材Bと弾性部材Bとを有している。好ましくは、上記当接部材Bが、上下方向に移動可能な状態で上記弾性部材Bによって支持されている。好ましくは、上記ハウジングの内面に、上記当接部材Bに当接しうるクリック係合部Bが設けられている。好ましくは、上記弾性部材Bが上記当接部材Bを上記クリック係合部Bに押し当てることにより、左右クリック係合が達成されている。
好ましい水栓器具は、上述のいずれかの湯水混合栓を備えている。
クリック機構を有し、且つ、設計自由度に優れた湯水混合栓が得られうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る湯水混合栓の斜視図である。 図2は、図1の湯水混合栓の一部が示された正面図である。 図3は、図1の湯水混合栓の一部が示された側面図である。 図4は、バルブ組立体の斜視図である。 図5は、バルブ組立体の側面図である。 図6は、バルブ組立体の平面図である。 図7は、バルブ組立体の断面図である。図7は、縦方向断面図である。 図8は、バルブ組立体の分解斜視図である。 図9は、レバーの斜視図である。 図10(a)は回動体の平面図であり、図10(b)は回動体の側面図であり、図10(c)は回動体の斜視図であり、図10(d)は回動体の側面図である。図10(b)と図10(d)とでは、視点が90°相違する。 図11(a)はハウジングの平面図であり、図11(b)はハウジングの底面図であり、図11(c)はハウジングの斜視図である。 図12(a)はクリック部材Aの斜視図であり、図12(b)はクリック部材Aの下面が示された斜視図であり、図12(c)は図12(b)の分解斜視図である。 図13は、バルブ組立体の一部断面斜視図である。 図14は、第一状態におけるバルブ組立体の平面図である。 図15は、図14の断面図である。 図16は、第三状態におけるバルブ組立体の平面図である。 図17は、図16の断面図である。 図18は、第二状態におけるバルブ組立体の平面図である。 図19は、図18の断面図である。 図20は、レバー(ハンドル)の左右回動について説明するための図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る湯水混合栓10の斜視図である。図2は、湯水混合栓10の上部の正面図である。図3は、湯水混合栓10の上部の側面図である。湯水混合栓10は、本体12、ハンドル14、吐出部16、湯導入管18、水導入管20及び吐出管22を有する。吐出部16は、ヘッド24を有する。ヘッド24では、シャワー吐出と通常吐出との切り替えが可能である。湯水混合栓10は、例えば、流し台、洗面台等に取り付けられ、水栓装置として使用される。湯水混合栓10を含む水栓装置は、流し台等に湯水混合栓10を固定するための固定部23と、湯供給管に接続される接続部25と、水供給管に接続される接続部27とを有している。
ハンドル14の上下回動(前後回動)により、吐出量が調節される(図3の矢印M参照)。本実施形態では、ハンドル14を上側に動かすほど、吐出量が増加する。逆に、ハンドル14を下側に動かすほど吐出量が増加してもよい。また、ハンドル14の左右回動(旋回)により、湯と水との混合割合が変化する。ハンドル14の左右回動により、吐水温度の調節が可能である。
湯水混合栓10は、その内部に、バルブ組立体40(後述)を有する。バルブ組立体40は、外カバー13の内部に配置されている。ハンドル14は、ネジ(図示されず)によって、レバー46(後述)に固定されている。なお、バルブ組立体40は、単独で取り扱い可能である。湯水混合栓10において、バルブ組立体40は交換可能である。
図4は、バルブ組立体40の斜視図である。図5は、バルブ組立体40の側面図である。図6は、バルブ組立体40の平面図である。図7は、図6のA−A線に沿った断面図である。図8は、バルブ組立体40の分解斜視図である。バルブ組立体40は、単独で取り扱い可能である。湯水混合栓10において、バルブ組立体40は交換可能である。
これらの図面が示すように、バルブ組立体40は、ハウジング42、回動体44、レバー46、レバー軸48、クリック部材a1及びクリック部材b1を有する。
なお、本願では、2つのクリック部材を区別するため、「クリック部材A」及び「クリック部材B」との用語が用いられる。「クリック部材A」は、前後クリック感を生じさせる。「クリック部材B」は、左右クリック感を生じさせる。本実施形態のクリック部材a1は、クリック部材Aの一例である。本実施形態のクリック部材b1は、クリック部材Bの一例である。
更に、バルブ組立体40は、可動弁体60、固定弁体62、パッキン64及びベース体68を有する(図7及び図8参照)。
図示されていないが、ベース体68は、湯導入口、水導入口及び吐出口を有する。ベース体68の下部には、これら湯導入口、水導入口及び吐出口のそれぞれに対応した開口が設けられており、これらの開口のそれぞれに、上述した湯導入管18、水導入管20及び吐出管22が接続されている。固定弁体62は、ベース体68の上側に固定されている。
固定弁体62は、湯用弁孔、水用弁孔及び混合水用弁孔を有している。湯用弁孔は、ベース体68の湯導入口に接続されている。パッキン64により、この接続の水密状態が保持されている。水用弁孔は、ベース体68の水導入口に接続されている。パッキン64により、この接続の水密状態が保持されている。混合水用弁孔は、ベース体68の吐出口に接続されている。パッキン64により、この接続の水密状態が保持されている。
可動弁体60は、上側部材86と、Oリング87と、下側部材88とを有する(図7参照)。上側部材86は、下側部材88に固定されている。本実施形態では、上側部材86と下側部材88とが互いに別部材である。これらが別部材とされことで、上側部材86と下側部材88とのそれぞれにおいて、最適な材質及び製法が選択されうる。可動弁体60は全体として一体成形されていてもよい。Oリング87は、上側部材86と下側部材88との境界からの水漏れを防止している。
下側部材88には貫通孔94が設けられている(図7参照)。この貫通孔94の上側開口は、上側部材86によって塞がれている。この結果、貫通孔94は、流路形成凹部96を形成している。
固定弁体62の上面には、平滑面PL1が設けられている(図7参照)。一方、下側部材88(可動弁体60)の下面には、平滑面PL2が設けられている。流路形成凹部96が形成されていない部分に、平滑面PL2が設けられている(図7参照)。平滑面PL1と平滑面PL2との面接触により、水密状態が確保されている。
図7が示すように、上側部材86の上面には、レバー46の下端95と係合するレバー係合凹部98が設けられている。レバー46の下端95は、このレバー係合凹部98に挿入されている。レバー46の動きに連動して、可動弁体60が固定弁体62の上を摺動する。
図9は、レバー46の斜視図である。レバー46は、軸孔100を有する。この軸孔100に、レバー軸48が挿通されている。レバー46は、このレバー軸48を中心として、前後回動しうる。
レバー46は、クリック係合部a2を有している。クリック係合部a2は、レバー46の側面に設けられている。本実施形態では、クリック係合部a2は、凹凸である。より詳細には、クリック係合部a2は、複数の凸条を有している。これらの凸条が並列されている。複数の凸条は、隙間無く並列されている。片道1回のレバー46の前後回動で、複数回の前後クリック感が生じる。
クリック係合部a2は、レバー46と一体である。クリック係合部a2は、レバー46とは別体であってもよい。クリック係合部a2は、レバー46に取り付けられていても良い。レバー46と一体のクリック係合部a2は、耐久性に優れる。また、部品点数の減少及び組立コストの低減が達成されうる。
図10(a)は、回動体44の平面図である。図10(b)は、回動体44の側面図である。図10(c)は、回動体44の斜視図である。図10(d)は、回動体44の側面図である。図10(b)と図10(d)とでは、視点が90°相違する。
回動体44は、基部102と上部104とを有する。上部104は、レバー挿入孔106と、軸孔108とを有する。基部102は、クリック部材配置部110を有する。このクリック部材配置部110は、凹部である。このクリック部材配置部110は、断面円形の孔である。
レバー46は、レバー挿入孔106に挿入される。このレバー46の軸孔100と、回動体44の軸孔108とが同軸で配置される(図7参照)。これら軸孔100及び軸孔108に、レバー軸48が挿入される。この挿入により、レバー46が、前後回動が可能な状態で、回動体44に固定される。レバー挿入孔106の寸法は、レバー46の前後回動を許容しうるように設定されている。なお本願では、レバー軸48を回転軸とするレバー46の回動が、「前後回動」とも称される。
図11(a)は、ハウジング42の平面図である。図11(b)は、ハウジング42の底面図である。図11(c)は、ハウジング42の斜視図である。図11(c)は、斜め下方から見た斜視図である。
図11(a)、図4及び図5が示すように、ハウジング42は、小径円筒部120と、大径円筒部122と、連結部124とを有する。連結部124は、小径円筒部120と大径円筒部122とを繋いでいる。連結部124は、ハウジング42の半径方向に延在している。小径円筒部120は、上方開口126を有する。図11(c)が示すように、大径円筒部122は、下方開口128を有する。
大径円筒部122は、係合孔130を有する(図11(c)参照)。この係合孔130が、ベース体68の係合凸部77と係合している(図4参照)。この係合は、ベース体68へのハウジング42の固定に寄与している。
回動体44の上部104の円周面部の外径は、小径円筒部120の内径に略等しい。回動体44の上部104は、小径円筒部120に回転可能な状態で保持されている。この回転では、上部104の外周面105と、小径円筒部120の内周面121とが摺動する(図7及び図8参照)。
大径円筒部122は、回動体44の基部102、可動弁体60及び固定弁体62を収容している(図7参照)。
[湯水の流れ]
湯は、湯導入管18から、ベース体68の湯導入口を経由して、固定弁体62の湯用弁孔に至る。水は、水導入管20から、ベース体68の水導入口を経由して、固定弁体62の水用弁孔に至る。
固定弁体62の湯用弁孔に到達した湯は、流路形成凹部96に流入する。この流入は、流路形成凹部96の開口と上記湯用弁孔との重複部H(図示されない)により生ずる。可動弁体60の摺動により、重複部Hの面積は変化する。重複部Hが存在しない場合、湯は流路形成凹部96に流入しない。重複部Hが存在しない場合とは、可動弁体60(下側部材88)の下面を構成する平滑面PL2によって上記湯用弁孔が完全に塞がれていることを意味する。
固定弁体62の水用弁孔に到達した水は、流路形成凹部96に流入する。この流入は、流路形成凹部96の開口と上記水用弁孔との重複部Cにより生ずる。可動弁体60の摺動により、重複部Cの面積は変化する。重複部Cが存在しない場合、水は流路形成凹部96に流入しない。重複部Cが存在しない場合とは、可動弁体60(下側部材88)の下面を構成する平滑面PL2によって上記水用弁孔が完全に塞がれていることを意味する。
流路形成凹部96に到達した湯及び/又は水は、固定弁体62の上記混合水用弁孔、ベース体68の上記吐出口及び吐出管22を経由して、吐出部16に至る。
湯と水との混合割合は、上記重複部Hと上記重複部Cとの面積比M1によって決まる。ハンドル14(レバー46)の左右回動によって、可動弁体60が回転する。この可動弁体60の回転によって、面積比M1が変化する。この変化によって、水温が調整される。
吐出量は、上記重複部Hと上記重複部Cとの面積合計Saによって決まる。ハンドル14(レバー46)の前後回動によって、可動弁体60が直線的に移動する。この可動弁体60の移動によって、面積合計Saが変化する。この変化によって、吐出量が調整される。面積合計Saがゼロである場合、吐出がストップする。面積合計Saがゼロである場合とは、平滑面PL2によって、上記湯用弁孔及び上記水用弁孔が完全に塞がれていることを意味する。
[クリック感に係る用語の定義]
本願において、クリック感に係る用語が、以下の如く定義される。なお、好ましいクリック感は、使用者が触覚及び/又は聴覚で感知できる感覚である。
[前後クリック感]
前後クリック感とは、レバー46の前後回動に伴い生じうるクリック感である。前後クリック感として、振動、音、操作抵抗力の変化、等が挙げられる。
[前後クリック係合]
前後クリック係合とは、前後クリック感を生じさせる係合である。係合の態様は限定されない。
[左右クリック感]
左右クリック感とは、レバー46の左右回動に伴い生じうるクリック感である。左右クリック感として、振動、音、操作抵抗力の変化、等が挙げられる。
[左右クリック係合]
左右クリック係合とは、左右クリック感を生じさせる係合である。係合の態様は限定されない。
[クリック係合部A、クリック部材A]
用語の区別を明確とする目的で、本願では、クリック係合部A及びクリック部材Aとの用語が用いられる。これらは、前後クリック係合に関与する。
[クリック係合部A]
クリック係合部Aは、前後クリック係合を生じさせる。クリック係合部Aは、レバー46の前後回動に連動する。クリック係合部Aは、レバー46の前後回動軸線を中心として回動する。クリック係合部Aは、レバー46に設けられている。クリック係合部Aは、レバー46と一体であってもよい。クリック係合部Aは、レバー46とは別体であってもよい。クリック係合部Aは、レバー46に取り付けられていても良い。
[クリック部材A]
クリック部材Aは、クリック係合部Aとの係合により、前後クリック係合を生じさせる。クリック部材Aは、レバー46の前後回動に連動しない。レバー46が左右回動されると、クリック部材Aはレバー46と共に回動する。クリック部材Aは、回動体44に保持されている。クリック部材Aは、回動体44と共に左右回動する。
[本体A、本体当接面A、当接部材A、弾性部材A]
用語の区別を明確とする目的で、本願では、本体A、当接部材A及び弾性部材Aとの用語が用いられる。これらは、上記クリック部材Aを構成している部材である。即ち、上記クリック部材Aが、本体A、当接部材A及び弾性部材Aを有している。
[本体A、本体当接面A]
本体Aは、クリック部材Aの本体である。本体Aは、本体当接面Aを有する。
[本体当接面A]
本体当接面Aは、ハウジング42の内面に摺動可能に当接しうる。本体当接面Aは、当接部材Aの突出方向後方側に設けられている。当接部材Aの突出方向前方側には、クリック係合部a2が配置されている。
[当接部材A]
当接部材Aは、出退移動しうる。この当接部材Aは、クリック係合部Aに当接する。この当接により、前後クリック係合が生じる。
[弾性部材A]
弾性部材Aは、当接部材Aを、クリック係合部A側に付勢している。この付勢により、当接部材Aは、クリック係合部Aに押し当てられる。
[クリック係合部B、クリック部材B]
用語の区別を明確とする目的で、本願では、クリック係合部B及びクリック部材Bとの用語が用いられる。これらは、左右クリック係合に関与する。
[クリック係合部B]
クリック係合部Bは、左右クリック係合を生じさせる。クリック係合部Bは、当接部材B(後述)に当接しうる。クリック係合部Bは、レバー46の左右回動に連動しない。クリック係合部Bは、レバー46の左右回動及び前後回動に関わらず、固定されている。クリック係合部Bは、ハウジング42の内面に設けられている。クリック係合部Bは、ハウジング42と一体であってもよい。クリック係合部Bは、ハウジング42とは別体であってもよい。クリック係合部Bは、ハウジング42に取り付けられていても良い。クリック係合部Bは、ハウジング42以外の部材に設けられても良い。
[クリック部材B]
クリック部材Bは、クリック係合部Bとの係合により、左右クリック係合を生じさせる。クリック部材Bは、レバー46の前後回動に連動しない。クリック部材Bは、レバー46の左右回動に連動する。クリック部材Bは、回動体44と共に左右回動する。クリック部材Bは、回動体44に保持されているのが好ましい。
[当接部材B、弾性部材B]
用語の区別を明確とする目的で、当接部材B及び弾性部材Bとの用語が用いられる。これらは、上記クリック部材Bを構成している部材である。即ち、上記クリック部材Bが、当接部材B及び弾性部材Bを有している。
[当接部材B]
当接部材Bは、出退移動しうる。当接部材Bは、上下方向に移動可能である。この当接部材Bが、クリック係合部Bに当接しうる。この当接により、左右クリック係合が生ずる。
[弾性部材B]
弾性部材Bは、当接部材Bを、上下方向に移動可能な状態で支持している。弾性部材Bは、当接部材Bを、クリック係合部Bに押し当てる。弾性部材Bは、当接部材Bを、クリック係合部B側に付勢している。この付勢により、当接部材Bは、クリック係合部Bに押し当てられる。
これらの各部材について、本実施形態では、以下の符号が用いられる。
・クリック部材A:a1
・本体A:a10
・本体当接面A:a110
・当接部材A:a12
・弾性部材A:a14
・クリック係合部A:a2
・クリック部材B:b1
・当接部材B:b12
・弾性部材B:b14
・クリック係合部B:b2
[前後クリック機構]
上述の通り、前後クリック機構は、クリック部材a1とクリック係合部a2とを有している。
図12(a)は、クリック部材a1の斜視図である。図12(b)も、クリック部材a1の斜視図である。図12(b)は、図12(a)に対して、上下反転されている。図12(c)は、図12(b)の分解斜視図である。
図12(a)、(b)及び(c)が示すように、クリック部材a1は、本体a10と、当接部材a12と、弾性部材a14とを有する。本体a10は、レール部a102と、側面a104と、突出用開口a106と、下方開口a108とを有する。更に、本体a10は、本体当接面a110と、傾斜面a112とを有する(図8参照)。
弾性部材a14は、コイルバネである。コイルバネ以外の弾性部材が用いられても良い。図12(c)が示すように、当接部材a12は、ストッパ部a120、先端部a122及び後方突起a124を有する。本体a10は、支持突起a114を有する。弾性部材a14は、本体a10に収容されている。弾性部材a14の一端部には、支持突起a114が挿入されている。弾性部材a14の他端部には、後方突起a124が挿入されている。弾性部材a14の姿勢は、本体a10の内部において、安定している。先端部a122は、本体a10の突出用開口a106に挿通されている。
弾性部材a14は、当接部材a12を、先端部a122側に付勢している。弾性部材a14は、当接部材a12を、出退方向の突出側に付勢している。弾性部材a14は、当接部材a12を、クリック係合部a2へ向かう方向に付勢している。弾性部材a14の伸縮方向は、当接部材a12の出退方向に等しい。先端部a122が非当接状態にあるとき、当接部材a12は、最大限突出している。ストッパ部a120と本体a10との緩衝により、当接部材a12の最大突出量は制約されている。
弾性部材a14は、下方開口a108を利用して、本体a10の内部に配置される。クリック部材a1が保持部140(後述)に配置されると、この下方開口a108の少なくとも一部が回動体44によって塞がれる。よって、弾性部材a14は脱落しない。
前後クリック係合は、当接部材a12とクリック係合部a2との係合である。より詳細には、前後クリック係合は、先端部a122とクリック係合部a2との係合である。
クリック部材a1は、回動体44に保持されている。図10が示すように、回動体44は、クリック部材a1を保持するための保持部140を有する。この保持部140は、クリック部材a1をスライド可能に保持しうる。保持部140は、側面142と、底面144と、スライド溝146とを有する。保持部140は、上方に開放されている。保持部140は、互いに対向する2つの側面142を有する。保持部140は、互いに平行な2つのスライド溝146を有する。この保持部140は、2つの凸部148の間の隙間を利用して形成されている。
図13は、図5のB−B線に沿った断面が示された一部断面斜視図である。この図13に示されるように、保持部140に、クリック部材a1が取り付けられている。保持部140は、クリック部材a1を、スライド可能な状態で保持している。クリック部材a1のスライド方向は、小径円筒部120の半径方向である。クリック部材a1は、クリック係合部a2に向かう方向にスライドしうる。クリック部材a1は、クリック係合部a2との距離が変化するように移動しうる。
クリック部材a1のレール部a102が、保持部140のスライド溝146に挿入されている(図13参照)。この挿入により、クリック部材a1はスライド可能な状態で保持されている。また、本体a10の側面a104は2箇所に設けられており、これら側面a104のそれぞれが、保持部140の側面142に当接している。この当接によっても、クリック部材a1は、スライド可能な状態で保持されている。スライド移動のいずれの位置においても、クリック部材a1の姿勢は一定である。クリック部材a1の姿勢は常に安定している。
なお、クリック部材a1のスライド方向は、当接部材a12の出退方向と同じである。
クリック部材a1のスライドには、ハウジング42が関与している。ハウジング42は、ハウジング当接面Htを有している。このハウジング当接面Htは、クリック部材a1の位置を制御しうる。
図11、図13等が示すように、ハウジング当接面Htは、第一ハウジング当接面Ht1と、第二ハウジング当接面Ht2とを有している。更に、ハウジング当接面Htは、接続面Ht3を有している。第一ハウジング当接面Ht1と第二ハウジング当接面Ht2との間に、接続面Ht3が設けられている(図14等参照)。接続面Ht3は傾斜面である。接続面Ht3は、第二ハウジング当接面Ht2に近づくにつれて半径方向内側となるように、傾斜している。接続面Ht3は、第一ハウジング当接面Ht1と第二ハウジング当接面Ht2とを滑らかに繋いでいる。
ハウジング当接面Htは、ハウジング42の内面に設けられている。ハウジング当接面Htは、小径円筒部120の内面に設けられている。
第一ハウジング当接面Ht1は円周面(の一部)である。第二ハウジング当接面Ht2は円周面(の一部)である。第一ハウジング当接面Ht1の円周面と、第二ハウジング当接面Ht2の円周面とは、同軸である。
第二ハウジング当接面Ht2は、第一ハウジング当接面Ht1よりも半径方向内側に位置している。この半径方向とは、第一ハウジング当接面Ht1の円周面の半径方向である。この半径方向とは、第二ハウジング当接面Ht2の円周面の半径方向でもある。
ハウジング当接面Htは、本体当接面a110に摺動可能に当接しうる。図13から図19には、ハウジング当接面Htと本体当接面a110との当接状態が示されている。
図14は、状態Saにおけるバルブ組立体40の平面図である。図15は、状態Saにおけるバルブ組立体40の断面図である。図15の断面の位置は、図5のB−B線に等しい。図16は、状態Scにおけるバルブ組立体40の平面図である。図17は、状態Scにおけるバルブ組立体40の断面図である。図17の断面の位置は、図5のB−B線に等しい。図18は、状態Sdにおけるバルブ組立体40の平面図である。図19は、状態Sdにおけるバルブ組立体40の断面図である。図19の断面の位置は、図5のB−B線に等しい。
前述した図13は、状態Sbにおける斜視図である。
レバー46(ハンドル14)を第一方向に左右回動させると、バルブ組立体40の状態は、状態Sa、状態Sb、状態Sc、状態Sdの順で遷移する。本実施形態では、上記第一方向が、高温側である。この第一方向が、低温側であってもよい。
状態Saでは、第一ハウジング当接面Ht1と本体当接面a110とが当接している(図14及び図15参照)。この当接が達成された状態が、本願において、第一状態D1とも称される。状態Saは、第一状態D1の一例である。
状態Sbでも、第一ハウジング当接面Ht1と本体当接面a110とが当接している(図13参照)。状態Sbは、第一状態D1の他の一例である。
状態Sdでは、第二ハウジング当接面Ht2と本体当接面a110とが当接している(図18及び図19参照)。この当接が達成された状態が、本願において、第二状態D2とも称される。状態Sdは、第二状態D2の一例である。
状態Scでは、本体当接面a110は、第一ハウジング当接面Ht1と当接しておらず、第二ハウジング当接面Ht2とも当接していない(図16及び図17参照)。状態Scは、上記第一状態D1ではなく、上記第二状態D2でもない。第一ハウジング当接面Ht1及び第二ハウジング当接面Ht2に当接していない状態が、本願において、第三状態D3とも称される。この第三状態D3では、傾斜面a112が、接続面Ht3に当接している。
第三状態D3では、前後クリック係合の有無の切り替えが起こる。接続面Ht3が傾斜面とされていることにより、この切り替えは円滑になされる。第三状態D3は、レバー46の円滑な左右回動を阻害しない。
なお、第三状態D3におけるレバー46の左右回動において、前後クリック感が、徐々に又は段階的に変化してもよい。また、第三状態D3におけるレバー46の左右回動において、前後クリック感が、高温側ほど大きくなるように、徐々に又は段階的に変化してもよい。
バルブ組立体40では、レバー46の左右回動により、上記第一状態D1と上記第二状態D2との相互移行が可能とされている。本実施形態では、上記第一状態D1と上記第二状態D2との相互移行の間に、上記第三状態D3が経由される。なお、第三状態D3は生じなくてもよい。上記第一状態D1と上記第二状態D2との相互移行を円滑とし、レバー46の操作性を高める観点から、上記相互移行において、上記第三状態が経由されるのが好ましい。
上記第一状態D1から上記第二状態D2への移行により、クリック部材a1は、クリック係合部a2に係合しうる位置に移動する。第二状態D2では、クリック部材a1は、クリック係合部a2を押圧しうる位置にまで移動しうる。第二状態D2において、クリック部材a1の位置は、クリック係合部a2の凹部及び凸部に当接部材a12が当接しうるような位置である。クリック部材a1が第二状態D2であるとき、前後クリック係合が生じうる。
上記第二状態D2から上記第一状態D1への移行により、クリック部材a1は、少なくとも、クリック係合部a2を押圧しえない位置に移動する。クリック部材a1が第一状態D1であるとき、当接部材a12が最大に突出した状態においても、当接部材a12はクリック係合部a2を押圧しない。よって、クリック部材a1が第一状態D1であるとき、前後クリック係合が生じない。
このように、第一状態D1と第二状態D2との相互移行により、前後クリック係合が生ずるか否かの切替が可能とされている。
なお、第二状態D2から第一状態D1への移行では、クリック係合部a2と当接部材a12との当接によって、クリック部材a1が半径方向外側にスライドする。第一状態D1から第二状態D2への移行では、上述の通り、ハウジング当接面Htがクリック部材a1を半径方向内側にスライドさせる。
前後クリック係合の解除は、上記第三状態の間に生ずる。この第三状態においては、前後クリック感の強さが徐々に変化しうる。接続面Ht3の設定によって、前後クリック感の変化の度合いを調整することができる。例えば、接続面Ht3の周方向範囲を広げ且つ接続面Ht3の傾斜を緩やかにすることで、前後クリック感の変化を緩やかにすることができる。この前後クリック感の変化は、前後クリック係合の有無が切替わることを使用者に認識させうる。
レバー46の左右回動によって、第一状態D1と第二状態D2との切替が生ずる。レバー46の左右方向位置(レバー周位置)によって、第一状態D1か第二状態D2かが定まる。よって、レバー周位置により、前後クリック係合が生ずるか否かが定まる。
なお、第一状態D1においても前後クリック係合が生じても良い。この第一状態D1における前後クリック感は、第二状態D2における前後クリック感よりも小さい。この構成は、第一ハウジング当接面Ht1の半径方向位置を調整することにより、可能となる。
好ましくは、湯水混合栓10では、次の態様(y1)又は(y2)が可能とされている。
(y1)上記第二状態D2では上記前後クリック感が発現し、上記第一状態D1では上記前後クリック感が発現しない。
(y2)上記第二状態D2における上記前後クリック感が、上記第一状態D1における上記前後クリック感よりも大きい。
クリック感の多様性の観点から、次の態様(y3)が可能とされていてもよい。
(y3)レバー46の角度範囲は、レバー46の左右回動に伴い前後クリック感が徐々に又は段階的に変化する範囲R3を有する。
省エネルギーの観点から、次の態様(y4)が可能とされていてもよい。
(y4)レバー46の角度範囲は、レバー46を高温側に左右回動するほど前後クリック感が徐々に又は段階的に大きくなる角度範囲R4を有する。
上記態様(y3)に上記態様(y4)が組み合わされても良い。上記態様(y1)に、上記態様(y3)及び/又は(y4)が組み合わされても良い。上記態様(y2)に、上記態様(y3)及び/又は(y4)が組み合わされても良い。ハウジング当接面Htの形状を変えることにより、態様(y1)、(y2)、(y3)(y4)及びこれらの組み合わせは、容易に実現されうる。
左右クリック係合は、クリック部材b1とクリック係合部b2との係合によって生ずる。図7の拡大部が示すように、クリック部材配置部110は上方に開放されている。このクリック部材配置部110に、弾性部材b14が配置されている。弾性部材b14はコイルバネであるが、他の弾性部材であってもよい。当接部材b12は球体である。この当接部材b12は、上下方向に移動可能な状態で、弾性部材b14によって支持されている。弾性部材b14は、当接部材b12を上方に向かって付勢している。
クリック部材配置部110の内径は、弾性部材b14の外径に略等しい。クリック部材配置部110は、弾性部材b14の姿勢を保持している。弾性部材b14の姿勢は、弾性部材b14の伸縮方向が上下方向となるように、保持されている。弾性部材b14は、当接部材b12を、上方向に常時付勢している。
図11(b)及び図11(c)が示すように、ハウジング42は、クリック係合部b2を有している。このクリック係合部b2は、ハウジング42の内面に設けられている。このクリック係合部b2は、連結部124の下面に設けられている。連結部124の下面は、クリック部材b1の当接部材b12が当接する当接面b42を有している。このように、ハウジング42は、クリック部材b1の当接部材b12が当接する当接面b42を有している。この当接面b42に、クリック係合部b2が設けられている。
本実施形態のクリック係合部b2は凹部である。クリック係合部b2の形態は限定されない。例えばクリック係合部b2は凸部であってもよいし、凹凸部であってもよい。クリック係合部b2の形態は、クリック部材b1との間で左右クリック感を生ずるものであればよい。
クリック部材b1は、回動体44と共に左右回動する。レバー46の左右回動に伴い、クリック部材b1は、円に沿って移動する。レバー46の左右回動に伴い、クリック部材b1は、円環状の当接面b42に沿って移動する。
レバー周位置に関わらず、当接部材b12は、弾性部材b14によって、常に、ハウジング42の内面に押し当てられている。即ち、レバー周位置に関わらず、当接部材b12は、弾性部材b14によって、常に、当接面b42に押し当てられている。
当接部材b12がクリック係合部b2に到達すると、当接部材b12がクリック係合部b2に係合する。上述の通り、本実施形態のクリック係合部b2は凹部である。当接部材b12は、この凹部に入り込む。このようにして、クリック部材b1がクリック係合部b2に係合する。この係合及び/又は係合解除により、左右クリック感が生じる。この係合は、左右クリック係合である。左右クリック係合が生じるときのレバー周位置は、例えば、クリック係合部b2の位置によって調整されうる。よって、この調整は容易である。
湯水混合栓10では、上記前後クリック係合に起因する前後クリック感が、次の態様(x1)又は(x2)であるのが好ましい。
(x1)上記前後クリック感が、上記レバーの左右回動における一部の角度範囲Rxで発現し、他の角度範囲Ryでは発現しない。
(x2)上記レバーの左右回動において、一部の角度範囲Raでの上記前後クリック感が、他の角度範囲Rbでの上記前後クリック感よりも大きい。
上記態様(x1)は、例えば、次の態様(x10)を含む。
(x10)上記前後クリック感が、上記レバーの左右回動における一部の角度範囲Rxで発現し、他の角度範囲Ryでは発現しない。更に、上記角度範囲Rxが角度範囲Ra及び角度範囲Rbを含んでおり、上記範囲Raでの上記前後クリック感が、上記範囲Rbでの上記前後クリック感よりも大きい。
上記態様(x2)は、例えば、次の態様(x20)及び(x21)を含む。
(x20)上記レバーの左右回動範囲が、第一の角度範囲Ra、第二の角度範囲Rb及び第三の角度範囲Rcを有しており、上記範囲Raでの上記前後クリック感が、上記範囲Rbでの上記前後クリック感よりも大きく、上記範囲Rcでは、上記前後クリック感が生じない。
(x21)レバー周位置により、前後クリック感の大きさが変化する。
なお、クリック感の大きさは、音の大きさ、振動の大きさ、レバー操作における抵抗力の大きさ等によって判断されうる。
図20は、ハンドル14の左右回動範囲について説明するための図である。実際に目視されるのはハンドル14であるため、図20でもハンドル14が示されている。ただし、ハンドル14はレバー46に固定されており、ハンドル14の左右回動範囲は、レバー46の左右回動範囲に等しい。
レバー46(ハンドル14)は、右限界位置MRから左限界位置MLまで左右回動されうる。右限界位置MR及び左限界位置MLは自由に設定されうる。
本実施形態では、上記(x1)が達成されている。即ち、角度範囲Rxにおいて前後クリック感が発現し、左右回動範囲Ryにおいて前後クリック感が発現しない。なお、範囲Rx及び範囲Ryは、図20の構成に限られず、あらゆる変更が可能である。例えば、上述した第一ハウジング当接面Ht1及び第二ハウジング当接面Ht2の配置によって、範囲Rx及び範囲Ryが変更されうる。
上述の通り、上記(x2)が達成されてもよい。即ち、左右回動範囲Raにおいて前後クリック感が発現し、且つ、範囲Raでの前後クリック感が、範囲Rbでの前後クリック感よりも大きくてもよい。なお、範囲Ra及び範囲Rbは、図20の構成に限られず、あらゆる変更が可能である。例えば、上述した第一ハウジング当接面Ht1及び第二ハウジング当接面Ht2の配置によって、範囲Ra及び範囲Rbが変更されうる。
なお、図20の実施形態では、範囲Raと範囲Rbとの総和が可動全範囲RFであるが、この形態に限定されないのはもちろんである。範囲RFが、範囲Ra及び範囲Rb以外の角度範囲を有していても良い。
本実施形態では、範囲Rxが、湯を吐出しうる範囲である。「湯を吐出しうる」とは、湯水が混合される場合と、湯が100%との場合とを含む。本実施形態では、範囲Ryが、水のみを吐出しうる範囲である。本実施形態では、湯が吐出するときに前後クリック感が生じるため、湯が吐出されているか否かの判断が容易である。よって、不要な湯の吐出が抑制され、省エネルギーが達成されうる。
範囲Raが湯を吐出しうる範囲であり、範囲Rbが水のみを吐出しうる範囲であってもよい。この場合、湯が吐出するときに大きな前後クリック感が生じるため、湯が吐出されているか否かの判断が容易である。よって、不要な湯の吐出が抑制され、省エネルギーが達成されうる。
本実施形態では、左右回動可能範囲RFの中心周位置C1において、ハンドル14は正面を向く。換言すれば、中心周位置C1が、レバー正面位置である。図20が示すように、ハンドル14の範囲RFは、正面位置に対して左右対称である。範囲RFは、正面位置に対して左右非対称であってもよい。
本実施形態では、レバー正面位置S1において、水のみが吐出され、湯が吐出されない。よって、省エネルギー性が更に高められている。
図20において符号K1で示されるのは、湯を吐出しうる範囲と水のみを吐出しうる範囲との境界である。本実施形態では、この境界K1が、レバー正面位置S1よりも湯側に位置している。よって、レバー周位置が正面位置S1からズレた場合でも、湯が吐出しない。よって省エネルギー性が更に高められている。
図20において角度θxで示されているのは、湯のみを吐出又は湯水混合水を吐出しうる範囲の回動角度である。図20において角度θyで示されているのは、水のみを吐出しうる範囲の回動角度である。図20において角度θkで示されているのは、正面位置S1と境界K1との間の回動角度である。省エネルギーの観点から、角度θkは、3°以上が好ましく、5°以上がより好ましい。角度θxが過度に小さい場合、温度調節性が低下しうる。この観点から、角度θkは、10°以下が好ましく、8°以下がより好ましい。
本実施形態では、境界K1において、左右クリック感が生ずる。よって、湯のみ又は湯の混合が開始されるか否かの境界が、容易に認識される。本実施形態では、この左右クリック感により、湯水混合水が吐出される範囲と水のみが吐出される範囲との境界が、容易に認識される。よって、省エネルギー性が向上しうる。この観点から、境界K1又はその近傍において、左右クリック感が生ずるのが好ましい。上記省エネルギー効果を考慮すると、左右クリック感が生ずるレバー周位置は、境界K1±5°の範囲であるのが好ましく、境界K1±3°の範囲であるのが好ましく、境界K1±1°の範囲であるのがより好ましい。
温度調節を容易とする観点から、上記角度θxは、40度以上が好ましく、50度以上がより好ましく、55度以上が特に好ましい。操作性の観点から、上記角度θxは、100度以下が好ましく、90度以下がより好ましく、70度以下が特に好ましい。
上記角度θyは0度とすることもできる。しかし、通常の湯水混合栓では、角度θyが0度とはされていない。よって、上記角度θyが0度であると、使用者がハンドル14を右側に過度に操作してしまうことがある。この過度な操作の繰り返しは、湯水混合栓に過度な負担を与え、湯水混合栓の耐久性に悪影響を与えうる。この観点から、上記角度θyは、10度以上が好ましく、20度以上がより好ましく、30度以上が特に好ましい。上記角度θyが過大である場合、水の割合が100%である範囲が広くなりすぎて、操作性が低下する。この観点から、上記角度θyは、90度以下が好ましく、70度以下がより好ましく、60度以下が特に好ましい。
角度比(θy/θx)が小さすぎると、角度θxが小さくなりすぎたり、角度θyが大きくなりすぎたりすることがある。この観点から、角度比(θy/θx)は、0.2以上が好ましく、0.4以上がより好ましく、0.6以上が特に好ましい。また、角度比(θy/θx)が大きすぎると、角度θxが大きくなりすぎたり、角度θyが小さくなりすぎたりすることがある。この観点から、角度比(θy/θx)は、0.9以下が好ましく、0.8以下がより好ましく、0.7以下が特に好ましい。
上記実施形態では、弁体に直接関係の無い部位に前後クリック機構が設けられている。よって、弁体の設計自由度が向上する。
上記実施形態では、クリック部材a1及びクリック係合部a2のいずれも耐久性に優れている。また、前後クリック係合の発生の有無が、クリック部材a1のスライド移動によって実現されている。この前後クリック切り替え機構は、繰り返しの使用によっても劣化しにくい。よって、長期間に亘って安定的な前後クリック感が実現しうる。
上記実施形態では、弁体に直接関係の無い部位に左右クリック機構が設けられている。よって、弁体の設計自由度がより一層向上する。
ハウジング当接面Htとクリック部材a1との接触は面接触であるため、摩耗しにくい。また、この面接触により、クリック部材a1のクリック係合部a2側への移動が、確実になされうる。よって、信頼性の高い前後クリック切り替え機構が実現されている。
クリック部材a1は、スライド用隙間である保持部140に、スライド可能に保持されている。保持部140は、クリック部材a1の姿勢を安定的に保持しうる。また、レール部a102とスライド溝146との係合により、クリック部材a1の姿勢がより一層安定されている。よって、信頼性の高い前後クリック切り替え機構が実現されている。
上述の実施形態では、第一ハウジング当接面Ht1及び第二ハウジング当接面Ht2の配置により、前後クリック係合が生じるときのレバー周位置が自由に設定されうる。よって、前後クリック感の設定の自由度が高い。例えば、湯が吐出されるレバー周位置のみで前後クリック感を生じさせることができる。よって、使用者が湯の使用を認識しやすくなり、省エネルギー効果が向上しうる。
上述の実施形態では、クリック係合部b2の配置により、左右クリック係合が生じるときのレバー周位置が自由に設定されうる。よって、左右クリック感の設定の自由度が高い。また、少ない部品点数で、安定した左右クリック機構が実現されている。
上記実施形態では、弾性部材a14の付勢により前後クリック感が生じている。よって、前後クリック係合が達成されつつ、レバー46の前後回動操作は円滑である。また、上記実施形態では、弾性部材b14の付勢により左右クリック感が生じている。よって、左右クリック係合が達成されつつ、レバー46の左右回動操作は円滑である。
上記実施形態では、ハウジング42にハウジング当接面Htが設けられている。つまり、クリック部材a1を移動させるための構造が、ハウジング42に設けられている。よって、部品点数が減少し、組立コストも抑制されている。
上記実施形態では、クリック部材a1及びクリック係合部a2のいずれも耐久性に優れている。また、前後クリック係合の発生の有無が、クリック部材a1のスライド移動によって実現されている。この前後クリック切り替え機構は、繰り返しの使用によっても劣化しにくい。よって、長期間に亘って安定的な前後クリック感が実現しうる。
クリック部材a1において、保持部140との摺動面の面積は広い。よって、繰り返しの移動によっても、クリック部材a1は摩耗しにくい。クリック部材a1により、安定した前後クリック係合が達成されている。
上記左右クリック機構では、当接部材b12として球体が用いられている(図7参照)。この球体b12は、回転可能な状態で支持されている。球体b12が回転することで、摩耗及び傷が抑制される。よって、使用に伴う経時劣化が抑制され、左右クリック機構の耐久性が高まる。また、摩耗及び傷が抑制されるので、使用に伴う左右クリック感の変動が少ない。よって、信頼性の高い左右クリック機構が実現される。
上記実施形態では、弾性部材として、コイルバネa14、b14が用いられている。繰り返しの変形によっても、コイルバネの弾性係数は変化しにくい。コイルバネの使用により、使用に伴う経時劣化が抑制される。よって、クリック機構の耐久性が高まる。また、使用に伴うクリック感の変動は少ない。信頼性の高いクリック機構が実現される。
上記弾性部材A(弾性部材a14)として、コイルバネ、板バネ及び樹脂バネが例示される。耐久性及び設計自由度の観点から、コイルバネが好ましい。このコイルバネは、圧縮コイルバネである。コイルバネでは、バネ定数等の設計自由度が高い。よって、前後クリック感の強さの設定が容易とされうる。耐久性の観点から、弾性部材Aの材質として、金属が好ましい。この金属として、ステンレス鋼が例示される。上記実施形態では、弾性部材Aの材質は、SUS304−WPBとされた。上記実施形態では、弾性部材Bのコイルバネにおいて、線径は0.4mmとされ、中心コイル平均径は3.0mmとされ、巻数は5巻とされ、自由長さは4.5mmとされ、クリック時の最短バネ長さは2.5mmとされ、クリック時の最大バネ荷重は4.1(N)とされた。
前後クリック感を高める観点から、弾性部材A(弾性部材a14)のバネ定数は、2.0(N/mm)以上が好ましく、2.5(N/mm)以上がより好ましく、2.7(N/mm)以上がより好ましい。レバーの操作性の観点から、弾性部材Aのバネ定数は、2.0(N/mm)以上が好ましく、2.5(N/mm)以上がより好ましく、2.7(N/mm)以上がより好ましい。レバーの操作性の観点から、弾性部材Aのバネ定数は、3.5(N/mm)以下が好ましく、3.3(N/mm)以下がより好ましく、3.0(N/mm)以下がより好ましい。上記実施形態では、弾性部材A(弾性部材a14)のバネ定数は、2.7(N/mm)とされた。
上記弾性部材B(弾性部材b14)として、コイルバネ、板バネ及び樹脂バネが例示される。耐久性及び設計自由度の観点から、圧縮コイルバネが好ましい。コイルバネでは、バネ定数等の設計自由度が高い。よって、左右クリック感の強さの設定が容易とされうる。耐久性の観点から、弾性部材Bの材質として、金属が好ましい。この金属として、ステンレス鋼が例示される。上記実施形態では、弾性部材Bの材質として、SUS304−WPBが用いられた。上記実施形態では、弾性部材Bのコイルバネにおいて、線径は0.4mmとされ、中心コイル平均径は3.0mmとされ、巻数は5巻とされ、自由長さは4.5mmとされ、クリック時の最短バネ長さは2.5mmとされ、クリック時の最大バネ荷重は4.1(N)とされた。
左右クリック感を高める観点から、弾性部材B(弾性部材b14)のバネ定数は、2.0(N/mm)以上が好ましく、2.5(N/mm)以上がより好ましく、2.7(N/mm)以上がより好ましい。レバーの操作性の観点から、弾性部材Bのバネ定数は、2.0(N/mm)以上が好ましく、2.5(N/mm)以上がより好ましく、2.7(N/mm)以上がより好ましい。レバーの操作性の観点から、弾性部材Bのバネ定数は、3.5(N/mm)以下が好ましく、3.3(N/mm)以下がより好ましく、3.0(N/mm)以下がより好ましい。上記実施形態では、弾性部材B(弾性部材b14)のバネ定数は、2.7(N/mm)とされた。
上記クリック係合部A(クリック係合部a2)の材質として、樹脂及び金属が例示される。この樹脂には、繊維強化樹脂も含まれる。好ましい樹脂として、PA樹脂、ABS樹脂及びPC樹脂及びこれらの繊維強化材が例示される。PA樹脂とは、ポリアミド樹脂である。ABS樹脂とは、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体樹脂である。PC樹脂とは、ポリカーボネート樹脂である。耐久性及びじん性の観点から、ガラス繊維強化PA樹脂が好ましい。上記実施形態では、上記クリック係合部Aの材質として、ガラス繊維強化PA樹脂が用いられた。
生産性の観点から、上記クリック係合部A(クリック係合部a2)は、上記レバーと一体成形されるのが好ましい。この観点から、上記レバーの材質は、上記クリック係合部Aの材質と同じであるのが好ましい。上記実施形態では、上記レバーの材質として、ガラス繊維強化PA樹脂が用いられた。
上記当接部材A(当接部材a12)の材質として、樹脂及び金属が例示される。この樹脂には、繊維強化樹脂も含まれる。好ましい樹脂として、PA樹脂、ABS樹脂、POM樹脂、PPS樹脂、PC樹脂及びこれらの繊維強化材が例示される。PA樹脂とは、ポリアミド樹脂である。ABS樹脂とは、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体樹脂である。POM樹脂とは、ポリアセタール樹脂である。PPS樹脂とはポリフェニレンスルフィド樹脂である。PC樹脂とは、ポリカーボネート樹脂である。耐久性及びじん性の観点から、ガラス繊維強化PA樹脂が好ましい。上記実施形態では、ガラス繊維強化PA樹脂が用いられた。
上記当接部材B(当接部材b12)の材質として、金属及び樹脂が例示される。この樹脂には、繊維強化樹脂も含まれる。耐摩耗性の観点から、金属が好ましく、耐蝕性をも考慮すると、ステンレス鋼がより好ましい。上記実施形態では、上記当接部材Bとして、ステンレス鋼製の球体が採用された。
上記クリック係合部B(クリック係合部b2)の材質として、樹脂及び金属が例示される。この樹脂には、繊維強化樹脂も含まれる。好ましい樹脂として、POM樹脂、ABS樹脂及びこれらの繊維強化材が例示される。機械的強度及び耐摩耗性の観点から、POM樹脂が好ましい。上記実施形態では、上記クリック係合部Bの材質として、POM樹脂が用いられた。
生産性の観点から、上記クリック係合部Bは、ハウジング42と一体成形されるのが好ましい。この観点から、ハウジング42の材質は、クリック係合部Bの材質と同じであるのが好ましい。上記実施形態では、ハウジング42の材質として、POM樹脂が用いられた。
回動体44の材質として、樹脂及び金属が例示される。この樹脂には、繊維強化樹脂も含まれる。レバー操作時に金属同士が摺動すると、不快な音が発生する場合がある。また摺動面の材質は摩擦力を変動させるため、レバーの操作性に影響する。操作性及び不快音回避の観点から、回動体44の材質としては、樹脂が好ましく、強化繊維を含まない樹脂がより好ましい。上記実施形態では、強化繊維を含まないPOM樹脂が用いられた。
レバー軸48の材質として、樹脂及び金属が例示される。この樹脂には、繊維強化樹脂も含まれる。水による腐食を抑制する観点から、ステンレス合金及び樹脂が好ましい。上記実施形態では、ステンレス合金が用いられた。
可動弁体の上側部材86の材質として、樹脂及び金属が例示される。この樹脂には、繊維強化樹脂も含まれる。レバー操作時に金属同士が摺動すると、不快な音が発生する場合がある。不快音回避の観点から、上側部材86の材質としては、樹脂が好ましい。また、この上側部材86を樹脂とすることで、可動弁体全体としての製造コストが抑制される。上記実施形態では、強化繊維を含まないPOM樹脂が用いられた。
可動弁体の下側部材88の材質として、樹脂(繊維強化樹脂を含む)、金属及びセラミックが例示される。固定弁体との摺動における耐摩耗性の観点から、セラミックが好ましい。このセラミックは、水に対する腐食性、強度及び耐久性の観点からも好ましい。上記実施形態では、セラミックが用いられた。
固定弁体62の材質として、樹脂(繊維強化樹脂を含む)、金属及びセラミックが例示される。可動弁体60(下側部材88)との摺動における耐摩耗性の観点から、セラミックが好ましい。このセラミックは、水に対する腐食性、強度及び耐久性の観点からも好ましい。上記実施形態では、セラミックが用いられた。
パッキン64及びOリング87の材質として、樹脂及びゴム材(加硫ゴム)が例示される。伸縮性により、組立性を向上し、製造誤差(寸法誤差等)が緩和されうる。これらの観点から、ゴム材が好ましい。上記実施形態では、ゴム材が用いられた。
ベース体68の材質として、樹脂(繊維強化樹脂を含む)及び金属が例示される。不快音回避及び強度の観点から、繊維強化樹脂が好ましく、ガラス繊維強化樹脂がより好ましい。上記実施形態では、ガラス繊維強化PPS樹脂が用いられた。
本願には、請求項(独立形式請求項を含む)に係る発明に含まれない他の発明も記載されている。本願の請求項及び実施形態に記載されたそれぞれの形態、部材、構成及びそれらの組み合わせは、それぞれが有する作用効果に基づく発明として認識される。
上記各実施形態で示されたそれぞれの形態、部材、構成等は、これら実施形態の全ての形態、部材又は構成をそなえなくても、個々に、本願請求項に係る発明をはじめとした、本願記載の全発明に適用されうる。
本発明は、あらゆる用途の湯水混合栓に適用されうる。
10・・・湯水混合栓
12・・・混合栓本体
14・・・ハンドル
16・・・吐出部
18・・・湯導入管
20・・・水導入管
22・・・吐出管
40・・・バルブ組立体
42・・・ハウジング
44・・・回動体
46・・・レバー
48・・・レバー軸
60・・・可動弁体
62・・・固定弁体
64・・・パッキン
68・・・ベース体
86・・・可動弁体の上側部材
88・・・可動弁体の下側部材
94・・・貫通孔
96・・・流路形成凹部
98・・・レバー係合凹部
PL1・・・固定弁体の上面の平滑面
PL2・・・可動弁体の下面の平滑面
a1・・・クリック部材A
a10・・・本体A
a110・・・本体当接面A
a12・・・当接部材A
a14・・・弾性部材A
a2・・・クリック係合部A
b1・・・クリック部材B
b12・・・当接部材B
b14・・・弾性部材B
b2・・・クリック係合部B

Claims (6)

  1. 混合栓本体と、
    上記混合栓本体の内部に設けられているハウジングと、
    上記ハウジングの内部に設けられ、湯用弁孔、水用弁孔及び吐出弁孔を有する固定弁体と、
    上記固定弁体の上面に摺動可能に配置されており、流路形成凹部及びレバー係合孔を有する可動弁体と、
    前後回動及び左右回動が可能なレバーと、
    上記レバーを前後回動可能に支持し、上記レバーに連動して左右回動しうる回動体と、
    クリック部材Aと、
    を備えており、
    上記レバーの左右回動により、上記可動弁体が上記固定弁体に対して旋回し、この可動弁体の旋回により、湯水混合比率の調節が可能とされており、
    上記レバーの前後回動により、上記可動弁体が上記固定弁体に対して移動し、この移動により吐出量の調節が可能とされており、
    上記クリック部材Aが、上記回動体に保持されており、
    上記レバーが、クリック係合部Aを有しており、
    上記レバーの上記前後回動に伴い、上記クリック係合部Aが上記レバーの前後回動軸線を中心として回動し、
    このクリック係合部Aの回動の少なくとも一部の範囲において、上記クリック係合部Aと上記クリック部材Aとの間に前後クリック係合が生じ、
    上記前後クリック係合に起因する前後クリック感が、次の態様(x1)又は(x2)である湯水混合栓。
    (x1)上記前後クリック感が、上記レバーの左右回動における一部の角度範囲Rxで発現し、他の角度範囲Ryでは発現しない。
    (x2)上記レバーの左右回動において、一部の角度範囲Raでの上記前後クリック感が、他の角度範囲Rbでの上記前後クリック感よりも大きい。
  2. 上記範囲Rx又は上記範囲Raが、湯を吐出しうる範囲であり、
    上記範囲Ry又は上記範囲Rbが、水のみを吐出しうる範囲である請求項1に記載の湯水混合栓。
  3. 上記クリック部材Aが、本体Aと、出退移動しうる当接部材Aと、この当接部材Aを上記クリック係合部A側に付勢する弾性部材Aとを有しており、
    上記弾性部材Aが上記当接部材Aを上記クリック係合部Aに押し当てることにより、上記前後クリック係合が達成されている請求項1又は2に記載の湯水混合栓。
  4. 上記本体Aが、上記ハウジングの内面に摺動可能に当接しうる本体当接面Aを有しており、
    上記ハウジングの内面が、上記本体当接面Aに摺動可能に当接しうるハウジング当接面を有しており、
    上記ハウジング当接面が、第一ハウジング当接面と、この第一ハウジング当接面よりも半径方向内側に位置する第二ハウジング当接面とを有しており、
    上記レバーの左右回動により、上記本体当接面Aが上記第一ハウジング当接面に当接している第一状態と、上記本体当接面Aが上記第二ハウジング当接面に当接している第二状態との相互移行が可能とされており、
    次の態様(y1)又は(y2)が可能とされている請求項3に記載の湯水混合栓。
    (y1)上記第二状態では上記前後クリック感が発現し、上記第一状態では上記前後クリック感が発現しない。
    (y2)上記第二状態における上記前後クリック感が、上記第一状態における上記前後クリック感よりも大きい。
  5. 上記回動体と共に左右回動するクリック部材Bを更に備えており、
    このクリック部材Bが、当接部材Bと弾性部材Bとを有しており、
    上記当接部材Bが、上下方向に移動可能な状態で上記弾性部材Bによって支持されており、
    上記ハウジングの内面に、上記当接部材Bに当接しうるクリック係合部Bが設けられており、
    上記弾性部材Bが上記当接部材Bを上記クリック係合部Bに押し当てることにより、左右クリック係合が達成されている請求項1から4のいずれかに記載の湯水混合栓。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の湯水混合栓を備えた水栓装置。
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