JP2002315354A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP2002315354A
JP2002315354A JP2001106354A JP2001106354A JP2002315354A JP 2002315354 A JP2002315354 A JP 2002315354A JP 2001106354 A JP2001106354 A JP 2001106354A JP 2001106354 A JP2001106354 A JP 2001106354A JP 2002315354 A JP2002315354 A JP 2002315354A
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JP
Japan
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switching element
load
capacitor
inductor
circuit
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Application number
JP2001106354A
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English (en)
Inventor
Naoki Komatsu
直樹 小松
Minoru Maehara
稔 前原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回路構成が簡単であるとともに回路効率が高
く、且つ負荷のスムーズな始動が可能なインバータ装置
を提供する。 【解決手段】スイッチング素子Q3のドレインとスイッ
チング素子Q2のソースとの間にスイッチング素子Q5
を接続することでコンデンサC1の両端間にスイッチン
グ素子Q1,Q3〜Q5のフルブリッジ回路を構成す
る。負荷である高圧放電灯Laの定常点灯時にはスイッ
チング素子Q5を常時オフとして従来例2と同様に回路
効率の向上が図れる。また、スイッチング素子Q5を追
加して無負荷時にスイッチング素子Q4,Q5をオン・
オフする期間X2を設けたことにより、コンデンサC2
の両端にコンデンサC1の両端電圧Vdcとほぼ一致し且
つ始動に十分な高電圧を高圧放電灯Laに印加させるこ
とができてスムーズな始動が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流入力を矩形波
の交流出力に変換して負荷に供給するインバータ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】(従来例1)図14は従来のインバータ
装置の一例を示す回路図である。この従来装置では、交
流電源Vsを全波整流する全波整流器DBの脈流出力を
昇圧する昇圧チョッパ回路1と、昇圧チョッパ回路1の
直流出力を降圧する降圧チョッパ回路2と、降圧チョッ
パ回路2の直流出力を極性反転して負荷回路4に印加す
る極性反転回路3とを備えている。但し、昇圧チョッパ
回路1、降圧チョッパ回路2並びに極性反転回路3は何
れも従来周知の構成を有するものであるから詳細な説明
は省略する。また負荷回路4は、負荷である高圧放電灯
La及びパルストランスPTの1次巻線の直列回路にコ
ンデンサCfが並列接続されて構成され、極性反転回路
3の出力端間に接続されている。なお、パルストランス
PTは高圧放電灯Laに始動用の高電圧パルスを印加す
るイグナイタIGを構成するものである。
【0003】而して、本従来例では、全波整流器DBの
脈流出力を昇圧チョッパ回路1並びに降圧チョッパ回路
2で電力変換して得た直流出力を極性反転回路3で極性
反転することにより、負荷回路4に矩形波の交流出力を
供給して高圧放電灯Laを矩形波点灯させている。
【0004】(従来例2)図15は従来のインバータ装
置の他の例を示す回路図である。この従来装置は、全波
整流器DBの出力端の正極側を2つに分割し、インダク
タL2とスイッチング素子Q3の直列回路を全波整流器
DBの出力端の一方の正極側と負極側の間に接続すると
ともに、他方の正極側と負極側の間にスイッチング素子
Q2、負荷回路4並びにインダクタL1の直列回路を接
続し、スイッチング素子Q2のソースにスイッチング素
子Q1のドレインを接続するとともにスイッチング素子
Q1のソースをスイッチング素子Q4のソースと接続
し、且つスイッチング素子Q4のドレインをスイッチン
グ素子Q3のソースに接続し、さらに、スイッチング素
子Q3のドレインとスイッチング素子Q1のソースの間
には平滑用のコンデンサC1を接続して構成されてい
る。そして、図示しない制御回路により、図16に示す
ように交流電源VSからの入力電圧Vinの絶対値が所定
値V0以上の期間(期間T1)にはスイッチング素子Q
1,Q3をオフするとともにスイッチング素子Q2,Q
4を反転同期して高周波で交互にオン・オフし、入力電
圧Vinの絶対値が所定値V0より低い期間(期間T2)
にはスイッチング素子Q1をオン、スイッチング素子Q
2,Q4をオフするとともにスイッチング素子Q3を高
周波でオン・オフさせている。
【0005】すなわち、期間T1のスイッチング素子Q
2がオン且つスイッチング素子Q4がオフの時には、全
波整流器DB→スイッチング素子Q2→負荷回路4→イ
ンダクタL1→全波整流器DBの経路(第1のループ)
で負荷である高圧放電灯Laに電流(負荷電流)を流す
とともに、全波整流器DB→インダクタL2→コンデン
サC1→スイッチング素子Q4の寄生ダイオード(図示
せず)→全波整流器DBの経路でインダクタL2に電流
を流し、期間T1のスイッチング素子Q2がオフ且つス
イッチング素子Q4がオンの時には、インダクタL1の
エネルギ放出によりインダクタL1→スイッチング素子
Q4→スイッチング素子Q1の寄生ダイオード→負荷回
路4→インダクタL1の経路で高圧放電灯Laに引き続
き電流を流している。このような動作により、期間T1
においては交流電源Vsからの入力電流が第1のループ
により負荷回路4に直接流れ込むことになる。なお、ス
イッチング素子Q4のオン・オフ動作は全体の回路動作
に殆ど影響ないが、負荷のインピーダンスが小さいとき
にコンデンサC1の両端電圧Vdcが必要以上に上昇する
場合があるので、必要に応じてスイッチング素子Q2に
同期してオン・オフさせることで電圧Vdcを調整してい
る。
【0006】一方、期間T2のスイッチング素子Q3の
オン時には、全波整流器DB→インダクタL2→スイッ
チング素子Q3→全波整流器DBの経路でインダクタL
2に電流を流すとともに、コンデンサC1の放電により
コンデンサC1→スイッチング素子Q3→インダクタL
1→負荷回路4→スイッチング素子Q1→コンデンサC
1の経路(第2のループ)で高圧放電灯Laに逆向きの
電流を流し、期間T2のスイッチング素子Q3のオフ時
には、インダクタL2のエネルギ放出により、インダク
タL2→コンデンサC1→スイッチング素子Q4の寄生
ダイオード→全波整流器DB→インダクタL2の経路で
コンデンサC1に充電電流を流すとともに、インダクタ
L1のエネルギ放出により、インダクタL1→負荷回路
4→スイッチング素子Q1→スイッチング素子Q4の寄
生ダイオード→インダクタL1の経路で高圧放電灯La
に引き続き電流を流している。なお、スイッチング素子
Q3のオン・オフ動作は昇圧チョッパ動作を兼ねてお
り、期間T2には期間T1と逆向きの電流が負荷に流れ
るとともに、昇圧チョッパ動作による力率改善動作を同
時に行っている。
【0007】本従来例では、期間T1においては第1の
ループより負荷回路4に直接電力を供給するから、従来
例1のように多くの電力変換過程を経ていないので、回
路効率の格段の向上が期待できる。期間T2において
も、第2のループよりコンデンサC1から電力を供給す
るが、従来例1に比べると電力変換過程は少なく、回路
効率の向上が期待できる。また、スイッチング素子Q1
〜Q4は不動作の期間があり、従ってスイッチングロス
が軽減され、素子発熱も低く抑えられるので、放熱設計
が容易で回路の小型化が可能となる。さらに従来例1と
比べて使用素子数が格段に少ないので、この意味でも小
型化が可能で、回路も安価になるという利点がある。し
かも、期間T1のスイッチング素子Q2の動作時に負荷
回路4に電流が流れる第1のループ内にインダクタL2
が含まれていないため、期間T1とT2でインダクタン
ス値が変わることがなく、このことからも設計が容易に
なるものである。
【0008】(従来例3)図17は従来のインバータ装
置のさらに他の例を示す回路図である。この従来装置
は、全波整流器DBの出力端の正極側を2つに分割し、
インダクタL2とスイッチング素子Q3の直列回路を全
波整流器DBの出力端の一方の正極側と負極側の間に接
続するとともに、他方の正極側をスイッチング素子Q4
を介してスイッチング素子Q3のドレインに接続し、負
荷回路4、インダクタL1並びにスイッチング素子Q2
の直列回路をスイッチング素子Q3と並列に接続し、ス
イッチング素子Q2のドレインにスイッチング素子Q1
のソースを接続するとともにスイッチング素子Q1のド
レインをスイッチング素子Q5のドレインと接続し、且
つスイッチング素子Q5のソースをスイッチング素子Q
3のドレインに接続し、さらに、スイッチング素子Q
1,Q2の直列回路に平滑用のコンデンサC1を並列に
接続して構成されている。そして、図示しない制御回路
により、図18に示すように交流電源Vsからの入力電
圧Vinの絶対値が所定値V0以上の期間(期間T1)に
はスイッチング素子Q1,Q3をオフするとともにスイ
ッチング素子Q4をオンし且つスイッチング素子Q2,
Q5を反転同期して高周波で交互にオン・オフする。ま
た、入力電圧Vinの絶対値が所定値V0より低い期間
(期間T2)にはスイッチング素子Q1をオン、スイッ
チング素子Q2,Q4,Q5をオフするとともにスイッ
チング素子Q3を高周波でオン・オフさせている。
【0009】すなわち、期間T1のスイッチング素子Q
2がオン且つスイッチング素子Q5がオフの時には、全
波整流器DB→スイッチング素子Q4→インダクタL1
→負荷回路4→スイッチング素子Q2→全波整流器DB
の経路(第1のループ)で高圧放電灯Laに電流(負荷
電流)を流すとともに全波整流器DB→スイッチング素
子Q4→スイッチング素子Q5の寄生ダイオード→コン
デンサC1→全波整流器DBの経路でコンデンサC1に
充電電流を流し、期間T1のスイッチング素子Q2がオ
フ且つスイッチング素子Q5がオンの時には、インダク
タL1のエネルギ放出によりインダクタL1→負荷回路
4→スイッチング素子Q1の寄生ダイオード→スイッチ
ング素子Q5→インダクタL1の経路で高圧放電灯La
に引き続き電流を流している。このような動作により、
期間T1においてはインダクタL2を介さずに交流電源
Vsからの入力電流が第1のループにより負荷回路4に
直接流れ込むことになる。なお、スイッチング素子Q5
のオン・オフ動作は全体の回路動作に殆ど影響ないが、
負荷のインピーダンスが小さいときにコンデンサC1の
両端電圧Vdcが必要以上に上昇する場合があるので、必
要に応じてスイッチング素子Q2に同期してオン・オフ
させることで電圧Vdcを調整している。
【0010】一方、期間T2のスイッチング素子Q3の
オン時には、全波整流器DB→インダクタL2→スイッ
チング素子Q3→全波整流器DBの経路でインダクタL
2に電流を流すとともに、コンデンサC1の放電により
コンデンサC1→スイッチング素子Q1→負荷回路4→
インダクタL1→スイッチング素子Q3→コンデンサC
1の経路(第2のループ)で高圧放電灯Laに逆向きの
電流を流し、期間T2のスイッチング素子Q3のオフ時
には、インダクタL2のエネルギ放出により、インダク
タL2→スイッチング素子Q5の寄生ダイオード→コン
デンサC1→全波整流器DB→インダクタL2の経路で
コンデンサC1に充電電流を流すとともに、インダクタ
L1のエネルギ放出により、インダクタL1→スイッチ
ング素子Q5の寄生ダイオード→スイッチング素子Q1
→負荷回路4→インダクタL1の経路で高圧放電灯La
に引き続き電流を流している。なお、スイッチング素子
Q3のオン・オフ動作は昇圧チョッパ動作を兼ねてお
り、期間T2には期間T1と逆向きの電流が負荷に流れ
るとともに、昇圧チョッパ動作による力率改善動作を同
時に行っている。
【0011】而して、本従来例も従来例2と同様に、回
路効率の格段の向上や回路の小型化等が可能である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例1では力率
改善のために降圧チョッパ回路2の前段に昇圧チョッパ
回路1が設けてあり、交流電源Vsから昇圧チョッパ回
路1、降圧チョッパ回路2、極性反転回路3と多くの電
力変換過程を経ることになるため、回路効率には自ずと
限界がある。また、使用する回路素子数も多く、回路が
大型化して高価なものになる。
【0013】これに対して従来例2及び従来例3では、
従来例1に比べて電力変換過程を減らすことができ、回
路効率の向上と回路素子数の減少による小型化が可能で
あるが、その動作には負荷電圧(ランプ電圧)VLaが交
流電源Vsからの入力電圧Vinに対して適切な関係にあ
ることが前提条件となる。すなわち、ランプ電圧VLaが
入力電圧Vinのピーク値よりも高い場合には上記期間T
1の動作は成立しない。しかしながら、負荷が高圧放電
灯等の高輝度放電灯である場合、定常点灯時のランプ電
圧VLaは約100Vというような値をとることが多く、
この場合には入力電圧Vinの瞬時値が実効値(100
V)からピーク値(141V)までの期間をT1とする
ことができ、交流電源Vsが100V系、200V系の
何れの場合にも動作可能である。
【0014】一方、高圧放電灯Laを始動させるには数
kV〜数十kVの高電圧の始動パルスを印加するととも
に、絶縁破壊を起こした後にグロー放電からアーク放電
へとスムーズに移行させるために250〜300Vの高
電圧を高圧放電灯Laに印加する必要がある。ところ
が、100V系の交流電源Vsでは期間T1で高圧放電
灯Laの両端に250〜300Vの高電圧が印加できな
いためにスムーズな始動ができないことになる。また、
期間T2におけるスイッチング素子Q1,Q3のオン・
オフ動作のみで高圧放電灯Laを指導させる方法も考え
られるが、このときにランプ電圧VLaが図15に示す向
きに発生し、スイッチング素子Q1,Q3のオフ時に入
力電圧Vinと重畳して負荷回路4のコンデンサC2→イ
ンダクタL1→全波整流器DB→交流電源Vs→インダ
クタL2→コンデンサC1→スイッチング素子Q1の寄
生ダイオード→コンデンサC2の閉ループで放電してし
まい、ランプ電圧VLa≒Vdc−|Vin|となって低下す
る。仮にランプ電圧VLaを300Vに確保すると仮定す
ると、入力電圧Vinのピーク時にはVdc≒VLa+|Vin
|=300+141=441Vが必要となり、コンデン
サC1として高耐圧の電解コンデンサが必要となるた
め、回路の小型化及び安価な回路の実現を阻害する要因
となる。
【0015】本発明は上記事情に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、回路構成が簡単である
とともに回路効率が高く、且つ負荷のスムーズな始動が
可能なインバータ装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、直流電源から第1のスイッチン
グ素子及びインダクタを介して負荷に電力を供給する第
1のループと、平滑用のコンデンサから第2のスイッチ
ング素子及びインダクタを介して負荷に電力を供給する
第2のループと、前記コンデンサから第3のスイッチン
グ素子及びインダクタを介して負荷に電力を供給する第
3のループとを有し、第1のループに流れる負荷電流の
向きと第2のループに流れる負荷電流の向きを逆向きと
するとともに、第1のループに流れる負荷電流の向きと
第3のループに流れる負荷電流の向きを同一とし、定常
時には第1のループと第2のループを交互に切り換えて
負荷に交流電流を供給し、無負荷時には第2のループと
第3のループを交互に切り換えて負荷の両端に始動電圧
を発生させて成ることを特徴とし、定常時には直流電源
又はコンデンサから負荷に電力を供給することで従来例
に比較して電力変換過程が少なくなるため、回路構成が
簡単であるとともに回路効率が高くなる。しかも、無負
荷時には第2のループと第3のループを交互に切り換え
ることで負荷の両端に高電圧を印加することができ、負
荷のスムーズな始動が可能となる。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、第3のループで負荷電流を流す期間を第2のループ
で負荷電流を流す期間よりも長くしたことを特徴とし、
請求項1の発明の望ましい実施態様である。
【0018】請求項3の発明は、上記目的を達成するた
めに、直流電源から第1のスイッチング素子及びインダ
クタを介して負荷に電力を供給する第1のループと、平
滑用のコンデンサから第2のスイッチング素子及びイン
ダクタを介して負荷に電力を供給する第2のループと、
前記コンデンサから第3のスイッチング素子及びインダ
クタを介して負荷に電力を供給する第3のループとを有
し、第1のループに流れる負荷電流の向きと第2のルー
プに流れる負荷電流の向きを逆向きとするとともに、第
1のループに流れる負荷電流の向きと第3のループに流
れる負荷電流の向きを同一とし、定常時には第1のルー
プと第2のループを交互に切り換えて負荷に交流電流を
供給し、無負荷時には第3のループにより負荷の両端に
始動電圧を発生させて成ることを特徴とし、定常時には
直流電源又はコンデンサから負荷に電力を供給すること
で従来例に比較して電力変換過程が少なくなるため、回
路構成が簡単であるとともに回路効率が高くなる。しか
も、無負荷時には第3のループにより負荷の両端に高電
圧を印加することができ、負荷のスムーズな始動が可能
となる。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1は本発明の実
施形態1を示す回路図である。本実施形態は、図15に
示した従来例2の回路構成に対して、スイッチング素子
Q3のドレインとスイッチング素子Q2のソースとの間
にスイッチング素子Q5を接続することでコンデンサC
1の両端間にスイッチング素子Q1,Q3〜Q5のフル
ブリッジ回路を構成するとともに、負荷回路4とインダ
クタL1の位置関係を入れ換えた点に回路構成上の違い
があるが、その他の回路構成は従来例2と共通であり、
共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0020】本実施形態では、図示しない制御回路によ
り、負荷である高圧放電灯Laの定常点灯時にはスイッ
チング素子Q5を常時オフとし、従来例2と同様に交流
電源Vsからの入力電圧の絶対値(全波整流器DBから
の入力電圧Vdb)が所定値V0以上の期間T1にはスイ
ッチング素子Q1,Q3をオフするとともにスイッチン
グ素子Q2,Q4を反転同期して高周波で交互にオン・
オフし、入力電圧Vdbが所定値V0より低い期間T2に
はスイッチング素子Q1をオン、スイッチング素子Q
2,Q4をオフするとともにスイッチング素子Q3を高
周波でオン・オフさせる。その結果、期間T1において
は第1のループにより負荷回路4に直接電力を供給する
から、従来例1のように多くの電力変換過程を経ていな
いので、回路効率の格段の向上が期待でき、期間T2に
おいても、第2のループによりコンデンサC1から電力
を供給するが、従来例1に比べると電力変換過程は少な
く、回路効率の向上が期待できる。また、スイッチング
素子Q1〜Q4は不動作の期間があるためにスイッチン
グロスが軽減され、素子発熱も低く抑えられるので、放
熱設計が容易で回路の小型化が可能となる。さらに従来
例1と比べて使用素子数が格段に少ないので、この意味
でも小型化が可能で、回路も安価になるという利点があ
る。しかも、期間T1のスイッチング素子Q2の動作時
に負荷回路4に電流が流れる第1のループ内にインダク
タL2が含まれていないため、期間T1とT2でインダ
クタンス値が変わることがなく、このことからも設計が
容易になるものである。
【0021】次に、無負荷時(高圧放電灯Laの始動
時)における回路動作について説明する。無負荷時にお
いては、図示しない制御回路により、図2に示すように
期間X1ではスイッチング素子Q1をオン、スイッチン
グ素子Q2,Q4,Q5をオフするとともにスイッチン
グ素子Q3を高周波でオン・オフし、期間X2ではスイ
ッチング素子Q1,Q2をオフ、スイッチング素子Q3
とスイッチング素子Q4,Q5を反転同期して高周波で
交互にオン・オフし、2つの期間X1,X2を交互に切
り換えている。
【0022】すなわち、期間X1のスイッチング素子Q
3のオン時には、全波整流器DB→インダクタL2→ス
イッチング素子Q3→全波整流器DBの経路でインダク
タL2に電流を流すとともに、コンデンサC1の放電に
よりコンデンサC1→スイッチング素子Q3→負荷回路
4のコンデンサC2→インダクタL1→スイッチング素
子Q1→コンデンサC1の経路(第2のループ)でコン
デンサC2を充電し、期間X1のスイッチング素子Q3
のオフ時には、インダクタL2のエネルギ放出により、
インダクタL2→コンデンサC1→スイッチング素子Q
4の寄生ダイオード→全波整流器DB→インダクタL2
の経路でコンデンサC1に充電電流を流すとともに、イ
ンダクタL1のエネルギ放出により、インダクタL1→
スイッチング素子Q1→スイッチング素子Q4の寄生ダ
イオード→負荷回路4のコンデンサC2→インダクタL
1の経路でコンデンサC2を引き続き充電している。
【0023】一方、期間X2のスイッチング素子Q3が
オフ且つスイッチング素子Q4,Q5がオンの時には、
全波整流器DB→スイッチング素子Q5→インダクタL
1→負荷回路4のコンデンサC2→全波整流器DBの経
路と、コンデンサC1→スイッチング素子Q5→インダ
クタL1→負荷回路4のコンデンサC2→スイッチング
素子Q4→コンデンサC1の経路(第3のループ)とで
コンデンサC2を充電する。また、期間X2のスイッチ
ング素子Q3がオン且つスイッチング素子Q4,Q5が
オフの時には、インダクタL1のエネルギ放出とコンデ
ンサC1の放電によりインダクタL1→負荷回路4のコ
ンデンサC2→全波整流回路DB→インダクタL2→コ
ンデンサC1→スイッチング素子Q1の寄生ダイオード
の経路でコンデンサC2に電流が流れ続けるとともに、
全波整流器DB→インダクタL2→コンデンサC3→全
波整流器DBの経路でインダクタL2に電流を流してい
る。
【0024】而して、期間X1の動作は従来例2と共通
であり、この期間X1の動作だけでは高圧放電灯Laを
始動させるに十分な高電圧をコンデンサC2の両端に発
生させることはできないが、本実施形態ではスイッチン
グ素子Q5を追加してスイッチング素子Q4,Q5をオ
ン・オフする期間X2を設けたことにより、図2に示す
ようにコンデンサC2の両端に図1におけるランプ電圧
VLaと逆向きの電圧Vc2を発生させることができ、しか
もその電圧Vc2はコンデンサC1の両端電圧Vdcとほぼ
一致することになる。従って、無負荷時における上記期
間X1,X2は定常点灯時における期間T1,T2と独
立して設定することができ、期間X1<期間X2として
コンデンサC1の両端電圧Vdcを250〜300Vに設
定すれば、始動に十分な高電圧を負荷(高圧放電灯L
a)に印加させることができて負荷のスムーズな始動が
可能となる。
【0025】ところで、本実施形態では期間X1中に高
圧放電灯Laが絶縁破壊に至ってグロー放電を開始する
が、このときに高圧放電灯Laに印加可能な電圧が低い
ためにグロー放電からアーク放電への移行に失敗する場
合がある。そこで、図3に示すように無負荷時における
期間X1をなくして期間X2のみの動作とすれば、高圧
放電灯Laには直流の高電圧が常時印加されることとな
り、よりスムーズな始動が可能となる。なお、スイッチ
ング素子Q3をスイッチング素子Q4,Q5と反転同期
して適宜オン・オフすることでコンデンサC1を充電
し、コンデンサC1の両端電圧Vdcの低下を防止するこ
とが望ましい。
【0026】(実施形態2)図4は本発明の実施形態2
を示す回路図である。本実施形態は、図15に示した従
来例2の回路構成に対して、スイッチング素子Q3のド
レインにダイオードD1のアノードを接続するとともに
ダイオードD1のカソードをスイッチング素子Q2のド
レインに接続することでコンデンサC1の両端間にスイ
ッチング素子Q1〜Q4のフルブリッジ回路を構成する
とともに、負荷回路4とインダクタL1の位置関係を入
れ換えた点に回路構成上の違いがあるが、その他の回路
構成は従来例2と共通であり、共通する構成要素には同
一の符号を付して説明を省略する。而して、本実施形態
では実施形態1におけるスイッチング素子Q2,Q5の
機能を1つのスイッチング素子Q2で実現可能としたも
のである。
【0027】負荷である高圧放電灯Laの定常点灯時の
回路動作は従来例2及び実施形態1と共通であって、図
示しない制御回路により交流電源Vsからの入力電圧V
dbが所定値V0以上の期間T1にスイッチング素子Q
1,Q3をオフするとともにスイッチング素子Q2,Q
4を反転同期して高周波で交互にオン・オフし、入力電
圧Vdbが所定値V0より低い期間T2にスイッチング素
子Q1をオン、スイッチング素子Q2,Q4をオフする
とともにスイッチング素子Q3を高周波でオン・オフさ
せることで電力変換過程の減少による回路効率の向上が
図れるものである。
【0028】一方、無負荷時(高圧放電灯Laの始動
時)における回路動作は実施形態1とほぼ共通であっ
て、図示しない制御回路によりスイッチング素子Q2,
Q4を同期して高周波でオン・オフすることにより、ス
イッチング素子Q2,Q4のオン時(期間X2)にコン
デンサC1を電源として、コンデンサC1→ダイオード
D1→スイッチング素子Q2→インダクタL1→負荷回
路4のコンデンサC2→スイッチング素子Q4→コンデ
ンサC1の経路(第3のループ)でコンデンサC2を充
電するため、実施形態1と同様にコンデンサC2の両端
にコンデンサC1の両端電圧Vdcとほぼ一致した高電圧
Vc2を発生させることができる。従って、期間X2を適
当に設定すること(期間X2のみであってもよい)でコ
ンデンサC1の両端電圧Vdcを250〜300Vに設定
すれば、始動に十分な高電圧を負荷(高圧放電灯La)
に印加させることができて負荷のスムーズな始動が可能
となる。しかも、実施形態1に比較してスイッチング素
子の個数を1つ減らすことができるから、それによって
も回路構成の簡素化と小型化、並びに安価な回路構成が
実現できる。
【0029】なお、図5に示すようにスイッチング素子
Q2とダイオードD1の直列回路と並列にカソードをダ
イオードD1側としてダイオードD2を接続すれば、ス
イッチング素子Q1に印加される電圧をコンデンサC1
の両端電圧Vdcにクランプして低減することができ、ス
イッチング素子Q1に必要とされる耐圧を低下させて回
路の小型化やコストダウンが図れるという利点がある。
【0030】(実施形態3)図6は本発明の実施形態3
を示す回路図であるが、回路構成については従来例3と
共通であるので同一の符号を付して説明は省略する。
【0031】本実施形態では、図示しない制御回路によ
り、負荷である高圧放電灯Laの定常点灯時には、従来
例3と同様に交流電源Vsからの入力電圧Vdbが所定値
V0以上の期間T1にスイッチング素子Q1,Q3をオ
フするとともにスイッチング素子Q4をオンし且つスイ
ッチング素子Q2,Q5を反転同期して高周波で交互に
オン・オフし、また、入力電圧Vdbが所定値V0より低
い期間T2にスイッチング素子Q1をオン、スイッチン
グ素子Q2,Q4,Q5をオフするとともにスイッチン
グ素子Q3を高周波でオン・オフさせる。その結果、期
間T1においては第1のループにより負荷回路4に直接
電力を供給するから、従来例1のように多くの電力変換
過程を経ていないので、回路効率の格段の向上が期待で
き、期間T2においても、第2のループによりコンデン
サC1から電力を供給するが、従来例1に比べると電力
変換過程は少なく、回路効率の向上が期待できる。ま
た、スイッチング素子Q1〜Q5は不動作の期間がある
ためにスイッチングロスが軽減され、素子発熱も低く抑
えられるので、放熱設計が容易で回路の小型化が可能と
なる。さらに従来例1と比べて使用素子数が格段に少な
いので、この意味でも小型化が可能で、回路も安価にな
るという利点がある。しかも、期間T1のスイッチング
素子Q4の動作時に負荷回路4に電流が流れる第1のル
ープ内にインダクタL2が含まれていないため、期間T
1とT2でインダクタンス値が変わることがなく、この
ことからも設計が容易になるものである。
【0032】一方、無負荷時(高圧放電灯Laの始動
時)における回路動作は実施形態1又は実施形態2とほ
ぼ共通であって、図示しない制御回路によりスイッチン
グ素子Q2,Q5を同期して高周波でオン・オフするこ
とにより、スイッチング素子Q2,Q5のオン時(期間
X2)にコンデンサC1を電源として、コンデンサC1
→スイッチング素子Q5→インダクタL1→負荷回路4
のコンデンサC2→スイッチング素子Q2→コンデンサ
C1の経路(第3のループ)でコンデンサC2を充電す
るため、コンデンサC2の両端にコンデンサC1の両端
電圧Vdcとほぼ一致した高電圧Vc2(図6に示した向き
を正とする)を発生させることができる。従って、期間
X2を適当に設定すること(期間X2のみであってもよ
い)でコンデンサC1の両端電圧Vdcを250〜300
Vに設定すれば、始動に十分な高電圧を負荷(高圧放電
灯La)に印加させることができて負荷のスムーズな始
動が可能となる。
【0033】(実施形態4)図7は本発明の実施形態4
を示す回路図である。本実施形態は、交流電源Vsに接
続された全波整流器DBと、全波整流器DBの出力側に
接続された平滑用のコンデンサC1と、全波整流器DB
の出力端に直列接続されたインダクタL2と、交流電源
Vsから全波整流器DBとインダクタL2を介してコン
デンサC1を充電する方向にコンデンサC1と直列接続
されたダイオードD1と、コンデンサC1と並列に接続
されたスイッチング素子Q1,Q2の直列回路と、全波
整流器DBの出力端に並列に接続されたスイッチング素
子Q3,Q4の直列回路と、スイッチング素子Q1,Q
2の接続点とスイッチング素子Q3,Q4の接続点の間
に接続されたインダクタL1及び負荷回路4と、コンデ
ンサC1とダイオードD1の直列回路に並列に接続され
たスイッチング素子Q5とを備え、スイッチング素子Q
2がダイオードD1のカソードに、スイッチング素子Q
3がインダクタL2を介してダイオードD1のアノード
に接続されて構成される。
【0034】負荷である高圧放電灯Laの定常点灯時に
おいては、図示しない制御回路により、図8に示すよう
に交流電源Vsからの入力電圧Vdbが所定値V0以上の
期間(期間T1)にはスイッチング素子Q1をオン、ス
イッチング素子Q2,Q4をオフとし、スイッチング素
子Q3,Q5を反転同期して高周波でオン・オフし、入
力電圧Vdbが所定値V0より低い期間(期間T2)には
スイッチング素子Q4をオン、スイッチング素子Q1,
Q3をオフとし、スイッチング素子Q2,Q5を同期し
て高周波でオン・オフさせている。
【0035】すなわち、期間T1のスイッチング素子Q
3がオン且つスイッチング素子Q5がオフの時には、全
波整流器DB→スイッチング素子Q3→インダクタL1
→負荷回路4→スイッチング素子Q1→全波整流器DB
の経路(第1のループ)で交流電源Vsから直接負荷で
ある高圧放電灯Laに電流(負荷電流)を流すととも
に、インダクタL2のエネルギ放出により、インダクタ
L2→ダイオードD1→コンデンサC1→全波整流器D
B→インダクタL2の経路で電流を流し、期間T1のス
イッチング素子Q3がオフ且つスイッチング素子Q5が
オンの時には、全波整流器DB→インダクタL2→スイ
ッチング素子Q5→全波整流器DBの経路でインダクタ
L2に電流を流し、インダクタL1のエネルギ放出によ
り、インダクタL1→負荷回路4→スイッチング素子Q
1→スイッチング素子Q4の寄生ダイオード→インダク
タL1の経路で高圧放電灯Laに引き続き電流を流して
いる。このような動作により、期間T1においては交流
電源Vsからの入力電流が第1のループにより負荷回路
4に直接流れ込むことになる。なお、スイッチング素子
Q5のオン・オフ動作は昇圧チョッパ動作となり、コン
デンサC1の両端電圧Vdcの調整を行っている。
【0036】一方、期間T2のスイッチング素子Q2,
Q5のオン時には、全波整流器DB→インダクタL2→
スイッチング素子Q5→全波整流器DBの経路でインダ
クタL2に電流を流すとともに、コンデンサC1の放電
によりコンデンサC1→スイッチング素子Q2→負荷回
路4→インダクタL1→スイッチング素子Q4→コンデ
ンサC1の経路(第2のループ)で高圧放電灯Laに逆
向きの電流を流し、期間T2のスイッチング素子Q2,
Q5のオフ時には、インダクタL1のエネルギ放出によ
り、インダクタL1→スイッチング素子Q4→スイッチ
ング素子Q1の寄生ダイオード→負荷回路4→インダク
タL1の経路で高圧放電灯Laに引き続き電流を流し、
インダクタL1のエネルギ放出後にはインダクタL2の
エネルギ放出によって、インダクタL2→ダイオードD
1→コンデンサC1→全波整流器DB→インダクタL2
の経路でコンデンサC1に充電電流を流して昇圧チョッ
パ動作を行っている。
【0037】上述のような動作を行うことにより、期間
T1においては第1のループにより負荷回路4に直接電
力を供給するから、従来例1のように多くの電力変換過
程を経ていないので、回路効率の格段の向上が期待で
き、期間T2においても、第2のループによりコンデン
サC1から電力を供給するが、従来例1に比べると電力
変換過程は少なく、回路効率の向上が期待できる。ま
た、スイッチング素子Q1〜Q5は不動作の期間がある
ためにスイッチングロスが軽減され、素子発熱も低く抑
えられるので、放熱設計が容易で回路の小型化が可能と
なる。さらに従来例1と比べて使用素子数が格段に少な
いので、この意味でも小型化が可能で、回路も安価にな
るという利点がある。しかも、期間T1のスイッチング
素子Q3の動作時に負荷回路4に電流が流れる第1のル
ープ内にインダクタL2が含まれていないため、期間T
1とT2でインダクタンス値が変わることがなく、この
ことからも設計が容易になるものである。
【0038】次に、無負荷時(高圧放電灯Laの始動
時)における回路動作について説明する。無負荷時にお
いては、図示しない制御回路により、図9に示すように
期間X1ではスイッチング素子Q1をオン、スイッチン
グ素子Q2,Q4をオフするとともにスイッチング素子
Q3,Q5を同期して高周波でオン・オフし、期間X2
ではスイッチング素子Q1,Q3をオフ、スイッチング
素子Q4をオンするとともにスイッチング素子Q2,Q
5を反転同期して高周波で交互にオン・オフし、2つの
期間X1,X2を交互に切り換えている。
【0039】すなわち、期間X1のスイッチング素子Q
3,Q5のオン時には、全波整流器DB→インダクタL
2→スイッチング素子Q5→全波整流器DBの経路でイ
ンダクタL2に電流を流すとともに、全波整流器DB→
スイッチング素子Q3→インダクタL1→負荷回路4の
コンデンサC2→スイッチング素子Q1→全波整流器D
Bの経路でコンデンサC2を充電する。また、期間X1
のスイッチング素子Q3,Q5のオフ時には、インダク
タL1のエネルギ放出により、インダクタL1→負荷回
路4のコンデンサC2→スイッチング素子Q1→スイッ
チング素子Q4の寄生ダイオード→インダクタL1の経
路でコンデンサC2に電流が流れ続けるとともに、イン
ダクタL2のエネルギ放出により、インダクタL2→ダ
イオードD1→コンデンサC1→全波整流器DB→イン
ダクタL1の経路でコンデンサC1に充電電流を流して
いる。
【0040】一方、期間X2のスイッチング素子Q2が
オン且つスイッチング素子Q5がオフの時には、コンデ
ンサC1の放電によりコンデンサC1→スイッチング素
子Q2→負荷回路4のコンデンサC2→インダクタL1
→スイッチング素子Q4→コンデンサC1の経路(第3
のループ)でコンデンサC2を充電し、コンデンサC1
の両端電圧Vdcが低下すれば、インダクタL2のエネル
ギ放出によってインダクタL2→ダイオードD1→コン
デンサC1→全波整流器DB→インダクタL2の経路で
充電電流を流す。また、期間X2のスイッチング素子Q
2がオフ且つスイッチング素子Q5がオンの時には、イ
ンダクタL1のエネルギ放出により、インダクタL1→
スイッチング素子Q4→スイッチング素子Q1の寄生ダ
イオード→負荷回路4のコンデンサC2→インダクタL
1の経路でコンデンサC1に充電電流を流すとともに、
全波整流器DB→インダクタL2→スイッチング素子Q
5→全波整流器DBの経路でインダクタL2に電流を流
している。
【0041】而して、従来例2と同様に期間X1の動作
だけでは高圧放電灯Laを始動させるに十分な高電圧を
コンデンサC2の両端に発生させることはできないが、
本実施形態では第3のループによりコンデンサC2を充
電する期間X2を設けたことにより、図9に示すように
コンデンサC2の両端に図7におけるランプ電圧VLaと
逆向きの電圧Vc2を発生させることができ、しかもその
電圧Vc2はコンデンサC1の両端電圧Vdcとほぼ一致す
ることになる。従って、無負荷時における上記期間X
1,X2は定常点灯時における期間T1,T2と独立し
て設定することができ、期間X1<期間X2としてコン
デンサC1の両端電圧Vdcを250〜300Vに設定す
れば、始動に十分な高電圧を負荷(高圧放電灯La)に
印加させることができて負荷のスムーズな始動が可能と
なる。なお、期間X1をなくして期間X2のみの動作と
すれば、高圧放電灯Laには直流の高電圧が常時印加さ
れて、よりスムーズな始動が可能となる。
【0042】(実施形態5)図10は本発明の実施形態
5を示す回路図である。本実施形態は、図7に示した実
施形態4の回路構成に対して、スイッチング素子Q3,
Q4の接続点とダイオードD1のカソードとの間にスイ
ッチング素子Q6を接続することでコンデンサC1の両
端間にスイッチング素子Q1,Q2,Q4,Q6のフル
ブリッジ回路を構成している点に回路構成上の違いがあ
るが、その他の回路構成は実施形態4と共通であり、共
通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0043】本実施形態では、図示しない制御回路によ
り、負荷である高圧放電灯Laの定常点灯時にはスイッ
チング素子Q6を常時オフとし、実施形態4と同様に交
流電源Vsからの入力電圧Vdbが所定値V0以上の期間
T1にスイッチング素子Q1をオン、スイッチング素子
Q2,Q4をオフとし、スイッチング素子Q3,Q5を
反転同期して高周波でオン・オフし、入力電圧Vdbが所
定値V0より低い期間T2にスイッチング素子Q4をオ
ン、スイッチング素子Q1,Q3をオフとし、スイッチ
ング素子Q2,Q5を同期して高周波でオン・オフさせ
ることによって回路効率の向上や回路の小型化等が可能
になる。
【0044】次に、無負荷時(高圧放電灯Laの始動
時)における回路動作について説明する。無負荷時にお
いては、図示しない制御回路により、図11に示すよう
に期間X1ではスイッチング素子Q1をオン、スイッチ
ング素子Q2,Q3,Q4をオフするとともにスイッチ
ング素子Q5,Q6を同期して高周波でオン・オフし、
期間X2ではスイッチング素子Q1,Q3,Q6をオ
フ、スイッチング素子Q4をオンするとともにスイッチ
ング素子Q2,Q5を反転同期して高周波で交互にオン
・オフし、2つの期間X1,X2を交互に切り換えてい
る。
【0045】すなわち、期間X1のスイッチング素子Q
5,Q6のオン時には、全波整流器DB→インダクタL
2→スイッチング素子Q5→全波整流器DBの経路でイ
ンダクタL2に電流を流すとともに、コンデンサC1の
放電によりコンデンサC1→スイッチング素子Q6→イ
ンダクタL1→負荷回路4のコンデンサC2→スイッチ
ング素子Q1→コンデンサC1の経路(第2のループ)
でコンデンサC2を充電し、期間X1のスイッチング素
子Q5,Q6のオフ時には、インダクタL1のエネルギ
放出により、インダクタL1→負荷回路4のコンデンサ
C2→スイッチング素子Q1→スイッチング素子Q4の
寄生ダイオード→インダクタL1の経路でコンデンサC
2を引き続き充電し、コンデンサC1の両端電圧Vdcが
低下すれば、インダクタL2のエネルギ放出により、イ
ンダクタL2→ダイオードD1→コンデンサC1→全波
整流器DB→インダクタL2の経路でコンデンサC1に
充電電流を流す。
【0046】一方、期間X2のスイッチング素子Q2が
オン且つスイッチング素子Q5がオフの時には、コンデ
ンサC1の放電によりコンデンサC1→スイッチング素
子Q2→負荷回路4のコンデンサC2→インダクタL1
→スイッチング素子Q4→コンデンサC1の経路(第3
のループ)でコンデンサC2を充電し、コンデンサC1
の両端電圧Vdcが低下すれば、インダクタL2のエネル
ギ放出により、インダクタL2→ダイオードD1→コン
デンサC1→全波整流器DB→インダクタL1の経路で
コンデンサC1に充電電流を流している。また、期間X
2のスイッチング素子Q2がオフ且つスイッチング素子
Q5がオンの時には、インダクタL1のエネルギ放出に
よりインダクタL1→スイッチング素子Q4→スイッチ
ング素子Q1の寄生ダイオード→負荷回路4のコンデン
サC2→インダクタL1の経路でコンデンサC2に電流
が流れ続けるとともに、全波整流器DB→インダクタL
2→スイッチング素子Q5→全波整流器DBの経路でイ
ンダクタL2に電流を流している。
【0047】而して、本実施形態ではスイッチング素子
Q6を追加し、無負荷時にはスイッチング素子Q3を常
時オフとして上記動作を行っているため、期間X1にお
いてもコンデンサC2の両端電圧、すなわち高圧放電灯
Laへの印加電圧が低下することがなく、図11に示す
ように高圧放電灯Laには期間X1,X2を通じてコン
デンサC1の両端電圧Vdcに略等しい高電圧を常時印加
することができ、実施形態4に比較してさらにスムーズ
な始動が可能となる。
【0048】(実施形態6)図12は本発明の実施形態
6を示す回路図である。本実施形態は、図14に示した
従来例1の回路構成に対して、全波整流器DBの高電位
側の出力端と降圧チョッパ回路2におけるスイッチング
素子Q2とインダクタL2の接続点との間にスイッチン
グ素子Q7及びダイオードD3の直列回路を接続してい
る点に回路構成上の違いがあるが、その他の回路構成は
従来例1と共通であり、共通する構成要素には同一の符
号を付して説明を省略する。
【0049】本実施形態では、図示しない制御回路によ
り、負荷である高圧放電灯Laの定常点灯時には、交流
電源Vsからの入力電圧Vdbが所定値V0以上の期間T
1にスイッチング素子Q7をオンし、全波整流器DBか
らスイッチング素子Q7及びダイオードD3を介してコ
ンデンサC2に直流電圧を供給し、入力電圧Vdbが所定
値V0より低い期間T2にスイッチング素子Q7をオフ
し、昇圧チョッパ回路1から降圧チョッパ回路2に直流
電圧を供給するとともに、極性反転回路3によって降圧
チョッパ回路2から供給される直流電圧を矩形波交流電
圧に変換して負荷である高圧放電灯Laに印加する。こ
のように本実施形態においてもスイッチング素子Q7の
オン時には全波整流器DBからコンデンサC2に直接電
流を流しているため、従来例1に比較して電力変換過程
が減少して回路効率の向上や回路の小型化等が可能にな
るものである。
【0050】一方、無負荷時においては、ランプ電圧V
Laと交流電源Vsからの入力電圧Vdbとの大小関係から
上述の定常点灯時の動作では高圧放電灯Laの両端に始
動に十分な高電圧を印可させることができない。そこで
本実施形態では、図示しない制御回路により、図13に
示すようにスイッチング素子Q1,Q2を同期して高周
波でオン・オフして昇圧チョッパ回路1並びに降圧チョ
ッパ回路2を動作させる。而して、無負荷時においては
昇圧チョッパ回路1から出力する高電圧を降圧チョッパ
回路2並びに極性反転回路3を介して高圧放電灯Laに
印加するため、始動に十分な高電圧を高圧放電灯Laに
印加してスムーズな始動が可能になるものである。な
お、極性反転回路3は昇圧チョッパ回路1及び降圧チョ
ッパ回路2の動作に関わらず、任意に動作させることが
可能である。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明は、直流電源から第1の
スイッチング素子及びインダクタを介して負荷に電力を
供給する第1のループと、平滑用のコンデンサから第2
のスイッチング素子及びインダクタを介して負荷に電力
を供給する第2のループと、前記コンデンサから第3の
スイッチング素子及びインダクタを介して負荷に電力を
供給する第3のループとを有し、第1のループに流れる
負荷電流の向きと第2のループに流れる負荷電流の向き
を逆向きとするとともに、第1のループに流れる負荷電
流の向きと第3のループに流れる負荷電流の向きを同一
とし、定常時には第1のループと第2のループを交互に
切り換えて負荷に交流電流を供給し、無負荷時には第2
のループと第3のループを交互に切り換えて負荷の両端
に始動電圧を発生させて成るので、定常時には直流電源
又はコンデンサから負荷に電力を供給することで従来例
に比較して電力変換過程が少なくなるため、回路構成が
簡単であるとともに回路効率が高くなり、しかも、無負
荷時には第2のループと第3のループを交互に切り換え
ることで負荷の両端に高電圧を印加することができ、負
荷のスムーズな始動が可能となるという効果がある。
【0052】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、第3のループで負荷電流を流す期間を第2のループ
で負荷電流を流す期間よりも長くしたので、請求項1の
発明と同様の効果を奏する。
【0053】請求項3の発明は、直流電源から第1のス
イッチング素子及びインダクタを介して負荷に電力を供
給する第1のループと、平滑用のコンデンサから第2の
スイッチング素子及びインダクタを介して負荷に電力を
供給する第2のループと、前記コンデンサから第3のス
イッチング素子及びインダクタを介して負荷に電力を供
給する第3のループとを有し、第1のループに流れる負
荷電流の向きと第2のループに流れる負荷電流の向きを
逆向きとするとともに、第1のループに流れる負荷電流
の向きと第3のループに流れる負荷電流の向きを同一と
し、定常時には第1のループと第2のループを交互に切
り換えて負荷に交流電流を供給し、無負荷時には第3の
ループにより負荷の両端に始動電圧を発生させて成るの
で、定常時には直流電源又はコンデンサから負荷に電力
を供給することで従来例に比較して電力変換過程が少な
くなるため、回路構成が簡単であるとともに回路効率が
高くなり、しかも、無負荷時には第3のループにより負
荷の両端に高電圧を印加することができ、負荷のスムー
ズな始動が可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す回路図である。
【図2】同上の無負荷時の動作説明図である。
【図3】同上の無負荷時の他の動作説明図である。
【図4】実施形態2を示す回路図である。
【図5】同上の他の構成を示す回路図である。
【図6】実施形態3を示す回路図である。
【図7】実施形態4を示す回路図である。
【図8】同上の定常点灯時の動作説明図である。
【図9】同上の無負荷時の動作説明図である。
【図10】実施形態5を示す回路図である。
【図11】同上の無負荷時の動作説明図である。
【図12】実施形態6を示す回路図である。
【図13】同上の無負荷時の動作説明図である。
【図14】従来例1を示す回路図である。
【図15】従来例2を示す回路図である。
【図16】同上の定常点灯時の動作説明図である。
【図17】従来例3を示す回路図である。
【図18】同上の定常点灯時の動作説明図である。
【符号の説明】
4 負荷回路 Vs 交流電源 DB 全波整流器 Q1〜Q5 スイッチング素子 L1,L2 インダクタ C1,C2 コンデンサ La 高圧放電灯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA11 AC01 BA05 BB05 BC01 CA11 CA16 CB04 DD03 GB18 GC04 HB06 5H006 AA02 BB08 CA02 CA07 CA12 CA13 CB02 CC02 DA02 5H007 AA02 BB03 CA02 CB03 CB05 CC01 DA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源から第1のスイッチング素子及
    びインダクタを介して負荷に電力を供給する第1のルー
    プと、平滑用のコンデンサから第2のスイッチング素子
    及びインダクタを介して負荷に電力を供給する第2のル
    ープと、前記コンデンサから第3のスイッチング素子及
    びインダクタを介して負荷に電力を供給する第3のルー
    プとを有し、第1のループに流れる負荷電流の向きと第
    2のループに流れる負荷電流の向きを逆向きとするとと
    もに、第1のループに流れる負荷電流の向きと第3のル
    ープに流れる負荷電流の向きを同一とし、定常時には第
    1のループと第2のループを交互に切り換えて負荷に交
    流電流を供給し、無負荷時には第2のループと第3のル
    ープを交互に切り換えて負荷の両端に始動電圧を発生さ
    せて成ることを特徴とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 第3のループで負荷電流を流す期間を第
    2のループで負荷電流を流す期間よりも長くしたことを
    特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  3. 【請求項3】 直流電源から第1のスイッチング素子及
    びインダクタを介して負荷に電力を供給する第1のルー
    プと、平滑用のコンデンサから第2のスイッチング素子
    及びインダクタを介して負荷に電力を供給する第2のル
    ープと、前記コンデンサから第3のスイッチング素子及
    びインダクタを介して負荷に電力を供給する第3のルー
    プとを有し、第1のループに流れる負荷電流の向きと第
    2のループに流れる負荷電流の向きを逆向きとするとと
    もに、第1のループに流れる負荷電流の向きと第3のル
    ープに流れる負荷電流の向きを同一とし、定常時には第
    1のループと第2のループを交互に切り換えて負荷に交
    流電流を供給し、無負荷時には第3のループにより負荷
    の両端に始動電圧を発生させて成ることを特徴とするイ
    ンバータ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN103533728A (zh) * 2006-08-04 2014-01-22 财团法人工业技术研究院 单级式电子安定器电路及其整流及功因修正电路

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