JPH0317082Y2 - - Google Patents

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JPH0317082Y2
JPH0317082Y2 JP11297786U JP11297786U JPH0317082Y2 JP H0317082 Y2 JPH0317082 Y2 JP H0317082Y2 JP 11297786 U JP11297786 U JP 11297786U JP 11297786 U JP11297786 U JP 11297786U JP H0317082 Y2 JPH0317082 Y2 JP H0317082Y2
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vibration isolating
vibration
annular
stopper
stopper member
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Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は、車両用エンジン、一般機械、建設用
機械等の防振用支持具に関するものである。 (従来の技術) 一般に車両用エンジン等に生ずる振動が被取付
部材に伝達されるのを防止する為に防振用支持具
が用いられているが、この種の防振用支持具は弾
性材料からなる本体の弾性性能によつて下記相反
する2つの要求に対処している。 (1) 常用範囲内の振動に対しては防振用支持具が
柔軟に変形して振動を減衰させる。 (2) 常用範囲を越える異常な振動に対しては防振
用支持具の変形を制限して、例えば、エンジン
本体が周囲の部材等と衝突するのを防ぐ。 以上の様な防振用支持具の例として実開昭58−
51468号公報記載のものがあり、この防振用支持
具は弾性体からなる円筒状の本体を2つ1組にし
て用いるものである。 (考案が解決しようとする問題点) ところで、近年の車両用エンジン等の軽量化に
伴い軽量物の振動を減衰する為に充分に柔軟化し
た防振用支持具が要求されている。しかしなが
ら、従来の防振用支持具においては、該防振用支
持具の本体を柔軟化するほど常用範囲を越える異
常な振動に対しても該防振用支持具が大きく変形
して、例えば、エンジン本体が周囲の部材等と衝
突する等の問題点を有しており充分な柔軟化を実
施する事が困難であつた。 本考案は、かかる点に鑑みてなされたもので、
上記問題点を解消して柔軟で防振性能を向上させ
た防振用支持具を提供しようとするものである。 (問題点を解決する為の手段) 防振部材とストツパ部材とで構成され、防振部
材は環状の内筒の外側に弾性材からなる環状の本
体が固着され、該本体の一側には内側に周回溝
が、外側に環状の補強部材が固着されたものであ
り、ストツパ部材は剛性を有し、上記防振部材の
内筒の外径よりも大径の環状のものであり、防振
部材に対して該防振部材の補強部材の内側にスト
ツパ部材を位置せしめる。 (作用) 取付状態において、被取付部材と内筒の外周面
の間にストツパ部材が介在して、振動による防振
用支持具の半径方向の変位を一定の範囲内に制限
する。また、外径の異なるストツパ部材の使用に
よつて上記制限範囲が変わる。 (実施例) 以下本考案の好適な実施例を図面に基づき説明
する。 (実施例1) 本例は第1図ないし第3図に示し、2個の防振
部材と該防振部材の一側の端面で挟持固定せしめ
る1個のストツパ部材からなる。 防振部材1は、金属材料からなる内筒2の外側
に弾性材からなる環状の本体3が固着され、該本
体3の一側面には内側に周回溝4を設け、該周回
溝の環状の内部壁4aは上記内筒2の一側の端面
とほぼ面一であり、かつ、上記周回溝の環状の外
部壁4bよりも内方に位置せしめて環状の隙間6
を設け、さらに、外部壁4bの外周部と本体3の
一端面3aで形成される環状の切欠部に金属材料
からなる断面がほぼ逆L字状の環状の補強部材5
を固着して円筒状の突出部5aを設ける。 金属材料からなる環状のストツパ部材10は、
その内径を防振部材1の内筒2の内径とほぼ同一
にして、その外径を内筒2の外径より大きく、か
つ、外部壁4bの内周面より小さく設定してな
る。次に、第3図によつてエンジン取付台11を
取付けた状態について説明する。 被取付部材7の取付孔7aに、該取付孔の上下
から2つの防振部材1,1の突出部5a,5aの
間にストツパ部材10を介し、環状の隙間6,6
の中央にストツパ部材10を位置せしめる。さら
に上記挿入状態のままで、防振部材1,1の両端
面に上側および下側ワツシヤ8,9をそれぞれ適
用して、上側ワツシヤ8の上にエンジン取付台1
1を載置する。さらに、エンジン取付台11、上
側および下側ワツシヤ8,9、防振部材の内筒
2,2およびストツパ部材10を、これらを挿通
する取付ボルト12およびナツト13にて締付固
定することによつてエンジン取付台11を防振用
支持具14によつて被取付部材7に弾性支持す
る。 続いて、使用に際しての作用について説明す
る。 常用範囲内の振動に対しては防振用支持具14
が該防振用支持具14の防振部材1の弾性によつ
て柔軟に変形して被取付部材7に伝達する振動を
減衰する。常用範囲を越える異常な振動に対して
はストツパ部材10が外部壁4bおよび補強部材
5の突出部5aを介して被取付部材7と衝突して
防振用支持具の変形による半径方向の変位を一定
の範囲内に制限する。また、外径の異なるストツ
パ部材10の使用によつて上記制限範囲を変更す
る。 以上本考案の好適な実施例として防振部材1が
2つ1組で使用される上下同形マウントの例につ
いて説明した。また、ストツパ部材10の外周面
に対向して位置せしめた外部壁4bは衝突に際し
て緩衝部材としても働く。あるいはまた、環状の
補強部材5に本体3より硬度の高い材料を使用す
れば同様に緩衝部材として働く。 次に、下記の表1に、本考案の実施例1に関す
る防振部材およびストツパ部材を2個使用して実
施した評価テストの結果を第6図、第7図および
第8図に示す。なお、表1に使用した略号は第4
図および第5図に示す。
【表】
【表】 表1における防振用支持具NO,(1)ないし(7)に
ついての主な相違点を説明する。 NO,(1)は従来品であり、周回溝巾W(=2Ro)
が3.0mm、予備圧縮率Pすなわち((2Hb+
Hs)/72)×100%を11%にしたものである。
NO,(2)ないし(6)は従来品NO,(1)に対してそれ
ぞれNO,(2)と(3)は圧縮率Pを小さくしたもので
あり、NO,(4)と(5)は周回溝巾Wを大きくしたも
のであり、NO,(6)は圧縮率Pを小さく、かつ、
周回溝巾Wを大きくしたものである。NO,(7)は
周回溝巾Wが6.0mm、予備圧縮率Wが6%である
NO,(6)と同条件の防振部材2個に本考案のスト
ツパ部材を1個を適用した防振用支持具である。 第6図は、NO,(1)およびNO,(1)に対して予
備圧縮率Pのみを変化させたNO,(2)と(3)を用い
てばね定数を評価したものであり、予備圧縮率P
の小化が軸方向ばね定数を低減して防振用支持具
を柔軟化している事がわかる。 第7図は、NO,(1)およびNO,(1)に対して周
回溝巾Wを変化させたNO,(4)と(5)を用いてばね
定数および半径方向の変位量を評価したものであ
り、周回溝巾Wの大化が半径方向のばね定数を低
減して柔軟化した為に半径方向の変位を大きくし
ている事がわかる。 第8図は、NO,(1)とNO,(1)に対して柔軟化
したNO,(6)および柔軟化した防振用支持具に本
考案を適用したNO,(7)を用いて、ばね定数、半
径方向の変位量および耐久寿命について評価した
ものであり、柔軟化してばね定数および耐久寿命
を改善した防振用支持具において、本考案の適用
によつて柔軟性を損うことなく半径方向の変位量
を充分小さくしている事がわかる。 (実施例2) 本例は第9図に示し、2個の防振部材と1個の
ストツパ部材からなり、実施例1に対して、金属
材料からなる環状のストツパ部材10は、その外
径を防振部材1の補強部材5の内径とほぼ同一に
して、その内径を内筒2の外径より大きく設定し
てなり、また、エンジン取付台11を取付けた状
態においては、第9図に示す如く、防振部材1,
1の本体3,3によつて、ストツパ部材10を挟
持せしめてなるものである。 続いて、使用に際しての作用について説明す
る。 常用範囲内の振動に対しては防振用支持具14
が該防振用支持具14の防振部材1の弾性によつ
て柔軟に変形して被取付部材7に伝達する振動を
減衰する。常用範囲を越える異常な振動に対して
は内筒2がストツパ部材10および補強部材5の
突出部5aを介して被取付部材7と衝突して防振
用支持具の変形による半径方向の変位を一定の範
囲内に制限する。また、内径の異なるストツパ部
材10の使用によつて上記制限範囲を変更する。 また、上記ストツパ部材10の内径を内筒2の
外径とほぼ同一にして、その外径を外部壁4bの
内周面より小さくして、上記ストツパを内筒2の
外周に嵌挿しても取付状態で本体3,3に挟持さ
れて同様の効果を得る事ができる。 (考案の効果) ストツパ部材を設けたことによつて、防振用支
持具の柔軟性に殆んど無関係に半径方向の変位を
ほぼ一定の範囲内に制限し得る。また、常用範囲
を越える異常な振動に対しても半径方向の変位を
ほぼ一定の範囲内に制限し得る。さらには、外径
の異なるストツパ部材の使用によつて半径方向の
制限範囲を調整し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は本考案の実施例1に関す
る図であり、第1図は防振部材の縦断面図、第2
図はストツパ部材の縦断面図、第3図は防振部材
とストツパ部材の取付状態を示す縦断面図であ
る。第4図および第5図は表1に使用した寸法略
号を示す防振部材およびストツパ部材の縦断面図
である。第6図ないし第8図は実施した評価テス
トの結果を示すグラフである。第9図は実施例2
における防振部材とストツパ部材の取付状態を示
す縦断面図である。 1…防振部材、2…内筒、3…本体、4…周回
溝、4b…外部壁、5…補強部材、10…ストツ
パ部材、14…防振用支持具。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 防振部材とストツパ部材とで構成され、防振部
    材は環状の内筒の外側に弾性材からなる環状の本
    体が固着され、該本体の一側には内側に周回溝
    が、外側に環状の補強部材が固着されたものであ
    り、ストツパ部材は剛性を有し上記防振部材の内
    筒の外径よりも大径の環状のものであり、防振部
    材に対して該防振部材の補強部材の内側にストツ
    パ部材を位置せしめることを特徴とする防振用支
    持具。
JP11297786U 1986-07-22 1986-07-22 Expired JPH0317082Y2 (ja)

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JP11297786U JPH0317082Y2 (ja) 1986-07-22 1986-07-22

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JPS6318647U JPS6318647U (ja) 1988-02-06
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JP4235017B2 (ja) * 2003-03-31 2009-03-04 株式会社ブリヂストン 防振ゴム及び防振装置
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