JP2002322444A - ハードディスクドライブ用粘着ラベル及び該粘着ラベルを使用したハードディスクドライブの駆動時発生音低減方法 - Google Patents
ハードディスクドライブ用粘着ラベル及び該粘着ラベルを使用したハードディスクドライブの駆動時発生音低減方法Info
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- JP2002322444A JP2002322444A JP2001128552A JP2001128552A JP2002322444A JP 2002322444 A JP2002322444 A JP 2002322444A JP 2001128552 A JP2001128552 A JP 2001128552A JP 2001128552 A JP2001128552 A JP 2001128552A JP 2002322444 A JP2002322444 A JP 2002322444A
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Abstract
ィスクドライブの駆動時発生音の低減機能を両立するハ
ードディスクドライブ用粘着ラベルを得る。 【解決手段】 ハードディスクドライブ用粘着ラベル
は、基材の片面に粘着剤層を有しており、ハードディス
クドライブの筐体外面に貼付されることでハードディス
クドライブ駆動時の発生音を低減することが可能なハー
ドディスクドライブ用粘着ラベルであって、前記粘着ラ
ベルは、0.18(kg/m2)以上の面密度を有して
いることを特徴とする。粘着ラベルの基材は、金属箔の
両面に樹脂フィルム層が積層されたものからなっていて
もよい。基材を構成している金属箔の厚みは5μm以上
であることが好適である。基材を構成している樹脂フィ
ルム層は、ポリエチレンテレフタレートフィルムである
ことが好ましい。粘着ラベルの粘着剤層は、剥離剤とし
てシリコーン系剥離剤が使用されていなくてもよい。
Description
ライブの筐体外面に貼付して使用されるハードディスク
ドライブ用の粘着ラベルに関し、さらに詳しくは、粘着
ラベルとしての各種表示機能や気密性保持機能等の各種
機能と、ハードディスクドライブ駆動時の発生音を低減
させることが可能なハードディスクドライブ用粘着ラベ
ル及び該粘着ラベルによるハードディスクドライブの駆
動時発生音低減方法に関する。
ソナルコンピューターをはじめとする民生用の需要が大
きく伸びており、それに伴い、ハードディスクドライブ
自体の小型化や駆動時における発生音の低減化(静寂性
の確保)が、記憶容量の増大と並び重要な特性とされて
きている。
発生音を低減化させる手段としては、ハードディスクド
ライブの筐体の一部(例えばカバー等)に制振鋼板を用
いることで行われることが一般的である。
部品の組み込みや、データの書き込み等のため、多くの
孔(穴)が設けられており、これらの孔を塞いで気密性
を確保するために、粘着ラベルが多く用いられている。
さらにまた、各種の情報表示(例えば「使用上の注意事
項」や「接続方法」、「製品名・製造者名等の認識・識
別事項」など)を行うために、ハードディスクドライブ
筐体の外面に貼付する粘着レベルも広く用いられてい
る。
振鋼板を用いた方法は、特に記録ディスクの直径が2.
5インチ以下であるようなハードディスクドライブの小
型・軽量化、騒音低減化、あるいは、生産性やコスト面
からは未だ十分な手段とは言えず、さらなる改善が求め
られている。
で、その目的とするところは、従来の制振鋼板を用いた
駆動時発生音低減手段に代わる、または従来の制振鋼板
を用いた方法にさらに付加することにより騒音低減化を
より一層向上させる、新たなハードディスクドライブの
駆動時発生音の低減手段を提供することにある。
点を解決するために鋭意検討した結果、ハードディスク
ドライブに貼着させる、気密性保持や情報表示の為の粘
着ラベルに、ハードディスクドライブの駆動時における
発生音を低減できる機能を持たせることで、前記問題点
を解決できる可能性がある事を見出し、本発明を完成す
るに至った。
しており、ハードディスクドライブの筐体外面に貼付さ
れることでハードディスクドライブ駆動時の発生音を低
減することが可能なハードディスクドライブ用粘着ラベ
ルであって、前記粘着ラベルは、0.18(kg/
m2)以上の面密度を有していることを特徴とするハー
ドディスクドライブ用粘着ラベルである。
の両面に樹脂フィルム層が積層されたものからなってい
てもよい。基材を構成している金属箔の厚みは5μm以
上であることが好ましい。基材を構成している樹脂フィ
ルム層は、ポリエチレンテレフタレートフィルムであっ
てもよい。
してシリコーン系剥離剤が使用されていない剥離ライナ
により保護されていることが好適である。基材の片面に
少なくとも部分的に粘着剤層が形成されていてもよい。
のハウジング本体と、前記ハウジング本体と対をなすト
ップカバーとから構成されるハードディスクドライブに
おける、前記トップカバー及び/又はハウジング本体の
外面または前記トップカバー及び/又はハウジング本体
に形成された孔(穴)に、前記ハードディスクドライブ
用粘着ラベルを貼付することを特徴とするハードディス
クドライブの駆動時発生音低減方法も含まれる。
明する。図1は本発明のハードディスクドライブ用粘着
ラベルの一態様を示す概略断面図である。図1におい
て、1はハードディスクドライブ用粘着ラベル(HDD
用粘着ラベル)、2は基材、2aは基材2における樹脂
フィルム層、2bは基材2における金属箔、3は粘着剤
層であり、4はHDD用粘着ラベル1における情報表示
部である。また、図2は本発明のハードディスクドライ
ブ用粘着ラベルが貼付されたハードディスクドライブを
示す概略図である。図2において、1及び4は図1と同
様であり、具体的には、1はHDD用粘着ラベル、4は
情報表示部である。また、Aはハウジング本体、Bはト
ップカバーである。図2においては、記録ディスク、磁
気ヘッド、スピンドルモータ等が収容されているハウジ
ング本体Aと、トップカバーBとから構成されるハード
ディスク装置のトップカバーBの外面に、表面(背面)
に情報表示部4を有するHDD用粘着ラベル1が貼付さ
れている。
れをハードディスクドライブの筐体(例えば図2におけ
るトップカバーBやハウジング本体A)の外面に貼付す
ることにより、ハードディスクドライブの駆動時におけ
る発生音(以下、単に「駆動時発生音」と称する場合が
ある)を低減することが可能なものであることが必要と
なる。ここで、「ハードディスクドライブの駆動時発生
音を低減することが可能」とは、本発明のHDD用粘着
ラベルを貼付することにより、駆動時発生音が1dB以
上低下(低減)できるもののことをいう。
で示されているように、その基材表面(背面)に、例え
ば「使用上の注意事項」や「接続方法」、「製品名・製
造者名等の認識・識別事項」等の情報表示部4を有して
いてもよい。係る構成とすることにより、従来は、孔
(穴)を塞いで気密性を保持させる気密性保持機能しか
有していなかったHDD用粘着ラベルによって、駆動時
発生音の低減機能を付加することができるとともに、情
報表示機能を持たせることが可能である。あるいは、情
報表示機能のみしか持たなかったHDD用粘着ラベルに
よって、駆動時発生音の低減機能を付加することがで
き、ハードディスクドライブのさらなる騒音低減を達成
できる。また、さらには制振鋼板と粘着ラベルという2
つの部材により達成していた構成を同一部材で達成する
ことが可能となる。
記の機能等を有するものであればその具体的構成等は特
に制限されないが、前記図1で示されるようなHDD用
粘着ラベル1を好適に用いることができる。図1におい
て、HDD用粘着ラベル1は、基材2としての金属箔2
bの両面に樹脂フィルム層2aが積層された少なくとも
3層から構成される積層基材の片面(背面)に情報表示
部4が形成され、他面に粘着剤層3が形成されている。
0.18(kg/m2)以上であることが必要である。
面密度が0.18(kg/m2)以上であると、駆動時
発生音をより一層大きく低減させることが可能となる。
より具体的には、HDD用粘着ラベルの面密度として
は、例えば、0.18(kg/m2)以上、好ましくは
0.20(kg/m2)以上、さらに好ましくは0.4
0(kg/m2)以上の範囲から選択することができ
る。
は0.18(kg/m2)以上であれば、上限は特に制
限されないが、ある程度大きくなると駆動時発生音の低
減機能の効果が飽和になるので、駆動時発生音の低減機
能、コストや貼付の作業性等の点を考慮すると、HDD
用粘着ラベルの面密度の上限としては、例えば、1.0
(kg/m2)以下、好ましくは0.80(kg/m2)
以下、さらに好ましくは0.75(kg/m2)以下の
範囲から選択することができる。
着剤層からなる粘着ラベル)の面密度は、例えば、各層
の密度×厚みの総計として算出することができる。従っ
て、本発明では、粘着ラベルの面密度は、基材の密度
(材質)や厚み、粘着剤層の密度(材質)や厚みを調整
することによりコントロールすることができる。
からなる粘着ラベル)の重さ(総重量)を粘着剤層側の
表面の面積で割る(除算する)ことによっても算出する
ことが可能である。
度としては、ハードディスクドライブに貼着時の粘着ラ
ベルの面密度を意味している。すなわち、面密度を算出
する際の粘着ラベルは、剥離ライナが剥がされた状態の
粘着ラベルのことである。
は、図1で示されているように、金属箔2bの両面に樹
脂フィルム層2aが積層された少なくとも3層から構成
される基材(積層基材)2を使用することが好ましい。
ここで樹脂フィルム層2aとしては、例えば、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタ
レート(PBT)、ポリイミド(PI)、ポリエチレン
(PE)、ポリプロピレン(PP)等からなる樹脂フィ
ルムが使用できる。中でも経済性、耐久性の点からはポ
リエチレンテレフタレートが特に好ましい。また、金属
箔2bとしては、例えば、アルミニウム箔、鉄箔、ステ
ンレス箔、ニッケル箔、銅箔等からなる金属箔が使用で
きる。中でも加工性、経済性の点からはアルミニウム箔
が特に好ましい。
る剛性を有し、かつ粘着ラベルとしての貼付作業性を満
足させる点からは、前記基材における、樹脂フィルム層
/金属箔/樹脂フィルム層の各々の厚み又は構成とし
て、例えば、以下の厚み又は構成を例示することができ
る。 (1)情報表示部が形成される粘着ラベル背面側の樹脂
フィルム層の厚みとしては、通常6μm以上200μm
以下(6μm〜150μm)であり、好ましくは25μ
m以上150μm以下(25μm〜150μm)であ
る。当該樹脂フィルム層が6μmよりも薄い場合は、基
材全体が金属箔の特性に支配され、皺が入り易くなり、
また、非常に薄いために安定的にラミネートすること
が、非常に難しくなる。また、当該樹脂フィルム層の厚
みを25μm以上とすることにより、粘着ラベルの背面
側となる樹脂フィルム層表面に熱転写方式の印刷手段に
より情報表示部を形成する場合に、インク転写時の熱が
金属箔を介して散逸することで発生すると考えられる印
刷不良の問題をより一層改善することができる。なお、
情報表示部としてバーコード等を印刷する場合は、当該
樹脂フィルム層に特に白色等に着色した樹脂フィルム
(例えば白色ポリエチレンテレフタレートフィルム等)
を用いることにより、バーコード等の読み取り性に優れ
た特性が得られる。
を保つ観点からは、その厚みは5μm以上(例えば5〜
250μm)、好ましくは10〜200μmであること
が望ましい。該金属箔の厚みが5μmよりも薄い場合
は、基材の剛性を高めるといった目的を達成できない場
合がある。また、基材の剛性を高めるためには、その厚
みは厚いほど良いが、厚くなりすぎると粘着ラベルとし
て厚くなりすぎ、ハードディスクドライブの製品厚さに
影響することになるので、金属箔としては、その厚みが
250μm以下であることが望ましい。
ム層は、主として粘着ラベルのカールを抑制する目的で
ラミネートされるが、粘着ラベルの全体厚さを薄くする
ためには、金属箔層の厚さとのバランスもあるが、でき
るだけ薄い方が好ましいが、例えば、通常6μm〜20
0μm(好ましくは25〜150μm)であってもよ
い。
ばドライラミ方式等の公知の積層手段を用いて製造する
ことができる。
の公知の手段を用いて片側、もしくは両側の樹脂フィル
ムを表面処理し、印刷性の改良および粘着剤の投錨性の
改良を行なうことができる。
からなっていてもよく、金属箔と樹脂フィルム層との2
層が積層された積層体からなっていてもよい。金属箔の
みからなっている場合は、金属箔の厚みとしては、5μ
m以上であればよいが、100〜200μm程度の範囲
から選択することが好ましい。また、金属箔と樹脂フィ
ルム層との2層からなっている場合は、金属箔の厚みと
しては、5μm以上であればよいが、5〜50μm程度
の薄い方が好ましく、一方、樹脂フィルム層の厚みは5
0〜200μm程度の範囲から選択することが好まし
い。
(金属箔2bの両面に樹脂フィルム層2aが積層された
積層基材など)2の片面(背面)には、情報表示部4が
形成されるが、この情報表示部は、例えば「使用上の注
意事項」や「接続方法」、「製品名・製造者名等の認識
・識別事項」等を通常の印刷手段等により形成すること
ができる。
けることができる。例えば、HDD用粘着ラベルとし
て、気密性保持の機能と、駆動時発生音の低減機能とを
有している粘着ラベルでよい場合は、情報表示部は設け
られていてもよく、設けられていなくてもよい。
て、基材(図1では積層基材)2の情報表示部4が形成
されている面とは反対側の面(他面)に、粘着剤層3が
形成されている。該粘着剤層3は、粘着性を付与するた
めの粘着剤からなる粘着剤組成物により形成することが
できる。
おいて、粘着剤としては、合成ゴム系粘着剤や天然ゴム
系粘着剤、アクリル系粘着剤等の慣用乃至公知の粘着剤
を適宜選択して使用することができる。粘着剤は単独で
又は2種以上組み合わせて使用することができる。
ル系粘着剤が好ましい。より具体的には、炭素数4〜1
4のアルキル基を有する(メタ)アクリレートを主成分
とするポリマー(ベースポリマー)から構成される粘着
剤が望ましい。ここで、炭素数4〜14のアルキル基を
有する(メタ)アクリレートとしては、例えば、ブチル
基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、イソノニル
基、ヘキシル基、イソアミル基、ラウリル基、イソミリ
スチル基等のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸の
アルキルエステルが挙げられる。
て、制振性能に大きく寄与する粘着剤のガラス転移温度
及び粘着特性の両立しやすい炭素数7〜10のアルキル
基を有する(メタ)アクリレートと、アクリル酸とを共
重合成分とするポリマーから構成されるアクリル系粘着
剤を好適に用いることができる。
温度に大きく影響され、その特性を使用温度(具体的に
はハードディスクドライブの使用温度であり、通常、室
温以上である)にて有効に発揮するためには、粘着剤層
を構成する粘着剤の損失係数が20℃において0.5以
上5.0以下(0.5〜5.0)、好ましくは0.7以
上5.0以下(0.7〜5.0)であることが望まし
い。また、前記粘着剤の損失係数のピーク温度としては
−10℃以上50℃以下であることが好ましい。前記粘
着剤の損失係数及び/又は損失係数のピークを前記範囲
とする事により、粘着剤の制振性能と粘着特性とを優れ
たレベルで両立することができる。
いが、駆動時発生音の低減効果の点からは、15μm以
上、好ましくは20〜100μmである。また、シール
性や粘着特性の点からは、粘着剤層の厚みは、20μm
以上、好ましくは50〜350μm程度であってもよ
い。従って、本発明では、粘着剤層の厚みとしては、例
えば、20〜100μmの範囲から選択することが好ま
しい。
ルには、その粘着剤層を使用時まで保護するための剥離
ライナが使用されていてもよい。この剥離ライナとして
は、ハードディスクドライブのような精密電子機器にお
けるシリコーン成分に基づく接点障害等の不具合を防止
するためには、粘着剤層表面に転写(移行)するシリコ
ーン成分量の少ない剥離ライナ、特に、剥離剤としてシ
リコーン系剥離剤が使用されていない剥離ライナを使用
することが好ましい。剥離剤としてシリコーン系剥離剤
が使用されていない剥離ライナとしては、例えば、フッ
素系剥離剤や長鎖アルキル系剥離剤のようなシリコーン
系剥離剤以外の剥離剤からなる剥離剤層を基材表面に形
成した剥離ライナ、あるいは、ポリエチレンフィルム
(線状低密度ポリエチレンフィルム等)やエチレン−α
−オレフィン共重合体フィルム等のそれ自体が剥離性の
高いプラスチックフィルム等が挙げられる。
ン成分量の少ない剥離ライナ、または剥離剤としてシリ
コーン系剥離剤が使用されていない剥離ライナを使用し
た場合、シリコーン系剥離剤を使用した剥離ライナと比
較して一般的に、剥離力が大きくなる傾向がある。この
結果、本発明のHDD用粘着ラベルを剥離ライナから剥
離する場合に、HDD用粘着ラベルがカールすることが
ある。この為、HDD用粘着ラベルの基材としては、金
属箔の両面に樹脂フィルム層が積層された少なくとも3
層から構成される積層基材を使用することが好ましい。
かかる構成の基材を使用したHDD用粘着ラベルと、剥
離剤としてシリコーン系剥離剤が使用されていない剥離
ライナとを組み合わせることにより、HDD用粘着ラベ
ルの使用時における剥離ライナからの剥離時のカール発
生を防止することができ、以後のHDD用粘着ラベルの
貼付作業性が向上する。
ナが使用されている場合剥離ライナを剥がし、例えば、
図2で示されているように、記録ディスク、磁気ヘッ
ド、スピンドルモータ等が収容されているハウジング本
体Aと、トップカバーBとから構成されるハードディス
ク装置のトップカバー及び/又はハウジング本体(筐
体)の外面に、HDD用粘着ラベルを貼付して使用する
ことができる。該HDD用粘着ラベルの貼付により、ハ
ードディスクドライブの駆動時発生音を低減することが
できるとともに、情報表示機能及び/又は気密性保持機
能を発揮することができる。本発明では、HDD用粘着
ラベルは、ハードディスクドライブの筐体の少なくとも
一部に貼付すればよいが、駆動時発生音の更なる低減効
果を発揮するためには、粘着ラベルの貼付面積を大きく
すれば良く、最も好ましくは、ハードディスクドライブ
のトップカバー外面に対し、トップカバーの全面積の2
0%以上、好ましくは25〜100%となるように貼付
することが好ましい。
ドディスク装置のトップカバー及び/又はハウジング本
体(筐体)の外面に形成されている孔(穴)を塞ぐよう
にして、HDD用粘着ラベルを貼付する必要がある。従
って、HDD用粘着ラベルの貼付部位としては、少なく
ともハードディスクドライブの外面に形成されている孔
を塞ぐような部位であることが好ましい。
面に貼付するHDD用粘着ラベルは、単数であってもよ
く、複数であってもよい。例えば、ハードディスクドラ
イブの外面に形成されている孔が複数ある場合、(a)
単数のHDD用粘着ラベルによりすべての孔が塞がれる
ように、単数のHDD用粘着ラベルを貼付することがで
き、あるいは、(b)複数のHDD用粘着ラベルによ
り、各HDD用粘着ラベルにより1つ又は2つ以上の孔
が塞がれその結果すべての孔が塞がれるように、複数の
HDD用粘着ラベルを貼付することができる。
説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものでは
ない。
いた。 基材A:ドライラミ接着による積層方式により、アルミ
ニウム箔(厚み:7μm)/ポリエチレンテレフタレー
トフィルム層(厚み:100μm)からなる基材Aを作
製した。
ル系粘着剤による粘着剤層(厚み:50μm)を形成
し、該粘着剤層に低密度ポリエチレン(LDPE)フィ
ルムのみからなる剥離ライナを積層して、粘着剤層が剥
離ライナにより保護されている基材付き粘着シート(粘
着ラベルA)を作製した。
ライナが積層されていない状態で算出したところ、0.
21(kg/m2)であった。
いた。 基材B:ドライラミ接着による積層方式により、アルミ
ニウム箔(厚み:7μm)/ポリエチレンテレフタレー
トフィルム層(厚み:100μm)からなる基材Bを作
製した。
ル系粘着剤による粘着剤層(厚み:30μm)を形成
し、該積層体を3枚重ねて積層させた。すなわち、基材
B/粘着剤層/基材B/粘着剤層/基材B/粘着剤層か
らなる積層体を形成させた。該積層体の表面に位置して
いる粘着剤層に低密度ポリエチレン(LDPE)フィル
ムのみからなる剥離ライナを積層して、表面に位置して
いる粘着剤層が剥離ライナにより保護されている基材付
き粘着シート(粘着ラベルB)を作製した。
ライナが積層されていない状態で算出したところ、0.
58(kg/m2)であった。また、基材B/粘着剤層
からなる積層体の面密度は0.19(kg/m2)であ
った。
いた。 基材C:アルミニウム箔(厚み:150μm)のみから
なる基材Cを作製した。
ル系粘着剤による粘着剤層(厚み:50μm)を形成
し、該粘着剤層に低密度ポリエチレン(LDPE)フィ
ルムのみからなる剥離ライナを積層して、粘着剤層が剥
離ライナにより保護されている基材付き粘着シート(粘
着ラベルC)を作製した。
ライナが積層されていない状態で算出したところ、0.
44(kg/m2)であった。
いた。 基材D:アルミニウム箔(厚み:150μm)のみから
なる基材Dを作製した。
ル系粘着剤による粘着剤層(厚み:320μm)を形成
し、該粘着剤層に、シリコーンにより表面処理されたポ
リエチレンテレフタレート(PET)フィルムからなる
剥離ライナを積層して、粘着剤層が剥離ライナにより保
護されている基材付き粘着シート(粘着ラベルD)を作
製した。
ライナが積層されていない状態で算出したところ、0.
71(kg/m2)であった。
いた。 基材E:ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み:
125μm)とアルミニウム箔(厚み:150μm)と
を、アクリル系粘着剤により貼り合わせを行って基材E
を作製した。なお、該基材Eにおけるアクリル系粘着剤
による層は、厚みが50μmである。
ル系粘着剤による粘着剤層(厚み:50μm)を形成
し、該粘着剤層に低密度ポリエチレン(LDPE)フィ
ルムのみからなる剥離ライナを積層して、粘着剤層が剥
離ライナにより保護されている基材付き粘着シート(粘
着ラベルE)を作製した。
ライナが積層されていない状態で算出したところ、0.
69(kg/m2)であった。
ルを、市販されている3.5インチハードディスクドラ
イブの筐体外面に予め貼付されていた表示ラベルと同一
の形状に切断した。次に、該市販されている3.5イン
チハードディスクドライブから予め貼付されていた表示
ラベルを剥がし、該表示ラベルが貼付されていた同一の
箇所に、前記同一の形状に切断した実施例1〜5に係る
粘着ラベルをそれぞれ貼付した。なお、剥離ライナを剥
がす際に、粘着ラベルはカールせず、剥離ライナの剥離
時における作業性は良好であった。
た各ハードディスクドライブに電源を入れて駆動させ、
駆動時の騒音レベル(駆動時発生音)を、以下の[騒音
レベル(駆動時発生音)の測定方法]により測定した。
測定結果を表1に示した。
ている3.5インチハードディスクドライブ自体の駆動
時発生音を同一条件で測定した。測定は、ハードディス
クドライブの筐体外面に予め貼付されていた表示ラベル
を貼付したままの状態(状態1:比較例1)と、該表示
ラベルを剥がし取った状態(状態2:比較例2)で行っ
た。前記市販のハードディスクドライブに予め貼付され
ている表示ラベルは、ポリエチレンテレフタレート製フ
ィルムの表面にアルミニウムが蒸着されたものであり、
該表示ラベルの面密度は0.14(kg/m2)であっ
た。
>実施例に係る粘着ラベルをトップカバーに貼付したハ
ードディスクドライブに電源を入れて駆動させ、駆動時
の騒音レベル(駆動時発生音)を以下の方法により測定
した。
響室内に試験台を設置し、高遮音性のゴム系発泡体(厚
み20mm)の上に騒音測定の対象となるハードディス
クドライブの粘着ラベル貼付け部位となる面を上にして
設置した。(高遮音性のゴム系発泡体はハードディスク
ドライブの振動伝播による試験台の固体伝播音を防止
し、またハードディスクドライブ底面からの騒音を遮断
する目的で使用する。)
レベルが安定するまで放置した後、中央部上方300m
mに設置した自由音場型マイクロホンにより騒音レベル
を測定した。測定値は、聴感補正としてA特性を使用
し、20秒間の平均化処理を施し、周波数範囲として2
0〜20000Hzのオーバーオール値で表わした。
係る粘着ラベルは、現在市販されているハードディスク
ドライブの表示ラベルの貼付部位に貼付するだけで、駆
動時発生音を1dB以上低減することが可能となる。
コーン系剥離剤が使用されていない剥離ライナが用いら
れていても、その剥離ライナを剥離させる際に、粘着ラ
ベルにカールが生じることがなく、貼付時の作業性も良
好であった。
を有することにより、粘着ラベルとしての各種情報表示
機能及び/又は気密性保持機能と、ハードディスクドラ
イブの駆動時における発生音を低減できる機能を両立さ
せることが可能となる。従って本発明の粘着ラベル及
び、該粘着ラベルを使用したハードディスクドライブの
駆動時発生音低減方法においては、近年特に重要視され
てきつつある、ハードディスクドライブの駆動時発生音
低減対策において、粘着ラベルとしての情報表示機能及
び/又は気密性保持機能と、防音・制振材料としての駆
動時発生音低減機能を同時に満足することができ、情報
表示機能及び/又は気密性保持機能を有する粘着ラベル
と防音・制振材といった2種類の部材の機能(効果)を
有するハードディスクドライブ用粘着部材として、経済
性や作業効率の向上に寄与することができる。
の一態様を示す概略断面図である。
が貼付されたハードディスクドライブを示す概略図であ
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 基材の片面に粘着剤層を有しており、ハ
ードディスクドライブの筐体外面に貼付されることでハ
ードディスクドライブ駆動時の発生音を低減することが
可能なハードディスクドライブ用粘着ラベルであって、
前記粘着ラベルは、0.18(kg/m2)以上の面密
度を有していることを特徴とするハードディスクドライ
ブ用粘着ラベル。 - 【請求項2】 粘着ラベルの基材が、金属箔の両面に樹
脂フィルム層が積層されたものからなる請求項1記載の
ハードディスクドライブ用粘着ラベル。 - 【請求項3】 基材を構成している金属箔の厚みが5μ
m以上である請求項2記載のハードディスクドライブ用
粘着ラベル。 - 【請求項4】 基材を構成している樹脂フィルム層が、
ポリエチレンテレフタレートフィルムである請求項2又
は3記載のハードディスクドライブ用粘着ラベル。 - 【請求項5】 粘着ラベルの粘着剤層が、剥離剤として
シリコーン系剥離剤が使用されていない剥離ライナによ
り保護されている請求項1〜4の何れかの項に記載のハ
ードディスクドライブ用粘着ラベル。 - 【請求項6】 基材の片面に少なくとも部分的に粘着剤
層が形成されている請求項1〜5の何れかの項に記載の
ハードディスクドライブ用粘着ラベル。 - 【請求項7】 記録ディスクを収容する箱型のハウジン
グ本体と、前記ハウジング本体と対をなすトップカバー
とから構成されるハードディスクドライブにおける、前
記トップカバー及び/又はハウジング本体の外面に、前
記請求項1〜6の何れかの項に記載のハードディスクド
ライブ用粘着ラベルを貼付することを特徴とするハード
ディスクドライブの駆動時発生音低減方法。 - 【請求項8】 記録ディスクを収容する箱型のハウジン
グ本体と、前記ハウジング本体と対をなすトップカバー
とから構成されるハードディスクドライブにおける、前
記トップカバー及び/又はハウジング本体に形成された
孔に、前記請求項1〜6の何れかの項に記載のハードデ
ィスクドライブ用粘着ラベルを貼付することを特徴とす
るハードディスクドライブの駆動時発生音低減方法。
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- 2001-04-26 JP JP2001128552A patent/JP4827315B2/ja not_active Expired - Fee Related
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