JP2003144794A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2003144794A
JP2003144794A JP2001351630A JP2001351630A JP2003144794A JP 2003144794 A JP2003144794 A JP 2003144794A JP 2001351630 A JP2001351630 A JP 2001351630A JP 2001351630 A JP2001351630 A JP 2001351630A JP 2003144794 A JP2003144794 A JP 2003144794A
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water
washing
water supply
tub
motor
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JP2001351630A
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Takayoshi Iwai
隆賀 岩井
Toru Kubota
亨 久保田
Kenji Kojima
健司 小嶋
Tsutomu Hatayama
勉 畑山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣類の変褪色等の弊害がない除菌機能付きの
洗濯機を提供すること。 【解決手段】 最終のためすすぎ行程へ移行すると、外
槽2内に初期水位H1の洗濯水が注入される。すると、
内槽7が正逆回転を開始し、内槽7の正逆回転状態でサ
ブ給水口43から除菌水が注入される。この構成の場
合、内槽7における除菌水の被注入部位が時間の経過に
応じて変動する。このため、内槽7の内面に付着した洗
濯物の全体に除菌水が内槽7の通水孔8を通して満遍な
く供給されるようになるので、洗濯物の変褪色等が防止
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯物の除菌機能
を有する洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば家庭用洗濯機は洗濯物を洗濯槽に
投入すると共に、所定量の洗剤と洗濯水(一般には水道
水)とを供給し、これらを撹拌することにより洗濯を行
っている。ところが、一連の行程において、水道水中の
カルシウム等の多価金属イオンと洗剤中の界面活性剤の
反応により生成した不溶性の金属石鹸、洗剤に配合され
ているゼオライト等の不溶成分は洗濯槽(特に洗濯槽の
裏側)の表面に付着し易く、特に高級脂肪酸ナトリウム
を主成分とする粉石鹸等では付着が顕著に発生してい
た。加えて、これらの付着物には繊維屑や汚れが付着し
易く、水分を吸収して細菌類の栄養分になり、腐敗を起
こし、フロックを発生したり、これらを栄養分としてカ
ビが発生していた。これらの微生物の繁殖は代謝物によ
る臭気が発生したり、大量になるとそれが剥がれ落ちて
衣類に付着して染みや汚れになったり、不衛生感を与え
ていた。
【0003】一般的な洗濯機は上方が開口された水槽中
に洗濯槽が収納されており、洗濯槽内の底部の撹拌体を
回転させることに基づいて洗い行程およびすすぎ行程を
行った後、脱水槽を高速回転させることに基づいて脱水
行程を行っている。従って、洗濯槽と水槽との間に衣類
等による摩擦接触がないために付着物が残り易く、カビ
が生え易くなっている。この部分は使用者が容易に分解
・清掃を行うことができず、強度維持のための補強リブ
等の凹凸形状が有り、金属石鹸や汚れが付着し易く、カ
ビが一層発生し易い条件になっていた。
【0004】衣類は着用しているうちに皮膚表面や外気
等から、黄色ブドウ球菌やセレウス菌、非定型抗酸性菌
等の多くの細菌が付着していると言われ、これらの細菌
の一部は衣類に残留して、衣類の乾きが悪い状態、例え
ば雨天時に洗濯物を室内に干した場合には衣類上で細菌
が繁殖して臭いや黄ばみの発生を起していた。また、節
水と洗浄力向上のために、入浴後の風呂水を洗濯水とし
て利用する場合には風呂水中で細菌が繁殖して衣類に残
留し、臭いやカビの発生の原因になっていた。また、病
人や病原菌に弱い乳幼児が居る家庭では衣類に付着した
細菌に感染する虞れがある等、健康上の問題が有り、よ
り清潔で衛生的な洗濯機が求められている。
【0005】これらの対策として、殺菌効果が大きく、
即効性が有り、残留性がない次亜ハロゲン酸による除菌
方法が採用されており、ハロゲン化剤溶解方式、電気分
解方式等により、次亜ハロゲン酸を生成させて洗濯槽に
適量投入する方法が案出されている。例えばハロゲン化
剤溶解方式ではハロゲン化イソシアヌル酸,ハロゲン化
ヒダントイン等の固体を給水経路中に設置して水と接触
させて加水分解させることにより、次亜ハロゲン酸を放
出させるものである。この方式ではハロゲン化剤の有効
仕込み量(量,形状,表面積)、溶解度、水温等に応じ
て、給水量と給水時間を制御することにより、所定濃度
の次亜ハロゲン酸溶液を得ることができる。また、電気
分解方式では塩化物イオン等を含む給水を貴金属電極を
用いて直流電気分解し、陽極に発生する次亜ハロゲン酸
を利用するものである。給水のハロゲンイオン濃度、電
極構造、電気分解条件(電流,電圧,時間等)により必
要量の次亜ハロゲン酸濃度を得ることができる。
【0006】以上のように、生成する次亜ハロゲン酸量
は所定範囲に制御することができ、洗濯槽への供給にお
いては、サブ給水経路により生成した高濃度の次亜ハロ
ゲン酸溶液をメイン給水の水で希釈しながら投入するこ
とにより、最終的に所定の洗濯槽濃度とする投入方法が
一般的に行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
投入方法では一方の経路から高濃度の次亜ハロゲン酸溶
液を給水するため、投入後に次亜ハロゲン酸が十分に拡
散せずに滞留してしまうと、除菌作用にむらが生じて確
実な除菌効果が得られず、また、局所的な高濃度部分と
の接触により次亜ハロゲン酸の酸化作用で濃色衣類の変
褪色が生じる問題があった。本発明は上記事情に鑑みて
なされたものであり、その目的は、衣類の変褪色等の弊
害を防止できる除菌機能付きの洗濯機を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の洗濯機
は、除菌成分を注入するための注入口を有する水槽と、
前記水槽内に設けられ複数の通水孔を有する洗濯槽と、
前記洗濯槽を回転制御することに基づいて洗濯運転を行
う制御手段とを備え、前記制御手段が除菌成分を前記洗
濯槽の回転状態で前記注入口を通して注入するところに
特徴を有する。上記手段によれば、除菌成分が洗濯槽の
回転状態で固定部位から注入されるので、洗濯槽におけ
る除菌成分の被注入部位が時間の経過に応じて変動す
る。このため、洗濯槽内の洗濯物の全体に除菌成分が通
水孔を通して満遍なく供給されるようになり、洗濯物の
一部に除菌成分が集中的に供給されることがなくなるの
で、洗濯物の変褪色等が防止される。尚、洗濯槽の回転
状態で除菌成分を注入するとは駆動源の給電に伴う強制
回転状態で除菌成分を注入する動作のみならず、駆動源
の断電に伴う惰性回転状態で除菌成分を注入する動作を
含む用語である。
【0009】請求項2記載の洗濯機は、制御手段が洗濯
槽を正逆転させながら除菌成分を注入口を通して注入す
るところに特徴を有している。上記手段によれば、洗濯
槽内の洗濯物が洗濯槽の正逆転に基づいて動く。このた
め、洗濯物の全体に除菌成分が通水孔を通して一層満遍
なく供給されるようになるので、変褪色等の防止確度が
高まる。
【0010】請求項3記載の洗濯機は、除菌成分を注入
するための複数の注入口が水槽に設けられているところ
に特徴を有している。上記手段によれば、複数の注入口
から除菌成分を同時に注入できる。このため、洗濯物の
全体に除菌成分が通水孔を通して一層満遍なく供給され
るようになるので、変褪色等の防止確度が高まる。
【0011】請求項4記載の洗濯機は、制御手段が水槽
内に洗濯水が貯溜された状態で除菌成分を注入するとこ
ろに特徴を有している。上記手段によれば、洗濯槽の回
転に基づいて水槽内の貯溜水が撹拌され、除菌成分が貯
溜水の水流によって濃度的に均一化された希釈液にな
る。このため、洗濯槽内の洗濯物の全体に均一濃度の除
菌成分が通水孔を通して満遍なく供給されるようになる
ので、変褪色等の防止確度が高まる。
【0012】請求項5記載の洗濯機は、制御手段が除菌
成分として次亜ハロゲン酸を含有する洗濯水を注入する
ところに特徴を有している。上記手段によれば、次亜ハ
ロゲン酸は細菌等を酸化作用によって殺菌するものであ
り、洗濯物を変褪色させる不利な効果が大きい反面、殺
菌性や即効性や残留性等の有利な効果も大きい。この次
亜ハロゲン酸が洗濯物の全体に満遍なく供給されるの
で、変褪色等の不利な効果が抑制され、殺菌等の有利な
効果が増幅される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
ないし図6に基づいて説明する。外箱1は、図2に示す
ように、上面が開口する矩形箱状をなすものであり、外
箱1内には水槽に相当する外槽2が弾性的に吊持されて
いる。この外槽2は下面が閉鎖された円筒状をなすもの
であり、外槽2の上端部には円環状の外槽カバー3が固
定されている。
【0014】外箱1内には駆動源に相当する洗濯モータ
4が収納されている。この洗濯モータ4はアウタロータ
形の3相DCブラスレスモータからなるものであり、洗
濯モータ4のステータは外槽2の下面に固定されてい
る。また、洗濯モータ4のロータには円柱状の撹拌軸5
が固定されており、撹拌軸5の上端部には撹拌体6が固
定されている。
【0015】外槽2内には洗濯槽および脱水槽に相当す
る内槽7が収納されている。この内槽7は下面が閉鎖さ
れた円筒状をなすものであり、内槽7の周板部には複数
の通水孔8が複数段および複数列に形成されている。ま
た、内槽7には円筒状の脱水軸9が固定されており、脱
水軸9は撹拌軸5の外周部に挿入されている。これら脱
水軸9と撹拌軸5との間にはクラッチ機構(図示せず)
が介在されており、クラッチ機構は脱水軸9を撹拌軸5
に機械的に連結する脱水状態および脱水軸9を撹拌軸5
から機械的に遮断する洗い状態に切換わる。
【0016】クラッチ機構はクラッチモータ10(図5
参照)の回転軸に機械的に連結されている。このクラッ
チモータ10はクラッチ機構を洗い状態および脱水状態
に切換えるクラッチ機構の駆動源に相当するものであ
り、クラッチ機構が洗い状態に切換わったときには洗濯
モータ4の駆動力が撹拌軸5のみに伝達され、撹拌体6
が単独回転する。また、クラッチ機構が脱水状態に切換
わったときには洗濯モータ4の駆動力が撹拌軸5および
脱水軸9の双方に伝達され、撹拌体6および内槽7が同
時回転する。
【0017】外箱1の上端部には、図2に示すように、
矩形枠状のトップカバー11が固定されている。このト
ップカバー11には蓋12が後端部の水平な軸を中心に
回動可能に装着されており、外槽2の上面および内槽7
の上面は蓋12の回動操作に基づいて開閉される。ま
た、トップカバー11内には、図3に示すように、後端
部に位置して給水弁機構13が固定されている。この給
水弁機構13は入力ポートとメイン出力ポートとサブ出
力ポートとを有する3ポート形のものであり、給水弁モ
ータ14(図5参照)を内蔵している。この給水弁モー
タ14は給水弁機構13の駆動源に相当するものであ
り、給水弁機構13は給水弁モータ14の駆動内容に応
じて下記〜のいずれかの状態に切換わる。
【0018】入力ポート,メイン出力ポート,サブ出
力ポートの全てが閉鎖された給水停止状態 入力ポートおよびメイン出力ポートが開放され、サブ
出力ポートが閉鎖されたメイン給水状態 入力ポート,メイン出力ポート,サブ出力ポートの全
てが開放されたサブ給水状態 給水弁機構13の入力ポートは水道の蛇口および給水ポ
ンプ(いずれも図示せず)に選択的に接続されるもので
あり、水道の蛇口の接続時には給水弁機構13の入力ポ
ートに洗濯水として水道水が供給され、給水ポンプの接
続時に給水弁機構13の入力ポートに給水ポンプから風
呂水等が供給される。
【0019】トップカバー11には、図3に示すよう
に、内槽7の上方に位置して注水ケース15が固定され
ている。この注水ケース15内には洗剤ケース(図示せ
ず)が着脱可能に収納されており、洗剤ケース内には粉
末洗剤および液体洗剤等の洗濯用洗剤が貯溜されてい
る。また、注水ケース15にはメイン給水口16が形成
されている。このメイン給水口16はメイン給水パイプ
17を介して給水弁機構13のメイン出力ポートに接続
されており、給水弁機構13がメイン給水状態およびサ
ブ給水状態にあるときにはメイン給水パイプ17から注
水ケース15内に洗濯水が注入され、メイン給水口16
から内槽7内の洗濯物に向って上方から洗剤分を含有す
る洗濯水が注入される。
【0020】トップカバー11には除菌装置20が装着
されている。この除菌装置20は外槽2内に除菌成分を
含んだ洗濯水を供給するものであり、ハロゲン化剤を水
と接触させることに基づいて加水分解させ、次亜ハロゲ
ン酸を生成するハロゲン化剤溶解方式が採用されてい
る。この次亜ハロゲン酸はハロゲン化剤の量,形状,表
面積,溶解度,水温によって生成量が変化するものであ
り、次亜ハロゲン酸の濃度は除菌装置20に対する給水
時間および給水量等を制御することに基づいて所定値に
調整されている。以下、除菌装置20の具体構成につい
て説明する。
【0021】<除菌装置20について>トップカバー1
1には、図4に示すように、溶解槽21が固定されてい
る。この溶解槽21は上面が開口する細長な箱状をなす
ものであり、溶解槽21の上面には蓋33が固定されて
いる。また、溶解槽21の後端部には差込口22が形成
されている。この差込口22はサブ給水パイプ23を介
して給水弁機構13のサブ出力ポートに接続されてお
り、給水弁機構13がサブ給水状態にあるときにはサブ
給水パイプ23を通して溶解槽21内の後端部に洗濯水
が注入される。
【0022】溶解槽21内には中板24が形成されてい
る。この中板24は後方から前方へ向って下降する傾斜
面25を有するものであり、中板24の前端部にはノズ
ル26が形成されている。このノズル26の排水流量は
差込口22の給水流量に比べて小さく設定されており、
給水弁機構13がサブ給水状態にあるときには溶解槽2
1内に中板24を底面として洗濯水が貯溜される。
【0023】溶解槽21内には薬品槽27が着脱可能に
装着されており、薬品槽27の底板部には通水性のフィ
ルタ28が固定されている。また、薬品槽27内にはタ
ブレット状の除菌剤29が充填されている。この除菌剤
29はブロモクロロ−5,5−ジメチルヒダトインの錠
剤からなるものであり、溶解槽21内の洗濯水はフィル
タ28の目孔を通して除菌剤29と接触する。この状態
では除菌剤29が加水分解することに基づいて次亜ハロ
ゲン酸が生成され、除菌成分を含有する洗濯水が生成さ
れる。
【0024】中板24の前端部には溢水口30が形成さ
れており、溶解槽21内の水位が溢水口30の上端面を
越えたときには洗濯水が溢水口30から溢れ出す。ま
た、溶解槽21には後端部に位置して排水口31が形成
されており、溢水口30から溢れ出る洗濯水は溶解槽2
1の底面を伝って排水口31内に流れ込み、排水口31
を通して溶解槽21の外部に排出される。
【0025】中板24の前端部にはキャップ32が固定
されている。このキャップ32はノズル26と共に通路
状のサイフォンを構成するものであり、中板24上の残
水は中板24の傾斜面25に沿ってサイフォンに供給さ
れる。そして、サイフィンを通して溶解槽21の底面上
に落下し、排水口31を通して排出される。除菌装置2
0は以上のように構成されている。
【0026】槽カバー3には排水口31の下方に位置し
て円筒状の差込口40が形成されており、差込口40の
外周部には円筒状の堤部41が形成されている。また、
差込口40には、図2に示すように、蛇腹状のフレキシ
ブルチューブからなるサブ給水ホース42の上端部が接
続されており、サブ給水ホース42の下端部は注水口に
相当するサブ給水口43に接続されている。このサブ給
水口43は外槽2の下端部に最下段の通水孔8の下方に
位置して形成されたものであり、除菌装置20の排水口
31から排出される洗濯水はサブ給水ホース42からサ
ブ給水口43を通して外槽2内の下端部に注入される。
【0027】水槽2の底部には排水路44が形成されて
おり、排水路44には排水弁モータ45(図5参照)を
駆動源とする排水弁46が装着されている。この排水弁
46は排水路44を開放する開放状態および排水路44
を閉鎖する閉鎖状態に切換わるものであり、排水路44
の閉鎖状態で内槽7内に洗濯水が注入されたときには内
槽7の通水孔8を介して洗濯水が外槽2内に流出し、外
槽2内および内槽7内に同水位の洗濯水が貯溜される。
【0028】外槽2にはセンサチューブ47が固定され
ており、センサチューブ47はエアトラップ(図示せ
ず)内に連通している。このエアトラップは外槽2内に
通じる空間部を称するものであり、センサチューブ47
にはエアホース(図示せず)を介して水位センサ48
(図5参照)が機械的に接続されている。この水位セン
サ48はトップカバー11内の後端部に固定されたもの
であり、外槽2内の水位をエアトラップの内圧として検
出し、検出結果に応じた電気信号を出力する。
【0029】トップカバー11内には、図2に示すよう
に、前端部に位置してメイン制御装置49が収納されて
いる。このメイン制御装置49はマイクロコンピュータ
を主体に構成されたものであり、CPU,ROM,RA
M,I/Oを有している。このメイン制御装置49に
は、図5に示すように、水位センサ48が電気的に接続
されており、メイン制御装置49は水位センサ48から
の出力信号に基づいて外槽2内の水位を検出する。尚、
メイン制御装置49は制御手段に相当するものである。
【0030】メイン制御装置49にはクラッチモータ駆
動回路50が電気的に接続されている。このクラッチモ
ータ駆動回路50にはクラッチモータ10が電気的に接
続されており、メイン制御装置49はクラッチモータ駆
動回路50を通してクラッチモータ10を駆動制御し、
クラッチ機構を洗い状態および脱水状態に選択的に切換
える。
【0031】メイン制御装置49には給水弁モータ駆動
回路51が電気的に接続されている。この給水弁モータ
駆動回路51には給水弁モータ14が電気的に接続され
ており、メイン制御装置49は給水弁モータ駆動回路5
1を通して給水弁モータ14を駆動制御し、給水弁機構
13を給水停止状態,メイン給水状態,サブ給水状態の
いずれかに選択的に切換える。
【0032】メイン制御装置49には排水弁モータ駆動
回路52が電気的に接続されている。この排水弁モータ
駆動回路52には排水弁モータ45が電気的に接続され
ており、メイン制御装置49は排水弁モータ駆動回路5
2を通して排水弁モータ45を駆動制御し、排水弁46
を閉鎖状態および開放状態に選択的に切換える。
【0033】メイン制御装置49にはインバータ制御装
置53が電気的に接続されており、メイン制御装置49
は洗濯モータ4の運転情報(回転速度,回転方向等)を
設定してインバータ制御装置53に出力する。このイン
バータ制御装置53はマイクロコンピュータを主体に構
成されたものであり、CPU,ROM,RAM,I/O
を有している。
【0034】インバータ制御装置53には速度センサ5
4が電気的に接続されている。この速度センサ54は洗
濯モータ4のロータマグネットを検出するホールICか
らなるものであり、インバータ制御装置53は速度セン
サ54からの出力信号に基づいて洗濯モータ4の回転速
度を検出する。そして、洗濯モータ4の回転速度がメイ
ン制御装置49からの運転情報と一致するように、洗濯
モータ4のドライブ信号を設定する。
【0035】インバータ制御装置53にはインバータ駆
動回路55が電気的に接続されており、インバータ駆動
回路55には洗濯モータ4が電気的に接続されている。
このインバータ駆動回路55は商用交流電源を整流する
整流回路,整流回路からの直流出力を高周波変換するイ
ンバータブリッジ回路,インバータブリッジ回路をスイ
ッチング制御するドライブ回路を有するものであり、イ
ンバータ制御装置53はインバータ駆動回路55をドラ
イブ信号に基づいて高周波スイッチング制御し、洗濯モ
ータ4を運転情報に応じた態様で運転する。
【0036】メイン制御装置49のROMには複数の運
転プログラムが記録されている。これら複数の運転プロ
グラムは標準コース,毛布コース,ドライコース,押し
洗いコースで洗濯運転を実行するためのものであり、各
運転コースは洗い行程,排水行程,シャワーすすぎ行
程,脱水行程,ためすすぎ行程等の組合わせから構成さ
れている。
【0037】トップカバー11の前端部には、図3に示
すように、操作パネル56が固定されており、操作パネ
ル56にはコーススイッチ57が装着されている。この
コーススイッチ57は、図5に示すように、メイン制御
装置49に電気的に接続されており、メイン制御装置4
9はコーススイッチ57の操作を検出すると、運転コー
スをコーススイッチ57の操作回数に応じて標準コース
→毛布コース→ドライコース→押し洗いコース→標準コ
ース…の順序でループ状に切換え、運転コースに応じた
運転プログラムをROMから読出してRAMに記録す
る。
【0038】操作パネル56には、図3に示すように、
洗いスイッチ58が装着されている。この洗いスイッチ
58は、図5に示すように、メイン制御装置49に電気
的に接続されており、メイン制御装置49は洗いスイッ
チ58の操作を検出すると、運転コースの洗い時間を洗
いスイッチ58の操作回数に応じて段階的に調整する。
また、操作パネル56には、図3に示すように、すずぎ
スイッチ59が装着されている。このすすぎスイッチ5
9は、図5に示すように、メイン制御装置49に電気的
に接続されており、メイン制御装置49はすすぎスイッ
チ59の操作を検出すると、運転コースのすすぎ回数を
すすぎスイッチ59の操作回数に応じて段階的に調整す
る。
【0039】操作パネル56には、図3に示すように、
脱水スイッチ60が装着されている。この脱水スイッチ
60は、図5に示すように、メイン制御装置49に電気
的に接続されており、メイン制御装置49は脱水スイッ
チ60の操作を検出すると、運転コースの脱水時間を脱
水スイッチ60の操作回数に応じて段階的に調整する。
また、操作パネル56には、図3に示すように、スター
トスイッチ61が装着されている。このスタートスイッ
チ61は、図5に示すように、メイン制御装置49に電
気的に接続されており、メイン制御装置49はスタート
スイッチ61の操作を検出すると、運転プログラムに応
じて洗濯モータ4,クラッチモータ10,給水弁モータ
14,排水弁モータ45を駆動制御し、コーススイッチ
57,洗いスイッチ58,すずぎスイッチ59,脱水ス
イッチ60の操作内容に応じた運転プログラムを実行す
る。
【0040】操作パネル56には、図3に示すように、
LCDからなる表示器62が固定されている。この表示
器62は、図5に示すように、LCD駆動回路63を介
してメイン制御装置49に電気的に接続されており、メ
イン制御装置49は残り運転時間等の運転情報を表示器
62に表示する。
【0041】次に上記構成の作用について説明する。<
使用者の操作手順について>内槽7内に上面から洗濯物
を投入し、蓋12を回動操作することに基づいて外槽2
の上面および内槽7の上面を閉鎖する。また、洗剤ケー
ス内に洗剤を投入し、洗剤ケースを注水ケース15内に
収納する。そして、コーススイッチ57を操作すること
に基づいて運転コースを指定し、スタートスイッチ61
を操作する。このとき、必要に応じて洗いスイッチ5
8,すすぎスイッチ59,脱水スイッチ60を操作し、
運転コースの洗い時間,すすぎ回数,脱水時間等のコー
ス内容を調整する。
【0042】<メイン制御装置49の制御内容について
>メイン制御装置49はコーススイッチ57の操作を検
出すると、コーススイッチ57の操作内容に応じた運転
プログラムをセットする。そして、洗いスイッチ58,
すすぎスイッチ59,脱水スイッチ60の操作を検出す
ると、運転プログラムの洗い時間,すすぎ回数,脱水時
間を洗いスイッチ58,すすぎスイッチ59,脱水スイ
ッチ60の操作内容に応じて変更する。
【0043】メイン制御装置49はスタートスイッチ6
1の操作を検出すると、運転プログラムに応じて洗濯モ
ータ4,クラッチモータ10,給水弁モータ14,排水
弁モータ45を駆動制御し、運転コースを実行する。以
下、コース内容の変更が無い標準コースを例示してメイ
ン制御装置49の制御内容について説明する。
【0044】メイン制御装置49はスタートスイッチ6
1の操作を検出すると、排水弁46を閉鎖状態に切換え
ることに基づいて排水路44を閉鎖する。そして、クラ
ッチ機構を洗い状態にし、インバータ制御装置53に運
転情報を出力する。すると、インバータ制御装置53は
洗濯モータ4を一定電圧および一定周波数で駆動し、洗
濯モータ4の駆動開始から設定時間後の回転速度を検出
してメイン制御装置49に出力する。
【0045】メイン制御装置49は洗濯モータ4の回転
速度を検出すると、洗濯モータ4の回転速度に基づいて
洗濯物の投入量を検出し、洗濯物の投入量に基づいて洗
い水位Haを設定する(図6の布量検出行程S1)。こ
の洗い水位Haは「低」,「中」,「高」のいずれかに
選択的に設定されるものであり、メイン制御装置4は洗
い水位Haを設定すると、給水弁機構13をメイン給水
状態に切換え、注水ケース15のメイン給水口16を通
して内槽7に上方から洗濯水を注入する。この状態では
内槽7内に洗剤分を含有する洗濯水が注入され、内槽7
内および外槽2内に貯溜される。
【0046】メイン制御装置49は水位センサ48から
の出力信号にもとづいて洗い水位Haの洗濯水が貯溜さ
れたことを検出すると、給水弁機構13を給水停止状態
にする。そして、インバータ制御装置53に洗濯モータ
4の運転情報を出力することに基づいて洗濯モータ4を
駆動する。この洗濯モータ4の駆動は洗い速度で洗い時
間だけ行われるものであり、洗濯モータ4の駆動時には
撹拌体6が単独回転することに基づいて水流が生成さ
れ、内槽7内の洗濯物が撹拌される(図6の洗い行程S
2)。
【0047】メイン制御装置49は洗い行程を終える
と、クラッチ機構を脱水状態に切換える。そして、排水
弁46を開放状態に切換えることに基づいて排水路44
を開放し、外槽2内および内槽7内から排水路44を通
して機外へ洗濯水を排出する(図6の排水行程S3)。
【0048】メイン制御装置49は排水行程を終える
と、インバータ制御装置53に洗濯モータ4の運転情報
を出力することに基づいて洗濯モータ4を駆動する。こ
の洗濯モータ4の駆動は脱水速度で脱水時間だけ行われ
るものであり、洗濯モータ4の駆動時には撹拌体6およ
び内槽7が同時回転することに基づいて洗濯物から水分
が遠心力で放出され、排水路44を通して機外へ排出さ
れる(図6の脱水行程S4)。
【0049】メイン制御装置49は脱水行程を終える
と、給水弁46をメイン給水状態に切換えることに基づ
いて内槽7内にメイン給水口16を通して上方から洗濯
水を注入する。このとき、インバータ制御装置53に洗
濯モータ4の運転情報を出力することに基づいて洗濯モ
ータ4を駆動し、撹拌体6および内槽7を同時回転させ
る。この洗濯モータ4の駆動はシャワーすすぎ速度でシ
ャワーすすぎ時間だけ行われるものであり、洗濯モータ
4の駆動時には洗濯物が洗濯水の注入状態で回転する。
そして、洗濯物から洗剤分を含有する洗濯水が放出さ
れ、排水路44を通して機外へ排出される(図6の第1
すすぎ行程S5)。
【0050】メイン制御装置49は第1すすぎ行程を終
えると、給水弁46を給水停止状態に切換えることに基
づいて洗濯水の注入動作を停止する。そして、インバー
タ制御装置53に洗濯モータ4の運転情報を出力し、洗
濯モータ4を脱水速度で脱水時間だけ駆動することに基
づいて洗濯物から水分を排出する(図6の中間脱水行程
S6)。
【0051】メイン制御装置49は中間脱水行程を終え
ると、最終の第2すすぎ行程へ移行する(図6の第2す
すぎ行程S7)。この最終すすぎ行程は内槽7内および
外槽2内に除菌成分を含有する洗濯水を注入することに
基づいて洗濯物を除菌する除菌行程およびためすすぎ行
程に相当するものであり、除菌成分の平均濃度は投入時
点で約12ppmに設定され、給水終了時点で約40倍
に希釈される。以下、最終の第2すすぎ行程について説
明する。
【0052】メイン制御装置49は第2すすぎ行程へ移
行すると、排水弁46を閉鎖状態に切換えることに基づ
いて排水路44を閉鎖し、クラッチ機構を脱水状態に切
換える。そして、給水弁機構13をメイン給水状態に切
換えることに基づいて内槽7内に洗濯水を注入し、内槽
7内および外槽2内に初期水位H1の洗濯水を貯溜す
る。この初期水位H1は給水弁機構13を給水停止状態
からメイン給水状態に切換えた後の経過時間に基づいて
検出されるものであり、図2に示すように、外槽2のサ
ブ給水口43内に洗濯水が侵入しないサブ給水口43の
下方に設定されている。
【0053】メイン制御装置49は初期水位H1の洗濯
水を貯溜すると、インバータ制御装置53に洗濯モータ
4の運転情報を出力することに基づいて洗濯モータ4を
駆動する。この洗濯モータ4の駆動は正方向および逆方
向へ1回ずつ交互に一定のためすすぎ速度で行われるも
のであり、洗濯モータ4の回転時間は正方向および逆方
向に非対称(例えば正方向へ1秒間だけ回転させ、逆方
向へ2秒間だけ回転させる)に設定されている。これら
洗濯モータ4の正逆各転時には撹拌体6および内槽7の
サブ給水口43を中心とする回転量が360°以上に達
し、撹拌体6および内槽7のサブ給水口43を中心とす
る回転量が正逆方向に対して非対象量になる。
【0054】メイン制御装置49は切換水位H2の洗濯
水を貯溜すると、給水弁機構13をサブ給水状態に切換
えることに基づいてメイン給水口16およびサブ給水口
43の双方から洗濯水を注入する。この切換水位H2は
給水弁機構13を給水停止状態からメイン給水状態に切
換えた後の経過時間に基づいて検出されるものであり、
図2に示すように、サブ給水口43が外槽2内の洗濯水
によって覆われるサブ給水口43以上の高さに設定され
ている。尚、切換水位H2は洗い行程用の最底水位より
低い水位に設定されている。
【0055】サブ給水口43の開放状態ではサブ給水口
43から内槽7に向って除菌成分を含有する洗濯水が注
入される。この状態では内槽7が回転し、内槽7におけ
る除菌水の被注入部位が時間の経過に応じて変動するの
で、内槽7の内面に密着する洗濯物の全体に除菌水が通
水孔8を通して満遍なく供給される。しかも、サブ給水
口43の開放状態では外槽2内に切換水位H2の洗濯水
が貯溜されている。この状態では撹拌体6および内槽7
が回転し、貯溜水が撹拌されている。このため、サブ給
水口43から放出される除菌水が貯溜水の水流によって
均一濃度に希釈されるので、洗濯物の全体に通水孔8を
通して均一濃度の除菌水が満遍なく供給される。
【0056】メイン制御装置49は洗い水位Haの洗濯
水を貯溜すると、給水弁機構13を給水停止状態に切換
えることに基づいて洗濯水の注入動作を停止する。そし
て、クラッチ機構を洗い状態に切換え、インバータ制御
装置53に洗濯モータ4の運転情報を出力することに基
づいて洗濯モータ4の駆動内容を変更する。この駆動変
更指令の出力後には撹拌体6がためすすぎ速度で設定時
間だけ単独回転し、除菌剤濃度が水流によって最終値に
均一化されるので、均一濃度の除菌水による洗濯物のた
めすすぎが行われる。
【0057】メイン制御装置49はためすすぎ行程を終
えると、クラッチ機構を脱水状態に切換える。そして、
排水弁46を開放状態に切換えることに基づいて排水路
44を開放し、外槽2内および内槽7内から機外へ貯溜
水を排出する(図6の排水行程S8)。次に、インバー
タ制御装置53に洗濯モータ4の運転情報を出力するこ
とに基づいて洗濯モータ4を脱水速度で脱水時間だけ駆
動し、洗濯物から水分を排出する(図6の最終脱水行程
S9)。
【0058】尚、毛布コース,ドライコース,押し洗い
コース等の非標準コースが設定されているときには最終
すすぎ行程の中で撹拌体6および内槽7が正逆回転し、
撹拌体6および内槽7の正逆回転状態でサブ給水口43
から除菌水が注入される。この最終すすぎ行程とは「た
めすすぎ」や「シャワーすすぎ」や「オーバーフローす
すぎ」等の一切のすすぎ行程が後に行われることがない
最後のすすぎ行程を称するものであり、すすぎ行程が1
回しか行われない運転コースの場合には当該すすぎ行程
が最終すすぎ行程に相当する。
【0059】上記第1実施例によれば、除菌水を内槽7
の回転状態でサブ給水口43から注入したので、内槽7
における除菌水の被注入部位が時間の経過に応じて変動
する。このため、内槽7の内面に付着した洗濯物の全体
に除菌水が通水孔8を通して満遍なく供給されるように
なり、洗濯物の一部に除菌水が集中的に供給されること
がなくなるので、洗濯物の変褪色等が防止される。
【0060】また、内槽7を正逆転させながら除菌水を
注入したので、内槽7内の洗濯物が内槽7の正逆転に基
づいてほぐれる。このため、洗濯物の全体に除菌水が通
水孔8を通して一層満遍なく供給されるようになるの
で、変褪色等の防止確度が高まる。しかも、内槽7を正
方向および逆方向に時間的に非対象に回転させた。この
ため、洗濯物のほぐし効果が高まるので、洗濯物の全体
に除菌水がより一層満遍なく供給されるようになる。
【0061】また、外槽2内に洗濯水が貯溜された状態
で除菌水を注入したので、内槽7の回転に基づいて貯溜
水が撹拌され、除菌水が貯溜水の水流によって均一濃度
に希釈される。このため、内槽7内の洗濯物の全体に均
一濃度の除菌水が通水孔8を通して満遍なく供給される
ようになるので、変褪色等の防止確度が一層高まる。し
かも、内槽7に加えて撹拌体6を回転させた。このた
め、貯溜水の水流の勢いが強まるので、除菌水が一層均
一に希釈されるようになる。
【0062】また、除菌成分として次亜ハロゲン酸を含
有する洗濯水を注入した。この次亜ハロゲン酸は細菌等
を酸化作用によって殺菌するものであり、洗濯物を変褪
色させる不利な効果が大きい反面、殺菌性や即効性や残
留性等の有利な効果も大きい。この次亜ハロゲン酸が洗
濯物の全体に満遍なく供給されるので、変褪色等の不利
な効果が抑制され、殺菌等の有利な効果が増幅される。
【0063】また、除菌水を最終すすぎ行程時に注入し
たので、除菌成分が洗剤成分や汚れと反応することに基
づいて消費されることが防止される。このため、除菌成
分が細菌類に効率的に作用するようになるので、除菌効
果が高まる。また、サブ給水口43を外槽2の最下段の
通水孔8の下方に設けたので、除菌水が通水孔8を通し
て内槽7内の洗濯物に直接的に注がれることが防止され
る。このため、洗濯物の全体に均一濃度の除菌水が通水
孔8を通して満遍なく供給されるようになるので、変褪
色等の防止確度が一層高まる。
【0064】また、標準コースを行う場合のみならず非
標準コースを行う場合にも最終すすぎ行程の中で内槽7
の回転状態で除菌水を注入した。このため、標準コース
および非標準コースの全てで洗濯物に除菌水が満遍なく
供給されるので、洗濯物の変褪色等が防止される。ま
た、洗いスイッチ58〜脱水スイッチ60の操作時にも
最終すすぎ行程の中で内槽7の回転状態で除菌水を注入
した。このため、マニュアル運転スイッチの操作に基づ
いて運転内容を変更する場合にも洗濯物に除菌水が満遍
なく供給されるので、洗濯物の変褪色等が防止される。
【0065】次に本発明の第2実施例を図7に基づいて
説明する。撹拌軸5と脱水軸9との間にはクラッチモー
タ10を駆動源とするクラッチ機構(図示せず)が介在
されている。このクラッチ機構は洗濯モータ4の駆動力
を撹拌軸5のみに伝達する洗い状態と脱水軸9のみに伝
達する脱水状態との間で切換わるものであり、メイン制
御装置49は図6の布量検出行程S1,洗い行程S2を
行うときにはクラッチ機構を洗い状態に切換えることに
基づいて撹拌体6を単独回転させ、図6の脱水行程S
4,シャワーすすぎ行程S5,中間脱水行程S6,最終
脱水行程S9を行うときにはクラッチ機構を脱水状態に
切換えることに基づいて内槽7を単独回転させる。
【0066】メイン制御装置49は最終の第2すすぎ行
程で初期水位H1の洗濯水を貯溜すると、インバータ制
御装置53に洗濯モータ4の運転情報を出力することに
基づいて洗濯モータ4を正方向および逆方向へ1回ずつ
交互に一定のためすすぎ速度で駆動する。この洗濯モー
タ4の駆動時にはクラッチ機構が脱水状態に切換わって
おり、内槽7が正方向および逆方向に時間的に非対称に
単独回転する。
【0067】メイン制御装置49は切換水位H2の洗濯
水を貯溜すると、給水弁機構13をサブ給水状態に切換
え、除菌成分の注入を開始する。この後、洗い水位Ha
の洗濯水を貯溜すると、給水弁機構13を給水停止状態
に切換える。そして、クラッチ機構を洗い状態に切換
え、インバータ制御装置53に洗濯モータ4の運転情報
を出力することに基づいて撹拌体6をためすすぎ速度で
設定時間だけ単独回転させる。
【0068】次に本発明の第3実施例を図8に基づいて
説明する、外箱1内には撹拌モータおよび槽モータ(い
ずれも図示せず)が収納されている。これら撹拌モータ
および槽モータは3相DCブラシレスモータからなるも
のであり、インバータ制御装置53は撹拌モータおよび
槽モータをインバータ駆動回路54を介して速度制御す
る。
【0069】撹拌モータの回転軸および槽モータの回転
軸には撹拌体6および内槽7が連結されており、メイン
制御装置49は図6の布量検出行程S1,洗い行程S2
を行うときには撹拌モータを駆動することに基づいて撹
拌体6を単独回転させ、図6の脱水行程S4,第1すす
ぎ行程S5,中間脱水行程S6,最終脱水行程S9を行
うときには槽モータを駆動することに基づいて内槽7を
単独回転させる。
【0070】メイン制御装置49は最終のためすすぎ行
程で初期水位H1の洗濯水を貯溜すると、インバータ制
御装置53に槽モータの駆動指令を出力することに基づ
いて内槽7を正方向および逆方向へ1回ずつ交互に一定
のためすすぎ速度で単独回転させる。
【0071】メイン制御装置49は切換水位H2の洗濯
水を貯溜すると、給水弁機構13をサブ給水状態に切換
え、除菌成分の注入を開始する。この後、設定時間の経
過を検出すると、インバータ制御装置53に撹拌モータ
の駆動指令を出力することに基づいて撹拌体6を内槽7
と一体的に正方向および逆方向へ1回ずつ交互に一定の
ためすすぎ速度で回転させる。
【0072】メイン制御装置49は槽モータの駆動開始
から設定時間が経過したことを検出すると、インバータ
制御装置53に槽モータの駆動停止指令を出力すること
に基づいて内槽7を回転停止させ、撹拌体6を単独で正
逆回転させる。そして、洗いHaの洗濯水を貯溜する
と、給水弁機構13を給水停止状態に切換える。次に、
インバータ制御装置53に撹拌モータの駆動変更指令を
出力することに基づいて撹拌体6をためすすぎ速度で設
定時間だけ単独回転させる。
【0073】尚、上記第3実施例においては、第2すす
ぎ行程で撹拌体6および内槽7を一体的に正逆転させた
が、これに限定されるものではなく、例えば撹拌体6の
正転時に内槽7を逆転させる等、両者を異なる態様で非
一体的に回転させても良い。また、上記第1〜第3実施
例においては、外槽2に1個のサブ給水口43を形成し
たが、これに限定されるものではなく、例えば複数個の
サブ給水口43を形成しても良い。図9は外槽2に2個
のサブ給水口43を形成し、一方のサブ給水口43を分
岐ホース64を介してサブ給水ホース42に接続した本
発明の第4実施例を示している。これら両サブ給水口4
3は最下段の通水孔8の下方に配置されたものであり、
周方向に離間している。この構成の場合、両サブ給水口
43から除菌水が同時に注入される。このため、洗濯物
の全体に除菌水が通水孔8を通して一層満遍なく供給さ
れるようになるので、変褪色等の防止確度が高まる。
【0074】また、上記第1〜第4実施例においては、
除菌剤29としてブロモクロロ−5,5−ジメチルヒダ
ントインの錠剤を用いたが、これに限定されるものでは
なく、例えばトリクロロイソシアヌル酸やジクロロイソ
シアヌルナトリウム酸等のハロゲン化イソシアヌル酸を
用いたり、1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダン
トイン等のハロゲン化ヒダントインを用いても良く、要
は水に溶解すると同時に加水分解して次亜塩素酸や次亜
臭素酸等の次亜ハロゲン酸を生成するものを用いること
が好ましい。
【0075】また、上記第1〜第4実施例においては、
ハロゲン化剤溶解方式の除菌装置20を用いたが、これ
に限定されるものではなく、例えばバッチ処理タイプの
電気分解方式の除菌装置を用いても良い。この除菌装置
は食塩水等の塩化物イオンを含む溶液を電解液として供
給し、貴金属電極を用いて直流電気分解し、陽極に発生
する次亜塩素酸を除菌成分として利用するものであり、
両貴金属電極間に隔膜を設ければアルカリ水または酸性
水を分離して得ることができる。しかしながら、次亜塩
素酸を得られれば良いので、隔膜は必ずしも必要ではな
い。
【0076】電気分解方式の除菌装置の場合、塩化物イ
オン(ハロゲンイオン)濃度、電解液の電気伝導度、電
極構造、電気分解条件(電流,電圧,時間等)により必
要量の次亜ハロゲン酸を得ることができる。また、電気
分解方式の除菌装置の場合、連続処理では大容量の電気
分解槽が必要になるため、小容量の電気分解槽で比較的
高濃度の次亜ハロゲン酸を生成することが実用的であ
る。しかしながら、投入口の濃度が著しく上昇する虞れ
があるため、時間分割して短時間で低濃度の次亜ハロゲ
ン酸を生成し、数回に分けて投入することが好ましい。
また、電気分解方式の除菌装置の場合、必要な電気量を
与えるのに時間がかかるときには予め給水して前行程
(給水,洗い,中間脱水)で電気分解をスタートし、最
終すすぎ行程で必要な電気量が得られるようにすること
が好ましい。
【0077】また、上記第1〜第4実施例においては、
給水弁機構13として給水弁モータ14を駆動源とする
3ポート形のものを用いたが、これに限定されるもので
はなく、例えば電磁ソレノイドを駆動源とする3ポート
形のものを用いても良い。また、上記第1〜第4実施例
においては、最終すすぎ行程で内槽7を正方向および逆
方向に非対象に回転させるにあって、正方向および逆方
向への回転速度を同一に設定し且つ回転時間を相違させ
たが、これに限定されるものではなく、例えば正方向お
よび逆方向への回転速度を相違させ且つ回転時間を同一
に設定したり、回転速度および回転時間の双方を相違さ
せる等、要は異なる態様で回転させれば良い。
【0078】また、上記第1〜第4実施例においては、
最終すすぎ行程で外槽2内の水位がサブ給水口43を越
えた程度に低いときに除菌水の注入動作を開始したが、
例えば外槽2内の水位が高さ方向の半分程度の中水位で
除菌水の注入動作を開始しても良く、要は外槽2内に除
菌成分を含有しない洗濯水が貯溜されている状態で除菌
水を注入することが好ましい。
【0079】また、上記第1〜第4実施例においては、
最終すすぎ行程で除菌水を注入したが、これに限定され
るものではなく、例えば最初のすすぎ行程で除菌水を注
入しても良く、要は内槽7の回転状態で除菌水を注入す
れば良い。尚、最終すすぎ行程とは、ためすすぎやシャ
ワーすすぎやオーバーフローすすぎ等の一切のすすぎ行
程が後に行われることがない最後のすすぎ行程を称する
ものであり、すすぎ行程が1回しか行われない運転コー
スの場合には当該すすぎ行程を最終すすぎ行程と称す
る。
【0080】また、上記第1〜第4実施例においては、
外槽2の下端部にサブ給水口43を設けたが、これに限
定されるものではなく、外槽2の高さ方向中央部または
上端部に設けても良い。これら各構成の場合にも、外槽
2内の洗濯水の水位がサブ給水口43以上になった時点
で除菌水の注入動作を開始し、除菌水を均一濃度に希釈
して内槽7内に供給することが好ましい。
【0081】また、上記第1〜第4実施例においては、
除菌水の注入時に内槽7を正逆方向へ非対象に回転させ
たが、これに限定されるものではなく、例えば内槽7を
正逆方向へ同一速度で同一時間だけ回転させる等、対象
に回転させても良い。また、上記第1〜第4実施例にお
いては、内槽7の正逆回転状態でサブ給水口43から除
菌水を注入したが、これに限定されるものではなく、例
えば内槽7の一方向への回転状態で除菌水を注入しても
良い。
【0082】また、上記第1〜第4実施例においては、
内槽7の電気的な駆動状態で除菌水を注入したが、これ
に限定されるものではなく、例えば内槽7の惰性回転状
態で除菌水を注入しても良い。また、上記第1〜第4実
施例においては、洗剤を人手により注水ケース15内に
投入したが、これに限定されるものではなく、例えば洗
剤投入装置を用いて自動的に投入しても良い。この洗剤
投入装置は洗剤投入ケース内の洗剤を螺旋状のスクリュ
ウによって注水ケース15内に射出する構成であり、ス
クリュウの回転量を制御することに基づいて洗剤投入量
を制御する。
【0083】また、上記第1〜第4実施例においては、
内槽7を縦長な軸を中心に回転操作する縦型の洗濯機に
本発明を適用したが、これに限定されるものではなく、
例えば横長な軸を中心に回転操作するドラム式の洗濯機
に適用しても良い。
【0084】
【発明の効果】本発明の洗濯機によれば、除菌成分を洗
濯槽の回転状態で水槽の固定部位から注入した。このた
め、洗濯物の一部に除菌成分が集中的に供給されること
がなくなるので、洗濯物の変褪色等が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(最終すすぎ行程
を説明するためのタイムチャート)
【図2】全体構成を示す断面図
【図3】全体構成を一部破断して示す上面図
【図4】除菌装置を示す断面図(図3のX線に沿う断面
図)
【図5】電気的構成を示すブロック図
【図6】標準コースを説明するための行程図
【図7】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図8】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図9】本発明の第4実施例を示す図2相当図
【符号の説明】
2は外槽(水槽)、7は内槽(洗濯槽)、8は通水孔、
43はサブ給水口(注入口)、49はメイン制御装置
(制御手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/76 C02F 1/76 A D06F 39/02 D06F 39/02 Z (72)発明者 小嶋 健司 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 (72)発明者 畑山 勉 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 Fターム(参考) 3B155 AA03 AA15 AA21 CA06 CA16 CB06 DA02 DB14 FA04 GA08 GB04 GB09 MA01 MA02 MA06 MA07 MA08 4D050 AA01 AB06 BB04 BD04 BD08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除菌成分を注入するための注入口を有す
    る水槽と、 前記水槽内に設けられ、複数の通水孔を有する洗濯槽
    と、 前記洗濯槽を回転制御することに基づいて洗濯運転を行
    う制御手段とを備え、 前記制御手段は、除菌成分を前記洗濯槽の回転状態で前
    記注入口を通して注入することを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 制御手段は、洗濯槽を正逆転させながら
    除菌成分を注入口を通して注入することを特徴とする請
    求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 水槽には、除菌成分を注入するための複
    数の注入口が設けられていることを特徴とする請求項1
    および2のいずれかに記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 制御手段は、水槽内に洗濯水が貯溜され
    た状態で除菌成分を注入することを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 制御手段は、除菌成分として次亜ハロゲ
    ン酸を含有する洗濯水を注入することを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれかに記載の洗濯機。
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JP2005334321A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Toto Ltd 衛生用品溶解処理装置
JP2017093881A (ja) * 2015-11-26 2017-06-01 東芝ライフスタイル株式会社 洗濯機
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