JP2002314336A - 発振回路 - Google Patents

発振回路

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JP2002314336A
JP2002314336A JP2001115037A JP2001115037A JP2002314336A JP 2002314336 A JP2002314336 A JP 2002314336A JP 2001115037 A JP2001115037 A JP 2001115037A JP 2001115037 A JP2001115037 A JP 2001115037A JP 2002314336 A JP2002314336 A JP 2002314336A
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oscillator
oscillation
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power supply
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JP2001115037A
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Yoshiyuki Omori
愛幸 大森
Katsuyuki Tabata
克行 田端
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常動作時には安定な発振出力を確保し、ス
タンバイ時から通常動作時への切り替え時間を短縮でき
る発振回路を提供する。 【解決手段】 スタンバイ時に電源供給を遮断されたセ
ラミック発振器3を、スタンバイ状態から通常動作状態
へ切り替える時、過渡的に第2の発振器11の出力信号
を用いてFDDのシステムを立ち上げる。セラミック発
振器3の発振出力をカウンタ13で所定個数カウントし
て、セラミック発振器3が安定動作し始めた時点を見計
らって、第2発振器11からセラミック発振器3の発振
出力に切り替えて出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発振回路に係り、特
にスタンバイ時と通常動作時とで回路動作が切り替えら
れる発振回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、FDD(フロッピー(登録商標)
・ディスク・ドライブの略称)に使用される発振回路
は、携帯パソコンでも使われることが多く、より低消費
電力で動作することが要求される。そこで、集積化した
全ての回路が必ずしも全てのタイミングで動作させる必
要がないことに着目し、動作状況に合わせて不要な回路
をスタンバイ状態に設定し、不要な回路を停止させ必要
な回路のみを動作させている。
【0003】以下に従来の発振回路について説明する。
図5は従来の発振回路の構成図であり、1は発振制御端
子、2は発振出力端子、3は圧電発振器の一種であるセ
ラミック発振器、4は電源スイッチ回路、5はバッフ
ァ、6は抵抗、7はインバータ、8は圧電発振子の一種
であるセラミック発振子、9は容量値C1の容量、10
は容量値C2の容量である。
【0004】図5に示される発振回路は、圧電発振器の
一種であるセラミック発振器3であり、インバータ7の
入力端と出力端との間に、抵抗6とセラミック発振子8
との並列回路を接続し、インバータ7の入力端に容量9
を接続し、その出力端に容量10を接続している。発振
出力はバッファ5を介して出力され、インバータ7への
電源供給は電源スイッチ回路4を介して行われる。その
電源スイッチ回路4は発振制御端子1から入力される発
振制御(以下、OSCENと称す)信号によって制御さ
れ、スタンバイ時と通常動作時とで動作状態が切り替え
られる構成である。
【0005】以上のように構成されたセラミック発振器
について、以下その動作を説明する。
【0006】セラミック発振子8は、セラミック板(図
示せず)に電極(図示せず)をつけて構成され、その電
極に電圧を加えると固有の振動数で振動する。このセラ
ミック発振子8とインバータ7を用いると、セラミック
発振子8の固有振動数で決まる発振周波数で発振するセ
ラミック発振器3が構成され、CR発振器よりも安定な
発振器が実現できる。
【0007】以下、図6を用いて従来の発振回路の回路
動作を説明する。図6は従来の発振回路のタイミングチ
ャートであり、横軸を時間tとして各部の動作波形を示
している。図6において、t1時点までの期間は、発振
制御端子1に印加されるOSCEN信号がLレベルであ
り、それに応じて電源スイッチ回路4はオフされ、イン
バータ7への電源供給が行われないため、セラミック発
振器3は動作しない。この状態がFDDがスタンバイ状
態である。
【0008】そして、t1時点後にOSCEN信号がH
レベルに切り替わると、セラミック発振器3の電源スイ
ッチ回路4がONに切り替わり、通常の動作状態とな
る。その後、セラミック発振器3の発振振幅が徐々に大
きくなり、それにつれて発振周波数も徐々に安定になっ
てくる。電源供給を開始してからセラミック発振器3の
発振出力が安定するまでに少々の起動時間(t3−t
1)を要する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のセラミック発振器では、起動時間が数百msとな
り、セラミック発振器3をスタンバイ状態から通常動作
状態へ切り替えた時、発振出力が安定化するまでの起動
時間が長くなるという欠点を有していた。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、スタンバイ時と通常動作時で作動すべき回路を選択
して低消費電力化を図ると共に、スタンバイ状態から通
常動作状態へ移行した時の発振出力が安定な状態に早く
切り替えられる発振回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の発振回路は、スタンバイ時に電源供給が遮断
され、通常動作時の電源供給によって徐々に起動する一
方、所定周波数で安定に発振する第1の発振器と、スタ
ンバイ時に電源供給が遮断され、通常動作時の電源供給
によって短時間で起動する第2の発振器と、前記第1の
発振器の発振出力を所定個数カウントした後はカウント
動作がリセットされるカウンタと、スタンバイ時から通
常動作時に移行した当初は前記第2の発振器の発振出力
を選択する一方、前記カウンタが前記第1の発振器の発
振出力を所定個数カウントした後は前記第1の発振器の
発振出力を選択するように、前記カウンタの出力に応じ
て切替動作するセレクタとを具備した構成である。
【0012】この構成により、スタンバイ時には第1,
第2の発振器への電源供給を遮断させ、通常の動作時に
のみ第1,第2の発振器に電源供給するため、消費電力
を低減することができる。通常動作状態に切り替わって
から第1の発振器の発振出力が安定化するまでの過渡期
には、第2の発振器の発振出力が出力されるため、モー
ド切り替え時の発振出力を素早く安定化できる。
【0013】また、別の発明の発振回路は、上述の発明
の構成に加えて、カウンタが前記第1の発振器の発振出
力の所定数をカウントした後は、第1の発振器の発振出
力を選択して出力する一方、第2の発振器の回路動作を
停止する構成である。
【0014】この構成により、通常動作状態に切り替わ
った後、第1の発振器の発振出力が安定化するまでの過
渡期には、第2の発振器の発振出力が代替として出力さ
れる。また、第1の発振器を起動する過渡期のみ第2の
発振器への電源供給を行うため、必要最小限の時間に限
って第2の発振器が起動され、回路全体の消費電力を最
小限にすることができる。
【0015】また更に、別の発明の発振回路は、スタン
バイ時に電源供給が遮断され、通常動作時の電源供給に
よって起動する圧電発振器と、スタンバイ時に電源供給
が遮断され、通常動作時の電源供給によって短時間で起
動する一方、前記圧電発振器とほぼ同じ発振周波数で発
振する第2の発振器と、前記圧電発振器の発振出力を所
定個数カウントした後はカウント動作がリセットされる
カウンタと、スタンバイ時から通常動作時に移行した当
初は前記第2の発振器の発振出力を選択する一方、前記
カウンタが前記圧電発振器の発振出力を所定個数カウン
トした後は前記圧電発振器の発振出力を選択するよう
に、前記カウンタの出力に応じて切替動作するセレクタ
とを具備した構成である。
【0016】この構成により、スタンバイ時には圧電発
振器および第2の発振器への電源供給を遮断させ、通常
動作時にのみ圧電発振器および第2の発振器を回路動作
させるため、消費電力を低減することができる。また、
通常動作時に切り替わってから圧電発振器の発振出力が
安定化するまでの過渡期には、第2の発振器の発振出力
が出力されるため、モード切り替え時の発振出力を安定
な状態に素早く近付けられる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0018】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態における発振回路の構成図を示すものである。
図1において、1は発振制御端子、2は発振出力を外部
に出力するための発振出力端子、3はセラミック発振
器、4はセラミック発振器3の電源供給を切り替えるた
めの第1の電源スイッチ回路、5はセラミック発振器3
の発振出力を増幅するバッファ、6は抵抗、7はインバ
ータ、8は圧電発振子の一種であるセラミック発振子、
9は容量値C1の容量、10は容量値C2の容量、11
は起動時間の短い第2の発振器、12はAND回路、1
3はカウンタ、14は第2の発振器11の電源供給を切
り替えるための第2の電源スイッチ回路、15は発振出
力を切り替えるためのセレクタ、16はフリップフロッ
プである。
【0019】発振制御端子1から入力される発振制御
(以下、OSCENと称す)信号は、Hレベルの時に通
常動作状態に設定し、Lレベルの時にスタンバイ状態に
設定する制御信号として用いられる。
【0020】圧電発振器の一種であるセラミック発振器
3は、セラミック発振子8と抵抗6との並列回路をイン
バータ7の入出力間に接続し、そのインバータ7の入力
端に容量9を接続し、出力端に容量10を接続すること
によって主要部が構成される。発振出力はバッファ5で
増幅され、増幅された発振出力OSC1は各回路に向け
て出力される。なお、発振周波数はセラミック発振子8
の固有振動数で決定され、通常の動作状態では極めて安
定な発振周波数で発振する。しかし、電源電圧を印加し
た後、発振周波数や出力振幅が過渡的に不安定であり、
安定化するまでに或る程度の時間が必要である。
【0021】第1の電源スイッチ回路4は、インバータ
7に供給する電源電圧Vccをスイッチするものであ
り、発振制御端子1に入力されるOSCEN信号がHレ
ベルの時に閉成してインバータ7への電源供給を行い、
Lレベルの時に開成してインバータ7への電源供給を停
止する。
【0022】なお、図1に示す第1の電源スイッチ回路
4は、インバータ7への電源供給のみを切り替えている
が、バッファ5への電源供給も同時に切り替えると、セ
ラミック発振器3の消費電力をより効果的に削減できる
ことは言うまでもない。また、セラミック発振子8を水
晶発振子に置き換えると、圧電発振器の一種である水晶
発振器が構成され、この実施形態と同様に機能すること
も言うまでもない。
【0023】カウンタ13は、クロック入力端子CKに
セラミック発振器3の発振出力OSC1が入力され、リ
セット端子RにHレベルが入力される時にリセット機能
が解除され、クロック入力端子CKに入力される信号
(OSC1)を計数するカウント動作がなされる。ま
た、リセット端子RにLレベルが入力されると、カウン
タ13はカウント動作を停止し、そのQ出力はLレベル
になる。なお、この実施形態では、カウンタ13として
1/8分周器を用いた事例で説明する。
【0024】フリップフロップ(以下、DFFという)
16は、データ入力に電源電圧Vcc(Hレベル)が入
力され、カウンタ13のQ出力がクロック入力端子CK
に入力されている。そして、セラミック発振器3の発振
出力が或る程度大きくなり、カウンタ13はt3の時点
からカウント動作を開始する。このt3時点ではセラミ
ック発振器3の発振出力が或る程度大きな振幅になって
いる。
【0025】そのカウンタ13がセラミック発振器3の
発振出力の所定個数をカウントすると、カウンタ13の
Q出力がLレベルからHレベルに切り替わり、その切り
替わり点(カウンタ13のQ出力波形の前縁)に応動し
て、DFF16自身のQ出力がLレベルからHレベルに
切り替わる(t4時点)。この間に十分に長い起動時間
が確保され、セラミック発振器3の出力振幅が十分に確
保でき、発振周波数も安定化されている。従って、セラ
ミック発振器3の発振動作が安定化された状態を示す検
出信号として、DFF16のQ出力を活用することがで
き、DFF16のQ出力でセレクタ15の切り替え動作
を制御する。
【0026】第2の発振器11は、発振周波数の安定性
よりも起動時間の短さを重視したものであり、この実施
形態ではリングオシレータを採用した。リングオシレー
タとは、奇数個のインバータ(図示せず)を縦続接続し
てリング状に構成したものであり、インバータ固有の動
作遅延時間を活用して発振動作がなされる。そして、発
振周波数はインバータの個数を増減させて、発振周波数
を所望の周波数に可変設定することが可能であり、セラ
ミック発振器3の通常動作状態の発振周波数に近い周波
数になるように設定する。発振動作の制御は、電源の供
給と遮断とを切り替えることでなされる。なお、低消費
電力よりも起動時の発振周波数の安定性を重要視する場
合は、電源供給を常に行った状態でリングオシレータの
発振出力の取り出しが切り替えられるように、ゲート回
路(図示せず)を追加すれば良い。
【0027】以上のように構成された本実施形態の発振
回路について、図1の各部の動作波形を示す図2を参照
しながら、以下その回路動作を説明する。
【0028】図2において、t1時点までの期間は、O
SCEN信号がLレベルとなっており、この発振回路が
用いられるFDDがスタンバイ状態になっている。そし
て、OSCEN信号がLレベルであると、カウンタ13
及びDFF16がリセットされ、それらのQ出力は両方
ともLレベルである。従って、セレクタ15はB接点側
に繋がっており、第2の発振器11の出力を選択してい
る。そして、第1の電源スイッチ回路4及び第2の電源
スイッチ回路14はオフ状態となり、インバータ7への
電源供給および第2の発振器11への電源供給が停止さ
れており、回路全体の消費電力を最小限にすることがで
きる。
【0029】次に、t1時点後にOSCEN信号がLレ
ベルからHレベルに切り替わると、第1の電源スイッチ
回路4がオン状態となり、セラミック発振器3に回路電
流が供給され、セラミック発振器3の回路動作を起動さ
せる。その一方で第2の電源スイッチ回路14がオン状
態となり、第2の発振器11に回路電流が供給され、第
2の発振器11が起動される。但し、第2の発振器11
は瞬間的に起動するのではなく、少し経過したt2時点
の後に発振出力を出力する。
【0030】また、t1時点後にOSCEN信号がHレ
ベルになると、カウンタ13およびDFF16のリセッ
ト状態が解除され、カウンタ13のカウント動作が可能
な状態となる。そして、セラミック発振器3が起動され
始め、セラミック発振器3の発振出力が或る程度大きく
なるt3時点を経過後、カウンタ13はセラミック発振
器3の発振出力OSC1を4個ほどカウントすると、t
4時点でカウンタ13のQ出力がHレベルに切り替わ
る。すると、DFF16はカウンタ13のQ出力の立ち
上がりエッジ(前縁)でトリガされて、DFF16のQ
出力がHレベルに切り替わる。すると、カウンタ13の
動作がリセットされ、カウンタ13はそれ以上のカウン
ト動作を継続しない。
【0031】カウンタ13のQ出力の動作波形は、カウ
ンタ13のQ出力の立ち上がりエッジでトリガされたD
FF16のQ出力が立ち上がると、DFF16の出力で
カウンタ13がリセットされそのQ出力がLレベルに戻
るため、微分パルスのような波形になる。この微分パル
スは、数ゲート分の動作遅延時間に相当する。
【0032】次に、図1及び図2を参照しながら、セレ
クタ15の回路動作を中心に説明する。
【0033】まず、t1時点までのスタンバイ状態の期
間は、発振制御端子1に入力されるOSCEN信号がL
レベルとなっており、カウンタ13及びDFF16がリ
セットされてそれぞれのQ出力がLレベルになり、DF
F16のQ出力によって動作するセレクタ15はB接点
側を選択している。しかし、第1の電源スイッチ回路4
および第2の電源スイッチ回路14がオフ状態になるた
め、セラミック発振器3および第2の発振器11の電源
供給が遮断され、発振動作を停止している。
【0034】次に、OSCEN信号がHレベルとなるt
1時点以後は通常動作状態となり、第1の電源スイッチ
回路4および第2の電源スイッチ回路14がオン状態と
なり、セラミック発振器3および第2の発振器11に電
源供給がなされ、それぞれ起動し始めるが、いずれの発
振器も瞬間的には起動しない。
【0035】まず、少し時間が経過してt2時点になっ
た時点で、第2の発振器11が素早く起動し、それ以降
は第2の発振器11の発振出力OSC2がセレクタ15
を介して発振出力端子2から出力される。それより遅れ
たt3の時点で、セラミック発振器3は所定レベル以上
の発振出力OSC1をバッファ5の出力端から出力し、
カウンタ13によって発振出力OSC1の個数をカウン
トする。
【0036】そして、カウンタ13が発振出力OSC1
を4個目をカウントするt4の時点で、カウンタ13の
Q出力でDFF16がトリガされ、DFF16のQ出力
がHレベルになる。すると、DFF16のQ出力でセレ
クタ15はA接点側に切り替えられ、セラミック発振器
3の発振出力OSC1が発振出力端子2から出力される
ことになり、FDDのシステム全体が通常の動作状態と
なる。なお、発振制御端子1に入力されるOSCEN信
号が再びLレベルになると、セラミック発振器3,第2
の発振器11,カウンタ13およびDFF16が初期化
され、再び全体の回路がスタンバイ状態に戻る。
【0037】以上のように、第1の実施形態の発振回路
は、セラミック発振器3の発振出力OSC1の所定個数
をカウントしてから、セラミック発振器3の発振出力O
SC1を選択して出力するため、十分大きな発振振幅を
持ち安定な発振周波数の発振出力が得られる。また、セ
ラミック発振器3の発振出力が安定するまでの過渡期
(t3までの期間)は、起動時間の短い第2の発振器1
1の発振出力が代替で出力されるため、代替の発振出力
でFDDのシステムを作動させることが可能になる。更
に、スタンバイ状態の時には、セラミック発振器3や第
2の発振器11の電源供給を停止するため、システム全
体の電力消費を削減できるという格別な効果を奏する。
【0038】なお、第1の実施形態では、第2の発振器
11の発振周波数がセラミック発振器3の発振周波数と
ほぼ等しいものとして説明したが、使用されるシステム
の規格が許容するならば、セラミック発振器3の発振周
波数の1/2〜2倍程度異なる状態で使用しても構わな
い。
【0039】上述の第1の実施形態では、発振制御端子
1に入力されるOSCEN信号で第2の電源スイッチ回
路14を切り替え動作させるため、第2の発振器11の
発振出力を必要としない期間(t4時点以降の期間)で
も、第2の発振器11を作動させるため、十分な低消費
電力化が図れないという問題があった。そこで、第2の
発振器11の作動時間を必要最小限として、更なる低消
費電力化が図れる第2の実施形態の発振回路を以下に説
明する。
【0040】(第2の実施形態)以下、図3および図4
を参照しながら第2の実施形態における発振回路を説明
する。
【0041】図3は、本発明の第2の実施形態における
発振回路の構成図を示すものである。図3において、1
は発振制御端子、2は発振出力を外部に出力するための
発振出力端子、3はセラミック発振器、4はセラミック
発振器3の電源供給を切り替えるための第1の電源スイ
ッチ回路、5はセラミック発振器3の発振出力を増幅す
るバッファ、6は抵抗、7はインバータ、8は圧電発振
子の一種であるセラミック発振子、9は容量値C1の容
量、10は容量値C2の容量、11は起動時間の短い第
2の発振器、12はAND回路、13はカウンタ、14
は第2の発振器11の電源供給を切り替えるための第2
の電源スイッチ回路、15は発振出力を切り替えるため
のセレクタ、16はフリップフロップである。
【0042】そして、第2の実施形態の発振回路の回路
構成は、第1の実施形態では第2の電源スイッチ回路1
4をOSCEN信号で制御しているが、この第2の実施
形態では第2の電源スイッチ回路14をAND回路12
の出力信号で制御する点で異なっており、その他の箇所
は図1に示す第1の実施形態と同様である。
【0043】以下、第1の実施形態の回路構成と異なる
箇所を中心にして、図3及び図4を参照しながら第2の
実施形態の発振回路の回路動作について説明する。
【0044】図4において、t1時点までのスタンバイ
状態の期間は、発振制御端子1に入力されるOSCEN
信号がLレベルとなっており、カウンタ13及びDFF
16がリセットされ、それらのQ出力がLレベルにな
り、DFF16のQ出力によって動作するセレクタ15
はB接点側を選択している。しかし、OSCEN信号で
動作する第1の電源スイッチ回路4および、AND回路
12の出力で動作する第2の電源スイッチ回路14がオ
フ状態になるため、セラミック発振器3および第2の発
振器11の電源供給が遮断され、発振動作を停止してい
る。
【0045】次に、OSCEN信号がHレベルとなるt
1時点以後は通常動作状態となり、第1の電源スイッチ
回路4および第2の電源スイッチ回路14がオン状態と
なり、セラミック発振器3および第2の発振器11に電
源供給がなされ、それぞれ起動し始めるが、いずれの発
振器も瞬間的には起動しない。
【0046】まず、少し時間が経過したt2時点で、第
2の発振器11が素早く起動し、それ以降は第2の発振
器11の発振出力OSC2がセレクタ15を介して発振
出力端子2から出力される。それより遅れたt3時点
で、セラミック発振器3は所定レベル以上の発振出力O
SC1をバッファ5の出力端から出力し、カウンタ13
によって発振出力OSC1の個数をカウントする。
【0047】そして、カウンタ13が発振出力OSC1
を4個目をカウントしたt4時点で、カウンタ13のQ
出力でDFF16がトリガされ、DFF16のQ出力が
Hレベルになる。すると、DFF16のQ出力でセレク
タ15はA接点側に切り替えられ、セラミック発振器3
の発振出力OSC1が発振出力端子2から出力され、F
DDのシステム全体が通常の動作状態となる。
【0048】そして、AND回路12の出力は、t1時
点からt4時点までの期間がHレベルとなり、それ以外
の期間がLレベルとなるため、AND回路12の出力で
制御される第2の電源スイッチ回路14はその期間だけ
第2の発振器11に電源供給を行い、第2の発振器11
の発振出力をセレクタ15を介して発振出力端子2に出
力する。即ち、第2の発振器11は、その発振出力OS
C2が必要となる期間(t1時点からt4時点までの期
間)のみ第2の電源スイッチ回路14を介して電源供給
がなされ、その期間中のみ発振動作する。従って、第2
の発振器11は、スタンバイ状態から通常動作状態に切
り替わった後の過渡期のみ動作することになり、必要最
小限の消費電力で動作する。
【0049】なお、発振制御端子1に入力されるOSC
EN信号が再びLレベルになると、セラミック発振器
3,第2の発振器11,カウンタ13およびDFF16
が初期化され、再び全体の回路がスタンバイ状態に戻
る。
【0050】以上のように、第2の実施形態の発振回路
は、セラミック発振器3の発振出力OSC1の所定個数
をカウントしてから、セラミック発振器3の発振出力O
SC1を選択して出力するため、十分大きな発振振幅を
持ち安定な発振周波数の発振出力が得られる。また、起
動時間の短い第2の発振器11は、セラミック発振器3
の発振出力が安定するまでの過渡期(t4時点までの期
間)のみ作動して、セラミック発振器3の発振出力の欠
落を補う、代替の発振出力を活用してFDDのシステム
を早く作動させることが可能になる。それだけでなく、
第2の発振器11への電源供給が必要最小限となるた
め、システム全体の電力消費を第1の実施形態に比べて
大幅に削減できるという格別な効果を奏する。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明の発振回路は、スタ
ンバイ時には第1,第2の発振器への電源供給を遮断し
て、通常動作時にのみ第1,第2の発振器を回路動作さ
せるため、消費電力を最小限に抑えることができる。ま
た、通常動作状態になって第1の発振器の発振出力が安
定化するまでの過渡期には、第2の発振器の発振出力が
出力されるため、モード切り替えの過渡期の発振出力を
安定な状態に素早く近付けられるという格別の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における発振回路の構
成図
【図2】第1の実施形態の回路動作を説明するためのタ
イミング図
【図3】本発明の第2の実施形態における発振回路の構
成図
【図4】第2の実施形態の回路動作を説明するためのタ
イミング図
【図5】従来の発振回路の構成図
【図6】従来例を説明するためのタイミング図
【符号の説明】
1 発振制御端子 2 発振出力端子 3 セラミック発振器 4 第1の電源スイッチ回路 5 バッファ 6 抵抗 7 インバータ 8 セラミック発振子 9 容量C1 10 容量C2 11 第2の発振器 12 AND回路 13 カウンタ 14 第2の電源スイッチ回路 15 セレクタ 16 フリップフロップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J079 AA05 BA24 BA41 EA04 FB31 FB34 FB48 KA01 5J081 AA01 BB02 CC04 CC44 DD04 DD15 EE15 FF03 GG06 HH01 KK04 KK23 LL05 MM01 MM02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタンバイ時に電源供給が遮断され、通
    常動作時の電源供給によって徐々に起動する一方、所定
    周波数で安定に発振する第1の発振器と、 スタンバイ時に電源供給が遮断され、通常動作時の電源
    供給によって短時間で起動する第2の発振器と、 前記第1の発振器の発振出力を所定個数カウントした後
    はカウント動作がリセットされるカウンタと、 スタンバイ時から通常動作時に移行した当初は前記第2
    の発振器の発振出力を選択する一方、前記カウンタが前
    記第1の発振器の発振出力を所定個数カウントした後は
    前記第1の発振器の発振出力を選択するように、前記カ
    ウンタの出力に応じて切替動作するセレクタとを具備し
    た発振回路。
  2. 【請求項2】 カウンタが第1の発振器の発振出力を所
    定個数カウントした後は、第1の発振器の発振出力を選
    択して出力する一方、第2の発振器への電源供給を遮断
    することを特徴とする請求項1記載の発振回路。
  3. 【請求項3】 スタンバイ時に電源供給が遮断され、通
    常動作時の電源供給によって起動する圧電発振器と、 スタンバイ時に電源供給が遮断され、通常動作時の電源
    供給によって短時間で起動する一方、前記圧電発振器と
    ほぼ同じ発振周波数で発振する第2の発振器と、 前記圧電発振器の発振出力を所定個数カウントした後は
    カウント動作がリセットされるカウンタと、 スタンバイ時から通常動作時に移行した当初は前記第2
    の発振器の発振出力を選択する一方、前記カウンタが前
    記圧電発振器の発振出力を所定個数カウントした後は前
    記圧電発振器の発振出力を選択するように、前記カウン
    タの出力に応じて切替動作するセレクタとを具備した発
    振回路。
  4. 【請求項4】 カウンタが圧電発振器の発振出力を所定
    個数カウントした後は、前記圧電発振器の発振出力を選
    択して出力する一方、第2の発振器への電源供給を遮断
    することを特徴とする請求項3記載の発振回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008234046A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Fujitsu Ltd 発振回路及び半導体装置
JP2011223470A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Seiko Epson Corp Memsデバイス、電子機器
WO2012133282A1 (ja) * 2011-03-30 2012-10-04 古河電気工業株式会社 レーダ装置
JP2018191038A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 セイコーエプソン株式会社 回路装置、発振器、電子機器及び移動体

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