JP2002322033A - メタリックネールエナメル - Google Patents

メタリックネールエナメル

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は高いメタリック光沢を有する
ネールエナメルを提供することにある。 【解決手段】 硝子板にネールエナメルを5.5〜7.
5mg/cmの量でネールエナメル用のハケで塗布
し、乾燥したものを測色したときにそのV値が5以上で
あり、金属粉末を含有することを特徴とするメタリック
ネールエナメル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はネールエナメル、特
にメタリック光沢を有し且つ美しい色調を有するメタリ
ックネールエナメルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ネールエナメルにおいて、光沢、色調等
の外観の美しさは、ネールエナメルに要求される機能の
うちで最も重要なものの一つである。そして従来ネール
エナメルに光沢を付与するために、雲母チタン(パール
顔料)やアルミニウムフレークが用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光沢を付与す
るためにこれらを配合したネールエナメルはある程度の
光沢を有するものの、メタリック光沢を有するネールエ
ナメルを得るという観点からするとこれらを配合しても
充分なものは得られなかった。本発明は前記従来技術の
課題に鑑みなされたものであり、その目的は高いメタリ
ック光沢を有するネールエナメルを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を行った結果、従来使用されて
いる雲母チタンやアルミニウムフレークに代表される光
沢付与剤ではなく、薄片状アルミニウム粉体を用いるこ
とにより、特定の光学特性を持ち、高いメタリック光沢
を有するネールエナメルが得られることを見出し、本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明にかかるメタ
リックネールエナメルは、硝子板にネールエナメルを
5.5〜7.5mg/cmの量でネールエナメル用の
ハケで塗布し、乾燥したものを測色したときにそのV値
が5以上であり、金属粉末を含有することを特徴とす
る。
【0005】また、前記ネールエナメルにおいて、金属
粉末として、板状で、その厚さ(1)が0.02〜0.
1μm、板の径(2)が2〜30μm、アスペクト比
((2)/(1))が100以上であるアルミニウム粉
末を0.1〜1質量%配合することが好適である。ま
た、前記ネールエナメルにおいて、さらに顔料と、前記
顔料の顔料色とマンセル色相環で±45°の角度の範囲
内である色相を有する干渉色を有するパール剤と、を配
合することが好適である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。本発明のネールエナメルは、特定の光
学特性、すなわち硝子板に該ネールエナメルを5.5〜
7.5mg/cmの量でネールエナメル用のハケで塗
布し、乾燥したものを測色したときにそのV値が5以上
であるという特性を有する。ここでいうV値とは、色の
三属性である色相(H)、明度(V)、彩度(C)のう
ちの明度におけるJIS規格による数値のことである。
ここで、ネールエナメルを透明なガラス板に塗布し、且
つ透過した光を反射させないためにサンプルの後方には
何も置かずに空気とする測定方法とした。これは、メタ
リックネールエナメルの金属光沢は表面に入射した光の
正反射が大きいこと、及びエナメル塗膜を光が透過した
場合には、仮に背後に白板があって反射した場合光が散
乱されるために、トータルの反射光が大きくてもメタリ
ック感としては小さいので、測定に当たってはエナメル
塗膜を通過した光を反射させない方法で反射率を測定す
る事が望ましいと考えたからである。
【0007】本発明のネールエナメルにおいて、メタリ
ック光沢を付与するための金属粉末として、特定の粒子
形状のアルミニウム粉末、すなわち、板状で、その厚さ
(1)が0.02〜0.1μm、板の径(2)が2〜3
0μm、アスペクト比((2)/(1))が100以上
のものを用いることが好適である。このアルミニウム粉
末はたとえば15μm程度のPMMAのフィルムに真空
蒸着、スパッタリング等の方法で金属アルミニウムをコ
ーティングした後に、PMMAが溶解する溶剤、例えば
酢酸エチル、トルエン等でPMMAを溶解した後に粉砕
し濾過洗浄を行う方法、或いは高分子フィルムにアルミ
ニウムをコーティングした後にアルミニウム箔を物理的
に剥がし粉砕する方法等により得られる。粉砕は溶剤中
での攪拌による湿式粉砕によっても、或いは乾燥物を乾
式粉砕しても良いが湿式粉砕のほうが好ましい。湿式粉
砕によって得られたものを乾燥して粉末としても、スラ
リーのまま用いても良い。蒸着するアルミニウムの厚さ
は0.02μm〜0.1μmが好適である。0.02μ
m以下では隠ぺい力が小さくメタリック感が少なくな
る。また、0.1μmを上回ると光沢が失われてゆくの
で好ましくない。粉砕後のアルミニウム粉末の粒子径は
2〜30μmが好適である。粒子径が2μmを下回るも
の、或いは30μmを越えたものは良好なメタリック光
沢が得られないので好ましくない。前記板の厚さ(1)
と板の径(2)の比であるアスペクト比((2)/
(1))は100以上が好ましく、100を下回るとメ
タリック光沢が充分ではない。アルミニウムは0.06
μm以上の厚さになると可視光を通しにくくなる。0.
02μmの厚さでも数枚重なれば不透明になり反射率が
増えてメタリック感が感じられるようになる。アルミニ
ウムを隙間なく積層させられればメタリック感が向上す
ると考えられるが、この場合には板状で薄い事が必要と
考えられる。また、前記アルミニウム粉末の配合量とし
ては、0.1〜1質量%が好適である。0.1質量%を
下回るか、或いは1質量%を上回るとメタリック光沢が
低下するので好ましくない。
【0008】本発明のネールエナメルにおいて、前記特
定の粒子形状のアルミニウム粉末と共に、他の顔料と、
該顔料の顔料色とマンセル色相環で±45°の角度の範
囲内である色相を有する干渉色を有するパール剤とを配
合することが好適である。ここで、マンセル色相環と
は、色の三属性である色相、明度及び彩度のうちの色相
について環状に示したもので、一般的に用いられている
ものを意味する。このような特定の関係を有する顔料及
びパール剤を、前記特定の粒子形状のアルミニウム粉末
と共に用いることにより、メタリックな色調の美しさが
付与される。
【0009】本発明のネールエナメルには、本発明の効
果を損なわない限度において、必要に応じて皮膜形成
剤、溶剤、樹脂、粉末成分、油分、可塑剤、顔料、香
料、染料、薬剤、保湿剤、紫外線吸収剤、つや消し剤、
充填剤、界面活性剤、金属石鹸等の一般にネールエナメ
ルに配合される原料を配合することができる。
【0010】皮膜形成剤としては、従来から用いられて
いる公知のニトロセルロース、アルキッド樹脂、アクリ
ル樹脂等を使用することができる。例えば、ニトロセル
ロースRS1/2秒、ニトロセルロースLIG1/2
秒、ニトロセルロースHIG1/2秒、ニトロセルロー
スSS1/2秒、ニトロセルロースHIG1秒、ニトロ
セルロースHIG2秒、ニトロセルロースHIG7秒、
ニトロセルロースHIG20秒、ニトロセルロースLI
G1/4秒、ニトロセルロースHIG1/4秒、ニトロ
セルロースLIG1/8秒、ニトロセルロースHIG1
/8秒、ニトロセルロースHIG1/16秒、ショ糖安
息香酸エステル、トルエンスルホン酸アミド等が挙げら
れる。またニトロセルロース及び樹脂類は1種または2
種以上を用いることができる。皮膜形成剤の配合量は、
ネールエナメル全量に対して5〜25重量%、特に7〜
20重量%が好適である。5重量%未満では乾燥速度の
低下、経時でのつや低下等を生じるおそれがあり、一
方、25重量%を超えると粘度が高くなり、塗布しにく
くなるおそれがある。
【0011】溶剤は、従来用いられているエステル系、
アルコール系、炭化水素系等の公知のものを使用するこ
とができる。例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、酢酸アミル、乳酸エチル、乳酸ブチル、エチルア
ルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコー
ル、酢酸イソブチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピ
ル、プロピルアルコール等が挙げられる。中でも酢酸ブ
チル、酢酸エチル、イソプロピルアルコール、ブチルア
ルコール、エチルアルコール等が好適に用いられる。
なお、溶剤は1種または2種以上を用いることができ
る。溶剤の配合量は使用性、色等によっても異なるが、
ネールエナメル全量に対し25〜85重量%程度配合さ
れる。
【0012】粉末成分としては、酸化チタン、酸化亜
鉛、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、酸化セリウ
ム、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、ベントナ
イト、クレー、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウ
ム、ステアリン酸亜鉛、含フッ素金雲母、合成タルク、
硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、チ
ッ化ホウ素、オキシ塩化ビスマス、アルミナ、酸化ジル
コニウム、酸化マグネシウム、酸化クロム、カラミン、
炭酸マグネシウムおよびこれらの複合体等の無機粉体;
シリコーン粉末、シリコーン弾性粉末、ポリウレタン粉
末、セルロース粉末、ナイロン粉末、PMMA粉末、ス
ターチ、ポリエチレン粉末等及びこれらの複合体等の有
機粉体を用いることができ、これらの1種以上を含有せ
しめる。また、本発明で用いられる粉体は、発明の効果
を損なわない範囲で、通常の化粧料顔料に用いられる処
理剤、例えばシリコーン、金属セッケン、レシチン、ア
ミノ酸、コラーゲン、フッ素化合物等で表面処理したも
のを用いることもできる。
【0013】また、粉末成分として、従来用いられてい
る積層板状粉末、例えばパール剤やラメ剤等の公知のも
のを使用することができ、例えば、雲母チタン、ベンガ
ラ被覆雲母、ベンガラ被覆雲母チタン、カーミン被覆雲
母チタン、紺青被覆雲母チタン、酸化チタン被覆合成金
雲母、ベンガラ、酸化チタン被覆合成金雲母、酸化チタ
ン被覆ガラスフレーク、酸化鉄・シリカ被覆アルミニウ
ム、酸化鉄・シリカ被覆酸化鉄、ポリメチルメタクリレ
ート/ポリエチレンテレフタレート積層末、エポキシ樹
脂被覆アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレート、
アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレート、ウレタ
ン樹脂被覆アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレー
ト、アクリル樹脂被覆アルミニウム末等が挙げられる。
【0014】また、油分としては、流動パラフィン、ス
クワラン、エステル油、ジグリセライド、トリグリセラ
イド、パーフルオロポリエーテル、ワセリン、ラノリ
ン、セレシン、カルナバロウ、固型パラフィン、脂肪
酸、多価アルコール、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ア
クリル樹脂、ビニルピロリド等が挙げられる。
【0015】本発明のネールエナメルは、化粧品業界に
おいて一般にマニキュア類、美爪用製品等として用いら
れている爪被覆剤を広く含むものであり、例えば、ベー
スコート、ネールエナメル、トップコート(オーバーコ
ート)の他、ネールガード等のネールケア製品等が挙げ
られるが、これら例示に限定されるものではない。
【0016】以下、実施例により、本発明をさらに具体
的に説明するが、この実施例により、本発明の技術的範
囲が限定されるものではない。また、本実施例における
配合量は、特に断わらない限り、配合する対象全体に対
する配合成分の質量%で表す。なお、以下の実施例にお
いて、ニトロセルロースは30%のイソプロピルアルコ
ールで湿潤させたものを用いている。
【実施例】実施例に先立ち、評価方法について説明す
る。メタリック光沢感 20名の女性パネラーによりネールエナメルの使用テス
トを行い、そのメタリック光沢感について評価を行っ
た。評価は以下の評価点に基づいて平均点を求め、4段
階で表示を行った。 <評価点> メタリック光沢が非常にある …3点 メタリック光沢がある …2点 メタリック光沢感というよりパール光沢感がある …1点 メタリック光沢感がない …0点 <評価結果の表示> 2.5点以上、3.0点以下 …◎ 2.0点以上、2.5点未満 …○ 1.0点以上、2.0点未満 …△ 1.0点未満 …×
【0017】メタリックな色調の美しさ 20名の女性パネラーによりネールエナメルの使用テス
トを行い、メタリックな色調の美しさについて評価を行
った。評価は以下の評価点に基づいて平均点を求め、4
段階で表示を行った。 <評価点> メタリックな色調が非常に美しいと評価 …3点 メタリックな色調が美しいと評価 …2点 メタリックな色調の美しさが普通と評価 …1点 メタリックな色調が美しくないと評価 …0点 <評価結果の表示> 2.5点以上、3.0点以下 …◎ 2.0点以上、2.5点未満 …○ 1.0点以上、2.0点未満 …△ 1.0点未満 …×
【0018】光学的測定(反射測色) 厚さ1mmの白硝子製の硝子板にネールエナメルを5.
5〜7.5mg/cm の量でネールエナメル用のハケ
を用いて塗布し、その後乾燥したものを試料とした。測
色はミノルタ製の分光反射率測定装置CM−1000で
行った。なお測定にあたっては、ガラス板の後方に抜け
た光を測定しないように硝子板の後ろには何も置かずに
空気と接触し開放するようにした。各波長の分光反射率
を測定して前記V値を求めた。下記表1〜3に示した処
方で常法により試験例1〜16のネールエナメルを調製
し、各試験例について、上記の評価を行った。最初に本
発明者らは、ネールエナメルに配合する金属粉末の種類
とメタリック光沢との関係について調べた。その結果を
表1に示す。
【0019】
【表1】成分 試験例1 2 3 4 5 ニトロセルロース HIG1/2秒 10 10 10 10 10ニトロセルロース HIG1/4秒 5 5 5 5 5アルキット゛ 樹脂 10 10 10 10 10クエン 酸アセチルトリフ゛チル 5 5 5 5 5 酢酸エチル 25 25 25 25 25 酢酸n−フ゛チル 残余 残余 残余 残余 残余 n−フ゛チルアルコール 5 5 5 5 5シルハ゛ーハ゜ール ヌーアンチークシルハ゛ー 0.5 − − − −アルミニウム 粉末(厚さ2μm、 − 0.5 − − − 粒子径15μm、 アスヘ゜クト比7.5)アルミニウム 粉末(厚さ0.2μm、 − − 0.5 − − 粒子径16μm、 アスヘ゜クト比80)アルミニウム 粉末(厚さ0.08μm、 − − − 0.5 − 粒子径10μm、 アスヘ゜クト比125)アルミニウム 粉末(厚さ0.06μm、 − − − − 0.5 粒子径12μm、アスヘ゜クト比200) メタリック光沢感 × × △ ◎ ◎V値 2.0 2.9 4.5 6.6 7.0
【0020】表1より明らかなように、金属粉末として
特定の形状を有するアルミニウム粉末を用いた場合に
は、メタリック光沢に優れたネールエナメルが得られ
る。このような特定の形状としては、その厚さが0.0
2〜0.1μm、粒子径が2〜30μm、アスペクト比
が100以上である。これに対し、光沢付与剤として一
般に用いられるパール剤、或いは前記特定の粒子形状を
有さないアルミニウム粉末を用いた場合は充分なメタリ
ック光沢を有するネールエナメルが得られない。次に本
発明者らは、前記評価において優れたメタリック光沢を
示した金属粉末を用いてさらにその配合量とメタリック
光沢との関係について調べた。その結果を表2に示す。
【0021】
【表2】成分 試験例6 7 8 9 10 11 ニトロセルロース HIG1/2秒 10 10 10 10 10 10ニトロセルロース HIG1/4秒 5 5 5 5 5 5アルキット゛ 樹脂 10 10 10 10 10 10クエン 酸アセチルトリフ゛チル 5 5 5 5 5 5 酢酸エチル 25 25 25 25 25 25 酢酸n−フ゛チル 残余 残余 残余 残余 残余 残余 n−フ゛チルアルコール 5 5 5 5 5 5アルミニウム 粉末(厚さ0.06μm、 2 1 0.5 0.2 0.1 0.05 粒子径12μm、アスヘ゜クト比200) メタリック光沢感 △ ◎ ◎ ◎ ◎ △V値 7.5 7.2 7.0 6.7 5.6 4.2
【0022】表2より明らかなように、前記した特定の
粒子形状を有するアルミニウム粉末を0.1〜1%配合
した場合はメタリック光沢に優れたネールエナメルが得
られる。一方、アルミニウム粉末の配合量が1%を上回
るか或いは0.1%を下回る場合にはメタリック光沢が
不充分であった。次に本発明者らは、前記評価において
優れたメタリック光沢を示した金属粉末と共に、色調を
付与するための顔料系粉体を配合して、該顔料系粉体の
種類とネールエナメルのメタリックな色調の美しさとの
関係について調べた。その結果を表3に示す。
【0023】
【表3】成分 試験例12 13 14 15 16 ニトロセルロース HIG1/2秒 10 10 10 10 10ニトロセルロース HIG1/4秒 5 5 5 5 5アルキット゛ 樹脂 10 10 10 10 10クエン 酸アセチルトリフ゛チル 5 5 5 5 5 酢酸エチル 25 25 25 25 25 酢酸n−フ゛チル 残余 残余 残余 残余 残余 n−フ゛チルアルコール 5 5 5 5 5アルミニウム 粉末(厚さ0.05μm、 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 粒子径16μm、 アスヘ゜クト比320) 青干渉ハ゜ール剤 チミロンスーハ゜ーフ゛ルー 2 − 2 − − 赤干渉ハ゜ール剤 チミロンスーハ゜ーレット゛ − 2 − 2 − 群青 2 − − 2 2ヘ゛ンカ゛ラ − 0.5 0.5 − − メタリック光沢感 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎メタリックな色調の美しさ ◎ ◎ △ △ ○
【0024】なお、表3において、試験例12、13で
は顔料(群青、ベンガラ)及びマンセル色相環で該顔料
色と±45°の角度の範囲内である色相を有する干渉色
を有するパール剤の組み合わせを用い、試験例14、1
5では前記条件を満たさない顔料とパール剤の組み合わ
せを用いた。表3より明らかなように、前記特定の粒子
形状を有するアルミニウム粉末に加えて特定の条件を満
たす顔料とパール剤の組み合わせを配合した場合におい
て、充分なメタリック光沢を有すると共にメタリックな
色調が特に美しいネールエナメルが得られる。これに対
し、顔料のみを用いた場合、或いは顔料とパール剤の組
み合わせが前記特定の条件を満たさない場合において
は、充分なメタリック光沢を有するもののメタリックな
色調の美しさにおいては前記の場合に比して劣ってい
た。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ネールエナメルに特定
の光学特性を付与する金属粉末を用いることにより今ま
でにないメタリック光沢を有する、メーキャップ性やフ
ァッション性の点で、非常に優れたネールエナメルが得
られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 勝之 神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横 浜)内 Fターム(参考) 4C083 AA012 AB191 AB221 AB222 AB232 AB432 AC102 AC352 AD092 AD262 CC28

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硝子板にネールエナメルを5.5〜7.
    5mg/cmの量でネールエナメル用のハケで塗布
    し、乾燥したものを測色したときにそのV値が5以上で
    あり、金属粉末を含有することを特徴とするメタリック
    ネールエナメル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のネールエナメルにおい
    て、金属粉末として、 板状で、 その厚さ(1)が0.02〜0.1μm、 板の径(2)が2〜30μm、 アスペクト比((2)/(1))が100以上であるア
    ルミニウム粉末を0.1〜1質量%配合することを特徴
    とするメタリックネールエナメル。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のネールエナメルにおい
    て、 顔料と、 前記顔料の顔料色とマンセル色相環で±45°の角度の
    範囲内である色相を有する干渉色を有するパール剤と、
    を配合することを特徴とするメタリックネールエナメ
    ル。
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