JP2002322027A - 重合体を含有するシート状パック化粧料 - Google Patents

重合体を含有するシート状パック化粧料

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JP2002322027A
JP2002322027A JP2001127168A JP2001127168A JP2002322027A JP 2002322027 A JP2002322027 A JP 2002322027A JP 2001127168 A JP2001127168 A JP 2001127168A JP 2001127168 A JP2001127168 A JP 2001127168A JP 2002322027 A JP2002322027 A JP 2002322027A
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JP2001127168A
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Kazuko Jinbo
和子 神保
Koichi Iyanagi
宏一 井柳
Hide Sakuyama
秀 作山
Daiki Kudo
大樹 工藤
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Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パック料使用後に、皮膚上に残存物が無く、不
織布などでは得られない十分な閉塞性が得られ、有効成
分の経皮吸収を促進し、且つシート状パックのように、
取り扱いが簡便なパック料を提供することを課題とす
る。 【解決手段】パック化粧料組成物及び/又はA)アルギ
ン酸の固化剤の溶液と、B)アルギン酸及び/又は水溶
性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物と、C)
酸の溶液との3つの要素を構成要素を含む温度の調整手
段からなり、ガラス転移温度が、25〜60℃である高
分子重合体及び/又は、ポリノルボルネン、炭化水素、
シリコーン、エステル、トリグリセライドの一種乃至二
種以上をパック化粧料に含有させることにより取り扱い
が簡便なシート状パックを作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パック施術などに
有用なノルボルネンを構成モノマーとして重合したポリ
ノルボルネンからなるシート状パック化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】パック化粧料は、泥状、粘性半流動体、
クリーム、フォーム状等の剤形に、有効成分、例えば、
抗老化剤、保湿剤、美白剤、コラーゲン線維束再構築
剤、シワ改善剤、過剰皮脂除去剤等を含有させ、皮膚に
塗布し、この剤形の持つ閉塞性を利用して有効成分の皮
膚吸収促進や過剰な皮脂などを除去する目的で用いられ
ている。しかし、パック化粧料は、上記した有効成分や
基剤そのものの機能により効果が如実に現れる。パック
は、容易にできるものでないのが唯一の欠点である。最
近では、より簡便にパックを行えるように改善された商
品が開発されており、代表的な商品としてシート状パッ
ク料がある。シート状パック料は、支持体として不織布
などを用い化粧水などを含浸させ顔に貼り付け、有用な
成分を経皮吸収さる含浸タイプや、不織布などの支持体
上に粘着性高分子ポリマーを塗工し、過剰な皮脂や角栓
等を高分子ポリマーで物理的に固着・除去したりする角
栓除去タイプのものが既に知られている。この中で、化
粧水含浸型のシート状パックは手軽にどこでもパックが
できることから、非常に有効なお手入れ手段として近年
広く使用されるようになってきている。
【0003】しかし、この様な含浸型のシート状パック
は、通常、多価アルコールなどの保湿剤、コラーゲンや
ヒアルロン酸ナトリウムのような有効成分、水溶性のア
クリル酸系ポリマー等の固定剤を含有する流動性マトリ
ックス(化粧水)を不織布などの支持体に含浸させたも
のである。この様な剤形においては、貼付剤を剥がした
後に、皮膚上で残存する水溶性のアクリル酸系ポリマー
や流動性マトリックス(化粧水)などにより、水洗無し
では肌がべたつく欠点や、シート状の剤形では、不織布
などの性質上、閉塞性の面でも機能が低下すると言う問
題点があった。
【0004】皮膚上での、アクリル酸系ポリマーや流動
性マトリックス(化粧水)の有効成分などの残存物が無
く、不織布などでは得られない十分な閉塞性が得られ、
有効成分をより多く肌へ浸透させることができ、且つシ
ート状パックのように、取り扱いが便利なシート状パッ
ク化粧料が望まれていた。
【0005】一方、ジエン系エラストマーの機能性高分
子であるノルボルネンを構成モノマーとして重合したポ
リノルボルネンは、3次元網目構造を作りその中にオイ
ルを取り込む事で知られており、海への流出原油の回収
などを目的に合成された物である。また、その機能によ
り、皮脂の刺激成分を吸収する皮脂対応用として期待さ
れる機能性高分子であるが、化粧品には配合された実績
はない。さらに、比較的低極性のオイルを吸収したり、
温度調節により簡便に形状記憶能を有する高分子である
ことが知られているが、シート状パック化粧料として利
用されたことはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、パック化粧料使用後に、皮膚
上に残存物が無く、不織布などでは得られない十分な閉
塞性が得られ、有効成分の経皮吸収を促進し、取り扱い
が簡便なシート状パック化粧料を提供することを課題と
する。
【0007】
【課題の解決手段】本発明者らは、この様な状況に鑑み
て、パック化粧料使用後に、皮膚上に残存物が無く、不
織布などでは得られない十分な閉塞性が得られ、有効成
分の経皮吸収を促進し、取り扱いが簡便なシート状パッ
ク化粧料を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、ノルボ
ルネンを構成モノマーとして合成された重合体であるポ
リノルボルネンをシート状パック化粧料に用い、同時
に、温度調整用手段を用いることにより、その様な技術
が可能であることを見いだし、発明を完成させるに至っ
た。即ち、本発明は次に示す技術に関するものである。 (1)ノルボルネンを構成モノマーとして含有する重合
体からなることを特徴とする、シート状パック化粧料。 (2)ノルボルネンを構成モノマーとして含有する重合
体が、ジエン系エラストマーであることを特徴とする、
(1)に記載のシート状パック化粧料。 (3)(1)乃至(2)に記載の重合体がポリノルボル
ネンであることを特徴とする、シート状パック化粧料。 (4)ポリノルボルネン及び/又は、炭化水素、シリコ
ーン、エステル、トリグリセライドの一種乃至二種以上
を含有することを特徴とする、(1)〜(3)の何れか
一に記載のシート状パック化粧料。 (5)エステティック用であることを特徴とする、
(1)〜(4)の何れか一に記載のシート状パック化粧
料。 (6)パック化粧料組成物及び/又は温度の調整手段か
らなることを特徴とする、(1)〜(5)の何れか一に
記載のシート状パック化粧料。 (7)フローラルハーブ調及び/又は、グリーンフロー
ラル調の香料を含有することを特徴とする、(1)〜
(6)の何れか一に記載のシート状パック化粧料。 (8) A)アルギン酸の固化剤の溶液と、B)アルギ
ン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を
含む組成物と、C)酸の溶液との3つの要素を構成要素
として含むことを特徴とする、(1)〜(7)の何れか
一に記載のシート状パック化粧料。 (9)ガラス転移温度が、25〜60℃である高分子重
合体組成物からなることを特徴とする、(1)〜(8)
の何れか一に記載のシート状パック化粧料。
【0008】
【発明の実施の形態】(1)本発明の高分子シート状パ
ック化粧料の必須成分であるガラス転移温度が25〜6
0℃の高分子重合体(例えば、ノルボルネンを構成モノ
マーとする重合体であるポリノルボルネン等があげられ
る) 本発明の高分子シート状パック化粧料は、必須成分とし
てガラス転移温度が25〜60℃の高分子重合体を含有
することを特徴とする。例えば、ノルボルネンを構成モ
ノマーとして重合体であるポリノルボルネンを含有する
ことが好ましい。ノルボルネン以外には、通常化粧料な
どで使用されている高分子の構成モノマーを任意の構成
モノマーとして含有することが出来る。この様な任意の
構成モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリ
ル酸、それらのエステル類、スチレン、ビニルアルコー
ル等が好ましく例示でき、その性状も液体から固体まで
種々認容できるが、本発明のシート状パック化粧料の必
須成分としての重合体は、ジエン系エラストマーである
ことが好ましい。ここで、ジエン系エラストマーとは、
構成モノマーの少なくとも60%以上がジエン系の化合
物であって、ゴム乃至は固形状の形態を有するものを意
味する。この様な重合体の好ましいものとしては、ノル
ボルネンのみを重合したポリノルボルネンが特に好まし
く例示できる。ポリノルボルネン(ノーソレックスN
S:日本ゼオン製)は、分子量約300万であり、形状
回復樹脂であり、エチレンとシクロペンタジエンからデ
ィールス・アルダー反応により、ノルボルネンを合成
し、このノルボルネン・モノマーを開環重合して得られ
る二重結合と五員環が交互に結合した構造を有するポリ
マーであり、形状は白色粉体であり、比重は0.96で
ある。更に、多孔性(ポーラス)であり、3次元構造を
有する。特に、流動パラフィンやスクワランなどの炭化
水素系の低極性オイルとの相溶性が非常に良く、オイル
を多量に吸収し、吸収したかたまりは、ハンドリングが
用意であり、水には不溶である。この様な機能性高分子
であるポリノルボルネンの性質を有効利用し、パック支
持体及びパック化粧料として使用するのが可能である。
本発明のシート状パック化粧料であるポリノルボルネン
のガラス転移温度、即ち高温で柔らかい高分子が、冷却
固化しガラス化する温度は、約摂氏35℃であり、ポリ
ノルボルネン90%以上含有したシート状パック化粧料
であれば、35℃以上に加温し成形し、35℃以下の温
度に冷却することにより、固めのシート状に成形するこ
ともできる。ポリノルボルネンに種々のオイルを含有さ
せることによりガラス転移温度を下降させることができ
る。特に、ポリノルボルネンは、比較的低極性のオイル
を含有させることができ、約0.1〜10倍量までの貯
蓄能力がある。含有させるオイルの種類としては、炭化
水素、シリコーン、エステル、トリグリセライド等が挙
げられ、これら一種乃至二種以上を含有させることがで
きる。これによって、ポリノルボルネンのシートの固さ
や固化温度を自由に調節することができる。
【0009】(2)本発明のシート状パック化粧料であ
るポリノルボルネンに含有させるオイルの種類。 本発明のシート状パック化粧料は、ポリノルボルネン及
び/又は、炭化水素、シリコーン、エステル、トリグリ
セライドの一種乃至二種以上を含有することを特徴とす
る。ポリノルボルネンに含有させるオイルの種類は、
1)パラフィン系炭化水素として、イソパラフィン、軽
質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、流動
パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、オリー
ブスクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワック
ス、ノルマルパラフィン、パラフィン、プリスタン、ザ
メン、ガズゼン、ラウラン、オゾケライト、セレシン、
ポリエチレン末等が挙げられる。2)オレフィン系炭化
水素として、9−メチルノナデカン、パーフルオロポリ
エーテル等が挙げられる。3)シリコーンとして、メチ
ルハイドロジェンポリシロキサン、メチルポリシクロシ
ロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカ
メチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘ
キサシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、テトラ
デカメチルヘキサシロキサン、高重合メチルポリシロキ
サン、トリメチシロキシケイ酸液、ジメチルシロキサン
・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル
(ポリオキシプロピレン)シクロヘキサン共重合体、ジ
メチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロ
キサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオ
キシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキ
サン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチ
ルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合
体、メチルポリシロキサンエマルション、環状シリコー
ン樹脂、環状ポリジメチルシロキサン、トリメチルシロ
キサン、メチルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロ
キサン、ジメチルポリシロキサン、アミノエチルアミノ
プロピルシロキサン、アミノエチルアミノプロピルシロ
キサン・ジメチルシロキサン共重合体エマルション、ジ
メチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロ
キサン・メチル、メチルフェニルポリシロキサン、ポリ
ペンタジエン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチ
ルシクロペンタシロキサン、メタクリル変性メチルポリ
シロキサン等が挙げられる。
【0010】エステルとしては、ミリスチン酸イソプロ
ピル、ミリスチン酸プロピル、パルミチン酸イソプロピ
ル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸ビニル、ステ
アリン酸ブチル、ステアリン酸イソプロピル、ラウリン
酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミ
リスチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸イソトリ
デシル、オレイン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸オ
クチルドデシル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソプ
ロピル、オレイン酸オレイル、オレイン酸プロピル、オ
レイン酸イソアミル、オレイン酸アリル、リノール酸プ
ロピル、リノール酸イソプロピル、リノール酸へプチ
ル、リノレイン酸エチジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、
酢酸ラノリン、モノステアリン酸エチレングリコール、
ミリスチン酸エチレングリコール、ラウリン酸エチレン
グリコール、パルミチン酸エチレングリコール、オレイ
ン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレン
グリコール、ラウリン酸プロピレングリコール、ミリス
チン酸プロピレングリコール、パルミチン酸プロピレン
グリコール、オレイン酸プロピレングリコール、アルギ
ン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレング
リコール、リノール酸プロピレングリコール、オクタン
酸セチル、ジメチルオクタン酸ヘキシデシル、ジメチル
オクタン酸オクチルドデシル、ステアリン酸コレステリ
ル、イソステアリン酸グリセリル、エルカ酸オクチルド
デシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル等が挙げられ
る。又トリグリセライドとしては、トリグリセリルイソ
ステアレート、ヒマシ油、半硬化ヒマシ油、硬化ヒマシ
油、水素添加パーム油脂肪酸トリグリセリド、牛脂脂肪
酸トリグリセリド、水素添加牛脂脂肪酸トリグリセリ
ド、アボガド油、メドウフォーム油、杏仁油、ブドウ種
子油、サザンカ油、サフラワー油、アルモンド油、トウ
モロコシ油、ヒマワリ油、ヘーゼルナッツ油、ホホバ
油、マカデミアナッツ油、ローズヒップ油、ゴマ油、オ
リーブ油、ミンク油、オトギリ草油、綿実油、椿油、ホ
ホバ油、月見草油、マカデミアナッツ油、ローズヒップ
油、ヘーゼルナッツ油、メドウフォーム油、トリー2―
エチルヘキサン酸グリセリン、ラノリン脂肪酸トリグリ
セリド、精製牛脂、タートル油、モクロウ、トリイソス
テアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ヒ
ドロキシステアリン酸コレステリル、軟質ラノリン脂肪
酸コレステリル、ヤシ油脂肪酸トリグリセリド等が挙げ
られる。
【0011】(3)本発明の必須成分である温度の調整
手段 本発明のシート状パック化粧料は、機能性及び簡便性の
面で向上を目的とするのにポリノルボルネンのガラス転
移温度利用するために、温度調整手段が必須であること
を特徴とする。温度調整手段には、蒸しタオル、赤外線
ランプ、スチームや温度調整用組成物等が用いられる。
何れもポリノルボルネンのガラス転移温度である約35
℃に調整できれば特段の限定はない。この中で、温度調
整するのに安全性、容易性の面で、蒸しタオルと温度調
整組成物を利用するのが好ましい。この内、温度調整用
組成物とは、A)アルギン酸の固化剤の溶液と、B)ア
ルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化
物を含む組成物と、C)酸の溶液との3つの構成要素か
らなる。A)アルギン酸の固化剤の溶液とは、アルギン
酸と反応して不溶性のジェルを生成させる作用を有する
化合物の総称であり、具体的には、カルシウム、マグネ
シウム、亜鉛などの金属の可溶性の塩が好ましく例示で
き、特に、硫酸カルシウムが好適に例示できる。これら
アルギン酸の固化剤を溶かす溶剤としては、この様な塩
を溶かし、アルギン酸の固化剤が形成する不溶性の塩を
溶かさない溶剤が好ましく、中でも水が特に好ましい。
勿論少量のエタノールやグリセリン等のアルコール類を
含むことは、ジェル生成に影響を与えないので可能であ
る。かかるアルギン酸の固化剤の溶液の好ましい形態
は、硫酸カルシウムの5〜15重量%水溶液である。
【0012】B)アルギン酸及び/又は水溶性のアルギ
ン酸の塩と金属酸化物を含む組成物とは、ここで、水溶
性のアルギン酸の塩とは、水に溶けて粘液状を呈するも
のであれば特段の限定はなく、例えば、ナトリウム塩、
カリウム塩等のアルカリ金属塩、トリエチルアミン塩や
トリエタノールアミン塩等の有機アミン塩、アルギニン
塩やリジン塩等の塩基性アミノ酸塩などが例示できる
が、水溶性の高さと安全性の面でアルギン酸のアルカリ
金属塩、中でもナトリウム塩を用いることが特に好まし
い。アルギン酸とその塩は2種以上組み合わせて使用す
ることも可能であるが、この様な場合においてもナトリ
ウム塩との組み合わせが好ましく、ナトリウム塩を単独
で使用することが特に好ましい。この様なアルギン酸及
び/又はその塩の、アルギン酸及び/又は水溶性のアル
ギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物全量に対する含有
量は1〜10重量%が好ましく、更に好ましくは3〜7
重量%である。また、金属酸化物としては、酸乃至は水
によって発熱するものが好ましく、例えば、酸化マグネ
シウム、酸化亜鉛などが好ましく例示できる。このうち
特に好ましいものは、酸化マグネシウムである。これ
は、水乃至酸との反応の際に生ずる熱量が大きいからで
ある。このような金属酸化物は唯1種を含有させること
もでき、2種以上を組み合わせて含有させることもでき
る。最も好ましい形態は、酸化マグネシウムのみを含有
させる形態である。また、アルギン酸及び/又は水溶性
のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物全量に対す
る金属酸化物の好ましい含有量は、1〜10重量%であ
り、更に好ましくは、3〜7重量%である。これらの成
分以外に、水と混和することにより水和熱を発生する多
価アルコール、取り分けグリセリンを含有することが好
ましい。かかる多価アルコールの含有量は、アルギン酸
及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む
組成物全量に対して、好ましくは60〜97重量%であ
り、更に好ましくは70〜95重量%である。
【0013】C)酸の溶液とは、通常化粧品で使用され
ているもので有ればとくだんの限定無く使用することが
でき、塩酸、硝酸、リン酸などの鉱酸類、蟻酸、酢酸な
どのカルボン酸、乳酸、グリコール酸等のオキシカルボ
ン酸、シュウ酸、アジピン酸等の多塩基酸、クエン酸等
のオキシ多塩基酸などが好ましく例示でき、この中でオ
キシ多塩基酸が更に好ましく、最も好ましくは、クエン
酸である。かかる酸の含有量は、酸の溶液全量に対して
10〜30重量%が好ましく、12〜25重量%が特に
好ましい。これら酸を溶かす溶剤としては、このような
酸を溶かし、アルギン酸と固化剤が形成する不溶性の塩
を溶かさない溶剤が好ましく、水が中でも特に好まし
い。
【0014】(温度調整組成物による温度調整方法)温
度調節組成物により加温されることにより、ポリノルボ
ルネンのシート状パック化粧料は、ガラス転移温度付近
で形状変化することにより皮膚上の形態に密着し、パッ
クの機能に求められる閉塞性の向上、有効物質の経皮吸
収促進や余分な皮脂の除去等が効率的になる。次に、温
度調節組成物の使用方法のパターンを示す。 1. A)、B)及びC)の構成要素を速やかに混合
し、素早くポリノルボルネンシート状パック化粧料上に
塗布する。B)及びC)の構成要素を速やかに混合し、
ポリノルボルネンシート状パック化粧料上に塗布した
後、A)を噴霧などして振りかける。 2. 予めA)をポリノルボルネンシート状パック化粧
料上に塗布し、これにB)とC)とを速やかに混合した
ものをその上に塗布する。 3. ポリノルボルネンシート状パック化粧料上にA)
を含浸させた補助的な支持体を置き、その上にB)と
C)を素早く混合したものを塗布する。 4. B)及びC)の構成要素を速やかに混合し、ポリ
ノルボルネンシート状パック化粧料上に塗布した後、
A)を含浸させた補助的な支持体を貼附する。 ここで用いる温度調整組成物は、ポリノルボルネンシー
ト状パック化粧料上に直接、或いはポリノルボルネンシ
ート状パック化粧料上に不織布のような補助的な支持体
でカバーした上に、どちらでも使用することができる
が、加温により皮膚に密着したポリノルボルネンシート
状パック化粧料の形状の安定化や閉塞性向上の面で優れ
るために支持体を利用する4の温度調整方法を用いるこ
とが特に好ましい。
【0015】(4)本発明のポリノルボルネンを含有す
るシート状パック化粧料。 本発明のシート状パック化粧料は、ポリノルボルネンを
含有することを特徴とし、機能性及び簡便性が向上し、
パック施術において有用である。本発明のポリノルボル
ネンシート状パック化粧料は、ポリノルボルネン等のノ
ルボルネンを構成モノマーとして重合し得られた重合体
を必須成分として含有する。本発明のノルボルネンを構
成モノマーとして含有する重合体を含有するポリノルボ
ルネンパック化粧料は、ノルボルネン構成モノマーとし
て含有する重合体、好ましくは、ノルボルネンを構成モ
ノマーとして含有するジエン系エラストマーを唯一種含
有することも出来るし、二種以上を含有することも可能
である。パック化粧料としてポリノルボルネンを含有し
たパック化粧料の製法及びパック施術工程を示す。通常
は、第一工程として、様々なオイルに有効性物質、即
ち、通常パックに含有される種々の有効成分(例えば、
保湿剤:多価アルコール、ヒアルロン酸ナトリウム、硫
酸化トレハロース等、美白剤:アルブチン、その誘導体
及び/又は生理的に許容されるそれらの塩、ポリフェノ
ール、その誘導体及び/又は生理的に許容されるそれら
の塩、フェルラ酸、その誘導体及び/又は生理的に許容
されるそれらの塩、イソフェルラ酸、その誘導体及び/
又は生理的に許容されるそれらの塩、エスクレチン、そ
の誘導体及び/又は生理的に許容されるそれらの塩(エ
スクレシド)、タンニン酸、その誘導体及び/又は生理
的に許容されるそれらの塩、アスコルビン酸、アスコル
ビン酸リン酸、アスコルビン酸硫酸、その誘導体及び/
又は生理的に許容されるそれらの塩、(アスコルビン酸
ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸
マグネシウム、アスコルビン酸硫酸カルシウム、アスコ
ルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸硫酸マグ
ネシウム、アスコルビン酸リン酸ナトリウム、アスコル
ビン酸グルコシド、6−アシルアスコルビン酸−2−グ
ルコシド)、コウジ酸、その誘導体及び/又は生理的に
許容されるそれらの塩、エラグ酸、その誘導体及び/又
は生理的に許容されるそれらの塩、パントテイン酸、そ
の誘導体及び/又は生理的に許容されるそれらの塩、ア
ルキルレゾルシノール、その誘導体及び/又は生理的に
許容されるそれらの塩(4−n−ブチルレゾルシノール
及び/又は生理的に許容されるそれらの塩)、ビタミン
E、その誘導体及び/又は生理的に許容されるそれらの
塩(ビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレー
ト)、ニコチン酸、その誘導体及び/又は生理的に許容
されるそれらの塩(ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベン
ジルなど)、α―ヒドロキシ酸、その誘導体及び/又は
生理的に許容されるそれらの塩(乳酸、クエン酸、α―
ヒドロキシオクタン酸、γ―アミノーβ―ヒドロキシ酪
酸)、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、その
誘導体及び/又は生理的に許容されるそれらの塩、プラ
センタエキス、リノール酸、その誘導体及び/又は生理
的に許容されるそれらの塩、トラネキサム酸、その誘導
体及び/又は生理的に許容されるそれらの塩、グルタチ
オン、その誘導体及び/又は生理的に許容されるそれら
の塩、コロイドイオウ、誘導体及び/又は生理的に許容
されるそれらの塩、リキリチン、誘導体及び/又は生理
的に許容されるそれらの塩、コラーゲン線維束再構築
剤:オイゲノール等、シワ改善剤:ウルソール酸、ウル
ソール酸ベンジル、ビタミンA酸等、過剰皮脂除去剤:
オイルセンサーパウダー、細胞賦活剤、肌荒れ改善成
分:油溶性のビタミンA、B6、C、D、E、F(及び
これらの誘導体等が挙げられる)を含有(分散・可溶
化)させ、更にオイルを加えることにより、ポリノルボ
ルネンのガラス転移温度以上(約35〜36℃以上)に
調整し、ゴム流動状態または、液状流動状態にし、オイ
ルに含有している有効性物質をポリノルボルネン中に分
散・可溶化させ含有させる。続いて、有効性物質を含有
したポリノルボルネンをガラス転移温度以上(約35〜
36℃以上)に調整し、保持しながらシート状に形成す
る。以上のように、ポリノルボルネンシート状パック化
粧料を作成することができる。第二工程として、シート
状にしたポリノルボルネンシート状パック化粧料を皮膚
上にのせる、更に、温度調節手段の1つとして、A)ア
ルギン酸の固化剤の溶液と、B)アルギン酸及び/又は
水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物と、
C)酸の溶液との3つの要素からなる温度調整用組成物
を前述の1〜5の何れかの方法により、ポリノルボルネ
ンシート状パック化粧料で施術した上に適用する。これ
は、温度調整用組成物によりポリノルボルネンの特性で
あるガラス転移温度の約35〜36℃以上の適度に(転
移領域:約35〜36℃、オイルを添加したポリノルボ
ルネンの転移温度及び転移領域は下降し、35℃未満に
なる)加温することによりシート状のポリノルボルネン
を形状変化可能な柔軟な状態にさせ、凹凸状態のある皮
膚形態に密着させる事によりシート状のポリノルボルネ
ンシート状パック化粧料としての機能を発揮させる。そ
の後、ガラス転移温度以上の温度変化により皮膚形態に
フィットしたパック化粧料であるシート状のポリノルボ
ルネンの上の温度調整用組成物の温度が低下しガラス転
移温度以下となって、柔軟性を失ったフィットしたポリ
ノルボルネンを剥離することでパック施術が終わる。更
に、柔軟性を失いフィットしたポリノルボルネンの上に
再びスチームタオル等により加温することによりガラス
転移温度以上にし、ポリノルボルネンの形状回復機能を
利用し、最初に適用した状態の均一なシート状態に戻す
ことにより皮膚表面から剥離しても良い。以上のよう
に、ポリノルボルネンシート状パック化粧料は、保温効
果があり、パック終了時に簡便に剥離でき、皮膚上に残
存物が無く、従来のパック形態では難しい十分な閉塞性
が得られ、有効成分の経皮吸収を促進し、余分な皮脂の
除去等に優れ、且つシート状パックのように、取り扱い
が簡便なパック化粧料を提供することが可能である。
【0016】一方、ポリノルボルネンシート状パック化
粧料は、上記有効成分を含まないパック支持体としても
利用することができる。ポリノルボルネンシート支持体
を利用するパック施術工程を示す。ポリノルボルネンを
ガラス転移温度を利用して、シート状の支持体に形成す
る。即ち、第一工程として、通常パックに含有される種
々の有効成分(例えば、抗老化剤、保湿剤、美白剤、コ
ラーゲン線維束再構築剤、シワ改善剤、過剰皮脂除去
剤、細胞賦活剤、ビタミンA及び類縁体、ビタミンB及
び類縁体、ビタミンC及び類縁体、ビタミンD及び類縁
体,E及び類縁体、ビタミンK及び類縁体等が挙げられ
る)を加えた化粧水、乳液、クリーム、エッセンス、ジ
ェルを皮膚上に塗布する、この時、化粧水、乳液、クリ
ーム、エッセンス、ジェルを補助的な支持体を介して、
或いはそのまま皮膚上に塗布しても良い。補助的な支持
体としては、不溶性の、例えば、リント布、不織布、ポ
リエチレンテレフタレート、ナイロン、塩化ビニルシー
ト等のポリマーシートなどが例示できる。(これらの中
では、マトリックス配向性の点で不織布が特に好まし
い。)これら補助的な支持体は、皮膚上に塗布した化粧
料を保持するのに有用であるため、これら補助的な支持
体を介した方が好ましい。第二工程として、シート状の
ポリノルボルネン支持体を化粧料を塗布した皮膚上にの
せる、更に、A)アルギン酸の固化剤の溶液と、B)ア
ルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化
物を含む組成物と、C)酸の溶液との3つの要素からな
る温度調整用組成物を前述の1〜5の何れかの方法によ
り、シート状のポリノルボルネン支持体上に適用する。
これは、温度調整用組成物によりポリノルボルネンの特
性であるガラス転移温度の約35℃(転移領域:約35
〜36℃、オイルを添加したポリノルボルネンの転移温
度及び転移領域は下降し、35℃未満になる)の熱を加
えることによりシート状のポリノルボルネン支持体を形
状変化可能な柔軟な状態にさせ、凹凸状態のある皮膚形
態に密着させる事によりパック支持体としての機能を発
揮させる。その後、ガラス転移温度以上の温度変化によ
り皮膚形態にフィットしたパック支持体のシート状のポ
リノルボルネンの上の温度調整用組成物の温度が低下し
ガラス転移温度以下となって、柔軟性を失ったフィット
したポリノルボルネンを簡便に剥離することもできる
し、更に、柔軟性を失いフィットしたポリノルボルネン
の上に再びスチームタオル等により加温することにより
ガラス転移温度以上にし、ポリノルボルネンの形状回復
機能を利用し、最初に適用した状態の均一なシート状態
に戻すことにより皮膚表面から剥離しても良い。以上の
ように、ポリノルボルネンをパック支持体として利用す
ることにより、パック施術時に、保温効果が増し、パッ
ク終了時に簡便に剥離でき、皮膚上に残存物が無く、従
来のパック形態では難しい十分な閉塞性が得られ、有効
成分の経皮吸収を促進し、余分な皮脂の除去等に優れ、
且つシート状パックのように、取り扱いが簡便なパック
支持体を提供することが可能である。この様に、通常パ
ックに含有される種々の有効成分(例えば、抗老化剤、
保湿剤、美白剤、コラーゲン線維束再構築剤、シワ改善
剤、過剰皮脂除去剤、細胞賦活剤、ビタミンA、D,E
及びその誘導体等が挙げられる)を加えた化粧水、乳
液、クリーム、エッセンス、ジェル等及びポリノルボル
ネンパック支持体を組み合わせキットとして用いるのが
使用上便利である。
【0017】本発明のポリノルボルネンシート状パック
化粧料は、表面の処理に使用されるものが好適であり、
処理される表面としては、含有させる成分により皮膚表
面、粘膜表面、爪表面、毛髪表面が好適であり、中でも
皮膚表面に適用するのが好ましい。これは、本発明の必
須成分である高分子の機能が、化粧料の求めている品質
と良く一致するからである。本発明のポリノルボルネン
シート状パック化粧料は、安全性の高い優れた皮膚表
面、毛髪表面、粘膜表面や爪表面の保護・改善効果を発
現する。
【0018】本発明のポリノルボルネンシート状パック
化粧料では、上記必須成分の高分子であるポリノルボル
ネン以外に、通常この様な組成物で使用される任意成分
を、本発明の効果を損ねない範囲に於いて、含有するこ
とが出来る。この様な任意成分としては、例えば、セタ
ノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類、ス
テアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリンや1,
3,−ブチレングリコール等の多価アルコール類、非イ
オン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活
性剤、エタノール,カーボポール等の増粘剤、防腐剤、
紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉体類、顔料類等が例
示できる。本発明のポリノルボルネンシート状パック化
粧料は、これらの成分を常法に従って処理することによ
り製造することが出来る。
【0019】(5)本発明のポリノルボルネンシート状
パック化粧料に含有されるフローラルハーブ調及び/又
は、グリーンフローラル調の調香を有する香料組成物。 本発明のポリノルボルネンシート状パック化粧料は、フ
ローラルハーブ調及び/又は、グリーンフローラル調の
調香を有する香料組成物を含有することを特徴とする。
フローラルハーブ調の香料組成物は、天然のラバンジン
オイル、ゼラニウムオイル、オレンジオイル、ローズマ
リーオイル、セージオイル、ユーカリオイルなどのアロ
マハーブをトップに各々約0.5〜5%配合するのが好
ましく、更に、ヘジオン(メチルジヒドロジャスモネー
ト)、リナロール、ムスクC−14(エチレンドデカン
ジオエート)、リナリルアセテート、シトロネロール、
フェニルエチルアルコール、リリアル、ライラル、イオ
ノンベータ、ヘリオナル、ベンジルアセテート、ガラク
ソライドなどを約0.5〜3%配合することが好まし
い。一方、グリーンフローラル調の香料組成物は、ゼラ
ニウムオイル、ローズマリーオイル、ユーカリオイル、
ラバンジンオイル、オレンジオイルなどのアロマハーブ
をアクセント各々約1〜7%配合するのが好ましく、更
に、ムスクC−14(エチレンドデカンジオエート)、
ヘジオン(メチルジヒドロジャスモネート)、シトロネ
ロール、フェニルエチルアルコール、リリアル、ライラ
ル、リナロール、イオノンベータ、リナリルアセテー
ト、ジヒドロミルセノール、リーフアルコール、ヘリオ
ナールなどを約0.1〜3%配合することが好ましい。
これらの香料組成物には、エッセンシャルオイルだけで
なく、香料組成物の安定化や希釈のために、通常、エタ
ノールや多価アルコールが配合される。多価アルコール
の種類としては、酸化エチレン、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール200,ポリエチレングリコール3
00,ポリエチレングリコール400,プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ソルビトール、1,
3−ブチレングリコール等が挙げられる。これらは唯一
種を含有させることも出来るし、二種以上組み合わせて
含有させることも出来る。本発明の香料組成物中に含有
させるエタノール及び多価アルコールは、好ましい含有
量は、0.1〜60重量%であり、更に好ましくは1〜
40重量%である。これは、多すぎると皮膚刺激などの
副作用が生じる場合があり、少なすぎると香料組成物の
安定化が保てないからである。ポリノルボルネンパック
支持体及びポリノルボルネンパック化粧料中に含有され
る該香料組成物の含有量は、0.0001〜10重量%
が好ましく、更に好ましくは、0.01〜5重量%であ
る。
【0020】
【実施例】以下に、実施例を挙げて、本発明について更
に詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ
限定されないことは言うまでもない。
【0021】<実施例1>実施例1の美白用のポリノル
ボルネンシート状パックは、以下の処方により常法によ
り作成した。即ち、ポリノルボルネン50重量部、流動
パラフィン30重量部、スクワラン19.65重量部、
クジンエキス0.1重量部、エスクレシド0.1重量
部、フローラルハーブ調香料0.05重量部からなる。
ポリノルボルネンのガラス転移温度以上(約35〜約3
6℃以上)に加熱し、ゴム流動状態または、液状流動状
態にして、香料、クジンエキス、エスクレシドを除いた
他の成分を均一になるまで撹拌する。その後、クジンエ
キス、エスクレシドを分散し、更に撹拌しながら香料を
加え、このゴム流動状態のポリノルボルネンシート状パ
ックをガラス転移温度以上(約35〜約36℃以上)に
調整し、保持しながら約400cm2の面積に均一にシ
ート状に形成する。これをラミネートの袋で一枚ずつ保
存する。以上のように、ポリノルボルネンシート状パッ
ク化粧料を作成する。この美白用のポリノルボルネンシ
ート状パックの施術過程として、ポリノルボルネンシー
ト状パックを皮膚上にのせる、更に、温度調節手段の1
つとして、例えば、A)アルギン酸の固化剤の溶液と、
B)アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金
属酸化物を含む組成物と、C)酸の溶液との3つの要素
からなる温度調整用組成物をポリノルボルネンシート上
に載せることにより、ポリノルボルネンシートをゴム流
動状態し、凹凸状態のある皮膚形態にポリノルボルネン
シート状パックを密着させる。その後、温度調整用組成
物の温度が低下しガラス転移温度以下となって、柔軟性
を失ってフィットしたポリノルボルネンを剥離すること
でパック施術が終わる。更に、柔軟性を失いフィットし
たポリノルボルネンの上に再びスチームタオル等により
加温することによりガラス転移温度以上にし、ポリノル
ボルネンの形状回復機能を利用し、最初に適用した状態
の均一なシート状態に戻すことにより皮膚表面から剥離
しても良い。また、比較例1として、下記処方に示す美
白用のマッドパックを常法により作成した。処方を以下
に示す。この、美白用のマッドパックは、適量の精製水
を加え、マスクシートの上からヘラでマッドパックを顔
全体をおおうもので、比較的に閉塞性が良いとされてい
る。以上の施術を週に2回、30分間、3ヶ月間、パッ
ク施術を行った。以上のパック施術をシミ・ソバカスに
悩むパネラー各10人を集めてシミ・ソバカスの改善度
を評価した。かなり改善した、改善した、変化無しの基
準で評価した。結果を表1に示す。実施例1は、比較例
1に比べ、保温効果が増し、ポリノルボルネンシート状
パックによる顔面(皮膚形態)への密着度が向上し、ク
ジンエキス、エスクレシドの経皮吸収を促進し、美白効
果が顕著に得られたことがわかる。また、ポリノルボル
ネンシート状パックは、温度調整用組成物の温度が低下
しガラス転移温度以下になり、柔軟性を失ってフィット
したポリノルボルネンの上に再びスチームタオル等によ
り加温することによりガラス転移温度以上にし、ポリノ
ルボルネンの形状回復機能を利用し、最初に適用した状
態の均一なシート状態に戻すことにより皮膚表面から簡
便に剥離でき、皮膚上に残存物が無く、洗顔の必要性が
なかった。尚、ポリノルボルネンシート状パックには、
フローラルハーブ調の調香を有する香料組成物を0.0
5重量%含有することにより、エステティック施術に於
いてディープリラクゼーションに寄与していた。 実施例1 (美白用のポリノルボルネンシートパック化粧料) ポリノルボルネン 50 重量部 流動パラフィン 30 重量部 スクワラン 19.75重量部 エスクレシド 0.1 重量部 クジンエキス 0.1 重量部 フローラルハーブ調香料 0.05重量部
【0022】 (温度調整用組成物) A)アルギン酸の固化剤の溶液 塩化カルシウム 2 重量部 精製水 18 重量部 B)アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物 アルギン酸ナトリウム 3 重量部 グリセリン 40 重量部 酸化マグネシウム 3 重量部 カオリン 5 重量部 C)酸の溶液 クエン酸 9.3重量部 精製水 44.7重量部
【0023】 比較例1 (美白用のマッドパック) 1,3−BG 2.4 重量部 ベンガラ 0.01重量部 ホホバ油 3.2 重量部 ポリリン酸ナトリウム 2.6 重量部 エスクレシド 0.1 重量部 クジンエキス 0.1 重量部 アルギン酸ナトリウム 12 重量部 硫酸カルシウム 26 重量部 カオリン 6 重量部 タルク 29.04重量部 結晶セルロース 3.5 重量部 無水ケイ酸 15 重量部 フローラルハーブ調香料 0.05重量部
【0024】
【表1】
【0025】<実施例2>実施例2のオイルコントロー
ル用のポリノルボルネンシート状パックは、以下の処方
により常法により作成した。即ち、ポリノルボルネン5
0重量部、オリーブ油15重量部、ミリスチン酸オクシ
ルドデシル8.5重量部、スクワラン26.42重量
部、オイルセンサーパウダー0.01重量部、セバシン
酸ジイソプロピル0.02重量部、フローラルハーブ調
香料0.05重量部からなる。ポリノルボルネンのガラ
ス転移温度以上(約35〜約36℃以上)に加熱し、ゴ
ム流動状態または、液状流動状態にして、香料、オイル
センサーパウダー、セバシン酸ジイソプロピルを除いた
他の成分を均一になるまで撹拌する。その後、オイルセ
ンサーパウダー、セバシン酸ジイソプロピルを分散し、
更に撹拌しながら香料を加え、このゴム流動状態のポリ
ノルボルネンシート状パックをガラス転移温度以上(約
35〜約36℃以上)に調整し、保持しながら約400
cm2の面積に均一にシート状に形成する。これをラミ
ネートの袋で一枚ずつ保存する。以上のように、ポリノ
ルボルネンシート状パック化粧料を作成する。このオイ
ルコントロール用のポリノルボルネンシート状パックの
施術過程として、ポリノルボルネンシート状パックを皮
膚上にのせる、更に、温度調節手段の1つとして、例え
ば、A)アルギン酸の固化剤の溶液と、B)アルギン酸
及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む
組成物と、C)酸の溶液との3つの要素からなる温度調
整用組成物をポリノルボルネンシート上に載せることに
より、ポリノルボルネンシートをゴム流動状態とし、凹
凸状態のある皮膚形態にポリノルボルネンシート状パッ
クを密着させる。その後、温度調整用組成物の温度が低
下しガラス転移温度以下となって、柔軟性を失ってフィ
ットしたポリノルボルネンを剥離することでパック施術
が終わる。更に、柔軟性を失いフィットしたポリノルボ
ルネンの上に再びスチームタオル等により加温すること
によりガラス転移温度以上にし、ポリノルボルネンの形
状回復機能を利用し、最初に適用した状態の均一なシー
ト状態に戻すことにより皮膚表面から剥離しても良い。
比較例2として、下記処方に示すオイルコントロール用
のアルゲパックを常法により作成した。処方を以下に示
す。この、オイルコントロール用アルゲパックは、適量
の精製水を加え、マスクシートの上からヘラでアルゲパ
ックを顔全体をおおうもので、比較的に閉塞性が良いと
されている。以上の施術を週に2回、30分間、1ヶ月
間、パック施術を行った。以上のパック施術を過剰皮脂
分泌に悩むパネラー各10人を集めて過剰皮脂分泌抑制
のの改善度を評価した。かなり改善した、改善した、変
化無しの基準で評価した。結果を表2に示す。実施例2
は、比較例2に比べ、保温効果が増し、ポリノルボルネ
ンシート状パックによる顔面(皮膚形態)への密着度が
向上し、オイルセンサーパウダー及びセバシン酸ジイソ
プロピルの経皮吸収を促進し、皮脂分泌抑制効果が顕著
に得られたことがわかる。また、ポリノルボルネンシー
ト状パックは、温度調整組成物の温度が下がり、ガラス
転移温度以下となって、柔軟性を失いフィットしたポリ
ノルボルネンをそのまま剥離しても良いし、再びスチー
ムタオル等により加温することによりガラス転移温度以
上にし、ポリノルボルネンの形状回復機能を利用し、最
初に適用した状態の均一なシート状態に戻すことにより
皮膚表面から簡便に剥離できる。尚、剥離後の皮膚上に
は残存物が無く、洗顔の必要性がなかった。パック施術
後に、この様に取り扱いが簡便なポリノルボルネンシー
ト状パックであった。尚、ポリノルボルネンシート状パ
ックには、フローラルハーブ調の調香を有する香料組成
物を0.05重量%含有することにより、エステティッ
ク施術に於いてディープリラクゼーションに寄与してい
た。
【0026】 実施例2 (オイルコントロール用のポリノルボルネンシートパック) ポリノルボルネン 50 重量部 オリーブ油 15 重量部 ミリスチン酸オクシルドデシル 8.5 重量部 スクワラン 26.42重量部 オイルセンサーパウダー 0.01重量部 セバシン酸ジイソプロピル 0.02重量部 フローラルハーブ調香料 0.05重量部
【0027】 (温度調整用組成物) A)アルギン酸の固化剤の溶液 塩化カルシウム 2 重量部 精製水 18 重量部 B)アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物 アルギン酸ナトリウム 3 重量部 グリセリン 40 重量部 酸化マグネシウム 3 重量部 カオリン 5 重量部 C)酸の溶液 クエン酸 9.3重量部 精製水 44.7重量部
【0028】 比較例2 (オイルコントロール用のアルゲパック) 1,3−BG 2.4 重量部 ホホバ油 3.2 重量部 ポリリン酸ナトリウム 2.6 重量部 アルギン酸ナトリウム 12 重量部 硫酸カルシウム 26 重量部 カオリン 6 重量部 タルク 29.22重量部 結晶セルロース 3.5 重量部 無水ケイ酸 15 重量部 オイルセンサーパウダー 0.01重量部 セバシン酸ジイソプロピル 0.02重量部 フローラルハーブ調香料 0.05重量部
【0029】
【表2】
【0030】<実施例3>実施例の抗老化用ジェルパッ
クのポリノルボルネンシート状パックは、以下の処方に
より常法により作成した。即ち、ポリノルボルネン50
重量部、グリセリルトリイソオクタネート19重量部、
オレイン酸オレイル
8.5重量部、環状ポリジメチルシロキサン7重量部、
流動パラフィン 1
5.4重量部、ローズマリーエキス0.01重量部、硫
酸化アルギン酸ナトリウム0.02重量部、ツボクサエ
キス0.02重量部、グリーンフローラル調香料0.0
5重量部からなる。ポリノルボルネンのガラス転移温度
以上(約35〜約36℃以上)に加熱し、ゴム流動状態
または、液状流動状態にして、香料、ローズマリーエキ
ス、硫酸化アルギン酸ナトリウム、ツボクサエキスを除
いた他の成分を均一になるまで撹拌する。その後、ロー
ズマリーエキス、硫酸化アルギン酸ナトリウム、ツボク
サエキスを分散し、更に撹拌しながら香料を加え、この
ゴム流動状態のポリノルボルネンシート状パックをガラ
ス転移温度以上(約35〜約36℃以上)に調整し、保
持しながら約400cm2の面積に均一にシート状に形
成する。これをラミネートの袋で一枚ずつ保存する。以
上のように、ポリノルボルネンシート状パック化粧料を
作成する。このオイルコントロール用のポリノルボルネ
ンシート状パックの施術過程として、ポリノルボルネン
シート状パックを皮膚上にのせる、更に、温度調節手段
の1つとして、例えば、A)アルギン酸の固化剤の溶液
と、B)アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩
と金属酸化物を含む組成物と、C)酸の溶液との3つの
要素からなる温度調整用組成物をポリノルボルネンシー
ト上に載せることにより、ポリノルボルネンシートをゴ
ム流動状態し、凹凸状態のある皮膚形態にポリノルボル
ネンシート状パックを密着させる。また、ポリノルボル
ネンシート状パックは、温度調整組成物の温度が下が
り、ガラス転移温度以下となって、柔軟性を失いフィッ
トしたポリノルボルネンをそのまま剥離しても良いし、
再びスチームタオル等により加温することによりガラス
転移温度以上にし、ポリノルボルネンの形状回復機能を
利用し、最初に適用した状態の均一なシート状態に戻す
ことにより皮膚表面から簡便に剥離できる。パック施術
後に、この様に取り扱いが簡便なポリノルボルネンシー
ト状パックであった。また、比較例3として、下記処方
に示す抗老化用のジェルパックを常法により作成した。
処方を以下に示す。この、抗老化用のジェルパック
は、、マスクシートの上からヘラでジェルパックを顔全
体をおおうもので、比較的に閉塞性が良いとされてい
る。以上の施術を週に2回、30分間、3ヶ月間、パッ
ク施術を行った。以上のパック施術を小ジワに悩むパネ
ラー各10人を集めて小ジワの改善度を評価した。かな
り改善した、改善した、変化無しの基準で評価した。結
果を表3に示す。実施例3は、比較例2に比べ、保温効
果が増し、ポリノルボルネンシート状パックによる顔面
(皮膚形態)への密着度が向上し、ローズマリーエキ
ス、硫酸化アルギン酸ナトリウム、ツボクサエキスの経
皮吸収を促進し、小ジワ改善効果が顕著に得られたこと
がわかる。尚、剥離後の皮膚上には残存物が無く、洗顔
の必要性がなかった。パック施術後に、この様に取り扱
いが簡便なポリノルボルネンシート状パックであった。
尚、ポリノルボルネンシート状パックには、フローラル
ハーブ調の調香を有する香料組成物を0.05重量%含
有することにより、エステティック施術に於いてディー
プリラクゼーションに寄与していた。
【0031】 実施例3 (エイジレス用のポリノルボルネンシートパック) ポリノルボルネン 50 重量部 グリセリルトリイソオクタネート 19 重量部 オレイン酸オレイル 8.5 重量部 環状ポリジメチルシロキサン 7 重量部 流動パラフィン 15.4 重量部 ローズマリーエキス 0.01重量部 硫酸化アルギン酸ナトリウム 0.02重量部 ツボクサエキス 0.02重量部 グリーンフローラル調香料 0.05重量部
【0032】 (温度調整用組成物) A)アルギン酸の固化剤の溶液 塩化カルシウム 2 重量部 精製水 18 重量部 B)アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物 アルギン酸ナトリウム 3 重量部 グリセリン 40 重量部 酸化マグネシウム 3 重量部 カオリン 5 重量部 C)酸の溶液 クエン酸 9.3重量部 精製水 44.7重量部
【0033】 比較例3 (抗老化用ジェルパック) 1,3−BG 3 重量部 グリセリン 10 重量部 ジグリセリン 5 重量部 1,2−ペンタンジオール 5 重量部 苛性カリ 0.2 重量部 ジメチルポリシロキサンエマルション 20 重量部 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 重量部 カラメル 0.01重量部 キサンタンガムII 0.05重量部 トリメチルグリシン 0.05重量部 カルボキシビニルポリマー 0.3 重量部 ポリオキシエチレン硬化ひまし油(50) 0.1 重量部 ローズマリーエキス 0.01重量部 硫酸化アルギン酸ナトリウム 0.02重量部 ツボクサエキス 0.02重量部 グリーンフローラル調香料 0.05重量部 精製水 56.29重量部
【0034】
【表3】
【0035】<実施例4〜15>以下の処方に示す様
に、ポリノルボルネンに種々の液体脂(*)を加え、ポ
リノルボルネンのガラス転移温度以上(約35〜約36
℃以上)に加熱し、ゴム流動状態または、液状流動状態
にして、均一になるまで撹拌する。その後、オイルセン
サーパウダーを分散し、更に撹拌しながら香料を加え、
このゴム流動状態のポリノルボルネンパック化粧料をガ
ラス転移温度以上(約35〜約36℃以上)に調整し、
保持しながら約400cm2の面積に均一にシート状に
形成する。これをラミネートの袋で一枚ずつ保存する。
以上のように、ポリノルボルネンシートパック化粧料を
作成することができる。このポリノルボルネンシートパ
ック化粧料の施術方法は、ポリノルボルネンシートパッ
ク化粧料を皮膚上にのせる、更に、温度調節手段の1つ
として、例えば、A)アルギン酸の固化剤の溶液と、
B)アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金
属酸化物を含む組成物と、C)酸の溶液との3つの要素
からなる温度調整用組成物を前述の方法により、ポリノ
ルボルネンシート上に載せることにより、ポリノルボル
ネンシートをゴム流動状態し、凹凸状態のある皮膚形態
に密着させる。また、ポリノルボルネンシート状パック
は、温度調整組成物の温度が下がり、ガラス転移温度以
下となって、柔軟性を失いフィットしたポリノルボルネ
ンをそのまま剥離しても良いし、再びスチームタオル等
により加温することによりガラス転移温度以上にし、ポ
リノルボルネンの形状回復機能を利用し、最初に適用し
た状態の均一なシート状態に戻すことにより皮膚表面か
ら簡便に剥離できる。この実施例4〜15のポリノルボ
ルネンパック化粧料は、従来のパック形態では難しい十
分な閉塞性が得られ、オイルセンサーパウダーにより過
剰皮脂吸収効果があった。尚、剥離後の皮膚上には残存
物が無く、洗顔の必要性がなかった。更に、余分な皮脂
の除去等に優れ、且つシート状パックのように、取り扱
いが簡便なパック化粧料を提供することが可能である。
また、加える液体脂の種類により、ポリノルボルネンシ
ートパックのガラス転移温度は多少異なる。尚、ポリノ
ルボルネンパック化粧料には、フローラルハーブ調の調
香を有する香料組成物を0.05重量%含有するため、
エステティック施術に於いてディープリラクゼーション
に寄与していた。 (ポリノルボルネンパック化粧料) ポリノルボルネン 50 重量部 *液体脂 49.9 重量部 オイルセンサーパウダー 0.05重量部 フローラルハーブ調香料 0.05重量部
【0036】*液体脂の種類
【表4】
【0037】<実施例15〜18>以下の処方に示す様
に、ポリノルボルネンパック化粧料剤型に種々のシワ改
善剤(*)を加え、ポリノルボルネンのガラス転移温度
以上(約35〜約36℃以上)に加熱し、ゴム流動状態
または、液状流動状態にして、均一になるまで撹拌す
る。その後、シワ改善剤を分散・可溶化し、更に撹拌し
ながら香料を加え、このゴム流動状態のポリノルボルネ
ンパック化粧料をガラス転移温度以上(約35〜約36
℃以上)に調整し、保持しながら約400cm2の面積
に均一にシート状に形成する。これをラミネートの袋で
一枚ずつ保存する。以上のように、ポリノルボルネンパ
ック化粧料を作成することができる。このポリノルボル
ネンパック化粧料は、前記のようにA)アルギン酸の固
化剤の溶液と、B)アルギン酸及び/又は水溶性のアル
ギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物と、C)酸の溶液
との3つの要素からなる温度調整用組成物と共に使用す
る。また、ポリノルボルネンシート状パックは、温度調
整組成物の温度が下がり、ガラス転移温度以下となっ
て、柔軟性を失いフィットしたポリノルボルネンをその
まま剥離しても良いし、再びスチームタオル等により加
温することによりガラス転移温度以上にし、ポリノルボ
ルネンの形状回復機能を利用し、最初に適用した状態の
均一なシート状態に戻すことにより皮膚表面から簡便に
剥離できる。実施例15〜18のポリノルボルネンパッ
ク化粧料は、従来のパック形態では難しい十分な閉塞性
が得られ、シワ改善効果に優れていた。尚、剥離後の皮
膚上には残存物が無く、洗顔の必要性がなかった。更
に、余分な皮脂の除去等に優れ、且つシート状パックの
ように、取り扱いが簡便なパック化粧料である。尚、ポ
リノルボルネンパック化粧料には、フローラルハーブ調
の調香を有する香料組成物を0.05重量%含有するた
め、エステティック施術に於いてディープリラクゼーシ
ョンに寄与していた。 (ポリノルボルネンパック化粧料) ポリノルボルネン 50 重量部 ホホバ油 39.65重量部 ワセリン 10 重量部 *シワ改善剤 0.3 重量部 フローラルハーブ調香料 0.05重量部
【0038】*シワ改善剤の種類
【表5】
【0039】<実施例19〜28>以下の処方に示す様
に、ポリノルボルネンシートパック化粧料剤型に種々の
メラニン産生抑制剤(*)を加え、ポリノルボルネンの
ガラス転移温度以上(約35〜36℃以上)に加熱し、
ゴム流動状態または、液状流動状態にして、均一になる
まで撹拌する。その後、美白剤を分散・可溶化し、更に
撹拌しながら香料を加え、このゴム流動状態のポリノル
ボルネンパック化粧料をガラス転移温度以上(約35〜
36℃以上)に調整し、保持しながら約400cm2の
面積に均一にシート状に形成する。これをラミネートの
袋で一枚ずつ保存する。以上のように、ポリノルボルネ
ンパック化粧料を作成することができる。このポリノル
ボルネンシートパック化粧料は、前記のようにA)アル
ギン酸の固化剤の溶液と、B)アルギン酸及び/又は水
溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物と、
C)酸の溶液との3つの要素からなる温度調整用組成物
と共に使用する。また、ポリノルボルネンシート状パッ
クは、温度調整組成物の温度が下がり、ガラス転移温度
以下となって、柔軟性を失いフィットしたポリノルボル
ネンをそのまま剥離しても良いし、再びスチームタオル
等により加温することによりガラス転移温度以上にし、
ポリノルボルネンの形状回復機能を利用し、最初に適用
した状態の均一なシート状態に戻すことにより皮膚表面
から簡便に剥離できる。実施例19〜28のポリノルボ
ルネンパック化粧料は、従来のパック形態では難しい十
分な閉塞性が得られ、メラニン産生抑制効果に優れてい
た。尚、剥離後の皮膚上には残存物が無く、洗顔の必要
性がなかった。更に、余分な皮脂の除去等に優れ、且つ
シート状パックのように、取り扱いが簡便なパック化粧
料である。尚、ポリノルボルネンパック化粧料には、グ
リーンフローラル調の調香を有する香料組成物を0.0
5重量%含有するため、エステティック施術に於いてデ
ィープリラクゼーションに寄与していた。 (ポリノルボルネンパック化粧料) ポリノルボルネン 50 重量部 オレイン酸デシル 29.65重量部 オリーブ油 20 重量部 *メラニン産生抑制剤 0.3 重量部 グリーンフローラル調香料 0.05重量部
【0040】*メラニン産生抑制剤の種類
【表6】
【0041】<実施例29、30>予め、ポリノルボル
ネン20gを撹拌しながら香料を加え、このゴム流動状
態のポリノルボルネンをガラス転移温度以上(約35〜
36℃以上)に調整し、保持しながら約400cm2の
面積に均一にシート状に形成する。これをラミネートの
袋で一枚ずつ保存しておいた。下記に示す処方に従っ
て、常法によりホワイトケアエッセンスを作成した。実
施例29として、ホワイトケアエッセンスを適量とり、
洗顔後の顔に直接塗布し、約5分間、皮膚にホワイトケ
アエッセンスをある程度浸透させた後に、前記のポリノ
ルボルネンシート(約20g)をパック支持体として利
用し顔面を覆い、次に、下記処方に示す温度調節組成物
を作成し、顔面上のポリノルボルネンパック支持体上に
塗布し、温度調節を行い(約35〜36℃以上)、約2
0分間パック施術を行った。実施例30として、ホワイ
トケアエッセンスを適量含んだ不織布で、洗顔後の顔を
覆い、約5分間、皮膚にホワイトケアエッセンスをある
程度浸透させ、その後に、ポリノルボルネンシート(約
20g)をパック支持体として利用し顔面を覆い、次
に、下記処方に示す温度調節組成物を作成し、顔面上の
ポリノルボルネンシート上に塗布し、温度調節を行い
(約35〜36℃)、約20分間パック施術を行った。
比較例4として、ホワイトケアエッセンスを適量とり、
洗顔後の顔に直接塗布し、約5分間、皮膚にホワイトケ
アエッセンスをある程度浸透させ、次に、下記処方に示
す温度調節組成物を作成し、顔面上に塗布し、温度調節
を行い(約35〜36℃)、約20分間パック施術を行
った。比較例5として、ホワイトケアエッセンスを適量
含んだ不織布で、洗顔後の顔を覆い、約5分間、皮膚に
エッセンスをある程度浸透させ、次に、下記処方に示す
温度調節組成物を作成し、顔面上に塗布し、温度調節を
行い(約35〜36℃)、約20分間パック施術を行っ
た。このパック試験のパネラーはシミ・ソバカスに悩む
人で、各群5人を用いた。この様なパックを2回/週、
3ヶ月間行った後に、シミ・ソバカスの改善度を評価し
た。かなり改善した、改善した、変化無しの基準で評価
した。結果を表1に示す。実施例1及び実施例2は、比
較例1及び2に比べ、保温効果が増し、ポリノルボルネ
ン支持体による顔面(皮膚形態)への密着性が向上し、
従来のパックでは得られない十分な閉塞性が得られ、美
白成分の経皮吸収を促進し、美白効果が顕著に得られた
ことがわかる。支持体の除去方法として、ポリノルボル
ネン支持体の上の温度調整用組成物の温度が低下しガラ
ス転移温度以下となって、柔軟性を失ってフィットした
ポリノルボルネンを剥離することでパック施術が終わ
る。更に、柔軟性を失いフィットしたポリノルボルネン
の上に再びスチームタオル等により加温することにより
ガラス転移温度以上にし、ポリノルボルネンの形状回復
機能を利用し、最初に適用した状態の均一なシート状態
に戻すことにより皮膚表面から剥離しても良い。ポリノ
ルボルネン支持体の剥離後は、皮膚上に残存物がに、洗
顔の必要性がなかった。パック施術時に、この様に取り
扱いが簡便なパック支持体であった。尚、ポリノルボル
ネンのシート状のパック支持体には、フローラルハーブ
調(アロマティックフローラルムスキー調)の調香を有
する香料組成物を0.05重量%含有する。このものは
エステティック施術に於いてディープリラクゼーション
に寄与していた。 (ホワイトエッセンス) 1,3−BG 2 重量部 グリセリン 15 重量部 変性5号アルコール 5 重量部 1,2−ペンタンジオール 3 重量部 苛性カリ 0.4 重量部 ビタミンE 0.01重量部 グリチルリチン酸ジカリウム 0.01重量部 パラオキシ安息香酸メチル 0.15重量部 アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.01重量部 キサンタンガム 0.3 重量部 エスクレシド 0.01重量部 パンテテインスルホン酸カルシウム 0.01重量部 カルボキシビニルポリマー 0.13重量部 アスコルビン酸2グルコシド 2 重量部 ブクリョウエキス 0.01重量部 クジンエキス 0.1 重量部 ポリオキシエチレン硬化ヒマシユ(50) 0.3 重量部 ショ糖ラウリン酸エステル 0.2 重量部 精製水 71.31重量部
【0042】 (温度調整用組成物) A)アルギン酸の固化剤の溶液 塩化カルシウム 2 重量部 精製水 18 重量部 B)アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物 アルギン酸ナトリウム 3 重量部 グリセリン 40 重量部 酸化マグネシウム 3 重量部 カオリン 5 重量部 C)酸の溶液 クエン酸 9.3重量部 精製水 44.7重量部
【0043】
【表7】
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、パック料使用後に、皮
膚上に残存物が無く、不織布などでは得られない十分な
閉塞性が得られ、有効成分の経皮吸収を促進し、且つシ
ート状パックのように、取り扱いが簡便なパック料を提
供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 作山 秀 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社ポーラ横浜研究所 内 (72)発明者 工藤 大樹 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社ポーラ横浜研究所 内 Fターム(参考) 4C083 AA112 AA122 AB032 AB212 AB342 AB442 AC022 AC102 AC112 AC122 AC302 AC331 AC352 AC421 AC432 AC472 AC482 AC622 AC642 AC842 AD021 AD022 AD092 AD151 AD172 AD222 AD301 AD352 AD392 AD532 AD622 AD642 AD662 BB41 CC07 DD12 EE13 EE16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノルボルネンを構成モノマーとして含有
    する重合体からなることを特徴とする、シート状パック
    化粧料。
  2. 【請求項2】 ノルボルネンを構成モノマーとして含有
    する重合体が、ジエン系エラストマーであることを特徴
    とする、請求項1に記載のシート状パック化粧料。
  3. 【請求項3】 請求項1乃至2に記載の重合体がポリノ
    ルボルネンであることを特徴とする、シート状パック化
    粧料。
  4. 【請求項4】 ポリノルボルネン及び/又は、炭化水
    素、シリコーン、エステル、トリグリセライドの一種乃
    至二種以上を含有することを特徴とする、請求項1〜3
    の何れか一項に記載のシート状パック化粧料。
  5. 【請求項5】 エステティック用であることを特徴とす
    る、請求項1〜4の何れか一項に記載のシート状パック
    化粧料。
  6. 【請求項6】 パック化粧料組成物及び/又は温度の調
    整手段からなることを特徴とする、請求項1〜5の何れ
    か一項に記載のシート状パック化粧料。
  7. 【請求項7】 フローラルハーブ調及び/又は、グリー
    ンフローラル調の香料を含有することを特徴とする、請
    求項1〜6の何れか一項に記載のシート状パック化粧
    料。
  8. 【請求項8】 A)アルギン酸の固化剤の溶液と、B)
    アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸
    化物を含む組成物と、C)酸の溶液との3つの要素を構
    成要素として含むことを特徴とする、請求項1〜7の何
    れか一項に記載のシート状パック化粧料。
  9. 【請求項9】ガラス転移温度が、25〜60℃である高
    分子重合体組成物からなることを特徴とする、請求項1
    〜8の何れか一項に記載のシート状パック化粧料。
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WO2006059798A1 (ja) * 2004-12-02 2006-06-08 Shiseido Company, Ltd. 経皮吸収促進用油性皮膚外用組成物

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