JP2002317849A - ストラットマウント構造 - Google Patents

ストラットマウント構造

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JP2002317849A
JP2002317849A JP2001121569A JP2001121569A JP2002317849A JP 2002317849 A JP2002317849 A JP 2002317849A JP 2001121569 A JP2001121569 A JP 2001121569A JP 2001121569 A JP2001121569 A JP 2001121569A JP 2002317849 A JP2002317849 A JP 2002317849A
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rubber elastic
case body
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strut mount
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Masanao Kameda
正直 亀田
Kazuyoshi Niwa
和義 丹羽
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ストラットマウントにおいて、予備圧縮されて
組み込まれるゴム弾性体を、上下方向の振動荷重入力時
にもケース体とカバー部材から離れたり当接したりしな
い形状にして、他の特性に影響を与えずに異音の発生を
防止する。 【解決手段】ケース体5と、前記ケース体5の開口側を
覆うカバー部材7と、ショックアブソーバのロッドに固
定される芯金部材2に固着されたゴム弾性体3とからな
り、ゴム弾性体3は、芯金部材の上下のゴム部3a,3
bが、それぞれ周方向の所要間隔毎に頂部31a,31
bをなすように緩やかに傾斜して谷部32a,32bを
介して連続する複数の山形部分33a,33bを有し、
この山形部分33a,33bがケース体5およびカバー
部材7に頂部31a,31bから対接して予備圧縮さ
れ、この予備圧縮量が上下方向の振動荷重入力時にもケ
ース体5及びカバー部材7から離れないように設定され
たものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌のストラット
式サスペンションに使用されるストラットマウント構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】車輌の緩
衝装置として用いられるストラット式サスペンションを
車両パネルに取付ける際に採用されるストラットマウン
トとして、特開平9−14327号公報、特開平9−3
03475号公報に開示されたものが知られている。
【0003】このストラットマウントの基本構造を図5
〜図7に基づいて説明する。ショックアブソーバのピス
トンロッドに固定される芯金部材(102)と、前記芯
金部材(102)の外方に同軸状に配置された取付用フ
ランジ部(152)を有する筒状のケース体(105)
と、前記ケース体(105)の下方開口を覆うカバー部
材(107)と、前記芯金部材(102)に加硫接着手
段により固着されて前記ケース体(105)の底部とな
る端板部(153)と前記カバー部材(107)との間
に介装されたインシュレータゴムとしてのゴム弾性体
(103)とからなる。前記ゴム弾性体(103)は、
その外周部に加硫接着手段により装着された筒状補強金
具(104)を介してケース体(105)の筒状部(1
51)に圧入されている。通常、前記ゴム弾性体(10
3)は、ケース体(105)の端板部(153)とカバ
ー部材(107)との間に挟持されて予備圧縮が与えら
れた状態で組み込まれている。
【0004】こうしてケース体(105)の取付用フラ
ンジ部(152)が、前記カバー部材(107)と共
に、周方向の数カ所でボルト、ナット等の締結具(10
8)により車体パネル(109)に固定される。
【0005】ところで、前記のストラットマウント構造
を装備した車両の悪路走行テストによると、ストラット
マウントの付近において、ゴトゴト、ポコポコといった
異音が発生している。
【0006】このような異音の発生原因の究明と対策に
ついて、台上加振テストにより種々の検討を行った結
果、下記の理由で異音が発生することが判明した。
【0007】従来のストラットマウントにおけるゴム弾
性体(103)は、ケース体(105)の端板部(15
3)とカバー部材(107)との間に挟持されて予備圧
縮されているものの、その予備圧縮量がせいぜい芯金部
材からの突出高さの5〜10%程度のごく僅かなもので
あり、しかも芯金部材(102)の上下のゴム部先端は
周方向に長さ持つフラット面になっている。つまり、内
方から見て略台形状をなしている。そのため、上下方向
の振動荷重入力時に、ゴム弾性体(103)における芯
金部材(102)の上下のゴム部(103a)が、ケー
ス体(105)及びカバー部材(107)に対して一旦
離れたり、当接したりして、異音が発生する。
【0008】すなわち、ケース体に対して芯金部材の側
を加振した場合に、一定以上の大きい振動荷重を加える
と、芯金材材の上下のゴム部がケース体あるいはカバー
部材から一旦離れたり当接したりする。この速度が速く
なると、ゴム部がケース体あるいはカバー部材を叩くこ
とになり、これによりケース体やカバー部材が振動して
音が発生する。この音は速度が速ければ速いほど大きく
なる。また当接する速度が同じ場合、当接する瞬間のゴ
ム部の対接面積が大きいほど前記の音が大きく、特に従
来のストラットマウントの場合は、ゴム部の先端がフラ
ット面であるために、当接する瞬間の対接面積が大き
く、そのために当接時に作用するばね力あるいは反発力
が大きくなることもあって、前記の音が大きくなるもの
と考えられる。
【0009】従来、前記のストラットマウントにおける
異音防止対策として、ゴムシートの追加やグリース塗り
することが一部で考えられているが、この場合、部品数
が増え、組み込み時の作業工数が増し、コスト高になる
といった問題がある。
【0010】なお、前記の異音防止のために、上下のゴ
ム部を、先端がフラット面をなす形状のままで、突出高
さを高くして予備圧縮量を増大させるのは、静ばねが大
きくなりすぎて、インシュレータゴムとしての防振特性
等の他の特性に影響を与えることになる。
【0011】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、ストラットマウント構造として、予備圧縮状態で組
み込まれるゴム弾性体を、上下方向の振動荷重入力時に
ケース体とカバー部材から離れず、しかも静ばねを増大
させることがない形状にして、他の特性に影響を与える
ことなく異音の発生を防止できるようにしたものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明のストラットマウント構造は、ショックアブソーバ
のピストンロッドに固定される芯金部材と、前記芯金部
材の外方に同軸に配置されたケース体と、前記ケース体
の開口側を覆うカバー部材と、前記芯金部材に加硫接着
手段により固着されて前記ケース体および前記カバー部
材との間に介装されたゴム弾性体とからなるストラット
マウントにおいて、前記ゴム弾性体は、前記芯金部材の
上下のゴム部が、それぞれ周方向の所要間隔毎に頂部を
なすように緩やかに傾斜して谷部を介して連続する複数
の山形部分を有し、この山形部分がケース体およびカバ
ー部材に頂部から対接して予備圧縮されており、この予
備圧縮量が上下方向の振動荷重入力時にもケース体及び
カバー部材から離れないように設定されてなることを特
徴とする。
【0013】このストラットマウント構造によれば、ゴ
ム弾性体の上下のゴム部の予備圧縮量が、振動荷重入力
時にもケース体及びカバー部材から離れないように設定
されているため、ケース体あるいはカバー部材に対して
ゴム部が離れたり当接したりすることによる異音の発生
を防止できる。
【0014】しかも、前記の上下のゴム部は、それぞれ
周方向の所要間隔毎に緩やかに傾斜して頂部を形成する
ように谷部を介して連続する複数の山形部分を有し、こ
の緩傾斜の山形部分がケース体およびカバー部材に頂部
から対接して予備圧縮されているため、前記のように予
備圧縮量が大きくても、静ばねはそれほど大きくなら
ず、しかも振動荷重入力時のケース体及びカバー部材と
の対接面積が漸次変化するために、ゴム部先端がフラッ
ト面をなす場合のような圧縮に伴うばね力の急激な変化
も生じない。これにより、他の特性に影響を与えること
なく異音の発生を防止できる。
【0015】前記におけるゴム弾性体の上下のゴム部に
おける緩傾斜の山形部分は、周方向に略120°間隔に
頂部を有するように形成されて、内方より見て略三角山
形状をなしているものが好ましい。これにより、ゴム弾
性体の上下のゴム部がケース体あるいはカバー体に対し
周方向で略均等に当接して圧縮され、前記効果を良好に
発揮できる。
【0016】前記のストラットマウントにおいて、前記
ゴム弾性体の上下のゴム部における予備圧縮量が、上下
方向の振動荷重入力時における芯金部材の静荷重負荷状
態からの下方または上方への最大変位量より大きく設定
されているものがよい。これにより、振動荷重入力時の
変位が最大になった場合にも、前記上下のゴム部がケー
ス体及びカバー部材から離れることがなく、異音の発生
を確実に防止できる。また、前記ゴム弾性体の上下のゴ
ム部を合わせた予備圧縮量が、上下それぞれのゴム部の
芯金部材からの突出高さ(h1)(h2)の合計の20
%以上であるあるのがよい。
【0017】すなわち、前記上下のゴム部を合わせた予
備圧縮量が20%未満になると、大きい振動荷重が入力
された時にケース体あるいはカバー体から離れるおそれ
があり、十分な異音防止の効果が得られない。ただし、
前記予備圧縮量が大きくなると、静ばね定数が大きくな
って、インシュレータゴムとしての防振特性等が変化す
ることになるので、あまり大きくなり過ぎないように設
定する。このような点から、上下のゴム部を合わせた予
備圧縮量が、前記突出高さ(h1)(h2)の30〜5
0%の範囲のものが特に好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例に基づいて説明する。
【0019】図1は、本発明の1実施例を示すストラッ
トマウントの組み付け状態の断面図、図2はインシュレ
ータの組み付け前の断面図、図3は同インシュレータの
平面図、図4はゴム弾性体の上側ゴム部の一つの山形部
分の展開状態を示す拡大図である。
【0020】この実施例のストラットマウントは、イン
シュレータ(1)と該インシュレータ(1)を収容する
筒状のケース体(5)と、該ケース体(5)の下方開口
を覆うカバー部材(7)とを備えてなり、次のような構
成を有している。
【0021】インシュレータ(1)は、中央に有する貫
通孔(21)にショックアブソーバのピストンロッド
(22)が挿通されてナット等の締結手段(23)によ
り固定される芯金部材(2)と、前記芯金部材(2)に
対してその外周部分(24)を埋設するように加硫接着
手段により固着されたインシュレータゴムとしての円環
状のゴム弾性体(3)とからなる。図の場合、前記ゴム
弾性体(3)の外周部には、加硫接着手段により装着さ
れた筒状補強金具(4)が設けられており、該筒状補強
金具(4)を介して前記ケース体(5)の筒状部(5
1)に圧入され収容されている。
【0022】前記ケース体(5)は、前記筒状部(5
1)の下方開口側の端部より外方に延成された取付用フ
ランジ部(52)有し、また筒状部(51)の上端部に
底部となる内フランジ状の端板部(53)有している。
このケース体(5)は、インシュレータ(1)を前記の
ように収容した状態で、フランジ部(52)において取
付用ブラケットを兼ねる前記カバー部材(7)と共に、
周方向の数カ所でボルト、ナット等の締結具(8)によ
り車体パネル(9)に固定される。
【0023】そして、前記インシュレータ(1)のゴム
弾性体(3)は、前記芯金部材(2)の外周部分(2
4)より上下のゴム部(3a)(3b)が、前記ケース
体(5)に収容された組み付け状態において、それぞれ
前記ケース体(5)の端板部(53)および前記カバー
部材(7)に対し予備圧縮状態に保持されている。
【0024】本発明の場合は、前記上下のゴム部(3
a)(3b)が、それぞれ周方向の所要間隔毎に頂部
(31a)(31b)をなすように緩やかに傾斜して谷部
(32a)(32b)を介して連続する複数の山形部分(33
a)(33b)を有し、これらの各山形部分(33a)(33
b)が、それぞれ前記ケース体(5)の端板部(53)
あるいは前記カバー部材(7)に対して前記頂部(31
a)(31b)から対接して予備圧縮せしめられている。
【0025】特に、前記上下のゴム部(3a)(3b)
の予備圧縮量は、上下方向の振動荷重入力時にもケース
体(5)およびカバー部材(7)から離れないで対接状
態を保持するように設定されている。すなわち、上下方
向の振動荷重入力時における芯金部材(2)の静荷重負
荷状態(図1の状態)からの下方または上方への最大変
位量より大きくなるように設定されている。
【0026】通常、前記の最大変位量は、前記ゴム弾性
体(3)の上下のゴム部(3a)(3b)それぞれの芯
金部材(2)の外周部分(24)からの突出高さ(h
1)(h2)の20%未満である。従って、前記上下の
ゴム部(3a)(3b)の予備圧縮量は、上下あわせ
て、上下のゴム部(3a)(3b)の前記突出高さ(h
1)(h2)の合計の20%以上、より好ましくは安全
を見て30%以上とされ、また静ばね定数の点から50
%以下に設定される。
【0027】なお、前記山形部分(33a)(33b)の間
隔や数は任意に設定できるが、実施上は、図のように、
周方向に略120°間隔に頂部(31a)(31b)を有す
るように上下それぞれ三つの山形部分(33a)(33b)
を形成して、内方(軸心側)より見て略三角山形状をな
すように形成しておくのが、圧縮状態でのバランス等の
点から望ましい。
【0028】また、図示する実施例の芯金部材(2)
は、上端フランジ部の外周部分(24)が上方へ折曲形
状をなし、断面略Y形状をなしているが、この外周部分
(24)を折曲形成しないで、断面略T形状とする場合
もあり、さらに外周部を僅かに下方に屈曲させておく場
合もある。いずれの場合も、前記上下のゴム部(3a)
(3b)における突出高さ(h1)(h2)は、前記芯
金部材(2)の外周部分(24)の上端あるいは下端か
らの突出高さ寸法とする。
【0029】上記のストラットマウントによれば、ゴム
弾性体(3)の上下のゴム部(3a)(3b)の予備圧
縮量が、振動荷重入力時にもケース体(5)及びカバー
部材(7)から離れないように設定されているため、ケ
ース体(5)あるいはカバー部材(7)に対してゴム部
(3a)(3b)が離れたり当接したりすることがな
く、従来のような異音の発生が防止される。
【0030】しかも、前記の上下のゴム部(3a)(3
b)は、それぞれ周方向の所要間隔毎に緩やかに傾斜し
て頂部(31a)(31b)をなす山形状をなしており、こ
の山形部分(33a)(33b)がケース体(5)およびカ
バー部材(7)に対し頂部(31a)(31b)から対接し
て予備圧縮されているため、前記のように予備圧縮量が
大きくても、静ばねはそれほど大きくならない。また、
振動荷重入力時のケース体(5)及びカバー部材(7)
との対接面積が漸次変化するために、ゴム部先端がフラ
ット面をなす場合のような圧縮に伴うばね力の急激な変
化も生じない。そのため、他の特性に影響を与えること
なく異音の発生を防止できる。
【0031】下記の表1は、本発明の構造による効果を
確認するため、従来例等との上下方向の静ばね定数、動
ばね定数、及び異音の発生状態の比較を示している。
【0032】表1において、実施例は、ゴム弾性体
(3)の上下のゴム部(3a)(3b)が三つの三角状
の山形部分(33a)(33b)を有する図2および図3の
形態のインシュレータ(1)を組み付けた図1に示す本
発明に係るストラットマウントであって、前記ゴム部
(3a)(3b)の突出高さ(h1)(h2)が、それ
ぞれh1=10.5mm、h2=8.5mmであり、組
み付け状態におけるの芯金部材(2)の外周部(24)
の上端とケース体(5)の端板部(53)との間隔(s
1)が6mm、前記外周部(24)の下端とカバー部材
(7)との間隔(s2)が5.5mmで、前記ゴム部の
予備圧縮量が約40%ものである。
【0033】比較例1は、ゴム弾性体の上下のゴム部先
端が三つの台形状によるフラット面をなす図6および図
7の形態のインシュレータを組み付けた図5に示す従来
例のストラットマウントであって、ゴム弾性体の上下の
ゴム部の突出高さ(h1)(h2)が、それぞれh1=
7.2mm、h2=6.5mmであり、予備圧縮量が約
15%のものである。
【0034】また、比較例2は、比較例1と同形態のイ
ンシュレータを組み付けたストラットマウントであっ
て、ゴム弾性体の上下のゴム部の突出高さ(h1)(h
2)を、それぞれh1=10.5mm、h2=8.5m
mにしたものであり、予備圧縮量が約40%のものであ
る。
【0035】さらに、比較例3は、ゴム弾性体(3)の
上下のゴム部(3a)(3b)が三つの三角状の山形部
分(33a)(33b)を有するものであるが、前記ゴム部
(3a)(3b)の突出高さ(h1)(h2)が、それ
ぞれh1=7.0mm、h2=6.5mmであり、予備
圧縮量が約15%のものである。
【0036】なお、表1において、Ksは静ばね定数、
Kd10及びKd100はそれぞれ10Hz及び100
Hzの周波数での上下方向の動ばね定数を示している。
また異音の比較における加速度は、90プラス・マイナ
ス1000ニュートンおよび90プラス・マイナス20
00ニュートンの荷重で加振した場合において、前記上
側のゴム部とケース体との接触部の加速度を測定したも
のである。通常、ゴム部がケース体に対して離れたり当
接したりすると、大きな加速度が生じることになるの
で、この加速度が小さいものほど異音の発生も低いと言
える。また、異音の感応評価は、5点満点の指数で評価
したものであり、数値の大きいものほど評価がよい場合
を示している。
【0037】
【表1】
【0038】上記の比較の結果、本発明の実施例は、従
来品である比較例2に比して、異音の発生が少なく、し
かも静ばね定数はそれほど増大していない。一方、上下
のゴム部の先端がフラット面をなす形状のままで、その
突出高さを高くして予備圧縮量を増大させた比較例2の
場合は、異音の発生は抑制されるが、上下方向の静ばね
定数が大きくなっている。また、比較例3の場合は、上
下方向の静ばね定数は低いが、異音の発生防止の効果は
得られない。
【0039】
【発明の効果】上記したように本発明のストラットマウ
ント構造によれば、予備圧縮状態で組み込まれるゴム弾
性体が、上下方向の振動荷重入力時にもケース体および
カバー部材から離れず、しかも静ばねを増大させること
がなく、他の特性に影響を与えることなく異音の発生を
確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示すストラットマウントの
組み付け状態の断面図である。
【図2】インシュレータの組み付け前の断面図である。
【図3】同上のインシュレータの平面図である。
【図4】ゴム弾性体の上側ゴム部の一つの山形部分の展
開状態を示す拡大図である。
【図5】従来のストラットマウントの組み付け状態の断
面図である。
【図6】従来のインシュレータの組み付け前の断面図で
ある。
【図7】同上のインシュレータの平面図である。
【符号の説明】
(1) インシュレータ (2) 芯金部材 (21) 貫通孔 (22) ピストンロッド (24) 外周部分 (3) ゴム弾性体 (3a)(3b) 上下のゴム部 (31a)(31b) 頂部 (32a)(32b) 谷部 (33a)(33b) 山形部分 (4) 筒状補強金具 (5) ケース体 (53) 端板部 (51) 筒状部 (52) 取付用フランジ部 (7) カバー部材
フロントページの続き Fターム(参考) 3D001 AA19 BA02 DA09 3J059 AA04 AB20 AC02 BA41 BA54 BB01 BC06 BD01 CB09 EA06 GA02 3J069 AA50 CC35 DD26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ショックアブソーバのピストンロッドに固
    定される芯金部材と、前記芯金部材の外方に配置された
    ケース体と、前記ケース体の開口側を覆うカバー部材
    と、前記芯金部材に加硫接着手段により固着されて前記
    ケース体および前記カバー部材との間に介装されたゴム
    弾性体とからなるストラットマウントにおいて、 前記ゴム弾性体は、前記芯金部材の上下のゴム部が、そ
    れぞれ周方向の所要間隔毎に頂部をなすように緩やかに
    傾斜して谷部を介して連続する複数の山形部分を有し、
    各山形部分がケース体およびカバー部材に頂部から対接
    して予備圧縮されており、この予備圧縮量が上下方向の
    振動荷重入力時にもケース体およびカバー部材から離れ
    ないように設定されてなることを特徴とするストラット
    マウント構造。
  2. 【請求項2】前記ゴム弾性体の上下のゴム部における山
    形部分が、周方向に略120°間隔に頂部を有するよう
    に形成されており、内方より見て略三角山形状をなして
    いる請求項1に記載のストラットマウント構造。
  3. 【請求項3】前記ゴム弾性体の上下のゴム部における予
    備圧縮量が、上下方向の振動荷重入力時における芯金部
    材の静荷重負荷状態からの下方または上方への最大変位
    量より大きく設定されている請求項1に記載のストラッ
    トマウント構造。
  4. 【請求項4】前記ゴム弾性体の上下のゴム部を合わせた
    予備圧縮量が、上下それぞれのゴム部の芯金部材からの
    突出高さ(h1)(h2)の合計の20%以上である請
    求項1に記載のストラットマウント構造。
  5. 【請求項5】前記ゴム弾性体の上下のゴム部を合わせた
    予備圧縮量は、上下それぞれのゴム部の芯金部材からの
    突出高さ(h1)(h2)の合計の30〜50%である
    請求項4に記載のストラットマウント構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204691A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Toyo Tire & Rubber Co Ltd サスペンションサポート
JP2014505215A (ja) * 2011-01-28 2014-02-27 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア プロフィールを有するインサートを有する衝撃吸収ベアリング

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JP2013204691A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Toyo Tire & Rubber Co Ltd サスペンションサポート

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