JP2002319411A - ガス拡散電極およびこれを用いた燃料電池 - Google Patents

ガス拡散電極およびこれを用いた燃料電池

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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分子電解質型燃料電池は、膜電極接合体の
全面に渡り、均一に水分管理ができないため、長期に渡
り安定な電圧を維持することが困難であった。 【解決手段】 炭素繊維で構成される多孔性材料51の
上部に導電性粒子と高分子材料513で構成される導電
性高分子層52を形成し、その表面に、白金を担持した
カーボン粒子で構成される触媒層53を配置しガス拡散
電極54を構成する。導電性高分子層52は粒径の異な
る導電性粒子511、512が混合されており、粒径の
小さい導電性粒子511の混合量をガス拡散電極54の
一端から他端に向かって少なくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、民生用コジェネレ
ーションシステムおよび自動車などの移動体用発電器と
して有用な燃料電池とこれに用いる電極に関する。
【0002】
【従来の技術】高分子電解質型燃料電池は、供給された
水素などの燃料ガスと空気などの酸化剤ガスを、白金な
どの触媒上で電気化学的に反応させ、電気および熱を同
時に発生させる。ここで、一般的に、燃料ガスが供給さ
れる電極をアノード電極といい、酸化剤ガスが供給され
る電極をカソード電極という。このような従来の高分子
電解質型燃料電池の単電池の構造を示す概略断面図を図
1に示す。図1において、水素イオンを選択的に輸送す
る水素イオン伝導性高分子電解質膜11の両面には、白
金系の金属触媒を担持したカーボン粉末を主成分とする
触媒層12が密着して配置されている。さらに、触媒層
12の外側の面には、気孔を有する多孔性材料で構成さ
れる一対のガス拡散層13が密着して配置されている。
このガス拡散層13と触媒層12によりガス拡散電極1
4が構成される。
【0003】ガス拡散電極14の外側には、ガス拡散電
極14と水素イオン伝導性高分子電解質膜11とで形成
した電解質膜電極接合体(以下、「MEA」ともい
う。)15を機械的に固定するとともに、隣接するME
A同士を互いに電気的に直列に接続するセパレータ板1
7が配置されている。このセパレータ板17は、ガス拡
散電極13に反応ガスである燃料ガスまたは酸化剤ガス
を供給し、かつ反応により発生した水や余剰のガスを運
び去るためのガス流路16を一方の面に有する。このガ
ス流路16はセパレータ板17に別途部材を貼り付けた
りすることによって設けることもできるが、一般的には
切削加工などによってセパレータ板の表面に溝を設けて
ガス流路を形成する。運転時の燃料電池のカソード電極
においては、反応活物質である酸素または空気などの酸
化剤ガスが、ガス拡散層を経てガス流路から触媒層へと
拡散する。また、反応によって生成されて触媒層からガ
ス拡散層へと浸透してきた過剰な水分は、余剰ガスとと
もにガス拡散層の気孔から電池外部へと排出される。
【0004】以上のような高分子電解質型燃料電池で
は、水素イオン伝導性高分子電解質膜11が含水率の増
加に伴ってイオン伝導度が高くなるという物性を有して
いるため、水素イオン伝導性高分子電解質膜11を湿潤
状態に保つことが必要である。このために、一般的に
は、あらかじめ反応ガスが所定の湿度を有するように加
湿しておき、反応ガスの供給と同時に水素イオン伝導性
高分子電解質膜11の保湿性を確保するという方法が採
られている。そして、電極反応の結果生成された水は、
セパレータ板のガス流路を流れる反応ガスとともにガス
流路の入口側から出口側へと流され、最終的には燃料電
池の外部に排出される。したがって、燃料電池内におけ
る反応ガスに含まれる水の量は、ガス流路内の反応ガス
の流れ方向における位置によって異なり、ガス流路の入
口側の反応ガスに比べて、出口側の反応ガスは反応生成
水に相当する量だけ多くの水分を含んでいることにな
り、湿度が高い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、ガス流路の
出口側付近では、ガス拡散層から水分を排出させる機能
が低下し、極端な場合には、ガス拡散層の気孔が余剰の
水分で閉塞されることによって反応ガスの拡散性が阻害
され、電池電圧が極端に低下するという問題が発生して
いた(フラッディング現象)。また、反対に、出口側で
のフラッディングの発生を抑制するために、あらかじめ
湿度を低下させた反応ガスを入口側から供給すると、入
口側付近では水素イオン伝導性高分子電解質膜の含水率
が低下することによって水素イオンの伝導抵抗が増大
し、電池電圧の低下が起こるという問題が発生してい
た。これらの傾向は、電極面積が大きいほど顕著であ
り、また、セパレータ板のガス流路が長いほど顕著であ
った。そこで、本発明は、上述のような従来技術の問題
点に鑑み、MEAの全面にわたる均一な水分管理が可能
なガス拡散電極、および長期にわたって安定的に作動し
得る燃料電池を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、高分子電解質
型燃料電池の分野において、MEAの全面にわたる均一
な水分管理が可能なガス拡散電極、および長期にわたっ
て安定的に作動し得る高分子電解質型燃料電池を提供す
るという課題を解決するものである。まず、本発明は、
多孔性材料からなるガス拡散層および前記ガス拡散層の
上部に設けられた触媒層からなるガス拡散電極であっ
て、前記ガス拡散層の前記触媒層側の面において、気孔
の面積(例えば、ガス拡散層の単位面積当たりの気孔の
面積の和、またはガス拡散層の単位面積当たりに存在す
る気孔の面積の平均値などで表すことができる。)が前
記ガス拡散電極の一端R1から他端L1に向かって大きく
なっていることを特徴とするガス拡散電極に関する。前
記多孔性材料は炭素繊維からなるカーボンペーパである
のが有効である。
【0007】つぎに、本発明は、多孔性材料からなるガ
ス拡散層および前記ガス拡散層の上部に設けられた触媒
層からなるガス拡散電極であって、前記ガス拡散層の気
孔に導電性粒子を含有する高分子材料が含まれ、前記気
孔に含まれる高分子材料の量が前記ガス拡散電極の一端
2から他端L2に向かって少なくなっていることを特徴
とするガス拡散電極に関する。このガス拡散電極におい
て、前記導電性粒子がカーボンからなる粒子であるのが
有効である。また、前記多孔性材料が炭素繊維からなる
カーボンペーパであるのが有効である。また、前記高分
子材料がフッ素系樹脂であるのが有効である。
【0008】さらに本発明は、多孔性材料と前記多孔性
材料の上部に設けられた少なくとも導電性粒子および高
分子材料で構成された導電性高分子層とからなるガス拡
散層、ならびに前記導電性高分子層の上部に設けられた
触媒層からなるガス拡散電極であって、前記導電性高分
子層の厚みが前記ガス拡散電極の一端R3から他端L3
向かって薄くなっていることを特徴とするガス拡散電極
にも関する。このガス拡散電極においても、前記導電性
粒子がカーボンからなる粒子であるのが有効である。ま
た、前記多孔性材料が炭素繊維からなるカーボンペーパ
であるのが有効である。また、前記高分子材料がフッ素
系樹脂であるのが有効である。
【0009】さらにまた、本発明は、多孔性材料と前記
多孔性材料の上部に設けられた粒径の異なる2種の導電
性粒子および高分子材料で構成された導電性高分子層と
からなるガス拡散層、ならびに前記導電性高分子層の上
部に設けられた触媒層からなるガス拡散電極であって、
粒径の小さい導電性粒子の含有率が前記ガス拡散電極の
一端R4から他端L4に向かって小さくなっていることを
特徴とするガス拡散電極に関する。この場合も、前記導
電性粒子がカーボンからなる粒子であるのが有効であ
る。また、前記多孔性材料が炭素繊維からなるカーボン
ペーパであるのが有効である。また、前記高分子材料が
フッ素系樹脂であるのが有効である。
【0010】さらに、本発明は、水素イオン伝導性高分
子電解質膜と、多孔性材料からなるガス拡散層および前
記ガス拡散層の上部に設けられた触媒層からなりかつ前
記触媒層が前記水素イオン伝導性高分子電解質膜に面す
るように前記水素イオン伝導性高分子電解質膜を挟む一
対のガス拡散電極AおよびBと、前記電極Aの外側に位
置して前記電極Aに酸化剤ガスを供給・分配するガス流
路を有するセパレータ板Aおよび前記電極Bに燃料ガス
を供給・分配するガス流路を有するセパレータ板Bとか
らなる単電池を積層してなる燃料電池であって、前記電
極Aが上記ガス拡散電極からなり、前記ガス拡散電極の
一端R1、R2、R3またはR4がセパレータAのガス流路
の入口側に位置し、他端L1、L2、L3またはL4が出口
側に位置することを特徴とする燃料電池にも関する。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1 本発明の実施の形態1に係るガス拡散電極は、多孔性材
料からなるガス拡散層とその上部に触媒層を有するガス
拡散電極であって、ガス拡散層の気孔の面積がガス拡散
電極の一端R1から他端L1に向かって大きくなっている
ことを特徴とする。この構成にすることによって、ME
A全面にわたって均一な水分管理ができる。なぜなら、
ガス拡散層の透水量は気孔の面積に依存し、その面積が
小さいほど透水量は少なく、反対にその面積が大きいほ
ど透水量は多くなることから、本発明のガス拡散電極を
用いてMEAを構成した場合、気孔の面積を制御するこ
とによってMEA面内での透水量を制御することが可能
だからである。
【0012】ここで、図2は、本発明の実施の形態1に
係るガス拡散電極24aを概念的に示した概略斜視図で
ある。図2に示すように、ガス拡散電極24aは、炭素
繊維21で構成される多孔性材料からなるガス拡散層2
2の片側の表面に、白金を担持したカーボン粒子で構成
される触媒層23を配置することによって形成されてい
る。炭素繊維21は気孔211を形成しており、図2中
の矢印で示すように、気孔211の面積がガス拡散電極
24aの一端(R1側の端部)から他端(L1側の端部)
に向かって大きくなっている。一方、図3は、従来から
のガス拡散電極24bの構成を示す概略斜視図である。
基本的な構成は電極24aと同じであるが、R1側およ
びL1側において区別なく、気孔211の面積はガス拡
散電極の面内でほぼ均一になっている。
【0013】また、図4は、図2および3に示すガス拡
散電極を用いて作製した高分子電解質型燃料電池の単電
池の構成を示す概略断面図である。水素イオン伝導性高
分子電解質膜25の一方の面にはガス拡散電極24a
を、他方の面にはガス拡散電極24bを、それぞれ触媒
層23側を水素イオン伝導性高分子電解質膜25側に向
けて、密着して配置する。さらに、その外側には、ガス
流路26を一方の面に形成したセパレータ板27を配置
し、そのガス流路26から、ガス拡散電極24a側には
酸化剤ガスとして空気を通流させ、また、ガス拡散電極
24b側には燃料ガスとして水素を通流させる。
【0014】このように、カソード電極に上記ガス拡散
電極24aを用いて高分子電解質型燃料電池を構成する
ことにより、電圧が長期にわたり安定した高分子電解質
型燃料電池を実現することができる。これは、カソード
電極において入口側では透水量が低減され、反対に出口
側で透水量が増大するため、水素イオン伝導性高分子電
解質膜の乾燥やフラッディングによる電池電圧の低下が
抑えられるためである。
【0015】実施の形態2 本発明の実施の形態2に係るガス拡散電極は、多孔性材
料からなるガス拡散層とその上部に触媒層を有するガス
拡散電極であって、ガス拡散層の気孔に導電性粒子を含
有する高分子材料を有し、高分子材料の存在量がガス拡
散電極の一端R 2から他端L2に向かって少なくなってい
る。この構成にすることによってMEA全面にわたって
均一な水分管理ができる。なぜなら、気孔に存在する高
分子材料の量によってガス拡散電極の面内で気孔の面積
を制御することができ、実施の形態1と同じ作用によっ
てMEA面内での透水量の制御が可能となるためであ
る。
【0016】ここで、図5は、本発明の実施の形態2に
係るガス拡散電極34aの構成を概念的に示した概略斜
視図である。図5に示すように、ガス拡散電極34a
は、炭素繊維31で構成される多孔性材料からなるガス
拡散層32の片側の表面に、白金を担持したカーボン粒
子で構成される触媒層33を配置することによって形成
されている。炭素繊維31はガス拡散層面内で均一な気
孔313を形成しており、その気孔には導電性粒子31
1が混合された高分子材料312が存在し、図5中の矢
印で示すように、その高分子材料312の存在量がガス
拡散電極34aの一端(R2側の端部)から他端(L2
の端部)に向かって少なくなっている。
【0017】一方、図6は、このガス拡散電極34aを
用いて作製した高分子電解質型燃料電池の単電池の構成
を示す概略断面図である。水素イオン伝導性高分子電解
質膜35の一方の面にはガス拡散層電極34aを、他方
の面には実施の形態1で説明したガス拡散電極24b
を、それぞれ触媒層23および33側を水素イオン伝導
性高分子電解質膜35側に向けて、密着して配置する。
さらに、その外側には、ガス流路36を一方の面に形成
したセパレータ板37を配置し、そのガス流路36か
ら、ガス拡散電極34a側には酸化剤ガスとして空気を
通流させ、また、ガス拡散電極24b側には燃料ガスと
して水素を通流させる。
【0018】このように、カソード電極に上記ガス拡散
電極34aを用いて高分子電解質型燃料電池を構成する
ことにより、電圧が長期にわたり安定した高分子電解質
型燃料電池を実現することができる。これは、カソード
電極においてガス流路の入口側では透水量が低減され、
反対に出口側で透水量が増大するため、水素イオン伝導
性高分子電解質膜の乾燥やフラッディングによる電池電
圧の低下が抑えられるためである。
【0019】実施の形態3 本発明の実施の形態3に係るガス拡散電極は、多孔性材
料とその上部に少なくとも導電性粒子および高分子材料
で構成される導電性高分子層とからなるガス拡散層、な
らびに前記導電性高分子層の上部に触媒層を有し、前記
導電性高分子層の厚みがガス拡散電極の一端R3から他
端L3に向かって小さくなっている。この構成にするこ
とによって、MEA全面にわたって均一な水分管理がで
きる。なぜなら、透水量は水がガス拡散層を透過するに
要する経路(透水パス)の長さに依存し、その透水パス
が長いほど透水量は少なくなり、反対に透水パスが短い
ほど透水量は多くなるからである。また、透水パスの長
さはガス拡散層の厚みで変化させることが可能なため、
MEA面内での透水量を容易に制御できるからである。
【0020】ここで、図7は、本発明の実施の形態3に
係るガス拡散電極44aの構成を概念的に示した概略斜
視図である。図7に示すように、ガス拡散電極44a
は、炭素繊維で構成される多孔性材料41の上部に導電
性粒子と高分子材料で構成される導電性高分子層42を
形成してガス拡散層とし、その表面に白金を担持したカ
ーボン粒子で構成される触媒層43を配置することによ
って構成される。図7中の矢印で示すように、導電性高
分子層42の厚みはガス拡散電極44の一端(R3側端
部)から他端(L3側端部)に向かって薄くなってい
る。
【0021】一方、図8は、このガス拡散電極44aを
用いて作製した高分子電解質型燃料電池の単電池の構成
を示す概略断面図である。水素イオン伝導性高分子電解
質膜45の一方の面にはガス拡散電極44aを、他方の
面には実施の形態1で説明したガス拡散電極24bを、
それぞれ触媒層23および43側を水素イオン伝導性高
分子電解質膜45側に向けて、密着して配置する。さら
に、その外側には、ガス流路46を一方の面に形成した
セパレータ板47を配置し、そのガス流路46から、ガ
ス拡散電極44a側には酸化剤ガスとして空気を通流さ
せ、また、ガス拡散電極24b側には燃料ガスとして水
素を通流させる。
【0022】このように、カソード電極に上記ガス拡散
電極44aを用いて高分子電解質型燃料電池を構成する
ことにより、電圧が長期にわたり安定した高分子電解質
型燃料電池を実現することができる。これは、カソード
電極において入口側では透水量が低減され、反対に出口
側で透水量が増大するため、水素イオン伝導性高分子電
解質膜の乾燥やフラッディングによる電池電圧の低下が
抑えられるためである。
【0023】実施の形態4 本発明の実施の形態4に係るガス拡散電極は、多孔性材
料とその上部に粒径の異なる2種の導電性粒子および高
分子材料で構成される導電性高分子層とからなるガス拡
散層と、ガス拡散層の上部に設けられた触媒層を有す
る。そして、前記導電性粒子のうち、粒径の小さい方の
導電性粒子の全導電性粒子量に占める分率が、ガス拡散
電極44aの一端R4から他端L4に向かって小さくなっ
ている。この構成にすることによってMEA全面にわた
って均一な水分管理ができる。
【0024】なぜなら、このようなガス拡散層において
は、主に導電性粒子間にできる隙間が気孔として作用す
るが、粒径の異なる導電性粒子を用いた場合、小さな粒
径を有する導電性粒子は大きな粒径を有する導電性粒子
間にできる隙間に入り込んだ形態で気孔が形成されるこ
とになるため、両者の存在割合を変化させればガス拡散
層面内で気孔面積を変えることができ、実施の形態1で
説明したのと同じ作用によりMEA面内での透水量を制
御できるからである。
【0025】ここで、図9は、本発明の実施の形態4に
係るガス拡散電極54aの構成を概念的に示した概略斜
視図である。また、図10は、図9における導電性高分
子層52の構成を概念的に示した概略斜視図である。図
9に示すように、ガス拡散電極54aは、炭素繊維で構
成される多孔性材料51の表面に導電性高分子層52を
形成してガス拡散層とし、その表面に、白金を担持した
カーボン粒子で構成される触媒層53を配置することに
よって形成されている。
【0026】図10に示すように、導電性高分子層52
には、粒径の異なる導電性粒子511および512が混
合されており、さらに図10中の矢印で示すように、粒
径が小さい導電性粒子511の混合量がガス拡散電極5
4の一端(R4側端部)から他端(L4側端部)に向かっ
て少なくなっている。一方、図11は、このガス拡散電
極54aを用いて作製した高分子電解質型燃料電池の単
電池の構成を示す概略断面図である。水素イオン伝導性
高分子電解質膜55の一方の面にはガス拡散電極54a
を、他方の面には実施の形態1で説明したガス拡散電極
24bを、それぞれ触媒層53および23側を水素イオ
ン伝導性高分子電解質膜55側に向けて、密着して配置
する。
【0027】さらに、その外側には、ガス流路56を一
方の面に形成したセパレータ板57を配置し、そのガス
流路56から、ガス拡散電極54a側には酸化剤ガスと
して空気を通流させ、またガス拡散電極24b側には燃
料ガスとして水素を通流させる。このように、カソード
電極に上記ガス拡散電極54aを用いて高分子電解質型
燃料電池を構成することにより、電圧が長期にわたり安
定した高分子電解質型燃料電池を実現することができ
る。これは、カソード電極において入口側では透水量が
抑制され、反対に出口側で透水量が促進されるため、水
素イオン伝導性高分子電解質膜の乾燥やフラッディング
による電池電圧の低下が抑えられるためである。
【0028】さらに、上記実施の形態2〜4に係るガス
拡散電極においては、導電性粒子がカーボンからなる粒
子であるのが好ましい。この構成にすることによって導
電性が良好なガス拡散電極を得ることができるからであ
る。これは、カーボンが優れた導電性を有することによ
るものである。また、上記実施の形態1〜4ガス拡散電
極においては、多孔性材料として炭素繊維からなる炭素
紙を用いるのが好ましい。この構成にすることによって
導電性が良好なガス拡散電極とすることができるからで
ある。これは、炭素が優れた導電性を有することによる
ものである。
【0029】さらにまた、上記実施の形態2〜4に係る
ガス拡散電極においては、高分子材料がフッ素系樹脂で
あるのが好ましい。この構成にすることによって長期に
わたり安定な水分管理が可能なガス拡散電極が実現でき
るからである。これは、フッ素樹脂が極めて電気化学的
に安定であるからである。以下に、実施例を用いて本発
明をより具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限
定されるものではない。
【0030】
【実施例】《実施例1》 (1)ガス拡散電極の製造 本実施例においては、図2に示す上記実施の形態1に係
るガス拡散電極を作製した。まず、炭素繊維を、一定の
形状を有する型内に、面内においてその量が変わるよう
に配置し、均一に圧力を加えて成型し、面内で気孔面積
が異なる多孔性材料aを作製した。得られた多孔性材料
aの表面を光学顕微鏡により観測したところ、平均気孔
面積は一端(R1)で5.23×10-92、他端
(L1)で2.08×10-82であった。また、厚みは
360μmであった。また、多孔性材料aをR1側とL1
側に面内中央部で分割し、それぞれの透水量を重量法
(JIS Z0208)により評価したところ、R1
が1.0×104g/m2・24h、L1側が2.8×104
g/m2・24hであった。すなわち、R1側の透水量が
低下しており、L1側の透水量が増加していることがわ
かった。
【0031】つづいて、粒径が3ミクロンのカーボン粉
末(オランダ国、AKZO chemie社製のケッチェンブラッ
クEC)を、塩化白金酸水溶液に浸漬し、還元処理により
カーボン粉末の表面に白金触媒を担持させた触媒体を得
た。このとき、カーボンと担持した白金の重量比は1:
1とした。ついで、この触媒体を高分子電解質のアルコ
ール分散液(旭硝子(株)製のフレミオン)中に分散さ
せてスラリーを得、このスラリーをガス拡散層となる前
記多孔性材料aの片面に均一に塗布して触媒層を形成
し、ガス拡散電極aを得た。また、炭素繊維を面内で量
が一定になるようにした以外は全く同様の手段で多孔性
材料bを得た。多孔性材料bの平均気孔面積は均一に
1.08×10-82であり、厚みは360μmであっ
た。また、透水量は1.8×104g/m2・24hであ
った。さらに、ガス拡散電極aと同様にして多孔性材料
bからガス拡散電極bを得た。
【0032】(2)高分子電解質型燃料電池の製造 同一の大きさのガス拡散電極aおよびガス拡散電極b
を、それら電極より一回り外寸の大きい水素イオン伝導
性高分子電解質膜の両面に、触媒層を備えた面がそれぞ
れ水素イオン伝導性高分子電解質膜(米国デュポン社製
のナフィオン112)と向き合うようにして重ね合わせ
た。さらに、厚み250μmのシリコーンゴム製ガスケ
ットを両面に位置合わせした後、130℃、5分間でホ
ットプレスし、MEAを得た。ついで、MEAの両側に
セパレータ板を配置して単セルを作製し、単セルを4個
積層して電池スタック(本発明の高分子電解質型燃料電
池)を得た。セパレータ板としては、厚さ4mmのカー
ボン製で、気密性を有するものを用いた。また、ガス拡
散電極と接する表面には、幅2mm、深さ1mmのガス
流路を切削加工により形成した。
【0033】電池スタックの上部および下部には、SU
S304製の金属端板を配して固定した。ガス拡散電極
aは、そのR1側がセパレータ板のガス流路の入口側
に、また、L1側がガス流路の出口側になるように配置
した。つづいて、ガス拡散電極a側のセパレータ板のガ
ス流路の入口側から出口側に向かって空気を、また、ガ
ス拡散電極b側のセパレータ板のガス流路の入口側から
出口側に向かって水素を、酸素利用率40%、水素利用
率70%で、それぞれ供給し、水素加湿バブラー温度8
5℃、空気加湿バブラー温度65℃、電池温度75℃で
燃料電池を運転した。
【0034】その結果、高分子電解質型燃料電池は30
00時間以上の長期にわたり初期電圧を維持し、運転動
作は非常に安定したものであった。この原因は、本実施
例の高分子電解質型燃料電池では、高分子電解質を湿潤
状態に保ちつつ、また生成水による過剰な水分を安全か
つ速やかに排出することができたことによる。なお、気
孔面積は実施例に記載したものに限定されるものではな
く、R1部に比べ、L1部で大きくなっていれば高分子電
解質型燃料電池を安定して運転することができた。
【0035】《実施例2》 (1)ガス拡散電極の製造 本実施例においては、図5に示す上記実施の形態2に係
るガス拡散電極を作製した。まず、アセチレンブラック
10g、フッ素樹脂(ダイキン工業(株)製のD−1)2
gおよびエタノール50gを混合して撹拌し、フッ素樹
脂中にアセチレンブラックが分散した分散液aを調製し
た。つぎに、実施例1で用いた多孔性材料bの一端から
他端に向け、分散液aの量が異なる状態となるようにス
クリーン印刷した。分散液aの量は、印刷する際のスキ
ージの押し込み圧を多孔性材料bの一端から他端に向か
って変えることによって調整した。この印刷により、分
散液aは多孔性材料b中にしみ込んだ。
【0036】ついで、分散液aを含浸させた多孔性材料
bを350℃で焼成し、ガス拡散層cを得た。ガス拡散
層cの表面を光学顕微鏡で観察したところ、その気孔内
にフッ素樹脂が保持され、またそのフッ素樹脂中にアセ
チレンブラックが分散・保持されていた。さらに、ガス
拡散層の一端(R2)から他端(L2)に向かってアセチ
レンブラックおよびフッ素樹脂の量が多くなっているこ
とが確認できた。また、得られたガス拡散層cをR2
とL2側に分割し、それぞれの透水量を評価したとこ
ろ、R2側が0.8×104g/m2・24h、L2側が
1.8×104g/m2・24hであった。すなわち、R
2側の透水量が低下しており、L2側の透水量が増加して
いることがわかった。
【0037】つづいて、粒径が3ミクロン以下のカーボ
ン粉末(オランダ国、AKZO chemie社製のケッチェンブ
ラックEC)を、塩化白金酸水溶液に浸漬し、還元処理に
よりカーボン粉末の表面に白金触媒を担持させた触媒体
を得た。このとき、カーボンと担持した白金の重量比は
1:1とした。ついで、この触媒体を高分子電解質のア
ルコール分散液(旭硝子(株)製のフレミオン)中に分
散させてスラリーを得、このスラリーを前記ガス拡散層
cの片面に均一に塗布して触媒層を形成し、ガス拡散電
極cを得た。
【0038】(2)高分子電解質型燃料電池の製造 同一の大きさのガス拡散電極cおよびガス拡散電極b
を、それら電極より一回り外寸の大きい水素イオン伝導
性高分子電解質膜(米国デュポン社製のナフィオン11
2)の両面に、触媒層を備えた面がそれぞれ水素イオン
伝導性高分子電解質膜と向き合う様にして重ね合わせ
た。さらに、厚み250μmのシリコーンゴム製ガスケ
ットを両面に位置合わせした後、130℃、5分間でホ
ットプレスし、MEAを得た。ついで、MEAの両側に
セパレータ板を配置して単セルを作製し、単セルを4個
積層して電池スタック(本発明の高分子電解質型燃料電
池)を得た。セパレータ板としては、厚さ4mmのカー
ボン製で、気密性を有するものを用いた。また、ガス拡
散電極と接する表面には、幅2mm、深さ1mmのガス
流路を切削加工により形成した。
【0039】電池スタックの上部および下部には、SU
S304製の金属端板を配して固定した。ガス拡散電極
cは、そのR2側がセパレータ板のガス流路の入口側
に、また、L2側がガス流路の出口側になるように配置
した。つづいて、ガス拡散電極c側のセパレータ板のガ
ス流路の入口側から出口側に向かって空気を、またガス
拡散電極b側のセパレータ板のガス流路の入口側から出
口側に向かって水素を、酸素利用率40%、水素利用率
70%で、それぞれ供給し、水素加湿バブラー温度85
℃、空気加湿バブラー温度65℃、電池温度75℃で燃
料電池を運転した。
【0040】その結果、高分子電解質型燃料電池は30
00時間以上の長期にわたり初期電圧を維持し、運転動
作は非常に安定したものであった。この原因は、本実施
例の高分子電解質型燃料電池では、高分子電解質を湿潤
状態に保ちつつ、生成水による過剰な水分を安全かつ速
やかに排出することができたことによる。
【0041】《実施例3》 (1)ガス拡散電極の製造 本実施例においては、図7に示す上記実施の形態3に係
るガス拡散電極を作製した。まず、アセチレンブラック
(電気化学工業(株)製のデンカブラック)10gおよ
びフッ素樹脂(ダイキン工業(株)製のD−1)2g(固
形分として)を混合・撹拌し、フッ素樹脂中にアセチレ
ンブラックが分散した分散液bを調製した。つぎに、実
施例1で用いた多孔性材料bの一端から他端に向け、押
し込み圧を変えることで分散液bの塗布量が異なるよう
にスクリーン印刷した。分散液bは完全に多孔性材料b
にしみ込むことはなく、上部に塗膜として残存した。
【0042】その後、塗布後の多孔性材料bを350℃
で焼成してガス拡散層dを得た。ガス拡散層dの表面を
光学顕微鏡で観察したところ、多孔性材料bの上部にア
セチレンブラックとフッ素樹脂からなる層が形成され、
また、その層の厚みを段差計により測定したところ、ガ
ス拡散層dの一端(R3)から他端(L3)に向かって薄
くなっていることが確認できた(d1→d2)。また、
得られたガス拡散層dをR3側とL3側に分割し、それぞ
れの透水量を評価したところ、R3側が0.8×104
/m2・24h、L3側が1.8×104g/m2・24h
であった。すなわち、R3側の透水量が低下しており、
3側の透水量が増加していることがわかった。
【0043】つづいて、粒径が3ミクロン以下のカーボ
ン粉末(オランダ国、AKZO chemie社製のケッチェンブ
ラックEC)を、塩化白金酸水溶液に浸漬し、還元処理に
よりカーボン粉末の表面に白金触媒を担持させた触媒体
を得た。このとき、カーボンと担持した白金の重量比は
1:1とした。ついで、この触媒体を高分子電解質のア
ルコール分散液(旭硝子(株)製のフレミオン)中に分
散させてスラリーを得、このスラリーを前記ガス拡散層
dの片面に均一に塗布して触媒層を形成し、ガス拡散電
極dを得た。
【0044】(2)高分子電解質型燃料電池の製造 同一の大きさのガス拡散電極dおよびガス拡散電極b
を、それら電極より一回り外寸の大きい水素イオン伝導
性高分子電解質膜(米国デュポン社製のナフィオン11
2)の両面に、触媒層を備えた面がそれぞれ水素イオン
伝導性高分子電解質膜と向き合うようにして重ね合わせ
た。さらに、厚み250μmのシリコーンゴム製ガスケ
ットを両面に位置合わせした後、130℃、5分間でホ
ットプレスし、MEAを得た。ついで、MEAの両側に
セパレータ板を配置して単セルを作製し、単セルを4個
積層して電池スタック(本発明の高分子電解質型燃料電
池)を得た。セパレータ板としては、厚さ4mmのカー
ボン製で、気密性を有するものを用いた。また、ガス拡
散層と接する表面には、幅2mm、深さ1mmのガス流
路を切削加工により形成した。
【0045】電池スタックの上部および下部には、SU
S304製の金属端板を配して固定した。ガス拡散電極
dは、そのR3側がセパレータ板のガス流路の入口側
に、また、L3側がガス流路の出口側になるように配置
した。つづいて、ガス拡散電極d側のセパレータ板のガ
ス流路の入口側から出口側に向かって空気を、またガス
拡散電極b側のセパレータ板のガス流路の入口側から出
口側に向かって水素を、酸素利用率40%、水素利用率
70%で、それぞれ供給し、水素加湿バブラー温度85
℃、空気加湿バブラー温度65℃、電池温度75℃で燃
料電池を運転した。
【0046】その結果、高分子電解質型燃料電池は30
00時間以上の長期にわたり初期電圧を維持し、運転動
作は非常に安定したものであった。この原因は、本実施
例の高分子電解質型燃料電池では、高分子電解質を湿潤
状態に保ちつつ、生成水による過剰な水分を安全かつ速
やかに排出することができたことによる。
【0047】《実施例4》 (1)ガス拡散電極の製造 本実施例においては、図9に示す上記実施の形態4に係
るガス拡散電極を作製した。まず、平均粒径4μmのア
セチレンブラック(電気化学工業(株)製のデンカブラ
ック)10gおよびフッ素樹脂(ダイキン工業(株)製
のD−1)2gを混合・撹拌し、フッ素樹脂中にアセチ
レンブラックが分散した分散液cを調製した。また、平
均粒径1μmのアセチレンブラック10gおよびフッ素
樹脂(ダイキン工業(株)製のD−1)2gを混合・撹拌
し、フッ素樹脂中にアセチレンブラックが分散した分散
液dを調製した。分散液cを多孔性材料bに一定の押し
込み圧でスクリーン印刷した後、続けて分散液dを多孔
性材料bにその一端から他端に向け押し込み圧を変え、
分散液dの塗布量を変えつつスクリーン印刷した。
【0048】ついで、塗布後の多孔性材料bを350℃
で焼成し、ガス拡散層eを得た。ガス拡散層eの表面を
光学顕微鏡で観察したところ、多孔性材料bの上部にア
セチレンブラックとフッ素樹からなる層が形成され、ま
たその層内において平均粒径4μmのアセチレンブラッ
クはガス拡散層eの面内で均一に存在するが、平均粒径
1μmのアセチレンブラックは、ガス拡散層eの一端
(R4)から他端(L4)に向け少なくなっていることが
確認できた。また、得られたガス拡散層eをR4側とL4
側に分割し、それぞれの透水量を評価したところ、R4
側が0.8×104g/m2・24h、L4側が1.8×
104g/m2・24hであった。すなわち、R4側の透
水量が低下しており、L4側の透水量が増加しているこ
とがわかった。
【0049】つづいて、粒径が3ミクロン以下のカーボ
ン粉末(オランダ国、AKZO chemie社製のケッチェンブ
ラックEC)を、塩化白金酸水溶液に浸漬し、還元処理に
よりカーボン粉末の表面に白金触媒を担持させた触媒体
を得た。このとき、カーボンと担持した白金の重量比は
1:1とした。ついで、この触媒体を高分子電解質のア
ルコール分散液中に分散させてスラリーを得、このスラ
リーを前記ガス拡散層eの片面に均一に塗布して触媒層
を形成し、ガス拡散電極eを得た。
【0050】(2)高分子電解質型燃料電池の製造 同一の大きさのガス拡散電極eおよびガス拡散電極b
を、それら電極より一回り外寸の大きい水素イオン伝導
性高分子電解質膜(米国デュポン社製のナフィオン11
2)の両面に、触媒層を備えた面がそれぞれ高分子電解
質と向き合うようにして重ね合わせた。さらに、厚み2
50μmのシリコーンゴム製ガスケットを両面に位置合
わせした後、130℃、5分間でホットプレスし、ME
Aを得た。ついで、MEAの両側にセパレータ板を配置
して単セルを作製し、単セルを4個積層して電池スタッ
ク(本発明の高分子電解質型燃料電池)を得た。セパレ
ータ板としては、厚さ4mmのカーボン製で、気密性を
有するものを用いた。また、ガス拡散層と接する表面に
は、幅2mm、深さ1mmのガス流路を切削加工により
形成した。
【0051】電池スタックの上部および下部には、SU
S304製の金属端板を配して固定した。ガス拡散電極
eは、そのR4側がセパレータ板のガス流路の入口側
に、また、L4側がガス流路の出口側になるように配置
した。つづいて、ガス拡散電極e側のセパレータ板のガ
ス流路の入口側から出口側に向かって空気を、またガス
拡散電極b側のセパレータ板のガス流路の入口側から出
口側に向かって水素を、酸素利用率40%、水素利用率
70%で、それぞれ供給し、水素加湿バブラー温度85
℃、空気加湿バブラー温度65℃、電池温度75℃で燃
料電池を運転した。
【0052】その結果、高分子電解質型燃料電池は30
00時間以上の長期にわたり初期電圧を維持し、安定な
運転動作を示すものであった。この原因は、本実施例の
高分子電解質型燃料電池では、高分子電解質を湿潤状態
に保ちつつ、生成水による過剰な水分を安全かつ速やか
に排出することができたことによる。
【0053】《比較例》ガス拡散電極を2枚のガス拡散
電極bに変えた以外は全く実施例記載の同様の操作で高
分子電解質型燃料電池を製造した。こうして完成した高
分子電解質型燃料電池を実施例と記載と同一の条件で運
転したところ、電圧は約1mv/1hの割合で低下し、
運転動作は不安定なものであった。この原因は、この高
分子電解質型燃料電池では、MEA内部の水分管理が不
十分で、入口側での水素イオン伝導性高分子電解質膜の
乾燥、または出口側でのフラッディングによるガス拡散
阻害がおこっているためである。
【0054】
【発明の効果】以上のように、多孔性材料を用いたガス
拡散層の構成を、例えば、多孔性材料の気孔の面積がガ
ス拡散層の一端から他端に向かって大きくすることで、
ガス拡散層の面内での透水機能を調整でき、MEA内に
おいて高分子電解質を湿潤状態に保ちつつ、また生成水
による過剰な水分を速やかに排水することができる。ま
た、このガス拡散層を利用してガス拡散電極を構成し、
高分子電解質型燃料電池を製造することで長期にわたり
安定な運転動作を示す高分子電解質型燃料電池が実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の高分子電解質型燃料電池の単電池の構造
を示す概略断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るガス拡散電極を概
念的に示す概略斜視図である。
【図3】従来からのガス拡散電極の構成を示す概略斜視
図である。
【図4】図2および3に示すガス拡散電極を用いて作製
した高分子電解質型燃料電池の単電池の構造を示す概略
断面図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係るガス拡散電極を概
念的に示す概略斜視図である。
【図6】図3および5に示すガス拡散電極を用いて作製
した高分子電解質型燃料電池の単電池の構造を示す概略
断面図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係るガス拡散電極を概
念的に示す概略斜視図である。
【図8】図3および7に示すガス拡散電極を用いて作製
した高分子電解質型燃料電池の単電池の構造を示す概略
断面図である。
【図9】本発明の実施の形態4に係るガス拡散電極を概
念的に示す概略斜視図である。
【図10】図9における導電性高分子層52を概念的に
示した概略斜視図である。
【図11】図3および9に示すガス拡散電極を用いて作
製した高分子電解質型燃料電池の単電池の構造を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
21 炭素繊維 22 ガス拡散層 23 触媒層 24 ガス拡散電極 25 水素イオン伝導性高分子電解質膜 26 ガス流路 27 セパレータ板 211 気孔 31 炭素繊維 32 ガス拡散層 33 触媒層 34 ガス拡散電極 35 水素イオン伝導性高分子電解質膜 36 ガス流路 37 セパレータ板 311 導電性粒子 312 高分子材料 313 気孔 41 多孔性材料 42 導電性高分子層 43 触媒層 44 ガス拡散電極 45 水素イオン伝導性高分子電解質膜 46 ガス流路 47 セパレータ板 51 多孔性材料 52 導電性高分子層 53 触媒層 54 ガス拡散電極 55 水素イオン伝導性高分子電解質膜 56 ガス流路 57 セパレータ板 511 導電性粒子 512 導電性粒子 513 高分子材料
フロントページの続き (72)発明者 新倉 順二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H018 AA06 AS01 BB01 BB03 BB05 BB08 BB12 BB17 CC06 DD05 DD08 DD10 EE03 EE05 EE08 EE17 EE18 HH00 HH02 HH03 HH05 5H026 AA06 CC03 CX05 HH00 HH02 HH03 HH05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔性材料からなるガス拡散層および前
    記ガス拡散層の上部に設けられた触媒層からなるガス拡
    散電極であって、 前記ガス拡散層の前記触媒層側の面において、前記ガス
    拡散層の気孔の面積が前記ガス拡散電極の一端R1から
    他端L1に向かって大きくなっていることを特徴とする
    ガス拡散電極。
  2. 【請求項2】 水素イオン伝導性高分子電解質膜と、多
    孔性材料からなるガス拡散層および前記ガス拡散層の上
    部に設けられた触媒層からなりかつ前記触媒層が前記水
    素イオン伝導性高分子電解質膜に面するように前記水素
    イオン伝導性高分子電解質膜を挟む一対のガス拡散電極
    AおよびBと、前記電極Aの外側に位置して前記電極A
    に酸化剤ガスを供給・分配するガス流路を有するセパレ
    ータ板Aおよび前記電極Bに燃料ガスを供給・分配する
    ガス流路を有するセパレータ板Bとからなる単電池を積
    層してなる燃料電池であって、 前記電極Aが請求項1記載のガス拡散電極からなり、前
    記ガス拡散電極の一端R1がセパレータAのガス流路の
    入口側に位置し、他端L1が出口側に位置することを特
    徴とする燃料電池。
  3. 【請求項3】 多孔性材料からなるガス拡散層および前
    記ガス拡散層の上部に設けられた触媒層からなるガス拡
    散電極であって、 前記ガス拡散層の気孔に導電性粒子を含有する高分子材
    料が含まれ、前記気孔に含まれる高分子材料の量が前記
    ガス拡散電極の一端R2から他端L2に向かって少なくな
    っていることを特徴とするガス拡散電極。
  4. 【請求項4】 水素イオン伝導性高分子電解質膜と、多
    孔性材料からなるガス拡散層および前記ガス拡散層の上
    部に設けられた触媒層からなりかつ前記触媒層が前記水
    素イオン伝導性高分子電解質膜に面するように前記水素
    イオン伝導性高分子電解質膜を挟む一対のガス拡散電極
    AおよびBと、前記電極Aの外側に位置して前記電極A
    に酸化剤ガスを供給・分配するガス流路を有するセパレ
    ータ板Aおよび前記電極Bに燃料ガスを供給・分配する
    ガス流路を有するセパレータ板Bとからなる単電池を積
    層してなる燃料電池であって、 前記電極Aが請求項3記載のガス拡散電極からなり、前
    記ガス拡散電極の一端R2がセパレータAのガス流路の
    入口側に位置し、他端L2が出口側に位置することを特
    徴とする燃料電池。
  5. 【請求項5】 多孔性材料と前記多孔性材料の上部に設
    けられた少なくとも導電性粒子および高分子材料で構成
    された導電性高分子層とからなるガス拡散層、ならびに
    前記導電性高分子層の上部に設けられた触媒層からなる
    ガス拡散電極であって、 前記導電性高分子層の厚みが前記ガス拡散電極の一端R
    3から他端L3に向かって薄くなっていることを特徴とす
    るガス拡散電極。
  6. 【請求項6】 水素イオン伝導性高分子電解質膜と、多
    孔性材料からなるガス拡散層および前記ガス拡散層の上
    部に設けられた触媒層からなり、かつ前記触媒層が前記
    水素イオン伝導性高分子電解質膜に面するように前記水
    素イオン伝導性高分子電解質膜を挟む一対のガス拡散電
    極AおよびBと、前記電極Aの外側に位置して前記電極
    Aに酸化剤ガスを供給・分配するガス流路を有するセパ
    レータ板Aおよび前記電極Bに燃料ガスを供給・分配す
    るガス流路を有するセパレータ板Bとからなる単電池を
    積層してなる燃料電池であって、 前記電極Aが請求項5記載のガス拡散電極からなり、前
    記ガス拡散電極の一端R3がセパレータAのガス流路の
    入口側に位置し、他端L3が出口側に位置することを特
    徴とする燃料電池。
  7. 【請求項7】 多孔性材料と前記多孔性材料の上部に設
    けられた粒径の異なる2種の導電性粒子および高分子材
    料で構成された導電性高分子層とからなるガス拡散層、
    ならびに前記導電性高分子層の上部に設けられた触媒層
    からなるガス拡散電極であって、 粒径の小さい導電性粒子の含有率が前記ガス拡散電極の
    一端R4から他端L4に向かって小さくなっていることを
    特徴とするガス拡散電極。
  8. 【請求項8】 水素イオン伝導性高分子電解質膜と、多
    孔性材料からなるガス拡散層および前記ガス拡散層の上
    部に設けられた触媒層からなりかつ前記触媒層が前記水
    素イオン伝導性高分子電解質膜に面するように前記水素
    イオン伝導性高分子電解質膜を挟む一対のガス拡散電極
    AおよびBと、前記電極Aの外側に位置して前記電極A
    に酸化剤ガスを供給・分配するガス流路を有するセパレ
    ータ板Aおよび前記電極Bに燃料ガスを供給・分配する
    ガス流路を有するセパレータ板Bとからなる単電池を積
    層してなる燃料電池であって、 前記電極Aが請求項7記載のガス拡散電極からなり、前
    記ガス拡散電極の一端R4がセパレータAのガス流路の
    入口側に位置し、他端L4が出口側に位置することを特
    徴とする燃料電池。
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