JP4092555B2 - 水切換弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浄水・原水等の二種類の水を切り換えて流入させて、流入させた二種類の水の内、一方の水を二種類の流出口から適宜切り換えて流出可能とするとともに、他方の水を一種類の流出口だけから流出させるように構成した水切換弁及びこの水切換弁を使用した吐水具に関し、例えば、台所・厨房・洗面台等に配設されるシャワーヘッドに好適な浄水原水切換弁及び吐水具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、台所で使用されるシャワーヘッドでは、流入させる水を浄水と原水とに切り換えて流入させたり、また、流出時の吐水形態を切り換えて、ストレート状に流出させたり、あるいは、シャワー状に流出させるように、構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなシャワーヘッドでは、浄水と原水との流入させる水の種類の切り換えと、吐水形態の切り換えと、の二つの切り換え操作を行なって、浄水のストレート吐水とシャワー吐水、あるいは、原水のストレート吐水とシャワー吐水、の合計四種類の水の流出状態を、切り換え可能に構成されていた。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−245810公報(第7頁段落番号【0045】)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようなシャワーヘッドでは、流入する浄水が、浄化装置を通過して、圧力を低下させている場合があり、そのような場合、例えば、流出抵抗が大きなシャワー吐水で流出させても、円滑に、浄水がシャワー状に流出せず、浄水のシャワー吐水への切り換えが無駄となる場合があった。
【0006】
このような場合の対策としては、流入させる水を原水から浄水に切り換える際に、吐水形態を、流出抵抗の小さな例えばストレート吐水に切り換えて、すなわち、流入させた浄水を、シャワー吐水となる流出口からストレート吐水となる流出口に切り換えて流出させることが望ましい。さらに、そのように構成しても、複雑にせず、かつ、コンパクトな機構で構成することが望ましい。
【0007】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、シンプルかつコンパクトな機構として、流入する二種類の水の内の一方の水の流出時に、二種類の流出口の内の一方の流出口だけに限定して、流出させることができる水切換弁とその切換弁を備えた吐水具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る水切換弁は、弁室に、二種類の水をそれぞれ流入させる第1・第2流入口と、流入した水をそれぞれ流出させる第1・2流出口と、が開口されるとともに、
弁室内に、
揺動時に弁体を作動させて第1流入口と第2流入口とを択一的に開閉可能な流入用振り子と、
流入用振り子の揺動面と略平行な揺動面を有して、流入用振り子と重なるように配置されるとともに、揺動時に弁体を作動させて第1流出口と第2流出口とを択一的に開閉可能な流出用振り子と、
弁室外から操作して、流入用振り子を第1流入口の開弁状態と第2流入口の開弁状態とに揺動可能な流入用操作杆と、
弁室外から操作して、流出用振り子を第1流出口の開弁状態と第2流出口の開弁状態とに揺動可能な流出用操作杆と、
一方の流入用振り子または流出用振り子から他方の流出用振り子または流入用振り子側に突設され、一方の流入用振り子または流出用振り子の所定の一方向への揺動時に他方の流出用振り子または流入用振り子に当接して、流入用振り子と流出用振り子とを共回りさせ、かつ、逆方向への揺動時に当接部位から離れる当接片と、
が配設されていることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る水切換弁では、一方の流入用振り子または流出用振り子の所定方向への揺動時に、当接片によって、流入用振り子と流出用振り子とが共回りし、一方の流入用振り子または流出用振り子の逆方向への揺動時、共回りせずに、一方の流入用振り子または流出用振り子だけが揺動する。
【0010】
そのため、例えば、当接片が、流入用振り子から突設されて、流入用振り子が第1流入口の開弁状態から第2流入口の開弁状態へ揺動する際に、流出用振り子が当接片の当接によって共回りして、第1流出口の開弁状態から第2流出口の開弁状態に揺動する構成とすれば、操作後には、第2流入口と第2流出口とが開弁されて、第2流入口から流入した所定の水が第2流出口から流出する状態となる。
【0011】
その後、流入用振り子を逆方向へ揺動させる際には、流入用振り子が第2流入口の開弁状態から第1流入口の開弁状態へ揺動するものの、当接片が流出用振り子の当接箇所から離れて、流出用振り子は、揺動せず、第2流出口の開弁状態を維持する。そのため、この操作後には、第1流入口と第2流出口とが開弁されて、第1流入口から流入した水が第2流出口から流出する状態となる。
【0012】
また、第2流入口から流入した所定の水が第2流出口から流出する状態から、流出用振り子を揺動させて、第2流出口の開弁状態から第1流出口の開弁状態に移行させる際には、流出用振り子が、当接片に当接して、逆に流入用振り子を押して共回りさせ、流入用振り子を第2流入口の開弁状態から第1流入口の開弁状態へ揺動させる。そのため、流出用振り子を操作しても、操作後には、第1流入口と第1流出口とが開弁されて、第1流入口から流入した水が第1流出口から流出する状態となる。
【0013】
したがって、上記の場合には、第1流入口から流入する水を、第1・2流出口から流出させることができるものの、第2流入口から流入する水は、第2流出口からのみ流出することとなる。なお、上記の構成において、第1流出口と第2流出口とを反対に配置すれば、第1流入口から流入する水を、第1・2流出口から流出させることができ、かつ、第2流入口から流入する水を、第1流出口からのみ流出させることとなる。さらに、上記の構成において、第1流入口と第2流入口とを反対に配置すれば、第2流入口から流入する水を、第1・2流出口から流出させることができ、かつ、第1流入口から流入する水を、第2流出口からのみ流出させることとなる。
【0014】
また、当接片が、流出用振り子から突設されて、流出用振り子が第1流出口の開弁状態から第2流出口の開弁状態へ揺動する際に、流入用振り子が当接片の当接によって共回りして、第1流入口の開弁状態から第2流入口の開弁状態に揺動する構成とすれば、操作後には、第2流入口と第2流出口とが開弁されて、第2流入口から流入した所定の水が第2流出口から流出する状態となる。
【0015】
その後、流出用振り子を逆方向へ揺動させる際には、流出用振り子が第2流出口の開弁状態から第1流出口の開弁状態へ揺動するものの、当接片が流入用振り子の当接箇所から離れて、流入用振り子は、揺動せず、第2流入口の開弁状態を維持する。そのため、この操作後には、第2流入口と第1流出口とが開弁されて、第2流入口から流入した水が第1流出口から流出する状態となる。
【0016】
さらに、第2流入口から流入した所定の水が第2流出口から流出する状態から、流入用振り子を揺動させて、第2流入口の開弁状態から第1流入口の開弁状態に移行させる際には、流入用振り子が、当接片に当接して、逆に流出用振り子を押して共回りさせ、流出用振り子を第2流出口の開弁状態から第1流出口の開弁状態へ揺動させる。そのため、流入用振り子を操作しても、操作後には、第1流入口と第1流出口とが開弁されて、第1流入口から流入した水が第1流出口から流出する状態となる。
【0017】
したがって、上記の場合には、第2流入口から流入する水を、第1・2流出口から流出させることができるものの、第1流入口から流入する水は、第1流出口からのみ流出することとなる。上記の構成でも、第1流出口と第2流出口とを反対に配置すれば、第2流入口から流入する水を、第1・2流出口から流出させることができ、第1流入口から流入する水を、第2流出口からのみ流出させることとなる。さらに、上記の構成において、第1流入口と第2流入口とを反対に配置すれば、第1流入口から流入する水を、第1・2流出口から流出させることができて、第2流入口から流入する水を、第1流出口からのみ流出させることとなる。
【0018】
そして、このような機構が、相互の揺動面を略平行として相互に重なるように配設される流入用振り子と流出用振り子とを使用し、さらに、単に、一方の流入用振り子または流出用振り子から他方の流出用振り子または流入用振り子側に突設される当接片を設けるだけで、構成できることから、水切換弁をシンプルかつコンパクトに構成することができる。
【0019】
したがって、本発明に係る水切換弁は、シンプルかつコンパクトな機構として、流入する二種類の水の内の一方の水の流出時に、二種類の流出口の内の一方の流出口だけに限定して、流出させることができる。
【0020】
なお、流入用振り子と流出用振り子とを揺動操作する各操作杆は、後述するように揺動方向に対応させて二本のピンを設けて構成してもよいが、それぞれ、一方向の揺動操作だけでなく、逆方向の揺動操作を可能とするように、例えば、各振り子の揺動中心付近に固着させて弁室外に突出させて揺動操作する一つの操作レバー、あるいは、各振り子に固着させて弁室外に突出させて押圧操作と引き出し操作とで揺動操作する操作ピン等を、例示できる。
【0021】
また、第1流入口や2流入口から流入させる水の種類としては、水道水や湯等の原水や原水を浄化した浄水が例示できる。また、第1流出口や第2流出口から流出させる水の吐出形態としては、多数の散水孔を設けた散水板を使用して多数の細い線状の水を流出させるシャワー吐水、整流板等を使用して集中かつ整流させた水を流出させるストレート吐水、空気を混入させて水を流出させる泡沫吐水、霧状の細かい水粒を流出させるミスト吐水、湯や水を断続的に流出させる脈動吐水、小径の孔から高速度で流出させるジェット吐水、やや大径の孔から大流量の湯や水を落下させるうたせ湯吐水、流出させる水をシャワー吐水より大粒にした大粒吐水が例示できる。
【0022】
そして、本発明の水切換弁は、請求項2に記載するように、流入用操作杆を、それぞれの弁室側への押圧時に、流入用振り子を第1流入口の開弁状態から第2流入口の開弁状態に揺動可能な流入用第1ピンと、流入用振り子を第2流入口の開弁状態から第1流入口の開弁状態に揺動可能な流入用第2ピンと、を設けて構成し、
流出用操作杆を、それぞれの弁室側への押圧時に、流出用振り子を第1流出口の開弁状態から第2流出口の開弁状態に揺動可能な流出用第1ピンと、流出用振り子を第2流出口の開弁状態から第1流出口の開弁状態に揺動可能な流出用第2ピンと、を設けて構成し、
流入用第1ピンまたは流入用第2ピンの一つと、流出用第1ピンまたは流出用第2ピンの一つと、を、隣接して配置するとともに、それらの弁室外に突出する両端部を、一つの操作ボタンによって覆うことが望ましい。
【0023】
このような構成では、流入用・流出用の操作杆が、それぞれ、流入用振り子と流出用振り子との一方向の揺動時にそれぞれ弁室側へ押圧操作できる二本ずつの第1・2ピンから構成されているため、流入用・流出用振り子の揺動操作を的確に行なうことができる。
【0024】
さらに、このような構成では、流入用・流出用操作杆における第1・2ピンの内の1本ずつの弁室外側の端部を、一つの操作ボタンで覆っており、残りの二つのピンと、併せて、三つの操作部を、弁室外に配設させることができる構成となる。すなわち、例えば、水切換弁が、第1流入口から流入する水を、第1・2流出口から流出させることができ、第2流入口から流入する水を、第2流出口からのみ流出させる構成であれば、水の種類と流出口の種類との組み合わせに応じた態様として、第1流入口からの水を第1流出口から流出させる態様、第1流入口からの水を第2流出口から流出させる態様、及び、第2流入口からの水を第2流出口から流出させる態様、の計三種類の態様がある。そして、これらの三態様に対応させて、三つの操作部の内の一つの操作部を、第1流入口から流入する水を第1流出口から流出させるように操作する部位とし、残りの二つのうち一つの操作部を、第1流入口から流入する水を第2流出口から流出させるように操作する部位とし、残りの一つの操作部を、第2流入口から流入する水を第2流出口から流出させるように操作する部位として、構成することができる。そのため、このような構成の水切換弁では、三種類の水の流出態様に応じた三つの操作部を配設させることができて、誤操作を無くしたシンプルな構成とすることができる。
【0025】
なお、二本のピンの端部を覆う一つの操作ボタンは、操作時の荷重を小さくするため、流入用振り子と流出用振り子とを共回りさせる操作でなく、流入用振り子と流出用振り子とを単独で揺動させる際に操作するピンを、覆うように配設することが望ましい。
【0026】
また、本発明の水切換弁は、請求項3に記載するように、第1・第2流入口に配置される弁体を、それぞれ、内部を水流入路とする筒状として、水密性を有しかつ軸方向に摺動可能に、弁室から水の供給路側へ突設させるとともに、流入用振り子に連動させて、閉弁時、先端面を、供給路側に配置された弁座に当接させ、開弁時、先端面を弁座から離すように、配設させてもよい。
【0027】
このような構成では、第1・2流入口における水の供給路側の開口部位の周縁を弁座として開口部位の全域を開閉するような弁体に比べて、軽い操作荷重で、開弁操作と閉弁操作とを行なうことができる。すなわち、水の供給路側の開口部位の周縁を弁座として開閉するような弁体では、閉弁時の弁体には、供給路側の水圧が、開口部位の面積の全域に作用し、その圧力に応じたばね等の付勢手段が必要となる。そして、その弁体を開弁させる際には、その付勢力に対抗するように、大きな操作荷重が必要となる。これに対して、上記のような構成では、閉弁時には、水の供給路側の開口部位の全域に比べて、筒状弁体の先端面の面積に応じた水圧が、作用するだけであって、閉弁時に利用するばね等の付勢手段は、小さい荷重で済み、開弁時には、筒状弁体の先端面に水圧は作用せず、操作荷重も小さくすることができる。したがって、このような構成では、弁体の閉弁時や開弁時の付勢手段や操作荷重を小さくすることができる。
【0028】
なお、上記の弁体の構成は、本発明のような三種類の水の流出態様とするように切り換える水切換弁ばかりでなく、水の流入口の切換と水の流出口の切換とが独立して行なえるような水切換弁等に対しても、適用できる。そして、これらの場合の水切換弁の構成は、水の流入口の切換と水の流出口の切換とを行なえる水切換弁において、弁室のそれぞれの流入口側に、
内部を水流入路とする筒状として、水密性を有しかつ軸方向に摺動可能に、弁室から水の供給路側へ突設される弁体と、
水の供給路側に配置されて、閉弁時に弁体の先端面を当接させ、開弁時に弁体の先端面を離すように、配設される弁座と、
弁体を閉弁方向に付勢する付勢手段と、
弁体を開弁方向に移動させる操作杆と、が配設されていることを特徴とすることとなる。
【0029】
そして、本発明の吐水具は、上記のような水切換弁をハウジング内に収納させて、構成されている。このような吐水具は、水切換弁の第1・2流入口から流入する水が、高温であっても、操作する使用者を保護することができる。なお、第1・2ピン若しくは操作ボタンを含めた流入用・流出用操作杆の端部は、各振り子を操作できるように、ハウジングから外部に露出させておく。さらに、吐水具としては、台所・厨房・洗面台・浴室等に配設されるシャワーヘッドや泡沫吐水とストレート吐水との切換機能を持つ吐水ヘッド等が例示できる。
【0030】
また、上記の吐水具では、ハウジングの外表面に、メッキ層を設けておけば、外観を良好にすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の水切換弁18は、図1〜3・8・9に示すように、台所に使用される吐水具としてのシャワーヘッド1におけるヘッド部3内に配設されている。この水切換弁18は、弁室26内に原水NWと浄水CWとを切り換えて流入させるとともに、流入させた水の吐出形態をシャワー吐水とストレート吐水と切り換えて流出させ、かつ、浄水CWの流出時には、流出抵抗の小さいストレート吐水だけで流出させるように、構成されている。
【0032】
シャワーヘッド1は、グリップ部2とヘッド部3とを備えて構成され、グリップ部2は、内部に、原水NWを浄化するためのフィルタを備えた取替可能なカートリッジ11を配設させている。カートリッジ11の上端には、浄化された浄水CWを流出させるニップル部11aが配設されるとともに、カートリッジ11の周囲には、円筒状の連結パイプ10が配設されている。連結パイプ10の図示しない元部側は、図示しないホースと連結され、さらに、このホースは、水と湯とを切り換えて流入させる図示しない給水具に連結されている。連結パイプ10の周囲には、シャワーヘッド1の外周側に露出されるハウジング5としての円筒状の筒カバー6が、配設されている。
【0033】
ハウジング5は、筒カバー6と、ヘッド部3の上部側を覆う上カバー7と、ヘッド部3の下部側の外周を覆う下カバー8と、から構成されている。各カバー6・7・8は、ABS樹脂等の合成樹脂から形成されて、連結パイプ10や弁室26内に高温の温水が流れても、使用者に熱を伝えないように、パイプ10や弁室26との間に所定の隙間を設けて、配設されている。また、各カバー6・7・8の表面には、クロム等の金属材料をスパッタリング等して金属光沢を得ることができるように、メッキ層5aが、設けられている。なお、上カバー7には、弁室26の後述するアッパケース38をネジ9止めする取付ボス部7a(図3・6参照)が所定の二箇所に形成されるとともに、後述する所定の操作ボタン96・97・98を挿通させる挿通孔7b・7c・7dが形成されている。
【0034】
水切換弁18は、実施形態の場合、ヘッド部3内に配置される弁室26、及び、連結パイプ10やカートリッジ11のニップル部11aと弁室26とを連結するコネクタ20、を備えて構成されている。
【0035】
弁室26は、原水NWを流入させる第1流入口27、浄水CWを流入させる第2流入口28、弁室26内に流入させた水をシャワー吐水させるように流出させる第1流出口29、及び、弁室26内に流入させた水をストレート吐水させるように流出させる第2流出口30(図5・10参照)を備えている。また、この弁室26は、上部側の外壁を構成するアッパケース38と、下部側の外壁を構成するロアケース77と、を組み付けて構成されている。さらに、弁室26内には、弁体32・33、リンクプレート50、付勢手段としてのコイルばね48・48・73、流入用振り子57、流出用振り子65、弁体74、流入用操作杆88、及び、流出用操作杆92が配設されている。
【0036】
アッパケース38は、略円筒状の筒部39と、筒部39の上端側を覆う天井壁部40と、を備えて構成され、筒部39の所定位置には、内外周を貫通するように、挿通孔39a・39b・39c・39dが形成され、各孔39a・39b・39c・39dの周縁には、筒状の案内スリーブ部39eが突設されている。挿通孔39aと挿通孔39cとは、流入用操作杆88の後述する流入用第1・2ピン89・90をそれぞれ挿通させ、挿通孔39b・39dは、流出用操作杆92の後述する流出用第1・2ピン93・94をそれぞれ挿通させている。天井壁部40と筒部39との境界部位には、斜め下方のコネクタ20側に延びるニップル部42が突設され、天井壁部40の下面には、ニップル部42に対向するように、コイルばね48・48を支持するばね座40a・40b(図2・9参照)が並設されている。また、天井壁部40の下面には、図6に示すように、アッパケース38を上カバー7にネジ9止めするための取付孔40cと、アッパケース38とロアケース77とをネジ86止めするための取付ボス部40dと、がそれぞれ所定の二箇所ずつに形成されている。さらに、天井壁部40の下面には、流出用振り子65の軸67aを軸支する支持孔41が上方へ凹むように形成されている。
【0037】
ニップル部42は、筒部39側となる元部43に、弁体32を嵌挿させる第1挿通孔43aと、弁体33を嵌挿させる第2挿通孔43bと、を配設させている。第1・2挿通孔43a・43bのコネクタ20側の周縁には、コネクタ20の後述する支持部21・22をそれぞれ覆うように延びる第1・2筒部44・45が突設されている。第1筒部44は、第1挿通孔43aに嵌挿された弁体32の筒部34を支持部21の内周側と連通させるように形成され、第2筒部45は、第2挿通孔43bに嵌挿された弁体33の筒部34を支持部22の内周側と連通させるように形成されている。これらの第1・2筒部44・45は、隣接する側を一体的に結合させて形成され、さらに、周囲を一つの略円筒状の外側筒部46に覆われている。外側筒部46は、図3・15に示すように、筒部44・45の並設方向では、筒部44・45の外周側と一体的に形成され、筒部44・45の並設方向と直交する方向では、図2に示すように、筒部44・45から離れて配設されている。そして、外側筒部46は、円環状のパッキン13によって水密性を確保して、連結パイプ10の上端側に挿入されて連結されている。連結パイプ10と外側筒部46との連結は、バヨネット結合により連結されるもので、外側筒部46の外周側に図示しない係止突起が突設され、連結パイプ10の内周面に、パイプ10の軸方向に沿った図示しない凹溝と、その凹溝の下端側にパイプ10の周方向に沿った図示しない係止溝と、が形成されており、外側筒部46の係止突起を、パイプ10の凹溝に挿入させ、さらに、係止溝側に配置させて、両者を連結させている。
【0038】
弁体32・33は、図2・3・15に示すように、ニップル部42の第1・2嵌挿孔43a・43bに嵌挿される筒部34と、筒部34の上端側から弁室26の中央側に延びる平板状の連結片部35と、を備えて構成されている。各連結片部35の先端側には、リンクプレート50の後述するピン部53・54を回動可能に嵌合させている連結孔35aが設けられている。また、各筒部34は、断面略楕円環状に形成され、それぞれ、円環状のパッキン36を利用して、ニップル部42の第1・2挿通孔43a・43b内を、水密性を確保して、筒部34の軸方向に沿って移動可能に配設されている。さらに、各筒部34の先端面34aは、図15に示すように、外周側の全周に凹部34bが形成されて、後述する弁座24との接触面積を極力小さくして、弁座24とのシール性能を高くするように設定されている。
【0039】
なお、この場合、弁体32・33には凹部34bの先端側の面積に応じた水圧が作用して、その分、弁体32・33の操作荷重が大きくなることから、操作荷重を重視するのであれば、凹部34bは必要がない。また、シール性能も高め、弁体32・33の操作荷重も小さくしたい場合は、凹部34bは、図15に示すような外周側ではなくて、弁体32・33の内周側に形成してもよい。
【0040】
コネクタ20は、図2・3・15に示すように、カートリッジ11側では、円環状のパッキン12によって水密性を確保して、ニップル部11aに外嵌されるとともに、弁室26側では、断面略楕円環状の筒状の二つの支持部21・22を突設させている。支持部22の内周側は、カートリッジ11のニップル部11aの内周側と連通している。このコネクタ20は、カートリッジ11を経て浄化された浄水CWを、支持部22側に案内し、カートリッジ11の外周側と連結パイプ10の内周側との間を通過する原水NWを、支持部21側に案内するように構成されている。すなわち、支持部21の内周側が原水供給路15となり、支持部22の内周側が浄水供給路16となる。そして、各支持部21・22の先端には、それぞれ、図14・15に示すように、押え具23を使用して、弁座プレート(弁座)24が配設されている。各押え具23は、弁体32・33の筒部34を挿通させる挿通孔23bを備えた天井壁部23aを備えるとともに、天井壁部23aの外周縁から支持部21・22側に延びる断面略楕円環状の筒部23cを備えている。さらに、各支持部21・22や押え具23の筒部23cは、各断面の長軸側の両側に、開口21a・22a・23dを配設させている。各弁座プレート24は、略楕円形の板状として、短軸側の両縁が、各支持部21・22の先端面と押え具23とで挟持され、長軸側の両縁が、凹んで開口されている。各弁座プレート24は、ゴム等のシール材24bを支持プレート24aに支持させて構成され、各シール材24bには、閉弁時の各弁体32・33の筒部34における先端面34aが当接する。
【0041】
そして、図9に示すように、弁体32の先端面34aが弁座24から離れれば、開口21aから支持部21内に流入していた原水NWが、弁座24の長軸側の両縁付近や押え具23の開口23dから、弁体32の筒部34内に流入し、筒部34の内周側の水流入路34cを経て、弁室26内に流入することとなる。また、図3に示すように、弁体33の先端面34aが弁座24から離れれば、支持部22内に流入していた浄水CWが、弁座24の長軸側の両縁付近や押え具23の開口23dから、弁体33の筒部34内に流入し、筒部34の内周側の水流入路34cを経て、弁室26内に流入することとなる。
【0042】
なお、実施形態の場合、弁室26の第1流入口27は、原水供給路15と連通する支持部21側の弁座24と弁体32とから構成され、弁室26の第2流入口28は、浄水供給路16と連通する支持部22側の弁座24と弁体33とから構成されることとなる。
【0043】
また、コネクタ20は、図3に示すように、二つの係止突起20aを外側筒部46の係止孔46aに係止させることにより、外側筒部46に組み付けられ、カートリッジ11は、取り替え時、外側筒部46にコネクタ20を組み付けた状態で、外側筒部46を連結パイプ10から取り外し、連結パイプ11の上端側から取り出して、交換することとなる。ちなみに、カートリッジ11の交換時には、上・下カバー7・8は、弁室26側に取り付けられた状態で、筒カバー6から離脱することとなる。
【0044】
弁室26内のリンクプレート50は、図2・3・7に示すように、断面L字状の横板部51aと縦板部51bとを有した本体部51を備えるとともに、横板部51aの上下方向の中間部位からニップル部42側に延びる横板部52を突設させて構成されている。縦板部51bは、ばね48・48のばね座を構成するもので、リンクプレート50が弁室26内に配設された状態で、弁室26の天井壁部40におけるばね座40a・40bに対向するように、配置される。なお、各ばね48・48は、それぞれ、各弁体32・33の連結片部35における先端側を延ばした延長線状に配置されている。また、横板部52の上面には、各弁体32・35の連結片部35における連結孔35aに回動可能に嵌合される円柱状のピン部53・54が、突設されている。さらに、横板部52の弁体筒部34側の端面は、略弧状の押圧面55が形成されている。押圧面55は、流入用振り子57の後述する開閉用突起60を摺動させる面となる。そして、このリンクプレート50は、流入用振り子57の揺動中心Oを中心とする揺動時、図9に示すように、振り子57の開閉用突起60がピン部53側に接近した際、ピン部53側のばね48が圧縮されるとともにピン部54側のばね48が伸びてその付勢力を作用させて、揺動し、そして、ピン部53と連結された弁体32の筒部34を弁室26内側に移動させて、弁体32を弁座24から離脱させて開弁させ、かつ、ピン部54と連結された弁体33の筒部34を弁室26外側に移動させて、弁体33を弁座24に当接させて閉弁させることとなる。すなわち、この時のリンクプレート50の揺動は、原水NWを弁室26内に流入させることから、第1流入口27の開弁動作となる。また、図3に示すように、振り子57の開閉用突起60がピン部54側に接近した際には、ピン部54側のばね48が圧縮されるとともにピン部53側のばね48が伸びてその付勢力を作用させて、リンクプレート50が揺動し、そして、ピン部53と連結された弁体32の筒部34を弁室26外側に移動させて、弁体32を弁座24に当接させて閉弁させ、かつ、ピン部54と連結された弁体33の筒部34を弁室26内側に移動させて、弁体33を弁座24から離脱させて開弁させることとなる。すなわち、この時のリンクプレート50の揺動は、浄水CWを弁室26内に流入させることから、第2流入口28の開弁動作となる。
【0045】
流出用振り子57は、図2・3・7に示すように、略長方形板状の本体部58を備えて構成され、本体部58の弁体32・33から離れた端部側には、上下方向に貫通する貫通孔59aを備えた揺動中心部59が設けられている。貫通孔59aには、実施形態の場合、流出用振り子65の軸67aが挿入されている。また、本体部58の弁体32・33側の端部側上面には、リンクプレート50の押圧面55に摺接する開閉用突起60が上方に突設されている。この突起60には、押圧面55との接触部位に、耐磨耗性を向上させるために、ステンレス等の金属製のボール60aが配設されている。なお、リンクプレート50、流入用・流出用振り子57・65、アッパケース38、及び、ロアケース77は、ポリアセタール等の合成樹脂から形成されている。
【0046】
また、振り子57の両側部には、本体部58から下がった位置に、それぞれ、揺動用ピン受部61・62が設けられている。ピン受部61は、上方を開口させた有底の長円形の筒状に形成されて、流入用操作杆88の後述する流入用第1ピン89の挿入凸部89aを、上方から挿入させている(図4参照)。ピン受部62は、上下を開口させた円環状に形成されて、流入用操作杆88の後述する流入用第2ピン90の挿入凸部90aを、上方から挿入させている。ピン受部61は、揺動時における流出用振り子65の後述するピン受部69と干渉しないように、ピン受部69の下方位置に配置され、また、ピン受部62は、揺動時における振り子65の後述するピン受部70と干渉しにないように、ピン受部70の上方位置に配置されている。
【0047】
この流入用振り子57は、第1ピン89を弁室26内側に押圧操作することにより、上方から見て、揺動中心部59(揺動中心O)を中心として反時計方向に揺動して、開閉用突起60をリンクプレート50のピン部54側に接近させることから、第1流入口27の開弁状態(図9参照)から第2流入口28の開弁状態(図3参照)に、弁体32・33を操作することとなる。なお、この時、第2ピン90は、振り子57の揺動に伴い、ピン受部62が反時計方向に揺動するため、弁室26外側に押し出されることとなる。
【0048】
また、流入用振り子57は、第2ピン90を弁室26内側に押圧操作することにより、上方から見て、揺動中心部59(揺動中心O)を中心として時計方向に揺動して、開閉用突起60をリンクプレート50のピン部53側に接近させることから、第2流入口27の開弁状態(図3参照)から第1流入口28の開弁状態(図9参照)に、弁体32・33を操作することとなる。なお、この時、第1ピン89は、振り子57の揺動に伴い、ピン受部61が時計方向に揺動するため、弁室26外側に押し出されることとなる。
【0049】
さらに、流入用振り子57の第1ピン89側の側部には、下方に延びる当接片63が設けられている(図3・5・7参照)。この当接片63は、上方から見た振り子57の反時計方向への揺動時、内側面63aを流出用振り子65の後述する本体部66の側面71に当接させて、流入用振り子57と流出用振り子65とを共回りさせ、かつ、逆方向への揺動時に振り子65への当接部位71から離れるように、配設されている。なお、実施形態の場合、当接片63は、本体部58の弁体32・33側の端面側まで延びるように配設されている。
【0050】
流出用振り子65は、図2・3・7に示すように、厚さを厚くした略長方形板状の本体部66を備えて構成されている。本体部66は、流入用振り子57の本体部58と上下方向で重なるように弁室26内に配置されるとともに、本体部66の弁体32・33から離れた端部側には、振り子65の揺動面が振り子57の揺動面と略平行となるように、上下に延びる円柱状の軸67a・67bを備えた揺動中心部67が設けられている。実施形態の場合、軸67aは、流入用振り子57の貫通孔59aを挿通して、アッパケース38の支持孔41に回動可能に支持されおり、振り子57・65の相互の揺動中心Oを一致させている。また、軸67bは、ロアケース77の後述する支持孔79に回動可能に支持されている。さらに、本体部66の弁体32・33側の端部側下面には、弁体74を付勢するコイルばね73の上端を支持するばね座68が、上方へ凹んで形成されている。なお、弁体74は、ステンレス等の金属製のボールから形成され、弁室26のロアケース77側に配置された第1流出口29と第2流出口30とを択一的に開閉するものである。
【0051】
また、振り子65の両側部には、本体部66から下がった位置に、それぞれ、揺動用ピン受部69・70が設けられている。ピン受部69は、上下を開口させた円環状に形成されて、流出用操作杆92の後述する流出用第1ピン92の挿入凸部92aを、上方から挿入させている。ピン受部70は、上方を開口させた有底の長円形の筒状に形成されて、流出用操作杆92の後述する流出用第2ピン94の挿入凸部94aを、上方から挿入させている(図4参照)。
【0052】
この流出用振り子65は、第1ピン93を弁室26内側に押圧操作することにより、上方から見て、揺動中心部67(揺動中心O)を中心として反時計方向に揺動して、弁体74を第2流出口30側から第1流出口29側に移動させることから、第1流出口29の開弁状態(図10のB参照)から第2流出口30の開弁状態(図5・10のA参照)に、弁体74を操作することとなる。なお、この時、第2ピン94は、振り子65の揺動に伴い、ピン受部70が反時計方向に揺動するため、弁室26外側に押し出されることとなる。
【0053】
また、流入用振り子65は、第2ピン94を弁室26内側に押圧操作することにより、上方から見て、揺動中心部67(揺動中心O)を中心として時計方向に揺動して、弁体74を第1流出口29側から第2流出口30側に移動させることから、第2流出口30の開弁状態(図5・10のA参照)から第1流出口29の開弁状態(図10のB参照)に、弁体74を操作することとなる。なお、この時、第1ピン93は、振り子65の揺動に伴い、ピン受部69が時計方向に揺動するため、弁室26外側に押し出されることとなる。
【0054】
そして、流出用振り子65の本体部66における第1ピン93側の側部が、振り子65から延びる当接片63と当接する当接部位71としているため、図3に示す状態から、流出用振り子65を時計方向へ揺動させれば、振り子65の当接部位71が当接片63を押して、振り子57を共回りさせて時計方向に揺動させることができる。
【0055】
流入用操作杆88は、流入用第1ピン89と流入用第2ピン90とを備えて構成されている。第1ピン89は、弁室26側への押圧時に、流入用振り子57を、第1流入口27の開弁状態から第2流入口28の開弁状態とするように、上方から見て反時計方向に揺動させるもので、振り子57の当接片63近傍のアッパケース38の挿通孔39aを挿通しており、弁室26内側の先端に、振り子57のピン受部61に係合する挿入凸部89aを備え、かつ、弁室26外側の端部89bには、上カバー7の挿通孔7bから露出される操作ボタン96を固着させている。第2ピン90は、弁室26側への押圧時に、流入用振り子57を、第2流入口28の開弁状態から第1流入口27の開弁状態とするように、上方から見て時計方向に揺動させるもので、振り子57の揺動中心Oを基準として弁体32・33の反対側に位置するアッパケース38の挿通孔39cを挿通しており、弁室26内側の先端に、振り子57のピン受部62に係合する挿入凸部90aを備え、かつ、弁室26外側の端部90bは、上カバー7の挿通孔7cから露出される操作ボタン98に覆われている。
【0056】
流出用操作杆92は、流出用第1ピン93と流出用第2ピン94とを備えて構成されている。第1ピン93は、弁室26側への押圧時に、流出用振り子65を、第1流出口29の開弁状態から第2流出口30の開弁状態とするように、上方から見て反時計方向に揺動させるもので、振り子65の揺動中心Oを基準として弁体32・33の反対側に位置するアッパケース38の挿通孔39bを挿通して、流入用操作杆88の第2ピン90に隣接して配設されている。そして、第1ピン93は、弁室26内側の先端に、振り子65のピン受部69に係合する挿入凸部93aを備え、かつ、弁室26外側の端部93bは、上カバー7の挿通孔7cから露出される操作ボタン98に、流入用操作杆88の第2ピン90における端部90bと共に、覆われている。第2ピン94は、弁室26側への押圧時に、流出用振り子65を、第2流出口30の開弁状態から第1流出口29の開弁状態とするように、上方から見て時計方向に揺動させるもので、振り子65の揺動中心Oと弁体32・33とを結ぶ線を基準として、挿通孔39aと線対称(左右対称)の位置に配置されるアッパケース38の挿通孔39dを挿通している。そして、第2ピン94は、弁室26内側の先端に、振り子65のピン受部70に係合する挿入凸部94aを備え、弁室26外側の端部94bには、上カバー7の挿通孔7dから露出される操作ボタン97を固着させている。
【0057】
各ピン89・90・93・94は、パッキン95(図9参照)を利用して水密性を確保して、アッパケース38の孔39a・39b・39c・39dを挿通しており、また、操作ボタン98は、上カバー7の挿通孔7cの周縁に係止させるように、係止爪98a(図2参照)を備えている。
【0058】
ロアケース77は、図2・5・7・10に示すように、略円板状の天井壁部78と、天井壁部78の外周縁から下方に延びる略円筒状の周壁部83と、を備えて構成されている。天井壁部78には、弁体74により開閉される第1・2流出口29・30が開口されるとともに、上面側に、振り子65の軸67bを支持する支持孔79が凹んで形成されている。なお、天井壁部78の上面側における流出口29・30の周縁は、略長円形状に下方へ凹んでおり、この凹部には、流出口29・30に連通する孔75a・75bを開口させたパッキン75が、嵌合されている。また、天井壁部78には、図6・10に示すように、リンクプレート50及び振り子57・65を配設させた状態で、ロアケース77をアッパケース38にネジ86止めするための取付孔80が所定の二箇所に形成されている。さらに、天井壁部78の下面の中央には、下方に延びる略円筒状の筒部81が形成されると共に、天井壁部78には、第2流出口30と筒部81の内周側とを連通するように、連通路82が形成されている。
【0059】
ロアケース77の周壁部83の外周面の上部側には、アッパケース38の筒部39における下端側が、円環状のパッキン84を使用して水密性を確保して、外嵌され、周壁部83の外周側の下部側には、散水板100の外周側筒部101が、円環状のパッキン85を利用して水密性を確保して、外装されている。周壁部83と外周側筒部101とは、対応する雌ネジと雄ネジとが形成されて、相互にネジ結合されている。
【0060】
散水板100は、中央に円形の開口100bを備えた略円板状として、外周側の上方に延びる円筒状の外周側筒部101と、開口100bの周縁から下方へ延びる円筒状の内周側筒部102と、を備えて構成されている。外周側筒部101と内周側筒部102との間には、多数の小径の散水孔100aが上下面を貫通して形成されている。また、内周側筒部102内には、泡沫器104が配設されている。そして、この散水板100は、外周側筒部101の内周側と内周側筒部102の外周側との間の散水孔100aの配置領域を、ロアケース77における周壁部83の内周側と筒部81の外周側との間の領域に一致させるように、配置されており、第1流出口29から流出された水を散水孔100aを経てシャワー吐水させることとなる。そしてまた、この散水板100は、内周側筒部102の内周側の開口100bをロアケース77の筒部81の内周側と連通させるように配置されており、第2流出口30から流出された水を泡沫器104を経てストレート吐水させることとなる。
【0061】
なお、図2・8に示す符号106の部材は、カートリッジ11の交換時期を表示する表示板である。この表示板106は、略半割円筒状として、アッパケース38の筒部39や散水板100の外周側筒部101の外周面と下カバー8の内周面との間で、回動させ、かつ、停止可能に、配設されている。そして、表示板106は、外周面に一年に応じた12ヶ月の月数が表示されて、所定の月数を、図1に示すように、上カバー7の表示窓7eから表示できるように、構成されている。
【0062】
また、実施形態の場合、流入用操作杆88としての流入用第1・第2ピン89・90及び流出用操作杆92としての流出用第1・第2ピン93・94には、それぞれ、挿入凸部89a・90a・93a・94aが設けられて、ピン受部61・62・69・70に係合する構成としているが、このように構成するのは、流入用第1・第2ピン89・90及び流出用第1・第2ピン93・94が弁室26から抜け出ることを防止するためであって、各ピン89・90・93・94が抜けるのを防止するための他の構成としては、例えば、それぞれのピン89・90・93・94に係止爪を設け、各係止爪を挿通孔38a・39c・39b・39dに係止させるようにしてもよい。
【0063】
つぎに、実施形態のシャワーヘッド1の使用態様について説明する。まず、シャワーヘッド1の使用当初、図13に示すように、操作ボタン97を押し、流入用振り子57が第1流入口27を開弁状態(弁体32を開弁させ弁体33を閉弁させた状態)として、流出用振り子65が第1流出口29を開弁状態としているとする。この状態では、原水NWが、原水供給路15となるコネクタ20の支持部21から、弁体32の筒部34における水流入路34cを経て、弁室26内に流入し、さらに、第1流出口29から散水板100の散水孔100aの領域内に流出するため、シャワーヘッド1からシャワー吐水として、流出される。なお、この状態は、操作ボタン97を押圧操作した状態であるため、操作ボタン97は、原水シャワーボタンとして使用することができる。
【0064】
そして、この状態から、例えば、操作ボタン96を押圧する。すると、流入操作杆88の流入用第1ピン89が押圧されて、図13から図11に示すように、流入用振り子57が揺動中心Oを中心として反時計方向に揺動し、図3に示すように、開閉用突起60をリンクプレート50のピン部54側に接近させて、リンクプレート50を揺動させるため、弁体32の先端面34aを原水供給路15側の弁座24に当接させ、また、弁体33の先端面34aを浄水供給路16側の弁座24から離すこととなる。すなわち、第2流入口28を開弁させ、第1流入口27を閉弁させることとなる。さらに、この流入用振り子57の揺動時には、当接片63が流出用振り子65の当接部位71に当接して、流出用振り子65を共回りさせるため、図13から図11に示すように、流出用振り子65も揺動中心Oを中心として反時計方向に揺動する。そのため、弁体74が、第1流出口29の開弁状態から第2流出口30の開弁状態に移行する。その結果、シャワーヘッド1は、図2・3に示す状態となって、第2流入口28から弁室26内に流入した浄水CWが、第2流出口30から散水板100の内周側筒部102の領域内に流出して、ストレート吐水される。なお、この状態は、操作ボタン96を押圧操作した状態であるため、操作ボタン96は、浄水ストレートボタンとして使用することができる。
【0065】
ついで、この図2・3・11に示す状態から、操作ボタン98を押圧操作する。すると、上述の操作において、流入用振り子57の反時計方向への揺動に伴って弁室26外側に突き出ていた流入用第2ピン90が、弁室26内側に押圧操作され、流入用振り子57が、図11から図12に示すように、揺動中心Oを中心として時計方向に揺動し、図9に示すように、開閉用突起60をリンクプレート50のピン部53側に接近させて、リンクプレート50を揺動させるため、弁体32の先端面34aを原水供給路15側の弁座24から離し、また、弁体33の先端面34aを浄水供給路16側の弁座24に当接させることとなる。すなわち、第1流入口27を開弁させ、第2流入口28を閉弁させることとなる。そして、この流入用振り子57の時計方向の揺動は、当接片63が流出用振り子65の当接部位71から離れるだけであり、流入用振り子65は揺動せず、弁体74が、第2流出口30の開弁状態を維持する。その結果、図8・9に示すように、シャワーヘッド1は、弁室26内に第1流入口27から原水NWが流入し、その原水NWが第2流出口30から流出してストレート吐水されることとなる。なお、この状態は、操作ボタン98を押圧操作した状態であるため、操作ボタン98は、原水ストレートボタンとして使用することができる。
【0066】
また、図2・3・11に示す状態から、すなわち、浄水ストレートボタンとしての操作ボタン96を押した状態から、原水シャワーボタンとしての操作ボタン97を押圧操作すると、流出用振り子65が揺動中心Oを中心として、図11から図13に示すように、時計方向に揺動し、第2流出口30の開弁状態から第1流出口29の開弁状態に移行する。また、この時、流出用振り子65が当接部位71によって当接片63を押すため、流入用振り子57も共回りして時計方向に揺動する。そして、流入用振り子57が、開閉用突起60をリンクプレート50のピン部53に接近させることから、リンクプレート50が揺動して弁体32を開弁させ弁体33を閉弁させる。その結果、原水NWが、開弁された第1流入口27から弁室26内に流入して第1流出口30から流出し、シャワー吐水されることとなる。
【0067】
なお、図13に示す状態から、すなわち、原水シャワーボタンとしての操作ボタン97を押圧操作した状態から、原水ストレートボタンとしての操作ボタン98を押圧操作すれば、流出用第1ピン93が押圧されて、流出用振り子65が反時計方向に揺動して、弁体74を第2流出口30側に移動させて、第2流出口30を閉弁させて第1流出口29を開弁させる。この時、流出用振り子65の揺動は、単に、流入用振り子57の当接片63から離れる方向の揺動であり、流入用振り子57は、第1流入口27の開弁状態を維持する。その結果、この操作時のシャワーヘッド1は、原水NWをシャワー吐水させることとなる。
【0068】
また、図12に示す状態から、すなわち、原水ストレートボタンとしての操作ボタン98を押圧操作した状態から、浄水ストレートボタンとしての操作ボタン96を押圧操作すれば、第2流出口30を開弁させている流出用振り子65が揺動することなく、流入用振り子57だけが反時計方向に揺動して、第1流入口27を閉弁させて第2流出口28を開弁させるため、シャワーヘッド1は、浄水CWをストレート吐水させることとなる。
【0069】
さらに、図12に示す原水ストレートボタンとしての操作ボタン98を押圧操作した状態から、原水シャワーボタン97を押圧操作すれば、第1流入口27を開弁させている流入用振り子57が揺動することなく、流出用振り子65だけが時計方向に揺動して、第2流出口30を閉弁させて第1流出口29を開弁させるため、シャワーヘッド1は、原水NWをシャワー吐水させることとなる。
【0070】
以上のように、実施形態の水切換弁18では、第1流入口27から流入する原水NWを、第1・2流出口29・30から流出させることができるものの、第2流入口28から流入する浄水CWは、第2流出口30からのみ流出させることができる。
【0071】
そして、このような機構が、相互の揺動面を略平行として相互に重なるように配設される流入用振り子57と流出用振り子65とを使用し、さらに、単に、一方の流入用振り子57から他方の流出用振り子65側に突設される当接片63を設けるだけで、構成できることから、水切換弁18をシンプルかつコンパクトに構成することができる。
【0072】
したがって、実施形態の水切換弁18は、シンプルかつコンパクトな機構として、流入する二種類の水の内の一方の水の流出時に、二種類の流出口29・30の内の一方の流出口30だけに限定して、流出させることができる。
【0073】
なお、実施形態では、第1流入口27から原水NWを流入させ、第2流入口28から浄水CWを流入させ、また、第1流出口29を経てシャワー吐水させ、第2流出口30を経てストレート吐水させた場合を示したが、それらの口を、適宜、反対側に配置させてもよい。
【0074】
また、実施形態では、当接片63を流入用振り子57に設けた場合を示したが、流出用振り子65から流入用振り子57に当接する当接片を設けてもよい。ちなみに、実施形態の各ボタン96・97・98を、実施形態と同様に、浄水ストレートボタン、原水シャワーボタン、及び、原水ストレートボタンとして、使用する場合には、流出用振り子65に設ける当接片63Aと流入用振り子57の当接部位71Aとは、図7・11の二点鎖線に示すように、図11に示す当接片63や当接部位71と逆方向の側面側に、すなわち、弁体32・33と揺動中心Oとを結ぶ直線を基準とした線対称(左右対称)位置に、配置すればよい。
【0075】
さらに、実施形態の水切換弁18では、流入用操作杆88が、それぞれの弁室26側への押圧時に、流入用振り子57を第1流入口27の開弁状態から第2流入口28の開弁状態に揺動可能な流入用第1ピン89と、流入用振り子57を第2流入口28の開弁状態から第1流入口27の開弁状態に揺動可能な流入用第2ピン90と、から構成されている。また、流出用操作杆92も、それぞれの弁室26側への押圧時に、流出用振り子65を第1流出口29の開弁状態から第2流出口30の開弁状態に揺動可能な流出用第1ピン93と、流出用振り子65を第2流出口30の開弁状態から第1流出口29の開弁状態に揺動可能な流出用第2ピン94と、から構成されている。さらに、流入用第2ピン90と流出用第1ピン93とを隣接して配置するとともに、弁室26外に突出する両端部90b・93bを、一つの操作ボタン98により覆っている。
【0076】
このような構成では、流入用・流出用の操作杆88・92が、それぞれ、流入用振り子57と流出用振り子65との一方向の揺動時にそれぞれ弁室26側へ押圧操作できる二本ずつの第1・2ピン89・90・93・94から構成されているため、流入用・流出用振り子57・65の揺動操作を的確に行なうことができる。さらに、流入用・流出用操作杆88・92におけるピン90・93の端部90b・93bを、一つの操作ボタン98で覆い、残りの二つのピン89・94にそれぞれ操作ボタン96・97を設けている。そのため、三種類の水の流出態様に応じて、すなわち、操作ボタン98を押圧操作する原水ストレート吐水、操作ボタン96を押圧操作する浄水ストレート吐水、及び、操作ボタン97を押圧操作する原水シャワー吐水として、各操作ボタン96・97・98を操作することができて、水切換弁18若しくはシャワーヘッド1を、誤操作を無くしたシンプルな構成とすることができる。
【0077】
なお、二本のピンを覆う一つの操作ボタン98は、流入用第1ピン89と流出用第1ピン93とを覆ったり、あるいは、流入用第2ピン90と流出用第2ピン94とを覆うように配設させてもよいが、操作時の荷重を小さくするため、流入用振り子57と流出用振り子65とを共回りさせる操作でなく、実施形態のように、流入用振り子57と流出用振り子65とを単独で揺動させる際に操作するピン90・93を、覆うように配設することが望ましい。
【0078】
また、実施形態の水切換弁18は、第1・第2流入口27・28に配置される弁体32・33が、それぞれ、内部を水流入路34cとする筒状として、水密性を有しかつ軸方向に摺動可能に、弁室26から水の供給路15・16側へ突設させるとともに、リンクプレート50を介在させて流入用振り子57に連動させ、閉弁時、先端面34aを、供給路15・16側に配置された弁座24に当接させ、開弁時、先端面34aを弁座24から離すように、配設されている。
【0079】
このような構成では、図16・17に示す水切換弁108の弁体109・110に比べて、軽い操作荷重で、開弁操作と閉弁操作とを行なうことができる。この水切換弁108の弁体109・110は、アッパケース38の第1・2挿通孔43a・43bの供給路15・16側の周縁を弁座114として、第1・2挿通孔43a・43bの開口部位の全域を開閉するように配設されている。
【0080】
これらの弁体109・110は、図18に示すように、第1・2挿通孔43a・43bの開口部位の全域を開閉可能な半割球状の本体部111と、挿通孔43a・43bを挿通して弁室26内側に延びる連結片部112と、を備えて構成されている。本体部111には、開弁・閉弁時の移動が円滑に行われるように、第1・2筒部44・45のガイドリブ44a・45aに摺動可能に嵌合するガイド片111aが設けられている。そして、弁体109・110は、コネクタ20の各支持部21・22との間に、付勢手段としてのコイルばね113を配設させて、閉弁方向に付勢されている。また、各弁体109・110の連結片部112は、弁室26に揺動可能に配置されるカム116の各作動片116a・116bに当接するように配設されている。カム116は、上下方向に延びる軸部116cをアッパケース38とロアケース77とに回動可能に支持させ、揺動時の流入用振り子57Aにおける開閉用突起60が作動片116a若しくは作動片116bを押圧することにより、作動片116a・116bが揺動し、ばね113の付勢力に抗して、連結片部112を弁室26外側に押し出し、弁体109若しくは弁体110の一方を開弁させ、かつ、他方を閉弁させる。なお、流入用振り子57Aは、開閉用突起60がカム116の作動片116a・116bを押圧操作できるように構成されているものの、水切換弁18と同様に、当接片63を備えて構成されている。また、この水切換弁108では、上述した以外の他の部位・部品等は、流出用振り子65・操作杆88・92・操作ボタン96・97・98を含めて、水切換弁18と略同様に構成されており、水切換弁18と同様な部位には同一符号を付して説明を省略する。
【0081】
そして、この水切換弁108では、各操作ボタン96・97・98の押圧操作により、水切換弁18と同様に、浄水ストレート吐水、原水シャワー吐水、及び、原水ストレート吐水の三態様の水の流出態様を操作することができる。すなわち、浄水ストレートボタンとしての操作ボタン97を押圧操作すれば、図16・17に示すように、流入用振り子57Aの反時計方向の揺動とともに、作動片116bが押されて、第2流入口28が開弁され、かつ、当接片63により、流出用振り子65が流入用振り子57と共回りして、第2流出口30を開弁させるため、浄水CWがストレート吐水される。また、図16・17に示す状態から、原水シャワーボタンとしての操作ボタン97を押圧操作すれば、流出用振り子65が第1流出口29を開弁させ、かつ、当接片63を押して流入用振り子57Aを共回りさせて、開閉用突起60がカム116の作動片116aを押し、原水供給路15側の弁体109の連結片部112を弁室26外側に押し出すことから、弁体109の本体部111が原水供給路15側の弁座114から離れて第1流入口27を開弁させ、かつ、浄水供給路16側の弁体110の本体部111が、ばね113の付勢力により、浄水供給路16側の弁座114に当接して、第2流入口28を閉弁するため、原水NWがシャワー吐水される。さらに、図16・17の状態から、原水ストレートボタン98を押圧操作すれば、流入用振り子57Aだけが時計方向に揺動して、第1流入口27を開弁させることから、原水NWがストレート吐水される。
【0082】
そして、この水切換弁108では、閉弁時の各弁体109・110には、供給路15・16側の水圧が、第1・2挿通孔43a・43bの開口部位の面積の全域に作用し、その圧力に応じた付勢手段としてのばね113が必要となる。そして、逆に、弁体109・110を開弁させる際には、ばね113の付勢力に対抗するように、大きな操作荷重が必要となる。特に、原水NWの水供給路15側では、原水NWがカートリッジ11を経た場合のように圧力損失が生じておらず、ばね113の付勢力を大きくする必要が生ずることから、弁体109の開弁操作には、大きな操作荷重が必要となる。
【0083】
これに対して、水切換弁18では、弁体32・33の閉弁時には、水の供給路15・16側の開口部位(すなわち、弁体32・33の弁体筒部34の外形形状に応じた部位)の全域に比べて、小さい面積となる筒状弁体32・33の先端面34aの面積に応じた水圧が、作用するだけであって、閉弁時に利用するばね48の付勢手段は、小さい荷重で済み、その結果、開弁時の操作荷重も小さくすることができる。したがって、このような実施形態の水切換弁18の構成では、弁体32・33の閉弁時や開弁時の付勢手段や操作荷重を小さくすることができる。
【0084】
また、実施形態のシャワーヘッド1では、水切換弁18がハウジング5内に収納されていることから、第1・2流入口27・28から流入する原水NWや浄水CWが高温であっても、それらの高温の水NW・CWから操作する使用者を保護することができる。
【0085】
さらに、実施形態のシャワーヘッド1では、ハウジング5の外表面に、金属光沢のメッキ層5aが設けられているため、外観を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のシャワーヘッドを示す部分斜視図である。
【図2】同実施形態の概略縦断面図である。
【図3】同実施形態の概略横断面図である。
【図4】同実施形態の概略縦断面図であり、図3のIV−IV部位に対応する。
【図5】同実施形態の概略縦断面図であり、図3のV−V部位に対応する。
【図6】同実施形態の概略縦断面図であり、図3のVI−VI部位に対応する。
【図7】同実施形態の水切換弁の主要部品の分解斜視図である。
【図8】同実施形態の操作時の一態様を示す概略縦断面図である。
【図9】図8に示す状態のシャワーヘッドの概略横断面図である。
【図10】同実施形態の第1流出口と第2流出口との開弁状態を説明する図である。
【図11】同実施形態の水切換弁の使用時における浄水ストレート吐水の状態を示す主要部品の平面図である。
【図12】同実施形態の水切換弁の使用時における原水ストレート吐水の状態を示す主要部品の平面図である。
【図13】同実施形態の水切換弁の使用時における原水シャワー吐水の状態を示す主要部品の平面図である。
【図14】同実施形態の水切換弁における水供給路側の部分分解斜視図である。
【図15】同実施形態の水切換弁における水供給路側の弁機構を示す拡大横断面図である。
【図16】他の実施形態の水切換弁の使用時における概略縦断面図である。
【図17】図16に示す水切換弁の概略横断面図である。
【図18】図16に示す水切換弁の主要部品の分解斜視図である。
【符号の説明】
1…(吐水具)シャワーヘッド、5…ハウジング、15…原水供給路、16…浄水供給路、18・108…水切換弁、24・114…弁座、26…弁室、27…第1流入口、28…第2流入口、29…第1流出口、30…第2流出口、32・33・109・110…(第1・2流入口側の)弁体、48・113…(付勢手段)ばね、57・57A…流入用振り子、63・63A…当接片、65…流出用振り子、71・71A…当接部位、74…(第1・2流出口側の)弁体、88…流入用操作杆、89…流入用第1ピン、90…流入用第2ピン、92…流出用操作杆、93…流出用第1ピン、94…流出用第2ピン、96・97・98…操作ボタン、NW…原水、CW…浄水。

Claims (5)

  1. 弁室に、二種類の水をそれぞれ流入させる第1・第2流入口と、流入した水をそれぞれ流出させる第1・2流出口と、が開口されるとともに、
    弁室内に、
    揺動時に弁体を作動させて第1流入口と第2流入口とを択一的に開閉可能な流入用振り子と、
    流入用振り子の揺動面と略平行な揺動面を有して、流入用振り子と重なるように配置されるとともに、揺動時に弁体を作動させて第1流出口と第2流出口とを択一的に開閉可能な流出用振り子と、
    弁室外から操作して、流入用振り子を第1流入口の開弁状態と第2流入口の開弁状態とに揺動可能な流入用操作杆と、
    弁室外から操作して、流出用振り子を第1流出口の開弁状態と第2流出口の開弁状態とに揺動可能な流出用操作杆と、
    一方の流入用振り子または流出用振り子から他方の流出用振り子または流入用振り子側に突設され、一方の流入用振り子または流出用振り子の所定の一方向への揺動時に他方の流出用振り子または流入用振り子に当接して、流入用振り子と流出用振り子とを共回りさせ、かつ、逆方向への揺動時に当接部位から離れる当接片と、
    が配設されている水切換弁。
  2. 前記流入用操作杆が、それぞれの弁室側への押圧時に、流入用振り子を第1流入口の開弁状態から第2流入口の開弁状態に揺動可能な流入用第1ピンと、流入用振り子を第2流入口の開弁状態から第1流入口の開弁状態に揺動可能な流入用第2ピンと、を備えて構成され、
    前記流出用操作杆が、それぞれの弁室側への押圧時に、流出用振り子を第1流出口の開弁状態から第2流出口の開弁状態に揺動可能な流出用第1ピンと、流出用振り子を第2流出口の開弁状態から第1流出口の開弁状態に揺動可能な流出用第2ピンと、を備えて構成され、
    流入用第1ピンまたは流入用第2ピンの一つと、流出用第1ピンまたは流出用第2ピンの一つと、が、隣接して配置されるとともに、弁室外に突出する両端部を一つの操作ボタンにより覆って、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の水切換弁。
  3. 第1・第2流入口に配置される弁体が、それぞれ、
    内部を水流入路とする筒状として、水密性を有しかつ軸方向に摺動可能に、弁室から水の供給路側へ突設されるとともに、
    流入用振り子に連動して、閉弁時、先端面を、供給路側に配置された弁座に当接させ、開弁時、先端面を弁座から離すように、配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の水切換弁。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかの一項に記載の水切換弁が、ハウジング内に収納されている吐水具。
  5. 前記ハウジングの外表面に、メッキ層が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の吐水具。
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