JP2002321289A - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents
空気入りタイヤの製造方法Info
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Abstract
可能とすることで、タイヤの成型作業能率の低下を防止
する。 【解決手段】 生タイヤの成型に当り、円筒状に形成さ
れて、軸線方向の両端部分に、相互に向き合う方向に折
れ曲がる巻回し部4を有するカーカスバンド3に対し、
スティフナ5を貼着されたビードコア6を、そのスティ
フナ5の倒伏姿勢で、前記巻回し部4の内側にセット
し、その後、倒伏姿勢のスティフナ5を巻回し部の外周
側に起立させ、さらに、そのカーカスバンド3の外周側
にベルトおよびトレッドを接合させる。
Description
ド部構造を有するタイヤを能率よく成型することができ
る空気入りタイヤの製造方法に関するものである。
用タイヤでは、少なくとも一枚のカーカスプライを、ト
レッド部からサイドウォール部を経てビード部までトロ
イダルに延在させるとともに、各ビード部に埋設したリ
ング状のビードコアの周りで、タイヤ半径方向の内側か
ら外側へ巻返し、この場合、タイヤの負荷転動に際する
プライコードの引抜けを防止するべく、巻返し高さを十
分高くして、その巻返し部分をゴム質中に埋込み固定す
ることとしている。
線横断面図であり、これは、ビードコア51の周りで、
タイヤ幅方向の内側から外側へ向けて巻返したカーカス
プライ52の巻返し部分53の半径方向外端を、ワイヤ
チェファ54の同様の外端より半径方向外側に位置させ
たものである。
にあっては、カーカスプライ52の巻返し部分53の外
端位置を境として、タイヤ半径方向の内外側に剛性段差
を生じることになるので、タイヤの負荷転動に際する、
ビード部からサイドウォール部にかけての繰返しの撓み
変形および周方向剪断変形によって、前記巻返し部分5
3の外端およびその近傍に応力が集中することになり、
これがため、その外端の、ゴム質からのセパレーション
が発生し易く、このセパレーションが図8(b)に示す
ようなビード部クラックcrの原因になるという問題が
あった。
解決するためには、図9に示すように、カーカスプライ
52の巻返し部分53を、リング状のビードコア51に
対して半径方向外方へ高く巻上げることに代えて、ビー
ドコア51の周面に沿わせてそこに巻き回して、巻返し
部分53の、ビードコア51より半径方向外方への突出
をほとんどもしくは全くなくすことが有用であり、これ
によれば、ビード部の耐久性の大きな向上に加えて、タ
イヤの軽量化をも実現できることが確認されている。
ようなビード部構造にあっては、巻返し部分53をビー
ドコア51の周面に沿わせて巻き回していることから、
そのビードコア51の外周側に配設されるスティフナ5
5を、タイヤの成型作業において、ビードコア51に予
め貼着させて配設することができず、スティフナ55だ
けを単独で貼着配置するための別個の工程が必要になる
ため、図8に示すような、ビードコア51とスティフナ
55との予めの貼着配置が可能である従来構造に比して
成型時間が長くなり、成型能率が20%以上も低下する
という問題があった。
問題点を解決することを課題とするものであり、それの
目的とするところは、カーカスプライの巻返し部分をビ
ードコアの周りに巻き回す、図9に示すようなビード部
構造にあってなお、スティフナの、ビードコアへの、タ
イヤの成型に先だつ予めの貼着を可能とすることで、タ
イヤの成型作業能率の低下を防止し、併せて、タイヤの
成型作業以前の準備、段取り等においても、スティフナ
とビードコアとを単一の部品として取り扱うことを可能
とする空気入りタイヤの製造方法を提供するにある。
ようなビード部構造にあっても、ビードコア51の横断
面内での周囲全体のうちには、巻返し部分53の巻き残
し個所が存在する点および、ビードコア51と、その周
りに巻き回した巻返し部分53との間にスティフナ55
の一部を挟み込むことが可能である点の他、ビードコア
に予め貼着させたスティフナに切り込みを入れたり、そ
れをビードコアから部分的に剥離等させたりしても、ス
ティフナがビードコアから分離等されない限り、それら
を一体的に取り扱いできる点および、上記切り込み、部
分剥離等に基づいて倒伏姿勢としたスティフナは、ビー
ドコアの周りにカーカスプライの端部分を巻き回した状
態の下で起立姿勢とすることで、スティフナの所要位置
への配設が可能となる点等に着目してなされたものであ
り、この発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、カー
カスプライの端部分を、リング状をなすビードコアの周
りに巻き回すとともに、その巻回し部の外周側にスティ
フナを配設してなる生タイヤを成型するに当って、円筒
状に形成されて、軸線方向の両端部分の外周側に、相互
に向き合う方向に折れ曲がる鉤状の巻回し部を有するカ
ーカスバンドに対し、スティフナを貼着されたビードコ
アを、そのスティフナの倒伏姿勢で、前記巻回し部の内
側にセットし、その後、倒伏姿勢のスティフナを巻回し
部の外周側に起立させ、さらに、そのカーカスバンドの
外周側にベルトおよびトレッドを接合させるにある。
たビードコアを、カーカスバンドの所定の位置にセット
することで、そのスティフナを、別個独立の配設工程な
しに組付けることができ、また、ビードコアのセットの
後に、予め倒伏姿勢としたスティフナを起立させること
で、そのスティフナを、カーカスバンドの巻回し部の外
周側に所期した通りの形状および寸法精度をもって配設
するとともに、貼着させることができるので、スティフ
ナだけを単独で貼り付ける工程を不要としてタイヤの成
型作業能率を有利に向上させることができる。
一体をなすスティフナおよびビードコアを単一の部品の
如くに扱うことで、タイヤの成型作業に先だつ準備、段
取り等に当ってのそれの取扱いを容易ならしめることが
できる。
へのビードコアのセットは、作業者の手作業にて行い得
ることはもちろんであるが、このようなセット作業の自
動化のためには、そのセットに際し、スティフナを貼着
されたそれぞれのビードコアを、ビードセッタで予め保
持して両巻回し部の間まで変位させ、その後、ビードセ
ッタのたとえば水平変位によって、それらの巻回し部の
弾性的な押し広げ変形を行わせ、そして、それぞれのビ
ードセッタを、その位置で半径方向外方に退避変位させ
て、スティフナを倒伏姿勢としたビードコアを、弾性復
帰した巻回し部の内側にセットすることが好ましい。
磁気的に、または負圧をもって吸着保持するビードセッ
タそれ自身で、カーカスバンドの巻回し部を弾性的に押
し広げ変形させた状態で、ビードコアを所要の位置にセ
ットすることができ、その押し広げ変形のためだけに機
能する特別の手段が不要であるので、タイヤ成型装置の
構造が簡単になることはもちろん、その特別の手段の作
動のためのサイクルタイムをもまた不要として、成型作
業能率の一層の向上を図ることができる。
予め貼着させたスティフナを、そのスティフナに形成し
た切込み位置で倒伏変位させる場合には、スティフナ
を、所期した通りの位置で、確実かつ円滑に、しかも、
スティフナに余分な変形を生じさせることなく倒伏させ
得る利点がある。また、この一方で、スティフナの起立
後は、そのスティフナの、ビードコア周面に密着されて
いる、切込み位置より内周側の部分に、カーカスバンド
の巻回し部分が十分に貼着されるとともに、カーカスバ
ンドの巻回し部先端が、スティフナに完全に包み込まれ
ることになるので、その巻回し部の、スティフナへの接
合をより確実なものとすることができる。加えて、この
場合には、スティフナに切込みを設けることなく、予め
貼着させたそのスティフナの、ビードコアへの貼着を部
分的に剥離させる場合に比し、それの、ビードコアへの
貼着面積を十分大きく確保して、スティフナの、コアか
らの不測の分離を有効に防止し得る利点がある。
変位は、ビードセッタでビードコアを保持した後に行い
得る他、スティフナが、それ自身の所要の倒伏姿勢を比
較的長い時間維持できることを条件に、ビードコアをビ
ードセッタに引き渡すに先だって行わせることもでき
る。そして前者の場合には、ビードコアをロックした
後、ビードセッタの退避変位に先だってスティフナを倒
伏姿勢とすることで、それの倒伏時間を短くできる利点
があり、また倒伏手段をビードセッタに付設できるとい
うスペース上の利点がある。
ィフナの回動支点より倒伏方向前方側へ突出するスティ
フナ支持舌片の、ビードコア表面への貼着状態の下にて
行うときは、スティフナを倒伏変位させるに際しての、
また、スティフナの倒伏姿勢の下での、そのスティフナ
の、ビードコアからの不測の離脱を、そのスティフナ
に、倒伏変位のための切込みを形成すると否とにかかわ
らず、一層有効に防止することができる。
起立変位は、ビードコアのロック下でのビードセッタの
退避変位の後、カーカスバンドのシェーピングに先だっ
て行わせることができる他、ビードコアのロックの後、
カーカスバンドのシェーピングによる、それの軸線方向
中央部分の、半径方向外方への膨出変形に伴って行わせ
ることもできる。
グというときは、カーカスバンドの外周側に、サイドウ
ォール、ゴムチェーファ等の所要のタイヤ構成部材を貼
着する前または貼着した後に、カーカスバンドそれ自体
を、その中央部分で膨出変形させることを意味する。
要になるも、スティフナの断面形状、寸法等のいかんに
かかわらず、それを、所期した通りに確実に起立させる
ことができる。これに対し、後者の方法では、特別の起
立手段なしに、スティフナを自動的に起立させ得る利点
はあるも、スティフナの形状、寸法、倒伏姿勢等が特別
なものである場合、スティフナの意図しない部分が、シ
ェーピング途中の、カーカスバンドの周面に貼り付くう
れいがある。
たビードコアの、巻回し部の内側へのセットに当り、ビ
ードコアを保持したビードセッタによって、カーカスバ
ンドの巻回し部を弾性的に押し広げ変形させた状態で、
ビードロックによるビードコアのロックをもたらし、そ
の後にビードセッタを退避変位させてビードコアから離
脱させることでそのセットを行うことができ、この場
合、ビードセッタによる、巻回し部の、たとえば水平方
向への押し広げ変形に先だって、ビードセッタを半径方
向内方へ縮径変位させることもできる。
カーカスバンドを拡径変形させた状態で、ビードコアを
保持したビードセッタをもって巻回し部を弾性的に押し
広げ変形させ、しかる後、ビードセッタを、ビードコア
から離脱させて退避変位させることによっても行うこと
ができる。これらのいずれの場合にも、ビードコアを、
巻回し部の内側の所要位置に、迅速かつ確実にセットす
ることができる。
な方法は、ビードコアのセットから、カーカスバンドへ
のベルトおよびトレッドの接合までを一の成型ドラム上
で行うことにより実施できる他、ビードコアのセットの
後、カーカスバンドを他の成型ドラム上に搬送してそこ
でカーカスバンドにベルトおよびトレッドを接合させる
ことにより行うこともでき、さらには、ビードコアのセ
ットが完了する前、たとえば、ビードセッタの退避変位
前に、カーカスバンドを他の成型ドラム上へ搬送してそ
こでカーカスバンドにベルトおよびトレッドを接合させ
ることにより実施することもできる。
面に示すところに基づいて説明する。図1はこの発明の
実施の形態を示す略線工程図である。これは、一の成型
ドラム上でこの発明を実施する場合について示す工程図
であり、図2はその実施のための装置を示す略線平面図
である。
給されたカーカスプライを、そこで、図1(a)に軸線
方向断面図で示すように円筒状に形成してカーカスバン
ド3とする。ここでこのカーカスバンド3は、カーカス
プライへの予めのくせ付け加工に基づき、軸線方向の両
端部分に、相互に向き合う方向に鉤状に折れ曲がる巻回
し部4を有する。
それぞれのビードコア6を、図2に示すそれぞれのビー
ドセッタ7により、たとえば磁気吸着をもって相互に同
心に保持した状態で、図1(b)に示すように、カーカ
スバンド3のそれぞれの端部側から、図に仮想線で示す
ように、そのカーカスバンド3の両巻回し部4の間まで
変位させる。なおここで、それぞれのビードセッタ7の
先端内径を、図1(b)に示すように、カーカスバンド
3の巻回し部4の外径より小さく設定した場合には、ビ
ードコア6の上述したような変位に当っては、ビードセ
ッタ7の先端が巻回し部4を押し潰す方向に弾性変形さ
せることになる。
ドセッタ7を相互に離隔する方向に水平変位させること
で、それらの先端部分で、巻回し部4の、図1(d)に
示すような弾性的な押し広げ変形をもたらす。この場
合、ビードセッタ7の先端内径の、巻回し部外径に対す
る予めの選択により、ビードセッタ7の先端の、巻回し
部4に対する掛合量が少なすぎるとき、または、その掛
合が全く行われないときは、図1(c)に仮想線で示す
ように、ビードセッタ7の先端を縮径方向に変位させる
ことで、十分な掛合量を確保する。
を、図1(d)に仮想線で示すように作用させて、ビー
ドコア6をロック状態とし、続いて、それぞれのビード
セッタ7を半径方向外方へ退避変位させて、ビードセッ
タ7の巻回し部4からの離隔をもたらすことで、図1
(e)に示すように、ビードコア6は、弾性復帰した巻
回し部4の内側に取り残されてそこにセットされること
になる。
セットする場合の、スティフナ5の倒伏および起立変位
は、たとえば図3に示すようにして行うことができる。
これは、ビードコア6に貼着させたスティフナ5に、そ
れの倒伏変位用の切込み9を予め設けた場合について示
すものであり、ここでは、図3(a)に示すように、ビ
ードコア6をビードロック8をもってロックした状態
で、ビードセッタ7に設けたプッシャ10を図3(b)
に示すように突出変位させることで、スティフナ5を切
込み位置から十分に倒伏させ、そして、これに続くビー
ドセッタ7の退避変位により、図3(c)に示すよう
に、巻回し部4の、切込み9内への確実なる入り込みを
もたらし、その後、ビードセッタ7のプッシャ10の後
退変位の下で、図3(d)に示すように、別個に設けた
起立プッシャ11によって、倒伏姿勢のスティフナ5を
起立させることで、巻回し部4の先端部分をスティフナ
5に内包させる。
よび起因変位させるに当り、スティフナ5の回動支点よ
り倒伏方向前方へ突出して位置する支持舌片5aをその
スティフナ5に設け、この支持舌片5aを、ビードコア
6の周面上に、図示のように貼着させたときには、ステ
ィフナ5の、とくには倒伏変位に際しての、また、倒伏
姿勢の下での、ビードコア6からの不測の離脱を有効に
阻止することができ、このことは、スティフナが倒伏変
位用の切込みを有しておらず、その一部をビードコア6
から剥離させて倒伏変位させる場合にとくに効果的であ
る。
スバンド3のその後のシェーピング工程で、図4に例示
するように、カーカスバンド3の軸線方向の中央部分を
半径方向外方へ膨出変形させるに伴って、そのカーカス
バンドそれ自体でスティフナ5に起立方向の外力を及ぼ
すことでより十分なものとなる。ところで、スティフナ
5のこのような起立変位は、図3(a)に示す起立変位
から分離させて、それ単独にて行わせることも可能であ
る。
置へのセットおよび、スティフナ5の倒伏、起立変位を
終えた後は、たとえば、他の所要のタイヤ構成部材の、
カーカスバンド3上への貼り付けを行い、次いで、両ビ
ードコア6の近接変位を伴うカーカスバンド3のシェー
ピングを施すとともに、図2に示すベルト・トレッド成
型ドラム12上で予め成型され、保持リング13による
保持の下に搬送されて、成型ドラム2の外周側に位置決
めされている、図示しないベルト・トレッドバンドの内
周面に、そのカーカスバンド3の外周面を密着させて十
分に接合させることで生タイヤの成型を行う。
5をビードコア6に予め貼着させて配設することが可能
となり、スティフナ5の別個独立の貼り付け工程が不要
となるので、タイヤの成型能率の低下のおそれを有利に
取り除くことができる。
では、ビードセッタ7で吸着保持した、スティフナ5付
きのビードコア6を、図5(a)に例示するように、た
とえばカーカスバンドドラム15上で成型したカーカス
バンド3のそれぞれの巻回し部4の間まで変位させた
後、カーカスバンドドラム15、ひいては、カーカスバ
ンド3を、図に仮想線で示すように拡径変位させて、ビ
ードセッタ7による、巻回し部4の、前述したと同様の
押し広げ変形および、図示しないビードロックによるビ
ードコア6のロック下で、または、ビードコア6のかか
るロックなしに、スティフナ5の、図3で述べたような
倒伏変位をもたらし、次いで、図5(b)に示すよう
に、ビードセッタ7を退避変位させて、ビードコア6を
巻回し部4の弾性復帰に基づいてそれの内側の所定位置
にセットする。
5を、図3で述べたと同様にして起立姿勢として、また
は、倒伏姿勢のまま、ビードコア6をセットされたカー
カスバンド3を、図5(c)に示すように、カーカスバ
ンドドラム15上からフォーマーリング16上へ搬送
し、そこで、カーカスバンド3をシェーピングする。
グ16上へ搬送されてなお倒伏姿勢にある場合には、好
ましくは、そこに配設した起立手段をもってスティフナ
5を起立姿勢とし、続いて、シェーピングによるカーカ
スバンドの変形に伴って、その起立姿勢をより十分なも
のとする。ところで、生タイヤの成型に当っての他の工
程は先に述べたところとほぼ同様である。
て、カーカスバンドドラム15からフォーマーリング1
6上へ搬送する場合には、図5(b)に示すところに代
え、図6に示すように、ビードセッタ7が巻回し部4を
押し広げ変形させた状態のままで、それが半径方向外方
に退避変位するに先だって、フォーマーリング16上へ
搬送し、そこで、ビードコア6のセットを完了させるこ
ともできる。
フナ5の、ビードコア6への予めの貼着が可能となり、
タイヤの成型工程での、スティフナ5の別個の貼り付け
が不要となるので、タイヤの成型能率の低下を十分に防
止することができる。
も、カーカスバンド3の巻回し部4の先端部は、ビード
コア6に密着されたスティフナ5に、切込み9を介して
内包されてそこに十分に接合されるので、製品タイヤと
して、その先端部のセパレーション等のおそれを有効に
取り除くことができる。
ィフナ5の倒伏および起立変位を、その途中に設けた切
込み9の作用の下に行う場合について説明したが、ビー
ドコア6に貼着させたスティフナ5を図7(a)に例示
するように、ビードコア6のセットに当って、カーカス
バンド3の巻回し部4の、ビードコア6への巻付きの支
障とならない位置まで剥がし取ることでスティフナ5の
倒伏変位をもたらし、そして、ビードコア6のセット後
に、図7(b)に示すように、スティフナ5の剥離部分
を巻回し部4上に再び貼着するように起立変位させるこ
ともでき、このことによってもまた、スティフナ5の、
ビードコア6への予めの貼着に基づき、成型作業能率の
低下を十分に防止することができる。スティフナ5に設
けた支持舌片5aは、先にも述べたように、かかる場合
にとくに効果的に機能して、スティフナ5の、ビードコ
ア6からの脱落を十分に防止することができる。
に倒伏および起立変位を行わせることで、そのスティフ
ナの、ビードコア6への予めの貼着が可能となり、タイ
ヤの成型工程での、スティフナの別個独立の配設作業が
不要となるので、その成型作業能率の低下を十分に防止
することができ、しかも、タイヤの成型作業以前の、準
備、段取り等において、スティフナとビードコアとを単
一部品とし扱うことで、それらの作業の繁雑さ等を有利
に取り除くことができる。
る。
面図である。
図である。
る。
ある。
示す図である。
図である。
る。
Claims (15)
- 【請求項1】 カーカスプライの端部分を、リング状を
なすビードコアの周りに巻き回すとともに、その巻回し
部の外周側にスティフナを配設してなる生タイヤの成型
に当り、 円筒状に形成されて、軸線方向の両端部分の外周側に、
相互に向き合う方向に折れ曲がる巻回し部を有するカー
カスバンドに対し、スティフナを貼着されたビードコア
を、そのスティフナの倒伏姿勢で、前記巻回し部の内側
にセットし、その後、倒伏姿勢のスティフナを巻回し部
の外周側に起立させ、さらに、そのカーカスバンドの外
周側にベルトおよびトレッドを接合させる空気入りタイ
ヤの製造方法。 - 【請求項2】 ビードコアの、巻回し部の内側へのセッ
トに際し、ビードセッタで保持したビードコアを、両巻
回し部の間まで変位させ、その後、ビードセッタによる
それらの巻回し部の弾性的な押し広げ変形と、ビードセ
ッタの、半径方向外方への退避変位とを順次に行う請求
項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項3】 ビードコアに予め貼着させたスティフナ
を、そのスティフナに形成した切込み位置で倒伏させる
請求項1もしくは2に記載の空気入りタイヤの製造方
法。 - 【請求項4】 ビードセッタでビードコアを保持した後
にスティフナを倒伏変位させる請求項2もしくは3に記
載の空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項5】 ビードコアをロックした後、ビードセッ
タの退避変位に先だってスティフナを倒伏変位させる請
求項2〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方
法。 - 【請求項6】 ビードコアをビードセッタに引き渡す以
前にスティフナを倒伏変位させる請求項2もしくは3に
記載の空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項7】 スティフナの倒伏変位を、スティフナの
回動支点より倒伏方向前方側へ突出するスティフナ支持
舌片の、ビードコア表面への貼着下にて行う請求項1〜
6のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項8】 ビードコアのロック下での、ビードセッ
タの退避変位の後、カーカスバンドのシェーピングに先
だってスティフナを起立変位させる請求項2〜7のいず
れかに記載の空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項9】 ビードコアのロックの後、カーカスバン
ドのシェーピングによる、それの軸線方向中央部分の膨
出変形に伴ってスティフナを起立変位させる請求項1〜
7のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項10】 ビードコアの、巻回し部の内側へのセ
ットに際し、ビードコアを保持したビードセッタによっ
て巻回し部を弾性的に押し広げ変形させた状態でビード
コアをロックし、その後、ビードセッタを退避変位させ
る請求項2〜9のいずれかに記載の空気入りタイヤの製
造方法。 - 【請求項11】 巻回し部の押し広げ変形に先だって、
ビードセッタを半径方向内方へ縮径変位させる請求項2
〜10のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項12】 ビードコアの、巻回し部の内側へのセ
ットに際し、カーカスバンドを拡径変形させた状態で、
ビードコアを保持したビードセッタにより巻回し部を弾
性的に押し広げ変形させ、その後、ビードセッタを退避
変位させる請求項2〜10のいずれかに記載の空気入り
タイヤの製造方法。 - 【請求項13】 ビードコアのセットから、カーカスバ
ンドへのベルトおよびトレッドの接合までを一の成型ド
ラム上で行う請求項1〜12のいずれかに記載の空気入
りタイヤの製造方法。 - 【請求項14】 ビードコアのセットの完了後、カーカ
スバンドを他の成型ドラム上に搬送してそこでカーカス
バンドにベルトおよびトレッドを接合させる請求項1〜
12のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項15】 ビードコアのセットの完了前に、カー
カスバンドを、ビードセッタとともに他の成型ドラム上
に搬送してそこでカーカスバンドにベルトおよびトレッ
ドを接合させる請求項2〜12のいずれか記載の空気入
りタイヤの製造方法。
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