JP5057583B2 - 平型導体用電気コネクタ - Google Patents

平型導体用電気コネクタ Download PDF

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本発明は、平型導体用電気コネクタに関する。
平型導体としては、フレキシブル基板(FPC)、フラットケーブル等が知られている。かかる平型導体は、回路基板に取り付けられた電気コネクタに接続されることが多い。このような平型導体が接続されるコネクタとしては、例えば特許文献1に開示されているコネクタがある。
この特許文献1のコネクタにおける端子は、金属板の平坦な板面をそのまま維持して作られており、板厚に直角な方向に間隔をもって多数配列されている。該端子は、互いにほぼ平行な杆状腕部と固定腕部とを有し、両者が連結部にて連結されている。各端子は、ハウジングの上壁そして下壁のそれぞれの対向内面に、左右に貫通して形成された端子溝へ挿入され収められている。上壁側の端子溝には杆状腕部が、そして下壁側の端子溝には固定腕部が納められている。該固定腕部の右端部には、固定凹部が形成されていてハウジングの下壁の右端縁に嵌まって固定されている。
上記杆状腕部は左端に突状の押圧部を有し、上記固定腕部は左端に突状の接触部を有している。押圧部と接触部は対向しており、両者間に平型導体が挿入される。一方、連結部よりも右方域では、杆状腕部に受圧部が、そして固定腕部には湾曲凹部がそれぞれ形成されていて、受圧部と湾曲凹部との間に可動部材のカム部が位置している。
可動部材は、開位置と閉位置との間で回動操作される。開位置にあるときに、平型導体が上記杆状腕部の押圧部と固定腕部の接触部との間に挿入され、閉位置では該可動部材のカム部が上記受圧部を固定腕部から離れる方向へ変位させる。受圧部がこの方向へ変位すると、該杆状腕部が連結部の位置を支点として杆のように傾き、その結果、押圧部が平型導体を接触部へ押圧して、接圧をもって平型導体と接触部とを電気的に接続する。
接触部を有する固定腕部は、ほぼ全長にわたり、当初より端子溝の溝底に接して支えられており、変位することなく定位置で上記平型導体と所定の接圧で接触する。
この特許文献1のコネクタは、可動部材が、上記固定腕部そして杵状腕部の長手方向にて、接触部に対して反対側たる後方に位置しているために、バックフリップ型と称される。これに対し、可動部材が、接触部側たる前方に位置するフロントフリップ型と称されるものもある。このフロントフリップ型では可動部材自体が閉位置で平型導体を接触部へ押圧する。したがって、可動部材が閉位置にある状態で、平型導体が、特に上下方向に、こじられると、可動部材を開位置の方に押して、抜け易いという問題がある。この点、バックフリップ型では、杵状腕部が平型導体のこじりにより上方に押されても、梃子の原理で、該杵状腕部の受圧部がカム部を挟圧する方向に作用するので、平型導体をしっかりと保持する。又、フロントフリップ型では可動部材が平型導体を押圧している状態に比べると、バックフリップ型では端子の押圧部が狭面積で平型導体に喰い込むようにして該平型導体を押圧しているので、この点でも、フロントフリップ型よりも平型導体は抜けにくい、と言える。このように、バックフリップ型は、単に可動部材の位置がフロントフリップ型と異なるというだけでなく、機能上の大きな差異があり、このフロントフリップ型とは区別されている。
特開2007−48499
このような平型導体用電気コネクタは端子の数が多い。したがって、端子の形状・寸法誤差そして組立て誤差によって、平型導体との接圧方向での接触部に位置に関し、多数の端子間でバラツキが生ずることが多い。特許文献1に開示されているバックフリップ型の平型導体用電気コネクタでは、平型導体との接触時に、接触部を有する固定腕部は常時定位置にあるので、各端子の接触部は、上記接圧方向で、バラツキをもった位置で平型導体と接触することとなる。これは、端子での接圧、すなわち接触状態が均一でなくなるということになって、接触不安定の端子が生じてしまう。最悪の場合には、接触しない端子が出てしまうことである。
次に、可動部材は閉位置で、平型導体を押圧した状態の位置を維持するために、ロックされる。しかし、上述のごとく、可動部材が閉位置に達して平型導体を固定腕部の接触部へ所定圧で押圧するとき、固定腕部の接触部は、常に定位置にあり変位しないので、可動部材を閉位置へ向け操作する力が、ロック時に急激に上昇することとなり、操作がしずらい。
本発明は、このような事情に鑑み、コネクタ完成時に、各端子の接触部の位置にバラツキがあっても、平型導体の押圧中にそのバラツキの影響を吸収して、どの端子でも必要な接圧を得られるようにし、又、ロック力が急激に上昇しないようにしたバックフリップ型の平型導体用電気コネクタを提供することを課題とする。
本発明に係るバックフリップ型の平型導体用電気コネクタは、金属板の平坦な板面を維持したまま該金属板を外形づけて得られた複数の端子と、該複数の端子をそれらの板面に対し直角方向で所定間隔をもって収容する端子溝が形成されたハウジングと、平型導体のハウジングへの挿入を可能とする開位置と該平型導体を圧する閉位置の間で回動を伴って移動可能な可動部材とを備え、端子は平型導体の挿抜方向を長手方向として延びる杆状の押圧腕部と、該押圧腕部の長手方向中間位置で連結部により該押圧腕部に連結されて同方向に延びる支持腕部とを有し、上記押圧腕部は一端側に上記平型導体を押圧するための押圧部をそして他端側に上記可動部材の閉位置への移動時に該可動部材のカム部からの力を受圧する受圧部とを有し、上記支持腕部は上記一端側に平型導体を支持する支持部が上記押圧部に向け対向して突出形成されていて、押圧腕部は受圧部でカム部からの力を受圧することにより該受圧部が端子の板面と同一面内で弾性変位を生じ上記支持部と平型導体との間に接圧をもたらす。
平型導体用電気コネクタにおいて、本発明では、可動部材のカム部は該可動部材が開位置にあるときには上記一端側で平型導体を押圧部と支持部との間に挿入することを可能とし、閉位置のときに受圧部を加圧するような形状を有し、端子の上記支持腕部は、該端子が一端側からハウジングの端子溝内へ挿入されて該端子溝内で固定保持される被保持部が連結部と支持部との間に形成され、ハウジングは、端子の支持腕部の長手方向で上記被保持部に対応する位置に、該被保持部を端子溝の溝底との間で挟持する保持壁部を有し、上記支持腕部は、可動部材が開位置から閉位置に達するまでの間は、上記被保持部から支持部までの範囲にわたり、弾性変形可能となっていると共に、支持部とは反対側の縁部が、ハウジングの端子溝の溝底との間に支持部に向けて次第に広がる隙間を形成していて、可動部材が閉位置に達したときには、支持部が平型導体に圧せられて上記支持腕部が弾性変形して上記被保持部から上記支持部までの範囲にわたり、上記隙間がなくなり端子溝の溝底と当接するようになっており、さらに、上記端子の被保持部は支持部よりも高く形成されていることを特徴としている。
このような構成の本発明によると、可動部材が開位置にあるときに端子の押圧腕部に形成された押圧部と支持腕部に形成された支持部との間に平型導体が挿入された後に、可動部材が操作されて閉位置に向け移行中に平型導体を支持部に対して押圧し、支持腕部は平型導体から押されて被保持部を支点として弾性撓みを生じて端子溝の溝底に近づき上記隙間を減少させ、可動部材が所定の閉位置へ達したときには、上記隙間はなくなり上記支持腕部は被保持部から支持部までの範囲で上記端子溝の溝底に当接する。この閉位置で可動部材はロックされる。
平型導体が未挿入のときに端子の支持部の位置にバラツキがあっても、上記可動部材が閉位置へ向け移行すると、その移行中、平型導体は次々と各端子の支持部に接触し、支持腕部の弾性変形量の増大に伴い次第にその接圧を増加する。したがって、当初、端子毎に支持部の位置に上記のバラツキがあっても、支持腕部の弾性変形中に上記バラツキの影響は吸収され、すべての端子が平型導体と接触し、必要な接圧をも確保するようになる。接圧が次第に増大するので、可動部材への反力も次第に増大してロック力に達する。したがって、可動部材のロック力は急激に上昇して作用することはない。
本発明において、支持腕部は、端子溝の溝底との隙間が、支持部に向けて直線的に広くなっていることとすることが望ましい。支持腕部の被保持部を支点とする片持ち梁状の該支持腕部の弾性変形は、支持部(先端部)に向け大きくなるので、上記隙間もこれに合わせて支持部に向け広くなっているのがよい。こうすることにより、支持腕部は被保持部から支持部までの範囲が、被保持部側から徐々に端子溝の溝底に当接し、もしくは上記範囲が同時に該溝底に当接する。
本発明において、支持腕部は、その長手方向にて、被保持部から支持部とは逆方向の他端部に向け延びる延長部を有し、該延長部がハウジングで固定される被固定部を有していることが望ましい。こうすることにより、端子は被保持部のみならず被固定部でもハウジングに保持されて、その保持力は向上する。
さらに本発明では、端子の支持部は平型導体との電気的接続を行なう接触部であるようにすることができる。
本発明は、以上のように、平型導体を接圧のもとで支持する支持部が形成されている端子の支持腕部が被保持部から支持部までの範囲で弾性を有し、可動部材の閉位置へ向けての回動の際の接圧の上昇に伴い、支持部が弾性変位するようにしたので、コネクタ完成時、すなわち、平型導体での押圧前に、各端子の支持部に位置のバラツキがあっても、上記可動部材が閉位置へ達する間に、このバラツキの影響を吸収して、各端子の支持部が必要な接圧を確保でき、全端子について接触安定性を得る。又、上記閉位置で可動部材がロックされる際、直前に上記弾性変位があるので、ロック力は急激に上昇することなく、可動部材の操作が楽になる。
以下、添付図面の図1ないし図3にもとづき、本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本実施形態のバックフリップ型の平型ケーブル用電気コネクタの全体を示す斜視図であり、図2は端子位置での断面図を示しており、この図2に示されているコネクタは紙面に平行な平坦面を有する板状の端子が紙面に対して直角な方向に所定間隔でハウジングによって複数、配列保持されている。なお、図2(A)は可動部材が開位置、(B)は閉位置にある状態を示している。
図1に見られるように、コネクタ1は、ほぼ直方体外形を有し、横長なハウジング10と、該ハウジング10により保持されて上記横長の方向に配列された複数の端子20と、上記ハウジング10により支持される回動自在な可動部材30と、さらには、上記ハウジング10をコネクタ取付対象たる回路基板へ取り付けるための金具40とを有している。
ハウジング10は、電気絶縁材から作られ、外形が略直方形をなし、図2(A)において、紙面に平行な板状の各端子がその板面を含む面に平行な方向で挿入されるためのスリット状の端子溝11が該ハウジング10の上壁10Aと底壁10Bとの間に形成されている。このスリット状の端子溝11の溝幅(紙面に直角方向での対向内壁面間の距離)は、板状の端子の板厚よりも若干大きく、本実施形態では、端子がハウジングの右端部から左方に向けて挿入されるようになっている。
上記端子溝11は、端子に対応して、紙面に直角方向で所定間隔をもって形成されており、上記ハウジング10に左右貫通するように形成されている。
ハウジング10の横方向で略左半分の領域には、上記複数の端子溝11を紙面に直角方向に連通しハウジングの左端に開口するケーブル挿入空間12が形成されている。このケーブル挿入空間12は、挿入されるべき平型ケーブルの厚みよりも高さ方向で若干大きい寸法となっており、開口部では、ケーブルの挿入を容易とするためにテーパ部12Aをなしている。
一方、ハウジング10の横方向略右半分の領域では、上方に開口して紙面に対して直角方向で上記複数の端子溝11を連通せる開口部13が形成されている。この開口部13には、後述の可動部材30が配置される。
又、上記ハウジング10には、上記端子受入溝11内で該ハウジング10の上壁10Aと底壁10Bとの間に島状の保持壁部14が設けられており、該保持壁部14は、上記端子溝11の紙面に対し直角方向の対向内壁面同士を連結している。
上記ハウジング10へ挿入されて保持される端子20は、金属板の板面の平坦面をそのまま維持して外形が輪郭ずけられており、図2(A)のごとく、上部に位置する押圧腕部21と下部に位置する支持腕部22とを有している。この押圧腕部21と支持腕部22はほぼ平行に左右に延びており、上記ハウジング10の端子溝11の上部そして下部にそれぞれ収められている。上記押圧腕部21と支持腕部22とは、左右方向の中間位置で連結部23で連結されている。
上記押圧腕部21は、連結部23の位置から左方そして右方へ延びていて、左方の前端位置には下方に突出する鉤状の押圧部21Aを有し、又、右方の後端位置近傍には下縁に若干凹弯曲して後述のカム部からの力を受ける受圧部21Bを有している。該受圧部21Bの左方には直状縁21Cが形成されている。上記押圧腕部21は、連結部23よりも右方の部分が上記開口部13に位置し、左方の部分がその上縁21Eとハウジング10の上壁10Aの内面(端子溝11の上側溝底面)との間に隙間を形成している。
次に、支持腕部22も、上記押圧腕部21と同様に、上記連結部23の位置から左方そして右方へそれぞれ延びている。左方に延びる部分の前端には、上記押圧腕部21の押圧部21Aに対向して、上方に突出せる鉤状の支持部22Aが設けられている。又、上記連結部23の直左方位置には、上方に突出する被保持部22Bが設けられている。この被保持部22Bは、端子20が上記端子溝11へ右方から挿入されたとき、ハウジング10の底壁10Bと島状の保持壁部14の間に圧入されて保持される。
上記支持腕部22は、図2(A)のように可動部材30が開位置にあるときに、該支持
腕部22の長手方向で、上記被保持部22Bから先端側の支持部22Aまでの範囲にわたり、下縁がハウジングの底壁10B、すなわち、端子溝11の溝底との間に隙間δを形成している。この隙間δは上記被保持部22Bの位置から形成されていてその値を支持部22Aに向け次第に増大し、支持部22Aの位置で最大となっている。この最大値は、具体的には、0.03mm程度でよい。上記支持部22Aは、平型導体の回路部と接触して導通する接触部として用いられることも、あるいは絶縁部に当接して単に支持することもある。
上記支持腕部22は連結部23よりも右方に延びて延長部を形成し、この連結部23の右方位置に、突状のストッパ部22C、凹弯曲部22D、そして接続部22Eを順次有している。上記凹弯曲部22Dは、本実施例の場合、円孤状をなし、上記押圧腕部21の凹部21Bと対向する位置に形成されている。接続部22Eは、ハウジング10外に突出し下方に屈曲されてハウジング10の底壁10Bの下面よりも若干下方に位置する下縁を有し、コネクタが回路基板(図示せず)に配されたときその対応回路部と半田等により接続される。
上記接続部22Eは、ハウジング10外に突出する部分に固定溝部22E−1が形成されていて、ハウジングの底壁10Bの右端縁10B−1に該固定溝部22E−1が嵌着されることで、支持腕部22の右部をハウジング10に固定している。
可動部材30は、ハウジングと同様に電気絶縁材で作られていて、紙面に対し直角方向にて、ハウジング10とほぼ同じ範囲に及んで延びており、図示のごとく、上記紙面に対して直角方向で端子20に対応する位置に、貫通スリット状の溝部31が形成され、この溝部31よりも上方部分を操作部32、そして下方部分を長円型のカム部33としている。該可動部材30は使用者の操作により、図2(A)に示す縦方向に直立せる開位置と、横方向に倒置された閉位置(図2(B)参照)との間を回動を伴って移動することができる。該可動部材30は、図2(A)の開位置において、その溝部31内に端子の押圧腕部21の右部が進入するように上記ハウジング10へ組み込まれ、カム部33は左部が端子20の支持腕部22ストッパ部22Cに近接し、右部は凹弯曲部22Dの直上に位置するようにして上記端子10の支持腕部22の上縁に当接している。図2(A)にて、上記カム部33の横方向長さは、端子の凹部21Bと凹弯曲部22Dの対向距離よりも大きく作られている。
このように構成される本実施形態のコネクタは、次の要領で組み立てられ、そして使用される。
(1)先ず、ハウジング10へ端子20を組み込む。各端子20はハウジング10の端子溝11へ右部の開口側から左方へ向け挿入される。挿入が進行すると、端子20の被保持部22Bがハウジング10の底壁10Bと島状の保持壁部14との間に圧入されると共に、接続部22Eの左縁に形成された固定溝部22E−1がハウジング10の底壁10Bの右端縁10B−1に嵌着する。かくして、端子20は所定位置に位置づけられ、その位置でしっかりと保持される。なお、圧入保持される上記被保持部22Bは支持部22Aよりも高く形成されているので、端子20の挿入時には、該接触部22Aは難なく上記底壁10Bと保持壁部14との間を通過できる。
(2)次に、可動部材30を、図1そして図2(A)の状態、すなわち上方へ直立する開位置の姿勢で組み立てる。この可動部材30の溝部31へ端子20の押圧腕部21の右部が進入してくるように、該可動部材30を左方へ移動させる。該可動部材30は、そのカム部33が端子20のストッパ部22Cと凹弯曲部22Dとの間の凹状部分に収まる。かくとして、コネクタの組立は完了する。
(3)かかるコネクタは、その使用に際し、所定の回路基板(図示せず)上にもたらされる。端子20の接続部22Eが対応回路部と半田等により接続されると共に、金具40やねじ等により回路基板に固定される。
(4)次に、平型導体C、例えば、フレキシブル基板を左方からケーブル挿入空間12へ挿入し、しかる後、図2(A)から図2(B)に見られるように、可動部材を閉位置へ向けて時計まわり方向に回動操作する。上記可動部材30が回動すると、カム部33が図1の横方向の姿勢から図2(B)の縦方向の姿勢に変化し、これにより端子20は押圧腕部21の受圧部21Bで上方へ圧せられて押圧腕部21が連結部23より右方の部分で上方へ傾斜変位する。したがって、てこの原理により、上記押圧腕部21は、上記連結部23を支点として、該連結部23よりも左方の部分が下方へ傾斜変位する。したがって、端子20の押圧腕部21に形成された押圧部21Aと支持腕部22に形成された支持部22Aの間に挿入されている平型導体Cは、押圧腕部21の押圧部21Aにより下方へ押圧され、結果として、該押圧部21Aと支持腕部22の支持部22Aとの間で挟圧される。この平型導体Cは上記支持部22Aにて支持腕部22を下方に押すので、ハウジング10の底壁10B(端子溝11の溝底)との間に隙間を有している該支持腕部22は被保持部22Bから支持部22Aまでの間の可撓部分が、上記平型導体Cからの力によって下方に撓む。上記可撓部分は、支持腕部22の長手方向にて被保持部22Bに対応する位置を支点として、片持ち梁状に撓む。この撓みは、可動部材30の閉位置への回動が進むにつれて、次第に増大して行き、上記可撓部分は上記底壁10Bに当接することによりその撓みの増加が停止し、ここを定位置として支持される。
このように、押圧腕部21の押圧部21Aと協働して平型導体Cを挟持する支持腕部22の支持部22Aは、この平型導体Cを挟持しながら下方に弾性変位するので、挟持前に各端子20間に、上下方向での支持部22Aの位置にバラツキがあっても、上記弾性変位の過程において、平型導体Cはすべての端子20の支持部22Aと接触をするようになり、しかも、可撓部分が底壁10Bに当接することで該底壁10Bにより支持されて平型導体Cを挟み込む力は向上し、すべての支持部22Aにて所定値以上の接圧が確保される。上記可撓部分が底壁10Bと当接した時点で、可動部材30は図示せぬロック部にて、ロックされて閉位置を保つ。ロック時直前に上記可撓部分での撓みがその撓みに応じた反力を可動部材にもたらしているので、該可動部材のロックに要する力は、急激に増大することはなく、円滑にロックされる。
このようにして保持される平型導体Cは下面に接続回路面を有していれば上記支持部22Aで端子と電気的に接触され、もし、上面に接続回路面を有していれば、上記押圧部21Aで接続される。勿論、両面に接続回路面を有していれば、両部21A、22Aで接続される。平型導体Cとの接続時には、下方に尖鋭に形成された押圧部21Aが平型導体Cの補強板(平型導体の接続回路面とは反対側の面に設けられた絶縁材から成る補強部材)に喰い込むことで、平型導体の抜け防止を確実にさせることもできる。
本発明は、図1〜2に示した形態に限定されず、種々変更が可能である。図3に示されるように、図2に示された端子20の配列の中に、いくつかあるいは一つおきに、端子20とは逆方向から取り付けられる端子20’を配することもできる。この例では、端子20’は押圧腕部を有していないが、この場合でも、端子20’も、被保持部22’Bから支持部22’Aまでの範囲で、支持腕部22’がハウジング10の底壁10Bとの間に隙間を有していることが望ましい。又、二種の端子20と端子20’は、それらの支持部22Aと支持部22’Aが左右方向でずれて位置していて、上方から見た場合、例えば、千鳥状に位置しているようにすれば、平型導体と比較的広い範囲で接触点を分散させることができる。
本発明の一実施形態のコネクタの外観を示す斜視図である。 図1コネクタの端子位置での断面図で、(A)は可動部材が開位置、(B)は閉位置にある状態を示している。 本発明の他の実施形態のコネクタの断面図である。
符号の説明
10 ハウジング 22A 支持部
11 端子溝 22’A 支持部
14 保持壁部 22B 被保持部
20 端子 23 連結部
20’ 端子 30 可動部材
21 押圧腕部 33 カム部
21A 押圧部 C 平型導体
21B 受圧部
22 支持腕部

Claims (4)

  1. 金属板の平坦な板面を維持したまま該金属板を外形づけて得られた複数の端子と、該複数の端子をそれらの板面に対し直角方向で所定間隔をもって収容する端子溝が形成されたハウジングと、平型導体のハウジングへの挿入を可能とする開位置と該平型導体を圧する閉位置の間で回動を伴って移動可能な可動部材とを備え、端子は平型導体の挿抜方向を長手方向として延びる杆状の押圧腕部と、該押圧腕部の長手方向中間位置で連結部により該押圧腕部に連結されて同方向に延びる支持腕部とを有し、上記押圧腕部は一端側に上記平型導体を押圧するための押圧部をそして他端側に上記可動部材の閉位置への移動時に該可動部材のカム部からの力を受圧する受圧部とを有し、上記支持腕部は上記一端側に平型導体を支持する支持部が上記押圧部に向け対向して突出形成されていて、押圧腕部は受圧部でカム部からの力を受圧することにより該受圧部が端子の板面と同一面内で弾性変位を生じ上記支持部と平型導体との間に接圧をもたらす平型導体用電気コネクタにおいて、
    可動部材のカム部は該可動部材が開位置にあるときには上記一端側で平型導体を押圧部と支持部との間に挿入することを可能とし、閉位置のときに受圧部を加圧するような形状を有し、端子の上記支持腕部は、該端子が一端側からハウジングの端子溝内へ挿入されて該端子溝内で固定保持される被保持部が連結部と支持部との間に形成され、ハウジングは、端子の支持腕部の長手方向で上記被保持部に対応する位置に、該被保持部を端子溝の溝底との間で挟持する保持壁部を有し、上記支持腕部は、可動部材が開位置から閉位置に達するまでの間は、上記被保持部から支持部までの範囲にわたり、弾性変形可能となっていると共に、支持部とは反対側の縁部が、ハウジングの端子溝の溝底との間に支持部に向けて次第に広がる隙間を形成していて、可動部材が閉位置に達したときには、支持部が平型導体に圧せられて上記支持腕部が弾性変形して上記被保持部から上記支持部までの範囲にわたり、上記隙間がなくなり端子溝の溝底と当接するようになっており、さらに、上記端子の被保持部は支持部よりも高く形成されていることを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
  2. 支持腕部は、端子溝の溝底との隙間が、支持部に向けて直線的に広くなっていることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
  3. 支持腕部は、その長手方向にて、被保持部から支持部とは逆方向の他端部に向け延びる延長部を有し、該延長部がハウジングで固定される被固定部を有していることとする請求項1又は請求項2に記載の平型導体用電気コネクタ。
  4. 端子の支持部は平型導体との電気的接続を行なう接触部であることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の平型導体用電気コネクタ。
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