JP2002310363A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2002310363A
JP2002310363A JP2001116007A JP2001116007A JP2002310363A JP 2002310363 A JP2002310363 A JP 2002310363A JP 2001116007 A JP2001116007 A JP 2001116007A JP 2001116007 A JP2001116007 A JP 2001116007A JP 2002310363 A JP2002310363 A JP 2002310363A
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seal material
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茂雄 大井
Kenji Tozaki
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Maruyasu Industries Co Ltd
Kurashiki Kako Co Ltd
Togo Seisakusho Corp
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Maruyasu Industries Co Ltd
Kurashiki Kako Co Ltd
Togo Seisakusho Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタ本体がリテーナ支持体とシール材収
容体とにより構成されるコネクタでありながら、シール
材収容体の加工工数を増加することなく、シール材の抜
け外れを防止することのできるコネクタを提供する。 【解決手段】 コネクタ8は、コネクタ本体9とリテー
ナ40を備える。リテーナ40は、コネクタ本体9に挿
入された軸状体1に対する係合によって軸状体1をロッ
クする。コネクタ本体9を、リテーナ40を支持するリ
テーナ支持体19と、リテーナ支持体19に設けるシー
ル材収容体10とにより構成する。シール材収容体10
内には、シール材16をパイプ体挿入側の開口端部15
より嵌合する。内側部材30と外側部材20とにより構
成したリテーナ支持体19には、シール材16の反嵌合
方向への移動を制限するストッパ部37を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に自動車等にお
けるエンジンの燃料系統、冷却系統等などにおける流体
配管に使用される管継手のコネクタ、あるいは、その他
のコネクタ類に流用することのできるコネクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコネクタには、例えば特
開平11−22885号公報に開示されたものがある。
その公開公報におけるコネクタ(従来例のコネクタとい
う)は、コネクタ本体とリテーナとを備えている。コネ
クタ本体には、軸状体が軸方向に挿入される。リテーナ
は、前記軸状体に弾性変形を利用して係合し、その軸状
体をロックする。しかして、コネクタ本体は、金属製の
シール材収容体と、そのシール材収容体に一体的に形成
された樹脂製のリテーナ支持体とにより構成される。こ
のため、シール材収容体には、シール材収容体と軸状体
との間をシールするシール材が軸状体挿入側の開口端部
より嵌合される。さらに、シール材収容体の開口端部を
内方に折り曲げることにより、前記シール材の反嵌合方
向への移動すなわち抜け外れが防止されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来例のコネクタ本体
がリテーナ支持体とシール材収容体とにより構成される
コネクタによると、シール材の抜け外れを防止するため
に、シール材収容体の開口端部を折り曲げている。この
ため、シール材収容体の折り曲げ加工により、シール材
収容体の加工工数が増加していた。なお、シール収容体
にシール材の抜け外れを防止する折り返し部分を形成し
ておくことも考えられるが、シール材収容体内へのOリ
ングの嵌め込みが困難になるため好ましくない。
【0004】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであり、本発明が解決しようとする課題
は、コネクタ本体がリテーナ支持体とシール材収容体と
により構成されるコネクタでありながら、シール材収容
体の加工工数を増加することなく、シール材の抜け外れ
を防止することのできるコネクタを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求
項1に記載された発明のコネクタは、コネクタ本体と、
そのコネクタ本体に設けられたリテーナとを備える。前
記コネクタ本体は、軸状体を軸方向に挿入可能に形成さ
れている。前記リテーナは、前記コネクタ本体に挿入さ
れた前記軸状体に対する係合によってその軸状体をロッ
ク可能に形成されている。そして、前記コネクタ本体
を、前記リテーナを支持するリテーナ支持体と、そのリ
テーナ支持体に設けられるシール材収容体とにより構成
する。前記シール材収容体内には、そのシール材収容体
と前記軸状体との間をシールするシール材を軸状体挿入
側の開口端部より嵌合する。前記リテーナ支持体には、
前記シール材収容体内に嵌合された前記シール材の反嵌
合方向への移動を所定量に制限するストッパ部を設けた
ものである。
【0006】このように構成すると、コネクタ本体に挿
入された軸状体に対するリテーナの係合によって、その
軸状体がロックされる。ところで、コネクタ本体を構成
するリテーナ支持体がシール材収容体に設けられること
により、そのシール材収容体内に嵌合されたシール材の
反嵌合方向への移動がリテーナ支持体のストッパ部によ
って所定量に制限される。したがって、コネクタ本体が
リテーナ支持体とシール材収容体とにより構成されるコ
ネクタでありながら、シール材収容体に余計な加工を必
要とせずに、シール材の反嵌合方向への移動を所定量に
制限することができる。このため、シール材収容体の加
工工数を増加することなく、シール材の抜け外れを防止
することができる。
【0007】請求項2に記載された発明のコネクタは、
請求項1に記載のコネクタであって、前記リテーナ支持
体を、相互に嵌合可能な内側部材と外側部材とにより構
成している。さらに、内側部材と外側部材との嵌合によ
り前記シール材収容体に組付けたものである。このよう
に構成すると、リテーナ支持体を内側部材と外側部材と
に分割して形成することができる。したがって、リテー
ナ支持体を一部品で形成する場合に比べて、内側部材と
外側部材の形状が単純化されるので、内側部材と外側部
材を容易に形成することができる。
【0008】請求項3に記載された発明のコネクタは、
請求項2に記載のコネクタであって、前記リテーナによ
り前記内側部材と前記外側部材とを軸方向に位置決めし
たものである。このように構成すると、内側部材と外側
部材とがリテーナを利用して軸方向に位置決めされるの
で、内側部材と外側部材との軸方向の位置決めに専用の
部品を使用しなくて済む。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。この実施の形態では、自動車における
エンジンの燃料系統における流体配管に使用される管継
手のコネクタを例示する。なお、図1はコネクタ及びパ
イプ体を示す斜視図、図2はコネクタのロック状態を示
す側断面図、図3は図2のIII−III線断面図、図
4はコネクタのアンロック状態を図3に準じて示す断面
図、図5はコネクタの分解斜視図である。
【0010】図1に示すように、管継手は、コネクタ8
と、そのコネクタ8に接続可能なパイプ体1とにより構
成される。コネクタ8には、チューブ5の接続側の端部
が嵌合により接続される。なお、説明の都合上、パイプ
体1を述べた後にコネクタ8を説明する。
【0011】まず、パイプ体1を説明する。図1に示さ
れるパイプ体1は、金属製で、ほぼ丸型パイプ状に形成
されている。パイプ体1のコネクタ接続側の端部(挿入
端部という)2には、その端面から所定間隔を隔てた位
置における外周面上に突出する環状のバルジ部3が形成
されている。挿入端部2の先端(図2において右端)
は、先細り状に形成されている。なお、パイプ体1は本
明細書でいう「軸状体」に相当する。
【0012】次に、コネクタ8を説明する。図1に示す
ように、コネクタ8は、その主体をなすコネクタ本体9
と、前記パイプ体1をロック可能なリテーナ40とを備
える。さらに、コネクタ本体9は、ファーツリー10と
リテーナ支持体19とにより構成されている。さらに、
リテーナ支持体19は、インナーブッシュ30とアウタ
ーケース20とにより構成されている。すなわち、コネ
クタ8は、ファーツリー10とアウターケース20とイ
ンナーブッシュ30とリテーナ40とを構成部品として
構成されている。以下、順に説明する。
【0013】まず、ファーツリー10を説明する。図6
にファーツリー10を一部破断した側面図が示されてい
る。なお、図6では、図の上半部が外形で表わされ、そ
の下半部が断面で表わされている。ファーツリー10
は、金属製で、ほぼ丸型パイプ状に形成されている(図
5参照)。ファーツリー10内の中空部によって形成さ
れる燃料通路10aは、小径側のチューブ接続管部11
(図6において右端部)から大径側の開口端部15(図
6において左端部)に向かって、内径を段階的に大きく
する段付孔状に形成されている。なお、ファーツリー1
0は本明細書でいう「シール材収容体」に相当する。
【0014】詳しくは、ファーツリー10には、燃料通
路10aにおける内径の小さいチューブ接続管部11
と、そのチューブ接続管部11の内径よりも大きな内径
を有する連通管部12と、その連通管部12の内径より
も大きな内径を有するシール材収容管部13と、そのシ
ール材収容管部13から開口端部に向かって内径を次第
に大きくするほぼテーパー状のフランジ部14と、その
フランジ部14の大径側から開口端に向かって突出する
開口端部15とが形成されている。なお、開口端部15
は本明細書でいう「軸状体挿入側の開口端部」に相当す
る。
【0015】前記チューブ接続管部11の外周面には、
適数個(図6は4個を示す)のほぼ環状をなす隆起部1
1aが突出されている。隆起部11aは、チューブ接続
管部11に対する樹脂製のチューブ5(図1参照)の嵌
合による接続を確実化する。
【0016】図6に示すように、前記ファーツリー10
における前記シール材収容管部13内には、リング状の
スペーサ17を間にして2個の弾性を有するOリングか
らなるシール材16が配置されている。そのシール材1
6及びスペーサ17は、シール材収容管部13の開口端
部15から嵌合可能に形成されている。奥側(図6にお
いて右側)のシール材16は、シール材収容管部13と
連通管部12との接続部における段差面(符号、10b
を付す)により受止められる。なお、前記シール材16
は、その弾性によりファーツリー10とパイプ体1との
間をシールする(図2参照)。
【0017】次に、アウターケース20を説明する。図
7にアウターケースの正面図、図8にアウターケースの
側面図が示されている。図7及び図8に示すように、ア
ウターケース20は、樹脂製で、ほぼ円筒状に形成され
ている。アウターケース20は、外筒部21と、その一
端部(図8において右端部)に内向きフランジ状に突出
された外側挟持部22とを有している。外側挟持部22
によって形成されるファーツリー挿入孔23は、前記フ
ァーツリー10のシール材収容管部13を挿通可能な口
径で形成されている(図2参照)。
【0018】前記外筒部21の内周面は、前記ファーツ
リー10の開口端部15を挿通可能な内径で形成されて
いる(図2参照)。また、外筒部21と外側挟持部22
とによる隅角部の内周面には、内側テーパ孔24が形成
されている。内側テーパ孔24は、前記ファーツリー1
0のフランジ部14を嵌合可能に形成されている(図2
参照)。
【0019】さらに、図7及び図8に示すように、前記
外筒部21には、周方向の約半分を開口する外側開口窓
25が形成されている(図4参照)。外筒部21の内側
面には、外側開口窓25の周方向の一端縁部(図7にお
いて右端縁部)25bにおいて、その外側開口窓25を
間にしてほぼ対称状に位置する凹部26が形成されてい
る。凹部26は、外筒部21の内周面上に位置しかつ外
筒部21の軸線L1に平行する軸線L2を中心とするほ
ぼ半円形状に形成されている(図5参照)。また、前記
外筒部21の外側開口窓25の周方向の他端縁部(図7
において左端縁部)25aは、係合凸部25a(当該端
縁部と同一符号を付す)に設定されている。なお、アウ
ターケース20は本明細書でいう「外側部材」に相当す
る。
【0020】次に、インナーブッシュ30を説明する。
図9にインナーケースの正面図、図10にインナーケー
スの側面図が示されている。図9及び図10に示すよう
に、インナーブッシュ30は、樹脂製で、ほぼ円筒状に
形成されている。インナーブッシュ30は、内筒部31
と、その一端部(図10において右端部)から先端部に
向かって径を次第に小さくするほぼテーパー状の内側挟
持部32と、その内側挟持部32の小径側から先端に向
かって突出するストッパ筒部37とを有している。な
お、インナーブッシュ30内の中空部は、パイプ体挿入
口33に設定されている。
【0021】図2に示すように、前記内筒部31の外周
面は、前記アウターケース20の外筒部21内に嵌合可
能な外径で形成されている。また、内筒部31の内周面
は、前記パイプ体1のバルジ部3を嵌合可能な内径で形
成されている。
【0022】前記内側挟持部32の外周面は、前記ファ
ーツリー10の開口端部15の端面及び内周面及びフラ
ンジ部14の内周面に嵌合可能に形成されている。ま
た、内側挟持部32の内周面は、前記内筒部31からス
トッパ筒部37に向かって内径を次第に小さくするテー
パー孔状に形成されている。
【0023】前記ストッパ筒部37の外周面は、前記フ
ァーツリー10のシール材収容管部13内に嵌合可能な
外径で形成されている。また、ストッパ筒部37の内周
面は、前記パイプ体1を挿通可能な内径で形成されてい
る。また、ストッパ筒部37は、例えばシール材収容管
部13の軸方向長さの1/2程度の軸方向長さで形成さ
れている。また、ストッパ筒部37の先端面37aは、
前記ファーツリー10の段差面10bと対向可能に形成
されている。なお、ストッパ筒部37は本明細書でいう
「ストッパ部」に相当する。
【0024】さらに、図9及び図10に示すように、前
記内筒部31には、周方向の約半分を開口する内側開口
窓35が形成されている(図4参照)。内側開口窓35
は、前記アウターケース20の外側開口窓25よりも大
きい開口角度で形成されている(図4参照)。また、内
側開口窓35の軸方向の開口幅は、外側開口窓25の軸
方向の開口幅とほぼ等しい大きさに設定されている。内
側開口窓35の両端縁部35a,35bは、前記アウタ
ーケース20の外側開口窓25の両端縁部25a,25
bよりも周方向に奥まった位置に配置可能に形成されて
いる(図4参照)。すなわち、内側開口窓35の両端縁
部35a,35bに対し、前記アウターケース20の外
側開口窓25の両端縁部25a,25bが周方向に突出
した位置に配置可能に形成されている。
【0025】前記内筒部31の外側部には、内側開口窓
35の一端縁部(図9において右端縁部)35bの近く
において、ヒンジ軸38が形成されている。ヒンジ軸3
8は、内筒部31の軸線L1に平行する軸線L2を中心
とするほぼ円柱形状に形成されている。ヒンジ軸38
は、前記アウターケース20の凹部26(図7及び図8
参照)内に嵌合可能に形成されている。なお、インナー
ブッシュ30は本明細書でいう「内側部材」に相当す
る。
【0026】次に、リテーナ40を説明する。図11に
リテーナ40の正面図、図12にリテーナ40の側面図
が示されている。図11及び図12に示すように、リテ
ーナ40は、樹脂製で、ほぼ円弧板状に形成されてい
る。リテーナ40の凹形内周面は、前記パイプ体1の挿
入端部2に径方向より嵌合可能な嵌合部41に設定され
ている(図3参照)。リテーナ40は、前記アウターケ
ース20の外側開口窓25及び前記インナーブッシュ3
0の内側開口窓35に嵌合可能に形成されている(図3
参照)。
【0027】前記リテーナ40の一端部(図11におい
て下端部)は、取付け部42に設定されている。取付け
部42には、側方(図11において左方)に開口するほ
ぼC字状の軸孔43が形成されている。リテーナ40の
軸孔43は、取付け部42の弾性変形を利用して前記コ
ネクタ本体9のインナーブッシュ30のヒンジ軸38に
係合可能に形成されている(図3及び図4参照)。これ
により、リテーナ40をヒンジ軸38に回動可能に支持
させることができる。
【0028】図11に示すように、前記リテーナ40の
他端部(図11において上端部)には、平坦面46が形
成されている。平坦面46の外端部には、ほぼ段付状を
なす係合凹部47が形成されている。係合凹部47は、
前記アウターケース20の係合凸部25aに、例えば係
合凸部25aの弾性変形を利用して係合可能に形成され
ている(図3参照)。
【0029】上記したファーツリー10(図6参照)、
アウターケース20(図7及び図8参照)、インナーブ
ッシュ30(図9及び図10参照)、リテーナ40(図
11及び図12参照)は、以下のようにして組付けられ
る。なお、ファーツリー10のシール材収容管部13に
は、予め、シール材16及びスペーサ17が嵌合されて
収容されている(図2参照)。
【0030】まず、図5の状態からファーツリー10の
チューブ接続管部11をアウターケース20の外筒部2
1内を通してファーツリー挿入孔23内に挿入する。そ
して、ファーツリー10のシール材収容管部13をアウ
ターケース20のファーツリー挿入孔23内に相対的に
挿入するとともに、ファーツリー10のフランジ部14
に対しアウターケース20の外側挟持部22を面接触状
に嵌合する。
【0031】次に、前記アウターケース20内に、イン
ナーブッシュ30をストッパ筒部37から挿入する。こ
のとき、アウターケース20の凹部26とインナーブッ
シュ30のヒンジ軸38とを整合させる。そして、ファ
ーツリー10のシール材収容管部13内にインナーブッ
シュ30のストッパ筒部37を挿入するとともに、ファ
ーツリー10のフランジ部14内に対しインナーブッシ
ュ30の内側挟持部32を面接触状に嵌合する。また、
アウターケース20の外筒部21とインナーブッシュ3
0の内筒部31が嵌合される。これにより、ファーツリ
ー10のフランジ部14がアウターケース20とインナ
ーブッシュ30とにより挟持される(図2参照)。ま
た、アウターケース20の凹部26とインナーブッシュ
30のヒンジ軸38とが嵌合される。また、アウターケ
ース20の外側開口窓25とインナーブッシュ30の内
側開口窓35とが整合される(図4参照)。
【0032】次に、図4に示すように、インナーブッシ
ュ30のヒンジ軸38に、リテーナ40がその取付け部
42の弾性変形を利用して軸孔43が係合されることに
より、回動可能に支持される。このとき、リテーナ40
は、アンロック状態におかれる(図4参照)。
【0033】上記のようにして、ファーツリー10(図
6参照)、アウターケース20(図7及び図8参照)、
インナーブッシュ30(図9及び図10参照)、リテー
ナ40(図11及び図12参照)の組付けが完了するこ
とにより、コネクタ8が完成する。この状態では、イン
ナーブッシュ30とアウターケース20とによりリテー
ナ支持体19が構成される。これとともに、ファーツリ
ー10とリテーナ支持体19とによりコネクタ本体9が
構成される(図1参照)。また、インナーブッシュ30
とアウターケース20との嵌合によりリテーナ支持体1
9がファーツリー10に組付けられる(図2参照)。
【0034】また、インナーブッシュ30のストッパ筒
部37(詳しくは、その先端面37a(図10参照))
は、ファーツリー10内に嵌合された手前側(図2にお
いて左側)のシール材16を受止め可能である。このた
め、ファーツリー10内に嵌合されたシール材16の反
嵌合方向(図2において左方)への移動が、リテーナ支
持体19におけるインナーブッシュ30のストッパ筒部
37によって所定量に制限される。また、リテーナ40
によりインナーブッシュ30とアウターケース20とが
軸方向に位置決めされる(図2参照)。また、アウター
ケース20の凹部26とインナーブッシュ30のヒンジ
軸38との嵌合により、インナーブッシュ30とアウタ
ーケース20とが周方向に位置決めされる(図1参
照)。
【0035】上記のように構成されたコネクタ8(図1
参照)は、以下のようにして使用される。即ち、先ず、
図1及び図4に示すリテーナ40のアンロック状態にお
いて、パイプ体1の挿入端部2を、インナーブッシュ3
0の内筒部31内を通して、ファーツリー10のシール
材収容管部13及び連通管部12内に挿入する(図2参
照)。
【0036】この状態では、図2に示すように、パイプ
体1の挿入端部2は、インナーブッシュ30のパイプ体
挿入口33、手前側(図2において左側)のシール材1
6、スペーサ17及び奥側(図2において右側)のシー
ル材16を順に貫通し、連通管部12内に位置する。ま
た、パイプ体1の挿入端部2の外周面に対し、両シール
材16が弾性的に接触することにより、パイプ体1とフ
ァーツリー10との間がシールされる。
【0037】続いて、アンロック状態(図4参照)にあ
るリテーナ40を、ヒンジ軸38を中心として図4にお
いて左回り方向(図4中、矢印R参照)に回動する。こ
れによって、リテーナ40が前記アウターケース20の
外側開口窓25及び前記インナーブッシュ30の内側開
口窓35に嵌合される。これとともに、パイプ体1に対
しリテーナ40の嵌合部41がバルジ部3の手前側(図
2において左側)において径方向から嵌合される(図3
参照)。
【0038】また、リテーナ40の係合凹部47は、前
記アウターケース20の係合凸部25aに対しその弾性
変形を利用して係合する(図3参照)。これによって、
リテーナ40がロック状態となる。なお、係合凹部47
と係合凸部25aとによって「係合手段」が構成され
る。
【0039】上記したように、リテーナ40がロック状
態になることによって、コネクタ8にパイプ体1が完全
に結合されるとともに、その完全な結合状態が確認され
る(図2及び図3参照)。この状態では、図2に示すよ
うに、パイプ体1のバルジ部3がインナーブッシュ30
の内側挟持部32とリテーナ40との間において位置規
制される。なお、リテーナ40は軸方向及び径方向に関
し所定量だけ移動可能になっている。また、ロック状態
にあるリテーナ40をアンロック状態に戻すことによ
り、パイプ体1に対するロックを解除することが可能で
ある。
【0040】また、仮にパイプ体1をコネクタ8に挿入
したときに、その挿入が不完全である場合には、リテー
ナ40をロック方向(図4中、矢印R参照)に回動して
も、リテーナ40がパイプ体1のバルジ部3に当たる。
これにより、コネクタ8にパイプ体1が完全に挿入され
ておらず、リテーナ40がロックされていないことが確
認される。そのときには、パイプ体1の挿入状態を修正
すればよい。
【0041】上記したコネクタ8によると、コネクタ本
体9を構成するリテーナ支持体19がファーツリー10
に設けられることにより、そのファーツリー10内に嵌
合されたシール材16の反嵌合方向(図2において左
方)への移動がリテーナ支持体19のストッパ筒部37
によって所定量に制限される。したがって、コネクタ本
体9がリテーナ支持体19とファーツリー10とにより
構成されるコネクタ8でありながら、ファーツリー10
に余計な加工を必要とせずに、シール材16の反嵌合方
向への移動を所定量に制限することができる。このた
め、ファーツリー10の加工工数を増加することなく、
シール材16の抜け外れを防止することができる。
【0042】また、リテーナ支持体19をインナーブッ
シュ30とアウターケース20とに分割して形成するこ
とができる(図5参照)。したがって、リテーナ支持体
19を一部品で形成する場合に比べて、インナーブッシ
ュ30とアウターケース20の形状が単純化されるの
で、インナーブッシュ30とアウターケース20を容易
に形成することができる。
【0043】また、インナーブッシュ30とアウターケ
ース20とがリテーナ40を利用して軸方向に位置決め
されるので(図2参照)、インナーブッシュ30とアウ
ターケース20との軸方向の位置決めに専用の部品を使
用しなくて済む。
【0044】また、パイプ体1に対するコネクタ8の変
位により力が加わる部材、すなわちファーツリー10が
金属製である。このため、ファーツリー10が樹脂製で
ある場合に比べて、ファーツリー10の温度変化による
強度低下を防止し、耐熱性を向上することができる。こ
のことは、例えばエンジンに近い部位にコネクタ8が配
置されるような場合に有効である。また、パイプ体1に
対するコネクタ8の変位により力が加わりにくい部材、
すなわちインナーブッシュ30及びアウターケース20
が樹脂製である。このため、インナーブッシュ30及び
アウターケース20の温度変化による強度低下による悪
影響を避けながら、インナーブッシュ30及びアウター
ケース20の成形の自由度を増大し、生産性を向上する
ことができる。
【0045】また、回動式のリテーナ40を採用したこ
とにより、弾性変形を利用したリテーナ(例えば特開平
11−22885号公報参照)に比べて、パイプ体1に
対するリテーナ40の保持力の温度依存性を低減するこ
とができる。
【0046】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
が可能である。例えば、本発明のコネクタ8は、管継手
のコネクタ8に限らず、その他のコネクタ8類にも適用
することが可能である。また、リテーナ40は、コネク
タ本体9に挿入されたパイプ体1に対する係合によって
パイプ体1をロック可能であればよく、例えば、弾性変
形を利用した係合によってパイプ体1をロックするもの
(例えば特開平11−22885号公報参照)でもよ
い。また、リテーナ支持体19を一部品で形成してもよ
い。また、アウターケース20をファーツリー10にイ
ンサート成形することも可能である。また、ヒンジ軸3
8は、インナーブッシュ30に一体形成するものに限ら
ず、インナーブッシュ30に取付けるものでも良いし、
また、ヒンジ軸38をインナーブッシュ30に代えてア
ウターケース20に設けてもよい。また、インナーブッ
シュ30とアウターケース20との軸方向及び/又は周
方向の位置決めは、上記実施の形態のものに限定される
ものではなく、係合や嵌合等の設計変更によって適宜設
定することができる。また、コネクタ8を構成するファ
ーツリー10、アウターケース20、インナーブッシュ
30、リテーナ40の形状は適宜変更することが可能で
ある。また、ストッパ筒部37の形状も適宜変更するこ
とができる。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のコネクタに
よれば、コネクタ本体がリテーナ支持体とシール材収容
体とにより構成されるコネクタでありながら、シール材
収容体の加工工数を増加することなく、シール材の抜け
外れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるコネクタ及びパ
イプ体を示す斜視図である。
【図2】コネクタのロック状態を示す側断面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】コネクタのアンロック状態を図3に準じて示す
断面図である。
【図5】コネクタの分解斜視図である。
【図6】ファーツリーを一部破断して示す側面図であ
る。
【図7】アウターケースの正面図である。
【図8】アウターケースの側面図である。
【図9】インナーケースの正面図である。
【図10】インナーケースの側面図である。
【図11】リテーナの正面図である。
【図12】リテーナの側面図である。
【符号の説明】
1 パイプ体(軸状体) 8 コネクタ 9 コネクタ本体 10 ファーツリー(シール材収容体) 15 開口端部 16 シール材 19 リテーナ支持体 20 アウターケース(外側部材) 30 インナーブッシュ(内側部材) 37 ストッパ筒部(ストッパ部) 40 リテーナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大井 茂雄 愛知県愛知郡東郷町大字春木字蛭池1番地 株式会社東郷製作所内 (72)発明者 戸崎 健慈 愛知県愛知郡東郷町大字春木字蛭池1番地 株式会社東郷製作所内 Fターム(参考) 3J106 AA01 AA04 AB01 BA01 BB01 BC04 BD01 BE11 CA07 EA03 EB01 EC03 EC06 ED27 EE01 EF05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタ本体と、そのコネクタ本体に設
    けられたリテーナとを備え、 前記コネクタ本体は、軸状体を軸方向に挿入可能に形成
    され、 前記リテーナは、前記コネクタ本体に挿入された前記軸
    状体に対する係合によってその軸状体をロック可能に形
    成されているコネクタであって、 前記コネクタ本体を、前記リテーナを支持するリテーナ
    支持体と、そのリテーナ支持体に設けられるシール材収
    容体とにより構成し、 前記シール材収容体内には、そのシール材収容体と前記
    軸状体との間をシールするシール材を軸状体挿入側の開
    口端部より嵌合し、 前記リテーナ支持体には、前記シール材収容体内に嵌合
    された前記シール材の反嵌合方向への移動を所定量に制
    限するストッパ部を設けたことを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコネクタであって、 前記リテーナ支持体を、相互に嵌合可能な内側部材と外
    側部材とにより構成し、その内側部材と外側部材との嵌
    合により前記シール材収容体に組付けたことを特徴とす
    るコネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のコネクタであって、 前記リテーナにより前記内側部材と前記外側部材とを軸
    方向に位置決めしたことを特徴とするコネクタ。
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