JP2015048896A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】接続作業性及び取扱性を向上させることができるようにする。
【解決手段】コネクタ本体1の端部に形成したリテーナ収容部6の内部にリテーナ2を回転可能に配置することで、コネクタ100がパイプ挿入孔11の径方向にコンパクトにされているとともに、リテーナ2をリテーナ収容部6内で回転させることで、コネクタ本体1の周りにリテーナ2を回転させるためのスペースをほとんど必要としない。また、リテーナ2の回転を操作する部分を除いて、リテーナ2がコネクタ本体1の外面からはみ出すことがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料用配管などの配管接続に用いられ、接続作業性及び取扱性を向上させることが可能なコネクタに関する。
例えば、配管接続に用いられるコネクタとして、特許文献1に記載のコネクタがある。特許文献1に記載のコネクタは、コネクタ本体1とリテーナ2とを備えている(特許文献1の図1、5〜7などを参照)。ここで、このコネクタが備えるリテーナ2は、コネクタ本体1にパイプ10が正規深さまで挿入される前は、リテーナ2が備える検知爪32がコネクタ本体1の検知孔30内に嵌り込むことで仮係止位置に保持され、コネクタ本体1にパイプ10が正規深さまで挿入されると、パイプ10のバルジ部11によって検知爪32が検知孔30から押し出されることで本係止位置まで回動可能となる。
特許第4906499号明細書
ところで、パイプとの接続作業は、通常、コネクタの周りに多くの部品が配置された状態において、限られたスペースで行うことが多い。しかしながら、特許文献1のコネクタにおいては、コネクタ本体1の側面外方に設けられた回動軸20を中心としてリテーナ2がコネクタ本体1に対して回動する構成であるため、コネクタ本体1の周りにリテーナ2を回動させるためのスペースが必要となり、接続作業性が悪い。また、特許文献1のコネクタにおいては、リテーナ2が仮係止位置にあるときに、コネクタ本体1の外面からリテーナ2が大きくはみ出しているために、運搬時や接続作業時にリテーナ2が他のコネクタや部品などと接触して変形または破損する可能性があり、取扱性が悪い。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、接続作業性及び取扱性を向上させることが可能なコネクタを提供することである。
本発明は、端部外周に環状凸部が設けられたパイプと接続されるコネクタであって、前記パイプが挿入されるパイプ挿入孔が端に形成されたコネクタ本体と、前記コネクタ本体の内部に配置されて前記パイプ挿入孔に連通する開口部を有し、前記パイプ挿入孔の中心軸に平行で前記パイプ挿入孔の中心から径方向に離隔した回転軸を中心に仮止め位置とロック位置との間で回転可能なリテーナと、を備えている。前記リテーナは、前記仮止め位置において前記コネクタ本体内に前記パイプ挿入孔から前記パイプが正規深さまで挿入されることで、前記仮止め位置から前記ロック位置に向かって回転可能になる。
本発明によれば、仮止め位置においてコネクタ本体にパイプを正規深さまで挿入すると、リテーナの回転が可能となる。よって、パイプの挿入深さが正規深さよりも浅ければ、リテーナを回転させることができないので、パイプが確実に挿入されたかどうかを、リテーナの回転によりチェックすることができる。そして、リテーナをコネクタ本体の内部に配置することで、コネクタがパイプ挿入孔の径方向にコンパクトにされているとともに、リテーナをコネクタ本体内で回転させることで、コネクタ本体の周りにリテーナを回転させるためのスペースをほとんど必要としない。よって、限られたスペースであってもパイプとの接続作業を好適に行うことができる。また、リテーナをコネクタ本体の内部に配置してコネクタ本体内で回転させることで、リテーナの回転を操作する部分を除いて、リテーナがコネクタ本体の外面からはみ出すことがない。よって、他の部品などと接触してリテーナが変形または破損する可能性を低減させることができる。これにより、接続作業性及び取扱性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るコネクタの斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図1に示すリテーナの単品図である。 図1のA−A断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(コネクタの構成)
図1に示すように、本発明の一実施形態であるコネクタ100は、コネクタ本体1と、リテーナ2とで構成される。このコネクタ100は、燃料用配管などの配管接続に用いられる配管継手である。
<コネクタ本体>
図1,図2を参照しつつコネクタ本体1について説明する。コネクタ本体1は、コネクタ100の主要部品であって、図1に示すように、リテーナ収容部6が端部に形成されたパイプ挿入部4と、パイプ挿入部4から延在するホース接続部5とを備えている。本実施形態のコネクタ本体1は、L字状とされており、図中右半分がパイプ挿入部4であり、左半分がホース接続部5であって、パイプ挿入部4の軸方向と、ホース接続部5の軸方向とが直交するようにされている。なお、パイプ挿入部4の軸方向とホース接続部5の軸方向との関係は、直交に限定されるものではなく、例えば、パイプ挿入部4とホース接続部5とを一軸上に配置してもよい。コネクタ本体1の内部には、図示しない流体通路が貫通して形成されている。コネクタ本体1の材質は、例えば樹脂である。
リテーナ収容部6は、中空の円柱形状とされており、その前面には、パイプ50が挿入されるパイプ挿入孔11が設けられている。ここで、パイプ挿入孔11の直径は、パイプ50の後述するスプール部51の直径よりも大きい。ホース接続部5には、図示を省略するホースが外挿される。以下、リテーナ収容部6が設けられている側を一端側、ホース接続部5が設けられている側を他端側という。パイプ50は、一端側から他端側に向かってパイプ挿入部4に挿入されることとなる。
ここで、パイプ50は、アルミニウム等の金属製、または合成樹脂製であり、図1に示すように、端部外周にはスプール部(環状凸部)51が設けられている。
図1のA−A断面図である図2に示すように、パイプ挿入部4は、リテーナ2よりも他端側(紙面奥側)に設けられたパイプ収容穴15を有している。このパイプ収容穴15は、リテーナ2の後述する開口部31を介してパイプ挿入孔11に連通し、パイプ挿入孔11から挿入されたパイプ50の先端部を収容する。なお、図2においては、リテーナ2を図示していない。パイプ収容穴15の直径は、パイプ50の直径よりもわずかに大きく、スプール部51の直径よりも小さい。また、パイプ収容穴15の中心は、パイプ挿入孔11の中心に一致している。
また、パイプ挿入部4は、パイプ収容穴15の径方向外方に設けられて、リテーナ2を介してパイプ挿入孔11に対向する当接壁16を有している。この当接壁16は、リテーナ2の後述するリテーナ本体32よりも他端側(紙面奥側)に位置している。パイプ挿入部4にパイプ50が正規深さまで挿入された際に、当接壁16には、スプール部51の他端側の面51a(図1参照)が当接することとなる。
また、パイプ挿入部4は、当接壁16よりも他端側(紙面奥側)に設けられてパイプ収容穴15の径方向(パイプ挿入孔11の径方向)に形成された収容溝17を有している。この収容溝17は、リテーナ2が仮止め位置に位置した際に、リテーナ2の後述する突起部34を収容可能である。収容溝17に収容された突起部34は、パイプ収容穴15の径方向に移動可能で、且つ、パイプ収容穴15の周方向に移動不能となる。そのため、突起部34が収容溝17に収容されている間は、リテーナ2は回転できない。
また、パイプ挿入部4は、収容溝17よりもパイプ収容穴15の径方向外方に設けられた円弧溝18を有している。この円弧溝18は、パイプ収容穴15の周方向(パイプ挿入孔11の周方向)に沿ってB方向に円弧状に形成されており、一端が収容溝17に連通している。
ここで、後述するように、仮止め位置において収容溝17に収容されているリテーナ2の突起部34は、パイプ挿入部4にパイプ50が正規深さまで挿入された際に、スプール部51によってパイプ収容穴15の径方向外方に移動される。円弧溝18は、スプール部51によってパイプ収容穴15の径方向外方に移動された突起部34を、パイプ収容穴15の周方向に移動可能に収容することとなる。収容溝17に収容されていた突起部34が円弧溝18に収容されることで、リテーナ2はB方向に回転可能となる。
また、パイプ挿入部4は、リテーナ収容部6の外面に設けられた凹部19を有している。リテーナ2がロック位置に位置した際に、凹部19には、リテーナ2の後述するロック爪36が係合することとなる。凹部19にロック爪36が係合することで、リテーナ2の回転がロックされる。
また、パイプ挿入部4は、リテーナ2の後述するリテーナ本体32が回転可能に嵌るリテーナ収容溝20と、リテーナ収容部6に嵌め込まれた固定ブロック21と、を有している。リテーナ収容溝20は、当接壁16よりも一端側(紙面手前側)に設けられている。固定ブロック21は、リテーナ収容部6に対して着脱可能になっている。コネクタ100の組立時において、リテーナ2のリテーナ収容部6への挿入は、固定ブロック21が取り外された状態でC方向から行われる。そして、収容溝17に突起部34を収容しながらリテーナ収容溝20にリテーナ本体32を嵌めることで、リテーナ2がリテーナ収容部6に収容される。その後、固定ブロック21をリテーナ収容部6に嵌め込むことで、リテーナ2はリテーナ収容部6から抜け出なくなる。
なお、固定ブロック21の側面(紙面に平行な面)には、図示しない凸部が形成されており、この凸部が、リテーナ収容部6を形成する側面に形成された図示しない凹部に嵌ることで、固定ブロック21がリテーナ収容部6から容易に外れないようにされている。また、パイプ挿入部4と固定ブロック21との間には隙間22が形成されており、この隙間22に工具を挿入することで、固定ブロック21をリテーナ収容部6から容易に取り外すことができるようにされている。
また、パイプ挿入部4は、C方向に沿って形成されて収容溝17に連通するガイド溝23を有している。このガイド溝23は、パイプ収容穴15の軸方向(紙面に直交する方向)に貫通しており、リテーナ2がC方向からリテーナ収容部6に挿入される際に、突起部34を収容溝17までガイドする。これにより、突起部34を容易に収容溝17に収容することができる。
また、パイプ挿入部4は、凹部19の一端側と他端側とにそれぞれ設けられてパイプ挿入孔11及びパイプ収容穴15の径方向外方に突出した壁部24を有している。ロック爪36は、凹部19に係合した際に、パイプ挿入孔11及びパイプ収容穴15の径方向において壁部24の端面よりも内側に位置する。そのため、ロック爪36はパイプ挿入部4の外面からはみ出さない。
なお、図示を省略しているが、パイプ挿入部4内には、Oリングなどのシール部材が入れられている。そのため、パイプ収容穴15に収容されたパイプ50の先端部とパイプ挿入部4の外壁との間には、Oリングなどのシール部材が位置することになる。このシール部材により燃料などの液体が漏れないようにされている。
<リテーナ>
次に、図1,図3を参照しつつリテーナ2について説明する。リテーナ2は、コネクタ本体1へのパイプ50の接続が完全になされているかどうかを外部から確認するための役割を有する部品であって、図1に示すように、パイプ挿入部4のリテーナ収容部6の内部に配置されてパイプ挿入孔11に連通する開口部31を有している。そして、リテーナ2は、リテーナ収容部6内において、パイプ挿入孔11の中心軸に平行でパイプ挿入孔11の中心から径方向に離隔した回転軸を中心に、仮止め位置とロック位置との間で回転可能にされている。リテーナ2の材質は、例えば樹脂または金属である。
リテーナ2は、正面図、上面図および側面図である図3に示すように、パイプ挿入孔11に連通する開口部31が偏心して設けられたリング状のリテーナ本体32を有している。ここで、開口部31の直径は、パイプ挿入孔11の直径とほぼ同じで、スプール部51の直径よりもわずかに大きい。リテーナ本体32の中心Oは、リテーナ2の回転軸上に位置している。開口部31の中心O’は、仮止め位置において、パイプ挿入孔11の中心に一致しているが、リテーナ本体32の中心Oから偏心しているために、リテーナ2がロック位置に向かってB方向に回転されるほどパイプ挿入孔11の中心からずれることとなる。そのため、パイプ挿入部4にパイプ50が正規深さまで挿入された状態で、リテーナ2が仮止め位置からロック位置に向かって回転されると、スプール部51とパイプ挿入孔11との間にリテーナ本体32の一部が位置することとなる。スプール部51とパイプ挿入孔11との間にリテーナ本体32の一部が位置することで、スプール部51はパイプ挿入孔11を通過できなくなる。
また、リテーナ2は、リテーナ本体32の他端側に設けられたチェッカー部33を有している。このチェッカー部33は、リテーナ本体32と一体に形成されており、リテーナ本体32から離隔されて開口部31の周方向に沿って延びることで、開口部31の径方向に弾性変形可能にされている。
また、リテーナ2は、チェッカー部33から開口部31の軸方向に沿って他端側に向かって突出した突起部34を有している。この突起部34は、チェッカー部33の先端に位置しており、仮止め位置においてパイプ挿入部4にパイプ50が正規深さまで挿入されるまでは、収容溝17に収容されている。そして、仮止め位置においてパイプ挿入部4にパイプ50が正規深さまで挿入された際に、突起部34に当接したスプール部51が突起部34を開口部31の径方向外方に押圧し、チェッカー部33が開口部31の径方向外方に弾性変形することで、突起部34は、開口部31(パイプ収容穴15)の径方向外方に移動されて、円弧溝18に収容される。突起部34は、円弧溝18に収容されることで、パイプ収容穴15の周方向に移動可能になる。これにより、リテーナ2は仮止め位置からロック位置に向かって回転可能になる。
また、リテーナ2は、リテーナ本体32の外周面に設けられてリテーナ2がロック位置に向かって回転する方向(B方向)に延びるロックレバー35を有している。このロックレバー35は、リテーナ本体32と一体に形成されて、く字状に屈曲されており、開口部31の径方向に弾性変形可能である。
また、リテーナ2は、ロックレバー35の先端から開口部31に向かって突出したロック爪36を有している。このロック爪36は、リテーナ2がリテーナ収容部6に収容された状態において、リテーナ収容部6に向かって突出している。そして、このロック爪36は、リテーナ2がロック位置に位置した際に、リテーナ収容部6の外面に設けられた凹部19に係合することとなる。
また、リテーナ2は、ロックレバー35の屈曲部に、作業者により操作される操作部37を有している。この操作部37は、パイプ挿入部4の外面から突出することで、作業者による操作を容易にしている。操作部37の表面には、細かな凹凸からなる滑り止め加工が施されている。
(コネクタにパイプを接続するときのコネクタの各部品の動き)
次に、図1のA−A断面図である図4を用いて、コネクタ100にパイプ50を接続するときのコネクタ100の各部品の動きについて説明する。
<パイプ挿入前>
パイプ挿入部4にパイプ50が挿入される前においては、図4(a)に示すように、リテーナ2は仮止め位置に位置しており、リテーナ2の突起部34は、収容溝17に収容されている。突起部34が収容溝17に収容されている間は、リテーナ2は回転できないので、仮止め位置においてパイプ挿入部4にパイプ50が正規深さまで挿入されるまで、リテーナ2を仮止めしておくことができる。
<パイプ挿入>
リテーナ2が仮止め位置に位置した状態で、パイプ50をパイプ挿入孔11からパイプ挿入部4内に挿入する。パイプ50の挿入深さが正規深さに達すると、スプール部51の他端側の面51a(図1参照)が当接壁16に当接することで、パイプ50の挿入が停止される。また、図4(b)に示すように、収容溝17に収容されていた突起部34にスプール部51が当接して、突起部34をパイプ収容穴15の径方向外方に押圧することで、チェッカー部33が弾性変形し、突起部34がパイプ収容穴15の径方向外方に移動されて円弧溝18に収容される。これにより、リテーナ2のB方向への回転が可能となる。
このように、仮止め位置においてパイプ挿入部4にパイプ50を正規深さまで挿入すると、リテーナ2の回転が可能となる。よって、パイプ50の挿入深さが正規深さよりも浅ければ、リテーナ2を回転させることができないので、パイプ50が確実に挿入されたかどうかを、リテーナ2の回転によりチェックすることができる。
この状態から、図4(c)に示すように、リテーナ2をロック位置の方向(B方向)に回転させる。パイプ挿入部4の外面から突出する操作部37を作業者が操作することで、リテーナ2の回転を好適に行うことができる。
リテーナ2をロック位置に向かって回転させると、開口部31の中心がパイプ挿入孔11の中心からずれることで、スプール部51とパイプ挿入孔11との間にリテーナ本体32の一部が位置する。これにより、スプール部51がパイプ挿入孔11を通過できなくなるので、パイプ挿入部4からパイプ50が抜けないようにすることができる。さらに、ロック位置に向かってリテーナ2を少しでも回転させれば、スプール部51とパイプ挿入孔11との間にリテーナ本体32の一部が位置してパイプ50が容易に抜けなくなり、接続作業が完了するまでパイプ50を押し続ける(持ち続ける)必要がないため、パイプ接続の作業性を向上させることができる。さらに、仮止め位置に位置するリテーナ2は、ロック位置の方向にのみ回転可能であり、逆方向には回転できないので、接続作業時にリテーナ2の回転方向を間違えにくくなるとともに、回転方向の間違いなどによるリテーナ2の変形または破損を防止することができる。
そして、リテーナ2をロック位置まで回転させると、ロック爪36が凹部19に係合する。これにより、リテーナ2の回転がロックされるので、パイプ50をパイプ挿入部4内に抜け止め状態で保持することができる。
また、ロック爪36を凹部19に係合させると、パイプ挿入孔11及びパイプ収容穴15の径方向においてロック爪36は壁部24の端面よりも内側に位置するので、ロック爪36はパイプ挿入部4の外面からはみ出さない。これにより、ロック爪36に容易に触れることができなくなるので、ロック爪36を凹部19から外れにくくすることができる。
ここで、本実施形態においては、リテーナ2をパイプ挿入部4の内部に配置することで、コネクタ100がパイプ挿入孔11の径方向にコンパクトにされているとともに、リテーナ2をパイプ挿入部4内で回転させることで、パイプ挿入部4の周りにリテーナ2を回転させるためのスペースをほとんど必要としない。よって、限られたスペースであってもパイプ50との接続作業を好適に行うことができる。また、リテーナ2をパイプ挿入部4の内部に配置してパイプ挿入部4内で回転させることで、リテーナ2の回転を操作する部分を除いて、リテーナ2がパイプ挿入部4の外面からはみ出すことがない。よって、他の部品などと接触してリテーナ2が変形または破損する可能性を低減させることができる。これにより、接続作業性及び取扱性を向上させることができる。
なお、メンテナンス等により、パイプ50をパイプ挿入部4から取り外す際には、工具などを壁部24の間に挿入してロック爪36を凹部19から外す。そして、仮止め位置までリテーナ2を回転させると、開口部31の中心がパイプ挿入孔11の中心に一致して、スプール部51がパイプ挿入孔11を通過できるようになる。パイプ50をパイプ挿入部4から引き抜くと、円弧溝18に収容されていた突起部34がパイプ挿入孔11の径方向内方に移動して収容溝17に収容されることで、リテーナ2が仮止めされる。
(作用・効果)
本発明の一実施形態に係るコネクタ100の構成およびその各部品の動きを説明したことからわかるように、本発明によると、仮止め位置においてパイプ挿入部4にパイプ50を正規深さまで挿入すると、リテーナ2の回転が可能となる。よって、パイプ50の挿入深さが正規深さよりも浅ければ、リテーナ2を回転させることができないので、パイプ50が確実に挿入されたかどうかを、リテーナ2の回転によりチェックすることができる。
そして、リテーナ2をパイプ挿入部4の内部に配置することで、コネクタ100がパイプ挿入孔11の径方向にコンパクトにされているとともに、リテーナ2をパイプ挿入部4内で回転させることで、パイプ挿入部4の周りにリテーナ2を回転させるためのスペースをほとんど必要としない。よって、限られたスペースであってもパイプ50との接続作業を好適に行うことができる。また、リテーナ2をパイプ挿入部4の内部に配置してパイプ挿入部4内で回転させることで、リテーナ2の回転を操作する部分を除いて、リテーナ2がパイプ挿入部4の外面からはみ出すことがない。よって、他の部品などと接触してリテーナ2が変形または破損する可能性を低減させることができる。これにより、接続作業性及び取扱性を向上させることができる。
また、本実施形態において、収容溝17に収容されていた突起部34は、仮止め位置においてパイプ挿入部4にパイプ50が正規深さまで挿入された際に、スプール部51によって開口部31の径方向外方に移動されて、円弧溝18に収容されることで、パイプ収容穴15の周方向に移動可能になり、リテーナ2は、突起部34がパイプ収容穴15の周方向に移動可能になることで、仮止め位置からロック位置に向かって回転可能になるようにされている。
この構成によると、仮止め位置においてパイプ挿入部4にパイプ50が正規深さまで挿入されるまでは、突起部34は収容溝17に収容されてパイプ収容穴15の周方向に移動できないので、リテーナ2は回転できない。そして、仮止め位置においてパイプ挿入部4にパイプ50が正規深さまで挿入されると、突起部34は円弧溝18に収容されてパイプ収容穴15の周方向に移動可能になるので、リテーナ2は回転可能となる。これにより、仮止め位置においてパイプ挿入部4にパイプ50が正規深さまで挿入されるまで、リテーナ2を仮止めしておくことができる。さらに、仮止め位置に位置するリテーナ2は、ロック位置の方向にのみ回転可能であり、逆方向には回転できないので、接続作業時にリテーナ2の回転方向を間違えにくくなるとともに、回転方向の間違いなどによるリテーナ2の変形または破損を防止することができる。
また、本実施形態において、開口部31の中心O’は、リテーナ2の回転軸Oから離隔されて、仮止め位置においてパイプ挿入孔11の中心に一致し、リテーナ2がロック位置に向かって回転されるほどパイプ挿入孔11の中心からずれるようにされている。そして、パイプ挿入部4にパイプ50が正規深さまで挿入された状態で、リテーナ2が仮止め位置からロック位置に向かって回転されると、スプール部51とパイプ挿入孔11との間にリテーナ2の一部が位置するようにされている。
この構成によると、リテーナ2をロック位置に向かって回転させると、スプール部51とパイプ挿入孔11との間にリテーナ2(リテーナ本体32)の一部が位置して、スプール部51がパイプ挿入孔11を通過できなくなるので、パイプ挿入部4からパイプ50が抜けないようにすることができる。さらに、ロック位置に向かってリテーナ2を少しでも回転させれば、スプール部51とパイプ挿入孔11との間にリテーナ2の一部が位置してパイプ50が容易に抜けなくなり、接続作業が完了するまでパイプ50を押し続ける(持ち続ける)必要がないため、パイプ接続の作業性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、コネクタ本体1の外面に設けられた凹部19と、リテーナ2の外面に設けられてリテーナ2がロック位置に向かって回転する方向に延び、開口部31の径方向に弾性変形可能なロックレバー35と、ロックレバー35の先端からリテーナ収容部6に向かって突出し、ロック位置において凹部19に係合するロック爪36と、を有するようにされている。
この構成によると、リテーナ2をロック位置まで回転させると、凹部19にロック爪36が係合するので、リテーナ2の回転をロックすることができる。
さらに、本実施形態において、ロック爪36は、凹部19に係合した際に、パイプ挿入孔11及びパイプ収容穴15の径方向においてパイプ挿入部4の外面よりも内側に位置するようにされている。
この構成によると、ロック爪36を凹部19に係合させると、パイプ挿入孔11及びパイプ収容穴15の径方向においてロック爪36はパイプ挿入部4の外面よりも内側に位置するので、ロック爪36はパイプ挿入部4の外面からはみ出さない。これにより、ロック爪36に容易に触れることができなくなるので、ロック爪36を凹部19から外れにくくすることができる。
また、本実施形態のリテーナ2には、パイプ挿入部4の外面から突出して、作業者により操作される操作部37が設けられている。
この構成によると、パイプ挿入部4の外面から突出する操作部37を作業者が操作することで、リテーナ2の回転を好適に行うことができる。
(本実施形態の変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 コネクタ本体
2 リテーナ
4 パイプ挿入部
5 ホース接続部
6 リテーナ収容部
11 パイプ挿入孔
15 パイプ収容穴
16 当接壁
17 収容溝
18 円弧溝
19 凹部
20 リテーナ収容溝
21 固定ブロック
22 隙間
23 ガイド溝
24 壁部
31 開口部
32 リテーナ本体
33 チェッカー部
34 突起部
35 ロックレバー
36 ロック爪
37 操作部
50 パイプ
51 スプール部(環状凸部)
100 コネクタ

Claims (5)

  1. 端部外周に環状凸部が設けられたパイプと接続されるコネクタであって、
    前記パイプが挿入されるパイプ挿入孔が端に形成されたコネクタ本体と、
    前記コネクタ本体の内部に配置されて前記パイプ挿入孔に連通する開口部を有し、前記パイプ挿入孔の中心軸に平行で前記パイプ挿入孔の中心から径方向に離隔した回転軸を中心に仮止め位置とロック位置との間で回転可能なリテーナと、
    を備え、
    前記リテーナは、前記仮止め位置において前記コネクタ本体内に前記パイプ挿入孔から前記パイプが正規深さまで挿入されることで、前記仮止め位置から前記ロック位置に向かって回転可能になることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記コネクタ本体は、
    前記リテーナに対向する箇所において前記パイプ挿入孔の径方向に形成された収容溝と、
    前記収容溝よりも前記パイプ挿入孔の径方向外方に設けられ、前記パイプ挿入孔の周方向に沿って円弧状に形成されて一端が前記収容溝に連通する円弧溝と、
    を有し、
    前記リテーナは、
    前記開口部の径方向に弾性変形可能なチェッカー部と、
    前記チェッカー部から前記開口部の軸方向に突出し、前記仮止め位置において前記コネクタ本体に前記パイプが正規深さまで挿入される前、前記収容溝に収容される突起部と、
    を有し、
    前記突起部は、前記仮止め位置において前記コネクタ本体に前記パイプが正規深さまで挿入された際に、前記環状凸部によって前記開口部の径方向外方に移動されて、前記円弧溝に収容されることで、前記パイプ挿入孔の周方向に移動可能になり、
    前記リテーナは、前記突起部が前記パイプ挿入孔の周方向に移動可能になることで、前記仮止め位置から前記ロック位置に向かって回転可能になることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記開口部の中心は、前記リテーナの回転軸から離隔されて、前記仮止め位置において前記パイプ挿入孔の中心に一致し、前記リテーナが前記ロック位置に向かって回転されるほど前記パイプ挿入孔の中心からずれるようにされており、
    前記コネクタ本体に前記パイプが正規深さまで挿入された状態で、前記リテーナが前記仮止め位置から前記ロック位置に向かって回転されると、前記環状凸部と前記パイプ挿入孔との間に前記リテーナの一部が位置することを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
  4. 前記コネクタ本体の外面に設けられた凹部と、
    前記リテーナの外面に設けられて前記リテーナが前記ロック位置に向かって回転する方向に延び、前記開口部の径方向に弾性変形可能なロックレバーと、
    前記ロックレバーの先端から前記コネクタ本体に向かって突出し、前記ロック位置において前記凹部に係合するロック爪と、
    を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記ロック爪は、前記凹部に係合した際に、前記パイプ挿入孔の径方向において前記コネクタ本体の外面よりも内側に位置することを特徴とする請求項4に記載のコネクタ。
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