JP2020189702A - エレベータシステム及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】エレベータ装置の待ち時間を短縮させて、使い勝手を向上させるエレベータシステム及びその制御方法を提供する。【解決手段】隣接して設置された複数のエレベータ装置を有するエレベータシステム及びその制御方法において、各フロアに各エレベータ装置に共通して設置された操作盤と、各エレベータ装置にそれぞれ設けられ、自エレベータ装置の運行を制御する制御盤と、各エレベータ装置の運行を一元管理する群管理装置とを設け、群管理装置が、いずれかのフロアに乗りかごが着床中のエレベータ装置の扉が開放中で、かつ当該乗りかごが満員状態にあるときに当該フロアの操作盤における当該乗りかごの進行方向に対応する呼び釦が操作されことを検知した場合に、操作された呼び釦に応じた呼び登録を行い、適切なエレベータ装置を選択し、選択したエレベータ装置の制御盤に対して、当該フロアに乗りかごを着床させる指示を与える。【選択図】図3
Description
本発明はエレベータシステム及びその制御方法に関し、複数のエレベータ装置に共通する操作盤がエレベータホールに設けられたエレベータシステムに適用して好適なものである。
従来、複数台のエレベータ装置が隣接して設置されたビルでは、各フロアのエレベータホールにエレベータ装置ごとの操作盤(以下、これをホール操作盤と呼ぶ)ではなく、各エレベータ装置に共通のホール操作盤が設置されていることが多い。
このように複数のエレベータ装置に共通のホール操作盤が設置されている場合、1つのホール操作盤に設けられた呼び釦を押圧操作することによって、これら複数のエレベータ装置から構成されるエレベータ装置群全体に対していずれかのエレベータ装置の乗りかごをそのフロアに呼ぶための登録(以下、これを呼び登録と呼ぶ)を行うことができる。
ところで、かかる構成を有するエレベータシステムでは、いずれかのエレベータ装置の乗りかごがフロアに着床し、その乗りかごの扉及びこれに対応するエレベータホール側の扉(以下、これらを合わせてエレベータ装置の扉と呼ぶ)が開放されている間は、そのフロアのホール操作盤におけるその乗りかごの進行方向(上り方向又は下り方向)に対応する呼び釦を押圧操作したとしても、別のエレベータ装置の乗りかごを呼ぶための呼び登録を行うことができない。
このような場合、通常は、乗りかごが着床中のエレベータ装置の扉が再開放するだけである。なお、この点について、例えば特許文献1には、乗りかごがフロアに到着してからエレベータ装置の扉が完全に閉じるまでの間、当該扉を再開放できることをエレベータ利用者に知らせるべく、呼び釦をフリッカー点灯させることが開示されている。
このため、例えば、着床中の乗りかごが満員であり、エレベータ利用者が次のエレベータ装置の乗りかごの到着を待たざるを得ないような場合に、そのエレベータ装置の扉が閉じて呼び登録が再度できるようになるまでの間に他のエレベータ装置の乗りかごがそのフロアを通過してしまうことがあり、その場合、そのエレベータ利用者が次のエレベータ装置の到着を待つ待ち時間が延びるという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、エレベータ装置の待ち時間を短縮させて、エレベータ装置の使い勝手を向上させ得るエレベータシステム及びその制御方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、隣接して設置された複数のエレベータ装置を有するエレベータシステムにおいて、各フロアに各エレベータ装置に共通して設置され、上り方向の呼び登録を行うための第1の呼び釦及び下り方向の呼び登録を行うための第2の呼び釦の少なくとも一方が設けられた操作盤と、各前記エレベータ装置にそれぞれ設けられ、乗りかごの昇降及び前記フロアへの着床、並びに、自エレベータ装置の扉の開閉を制御する制御盤と、各前記エレベータ装置の運行を一元管理する群管理装置とを設け、前記制御盤が、自エレベータ装置の前記扉の開閉状態及び前記乗りかごの現在の積載量を前記群管理装置に通知し、前記群管理装置が、いずれかの前記フロアに前記乗りかごが着床中の前記エレベータ装置の扉が開放中で、かつ当該乗りかごが満員状態にあるときに当該フロアの前記操作盤における当該乗りかごの進行方向に対応する前記第1又は第2の呼び釦が操作されことを検知した場合に、操作された前記第1又は第2の呼び釦に応じた呼び登録を行い、適切な前記エレベータ装置を選択し、選択したエレベータ装置の前記制御盤に対して、当該フロアに前記乗りかごを着床させるよう指示を与えるようにした。
また本発明においては、隣接して設置された複数のエレベータ装置を有するエレベータシステムの制御方法において、前記エレベータシステムは、各フロアに各エレベータ装置に共通して設置され、上り方向の呼び登録を行うための第1の呼び釦及び下り方向の呼び登録を行うための第2の呼び釦の少なくとも一方が設けられた操作盤と、各前記エレベータ装置にそれぞれ設けられ、乗りかごの昇降及び前記フロアへの着床、並びに、自エレベータ装置の扉の開閉を制御する制御盤と、各前記エレベータ装置の運行を一元管理する群管理装置とを有し、前記制御盤が、自エレベータ装置の前記扉の開閉状態及び前記乗りかごの現在の積載量を前記群管理装置に通知し、前記群管理装置が、いずれかの前記フロアに前記乗りかごが着床中の前記エレベータ装置の扉が開放中で、かつ当該乗りかごが満員状態にあるときに当該フロアの前記操作盤における当該乗りかごの進行方向に対応する前記第1又は第2の呼び釦が操作されことを検知した場合に、操作された前記第1又は第2の呼び釦に応じた呼び登録を行う第1のステップと、前記群管理装置が、適切な前記エレベータ装置を選択し、選択したエレベータ装置の前記制御盤に対して、当該フロアに前記乗りかごを着床させるよう指示を与える第2のステップとを設けるようにした。
本発明のエレベータシステム及びその制御方法によれば、エレベータ装置の扉が開放中であっても乗りかごが満員状態であれば呼び登録を行うことができるため、そのフロアにより早く次のエレベータ装置の乗りかごを呼ぶことができる。
本発明によれば、エレベータ装置の待ち時間を短縮させて、エレベータ装置の使い勝手を向上させ得るエレベータシステム及びその制御方法を実現できる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)本実施の形態によるエレベータシステムの構成
図1において、1は全体として第1の実施の形態によるエレベータシステムの概略構成を示す。このエレベータシステム1は、隣接して設置された複数台のエレベータ装置2と、これら複数台のエレベータ装置2の運行を一元管理する群管理装置3と、各フロアFLのエレベータホールにそれぞれ設置された各エレベータ装置2に共通のホール操作盤4と、各エレベータ装置2にそれぞれ対応付けて各フロアFLに設置されたランタン5とを備えて構成される。
(1−1)本実施の形態によるエレベータシステムの構成
図1において、1は全体として第1の実施の形態によるエレベータシステムの概略構成を示す。このエレベータシステム1は、隣接して設置された複数台のエレベータ装置2と、これら複数台のエレベータ装置2の運行を一元管理する群管理装置3と、各フロアFLのエレベータホールにそれぞれ設置された各エレベータ装置2に共通のホール操作盤4と、各エレベータ装置2にそれぞれ対応付けて各フロアFLに設置されたランタン5とを備えて構成される。
各エレベータ装置2は、昇降路10内を昇降する乗りかご11と、乗りかご11の昇降及び着床等を制御する制御盤12とを備えて構成される。
乗りかご11は、昇降路10の上側に配置された巻上機(図示せず)を駆動することにより昇降路10内を昇降させ得るようになされている。また乗りかご11の床下には図示しない荷重計が搭載されており、荷重計により計測された乗りかご11内の積載量が逐次制御盤12に通知される。これにより乗りかご11内の積載量が予め設定された最大積載量を超過した場合に、これを制御盤12が直ちに検知し得るようになされている。
制御盤12は、自エレベータ装置2の運行を制御する機能を有する制御装置であり、群管理装置3の指示に従って、巻上機等を駆動制御することにより乗りかご11を指定されたフロアFLまで昇降させたり、乗りかご11がそのフロアFLに着床した後にそのエレベータ装置2の扉を開閉させるなど制御処理を実行する。
また制御盤12は、乗りかご11の現在位置や、エレベータ装置2の扉の開閉状態及び荷重計により計測された乗りかご11内の積載量などの自エレベータ装置2の現在の状態を適宜群管理装置3に適宜通知する。
群管理装置3は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)20及びメモリ21を備えるコンピュータ装置から構成される。群管理装置3は、各エレベータ装置2の制御盤12からそれぞれ通知されるこれらエレベータ装置2の現在の状態と、各フロアFLのホール操作盤4をエレベータ利用者が操作することにより行われた呼び登録の内容とに基づいて、これらエレベータ装置2を効率良く運用できるよう各エレベータ装置2の制御盤12に各種指示を適宜与える。
例えば、群管理装置3は、各フロアFLのホール操作盤4に対するエレベータ利用者の操作内容に応じて、そのフロアFLに次に乗りかご11を着床させるべきエレベータ装置2を各エレベータ装置2の乗りかご11の現在位置などに基づいて選択し、選択したエレベータ装置2の制御盤12に対してそのフロアFLに着床すべき旨の指示を与える。この際、群管理装置3は、そのフロアFLのそのエレベータ装置2に対応するランタン5を点灯させることにより、次にそのエレベータ装置2がそのフロアFLに到着することをエレベータホール内のエレベータ利用者に知らせる。
ホール操作盤4は、上り方向の呼び登録を行うための呼び釦4Aと、下り方向の呼び登録を行うための呼び釦4Bとを備えて構成される。ただし、最下階に配置されたホール操作盤4には上り方向に対応する呼び釦4Aのみが配設され、最上階に設けられたホール操作盤4には下り方向に対応する呼び釦4Bのみが配設される。
エレベータ利用者は、行先フロアの方向(上り方向又は下り方向)に対応する呼び釦4A,4Bを押圧操作することにより、その方向への呼び登録を行うことができる。これら呼び釦4A,4Bは、いずれも内部に電球を備えており、当該電球に電力を供給し又は電力供給を停止することにより点灯、点滅又は消灯させることができる。
(1−2)本実施の形態による満員時呼び登録機能
次に、本エレベータシステム1に搭載された満員時呼び登録機能について説明する。この満員時呼び登録機能は、フロアFLに着床中のエレベータ装置2の扉が開放中であり、かつそのエレベータ装置2の乗りかご11が満員である場合に、そのフロアFLのエレベータホールに設置されたホール操作盤4におけるその乗りかご11の進行方向(上り方向又は下り方向)と同じ方向の呼び釦4A,4Bを押圧操作することによって、次のエレベータ装置2を呼び登録できる機能である。
次に、本エレベータシステム1に搭載された満員時呼び登録機能について説明する。この満員時呼び登録機能は、フロアFLに着床中のエレベータ装置2の扉が開放中であり、かつそのエレベータ装置2の乗りかご11が満員である場合に、そのフロアFLのエレベータホールに設置されたホール操作盤4におけるその乗りかご11の進行方向(上り方向又は下り方向)と同じ方向の呼び釦4A,4Bを押圧操作することによって、次のエレベータ装置2を呼び登録できる機能である。
実際上、本エレベータシステム1の場合、いずれかのフロアFLにおいてエレベータ利用者がホール操作盤4における所望する方向の呼び釦4A,4Bを押圧操作して呼び登録を行うと、それまで消灯状態にあったその呼び釦4A,4Bが点灯状態に状態遷移する。
また、そのフロアFLにいずれかのエレベータ装置2の乗りかご11が着床して当該エレベータ装置2の扉が開放動作を開始すると、その呼び釦4A,4Bが再び消灯状態となる。そして、この後、その扉が完全に閉じるまでの間にその呼び釦4A,4Bを押圧操作した場合、その都度そのエレベータ装置2の扉が開放動作する。
ただし、このときその乗りかご11が満員であった場合には、その呼び釦4A,4Bを押圧操作したとしてもそのエレベータ装置2の扉が開動作しない。この場合には、かかるエレベータ装置2の扉が完全に閉じる前であっても呼び登録が行われ、群管理装置3によって、次にそのフロアFLに乗りかご11を着床させるべきエレベータ装置2が直ちに選択されて、選択されたエレベータ装置2の制御盤12に対してそのフロアFLに乗りかご11を着床させるべき旨の指示が与えられる。
そして、このとき押圧操作されたその呼び釦4A,4Bが点滅状態となり、これにより呼び登録が行われたことがエレベータ利用者に知らされる。なお、このとき呼び釦4A,4Bを、通常の呼び登録が行われたときのように点灯状態とはせずに点滅状態とするのは、エレベータ装置2の扉が開放中であるにも係らず呼び登録が行われたことを分かり易くエレベータ利用者に知らせるためである。
また、この後、そのエレベータ装置2の扉が完全に閉じると、点滅状態にあった上述の呼び釦4A,4Bの状態が点灯状態に遷移し、これにより既に呼び登録が完了していることがエレベータ利用者に知らされる。
図3は、このような満員時呼び登録機能に関連して群管理装置3のCPU20(図2)により実行される一連の処理(以下、これを満員時呼び登録処理と呼ぶ)の流れを示す。CPU20は、メモリ21(図2)に格納されている図示しない群管理プログラムに従ってこの図3に示す満員時呼び登録処理を実行する。
実際上、CPU20は、いずれかのエレベータ装置2の乗りかご11がいずれかのフロアFLに着床している状態において、そのフロア(以下、これを着床フロアと呼ぶ)FLのホール操作盤4におけるその乗りかご11の進行方向の呼び釦4A,4Bが押圧操作されたことを検知すると、この図3に示す満員時呼び登録処理を開始する。
そしてCPU20は、まず、その乗りかご11の荷重計により計測された当該乗りかご11内の積載量と、扉の開閉状態とをそのエレベータ装置2の制御盤12に問合せ、この問合せに対するその制御盤12からの応答に基づいて、そのエレベータ装置2の扉が開放中であり、かつそのエレベータ装置2の乗りかご11が満員状態にあるか否かを判断する(S1)。
そしてCPU20は、この判断で否定結果を得るとこの満員時呼び登録処理を終了する。従って、例えば、満員でない場合には、そのとき着床フロアFLに上述の乗りかご11が着床しているエレベータ装置2の扉が完全に閉じるまで、当該乗りかご11の進行方向への呼び登録を行うことはできない。
これに対して、CPU20は、ステップS1の判断で肯定結果を得ると、その着床フロアに着床している乗りかごの進行方向の呼び釦4A,4Bが押圧操作された旨の呼び登録を行い(S2)、さらに適切なエレベータ装置2(例えば、最短でそのフロアFLに着床可能なエレベータ装置2)を選択して、そのエレベータ装置2の制御盤12にその着床フロアFLに乗りかご11を着床させるべき旨の指示を与える。
続いて、CPU20は、そのとき押圧操作された呼び釦4A,4Bを点滅させると共に、着床フロアにおけるステップSで選択したエレベータ装置2に対応するランタン5を点灯させる(S3)。このようにランタン5を点灯させることにより、そのエレベータ装置2に乗車できなかったエレベータ利用者に対して次のエレベータ装置2が直ぐに到着する可能性があることを知らせることができ、かかる満員のエレベータ装置2に乗車できなかったことに起因するエレベータ利用者の苛立ちを緩和することができる。
次いで、CPU20は、そのとき乗りかご11が着床フロアFLに着床しているエレベータ装置2の扉の状態をそのエレベータ装置2の制御盤12に逐次問い合わせるようにして当該扉が完全に閉じるのを待ち受ける(S4)。そして、CPU20は、やがてかかるエレベータ装置2の扉が完全に閉じることによりステップS4で肯定結果を得ると、ステップS3で点滅状態にした呼び釦4A,4Bを点灯状態に状態遷移させ(S5)、この後、この満員時呼び登録処理を終了する。
(1−3)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態のエレベータシステム1では、フロアFLに着床中のエレベータ装置2の扉が開放中であっても、そのエレベータ装置2の乗りかご11が満員である場合には呼び登録することができるため、乗りかご11がフロアFLに着床中のエレベータ装置2の扉が完全に閉じるまでは次のエレベータ装置2に対する呼び登録ができなかった既存のエレベータシステムと比べて、より早く次の乗りかご11をそのフロアFLに呼ぶことができる。
以上のように本実施の形態のエレベータシステム1では、フロアFLに着床中のエレベータ装置2の扉が開放中であっても、そのエレベータ装置2の乗りかご11が満員である場合には呼び登録することができるため、乗りかご11がフロアFLに着床中のエレベータ装置2の扉が完全に閉じるまでは次のエレベータ装置2に対する呼び登録ができなかった既存のエレベータシステムと比べて、より早く次の乗りかご11をそのフロアFLに呼ぶことができる。
従って、本エレベータシステム1によれば、かかる既存のエレベータシステム1と比べてエレベータ利用者が次のエレベータ装置2の乗りかご11の到着を待つ待ち時間を短縮することができ、かくしてエレベータ利用者のエレベータ装置2の使い勝手を格段的に向上させることができる。
(2)第2の実施の形態
図1及び図2との対応部分に同一符号を付して示す図4及び図5は、第2の実施の形態によるエレベータシステム30の概略構成を示す。このエレベータシステム30は、各フロアFLの各ホール操作盤4の下側にそれぞれ予約操作盤31が配設されている点が第1の実施の形態によるエレベータシステム1と大きく相違する。
図1及び図2との対応部分に同一符号を付して示す図4及び図5は、第2の実施の形態によるエレベータシステム30の概略構成を示す。このエレベータシステム30は、各フロアFLの各ホール操作盤4の下側にそれぞれ予約操作盤31が配設されている点が第1の実施の形態によるエレベータシステム1と大きく相違する。
これら予約操作盤31には、ホール操作盤4と同様に上り方向に対応させて予約釦31Aが配設されると共に、下り方向に対応させて予約釦31Bが配設されており、これらの予約釦31A,31Bを押圧操作することによって、その予約釦31A,31Bに対応する方向(上り方向又は下り方向)への呼び登録を予約することができる。
実際上、本エレベータシステム30の場合、いずれかのフロアFLにおいていずれかのエレベータ装置2の乗りかご11が着床しており、当該エレベータ装置2の扉が開放状態にあるときに、そのフロアFLの予約操作盤31の予約釦31A,31Bを押圧操作した場合、その旨の通知がその予約操作盤31から群管理装置32に送信される。
群管理装置32は、かかる通知を受信すると、そのエレベータ装置2の扉が開放情報にあることを確認した上で、その予約釦31A,31Bを消灯状態から点灯状態に状態遷移させると共に、当該予約釦31A,31Bに対応する方向の呼び登録を内部的に行う。また群管理装置32は、この後、適切なエレベータ装置2を選択し、そのエレベータ装置2の制御盤12に乗りかご11をそのフロアFLに着床させるよう指示を与える。
そして群管理装置32は、この後、そのフロアFLのそのエレベータ装置2の扉が完全に閉じたことを確認すると、ホール操作盤4におけるかかる予約釦31A,31Bに対応する方向の呼び釦4A,4Bを点灯させ、これにより当該予約釦31A,31Bと対応する方向の呼び登録が行われたことをエレベータ利用者に知らせる。また群管理装置32は、これと併せて押圧操作が行われた上述の予約釦31A,31Bを消灯状態に戻す。
図6は、このような呼び登録の予約に関連して群管理装置32のCPU40(図5)により実行される一連の処理(以下、これを呼び登録予約処理と呼ぶ)の流れを示す。CPU40は、メモリ41(図5)に格納されている図示しない群管理プログラムに従ってこの図6に示す呼び登録予約処理を実行する。
実際上、CPU40は、いずれかの予約操作盤31の予約釦31A,31Bが押圧操作されるのを待ち受けており、いずれかのフロア(以下、これを対象フロアと呼ぶ)FLの予約操作盤31からの通知によりその予約操作盤31の予約釦31A,31Bが押圧操作されたことを認識すると、この呼び登録予約処理を開始する。
そしてCPU40は、まず、そのときその対象フロアFLに乗りかご11が着床中のエレベータ装置2の扉が開放中であるか否かを判断する(S10)。この判断は、そのエレベータ装置2の制御盤12に乗りかご11の扉が開放中であるか否かを問い合わせ、この問合せに対するその制御盤12からの応答に基づいて行われる。そしてCPU40は、この判断で否定結果を得るとステップS15に進む。
これに対してCPU40は、ステップS10の判断で肯定結果を得ると、そのとき押圧操作された予約釦(以下、これを押圧予約釦と呼ぶ)31A,31Bに対する操作を有効とするよう内部設定し、その押圧予約釦31A,31Bを消灯状態から点灯状態に状態遷移させる(S11)。
またCPU40は、この後、かかる対象フロアFLにおいて押圧予約釦31A,31Bが押圧操作された旨の呼び登録を行い、さらに適切なエレベータ装置2を選択して、そのエレベータ装置2の制御盤12に対象フロアFLに乗りかご11を着床させるべき旨の指示を与える(S12)。
続いて、CPU40は、ステップS10で扉が開放中であることを確認したエレベータ装置2の制御盤12に当該エレベータ装置2の扉の状態を逐次問い合わせるようにして、当該扉が完全に閉じるのを待ち受ける(S13)。そしてCPU40は、やがてそのエレベータ装置2の扉が完全に閉じることによりステップS13で肯定結果を得ると、対象フロアFLのホール操作盤4における押圧予約釦31A,31Bと同じ方向の呼び釦4A,4Bを消灯状態から点灯状態に状態遷移させると共に押圧予約釦31A,31Bを消灯させる(S14)。
さらにCPU40は、対象フロアFLの各予約操作盤31におけるステップS14で消灯させた押圧予約釦31A,31Bと同じ方向の予約釦31A,31Bに対するこれ以降の押圧操作を無効とする設定を行う(S15)。これにより、これ以降に対象フロアFLの各予約操作盤31における押圧予約釦31A,31Bと同じ方向の予約釦31A,31Bがいたずらや誤操作により押圧された場合においても呼び登録が行われなくなる。そしてCPU40は、この後、この呼び登録予約処理を終了する。
以上のように本実施の形態によるエレベータシステム30では、ホール操作盤4とは別個に予約登録専用の予約操作盤31を設置するようにしたことにより、第1の実施の形態によるエレベータシステム1により得られる効果に加えて、ホール操作盤4しか存在しない既存のエレベータシステムの構成に慣れたエレベータ利用者でも分かり易くエレベータ装置2の扉が開放中の予約登録(呼び登録)を行うことができるという効果をも得ることができる。
(3)他の実施の形態
なお上述の第1の実施の形態においては、図3について上述した満員時呼び登録処理のステップS3において、そのとき押圧操作されたホール操作盤4の呼び釦4A,4Bを点滅させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該呼び釦4A,4Bを通常の呼び登録を知らせる色とは異なる色で発光させるようにしもて良く、要は、呼び釦4A,4Bを通常の発光状態とは異なる発光状態で発光させるようにすればよい。ただし、かかるステップS3において、そのとき押圧操作されたホール操作盤4の呼び釦4A,4Bを通常の発光状態と同じ発光状態で発光させるようにしてもよい。
なお上述の第1の実施の形態においては、図3について上述した満員時呼び登録処理のステップS3において、そのとき押圧操作されたホール操作盤4の呼び釦4A,4Bを点滅させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該呼び釦4A,4Bを通常の呼び登録を知らせる色とは異なる色で発光させるようにしもて良く、要は、呼び釦4A,4Bを通常の発光状態とは異なる発光状態で発光させるようにすればよい。ただし、かかるステップS3において、そのとき押圧操作されたホール操作盤4の呼び釦4A,4Bを通常の発光状態と同じ発光状態で発光させるようにしてもよい。
また上述の第1の実施の形態においては、各フロアFLに各エレベータ装置2にそれぞれ対応付けて配置され、対応するエレベータ装置2の乗りかご11が次に到着することを発光により表示する発光部としてランタン5を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ランタン5以外の例えば文字を表示する液晶ディスプレイなどの他の発光装置をかかる発光部として適用するようにしてもよい。
本発明は、隣接して設置された複数のエレベータ装置に共通する操作盤がエレベータホールに設置される種々の構成のエレベータシステムに広く適用することができる。
1,30……エレベータシステム、2……エレベータ装置、3,32……群管理装置、4……ホール操作盤、4A,4B……呼び釦、5……ランタン、10……昇降路、11……乗りかご、12……制御盤、20,40……CPU、21,41……メモリ、31……予約操作盤、31A,31B……予約釦。
Claims (6)
- 隣接して設置された複数のエレベータ装置を有するエレベータシステムにおいて、
各フロアに各エレベータ装置に共通して設置され、上り方向の呼び登録を行うための第1の呼び釦及び下り方向の呼び登録を行うための第2の呼び釦の少なくとも一方が設けられた操作盤と、
各前記エレベータ装置にそれぞれ設けられ、乗りかごの昇降及び前記フロアへの着床、並びに、自エレベータ装置の扉の開閉を制御する制御盤と、
各前記エレベータ装置の運行を一元管理する群管理装置と
を備え、
前記制御盤は、
自エレベータ装置の前記扉の開閉状態及び前記乗りかごの現在の積載量を前記群管理装置に通知し、
前記群管理装置は、
いずれかの前記フロアに前記乗りかごが着床中の前記エレベータ装置の扉が開放中で、かつ当該乗りかごが満員状態にあるときに当該フロアの前記操作盤における当該乗りかごの進行方向に対応する前記第1又は第2の呼び釦が操作されことを検知した場合に、操作された前記第1又は第2の呼び釦に応じた呼び登録を行い、
適切な前記エレベータ装置を選択し、選択したエレベータ装置の前記制御盤に対して、当該フロアに前記乗りかごを着床させるよう指示を与える
ことを特徴とするエレベータシステム。 - 前記群管理装置は、
前記エレベータ装置の扉が閉じた状態で前記操作盤の前記第1又は第2の呼び釦が操作されることにより前記呼び登録が行われた場合には、操作された前記第1又は第2の呼び釦を第1の発光状態で発光させ、
前記フロアに前記乗りかごが着床中の前記エレベータ装置の扉が開放中で、かつ当該乗りかごが満員状態にあるときに当該フロアの前記操作盤における当該乗りかごの進行方向に対応する前記第1又は第2の呼び釦が操作されることにより前記呼び登録が行われた場合には、前記第1の発光状態と異なる第2の発光状態で操作された前記第1又は第2の呼び釦を発光させる
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。 - 各前記フロアに各前記エレベータ装置にそれぞれ対応付けて配置され、対応するエレベータ装置の乗りかごが次に到着することを発光により表示する発光部をさらに備え、
前記群管理装置は、
前記フロアに前記乗りかごが着床中の前記エレベータ装置の扉が開放中で、かつ当該乗りかごが満員状態にあるときに当該フロアの前記操作盤における当該乗りかごの進行方向に対応する前記第1又は第2の呼び釦が操作されることにより前記呼び登録が行われたときに、当該フロア内における、次に当該フロアに前記乗りかごを着床させるべき前記エレベータ装置として選択した前記エレベータ装置に対応する前記発光部を発光させる
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。 - 隣接して設置された複数のエレベータ装置を有するエレベータシステムの制御方法において、
前記エレベータシステムは、
各フロアに各エレベータ装置に共通して設置され、上り方向の呼び登録を行うための第1の呼び釦及び下り方向の呼び登録を行うための第2の呼び釦の少なくとも一方が設けられた操作盤と、
各前記エレベータ装置にそれぞれ設けられ、乗りかごの昇降及び前記フロアへの着床、並びに、自エレベータ装置の扉の開閉を制御する制御盤と、
各前記エレベータ装置の運行を一元管理する群管理装置と
を有し、
前記制御盤は、
自エレベータ装置の前記扉の開閉状態及び前記乗りかごの現在の積載量を前記群管理装置に通知し、
前記群管理装置が、いずれかの前記フロアに前記乗りかごが着床中の前記エレベータ装置の扉が開放中で、かつ当該乗りかごが満員状態にあるときに当該フロアの前記操作盤における当該乗りかごの進行方向に対応する前記第1又は第2の呼び釦が操作されことを検知した場合に、操作された前記第1又は第2の呼び釦に応じた呼び登録を行う第1のステップと、
前記群管理装置が、適切な前記エレベータ装置を選択し、選択したエレベータ装置の前記制御盤に対して、当該フロアに前記乗りかごを着床させるよう指示を与える第2のステップと
を備えることを特徴とするエレベータシステムの制御方法。 - 前記群管理装置は、
前記エレベータ装置の扉が閉じた状態で前記操作盤の前記第1又は第2の呼び釦が操作されることにより前記呼び登録が行われた場合には、操作された前記第1又は第2の呼び釦を第1の発光状態で発光させ、
前記第2のステップにおいて、前記群管理装置は、
前記フロアに前記乗りかごが着床中の前記エレベータ装置の扉が開放中で、かつ当該乗りかごが満員状態にあるときに当該フロアの前記操作盤における当該乗りかごの進行方向に対応する前記第1又は第2の呼び釦が操作されることにより前記呼び登録が行われた場合には、前記第1の発光状態と異なる第2の発光状態で操作された前記第1又は第2の呼び釦を発光させる
ことを特徴とする請求項4に記載のエレベータシステムの制御方法。 - 各前記フロアに各前記エレベータ装置にそれぞれ対応付けて配置され、対応するエレベータ装置の乗りかごが次に到着することを発光により表示する発光部をさらに備え、
前記第2のステップにおいて、前記群管理装置は、
前記フロアに前記乗りかごが着床中の前記エレベータ装置の扉が開放中で、かつ当該乗りかごが満員状態にあるときに当該フロアの前記操作盤における当該乗りかごの進行方向に対応する前記第1又は第2の呼び釦が操作されることにより前記呼び登録が行われたときに、当該フロア内における、次に当該フロアに前記乗りかごを着床させるべき前記エレベータ装置として選択した前記エレベータ装置に対応する前記発光部を発光させる
ことを特徴とする請求項4に記載のエレベータシステムの制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019094132A JP2020189702A (ja) | 2019-05-17 | 2019-05-17 | エレベータシステム及びその制御方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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- 2019-05-17 JP JP2019094132A patent/JP2020189702A/ja active Pending
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