JP2002316355A - 製造装置及び方法 - Google Patents

製造装置及び方法

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JP2002316355A
JP2002316355A JP2001123329A JP2001123329A JP2002316355A JP 2002316355 A JP2002316355 A JP 2002316355A JP 2001123329 A JP2001123329 A JP 2001123329A JP 2001123329 A JP2001123329 A JP 2001123329A JP 2002316355 A JP2002316355 A JP 2002316355A
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JP
Japan
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carrier tape
mold
tape
thermoplastic resin
rib
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JP2001123329A
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Teruyasu Sakurai
輝泰 櫻井
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Yayoi Co Ltd
Original Assignee
Yayoi Co Ltd
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Publication date
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】キャリアテープのリブ部の幅が小さくなると当
該リブ部を精度良く形成できなくなる問題があった。 【解決手段】熱可塑性樹脂テープを加熱後に金型の表面
に吸着させるようにして、エンボス部及び当該エンボス
部間を区切るリブ部が所定ピッチで形成されたキャリア
テープを製造する製造装置及び方法において、金型の表
面におけるキャリアテープのリブ部と対応する部位に吸
気孔を設けると共に、加熱された熱可塑性樹脂テープを
金型の表面に吸着する際に吸気孔に負圧を供給するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造装置及び方法
に関し、例えば電子部品を搬送する際に用いるキャリア
テープの製造装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、IC(Integrated Circuit)チッ
プ等の極性を有する電子部品は、例えば図7に示すよう
なキャリアテープ1と、当該キャリアテープ1に貼着さ
れるカバーテープ(図示せず)とからなるテープ状の部
品包装体(以下、これをテープ状部品包装体と呼ぶ)に
収納されて搬送されている。
【0003】この場合かかるキャリアテープ1において
は、図7からも明らかなように、一面1A側に当該キャ
リアテープ1の長手方向(矢印a)に沿って僅かな深さ
のガイド溝部1Bが形成されると共に、当該ガイド溝部
1Bの底面に電子部品を収納するための凹部(以下、こ
れをエンボス部と呼ぶ)1Cが一定間隔で形成されてい
る。
【0004】またキャリアテープ1の幅方向(矢印b)
の一端部には所定ピッチで送り穴1Dが穿設されてお
り、かくして送り穴1Dを基準とし、ガイド溝部1Bを
ガイドとして、キャリアテープ1を蛇行させることなく
その長手方向に所定ピッチで順次走行させることができ
るようになされている。
【0005】さらにカバーテープは、キャリアテープ1
の一面1A側に当該キャリアテープ1Aの長手方向に沿
って各エンボス部1Cを覆うように貼着されている。
【0006】これによりかかるテープ状部品包装体にお
いては、キャリアテープ1の各エンボス部1C内に収納
された電子部品を、そのエンボス部1Cの内壁面とカバ
ーテープとによって所定状態に保持し得るようになされ
ている。
【0007】なお、この種のテープ状部品包装体につい
ては、JIS(Japanese Industrial Standards)によ
る種々の規格が設けられており、例えばJIS C 08
06-3規格では、テープ幅が8〔mm〕、12〔mm〕、1
6〔mm〕及び24〔mm〕等の各種定型テープ幅Wのキャリ
アテープ1について、送り穴1Cのピッチ(送り穴間ピ
ッチ)P0及びエンボス部1Cのピッチ(エンボス部間
ピッチ)P1や、そのキャリアテープ1に対するカバー
テープのテープ幅などが厳格に規定されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の電子
部品の小型化に伴い、キャリアテープ1のエンボス部1
Cも小さくなってきており、キャリアテープ1における
隣接するエンボス部1Cの間の部分(以下、この部分を
リブ部1Eと呼ぶ)が大きくなってきている。
【0009】そこで、かかる状況に鑑み、本願特許出願
人により、キャリアテープ1におけるエンボス部間ピッ
チP1を当該エンボス部1Cの大きさに応じてJIS規
格の整数倍(2倍、3倍……)にすることが考えられて
いる。
【0010】そしてこの方法によれば、テープ状部品包
装体に電子部品を収納する装置やテープ状部品包装体か
ら電子部品を取り出して基板上に実装するマウンタ等の
従来のJIS規格に準拠した施設や装置にも適用しなが
ら、テープ状部品包装体の部品収納容量を増加させるこ
とができる利点がある。
【0011】しかしながらこの方法によると、エンボス
部1Cの大きさやエンボス部間ピッチP1の大きさによ
っては、キャリアテープ1におけるリブ部1Eの矢印a
方向の大きさ(以下、これをリブ部1Eの幅Lと呼ぶ)
が極端に小さくなる場合がある。
【0012】そしてキャリアテープ1のリブ部1Eの幅
Lが極端に小さくなった場合、例えば熱可塑性樹脂テー
プを加熱後に雄型の金型に吸着するようにしてキャリア
テープ1を製造する従来の製造方法では、リブ部1Eの
幅Lが小さ過ぎるがゆえに熱可塑性樹脂テープの対応部
分を確実に金型の表面上に吸着することができず、当該
リブ部1Eを精度良く成形できない問題がある。
【0013】そしてキャリアテープ1のリブ部1Eを精
度良く成形できないと、エンボス部1C内において電子
部品を所定状態に保持し得ず、テープ状部品包装体の搬
送時にその振動等によってエンボス部1C内に収納され
た電子部品が隣接するエンボス部1C内にはみ出して当
該電子部品の端子や、はみ出した側のエンボス部1C内
に収納されている電子部品の端子が破損するなどの不具
合が生じる問題があった。
【0014】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
ので、キャリアテープを精度良く製造し得る製造装置及
び製造方法を提案しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、熱可塑性樹脂テープ25を加熱後
に金型27の表面27Aに吸着させるようにして、エン
ボス部10C及び当該エンボス部10C間を区切るリブ
部10Eが所定ピッチで形成されたキャリアテープ10
を製造する製造装置20において、金型27の表面27
Aにおけるキャリアテープ10のリブ部10Eと対応す
る部位40Bに設けられた所定大きさの吸気孔32B
と、熱可塑性樹脂テープ25を金型27の表面27Aに
吸着する際に吸気孔32Bに負圧を供給する負圧供給手
段26、31B、33B、31A、33A、32Aとを
設けるようにした。この結果この製造装置では、キャリ
アテープ10のリブ部10Eの大きさにかかわりなく、
当該リブ部10Eを精度良く形成することができる。
【0016】また本発明においては、熱可塑性樹脂テー
プ25を加熱後に金型27の表面27Aに吸着させるよ
うにして、エンボス部10C及び当該エンボス部10C
間を区切るリブ部10Eが所定ピッチで形成されたキャ
リアテープ10を製造する製造方法において、金型27
の表面27Aにおけるキャリアテープ10のリブ部10
Eと対応する部位40Bに吸気孔32Bを設ける第1の
ステップと、加熱された熱可塑性樹脂テープ25を金型
27の表面27Aに吸着する際に吸気孔32Bに負圧を
供給する第2のステップとを設けるようにした。この結
果この製造方法によれば、キャリアテープ10のリブ部
10Eの大きさにかかわりなく、当該リブ部10Eを精
度良く形成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0018】(1)本実施の形態によるキャリアテープ
10の構成 図7との対応部分に同一符号を付して示す図1におい
て、10は全体として本実施の形態によるキャリアテー
プを示し、熱可塑性樹脂テープを加熱成形加工すること
により形成されている。
【0019】このキャリアテープ10においては、一面
10Aに長手方向(矢印a)に沿って僅かな深さのガイ
ド溝部10Bが形成されると共に、当該ガイド溝部10
Bの底面にエンボス部10Cが一定間隔で形成されてい
る。
【0020】またキャリアテープ10の幅方向(矢印
b)の一端部には所定ピッチで送り穴10Dが穿設され
ており、かくして送り穴10Dを基準とし、ガイド溝部
10Bをガイドとして、キャリアテープ10を蛇行させ
ることなくその長手方向に所定ピッチで順次走行させる
ことができるようになされている。
【0021】さらにこのキャリアテープ10に対応する
カバーテープ(図示せず)は、キャリアテープ10の一
面10A側に矢印a方向に沿って各エンボス部10Cを
覆うように貼着され、かくしてキャリアテープ10の各
エンボス部10C内に収納された電子部品を、そのエン
ボス部10Cの内壁面とカバーテープとによって所定状
態に保持し得るようになされている。
【0022】そしてこのキャリアテープ10において
は、公称テープ幅Wが8.00±0.1〔mm〕、送り穴ピッチ
P0が4.00±0.05〔mm〕、エンボス部間ピッチが2.00
±0.05〔mm〕のJIS規格に対し、エンボス部間ピッチ
P1´を半分の1.00±0.04〔mm〕にした点を除いて当該
JIS規格に準拠して形成されている。
【0023】これによりこのキャリアテープ10におい
ては、かかるJIS規格に対応した既存のマウンタ等の
施設に対応しながら、従来のキャリアテープに比して2
倍の電子部品を収納し得るようになされている。
【0024】なおこの実施の形態の場合、隣接するエン
ボス部10Cを区切る各リブ部10Eにおけるキャリア
テープ10の幅方向の中央部には、キャリアテープ10
の一面側からみてガイド溝部10Bの底面よりも僅かに
低く形成された窪み部10EXが設けられており、これ
により後述のように熱可塑性樹脂テープを加熱後に雄型
の金型に吸着するようにしてガイド溝部10B、エンボ
ス部10C及びリブ部10Eを成形する際に、リブ部1
0Eの幅が小さくなったことに起因して、熱可塑性樹脂
テープの対応部分が薄くなり過ぎて切れる等の不具合が
発生するのを未然に防止し得るようになされている。
【0025】(2)キャリアテープ製造装置20の構成 次に、かかるキャリアテープ10を製造するためのキャ
リアテープ製造装置20(図2)の構成について説明す
る。
【0026】本実施の形態によるキャリアテープ製造装
置20においては、図2に示すように、予備加熱部2
1、成型加工部22及び裁断穿孔部23を有している。
そしてこのキャリアテープ製造装置20では、テープ供
給ドラム24から熱可塑性樹脂テープ25を一定速度で
順次引き出し、これを予備加熱部21において予備加熱
した後、成形加工部22に供給する。
【0027】成形加工部22は、真空ポンプ等を含んで
なる円筒形状の負圧供給部26と、当該負圧供給部26
に図示しない真空シールを介して回転自在に嵌め込まれ
たドーナッツ形状の雄型の金型27と、当該金型27を
熱可塑性樹脂テープ25の走行速度に応じた速度で回転
駆動する図示しない駆動機構とを有している。
【0028】そして成形加工部22は、予備加熱部21
から供給される予備加熱された熱可塑性樹脂テープ25
を負圧供給部26から金型27に与えられる負圧により
当該金型27の外周面27Aに吸着するようにして、当
該熱可塑性樹脂テープ25にキャリアテープ10(図
1)のガイド溝部10Bや、エンボス部10C及びリブ
部10Eを順次形成する。
【0029】さらにこのようにしてエンボス部10C及
びリブ部10E等が形成された熱可塑性樹脂テープ25
は、この後裁断穿孔部23に送り出され、当該裁断穿孔
部23において所定幅に裁断されると共に、かかるキャ
リアテープ10の送り穴10Dが穿設される。これによ
りキャリアテープ10が形成され、この後このキャリア
テープ10が図示しないテープ巻取り部に送り出され
て、巻取りリール28に巻き取られる。
【0030】このようにしてこのキャリアテープ製造装
置20においては、図1に示すキャリアテープ10を製
造することができるようになされている。
【0031】ここで図3は、成形加工部22の金型27
の具体構成を示すものである。この図3からも明らかな
ように、金型27は、第1〜第5の金型構成部30〜3
4を合わせ穴35を基準として所定の位置関係で一体に
組み合わせることにより構成されている。
【0032】このとき第3の金型構成部32には、図4
及び図5に示すように、かかるキャリアテープ10のガ
イド溝部10Bや、エンボス部10C及びリブ部10E
に応じた形状の凸部40がその外周面に一周に亘って形
成されており、そのうちキャリアテープ10のエンボス
部10Cにそれぞれ対応する部分(エンボス部10Cの
内部形状を反転した外部形状を有し、当該エンボス部1
0Cのエンボス部間ピッチP1´と同じピッチで形成さ
れた部分。以下、この部分をエンボス形成凸部40Aと
呼ぶ)は、第2及び第4の金型構成部31、33の外周
面上に間隙を介して僅かにはみ出すように形成されてい
る。
【0033】また第2及び第4の金型構成部31、33
における第3の金型構成部32との接合面には、それぞ
れ当該第2又は第4の金型構成部31、33の外周面側
に開放する所定形状の第1の溝部31A、33Aが所定
ピッチで複数形成されると共に、これら各第1の溝部3
1A、33Aにそれぞれ対応させて、第1の溝部31
A、33A及び負圧供給部26(図2)間を連通する第
2の溝部31B、33Bが複数形成されている。
【0034】これにより成形加工部22(図2)におい
ては、予備加熱部21から供給される予備加熱された熱
可塑性樹脂テープ25を、負圧供給部26から第2及び
第4の金型構成部31、33の各第2の溝部31B、3
3Bを介して各第1の溝部31A、33Aに与えられる
負圧に基づいて金型27の外周面27A(図2)上に順
次吸着することができ、かくして当該金型27の第3の
金型構成部32における凸部40の外部形状に応じた形
状に熱可塑性樹脂テープ25を成形加工することができ
るようになされている。
【0035】なおこの実施の形態の場合、第2及び第4
の金型構成部31、33の外周面のうち、キャリアテー
プ10の一面10A側のエンボス部10C及びリブ部1
0Eが形成されない部分(いわゆるフランジ部)に対応
する部分には、当該第2及び第4の金型構成部31、3
3の外周面の1周に亘って所定ピッチでそのキャリアテ
ープ10に収納される電子部品の型番号を表示する凸部
(図示せず)が形成されると共に、その周囲には図示し
ない吸気路(以下、これを型番成形用吸気孔と呼ぶ)を
介して負圧供給部26と連通する吸気孔が複数形成され
ている。
【0036】これによりこのキャリアテープ製造装置2
0においては、金型27の外周面に吸着するようにして
熱可塑性樹脂テープ25にキャリアテープ10のエンボ
ス部10C等を成形する際に、負圧供給部26から型番
成形用吸気孔に与えられる負圧に基づいて熱可塑性樹脂
テープ25を金型27の外周面に吸着するようにしてか
かる型番号を表す凹部をキャリアテープ10のフランジ
部に形成することができるようになされている。
【0037】かかる構成に加えこのキャリアテープ製造
装置20の場合、金型27を形成する第3の金型構成部
32の外周部には、当該第3の金型構成部32の外周面
に形成された上述の凸部40のうち、キャリアテープ1
0の各リブ部10Eにそれぞれ対応する部分(リブ部1
0Eの表面形状を反転した外部形状を有し、凸部40の
隣接するエンボス形成用凸部40A間に形成された部
分。以下、この部分をリブ形成用凸部40Bと呼ぶ)に
それぞれ対応させて、第2及び第4の金型構成部31、
33の対応する第1の溝部31A、33Aと連通するよ
うに貫通孔32Aが穿設されている。
【0038】また第3の金型構成部32の外周面には、
各貫通孔32Aにそれぞれ対応させて、その貫通孔32
Aと連通する2つの例えば直径が0.15〔mm〕以下の微小
な吸引孔32Bが各リブ形成用凸部40Bの幅方向(矢
印e)の中心上に位置するように穿設されている。
【0039】これにより成形加工部22においては、予
備加熱部21から供給される予備加熱された熱可塑性樹
脂テープ25を金型27の外周面27A上に吸着する際
に、負圧供給部26から第2及び第4の金型構成部3
1、33の各第2の溝部31B、33B及び第1の溝部
31A、33Aと、第3の金型構成部32の貫通孔32
Aとを順次介して当該第3の金型構成部32の各吸引孔
32Bに与えられる負圧に基づいて熱可塑性樹脂テープ
25をリブ形成用凸部40Bの表面上に吸着することが
でき、かくしてキャリアテープ10のリブ部10Eを精
度良く形成することができるようになされている。
【0040】また成形加工部22において、かかる吸気
孔32Bの大きさを直径が0.15〔mm〕以下としているた
め、製造されたキャリアテープ10の対応部位に不要な
凸部が成形されるのを極力抑えることができる。かくす
るにつき、例えばこの後の工程においてキャリアテープ
10の各エンボス部10C内に順次電子部品を収納した
後キャリアテープ10上にカバーテープを貼着したとき
にも、かかる不要な凸部の存在によってキャリアテープ
10及びカバーテープ間に隙間が生じるのを未然にかつ
有効に抑えることができる。
【0041】(3)本実施の形態の動作及び効果 以上の構成において、キャリアテープ製造装置20の成
形加工部22では、予備加熱部21から供給される予備
加熱された熱可塑性樹脂テープ25を、負圧供給部26
から金型27に与えられる負圧に基づいて当該金型27
の外周面27A上に吸着すると共に、この際これと同時
に当該金型27を構成する第3の金型構成部32のリブ
形成用凸部40Bに形成された吸気孔32Bを介して熱
可塑性樹脂テープ25の対応部分を吸引するようにして
キャリアテープ10を形成する。
【0042】従ってこのキャリアテープ製造装置20で
は、キャリアテープ10のリブ部10Eの大きさにかか
わりなく、熱可塑性樹脂テープ25の対応部分を確実に
第3の金型構成部32のリブ形成用凸部40B上に吸着
させることができるため、キャリアテープ10のリブ部
10Eを精度良く形成することができる。
【0043】以上の構成によれば、成形加工部22の金
型27におけるリブ形成用凸部40Bに微小な吸気孔3
2Bを設けると共に、加熱された熱可塑性樹脂テープ2
5を金型27の外周面27Aに吸着させて当該熱可塑性
樹脂テープ25を成形する際に、かかる吸気孔32Bを
介して熱可塑性樹脂テープ25を吸引するようにしたこ
とにより、キャリアテープ10のリブ部10Eをその大
きさにかかわりなく精度良く形成することができ、かく
して精度良くキャリアテープを形成し得るキャリアテー
プ製造装置を実現できる。
【0044】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、本発明を、公称テー
プ幅が8〔mm〕のキャリアテープ10を製造するキャ
リアテープ製造装置20に適用するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の公
称テープ幅のキャリアテープの製造装置にも広く適用す
ることができる。
【0045】この場合において、例えば図1との対応部
分に同一符号を付した図6に示すように、公称テープ幅
が8〔mm〕のキャリアテープのJIS規格に対して、
そのテープ幅W´を8〔mm〕以下とし、送り穴51の大
きさをJIS規格よりも小さくすると共に、これに応じ
てカバーテープ(図示せず)のテープ幅をも小さくする
ようにしても良く、これによってキャリアテープ10に
おける不要な部分を少なくしてごみの発生量を削減させ
ることができることに加えて、キャリアテープのエンボ
ス部が小さくなると、従来のJIS規格によりテープ幅
が規定されたカバーテープでは当該テープ幅が大き過ぎ
ることとなり、例えばテープ状部品包装体が僅かに縒れ
ただけでキャリアテープのエンボス部に収納された電子
部品が当該エンボス部内からはみ出し易いという問題を
有効に解決することができる。
【0046】また上述の実施の形態においては、JIS
規格のエンボス部間ピッチP1に対してキャリアテープ
10のエンボス部間ピッチP1´を2倍にするようにし
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、キャ
リアテープ10のエンボス部10Cの大きさに応じてエ
ンボス部間ピッチを3倍以上にするようにしても良い。
【0047】さらに上述の実施の形態においては、キャ
リアテープ製造装置20の金型27を構成する第3の金
型構成部32に、各リブ形成用凸部40Bにそれぞれ対
応させて貫通孔32A(図4及び図5)を設けるように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、い
くつかのリブ形成用凸部40Bごとに1つの貫通孔32
Aを設けるようにしても良い。
【0048】さらに上述の実施の形態においては、金型
27の第3の金型構成部32の各リブ形成用凸部40B
における矢印e方向の中心位置に2つの吸気孔32Bを
設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、要は、第3の金型構成部32の各リブ形成用
凸部40Bに吸気孔32Bを設けるのであれば、その形
成位置及び数としてはこの他種々の形成位置及び数を広
く適用することができる。
【0049】さらに上述の実施の形態においては、金型
27の第3の金型構成部32の各リブ形成用凸部40B
に設ける吸気孔32Bの大きさを0.15〔mm〕以下とする
ようにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、この他の大きさとするようにしても良い。
【0050】さらに上述の実施の形態においては、金型
27の第3の金型構成部32の各リブ形成用凸部40B
に設けられた吸気孔32Bに負圧を与える負圧供給手段
として第2及び第4の金型構成部31、33の各第1の
溝部31A、33Aに負圧を与えるための機構の一部を
併用するようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、かかる負圧供給手段を別途設けるようにし
ても良い。
【0051】さらに上述の実施の形態においては、キャ
リアテープ製造装置20の金型27として雄型のものを
適用するようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、かかる金型27として雌型のものを用いる
ようにしても良い。この場合においても、この金型の表
面におけるキャリアテープのリブ部と対応する部位に所
定大きさ(例えば0.15〔mm〕以下)の吸気孔を形成する
と共に、当該吸気孔に対して所定の負圧供給手段から負
圧を供給するようにすれば良く、このようにしても上述
の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0052】さらに上述の実施の形態においては、第2
及び第4の金型構成部31、33の外周面にキャリアテ
ープ10に収納される電子部品の型番号を表示する凸部
を形成するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、かかる型番号以外の例えば電子部品名
や、当該電子部品又はキャリアテープ10の製造メーカ
名等のこの他のものを表示する凸部や凹部を設けるよう
にしても良く、さらには当該凸部又は凹部を、第2及び
第4の金型構成部31、33の外周面以外の例えば第1
又は第5の金型構成部30、34の外周面や、第3の金
型構成部32におけるエンボス形成用凸部40Aの上面
又はリブ形成用凸部40Bの上面等に形成するようにし
ても良い。
【0053】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、熱可塑性
樹脂テープを加熱後に金型の表面に吸着させるようにし
て、エンボス部及び当該エンボス部間を区切るリブ部が
所定ピッチで形成されたキャリアテープを製造する製造
装置において、金型の表面におけるキャリアテープのリ
ブ部と対応する部位に設けられた所定大きさの吸気孔
と、熱可塑性樹脂テープを金型の表面に吸着する際に吸
気孔に負圧を供給する負圧供給手段とを設けるようにし
たことにより、キャリアテープのリブ部の大きさにかか
わりなく、当該リブ部を精度良く形成することができ、
かくして精度良くキャリアテープを製造し得る製造装置
を実現できる。
【0054】また本発明によれば、熱可塑性樹脂テープ
を加熱後に金型の表面に吸着させるようにして、エンボ
ス部及び当該エンボス部間を区切るリブ部が所定ピッチ
で形成されたキャリアテープを製造する製造方法におい
て、金型の表面におけるキャリアテープのリブ部と対応
する部位に吸気孔を設ける第1のステップと、加熱され
た熱可塑性樹脂テープを金型の表面に吸着する際に吸気
孔に負圧を供給する第2のステップとを設けるようにし
たことにより、キャリアテープのリブ部の大きさにかか
わりなく、当該リブ部を精度良く形成することができ、
かくして精度良くキャリアテープを製造し得る製造方法
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるキャリアテープの構成を示
す正面図、D−D´断面図及びC−C´断面図である。
【図2】本実施の形態によるキャリアテープ製造装置の
概略構成を示す略線図である。
【図3】本実施の形態による金型の具体構成を示す断面
図及び側面図である。
【図4】本実施の形態による金型の具体構成を示す正面
図及びE−E´断面図である。
【図5】本実施の形態による金型の具体構成を示す略線
図である。
【図6】他の実施の形態を示す正面図、F−F´断面図
及びG−G´断面図である。
【図7】従来のキャリアテープの構成を示す正面図、B
−B´断面図及びA−A´断面図である。
【符号の説明】
10、50……キャリアテープ、10C……エンボス
部、10E……リブ部、20……キャリアテープ製造装
置、21……予備加熱部、22……成形加工部、25…
…熱可塑性樹脂テープ、26……負圧供給部、27……
金型、27A……外周面、30〜34……金型構成部、
31A、33A……第1の溝部、31B、33B……第
2の溝部、32A……貫通孔、32B……吸気孔、40
……凸部、41A……エンボス形成用凸部、41B……
リブ形成用凸部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29L 31:00 B29L 31:00 Fターム(参考) 3E050 AA02 AB02 BA14 CC07 DA03 DA07 4F202 AC03 AG05 AG28 AR12 CA17 CB02 CK11 CP01 CP06 4F208 AC03 AG05 AG28 AR12 MA01 MB02 MH06 MK20 MW23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂テープを加熱後に金型の表面
    に吸着させるようにして、エンボス部及び当該エンボス
    部間を区切るリブ部が所定ピッチで形成されたキャリア
    テープを製造する製造装置において、 上記金型の上記表面における上記キャリアテープの上記
    リブ部と対応する部位に設けられた所定大きさの吸気孔
    と、 上記熱可塑性樹脂テープを上記金型の上記表面に吸着す
    る際に上記吸気孔に負圧を供給する負圧供給手段とを具
    えることを特徴とする製造装置。
  2. 【請求項2】上記吸気孔が、直径0.15〔mm〕以下の大き
    さで形成されたことを特徴とする請求項1に記載の製造
    装置。
  3. 【請求項3】熱可塑性樹脂テープを加熱後に金型の表面
    に吸着させるようにして、エンボス部及び当該エンボス
    部間を区切るリブ部が所定ピッチで形成されたキャリア
    テープを製造する製造方法において、 上記金型の上記表面における上記キャリアテープの上記
    リブ部と対応する部位に所定大きさの吸気孔を設ける第
    1のステップと、 加熱された上記熱可塑性樹脂テープを上記金型の上記表
    面に吸着する際に上記吸気孔に負圧を供給する第2のス
    テップとを具えることを特徴とする製造方法。
  4. 【請求項4】上記吸気孔が、直径0.15〔mm〕以下の大き
    さで形成されたことを特徴とする請求項3に記載の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011037215A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Denki Kagaku Kogyo Kk 真空成形金型およびキャリアテープの成形方法
CN111152961A (zh) * 2019-12-31 2020-05-15 领胜城科技(江苏)有限公司 一种金属垫片的包装方法

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