JP2002315521A

JP2002315521A - 蜂蜜代替品および流動食品用の多能性食品基剤

Info

Publication number: JP2002315521A
Application number: JP2002101113A
Authority: JP
Inventors: Shyhyuan Liao; シヒユアン・リアオ; Carolyn M Merkel; キヤロリン・エム・マーケル
Original assignee: McNeil PPC Inc
Current assignee: Johnson and Johnson Consumer Inc
Priority date: 2001-04-06
Filing date: 2002-04-03
Publication date: 2002-10-29
Also published as: HK1047393A1; EP1249177A1; DE60221931T2; DE60221931D1; ATE370663T1; EP1249177B1; ES2292694T3; KR20020079475A

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明の目的は天然同等物に匹敵する香味放
出性および流動性を有する蜂蜜代替品用の基剤の提供。【解決手段】ａ）約０.００２〜約２重量％の高強度甘
味剤、ｂ）約０.１〜約８重量％の粘着付与剤、ｃ）約３５〜約９５重量％の水、ｄ）約２〜約４０重量％の増容剤、等を含み、約２,０００〜約２０,０００ｃｐｓの粘度を
有する基剤を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、特定の粘度、流動
性、きめおよび口当り並びに栄養上の利点を与える調合
された多能性食品基剤を記載する。この基剤は甘くした
流動食品、例えば蜂蜜代替品または液体シロップ、を製
造するために有用である。「多能性」は、基剤を低、中
または高粘度を有する種々の流動食品用に使用できるこ
とを意味する。これらの流動食品または蜂蜜代替品は安
定であり、低いカロリー含有量を有し、そしてそれらの
天然同等物に匹敵する粘度および感覚上の性質を保有す
る。

【０００２】

【従来の技術】天然蜂蜜は、花に基づく芳香特徴を有す
る単純糖類の高度に濃縮された溶液を含有する。それは
約８０重量％の固体含有量および約１７重量％の水含有
量を有する。蜂蜜中の固体含有量のほとんどはフルクト
ース（〜３８.２％）およびグルコース（〜３１％）で
ある。この高い単純糖含有量のために、蜂蜜は独特な粘
度、付着性、流動コンシステンシー、および口当りを示
す。しかしながら、蜂蜜の高いカロリー含有量（〜３０
４ｋｃａｌ／１００ｇ）のために、低減カロリーの蜂蜜
代替品を提供するための多くの試みがなされてきた。

【０００３】数種の米国特許が低減カロリーの蜂蜜製品
を記載している。例えば、米国特許第５,４４７,７４３
号は蜂蜜、水溶性多糖類、ポリアルコール類および場合
により密度増加剤(densifier)（すなわち、マルトデキ
ストリン類、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロー
ス、食物繊維および他の成分）を含有する蜂蜜代替品を
記載している。同様に、米国特許第６,１６２,４８４号
は６５〜５０重量％の蜂蜜および３５〜６５重量％の増
量剤を含有する低減カロリー蜂蜜を記載している。この
特許の増量剤も多糖類およびポリアルコール類からな
る。しかしながら、これらの蜂蜜代替品の両者はかなり
の量（１０〜５０重量％）の蜂蜜を依然として含有す
る。

【０００４】Hubbell の米国特許第５,７５０,１７５号
は、天然蜂蜜に忠実な香味放出性に関して匹敵する性能
を示すゲル化蜂蜜製品を記載している。Hubbell は蜂蜜
の粘度を中程度の軟質のゲル化性質まで増加させること
を記載している。しかしながら、この製品は天然蜂蜜製
品の流動性およびコンシステンシーから望ましくないほ
ど逸脱しており、消費者による製品許容性を減ずる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は天然同等物に匹敵する香味放出性および流動性を有す
る蜂蜜代替品用の基剤を提供することである。本発明は
独特の粘度、コンシステンシーおよび栄養上の利点を有
する低カロリー調合蜂蜜および流動食品の製造にも及
ぶ。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的に従い、我々は
少なくとも１種の高強度甘味剤、少なくとも１種の水分
散性および／または可溶性の機能性オリゴ糖または多糖
を含んでなる流動食品、特に蜂蜜代替品、を製造するた
めに適する多能性組成物を見いだした。

【０００７】

【作用】本発明の利点は、天然蜂蜜およびシロップを包
含する中ないし高粘度の甘味製品を代替するために調合
できる多能性低カロリー食品基剤の提供を包含する。基
剤組成物はそれらの天然または高カロリー同等物の味お
よびレオロジー性質に匹敵するように設定された。

【０００８】本発明の多能性低カロリー食品組成物は、
少なくとも１種の高強度甘味剤、少なくとも１種の粘着
付与剤および少なくとも１種の水分散性または可溶性の
増容剤を含有する。甘味剤本発明における使用に適する高強度甘味剤はスクラロー
ス、アスパルテーム、ネオテーム、アセスルファーム−
ｋ、サッカリン、シクラメート、ステビオサイド類およ
びそれらの組み合わせなどを包含するが、それらに限定
されない。スクラロースが好ましい甘味剤である。粘着付与剤系多能性基剤中で使用される食品等級の粘着付与剤は例え
ば所望する透明度、コンシステンシー、口当り、流動性
および最終的流体組成物を製造するための基剤中の他の
成分の如き製品基準に依存して変動するであろう。適す
る食品等級の水溶性粘着付与剤は水溶性および水−分散
性の両方のヒドロコロイド類、例えば天然ゴム類および
セルロース誘導体を包含し、それらを種々に組み合わせ
て使用してもよい。水溶性ゴム類はペクチン類、アルギ
ネート類、キサンタン類、カラゲナン類、グアー、ロー
カスビーンゴム、トラガカントおよびそれらの組み合わ
せを包含するが、それらに限定されない。本発明に適す
る水分散性合成ゴム誘導体はカルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルメチルセルロース、メチルエチルセルロース、ヘ
ミセルロース系物質、それらの塩類およびそれらの組み
合わせを包含するが、それらに限定されない。

【０００９】最も好ましい粘着付与剤は、分散時に溶液
の透明性を示し、低ないし中または高粘度を与え、そし
て非弾性コンシステンシーおよび流動性を有する炭水化
物である。この非弾性レオロジー性質は基剤組成物を例
えば蜂蜜代替品およびシロップの如き天然同等物のコン
システンシーおよび流動性に匹敵させうる。そのような
非弾性流動ゴム類はカルボキシメチルセルロース、ペク
チン類およびキサンタンゴム類を包含する。粘度はブル
ックフィールド粘度計によりスピンドル１を用いて非ニ
ュートニアン流体に関するＡＳＴＭ＃２１９６に従い測
定して約２,０００〜約２０,０００センチポイズ（ｃｐ
ｓ）の、そして好ましくは約２,０００ｃｐｓ〜約１０,
０００ｃｐｓの、範囲でありうる。例えば、軽く薄い蜂
蜜は一般的には約２,０００ｃｐｓ〜約３,０００ｃｐｓ
の粘度を有するであろうが、重く濃い蜂蜜は一般的には
約１０,０００ｃｐｓ〜約２０,０００ｃｐｓの粘度を有
するであろう。約９０,０００〜約７００,０００の重量
平均分子量を有するナトリウムカルボキシメチルセルロ
ース粘着付与剤が好ましい。中ないし高粘度の等級を有
する市販のカルボキシメチルセルロース粘着付与剤の例
は、ハーキュルス(Hercules)により製造されるＡＱＵＡ
ＬＯＮ^Rカルボキシメチルセルロース７ＭＦ、ＡＱＵＡ
ＬＯＮ^Rカルボキシメチルセルロース７ＨＦおよびＡＱ
ＵＡＬＯＮ^Rカルボキシメチルセルロース７Ｈ３ＳＦで
ある。粘着付与剤は多能性食品基剤組成物の０.１〜約
８重量％、好ましくは多能性基剤組成物の約０.２〜約
６重量％、の濃度で存在できる。好ましくは、粘着付与
剤がＡＱＵＡＬＯＮ^R７Ｈ３ＳＦＣＭＣである場合に
は、それは多能性基剤の約１〜約１.５重量％で存在す
るであろう。好ましくは、粘着付与剤がＡＱＵＡＬＯＮ
^R７ＭＦＣＭＣである場合には、それは多能性基剤の約
２〜約３重量％で存在するであろう。多能性基剤の水含
有量はもちろん、所望する粘度、加えられる粘着付与剤
の量および使用される他の固体（すなわち増容剤）によ
り変わるであろうが、一般的には約５０重量％〜約９５
重量％の範囲であろうしそして好ましくは約６０重量％
〜約９０重量％の範囲であろう。

【００１０】増容剤大量の糖が非常に少量の１種もしくは複数の高強度甘味
剤により代替される事実のために、かさ高い充填剤組成
物が基剤組成物の中に有利に包含される。好ましくは、
増容剤は無味もしくは味が少なく、低カロリーであり、
非消化性であり、そして下剤効果が無いかもしくは最少
であるべきである。適する増容剤の例は、炭水化物を基
にした成分、例えば、マルトデキストリン、澱粉、ポリ
デキストロース、ポリオール類、イヌリン類、ガラクト
マンナン類、および改質マルトデキストリン、例えば日
本のマツタニ・カガクおよび米国のＡＤＭにより製造さ
れたＦＩＢＥＲＳＯＬ^TM、である。使用される充填剤組
成物の量は除かれた糖のコンシステンシーおよび流動性
に匹敵しそしてそれらを改良するのに充分な量である。
存在する粘着付与剤の量により、増容剤に関する具体的
な量は変動するであろう。典型的な範囲は、全多能性基
剤の０〜９０重量％、好ましくは２０〜７０重量％であ
る。

【００１１】添加剤多能性基剤には所望する用途により多能性基剤中に種々
の添加剤を加えることができる。例えば、食品等級の防
腐剤、着色剤、着香料、栄養素などを多能性基剤に加え
ることができる。適する食品等級の着色剤はカラメルお
よび人工食品着色剤を包含するが、それらに限定されな
い。適する食品等級の防腐剤はソルビン酸カリウム、ク
エン酸、安息香酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウ
ム、メチルパラベン、プロピルパラベンおよびプロピオ
ン酸カルシウムを包含するが、それらに限定されない。
適する食品等級の着香料は蜂蜜、蜂蜜着香料、薔薇水お
よびオレンジ花水（例えば、レバノン、ベイルートのコ
ルタス・カンニング・アンド・リフリジレーティング・
カンパニー(Cortas Canning & Refrigerating Co.)Ｓ．
Ａ．Ｌ．により製造されるもの）、天然および人工の薔
薇着香料、並びに天然および人工の糖着香料を包含す
る。加えられるこれらの添加剤の量は多能性基剤の最終
用途に依存するであろうが、一般的には多能性基剤の約
０.１〜約５重量％で存在するであろう。

【００１２】調合物多能性基剤組成物中の各成分の量は、使用される具体的
成分およびそれらの意図する製品目的に依存する。蜂蜜
代替品では、使用される甘味剤は同様な容量、すなわち
１匙分の蜂蜜の甘味剤対１匙分の代替品のもの、にとっ
て充分な量で加えられるであろう。粘着付与剤系の量は
目標製品の所望する粘度、透明度およびコンシステンシ
ーにより決められる。より厳密には、粘度付与剤および
増容剤の量および組み合わせは天然蜂蜜と同様なレオロ
ジー性質を有する製品を提供するのに充分な量で供給さ
れなければならない。充填剤の必要量は粘度付与剤系の
安定性および水準により決められそして時間経過にわた
り均一な流動性およびコンシステンシーを保つのに充分
なものであろう。

【００１３】例えば、本発明によると、蜂蜜代替品用の
基剤組成物は下記のものを含んでなる：１.高強度甘味剤を含んでなる甘味用の系、ここで高強
度甘味剤の量は約０.００５〜約３重量％、好ましくは
０.１〜２重量％、の範囲である。２.蜂蜜代替品の粘度、コンシステンシーおよび流動性
を与える粘着付与系。粘着付与剤の量は約０.１〜約８
重量％、好ましくは０.５〜２重量％、の範囲である。
製品の透明性のためには、２０００〜５０００センチポ
イズの範囲の中程度の粘度を有する蜂蜜用にはカルボキ
シメチルセルロース粘着付与剤系、例えばＡＱＵＡＬＯ
Ｎ^R７ＭＦカルボキシメチルセルロース（ハーキュレス
により販売される）が好ましい。同時に、製品の透明
性、酸安定性および高粘度のためには、約０.５〜約３
重量％のカルボキシメチルセルロース粘着付与剤系、例
えばＡＱＵＡＬＯＮ^R７ＨＳ３ＳＦカルボキシメチルセ
ルロース（ハーキュレスにより販売される）が望まし
い。しかしながら、曇った外観を有する蜂蜜代替品のた
めには、粘着付与剤系は約０.２〜約５重量％の、好ま
しくは０.５〜３重量％の、範囲のカルボキシメチルセ
ルロース、ペクチン類、およびキサンタンゴム類を含ん
でなることができる。表Ｉは粘着付与剤および炭水化物
組み合わせの詳細な試験を含む。３.好ましくは炭水化物、例えば機能性オリゴ糖類およ
び多糖類、よりなる増容剤。好ましいオリゴ糖類および
多糖類はフルクト−オリゴ糖類、イヌリン類、分枝鎖状
イヌリン類、ガラクトマンナン類、マルトデキストリン
および改質マルトデキストリン（例えばＦＩＢＥＲＳＯ
Ｌ^TMマルトデキストリン）を包含する。炭水化物をそれ
らの機能性および使用される粘着付与剤系との相容性の
観点で使用して、種々の設定する目的、例えば食物繊維
の分配、コレステロール水準の低下、およびインシュリ
ン応答の減少、のための付加価値がある蜂蜜代替品を製
造することも望ましい。増容性の付与の他に、イヌリン
およびガラクトマンナン類は可溶性繊維の良好な原料で
もあり且つコレステロールの低下にも有用である。４.本発明に従う蜂蜜代替品の香味を完璧にするため
に、天然蜂蜜の使用が天然同等物の芳香に匹敵させるた
めに非常に有利であることが見いだされた。蜂蜜は色に
基づき種々の等級に、例えばプント色目盛り（ＵＳＤＡ
方法を用いる、ｍｍ）で分類して水の白色（＜８）、超
白色（９−１７）、白色（１８−３４）、極く薄い琥珀
色（３５−５０）、薄い琥珀色（５１−８５）、琥珀色
（８６−１１４）および濃琥珀色（＞１１４）に、分類
される。蜂蜜はその花源（例えばセージ、白色クローバ
ー、スイートクローバー、果実（例えばオレンジの
花）、野菜、野生の花、アルファルファ、ソバおよびア
ボガド）に基づいても副分類される。好ましい天然蜂蜜
は白色ないし濃琥珀色の蜂蜜、特にオランダ濃琥珀色ま
たはオランダ金色蜂蜜、を包含する。天然蜂蜜、特に強
い蜂蜜芳香を有する濃琥珀色蜂蜜、の量は０.１〜２０
重量％、好ましくは０.５〜５重量％、の範囲であり、
天然蜂蜜の量の増加が粘着付与剤並びに増容剤の必要量
を減ずることは理解されよう。

【００１４】本発明および組成物によると、蜂蜜代替品
は多能性基剤の約２〜約４５重量％の間の、好ましくは
約５〜３０重量％の間の、固体含有量（粘着付与剤＋増
容剤である炭水化物＋防腐剤および着香料を加算するこ
とにより測定される）を有することができる。好ましく
は、多能性基剤のカロリー密度は重量基準で１カロリー
／ｃｃより低くなるであろう。

【００１５】

【表１】

【００１６】本発明は低カロリーの特殊シロップ、例え
ば中東地域用の薔薇シロップ、の製造方法にも及ぶ。そ
のような方法では、組成物は選択された粘着付与剤、例
えばＡＱＵＡＬＯＮ^RＣＭＣ７ＨＯＦ、甘味剤および製
品に穏やかな酸性度を与える酸味付与剤（例えば、酢
酸、アジピン酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸、
琥珀酸、燐酸およびそれらの組み合わせ）を混合するこ
とにより製造される。所望する組成物の性質により指定
される他の成分、例えば防腐剤および香味剤(flavor
s)、が一般的に加えられるであろう。生ずる特殊シロッ
プは０.５カロリー／ｃｃより低いカロリー密度を有す
るであろう。好ましくは、これらのシロップは（多能性
食品基剤の全重量を基準として）約２〜約１０重量％の
全固体含有量を有するであろう。

【００１７】同時に、下記の鉱物および栄養素を本発明
の調合物に加えて、それらの天然同等物に含まれる鉱物
およびビタミン類の量に匹敵させることができる。ビタ
ミン類はチアミン、リボフラビン、ニアシン、パントテ
ン酸、ピリドキシン、アスコルビン酸およびそれらの組
み合わせを包含するが、それらに限定されない。鉱物は
カルシウム、銅、鉄、マグネシウム、マンガン、燐、カ
リウム、ナトリウム、亜鉛およびそれらの組み合わせを
包含するが、それらに限定されない。表２および３は、
それぞれ、ビタミン類および鉱物の添加に関する指標を
示す。

【００１８】

【表２】

【００１９】

【表３】

【００２０】下記の非限定的実施例は本発明をさらに説
明するために提示される。

【００２１】明細書中に示された全ての重量百分率は組
成物の全重量を基準にしており、全ての重量百分率の合
計は１００％である。

【００２２】

【実施例】実施例１蜂蜜代替品の製造成分重量％脱イオン水５８.０ FIBERSOL^TM、マルトデキストリン３７.０天然オランダ蜂蜜、濃琥珀色３.０カルボキシメチルセルロース、AQUALON^R3S7HF １.５クエン酸０.１８スクラロース０.１６糖着香料０.０６蜂蜜着香料０.０６カラメル着色剤０.０５ソルビン酸カリウム０.０３安息香酸ナトリウム０.０３この処方は天然蜂蜜のものに匹敵する芳香、コンシステ
ンシーおよび流動性を有する味の良い、高品質の、低減
カロリー蜂蜜代替品をどのようにして製造するかを記載
する。

【００２３】最初に、防腐剤、スクラロースおよびクエ
ン酸を水に絶えず撹拌しながら加えた。混合物を約１５
０°Ｆに加熱した。混合物を撹拌しながらこの温度に保
った。温度を保ち続けながら、中ないし高剪断ミキサー
を用いながらFIBERSOL^TMマルトデキストリンおよびゴム
配合物を混合物にゆっくり加えてFIBERSOL^TMマルトデキ
ストリンおよびゴムを分散させた。ジバウダン・ロウレ
(Givaudan Roure)による着香料、例えば天然の蜂蜜香味
剤４３０８０６または４４３０８、天然および人工の糖
タイプ４１２６５、天然および人工の糖香味剤４１５１
３２、並びに人工の蜂蜜香味剤を次に混合物に加えるこ
とができる。混合を２０分間にわたり続けてゴムを水和
させた。組成物を続けて殺菌し（高温短時間（ＨＴＳ
Ｔ）または超高温（ＵＨＴ）法）そして容器内に充填し
た。容器を約７５°Ｆに冷却した。実施例２薔薇シロップの製造成分重量％水９７.８薔薇水２.０カルボキシメチルセルロース、AQUALON^R7HF １.１スクラロース０.３燐酸、２５％０.３ソルビン酸カリウム０.０５安息香酸ナトリウム０.０５薔薇香味剤０.０５ FD&C Red 40 またはカルモイシン（１０％溶液）０.４−０.５ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウムおよびスクラ
ロースを絶えず撹拌しながら水に加えた。絶えず続く撹
拌を配合工程全体にわたり保った。ゴムを次にゆっくり
混合物に加えそして２０〜２５分間にわたり水和させ
た。混合物を次に１８５°Ｆに加熱しそして１分間にわ
たり保った。燐酸を次に加えた。混合物を１８０〜１８
５°Ｆにしながら容器に充填しそして容器を１分間にわ
たり反転して蓋を低温殺菌した。残留表面水を蒸発させ
るために容器を次に冷たい水道水の下で約７５−８０°
Ｆの温度に冷却した。完成した製品は薔薇シロップのよ
うに見えるだけでなく薔薇シロップのような味である。
製品を次に飲料としての使用のために希釈することがで
きる。

【００２４】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。

【００２５】１.ａ）約０.００２〜約２重量％の高強度
甘味剤、ｂ）約０.１〜約８重量％の粘着付与剤、ｃ）約３５〜約９５重量％の水、ｄ）約２〜約４０重量％の増容剤、およびｅ）約０.１〜約２０重量％の着香料（Flavoring）を含んでなる多能性食品基剤であって、多能性食品基剤
が約２,０００〜約２０,０００ｃｐｓの粘度を有する基
剤。

【００２６】２.高強度甘味剤がアスパルテーム、シク
ラメート、アセルファーム−Ｋ、サッカリン、スクラロ
ース、アリテーム、ネオテームおよびそれらの組み合わ
せよりなる上記１に記載の多能性食品基剤組成物。

【００２７】３.粘着付与剤がペクチン類、カルボキシ
メチルセルロース、セルロースゴム類、キサンタンゴ
ム、ガラクトマンナンゴム類、ヒドロキシプロピルセル
ロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、メチ
ルエチルセルロース、ヘミセルロース系物質、それらの
塩類およびそれらの組み合わせよりなる群から選択され
る上記１に記載の多能性食品基剤。

【００２８】４.増容剤がフルクト−オリゴ糖類、イヌ
リン類、分枝鎖状イヌリン類、ガラクトマンナン類、マ
ルトデキストリン、改質マルトデキストリンおよびそれ
らの組み合わせよりなる群から選択される上記１に記載
の多能性食品基剤。

【００２９】５.着香料が天然蜂蜜、蜂蜜香味剤、薔薇
水、薔薇香味剤、オレンジ花水、オレンジ着香料、糖香
味剤およびそれらの組み合わせよりなる群から選択され
る上記１に記載の多能性食品基剤。

【００３０】６.着香料が蜂蜜および蜂蜜着香料である
上記１に記載の多能性食品基剤。

【００３１】７.蜂蜜が濃琥珀色、金琥珀色または淡琥
珀色の蜂蜜よりなる群から選択される上記６に記載の多
能性食品基剤。

【００３２】８.蜂蜜の花源がクローバー類、果実およ
び野菜よりなる群から選択される上にまでの記７に記載
の多能性食品基剤。

【００３３】９.カロリー密度が１カロリー／ｃｃより
低い上記６に記載の多能性食品基剤。

【００３４】１０.着色剤、防腐剤、鉱物、栄養素およ
びそれらの組み合わせよりなる群から選択される添加剤
がさらに存在する上記６に記載の多能性食品基剤。

【００３５】１１.着香料が薔薇水、薔薇着香料、オレ
ンジ花水およびオレンジ着香料である上記１に記載の多
能性食品基剤。

【００３６】１２.粘度が約２,０００ｃｐｓ〜約１０,
０００ｃｐｓの範囲内である上記１１に記載の多能性食
品基剤。

【００３７】１３.着色剤、防腐剤、鉱物、栄養素およ
びそれらの組み合わせよりなる群から選択される添加剤
がさらに存在する上記１２に記載の多能性食品基剤。

【００３８】１４.ａ）約０.１〜約２重量％の高強度甘
味剤、ｂ）約０.２〜約６重量％の粘着付与剤、ｃ）約４０〜約９５重量％の水、ｄ）約２〜約４０重量％の増容剤、およびｅ）約０.１〜約２０重量％の蜂蜜を含んでなる低カロリー蜂蜜。

【００３９】１５.低カロリー蜂蜜の粘度が約２,０００
〜約２０,０００ｃｐｓである上記１４に記載の低カロ
リー蜂蜜。

【００４０】１６.高強度甘味剤がスクラロースである
上記１５に記載の低カロリー蜂蜜。

【００４１】１７.ａ）スクラロースの重量％が約０.１
〜約２重量％であり、ｂ）粘着付与剤がカルボキシメチルセルロースであり、ｃ）水の重量％が約６０〜約９０重量％であり、ｄ）増容剤がフルクトオリゴ糖類、イヌリン類、分枝鎖
状イヌリン類、ガラクトマンナン類、マルトデキストリ
ン、改質マルトデキストリンおよびそれらの組み合わせ
よりなる群から選択され、ｅ）蜂蜜の重量％が約０.５〜約５重量％である、上記１６に記載の低カロリー蜂蜜。

【００４２】１８.ａ）約０.１〜約２重量％の高強度甘
味剤、ｂ）約０.２〜約６重量％の粘着付与剤、ｃ）約４０〜約９５重量％の水、ｄ）約２〜約４０重量％の増容剤、並びにｅ）約０.１〜約５重量％の薔薇水および薔薇着香料を含んでなる低カロリー薔薇シロップであり、低カロリ
ー蜂蜜の粘度が約２,０００〜約２０,０００ｃｐｓであ
るシロップ。

【００４３】１９.高強度甘味剤がスクラロースである
上記１８に記載の低カロリー薔薇シロップ。

【００４４】２０.カロリー密度が０.５カロリー／ｃｃ
より低い上記１９に記載の低カロリー薔薇シロップ。

【００４５】２１.低カロリー薔薇シロップが約２〜約
１０％の全固体含有量を有する上記２０に記載の低カロ
リー薔薇シロップ。

【００４６】２２.低カロリー薔薇シロップがクエン
酸、アジピン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸お
よびそれらの組み合わせよりなる群から選択される酸味
付与剤をさらに含有する上記２０に記載の低カロリー薔
薇シロップ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者キヤロリン・エム・マーケルアメリカ合衆国ニユージヤージイ州07508 ノースハレドン・オーバールツクアベニユー152 Ｆターム(参考） 4B036 LC06 LF17 LH43 LK01 LK02 LK06 4B041 LC01 LC10 LD07 LK39

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ａ）約０.００２〜約２重量％の高強度
甘味剤、ｂ）約０.１〜約８重量％の粘着付与剤、ｃ）約３５〜約９５重量％の水、ｄ）約２〜約４０重量％の増容剤、およびｅ）約０.１〜約２０重量％の着香料を含んでなる多能性食品基剤であって、多能性食品基剤
が約２,０００〜約２０,０００ｃｐｓの粘度を有する基
剤。
【請求項２】ａ）約０.１〜約２重量％の高強度甘味
剤、ｂ）約０.２〜約６重量％の粘着付与剤、ｃ）約４０〜約９５重量％の水、ｄ）約２〜約４０重量％の増容剤、およびｅ）約０.１〜約２０重量％の蜂蜜を含んでなる低カロリー蜂蜜。
【請求項３】ａ）約０.１〜約２重量％の高強度甘味
剤、ｂ）約０.２〜約６重量％の粘着付与剤、ｃ）約４０〜約９５重量％の水、ｄ）約２〜約４０重量％の増容剤、並びにｅ）約０.１〜約５重量％の薔薇水および薔薇着香料を含んでなる低カロリー薔薇シロップであり、低カロリ
ー蜂蜜の粘度が約２,０００〜約２０,０００ｃｐｓであ
るシロップ。