JP3747629B2 - インクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造 - Google Patents

インクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造に関し、特にインクを噴射する印字ヘッドとプリント基板との電気的接続部分の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェットノズルからインクを噴射して記録するインクジェット記録装置としては、小型化できかつ高速記録が可能なオンデマンド方式、特に圧電素子を変形させたり、熱でインクを気化させるなどしてインクの噴射圧力を発生する方式を採用したものが一般に普及している。
【0003】
例えば圧電素子による圧力制御方式を採用したインクジェット記録装置においては、インク供給源からインクが供給される複数のインク通路と、これらのインク通路を構成する圧電素子からなる複数の隔壁と、これらの隔壁の側面に設けられた複数の電極とを有する印字ヘッドを備え、駆動回路を内蔵した駆動ICからの駆動信号をインクを噴射させるインク通路に対応する隔壁の電極に供給することで、隣接する2つの隔壁がインク通路の容積を変化させるようにそれぞれせん断歪みにより変形して、インク通路内のインクがその先端の噴射ノズルから噴射されるようになっている。
【0004】
具体的には、例えば二色印字用のインクジェット記録装置においては、図7に示すように、印字ヘッド51,51は、複数のインク通路を形成した圧電材料からなるもので、側面には、複数のインク通路に対応させて設けたアクチュエータに給電するための複数の接続電極部52,52が形成されている。一方、駆動回路を内蔵した駆動IC53,53を取り付けたプリント基板54には、前記駆動IC53,53に接続された配線パターンが形成されている。そして、これらの複数の接続電極部52,52と、配線パターンとは、可撓性を有する配線材FPC56,56により電気的に接続されている。配線パターンは、端子55を介して、記録装置本体の制御回路(図示せず)に接続されている。
【0005】
ところが、そのようなインクジェット記録装置においては、上記FPC56,56には、インク通路数に対応する多数の信号線が設けられており、そのFPC56,56をこれら複数の接続電極部52,52や配線パターンに接続する電気的接続構造が複雑化するという問題がある。それに加えて、カラー印字などのために複数の印字ヘッドを備えるものでは、各印字ヘッド間に、FPCが干渉しないための間隔を設けなければならず、記録装置が大型化すると共に、各印字ヘッドの噴射ノズルの相互の位置を高精度に固定しなければならず、そのための作業が非常に複雑となるという問題がある。
【0006】
そこで、例えば図8及び図9に示すように、印字ヘッド61,61の側面に駆動IC62,62を設けるとともに、駆動IC62,62に接続された複数の接続電極部63,63を設ける一方、プリント基板64に形成された配線パターンの端部には、前記印字ヘッド61,61の接続電極部63,63に対応する複数の接続端子を設け、複数の接続電極と接続端子とが対応するように、印字ヘッド61,61をプリント基板64に接着等で取り付けることで、FPCを用いることなく、印字ヘッド61,61のプリント基板64への取り付けと、これらの複数の接続電極と接続端子との電気的接続とを同時にかつ簡単に行うことが考えられる。なお、図8及び図9において、68,68はノズルが開口する端面、66,66はマニホールドが装着される端面である。
【0007】
ところで、上記構造の場合は、電気的接続を確実にするために、印字ヘッド61,61の各接続電極とプリント基板64の配線パターン65の接続端子とは、通常、ハンダ等によりろう付け接合されるが(ろう付け部67,67参照)、印字ヘッド61,61が取り付けられるプリント基板64が一般に硬質基板であるため、上記の電極と端子をろう付け接合することにより、複数の印字ヘッド61,61の相対的な位置関係が定まってしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そのようにして電気的接続がなされた印字ヘッド61,61は、インクジェット記録装置のキャリッジ上に一定の位置関係でもって正確に取り付けられて、所定の印字結果が得られるのであるが、特に複数の印字ヘッドを備えるものでは、相互の位置を高精度に固定しなければならない。上述したようにろう付けによる一体化の際に印字ヘッド61,61とプリント基板64との間に相対的な位置のずれなどの不具合が生じる場合があると、印字ヘッド61,61とキャリッジとの位置、複数の印字ヘッドの相互の位置が正確に得られない。
【0009】
また、前述した構造では、印字ヘッド61,61の位置を定めてから、ろう付けするので、印字ヘッドの位置決め治具と印字ヘッド自体とを、ろう材が溶融する温度まで加熱する必要がある。そのため、ろう材の加熱によって圧電素子の分極を劣化させたり消去させてしまうことのないよう、その溶融温度がキューリ点以下のものを使用したり、加熱温度がキューリ点を超えても、分極を劣化させたり消去させてしまうことのない短時間で、ろう付け処理をするなどの配慮が必要であり、作業効率が低かった。それに加えて、加熱温度に耐えることができない部品は、後付けしなければならず、さらに、プリント基板と印字ヘッドの位置決め治具の熱膨張差による位置決め精度の低下の問題がある。
【0010】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、位置精度の厳しい電子部品である印字ヘッドについて、印字ヘッドとプリント基板との間に相対的な位置のずれがあっても、電気的接続が確実にでき、かつ印字ヘッドの位置精度を確保できるインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数のノズルと前記複数のノズルからインクをそれぞれ噴射する複数のアクチュエータとを有する印字ヘッドと、該印字ヘッドに給電するための配線パターンを有するプリント基板前記印字ヘッドを支持する第1の支持部と前記プリント基板を支持する第2の支持部を所定の位置関係でもって有する支持手段と、前記支持手段を支持する壁部とを備えるインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造を前提とするものである。
【0012】
そして、請求項1の発明は、上述したインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造において、前記印字ヘッドが、前記複数のノズルが設けられた先端面と、前記複数のアクチュエータにそれぞれ接続された複数の接続電極が設けられ前記先端面と交差した側面とを有すると共に、前記第1の支持部により前記壁部に支持され、前記プリント基板が、前記配線パターンから延長し縁部から突出して形成された延長端子部を有すると共に、前記第2の支持部により前記壁部に前記縁部が前記印字ヘッドの側面と対向するように支持され、前記延長端子部が、前記接続電極前記プリント基板との間でたわみ変形した状態で、前記接続電極それぞれに接続され、前記印字ヘッドの先端面が、前記壁部とは反対側に、前記接続電極と前記延長端子部との接続部分から離隔して位置すると共に、前記先端面と一端が隣接して設けられたカバーが、前記先端面を露出させた状態で前記印字ヘッド及び前記プリント基板とを覆っているものである。ここで、前記延長端子部は、プリント基板の縁部から突出して形成されたものであって、印字ヘッドとプリント基板との間でたわみ変形するものであれば、銅箔などの導体だけでもよいし、導体の裏側にポリイミドなどの絶縁支持材が設けられたもの(例えばTAB,FPC)や、絶縁シート上にカーボンなどの導電体を練り込んだ樹脂で配線パターンが印刷されたものであってもよい。また、前記延長端子部は、配線パターン一体に構成されるものであってもよいし、そのように配線パターンの一部を延長するのではなく別途設けるようにしてもよい。尚、延長端子部(導体)として金を用いる場合には、超音波拡散接合により延長端子部を接続電極に接続することも可能である。
【0013】
請求項1の発明によれば、プリント基板の縁部から突出して、それの配線パターンから延長した延長端子部が形成され、該延長端子部が、前記印字ヘッドとプリント基板との間でたわみ変形した状態で、前記印字ヘッドの接続電極それぞれに接続される。よって、印字ヘッドとプリント基板との間に生ずる位置のずれは、前記たわみ変形する延長端子部によって吸収され、プリント基板の配線パターンから印字ヘッドへの給電が確保される。そして、プリント基板の位置精度に関係なく、印字ヘッドの位置を正確に設定することが可能となる。
そして、印字ヘッドとプリント基板とが支持手段にて所定の位置関係でもって支持され、その状態では印字ヘッドとプリント基板との間に位置のずれがあっても、その位置のずれが前記たわみ変形する延長端子部によって吸収され、両者の電気的接続が確保されるとともに、印字ヘッドをプリント基板にかかわりなく所定の印字を高精度で実行するための位置に設置することができるようになる。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1記載のインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造において、前記プリント基板が、前記印字ヘッドよりも大きい開口と前記開口の縁部から前記開口の内側に突出して形成された前記延長端子部とを有し、前記印字ヘッドが前記開口に挿入された状態で、前記延長端子部が前記印字ヘッドの側面に沿って立ち上がるように湾曲して、前記延長端子部と対応する前記接続電極との接続がなされているものである
【0015】
請求項2の発明によれば、印字ヘッドが、プリント基板の開口に挿入された状態で、接続電極と延長端子部との接続がなされることから、延長端子部の位置するプリント基板の縁部の両端が固定される状態となり、該縁部が大きな変形を生じることなく延長端子部が接続電極と正確に接触することが可能とされる。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1のインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造において、前記延長端子部が、前記プリント基板の面方向に扁平な形状であり、該面と直交する方向に撓む弾性を有し、前記印字ヘッドが、前記プリント基板の前記縁部と対向する面に、前記接続電極を有し、前記延長端子部が、前記印字ヘッドの面に沿って立ち上がるように湾曲して、前記接続電極に接続されているものである。
【0017】
請求項の発明によれば、延長端子部が、プリント基板の面方向に扁平な形状で、該面と直交する方向に弾性により撓み、印字ヘッドの面に沿って立ち上がるように無理なく湾曲して、印字ヘッドの接続電極に確実に接触される。
【0018】
請求項の発明は、請求項インクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造において、前記延長端子部が、前記プリント基板の前記縁部に沿って複数個あり、前記印字ヘッドの前記接続電極が、前記縁部に沿う方向に複数個あり、前記延長端子部が前記立ち上がる方向と平行に所定長さを有するものである。
【0019】
請求項の発明によれば、接続電極が、延長端子部が前記立ち上がる方向と平行に所定長さを有するので、上記のように位置のずれがあっても、前記延長端子部は、前記縁部に沿う方向にある印字ヘッドの複数個の接続電極に対し、それらの長さ方向にスライドすることで、上記の位置のずれを吸収した位置で接触し、各接続電極に同時にかつ確実に接触することができる。
【0020】
請求項の発明は、請求項1〜4のいずれかのインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造において、前記印字ヘッドのアクチュエータが、分極された圧電材料からなり、電圧を印加することにより変形してインクに噴射圧力を与えるものであり、前記印字ヘッドの接続電極と、前記プリント基板の延長端子部とが、前記圧電材料のキューリー点を超えない温度で溶融するろう材でろう付けされているものである。
【0021】
請求項の発明によれば、分極された圧電材料からなる印字ヘッドの接続電極と、プリント基板の延長端子部とが、前記圧電材料のキューリー点を超えない温度で溶融するろう材でろう付けされるので、そのろう付けする際、ろう付けの熱の影響で圧電材料の分極が劣化されたり消去されたりするのが防止され、所期の噴射性能が確実に実現される。
【0022】
請求項の発明は、請求項1〜4のいずれかのインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造において、前記印字ヘッドのアクチュエータが、分極された圧電材料からなり、電圧を印加することにより変形してインクに噴射圧力を与えるものであり、前記印字ヘッドの複数の接続電極が、導電性突部を有し、該導電性突部と前記プリント基板の延長端子部とが、導電性を有する接着剤を用いて固着されているものである。
【0023】
請求項の発明によれば、印字ヘッドの接続電極である導電性突部とプリント基板の延長端子部との接触部分が導電性を有する接着剤にて接着されており、加熱を必要とするろう付けを用いることなく、常温下で電気的な接続が確実になされる。
【0024】
請求項の発明は、請求項1〜6のいずれかのインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造において、前記印字ヘッドが、複数個であり、前記プリント基板が、前記複数個の印字ヘッドに対応して複数組の配線パターンを有するものである。
【0025】
請求項の発明によれば、複数の印字ヘッドの接続電極にプリント基板の縁部から突出して形成された延長端子部がそれぞれ接続され、各印字ヘッドに給電されるようになっているので、各印字ヘッドとプリント基板とにずれがあっても、各印字ヘッドの相対位置を正確に設定することができ、カラー印字などを高精度に実行することが可能とされる。
【0026】
請求項の発明は、請求項7のインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造において、前記複数の印字ヘッドが、前記複数のアクチュエータがなす列と平行な側面を、相互に対向させて配置され、前記接続電極がその側面に設けられているものである。
【0027】
請求項の発明によれば、複数の印字ヘッドが、複数のアクチュエータがなす列と平行な側面を相互に対向させて、配置されていることから、印字ヘッドの間隔を小さくして小型化することが可能とされる。また、その側面に接続電極を設けているので、印字ヘッドの広い側面を利用して、接続電極を十分な絶縁距離をもって配置することが可能とされるとともに、複数のアクチュエータと延長端子部との接続の信頼性が向上せしめられる。
【0028】
請求項の発明は、請求項7又は8のインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造において、前記各印字ヘッドが、同一側において前記アクチュエータに接続された接続電極を有し、該接続電極が、前記プリント基板の延長端子部に対して前記同一側において接続されているものである。
【0029】
請求項の発明によれば、いずれの印字ヘッドにおいても、接続電極がプリント基板の延長端子部に対し、同一側において接続されることから、プリント基板を移動させたとき、各延長端子部を各印字ヘッドの接続電極に接触させる方向に移動させることができ、各印字ヘッドに同様の電気的接続が実行される。
【0030】
請求項10の発明は、請求項7又は8のインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造において、前記各印字ヘッドが、前記複数のアクチュエータがなす列と平行な一対の側面にそれぞれアクチュエータの列に対応して前記接続電極が設けられているものである。
【0031】
請求項10の発明によれば、複数のアクチュエータの列に対応した接続電極が一対の側面にそれぞれ、相互に干渉することなく、かつ十分な絶縁距離をもって配置され、また複数のアクチュエータの列によって高密度記録をする印字ヘッドが、上記のように、小さい問隔で配置して小型化することが可能とされる。
【0032】
請求項11の発明は、請求項1〜10のいずれかに記載のインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造において、記録媒体に対して往復移動可能に設けられたキャリッジを備え、前記第1の支持部が、前記キャリッジの壁部に固定されたマニホールド部材で、前記マニホールド部材の後端部が、前記キャリッジの壁部を貫通してインクカートリッジに接続されているものである。
【0033】
請求項11の発明によれば、第1の支持部であるマニホールド部材に印字ヘッドが支持されることで、印字ヘッドとインクカートリッジとの接続がなされ、インクカートリッジから印字ヘッドにインクが供給可能な状態とされる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
【0035】
図1は本発明に係る印字ヘッドとプリント基板との支持状態を示す断面図である。
【0036】
図1において、インクジェット記録装置は、記録媒体(図示せず)にインクを噴射して記録を行う印字ヘッドと、該印字ヘッド1に給電するための配線パターン31を有するプリント基板4とを備え、それらが、記録媒体の幅方向に往復移動可能に設けられたキャリッジ5上に、支持手段6により所定の位置関係でもって支持されている。支持手段6は、印字ヘッド1を支持する第1の支持部(マニホールド部材12)、プリント基板4を支持する第2の支持部(支持柱5b)からなる。そして、キャリッジ5上の所定の位置に前記インクカートリッジ7が着脱可能に装着されることで、印字ヘッド1とインクカートリッジ7との接続がなされ、インクカートリッジ7から印字ヘッド1にインクが供給可能な状態とされる。
【0037】
前記印字ヘッド1は、複数のインク通路(図示せず)とそれらのインク通路内のインクを噴射させる複数のアクチュエータとを含むものであり、前記アクチュエータとしては、電圧を印加することによりインクに噴射のための圧力を発生させる圧電素子(例えばピエゾ素子)が用いられ、先端面に複数のノズルが列状に設けられたノズルプレート8を有する。なお、ノズルプレート8に形成されたノズルは、複数のインク通路と連通している。
【0038】
前記キャリッジ5は、上下方向に延びる縦壁部5aを有し、その縦壁部5aの前側には、印字ヘッド1の後端部に連結された第1の支持部12が接着等により接続されている。一方、前記プリント基板4は、第2の支持部すなわち縦壁部5aより前方に立設された複数の支持柱5b,・・に支持され、印字ヘッド1と一定の位置関係を保って支持されている。
【0039】
また、第1支持部12は印字ヘッド1にインクを供給するためのマニホールド部材を兼ね、その後端部が縦壁部5aを貫通してフィルタ部材13,16及びジョイント部材14,15を介してインクカートリッジ7に接続されており、それによって印字ヘッド1とインクカートリッジ7との接続がなされている。
【0040】
尚、キャリッジ5の底壁部には、メモリ手段17(ROM)が設けられ、印字ヘッド1及びマニホールド部材12(第1の支持部)の上下には、それぞれ上カバー18及び下カバー19が設けられている。
【0041】
続いて、印字ヘッド1とプリント基板4との電気的接続について説明する。
【0042】
図2は本発明に係るインクジェット記録装置の印字ヘッドとプリント基板との関係を示す斜視図、図3は同横断面図である。印字ヘッド1は図5に示すように複数個あり、プリント基板4はそれらに対応した大きさを有するものであるが、図2,3には、1個の印字ヘッド1とその周囲のプリント基板4の一部分のみを抽出し拡大して示す。
【0043】
図2及び図3に示すように、プリント基板4は、印字ヘッド1の断面積よりも開口面積が大きい矩形状の開口4aを有し、配線パターン31から一体に延長した複数個の延長端子部21,・・が、該プリント基板4の開口4aの1つの縁部4bから同開口の内側に突出して形成されている。前記延長端子部21,・・は、配線パターン31を構成する銅箔などの導体部分のみをそのまま開口の内側に延長したもので、前記プリント基板4の面4cの方向に扁平な形状であり、該面4cと直交する方向に撓む弾性を有し、前記縁部4bに沿って、後述する印字ヘッド1の接続電極22,・・に対応して複数個設けられている。
【0044】
一方、前記印字ヘッド1は、前記開口4aに挿入されるようになっているが、そのように挿入された状態で前記プリント基板4の前記縁部4bと対向する面1aに、すなわち前記複数のアクチュエータがなす列と平行な印字ヘッド1の側面に、複数の接続電極22,・・が、十分な絶縁距離をもって設けられている。接続電極22,・・は、前記縁部4bに沿う方向に複数個設けられており、延長端子部21,・・が前記立ち上がる方向(すなわち面1a)と平行に所定長さLを有する。
【0045】
そして、各延長端子部21,・・が、印字ヘッド1の面1aに沿って立ち上がるように湾曲して、前記印字ヘッド1とプリント基板4との間でたわみ変形した状態で、その自由端が弾性により印字ヘッド1の接続電極22,・・に接触している。
【0046】
また、前記プリント基板4には、駆動回路を内蔵した駆動IC24が取り付けられている。駆動IC24は、シリアル転送された複数のアクチュエータのための駆動データを、各アクチュエータに対応したパラレルデータに変換し、クロック信号に同期して出力するものである。該駆動IC24の出力端子は、配線パターン31及び延長端子部21,・・を介して、接続電極22,・・に接続され、アクチュエータに接続されている。駆動IC24の入力端子は、配線パターン31の入力端子3を介して、記録装置本体の制御回路(図示せず)に接続される。入力端子3も、延長端子部21と同様に配線パターン31を一体に延長して形成されている。このように、駆動IC24をプリント基板4側に設ければ、駆動IC24の大きさに応じた取り付けスペースを十分に確保してプリント基板4に取り付けることができる。尚、プリント基板4の絶縁支持板は、剛性を有する材料で形成され、その表面に、周知の印刷配線、又は表面に形成された薄膜状の導体膜をエッチング処理して不要部を除去することで配線パターン31が形成されている。
【0047】
前記印字ヘッド1の接続電極22,・・と、前記プリント基板4の延長端子部21,・・との電気的接続は、図4に示すように、前記圧電材料のキューリー点を超えない温度で溶融するろう材23を用いるろう付けによって行われる。ここで、上記ろう付けは、具体的には、例えば、接続電極22,・・又は延長端子部21,・・のいずれか一方にろう材を予め付着しておき、接続電極22,・・と、延長端子部21,・・とを接触させて、その状態で前記圧電材料のキューリー点を超えない温度に加熱することでろう材を溶融させ、両者を固着することでなされる。したがって、熱により圧電材料の分極を劣化させたり消去させてしまうことがなく、所期の噴射特性を確実に得ることができる。特に、ろう付けの際に、延長端子部21と接続電極22との接触部分に対する局所加熱を使用することも可能なので、圧電材料の分極の劣化や消去を防止する点で、一層有利である。また、この場合、印字ヘッド1が受ける熱負荷が小さくなり、加熱に耐えることができない部品(例えば合成樹脂製のマニホールド部材12)を後付けにする必要がなくなり、印字ヘッド1の性能検査後の組み付けが可能となる。また、プリント基板4と印字ヘッド1の位置決め治具の熱膨張差による位置精度の劣化を考慮する必要もない。
【0048】
また、ろう付けに代え、導電性を有する接着剤で接続電極と延長端子部とを接着することも可能である。すなわち、図6に示すように、印字ヘッド1の接続電極22,・・または延長端子部21,・・に導電性突部41,・・を突出して設け、該導電性突部41,・・を介して接続電極22,・・と延長端子部21,・・に接触させて、それらを導電性を有する接着剤(図示せず)で固着するようにすれば、それらの電気的接続がなされる。ここで、導電性接着剤としては、例えばエポキシ樹脂に銀等の導電材粒子が含まれているものが用いられる。更に、延長端子部と導電性突部との接触部分に導電性ペーストを介在させ、その外側を電気絶縁性のある接着剤にて覆うようにすることもできる。これにより、加熱することなく、常温下で電気的接続をすることが可能となる。
【0049】
上記のように、該延長端子部21,・・を、印字ヘッド1とプリント基板4との間でたわみ変形させた状態で、印字ヘッド1の接続電極22,・・に接続することで、延長端子部21,・・すなわちプリント基板4と接続電極22,・・との間に位置のずれがあっても、接続電極22,・・と延長端子部21,・・とを電気的に接続する際に、前記位置のずれを前記たわみ変形する延長端子部21,・・によって吸収することができるので、印字ヘッド1の位置を固定したまま、それらの電気的接続を確実になすことができる。
【0050】
特に、延長端子部21,・・が、プリント基板4の面4cの方向に扁平な形状で、該面4cと直交する方向に撓む弾性を有していることから、延長端子部21を、印字ヘッド1とプリント基板4との間で、プリント基板4の前記縁部4bと対向する印字ヘッド1の面1cの接続電極22,・・に対し、該面1cに沿って立ち上がるように無理なく湾曲させて、接続電極22,・・に容易に接触させることができる。
【0051】
また、接続電極22,・・は、延長端子部21,・・が立ち上がる方向と平行に所定長さLを有するので、延長端子部21,・・を、接続電極22,・・に対し、それらの長さ方向にスライドすることで、上記の位置のずれを吸収した位置で接触し、各接続電極に同時にかつ確実に接続することができる。
【0052】
印字ヘッド1は、カラー印字のために、図5に示すように複数個設けられ、プリント基板4は、複数個の印字ヘッドに対応して複数組の配線パターン、開口4aを有する。組立は以下のように行われる。各印字ヘッド1,・・をマニホールド部材12,・・にそれぞれ接着等により連結し、そのマニホールド部材12,・・をキャリッジ5の縦壁部5aに接続する。この際、印字ヘッド1,・・とキャリッジ5との位置関係、複数の印字ヘッド1,・・の相互の位置関係を測定具、治具等を用いて正確に設定して、マニホールド部材12,・・をキャリッジ5に接着する。プリント基板4を縦壁部5aに設けられた支持柱5b,・・に支持させると共に、接続電極22,・・と延長端子部21,・・との電気的接続を行う。尚、前記支持柱5bの先端部には、ピン5cが突出して形成され、該ピン5cが、プリント基板4の貫通孔4dに挿入され、その状態で加熱等により前記ピン5cを潰すことで、両者が連結固定されるようになっている。このようにすることで、印字ヘッドとプリント基板との位置精度にかかわりなく、両者の電気的接続を確保することができる。
【0053】
また、図5に示すように、各印字ヘッド1,・・が、同一の側面においてアクチュエータに接続された接続電極22を有し、プリント基板4の各開口4aにおいて同一側の縁部4bに対して延長端子部21,・・が設けられている。このようにすることで、プリント基板4を固定する際、縦壁部5aに平行に移動させると、各印字ヘッド1,・・の接続電極22に対し、延長端子部21,・・を同時に接触させることができる。また、印字ヘッド同士の間隔を小さくして小型化を図っても、印字ヘッドの接続電極と1枚のプリント基板の延長端子部との電気的接続を、延長端子部の干渉の問題を生ずることなく、簡単に実現することができる。なお、複数の印字ヘッドを、前記複数のアクチュエータがなす列と平行な側面を相互に対向させて配置し、前記接続電極をその側面に設けるようにするだけでも、印字ヘッドの間隔を小さくして小型化することができる。また、その側面に接続電極を設けているので、印字ヘッドの広い側面を利用して接続電極が十分な絶縁距離をもって配置することが可能となり、複数のアクチュエータと延長端子部との接続の信頼性を向上させることができる。
【0054】
以上の説明において、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、以下に述べるように種々の変更が可能である。
【0055】
(1)前記実施の形態においては、印字ヘッドが、プリント基板に設けた開口に挿入された状態で、電気的接続がなされるようにしているが、印字ヘッドがプリント基板の開口に挿入されることは必ずしも必要はない。
【0056】
(2)前記実施の形態においては、駆動IC24をプリント基板4側に設けているが、駆動ICを印字ヘッド側に設けることも可能である。このように印字ヘッド側に設ければ、インク噴射動作により駆動ICで発生した熱は印字ヘッドに効率よく伝達され、印字ヘッドからあるいは噴射するインクを通じて効率よく放熱させることができ、同時に、印字ヘッドに伝達された熱により、インク通路のインクが暖められてインクの粘度が低下することから、インク噴射性能が高まるという利点がある。
【0057】
(3)前記実施の形態においては、電圧を印加すると機械的変形をする圧電素子(ピエゾ素子等)を利用してインク溝内に溜めてあるインクを噴射する圧電素子型のインクジェット記録装置に適用しているが、そのほか、インクに発熱抵抗体(硼化ジルコニウム等)の発する熱を瞬間的に与え、膜沸騰させ、その沸騰気泡の体積膨張を利用してインクを射出させるいわゆるバブルジェット型のインクジェット記録装置にも適用することができる。また、印字ヘッドのノズルを、水平方向に開口するものだけでなく、下向き、傾斜などの任意の方向にノズルを向けたものにも本発明を適用することができる。
【0058】
(4)前記実施の形態においては、アクチュエータの列が一列の印字ヘッドに適用した例であって、印字ヘッドの一側においてのみ接続電極を設けたものについて説明したが、アクチュエータの列を複数有する印字ヘッドにも同様に適用することができ、その場合は、そのアクチュエータがなす列と平行な一対の側面にそれぞれアクチュエータの列に対応して前記接続電極を設け、また開口の両縁部に延長端子部を設けることで、多数の接続電極を一対の側面にそれぞれ、相互に干渉することなく、かつ十分な絶縁距離をもって配置し、また複数のアクチュエータの列によって高密度記録をする印字ヘッドを、上記のように、小さい間隔で配置して小型化することができる。
【0059】
(5)また、印字ヘッドとプリント基板とが一定の範囲で規則的又は不規則的に相対移動するものに対しても適用することは可能である。
【0060】
【発明の効果】
本発明は、以上に説明したような形態で実施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0061】
請求項1の発明は、プリント基板に配線パターンから延長した延長端子部を該プリント基板の縁部から突出して形成し、該延長端子部を、前記印字ヘッドとプリント基板との間でたわみ変形させた状態で、前記印字ヘッドの接続電極に接続するようにしているので、印字ヘッドとプリント基板との間に生ずる位置のずれを、前記たわみ変形する延長端子部によって吸収させることができ、プリント基板の配線パターンから印字ヘッドへの給電を確実に確保することができる。それによって、プリント基板の位置精度に関係なく、印字ヘッドの位置を正確に設定することが可能となる。
【0062】
また、所定の位置関係にある第1及び第2の支持部によって、印字ヘッド及びプリント基板がそれぞれ支持するので、印字ヘッドの接続電極とプリント基板の延長端子部との電気的接続を損うことなく、印字ヘッドの位置を正確に設定することができる。そして、印字ヘッドとプリント基板との間に位置のずれがあっても、その位置のずれを、たわみ変形する延長端子部によって吸収することができ、両者の電気的接続が確保されるとともに、印字ヘッドをプリント基板にかかわりなく所定の印字を高精度で実行するための位置に設置することができる。
【0063】
請求項2の発明は、印字ヘッドが、該印字ヘッドよりも大きい開口に挿入された状態で、接続電極と延長端子部との接続をするようにしているので、延長端子部の位置するプリント基板の縁部の両端が固定される状態となり、該縁部が大きな変形を生じることなく延長端子部が接続電極と正確に接触することが可能となる。
【0064】
請求項3の発明は、延長端子部が、プリント基板の面方向に扁平な形状で、該面と直交する方向に撓む弾性を有しているので、前記プリント基板の前記縁部と対向する印字ヘッドの面の接続電極に対し、前記印字ヘッドの面に沿って立ち上がるように湾曲させて、前記接続電極に確実に接触させることができる。したがって上記のように位置のずれがあっても、延長端子部の撓みにより効果的に吸収することができる
【0065】
請求項の発明は、印字ヘッドの接続電極が、延長端子部が立ち上がる方向と平行に所定長さを有するので、上記のように位置のずれがあっても、前記縁部に沿う方向にある印字ヘッドの複数個の接続電極の長さ方向に対し、延長端子部をスライドすることで、上記の位置のずれを吸収した位置で接触し、各接続電極に同時にかつ確実に接触することができる。
【0066】
請求項の発明は、印字ヘッドの接続電極と、前記プリント基板の延長端子部とをろう付けする際、その熱の影響で圧電材料の分極を劣化させたり消去させてしまうことを防止でき、所期の噴射性能を確実に実現することができる。
【0067】
請求項の発明は、印字ヘッドの接続電極の導電性突部とプリント基板の延長端子部との接触部分を導電性を有する接着剤にて接着しているので、従来のろう付けのように加熱することなく、常温下で電気的な接続を確実にすることが可能となる。
【0068】
請求項の発明は、印字ヘッドの接続電極にプリント基板の縁部から突出して形成された延長端子部を接続して、印字ヘッドに給電するようにしているので、複数の印字ヘッドを備えるものでも、各印字ヘッドとプリント基板とにずれがあっても、各印字ヘッドの相対位置を正確に設定することができ、カラー印字などを高精度に実行することが可能となる。また従来のようにFPC等の配線材が干渉することをなくして、印字ヘッドの間隔を小さくし、記録装置を小型化することが可能である。
【0069】
請求項の発明は、複数の印字ヘッドを、複数のアクチュエータがなす列と平行な側面を、相互に対向させて配置し、前記接続電極をその側面に設けているので、印字ヘッドの広い側面を有効に利用して、接続電極を十分な絶縁距離をもって配置することができるとともに、多数のアクチュエータと延長端子部との接続の信頼性を向上せしめることが可能となり、複数の印字ヘッドを、上記のように、小さい間隔で配置して小型化する上で有利なレイアウトとなる。
【0070】
請求項の発明は、各印字ヘッドの接続電極を、同一側において、プリント基板の延長端子部に接続するようにしているので、プリント基板を移動させたとき、各延長端子部を各印字ヘッドの接続電極に接触させる方向に移動させることができ、各印字ヘッドに同様の電気的接続を実行することができる。
【0071】
請求項10の発明は、各印字ヘッドの、前記複数のアクチユ工ータがなす列と平行な一対の側面に、それぞれアクチュエータの列に対応して前記接続電極を設けているので、複数のアクチュエータの列に対応した接続電極が一対の側面にそれぞれ、相互に干渉することなく、かつ十分な絶縁距離をもって配置することができ、また複数のアクチュエータの列によって高密度記録をする印字ヘッドを、上記のように、小さい問隔で配置して小型化することができる。
【0072】
請求項11の発明は、第1の支持部であるマニホールド部材に印字ヘッドが支持されることで、印字ヘッドとインクカートリッジとの接続がなされ、インクカートリッジから印字ヘッドにインクが供給可能な状態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置における印字ヘッドとプリント基板との支持状態を示す断面図である。
【図2】 本発明に係る印字ヘッドとプリント基板との関係を示す斜視図である。
【図3】 同側面図である。
【図4】 印字ヘッドの接続電極と延長端子部との接続状態の説明図である。
【図5】 印字ヘッドを、プリント基板に取り付ける方法の説明図である。
【図6】 導電性突部(接続電極)を利用した場合の、図4と同様の図である。
【図7】 従来例の説明図である。
【図8】 他の従来例の斜視図である。
【図9】 同横断面図である。
【符号の説明】
1 印字ヘッド
1a 面
3 配線パターン
4 プリント基板
4a 開口
4b 縁部
4c 面
5 キャリッジ
5a 縦壁部
5b 支持柱
12 マニホールド部材
21 延長端子部
22 接続電極
41 導電性突部

Claims (11)

  1. 複数のノズルと前記複数のノズルからインクをそれぞれ噴射する複数のアクチュエータとを有する印字ヘッドと、該印字ヘッドに給電するための配線パターンを有するプリント基板前記印字ヘッドを支持する第1の支持部と前記プリント基板を支持する第2の支持部を所定の位置関係でもって有する支持手段と、前記支持手段を支持する壁部とを備えるインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造において、
    前記印字ヘッドが、前記複数のノズルが設けられた先端面と、前記複数のアクチュエータにそれぞれ接続された複数の接続電極が設けられ前記先端面と交差した側面とを有すると共に、前記第1の支持部により前記壁部に支持され、
    前記プリント基板が、前記配線パターンから延長し縁部から突出して形成された延長端子部を有すると共に、前記第2の支持部により前記壁部に前記縁部が前記印字ヘッドの側面と対向するように支持され、
    前記延長端子部が、前記接続電極前記プリント基板との間でたわみ変形した状態で、前記接続電極それぞれに接続され、
    前記印字ヘッドの先端面が、前記壁部とは反対側に、前記接続電極と前記延長端子部との接続部分から離隔して位置すると共に、前記先端面と一端が隣接して設けられたカバーが、前記先端面を露出させた状態で前記印字ヘッド及び前記プリント基板とを覆っていることを特徴とするインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造。
  2. 前記プリント基板は、前記印字ヘッドよりも大きい開口と前記開口の縁部から前記開口の内側に突出して形成された前記延長端子部とを有し、
    前記印字ヘッドが前記開口に挿入された状態で、前記延長端子部は、前記印字ヘッドの側面に沿って立ち上がるように湾曲して、前記延長端子部と対応する前記接続電極との接続がなされているところの請求項1記載のインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造。
  3. 前記延長端子部は、前記プリント基板の面方向に扁平な形状であり、該面と直交する方向に撓む弾性を有し、
    前記印字ヘッドは、前記プリント基板の前記縁部と対向する面に、前記接続電極を有し、
    前記延長端子部は、前記印字ヘッドの側面に沿って立ち上がるように湾曲して、前記接続電極に接続されているところの請求項1記載のインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造。
  4. 前記延長端子部は、前記プリント基板の前記縁部に沿って複数個あり、前記印字ヘッドの前記接続電極は、前記縁部に沿う方向に複数個あり、前記延長端子部が前記立ち上がる方向と平行に所定長さを有するところの請求項記載のインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造。
  5. 前記印字ヘッドのアクチュエータは、分極された圧電材料からなり、電圧を印加することにより変形してインクに噴射圧力を与えるものであり、
    前記印字ヘッドの接続電極と、前記プリント基板の延長端子部とが、前記圧電材料のキューリー点を超えない温度で溶融するろう材でろう付けされているところの請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造。
  6. 前記印字ヘッドのアクチュエータは、分極された圧電材料からなり、電圧を印加することにより変形してインクに噴射圧力を与えるものであり、
    前記印字ヘッドの複数の接続電極は、導電性突部を有し、該導電性突部と前記プリント基板の延長端子部とが、導電性を有する接着剤を用いて固着されているところの請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造。
  7. 前記印字ヘッドは、複数個であり、複数の前記第1の支持部が前記壁部に対して前記複数の印字ヘッドを相互に所定の位置関係で支持すると共に、
    前記プリント基板は、前記複数個の印字ヘッドに対応して複数組の配線パターンを有するところの請求項1〜6のいずれかに記載のインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造。
  8. 前記複数の印字ヘッドは、前記複数のアクチュエータがなす列と平行な側面を、相互に対向させて配置され、前記接続電極がその側面に設けられているところの請求項記載のインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造。
  9. 前記各印字ヘッドは、同一側において前記アクチュエータに接続された接続電極を有し、該接続電極が、前記プリント基板の延長端子部に対して前記同一側において接続されているところの請求項7又は8記載のインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造。
  10. 前記各印字ヘッドは、前記複数のアクチユ工ータがなす列と平行な一対の側面にそれぞれアクチュエータの列に対応して前記接続電極が設けられているところの請求項7又は8記載のインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造。
  11. 記録媒体に対して往復移動可能に設けられたキャリッジを備え、前記第1の支持部は、前記キャリッジの壁部に固定されたマニホールド部材で、前記マニホールド部材の後端部は、前記壁部を貫通してインクカートリッジに接続されているところの請求項1〜10のいずれかに記載のインクジェット記録装置における印字ヘッドの接続構造。
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