JP2002319444A - フレキシブルフラットケーブル用コネクタ - Google Patents

フレキシブルフラットケーブル用コネクタ

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JP2002319444A
JP2002319444A JP2001122626A JP2001122626A JP2002319444A JP 2002319444 A JP2002319444 A JP 2002319444A JP 2001122626 A JP2001122626 A JP 2001122626A JP 2001122626 A JP2001122626 A JP 2001122626A JP 2002319444 A JP2002319444 A JP 2002319444A
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connector
ffc
female connector
contact pressure
lever
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JP2001122626A
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Hironori Yanagimoto
弘徳 柳本
Atsushi Fujisaki
敦 藤崎
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 導体に接触する端子を使用しない、構造が簡
単で、小さい嵌合力で嵌合できるフレキシブルフラット
ケーブル(FFC)用コネクタを提供する。 【解決手段】 片面に導体露出部を設けた一方のFFC
10Aを導体露出部を外側に向けて折り返した状態に保持
する雄コネクタ12と、同じく片面に導体露出部を設けた
他方のFFC10Bを導体露出部を内側に向けて略U字形
に屈曲した状態で受け入れる略U字形の接触圧付加部材
44を有する雌コネクタ14とからなる。雄コネクタ12のF
FC10Aを折り返した部分を、雌コネクタ14のFFC10
Bを略U字形に屈曲した部分に挿入し、接触圧付加部材
44のバネ部50を外側に膨らんだ状態から内側に膨らんだ
状態に反転させて、両FFC10A、10Bに接触圧を加え
ることにより両FFCを電気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、フレキシブルフ
ラットケーブル(以下FFCと記す)の接続に用いるコ
ネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来のFFC用コネクタは、ピアシン
グ端子を用いたものと、カードエッジタイプのものが一
般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、ピアシング
端子を用いたコネクタは、ピアシング端子で導体を突き
破る構造であるため、端子のコストが高く、接続に大き
な力を必要とするという難点がある。またカードエッジ
タイプのコネクタは、フォーク状端子を用いるため端子
のコストが高く、また端子の接触圧に抗して挿入する方
式であるため大きな嵌合力を必要とするという問題があ
る。
【0004】 本発明の目的は、以上のような問題点を
解決したFFC用コネクタを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明に係るFFC用
コネクタは、基本的には、片面に導体露出部を設けた一
方のフレキシブルフラットケーブルを導体露出部を外側
に向けて折り返した状態に保持する雄コネクタと、同じ
く片面に導体露出部を設けた他方のFFCを導体露出部
を内側に向けて略U字形に屈曲した状態で受け入れる略
U字形の接触圧付加部材を有する雌コネクタとを備え、
前記雄コネクタのFFCを折り返した部分を、前記雌コ
ネクタのFFCを略U字形に屈曲した部分に挿入して、
前記接触圧付加部材により両FFCに接触圧を加えるこ
とで両FFCを電気的に接続するようにしたことを特徴
とするものである。
【0006】 本発明に係るFFC用コネクタは、より
具体的には、片面に導体露出部を設けた一方のFFCを
保持する雄コネクタと、同じく片面に導体露出部を設け
た他方のFFCを保持する雌コネクタとを備え、前記雄
コネクタは、前記一方のFFCを、その導体露出部を外
側に向けて、外面に沿って折り返すように案内する折返
しガイド部材と、この折返しガイド部材を、その外面に
沿って折り返されたFFCの導体露出部が隠れないよう
に保持する雄側ハウジングとを有しており、前記雌コネ
クタは、バネ性金属板を略U字形に屈曲し、相対する壁
部にFFCの導体に対応させて壁部より外側に膨らむバ
ネ部を形成した接触圧付加部材と、この接触圧付加部材
を、略U字形の開口部側が前記雄コネクタに向けて開口
するように保持する雌側ハウジングとを有しており、前
記雌コネクタの接触圧付加部材の内側に、前記他方のF
FCを導体露出部を内側に向けて略U字形に屈曲するよ
うに押し込んだのち又は押し込みながら、この略U字形
に屈曲された他方のFFCの内側に、前記雄コネクタの
FFCが折り返された部分を挿入することにより、両F
FCの導体露出部を対向させ、この状態で接触圧付加部
材のバネ部を外側に膨らんだ状態から内側に膨らんだ状
態に反転させて、両FFCを折返しガイド部材に押し付
けることにより両FFCを電気的に接続するようにした
ことを特徴とするものである。
【0007】 本発明のコネクタは、FFCの導体同士
を直接接触させて接続するものであり、FFCの導体と
接触する端子を用いないため、コストが安く、接続に要
する力を小さくできる。
【0008】 本発明のFFC用コネクタにおける雌コ
ネクタは、略U字形の接触圧付加部材の外側に、雄コネ
クタの挿入時に押し下げられることで接触圧付加部材の
バネ部を外側に膨らんだ状態から内側に膨らんだ状態に
反転させる反転補助部材を有しているものであることが
好ましい。
【0009】 また本発明のFFC用コネクタにおける
接触圧付加部材は、略U字形の底部が内側へ湾曲してい
るときはバネ部が外側に膨らんだ状態にあり、前記底部
が外側へ湾曲するとそれに連動してバネ部が内側に膨ら
んだ状態に反転するように形成されており、FFC接続
前は内側へ湾曲している前記底部を、雄コネクタの押込
みにより外側へ湾曲させることにより、前記バネ部を外
側に膨らんだ状態から内側に膨らんだ状態に反転させる
ようになっているものとすることもできる。
【0010】 また本発明のFFC用コネクタにおける
雄コネクタは、FFC接続後に接続を解除するため雄コ
ネクタを雌コネクタから引き抜くときに、内側に膨らん
だ状態にある接触圧付加部材のバネ部を内側から押し退
けて外側に膨らんだ状態に復帰させる押し退けビームを
有していることが好ましい。これにより簡単に再接続を
行うことが可能となる。
【0011】 また本発明のFFC用コネクタにおける
雌コネクタは、接触圧付加部材のバネ部に内向きに突起
を形成した構成とすることが好ましい。これによりFF
Cの導体の接触圧を高め、接続の信頼性を高めることが
できる。
【0012】 また本発明に係るFFC用コネクタは、
雌コネクタをコネクタ嵌合方向に移動可能に保持するコ
ネクタホルダをさらに設け、このコネクタホルダに、雄
コネクタを雌コネクタに押し込む方向の力がかかると雌
コネクタを雄コネクタに向けて引き寄せるように動作す
るレバーを取り付けた構成とすることが好ましい。これ
によりコネクタ嵌合方向の厚さ寸法を小さくできる。
【0013】 また上記のレバーを有する本発明のFF
C用コネクタは、雄コネクタと雌コネクタの嵌合が完了
すると、レバーが雌コネクタから外れ、雌コネクタがコ
ネクタホルダから縁切りされるようになっていることが
好ましい。これにより振動差や熱伸縮による導体接触部
の微摺動摩耗を防ぐことが可能となる。
【0014】 さらに上記のレバーを有する本発明のF
FC用コネクタは、レバーの外端が押し下げ片と引き上
げ片とに分かれており、雄コネクタと雌コネクタを嵌合
させる過程では雄コネクタから延びるアームの先端係合
部が前記押し下げ片を押し下げてレバーを回動させ、こ
れによってレバーの内端が雌コネクタの凸部を雄コネク
タに向けて引き寄せるようになっており、また雄コネク
タと雌コネクタの嵌合を解除する過程では前記アームの
先端係合部がレバーの引き上げ片を引き上げてレバーを
逆回動させるようになっており、かつ前記先端係合部が
レバーの押し下げ片に当接しているときは前記先端係合
部と引き上げ片との間に遊びがあり、この遊びにより、
雄コネクタと雌コネクタの嵌合を解除するときに、雄コ
ネクタの引き抜き開始時点よりレバーの逆回動開始のタ
イミングを遅らせ、レバーの内端が雌コネクタの凸部と
干渉することなく凸部の下に潜り込めるようになってい
る、ことが好ましい。このような構成にすると、雄コネ
クタと雌コネクタの嵌合を解除するときに、確実に嵌合
前の状態に復帰させることが可能となり、コネクタを繰
り返し使用することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施形態を、図
面を参照して詳細に説明する。図1ないし図4は本発明
に係るFFC用コネクタの一実施形態を、接続過程の順
に示したものである。図1は接続前の状態である。図に
おいて、10A、10Bは接続すべきFFC、12は一方のF
FC10Aを保持する雄コネクタ、14は他方のFFC10B
を保持する雌コネクタである。両FFC10A、10Bは図
5に示すように、長手方向の一部に、片面の絶縁被膜16
を剥いで導体18を露出させた導体露出部20を設けてある
(導体露出部20は両面の絶縁被膜を剥いで片面に別な絶
縁被膜を張りつけることにより設けてもよいし、FFC
製造時に予め設けておいてもよい)。
【0016】 雄コネクタ12は、一方のFFC10Aを、
その導体露出部20を外側に向けて、外面に沿って折り返
すように案内する折返しガイド部材22と、この折返しガ
イド部材22を保持する雄側ハウジング24とから構成され
ている。折返しガイド部材22は図6に示すように金属板
などの硬い材料を略T字形に形成したものである。また
雄側ハウジング24はプラスチック成形品で、図1及び図
7に示すように、両側の側枠26、26と、側枠26、26の中
間を連結する支持台28と、側枠26、26の先端を連結する
押し退けビーム30などを一体に形成したものである。支
持台28には、FFC10Aを折り返した状態の折返しガイ
ド部材22が挿通されるスロット32が形成されている。ま
た側枠26、26の内面には折返しガイド部材22を上下に案
内する溝34が形成されている。さらに側枠26、26の上部
(支持台28より上の部分)には折返しガイド部材22が上
方へ抜け出すのを防止する弾性係止片36が形成されてい
る。
【0017】 このような構成により雄側ハウジング24
は、折返しガイド部材22を、その外面に沿って折り返さ
れたFFC10Aの導体露出部20が隠れないように(導体
露出部20を外部に露出させた状態で)保持するようにな
っている。さらに側枠26、26の外面には係止突起38が形
成され、側枠26、26の前後には、後述する反転補助部材
を押し下げる押し下げ部40と、反転補助部材を保持する
弾性保持片42が形成されている。
【0018】 次に雌コネクタ14について説明すると、
雌コネクタ14は図1に示すように、略U字形の接触圧付
加部材44と、この接触圧付加部材44を保持する雌側ハウ
ジング46と、この雌側ハウジング46内に接触圧付加部材
44の上部を外側から抱えるように配置された反転補助部
材48とから構成されている。接触圧付加部材44は図8に
示すように、バネ性金属板を略U字形に屈曲し、相対す
る壁部49に、FFCの導体の位置に対応させて、壁部49
より外側に膨らんだバネ部50を形成したものである。各
バネ部50の中央部には外面からディンプルを形成するよ
うにして内向き突起52が形成されている。
【0019】 また雌側ハウジング46はプラスチック成
形品で、図1及び図9に示すように、雄コネクタ12の先
端側を受け入れる周壁54の内側に、接触圧付加部材44の
上端を押えるフック部56、反転補助部材48の上昇位置を
規制するストッパー部58、雄側ハウジング24(図7参
照)の係止突起38と係合する弾性係止片60を形成し、周
壁54の外側に後述するレバーが係合する凸部62を形成し
たものである。接触圧付加部材44は、この雌側ハウジン
グ46によって、略U字形の開口部側が雄コネクタ12側に
向けて開口するように定位置に保持されている。
【0020】 また反転補助部材48は図10に示すよう
に、金属板を断面略コ字形に形成した前後の枠部64、64
を一端側で(又は両端側で)連結部66により連結して所
定の間隔に保持したものである。枠部64、64の長さは接
触圧付加部材44の幅より長く設定されており、反転補助
部材48が図1のように接触圧付加部材44の上部を抱えた
状態で、枠部64、64の両端が接触圧付加部材44の両側に
突出するようになっている。反転補助部材48は、雌側ハ
ウジング46に保持されておらず、雌側ハウジング46内で
上下に移動可能であるが、FFC接続前には図1に示す
ように、ストッパー部58とバネ部50の上側の膨らみ部と
によって保持された状態にある。
【0021】 以上が雄コネクタ12及び雌コネクタ14の
構成であり、次にこれによってFFC10A、10Bを接続
する過程を説明する。まず接続前の状態では図1に示す
ように、一方のFFC10Aは雄コネクタ12に導体露出部
20を外側に向けて折り返した状態に保持され、他方のF
FC10Bは雌コネクタ14の接触圧付加部材44の内側に導
体露出部20を内側に向けて略U字形に屈曲した状態で押
し込まれている(なお他方のFFC10Bは図示のように
接触圧付加部材44の内側に予め押し込んでおいてもよい
が、最初は平らにしておいて、雄コネクタ12を雌コネク
タ14に押し込むときに、押し退けビーム30によって接触
圧付加部材44の内側へ押し込んでいくようにしてもよ
い)。
【0022】 図2は雄コネクタ12を雌コネクタ14に挿
入し始めた段階である。この段階では、押し退けビーム
30が略U字形に屈曲されたFFC10Bの内側に入って行
く。さらに挿入が進むと、図3に示すように、接触圧付
加部材44の両側で、雄コネクタ12の押し下げ部40が反転
補助部材48の上面に突き当たると共に、反転補助部材48
の内側を通過した弾性保持片42の先端突起が反転補助部
材48を下側から支える状態になる。ここまでは接触圧付
加部材44も反転補助部材48も全く変形あるいは移動しな
いので、雄コネクタ12は小さな力で押し込むことができ
る。
【0023】 図3の状態から雄コネクタ12をさらに押
し込むと、押し下げ部40が反転補助部材48を押し下げる
ため、反転補助部材48が接触圧付加部材44のバネ部50を
外側から押すようになる。反転補助部材48の押し下げが
ある程度まで進むと、バネ部50は外側に膨らんだ状態を
保てなくなり急激に内側に膨らんだ状態に反転し、図4
のようになる。図4は接続完了の状態である。この状態
では、両FFC10A、10Bは、導体露出部の導体が1対
1で向き合った状態で、バネ部50により折返しガイド部
材22に押し付けられるため、電気的に導通することにな
る。特にバネ部50には内向き突起52が形成されているた
め、両FFC10A、10Bには局部的に大きな接触圧がか
かり、良好な接続状態を得ることができる。
【0024】 接続を解除するときは、雄コネクタ12を
雌コネクタ14から引き抜けばよい。反転補助部材48は雄
コネクタ12の弾性保持片42と押し下げ部40によって保持
されているため、図4の状態から雄コネクタ14を引き抜
いていくと、反転補助部材48も雄コネクタ14と共に上昇
する。また雄コネクタ12を引き抜いていくと、押し退け
ビーム30が上昇し、FFC10Bを介して、内側に膨らん
だ状態のバネ部50を外側へ押し退ける。押し退けビーム
30の幅は、内側に膨らんだ状態のバネ部50の間隔より広
く設定されているため、押し退けビーム30がある程度の
位置まで上昇すると、バネ部50は内側に膨らんだ状態を
保てなくなり急激に外側へ膨らんだ状態に反転する(接
続前の状態に復帰する)。雄コネクタ12が図3の位置ま
で引き抜かれると、反転補助部材48は雌コネクタ14のス
トッパー部58に突き当たってそれ以上上昇できなくなる
ため、その後は雄コネクタ12のみが上昇し、図2の状態
を経て、図1の接続前の状態に戻る。
【0025】 以上の実施形態は、雄コネクタ12と雌コ
ネクタ14を単純に嵌合させる場合であるが、雄コネクタ
を雌コネクタに嵌合させるときにレバーを使用して雌コ
ネクタを雄コネクタ側に引き寄せるようにすると、嵌合
ストロークを小さくできる。次にその実施形態を図11
ないし図19を参照して説明する。図11ないし図19
は各部品を線画で重ね書きしたものであり、図面を簡潔
にするため図1ないし図4におけるFFC10A、10B、
折返しガイド部材22、接触圧付加部材44及び反転補助部
材48は図示を省略してある。つまり雄コネクタ12は雄側
ハウジング24のみを示し、雌コネクタ14は雌側ハウジン
グ46のみを示している。
【0026】 図11(A)、(B)は雄コネクタ12と
雌コネクタ14の嵌合が開始された段階である(図2に相
当)。雌コネクタ14はコネクタホルダ68内にコネクタ嵌
合方向にスライド可能に収納されている。コネクタホル
ダ68の両側にはレバー70が軸ピン72を中心として回動可
能に取り付けられている。レバー70の内端は雌コネクタ
14の外面に突設された凸部62の下面に当接している。レ
バー70の外端は押し下げ片74と引き上げ片76とに分かれ
ており、雄コネクタ12と雌コネクタ14を嵌合させる過程
では、雄コネクタ12から延びるアーム78の先端係合部78
aが押し下げ片74の上面に当接するようになっている。
このため雄コネクタ12を雌コネクタ14に向けて押し込ん
でいくと、レバー70が図12(A)、図13(A)のよ
うに回動して、レバー70の内端が雌コネクタ14の凸部62
を押し上げる(雌コネクタ14が雄コネクタ12側へ引き寄
せられる)。図13(A)、(B)は図3と同じ段階で
ある。
【0027】 図14(A)、(B)は雄コネクタ12と
雌コネクタ14の嵌合が完了し、雄コネクタ12の係止突起
38と雌コネクタ14の弾性係止片60が係合した状態である
(図4に相当)。この段階になると、レバー70の内端が
雌コネクタ14の凸部62から外れ始める。さらに雄コネク
タ12を押し込むとレバー70は図15、図16のように回
動し、雌コネクタ14の凸部62から完全に外れる。これに
よって雌コネクタ14はコネクタホルダ68から縁切りさ
れ、コネクタホルダ68の振動が雄コネクタ12と雌コネク
タ14の接続部に伝わりにくくなる。
【0028】 図16の状態から雄コネクタ12と雌コネ
クタ14の接続を解除するときは、図17〜図19のよう
な過程を経る。まず図16の状態で、接続を解除するた
めに雄コネクタ12を引き抜くと、雌コネクタ14も一緒に
上昇するが、アーム78の先端係合部78aとレバー70の外
端の引き上げ片76との間には遊びがあるため、レバー70
は雄コネクタ12が上昇し始めてもすぐには回動しない。
図17(A)のようにアーム78の先端係合部78aが引き
上げ片76に当たるとレバー70が回動し始めるが、この段
階では雌コネクタ14も雄コネクタ12と一緒に上昇してい
るため、レバー70の内端は雌コネクタ14の凸部62に接触
することなく図18(A)にように凸部62の下に潜り込
む。図18(A)の段階になると、雌コネクタ14の上端
がコネクタホルダ68の上端の内向き突縁80に突き当たる
ため、雌コネクタ14はそれ以上上昇できなくなり、この
あとは図19(A)に示すように雄コネクタ12だけが上
昇し、雌コネクタ14との接続が解除される。雄コネクタ
14との接続を解除された雌コネクタ14は下降し、凸部62
がレバー70の内端を押し下げて図11の状態に戻る。こ
のように雄コネクタと雌コネクタの嵌合を解除すると、
確実に嵌合前の状態に復帰させることができるので、コ
ネクタを繰り返し使用することができる。
【0029】 次に図20及び図21を参照して本発明
のさらに他の実施形態を説明する。図20は前記実施形
態の図2に対応し、図21は図4に対応する。この実施
形態が図1〜図4の実施形態と異なる点は、雌コネクタ
14の接触圧付加部材44の構造である。この接触圧付加部
材44は図20に示すように、全体としては略U字形であ
るが、略U字形の底部(屈曲部)82が内側へ湾曲した形
になっており、このように底部82が内側へ湾曲している
ときは、バネ部50が略U字形の相対する壁部49より外側
に膨らんだ状態となっている。
【0030】 図20の状態で、雄コネクタ12を雌コネ
クタ14に押し込んでいくと、雄コネクタ12の先端の押し
退けビーム30がFFC10Bを押し退けながら(又は押し
込みながら)接触圧付加部材44の底部82に突き当たる。
その後さらに雄コネクタ12を押し込むと、接触圧付加部
材44の底部82が押し退けビーム30によって図21のよう
に外側へ湾曲させられ、それに連動してバネ部50が外側
へ膨らんだ状態から内側へ膨らんだ状態に反転する。こ
のため、導体露出部を対向させた状態にあるFFC10
A、10Bが、折返しガイド部材22に押し付けられ、接触
圧を付加されて、電気的に接続されることになる。
【0031】 この実施形態の場合は、バネ部50を反転
させる反転補助部材は不要である。上記以外の構成は、
図1〜図4の実施形態と同じであるので、同一部分には
同一符号を付して説明を省略する。
【0032】
【発明の効果】 以上説明したように本発明に係るFF
C用コネクタは、接触圧付加部材のバネ部を反転させ
て、導体露出部を対向させた状態にあるFFCに接触圧
を付加してFFC同士を電気的に接続するようになって
いるので、FFCを瞬間的に接続することができ、従来
のようにピアシング端子で導体を突き破ったり、バネ圧
に抗してカードエッジを押し込む必要がなくなり、小さ
な力でFFCを確実に接続することができる。またFF
Cの導体に接触する端子が必要ないので、構造的に簡単
になり、コスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るFFC用コネクタの一実施形態
を、接続前の状態で示す断面図。
【図2】 図1のコネクタの接続が始った段階を示す断
面図。
【図3】 同じく接続が途中まで進行した段階を示す断
面図。
【図4】 同じく接続が完了した段階を示す断面図。
【図5】 図1のコネクタで接続するFFCを示す、
(A)は平面図、(B)は側面図。
【図6】 図1のコネクタを構成する折返しガイド部材
の、(A)は正面図、(B)は側面図。
【図7】 図1のコネクタを構成する雄側ハウジングの
半分切開正面図。
【図8】 図1のコネクタを構成する接触圧付加部材
の、(A)は正面図、(B)は側面図。
【図9】 図1のコネクタを構成する雌側ハウジング
の、(A)は正面平行断面図、(B)は側面平行断面
図。
【図10】 図1のコネクタを構成する反転補助部材
の、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底面
図、(D)は側面図。
【図11】 本発明に係るFFC用コネクタの他の実施
形態を、接続が始まった段階で示す、(A)は正面平行
断面図、(B)は側面平行断面図。
【図12】 図11のコネクタの接続が少し進んだ段階
を示す、(A)は正面平行断面図、(B)は側面平行断
面図。
【図13】 同じく接続がさらに進んだ段階を示す、
(A)は正面平行断面図、(B)は側面平行断面図。
【図14】 同じく接続が完了した段階を示す、(A)
は正面平行断面図、(B)は側面平行断面図。
【図15】 同じく接続完了後、縁切りが始まった段階
を示す、(A)は正面平行断面図、(B)は側面平行断
面図。
【図16】 同じく縁切りが完了した段階を示す正面平
行断面図。
【図17】 同じく接続解除が始まった段階を示す、
(A)は正面平行断面図、(B)は側面平行断面図。
【図18】 同じく接続解除が途中まで進んだ段階を示
す、(A)は正面平行断面図、(B)は側面平行断面
図。
【図19】 同じく接続解除の最終段階を示す、(A)
は正面平行断面図、(B)は側面平行断面図。
【図20】 本発明に係るFFC用コネクタのさらに他
の実施形態を、接続が始まった段階で示す断面図。
【図21】 図20のコネクタの接続が完了した段階を
示す断面図。
【符号の説明】
10A、10B:FFC(フレキシブルフラットケーブル) 12:雄コネクタ 14:雌コネクタ 20:導体露出部 22:折返しガイド部材 24:雄側ハウジング 30:押し退けビーム 32:スロット 44:接触圧付加部材 46:雌側ハウジング 48:反転補助部材 50:バネ部 52:内向き突起 62:凸部 68:コネクタホルダ 70:レバー 72:軸ピン 78:アーム 78a:先端係合部 82:底部
フロントページの続き Fターム(参考) 5E021 FA05 FB05 FB08 FB13 FC25 FC31 HB03 HC11 5E023 AA04 AA18 BB08 BB23 BB29 CC02 CC22 DD02 DD11 DD22 HH08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面に導体露出部を設けた一方のフレキ
    シブルフラットケーブル(以下FFCと記す)(10A)
    を導体露出部を外側に向けて折り返した状態に保持する
    雄コネクタ(12)と、同じく片面に導体露出部を設けた
    他方のFFC(10B)を導体露出部を内側に向けて略U
    字形に屈曲した状態で受け入れる略U字形の接触圧付加
    部材(44)を有する雌コネクタ(14)とを備え、前記雄
    コネクタのFFCを折り返した部分を、前記雌コネクタ
    のFFCを略U字形に屈曲した部分に挿入して、前記接
    触圧付加部材により両FFCに接触圧を加えることで両
    FFCを電気的に接続するようにしたことを特徴とする
    FFC用コネクタ。
  2. 【請求項2】 片面に導体露出部を設けた一方のFFC
    (10A)を保持する雄コネクタ(12)と、同じく片面に
    導体露出部を設けた他方のFFC(10B)を保持する雌
    コネクタ(14)とを備え、 前記雄コネクタ(12)は、前記一方のFFCを、その導
    体露出部を外側に向けて、外面に沿って折り返すように
    案内する折返しガイド部材(22)と、この折返しガイド
    部材を、その外面に沿って折り返されたFFCの導体露
    出部が隠れないように保持する雄側ハウジング(24)と
    を有しており、 前記雌コネクタ(14)は、バネ性金属板を略U字形に屈
    曲し、相対する壁部にFFCの導体に対応させて壁部よ
    り外側に膨らむバネ部(50)を形成した接触圧付加部材
    (44)と、この接触圧付加部材を、略U字形の開口部側
    が前記雄コネクタに向けて開口するように保持する雌側
    ハウジング(46)とを有しており、 前記雌コネクタの接触圧付加部材の内側に、前記他方の
    FFCを導体露出部を内側に向けて略U字形に屈曲する
    ように押し込んだのち又は押し込みながら、この略U字
    形に屈曲された他方のFFCの内側に、前記雄コネクタ
    のFFCが折り返された部分を挿入することにより、両
    FFCの導体露出部を対向させ、この状態で接触圧付加
    部材のバネ部(50)を外側に膨らんだ状態から内側に膨
    らんだ状態に反転させて、両FFCを折返しガイド部材
    (22)に押し付けることにより両FFCを電気的に接続
    するようにしたことを特徴とするFFC用コネクタ。
  3. 【請求項3】 雌コネクタ(14)は、略U字形の接触圧
    付加部材(44)の外側に、雄コネクタの挿入時に押し下
    げられることで接触圧付加部材のバネ部(50)を外側に
    膨らんだ状態から内側に膨らんだ状態に反転させる反転
    補助部材(48)を有していることを特徴とする請求項2
    記載のFFC用コネクタ。
  4. 【請求項4】 接触圧付加部材(44)は、略U字形の底
    部(82)が内側へ湾曲しているときはバネ部(50)が外
    側に膨らんだ状態にあり、前記底部(82)が外側へ湾曲
    するとそれに連動してバネ部(50)が内側に膨らんだ状
    態に反転するように形成されており、FFC接続前は内
    側へ湾曲している前記底部(82)を、雄コネクタ(12)
    の押込みにより外側へ湾曲させることにより、前記バネ
    部(50)を外側に膨らんだ状態から内側に膨らんだ状態
    に反転させるようになっていることを特徴とする請求項
    2記載のFFC用コネクタ。
  5. 【請求項5】 雄コネクタ(12)は、FFC接続後に接
    続を解除するため雄コネクタを雌コネクタから引き抜く
    ときに、内側に膨らんだ状態にある接触圧付加部材のバ
    ネ部(50)を内側から押し退けて外側に膨らんだ状態に
    復帰させる押し退けビーム(30)を有していることを特
    徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のFFC用
    コネクタ。
  6. 【請求項6】 接触圧付加部材のバネ部(50)に内向き
    に突起(52)を形成したことを特徴とする請求項2ない
    し5のいずれかに記載のFFC用コネクタ。
  7. 【請求項7】 雌コネクタをコネクタ嵌合方向に移動可
    能に保持するコネクタホルダ(68)をさらに設け、この
    コネクタホルダに、雄コネクタを雌コネクタに押し込む
    方向の力がかかると雌コネクタを雄コネクタに向けて引
    き寄せるように動作するレバー(70)を取り付けたこと
    を特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のFF
    C用コネクタ。
  8. 【請求項8】 雄コネクタと雌コネクタの嵌合が完了す
    ると、レバー(70)が雌コネクタ(14)から外れ、雌コ
    ネクタがコネクタホルダから縁切りされるようになって
    いることを特徴とする請求項7記載のFFC用コネク
    タ。
  9. 【請求項9】 レバー(70)の外端は押し下げ片(74)
    と引き上げ片(76)とに分かれており、 雄コネクタ(12)と雌コネクタ(14)を嵌合させる過程
    では雄コネクタ(12)から延びるアーム(78)の先端係
    合部(78a)が前記押し下げ片(74)を押し下げてレバ
    ー(70)を回動させ、これによってレバーの内端が雌コ
    ネクタ(14)の凸部(62)を雄コネクタ(12)に向けて
    引き寄せるようになっており、 また雄コネクタ(12)と雌コネクタ(14)の嵌合を解除
    する過程では前記アーム(78)の先端係合部(78a)が
    レバーの引き上げ片(76)を引き上げてレバー(70)を
    逆回動させるようになっており、 かつ前記先端係合部(78a)がレバー(70)の押し下げ
    片(74)に当接しているときは前記先端係合部(78a)
    と引き上げ片(76)との間に遊びがあり、この遊びによ
    り、雄コネクタ(12)と雌コネクタ(14)の嵌合を解除
    するときに、雄コネクタ(12)の引き抜き開始時点より
    レバー(70)の逆回動開始のタイミングを遅らせ、レバ
    ー(70)の内端が雌コネクタ(14)の凸部(62)と干渉
    することなく凸部(62)の下に潜り込めるようになって
    いる、 ことを特徴とする請求項7記載のFFC用コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101550994B1 (ko) 2013-12-06 2015-09-07 현대자동차주식회사 플랫 케이블용 커넥터
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