JP2002320792A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2002320792A
JP2002320792A JP2001129383A JP2001129383A JP2002320792A JP 2002320792 A JP2002320792 A JP 2002320792A JP 2001129383 A JP2001129383 A JP 2001129383A JP 2001129383 A JP2001129383 A JP 2001129383A JP 2002320792 A JP2002320792 A JP 2002320792A
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washing
washing tub
disinfecting
tub
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JP2001129383A
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Morimasa Komatsu
守正 小松
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥機能を備えたものにおいて、温風循環用
のダクト内に雑菌が繁殖することを防止して衛生的に洗
濯物を洗浄、乾燥する。 【解決手段】 トップカバー3内に乾燥ユニット44、
注水ケース45、エアポンプ34、オゾン発生器35、
切換弁36を配設する。洗濯・乾燥運転時に、オゾン発
生器35で発生したオゾンを、エアポンプ34の送風作
用により切換弁36を通って接続管39或いは40のい
ずれかから洗濯槽6内に供給する。これにより、洗濯物
はもちろん、洗濯槽6、水受槽4や温風循環経路である
乾燥ユニット44、ダクト51、54、55を除菌する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾燥機能を備えた
洗濯機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ヒータやファンなどの
乾燥ユニットを備え、洗濯から乾燥までを連続的に行え
るように構成された洗濯機がある。このような洗濯機に
おいては、洗濯から乾燥までの「洗濯、乾燥」コースの
他、洗濯運転のみの「洗濯」コース、乾燥運転のみの
「乾燥」コースを備えており、使用者が適宜のコースを
選択して実行できるように構成されている。
【0003】ところが、上記洗濯機においては、洗い行
程時、すすぎ行程時に温風循環用のダクト内に水分が入
り込んで、前記ダクト内に付着している繊維屑や汚れ成
分が湿った状態となる。このため、洗濯運転のみの「洗
濯」コースを実行した場合には、前記ダクト内の繊維屑
や汚れ成分が湿った状態のまた放置されるため、これら
の繊維屑や汚れ成分に付着している雑菌が繁殖し易いと
いう事情があった。このようにダクト内に雑菌が繁殖す
ると、次回の洗濯運転時や乾燥運転時にダクト内から洗
濯槽内に雑菌が入り込み、洗濯物に付着するという問題
があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は乾燥機能を備えたものにおいて、温風
循環用のダクト内に雑菌が繁殖することを防止して衛生
的に洗濯物を洗浄、乾燥することができる洗濯機を提供
するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の洗濯
機は、脱水槽及び乾燥槽を兼用する洗濯槽と、前記洗濯
槽が収容される水受槽と、温風を生成する温風生成装置
及び前記温風を前記洗濯槽内に循環させるダクトを有し
て構成され前記洗濯槽内の洗濯物を乾燥するための乾燥
ユニットと、前記洗濯槽内に除菌成分を供給する除菌成
分供給装置とを備えたことを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、洗濯槽内に除菌成分を
供給させることにより洗濯槽、ひいては水受槽、ダク
ト、洗濯物を除菌することができる。このため、温風を
洗濯槽内に循環させるダクトを備える場合であっても、
そのダクト内に雑菌が繁殖することを防止できる。
【0007】この場合、洗濯物の湿り気を残した状態で
乾燥運転を終了させる生乾きコースを実行可能な制御手
段を設け、前記制御手段を、生乾きコースの実行開始直
前若しくは実行中において前記除菌成分供給装置に除菌
成分を供給させるように構成すると良い(請求項2の発
明)。上記構成によれば、生乾きコースの終了後、洗濯
物がしばらく放置された場合でも、その洗濯物に雑菌が
繁殖することを抑えることができる。
【0008】また、除菌成分供給装置を、洗濯槽内にガ
ス状の除菌成分を供給する除菌ガス供給装置を含んで構
成すると共に、乾燥運転時には前記除菌ガス供給装置に
より洗濯槽内にガス状の除菌成分を供給する制御手段を
設けると良い(請求項3の発明)。上記構成によれば、
乾燥運転を妨げることなく洗濯物を除菌することができ
る。
【0009】更に、除菌成分供給装置を、洗濯槽内にガ
ス状の除菌成分を供給する除菌ガス供給装置と液体状の
除菌成分を供給する除菌液供給装置とから構成すると共
に、洗い行程或いはすすぎ行程においては前記除菌液供
給装置に液体状の除菌成分を供給させ、排水行程或いは
脱水行程若しくは乾燥行程においては前記除菌ガス供給
装置にガス状の除菌成分を供給させる制御手段を設ける
と良い(請求項4の発明)。
【0010】上記構成によれば、洗濯槽内に水が貯溜さ
れている行程では液体状の除菌成分が洗濯槽内に供給す
ることにより、洗濯槽内の水を速やかに除菌し、以て洗
濯物や洗濯槽、水受槽、ダクトを除菌することができ
る。また、洗濯槽内の水が徐々に排出されて減少してい
る排出行程、及び洗濯槽内に水が貯溜されていない脱
水、乾燥行程では、気体状の除菌成分が洗濯槽内に供給
することにより、排水動作や洗濯物の脱水動作或いは乾
燥動作を妨げることなく洗濯槽や水受槽、ダクト及び洗
濯物を除菌することができる。
【0011】この場合、制御手段は、除菌ガス供給装置
にガス状の除菌成分を供給させるときには洗濯槽若しく
は撹拌体を回転させるように構成することが好ましい
(請求項5の発明)。上記構成によれば、洗濯槽内に供
給されたガス状の除菌成分を洗濯物全体と効率良く接触
させることができる。
【0012】また、洗濯槽に対して洗濯物を出し入れす
るための出入口を開閉する蓋と、前記蓋が開閉動作され
たことを検知する蓋開閉検知手段と、洗濯・乾燥運転終
了後、所定時間経過しても前記蓋開閉検知手段により前
記蓋が開放されたことが検知されないときに、除菌成分
供給装置に除菌成分を供給する動作を短時間実行させる
制御手段とを備えることも良い構成である(請求項6の
発明)。
【0013】上記構成によれば、洗濯・乾燥運転の終了
後、洗濯物がしばらく放置された場合であっても、除菌
成分が洗濯槽内に供給されるため、洗濯物に雑菌が繁殖
することを防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を家庭用の全自動洗
濯機に適用した第1の実施例を図1ないし図8を参照し
ながら説明する。まず、図1及び図2は、本実施例にか
かる洗濯機の全体構成を示す図であり、洗濯機本体1
は、矩形箱状の外箱2と、前記外箱2の上面に設けられ
たトップカバー3とから構成されている。前記トップカ
バー3は薄形の中空箱状をなしている。前記外箱2の内
部には、水受槽4が弾性吊持機構5により弾性支持され
ている。前記水受槽4の内部には、脱水槽及び乾燥槽を
兼ねる洗濯槽6が回転可能に配設されている。
【0015】前記洗濯槽6の周壁部及び底部には多数の
孔6aが形成されている(図2では周壁部の孔部6aの
み示す)。これらの孔6aは脱水孔及び通気孔として機
能する。また、前記洗濯槽6の上端部には、内部に例え
ば液体が封入されたバランスリング7が設けられてい
る。更に、前記洗濯槽6の内底部には撹拌体8が回転可
能に配設されている。前記撹拌体8には、上下方向に貫
通する複数の孔9が設けられている。
【0016】また、前記外箱2内のうち前記水受槽4の
外底部には、インバータ駆動方式のアウタロータ形のモ
ータ11及び、そのモータ11の回転駆動力を前記洗濯
槽6及び撹拌体8に直接的に伝達する回転伝達機構12
が設けられている。
【0017】更に、前記水受槽4の底部には、排水口1
3が形成されている。前記排水口13には、排水弁14
を介して排水ホース15が接続されている。前記排水口
13にはエアトラップ16が設けられている。前記エア
トラップ16の圧力は、エアチューブ17を介して水位
センサ18(図7参照)に導かれるように構成されてい
る。前記水位センサ18は、周知のように前記水受槽4
(洗濯槽6)内の水位を検知するものであり、前記トッ
プカバー3の内部に配設されている。
【0018】また、前記水受槽4の上端部の内周面には
環状の槽カバー19が装着されている。そして、前記槽
カバー19の中央の開口には内蓋20が開閉可能に取り
付けられている。尚、図示しないが、前記水受槽4の周
壁部の外面部には溢水路が設けられている。
【0019】一方、前記トップカバー3の上面中央部に
は略円形状の洗濯物出入口21が形成されていると共
に、その洗濯物出入口21を開閉するための開閉蓋22
が回動可能に取り付けられている。前記開閉蓋22は、
二つ折り可能に連結された前蓋部22aと後蓋部22b
とから構成されている。
【0020】図3に示すように、前記開閉蓋22の後端
部の左右部には枢支軸23を有する突部24が延設され
ている。前記開閉蓋22は、前記枢支軸23を介してト
ップカバー3に枢支されている。また、前記開閉蓋22
の前蓋部22aと後蓋部22bとはヒンジ25により連
結されている。更に、前記トップカバー3内のうち一方
の突部24の後方には、スイッチ操作機構26及び蓋ス
イッチ27が配設されている。上記構成により、前記開
閉蓋22を開閉動作させると、突部24、スイッチ操作
機構26を介して蓋スイッチ27がオン、オフ動作され
る。従って、本実施例においては、前記蓋スイッチ27
が蓋開閉検知手段として機能する。
【0021】これに対して、前記開閉蓋22の前端部に
は係合孔28が形成されている。また、前記トップカバ
ー3内の前部には、前記係合孔28の前方に位置して蓋
ロック装置29が配設されている。前記蓋ロック装置2
9は例えば電磁式で、通電時にはプランジャ29aが突
出してその先端の係止片29bが閉鎖位置にある開閉蓋
22の係合孔28に係合する。これにより、前記開閉蓋
22は閉鎖状態にロックされるように構成されている。
【0022】また、図1に示すように、前記トップカバ
ー3の上面の前部には操作パネル30が設けられてい
る。図6に示すように、前記操作パネル30には、電源
スイッチ、一時停止スイッチ兼用のスタートスイッチ、
洗濯・乾燥コースの選択スイッチ、乾燥コースを設定す
るための乾燥切換スイッチ、除菌洗濯モードや除菌乾燥
モードを設定するためのモード設定スイッチ等を含む多
数の操作スイッチ31やにて各種表示器32が設けられ
ている。
【0023】一方、図1に示すように、前記トップカバ
ー3内の右部には、エアポンプ34、オゾン発生器3
5、切換弁36が前部から後部に向かって並設されてい
る。前記エアポンプ34とオゾン発生器35との間は接
続管37により接続されている。また、前記切換弁36
は三方弁から構成されており、その入口部と前記オゾン
発生器35との間は接続管38により接続されている。
【0024】また、切換弁36の一方の出口部には接続
管39が、他方の出口部には接続管40が接続されてい
る。詳しい図示は省略するが、前記接続管39は弾性支
持機構5を構成する1本の吊り棒5に巻き付けられつつ
下方に延びており、その下端部は前記排水弁14の弁ケ
ース14aに接続されている。
【0025】前記エアポンプ34は、図示しないモータ
を駆動源としており、下部から吸入した空気を接続管3
7を通して前記オゾン発生器35へ送風するように構成
されている。
【0026】また、図4及び図5に示すように、前記オ
ゾン発生器35は、その内部に帯状をなすセラミック製
の基板41が配設されて構成されている。前記基板41
の上面にはその長手方向に沿って電極42が設けられて
いる。また、前記基板41の内部には、前記電極42と
対極をなす幅広な電極43が長手方向に沿って設けられ
ている。前記電極42,43間に高電圧が印加されると
基板41の上面に沿って沿面放電を起こし、この結果、
ガス状の除菌成分たるオゾンが発生するようになってい
る。本実施例では、前記エアポンプ34及び前記オゾン
発生器35が除菌ガス供給装置を構成する。
【0027】さらに、図1及び図2に示すように、前記
トップカバー3内の後部には、乾燥ユニット44、注水
ケース45が配設されている。前記注水ケース45は略
矩形箱状をなしており、その内部は多数の孔48aを有
する仕切部48により上部室45aと下部室45bに区
画されている。前記上部室45aの後部には、給水弁4
6の一方の出口部が接続されている。前記給水弁46の
入口部はホースを介して水道の蛇口(いずれも図示せ
ず)に接続されている。
【0028】前記下部室45bには、内部に洗剤を収容
する洗剤ケース49が引き出し可能に収容されている。
また、前記下部室45bの後部には接続口50が設けら
れており、この接続口50に前記接続管40が接続され
ている。更に、前記下部室45bの下面部の前部にはダ
クト51の上端部が連結され、前記ダクト51の下端部
は前記内蓋21に連結されている。以上の構成により、
前記給水弁46を介して注水ケース45の上部室45a
内に供給された水道水は、仕切部48の孔48aにより
分散されて洗剤ケース49内に注入される。洗剤ケース
49内に注入された水道水は洗剤を溶解しつつその洗剤
と共に当該洗剤ケース49の後部から溢れ、前記ダクト
51を通って洗濯槽6内に供給されるようになってい
る。
【0029】前記乾燥ユニット44は、略矩形箱状をな
すケース44a内に温風生成装置たるファン装置52及
びヒータ53(いずれも図7にのみ示す)が収容されて
構成されている。前記ケース44aと前記注水ケース4
5の下部室45b、及び前記ケース44aと水受槽4と
は、それぞれダクト54、熱交換用ダクト55を介して
接続されている。前記ダクト55の上方には、冷却水を
当該ダクト55内に噴水する噴水口(図示せず)が設け
られている。前記噴水口は、図示しない接続管を介して
給水弁46の他方の出口部に接続されている。
【0030】上記乾燥ユニット44で発生した温風は、
ダクト54から注水ケース45、ダクト51を経て洗濯
槽6内に供給された後、ダクト55を経て乾燥ユニット
44に戻されるように構成されている。このとき、洗濯
槽6内を通過することにより湿った状態となった温風
は、前記ダクト55内を通過する際に噴水口から供給さ
れる冷却水によって熱交換されて除湿される。従って、
乾燥ユニット44には乾いた状態の空気が戻されるよう
になっている。
【0031】図9は、本実施例に係る洗濯機の電気的構
成を示すブロック図である。制御手段たる制御装置56
は、例えばマイクロコンピュータを主体とした回路から
構成されており、洗濯運転及び乾燥運転の全般を制御す
るための制御プログラムが記憶されている。前記制御装
置56は、前記操作スイッチ31及び蓋スイッチ27か
らの操作信号、前記水位センサ18、オゾン濃度センサ
57からの検知信号が入力されるように構成されてい
る。前記オゾン濃度センサ57は、洗濯槽6内のオゾン
濃度に応じた検知信号を出力するものである。
【0032】また、前記制御装置56には表示器32が
接続されていると共に蓋ロック装置29、給水弁46、
切換弁36、オゾン発生器35、エアポンプ34、排水
弁14、モータ11、ヒータ53、ファン装置52が駆
動回路58を介して接続されている。
【0033】そして、詳しくは後述するように、前記制
御装置56は、操作パネル30の各種操作スイッチ31
の設定に応じて、オゾン発生器35及びエアポンプ34
を動作させて前記オゾン発生器35にて発生したオゾン
ガスを、注水ケース45或は弁ケース14aを経て洗濯
槽6内に供給する動作を実行するように構成されてい
る。
【0034】次に、本実施例の作用を説明する。まず、
除菌モード設定スイッチにて「除菌洗濯モード」及び
「除菌乾燥モード」が設定された状態で標準コースが実
行された場合について図8を参照しながら説明する。こ
の標準コースでは、第1給水行程、洗い行程、排水行
程、第1すすぎ行程、第2給水行程、第2すすぎ行程、
脱水行程、乾燥行程が順に実行される。図8は、このと
きの洗濯槽6内に除菌成分たるオゾンが供給されるタイ
ミング及びその供給経路を示すものである。
【0035】さて、スタートスイッチが操作されると、
まず、制御装置56は蓋ロック装置29を動作させて開
閉蓋22を閉鎖状態にロックする。この蓋ロック動作
は、除菌モード設定時及び後述のアイロンコース設定時
に行われる。これは、洗濯、乾燥運転中に開閉蓋22が
不用意に開放されてオゾンが機外に放出されることを防
止するためである。この後、第1給水行程(図8では
「給水1」と示す)を開始する。この給水行程では、排
水弁14が閉塞された状態で給水弁46のうち注水ケー
ス45側の出口部が開放され、この結果、水道水が注水
ケース45内に供給され、洗剤ケース49内の洗剤を溶
解しつつその洗剤と共にダクト51を通って洗濯槽6内
に供給される。
【0036】そして、水位センサ18により水受槽4内
の水位が所定の水位(例えば洗濯物の量に応じた設定水
位の約半分の水位)に達したことが検知されると、制御
装置56は、オゾン発生器35及びエアポンプ34を駆
動すると共に切換弁36の接続管39側の出口部を開放
させる。これにより前記オゾン発生器35で発生したオ
ゾンは、エアポンプ34の送風作用により接続管38、
切換弁36、接続管39から弁ケース14aを経て水受
槽4内に進入する。水受槽4内に侵入したオゾンは洗濯
水に溶け込み、孔6aを通って洗濯槽6内に進入する。
【0037】水位センサ18により水受槽4内の水位が
設定水位に達したことが検知されると、制御装置56は
給水弁46を閉鎖して給水動作を終了すると共にモータ
11及び回転伝達機構12の駆動を制御して撹拌体8を
正逆方向に交互に回転させる。この結果、洗濯槽6内の
洗濯水は洗剤及び洗濯物と共に撹拌される。また、この
とき、オゾン発生器35及びエアポンプ34は継続して
駆動されているため、洗濯槽6内の洗濯水中には継続し
てオゾンが供給されると共に洗濯水中にオゾンが拡散さ
れる。このため、水受槽4及び洗濯槽6ならびに洗濯物
が除菌される。また、洗い行程時にダクト55内に進入
する洗濯水中のオゾンにより前記ダクト55内も除菌さ
れる。
【0038】所定の設定時間が経過すると、制御装置5
6は、モータ11の駆動を停止して洗い行程を終了し、
排水行程に移行する。この排水行程では、排水弁14が
開放されることにより、洗濯槽6及び水受槽4内の水が
排出される。また、排水行程では、制御装置56は、オ
ゾン発生器35及びエアポンプ34の駆動を継続させた
まま切換弁36を切り換えて接続管40側の出口部を開
放させる。この結果、オゾン発生器35で発生したオゾ
ンは、接続管38、切換弁36、接続管40を通って接
続口50から注水ケース45の下部室45bに進入した
後、ダクト51を経て洗濯槽6内に供給される。オゾン
の比重は空気の約1.6倍であり、空気より重い。この
ため、洗濯槽6内に上方から供給されたオゾンは下降し
て洗濯槽6内の洗濯物の上に溜まる。これにより、洗濯
物が除菌される。
【0039】排水行程が終了すると、第1すすぎ行程
(図8では「すすぎ1」と示す。)に移行する。この第
1すすぎ行程では、シャワーリンス動作、脱水動作が順
に実行される。まず、シャワーリンス動作では、モータ
11が駆動されて洗濯槽6が低速回転されると共に前述
の第1給水行程と同様の給水動作(尚、このとき洗剤ケ
ース49内には洗剤が収容されていないため、洗濯槽6
には水道水のみが供給される)が実行される。そして、
シャワーリンス動作が所定時間実行されると、給水動作
を終了して、モータ11を駆動して洗濯槽6を高速回転
させることにより洗濯物を遠心脱水する。
【0040】また、第1すすぎ行程では、上記排水行程
と同様の経路でオゾンが洗濯槽6内に供給される。この
ため、シャワーリンス動作及び脱水動作のいずれにおい
ても、洗濯槽6の上方から供給されたオゾンが洗濯物内
を通過し洗濯物を除菌する。所定の設定時間が経過する
と、制御装置56は第1すすぎ行程を終了し、第2給水
行程(図8では「給水2」と示す)に移行する。第2給
水行程では、排水弁14を閉鎖して前述の第1給水行程
と同様の給水動作を実行する。このとき、制御装置56
は、オゾン発生器35及びエアポンプ34の駆動を停止
し、洗濯槽6へのオゾンの供給を停止する。
【0041】第2給水行程が終了すると、第2すすぎ行
程に移行する。この第2すすぎ行程は、前述の洗い行程
と同様の動作が実行される。即ち、モータ11が駆動さ
れて撹拌体8が回転されると共に、オゾン発生器35及
びエアポンプ34が駆動されてオゾンが弁ケース14a
を経由して洗濯槽6内に供給される。
【0042】第2すすぎ行程が終了すると、脱水行程に
移行する。この脱水行程では、前述の第1すすぎ行程の
脱水動作と同様に、モータ11を駆動して洗濯槽6を高
速回転させることにより洗濯物を遠心脱水する。また、
オゾン発生器35及びエアポンプ34を駆動させてオゾ
ンを注水ケース45経由で洗濯槽6内に供給する。尚、
前記オゾン発生器35及びエアポンプ34は、脱水行程
の途中で停止され、以て、洗濯槽6へのオゾンの供給が
停止される。
【0043】所定の設定時間が経過すると、制御装置5
6はモータ11の駆動を停止して脱水行程を終了させ、
続いて乾燥行程に移行する。この乾燥行程では、制御装
置56は、モータ11を駆動して洗濯槽27を低速回転
させると共に乾燥ユニット44のファン装置52及びヒ
ータ53を駆動して、温風をダクト54、注水ケース4
5、ダクト51を介して洗濯槽6内に供給する。また、
給水弁46の他方の出口部を開放して噴水口からダクト
55内に冷却水を供給すると共に排水弁14を開放す
る。
【0044】洗濯槽6内に供給された温風は洗濯物に吹
き付けられ、洗濯物を通過した後、洗濯槽6の孔部6a
から水受槽4内を経てダクト55内に流入する。ダクト
55内に流入した温風は、冷却水との熱交換作用により
除湿された後、乾燥ユニット44に戻される。このよう
な温風の循環が繰り返されることにより洗濯槽6内の洗
濯物は乾燥される。尚、ダクト55内に供給された冷却
水は、温風を除湿した後、排水口13から排出される。
【0045】更に、乾燥行程の途中の所定時間だけ、制
御装置56は、オゾン発生器35及びエアポンプ34を
駆動すると共に切換弁36のうち接続管40側の出口部
を開放する。この結果、温風と共にオゾンが注水ケース
45、ダクト51を介して洗濯槽6内に供給される。洗
濯槽6内に供給されたオゾンは、温風と共に洗濯物に吹
き付けられ洗濯物を通過した後、孔部6aから水受槽4
内を経てダクト55内に流入する。これにより、洗濯物
はもちろん、温風の循環経路である乾燥ユニット44の
ケース44a,ダクト54、注水ケース45、ダクト5
1、洗濯槽6、水受層4、ダクト55の内部が除菌され
る。
【0046】所定の設定時間が経過すると制御装置56
は、乾燥ユニット44の駆動を停止して乾燥行程を終了
させ、以て、洗濯・乾燥運転を終了する。このとき、制
御装置56は、オゾン濃度センサ57により検出される
洗濯槽6内のオゾン濃度が所定濃度例えば0.1[pp
m]以下のときは、蓋ロック装置29を動作させて開閉
蓋22のロックを解除し、0.1[ppm]を超えてい
るときは、蓋ロック装置29による開閉蓋22のロック
状態を維持する。尚、オゾンは徐々に酸素に分解される
ため、時間の経過と共にオゾン濃度は低下する。従っ
て、運転終了時にオゾン濃度が0.1[ppm]を超え
ている場合には、制御装置56は、オゾン濃度センサ5
7の検出濃度が0.1[ppm]以下になった時点で開
閉蓋22のロックを解除する。
【0047】また、乾燥行程の終了後、所定時間例えば
30分経過しても、蓋スイッチ27により開閉蓋22の
開放が検知されなかったときは、制御装置56はその旨
を操作パネル30の表示器32に表示する。更に、表示
器32に表示させてから5分経過してもやはり開閉蓋2
2の開放が検知されなかったときは、制御装置56はモ
ータ11を駆動して洗濯槽6を低速回転させると共にオ
ゾン発生器35及びエアポンプ34を駆動してオゾンを
注水ケース45側から洗濯槽6内に供給するという追加
除菌動作を例えば10分間実行する。この追加除菌動作
は、開閉蓋22が開放されるまで2時間おきに実行され
る。
【0048】次に、乾燥切換スイッチにて「アイロンコ
ース」が設定された状態で標準コースが実行された場合
について説明する。この「アイロンコース」は、洗濯物
の湿り気を少し残した状態で乾燥運転を終了するコース
で、生乾きコースに相当する。この「アイロンコース」
の設定状態で標準コースの実行開始が指示されると、制
御装置56は蓋ロック装置29を動作させて開閉蓋22
を閉鎖状態にロックし、第1給水行程から順に各行程を
実行する。この場合、「除菌洗濯モード」は設定されて
いないため、第1給水行程から脱水行程までの各行程に
おいては、制御装置56はエアポンプ34及びオゾン発
生器35を動作させない。
【0049】脱水行程が終了すると、制御装置56は乾
燥行程に移行する。このとき、制御装置56は、乾燥行
程の途中にエアポンプ34及びオゾン発生器35を動作
させてオゾンを注水ケース45経由で洗濯槽6内へ供給
させる。即ち、制御装置56は、「除菌乾燥モード」が
設定されていなくても「アイロンコース」の設定時に
は、乾燥行程の途中にオゾンを洗濯槽6内へ供給させる
ように構成されている。そして、所定の設定時間が経過
すると制御装置56は乾燥ユニット44の駆動を停止し
て乾燥行程を終了させる。このとき、洗濯物は少し湿り
気が残った状態となっている。尚、上記した以外の動作
は、「除菌洗濯モード」及び「除菌乾燥モード」の設定
状態で標準コースを実行させた場合と同じである。
【0050】このように本実施例では、オゾン発生器3
5を設けて洗濯・乾燥運転の各行程においてオゾンを洗
濯槽6に供給できるように構成したので、オゾンの除菌
作用及び抗菌作用により洗濯槽6、水受槽4、温風循環
経路内や洗濯物に雑菌が繁殖することを抑えることがで
きる。特に、洗い行程及び第2すすぎ行程のように洗濯
槽6内に水が貯溜されているときはオゾンを下方から洗
濯槽6内に供給するように構成した。従って、洗濯水中
に効率良くオゾンを混入させて洗濯水に含まれる雑菌数
を少なく抑えることができる。また、オゾンが空気より
も重いことから、排水行程、第1すすぎ行程、脱水行
程、乾燥行程のように洗濯槽6内に水が貯溜されていな
いときはオゾンを上方から洗濯槽6内に供給した。この
ため、洗濯物に対して効率良くオゾンを降りかけること
ができる。
【0051】また、本実施例の洗濯機は乾燥機能を備え
ており、温風循環路を構成するダクト55が水受槽4に
接続されている。このため、洗濯運転時に洗濯水が前記
ダクト55内に侵入するという事情がある。これに対し
て、本実施例では、「除菌洗濯モード」を設けて、洗濯
運転時に洗濯槽6にオゾンが供給されるように構成し
た。このため、洗濯運転のみを実行した場合でもダクト
55内に雑菌が繁殖することを抑えることができる。
【0052】更に、本実施例では、アイロンコースの設
定時には、使用者が「除菌乾燥モード」を設定しなくて
も制御装置56は乾燥行程の途中にエアポンプ34及び
オゾン発生器35を動作させてオゾンを洗濯槽6内へ供
給するように構成した。このため、少し湿り気が残った
状態の洗濯物がしばらく放置されても、その洗濯物に雑
菌が繁殖することを極力抑えることができる。
【0053】更にまた、本実施例では、全ての運転終了
後、所定時間経過しても開閉蓋22が開放されないとき
には、所定の間隔で追加除菌動作を実行するように構成
した。このため、運転終了後に放置された洗濯物に雑菌
が繁殖することを極力防止することができる。特に、
「アイロンコース」の設定時に洗濯・乾燥運転が終了し
た後、放置されると、洗濯物の雑菌が繁殖しやすいが、
この場合も洗濯物に雑菌が繁殖することを極力防止する
ことができるので、洗濯物を衛生的に洗濯・乾燥するこ
とができる。
【0054】また、本実施例では、除菌モード設定スイ
ッチを設けて洗濯・乾燥運転時に洗濯槽6へオゾンを供
給させるか否かを自由に設定できるように構成した。こ
のため、洗濯物の種類や汚れの程度等に応じて適宜に設
定できるため、使い勝手が良い。
【0055】図9ないし図12は本発明の第2の実施例
を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明
する。尚、同一部分には同一符号を付している。即ち、
この第2の実施例の洗濯機では、トップカバー3内の後
部のうち前記注水ケース45の右部に除菌剤ケース61
が配設されている。また、給水弁46に代えて給水弁6
2が前記除菌剤ケース61と注水ケース45との間に配
設されている。前記給水弁62は、1個の入口部と3個
の出口部を有する四方弁から構成されており、出口部の
うちの一つは前記除菌剤ケース61に接続されている。
また、前記給水弁62の残りの出口部は、それぞれ注水
ケース45の上部室45a及び噴水口に接続されてい
る。
【0056】図10及び図11に示すように、前記除菌
剤ケース61は、ケース本体63及びこのケース本体6
3の上面開口部に着脱可能に設けられた蓋64から構成
されている。前記蓋64は前記ケース本体63に対して
水密に装着されるように構成されている。
【0057】前記除菌剤ケース61内は、仕切部65に
より上部の除菌剤収容室66と下部のサイホン室67に
区画されている。前記仕切部65の後部には孔部68が
形成されており、前記孔部68によって前記除菌剤収容
室66とサイホン室67とが連通している。このとき、
前記仕切部65は前記孔部68に向かって下方に傾斜し
ている。また、前記除菌剤収容室66の後部には給水口
部69が設けられており、この給水口部69に接続管7
0を介して前記給水弁62の出口部が接続されている。
【0058】一方、前記サイホン室67の前部は、前記
除菌剤収容室66よりも前方に突出しており、この内部
にサイホン管路71が設けられている。また、前記サイ
ホン室67のうちサイホン管路71の上方部は開口して
おり、この開口部にはキャップ72が着脱可能に装着さ
れている。更に、前記サイホン室67の底部は、前記サ
イホン管路71に向かって傾斜している。また、前記サ
イホン管路71のうちサイホン室67よりも下方に突出
する部分には、ホース73の一端部が連結されている。
前記ホース73の他端部は、前記ダクト51の途中部に
連結されている。尚、前記ホース73は、フック74を
介して除菌剤ケース61に支持されている。
【0059】さて、前記除菌剤収容室66内には、錠剤
状の除菌剤75が収容されている。前記除菌剤75は、
ハロゲン化ヒダントイン化合物をプレス成形にてタブレ
ット状に固化したものである。前記ハロゲン化ヒダント
イン化合物は、分子内に窒素−ハロゲン原子結合を有す
る有機化合物であり、水と接触することで加水分解され
て除菌成分たる次亜ハロゲン酸を徐々に放出する。特
に、前記ハロゲン化ヒダントイン化合物は、水と接触し
たときの溶解が遅いため、長期間にわたって次亜ハロゲ
ン酸を放出することが知られている。
【0060】具体的には、記ハロゲン化ヒダントイン化
合物には、1,3−ジクロロ5,5−ジメチルヒダント
イン、1−ブロモ−3−ジクロロ5,5−ジメチルヒダ
ントイン、1,3−ジクロロ5,5−エチルメチルヒダ
ントイン等がある。周知のように次亜ハロゲン酸、特に
次亜塩素酸、次亜臭素酸、次亜ヨウ素酸は、酸化作用に
よる除菌効果を有している。本実施例では、1,3−ジ
クロロ5,5−ジメチルヒダントインから前記除菌剤7
5を構成しており、加水分解されると次亜塩素酸(2H
C1O)を発生する。
【0061】また、次亜ハロゲン酸は強い酸化力を有し
ている。そこで、本実施例では前記除菌剤ケース61、
トップカバー3等の前記除菌剤75の周りに位置する樹
脂成形品を酸化されにくい材料、例えばポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂等で成
形し、次亜ハロゲン酸により酸化されて劣化したり変色
したりすることを極力防止している。
【0062】上記構成により、水道水が給水弁62を経
て接続管70から除菌剤ケース61の除菌剤収容室66
に供給されると、その水道水は除菌剤収容室66内の除
菌剤75を加水分解しつつ孔部68を通ってサイホン室
67に流入した後、サイホン管路71からホース73、
ダクト51を経て洗濯槽6に供給される。即ち、本実施
例では、次亜塩素酸が水に溶解した状態で洗濯槽6に供
給される。従って、前記給水弁62及び除菌剤ケース6
1が除菌液供給装置として機能する。
【0063】次に本実施例の作用を図12を参照しなが
ら説明する。ここでも、「除菌洗濯モード」及び「除菌
乾燥モード」が設定された状態で標準コースが実行され
た場合について説明する。即ち、図12は、このときの
洗濯槽6内に除菌成分たるオゾン或いは次亜塩素酸が供
給されるタイミング及びその供給経路を示すものであ
る。図12において「注水ケース経由」及び「弁ケース
経由」のものは洗濯槽6に対してオゾンが供給されるタ
イミングを、「除菌剤ケース経由」のものは洗濯槽6に
対して次亜塩素酸が供給されるタイミングを示してい
る。
【0064】さて、スタートスイッチが操作されると、
まず、制御装置56は蓋ロック装置29を動作させて開
閉蓋22を閉鎖状態にロックした後、第1給水行程を開
始する。この給水行程では、排水弁14が閉塞された状
態で給水弁62の注水ケース45側の出口部が開放され
る。この結果、水道水は注水ケース45内に供給され、
洗剤ケース49内の洗剤を溶解しつつその洗剤と共にダ
クト51を通って洗濯槽6内に供給される。
【0065】そして、水位センサ18により水受槽4内
の水位が所定の水位(例えば洗濯物の量に応じた設定水
位の約半分の水位)に達したことが検知されると、制御
装置56は、給水弁64を切り換えて接続管70側の出
口部を開放させる。この結果、水道水は、除菌剤ケース
61の除菌剤収容室66内に流入して内部の除菌剤75
と接触した後、孔部68からサイホン室67内に流入す
る。サイホン室67内に流入した水道水は、サイホン管
路71の上端部に水位が達するまでサイホン室67内に
貯溜される。この結果、除菌剤収容室66内の下部に位
置する除菌剤は水道水に浸漬される。そして、サイホン
管路71の上端部に水位が達すると、サイホン現象によ
り水道水はサイホン管路71から流出し、ホース73を
経てダクト51から洗濯槽6内に供給される。
【0066】水道水が除菌剤収容室66内に流入して除
菌剤75と接触することにより、また、サイホン室67
内に水道水が貯溜して除菌剤75が水道水に浸漬される
ことにより、前記除菌剤75は加水分解されて次亜塩素
酸を放出する。従って、前記サイホン管路71、ホース
73を経てダクト51から洗濯槽6に供給される水道水
には次亜塩素酸が含まれる。
【0067】また、制御装置56は、上記した除菌剤ケ
ース61経由の給水動作を実行させると同時に、モータ
11を駆動させて撹拌体による撹拌動作を実行する。こ
れにより、洗濯槽6にすでに供給されている通常の水道
水と次亜塩素酸を含んだ水道水とが混合され、洗濯水の
次亜塩素酸濃度が部分的に高くなることが防止される。
【0068】そして、洗濯槽6内の水位が所定の水位に
達すると制御装置56は、給水弁62を閉鎖して第1給
水行程を終了し、洗い行程に移行する。尚、洗い行程移
行の動作は第1の実施例と同じであるため、説明を省略
する。
【0069】このような本実施例でも、洗濯運転の各行
程において洗濯槽6内に除菌成分を供給するように構成
したので、第1の実施例と同様の作用、効果を得ること
ができる。特に、本実施例では、水に溶解された状態の
次亜塩素酸と気体であるオゾンを洗濯槽6へ供給できる
ように構成した。各行程の動作に応じて洗濯槽6内へ供
給する上記菌成分の種類を使い分けることができる。例
えば、排水行程、脱水行程、乾燥行程のように洗濯槽6
内に水が貯溜されない行程では、オゾンを供給すること
により排水、脱水、乾燥の各動作を妨げることなく洗濯
物等を除菌することができる。また、洗い行程では次亜
塩素酸を含んだ水を供給することにより、洗濯水を速や
かに除菌することができる 尚、本実施例では、洗い行程の前の第1給水行程におい
てのみ次亜塩素酸を含んだ水を洗濯槽6に供給するよう
に構成したが、洗い行程中やすすぎ行程においても次亜
塩素酸を含んだ水を洗濯槽6に供給するように構成して
も良い。
【0070】また、本発明は上記した実施例に限定され
るものではなく、例えば次のような変形、拡張が可能で
ある。気体状の除菌成分は、オゾンガスの他、エチレン
オキサイド、プロピレンオキサイド、ホルムアルデヒド
等でも良く、要は除菌作用を有する気体であれば良い。
除菌剤は、ハロゲン化ヒダントイン化合物のほか塩素化
イソシアヌール化合物から構成することも可能である。
【0071】「除菌洗濯モード」の設定時には、洗い行
程、すすぎ行程、排水行程、脱水行程のいずれか1ない
し3の行程で除菌成分が洗濯槽に供給されるように構成
しても良い。また、「除菌乾燥モード」の設定時、或い
はアイロンコースの設定時には、乾燥行程の直前に除菌
成分が洗濯槽に供給されるように構成しても良い。
【0072】除菌剤ケースを備えていなくても良い。即
ち、オゾン発生器により生成されたオゾンだけを洗濯槽
に供給するようにしても良い。本発明はドラム式洗濯機
にも適用できる。
【0073】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、温風を生成する温風生成装置及び前記温風を前記洗
濯槽内に循環させるダクトを有して構成され前記洗濯槽
内の洗濯物を乾燥するための乾燥ユニットを備えた洗濯
機において、前記洗濯槽内に除菌成分を供給する除菌成
分供給装置を設けたので、洗濯槽に供給される除菌成分
により洗濯槽及び洗濯物、ひいては水受槽、ダクトを除
菌することができるので、洗濯運転時にダクト内に洗濯
水が進入しても、そのダクト内に雑菌が繁殖することを
防止でき、衛生的な洗濯、乾燥運転を実行することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る洗濯機の全体構成
を示す斜視図
【図2】一部を破断して示す洗濯機全体の縦断側面図
【図3】トップカバーのうち開閉蓋部分を蓋ロック装置
及びスイッチ操作機構と共に示す図
【図4】オゾン発生器の内部構造を示す図
【図5】図4中、A−A線に沿う拡大断面図
【図6】操作パネルの平面図
【図7】洗濯機の電気的構成を示すブロック図
【図8】標準コースの行程図
【図9】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図10】除菌剤ケースの周辺部分を拡大して示す斜視
【図11】除菌剤ケースの縦断側面図
【図12】図8相当図
【符号の説明】
図中、4は水受槽、6は洗濯槽、8は撹拌体、22は開
閉蓋、27は蓋スイッチ(蓋開閉検知手段)、34はエ
アポンプ(除菌成分供給装置、除菌ガス供給装置)、3
5はオゾン発生器(除菌成分供給装置、除菌ガス供給装
置)、52はファン装置(温風生成装置)、53はヒー
タ(温風生成装置)、54はダクト、55は熱交換用ダ
クト、56は制御装置(制御手段)、61は除菌剤ケー
ス(除菌液供給装置)、62は給水弁(除菌液供給装
置)を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱水槽及び乾燥槽を兼用する洗濯槽と、 前記洗濯槽が収容される水受槽と、 温風を生成する温風生成装置及び前記温風を前記洗濯槽
    内に循環させるダクトを有して構成され前記洗濯槽内の
    洗濯物を乾燥するための乾燥ユニットと、 前記洗濯槽内に除菌成分を供給する除菌成分供給装置と
    を備えたことを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 洗濯物の湿り気を残した状態で乾燥運転
    を終了させる生乾きコースを実行可能な制御手段を備
    え、 前記制御手段は、前記生乾きコースの実行開始直前若し
    くは実行中において除菌成分供給装置に除菌成分を供給
    させるように構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 除菌成分供給装置は、洗濯槽内にガス状
    の除菌成分を供給する除菌ガス供給装置を含んで構成さ
    れ、 乾燥運転時に前記除菌ガス供給装置にガス状の除菌成分
    を供給させる制御手段を備えることを特徴とする請求項
    1記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 除菌成分供給装置は、洗濯槽内へガス状
    の除菌成分を供給する除菌ガス供給装置と液体状の除菌
    成分を供給する除菌液供給装置とから構成され、 洗い行程或いはすすぎ行程においては前記除菌液供給装
    置に液体状の除菌成分を供給させ、排水行程或いは脱水
    行程若しくは乾燥行程においては前記除菌ガス供給装置
    にガス状の除菌成分を供給させる制御手段を備えること
    を特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 洗濯槽内の水流生成用の撹拌体を備え、
    制御手段は、除菌ガス供給装置にガス状の除菌成分を供
    給させるときには前記洗濯槽若しくは前記撹拌体を回転
    させることを特徴とする請求項3または4記載の洗濯
    機。
  6. 【請求項6】 洗濯槽に対して洗濯物を出し入れするた
    めの出入口を開閉する蓋と、 前記蓋が開閉動作されたことを検知する蓋開閉検知手段
    と、 運転終了後、所定時間経過しても前記蓋開閉検知手段に
    より前記蓋が開放されたことが検知されないときには、
    除菌成分供給装置に除菌成分を供給する動作を短時間実
    行させる制御手段とを備えることを特徴とする請求項1
    記載の洗濯機。
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