JP2002321880A

JP2002321880A - エレベーターの乗場表示装置

Info

Publication number: JP2002321880A
Application number: JP2001127219A
Authority: JP
Inventors: Noriyuki Matsumoto; 紀之松本; Tadashi Iida; 正飯田
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 2001-04-25
Filing date: 2001-04-25
Publication date: 2002-11-08

Abstract

(57)【要約】【課題】乗場に行先ボタンを設置したエレベーター
で、到着するかごの乗場を分かりやすく案内する。【解決手段】乗場行先ボタン盤５に行先階の呼びを予
約する行先ボタン６を設け、その外側に割当てかご表示
灯７を設ける。割当てかご表示灯７は、行先ボタン６の
周囲を包囲し、複数台のかご１〜４のそれぞれの乗場の
位置に対応する表示灯７ａ〜７ｃで構成されている。割
当てかごが選択され、例えば割当てかごが２号機のかご
２とすると、表示灯７ｂが点灯する。また、割当てかご
が３号機のかご３とすると、表示灯７ｃが点灯する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、乗場に行先ボタ
ンが設置されたエレベーターの乗場表示装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】通常エレベーターでは、乗場に設置され
た上りボタン及び下りボタンにより乗場呼びを登録し、
この乗場呼びに応答するのに最適なかごを選択し、この
かごを上記乗場呼びに割り当て、この割当てかごの号機
を乗場に表示するようにしている。図９は、例えば特開
平６−８７５７６号公報に示された従来のエレベーター
の乗場表示装置を示すブロック線図である。

【０００３】図に示すように、１〜６号機の乗場戸３０
〜３５の上部に、号機番号を付した号機板３６〜４１が
設けられている。そして、乗場には乗場ボタン２８及び
割当てかご表示器２７が設置されている。従来のエレベ
ーターの乗場表示装置は上記のように構成され、乗場の
待客が乗場ボタン２８を押すと、この情報がエレベータ
ー制御装置８へ出力される。

【０００４】エレベーター制御装置８は、１〜６号機の
かごの中から１台を、乗場ボタン２８が押された階に割
り当てて応答させる。更に、割当てかご表示器２７の割
当てかごに対応する号機番号だけを点灯させ、乗場ボタ
ン２８を押した待客を、この表示された号機番号と、号
機板３６〜４１により割当てかごの乗場戸３０〜３５の
前へ誘導する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターの乗場表示装置では、上りボタン又は下りボ
タンにより登録された乗場呼びに割り当てたかごの号機
を表示するようにしているため、乗場で行先階を予約登
録する方式のエレベーターでは、行先階ごとに割当てか
ごが異なる場合、専用機器を設けなければ割当て号機を
表示することができない。また、待客はあらかじめかご
の配置を知っていなければならないため、乗場ボタン操
作後周りを見渡さなければならず、煩わしさを与えてい
るという問題点がある。

【０００６】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたもので、乗場で行先階を予約する場合でも、割当
てかごを分かりやすく表示することができ、また行先ボ
タンを押す前に、かごの停止可能階を知ることができる
ようにしたエレベーターの乗場表示装置を提供すること
を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明の第１発明に係
るエレベーターの乗場表示装置は、乗場の行先ボタンの
近傍に、複数台のかごのそれぞれの乗場の位置に対応す
る表示灯を設け、割当てかごが選択されると、この割当
てかごの乗場の位置に対応する表示灯に表示指令を出力
するようにしたものである。

【０００８】また、第２発明に係るエレベーターの乗場
表示装置は、第１発明のものに加えて、設定された停止
可能階情報を入力して、この停止可能階に対応する表示
灯に常時表示指令を出力するようにしたものである。

【０００９】また、第３発明に係るエレベーターの乗場
表示装置は、第１又は第２発明のものにおいて、各行先
ボタンの周囲を包囲して表示灯を配列したものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】実施の形態１．図１〜図５はこの
発明の第１及び第３発明の一実施の形態を示す図で、図
１は全体構成図、図２は機能構成図、図３は動作フロー
チャート、図４は点灯状態タイムチャート、図５は点灯
状態説明図であり、図中同一符号は同一部分を示す。
（他の実施の形態も同じ）

【００１１】図１において、１〜４はそれぞれ１〜４号
機のかご、５は１階の乗場に設置された割当てかご表示
機能付きの乗場行先ボタン盤、６は乗場呼び登録用兼行
先階予約用の行先ボタン、７は行先ボタン６の周囲に、
各号機の位置に対応して配置された割当てかご表示灯
で、行先ボタン６が示す行先階へ行くかごが割り当てら
れたことを表示する表示灯７ａ〜７ｄ（かご台数分）か
らなっている。８は各かご１〜４及び乗場行先ボタン盤
５が接続されたエレベーター制御装置である。

【００１２】図２において、１１は行先ボタン６が押さ
れた階の乗場呼びを入力する乗場呼び入力部、１２は各
かご１〜４の行先呼び（以下かご呼びという）を入力す
るかご呼び入力部、１３は各かご１〜４の運行方向、か
ご位置階及び走行／停止状態を入力するかご制御部、１
４はあらかじめ設定された各かご１〜４の不停止階情報
により、各かご１〜４の停止可能階を入力する不停止情
報処理部、１５はかご呼び入力部１２、かご制御部１３
及び不停止情報処理部１４からの情報を入力して、かご
情報を出力するかご情報処理部である。

【００１３】１６は乗場呼び入力部１１及びかご情報処
理部１５からの情報を入力して、割当てかご情報を出力
するエレベーター制御部、１７はエレベーター制御部１
６からの割当てかご情報を入力して、割当てかご表示灯
７を点灯させる割当てかご表示灯制御部である。

【００１４】次に、この実施の形態の動作を図３〜図５
を参照して説明する。１階乗場の待客が乗場行先ボタン
盤５の４階の行先ボタン６を押したとすると、この情報
は１階の乗場呼び及び４階への予約呼びとして、エレベ
ーター制御装置８へ出力される。ステップＳ１でエレベ
ーター制御部１６は、乗場呼び入力部１１からの乗場呼
びが入力されるのを待つ。上記のように４階の行先ボタ
ン６によって、１階の乗場呼びが入力されたので、ステ
ップＳ２へ進む。

【００１５】ステップＳ２で、かご呼び入力部１２から
各かご１〜４のかご呼び登録情報を、ステップＳ３でか
ご制御部１３から各かご１〜４の運行方向、かご位置及
び走行／停止状態を、ステップＳ４で不停止情報処理部
１４から各かご１〜４の停止可能階を、それぞれかご情
報処理部１５を介して入力する。ステップＳ５で、エレ
ベーター制御部１６は上記かご１〜４の情報から1階で
予約された4階の行先呼びに応答でき、かつ最短時間で
１階に到着できるかごを選択する。ここでは、2号機の
かご２が選択されたとする。そして、ステップＳ６で上
記選択されたかご２の配置に対応する割当てかご表示灯
７を点灯させる。

【００１６】次に、表示灯７ａ〜７ｄの点灯位置につい
て図5により説明する。図5では、1号機の乗場戸２１と
２号機の乗場戸２２の間に乗場行先ボタン盤５Ａが設置
され、３号機の乗場２３と４号機の乗場戸２４の間に乗
場行先ボタン盤５Bが設置されていることを示す。図３
のステップＳ５、Ｓ６の動作により、乗場行先ボタン盤
５Ａでは、４階の行先ボタン６Ａの周囲に配置された割
当てかご表示灯７Ａの２号機を示す表示灯７ｂと、乗場
行先ボタン盤５Ｂでは、４階の行先ボタン６Ｂの周囲に
配置された割当てかご表示灯７Ｂの２号機を示す表示灯
７ｄが点灯する。

【００１７】すなわち、乗場行先ボタン盤５Ａの表示灯
７ａが点灯すると、その左側にある１号機のかご１が選
択されたことを表示し、表示灯７ｂが点灯すると、その
右側にある２号機のかご２が選択されたことを表示す
る。また、乗場行先ボタン盤５Ａの表示灯７ｃ、７ｄが
点灯すると、それぞれ乗場行先ボタン盤５Ｂの左側又は
右側にある３号機又は４号機のかご３、４が選択された
ことを示し、割当てかごの乗場の位置に対応して表示す
る。

【００１８】以下の動作を図４を参照して説明する。時
刻ｔ₁は行先ボタン６Ａ又は６Ｂの操作により、２号機
のかご２が選択され、上記のように表示灯７ｂ、７ｄが
点灯した時刻に相当する。その後、時刻ｔ₂で２号機の
かご２が１階に到着すると、表示灯７ｂ、７ｄは点滅
し、時刻ｔ₃で２号機の乗場戸２２が戸開を開始し、時
刻ｔ₄で全開となり、時刻ｔ₅で戸閉を開始し、時刻ｔ₆
で全閉となる。ここで、点滅していた表示灯７ｂ、７ｄ
は消灯する。ここで、ステップＳ５、Ｓ６は割当てかご
表示指令手段を構成している。

【００１９】このようにして、乗場に設置された行先ボ
タン盤５に配列された行先ボタン６の操作により登録さ
れた乗場呼びに応答すべき割当てかごを表示する表示灯
７ａ〜７ｃを、行先ボタン６の周囲を包囲して配設した
ため、表示灯７ａ〜７ｃは行先階ごとに割当てかごの乗
場の位置に対応して表示し、感覚的に分かりやすく、乗
場の待客を割当てかごの乗場まで速やかに誘導すること
が可能となる。また、表示のための専用機器は不要とな
るため、コストが低減し、かつホールのデザインの制約
をなくすことが可能となる。

【００２０】実施の形態２．図６はこの発明の第１発明
の他の実施の形態を示す乗場行先ボタン盤の正面図であ
る。実施の形態１では、表示灯７ａ〜７ｄを行先ボタン
６の周囲にドーナツ状に配置するものとしたが、これに
限るものではなく、図６に示すような形状のものでもよ
い。図６（Ａ）では正方形状に、図６（Ｂ）ではひし形
状に、図（Ｃ）では矢印状に形成したものを示す。

【００２１】実施の形態３．図７及び図８は、この発明
の第２発明の一実施の形態を示す図で、図７は動作フロ
ーチャート、図８は点灯状態説明図である。なお、図１
及び図２は実施の形態３にも共用する。この実施の形態
は、１〜４号機のかご１〜４の停止可能階を、常時乗場
行先ボタン盤５Ａ、５Ｂ上で表示するものである。今、
停止可能階及び停止不能階は、表１に示すように設定さ
れているものとする。

【００２２】

【表１】

【００２３】表１には、地下１階（Ｂ１）及び２〜４階
のそれぞれについて、１〜４号機のかご１〜４が停止可
能であるか、又は停止不能であるかを表している。表
中、○は停止可能、×は停止不能を表している。次に、
この実施の形態の動作を図７を参照して説明する。ステ
ップＳ１１で不停止情報処理部１４により停止可能階情
報を、各かご１〜４ごとに入力する。この情報をかご情
報処理部１５が入力し、エレベーター制御部１６へ出力
する。

【００２４】ステップＳ１２でエレベーター制御部１６
はこの情報を、割当てかご表示灯制御部１７へ出力す
る。すなわち、停止可能階情報から停止可能階の表示灯
７ａ〜７ｄを点灯させる。このとき、乗場呼び登録（そ
の表示は周知のため説明は省略する。）と区別するた
め、乗場呼び登録時とは異なる色で点灯される。なお、
停止可能階の設定には種々の手段があるが、いずれを採
用するかには限定はない。なお、停止不能階を表示する
ようにしてもよい。ここで、Ｓ１１、Ｓ１２は停止可能
階表示指令手段を構成している。

【００２５】このようにして、停止可能階を常時表示す
るようにしたため、乗場の待客に煩わしさを感じさせな
い。更に、停止不能階も乗場行先ボタン６を押す前に分
かるため、むだなボタン操作を防止することが可能とな
る。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の第１発
明では、乗場の行先ボタンの近傍に、複数台のかごのそ
れぞれの乗場の位置に対応する表示灯を設け、割当てか
ごが選択されると、この割当てかごの乗場の位置に対応
する表示灯に表示指令を出力するようにしたので、行先
階ごとに割当てかごを表示することができ、乗場の待客
を割当てかごの乗場まで速やかに誘導することができ
る。

【００２７】また、第２発明では、設定された停止可能
階情報を入力して、この停止可能階に対応する表示灯に
常時表示指令を出力するようにしたので、乗場の待客に
煩わしさを感じさせることを防止できる。更に、停止不
能階も行先ボタンを押す前に分かるので、むだなボタン
操作を防止することができる。

【００２８】また、第３発明では、各行先ボタンの周囲
を包囲して表示灯を配列したので、どの表示灯も行先ボ
タンから均等な距離にあり、見やすいものとすることが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態１を示す全体構成図。

【図２】この発明の実施の形態１を示す機能構成図。

【図３】この発明の実施の形態１を示す動作フローチ
ャート。

【図４】この発明の実施の形態１を示す点灯状態タイ
ムチャート。

【図５】この発明の実施の形態１を示す点灯状態説明
図。

【図６】この発明の実施の形態２を示す乗場行先ボタ
ン盤の正面図。

【図７】この発明の実施の形態３を示す動作フローチ
ャート。

【図８】この発明の実施の形態３を示す点灯状態説明
図。

【図９】従来のエレベーターの乗場表示装置を示すブ
ロック線図。

【符号の説明】

１〜４１〜４号機のかご、５，５Ａ〜５Ｅ乗場行
先ボタン盤、６，６Ａ，６Ｂ行先ボタン、７，７
Ａ，７Ｂ割当てかご表示灯、７ａ〜７ｄ表示灯、
８エレベーター制御装置。Ｓ５，Ｓ６割当てかご表
示指令手段、Ｓ１１，Ｓ１２停止可能階表示指令手
段。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】行先ボタンが配列された行先ボタン盤を
乗場に設置し、上記行先ボタンの操作により乗場呼びが
登録されると、上記行先ボタンの示す階への走行を予約
し、かつ上記乗場呼びに応答するかごを複数台のかごの
中から選択するエレベーターにおいて、上記行先ボタン
の近傍に配列され、上記複数台のかごのそれぞれの乗場
の位置に対応する表示灯を設け、上記割当てかごが選択
されると、この割当てかごの乗場の位置に対応する上記
表示灯に表示指令を出力する割当てかご表示指令手段を
備えたことを特徴とするエレベーターの乗場表示装置。
【請求項２】設定された停止可能階情報を入力して、
この停止可能階に対応する表示灯に常時表示指令を出力
する停止可能階表示指令手段を設けたことを特徴とする
請求項１記載のエレベーターの乗場表示装置。
【請求項３】表示灯を、各行先ボタンの周囲を包囲し
て配列するものとしたことを特徴とする請求項１又は請
求項２記載のエレベーターの乗場表示装置。