JP2002316749A - 感光材料処理装置の給紙装置と給紙方法 - Google Patents

感光材料処理装置の給紙装置と給紙方法

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JP2002316749A
JP2002316749A JP2001124828A JP2001124828A JP2002316749A JP 2002316749 A JP2002316749 A JP 2002316749A JP 2001124828 A JP2001124828 A JP 2001124828A JP 2001124828 A JP2001124828 A JP 2001124828A JP 2002316749 A JP2002316749 A JP 2002316749A
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Tatsuya Iwasaki
達也 岩▲嵜▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印画紙を巻回状態で設けたコアを回動自在に
軸支し暗室状態で内蔵したマガジンのコア駆動用にステ
ッピングモータを用いるときに、駆動トルクが極端に落
ち込むことなく、動作の安定性を確保でき、騒音を小さ
くする。 【解決手段】 ロールぺーパーRPをペーパーマガジン
3から送り出し所定量K分の送り出しを行うために、コ
ア35を駆動するモータM1をマイクロステップ駆動す
ることで弛むように回動駆動し、かつモータM2で駆動
される駆動ローラ36、136で所定量K分の送り出し
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料処理装置
の給紙装置と給紙方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】長尺の印画紙をロール状にコアに巻付け
たロールペーパーをペーパーマガジンに対して着脱自在
にし、かつ内部で回動自在に軸支した遮光状態で内蔵
し、上記コアを駆動するとともに、ペーパーマガジンの
外部に所定量分の送り出しを行うための搬送ローラを設
けた感光材料処理装置の給紙装置を本願出願人は提案し
て、実用化している。
【0003】上記のようにコアを駆動することにより、
未使用状態において外径直径が大きな重量が数キロの慣
性モーメントの大きな状態となっているロールペーパー
の送り出しを動作を助けることで、搬送ローラによる正
確な送り出しを可能にしている。すなわち、ロールペー
パーは使用残量によって巻き径と重量が変わり、また紙
巾によっても重量は変わるので、ロールペーパーを回転
させることを考えた場合に、慣性モーメントの変化量を
考慮しなければならない。このためにコアの回転駆動力
には十分なマージンが必要となる。
【0004】このコア駆動用としては、数値制御を簡単
に行えるステッピングモータが使用可能であるが、ペー
パー使用残量によるロールペーパーの外径の変化及び紙
巾種類による重量の変化などから決定される回転速度と
トルク変動が非常に大きくなる事情から、コアの回転駆
動用として十分なトルクマージンを有した大定格のステ
ッピングモータを使用している。
【0005】しかし、この大定格のステッピングモータ
を、例えば共振周波数に近い範囲で使用すると駆動トル
クが極端に落ち込み、動作の不安定さを招き、騒音が大
きくなる。また、大定格ステッピングモータであるので
振動乃至騒音は小定格のステッピングモータによる他の
駆動系と比較すると大きい。
【0006】一方、特開平11−27990号、特開平
11−334159号、特開2000−175495号
の各公報において、ステッピングモータのマイクロステ
ップ駆動によりスムースな駆動を行なう技術が開示され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
公報によれば、印画紙を巻回状態で設けたコアを回動自
在に軸支し暗室状態で内蔵したペーパーマガジンのコア
の駆動に使用するときの振動騒音対策として、ステッピ
ングモータをマイクロステップ駆動する内容については
当然ながら一切の開示を欠き、専ら搬送精度の確保に終
始している。
【0008】したがって、本発明は上記の問題点に鑑み
て成されたものであり、印画紙を巻回状態で設けたコア
を回動自在に軸支し暗室状態で内蔵したマガジンのコア
駆動手段として大定格のステッピングモータを用いると
きに、共振周波数に近い範囲で使用した場合であっても
駆動トルクが極端に落ち込むことなく、動作の安定性を
確保でき、騒音を小さくできる感光材料処理装置の給紙
装置と給紙方法の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明によれば、印画紙を巻回
状態で設けたコアを回動自在に軸支し暗室状態で内蔵し
たマガジンと、前記コアを駆動するコア駆動手段と、前
記マガジンの外部に所定量分の送り出しを行う印画紙駆
動手段とを備えた感光材料処理装置の給紙装置であっ
て、前記コア駆動手段をマイクロステップ駆動すること
により、前記印画紙が前記巻回状態から弛むように回動
駆動するためのステッピングモータと、前記印画紙駆動
手段を駆動することにより、前記所定量分の送り出しを
行うためのモータと、前記ステッピングモータと前記モ
ータへの通電制御を行うための制御手段とを具備するこ
とを特徴としている。
【0010】また、前記ステッピングモータとして、2
相励磁型のステッピングモータを用い、前記マイクロス
テップ駆動は、通常の1ステップを8ステップに分割す
るように前記通電制御するとともに、前記モータとして
2相励磁型のステッピングモータを用い、通常の2相励
磁駆動により前記通電制御することを特徴としている。
【0011】また、前記所定量分の送り出し後に、前記
印画紙への露光前の切断を行うカッター手段を配設した
ことを特徴としている。
【0012】そして、印画紙を巻回状態で設けたコアを
回動自在に軸支し暗室状態で内蔵したマガジンと、前記
コアを駆動するコア駆動手段と、前記マガジンの外部に
所定量分の送り出しを行う印画紙駆動手段とを備えた感
光材料処理装置の給紙方法であって、前記コア駆動手段
をステッピングモータのマイクロステップ駆動により、
前記巻回状態から弛むように回動駆動させる第1の工程
と、前記印画紙駆動手段をモータにより駆動することで
前記所定量分の送り出しを行う第2の工程と、前記第2
の工程の後に、カッター装置により切断を行う第3の工
程と、前記印画紙を露光位置に搬送し、露光を行う第4
の工程とを具備することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な一実施形態
について添付の各図面を参照して述べる。
【0014】先ず、図1は感光材料処理装置1の全体構
成の要部を示すために筐体2に対して着脱自在に設けら
れるカバーを全て取り外して示した正面図である。本図
において装置1は紙面の表裏方向に極力偏平に構成され
ており、設置後の占有面積を取らないようにする一方
で、前面側から主要な各部分に簡単にアクセスできるよ
うに配慮されている。
【0015】先ず、写真焼付面となる発色乳剤面側を外
側にして巻かれた切断前の印画紙であるロールペーパー
RPは、所定幅寸法(例えば、89mm幅)の連続した
長尺のロールペーパーRPとしてコアに捲回されてお
り、かつ光を完全に遮断した遮光状態にされてマガジン
であるペーパーマガジン3内で回転自在かつ着脱できる
ように内蔵されている。
【0016】これらのペーパーマガジン3、3は、装置
1を正面から見て左側下方に位置する左右収納部に図示
のように同時もしくはいずれか一方に装填可能に設けら
れている。この装填操作のために、各ペーパーマガジン
3は、前方から引き出すことで取り出しできるように構
成されており、かつ装填後に奥側に移動することで図示
の所定位置にセットしたときにロールペーパーRPへの
駆動力が伝達できるように構成されている。また、これ
らのペーパーマガジン3、3は図示のように左右収納部
のいずれにも収容できるように、図示のように左右対称
の形状に形成されるとともに、表裏面の両方の壁面に取
出し及び装填用のハンドル(不図示)が夫々設けられて
いる。
【0017】また、内蔵されたロールペーパーRPをペ
ーパーマガジン3の外部に向けて矢印方向に排出する際
に自動的に開口部を開くための自動開閉機構が設けられ
ており、ペーパーマガジン3の右収納部とペーパーマガ
ジン3の左収納部のどちらか一方あるいは双方に同時に
装填した場合に、同じように自動開閉するように構成さ
れている。このようにしてペーパーマガジン3の構成部
品の共通化を図るとともに、使用者は左右収納部への装
填を意識せずにサイズの異なる印画紙(以下、ペーパー
Pとも言う)を使用頻度に応じて使えるようにして使い
勝手を向上させている。
【0018】これらのペーパーマガジン3の開口部の近
傍には夫々カッター装置であるカッターユニット4が配
設されている。このカッターユニット4は、ペーパーマ
ガジン3の開口部から送り出された直後のロールペーパ
ーRPを露光する前に所望のカットサイズに切断するた
めに設けられており、各カッターユニット4により所定
のカットサイズに切断されたペーパーPは、暗箱7の底
面部位に配設された露光テーブル5の露光位置に順次送
られる。この搬送のために露光テーブル5には切断後の
ペーパーPの裏面側を走行面で吸引しつつ搬送し、露光
位置で停止させるための吸着搬送機構が内臓されてい
る。この吸着搬送機構は、ペーパーPを一時的に露光位
置に吸着保持する機能に加えて回転する回転機能を有し
ている。
【0019】以上のようにして、露光の準備が整うと、
露光部6に対してフィルムFを順次駒送りして、ズーム
レンズ等からなる光学系9を自動または手動で調整して
所望のサイズの像をペーパーP上に結像して露光する。
さらに、上記の回転機能は、吸引パッドによりぺーパー
Pを吸引した後に90度旋回することで、異なるサイズ
の写真の露光を行うように構成されている。
【0020】この露光後に、ペーパーPは搬送部10に
向けて矢印D1方向に搬送されて、途中位置で、大判ペ
ーパーであるか否かの判断が行われてから、下流方向に
搬送される。ここで、ペーパーサイズが小型(例えば、
127×89mm)の時は、振り分け装置12により左
右に振り分けて搬送するようにして、下流側の第2の部
屋14に設けられた各処理液槽16内を2列で搬送す
る。このように2列で搬送することで、処理速度をアッ
プできる。また、パノラマ写真(254×89mm)の
ように縦長の場合も、同じように2列で搬送できるよう
にしている。
【0021】一方、露光部6に装填されるフィルムFの
搬送方向に対して直交するように露光を行いたい場合に
は、上記の回転機能により吸着保持されているぺーパー
Pを90度分旋回して露光する。このようにして、同一
種類の幅寸法のペーパーのままで、複数の種類の異なる
サイズのペーパーの露光処理を行えるように構成されて
いる。
【0022】以上説明した左右収納部と、暗室7と露光
テーブル5と搬送部10は処理液槽16に貯められた各
処理液が温度上昇などで気化して発生したガスの影響を
受けないように隔離形成された第1の部屋13の内部に
配設されている。このために、第1の部屋13は、上記
の第2の部屋14との間に仕切り壁11を設けて、この
仕切り壁11に設けられた開口部に配設されたシャッタ
ー装置15の蓋部材の開閉動作を行うことで、ペーパー
Pを図中の矢印D2方向に搬送するときのみ、蓋部材を
開くようにして気化ガスが第2の部屋14から第1の部
屋3に進入しないようにしている。また、第1の部屋1
3の内圧を第2の部屋14以上に維持することで、シャ
ッター装置15の蓋部材が開いている状態でも気化ガス
が進入しないようにして万全を尽くしている。
【0023】なお、以上のカッターユニット4と露光テ
ーブル5と搬送部10はいずれも筐体2の手前に簡単に
引き出せるように構成されており、ペーパージャム解除
及び各種点検作業が簡単に行えるように構成されてい
る。
【0024】このシャッター装置15を矢印D2方向に
通過したぺーパーPは、搬送ラック装置17により搬送
され、露光後のペーパーPの現像処理を処理液槽16内
で矢印D3方向となるように方向転換して送る途中で、
現像処理が行われる。この搬送ラック装置17は、筐体
において開閉自在に設けられる不図示の天井部材を開い
た後に、図示のように各処理液槽16中に個別に内臓さ
られており、搬送ラック17の搬送ローラに付着した処
理液の固化成分等を定期的に除去する清掃作業を行うと
きに、上方に移動して、外部に取り出すことができるよ
うに設けられている。また、各搬送ラック17は、共通
の駆動モータ20からウォームギアを用いた動力伝達機
構を介して動力伝達されることで、搬送ラック17の搬
送ローラが同期駆動されることで速度差無く搬送できる
ように構成されている。
【0025】この搬送ラック17による搬送動作によ
り、ペーパーPの先端が案内装置18により案内されて
矢印D4方向に向かう方向転換が行われて、漂白定着を
行う次の処理液槽16に送られる。その後、図示のよう
に搬送されて、最後に安定処理を行う処理液槽16を出
てから矢印D5方向に方向転換するように案内されて、
乾燥装置22に送り込まれる。この乾燥装置22は、破
線図示のように搬送する途中で、ペーパーPの乳剤面へ
の温風吹き付けをノズルを介して行ない乾燥させた後
に、上方に向けて搬送する。
【0026】この乾燥装置22の上方には、分岐点に配
設されたセレクタ24によりサイズ毎に搬送するサイズ
分別装置23が設けられており、このサイズ分別装置2
3により、大型サイズのペーパーPを上方の固定トレー
25に排出する一方で、大半を占める普通サイズのペー
パーPをベルトコンベア26上に排出する。
【0027】このベルトコンベア26上に排出されたペ
ーパーPは、紙面手前側に搬送されて、やがてベルトコ
ンベア26から下方に落下し、下方に設けられた分別載
置装置27の循環バケット28上に所定の顧客単位で載
置される。この分別載置装置27は、図示のように紙面
前方に向けて展開するように回動軸支される多数の循環
バケット28を循環駆動するように構成されている。
【0028】以上の工程を経て、乳剤面を上にして完成
後の写真を最終的に装置1の外部に排出するように構成
されている。
【0029】一方、上記の各処理液槽16の下方部位に
は、着脱自在に設けられる容器内に上記の各処理液の濃
縮液を収納した容器29が設けられ、この下方の補充用
の補充タンク19に供給可能にするとともに水タンク2
1から水の供給を不図示のポンプ及び配管で行うことで
補充タンク19内の処理液の濃度を一定にできるように
構成されている。これらへのアクセスは、前面のカバー
(不図示)のみを開くことで、簡単にできるので日常必
要となる作業が全て前面からできるように配慮されてい
る。
【0030】そして、乾燥装置22の下方の空間を占め
る筐体2内には電源部が設けられるとともに、この電源
部の上には上記の各処理液槽16及び後述する種々の制
御を行うためのプロセッサーの制御部100が配設され
ており装置全体の制御を行うように構成されている。
【0031】次に、図2は、ペーパーマガジン3の内部
構成を示した外観斜視図である。本図において、ペーパ
ーマガジン3は二点鎖線で図示されたマガジン本体30
と蓋体33とから構成されており、内部を外光から完全
に遮断している。このペーパーマガジン3を感光材料処
理装置に固定されたレール31上をスライドさせて図中
のA矢印方向に出し入れすることで装填位置に着脱自在
にしている。
【0032】また、このペーパーマガジン3の内部にお
いて軸支されるコア35には、露光面となる乳剤面Pa
を外側にして長尺のロールペーパーRPが巻回されてお
り、ペーパー端部を解きつつ不図示のシャッター装置を
開くことで破線図示の開口部34を介してペーパー端部
を矢印D方向に送り出して、カッターユニット4で切断
し、上記の露光部に送り出すように構成されている。
【0033】このようにペーパー端部を矢印D方向に送
り出すために駆動ローラ36と、この駆動ローラ36に
追動するアイドルローラ37からなる第1のローラ対が
開口部34に隣接して配設されている。
【0034】また、蓋体33に軸支される第1のアイド
ルローラ40と、マガジン本体30に軸支される第2の
アイドルローラ38とからなる第2のローラ対とが図示
のように配設されており、第1のローラ対と第2のロー
ラ対の間に設けられたペーパー幅規制部材42、42に
よりペーパー縁部を規制するようにしてペーパー端部の
幅方向の移動を規制するようにして蛇行防止している。
【0035】そして、第1のアイドルローラ40は、図
示のように幅寸法Wを小さく設定するとともに、ロール
ペーパーRPの乳剤面に当接する当接面を所定樹脂材料
から形成されており、乳剤面への影響を最小にしてい
る。
【0036】次に、図3は、蓋体33を上方に開いた状
態のペーパーマガジン3の内部構成を示した正面図であ
る。本図において、既に説明済みの構成部品については
同様の符号を附して説明を割愛すると、ロールペーパー
RPをマガジン本体30に着脱するときに開閉される蓋
体33は回動軸体32により回動自在に支持されてい
る。また、この蓋体33には、上記の第1のアイドルロ
ーラ40と、アイドルローラ37とが軸支されている。
【0037】また、マガジン本体30にはコア35を軸
支する軸支部30aが形成されており、装填時において
コア35が軸支されている状態においてコア35の一方
端に形成された後述のギア部に対してステッピングモー
タのモータM1からの駆動力を得て回動駆動されるギア
が噛合する状態となることで、モータM1へのマイクロ
ステップ通電にともないコア35を矢印方向に駆動する
ことで、重量のあるロールペーパーRPを解きつつ送り
出せるようにしている。
【0038】また、上記の駆動ローラ36は、ステッピ
ングモータまたはエンコーダ付きのDCモータであるモ
ータM2からの駆動力がタイミングベルト機構を介して
伝達されるように構成されている。モータM2は、小定
格のステッピングモータを使用することでオープンルー
プ制御によりパーパーの送り量を管理できるので制御の
簡略化上は好ましいが、上記のようにDCモータを用い
たクローズドループ制御でも一向に構わない。
【0039】図4(a)〜(c)は、以上のように構成され
るペーパーマガジン3の動作説明図である。図4(a)に
おいて、既に説明済みの構成部品については同様の符号
を附して説明を割愛すると、モータM1、M2は制御部
100に接続されるドライバ部101に接続されてお
り、カッターユニット4とともに駆動制御される。
【0040】また、モータM1の出力軸とギア50の間
には歯付きベルト51が張設されており、このギア50
がコア35のギア部35aに噛合するようにして、モー
タM1へのマイクロステップ駆動にともないコア35を
矢印方向に駆動することで、コア35において巻回状態
になっていたロールペーパーRPを弛むように回動駆動
して特に最外周面に弛みTを発生させる。
【0041】また、モータM2は、上記の駆動ローラ3
6と駆動ローラ136を駆動するように歯付きベルト5
2が張設されており、アイドルローラ37、137の間
でペーパーの送り出しを行い、カッターユニット4に向
けて搬送するように構成されている。
【0042】次に、図5(a)は、モータM1として2相
励磁型ユニポーラステッピングモータを使用した場合に
マイクロステップ駆動を行うためのドライバ部101の
回路図であり、(b)は各相に通電される波形図を示して
いる。
【0043】先ず、図5(c)において、通常の2相励磁
駆動の場合では、A相正方向通電とB相正方向通電→A
相負方向通電とB相正方向通電→A相負方向通電とB相
負方向通電→A相正方向通電とB相負方向通電→…の4
状態を順次繰り返しあたえることによって一方向へ回転
する。また、この時の通電電流は一定であり、電流の正
か負方向2状態だけを切り替えている。そして、1パル
ス当たりの回転角度が1.8°の場合に、1.8°回転
する間に4箇所の励磁(磁気的均衡)位置を持つことに
なるので、1つの通電状態の遷移で回転角度0.45°
の磁気的均衡位置が移動する。ここで、マイクロステッ
プ駆動する場合においては、励磁角1.8°のステッピ
ングモータを用い、1つの通電状態の遷移(1ステッ
プ)では回転角度は0.45°であったところを、さら
に1/8に分解して、1ステップ当たりの回転角度を
0.05625°で、低速回転駆動できるようにして低
振動、低騒音を実現可能にしている。
【0044】このようにマイクロステップ励磁駆動し、
通電電流を図示の波形のように細かく変化させることに
よって、磁気的均衡位置をより細かくでき、1つの通電
状態の遷移角度を小さくできるのでスムースに回転させ
ることができる。この結果、低速回転時において、共振
領域を使用することになっても低振動で低騒音にでき
る。
【0045】以上のように通電するために、図5(a)に
おいて、制御部100からの制御信号は、ドライバ部1
01のマイクロステップ駆動を行うための回路における
モータの励磁位置(フェーズ)を制御する信号として基
準電圧切換制御部に入力される。この入力された制御信
号にしたがって基準電圧切換制御部において切換信号を
発生する。さらに、基準電圧発生部は、切換信号によっ
て最高電圧を100%として、0%,20%,40%,
55.5%,71.4%,83%,91%,100%の
各電圧をコンパレータに入力する。このコンパレータに
はモータ電流検出抵抗Rsが接続されており、この電流
検出抵抗Rsで発生する電圧と基準電圧発生部から発生
される電圧をコンパレータで比較し、その比較結果の出
力がチョッピング制御部に送られて、このチョッピング
制御部に接続された次段のFET(トランジスタ)をオ
ン/オフするチョッピング制御することで所定の電流
を、図5(b)に図示のようにA相のコイルに流すように
構成されている。また、省略した同様の回路がB相のコ
イルに接続されており、所定の電流を図5(b)に図示の
ように電気角で90度位相をずらしてB相のコイルに対
して流すことでAB相のコイルによるマイクロステップ
駆動を行うように構成されている。
【0046】図6は、ペーパー送り出しの動作説明のフ
ローチャートであって、モータ駆動制御を主に述べてい
る。
【0047】本図と図4を参照して、装置の起動が行わ
れるとステップS1において、給紙コマンドが制御部1
00に入力されて、図4(a)の状態から露光部に切断後
のペーパーPを送るように指示される。これに続いて、
ステップS2に進み、モータM1のマイクロステップ駆
動が行われて弛みTを発生し、これに前後してステップ
S3でモータM2への通常の2相励磁のための通電が行
われてペーパーPの先端がカッターユニット4の切断部
から所定量K分送り出されるまで実行されて、図4(b)
に図示の状態にする。
【0048】所定量K分の送り出しが終了すると、ステ
ップS5でモータM1、M2への通電が停止される。以
上で切断の準備が整い、カッターユニット4への通電に
より電磁ソレノイドがオンされて切断が行われて図4
(c)の状態になる。以上で、送り出し後の切断までの工
程が終了し、図1で述べたように露光部に搬送されてか
ら、現像処理部へ搬送される。
【0049】尚、以上の説明では連続した印画紙を切断
後に露光する場合について述べたが、これに限定され
ず、連続した状態で露光をおこない現像処理と乾燥処理
後に切断を行うように構成された感光材料処理装置につ
いても適用可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
印画紙を巻回状態で設けたコアを回動自在に軸支し暗室
状態で内蔵したマガジンのコア駆動用に大定格のステッ
ピングモータを用いるときに、駆動トルクが極端に落ち
込むことなく、動作の安定性を確保でき、騒音を小さく
できる感光材料処理装置の給紙装置と給紙方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光材料処理装置1の全体構成の要部を示す正
面図である。
【図2】ペーパーマガジン3の内部構成を示した外観斜
視図である。
【図3】蓋体33を上方に開いた状態を示したペーパー
マガジン3の内部構成を示した正面図である。
【図4】(a)〜(c)は、ペーパーマガジン3の動作説明
図である
【図5】(a)は、モータM1として2相励磁型ユニポー
ラステッピングモータを使用した場合にマイクロステッ
プ駆動を行うためのドライバ部101の回路図、(b)は
各相に通電される波形図である。
【図6】ペーパー送り出しの動作説明のためのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 感光材料処理装置 3 ペーパーマガジン 4 カッターユニット 5 露光テーブル 6 露光部 35 コア 36、136 駆動ローラ 37、137 アイドルローラ M1 モータ(ステッピングモータ) M2 モータ 100 制御部(制御手段) 101 ドライバ部(マイクロステップ駆動用回路を含
む) P ペーパー(印画紙) Pa 乳剤面 RP ロールペーパー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印画紙を巻回状態で設けたコアを回動自
    在に軸支し暗室状態で内蔵したマガジンと、前記コアを
    駆動するコア駆動手段と、前記マガジンの外部に所定量
    分の送り出しを行う印画紙駆動手段とを備えた感光材料
    処理装置の給紙装置であって、 前記コア駆動手段をマイクロステップ駆動することによ
    り、前記印画紙が前記巻回状態から弛むように回動駆動
    するためのステッピングモータと、 前記印画紙駆動手段を駆動することにより、前記所定量
    分の送り出しを行うためのモータと、 前記ステッピングモータと前記モータへの通電制御を行
    うための制御手段とを具備することを特徴とする感光材
    料処理装置の給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記ステッピングモータとして、2相励
    磁型のステッピングモータを用い、前記マイクロステッ
    プ駆動は、通常の1ステップを8ステップに分割するよ
    うに前記通電制御し、 前記モータとして2相励磁型のステッピングモータを用
    い、通常の2相励磁駆動により前記通電制御することを
    特徴とする請求項1に記載の感光材料処理装置の給紙装
    置。
  3. 【請求項3】 前記所定量分の送り出し後に、前記印画
    紙への露光前の切断を行うカッター手段を配設したこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の感光材料処理装
    置の給紙装置。
  4. 【請求項4】 印画紙を巻回状態で設けたコアを回動自
    在に軸支し暗室状態で内蔵したマガジンと、前記コアを
    駆動するコア駆動手段と、前記マガジンの外部に所定量
    分の送り出しを行う印画紙駆動手段とを備えた感光材料
    処理装置の給紙方法であって、 前記コア駆動手段をステッピングモータのマイクロステ
    ップ駆動により、前記巻回状態から弛むように回動駆動
    させる第1の工程と、 前記印画紙駆動手段をモータにより駆動することで前記
    所定量分の送り出しを行う第2の工程と、 前記第2の工程の後に、カッター装置により切断を行う
    第3の工程と、 前記印画紙を露光位置に搬送し、露光を行う第4の工程
    とを具備することを特徴とする感光材料処理装置の給紙
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006137607A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Oce Technol Bv プリンタ及びプリンタにおける使用のための供給ユニット
JP2014092900A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Oki Electric Ind Co Ltd 媒体取扱装置、及び、当該媒体取扱装置に用いるロール紙セット機構

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