JP2002321423A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2002321423A
JP2002321423A JP2001128864A JP2001128864A JP2002321423A JP 2002321423 A JP2002321423 A JP 2002321423A JP 2001128864 A JP2001128864 A JP 2001128864A JP 2001128864 A JP2001128864 A JP 2001128864A JP 2002321423 A JP2002321423 A JP 2002321423A
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JP
Japan
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flexible wiring
wiring board
bent
board
portions
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JP2001128864A
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Hirotake Nakamura
宙健 中村
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各フレキシブル配線基板の側端部同士が接触
して破損することを防止できる記録装置を提供する。 【解決手段】 オフセットして配置された記録ヘッド1
3,14にそれぞれ接続されたフレキシブル配線基板1
5,17は、途中でほぼ直角に折り曲げられてCOB基
板24,25にそれぞれ接続される。フレキシブル配線
基板17の折曲部17c,17dは、他のフレキシブル
配線基板15の折曲部15c,15dの中に挟み込まれ
ることで、フレキシブル配線基板17はフレキシブル配
線基板15とその位置を左右入れ替わるとともに、相互
に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置に関し、
詳細には、記録媒体に対し記録を行う記録ヘッドと当該
記録ヘッドを駆動する駆動回路基板と当該駆動回路基板
からの信号を記録ヘッドに伝えるフレキシブル配線基板
を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙等の記録媒体に記録を行う記録
装置として、例えばインクジェットプリンタが知られて
いる。このインクジェットプリンタでは、記録ヘッドを
備えた記録ヘッドユニットをキャリッジに搭載して、記
録媒体を給紙するプラテンと平行にキャリッジを往復運
動して記録を行うように構成されている。このインクジ
ェットプリンタは、1個の記録ヘッドに多数のノズルを
一体に製作することが困難なため、図22のように複数
個の記録ヘッド213,214をオフセットして並べて
多ノズルのユニットとすることがある。この場合、駆動
回路基板(COB基板)224,225も記録ヘッドご
とに設けられ、それぞれフレキシブル配線基板215,
217によって接続される。このフレキシブル配線基板
215,217は同じ大きさのものを用いるのが好まし
いため、以下のように接続することが考えられる。即
ち、インクジェット記録ヘッド213の側面213eに
一端部215aが半田付けされたフレキシブル配線基板
215は、その先端部215bがCOB基板(チップ・
オン・ボード基板)224の裏面の右側端部224aに
半田付けされる。また、インクジェット記録ヘッド21
4の側面214eに一端部217aが半田付けされたフ
レキシブル配線基板217は、その先端部217bがC
OB基板225の裏面の右側端部225aに半田付けさ
れる。
【0003】ここで、2個の記録ヘッド213,214
は平行にオフセットされているとしても、両記録ヘッド
の隣接するノズルの間隔が他のノズル間隔と同一でなけ
ればならない。一方、各フレキシブル配線基板215,
217は、各ノズルと対応する複数の導線の全部の幅よ
りも、それを支持する絶縁ベース材の幅の方が大きいか
ら、導線の間隔をノズルの間隔とほぼ同じ又はそれ以上
としたとき、側方から見たとき2個の記録ヘッドに接続
したフレキシブル配線基板は側端部同士が重なって位置
する。しかも、COB基板224とCOB基板225と
は重なるように一定間隔離して固定されているために、
曲部215dからCOB基板224に向かうフレキシブ
ル配線基板215の部分は、曲部217dからCOB基
板225に向かうフレキシブル配線基板217の部分よ
りも左側にあるのに対し、フレキシブル配線基板215
が接続される記録ヘッド213の側面213eは、フレ
キシブル配線基板217が接続される記録ヘッド214
の側面214eよりも右側にある。このため、曲部21
5dからインクジェット記録ヘッド213側へ向かうフ
レキシブル配線基板215の側端部215cと、曲部2
17dからインクジェット記録ヘッド214側へ向かう
フレキシブル配線基板217の側端部217cとが交差
部200で干渉していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
インクジェットプリンタでは、フレキシブル配線基板2
15の側端部215cとフレキシブル配線基板217の
側端部217cとが、交差部200で干渉したり、ある
いは両フレキシブル配線基板がばらばらに振れ相互に接
触し合うために、フレキシブル配線基板215及びフレ
キシブル配線基板217が破損したり断線することにな
るという問題点があった。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、各フレキシブル配線基板の側端部同士
が接触して、破損することを防止できる記録装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に係る発明の記録装置では、記録媒体に対し
記録を行う複数の記録ヘッドと、当該各記録ヘッドを駆
動する信号を送出する複数の駆動回路基板と、可撓性を
有する帯状絶縁体と、当該帯状絶縁体上に配線された複
数の導線とを有し、前記各駆動回路基板からの信号を前
記各記録ヘッドに各々伝達する複数のフレキシブル配線
基板とを備え、前記各記録ヘッドは、平行に所定間隔を
空けて、オフセットして配置され、前記各フレキシブル
配線基板は、前記記録ヘッドと前記駆動回路基板との間
で、長手方向に対してほぼ直角に折り曲げられた折曲部
を有し、前記各フレキシブル配線基板に設けられた折曲
部のうちの一方の折曲部が他方の折曲部の中に挟まれて
いることを特徴とする構成となっている。
【0007】この構成の記録装置では、各記録ヘッドと
駆動回路基板とを接続する各フレキシブル配線基板が交
差する位置において、一方のフレキシブル配線基板の折
曲部に他方のフレキシブル配線基板を挟むことで、両フ
レキシブル配線基板を干渉することなくその左右を入れ
替えることができる。また、各フレキシブル配線基板が
相互に固定され、自由に振れて接触し合うこともなくな
る。
【0008】また、請求項2に係る発明の記録装置で
は、請求項1に記載の記録装置の構成に加えて、前記各
記録ヘッドは、前記信号を受けるための対向する第1及
び第2の接続部を有し、前記各駆動回路基板は、前記第
1及び第2の接続部を含む面とほぼ直角に位置する、前
記フレキシブル配線基板と接続する第3及び第4の接続
部を有し、前記フレキシブル配線基板は、前記各記録ヘ
ッドの前記第1及び第2の接続部と対応して一対設けら
れ、当該第1及び第2の接続部との接続部分が互いに対
向する状態で配置され、前記各記録ヘッドの第1の接続
部に各々接続される各フレキシブル配線基板に設けられ
た折曲部のうちの一方の折曲部が他方の折曲部の中に挟
まれ、且つ、前記各記録ヘッドの第2の接続部に各々接
続される各フレキシブル配線基板に設けられた折曲部の
うちの一方の折曲部が他方の折曲部の中に挟まれている
ことを特徴とする構成となっている。
【0009】この構成の記録装置では、請求項1に記載
の記録装置の作用に加えて、各記録ヘッドの第1の接続
部に接続されたフレキシブル配線基板同士において一方
の折曲部に他方を挟み、第2の接続部に接続されたフレ
キシブル配線基板同士において一方の折曲部に他方を挟
むことで、それぞれ干渉することなくその左右を入れ替
え、また相互に固定することができる。
【0010】また、請求項3に係る発明の記録装置で
は、請求項1又は2に記載の記録装置の構成に加えて、
前記フレキシブル配線基板の折曲部は、ほぼ直角に折り
曲げられた部分と、180度折り返された部分とを有
し、前記一方の折曲部が、他方の折曲部において前記折
り返された部分の中に挟まれていることを特徴とする構
成となっている。
【0011】この構成の記録装置では、請求項1又は2
に記載の記録装置の作用に加えて、フレキシブル配線基
板の折曲部は、ほぼ直角に折り曲げられ、且つ、180
度折り返されることで、各記録ヘッドと駆動回路基板と
を一種類の帯状のフレキシブル配線基板で接続可能に
し、しかも一方の折曲部が、他方の折曲部において折り
返された部分の中に挟まれて、相互に干渉することなく
相互に固定される。
【0012】また、請求項4に係る発明の記録装置で
は、前記各フレキシブル配線基板は、同一形状及び同一
配線のフレキシブル基板を用いていることを特徴とする
構成となっている。
【0013】この構成の記録装置では、請求項3に記載
の記録装置の作用に加えて、各フレキシブル配線基板
は、同一形状、同一配線のフレキシブル配線基板を上記
のように折り曲げ、折り返して各記録ヘッドと駆動回路
とを接続することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の記録ヘッドユニッ
トの一実施の形態について図面を参照して説明する。ま
ず、本発明の記録ヘッドユニットを使用するインクジェ
ットプリンタ1の内部構成について、図1に基づいて説
明する。図1は、インクジェットプリンタ1の内部構造
を示す斜視図である。
【0015】図1に示すように、インクジェットプリン
タ1の筐体2の内部には、記録用紙Pを搬送するプラテ
ンローラ3が設けられ、プラテンローラ3は、図示外の
LFモータの駆動により回転駆動され、プラテンローラ
3の回転によって、記録用紙Pが図1に示す矢印A方向
に搬送されるようになっている。また、プラテンローラ
3と対向する位置には、プラテンローラ3と平行に設け
られた丸棒形状のガイドロッド4及びガイド部材5によ
ってプラテンローラ3と平行に往復移動可能に案内され
るキャリッジ10が設けられ、キャリッジ10は、筐体
2内の図1に於ける左端部に設けられたCRモータ6の
軸部に固定されたプーリ7と筐体2内の図1に於ける右
端部に設けられたプーリ8との間に張架されたベルト9
に固着されて、CRモータ6の駆動によりプラテンロー
ラ3と平行に往復移動される。
【0016】次に、図2乃至図6を参照して、キャリッ
ジ10及びヘッドモジュール11の構造を説明する。図
2は、キャリッジ10の斜視図であり、図3は、キャリ
ッジ10の右側面図であり、図4は、キャリッジ10の
正面図であり、図5は、キャリッジ10の平面図であ
り、図6は、ヘッドモジュール11の底面図である。
【0017】図2及び図3に示すように、キャリッジ1
0は、アルミダイキャスト等の金属から一体に形成さ
れ、略長方形の底板10aと、当該底板10aの端部か
ら垂直に立設された略長方形の縦板10bと、底板10
aから縦板10bが立設される部分の外側に設けられ、
ガイドロッド4が貫通する貫通孔10dが設けられた直
方体形状のガイド部10cとから構成されている。従っ
て、キャリッジ10の右側面は、図3に示すように、逆
L字形状となっている。また、縦板10bの裏面には、
ベルト9への図示外の固定部が設けられている。
【0018】次に、図2乃至図5に示すように、キャリ
ッジ10の底板10aの上面には、後述するインクジェ
ット記録ヘッド13,14を挿通固定した略長方形のベ
ースプレート12が配置されている。このベースプレー
ト12は、金属(一例として、冷間圧延鋼板)の板材
で、プレス加工により形成され、後述する当接部12a
及び切欠12bが形成されている。ベースプレート12
とインクジェット記録ヘッド13,14とで、ヘッドモ
ジュール11を構成している。
【0019】また、キャリッジ10の底板10aの上面
には、ピン19と、ベースプレート12を図2に示す矢
印B方向に付勢するコイルバネ21を保持するバネ保持
部20と、ベースプレート12を図2に示す矢印C方向
に移動させる位置調整楔22とが設けられている。ベー
スプレート12は切欠12bをピン19に係合し、その
ピン19を中心としてキャリッジ10の移動方向と平行
な面内で回転可能に支持されている。位置調整楔22に
は、位置調整楔22を貫通して、底板10aの上面に設
けたねじ孔(図示外)に螺合するねじ23及びねじ23
のねじ込み動作によりキャリッジ10の底板10aに対
し進退し、ベースプレート12を図2に示す矢印C方向
へ回転するように押圧する傾斜面22aが設けられてい
る。ねじ23を締め付けることにより、締め付け量に応
じて、ベースプレート12の当接部12aが位置調整楔
22により押圧されて、ピン19を回動中心として、ベ
ースプレート12を図2に示す矢印C方向に移動させる
ことができ、ねじ23を緩めることにより、緩めた量に
応じて、コイルバネ21の付勢力により、ピン19を回
動中心として、ベースプレート12を図2に示す矢印B
方向に移動させることができるように構成されている。
また、ベースプレート12の当接部12aの位置調整楔
22に当接する部分は、プレス加工の際に雌型により形
成されるベースプレート12の輪郭形状が、いわゆるダ
レることによって円弧状の端縁に形成されている。
【0020】また、図2、図5及び図6に示すように、
ベースプレート12には、平面視、略長方形のインクジ
ェット記録ヘッド13及びインクジェット記録ヘッド1
4が、一定間隔を空けて平行にオフセットして配置され
ている。インクジェット記録ヘッド13及びインクジェ
ット記録ヘッド14は、特開平11−286111号公
報に記載されたものと同様に、圧電セラミック材料から
構成され、インクを収容する複数の噴射チャネル(図示
外)を2列に配列し、各噴射チャネルに接続されている
ノズルを備えている。また、各記録ヘッドの、噴射チャ
ネル列と平行な両側面には、各噴射チャネルの駆動素子
とそれぞれ接続された接続端子(図示外)が列をなして
設けられている。
【0021】図6に示すように、インクジェット記録ヘ
ッド13の底面には、インクを噴射するノズル列13
c、13dが平行に2列配列されており、ノズル列13
c、13dには、各々150dpiの解像度で150個
のノズルが一列に配列されており、ノズル列13cとノ
ズル列13dとは、ノズルのピッチが半ピッチずれてい
る。従って、インクジェット記録ヘッド13の単体での
解像度は、300dpiとなる。また、インクジェット
記録ヘッド14の底面にも、インクを噴射するノズル列
14c、14dが平行に2列配列されており、ノズル列
14c、14dには、各々150dpiの解像度で15
0個のノズルが一列に配列されており、ノズル列14c
とノズル列14dとは、ノズルのピッチが半ピッチずれ
ている。従って、インクジェット記録ヘッド14の単体
での解像度も、300dpiとなる。ヘッドモジュール
11全体では、キャリッジ10移動方向と直交する方向
に600ノズルとなるように両記録ヘッド13,14が
整列されている。
【0022】また、図2及び図5に示すように、インク
ジェット記録ヘッド13の上面には、インク供給口13
a,13bがキャリッジ底板10aの上面に開口して設
けられ、図示外のインクタンクからインクが供給される
ようになっている。さらに、インクジェット記録ヘッド
14の上面にも、インク供給口14a,14bが同様に
設けられ、図示外のインクタンクからインクが供給され
るようになっている。後述するCOB基板24,25
が、縦板10b側に位置してインク供給口13a,13
b,14a,14bの上方を開放した空間としているこ
とで、そのインク供給口へインクタンクの直接の接続又
はインクタンクから延びるチューブの接続を容易にして
いる。
【0023】図2乃至図5に示すように、キャリッジ1
0の縦板10bの上部には、インクジェット記録ヘッド
13,14を駆動する駆動信号である噴射パルスを出力
する駆動回路基板である略長方形板状のチップ・オン・
ボード基板(以下、「COB基板」という。)24,2
5が固定軸部26,27にロックナット26a,27a
により固定されている。
【0024】また、図2、図4に示すように、インクジ
ェット記録ヘッド13の右側面の接続端子列(図示外)
には、フレキシブル配線基板15の一端部が半田付けさ
れ、フレキシブル配線基板15の前記一端部との反対側
の端部は、COB基板24の裏面の右側端部に半田付け
されている。さらに、インクジェット記録ヘッド13の
左側面の接続端子列(図示外)にも、フレキシブル配線
基板16の一端部が半田付けされ、フレキシブル配線基
板16の前記一端部との反対側の端部は、COB基板2
4の裏面の左側端部に半田付けされている。従って、フ
レキシブル配線基板15,16は、インクジェット記録
ヘッド13の両側面の接続端子列と対応して一対設けら
れている。
【0025】また、インクジェット記録ヘッド14の右
側面の接続端子列(図示外)には、フレキシブル配線基
板17の一端部が半田付けされ、フレキシブル配線基板
17の前記一端部との反対側の端部は、COB基板25
の裏面の右側端部に半田付けされ、インクジェット記録
ヘッド14の左側面の接続端子列(図示外)にも、フレ
キシブル配線基板18の一端部が半田付けされ、フレキ
シブル配線基板18の前記一端部との反対側の端部は、
COB基板25の裏面の左側端部に半田付けされてい
る。従って、フレキシブル配線基板17,18は、イン
クジェット記録ヘッド14の両側面の接続端子列と対応
して一対設けられている。
【0026】次に、図7乃至図10を参照して、COB
基板24の構造について説明する。図7は、COB基板
24の正面図であり、図8は、COB基板24の背面図
であり、図9は、COB基板24の右側面図であり、図
10は、COB基板24の平面図である。
【0027】図7乃至図10に示すように、COB基板
24は略長方形のプリント配線基板であり、COB基板
24の下部には固定軸部26,27が貫通する貫通孔2
4a,24bが設けられている。また、図8及び図9に
示すように、COB基板24の裏面の中央には駆動IC
チップ24f,24g,24hが設けられ、また、CO
B基板24の裏面の左側端部にはフレキシブル配線基板
15が半田付けされる端子列24dが設けられ、COB
基板24の裏面の右側端部にはフレキシブル配線基板1
6が半田付けされる端子列24cが設けられ、図8乃至
図10に示すように、COB基板24の裏面の上端部に
は、キャリッジ10外の筐体2に固定した制御回路基板
(図示外)から延びるフレキシブルフラットケーブル
(図示外)が嵌合するコネクタ24iが設けられてい
る。さらに、COB基板24の裏面には、複数のチップ
抵抗やチップコンデンサー等も設けられている。尚、C
OB基板25も同様の構造となっている。
【0028】また、図1乃至図3に示すように、COB
基板24とCOB基板25とは、一定間隔を空けて重ね
てキャリッジ10の縦板10b上に固定されており、C
OB基板24及びCOB基板25は、その平面(表面及
び裏面)をキャリッジ10の移動方向と平行で、且つ、
重力方向と平行にしてキャリッジ10の縦板10b上に
固定されている。両基板24,25に沿う空間は上方に
開放され、好ましくはその上方には筐体2以外何も配置
しない。従って、搭載した駆動ICからの発熱の激しい
COB基板24及びCOB基板25は、その平面が、キ
ャリッジ10の移動方向と平行になっているので、キャ
リッジ10の往復移動により、空冷される。また、CO
B基板24及びCOB基板25の平面(表面及び裏面)
が、重力方向と平行になっているので、COB基板24
及びCOB基板25の発熱により暖められ比重が小さく
なったCOB基板24,25の回りの空気は、上方(重
力方向と反対方向)に移動して、COB基板24及びC
OB基板25が冷却され易くなっている。
【0029】次に、図11乃至図17を参照して、フレ
キシブル配線基板15〜18の構造の詳細を説明する。
図11は、インクジェット記録ヘッド13とフレキシブ
ル配線基板15,16とCOB基板24との接続状態を
示す斜視図であり、図12は、フレキシブル配線基板1
5の半田付け前の状態を示す平面図であり、図13は、
インクジェット記録ヘッド13とフレキシブル配線基板
15,16とを半田付けした状態を示す斜視図であり、
図14及び図15は、フレキシブル配線基板16とフレ
キシブル配線基板17との位置関係を示す斜視図であ
り、図16及び図17は、フレキシブル配線基板15と
フレキシブル配線基板17との位置関係を示す斜視図で
ある。
【0030】図11に示すように、インクジェット記録
ヘッド13の側面13eの接続端子列(図示外)に一端
部15aが半田付けされたフレキシブル配線基板15
は、インクジェット記録ヘッド13から上方(図11に
於けるZ方向)に向かって延設され、その途中でフレキ
シブル配線基板15の長手方向に略直角に折り返されて
折曲部15cが形成されている。そして、その先端は左
方向(図11に於ける−X方向)に延設され、さらに、
180度折り返されて折曲部15dが形成され、また、
その先端は右方向(図11に於けるX方向)に延設され
て、先端部15bが、COB基板24の裏面に設けられ
た端子列24d(図8参照)に半田付けされている。
【0031】また、図11に示すように、前記インクジ
ェット記録ヘッド13の側面13fの接続端子列(図示
外)に一端部16aが半田付けされたフレキシブル配線
基板16は、インクジェット記録ヘッド13から上方
(図11に於けるZ方向)に向かって延設され、その途
中でフレキシブル配線基板16の長手方向に略直角に折
り返されて折曲部16cが形成されている。そして、そ
の先端は左方向(図11に於ける−X方向)に延設さ
れ、さらに、180度折り返されて折曲部16dが形成
され、また、その先端は右方向(図11に於けるX方
向)に延設されて、先端部16bが、COB基板24の
裏面に設けられた端子列24c(図8参照)に半田付け
されている。つまり、両フレキシブル配線基板15,1
6の折曲部15c,15dと16c,16dは、ほぼ鏡
像関係にある。各折曲部は粘着テープまたは接着剤によ
り固定される。
【0032】フレキシブル配線基板15は、後述するよ
うに樹脂板15hの片面にのみ複数の回路パターン15
iが印刷形成されている(基板16も同様)から、略直
角の折曲部15cによって回路パターン15iが露出す
る面が反転しても、180度の折曲部15dによって回
路パターン15iが同じ側に露出するようになる。従っ
て、フレキシブル配線基板15の一端部15aの半田付
け面とフレキシブル配線基板16の一端部16aの半田
付け面とは、インクジェット記録ヘッド13を挟んで対
向し、フレキシブル配線基板15の先端部15bの半田
付け面とフレキシブル配線基板16の先端部16bの半
田付け面とは、COB基板24への半田付け前の状態に
おいては、対向するようになっている。尚、インクジェ
ット記録ヘッド14及びCOB基板25に半田付けされ
るフレキシブル配線基板17,18も上記のフレキシブ
ル配線基板15,16と同様の構成となっている。
【0033】次に、図12を参照して、フレキシブル配
線基板15の構造を説明する。図12に示すように、フ
レキシブル配線基板15は、可撓性及び絶縁性を有する
ポリイミド等の樹脂の帯状薄板15hの片面に、複数の
銅箔の導線からなる回路パターン15iが形成され、さ
らに回路パターン15iを被覆する絶縁膜が形成されて
いる。また、フレキシブル配線基板15の長手方向の両
端15a,15bで回路パターン15iが露出した部分
からさらに延長した部分15f,15mには、各回路パ
ターン15iと接続した複数のチェック用電極部15
k,15gがそれぞれ形成されている。フレキシブル配
線基板15はその製作後単体で、両端のチェック用電極
部15k,15gに電圧を印加し、複数の回路パターン
15iの各々について導通・非導通の検査が行われる。
【0034】フレキシブル配線基板16〜18も、上記
フレキシブル配線基板15と同一形状、同一配線となっ
ている。フレキシブル配線基板15と16及び17と1
8は、折り返す向きが異なるだけである。従って、フレ
キシブル配線基板は、一種類だけを用意すれば足りる。
各フレキシブル配線基板(15について説明する)は、
一端15aにおいて回路パターン15iが露出した部分
を一部残してC−C線で延長部15mを切り離し、回路
パターン15iを記録ヘッド13の接続端子に対応させ
て半田付けされる。
【0035】次に、フレキシブル配線基板パターンチェ
ック用電極部15fを用いたフレキシブル配線基板15
及びインクジェット記録ヘッド13の試験について説明
する。上記のように、インクジェット記録ヘッド13の
両側面13e,13fにフレキシブル配線基板15,1
6を半田付けした状態で、フレキシブル配線基板15の
フレキシブル配線基板パターンチェック用電極部15f
上の電極端子15gと、フレキシブル配線基板16のフ
レキシブル配線基板パターンチェック用電極部16f上
の電極端子16gとを、図示外の試験装置に接続して、
フレキシブル配線基板15,16のインクジェット記録
ヘッド13との半田付けの状態等を試験する。また、駆
動パルス信号を入力してインクジェット記録ヘッド13
の駆動状況の試験を行う。試験結果が良好な場合には、
フレキシブル配線基板15,16をA−A線、B−B線
で各々切断して、フレキシブル配線基板15,16の先
端部における各回路パターンをCOB基板24の端子列
24c,24dに対応させて半田付けする。尚、フレキ
シブル配線基板17,18及びインクジェット記録ヘッ
ド14も上記同様に試験を行う。
【0036】次に、図3、図4、図12、図14及び図
15を参照して、フレキシブル配線基板15〜18に設
けた屈曲部の構造及び働きについて説明する。フレキシ
ブル配線基板15には、図12に示すように、フレキシ
ブル配線基板15の長手方向と直交する幅方向に対して
窪むように屈曲させた屈曲部15eが形成されている。
尚、フレキシブル配線基板16〜18にも、屈曲部15
eと同様の形状の屈曲部が各々設けられている。
【0037】この屈曲部は、図4及び図14に示すよう
に、交差するフレキシブル配線基板16の側端部とフレ
キシブル配線基板17の側端部とが干渉することを防止
するために設けられている。具体的には、図4に示すよ
うに、インクジェット記録ヘッド13の左側面(図4に
於ける)に接続されているフレキシブル配線基板16
は、COB基板24の左側面(図4に於ける)方向に向
かって延設され、インクジェット記録ヘッド14の右側
面(図4に於ける)に接続されているフレキシブル配線
基板17は、COB基板24の裏面側に設けられている
COB基板25(図2参照)の右側面(図4に於ける)
方向に向かって延設されている。記録ヘッド13と14
は、キャリッジ10の移動方向と直交する方向にオフセ
ットされているとしても、キャリッジ10の移動方向か
ら見たとき、両記録ヘッドの隣接する端部同士のノズル
間隔が他のノズル間隔と同一でなければならない。一
方、各フレキシブル配線基板の回路パターンの導線の間
隔をノズル間隔とほぼ同じ又はそれ以上としたとき、回
路パターンの幅よりも樹脂板15hの幅は大きいから、
フレキシブル配線基板16の側端部とフレキシブル配線
基板17の側端部とは、干渉することになる。
【0038】ここで、図14及び図15に示すように、
フレキシブル配線基板16及びフレキシブル配線基板1
7の互いに対向する側端部16k,17kにおいて、屈
曲部16e及び屈曲部17eの窪みが相互に対向してい
るので、交差するフレキシブル配線基板16の側端部1
6kとフレキシブル配線基板17の側端部17kとが干
渉することなくフレキシブル配線基板16,17が、そ
の左右の位置を入れ替わり、破損したり断線することを
防止することができる。
【0039】次に、図16及び図17を参照して、フレ
キシブル配線基板15の折曲部15d内に、フレキシブ
ル配線基板17の折曲部17dが挟み込まれる構造を説
明する。図16に示すように、インクジェット記録ヘッ
ド13の側面13eに一端部15aが半田付けされたフ
レキシブル配線基板15は、その先端部15bがCOB
基板24の裏面の右側端部(図16に於ける)に半田付
けされる。また、インクジェット記録ヘッド14の側面
14eに一端部17aが半田付けされたフレキシブル配
線基板17は、その先端部17bがCOB基板25の裏
面の右側端部(図16に於ける)に半田付けされる。
【0040】ここで、COB基板24とCOB基板25
において各フレキシブル配線基板の半田付け位置が同じ
高さにあるために、折曲部15dからCOB基板24に
向かうフレキシブル配線基板15に対し、折曲部17d
からCOB基板25に向かうフレキシブル配線基板17
は外側(すなわち図において右側)に重なることにな
る。また、折曲部15cからインクジェット記録ヘッド
13側へ向かうフレキシブル配線基板15に対して、折
曲部17cからインクジェット記録ヘッド14側へ向か
うフレキシブル配線基板17は、図において左側にあ
る。従って両フレキシブル配線基板は、途中で左右の位
置を相互に入れ替わらなければならないにも関わらず、
前述と同じ理由で両記録ヘッド13,14を側方から見
たとき両フレキシブル配線基板の幅が重なる関係にある
から、相互に干渉することになり、フレキシブル配線基
板15,17が、相互に接触して破損したり断線するこ
とになる。
【0041】本実施の形態では、フレキシブル配線基板
15の側端部15jとフレキシブル配線基板17の側端
部17jとを保護するために、図16及び図17(a)
に示すように、フレキシブル配線基板15の折曲部15
d内にフレキシブル配線基板17の折曲部17dを挟み
込みようにしている。このようにすることにより、両フ
レキシブル配線基板15,17を、その側端部が干渉す
ることなく、左右入れ替えることができるとともに、両
者がばらばらに自由に振れることも防止することができ
る。また、フレキシブル配線基板16と18も同様に構
成される。
【0042】図17(b)は、他の実施の形態を示すも
ので、各フレキシブル配線基板15,17を、記録ヘッ
ド13,14の上方位置からCOB基板24,25に向
け1回だけほぼ直角に折り曲げ、フレキシブル配線基板
15の折曲部15kの中にフレキシブル配線基板17の
折曲部17kを挟んでいる。この場合、COB基板2
4,25に対しフレキシブル配線基板15,17が向け
る面が逆になるので、COB基板24,25は各端子列
24c、24dを前面に配置し、フレキシブル配線基板
15,17は、それらの手前で端子列と平行に折り曲げ
る必要がある。
【0043】次に、図18及び図19を参照して、フレ
キシブル配線基板15,16の折曲部15c,16cの
接着構造について説明する。図18は、フレキシブル配
線基板の製造工程において、シート状の両面テープ50
が設けられた複数のフレキシブル配線基板51を型抜き
する前の基板シート52の状態を示す平面図であり、図
19は、型抜きされたフレキシブル配線基板51を、左
右各々の方向に折り曲げて両面テープ50b及び50c
で接着した状態を示す図である。
【0044】図18に示すように、可撓性及び絶縁性を
有するポリイミド等の樹脂からなる基板シート52上に
は、帯状の薄板であるフレキシブル配線基板51を複数
形成するために、複数の銅箔の導線からなる回路パター
ン51iが所定間隔で複数形成され、さらに前記回路パ
ターン51iを被覆する絶縁膜が形成されている。ま
た、複数形成されたフレキシブル配線基板51には、略
長方形のシート状の両面テープ50が貼り付けられてい
る。具体的には、シート状の両面テープ50は、その長
手方向が各フレキシブル配線基板51の板幅方向に略平
行になるように(各フレキシブル配線基板51の長手方
向と直交するように)貼り付けられている。これは、両
面テープ50を個別にフレキシブル配線基板51に貼り
付ける手間を省き、また、複数のフレキシブル配線基板
を、両面テープ50と一体にして一度に型抜きするため
である。
【0045】さらに、シート状の両面テープ50は、各
々のフレキシブル配線基板51上で、板幅方向のほぼ中
央から縁端に向かってそれぞれ拡幅した鼓形に切り抜か
れた切り抜き部50aを有しており、この鼓形の切り抜
き部50a内に各々のフレキシブル配線基板が折り曲げ
られる折曲線と、当該線と直交する線とを含むように、
フレキシブル配線基板51上に貼り付けられている。従
って、各々のフレキシブル配線基板51を図示外の刃物
により型抜きした後、図19に示すように、フレキシブ
ル配線基板51の折曲線70又は71と、折り曲げ線と
直交する線71又は70とで区切られた略直角二等辺三
角形形状の四つの領域の内、長手方向の一対の領域にそ
れぞれ略直角二等辺三角形形状の、両面テープ50bと
両面テープ50cとが残ることになる。
【0046】そして、フレキシブル配線基板51を、折
曲線71で、図19における右側手前に折り曲げると、
両面テープ50bと対向する接着面76に両面テープ5
0bが接着し、両面テープ50cと対向する接着面75
に両面テープ50cが接着してフレキシブル配線基板1
5となる。また、フレキシブル配線基板51を、折曲線
70で、図19における左側手前に折り曲げると、両面
テープ50bと対向する接着面75に両面テープ50b
が接着し、両面テープ50cと対向する接着面76に両
面テープ50cが接着してフレキシブル配線基板16と
なる。従って、フレキシブル配線基板51は、左右どち
らの方向に折り曲げられても両面テープ50b又は50
cが接着面75もしくは接着面76にそれぞれ接着する
ので、折曲部15c,16cが確実に接着されるように
なっている。
【0047】また、両面テープ50b及び50cは、前
述のようにシート状の両面テープ50から鼓形を切り抜
いた残りの部分で形成されており、フレキシブル配線基
板51の折曲線70,71上には両面テープが被らない
(つまり、折り曲げ線から間隔を置いた近傍にのみ両面
テープが設けられる)ようになっているので、折曲線7
0又は折曲線71をしっかりと付けることができる。ま
た、折曲部15c,16cの接着構造において、本発明
の実施の形態では両面テープで接着する方法を挙げた
が、他の方法で接着しても良いことは言うまでもない。
例えば、シリコン系接着剤や光硬化性接着剤、或いはエ
ポキシ樹脂接着剤等の接着剤を用いても良い。また、フ
レキシブル配線基板51上の長手方向に両面テープを残
さずに、板幅方向に両面テープを残すという方法も考え
られる。また、上述の接着構造は、フレキシブル配線基
板15,16だけでなく、フレキシブル配線基板17,
18にも同様に用いることができる。
【0048】以上説明したように、本実施の形態のイン
クジェットプリンタ1では、図12に示すような形状の
及び配線のフレキシブル配線基板15を直角及び180
度、折曲げることで、左右対称の形状となる2種類の形
状のフレキシブル配線基板15〜18として使用するこ
とができる。また、フレキシブル配線基板15〜18に
は、屈曲部及び折曲部の重なりを設けているので、フレ
キシブル配線基板15〜18が、破損したり断線したり
することを防止できる。また、COB基板24,25の
放熱も十分にでき、更に、ヘッドモジュール11のキャ
リッジ10に対する位置合わせも容易にできる。
【0049】また、各々のフレキシブル配線基板におけ
る、直角に折り曲げた折曲部の折曲線と、当該折曲線と
直交する線とで区切られた略直角二等辺三角形形状の四
つの領域の内、長手方向の一対の領域に略直角二等辺三
角形形状の両面テープがそれぞれ設けられ、各々の両面
テープが、フレキシブル配線基板上の接着面に接着する
ようになっている。これは、両面テープ同士の接着力よ
り、両面テープとフレキシブル配線基板との接着力の方
が強いという特性を生かしたものである。さらに、両面
テープは、折曲部の折曲線に被らないように設けられて
いるので、各々のフレキシブル配線基板を直角に折り曲
げた際、折曲線が的確に形成される。
【0050】尚、本発明は前記実施の形態に限定される
ものではなく、各種の変形が可能である。本発明の変形
例を図20及び図21を参照して説明する。図20は、
フレキシブル配線基板の変形例を示す斜視図であり、図
21は、キャリッジの変形例を示す斜視図である。フレ
キシブル配線基板に関しては、図20に示すように、記
録ヘッドが1個だけの場合には、屈曲部を設けないフレ
キシブル配線基板115,116を用いて、直角及び1
80度の折曲部だけを設けるようにしても良い。また、
キャリッジは一つに限られず、図21に示すように複数
のキャリッジをタンデムに接続しても良い。また、上記
の実施の形態では、キャリッジ一つにヘッドモジュール
11が一つだけ搭載されたものを用いて説明したが、シ
アン、マゼンタ、イエロー、黒の4色分のヘッドモジュ
ール11を各々搭載したキャリッジを設けても良いこと
は言うまでもない。尚、フレキシブル配線基板とインク
ジェット記録ヘッドやCOB基板との接続は、半田付け
に限られず、導電性を有する接着剤での接着等でも良い
ことは言うまでもない。また、COM基板は、3枚以上
一定間隔を空けて、重ねて固定しても良い。
【0051】
【発明の効果】以上、詳述したとおり、請求項1に係る
発明の記録装置では、各記録ヘッドは、平行に所定間隔
を空けて、オフセットして配置され、各フレキシブル配
線基板は、記録ヘッドと駆動回路基板との間で、長手方
向に対してほぼ直角に折り曲げられた折曲部を有し、各
フレキシブル配線基板に設けられた折曲部のうちの一方
の折曲部が他方の折曲部の中に挟まれている。従って、
各フレキシブル配線基板を交差する位置において、相互
に干渉することなくその左右を入れ替えることができ、
また、各フレキシブル配線基板が相互に固定され、自由
に振れて接触し合うことがなくなり、各フレキシブル配
線基板の破損及び断線を防止できる。
【0052】また、請求項2に係る発明の記録装置で
は、請求項1に記載の記録装置の効果に加えて、各記録
ヘッドは、信号を受けるための対向する第1及び第2の
接続部を有し、各駆動回路基板は、第1及び第2の接続
部を含む面とほぼ直角に位置する、フレキシブル配線基
板と接続する第3及び第4の接続部を有し、フレキシブ
ル配線基板は、各記録ヘッドの第1及び第2の接続部と
対応して一対設けられ、第1及び第2の接続部との接続
部分が互いに対向する状態で配置され、各記録ヘッドの
第1の接続部に各々接続される各フレキシブル配線基板
に設けられた折曲部のうちの一方の折曲部が他方の折曲
部の中に挟まれ、且つ、各記録ヘッドの第2の接続部に
各々接続される各フレキシブル配線基板に設けられた折
曲部のうちの一方の折曲部が他方の折曲部の中に挟まれ
ている。従って、各第1の接続部に接続されたフレキシ
ブル配線基板同士、各第2の接続部に接続されたフレキ
シブル配線基板同士を、それぞれ干渉することなく左右
を入れ替え、また、各フレキシブル配線基板が相互に固
定され、各フレキシブル配線基板の破損及び断線を防止
できる。
【0053】また、請求項3に係る発明の記録装置で
は、請求項1又は2に記載の記録装置の効果に加えて、
フレキシブル配線基板の折曲部は、ほぼ直角に折り曲げ
られ、180度折り返されることで、各記録ヘッドと駆
動回路基板とを一種類の帯状のフレキシブル配線基板で
接続することができ、しかも一方の折り曲げ部が他方の
折り曲げ部において折り返された部分の中に挟まれて相
互に干渉することなく固定され、上述のように各フレキ
シブル配線基板の破損及び断線を防止できる。
【0054】また、請求項4に係る発明の記録装置で
は、請求項3に記載の記録装置の効果に加えて、同一形
状、同一配線のフレキシブル配線基板を用いて、上記の
ように折り曲げ、折り返して各記録ヘッドと駆動回路と
を接続することができ、部品点数を削減し、コストを低
下することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、インクジェットプリンタ1の斜視図で
ある。
【図2】図2は、キャリッジ10の斜視図である。
【図3】図3は、キャリッジ10の右側面図である。
【図4】図4は、キャリッジ10の正面図である。
【図5】図5は、キャリッジ10の平面図である。
【図6】図6は、ヘッドモジュール11の底面図であ
る。
【図7】図7は、COB基板24の正面図である。
【図8】図8は、COB基板24の背面図である。
【図9】図9は、COB基板24の右側面図である。
【図10】図10は、COB基板24の平面図である。
【図11】図11は、インクジェット記録ヘッド13と
フレキシブル配線基板15,16とCOB基板24との
接続状態を示す斜視図である。
【図12】図12は、フレキシブル配線基板15の半田
付け前の状態を示す平面図である。
【図13】図13は、インクジェット記録ヘッド13と
フレキシブル配線基板15,16とを半田付けした状態
を示す斜視図である。
【図14】図14は、フレキシブル配線基板16とフレ
キシブル配線基板17との位置関係を示す斜視図であ
る。
【図15】図15は、フレキシブル配線基板16とフレ
キシブル配線基板17との位置関係を示す斜視図であ
る。
【図16】図16は、フレキシブル配線基板15とフレ
キシブル配線基板17との位置関係を示す斜視図であ
る。
【図17】図17(a)及び(b)は、フレキシブル配
線基板15とフレキシブル配線基板17との位置関係を
示す斜視図である。
【図18】図18は、フレキシブル配線基板51にシー
ト状の両面テープ50を設けた状態を示す平面図であ
る。
【図19】図19は、フレキシブル配線基板51を左側
及び右側に折り曲げた状態を示す図である。
【図20】図20は、フレキシブル配線基板の変形例を
示す斜視図である。
【図21】図21は、キャリッジの変形例を示す斜視図
である。
【図22】図22は、従来のフレキシブル配線基板を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 筐体 3 プラテンローラ 4 ガイドロッド 5 ガイド部材 6 CRモータ 7 プーリ 8 プーリ 9 ベルト 10 キャリッジ 10a 底板 10b 縦板 10c ガイド部 10d 貫通孔 11 ヘッドモジュール 12 ベースプレート 12a 当接部 13,14 インクジェット記録ヘッド 15 フレキシブル配線基板 15a 一端部 15b 先端部 15c 折曲部 15d 折曲部 15e 屈曲部 15f フレキシブル配線基板パターンチェック用電極
部 15g 電極端子 15h 薄板 15i 回路パターン 15j 側端部 15g 電極端子 16 フレキシブル配線基板 17 フレキシブル配線基板 17j 側端部 18 フレキシブル配線基板 19 ピン 22 位置調整楔 24 COB基板 24f,24g,24h 駆動ICチップ 24c 端子列 24d 端子列 25 COB基板 26,27 固定軸部 50a 切り抜き部 50b,50c 両面テープ 51 フレキシブル配線基板 70,71 折曲線 75,76 接着面 P 記録用紙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対し記録を行う複数の記録ヘ
    ッドと、 当該各記録ヘッドを駆動する信号を送出する複数の駆動
    回路基板と、 可撓性を有する帯状絶縁体と、当該帯状絶縁体上に配線
    された複数の導線とを有し、前記各駆動回路基板からの
    信号を前記各記録ヘッドに各々伝達する複数のフレキシ
    ブル配線基板とを備え、 前記各記録ヘッドは、平行に所定間隔を空けて、オフセ
    ットして配置され、 前記各フレキシブル配線基板は、前記記録ヘッドと前記
    駆動回路基板との間で、長手方向に対してほぼ直角に折
    り曲げられた折曲部を有し、 前記各フレキシブル配線基板に設けられた折曲部のうち
    の一方の折曲部が他方の折曲部の中に挟まれていること
    を特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記各記録ヘッドは、前記信号を受ける
    ための対向する第1及び第2の接続部を有し、 前記各駆動回路基板は、前記第1及び第2の接続部を含
    む面とほぼ直角に位置する、前記フレキシブル配線基板
    と接続する第3及び第4の接続部を有し、 前記フレキシブル配線基板は、前記各記録ヘッドの前記
    第1及び第2の接続部と対応して一対設けられ、当該第
    1及び第2の接続部との接続部分が互いに対向する状態
    で配置され、 前記各記録ヘッドの第1の接続部に各々接続される各フ
    レキシブル配線基板に設けられた折曲部のうちの一方の
    折曲部が他方の折曲部の中に挟まれ、且つ、前記各記録
    ヘッドの第2の接続部に各々接続される各フレキシブル
    配線基板に設けられた折曲部のうちの一方の折曲部が他
    方の折曲部の中に挟まれていることを特徴とする請求項
    1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記フレキシブル配線基板の折曲部は、
    ほぼ直角に折り曲げられた部分と、180度折り返され
    た部分とを有し、前記一方の折曲部が、他方の折曲部に
    おいて前記折り返された部分の中に挟まれていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記各フレキシブル配線基板は、同一形
    状及び同一配線のフレキシブル基板を用いていることを
    特徴とする請求項3に記載の記録装置。
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